JPH11344057A - ディスクブレーキおよびディスクブレーキ用摩擦パッド - Google Patents
ディスクブレーキおよびディスクブレーキ用摩擦パッドInfo
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- JPH11344057A JPH11344057A JP16618198A JP16618198A JPH11344057A JP H11344057 A JPH11344057 A JP H11344057A JP 16618198 A JP16618198 A JP 16618198A JP 16618198 A JP16618198 A JP 16618198A JP H11344057 A JPH11344057 A JP H11344057A
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Abstract
キおよびディスクブレーキ用摩擦パッドを提供すること
を目的とする。 【解決手段】 摩擦パッド8の裏金9のトルク伝達面9
Bにディスク1の軸方向に剪断変形を起こす弾性部材1
0を設けたことによって、制動時に摩擦パッド8が取付
部材2のトルク受面2Fに強く押しつけられ、摩擦パッ
ド8のディスク1軸方向への摺動抵抗が大きい場合に、
ディスク1表面の回転方向に凹凸(肉厚変動)が存在し
たり、ディスク1の面ブレが生じても、弾性部材10が
ディスク1の軸方向に剪断変形することによって摩擦パ
ッド8がディスク1の凹凸や面ブレに追従し、取付部材
2のトルク受面2Fにかかる制動トルクのトルク変動が
防止でき、ジャダーの発生を抑制することができる。
Description
動力を与えるのに好適に用いられるディスクブレーキお
よびディスクブレーキ用摩擦パッドに関する。
があるが、ここでは、フローティング型ディスクブレー
キを例に説明する。従来のフローティング型ディスクブ
レーキは、ディスクを挟んで対向配置され、ディスクの
軸方向に摺動可能に支持された一対の摩擦パッドを、車
両の非回転部分に取付けられたキャリアに摺動可能に支
持されたキャリパの作動によって、ディスクに押圧する
構成となっている。キャリパは、ディスクの一面側に位
置してピストンを有するシリンダ部と、他面側に位置す
る爪部と、ディスクを跨いでシリンダ部と爪部とを連結
する連結部とからなる。
ーキの作動を説明する。ブレーキ操作時には、キャリパ
のシリンダ部に外部から液圧が供給され、ピストンがデ
ィスク側に摺動し、ディスクを挟んで対向配置された一
対の摩擦パッドのうち、まずピストン側の摩擦パッドが
ディスクに押圧される。そして、このピストン側の摩擦
パッドがディスクに押圧されたときの反力で、キャリア
に対してキャリパが摺動し、連結部を介してシリンダ部
に連結された爪部がディスク側に移動して、爪部側の摩
擦パッドがディスクに押圧される。
回転が一対の摩擦パッドに作用するので、各摩擦パッド
はディスクと共に回転しようとするが、このときの各摩
擦パッドを回転させようとする力いわゆる制動トルク
は、各摩擦パッドがキャリアまたはキャリパに当接する
ことにより受けとめられる。
ャリパのシリンダ部への液圧供給が停止し、ピストンが
戻されてシリンダ部の摩擦パッドがディスクから離間
し、また、爪部側の摩擦パッドもシリンダ部側の摩擦パ
ッドの押圧力がなくなることでディスクから離間する。
ング型ディスクブレーキでは、ブレーキ操作解除時の各
摩擦パッドのディスクからの引離しは上記ピストンの戻
りによるため、ブレーキ操作が行われていないときのデ
ィスクと各摩擦パッドとの間の隙間は、ブレーキ操作解
除時におけるピストンの戻り量(距離)のほぼ半分とな
り非常に小さい。このため、各摩擦パッドのディスク軸
方向への摺動抵抗が大きい場合にはブレーキ操作を解除
してキャリパのシリンダ部への外部からの液圧供給を停
止しても、各摩擦パッドがディスクの表面に摺動接触し
たままとなってしまういわゆるブレーキの「引摺り」が
発生する。このようにブレーキの「引摺り」が発生する
と、ディスク表面にはその周方向に凹凸(肉厚変動)が
生じることになる。
際に回転軸に対して僅かながら傾いて取り付けられるこ
とがあり、こういった取付誤差によって、ディスクは一
平面内で回転せずに、ディスク外周側のある一点から見
たときにサインカーブを描くように波を打って回転(面
ブレ)することがある。
はキャリパに押しつける力が作用している状態であるた
め、各摩擦パッドがディスク軸方向に一層摺動しにくく
なり、キャリパのピストンおよび爪部によって押圧され
てもディスク表面の凹凸(肉厚変動)やディスクの面ブ
レに各摩擦パッドの摺動が追従できず、ディスク表面と
各摩擦パッドとの接触具合がディスク表面の凹凸やディ
スクの面ブレに応じて周期的に変動する。このため、各
摩擦パッドに作用する各摩擦パッドを回転させようとす
る力も一様でなくなり、各摩擦パッドからキャリアまた
はキャリパに作用する制動トルクがディスクの回転に応
じて周期的に変動し、ジャダーが発生するという問題が
生じる。
で、ジャダーの発生を抑制できるディスクブレーキおよ
びディスクブレーキ用摩擦パッドを提供することを目的
とする。
キは、ディスクを挟んで対向配置され、ディスクの軸方
向に摺動可能に支持された一対の摩擦パッドと、該一対
の摩擦パッドをディスクの両面に押圧する押圧手段と、
前記摩擦パットに当接し、前記押圧手段によって前記摩
擦パッドがディスクに押圧されたときに該摩擦パッドに
作用するディスクの周方向の力を受けとめて摩擦パッド
の回転を抑止するトルク受部材と、からなるディスクブ
レーキにおいて、前記トルク受部材に当接する前記摩擦
パッドの面に、ディスクの軸方向に剪断変形する弾性部
材を設けたことを特徴とする。
ッドは、ディスクの軸方向に摺動可能に支持され、制動
時にトルク受部材に当接してディスクの回転を制動する
摩擦パッドにおいて、該摩擦パッドのトルク受部材に当
接する面に、ディスクの軸方向に剪断変形する弾性部材
を設けたことを特徴とする。
がトルク受部材と摩擦パッドとの間でディスクの軸方向
に剪断変形して、摩擦パッドがディスク表面の凹凸やデ
ィスクの面ブレに追従する。
を用いて説明する。図において、1はディスク、2は該
ディスク1の一面側で車両の非回転部分に固定され、後
述のキャリパをディスク軸方向に摺動可能に支持するキ
ャリア(トルク受部材)を示す。該キャリア2は、ディ
スク周方向に離間し、かつ該ディスク1の外周を跨ぐよ
うにディスク軸方向に伸長した一対の腕部2A,2A
と、該各腕部2Aのディスク1に対する一側(車体イン
ナ側)同士を連結し、車両の非回転部分に対する取付孔
2bが形成されたメインビーム2Bと、キャリア2全体
の剛性を高めるために前記各腕部2Aのディスク1に対
する他側(車体アウタ側)同士を一体的に連結すべく、
後述するキャリパ3の爪部3Cと干渉しないように弓形
状に延びたアウタビーム2Cとが一体的に構成されてい
る。
1中に示すごとくディスク1の外周側を跨ぐように有底
のピン穴2D(一方のみ図示)がディスク軸方向に延び
て形成されている。また、該各腕部2Aそれぞれには、
図2に示すように、外周側壁2Eと内周側壁2Fと底壁
2Gとからなる凹形状のパッドガイド部2Hがディスク
軸方向にインナ側およびアウタ側に離間して設けられて
おり、各腕部2Aのインナ側およびアウタ側のパッドガ
イド部2H,2H(図2では一方の腕部2Aのアウタ側
のパッドガイド部2Hのみ図示)はディスク周方向に相
対向している。該各パッドガイド部2Hには、後述のパ
ッドスプリング7を介して各摩擦パッド8の耳部9Dが
係合され、各摩擦パッド8をディスク軸方向に摺動可能
に案内、支持するようになっている。
設され、内部にピストン(図示せず)を有するシリンダ
部3Aと、キャリア2の各腕部2A間でディスク1の外
周を跨ぐように該シリンダ部3Aからディスク1のアウ
タ側へと延設されたブリッジ部3Bと、該ブリッジ部3
Bの先端側からディスク径方向に三又状に延設され、デ
ィスク1のアウタ側に配設された爪部3Cと、からな
り、シリンダ部3Aの両側からは図1中の左右にそれぞ
れ突設された一対の取付部3D,3Dとを備え、該各取
付部3Dには各スライドピン4がボルト5,5を介して
ディスク軸方向に伸長するように取付けられている。な
お、図1ではキャリパ3のブリッジ部3Bおよび爪部3
Cの左側部分を破断した状態で示している。
各腕部2Aのピン穴2D内に摺動可能に挿嵌され、各ス
ライドピン4が各ピン穴2内を摺動することにより、キ
ャリア2に対してキャリパ3を相対移動可能に支持させ
るものである。そして、キャリパ3の各取付部3Dとキ
ャリア2の各腕部2Aとの間には保護ブーツ6,6が設
けられ、該各保護ブーツ6は各スライドピン4の摺動部
分に異物が付かないように各スライドピン4の周囲を覆
っている。
2Hには、バネ性を有するステンレス板をプレス成形す
ることによって形成された一対のパッドスプリング7,
7がディスク周方向に相対向して取付けられている。各
パッドスプリング7は、ディスク軸方向に離間した各パ
ッドガイド部2Hに係合すべく凹形状に折曲げられたイ
ンナ側およびアウタ側のガイド部7A,7Aと、後述の
各摩擦パッド8の耳部9Dをキャリア2のパッドガイド
部2Hにおいて外周側壁2E側に押圧すべく折返され、
各摩擦パッド8の内周側を付勢するインナ側およびアウ
タ側の押圧部7B,7Bとを有している。そして、該各
パッドスプリング7は、キャリア2の各パッドガイド部
2H内を各摩擦パッド8がディスク軸方向に円滑に摺動
できるように案内している。
置された一対の摩擦パッド8,8の各裏金9には、パッ
ドスプリング7を介してパッドガイド部2Hの外周側壁
2Eに対向する外周面9Aと、内周側壁2Fに対向する
内周面9Bと、底壁2Gに対向する天井面9Cと、から
なる凸形状の耳部9D,9Dが、ディスク周方向両端に
設けられている。そして、該各摩擦パッド8は、各耳部
9Dによって各パッドガイド部2Hに摺動可能に係合さ
れ、ディスク1に制動力を付与すべく、キャリパ3の作
動によってディスク1の両面に押圧されるようになって
いる。
制動する際に、回転するディスク1によって各摩擦パッ
ド8をディスクの回転方向へ移動させようとする力と、
摩擦パッド8自体を回転させようとする力との2つの力
とからなる制動トルクが作用する。そして、ディスク1
の回転の出口側では、各摩擦パッド8に作用する制動ト
ルクは、パッドスプリング7を介して、各摩擦パッド8
の耳部9Dよりもディスク径方向内周側の側面9Eがキ
ャリア2のパッドガイド部2Hよりディスク径方向内周
側の側壁2Iに押しつけられ、耳部9Dの内周面9Bが
キャリア2の内周側壁2Fに押しつけられることによっ
て、キャリア2に伝達される。
面9Eと内周面9Bとが制動トルクをトルク受部材であ
るキャリア2に伝達するトルク伝達面9Fを構成し、キ
ャリア2の各腕部2の側壁2Iと内周側壁2Fとが制動
トルクを受けるトルク受面2Jを構成している。
Fには、該トルク伝達面9Fの内周面9Bと側面9Eと
に沿うように「く」字状に形成された弾性部材10が設
けられている。該弾性部材10は、ディスク軸方向に可
逆に剪断変形を起こす例えば樹脂またはゴム等の材質か
らなっている。
ぞれの側面9Eのディスク径方向内周側および内周面9
Bの天井面9C側には、の弾性部材10の厚みよりも低
い高さを有するストッパ部9G,9Gが形成されてい
る。ブレーキの常用域を越えるような強い制動トルクが
発生した場合には、ストッパ部9Gがパッドスプリング
7と後述のオサエ11を介してトルク受面2Jに当接す
ることで弾性部材10に過度のトルクが加えられるため
に弾性部材10が損傷するのを防止している。
の間には、若干の空間部が設けられており、制動時に、
弾性部材10が摩擦パッド8とキャリア2との間で剪断
変形するときに弾性変形する変形分を吸収できるように
なっている。
面9Fに固定するオサエ11は、ステンレス板で形成さ
れ、弾性部材10の形状に沿った「く」字状のシート部
11Aと、裏金9の側面9Eおよび内周面9Bをを挟持
する2つのクリップ部11B,11Bとから構成されて
いる。シート部11Aは、「く」字状の外側の面が弾性
部材10に、内側の面がパッドスプリング7にそれぞれ
当接するようになっている。
み込む2つの爪からなり、それぞれの爪は、シート部1
1Aから裏金9側に向かって、一旦爪間の間隔が大きく
なるように張り出して爪間にある弾性部材10と各爪と
の間にそれぞれ空間を有するようになっている。そし
て、裏金9に向かってその間隔が狭くなっており、最も
狭い部分では、裏金9から外したときに裏金9の厚さよ
りも小さい間隔となるように設定されていて、ステンレ
ス板のバネ性を利用して裏金9を挟持する構成となって
いる。
クリップ部11Bの各爪がシート部11Aから曲線を持
って張り出すような形状となっているため、各クリップ
部11Bの各爪とシート部11Aとが緩やかな曲線を描
くように接続されているため、各爪のつけ根部分に応力
が集中にくく、オサエ11の耐久性を向上させている。
ついて説明する。ブレーキ操作時には、キャリパ3のシ
リンダ部3A内に進退可能に挿嵌されたピストン(図示
せず)が、外部からの液圧供給によってシリンダ内を摺
動し、爪部3Cとの間での各摩擦パッド8をディスク1
の両面に押圧することによってディスク1の回転が制動
される。
回転出口側では、各摩擦パッド8のトルク伝達面9Fで
ある側面9Eおよび内周面9Bが、キャリア2のトルク
受面2Jである側壁2Iおよび内周側壁2Fに押しつけ
られた状態となっている。そして、一旦各摩擦パッド8
が制動トルクを受けるようにディスク表面に押圧される
と、キャリア2に固定されているパッドスプリング7と
オサエ11のシート部11Aとの間、および、シート部
11Aと弾性部材10との間は、制動トルクによる押圧
力と部材間の摺動抵抗によってディスク軸方向に摺動し
にくくなる。つまり、弾性部材10のシート部11A側
の面はキャリア2に対して固定され、裏金9側の面が摩
擦パッド8に対して固定されている状態と等しくなる。
因する周方向の凹凸が形成されたり、ディスク1が回転
軸に対して傾いていたりして面ブレを起こすなど、摩擦
パッド8に対してディスク表面がディスク軸方向に周期
的に移動するのと等しい状態となる。このディスク表面
の凹凸やディスク1の面ブレに各摩擦パッド8の摺動が
追従できない場合、弾性部材10がキャリア2に対向す
るシート部11A側の面と摩擦パッド8の裏金9側の面
との間でディスク軸方向に相対的な剪断変形を生じて、
弾性部材10のキャリア2に対向する面に対して裏金9
に対向する面が図4中矢印aの方向または図4中矢印b
の方向へそれぞれ変形する。
裏金9側の面とキャリア2側の面との間でディスク軸方
向に剪断変形することにより、弾性部材10の剪断変形
量分、摩擦パッド8がディスク軸方向に移動可能とな
り、各摩擦パッド8がディスク表面の凹凸やディスク1
の面ブレに追従することができる。したがって、ディス
ク表面と各摩擦パッド8との接触が一様となり、各摩擦
パッド8からキャリア2のトルク受面2Jに作用する制
動トルクの変動が起きなくなってジャダーの発生が抑制
される。
ブレーキは、キャリア2のトルク受面2Jに当接する各
摩擦パッド8の裏金9のトルク伝達面9Fにディスク軸
方向に剪断変形を起こす弾性部材10を設けたことによ
って、制動時に摩擦パッド8がキャリア2のトルク受面
2Jに強く押しつけられているときに「引摺り」に起因
するディスク周方向に凹凸が存在したり、ディスクの取
付誤差に起因するディスクの面ブレが生じても、弾性部
材10がディスク軸方向に剪断変形することによって摩
擦パッド8がディスク表面の凹凸やディスク1の面ブレ
に追従し、キャリア2のトルク受面2Jにかかる制動ト
ルクのトルク変動が防止でき、ジャダーの発生を抑制す
ることができる。
摩擦パッド8側に設けているが、逆に弾性部材をトルク
受部材であるキャリア2側に設け、パッドスプリング7
を介して摩擦パッド8に当接させることも考えられる。
しかし、摩擦パッド8の摩耗に伴い、摩擦パッド8がキ
ャリア2に当接する位置はディスク軸方向に変化するた
め、弾性部材のディスク軸方向長さが小さいとパッドス
プリング7がディスク軸方向に傾いてしまい、摩擦パッ
ド8が偏摩耗を起こす原因となる。つまり、摩擦パッド
8がディスク軸方向に傾かないようにするには、弾性部
材を摩擦パッド新品時に当接する部分から摩擦パッド最
大摩耗時に当接する部分にわたって設ける必要があるの
で、弾性部材のディスク軸方向の長さが必然的に大きく
ならざるを得ないため、ディスク軸方向の長さが長いほ
ど同方向への剪断変形を起こしにくくなってしまい、本
発明の意図する効果が得にくくなってしまう。本実施の
形態では、ディスク軸方向に移動する摩擦パッド8側に
弾性部材10を設けることで、弾性部材10のディスク
軸方向長さを必要以上に大きくしなくてすみ、同方向へ
剪断変形しやすくすることができる。
グ7とオサエ11とが共にステンレス板で形成されてい
るために、ステンレス板のパッドスプリングとスチール
の摩擦パッドの裏金とが直接当接していた従来のディス
クブレーキに比べて部材間の摺動抵抗が小さくなり、キ
ャリパ3によって各摩擦パッド8がディスク1に押圧さ
れるときの摺動抵抗を低減することができる。
腕部2Aの内周側壁2Fおよび側壁2Iからなるトルク
受面2Jと各摩擦パッド8の裏金9の内周面9Bおよび
側面9Eからなるトルク伝達面9Fとの間で制動トルク
の伝達が行われるようにキャリア2と各摩擦パッド8が
構成されているため、弾性部材10を「く」字状に形成
したが、弾性部材の形状はこれに限らず、キャリアと摩
擦パッドとの制動トルクの伝達が行われる部分の形状に
応じて形成される。
ティング型ディスクブレーキでかつ制動トルクをキャリ
アで受けるタイプに用いているが、これに限らず対向ピ
ストン型ディスクブレーキ等の他の種類のディスクブレ
ーキや、キャリパがトルク受部材として直接摩擦パッド
に作用する制動トルクを受けるタイプのディスクブレー
キ、およびそれらのディスクブレーキ用摩擦パッドに用
いても同様の効果が得られる。
部材に当接する摩擦パッドの面に、ディスクの軸方向に
剪断変形する弾性部材を設けたことによって、摩擦パッ
ドのディスク軸方向の摺動では追従できないディスク表
面の凹凸やディスクの面ブレに対して、弾性部材が軸方
向に剪断変形することで摩擦パッドが追従することがで
きるようになり、ディスク表面と摩擦パッドとの接触が
一様となって摩擦パッドからトルク受部材に作用する制
動トルクの変動が起きなくなるため、ジャダーの発生を
抑制することができる。
材側に設けるのではなく、ディスク軸方向に移動する摩
擦パッド側に弾性部材を設けているので、弾性部材のデ
ィスク軸方向長さを必要以上に大きくしなくてすみ、同
方向へ剪断変形しやすくすることができる。
部材に当接する面に弾性部材を設ける改良を行ったた
め、従来のディスクブレーキの摩擦パッドのみを本発明
の請求項2のディスクブレーキ用摩擦パッドに交換する
だけで上記効果を奏することができる。
一部破断の平面図である。
である。
ッド8の一部拡大の正面図である。
ッド8の一部拡大の背面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ディスクを挟んで対向配置され、ディ
スクの軸方向に摺動可能に支持された一対の摩擦パッド
と、該一対の摩擦パッドをディスクの両面に押圧する押
圧手段と、前記摩擦パットに当接し、前記押圧手段によ
って前記摩擦パッドがディスクに押圧されたときに該摩
擦パッドに作用するディスクの周方向の力を受けとめて
摩擦パッドの回転を抑止するトルク受部材と、からなる
ディスクブレーキにおいて、 前記トルク受部材に当接する前記摩擦パッドの面に、デ
ィスクの軸方向に剪断変形する弾性部材を設けたことを
特徴とするディスクブレーキ。 - 【請求項2】 ディスクの軸方向に摺動可能に支持さ
れ、制動時にトルク受部材に当接してディスクの回転を
制動する摩擦パッドにおいて、 該摩擦パッドのトルク受部材に当接する面に、ディスク
の軸方向に剪断変形する弾性部材を設けたことを特徴と
するディスクブレーキ用摩擦パッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16618198A JPH11344057A (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | ディスクブレーキおよびディスクブレーキ用摩擦パッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16618198A JPH11344057A (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | ディスクブレーキおよびディスクブレーキ用摩擦パッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11344057A true JPH11344057A (ja) | 1999-12-14 |
Family
ID=15826586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16618198A Pending JPH11344057A (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | ディスクブレーキおよびディスクブレーキ用摩擦パッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11344057A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008202632A (ja) * | 2007-02-16 | 2008-09-04 | Hitachi Ltd | ディスクブレーキ |
-
1998
- 1998-05-29 JP JP16618198A patent/JPH11344057A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008202632A (ja) * | 2007-02-16 | 2008-09-04 | Hitachi Ltd | ディスクブレーキ |
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