JPH11345439A - 光磁気記録媒体及びその記録再生方法並びに記録再生装置 - Google Patents
光磁気記録媒体及びその記録再生方法並びに記録再生装置Info
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- JPH11345439A JPH11345439A JP11053459A JP5345999A JPH11345439A JP H11345439 A JPH11345439 A JP H11345439A JP 11053459 A JP11053459 A JP 11053459A JP 5345999 A JP5345999 A JP 5345999A JP H11345439 A JPH11345439 A JP H11345439A
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- G11B11/00—Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor
- G11B11/10—Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor using recording by magnetic means or other means for magnetisation or demagnetisation of a record carrier, e.g. light induced spin magnetisation; Demagnetisation by thermal or stress means in the presence or not of an orienting magnetic field
- G11B11/105—Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor using recording by magnetic means or other means for magnetisation or demagnetisation of a record carrier, e.g. light induced spin magnetisation; Demagnetisation by thermal or stress means in the presence or not of an orienting magnetic field using a beam of light or a magnetic field for recording by change of magnetisation and a beam of light for reproducing, i.e. magneto-optical, e.g. light-induced thermomagnetic recording, spin magnetisation recording, Kerr or Faraday effect reproducing
- G11B11/10502—Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor using recording by magnetic means or other means for magnetisation or demagnetisation of a record carrier, e.g. light induced spin magnetisation; Demagnetisation by thermal or stress means in the presence or not of an orienting magnetic field using a beam of light or a magnetic field for recording by change of magnetisation and a beam of light for reproducing, i.e. magneto-optical, e.g. light-induced thermomagnetic recording, spin magnetisation recording, Kerr or Faraday effect reproducing characterised by the transducing operation to be executed
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 情報記録層の記録マークと正確に同期した再
生クロックを発生させることが可能な光磁気記録媒体及
び記録再生方法並びに記録再生装置を提供する。 【解決手段】 光磁気記録媒体１０は磁区拡大再生層３
及び情報記録層５を有する。情報記録層５にはクロック
マーク８が形成されており、これに基づいて再生用のク
ロックを生成することができる。クロックマーク８を検
出するには、記録マーク再生用の波長λ１の光と異なる
波長λ２（λ１≠λ２）の光を照射して直接検出する
か、或いは、ＤＣ磁界を印加して、クロックマーク８を
磁区拡大再生層３に転写して拡大させ、磁区拡大再生層
３からの再生信号を検出する。再生クロックは、記録マ
ークと正確に同期しているので、再生層を再生する際に
用いられるパルス変調された再生光や再生磁界などの再
生用クロックに好適である。
生クロックを発生させることが可能な光磁気記録媒体及
び記録再生方法並びに記録再生装置を提供する。 【解決手段】 光磁気記録媒体１０は磁区拡大再生層３
及び情報記録層５を有する。情報記録層５にはクロック
マーク８が形成されており、これに基づいて再生用のク
ロックを生成することができる。クロックマーク８を検
出するには、記録マーク再生用の波長λ１の光と異なる
波長λ２（λ１≠λ２）の光を照射して直接検出する
か、或いは、ＤＣ磁界を印加して、クロックマーク８を
磁区拡大再生層３に転写して拡大させ、磁区拡大再生層
３からの再生信号を検出する。再生クロックは、記録マ
ークと正確に同期しているので、再生層を再生する際に
用いられるパルス変調された再生光や再生磁界などの再
生用クロックに好適である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録層と再生
層とを有する光磁気記録媒体及びその記録再生方法並び
に記録再生装置に関し、更に詳細には、情報記録層に記
録された記録磁区と正確に同期したクロックを発生させ
ることが可能な光磁気記録媒体及びその再生方法並びに
記録再生装置に関する。
層とを有する光磁気記録媒体及びその記録再生方法並び
に記録再生装置に関し、更に詳細には、情報記録層に記
録された記録磁区と正確に同期したクロックを発生させ
ることが可能な光磁気記録媒体及びその再生方法並びに
記録再生装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】コンピュータなどの外部メモリとして光
磁気ディスクなどの光磁気記録媒体が知られている。光
磁気記録媒体は情報の書換えが可能であり、動画像や音
声などの大容量データを取り扱うことができることから
マルチメディア時代の記録媒体として頻繁に使用されて
いる。近年、かかる光磁気記録媒体の記憶容量をより一
層増やすことが望まれており、これを実現するための方
法として、記録磁区をより小さくして高密度に情報を記
録することが考えられる。記録磁区を微小化して記録す
ることは、記録クロックと同期してパルス化された光を
照射しながら記録信号に応じた極性の磁界を印加する光
磁界変調方式を用いることで可能である。
磁気ディスクなどの光磁気記録媒体が知られている。光
磁気記録媒体は情報の書換えが可能であり、動画像や音
声などの大容量データを取り扱うことができることから
マルチメディア時代の記録媒体として頻繁に使用されて
いる。近年、かかる光磁気記録媒体の記憶容量をより一
層増やすことが望まれており、これを実現するための方
法として、記録磁区をより小さくして高密度に情報を記
録することが考えられる。記録磁区を微小化して記録す
ることは、記録クロックと同期してパルス化された光を
照射しながら記録信号に応じた極性の磁界を印加する光
磁界変調方式を用いることで可能である。
【０００３】しかし、微小な記録磁区を再生しようとし
た場合、再生光のスポット径は光ヘッドのＮＡの限界に
よりそれ以上小さくすることができず、再生光スポット
内に存在する複数の微小な記録磁区を個別に再生するこ
とはできない。この問題を解決するための一つの方法と
して、例えば、Journal of Magnetic Society of Japa
n, Vol.17 Supplement No.S1, pp.201 (1993)におい
て、磁気超解像技術（ＭＳＲ）が提案されている。この
技術では、２個の記録磁区が再生光スポット内に存在し
ていても、一方の磁区を見えないようにマスクして実効
的視野を狭めることで、他方の記録磁区を再生すること
を可能にしている。しかしながら、磁気超解像技術を用
いても各磁区からの再生信号強度は変わらないため、再
生信号のＣ／Ｎは低いままであった。
た場合、再生光のスポット径は光ヘッドのＮＡの限界に
よりそれ以上小さくすることができず、再生光スポット
内に存在する複数の微小な記録磁区を個別に再生するこ
とはできない。この問題を解決するための一つの方法と
して、例えば、Journal of Magnetic Society of Japa
n, Vol.17 Supplement No.S1, pp.201 (1993)におい
て、磁気超解像技術（ＭＳＲ）が提案されている。この
技術では、２個の記録磁区が再生光スポット内に存在し
ていても、一方の磁区を見えないようにマスクして実効
的視野を狭めることで、他方の記録磁区を再生すること
を可能にしている。しかしながら、磁気超解像技術を用
いても各磁区からの再生信号強度は変わらないため、再
生信号のＣ／Ｎは低いままであった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、国際公開
番号ＷＯ９８／０２８７８号において、基板上に磁区拡
大再生層と記録層とを有し、再生時に記録層の微小磁区
を個別に再生層に転写するとともに再生磁界を印加する
ことによって再生層に転写された磁区を拡大して再生す
ることができる光磁気記録媒体を開示した。この光磁気
記録媒体によると、磁区拡大再生層に転写された磁区は
光のスポットサイズ程度にまで拡大されているので、再
生信号強度が著しく増大される。この技術はＭＡＭＭＯ
Ｓ（Magnetic Amplifying Magneto-Optical System）と
呼ばれ、微小磁区の再生Ｓ／Ｎに関する上記磁気超解像
技術の問題を解決している。
番号ＷＯ９８／０２８７８号において、基板上に磁区拡
大再生層と記録層とを有し、再生時に記録層の微小磁区
を個別に再生層に転写するとともに再生磁界を印加する
ことによって再生層に転写された磁区を拡大して再生す
ることができる光磁気記録媒体を開示した。この光磁気
記録媒体によると、磁区拡大再生層に転写された磁区は
光のスポットサイズ程度にまで拡大されているので、再
生信号強度が著しく増大される。この技術はＭＡＭＭＯ
Ｓ（Magnetic Amplifying Magneto-Optical System）と
呼ばれ、微小磁区の再生Ｓ／Ｎに関する上記磁気超解像
技術の問題を解決している。
【０００５】ところで、ＭＡＭＭＯＳにおいては、記録
層に記録された磁区が再生層に転写された瞬間に磁区を
拡大するとともに、光のスポットで次の記録磁区が走査
される直前に拡大磁区を消滅させる必要がある。このた
め、外部磁界の印加及び極性反転のタイミングを記録磁
区に対して制御する必要がある。ＭＡＭＭＯＳは記録密
度を向上させるために極めて重要な技術となりつつある
が、その一方で、高密度化が一層進むと以下のような問
題が顕在化する。
層に記録された磁区が再生層に転写された瞬間に磁区を
拡大するとともに、光のスポットで次の記録磁区が走査
される直前に拡大磁区を消滅させる必要がある。このた
め、外部磁界の印加及び極性反転のタイミングを記録磁
区に対して制御する必要がある。ＭＡＭＭＯＳは記録密
度を向上させるために極めて重要な技術となりつつある
が、その一方で、高密度化が一層進むと以下のような問
題が顕在化する。
【０００６】光磁気記録媒体に情報を記録するときに
は、光変調方式、磁界変調方式、又は光磁界変調方式の
いずれかが使用されている。いずれの方式においても、
通常、基板上に形成されたプリピットを検出することで
クロックを発生させ、該クロックを基準として、記録す
べき情報に応じて光照射及び／または外部磁界を印加し
ている。
は、光変調方式、磁界変調方式、又は光磁界変調方式の
いずれかが使用されている。いずれの方式においても、
通常、基板上に形成されたプリピットを検出することで
クロックを発生させ、該クロックを基準として、記録す
べき情報に応じて光照射及び／または外部磁界を印加し
ている。
【０００７】しかしながら、上述の記録方法では、記録
光を照射して記録層を所定の温度にまで加熱するととも
に記録磁界を印加し、その後の冷却過程において記録磁
区を記録層に形成する。このため、記録光の光強度や記
録層の構成材料などの条件により、実際に記録層に記録
磁区が形成されるまでに時間的な遅れが生じ、記録クロ
ックを基準とした所定位置からずれた位置に記録磁区が
形成されていると考えられる。一方で、前述のＭＡＭＭ
ＯＳにおける再生用外部磁界も基板に形成されたクロッ
クピットを基準にしているため、実際に記録磁区が存在
する位置を基準として外部磁界が印加されているという
保証はない。それゆえ、ＭＡＭＭＯＳ用の光磁気記録媒
体に適用する再生用の外部磁界及び再生光の変調タイミ
ングの調整が容易ではなかった。
光を照射して記録層を所定の温度にまで加熱するととも
に記録磁界を印加し、その後の冷却過程において記録磁
区を記録層に形成する。このため、記録光の光強度や記
録層の構成材料などの条件により、実際に記録層に記録
磁区が形成されるまでに時間的な遅れが生じ、記録クロ
ックを基準とした所定位置からずれた位置に記録磁区が
形成されていると考えられる。一方で、前述のＭＡＭＭ
ＯＳにおける再生用外部磁界も基板に形成されたクロッ
クピットを基準にしているため、実際に記録磁区が存在
する位置を基準として外部磁界が印加されているという
保証はない。それゆえ、ＭＡＭＭＯＳ用の光磁気記録媒
体に適用する再生用の外部磁界及び再生光の変調タイミ
ングの調整が容易ではなかった。
【０００８】本発明は、従来技術の不都合を解消するた
めになされたものであり、その目的は、情報記録層に記
録されている記録磁区と高精度に同期した再生クロック
を生成させることが可能な光磁気記録媒体、その再生方
法及びその再生装置を提供することにある。また、本発
明のさらなる目的は、再生光とともに再生磁界を印加す
るタイプの光磁気記録媒体を再生する際に、再生光及び
再生磁界を適用する最適タイミングを容易に調整可能な
光磁気記録媒体、その再生方法及びその再生装置を提供
することにある。
めになされたものであり、その目的は、情報記録層に記
録されている記録磁区と高精度に同期した再生クロック
を生成させることが可能な光磁気記録媒体、その再生方
法及びその再生装置を提供することにある。また、本発
明のさらなる目的は、再生光とともに再生磁界を印加す
るタイプの光磁気記録媒体を再生する際に、再生光及び
再生磁界を適用する最適タイミングを容易に調整可能な
光磁気記録媒体、その再生方法及びその再生装置を提供
することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の第１の態様に従
えば、情報が記録される情報記録層と情報記録層に記録
されている情報が転写される再生層とを有する光磁気記
録媒体において、該情報記録層にクロックマークが形成
されていることを特徴とする光磁気記録媒体が提供され
る。
えば、情報が記録される情報記録層と情報記録層に記録
されている情報が転写される再生層とを有する光磁気記
録媒体において、該情報記録層にクロックマークが形成
されていることを特徴とする光磁気記録媒体が提供され
る。
【００１０】本発明の光磁気記録媒体は、情報記録層に
情報記録マークとともにクロックマークが形成されてい
るので、このクロックマークに基づいて再生クロックを
生成させることができる。情報記録層に記録されている
クロックマークを検出するには、例えば、次の２つの方
法を用いることができる。
情報記録マークとともにクロックマークが形成されてい
るので、このクロックマークに基づいて再生クロックを
生成させることができる。情報記録層に記録されている
クロックマークを検出するには、例えば、次の２つの方
法を用いることができる。
【００１１】まず、第１の検出方法について説明する。
第１の検出方法は、λ１及びλ２の波長の異なる２種類
の光を用い、λ１の波長の光で再生層を再生するととも
にλ ２の波長の光で記録層に記録されているクロックマ
ークを読み出す方法である。このように再生用クロック
マークを別波長の光で再生するのは次の理由からであ
る。すなわち、ＭＡＭＭＯＳやＭＳＲでは、記録層のさ
らに上層に再生層や中間層が存在するために、それらの
層による光吸収により記録層のクロックマークからの再
生信号は小さくなる。また、再生クロックは、情報を再
生する前に得ておく必要があるために、情報再生用の光
を用いてクロックマークを再生するのは困難である。し
たがって、情報再生用の光と別の波長の光を用いれば、
情報記録層に記録されているクロックマークを確実に読
み出すことが可能となる。そして、読み出したクロック
マークに基づいてクロックを生成させれば、そのクロッ
クを、例えば、再生光をパルス状に変調して照射するた
めのクロックや、ＭＡＭＭＯＳ、ＭＳＲに使用される再
生磁界を変調して印加するためのクロックとして利用す
ることができる。
第１の検出方法は、λ１及びλ２の波長の異なる２種類
の光を用い、λ１の波長の光で再生層を再生するととも
にλ ２の波長の光で記録層に記録されているクロックマ
ークを読み出す方法である。このように再生用クロック
マークを別波長の光で再生するのは次の理由からであ
る。すなわち、ＭＡＭＭＯＳやＭＳＲでは、記録層のさ
らに上層に再生層や中間層が存在するために、それらの
層による光吸収により記録層のクロックマークからの再
生信号は小さくなる。また、再生クロックは、情報を再
生する前に得ておく必要があるために、情報再生用の光
を用いてクロックマークを再生するのは困難である。し
たがって、情報再生用の光と別の波長の光を用いれば、
情報記録層に記録されているクロックマークを確実に読
み出すことが可能となる。そして、読み出したクロック
マークに基づいてクロックを生成させれば、そのクロッ
クを、例えば、再生光をパルス状に変調して照射するた
めのクロックや、ＭＡＭＭＯＳ、ＭＳＲに使用される再
生磁界を変調して印加するためのクロックとして利用す
ることができる。
【００１２】つぎに、第２の検出方法について説明す
る。第２の検出方法は、基板上に形成されているクロッ
クピットを検出すると同時に、光磁気記録媒体に光を照
射しつつ情報記録層に形成されているクロックマークと
同一極性の直流磁界を印加する方法である。光照射とと
もに直流磁界を印加すると、この直流磁界により情報記
録層に記録されているクロックマークの磁化（磁区）
が、光照射により保磁力が低下した再生層に転写され
る。そして、再生層からクロックマークに基づく再生信
号を検出した後、直流磁界の印加を停止し、検出した再
生信号に基づいてクロックを発生させる。この第２の検
出方法は、上記第１の検出方法と異なり、波長の異なる
２種類の光を用いないでクロックマークを読み出してク
ロックを生成させることが可能である。生成させたクロ
ックは、上記第１の検出方法と同様に、再生光をパルス
状に変調して照射するためのクロックや、ＭＡＭＭＯ
Ｓ、ＭＳＲに使用される再生磁界を変調して印加するた
めのクロックとして利用することができる。本発明の光
磁気記録媒体の情報記録層に形成されるクロックマーク
は、再生光や再生磁界の適用タイミングを記録マークの
位置に対して最適化または同期させるためのタイミング
マークとして機能する。
る。第２の検出方法は、基板上に形成されているクロッ
クピットを検出すると同時に、光磁気記録媒体に光を照
射しつつ情報記録層に形成されているクロックマークと
同一極性の直流磁界を印加する方法である。光照射とと
もに直流磁界を印加すると、この直流磁界により情報記
録層に記録されているクロックマークの磁化（磁区）
が、光照射により保磁力が低下した再生層に転写され
る。そして、再生層からクロックマークに基づく再生信
号を検出した後、直流磁界の印加を停止し、検出した再
生信号に基づいてクロックを発生させる。この第２の検
出方法は、上記第１の検出方法と異なり、波長の異なる
２種類の光を用いないでクロックマークを読み出してク
ロックを生成させることが可能である。生成させたクロ
ックは、上記第１の検出方法と同様に、再生光をパルス
状に変調して照射するためのクロックや、ＭＡＭＭＯ
Ｓ、ＭＳＲに使用される再生磁界を変調して印加するた
めのクロックとして利用することができる。本発明の光
磁気記録媒体の情報記録層に形成されるクロックマーク
は、再生光や再生磁界の適用タイミングを記録マークの
位置に対して最適化または同期させるためのタイミング
マークとして機能する。
【００１３】本発明の光磁気記録媒体の再生層は、情報
記録層から転写された磁区を該磁区と同一極性の外部磁
界を印加することによって拡大して再生することが可能
な磁区拡大再生層であることが好ましい。すなわち、本
発明では、情報記録層に形成したクロックマークから再
生クロックを生成することができるので、磁区拡大再生
層の磁区を拡大させるために印加する再生磁界を、この
再生クロックと同期して印加することにより、記録クロ
ックからずれて形成された記録磁区を拡大再生層に正確
に転写するとともに拡大させて高Ｃ／Ｎで再生すること
ができる。また、上記第２の検出方法においては、情報
記録層に記録されたクロックマークを磁区拡大再生層で
拡大させて高Ｃ／Ｎで再生することができる。これによ
り、微小なクロックマークであっても確実に再生クロッ
ク信号を発生することが可能となる。
記録層から転写された磁区を該磁区と同一極性の外部磁
界を印加することによって拡大して再生することが可能
な磁区拡大再生層であることが好ましい。すなわち、本
発明では、情報記録層に形成したクロックマークから再
生クロックを生成することができるので、磁区拡大再生
層の磁区を拡大させるために印加する再生磁界を、この
再生クロックと同期して印加することにより、記録クロ
ックからずれて形成された記録磁区を拡大再生層に正確
に転写するとともに拡大させて高Ｃ／Ｎで再生すること
ができる。また、上記第２の検出方法においては、情報
記録層に記録されたクロックマークを磁区拡大再生層で
拡大させて高Ｃ／Ｎで再生することができる。これによ
り、微小なクロックマークであっても確実に再生クロッ
ク信号を発生することが可能となる。
【００１４】また、本発明では、再生層が形成されてい
る側から光を入射するので、上記第１の検出方法におい
ては、波長λ２の光を用いて情報記録層に記録されてい
るクロックマークを検出するときに、再生層がその検出
の妨げにならないように、波長λ２として再生層を透過
するような波長を選択するか、または波長λ２の光が透
過するように再生層の材料を調整することが好ましい。
また、情報記録層に記録されるクロックマークは、記録
情報に対応した記録マークと区別するために最短記録マ
ークの長さよりも長いことが好ましい。
る側から光を入射するので、上記第１の検出方法におい
ては、波長λ２の光を用いて情報記録層に記録されてい
るクロックマークを検出するときに、再生層がその検出
の妨げにならないように、波長λ２として再生層を透過
するような波長を選択するか、または波長λ２の光が透
過するように再生層の材料を調整することが好ましい。
また、情報記録層に記録されるクロックマークは、記録
情報に対応した記録マークと区別するために最短記録マ
ークの長さよりも長いことが好ましい。
【００１５】また、本発明に従う光磁気記録媒体におい
ては、所望の記録情報に応じた記録マークを情報記録層
に記録する際に、再生クロック信号を生成するためのク
ロックマークが、上記所望の記録情報の中に組み込まれ
るように信号処理して記録してもよい。情報記録層に記
録されたクロックマークは、上記第１の検出方法におい
ては、再生層を再生する波長λ１の光と異なる波長λ２
を有する光を用いることによって検出することができる
ため、再生層を再生する波長λ１の光とクロックマーク
を検出する波長λ２の光は、同時に照射してもよく、別
々に照射してもよい。別々に照射する場合には、λ２の
光スポットがλ１の光スポットに対して先行するように
光磁気記録媒体上を走査させればよい。
ては、所望の記録情報に応じた記録マークを情報記録層
に記録する際に、再生クロック信号を生成するためのク
ロックマークが、上記所望の記録情報の中に組み込まれ
るように信号処理して記録してもよい。情報記録層に記
録されたクロックマークは、上記第１の検出方法におい
ては、再生層を再生する波長λ１の光と異なる波長λ２
を有する光を用いることによって検出することができる
ため、再生層を再生する波長λ１の光とクロックマーク
を検出する波長λ２の光は、同時に照射してもよく、別
々に照射してもよい。別々に照射する場合には、λ２の
光スポットがλ１の光スポットに対して先行するように
光磁気記録媒体上を走査させればよい。
【００１６】本発明の第２の態様に従えば、情報が記録
される情報記録層と情報記録層に記録されている情報が
転写される再生層とを有する光磁気記録媒体の記録再生
方法において、情報記録層に、記録情報に応じた記録マ
ークと再生クロックマークとを記録し、光磁気記録媒体
から波長λ１の光で記録マークを再生するとともに波長
λ２（λ１≠λ２）の光でクロックマークを再生するこ
とを特徴とする光磁気記録媒体の記録再生方法が提供さ
れる。
される情報記録層と情報記録層に記録されている情報が
転写される再生層とを有する光磁気記録媒体の記録再生
方法において、情報記録層に、記録情報に応じた記録マ
ークと再生クロックマークとを記録し、光磁気記録媒体
から波長λ１の光で記録マークを再生するとともに波長
λ２（λ１≠λ２）の光でクロックマークを再生するこ
とを特徴とする光磁気記録媒体の記録再生方法が提供さ
れる。
【００１７】また、本発明では、情報記録層にクロック
マークを記録する際に、基板に埋め込まれたクロックピ
ットを基準とすることができる。この埋め込みクロック
ピットに基づいて情報記録層に形成されたクロックマー
クを、再生クロック生成用のクロックマークとして用い
れば、記録クロックと記録磁区の位置とのずれが補正さ
れたクロックが得られ、情報記録層に記録された記録磁
区と正確に同期したクロックを生成することができる。
したがって、光磁気記録媒体が磁区拡大再生用の光磁気
記録媒体であっても、情報記録層に記録された記録磁区
と正確に同期して、パルス状に変調された再生光の照射
とパルス状に変調された再生磁界の印加とを行うことが
できる。それゆえ、更に高密度化された場合であっても
正確に記録磁区を再生層で拡大するとともに高Ｃ／Ｎで
情報を読み出すことができる。
マークを記録する際に、基板に埋め込まれたクロックピ
ットを基準とすることができる。この埋め込みクロック
ピットに基づいて情報記録層に形成されたクロックマー
クを、再生クロック生成用のクロックマークとして用い
れば、記録クロックと記録磁区の位置とのずれが補正さ
れたクロックが得られ、情報記録層に記録された記録磁
区と正確に同期したクロックを生成することができる。
したがって、光磁気記録媒体が磁区拡大再生用の光磁気
記録媒体であっても、情報記録層に記録された記録磁区
と正確に同期して、パルス状に変調された再生光の照射
とパルス状に変調された再生磁界の印加とを行うことが
できる。それゆえ、更に高密度化された場合であっても
正確に記録磁区を再生層で拡大するとともに高Ｃ／Ｎで
情報を読み出すことができる。
【００１８】本発明の第３の態様に従えば、クロックピ
ットが形成された基板上に、情報が記録される情報記録
層と、再生層とを有する光磁気記録媒体の記録再生方法
において、クロックマークと上記情報に従う記録マーク
とを、上記クロックピットに基づいて情報記録層に記録
し、光磁気記録媒体に光を照射しながらクロックマーク
の磁化と同一極性の磁界を印加して情報記録層に記録さ
れたクロックマークを再生層に転写させ、再生層に転写
されたクロックマークから再生用クロック信号を検出
し、検出した再生用クロック信号に基づいて上記記録マ
ークを再生することを特徴とする光磁気記録媒体の記録
再生方法が提供される。
ットが形成された基板上に、情報が記録される情報記録
層と、再生層とを有する光磁気記録媒体の記録再生方法
において、クロックマークと上記情報に従う記録マーク
とを、上記クロックピットに基づいて情報記録層に記録
し、光磁気記録媒体に光を照射しながらクロックマーク
の磁化と同一極性の磁界を印加して情報記録層に記録さ
れたクロックマークを再生層に転写させ、再生層に転写
されたクロックマークから再生用クロック信号を検出
し、検出した再生用クロック信号に基づいて上記記録マ
ークを再生することを特徴とする光磁気記録媒体の記録
再生方法が提供される。
【００１９】本発明の第３の態様に従う記録再生方法で
は、記録時に、基板に形成されたクロックピットから発
生させたクロックに基づいて情報を記録する。このと
き、クロックピットから発生させたクロックと同期した
クロックマークを記録情報とともに情報記録層に記録す
る。一方、再生時には、光照射しつつクロックピットか
らの再生信号をトリガとして直流磁界を印加する。これ
により、情報記録層に記録されたクロックマークは、光
照射により保磁力が低下した再生層に転写され、再生層
からクロックマークに基づくクロックマーク再生信号を
検出することができる。クロックマーク再生信号に基づ
いて発生した再生用クロックから、情報記録層に記録さ
れている記録磁区の位置を正確に特定することができ
る。それゆえ、この再生クロックに基づいて変調された
再生光及び再生磁界を光磁気記録媒体に適用することに
より、最適化された再生条件の下で情報記録層の記録情
報を再生することができる。
は、記録時に、基板に形成されたクロックピットから発
生させたクロックに基づいて情報を記録する。このと
き、クロックピットから発生させたクロックと同期した
クロックマークを記録情報とともに情報記録層に記録す
る。一方、再生時には、光照射しつつクロックピットか
らの再生信号をトリガとして直流磁界を印加する。これ
により、情報記録層に記録されたクロックマークは、光
照射により保磁力が低下した再生層に転写され、再生層
からクロックマークに基づくクロックマーク再生信号を
検出することができる。クロックマーク再生信号に基づ
いて発生した再生用クロックから、情報記録層に記録さ
れている記録磁区の位置を正確に特定することができ
る。それゆえ、この再生クロックに基づいて変調された
再生光及び再生磁界を光磁気記録媒体に適用することに
より、最適化された再生条件の下で情報記録層の記録情
報を再生することができる。
【００２０】本発明の第４の態様に従えば、クロックピ
ットが形成された基板上に、情報記録層と、再生層とを
有する光磁気記録媒体を記録及び再生するための記録再
生装置において、光磁気記録媒体に光を照射するための
光源と、磁界を印加するための磁界印加装置と、クロッ
クマークを情報記録層に形成するために光源及び磁界印
加装置を制御する制御装置と、クロックマークを検出す
るための第１検出器と、第１検出器で検出されたクロッ
クマーク検出信号に基づいて再生クロックを発生する再
生クロック発生器とを備えることを特徴とする記録再生
装置が提供される。
ットが形成された基板上に、情報記録層と、再生層とを
有する光磁気記録媒体を記録及び再生するための記録再
生装置において、光磁気記録媒体に光を照射するための
光源と、磁界を印加するための磁界印加装置と、クロッ
クマークを情報記録層に形成するために光源及び磁界印
加装置を制御する制御装置と、クロックマークを検出す
るための第１検出器と、第１検出器で検出されたクロッ
クマーク検出信号に基づいて再生クロックを発生する再
生クロック発生器とを備えることを特徴とする記録再生
装置が提供される。
【００２１】本発明に記録再生装置では、第１検出器が
情報記録層に記録されたクロックマークを検出し、再生
クロック発生器がクロックマーク検出信号に基づいて再
生クロックを発生している。この再生クロックは、記録
マークとともに記録されたクロックマークから発生して
いるために、記録マークに対する位置関係が正確に定義
されている。それゆえ、この再生クロックを用いること
により記録マークに対して所望のタイミングで変調した
再生磁界及び再生光を光磁気記録媒体に適用することが
できる。再生クロック発生器は、通常の光磁気記録媒体
の再生装置に用いられている再生クロック発生器を改造
して用い得る。例えば、実施例２に示したように、光磁
気記録媒体の基板に形成されているクロックピットから
の反射光を検出して発生したクロックの位相を、再生ク
ロックマークの位相に一致するような位相調整回路を設
け得る。すなわち、本発明の記録再生装置は、さらに、
クロックピットからクロックピット信号を検出する第２
検出器と、第２検出器からのクロックピット信号と第１
検出器からのクロックマーク信号の位相を比較して位相
差を検出する位相比較器と、クロックピット信号がクロ
ックマーク信号と同位相になるように、位相比較器で検
出された位相差に基づいて再生用クロックを補正する遅
延回路とを備え得る。ここで、位相比較器は、基板上に
形成されているクロックピットからの信号と、情報記録
層に記録されているクロックマークからの信号との位相
を比較する。両者に位相差が生じている場合は、遅延回
路等を用いて、クロックマークからの信号に一致するよ
うに位相差の分だけクロックを補正して再生クロックを
生成する。これにより、生成される再生クロックは情報
記録磁区と高精度に同期する。それゆえ、ＭＡＭＭＯＳ
やＭＳＲなどの光磁気記録媒体を再生するための装置と
して極めて好適である。
情報記録層に記録されたクロックマークを検出し、再生
クロック発生器がクロックマーク検出信号に基づいて再
生クロックを発生している。この再生クロックは、記録
マークとともに記録されたクロックマークから発生して
いるために、記録マークに対する位置関係が正確に定義
されている。それゆえ、この再生クロックを用いること
により記録マークに対して所望のタイミングで変調した
再生磁界及び再生光を光磁気記録媒体に適用することが
できる。再生クロック発生器は、通常の光磁気記録媒体
の再生装置に用いられている再生クロック発生器を改造
して用い得る。例えば、実施例２に示したように、光磁
気記録媒体の基板に形成されているクロックピットから
の反射光を検出して発生したクロックの位相を、再生ク
ロックマークの位相に一致するような位相調整回路を設
け得る。すなわち、本発明の記録再生装置は、さらに、
クロックピットからクロックピット信号を検出する第２
検出器と、第２検出器からのクロックピット信号と第１
検出器からのクロックマーク信号の位相を比較して位相
差を検出する位相比較器と、クロックピット信号がクロ
ックマーク信号と同位相になるように、位相比較器で検
出された位相差に基づいて再生用クロックを補正する遅
延回路とを備え得る。ここで、位相比較器は、基板上に
形成されているクロックピットからの信号と、情報記録
層に記録されているクロックマークからの信号との位相
を比較する。両者に位相差が生じている場合は、遅延回
路等を用いて、クロックマークからの信号に一致するよ
うに位相差の分だけクロックを補正して再生クロックを
生成する。これにより、生成される再生クロックは情報
記録磁区と高精度に同期する。それゆえ、ＭＡＭＭＯＳ
やＭＳＲなどの光磁気記録媒体を再生するための装置と
して極めて好適である。
【００２２】
【発明の実施の形態】本発明に従う光磁気記録媒体の実
施例について図面を参照して具体的に説明するが、本発
明はそれらに限定されるものではない。
施例について図面を参照して具体的に説明するが、本発
明はそれらに限定されるものではない。
【００２３】実施例１ 図４に本発明に従う光磁気記録媒体１０の断面構造の一
例を示す。光磁気記録媒体１０は、透明基板１上に、誘
電体層２、磁区拡大再生層３、非磁性体層４、情報記録
層５、誘電体層６を順次積層して有する。透明基板１と
しては、１．２ｍｍ厚のポリカーボネート基板を用い
た。なお、透明基板１にはクロックピットなどのプリフ
ォーマット信号に対応する凹凸が予め形成されている。
誘電体層２，６にはＳｉＮを用い、膜厚をそれぞれ７０
ｎｍとした。磁区拡大再生層３は、補償温度約−５０
℃、キュリー温度約３５０℃のＧｄＦｅＣｏ合金を用い
て構成し、膜厚を８ｎｍとした。非磁性体層４にはＳｉ
Ｎを用い、膜厚１０ｎｍとした。情報記録層５は、補償
温度約−５０℃、キュリー温度約２７０℃のＴｂＦｅＣ
ｏ合金を用いて構成し、膜厚を２００ｎｍとした。これ
らの層は、それぞれ、マグネトロンスパッタ装置を用い
たスパッタリングによって順次成膜した。こうしてプリ
フォーマット信号としてクロックピットなどのプリピッ
トが形成されている光磁気記録媒体１０を得た。
例を示す。光磁気記録媒体１０は、透明基板１上に、誘
電体層２、磁区拡大再生層３、非磁性体層４、情報記録
層５、誘電体層６を順次積層して有する。透明基板１と
しては、１．２ｍｍ厚のポリカーボネート基板を用い
た。なお、透明基板１にはクロックピットなどのプリフ
ォーマット信号に対応する凹凸が予め形成されている。
誘電体層２，６にはＳｉＮを用い、膜厚をそれぞれ７０
ｎｍとした。磁区拡大再生層３は、補償温度約−５０
℃、キュリー温度約３５０℃のＧｄＦｅＣｏ合金を用い
て構成し、膜厚を８ｎｍとした。非磁性体層４にはＳｉ
Ｎを用い、膜厚１０ｎｍとした。情報記録層５は、補償
温度約−５０℃、キュリー温度約２７０℃のＴｂＦｅＣ
ｏ合金を用いて構成し、膜厚を２００ｎｍとした。これ
らの層は、それぞれ、マグネトロンスパッタ装置を用い
たスパッタリングによって順次成膜した。こうしてプリ
フォーマット信号としてクロックピットなどのプリピッ
トが形成されている光磁気記録媒体１０を得た。
【００２４】つぎに、得られた光磁気記録媒体１０を不
図示の記録再生装置に装填し、磁界変調方式を用いて次
のようにしてデータを記録した。なお、データ記録のた
めの記録クロックは、光磁気記録媒体１０に予め形成さ
れているクロックピットを検出して用いた。光磁気記録
媒体を線速度２．５ｍ／ｓで回転させ、波長６８０ｎｍ
のレーザー光を連続的に照射するとともに、外部磁界を
±２００Ｏｅで変調し、データ信号に対応するように外
部磁界の極性を制御して印加した。なお、記録するデー
タ列の中には記録クロックに対応したクロック情報を所
定の周期で組み入れた。こうして光磁気記録媒体１０の
情報記録層５にクロックマーク及び微小磁区をそれぞれ
形成した。図２に、記録クロックに対する記録レーザー
光及び外部磁界のタイミングチャート並びに記録層に形
成された微小磁区９及びクロックマーク９のパターンを
示す。なお、図２では、サーボ領域は、基板上に形成し
た領域を示し、記録領域は記録層５の記録領域を示して
おり、両者を併記したのは本発明の原理を概念的に示す
ためである。
図示の記録再生装置に装填し、磁界変調方式を用いて次
のようにしてデータを記録した。なお、データ記録のた
めの記録クロックは、光磁気記録媒体１０に予め形成さ
れているクロックピットを検出して用いた。光磁気記録
媒体を線速度２．５ｍ／ｓで回転させ、波長６８０ｎｍ
のレーザー光を連続的に照射するとともに、外部磁界を
±２００Ｏｅで変調し、データ信号に対応するように外
部磁界の極性を制御して印加した。なお、記録するデー
タ列の中には記録クロックに対応したクロック情報を所
定の周期で組み入れた。こうして光磁気記録媒体１０の
情報記録層５にクロックマーク及び微小磁区をそれぞれ
形成した。図２に、記録クロックに対する記録レーザー
光及び外部磁界のタイミングチャート並びに記録層に形
成された微小磁区９及びクロックマーク９のパターンを
示す。なお、図２では、サーボ領域は、基板上に形成し
た領域を示し、記録領域は記録層５の記録領域を示して
おり、両者を併記したのは本発明の原理を概念的に示す
ためである。
【００２５】つぎに、微小磁区が形成された光磁気記録
媒体１０を前述の記録再生装置で以下のようにして再生
した。図１に示したように波長λ２＝７８０ｎｍのレー
ザー光を記録層５に集光させて照射して、記録層５に形
成されているクロックマーク８を検出した。検出された
クロックマークからの再生波形を図３の下段に点線で示
す。次いで、検出したクロックマークに適当にスライス
をかけて、クロック基準位置ＣＳ１、ＣＳ２を求め、Ｃ
Ｓ１〜ＣＳ２の間隔を分割することにより図３の３段目
に示したような再生クロックを生成した。波長λ１＝６
３３ｎｍの再生用レーザー光を、図３の４段目に示した
ように再生クロックと同期させてパルス状に変調した。
そして、図１に示したようにλ１の光がλ２の光スポッ
トに対して追従するように再生層３上に再生用レーザー
光を集光して照射するとともに、再生用パルス磁界を、
図３の５段目に示したように再生クロックと同期させて
パルス状に変調して印加した。パルス状磁界の強度は、
磁区中心付近で記録方向に２００Ｏｅ、消去方向に２５
０Ｏｅとした。こうして、図３の６段目に示したような
再生波形が得られた。図３より、ＭＡＭＭＯＳを用いれ
ば、各微小磁区が識別されるとともに増幅された再生信
号が得られることがわかる。
媒体１０を前述の記録再生装置で以下のようにして再生
した。図１に示したように波長λ２＝７８０ｎｍのレー
ザー光を記録層５に集光させて照射して、記録層５に形
成されているクロックマーク８を検出した。検出された
クロックマークからの再生波形を図３の下段に点線で示
す。次いで、検出したクロックマークに適当にスライス
をかけて、クロック基準位置ＣＳ１、ＣＳ２を求め、Ｃ
Ｓ１〜ＣＳ２の間隔を分割することにより図３の３段目
に示したような再生クロックを生成した。波長λ１＝６
３３ｎｍの再生用レーザー光を、図３の４段目に示した
ように再生クロックと同期させてパルス状に変調した。
そして、図１に示したようにλ１の光がλ２の光スポッ
トに対して追従するように再生層３上に再生用レーザー
光を集光して照射するとともに、再生用パルス磁界を、
図３の５段目に示したように再生クロックと同期させて
パルス状に変調して印加した。パルス状磁界の強度は、
磁区中心付近で記録方向に２００Ｏｅ、消去方向に２５
０Ｏｅとした。こうして、図３の６段目に示したような
再生波形が得られた。図３より、ＭＡＭＭＯＳを用いれ
ば、各微小磁区が識別されるとともに増幅された再生信
号が得られることがわかる。
【００２６】実施例２ 図５に本発明に従う記録再生装置の構成を概略的に示
す。記録再生装置１０１は、コードデータと同期した周
期でパルス化された光を光磁気記録媒体１０に照射する
ためのレーザー光照射部と、記録再生時に制御された磁
界を光磁気記録媒体１０に印加する磁界印加部と、光磁
気記録媒体１０からの信号を検出及び処理する信号処理
系とから主に構成されている。レーザー光照射部におい
て、レーザー２２は、レーザー駆動回路３２及び記録再
生切替器（ＲＣ／ＲＰ ＳＷ）５５に接続されている。
記録再生切替器５５は、レーザー駆動回路３２に入力さ
れる信号を記録時と再生時とで切り替えることができ、
記録パルス幅／位相調整回路（ＲＣ−ＰＰＡ）５１及び
再生パルス幅／位相調整回路（ＲＰ−ＰＰＡ）５３に接
続されている。レーザー駆動回路３２は、記録パルス幅
／位相調整回路５１または再生パルス幅／位相調整回路
５３からの信号を受けてレーザー２２のレーザーパルス
幅及び位相を制御する。記録パルス幅／位相調整回路５
１は、記録時に、ＰＬＬ回路３９から後述する記録クロ
ックを受けてレーザー光の位相及びパルス幅を調整する
ための第１同期信号を発生する。一方、再生パルス幅／
位相調整回路５３は、再生時に、ＰＬＬ回路３９から後
述する再生クロックを受けてレーザー光の位相及びパル
ス幅を調整するための第２同期信号を発生する。
す。記録再生装置１０１は、コードデータと同期した周
期でパルス化された光を光磁気記録媒体１０に照射する
ためのレーザー光照射部と、記録再生時に制御された磁
界を光磁気記録媒体１０に印加する磁界印加部と、光磁
気記録媒体１０からの信号を検出及び処理する信号処理
系とから主に構成されている。レーザー光照射部におい
て、レーザー２２は、レーザー駆動回路３２及び記録再
生切替器（ＲＣ／ＲＰ ＳＷ）５５に接続されている。
記録再生切替器５５は、レーザー駆動回路３２に入力さ
れる信号を記録時と再生時とで切り替えることができ、
記録パルス幅／位相調整回路（ＲＣ−ＰＰＡ）５１及び
再生パルス幅／位相調整回路（ＲＰ−ＰＰＡ）５３に接
続されている。レーザー駆動回路３２は、記録パルス幅
／位相調整回路５１または再生パルス幅／位相調整回路
５３からの信号を受けてレーザー２２のレーザーパルス
幅及び位相を制御する。記録パルス幅／位相調整回路５
１は、記録時に、ＰＬＬ回路３９から後述する記録クロ
ックを受けてレーザー光の位相及びパルス幅を調整する
ための第１同期信号を発生する。一方、再生パルス幅／
位相調整回路５３は、再生時に、ＰＬＬ回路３９から後
述する再生クロックを受けてレーザー光の位相及びパル
ス幅を調整するための第２同期信号を発生する。
【００２７】磁界印加部において、磁界を印加する磁気
コイル２９は磁気コイル駆動回路（Ｍ−ＤＲＩＶＥ）３
４と接続されており、直流（ＤＣ）磁界（連続磁界）と
パルス磁界（交番磁界）とを切り替えて光磁気記録媒体
１０に印加することができる。記録時には磁気コイル駆
動回路３４は、記録データを所定のコードに変換する変
調器３０から位相調整回路（ＲＥ−ＰＡ）３１を通じて
コード変換されたデータを受けて磁気コイル２９を制御
する。一方、再生時には、ＰＬＬ回路３９から後述する
クロック信号を受けて再生パルス幅／位相調整回路（Ｒ
Ｐ−ＰＰＡ）１３１を通じて位相及びパルス幅を調整す
るための第３同期信号を発生し、第３同期信号に基づい
て磁気コイル２９を制御する。磁気コイル駆動回路３４
に入力される信号を記録時と再生時で切り換えるため
に、記録再生切換器（ＲＣ／ＲＰＳＷ）１３４が磁気コ
イル駆動回路３４に接続されている。
コイル２９は磁気コイル駆動回路（Ｍ−ＤＲＩＶＥ）３
４と接続されており、直流（ＤＣ）磁界（連続磁界）と
パルス磁界（交番磁界）とを切り替えて光磁気記録媒体
１０に印加することができる。記録時には磁気コイル駆
動回路３４は、記録データを所定のコードに変換する変
調器３０から位相調整回路（ＲＥ−ＰＡ）３１を通じて
コード変換されたデータを受けて磁気コイル２９を制御
する。一方、再生時には、ＰＬＬ回路３９から後述する
クロック信号を受けて再生パルス幅／位相調整回路（Ｒ
Ｐ−ＰＰＡ）１３１を通じて位相及びパルス幅を調整す
るための第３同期信号を発生し、第３同期信号に基づい
て磁気コイル２９を制御する。磁気コイル駆動回路３４
に入力される信号を記録時と再生時で切り換えるため
に、記録再生切換器（ＲＣ／ＲＰＳＷ）１３４が磁気コ
イル駆動回路３４に接続されている。
【００２８】信号処理系において、レーザー２２と光磁
気記録媒体１０との間には第１の偏光プリズム２５が配
置され、その側方には第２の偏光プリズム２５１及び検
出器２８及び２８１が配置されている。検出器２８及び
２８１は、それぞれ、Ｉ／Ｖ変換器３１１及び３１２を
介して、共に、減算器３０２及び加算器３０１に接続さ
れる。減算器３０２の一部と加算器３０１は、共にＰＬ
Ｌ回路３９に接続され、減算器３０２の残りの一部はク
ロックに同期して信号をホールドするサンプルホールド
（Ｓ／Ｈ）回路４１と、同様にクロックと同期してアナ
ログデジタル変換を行うＡ／Ｄ変換回路４２と、２値化
信号処理回路（ＢＳＣ）４３とを介して復号器３８に接
続される。ＰＬＬ回路３９は、図６に示したように位相
比較器６１と遅延回路６２とを備える。光磁気記録媒体
１０上にはトラッキングエラー信号及びクロック信号生
成用のクロックピットが予め形成されており、再生時に
は、位相比較器６１にて、加算器３０１で検出したクロ
ックピットからの反射光を示す信号と減算器３０２で検
出したクロックマークからの反射光を示す信号との位相
を比較する。位相差が生じている場合には、減算器３０
２で検出したクロックマークからの信号に一致するよう
に、遅延回路６２でその位相差を補正して再生クロック
を出力する。記録時には、ＰＬＬ回路３９は、加算器３
０１で検出したクロックピットからの信号に基づいて記
録クロックを出力する。
気記録媒体１０との間には第１の偏光プリズム２５が配
置され、その側方には第２の偏光プリズム２５１及び検
出器２８及び２８１が配置されている。検出器２８及び
２８１は、それぞれ、Ｉ／Ｖ変換器３１１及び３１２を
介して、共に、減算器３０２及び加算器３０１に接続さ
れる。減算器３０２の一部と加算器３０１は、共にＰＬ
Ｌ回路３９に接続され、減算器３０２の残りの一部はク
ロックに同期して信号をホールドするサンプルホールド
（Ｓ／Ｈ）回路４１と、同様にクロックと同期してアナ
ログデジタル変換を行うＡ／Ｄ変換回路４２と、２値化
信号処理回路（ＢＳＣ）４３とを介して復号器３８に接
続される。ＰＬＬ回路３９は、図６に示したように位相
比較器６１と遅延回路６２とを備える。光磁気記録媒体
１０上にはトラッキングエラー信号及びクロック信号生
成用のクロックピットが予め形成されており、再生時に
は、位相比較器６１にて、加算器３０１で検出したクロ
ックピットからの反射光を示す信号と減算器３０２で検
出したクロックマークからの反射光を示す信号との位相
を比較する。位相差が生じている場合には、減算器３０
２で検出したクロックマークからの信号に一致するよう
に、遅延回路６２でその位相差を補正して再生クロック
を出力する。記録時には、ＰＬＬ回路３９は、加算器３
０１で検出したクロックピットからの信号に基づいて記
録クロックを出力する。
【００２９】つぎに、実施例１で作製したのと同様の積
層構造を有する光磁気記録媒体を用意し、その光磁気記
録媒体を上記構成の記録再生装置１０１に装填してデー
タの記録再生を行った。データ記録の際には、レーザー
２２を、レーザー駆動回路３２によって記録クロックに
同期するように一定周波数で光変調し、幅の狭い連続し
たパルス光を放射して、回転する光磁気磁気記録媒体１
０のデータ記録エリアを等間隔に局部的に加熱した。ま
た、情報データの記録の前に、磁気コイル駆動装置３４
を制御して記録方向の磁界を印加することによって、記
録クロックに対応したクロックマークを情報記録層の所
定の領域に形成した。次いで、磁界印加部の符号器３０
を制御して、記録クロック周期のデータ信号を発生さ
せ、発生させたデータ信号を、位相調整回路３１を介し
て磁気コイル駆動装置３４に送り、磁気コイル駆動装置
３４で磁界コイル２９を制御して、データ信号に対応し
た極性の磁界を光磁気記録媒体１０のデータ記録エリア
の加熱部分に印加した。こうして光磁気記録媒体の情報
記録層にクロックマーク及び記録マーク（記録磁区）を
それぞれ形成した。
層構造を有する光磁気記録媒体を用意し、その光磁気記
録媒体を上記構成の記録再生装置１０１に装填してデー
タの記録再生を行った。データ記録の際には、レーザー
２２を、レーザー駆動回路３２によって記録クロックに
同期するように一定周波数で光変調し、幅の狭い連続し
たパルス光を放射して、回転する光磁気磁気記録媒体１
０のデータ記録エリアを等間隔に局部的に加熱した。ま
た、情報データの記録の前に、磁気コイル駆動装置３４
を制御して記録方向の磁界を印加することによって、記
録クロックに対応したクロックマークを情報記録層の所
定の領域に形成した。次いで、磁界印加部の符号器３０
を制御して、記録クロック周期のデータ信号を発生さ
せ、発生させたデータ信号を、位相調整回路３１を介し
て磁気コイル駆動装置３４に送り、磁気コイル駆動装置
３４で磁界コイル２９を制御して、データ信号に対応し
た極性の磁界を光磁気記録媒体１０のデータ記録エリア
の加熱部分に印加した。こうして光磁気記録媒体の情報
記録層にクロックマーク及び記録マーク（記録磁区）を
それぞれ形成した。
【００３０】データの再生時には、再生レーザー光を対
物レンズ２４で光磁気記録媒体上に集光させて照射し、
光磁気記録媒体に予め形成されているクロックピットか
らの信号を検出した。図７のタイミングチャートに示し
たように、クロックピットからの信号が検出されると同
時に、記録方向にＤＣ磁界を印加した。ＤＣ磁界の印加
により、情報記録層に形成したクロックマークは、レー
ザー光照射により保磁力が低下した磁区拡大再生層に転
写されて拡大し、磁区拡大再生層からは増幅された再生
信号が検出された。磁区拡大再生層から検出された再生
信号を図７の４段目に示す。磁区拡大再生層で増幅され
たクロックマークからの再生信号に基づいて図６に示し
たＰＬＬ回路から生成された再生クロックを図７の５段
目に示す。次いで、再生レーザー光を再生クロックと同
期させて２つのパワーＰH及びＰLを有するパルス状に変
調して光磁気記録媒体に照射するとともに、再生外部磁
界も再生クロックと同期させてパルス状に変調して印加
した。再生クロックの周期は、４０ｎｓであり、再生光
の同期タイミングとして、記録マークの先端から−２０
ｎｓだけシフトした位置で高パワーレーザー光ＰHの波
形が立ち上がるように調整した。また、再生外部磁界の
同期タイミングとして、記録マークの先端から−２０ｎ
ｓだけシフトした位置で磁区拡大用磁界＋Ｈの波形が立
ち上がるように調整した。パルス状磁界の強度は、記録
磁区中心付近で記録方向に２００Ｏｅ、消去方向に２５
０Ｏｅとした。再生レーザー光のデューティーは、３０
％であった。図７の４段目に示したように、ＭＡＭＭＯ
Ｓにより、記録マークが識別されるとともに増幅された
再生信号が得られることがわかった。
物レンズ２４で光磁気記録媒体上に集光させて照射し、
光磁気記録媒体に予め形成されているクロックピットか
らの信号を検出した。図７のタイミングチャートに示し
たように、クロックピットからの信号が検出されると同
時に、記録方向にＤＣ磁界を印加した。ＤＣ磁界の印加
により、情報記録層に形成したクロックマークは、レー
ザー光照射により保磁力が低下した磁区拡大再生層に転
写されて拡大し、磁区拡大再生層からは増幅された再生
信号が検出された。磁区拡大再生層から検出された再生
信号を図７の４段目に示す。磁区拡大再生層で増幅され
たクロックマークからの再生信号に基づいて図６に示し
たＰＬＬ回路から生成された再生クロックを図７の５段
目に示す。次いで、再生レーザー光を再生クロックと同
期させて２つのパワーＰH及びＰLを有するパルス状に変
調して光磁気記録媒体に照射するとともに、再生外部磁
界も再生クロックと同期させてパルス状に変調して印加
した。再生クロックの周期は、４０ｎｓであり、再生光
の同期タイミングとして、記録マークの先端から−２０
ｎｓだけシフトした位置で高パワーレーザー光ＰHの波
形が立ち上がるように調整した。また、再生外部磁界の
同期タイミングとして、記録マークの先端から−２０ｎ
ｓだけシフトした位置で磁区拡大用磁界＋Ｈの波形が立
ち上がるように調整した。パルス状磁界の強度は、記録
磁区中心付近で記録方向に２００Ｏｅ、消去方向に２５
０Ｏｅとした。再生レーザー光のデューティーは、３０
％であった。図７の４段目に示したように、ＭＡＭＭＯ
Ｓにより、記録マークが識別されるとともに増幅された
再生信号が得られることがわかった。
【００３１】以上、本発明の実施例について具体的に説
明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施例では、光磁気記録媒体として磁区拡
大再生用の光磁気記録媒体を用いたが、磁気超解像用の
光磁気記録媒体や相変化型の光記録媒体、色素型光記録
媒体などにも適用することができる。
明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施例では、光磁気記録媒体として磁区拡
大再生用の光磁気記録媒体を用いたが、磁気超解像用の
光磁気記録媒体や相変化型の光記録媒体、色素型光記録
媒体などにも適用することができる。
【００３２】
【発明の効果】本発明の光磁気記録媒体は、情報記録層
にクロックマークが形成されているので、再生層を読み
出す光の波長と異なる波長を有する光を情報記録層上に
照射して直接クロックマークを検出したり、基板に形成
されているクロックピットを検出すると同時に直流磁界
を印加してクロックマークを再生層に転写させて再生層
からクロックマークに基づく信号を検出したりすること
によって、このクロックマークに基づく再生用のクロッ
クを生成させることができる。生成させたクロックは、
情報記録層に記録された記録磁区と正確に同期している
ので、再生層を再生する際に用いられるパルス変調され
た再生光や再生磁界などの再生用のクロックに極めて好
適である。
にクロックマークが形成されているので、再生層を読み
出す光の波長と異なる波長を有する光を情報記録層上に
照射して直接クロックマークを検出したり、基板に形成
されているクロックピットを検出すると同時に直流磁界
を印加してクロックマークを再生層に転写させて再生層
からクロックマークに基づく信号を検出したりすること
によって、このクロックマークに基づく再生用のクロッ
クを生成させることができる。生成させたクロックは、
情報記録層に記録された記録磁区と正確に同期している
ので、再生層を再生する際に用いられるパルス変調され
た再生光や再生磁界などの再生用のクロックに極めて好
適である。
【００３３】また、本発明の光磁気記録媒体の記録再生
方法では、再生クロック生成用のクロックマークを記録
情報の中に組み入れて、記録情報に応じた記録マークと
ともに情報記録層に記録し、情報記録層から転写された
記録情報を波長λ１の光で再生するとともにクロックマ
ークを波長λ２（λ１≠λ２）の光で再生しているの
で、クロックマークの信号だけを抽出してクロックを生
成させることができる。生成させたクロックは、記録情
報と正確に同期しているので、このクロックを再生用の
クロックとして利用することができる。
方法では、再生クロック生成用のクロックマークを記録
情報の中に組み入れて、記録情報に応じた記録マークと
ともに情報記録層に記録し、情報記録層から転写された
記録情報を波長λ１の光で再生するとともにクロックマ
ークを波長λ２（λ１≠λ２）の光で再生しているの
で、クロックマークの信号だけを抽出してクロックを生
成させることができる。生成させたクロックは、記録情
報と正確に同期しているので、このクロックを再生用の
クロックとして利用することができる。
【００３４】また、本発明の記録再生装置は、情報記録
層に記録されたクロックマークから再生用クロックを生
成するので、再生時にパルス状に変調された再生光また
はパルス状に変調された再生磁界を光磁気記録媒体に適
用する場合に、この再生用クロックを用いれば、最適な
適用タイミングを容易に見出すことができる。それゆ
え、超高密度化された光磁気記録媒体であっても、正確
に且つ最適な再生条件の下で記録情報を再生することが
できる。
層に記録されたクロックマークから再生用クロックを生
成するので、再生時にパルス状に変調された再生光また
はパルス状に変調された再生磁界を光磁気記録媒体に適
用する場合に、この再生用クロックを用いれば、最適な
適用タイミングを容易に見出すことができる。それゆ
え、超高密度化された光磁気記録媒体であっても、正確
に且つ最適な再生条件の下で記録情報を再生することが
できる。
【図１】本発明の光磁気記録媒体に、波長の異なる２種
類の光を照射したときの様子を概念的に示した図であ
る。
類の光を照射したときの様子を概念的に示した図であ
る。
【図２】実施例における光磁界変調記録方法の記録レー
ザーパルス、記録外部磁界及び記録磁区の関係を示すタ
イミングチャートである。
ザーパルス、記録外部磁界及び記録磁区の関係を示すタ
イミングチャートである。
【図３】実施例１における再生方法の再生クロック、再
生レーザーパルス、再生外部磁界及び再生信号波形を示
すタイミングチャートである。
生レーザーパルス、再生外部磁界及び再生信号波形を示
すタイミングチャートである。
【図４】本発明に従う光磁気記録媒体の概略構成図であ
る。
る。
【図５】本発明に従う記録再生装置の構成の概略を示す
図である。
図である。
【図６】本発明に従う記録再生装置のＰＬＬ回路の内部
構成を説明するための図である。
構成を説明するための図である。
【図７】実施例２の記録再生装置のＤＣ磁界、再生クロ
ック、再生レーザーパルス、再生外部磁界及び再生信号
波形を示すタイミングチャートである。
ック、再生レーザーパルス、再生外部磁界及び再生信号
波形を示すタイミングチャートである。
１ 基板 ３ 磁区拡大再生層 ５ 情報記録層 ８ クロックマーク ９ 記録磁区 １０ 光磁気記録媒体 ６１ 位相比較器 ６２ 遅延回路 １０１ 記録再生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 憲雄 大阪府茨木市丑寅一丁目１番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 伊藤 彰義 千葉県松戸市幸谷123−１ (72)発明者 中川 活二 東京都江戸川区東小岩６丁目27番12号 ス テイツ東小岩603号 (72)発明者 谷 学 大阪府茨木市丑寅一丁目１番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 吉弘 昌史 大阪府茨木市丑寅一丁目１番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 関根 正樹 大阪府茨木市丑寅一丁目１番88号 日立マ クセル株式会社内
Claims (20)
- 【請求項１】 情報が記録される情報記録層と情報記録
層に記録されている情報が転写される再生層とを有する
光磁気記録媒体において、 該情報記録層にクロックマークが形成されていることを
特徴とする光磁気記録媒体。 - 【請求項２】 上記再生層が、上記情報記録層から転写
された磁区を該磁区の磁化と同一極性の外部磁界を印加
することによって拡大して再生することができる磁区拡
大再生層であることを特徴とする請求項１に記載の光磁
気記録媒体。 - 【請求項３】 再生時に、波長λ１の光により再生層の
情報が検出されるとともに波長λ２（λ１≠λ２）の光
によりクロックマークが検出されることを特徴とする請
求項１または２に記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項４】 再生時に、検出されたクロックマークに
基づく再生クロックに同期して該外部磁界が印加される
ことを特徴とする請求項２に記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項５】 再生時に、波長λ１の光が検出されたク
ロックマークに基づく再生クロックに同期して変調さ
れ、変調された波長λ１の光が光磁気記録媒体に照射さ
れることを特徴とする請求項４に記載の光磁気記録媒
体。 - 【請求項６】 再生時に、光磁気記録媒体に光が照射さ
れつつ情報記録層に形成されたクロックマークの磁化と
同一極性の磁界が印加されることによってクロックマー
クの磁化が再生層に転写され、転写された磁化を上記光
で再生することによって再生クロックが発生されること
を特徴とする請求項１に記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項７】 上記磁界が直流磁界であり、発生した再
生クロックに基づいて再生用外部磁界及び／または再生
光を光磁気記録媒体に適用することを特徴とする請求項
６に記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項８】 請求項１に記載の光磁気記録媒体に記録
された情報を再生する光磁気記録媒体の再生方法であっ
て、 再生層に照射する光の波長と異なる波長の光を用いて情
報記録層に記録されているクロックマークを再生するこ
とを特徴とする光磁気記録媒体の再生方法。 - 【請求項９】 情報が記録される情報記録層と情報記録
層に記録されている情報が転写される再生層とを有する
光磁気記録媒体の記録再生方法において、 情報記録層に、記録情報に応じた記録マークと再生クロ
ックマークとを記録し、 光磁気記録媒体から波長λ１の光で記録マークを再生す
るとともに波長λ２（λ１≠λ２）の光でクロックマー
クを再生することを特徴とする光磁気記録媒体の記録再
生方法。 - 【請求項１０】 請求項１に記載の光磁気記録媒体に記
録された情報を再生する光磁気記録媒体の再生方法であ
って、 光磁気記録媒体に光を照射しつつクロックマークの磁化
と同一極性の直流磁界を印加することによって情報記録
層に記録されているクロックマークを再生層に転写して
検出し、 該検出したクロックマークを基準として再生用磁界及び
再生光の少なくとも一方の変調タイミングを調整しつつ
再生用磁界及び再生光を光磁気記録媒体に適用すること
を特徴とする光磁気記録媒体の再生方法。 - 【請求項１１】 クロックピットが形成された基板上
に、情報が記録される情報記録層と、再生層とを有する
光磁気記録媒体の記録再生方法において、 クロックマークと上記情報に従う記録マークとを、上記
クロックピットに基づいて情報記録層に記録し、 光磁気記録媒体に光を照射しながらクロックマークの磁
化と同一極性の磁界を印加して情報記録層に記録された
クロックマークを再生層に転写させ、再生層に転写され
たクロックマークから再生用クロック信号を検出し、 検出した再生用クロック信号に基づいて上記記録マーク
を再生することを特徴とする光磁気記録媒体の記録再生
方法。 - 【請求項１２】 上記クロックマークは、クロックピッ
トと記録マークが記録される領域との間に形成される請
求項１１に記載の光磁気記録媒体の記録再生方法。 - 【請求項１３】 上記クロックマークの磁化と同一極性
の磁界は、クロックピットが検出された直後に印加され
る請求項１２に記載の光磁気記録媒体の記録再生方法。 - 【請求項１４】 上記クロックマークが再生層に転写さ
れ且つ拡大されることを特徴とする請求項１１〜１３の
いずれか一項に記載の光磁気記録媒体の記録再生方法。 - 【請求項１５】 再生用クロック信号に基づいて、再生
用磁界及び再生光の少なくとも一方の変調タイミングを
調整しつつ、光磁気記録媒体に再生用磁界及び再生光を
適用することを特徴とする請求項１１〜１４のいずれか
一項に記載の光磁気記録媒体の記録再生方法。 - 【請求項１６】 クロックピットを検出した後にＤＣ磁
界を印加し、クロックマークを検出した後に交番磁界を
印加することを特徴とする請求項１１〜１５のいずれか
一項に記載の記録再生方法。 - 【請求項１７】 上記再生用磁界及び再生光により情報
記録層の記録マークが再生層に転写され且つ拡大される
ことを特徴とする請求項１６に記載の光磁気記録媒体の
記録再生方法。 - 【請求項１８】 クロックピットが形成された基板上
に、情報記録層と、再生層とを有する光磁気記録媒体を
記録及び再生するための記録再生装置において、 光磁気記録媒体に光を照射するための光源と、 磁界を印加するための磁界印加装置と、 クロックマークを情報記録層に形成するために光源及び
磁界印加装置を制御する制御装置と、 クロックマークを検出するための第１検出器と、 第１検出器で検出されたクロックマーク検出信号に基づ
いて再生クロックを発生する再生クロック発生器とを備
えることを特徴とする記録再生装置。 - 【請求項１９】 さらに、クロックピットからクロック
ピット信号を検出する第２検出器と、 第２検出器からのクロックピット信号と第１検出器から
のクロックマーク信号の位相を比較して位相差を検出す
る位相比較器と、 クロックピット信号がクロックマーク信号と同位相にな
るように、位相比較器で検出された位相差に基づいて再
生用クロックを補正する遅延回路とを備えることを特徴
とする請求項１８に記載の記録再生装置。 - 【請求項２０】 上記制御装置は、クロックマークを検
出するときにＤＣ磁界を印加すると共に、クロックマー
クを検出した後に交番磁界を印加するように磁界印加装
置を制御することを特徴とする請求項１８または１９に
記載の記録再生装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11053459A JPH11345439A (ja) | 1998-03-31 | 1999-03-02 | 光磁気記録媒体及びその記録再生方法並びに記録再生装置 |
| US09/280,811 US6388954B1 (en) | 1998-03-31 | 1999-03-30 | Magneto-optical recording medium having clock-marks on recording layer and apparatus for recording and reproducing same |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10-105807 | 1998-03-31 | ||
| JP10580798 | 1998-03-31 | ||
| JP11053459A JPH11345439A (ja) | 1998-03-31 | 1999-03-02 | 光磁気記録媒体及びその記録再生方法並びに記録再生装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11345439A true JPH11345439A (ja) | 1999-12-14 |
Family
ID=26394171
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11053459A Withdrawn JPH11345439A (ja) | 1998-03-31 | 1999-03-02 | 光磁気記録媒体及びその記録再生方法並びに記録再生装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6388954B1 (ja) |
| JP (1) | JPH11345439A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6388954B1 (en) * | 1998-03-31 | 2002-05-14 | Hitachi Maxell, Ltd. | Magneto-optical recording medium having clock-marks on recording layer and apparatus for recording and reproducing same |
| JP2012248266A (ja) * | 2011-05-27 | 2012-12-13 | Hgst Netherlands B V | 熱アシスト記録用のチャネルソースレーザーパルシングシステム構造 |
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| KR20030029138A (ko) * | 2001-06-18 | 2003-04-11 | 코닌클리케 필립스 일렉트로닉스 엔.브이. | 자구확장 기록매체를 판독하는 방법 및 장치 |
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| JP2004538594A (ja) * | 2001-08-03 | 2004-12-24 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 再書き込み可能な光記録システム |
| AU2002329553A1 (en) * | 2001-09-12 | 2003-03-24 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Radiation power and/or field control for domain expansion recording medium |
| US20030198146A1 (en) * | 2002-04-18 | 2003-10-23 | Seagate Technology Llc | Heat assisted magnetic recording head with multilayer electromagnetic radiation emission structure |
| US7193934B2 (en) * | 2002-06-07 | 2007-03-20 | Carnegie Mellon University | Domain position detection magnetic amplifying magneto-optical system |
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|---|---|---|---|---|
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| JP2655682B2 (ja) * | 1988-06-08 | 1997-09-24 | 株式会社日立製作所 | 光磁気情報記録再生装置 |
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| US5197049A (en) * | 1989-08-11 | 1993-03-23 | Apple Computer, Inc. | Head and media for optical data storage |
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| US5708652A (en) * | 1995-02-28 | 1998-01-13 | Sony Corporation | Multi-layer recording medium and method for producing same |
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| US6046968A (en) * | 1997-07-24 | 2000-04-04 | Hewlett-Packard Company | Re-writable optical disk having reference clock information permanently formed on the disk |
| JPH11345439A (ja) * | 1998-03-31 | 1999-12-14 | Hitachi Maxell Ltd | 光磁気記録媒体及びその記録再生方法並びに記録再生装置 |
-
1999
- 1999-03-02 JP JP11053459A patent/JPH11345439A/ja not_active Withdrawn
- 1999-03-30 US US09/280,811 patent/US6388954B1/en not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2012248266A (ja) * | 2011-05-27 | 2012-12-13 | Hgst Netherlands B V | 熱アシスト記録用のチャネルソースレーザーパルシングシステム構造 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US6388954B1 (en) | 2002-05-14 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
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