JPH11344956A - 映像表示装置 - Google Patents

映像表示装置

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JPH11344956A
JPH11344956A JP11019928A JP1992899A JPH11344956A JP H11344956 A JPH11344956 A JP H11344956A JP 11019928 A JP11019928 A JP 11019928A JP 1992899 A JP1992899 A JP 1992899A JP H11344956 A JPH11344956 A JP H11344956A
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JP
Japan
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video data
video
display device
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Pending
Application number
JP11019928A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoyasu Yano
元康 矢野
Eizo Okamoto
鋭造 岡本
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高速スイッチングを可能にして映像フリッカを
防止する。 【解決手段】縦横に配列された複数の表示素子に供給す
る映像データを記憶する複数の記憶手段41,42と、
複数の表示素子を複数の表示素子群に分け、記憶手段の
1つに記憶された該表示素子群に対応する映像データを
読み出し、該表示素子群を駆動する駆動手段34と、表
示素子群の切り替えを順次繰り返す切替手段35とを具
備する。複数の記憶手段には、1フレーム若しくは1フ
ィールドごとに、順次前記映像データが記録される。1
フレーム若しくは1フィールド単位で記憶手段に書き込
んだ映像信号を1フレーム若しくは1フィールド単位で
読み出すだけであるから、表示素子群を高速に切り替え
て表示することができる。これで映像フリッカを防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、大型映像表示装
置などに適用して好適な映像表示装置に関する。詳しく
は、映像表示部の単位セルがm行n列の単位ドットで構
成されるとき、これら単位ドットに供給する映像データ
に対するメモリ手段を設け、フレーム若しくはフィール
ド単位で映像データをメモリすることによって、同一フ
レーム内若しくは同一フィールド内で高速スイッチング
しながら映像データを表示するようにしてもフリッカの
ない映像を映し出すことができるようにしたものであ
る。
【0002】
【従来の技術】屋外で行われる各種イベント行事、屋外
内球技場、スポーツ施設などでは大型の映像表示装置を
設置し、イベント内容や競技結果などを大型の映像表示
部(パネル若しくはスクリーン)に表示するようにして
いる。
【0003】このような目的で使用される映像表示装置
は図13に示すように映像ソース源(VTRなど)12
を有し、これより送出された映像ソース(イベント内
容、競技内容、ドラマ番組など)は信号処理装置30に
供給されて映像表示部14に適した信号形態に変換され
たのち、この映像表示部14に供給されて所望の映像が
表示される。映像表示部14は大型画面(例えば、4m
×3mなど)に適した構成となされている。
【0004】映像表示部14は複数ドットの集合体であ
って、図14にその一例を示す。同図の例では同図Aに
示すように赤R、緑G、青Bを発光する各表示素子のト
リオで単位ドット(以下ドットという)16が構成さ
れ、このドット16がp行q列(p=q=4を例示す
る)に亘って配列されて単位セル18が構成される(同
図B)。さらに、この単位セル18がm行n列(m=n
=4を例示)に亘り縦横に配列されて単位ユニット20
(同図C)が構成される。そして、この単位ユニット2
0を集合させることによって大型の映像表示部14が構
築される。
【0005】このような映像表示部14では充分な発光
輝度を得るためなどの目的からドットを構成するRGB
トリオとなる表示素子16自体を夫々独立したドライバ
で駆動するようにしている。通常、4×4ドット=4×
4×3=48個の表示素子を個々のドライバで駆動す
る。
【0006】しかし、図15に示すように、単位セルが
4×4=16ドットであったとしても、16×3=48
個のドライバを用意しなければならず、ドライブ回路の
規模が大型化するきらいがあった。これを解決する手段
として2個の表示素子を1つのドライバで駆動するよう
に切り替え手段を設けることによって、ドライバ数を1
/2に削減する手段を採用したものが提案されている。
【0007】図16はその一例を示す要部の系統図であ
って、図15のように1セルが48個の表示素子で構成
されているときには、その1/2である24個分を駆動
するようにドライバ回路32が構成される。したがっ
て、同図に示すように24トリオ分の映像データS0〜
S23をラッチするラッチ回路33a〜33wとその後段
に接続されたドライバ34a〜34wとでドライバ回路
(ICドライバ)32が構成され、各ドライバ34a〜
34wの出力はスイッチング手段35を介して対応する
表示素子RU0〜BL7に接続される。
【0008】例えば、図15のようにnラインとn+2
ラインにおける同一色の表示素子RU0〜RU7,GU0
〜GU7,BU0〜BU7(上段素子群U)を同時に駆動
し、次のタイミングには残りのn+1ライン及びn+3
ラインにおける同一色の表示素子RL0〜RL7,GL0
〜GL7,BL0〜BL7(下段素子群L)を同時に駆動
する。つまり、所定の周期でこれら表示素子群U,Lを
交互に駆動する。
【0009】その一例を図17に示す。同図は1フレー
ムの時間(1/30秒)を複数回(16回位)に亘り交
互に切り替えるようにした場合である。この1フレーム
の期間は同一の映像データが対応する表示素子に供給さ
れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
上下の表示素子群U,Lを交互に駆動する場合、図17
Bに示すようなタイミングで映像データをラッチし、ラ
ッチした映像データを対応する第1の表示素子群(上段
表示素子群)Uに供給し、また次の周期には同図Cに示
すようなタイミングで映像データをラッチし、ラッチし
た映像データを第2の表示素子群(下段表示素子群)L
に供給する必要がある。そして、この動作は1フレーム
の期間、10数回繰り返さなければならない。つまり、
高速ラッチングを必要とする。
【0011】しかし、実際問題として、このように映像
信号を高速にラッチしながら表示素子を駆動することは
非常に困難になると共に、この高速ラッチ動作を実現す
るためには高速素子を使用しなければならず装置のコス
トアップを招来する。低速ラッチングでは映像フリッカ
を起こす。
【0012】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、高速スイッチングを可能にし
て映像フリッカを防止できる映像表示装置を提案するも
のである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項1に記載したこの発明に係る映像表示装置で
は、縦横に複数の表示素子が配列されて構成された映像
表示装置において、複数の表示素子をさらに複数の表示
素子群に分け、前記表示素子群の切り替えを順次繰り返
すと共に、映像データを格納した記憶手段から表示素子
群に対応する映像データを読み出して駆動することを特
徴とする。
【0014】また、映像データを1フレーム若しくは1
フィールド単位で順次更新と記憶を繰り返すように記憶
手段を複数個設け、該記憶手段は1フレーム若しくは1
フィールドごとに順次切り替えられることを特徴とす
る。
【0015】この発明では、複数の表示素子をさらに表
示素子群に分けて切り替え駆動するが、映像データは記
憶手段に格納されているデータを読み出すだけであるか
ら、その切り替え周期が速い場合でも映像データの読み
出し時間を速くできる。
【0016】またこの発明では映像データを、1フレー
ム(若しくは1フィールド)単位で記憶する記憶手段を
複数個設け、1フレームの映像データを直前のフレーム
期間を利用して記憶手段に読み込み、この記憶手段から
映像データを読み出して直前のフレーム期間を利用して
記憶手段に読み込み、記憶手段から映像データを他の読
み出して表示素子を駆動している間に、次のフレームの
映像データを他の記憶手段に読み込むことで連続的に映
像データが供給される。
【0017】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係る映像表示
装置の一実施形態を上述した大型映像表示装置に適用し
た場合につき、図面を参照して詳細に説明する。したが
って、この映像表示装置を構成する映像表示部も、図1
4に示す従来例と同様にRGBトリオが1ドット16と
して構成され、このドットが複数集合して単位セル18
が構成され、この単位セルを集合させたユニット20を
縦横に配列して大型の映像表示部14が構成される。
【0018】表示素子としては、有機発光表示素子(有
機EL)、発光ダイオード素子(LED)、放電管、陰
極線管(CRT管)の何れか1つが使用される。以下の
例は発光ダイオード素子を使用した場合である。
【0019】単位セル18は図14のように4×4ドッ
トで構成される。このうち、nラインとn+2ラインを
第1の表示素子群Uとし、n+1ラインおよびn+3ラ
インを第2の表示素子群Lとした場合、これら第1と第
2の表示素子群U,Lが所定の周期をもって交互に駆動
される。これによって、表示素子を駆動するドライバの
数が半減する。図の例では1セル当たり24個のドライ
バ(RGBトリオ×8ドット=24)によってドライバ
回路が構成されることになる。
【0020】また、映像を表示する場合、この例では1
024階調(0〜1023ステップ)を表現できるよう
にするため、映像信号は10ビットのディジタル信号と
して取り扱われる。
【0021】図1は単位セル18に対して1個設けられ
た信号処理装置で、この信号処理装置30は単位ユニッ
ト20の背面側に複数個設置されて使用される。
【0022】図1において、VTR12などの映像ソー
スより出力された映像データは、メモリ手段を構成する
一対のメモリ41,42に供給され、それぞれ1フレー
ム分の映像データが蓄えられる。つまり、それぞれのメ
モリ41,42には2つの表示素子群U,Lを構成する
単位セル18分の映像データ(=8ドット×2)が蓄え
られる。一方を奇数フレーム用のメモリ(例えばRAM
構成)41とするならば、他方は偶数フレーム用のメモ
リ(RAM構成)42となる。
【0023】したがって図2に示すようにフレーム周期
のパルスDLDを基準にしてリード・ライトパルス(イ
ネーブルパルス)R/Wが生成され(同図A,B)、こ
れでメモリ41,42に対するリード・ライト処理が交
互に行われる。したがって一方のメモリ(RAM・A)
41がライトモードであるときは、他方のメモリ(RA
M・B)はリードモードに制御されている。
【0024】これらメモリ41,42を制御するためデ
ータリード用のカウンタ43が設けられ、ここには基本
クロックCKの他にフレーム周期のデータリードパルス
LDa(図6A)が供給され、リード・ライトパルスR
/Wが生成される他、後述するキャリーパルスPaや、
メモリ41,42に対するリード・ライト用アドレスA
DRなどが出力される。映像データのリードおよびライ
ト期間は図6に示す同期パルスLDbに同期したレディ
ーパルスRDYがローレベルとなっている期間である。
【0025】リードモードにおいて、それぞれのメモリ
41,42よりリードされる10ビット幅の映像データ
は後段のラッチ回路を含んだシフトレジスタ44に供給
され、24クロックCKを用いて1つの表示素子群を構
成する24個の表示素子分の映像データがラッチされ
る。
【0026】この10ビット表現の映像データは次のコ
ンパレータ45において、パルス幅変調(Pulse Width
Modulation)された映像データ(10ビット値)となさ
れた比較出力PWMiに変換される。そのため、キャリ
ーパルスPaおよびクロックCKが制御信号生成回路5
0に供給されてカウント出力COが生成される。
【0027】制御信号生成回路50は図3に示すように
複数のカウンタ51〜54で構成される。第1のカウン
タ51にはキャリーパルスPaとクロックCKが供給さ
れて、図4に示すようなクロックCKに同期したカウン
タ出力COが生成される。この制御信号生成回路50で
はさらに第2のカウンタ52が設けられ、キャリーパル
スCPをカウントすることによって表示素子群U,Lを
交互に駆動するための切り替えパルスXUL(図6E)
が生成される。さらに、第3および第4のカウンタ5
3,54が設けられ、第3のカウンタ53より後述する
RGBトリオを点順次で駆動するためのパルスXR,X
G,XBがそれぞれ生成され、またこの点順次駆動のと
きに使用する表示素子群U,Lに対する切り替えパルス
XUL′などが生成される。
【0028】また、第1のカウンタ51には輝度レベル
をコントロールするための4ビット構成の輝度レベルコ
ントロール信号BRTが供給される。この輝度レベルは
映像表示部20全体の輝度レベルを外光に応じて手動に
よりコントロールするためのもので、この例では16段
階に亘り輝度レベルをコントロールできるようになって
いる。
【0029】輝度レベルはパルス幅の周期の長短によっ
てコントロールするもので、例えば図5Aのように高輝
度レベル状態に制御する場合には単位周期Thを長めに
設定し、低輝度レベル状態に制御する場合には単位周期
Tlを短めに設定する。周期の長短を制御する因子とし
て4ビットのコントロール信号BRTが与えられるの
で、1サイクルの最大値は1024×16クロック幅と
なる。コントロール信号BRTは第1のメモリ41に対
して外部から与えられる。
【0030】コンパレータ45ではラッチされた映像デ
ータの10ビットデータとカウント出力COの値が一致
するまでハイレベルの信号を出力する。したがって10
ビットの値に応じて図6Dに示すようなパルス幅の異な
る比較出力PWMiが得られる。10ビットデータをパ
ルス幅の長短に変換した比較出力PWMiは表示素子分
(24個分)だけ得られる。このパルス幅に相当する時
間だけ表示素子が駆動される。
【0031】ここで、表示素子は同じ電流を流しても発
光輝度レベルが相違する。つまり個々にばらつきがあ
る。発光色を含めた表示素子個々のばらつきを吸収する
ため、表示素子個々の電流補正値が外部より与えられ
る。そのため、第2のメモリ手段として電流補正用のメ
モリ手段(RAMなど)60が設けられ、映像データと
共に外部からこのメモリ手段60に予め用意された表示
素子48個分の電流補正データ(10ビット構成)がメ
モリされる。電流補正データも表示素子群に対応したも
のとしてメモリされており、この電流補正データはラッ
チ回路を含んだシフトレジスタ61に供給されて、1つ
の表示素子群を構成する24個分の電流補正データがラ
ッチされる。
【0032】この電流補正データは表示素子の交換時や
再調整時に更新される。また、メモリ手段60を設けた
のは、上述したように単位セル18が交換されたような
ときでも、交換された表示素子に対する電流補正データ
として改めて外部から設定できるようにするためであ
る。
【0033】これら電流補正データはD/A変換器62
に供給されて24個分のアナログ補正電流値I0,I1,
I2,・・・I23に変換される。これら補正電流値は対
応するドライバ34a〜34wに供給される。ドライバ
34a〜34wには上述した比較出力PWMiが与えら
れ、これがハイレベルの間だけドライバが作動するよう
に構成されている。
【0034】ドライバ34a〜34wと表示素子との間
には切り替え手段(スイッチング手段)35が設けられ
ている。切り替え手段35は従来例でも述べたようにド
ライバ数を1/2に削減すべく、上端と下段の表示素子
(例えば表示素子RU0,RL0の組、以下同様)を単一
のドライバ(34a,34b,・・・34w)で交互に
駆動できるようにするためである。
【0035】図7は切り替え手段35の具体例を示す。
本例では半導体スイッチング素子としてMOSトランジ
スタを使用してドライバ出力を切り替えている。すなわ
ち、図8からも明らかなように、第1の表示素子群Uは
赤を発光する8つの表示素子RU0〜RU3およびRU4
〜RU7と、緑を発光する8つの表示素子GU0〜GU3
およびGU4〜GU7と、青を発光する8つの表示素子B
U0〜BU3およびBU4〜BU7とで構成される。
【0036】同様に第2の表示素子群Lは赤を発光する
8つの表示素子RL0〜RL3およびRL4〜RL7と、緑
を発光する8つの表示素子GL0〜GL3およびGL4〜
GL7と、青を発光する8つの表示素子BL0〜BL3お
よびBL4〜BL7とで構成される。
【0037】これら表示素子群UとLが1フレームの
間、それぞれ対応する映像データ(同一色に関しては同
じデータ)を用いて交互に駆動されて映像が表示され
る。
【0038】これを実現するため、第1の表示素子群U
を構成する表示素子RU0にはトランジスタSRU0を介
して、また第2の表示素子群Lを構成する表示素子RL
0にはトランジスタSRL0を介してそれぞれドライバ3
4aが共通に接続される。
【0039】トランジスタSRU0,SRL0は切り替え
信号XULでスイッチングされる。したがってトランジ
スタSRU0がオンしたときは、図6D,Eに示すよう
に表示素子RU0に対応した映像データに基づく第1の
駆動電流I0(電流補正を行ったもの)によってこの表
示素子RU0が時分割駆動される。次に、他方のトラン
ジスタSLU0がオンしたときは、表示素子RL0に対応
した映像データS0′に基づく第1の駆動電流I0′(電
流補正を行ったもの)によってこの表示素子RL0が時
分割駆動される。他の表示素子に対しても同様な構成と
なされ、切り替え信号XULを使用して対応する表示素
子GU1,GL1,・・・BU7,BL7の切り替えが行わ
れる。
【0040】ここで、同一フレーム内での映像データの
シフト処理およびデータラッチ処理は、メモリ41,4
2からのデータを読み出してこれをシフトしたり、ラッ
チしたりする処理のみであるから、これらの処理は何れ
も図6に示す非常に短かな期間Wa内で行うことができ
る。その結果、切り替え信号XULの周期が短い場合で
あっても、映像データの取り込みには全く支障がなくな
り、切り替え信号XULで高速スイッチングしながら表
示素子を時分割駆動できるようになる。これによって、
映像フリッカを防止できる。
【0041】また、表示素子個々の輝度レベルのばらつ
きを補正するために、同一の輝度レベルとなるような電
流補正データをそれぞれの表示素子に対してメモリし、
表示素子を駆動するときこの電流補正データに基づいて
駆動することによって、単位セル内での輝度レベルのば
らつきは勿論のこと、単位ユニット20を複数用いて構
成した映像表示部14全体の輝度レベルのばらつきを補
正できる。
【0042】図9以降はこの発明に係る他の実施形態を
示すものである。
【0043】図1の構成では表示素子毎に相違する駆動
電流値をD/A変換して対応するドライバに供給した
が、この変形例として図9を示す。
【0044】図9の例では、電流補正値をメモリ手段6
0から読み出して24個分シフトし、それらをラッチす
るまでは同じである。ラッチされた電流補正値は、ラッ
チされた映像データと共に乗算器65に供給されて映像
データそのものがこの電流補正値による重み付けを受け
る。これによって10ビットの映像データ内容が電流補
正値に応じて変更される。重み付けされた映像データが
コンパレータ45でパルス幅に変換される。
【0045】一方、ドライバ34a〜34wは全て定電
流源66に接続されており、重み付けされた比較出力P
WMiによってドライバ34a〜34wの動作期間がコ
ントロールされる。このように構成した場合でも表示素
子個々のばらつきを吸収して発光表示させることができ
る。
【0046】図1および図9の例は第1および第2の表
示素子群の中の同一色の表示素子を切り替え信号XUL
の周期で交互に駆動すると共に、同一色の表示素子は同
時に駆動される順次駆動方式を説明した。この順次駆動
方式に対してRGBトリオを順次発光させる点順次駆動
方式でも映像を表示できる。
【0047】その場合には、例えば同一列に位置するド
ットのうち、上段のドットと下段のドットをペアとして
駆動する。図10を参照して説明すると、例えば図8に
示すドット構成では、上下に位置する一対のドットを構
成するRGBトリオのうち、上段のRGBトリオ(RU
0,GU0,BU0)をまず点順次駆動し、次の周期では
下段のRGBトリオ(RL0,GL0,BL0)を点順次
駆動する(図10D)。残りのペアも同様な点順次駆動
となる。例えば上段のRGBトリオ(RU3,GU3,B
U3)と下段のRGBトリオ(RL3,GL3,BL3)が
ペアとなって点順次駆動される。これを1フレーム内で
繰り返す。映像データの取り込みは図1の場合と同様に
レディーパルスRDYのローレベル期間Wa内で行う。
【0048】この処理を行うため、図11のように第1
および第2の切り替え手段35,70がそれぞれ設けら
れている。第1の切り替え手段35は各ドットに対して
3つのスイッチング素子(SUR0,SGU0,SBU
0)、(SUR1,SGU1,SBU1)・・・(SUR
7,SGU7,SBU7)が使用され、それぞれには図1
0に示す切り替え信号XR,XG,XBが共通に供給さ
れる。
【0049】またそれぞれのドット16を選択するため
一対のスイッチング素子(SU0,SL0)、(SU1,
SL1)・・・(SU7,SL7)で構成された第2の切
り替え手段70が設けられ、切り替え信号XUL′(図
3、図10参照)によって交互に切り替えられる。
【0050】そして、上段のRGBトリオに対する映像
データに基づく駆動電流IRU0〜IBU0と、下段のR
GBトリオに対する映像データに基づく駆動電流IRL
0〜IBL0が共通のドライバ出力としてこれら切り替え
手段35,70に供給される。この構成によって上下の
RGBトリオをペアとして同一のドライバで駆動するこ
とができる。
【0051】つまり、このように構成することによっ
て、6個の表示素子を1個のドライバで駆動できるた
め、図1などの構成よりもさらにドライバの数を減らす
ことができる。
【0052】図12に示す実施形態は、図9のさらに変
形例であって、この例では立体映像を実現できる構成を
示してある。この場合には左目用の映像データと右目用
の映像データとが必要である。そのため、1フレーム分
の映像データとしてこれら左右の映像データを同一のメ
モリ41,42に蓄える。したがってメモリの容量は図
1よりも2倍必要になる。
【0053】そして、RGBトリオを点順次で駆動する
場合には、図12に示すように上下のドットの駆動周期
を単位として、最初には左目用の映像データを読み出し
て表示素子を駆動し、次の周期では右目用の映像データ
を読み出して表示素子を駆動する。これを1フレーム内
で数回繰り返す。映像を視る人は立体目がねを使用す
る。立体目がねは図12の左右映像データに同期して左
右目のシャッタを交互に開閉する。例えば、左目用の映
像が映し出されているときには左目のシャッタを開ける
ようにすればよい。
【0054】こうすることによって映像フリッカなしで
立体映像を楽しむことができる。その構成も簡単であ
る。
【0055】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明ではセルを
構成する複数の表示素子を複数の群に分け、それらを時
分割駆動すると共に、セル内に記憶手段を設け、一方の
表示素子群を駆動している間に、他方の表示素子群の映
像信号をこの記憶手段に読み出すようにしたものであ
る。
【0056】これによれば、時分割駆動によって1セル
に必要なドライバの数を逓減できると共に、表示素子群
には前もって書き込んだ映像信号に基づいて交互に対応
する表示素子群を、単に記憶手段からのデータを読み出
すだけで駆動できるため高速スイッチング処理が可能に
なり、映像フリッカを確実に防止できる。
【0057】したがって、この発明は上述したような大
型の映像表示装置に適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る映像表示装置を構成する1セル
に対する信号処理装置の第1の実施形態を示す要部の系
統図である。
【図2】メモリに対する書き込みと読み出しのタイミン
グを示す図である。
【図3】制御信号生成回路の系統図である。
【図4】カウンタ出力の説明図である。
【図5】輝度調整の説明図である。
【図6】映像表示のタイミングチャートである。
【図7】スイッチング回路の一構成図である。
【図8】RGBトリオとセル構成を示す図である。
【図9】信号処理装置の第2の実施形態を示す要部の系
統図である。
【図10】図8における映像表示のタイミングチャート
である。
【図11】図8におけるスイッチング回路の一接続図で
ある。
【図12】立体映像表示のときのタイミングチャートで
ある。
【図13】大型映像表示装置の系統図である。
【図14】RGBトリオとセルの関係を示す図である。
【図15】セルとRGBトリオの説明図である。
【図16】ドライバと表示素子との関係を示す接続図で
ある。
【図17】切り替えタイミングと読み込みの関係を示す
図である。
【符号の説明】
12・・・映像ソース、14・・・大型表示パネル、1
6・・・RGBトリオ、18・・・セル、20・・・ユ
ニット、30・・・信号処理装置、34a〜34w・・
・ドライバ、35,70・・・切り替え手段、41,4
2・・・メモリ手段、43・・・データリードカウン
タ、45・・・コンパレータ、50・・・制御信号生成
回路、62・・・D/A変換器、RU0〜BL7・・・表
示素子

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦横に複数の表示素子が配列された映像
    表示装置において、 前記複数の表示素子に供給する映像データを記憶する複
    数の記憶手段と、 前記複数の表示素子を複数の表示素子群に分け、前記記
    憶手段の1つに記憶された該表示素子群に対応する映像
    データを読み出し、該表示素子群を駆動する駆動手段
    と、 前記表示素子群の切り替えを順次繰り返す切替手段とを
    具備し、 前記複数の記憶手段には、1フレーム若しくは1フィー
    ルドごとに、順次前記映像データが記憶されることを特
    徴とする映像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の表示素子群の数が2群で構成
    され、 前記切替手段により前記2群の表示素子群が切り替えら
    れ、それぞれの表示素子群が交互に駆動されることを特
    徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記表示素子が、赤色、緑色、青色を発
    光する表示素子で構成されたことを特徴とする請求項1
    に記載の映像表示装置。
  4. 【請求項4】 前記表示素子群が同一発光色用の表示素
    子で構成され、 前記表示素子群ごとに順次に同時駆動されるようになさ
    れたことを特徴とする請求項3に記載の映像表示装置。
  5. 【請求項5】 前記表示素子群が各発光色用の3個の表
    示素子を単位として構成され、 前記切替手段が、前記表示素子群の切り替えに合わせ
    て、前記3つの表示素子を順次切り替えて駆動すること
    を特徴とする請求項3に記載の映像表示装置。
  6. 【請求項6】 前記記憶手段は2個のメモリで構成さ
    れ、 一方のメモリに奇数の1フレーム若しくは1フィールド
    の映像データが記憶されるとき、 他方のメモリには偶数の1フレーム若しくは1フィール
    ドの映像データが記憶されることを特徴とする請求項1
    に記載の映像表示装置。
  7. 【請求項7】 前記表示素子が、有機発光素子、発光ダ
    イオード素子、放電管、陰極線管のいずれかで構成され
    たことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  8. 【請求項8】 前記映像データが、立体表示用の映像デ
    ータであることを特徴とする請求項1に記載の映像表示
    装置。
  9. 【請求項9】 左目用の映像データと右目用の映像デー
    タが同一フレーム周期内で交互に同一の前記記憶手段よ
    り読み出されることを特徴とする請求項8に記載の映像
    表示装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005250065A (ja) * 2004-03-03 2005-09-15 Nec Electronics Corp ディスプレイパネル駆動方法,ドライバ,及びディスプレイパネル駆動用プログラム
US7372437B2 (en) 2001-10-12 2008-05-13 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Drive circuit, display device using the drive circuit and electronic apparatus using the display device
JP2010531052A (ja) * 2007-06-13 2010-09-16 オスラム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 半導体光源用の回路装置および駆動制御方法
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CN105761657A (zh) * 2016-05-11 2016-07-13 梁辉 一种采用彩色点阵显示音乐频谱或动画的方法和系统

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