JPH11344114A - ワイヤシステムによるシフトのためのヘリカルケ―ブル・アクチュエ―タ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パッケージングを改善し、システムコストを
低減させ、最小の改造で既存のトランスミッションに容
易に取り付けられる電気シフト装置を提供する。 【解決手段】 車両のトランスミッション組立体１２を
シフトさせるための電気シフト装置１０は、車両構造部
材２２に取り付けられる取付け構造部材２０と、取付け
構造部材２０により支持された電気モータ２４と、電気
モータ２４により駆動される駆動組立体２６と、取付け
構造部材２０により移動可能に支持されたコア要素２８
と、コア要素２８を案内するガイド３０とを有する。タ
ーミナル３２はガイド３０内に摺動可能に配置されコア
要素２８に連結される。シフトレバー３４は複数のシフ
ト位置の間で移動でき、ターミナル３２に連結される。
コア要素２８はシフトレバー３４をリニア作動させるた
めに駆動組立体２６により駆動されるヘリカルケーブル
３６を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、車両のトランスミ
ッションをシフトさせる電気シフト装置に関し、より詳
しくは、トランスミッション・シフトレバーのリニア作
動を行なうためのヘリカルケーブルを駆動するモータ駆
動式駆動組立体に関する。

【０００２】

【発明の背景】一般的なオートマチック・トランスミッ
ションは、ドライブ、後退（リバース）、駐車（パー
ク）またはニュートラル等の種々のシフト位置の間で移
動できるモード選択レバーを介して、運転者からの入力
を受ける。一般的に、このモード選択レバーは、トラン
スミッション・シフトレバーまで延びるケーブルまたは
リンク仕掛け組立体に連結される。運転者がモード選択
レバーを操作することにより特定シフト位置を選択する
とき、ケーブルまたはリンク仕掛け組立体はトランスミ
ッション・シフトレバーを作動させ、これにより、トラ
ンスミッションを所望ギアにシフトさせる。機械的なケ
ーブルおよびリンク仕掛け組立体の連結を電気シフトシ
ステムに置換するための種々のシステムが提案されてい
る。これらの電気シフトシステムは、所望のモード選択
に関する運転者入力から得られる電気信号を発生し、該
信号は、トランスミッション・シフトレバーをシフトす
る動力源に伝達される。トゥリー（Tury）等の１９８８
年１２月３日付けの米国特許第4,790,203 号、および、
グレシャム（Gresham ）等の１９９１年１１月２６日付
けの米国特許第5,068,583 号にはこのような２つのシス
テムが示されている。このようなシステムは、しばしば
高価であり、貴重なパッケージング空間の大きな部分を
占拠し、かつ車両トランスミッションへの大きな改造を
必要とする。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】かくして、パッケージ
ングを改善し、システムコストを低減させ、かつ最小の
改造で既存のトランスミッションに容易に取り付けられ
る電気シフト装置を提供することが望まれている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】車両のトランスミッショ
ン組立体をシフトさせるための電気シフト装置は、車両
構造部材に取り付けられるようになっている取付け構造
部材と、該取付け構造部材に支持された電気モータと、
該電気モータにより作動可能に駆動される駆動組立体と
を有している。本発明の電気シフト装置は更に、取付け
構造部材により移動可能に支持されたコア要素と、該コ
ア要素を案内するためのガイドとを有している。ターミ
ナルが、ガイド内に摺動可能に配置されかつ前記コア要
素に連結されている。シフトレバーが複数のシフト位置
の間で移動できかつトランスミッションをシフトさせる
ために、ターミナルに連結されている。本発明の電気シ
フト装置は、コア要素が、シフトレバーをリニア作動さ
せるために、駆動組立体により駆動されるヘリカルケー
ブルを有することを特徴とする。

【０００５】従って、本発明は、殆ど全てのトランスミ
ッションに容易に取り付けられかつ従来技術のシステム
より安価な電気シフト装置を提供する。また、本発明の
装置はコンパクトであり、従って他の車両部品のために
利用できるパッケージング空間を増大させる。また、本
発明は、電気シフト装置の取付けにフレキシビリティを
有し、どのようなパッケージング空間を利用できるかに
基づいて、トランスミッション・シフトレバーに近接し
て配置することもできるし、シフトレバーから数インチ
離して配置することもできる。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明の他の長所は、添付図面に
関連して述べる以下の詳細な説明を参照することにより
良く理解されることが容易に分かるであろう。図面を参
照すると（幾つかの図面で、同一または対応する部品に
は同じ参照番号が使用されている）、図１には電気シフ
ト装置（電気で作動するシフト装置）の全体が参照番号
１０で示されている。電気シフト装置１０は、種々のト
ランスミッションシフト位置の間での車両のトランスミ
ッション１２のシフトを制御する。トランスミッション
１２は、エンジン１４からの入力トルクおよび速度を受
け、かつ出力トルクを車両の駆動ライン（図示せず）に
伝達する。種々のシフト位置の間でのトランスミッショ
ンのシフトは、どのシフト位置が選択されたかに基づい
て、駆動ラインへの出力トルクを増大または減少させ、
或いは無にする。

【０００７】電気シフト装置１０は、当業界で良く知ら
れている電気コネクタ１８を介してモード選択レバー１
６に電気的に接続されている。モード選択レバー１６
は、例えば、駐車（パーク）、後退（リバース）、ニュ
ートラル、ドライブまたは低速ギア（ローギア）等の複
数のシフト位置の間でモード選択レバー１６を移動させ
る運転者（図示せず）により操作される。いったん、運
転者が所望のシフト位置を選択すると、電気シフト装置
１０が作動され、トランスミッション１２が所望のシフ
ト位置にシフトされる。電気シフト装置１０は、例え
ば、トランスミッションハウジング２２のような車両構
造部材に取り付けられる取付け構造部材２０を有してい
る。取付け構造部材２０はトランスミッションハウジン
グ２０に取り付けるのが好ましいが、どのようなパッケ
ージング空間が利用できるかに基づいて、他の任意の車
両空間に取り付けることもできる。電気シフト装置１０
はまた、取付け構造部材２０により支持された電気モー
タ２４と、図２に示すように、電気モータ２４により作
動可能に駆動される駆動組立体２６とを有する。

【０００８】コア要素２８は、取付け構造部材２０によ
り移動可能に支持され、かつ、ガイド部材３０により案
内される。ターミナル３２は、ガイド部材３０内に摺動
可能に配置されかつコア要素２８に連結されている。タ
ーミナル３２は、トランスミッション１２にピボット式
に回転可能に支持されたシフトレバー３４に連結されて
いる。シフトレバー３４は、トランスミッション１２内
に収容されたギア（図示せず）をシフトさせ、かつ、複
数のシフト位置の間で移動できる。電気シフト装置１０
のコア要素２８は、シフトレバー３４をリニア作動させ
るために、駆動組立体２６により駆動されるヘリカルケ
ーブル３６で構成され、該ヘリカルケーブル３６は、長
手方向軸線４２を形成するフィラメント状部材３８およ
びコア部材４０で構成される。フィラメント状部材３８
は、長手方向軸線に沿ってコア部材４０の回りに巻回さ
れている。フィラメント状部材３８は、コア部材４０に
沿って互いに間隔を隔てた歯状部材４４を形成するため
に、間隔を隔てた螺旋体（convolutions) として巻回さ
れている。歯状部材４４は、駆動組立体２６により駆動
されるように、該駆動組立体２６と係合している。

【０００９】図３には、駆動組立体２６がより詳細に示
されている。駆動組立体２６は、好ましくは、ウォーム
ギア４６およびウォームホイール４８で構成される。電
気モータ２４は、ウォームギア４６を駆動するための出
力軸５０（図２）を有している。ウォームギア４６は、
支持軸５２に固定されたウォームホイール４８を駆動す
る。支持軸５２は、出力軸５０から間隔を隔てて、該出
力軸５０に対して垂直に向けられている。ウォームギア
組立体は、出力軸５０を、これに平行でなくかつ交差し
ない支持軸５０を駆動可能に連結するのに使用されるも
のであり、電気モータ２４の向きにより、好ましい駆動
組立体２６はウォームギア組立体である。駆動組立体２
６は、好ましくは、ヘリカルケーブル３６を駆動するピ
ニオンギア５４を更に有している。ピニオンギア５４
も、ウォームホイール４８から間隔を隔てて支持軸５２
に固定して支持されており、従って、ウォームホイール
４８およびピニオンギア５４は一体に回転する。好まし
い実施形態では、電気モータ２４はウォームギア４６を
駆動し、該ウォームギア４６はウォームホイール４８を
駆動し、該ウォームホイール４８により、ヘリカルケー
ブル３６の歯状部材４４と係合するピニオンギア５４を
回転させる。ピニオンギア５４の歯がヘリカルケーブル
３６の歯状部材４４と係合するので、ケーブル３６は、
リニア経路に沿う両方向のいずれにも移動される。ピニ
オンギア５４が図２で見て時計回り方向に回転すると、
ヘリカルケーブル３６は左方向に移動し、これによりシ
フトレバー３４が時計回り方向に回転するように引っ張
られる。逆に、ピニオンギア５４が反時計回り方向に回
転すると、ヘリカルケーブル３６が右方向に移動し、こ
れによりシフトレバー３４が反時計回り方向に押し出さ
れる。

【００１０】以上、好ましいギア組立体を開示したが、
ヘリカルケーブル３６を駆動するのに、当該技術分野で
知られている他の駆動機構および他のギア構造部材も使
用できることに留意されたい。例えば、駆動組立体２６
は、ピニオンギア５４を省略して、ウォームホイール４
８が直接ケーブル３６を駆動するように構成することも
できる。また、例えば、ウォームギア組立体の代わり
に、スパーギア形組立体を使用してヘリカルケーブル３
６を駆動できるように、電気モータを配置変えすること
もできる。電気シフト装置１０は、運転者により選択さ
れた所望のシフト位置を表すシフト選択信号を電気モー
タ２４に伝達してシフトレバー３４を調節し、所望のシ
フト位置を達成するためのコントローラ５６（図１）を
有し、。コントローラ５６はモード選択レバー１６に隣
接して取り付けられたところが示されているが、車両の
任意の場所に配置することができる。

【００１１】ヘリカルケーブル３６の長手方向の位置を
決定するのに、センサ５８が使用される。センサ５８
も、ケーブル位置信号をコントローラ５６に伝達して、
シフト選択信号を修正する。かくして、ヘリカルケーブ
ル３６の長手方向の位置をモニタリングして、トランス
ミッションのシフトレバー３４が現在どの位置にあるか
を決定する。現在のトランスミッション・シフトレバー
位置は、運転者の入力により表わされたシフト選択信号
と比較され、運転者により選択されたシフト位置が適正
であることを確認する。換言すれば、シフト選択信号が
ケーブル位置信号と比較されて、運転者により選択され
たシフト位置が、シフトレバー３４が現在あるシフト位
置に一致していることを確認する。ケーブル位置信号と
シフト選択信号とを比較する好ましい電気駆動回路につ
いては、以下で、より詳細に説明する。

【００１２】好ましくは、センサ５８は、ウォームホイ
ール４８の回転を測定しかつ回転信号を発生するポテン
ショメータである。この場合、ケーブル位置信号は、回
転信号から得ることができる。図３に示すように、ポテ
ンショメータセンサ５８は取付け構造部材２０により支
持され、ウォームホイール４８と同心状に配置されてい
る。しかしながら、ポテンショメータは、取付け構造部
材２０上の他の位置に配置することもでき、そこで支持
することもできる。また、ポテンショメータは、ピニオ
ンギア５４の回転の測定にも使用でき、或いは、ヘリカ
ルケーブル３６自体のリニア移動の測定にも使用でき
る。好ましいセンサ５８はポテンショメータであるが、
ヘリカルケーブル３６の位置を決定するのに、当該技術
分野で知られている他のセンサを使用することもでき
る。

【００１３】好ましい電気駆動回路は、図５に示すよう
に、モード選択レバー１６からの入力およびセンサ５８
からの入力を使用してケーブル位置信号およびシフト選
択信号とを比較し、電気モータ２４に給電してトランス
ミッション１２のギアのシフトを制御する。駆動回路に
は２つの主入力電圧がある。第１の入力は、ケーブル３
６の位置に比例するセンサ５８からの出力電圧（すなわ
ち、ケーブル位置信号）であり、該ケーブル位置信号
は、ケーブル３６が要求位置にあるか否かをコントロー
ラ５６に伝達する。第２の入力は、モード選択レバー１
６が作動されたときの運転者からの電圧入力（すなわ
ち、シフト選択信号）である。第２の入力は、運転者に
より選択された特定ギア位置に対応する複数の特定電圧
のうちの１つで構成できる。換言すれば、駐車（パー
ク）の位置に関連する基準電圧があり、該基準電圧は後
退（リバース）の位置に関連する基準電圧とは異なり、
該基準電圧はドライブの位置に関連する基準電圧とは異
なり、以下、他のシフト位置についても同様である。

【００１４】駆動回路はまた、２つの出力を有してい
る。第１の出力は電気モータ２４に給電する給電信号で
ある。第２の出力は、ヘリカルケーブル３６をどちらの
方向に駆動するかを電気モータ２４に伝達する方向制御
信号である。ケーブル位置信号およびシフト選択信号の
両信号は、２つのコンパレータＵ１Ａ、Ｕ１Ｂに伝達さ
れる。ケーブル位置信号が第１の所定電圧を超えると、
コンパレータＵ１Ａが「ＨＩＧＨ」に移行し、ヘリカル
ケーブル３６を特定方向に移動させる方向制御信号を発
生する。同時に、コンパレータＵ１Ａから、第２の出力
（すなわち、モータ制御）と関連するタイミング回路に
至る経路が形成される。モータをどちらの方向に駆動さ
せるべきかを決定するのに、或る所定長さの時間が必要
である。ひとたび、所定時間が経過しかつ方向制御信号
が発生されると、第２の出力が賦勢され、電気モータ２
４に給電される。

【００１５】シフト選択信号が第２の所定電圧より低い
場合には、比較器Ｕ１Ｂのみが「ＨＩＧＨ」に移行し、
これによりモータ２４に給電する。シフト選択信号が第
２所定電圧を超えると、もはやモータ２４には給電され
なくなり、モータが接地される。上記構成部品以外に、
好ましい駆動回路は更に次の部品、すなわち、２つのダ
イオードＤ１、Ｄ２；７つの抵抗Ｒ１（１ｋの抵抗（１
ｋΩの抵抗）が好ましい）、抵抗Ｒ２（１ｋの抵抗が好
ましい）、抵抗Ｒ３（１ｋの抵抗が好ましい）、抵抗Ｒ
４（１５ｋの抵抗が好ましい）、抵抗Ｒ５（１００ｋの
抵抗が好ましい）、抵抗Ｒ６（１０ｋの抵抗が好まし
い）、および抵抗Ｒ７（１０ｋの抵抗が好ましい）；２
つのトランジスタＱ１、Ｑ２；２つのリレーＲＬＹ１、
ＲＬＹ２；および１つのコンデンサ（2,200pf が好まし
い）を有している。上記の値が好ましいが、他の値を使
用できることを理解すべきである。

【００１６】好ましい駆動回路を開示したが、トランス
ミッションギアをシフトするモータの制御に、例えばＨ
形ブリッジドライバおよびマイクロプロセッサ等の他の
方法を使用できることを理解すべきである。図４に最も
良く示すように、ガイド３０は、取付け構造部材２０に
対して旋回できるように取付け構造部材２０により支持
されたチューブ６０で構成される。この旋回チューブ６
０の構造は、シフトレバー３４と取付け構造部材２０と
の間のあらゆる角運動を補償するのに使用される。チュ
ーブ６０は、球状端部６２と、該球状端部６２と反対側
に位置する遠位端部６４とを有している。取付け構造部
材２０は、チューブ６０の球状端部６２を回転可能に支
持する一体の雌形ポケット６６を有している。チューブ
６０の遠位端部６４は、ターミナル３２上で摺動可能に
支持されている。

【００１７】ターミナル３２は第１端部６８および第２
端部７０を有している。第１端部６８はチューブ６０と
滑り係合しており、第２端部７０はシフトレバー３４に
取り付けられている。シフトレバー３４は、その一端が
トランスミッション１２に回転可能に取り付けられてお
り、かつ他端にはボールスタッド７２が設けられてい
る。ターミナル３２の第２端部７０は、ボールスタッド
７２に嵌合されるのが好ましいが、当該技術分野で知ら
れている他の取付け方法を使用することもできる。ター
ミナル３２はまた、外面７４および内面７６を有してい
る。外面７４はチューブ６０と摺動可能に係合し、内面
７６は、ヘリカルケーブル３６とグリップ係合するよう
に変形されたクリンプセクション７８を有している。タ
ーミナル３２をヘリカルケーブル３６上にクリンピング
することは１つの取付け方法に過ぎず、当該技術分野で
良く知られた他の取付け方法を使用することもできる。

【００１８】塵埃その他の汚染物質がターミナル３２と
チューブ６０との摺動係合を妨げることを防止するた
め、ターミナル３２を包囲するカバー８０が使用されて
いる。カバー８０は、シフトレバー３４がトランスミッ
ション１２に対して回転されるときに伸縮できるゴムの
ような可撓性材料で作るのが好ましい。カバー８０は、
チューブ６０に取り付けられる第１端部８２と、ターミ
ナル３２の第２端部７０の近くでターミナル３２に取り
付けられる第２端部８４とを有している。カバー８０
は、例えば、クランプ８６のような当該技術分野で良く
知られた手段によりターミナル３２およびチューブ６０
に取り付けられる。前述のように、カバー８０は弾性材
料で作られたゴムブーツ形カバーとして構成するのが好
ましいが、他の形式のカバーを使用することもできる。

【００１９】塵埃その他の汚染物質がピニオンギア５４
とヘリカルケーブル３６の歯状部材４４との間の境界面
で干渉を起こすのを阻止するため、ヘリカルケーブル３
６を包囲する第２カバー８８が使用されている。このカ
バー８８も、ヘリカルケーブル３６がリニア経路に沿っ
て移動するときに伸縮できるゴムのような可撓性材料で
作るのが好ましい。ヘリカルケーブル３６は、第１端部
９０および第２端部９２を有している。ケーブル３６の
第１端部９０はターミナル３２に取り付けられ、一方、
第２端部９２は取付け構造部材２０から外方に延びてい
る。ヘリカルケーブル３６の第２端部９２には、カバー
８８と係合するためのキャップ部材９４が支持されてい
る。キャップ部材９４は、カバー８８がヘリカルケーブ
ル３６の端部９２によって損傷を受けることを防止す
る。第１カバー８０と同様に、第２カバー８８も、クラ
ンプ８６によって取付け構造部材２０に取り付けられ
る。

【００２０】前述のように、取付け構造部材２０はトラ
ンスミッションハウジング２２に取り付けられるように
なっている。この取付けは、ボルト９４または当該技術
分野で知られた他の固定手段により行なわれる。従っ
て、本発明は、上記のように、殆ど全てのトランスミッ
ションに容易に取り付けられる電気シフト装置１０を提
供する。これは、電気シフトの特徴を、トランスミッシ
ョン１２自体を改造することなく、現在使用しているト
ランスミッション１２に容易に実施することを可能にす
る。また、本発明の装置１０はコンパクトであり、従っ
て他の車両部品に利用できるパッケージング空間を増大
できかつ車両内にフレキシブルに取り付けられる。本発
明の電気シフト装置１０は取付け場所にフレキシビリテ
ィを有し、どのようなパッケージング空間を利用できる
かに基づいて、トランスミッション・シフトレバー３４
に近接して配置することもできるし、シフトレバー３４
から数インチ離して配置することもできる。

【００２１】本発明は例示の態様で説明したものであ
り、本願明細書で使用した用語は、説明の用語としての
性質を有し、限定する性質を有するものではないことを
理解されたい。上記教示から、本発明に種々の変更を加
えることができることは明白である。従って、本発明
は、特に説明したもの以外については、特許請求の範囲
の記載（特許請求の範囲の記載において、参照番号は単
なる便宜のためのものであり、いかなる意味においても
限定的なものではない）内で実施できると理解すべきで
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】車両のトランスミッション組立体に連結された
本発明の電気シフト装置を示す側面図である。

【図２】図１に示す組立体の一部を破断した拡大図であ
る。

【図３】図２の３−３線における断面図である。

【図４】本発明の電気シフト装置の一部を破断した斜視
図である。

【図５】駆動回路の好ましい一実施形態を示す図面であ
る。

【符号の説明】

１０ 電気シフト装置 １６ モード選択レバー ２４ 電気モータ ２６ 駆動組立体 ２８ コア要素 ３４ シフトレバー ３６ ヘリカルケーブル ３８ フィラメント状部材 ４６ ウォームギア ４８ ウォームホイール ５４ ピニオンギア

Claims (22)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両構造部材に取り付けられるようにな
   っている取付け構造部材（２０）と、 該取付け構造部材（２０）により支持された電気モータ
   （２４）と、 該電気モータ（２４）により作動可能に駆動される駆動
   組立体（２６）と、 前記取付け構造部材（２０）により移動可能に支持され
   るコア要素（２８）と、 該コア要素（２８）を案内するためのガイド（３０）
   と、 該ガイド（３０）内に摺動可能に配置されかつ前記コア
   要素（２８）に連結されたターミナル（３０）と、 複数のシフト位置の間で移動できかつトランスミッショ
   ン（１２）をシフトするために前記ターミナル（３０）
   に連結されたシフトレバー（３４）とを有する、車両の
   トランスミッション組立体（１２）をシフトさせるため
   の電気シフト装置（１０）において、 前記コア要素（２８）は、シフトレバー（３４）をリニ
   ア作動させるために、駆動組立体（２６）により駆動さ
   れるヘリカルケーブル（３６）を有していることを特徴
   とする電気シフト装置。
2. 【請求項２】 前記ヘリカルケーブル（３６）は、長手
   方向軸線（４２）を形成するフィラメント状部材（３
   ８）およびコア部材（４０）を有し、フィラメント状部
   材（３８）は、長手方向軸線（４２）に沿ってコア部材
   （４０）の回りに巻回されていることを特徴とする請求
   項１に記載の電気シフト装置。
3. 【請求項３】 前記フィラメント状部材（３８）は、コ
   ア部材（４０）に沿って互いに間隔を隔てた歯状部材
   （４４）を形成するために、間隔を隔てた螺旋体に巻回
   されており、前記歯状部材（４４）は、前記駆動組立体
   （２６）と駆動係合していることを特徴とする請求項２
   に記載の電気シフト装置。
4. 【請求項４】 オペレータにより選択された所望のシフ
   ト位置を指示するシフト選択信号を前記電気モータ（２
   ４）に伝達してシフトレバー（３４）を調節し、所望の
   シフト位置を達成するためのコントローラ（５６）を有
   することを特徴とする請求項２に記載の電気シフト装
   置。
5. 【請求項５】 前記駆動組立体（２６）は、ウォームギ
   ア（４６）およびウォームホイール（４８）で構成され
   ていることを特徴とする請求項４に記載の電気シフト装
   置。
6. 【請求項６】 前記電気モータ（２４）は、ウォームギ
   ア（４６）を駆動するための出力軸（５０）を有するこ
   とを特徴とする請求項５に記載の電気シフト装置。
7. 【請求項７】 前記ウォームホイール（４８）を支持す
   るための軸（５２）を有し、前記駆動組立体（２６）
   は、更に、ヘリカルケーブル（３６）を作動させるため
   のピニオンギア（５４）を有し、該ピニオンギア（５
   ４）は、ウォームホイール（４８）から間隔を隔てて前
   記軸（５２）に支持されていることを特徴とする請求項
   ６に記載の電気シフト装置。
8. 【請求項８】 前記ヘリカルケーブル（３６）の長手方
   向の位置を検出しかつケーブル位置信号を前記コントロ
   ーラ（５６）に伝達して前記シフト選択信号を修正する
   ためのセンサ（５８）を有することを特徴とする請求項
   ５に記載の電気シフト装置。
9. 【請求項９】 前記センサ（５８）は、回転信号を発生
   するウォームホイール（４８）の回転を測定するポテン
   ショメータで構成され、前記ケーブル位置信号は前記回
   転信号から得られることを特徴とする請求項８に記載の
   電気シフト装置。
10. 【請求項１０】 前記ポテンショメータは前記ウォーム
    ホイール（４８）と同心状に配置されていることを特徴
    とする請求項９に記載の電気シフト装置。
11. 【請求項１１】 前記ガイド（３０）は、取付け構造部
    材（２０）に対して旋回運動できるように該取付け構造
    部材（２０）により支持されたチューブ（６０）で構成
    されていることを特徴とする請求項１に記載の電気シフ
    ト装置。
12. 【請求項１２】 前記取付け構造部材（２０）は、これ
    と一体の雌形ポケット（６６）を有し、前記チューブ
    （６０）は雌形ポケット（６６）内で回転可能に支持さ
    れる球状端部（６２）を有することを特徴とする請求項
    １１に記載の電気シフト装置。
13. 【請求項１３】 前記チューブ（６０）は、球状端部
    （６２）と反対側の遠位端部（６４）を有し、該遠位端
    部（６４）は前記ターミナル（３０）上に支持されるこ
    とを特徴とする請求項１２に記載の電気シフト装置。
14. 【請求項１４】 前記ターミナル（３０）は前記チュー
    ブ（６０）と滑り係合する第１端部（６８）と、前記シ
    フトレバー（３４）に取り付けられた第２端部（７０）
    とを有していることを特徴とする請求項１３に記載の電
    気シフト装置。
15. 【請求項１５】 前記シフトレバー（３４）はボールス
    タッド（７２）を有し、前記ターミナル（３０）の第２
    端部（７０）はボールスタッド（７２）に嵌合されるこ
    とを特徴とする請求項１４に記載の電気シフト装置。
16. 【請求項１６】 前記ターミナル（３０）は外面（７
    ４）および内面（７６）を有し、前記外面（７４）はチ
    ューブ（６０）と係合し、内面（７６）は、ヘリカルケ
    ーブル（３６）とグリップ係合するように変形されるク
    リンプセクション（７８）を備えていることを特徴とす
    る請求項１４に記載の電気シフト装置。
17. 【請求項１７】 前記ターミナル（３０）を包囲するた
    めのカバー（８０）を有し、該カバー（８０）は前記取
    付け構造部材（２０）に支持されることを特徴とする請
    求項１４に記載の電気シフト装置。
18. 【請求項１８】 前記カバー（８０）は、シフトレバー
    （３４）が回転するときに伸縮できる可撓性材料で構成
    され、前記カバー（８０）はチューブ（６０）に取り付
    けられた第１端部（８２）と、ターミナル（３０）の前
    記第２端部（７０）に隣接して取り付けられた第２端部
    （８４）とを備えていることを特徴とする請求項１７に
    記載の電気シフト装置。
19. 【請求項１９】 前記ヘリカルケーブル（３６）は第１
    端部（９０）および第２端部（９２）を有し、第１端部
    （９０）はターミナル（３０）に取り付けられ、第２端
    部（９２）は取付け構造部材（２０）から外方に延びる
    ことを特徴とする請求項１に記載の電気シフト装置。
20. 【請求項２０】 前記ヘリカルケーブル（３６）の第２
    端部（９２）を包囲するためのカバー（８８）を有し、
    該カバー（８８）は取付け構造部材（２０）に支持され
    ることを特徴とする請求項１９に記載の電気シフト装
    置。
21. 【請求項２１】 前記カバー（８８）は、ヘリカルケー
    ブル（３６）がリニア経路に沿って移動するときに伸縮
    できる可撓性材料で構成されることを特徴とする請求項
    ２０に記載の電気シフト装置。
22. 【請求項２２】 前記取付け構造部材（２０）はトラン
    スミッションハウジング（２２）に取り付けられること
    を特徴とする請求項１に記載の電気シフト装置。