JPH1134554A - Icモジュールおよびicカード - Google Patents

Icモジュールおよびicカード

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JPH1134554A
JPH1134554A JP19387297A JP19387297A JPH1134554A JP H1134554 A JPH1134554 A JP H1134554A JP 19387297 A JP19387297 A JP 19387297A JP 19387297 A JP19387297 A JP 19387297A JP H1134554 A JPH1134554 A JP H1134554A
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JP
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chip
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resin
card
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JP19387297A
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Naoki Shimada
田 直 樹 島
Katsumi Shimizu
水 克 巳 志
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/481Disposition
    • H01L2224/48151Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/48221Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/48225Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation
    • H01L2224/48227Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation connecting the wire to a bond pad of the item
    • H01L2224/48228Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation connecting the wire to a bond pad of the item the bond pad being disposed in a recess of the surface of the item

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICチップの形状が種々異なっても同一形状
の基板を用いて作製することができるICモジュール、
およびこれを装着したICカードを提供する。 【解決手段】 ICカード10はカード基体20と、カ
ード基体20の凹部21に装着されたICモジュール1
1とからなっている。ICモジュール11は開口12a
を有する基板12と、基板12の一方の面に設けられた
端子部13と、基板12の他方の面に設けられたICチ
ップ14とを有している。端子部13とICチップ14
とはワイヤ15によって接続され、ICチップ14とワ
イヤ15は樹脂封止部16によって覆われている。基板
12の開口12aはICチップ14の中央部を中心に複
数放射線状に設けられ、各開口12aはこの放射線Lに
延びている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板とこの基板に
設けられた端子部およびICチップとを有するICモジ
ュール、およびこのICモジュールを装着したICカー
ドに係り、とりわけ同一形状の基板に対して各種形状の
ICチップを設けることができるICモジュールおよび
ICカードに関する。
【0002】
【従来の技術】ICモジュールを有するICカードは、
高度なセキュリティを有するため、多くの分野での利用
が期待でき、特に磁気カードにかわる情報記録媒体とし
て、近年普及しつつある。この場合、ICモジュール
は、基板とこの基板に設けられた端子部およびICチッ
プと、ICチップと端子部を接続する接続部と、これら
を樹脂封止する樹脂封止部とを有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにICカー
ドのICモジュールは基板と、基板に設けられた端子部
およびICチップと、端子部とICチップを接続する接
続部と、これらを樹脂封止する樹脂封止部とを有してい
るが、ICカードの用途によってICチップの形状が種
々変化する場合がある。従来はICチップの形状を種々
変化させるたびに、当該形状に合わせて基板を準備し、
この基板に端子部とICチップを設けていた。
【0004】しかしながら、ICチップの形状が異なる
たびに、これに合った形状の基板を準備することは煩雑
であり、開発設計効率が低い。
【0005】本発明はこのような点を考慮してなれたも
のであり、基板の種類を変えることなく、各種形状のI
Cチップをこの基板に設けることができるICモジュー
ルおよびICカードを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、開口が形成さ
れた基板と、基板の一方の面に設けられた端子部と、基
板の他方の面に設けられたICチップと、端子部とIC
チップとを基板の開口を介して接続する接続部とを備
え、前記基板の開口はICチップの中央部を中心として
放射線状に複数形成され、各開口はこの放射線に沿って
延びていることを特徴とするICモジュール、開口が形
成された基板と、基板の一方の面に設けられた端子部
と、基板の他方の面に設けられたICチップと、端子部
とICチップとを基板の開口を介して接続する接続部と
を備え、前記基板の開口はICチップの周縁に複数設け
られ、各開口はICチップの周縁に沿って延びているこ
とを特徴とするICモジュール、および上記いずれか記
載のICモジュールと、ICモジュール装着用凹部が形
成されたカード基体とを備えたことを特徴とするICカ
ードである。
【0007】本発明によれば、基板の開口がICチップ
の中央部を中心として放射線状に複数形成され、かつ各
開口がこの放射線状に延びており、また基板の開口がI
Cチップの周縁に沿って複数設けられ、かつ各開口がこ
の周縁に沿って延びているので、ICチップの形状が種
々変化しても、同一形状の基板を用いることができると
ともに、開口を介してICチップと端子部を適切に接続
部より提供することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1乃至図3は本発明の一
実施の形態を示す図である。図1(a)(b)および図
2に示すように、本発明によるICモジュール11は基
板12と、基板12の一方の面に設けられた端子部13
と、基板の他方の面に設けられたICチップ14とを備
えている。またICチップ14は端子14aを有し、こ
の端子14aと端子部13とは、基板12に形成された
開口12aを介してワイヤ15により接続されている。
さらに、ICチップ14とワイヤ15を覆って樹脂封止
部16が設けられ、この樹脂封止部は、液状封止樹脂材
料をステンシルスクリーン印刷にて形成したもので、こ
の樹脂封止部16の断面は、周縁から中央に向って徐々
に高さが大きくなっており、全体として半だ円形断面と
なっている(図2)。
【0009】またICモジュール11は、カード基体2
0の凹部21内に装着され、このようにしてカード基体
20とICモジュール11とからなるICカード10が
得られる(図2参照)。この場合、ICモジュール11
は、カード基体20の接着部18に設けられた接着剤を
介してカード基体20に固定される。またカード基体2
0のうち凹部21の外方には、カード基体20に外部圧
力が加わった場合にカード基体20を折曲げて応力を吸
収する外側溝23が設けられている。
【0010】次に各部の材料について詳述する。樹脂封
止部16は樹脂成分と固形成分とからなっている。この
うち樹脂成分としては、耐熱性・高機械強度を備えたも
のが好ましく、このような材料としては、特に主成分と
して熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂が好ましく一般的
によく用いられる。このようなエポキシ樹脂には、ビス
フェノールF型、ノボラック型、脂環式、ポリクリュー
ル系などがあり、脂肪酸無水物、芳香族酸無水物、塩素
化酸、無水物などの硬化剤が添加される。固形分として
は、樹脂成分の強度改善・硬化時の応力緩和のために添
加されるシリカ、アルミナ、石英、水酸化アルミニウ
ム、炭酸カルシウム、酸化チタン、タルクなどの無機フ
ィラーがある。また樹脂成分としてエポキシ樹脂をマト
リックスとしシリコーンやウレタン、ポリブタジエン、
アクリルエラストマーなどの有機ゴム成分を分散した海
島構造とすることもできる。さらに、チクソトロピック
な性質を付与するために単位表面積の広いコロイド状シ
リカ等の微細な粒子をフィラーとして加えてもよい。
【0011】封止樹脂部16の主成分としてエポキシ樹
脂(樹脂成分)を用い、かつフィラー(固形成分)とし
てシリカが70重量%〜90重量%添加されているもの
が、物理強度、低応力の面で特に好ましい。シリカは球
状、フレーク状、あるいはひげ結晶と呼ばれるテトラポ
ット形状等の形状があり、任意に使用できる。粒径は1
0〜30Mm(ミクロン)程度が好ましい。
【0012】またICモジュール10の基板12として
は、フレキシブルなガラスエポキシ、ポリイミド、ポリ
エステル、紙フェノール、BTレシンなどが用いられ
る。基板12の樹脂封止面は、表面状態はマットあるい
は平滑等任意であり、樹脂溶液の流れを止めるための枠
19(図1(a)(b))を設けてもよい。枠はシルク
スクリーン印刷により形成するのが簡便で良く、枠の材
料としては樹脂封止部16の樹脂成分と同一の樹脂、例
えばエポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、またはソルダー
レジスト用の樹脂などが用いられる。枠の高さは高い方
が流れ止めの効果に優れるが、枠自身の脆性が増すた
め、枠幅に対し、1/5〜1/10程度の高さが好まし
い。枠幅は、ICチップサイズあるいは基板とカード基
体との接着面積の観点から任意に設定できる。
【0013】樹脂成分と固形成分とからなる樹脂溶液の
流れ止めを行なうため、基板12表面をマット形状にし
たり、上記枠を設ける他に、樹脂成分の粘度パラメータ
を適宜選択することができる。樹脂成分の粘度として
は、樹脂封止部16の形状および樹脂封止部16内の少
ボイドの観点より、50〜70pa・S(25℃)が好
ましい。
【0014】後述のように樹脂成分とフィラー等の固形
成分とからなる樹脂溶液を用いて樹脂封止部16を形成
するとともに、重力を利用して樹脂封止部16の最表面
(図1の最上面)における樹脂成分と固形成分との重量
比を90:10〜100:0とすることで樹脂封止部1
6の最表面において、クラック発生の原因となるフィラ
ー等の固形成分を減少させても良い。このことにより外
部圧力が加わった場合でも、樹脂封止部16におけるク
ラックの発生を未然に防止することができる。なお、樹
脂封止部16はその曲げ弾性率が1400kgf/mm2
上で、かつ曲げ破壊強度が11kgf/mm2 以上(JIS
K6911)であれば、さらにICチップの保護硬化
が高い。すなわち上記強度以下の樹脂封止部16の場
合、樹脂封止部16の表面状態により、点圧など外部圧
力に対し、保護効果は保たれるが、封止樹脂自身の強度
不良のため、十分な強度は得られず、上記強度以上とす
ることにより、樹脂封止部16の表面が樹脂で覆われて
いる場合、特に外部圧力に対し、十分な強度が得られ
る。
【0015】またICモジュール11の樹脂封止部16
は、カード基体20と空隙を埋める充填剤25を介して
接触している。すなわちカード基体20の凹部21内
に、ICモジュール11とカード基体20の空隙を埋め
る充填剤25が配置されている。この場合、ICモジュ
ール11の樹脂封止部16の少なくとも中央部と、カー
ド基体20間の充填剤25は、樹脂封止部16とカード
基体20とを接着する接着剤からなることが好ましい。
【0016】図2に示すように、ICモジュール10の
樹脂封止部16がカード基体20と充填剤25を介して
接触していると、外部応力、特にICモジュール11へ
の点圧に対し、さらに高強度が得られる。これは、IC
モジュール11、特にフレキシブルテープ基板12を用
いたICモジュール11に点圧を負荷した場合の圧力伝
播により説明できる。例えば、ICモジュール11を装
着したICカード10を、図示しない金属板上にICモ
ジュール11の端子部13が上になるように設置し、I
Cモジュール11の端子部13の中央に、金属ボールに
よる点圧荷重を加えた場合、ICモジュール11の樹脂
封止部16とカード基体20間に空隙があると、上記点
圧に対し、基板12がフレキシブルであるため、点圧負
荷した箇所の樹脂封止部16の一部のみが、カード基体
20と接する。このため、この樹脂封止部16の一部の
みに過度の応力が集中し、樹脂封止部16にクラックが
発生しやすくなる。
【0017】一方、本発明のようにICモジュール11
の樹脂封止部16が充填剤25を介してカード基体20
と接触していると、接触面積にしたがって、圧力が分散
するため、点圧荷重を負荷した場合でも、樹脂封止部1
6にクラックは発生しない。また点圧荷重により、IC
モジュール11の沈み込み量が大きくなると(ICモジ
ュール11/カード基体20間の空隙がある場合)、樹
脂封止部16とカード基板20との間に応力が集中し
て、樹脂封止部16の表面に剥離が生じやすくなり、信
頼性に劣る。またICチップ14上の回路、特にICチ
ップ14の中央部は点圧等の外部圧力に対し弱い。しか
しながら本発明のようにICモジュール14の樹脂封止
部16の少なくとも中央部がカード基体20に接するこ
とにより、圧力分散効果を働かせることができる。この
ような、圧力伝播あるいは沈み込みによる、樹脂封止部
16の強度低下は、ICモジュール11の基板12をフ
レキシブルテープとした場合に特に顕著であり、また高
強度な基板12を用いた場合にも、上記応力は少なから
ず生ずるので、本発明のように樹脂封止部16をカード
基体20に接触させることにより、適切な圧力分散効果
を得ることができる。
【0018】ICモジュール11の厚み精度と、カード
基体20の凹部21の厚み精度より、を樹脂封止部16
とカード基体20間に空隙が生ずる設計とすると、IC
モジュール11を安定にカード基体20の凹部21内に
装着できる。この場合、ICモジュール11の樹脂封止
部16と、カード基体20間を上述のように充填剤25
を介して接触させることにより、上述のような圧力分散
効果が得られる。
【0019】このような充填剤25としては、樹脂封止
部16とカード基体20間の空隙を埋めるものであれ
ば、プラスチック、金属、顔料など任意に用いることが
できるが、流動性に富み均一に空隙を埋めるもの、固化
した後剛性のものが好ましく、ショア硬さ(ショアー
D)は50以上、とりわけ樹脂封止部16より高強度で
あるものが良い。
【0020】また、これらの充填剤25として樹脂封止
部16とカード基体20を接着する接着剤を用いること
が、特に、ICモジュール11とカード基体20との接
着力を高める上で好ましい。このような接着剤として
は、樹脂封止部16の材料およびカード基材20の材質
により選択でき、アクリル系、ウレタン系、シリコーン
系、エポキシ系、ゴム系接着剤、紫外線硬化型接着剤、
エマルジョン系接着剤など任意に用いることができる。
特に固化した後の剛性の点から、シアノアクリレート系
接着剤を用いることが好ましい。シアノアクリレート系
接着剤は、樹脂封止部16およびカード基体20に強固
に接着するため、ICモジュール11がカード基体20
から剥離することを防止することができる。また接着剤
25はその加工性から瞬時に硬化するものより遅硬化タ
イプが好ましい。
【0021】上述のように基板12に設けられた端子部
13とICチップ14の端子14aはワイヤ15により
電気的に接続される。この場合、端子部13はクロック
(CLK)ライン、I/Oライン、Vcc電源ライン、
RST(リセット)ライン、グランド(GND)ライン
等からなっている。またICチップ14はダイペースト
(図示せず)により基板12に固着されている。
【0022】次に図1(a)(b)により基板12の開
口12aについて述べる。
【0023】図1(a)(b)に示すように、ICチッ
プ14に設けられた端子14aがワイヤ15を介して接
合されるICチップ14側からみた端子部13形状、す
なわち基板12に設けられた開口12aは、ICモジュ
ール11の中央部を中心として放射線状に複数形成さ
れ、各開口12aの形状は長方形、楕円、あるいは扇形
状となって、この放射線Lに沿って延びている。
【0024】また図3(a)(b)に示すように、IC
チップ14側からみた端子部13の形状、すなわち基板
12に設けられた開口12aをICチップ14の周縁に
沿って複数配置するとともに、各開口12aをICチッ
プ14の周縁に沿って延びるよう形成してもよい。この
場合、各開口12aは基板12の長辺および短辺方向に
平行となるよう延びるとともに、その形状は長方形、あ
るいは楕円形状に形成されている(図3(a)(b)参
照)。
【0025】前述のように、樹脂封止部16を形成する
ため樹脂溶液をスクリーン印刷もしくはディスペンス方
式で塗布した場合、樹脂溶液の流動性(高粘度樹脂を用
いると封止時の巻き込みボイドの脱泡ができないことか
ら、ある程度の低粘度・流動性が要求される)により、
樹脂封止部16はその中央部が厚く、周辺部が薄い形状
を有し、樹脂封止部16の厚みが不均等となる。ここで
ワイヤボンディング方式による接続の場合には、特にワ
イヤ15の被覆が課題となる。図1(a)(b)および
図2(a)(b)に示すように、ワイヤ15のループ高
さは、ICチップのサイズと厚みと、ICチップ14の
端子14aと基板12の端子部13との位置関係および
ワイヤ15のとループ形状により定まる。ICチップ1
4の厚み・サイズは用途に応じて種々あるため、ワイヤ
15が十分被覆されるようワイヤ15の低ループ化を可
能するためには、各ICチップ14に対応する基板12
を各々作製する必要がある。
【0026】しかしながら本発明によれば、図1(a)
(b)に示すように、基板12に設けられた開口12a
をICモジュール11の中央部を中心として放射線状に
複数形成するとともに、その形状を長方形、楕円、ある
いは扇形状となるようにしたので、厚み・サイズあるい
は端子14aの配置の異なるICチップ14について
も、同一の基板12を用いて最適なワイヤ15の低ルー
プ化を実現することができる。
【0027】すなわち、基板12の開口12aを放射線
状に複数形成することにより、ICチップ14が小さく
ても、ICチップ14の端子14aと端子部13とを開
口12aを介して適切にワイヤ15により接続すること
ができ(図1(a))、ICチップ14が大きくてもI
Cチップ14の端子14aと端子部13とを開口12a
を介して適切にワイヤ15により接続することができる
(図1(b))。
【0028】これにより、あらゆるICチップ14に対
し、ワイヤ15の総長さおよびワイヤ15のループ形状
等を任意に設定できるため、樹脂封止部16から外方へ
ワイヤ15が露出することのないICモジュール11を
安定的に作製できる。また、特に基板12の開口12a
の形状を扇状とすることで、端子14aの配置位置が異
なるICチップ14に対しても同一種類の基板12を用
いることができる。
【0029】なお、図1(b)において、ICチップ1
4により覆われる開口12aの部分は、ICチップ14
を基板12に固着するためのダイペーストにより充填さ
れる。
【0030】また、ICモジュール11の基板12の長
辺あるいは短辺方向に平行になるよう基板12の開口1
2aを配置するとともに、その形状を長方形あるいは楕
円形状で形成することにより特に端子14の配置位置の
異なるICチップ14に対しても、適切なワイヤボンデ
ィングが可能となる(図3(a)(b)参照)。
【0031】またICチップ14に設けられた端子14
aと、端子部13とを接続する複数のワイヤ15を封止
樹脂でスクリーン印刷する場合、封止樹脂のワイヤへの
負荷が軽減するよう、印刷方向に対して20°となるよ
う全ワイヤを形成しても良い。
【0032】基材12および端子部13を含めた厚みは
総厚120μm以下が柔軟性および封止樹脂によるワイ
ヤ被覆の点から好ましい。端子部は、ICモジュールの
基材に積層して設けられた銅箔に対して製版、エッチン
グが施される。銅箔としては、圧延銅箔、電解銅箔いず
れも使用可能である。つぎに銅箔にNiなどで下地メッ
キが設けられた後、この下地メッキ上に硬質あるいは軟
質の金メッキが設けられて、端子部が形成される。金メ
ッキの他銀メッキも使用できる。
【0033】次にICモジュールおよびICカードの製
造方法について説明する。
【0034】まず図1および図2に示すように、フレキ
シブルなガラスエポキシ、ポリイミド、ポリエステル、
低フェノール、BTレジン等からなるICモジュール1
1用の基板12を準備し、基板12の一方の面に端子部
13を設け、基板12の他方の面にICチップ14をダ
イペーストにより設ける。次に端子部13とICチップ
14の端子14aとをワイヤ15を介して接続する。
【0035】次にICチップ14が上向きになるよう基
板12を印刷台(図示せず)上に配置して、樹脂成分と
固形成分とからなる樹脂溶液をICチップ14とワイヤ
15の周囲にスクリーン印刷等により設ける。この場
合、樹脂溶液の粘性により樹脂溶液の中央が高くなり、
周縁は低くなって樹脂溶液の断面は半だ円形状となる。
次に基板12の向きをこのまま維持して樹脂溶液を硬化
させる。この間、樹脂溶液中の固形成分は重力沈降して
下方へ移動し、樹脂溶液の最上面において固形成分は減
少する。このようにして最上面において樹脂成分と固形
成分との重量比が90:10〜100:0となる樹脂封
止部16を得ることができる。
【0036】ICカード11の場合、通常、ICチップ
14上の5つの端子14aを用いるが、この端子14a
は、基板12の端子部13と電気的に接続する複数のワ
イヤ15の方向が略同一方向に向くよう形成することが
好ましい。この場合、このワイヤ15と同一方向に樹脂
溶液をスクリーン印刷することにより、ボイドの巻き込
み、および印刷時のワイヤ15の断線を防止することが
できる。このようにワイヤ15と同一方向に樹脂溶液を
スクリーン印刷するのは、樹脂封止部16形状を保持あ
るいは応力緩和させるため、樹脂溶液がある程度の粘度
を有する必要があるので、印刷時の流動により、ワイヤ
15への負荷を軽減するためである。すなわちワイヤ1
5への負荷は印刷方向と垂直になるようにワイヤ15が
形成されている場合に最大となり、ワイヤ15の断線の
おそれがある。
【0037】これに対し印刷方向と平行にワイヤ15が
形成されている場合は、最も負荷がかからず、ワイヤ1
5の断線のおそれは少ない。
【0038】このようにワイヤ15への負荷により、ワ
イヤ15のはがれ(ICチップ14の端子14aおよび
基板12の端子部13とワイヤ15との剥離)を招く恐
れがあるので、複数のワイヤ15の方向性を同一とする
ことで、全ワイヤ15と平行に印刷方向を設定でき、こ
の時ワイヤ15にかかる負荷は最小となるため、ワイヤ
15の断線を防止できる。また、ワイヤ15の方向をI
Cチップ14の方向(長辺あるいは短辺)と同一にし、
ワイヤ15の長さを同一にすることにより、ICチップ
14とワイヤ15の構造が均等となり、外部圧力に対
し、強度が安定(ばらつき少)する。また、ワイヤ15
の方向をICチップ14の方向(長辺あるいは短辺)と
同一にし、ワイヤ15の長さおよび高さを同一とするこ
とにより、各ワイヤ15を被覆するために必要な樹脂封
止部16の厚みの偏りが少なくなるため、樹脂封止部1
6を薄く形成することができる。この効果はスクリーン
印刷およびディスペンス方式でも同様となる。
【0039】このような工程を経て、ICモジュール1
1が製造される。このICモジュール11は、その後凹
部21を有するカード基体20の凹部21内に装着さ
れ、カード基体20の接着部18に設けられた接着剤を
介してカード基体20に接着される。このようにしてI
Cカード10が得られる。
【0040】以上、本発明の実施形態について、液状封
止材料をステンシル印刷にて形成する例を述べたが、ポ
ッティングにて形成しても良いし、トランスファーモー
ルドで形成しても良い。また、基板に、セラミックカー
ボンファイバ、液晶ポリマ等の強化プラスチック材料あ
るいは金属による枠を形成し、ICチップおよびICチ
ップと基板端子を電気的に接続するワイヤまたはバンプ
を補強しても良い。封止樹脂材料は、特に高強度を達成
するものに限定されない。
【0041】
【実施例】次に本発明の具体的実施例について説明す
る。
【0042】(1) 図1に示す放射線状の開口12a
を有する70μmのガラスエポキシ基板に銅箔接着剤2
0μ(片面)、電解銅箔18μ(片面)、Niメッキ
1.9μ(両面)、Auメッキ0.1μ(両面)を設
け、総厚110μとした基板12上に、2.5mm角・2
00μm厚のICチップ14をエポキシ樹脂を介して実
装し、ワイヤ15でワイヤボンディングした。その後樹
脂溶液(クレゾールノボラック型エポキシ20%、アミ
ン硬化剤2%、球状シリカ(粒径20μ)77%、カー
ボンブラック1%)を0.4mm厚のメタルステンシルマ
スクでICチップおよびボンディングワイヤが被覆する
ようにスクリーン印刷した。この場合、樹脂溶液中の球
状シリカは固形成分であり、他は樹脂成分である。次に
樹脂溶液を150℃2hrで硬化させ、厚み600μm
の樹脂封止部16を有するICモジュール11を作成し
た。
【0043】一方、PVCシートをカードサイズに打ち
抜いたカード基体20のうちICモジュール11を収納
する部位に凹部21,18,23をそれぞれ深さ620
μ、110μ、450μにザグリにより形成した。次に
ICモジュール11をカード基体20の凹部21に装着
するとともに、接着剤としてシアノアクリレート(ヘン
ケル社製、シコメット77)を用いてカード基体20に
ICモジュール11を固定し、このようにしてICカー
ド10を作製した。ICカードを鉄板上に載置し、IC
モジュールの中央部分を上方から直径11mmの鉄球にて
毎分1mmの速度で点圧荷重を加え(点圧強度試験)、I
C動作評価および信頼性評価を行ったところ、問題は全
く生じなかった。
【0044】(2) ICチップ14として5×4mm、
250μm厚のものを用いた以外は、上記(1)と同様
の方法で、ICカード10を作製した。このICカード
10に対してIC動作評価および信頼性評価を行なった
ところ、問題は全く生じなかった。
【0045】比較例 実施例(2)と同一のICチップ14に合わせて設計し
た通常の開口12aを有する基板12と、実施例(1)
と同一のICチップ14を用い、実施例(1)と同様の
方法でICカード10を作製した。このICカード10
においては、ワイヤ15の長さが長すぎるため、点圧強
度が低下するとともに、ワイヤボンディング歩留まりが
低下した。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ICチッ
プの形状が種々変化しても、同一形状の基板を用いてI
Cチップと端子部とを基板の開口を介して、適切に接続
部により接続することができる。このためICチップの
形状に合わせてその都度基板を準備することはなく、I
Cカードの製造コストを大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるICモジュールを示す平面図。
【図2】本発明によるICカードを示す側断面図。
【図3】ICモジュールの他の実施の形態を示す平面
図。
【符号の説明】
10 ICカード 11 ICモジュール 12 基板 12a 開口 13 端子部 14 ICチップ 15 ワイヤ 16 樹脂封止部 20 カード基体 21 凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口が形成された基板と、 基板の一方の面に設けられた端子部と、 基板の他方の面に設けられたICチップと、 端子部とICチップとを基板の開口を介して接続する接
    続部とを備え、 前記基板の開口はICチップの中央部を中心として放射
    線状に複数形成され、各開口はこの放射線に沿って延び
    ていることを特徴とするICモジュール。
  2. 【請求項2】開口が形成された基板と、 基板の一方の面に設けられた端子部と、 基板の他方の面に設けられたICチップと、 端子部とICチップとを基板の開口を介して接続する接
    続部とを備え、 前記基板の開口はICチップの周縁に複数設けられ、各
    開口はICチップの周縁に沿って延びていることを特徴
    とするICモジュール。
  3. 【請求項3】請求項1または2のいずれか記載のICモ
    ジュールと、 ICモジュール装着用凹部が形成されたカード基体とを
    備えたことを特徴とするICカード。
JP19387297A 1997-07-18 1997-07-18 Icモジュールおよびicカード Pending JPH1134554A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6079624B2 (ja) * 2011-04-12 2017-02-15 凸版印刷株式会社 Icモジュールおよびicカード
US20220347896A1 (en) * 2019-11-07 2022-11-03 Rouven SEITNER Foam bead, molded article formed of a plurality of foam beads, and method for producing foam beads

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US20220347896A1 (en) * 2019-11-07 2022-11-03 Rouven SEITNER Foam bead, molded article formed of a plurality of foam beads, and method for producing foam beads

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