JPH1134576A - 回転式2芯筆記具 - Google Patents

回転式2芯筆記具

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JPH1134576A
JPH1134576A JP9208358A JP20835897A JPH1134576A JP H1134576 A JPH1134576 A JP H1134576A JP 9208358 A JP9208358 A JP 9208358A JP 20835897 A JP20835897 A JP 20835897A JP H1134576 A JPH1134576 A JP H1134576A
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joint
front shaft
shaft
barrel
cylinder
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JP9208358A
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Kiyoto Shigematsu
清人 重松
Kazumitsu Oga
和光 大賀
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Sailor Pen Co Ltd
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Sailor Pen Co Ltd
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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】細身であって、前軸と継手の嵌合力を適正値に
調整することが可能であり、手帳用の筆記具に適した回
転式2芯筆記具を提供する。 【解決手段】軸筒10が回転可能に連結された前軸12
と後軸11とからなり、前軸が継手60に着脱可能に嵌
合され、前軸に対して後軸を正逆回転させると、2本の
ボールペンレフィール40もしくはボールペンレフィー
ルとシャープペンシル中具50の一方の筆記部を後退さ
せるとともに、他方の筆記部を前進させて前軸の先端開
口から突出させて筆記可能になる回転式2芯筆記具にお
いて、継手の前軸が嵌合される部分に、軸線方向の突条
61を複数本形成するとともに、この突条の両側に軸線
方向のスリット62を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、細身であって手帳
用筆記具に好適な回転式2芯筆記具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ボールペンレフィールとシャープペンシ
ル中具やインキの色が異なる2本のボールペンレフィー
ルが軸筒内に収容され、前軸に対して後軸を正逆回転さ
せると、いずれかの筆記部が択一的に前軸の先端開口か
ら突出して筆記可能になる回転式2芯筆記具は、1本の
筆記具で2本の筆記具の機能を有するので、数多く実用
化されている。
【0003】かかる回転式2芯筆記具は、シリンダー内
にボールペンレフィールとシャープペンシル中具あるい
は2本のボールペンレフィールが尾端側に弾発された状
態で収容されているが、シリンダーの尾端側に金属パイ
プからなる継手が固定され、この継手に前軸が着脱可能
に嵌合されている。つまり、シリンダーは、継手を介し
て前軸に固定されている。円筒を略斜めに切截して軸線
に対して傾斜した前端縁をカムプロフィールとする円筒
カムが後軸に固定されてシリンダーを覆っている。そし
て、ボールペンレフィールやシャープペンシル中具に連
結されてシリンダーの側面から突出した作動子が円筒カ
ムのカムプロフィールに接触しており、前軸に対して後
軸を正逆回転させると、両方の作動子が円筒カムのカム
プロフィールに沿って移動する。従って、ボールペンレ
フィールやシャープペンシル中具の一方が後退するとと
もに、他方が前進して前軸の先端開口から筆記部が突出
して筆記可能になる。また、ボールペンとシャープペン
シルの回転式2芯筆記具の場合は、シャープペンシルの
筆記部が前軸の先端開口から突出しているときに、前軸
に対して後軸を押圧してノック操作を行うと、シャープ
ペンシルの鉛芯が繰出するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる回転
式2芯筆記具の軸筒の外径は、通常は10〜12mmφ
程度であるが、この回転式2芯筆記具を手帳用筆記具に
するには、軸筒を例えば7mmφ以下の細身にする必要
がある。この回転式2芯筆記具の軸筒の外径をこのよう
な細身にするためには、部品点数が多くて内部構造が比
較的複雑であるために、各部品を細径化する必要があ
る。従って、前軸とシリンダーを接続する継手も細径の
金属パイプを使用することになる。
【0005】ボールペンレフィールのインキを消費尽く
すと、継手から前軸を引き抜いて分離して、新しいボー
ルペンレフィールに交換するが、交換が完了すると再び
前軸を継手に嵌合する。従って、前軸と継手は容易に引
き抜くことができる嵌合力で連結されるとともに、前軸
に対して後軸を回転するときの回転トルクを伝達できる
嵌合力が必要である。つまり、嵌合力を適正範囲になる
ように設計する必要がある。
【0006】このため従来は、金属パイプからなる継手
の表面に軸線方向の突条を複数本形成し、前軸を継手に
嵌合したときに、この突条が径方向に押圧されて金属パ
イプからなる継手が弾性変形し、継手自体の弾性力でこ
の嵌合力を得るようにしている。
【0007】しかしながら、この回転式2芯筆記具を手
帳用筆記具にするには、前記のとおり、継手も細径の金
属パイプを使用するが、細径の金属パイプは断面の曲率
が小さいので弾性変形しにくい。従って、どうしても前
軸と継手の嵌合力が大きくなって着脱が困難になる。ま
た、嵌合力を小さくするために、突条の高さを低くする
と、嵌合力が弱くて前軸に対して後軸を回転するときに
空回りし、回転トルクを伝達できない不具合が生じる。
【0008】そこで本発明は、細身であって、前軸と継
手の嵌合力を適正値に調整することが可能であり、手帳
用の筆記具に適した回転式2芯筆記具を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、軸筒が回転可能に連結された前軸と後
軸とからなり、尾端側に弾発された2本のボールペンレ
フィールもしくはボールペンレフィールとシャープペン
シル中具がたシリンダーによってガイドされ、該シリン
ダーの先端側は金属パイプからなる継手に固定され、前
軸が該継手に着脱可能に嵌合され、前軸に対して後軸を
正逆回転させると、後軸に固定されて該シリンダーを覆
う円筒カムが該2本のボールペンレフィールもしくはボ
ールペンレフィールとシャープペンシル中具の一方を後
退させるとともに、他方を前進させて前軸の先端開口か
ら筆記部を突出させて筆記可能になる回転式2芯筆記具
において、継手の前軸が嵌合される部分に、軸線方向の
突条を複数本形成するとともに、この突条の両側に軸線
方向のスリットを形成する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、図面に基づいて本発明の
実施の形態を具体的に説明する。図1に示すボールペン
とシャープペンシルの回転式2芯筆記具は、手帳用の筆
記具であり、通常の筆記具に比べて細身であり、全長も
130mm程度であって短く設計されている。図1にお
いて、金属パイプにより成形された後軸11と前軸12
で軸筒10を構成しており、軸筒10の外径は7mmφ
以下、例えば6.5mmφである。後軸11は、前軸1
2に対して所定角度範囲において正逆回転可能に、かつ
所定範囲で前後動可能に連結されている。そして、軸筒
10内に、先端に筆記部41、51をそれぞれ有するボ
ールペンレフィール40とシャープペンシル中具50が
収容されている。なお、シャープペンシル中具50に代
えて、2本のボールペンレフィール40を使用するもの
であってもよい。
【0011】前軸12は先端開口13を有するが、尾端
開口は継手60に嵌合されている。そして、この継手6
0の尾端部は、ボールペンレフィール40とシャープペ
ンシル中具50をガイドするシリンダー20の先端部に
かしめで固定されている。つまり、シリンダー20は継
手60を介して前軸12に固定されている。継手60
は、例えば、外径が5.6mmφ、肉厚が0.2mmの
ステンレスパイプからなり、図2および図3に示すよう
に、その先端側であって、前軸12が嵌合される部分
に、高さが0.18mmの軸線方向の突条61が3本形
成されている。そして、突条61の両側にスリット62
が形成されている。
【0012】シリンダー20は、図4および図5に示す
ように、内部に2本のガイド孔21,21を有する。ま
た、シリンダー20の中腹部の側面は切り欠かれてそれ
ぞれのガイド孔21に通じる軸線方向の窓孔22,22
が形成されている。また、シリンダー20の尾端側に
は、二つ割りにされた小径部24が形成され、小径部2
4の端部に円弧状の鍔部25が形成されている。そし
て、シリンダー20の表面に、前軸12に対する後軸1
1の回転角度を規制するための回転ストッパー23が突
設されている。
【0013】ボールペンレフィール40とシャープペン
シル中具50の尾端開口には、連結ピン42、52が接
続され、連結ピン42、52はそれぞれシリンダー20
のガイド孔21に挿通されている。そして、連結ピン4
2、52の尾端に作動子43、53が固定され、作動子
43、53はシリンダー20の窓孔22から径方向に臨
出している。また、シリンダー20と作動子43、53
の間の連結ピン42、52の外周には、リターンスプリ
ング44、54が介装され、ボールペンレフィール40
とシャープペンシル中具50は、リターンスプリング4
4、54によって尾端方向に弾発されている。
【0014】後軸11内には円筒カム30が固定されて
いる。円筒カム30は、図4に示すように、円筒体を略
斜めに切截して前端縁をカムプロフィール31としたも
のである。そして、円筒カム30の尾端寄りの内周面に
は環状突起35が形成されている。また、先端部36
は、筆記部41,51が突出して筆記可能状態にあると
きに作動子43、53が係止するように少し切りかかれ
ている。
【0015】このように、シリンダー20は継手60を
介して前軸12に連結され、円筒カム30は後軸11に
固定されているが、組立時に、図4示すように、円筒カ
ム30内にシリンダー20を挿入する。この挿入の過程
で、シリンダー20の小径部24が弾性変形して縮径
し、円筒カム30の環状突起35がシリンダー20の鍔
部25を乗り越える。従って、シリンダー20と円筒カ
ム30は、環状突起35が小径部24の範囲で移動可能
であり、かつ回転可能の状態で連結される。つまり前軸
12と後軸11が、相対的に移動可能、かつ回転可能に
連結される。そしてこのとき、作動子43、53が、リ
ターンスプリング44、54の弾発力で円筒カム30の
カムプロフィール31に当接する。
【0016】しかして、後軸11を前軸12に対して正
回転させると、作動子43、53の一方がカムプロフィ
ール31に沿って前進すると共に、他方がカムプロフィ
ール31に沿って後退し、円筒カム30の筆記部41、
51の一方が先端開口13から突出し、円筒カム30の
先端部36が作動子43、53の一方に係止して筆記可
能になる。次に、後軸11を前軸12に対して逆回転さ
せると、筆記部41、51が共に前軸12内に没入し、
更に逆回転させると、筆記部41、51の他方が先端開
口13から突出し、円筒カム30の先端部36が作動子
43、53の他方に係止して筆記可能になる。
【0017】次に、ボールペンレフィール40のインキ
を消費し尽くすと、後軸11に対して前軸12を引き抜
く。これによって前軸12と継手60は分離され、ボー
ルペンレフィール40が露出するので、このボールペン
レフィール40を連結ピン42から引き抜き、新しいボ
ールペンレフィール40を連結ピン42に差し込む。そ
して、前軸12を継手60に嵌合するとレフィール交換
が完了する。このとき、継手60は、細径パイプであ
り、パイプ自体は弾性変形しにくいものであるが、突条
61の両側にスリット62が形成されているので、前軸
12を継手60に着脱するときに、突条61は径方向に
弾性変形し易くなっている。従って、前軸12と継手6
0の嵌合が容易であり、また、嵌合時に、この弾性力に
よって突条61が前軸12の内周面に圧接するので、前
軸12に対して後軸11を回転するときに空回りするこ
とがなく、確実に回転トルクを伝達できる。
【0018】
【発明の効果】このように、本発明は、軸筒が回転可能
に連結された前軸と後軸とからなり、前軸に対して後軸
を正逆回転させると、2個の筆記部が択一的に前軸の先
端開口から突出して筆記可能になる回転式2芯筆記具に
おいて、前軸とシリンダーを連結する継手の前軸が嵌合
される部分に、軸線方向の突条を複数本形成するととも
に、この突条の両側に軸線方向のスリットを形成したの
で、継手が細径パイプであるにもかかわらず、継手と前
軸の嵌合力を適度に調整することができ、細身であっ
て、手帳用の筆記具に適した回転式2芯筆記具とするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の断面図である。
【図2】継手の一部を切り欠いた正面図である。
【図3】図2のA−A線における断面図である。
【図4】シリンダーと円筒カムの組立状態の説明図であ
る。
【図5】シリンダーの断面図である。
【符号の説明】
10 軸筒 11 後軸 12 前軸 13 前軸の先端開口 20 シリンダー 23 回転ストッパー 30 円筒カム 40 ボールペンレフイール 41 ボールペンレフイールの筆記部 50 シャープペンシル中具 51 シャープペンシル中具の筆記部 60 継手 61 突条 62 スリット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸筒が回転可能に連結された前軸と後軸
    とからなり、尾端側に弾発された2本のボールペンレフ
    ィールもしくはボールペンレフィールとシャープペンシ
    ル中具がたシリンダーによってガイドされ、該シリンダ
    ーの先端側は金属パイプからなる継手に固定され、前軸
    が該継手に着脱可能に嵌合され、 前軸に対して後軸を正逆回転させると、後軸に固定され
    て該シリンダーを覆う円筒カムが該2本のボールペンレ
    フィールもしくはボールペンレフィールとシャープペン
    シル中具の一方を後退させるとともに、他方を前進させ
    て前軸の先端開口から筆記部を突出させて筆記可能にな
    る回転式2芯筆記具において、 前記継手の前軸が嵌合される部分に、軸線方向の突条が
    複数本形成されるとともに、該突条の両側に軸線方向の
    スリットが形成されたことを特徴とする回転式2芯筆記
    具。
JP20835897A 1997-07-18 1997-07-18 回転式2芯筆記具 Expired - Fee Related JP3318513B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011156811A (ja) * 2010-02-03 2011-08-18 Kotobuki & Co Ltd 複合筆記具
JP2015051572A (ja) * 2013-09-06 2015-03-19 株式会社パイロットコーポレーション 回転操作式筆記具

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