JPH11343870A - 戻しばね付き回動装置 - Google Patents

戻しばね付き回動装置

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JPH11343870A
JPH11343870A JP10166175A JP16617598A JPH11343870A JP H11343870 A JPH11343870 A JP H11343870A JP 10166175 A JP10166175 A JP 10166175A JP 16617598 A JP16617598 A JP 16617598A JP H11343870 A JPH11343870 A JP H11343870A
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JP
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holder
spring
gap
casing
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Application number
JP10166175A
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English (en)
Inventor
Kazuaki Nagashima
和明 長嶋
Masato Kuroda
正人 黒田
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スプリングホルダに設ける隙間をスロットル
ボディ側にオフセットさせることにより、隙間寸法の確
保と戻しばねの振動対策とを両立させる。 【解決手段】 スロットルボディ1には、スロットルチ
ャンバ2から外部に突出する弁軸5を設ける。また、弁
軸5の突出端5A側には、スロットルボディ1とワイヤ
ドラム8との間に位置してスプリングホルダ22を設
け、スプリングホルダ22の外周側には、弁軸5を弁体
7の閉弁方向に付勢する戻しばね21を設ける。さら
に、スプリングホルダ22のホルダ筒23,24間には
隙間25を設け、この隙間25を戻しばね21の中間位
置よりもスロットルボディ1側にオフセットさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用エ
ンジン等のスロットルバルブ装置、アクセル操作量検出
装置として好適に用いられる戻しばね付き回動装置に関
し、特に、ワイヤドラムに巻装したワイヤ等により回動
軸を戻しばねに抗して回動させる構成とした戻しばね付
き回動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、回動軸を戻しばねに抗して回動
させる戻しばね付き回動装置は、例えば自動車用エンジ
ンのスロットルバルブ装置等として用いられている。そ
して、このスロットルバルブ装置は、車両の運転者がワ
イヤ等によりワイヤドラムを介して回動軸を回動させる
と、この回動軸に設けられた弁体がエンジンの吸気通路
を開,閉する構成となっている。
【0003】そこで、この種の従来技術によるスロット
ルバルブ装置を図4を参照して説明する。
【0004】1はアルミダイキャスト等の手段により形
成されたケーシングとしてのスロットルボディで、該ス
ロットルボディ1は、例えばエンジンルーム内でエンジ
ンの吸気通路(いずれも図示せず)の途中に接続される
スロットルチャンバ2と、該スロットルチャンバ2を挟
んで対向する径方向の両側に配設され、該スロットルチ
ャンバ2から外向きに突出した略筒状の軸受収容部3,
4等とから構成されている。
【0005】5はスロットルボディ1の軸受収容部3,
4内に各軸受6を用いて回転可能に設けられた回動軸と
しての弁軸で、該弁軸5は、軸方向の一端側がスロット
ルチャンバ2内を径方向に延び、他端側がスロットルチ
ャンバ2から軸受収容部3を介して外部に突出する突出
端5Aとなっている。そして、この突出端5Aの先端部
は、横断面が非円形状に形成された段付きの小径部5B
となっている。
【0006】7はスロットルチャンバ2内に位置して弁
軸5に固定された弁体としての弁板で、該弁板7は、ス
ロットルチャンバ2の内径に対応する円形の金属板等に
よって形成されている。そして、弁板7は、弁軸5と共
に回動されることによってエンジンの吸気通路を開,閉
し、エンジンの吸入空気量を調整するものである。
【0007】8は弁軸5の突出端5A側に設けられたワ
イヤドラムで、該ワイヤドラム8は、ナット9等を用い
て後述のリテーナプレート10と共に弁軸5の小径部5
Bに廻止め状態で固定されている。そして、ワイヤドラ
ム8の外周側には弁軸5の回転方向に延びる円弧状のド
ラム部8Aが設けられ、該ドラム部8Aには車両のアク
セルペダルに連結されるワイヤ(いずれも図示せず)等
が巻装される。
【0008】10はワイヤドラム8の一部を構成するリ
テーナプレートで、該リテーナプレート10は、弁軸5
が回動するときにスロットルボディ1側と当接するスト
ッパ10A等を有し、弁板7の開度を一定の範囲内に規
制するものである。
【0009】11は後述のスプリングホルダ12を介し
て弁軸5の突出端5Aの外周側に巻回された戻しばね
で、該戻しばね11は、2本のスプリング素材を二重螺
線状に巻回してなる2本のコイルスプリング等からな
り、スロットルボディ1の軸受収容部3とワイヤドラム
8のリテーナプレート10との間に配設されている。ま
た、戻しばね11は、自由長状態から軸方向に圧縮され
た状態でスプリングホルダ12のホルダ筒12A,12
B間に装着されている。
【0010】そして、戻しばね11は、一端側がリテー
ナプレート10のストッパ10Aに掛止めされ、他端側
がスロットルボディ1側に掛止めされると共に、弁軸5
を弁板7の閉弁方向に付勢している。これにより、アク
セルペダルの操作を解除したときには、弁軸5が戻しば
ね11の付勢力によって弁板7と共に初期位置(全閉位
置)に復帰する。
【0011】12は例えば摩擦係数の小さな樹脂材料等
からなる略円筒状のスプリングホルダで、該スプリング
ホルダ12は互いにほぼ同一の形状を有する左,右のホ
ルダ筒12A,12Bからなり、これらは戻しばね11
の内周側に位置して弁軸5の突出端5Aの外周側に摺動
可能に挿嵌されている。そして、スプリングホルダ12
は、戻しばね11がエンジンから伝わる振動等により径
方向に撓むのを規制するものである。
【0012】また、スプリングホルダ12は、ホルダ筒
12Aが戻しばね11の付勢力により軸受収容部3に押
圧され、ホルダ筒12Bがリテーナプレート10に押圧
されている。そして、ホルダ筒12A,12B間には予
め定められた寸法S0 をもつ軸方向の隙間13が形成さ
れ、この隙間13は戻しばね11の軸方向中間位置に配
設されている。なお、14はスロットルボディ1の軸受
収容部4に設けられたスロットルセンサで、該スロット
ルセンサ14は弁板7の開度を弁軸5の回動角として検
出するものである。
【0013】このように構成される従来技術のスロット
ルバルブ装置では、運転者がアクセルペダルを踏込み操
作すると、ワイヤドラム8がワイヤを介して引張られる
ことにより、運転者のアクセル操作力がワイヤドラム8
を介して弁軸5に伝えられる。これにより、弁軸5は弁
板7と共に戻しばね11に抗して回動し、弁板7はアク
セルペダルの操作量に応じて開,閉される。
【0014】また、このときスプリングホルダ12は、
ホルダ筒12Bが戻しばね11によりリテーナプレート
10に押圧された状態でワイヤドラム8等と共に回動
し、これによってホルダ筒12Bは、スロットルボディ
1に押圧されたホルダ筒12Aと摺動することなく、該
ホルダ筒12Aに対して相対回転する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、スプリングホルダ12のホルダ筒12A,
12B間に隙間13を形成することにより、弁軸5が回
動するときには、ホルダ筒12A,12Bを互いに離間
した状態で相対的に回動させる構成としている。
【0016】しかし、スロットルバルブ装置を長期間に
亘って使用するうちには、軸受収容部3の突出端側、リ
テーナプレート10の端面等に空気中のダスト、塩分等
からなる付着物が付着したり、錆が発生したりすること
がある。そして、例えばホルダ筒12Aが付着物、錆等
により隙間13側に押動されると、この隙間13の寸法
S0 が徐々に小さくなり、ホルダ筒12Aがホルダ筒1
2Bに接触して弁軸5の回動を妨げる虞れがある。
【0017】このため、従来技術では、隙間13の寸法
S0 を予め大きく形成しているのが実状である。しか
し、隙間13の寸法S0 を大きく形成した場合には、下
記のような問題が生じる。
【0018】即ち、戻しばね11がエンジンから伝わる
振動等により径方向へと振動したときに、戻しばね11
を構成する各コイルスプリングがホルダ筒12A,12
Bの中間に位置する寸法S0 の隙間13内に入り込むこ
とがある。
【0019】特に、戻しばね11は径方向に振動すると
きに、その軸方向の中間位置が最大振幅となる。そし
て、この最大振幅位置が隙間13の位置となったときに
は、戻しばね11が径方向に大きく振動するのを許すこ
とになるため、この位置で戻しばね11の各コイルスプ
リングは互いに摺動接触を繰返すことになり、早期に摩
耗し易くなる。
【0020】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は、スプリングホルダに設ける隙
間を大きくすることによって、回動軸等の円滑な回動を
長期に亘って補償できると共に、戻しばねが振動等によ
り早期に摩耗するのを防止でき、耐久性や寿命を向上さ
せることができるようにした戻しばね付き回動装置を提
供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、ケーシングに回動可能に設けられた回
動軸と、該回動軸に設けられ外部からの回動操作力を該
回動軸に伝えるワイヤドラムと、前記回動軸を初期位置
に復帰させるため該ワイヤドラムとケーシングとの間に
設けられ前記回動軸の外周側に巻回されたコイルスプリ
ングからなる戻しばねと、該戻しばねを前記ケーシング
とワイヤドラムとの間で保持するため該戻しばねの内側
に位置して前記回動軸の外周側に挿通された筒状のスプ
リングホルダからなる戻しばね付き回動装置に適用され
る。
【0022】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記スプリングホルダは、一端側が前記戻しば
ねによりケーシングの端面に押圧され他端側が前記回動
軸の途中位置まで軸方向に延びた第1のホルダ筒と、該
第1のホルダ筒とは異なる軸方向長さをもって形成さ
れ、一端側が該第1のホルダ筒と隙間をもって対面し他
端側が前記戻しばねによりワイヤドラムの端面に押圧さ
れた第2のホルダ筒とから構成し、該第1,第2のホル
ダ筒間の隙間を前記戻しばねの軸方向中間位置から軸方
向にオフセットさせる構成としたことにある。
【0023】このように構成することにより、第1,第
2のホルダ筒間に設ける隙間を戻しばねの軸方向中間位
置から軸方向にオフセットさせることができ、例えば戻
しばねに発生する振動が軸方向に対してケーシング側で
小さくなり、ワイヤドラム側で大きくなる場合には、各
ホルダ筒間の隙間をケーシング寄りの位置に配設するこ
とができる。これにより、各ホルダ筒間の隙間寸法を確
保しつつ、この隙間の位置で戻しばねが大きく振動する
のを防止することができる。
【0024】また、請求項2の発明では、前記第1のホ
ルダ筒は第2のホルダ筒よりも短尺に形成し、前記隙間
は戻しばねの軸方向中間位置に対してケーシングの端面
側にオフセットさせる構成としている。
【0025】これにより、第1,第2のホルダ筒間に設
ける隙間を戻しばねの軸方向中間位置に対してケーシン
グ側に配設でき、例えばケーシングから突出する回動軸
の突出端側にワイヤドラムを設ける構成とした場合で
も、戻しばねの振動が大きくなるワイヤドラム側の位置
を避けて各ホルダ筒間の隙間を配置することができる。
【0026】さらに、請求項3の発明では、前記ケーシ
ングは内燃機関の吸気通路を形成するスロットルチャン
バが設けられたスロットルボディからなり、前記回動軸
は、前記スロットルチャンバ内に配設される一端側に弁
体が設けられ、前記スロットルボディから外部に突出す
る他端側に前記ワイヤドラム、戻しばねおよびスプリン
グホルダが設けられた弁軸によって構成している。
【0027】これにより、例えばワイヤドラムに巻装し
たワイヤ等により弁軸を戻しばねに抗して弁体と共に回
動させることができ、内燃機関の吸入空気量を可変に調
整することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
戻しばね付き回動装置を、添付図面に従って詳細に説明
する。
【0029】ここで、図1および図2は本発明による第
1の実施の形態を示し、本実施の形態では、戻しばね付
き回動装置として自動車用エンジン等に用いられるスロ
ットルバルブ装置を例に挙げて説明する。なお、本実施
の形態では、従来技術と同一の構成要素に同一の符号を
付し、その説明を省略するものとする。
【0030】21は従来技術の戻しばね11とほぼ同様
に構成された戻しばねで、該戻しばね21は、図2に示
す如く、線径dを有する2本のスプリング素材を二重螺
線状に巻回して形成した2本のコイルスプリング21
A,21Bからなり、その1巻分の軸方向寸法は寸法2
dとなっている。
【0031】また、戻しばね21は、自由長状態から軸
方向に圧縮された状態で後述するスプリングホルダ22
の鍔部23B,24B間に配設され、この状態で軸方向
の長さ寸法L1 を保持すると共に、この長さ寸法L1 を
2等分する位置は戻しばね21の軸方向の中間位置Mと
なっている。また、戻しばね21は、両端側がスロット
ルボディ1、リテーナプレート10にそれぞれ掛止めさ
れ、弁軸5を弁板7の閉弁方向に付勢するものである。
【0032】22は本実施の形態によるスロットルバル
ブ装置に用いられるスプリングホルダで、該スプリング
ホルダ22は、従来技術のスプリングホルダ12とほぼ
同様に、後述する第1のホルダ筒23と、第2のホルダ
筒24とから構成されている。しかし、本実施の形態で
は、第1のホルダ筒23の方が第2のホルダ筒24より
も短尺に形成されている。
【0033】23は例えばポリアセタール等の樹脂材料
を用いて筒状に形成された第1のホルダ筒で、該第1の
ホルダ筒23は、図2に示す如く、弁軸5の突出端5A
の外周側に摺動可能に挿嵌されている。そして、ホルダ
筒23は、一端側が軸受収容部3の突出端側に配設さ
れ、他端側が弁軸5の途中位置まで軸方向に延びた筒部
23Aと、該筒部23Aの一端側外周から径方向外向き
に突出し、戻しばね21の付勢力により軸受収容部3の
突出端側に押圧(当接)された環状の鍔部23Bとから
構成されている。
【0034】そして、筒部23Aは軸方向の長さ寸法L
2 を有し、この長さ寸法L2 は第2のホルダ筒24の長
さ寸法L4 よりも小さく形成されている(L2 <L4
)。また、筒部23Aのうち戻しばね21内に挿通さ
れた挿通部23Cの軸方向寸法L3 は、戻しばね21
(2本のコイルスプリング21A,21B)の1巻分に
対応する寸法2dよりも大きく形成されている(L3 >
2d)。
【0035】24はホルダ筒23と共に弁軸5の外周側
に摺動可能に挿嵌された第2のホルダ筒で、該第2のホ
ルダ筒24は、一端側が第1のホルダ筒23と隙間25
をもって対面し、他端側がリテーナプレート10の端面
と当接した筒部24Aと、該筒部24Aの他端側外周か
ら径方向外向きに突出し、戻しばね21の付勢力により
リテーナプレート10に押圧された環状の鍔部24Bと
から構成されている。
【0036】ここで、第2のホルダ筒24は軸方向の長
さ寸法L4 を有している。また、ホルダ筒24は、戻し
ばね21の中間位置Mよりもオフセット寸法ΔL分だけ
スロットルボディ1側に突出し、このオフセット寸法Δ
Lは、例えば戻しばね21の1〜4巻分に対応する寸法
2d〜8d程度の範囲内で予め設定されている。
【0037】さらに、ホルダ筒23,24間の隙間25
は、例えば従来技術の寸法S0 以上(S1 ≧S0 )とな
る予め定められた寸法S1 を有し、戻しばね21の中間
位置Mに対してスロットルボディ1側にオフセットした
位置に配設されている。そして、隙間25のオフセット
量は、ホルダ筒24のオフセット寸法ΔLに対応する大
きさとなっている。
【0038】本実施の形態によるスロットルバルブ装置
は上述の如き構成を有するもので、その基本的作動につ
いては従来技術によるものと格別差異はない。
【0039】然るに、本実施の形態では、第1のホルダ
筒23の長さ寸法L2 を第2のホルダ筒24の長さ寸法
L4 よりも小さく形成し、これらの間に設ける隙間25
を戻しばね21の中間位置Mに対してスロットルボディ
1側にオフセットさせる構成としたから、軸受収容部
3、リテーナプレート10等に生じる付着物、錆等への
対策として隙間25の寸法S1 を従来技術の隙間13よ
りも大きく形成でき、かつ戻しばね21がエンジンから
伝わる振動等により径方向に大きく撓み、その最大振幅
部分等が隙間25内に入り込んだりするのをスプリング
ホルダ22のホルダ筒23,24によって確実に防止で
きる。
【0040】即ち、弁軸5の突出端5Aは小径部5B側
が自由端となっているため、エンジンからスロットルボ
ディ1を介して戻しばね21に伝わる振動は、弁軸5の
軸方向に対してワイヤドラム8側で大きくなり、スロッ
トルボディ1側で小さくなる傾向がある。この結果、戻
しばね21の最大振幅部分等は中間位置Mからワイヤド
ラム8寄りの位置に変位することがある。
【0041】従って、ホルダ筒23,24間の隙間25
を戻しばね21の中間位置Mから振動が小さいスロット
ルボディ1側にオフセットさせて配設することにより、
戻しばね21の最大振幅部分の内周側にはホルダ筒24
を配置でき、この部分での戻しばね21の振動をホルダ
筒24によって抑制することができる。この結果、隙間
25の寸法S1 を大きく形成した状態でも、戻しばね2
1に与える隙間25の影響を低減させることができる。
【0042】これにより、スプリングホルダ22のホル
ダ筒23,24間に大きな寸法S1をもった隙間25を
形成でき、この状態で弁軸5、弁板7等の円滑な回動を
長期に亘って補償できると共に、戻しばね21が振動等
により早期に摩耗するのを確実に防止することができ
る。従って、スロットルチャンバ2内を流通するエンジ
ンの吸入空気量を弁板7により安定して調整でき、スロ
ットルバルブ装置の耐久性や寿命を向上させることがで
きる。
【0043】また、第1のホルダ筒23に設けた挿通部
23Cの軸方向寸法L3 を戻しばね21の1巻分に対応
する寸法2dよりも大きく形成したから、例えば戻しば
ね21が外力等により径方向に大きく変位(振動)した
場合でも、その端部側がホルダ筒23の挿通部23Cか
ら径方向に外れるのを確実に防止でき、戻しばね21の
装着状態を安定させることができる。
【0044】さらに、第2のホルダ筒24を戻しばね2
1の中間位置Mよりもオフセット寸法ΔL分だけスロッ
トルボディ1側に突出させ、このオフセット寸法ΔLを
例えば戻しばね21の1〜4巻分に対応する寸法2d〜
8d程度の範囲内で設定するようにしたから、隙間25
を戻しばね21の中間位置Mからスロットルボディ1側
に大きくオフセットさせて配置でき、戻しばね21の振
動が小さくなる位置で隙間25の寸法S1 を大きく形成
することができる。
【0045】また、戻しばね21を2本のコイルスプリ
ング21A,21Bによって構成したから、仮りに一方
のコイルスプリング21Aが作動不良となった場合で
も、他方のコイルスプリング21Bによって弁軸5を閉
弁方向に付勢でき、安全性、信頼性を確実に向上させる
ことができる。
【0046】次に、図3は本発明による第2の実施の形
態を示し、本実施の形態の特徴は、戻しばね付き回動装
置を電動式のスロットル制御に用いられるアクセル操作
量検出装置として構成したことにある。
【0047】31はアクセル操作量検出装置の本体部分
を構成するケーシングで、該ケーシング31は、左,右
の軸受収容部31A,31Bを有する略コ字状に形成さ
れ、電動式のスロットルバルブ装置(図示せず)と異な
る位置で車体側に取付けられるものである。
【0048】32はケーシング31の軸受収容部31
A,31Bに軸受等を用いて回動可能に設けられた回動
軸で、該回動軸32の外周側には、ドラム部33Aが車
両のアクセルペダルにワイヤ(いずれも図示せず)等を
用いて連結されるワイヤドラム33と、回動軸32の回
動角を所定の初期位置と最大位置との間に規制するリテ
ーナプレート34とが廻止め状態で固定されている。
【0049】35は後述のスプリングホルダ36を介し
て回動軸32の外周側に配設された戻しばねで、該戻し
ばね35は、前記第1の実施の形態とほぼ同様に、2本
のコイルスプリング等によって構成されている。そし
て、戻しばね35は、ケーシング31とワイヤドラム3
3との間に設けられ、回動軸32を初期位置(アクセル
ペダルの戻し方向)に向けて付勢している。
【0050】36は回動軸32の外周側に挿通された筒
状のスプリングホルダで、該スプリングホルダ36は、
第1の実施の形態とほぼ同様に、第1のホルダ筒37
と、第2のホルダ筒38とから構成されている。
【0051】そして、ホルダ筒37は、ホルダ筒38よ
りも短尺な軸方向寸法をもって形成され、軸方向の一端
側が戻しばね35によりケーシング31の軸受収容部3
1Bに押圧されると共に、他端側が回動軸32の途中位
置まで軸方向に延びている。また、ホルダ筒38は、一
端側が該第1のホルダ筒37と隙間39をもって対面
し、他端側が戻しばね35によりワイヤドラム33の端
面に押圧されている。
【0052】さらに、ホルダ筒37,38間に設けられ
た隙間39は、戻しばね35の軸方向中間位置から軸受
収容部31B側にオフセットして配設され、この位置で
予め定められた軸方向の寸法をもって形成されている。
なお、40はケーシング31の軸受収容部31Bに設け
られたアクセルセンサで、該アクセルセンサ40はアク
セルペダルの操作量を回動軸32の回動角として検出す
るものである。
【0053】そして、運転者がアクセルペダルを操作し
たときには、ワイヤドラム33がワイヤを介して引張ら
れると、回動軸32がワイヤドラム33と共に戻しばね
35に抗して回動し、アクセルセンサ40は回動軸32
の回動角に応じた検出信号をエンジン制御用のコントロ
ールユニット(図示せず)等に出力する。従って、コン
トロールユニットは、アクセルセンサ40からの検出信
号等を用いて電動式のスロットルバルブ装置に設けられ
た電動モータ等を駆動し、スロットルチャンバ内の弁体
をアクセル操作量に応じて開,閉させることができる。
【0054】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。
【0055】なお、前記各実施の形態では、本発明はこ
れに限らず、第1のホルダ筒23,37を第2のホルダ
筒24,38よりも短尺に形成する構成としたが、本発
明はこれに限らず、第1のホルダ筒23,37を第2の
ホルダ筒24,38よりも長尺に形成し、隙間25,3
9をワイヤドラム8,33側にオフセットさせる構成と
してもよい。
【0056】また、前記各実施の形態では、ストッパ1
0A等を有するリテーナプレート10,34をワイヤド
ラム8,33と共に弁軸5、回動軸32に設ける構成と
したが、本発明はこれに限らず、ワイヤドラム8,33
とリテーナプレート10,34とを単一の部材として一
体形成し、この部材を弁軸5、回動軸32に取付ける構
成としてもよく、さらにはリテーナプレート10,34
を省略して弁軸またはワイヤドラムにストッパを直接設
ける構成としてもよい。
【0057】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、第1,第2のホルダ筒間の隙間を戻しばねの軸方
向中間位置から軸方向にオフセットさせる構成としたの
で、例えばスプリングホルダの隙間を戻しばねの振動に
よる振幅量が小さいケーシング側に配設することができ
る。これにより、ケーシング、ワイヤドラム等に生じる
錆等への対策として前記隙間の寸法を従来技術よりも大
きく形成でき、かつ戻しばねが振動等により径方向に大
きく撓むのをスプリングホルダによって確実に防止する
ことができる。従って、回動軸等の円滑な回動を長期に
亘って補償でき、戻しばねが振動等により早期に摩耗す
るのを確実に防止できると共に、耐久性や寿命を向上さ
せることができる。
【0058】また、請求項2の発明によれば、第1のホ
ルダ筒を第2のホルダ筒よりも短尺に形成し、前記隙間
を戻しばねの軸方向中間位置に対してケーシングの端面
側にオフセットさせる構成としたから、スプリングホル
ダの隙間を戻しばねの振動が小さいケーシング側に配設
でき、この隙間の寸法を大きく形成しつつ、戻しばねが
振動等により径方向に大きく撓むのをスプリングホルダ
によって確実に防止することができる。
【0059】さらに、請求項3の発明によれば、スロッ
トルボディに弁軸を回動可能に設け、この弁軸に対して
弁体、ワイヤドラム、戻しばねおよびスプリングホルダ
を設ける構成としたから、内燃機関から戻しばねに伝わ
る振動が小さいスロットルボディ側にスプリングホルダ
の隙間を配設でき、内燃機関の吸入空気量を弁体により
安定して調整できると共に、スロットルバルブ装置の耐
久性や寿命を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるスロットルバ
ルブ装置を示す縦断面図である。
【図2】スプリングホルダ等を示す図1中の要部拡大図
である。
【図3】第2の実施の形態によるアクセル操作量検出装
置を一部破断して示す外観図である。
【図4】従来技術によるスロットルバルブ装置を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1 スロットルボディ(ケーシング) 2 スロットルチャンバ 5 弁軸(回動軸) 7 弁板(弁体) 8,33 ワイヤドラム 10 リテーナプレート(ワイヤドラム) 21,35 戻しばね 21A,21B コイルスプリング 22,36 スプリングホルダ 23,37 第1のホルダ筒 23C 挿通部 24,38 第2のホルダ筒 25,39 隙間 31 ケーシング 32 回動軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングに回動可能に設けられた回動
    軸と、該回動軸に設けられ外部からの回動操作力を該回
    動軸に伝えるワイヤドラムと、前記回動軸を初期位置に
    復帰させるため該ワイヤドラムとケーシングとの間に設
    けられ前記回動軸の外周側に巻回されたコイルスプリン
    グからなる戻しばねと、該戻しばねを前記ケーシングと
    ワイヤドラムとの間で保持するため該戻しばねの内側に
    位置して前記回動軸の外周側に挿通された筒状のスプリ
    ングホルダからなる戻しばね付き回動装置において、 前記スプリングホルダは、一端側が前記戻しばねにより
    ケーシングの端面に押圧され他端側が前記回動軸の途中
    位置まで軸方向に延びた第1のホルダ筒と、該第1のホ
    ルダ筒とは異なる軸方向長さをもって形成され、一端側
    が該第1のホルダ筒と隙間をもって対面し他端側が前記
    戻しばねによりワイヤドラムの端面に押圧された第2の
    ホルダ筒とから構成し、該第1,第2のホルダ筒間の隙
    間を前記戻しばねの軸方向中間位置から軸方向にオフセ
    ットさせる構成としたことを特徴とする戻しばね付き回
    動装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のホルダ筒は第2のホルダ筒よ
    りも短尺に形成し、前記隙間は戻しばねの軸方向中間位
    置に対してケーシングの端面側にオフセットさせる構成
    としてなる請求項1に記載の戻しばね付き回動装置。
  3. 【請求項3】 前記ケーシングは内燃機関の吸気通路を
    形成するスロットルチャンバが設けられたスロットルボ
    ディからなり、前記回動軸は、前記スロットルチャンバ
    内に配設される一端側に弁体が設けられ、前記スロット
    ルボディから外部に突出する他端側に前記ワイヤドラ
    ム、戻しばねおよびスプリングホルダが設けられた弁軸
    によって構成してなる請求項1または2に記載の戻しば
    ね付き回動装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06294333A (ja) * 1993-04-12 1994-10-21 Hitachi Ltd スロットル弁開閉装置
JPH07208216A (ja) * 1994-01-24 1995-08-08 Aisan Ind Co Ltd スロットルバルブ開閉装置
JPH08145617A (ja) * 1994-11-28 1996-06-07 Aisan Ind Co Ltd スロットルバルブ開度センサ

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