JP2007218166A - 多連電子制御スロットル装置 - Google Patents

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Daisuke Hiranuma
大輔 平沼
Takahiro Shimura
隆弘 志村
Yasuo Saito
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Abstract

【課題】小型化を図った多連電子制御スロットル装置の提供。
【解決手段】並設された複数のスロットルボディと、
隣接する各スロットボディの間に配置される連結部を介して互いに連結され各スロットルボディのボア内に配置されるスロットル弁を支持するスロットルシャフトと、
互いに連結された一連のスロットルシャフトにトルクを伝達させるモータと、
前記一連のスロットルシャフトに閉方向の回転力を附勢させるリターンスプリングと開方向の回転力を附勢させるデフォルトスプリングと、を備え、
前記リターンスプリングとデフォルトスプリングのうち一方のスプリングが前記モータとこのモータに最も近くに配置されたスロットルボディの間のスロットルシャフトの部分に配置されているとともに、
前記リターンスプリングとデフォルトスプリングのうち他方のスプリングが前記モータから最も遠くに配置されたスロットルボディのスロットルシャフトの部分に配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は多連電子制御スロットル装置に係り、たとえば自動車等に適用されるに好適な多連電子制御スロットル装置に関する。
モータによって電気的に制御させる電子制御スロットル装置として、スロットルボディをエンジンの各ピストンにより近づけて配置させて、バルブ開度変化に対する燃焼室に流入する空気流量の高いレスポンスを得るために、該スロットルボディを複数並設させて構成した多連電子制御スロットル装置が知られるに至っている。
この場合、多連電子制御スロットル装置の各スロットルボディ内に組み込まれるスロットル弁を連動させて開閉させるスロットルシャフトにおいて、該スロットル弁を閉方向に作用させるリターンスプリングと、該スロットル弁を微少開度に保持しておくデフォルトスプリングによって回転力が附勢されるように構成されているものがある。前記デフォルトスプリングによって、車輌に何らかの不具合が生じても該車輌は低速にて自力走行できるように空気を送り込めるようにするためである。
そして、前記リターンスプリングとデフォルトスプリングは、いずれも、前記各スロットル弁を連動させて開閉させるスロットルシャフトの一端側において、モータと、このモータの回転を減速させて前記スロットルシャフトに伝達させるギア等を被って形成されるたとえばギアボックス等と称される筐体の内部に組み込ませて構成している。
このような構成からなる多連電子制御スロットル装置はたとえば下記特許文献1に開示がなされている。
特開2000−18054号公報
しかし、このように構成された多連電子制御スロットル装置は、上述したように、そのリターンスプリングおよびデフォルトスプリングが、それぞれ、各スロットル弁を連動させて開閉させるスロットルシャフトの一端側において、すなわち、前記スロットルシャフトに回転を伝達させるモータ側において配置されたものとなっている。
このため、前記モータおよびこのモータの回転を減速させるギア等を組み込むたとえばギアボックスと称される筐体内に、前記リターンスプリングおよびデフォルトスプリングを配置させる構成となって、該筐体が大型化し、これにより装置全体としてのコンパクト化を妨げる要因となっていた。
さらに、一方に前記リターンスプリングおよびデフォルトスプリングを配置すると、各スロットルボディ内に構成されているスロットルシャフトとスロットルバルブにがたが生じ、空気流量制御がばらつく要因になる。
本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、小型化を図った多連電子制御スロットル装置を提供することにある。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
(1)本発明による多連電子制御スロットル装置によれば、たとえば、並設された複数のスロットルボディと、
隣接する各スロットボディの間に配置される連結部を介して互いに連結され各スロットルボディのボア内に配置されるスロットル弁を支持するスロットルシャフトと、
互いに連結された一連のスロットルシャフトにトルクを伝達させるモータと、
前記一連のスロットルシャフトに閉方向の回転力を附勢させるリターンスプリングと開方向の回転力を附勢されるデフォルトスプリングと、を備え、
前記リターンスプリングとデフォルトスプリングのうち一方のスプリングが前記モータとこのモータに最も近くに配置されたスロットルボディの間のスロットルシャフトの部分に配置されているとともに、
前記リターンスプリングとデフォルトスプリングのうち他方のスプリングが前記モータから最も遠くに配置されたスロットルボディのスロットルシャフトの部分に配置されていることを特徴とする。
(2)本発明による多連電子制御スロットル装置によれば、たとえば、(1)の構成を前提とし、前記モータとこのモータに最も近くに配置されたスロットルボディの間のスロットルシャフトの部分に配置されているスプリングはデフォルトスプリングであるとともに、
前記モータから最も遠くに配置されたスロットルボディのスロットルシャフトの部分に配置されているスプリングはリターンスプリングであることを特徴とする。
(3)本発明による多連電子制御スロットル装置によれば、たとえば、(2)の構成を前提とし、一方のスロットルシャフトと他方のスロットルシャフトを連結させる前記連結部は、
前記一方のスロットルシャフトにおいて、その端部に接続される舌辺部が取り付けられ、この舌辺部は一方のスロットルシャフトにほぼ平行に前記他方のスロットルシャフト側に延在して構成され、
前記他方のスロットルシャフトにおいて、その端部に接続されるコの字レバーが取り付けられ、このコの字レバーは、前記舌辺部を間にして対向して配置される各対向部を有し、これら対向部のうちの一方の対向部に螺入されるアジャストネジの先端が前記舌辺部を他方の対向部に当接させながら押圧させて構成されていることを特徴とする。
なお、本発明は以上の構成に限定されず、本発明の技術思想を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
以下、本発明による多連電子制御スロットル装置の実施例を図面を用いて説明する。
図4および図5は、本発明による多連電子制御スロットル装置の一実施例を示す全体的な構成図で、図4は平面図を、図5は図4のV−V線における断面図を示している。
図4に示すように、まず、ほぼ長方形状の基台(プレート)1を有し、この基台1にはその長手方向に並設されたたとえば4個のスロットルボディ2A、2B、2C、2Dが形成されている。
これらのスロットルボディ2A、2B、2C、2Dは、互いに若干の距離を保って配列され、前記基台1に形成された透孔と同軸でかつ同径の透孔(ボア)を有する円筒体3A、3B、3C、3Dが前記基台1の一方の側に配置されて形成されている。前記ボアは内燃機関の吸気通路の一部を構成するものである。前記円筒体3A、3B、3C、3Dは、たとえば前記基台1とは別体で構成され、その基台1側の端部において形成した鍔部4A、4B、4C、4Dを通して螺入されるねじ5A、5B、5C、5Dにより該基台1に固定されている。
この基台1は車両のインテークマニホールドに固定できるようになっており、たとえば、この固定によってのみ本実施例に係る多連電子制御スロットル装置が該インテークマニホールドに取り付けることができるようになっている。
なお、以下の説明でも明らかとなるが、前記各スロットルボディ2A、2B、2C、2Dは、それぞれ、ほぼ同様の構成となっている。このため、以下の説明において、たとえばスロットルボディ2Aにおける各構成部材を示す符号は順次3A、4A、5A、6A、7A、……等と記し、スロットルボディ2Bにおける各構成部材を示す符号は順次3B、4B、5B、6B、7B……等と記すべきであるが、説明の便宜上、特別の場合を除き前記符号のうちのA、B、C、……を省略して説明する。しかし、この場合にあっても、図面においては、スロットルボディの構成部材にはその数字表記に当該スロットルボディのアルファベット表記(たとえばスロットルボディが2Cの場合はC)を添えた符号で示している。
それぞれのスロットルボディ2にはその円筒体3に軸支されるスロットルシャフト6を備え、これら各スロットルシャフト6は該円筒体3のボアの中心軸を通って配置されている。
各スロットルボディ2におけるスロットルシャフト6は、その各端部が円筒体3の外周面から突出した状態で該円筒体3に軸支され、隣接する他のスロットルボディ2のスロットルシャフト6とは物理的に別体のものとして構成されている。しかし、各スロットルボディ2におけるスロットルシャフト6は、隣接するもの同士で後に詳述する連結部50を介して互いに連結されてそれぞれ同軸上に配置されている。これにより、各スロットルボディ2におけるスロットルシャフト6は前記連結部50によって一体化され、後述するモータの減速された駆動力によって一体となって回転(回動)できるようになっている。前記連結部50は、図において、スロットルボディ2Aと2Bとの間の連結部にあっては符号50AB、スロットルボディ2Bと2Cとの間の連結部にあっては符号50BC、スロットルボディ2Cと2Dとの間の連結部にあっては符号50CDでそれぞれ示している。
なお、前記スロットルシャフト6の円筒体3に対する軸支は、該スロットルシャフト6がその両端において突出する該円筒体3の部分およびその周辺に設けられる一対の軸受取付用ボス部60、61に内蔵される軸受63を介してなされるようになっている。たとえば図1に示すように、この軸受63はたとえばボールベアリング型からなり、たとえば前記軸受取付用ボス部に圧入された外輪とスロットルシャフトが圧入された内輪とで構成されている。
また、前記軸受63のスロットルシャフト6が突出する側においてシール機構65が設けられている。このシール機構65は、たとえば、前記軸受取付用ボス部60、61の内周面に圧入によって固定される環状のリテーナ部とこのリテーナ部の内周側において取り付けられ前記スロットルシャフト6の周りに摺動接触するシール部材とで構成されている。
そして、各スロットルボディ2の円筒体3内において、それぞれ前記スロットルシャフト6に固定されたスロットル弁7を有し、これらの各スロットル弁7はそれを固定するスロットルシャフト6の回動の程度に応じてスロットルボディ2のボアを開閉し、これにより該ボアを通過する空気の量を調整するようになっている。
なお、スロットル弁7のスロットルシャフト6に対する固定は、たとえば、スロットルシャフト6にその軸方向に沿って形成したスリットに、該スロットル弁7を挿入して配置させた状態で、該スロットル弁7に対して垂直方向から該スロットルシャフト6を通して螺入されるねじによってなされている。
前記スロットルシャフト6は、上述したようにモータ80の減速された駆動力によって回動するようになっており、前記モータ80はスロットルボディ2Aのスロットルボディ2Bと反対側の個所に配置されている。すなわち、前記モータ80は各スロットルボディ2からなるスロットルボディ群の一方の側のスロットルボディ2Aの外方に配置され、該モータ80からのトルクはスロットルシャフト6Aからスロットルシャフト2Dにかけて伝達させるようになっている。
そして、前記スロットルボディ群の他方の側に位置するスロットルボディ2D、換言すれば、前記モータ80の配置される個所から最も遠い位置に配置されているスロットルボディ2Dには、その円筒体3Dの外周面から突出し連結部50CDによって連結される側のスロットルシャフト6Dの周りに巻回されたリターンスプリング70を備えて構成されている。
スロットルシャフト6Dの円筒体3Dの外周面から突出される部分には、上述したように、該スロットルシャフト6Dの端部側へかけて軸受63およびシール機構65が順次形成されていることから、前記リターンスプリング70は、正確には、前記シール機構70と前記連結部50CDとの間に配置された構成となっている。
このリターンスプリング70は、各スロットルボディ2のスロットル弁7が各ボアを全閉する方向へスロットルシャフト6に回転力を附勢するものとして構成されている。
図2は、該リターンスプリング70の前記スロットルシャフト6Dへの取り付け構成を詳細に示した図である。
図2に示すように、リターンスプリング70は、スロットルボディ2Dの円筒体3Dの外周面から突出したスロットルシャフト6Dを中心軸に位置づけて配置されたコイル状に巻回されたスプリングから構成されている。
このリターンスプリング70の円筒体3D側の一端は該円筒体3Dの側面に形成された凸部72に係止され、該リターンスプリング70の他端はスロットルシャフト6Dに鍔状に固定させたレバー74に形成された切り欠きに係止されることによって、前記スロットルシャフト70をたとえば図中矢印Aの方向への回転力を附勢させるようになっている。
一方、前記スロットルボディ群の一方の側に位置するスロットルボディ2A、換言すれば、前記モータ80の配置される個所から最も近い位置に配置されているスロットルボディ2Aには、図1に示すように、その軸受63Aおよびシール機構65Aを介して突出されるスロットルシャフト6Aの周りにデフォルトスプリング90を備えて構成されている。
すなわち、デフォルトスプリング90は前記リターンスプリング70と同様にコイル状に巻回されたスプリングから構成され、前記スロットルシャフト6Aの端部側に向けて順次取り付けたデフォルトスプリング保持部材92およびスロットルギア94の間に配置されている。そして、デフォルトスプリング90の一端は該デフォルトスプリング保持部材92に係止され他端は該スロットルギア94に係止されている。
この場合、前記デフォルトスプリング保持部材92は、図3に示すように、その円周部の一部に形成された規制面92Aが前記基台1に対して固定された筐体100に調整可能に固定されたデフォルトストッパ92Bの先端面に当接されて回転が阻止された状態となっている。ここで、図3は、図1と同方向からみた図で、図1に示す筐体100の一部を取り除き、前記スロットルギア94等が目視された状態となっている図である。また、前記筐体100はたとえばギアボックスと称される。
この状態で、スロットルシャフト6が各スロットル弁7の閉じ方向に回転した場合に、デフォルトスプリング90はデフォルトスプリング保持部材92に係止されている側の端部が固定端となり、スロットルギア94に係止されている側の端部が移動端となって巻き締められるようになる。
このように構成されることにより、各スロットル弁7が全閉位置とデフォルト位置(モータの非通電時にスロットル弁の開度を全閉位置より大きい所定の開度の位置)の間の開度で制御されている際に、何らかの理由でモータ80の回転トルクが失われた場合、デフォルトスプリング90の前記スロットルギア94に係止されている端部を作用点として該デフォルトスプリング90の巻き開く力がスロットルシャフト6に作用することになる。そして、該スロットルシャフト6はスロットル弁7をデフォルトストッパ92Bの先端面の位置、すなわちデフォルト位置まで開くことになる。このようにスロットル弁7がデフォルト位置に位置づけられるときは、自動車が低速で自力走行できるだけの空気量が得られるように設定されている。また、エンジンが停止されたときにも各スロットル弁7はデフォルト位置まで開くようになり、エンジン停止中にコンタミネーションや氷結あるいは噛付き等によってスロットル弁7がボアの内壁面に固着されるのを回避できる。
このデフォルトスプリング90は、前記リターンスプリング70よりも大きな附勢力を有し、しかも該リターンスプリング70の回転と反対の方向の回転力を有するものとして構成されている。
しかしながら、リターンスプリング70の差動範囲はスロットル弁7の全閉位置から全開位置であるのに対し、デフォルトスプリング90の差動範囲はスロットル弁7の全閉位置からデフォルト位置である。つまり、デフォルトスプリング90の差動角は小さいため、同じスプリングを使用した場合、応力振幅は小さくすることができる。また、仮に応力振幅を同一とした場合、デフォルトスプリング90は小さくすることができる。
このため、前記リターンスプリング70と同じ材料を用いてデフォルトスプリング90を構成する場合、その径を同様とした場合に巻回数を小さくでき、巻き回数を同様とした場合に径を小さく構成でき、いずれにおいても、前記リターンスプリング70の場合と比べて、小さなスペース内において配置させることが可能となる。このことは、このデフォルトスプリング90を前記スロットルボディ2のうちモータに近い側に配置させることで、該デフォルトスプリング90は、前記モータ80、このモータ80の回転を減速させるギア等とともに、前記基台1に対して固定して取り付けられる筐体100の内部に組み込まれることになるが、該筐体100の占めるスペースを小さく構成できる効果をもたらすことができる。
なお、前記スロットルシャフト6Aは前記スロットルギア94を介してモータ80からの回転力が伝達されるようになっており、図3に示すように、モータ80が配置され、このモータ80の回転軸の回転は、ピニオンギア82、中間ギア84を介して減速された後に、前記スロットルギア94に伝達されるようになっている。そして、これらモータ80、ピニオンギア82、中間ギア84は、前記スロットルギア94、デフォルトスプリング90、デフォルトスプリング保持部材92、シール機構65A、軸受63A等とともに、前記基台1に対して固定されて形成された筐体100の内部に組み込まれて構成されている。
また、上述した構成からなる多連電子制御スロットル装置において、各スロットルボディ2のスロットルシャフト6は、隣接して配置される他のスロットルボディ2のスロットルシャフト6と連結部50を介して連結された構成となっている。この連結部50は、各スロットルボディ2におけるスロットル弁7の開度を調整した後において、それぞれのスロットルシャフト6を互いに一体化するように構成されている。すなわち、スロットルボディ2におけるスロットル弁7の開度の調整前にあっては、各スロットルシャフト6はそれぞれ独立に回転できる状態で構成されており、前記調整はたとえば以下の行程を経てなされるようになっている。
まず、この調整は、前記モータ80から最も遠くに配置されたスロットルボディ2D側から、すなわち、前記リターンスプリング70が備えられたスロットルボディ2D側からなされるようになっている。
このスロットルボディ2Dのボア内に空気を流し、その流量の所定の計測値に基づいて、当該スロットルボディ2Dのスロットル弁7Dの開度すなわちスロットルシャフト6Dの周方向の角度を設定するとともに、前記リターンスプリング70のスロットルシャフト6Dへの附勢力をたとえばねじによって所定の値に設定する。
これにより、スロットルボディ2Dのスロットル弁7Dの開度およびスロットルシャフト6Dに与えるリターンスプリング70の附勢力を特定できたことになり、これが以降における他のスロットルボディ2における流量調整の基準となる。
その後、前記スロットルボディ2Dに隣接して前記モータ80側に配置されているスロットルボディ2Cのボア内に空気を流し、その流量の前記所定の計測値に基づいて、当該スロットルボディ2Cのスロットル弁7Cの開度すなわちスロットルシャフト6Cの周方向の角度を設定し、この状態の前記スロットルシャフト2Cと前記スロットルボディ2Dのスロットルシャフトとの一体化を前記連結部50CDによって行う。そして、このスロットルボディ2Cに隣接して前記モータ80側に配置されているスロットルボディ2B、さらに次のスロットルボディ2Aにおいても同様の操作を行うことにより、調整を完了する。
なお、ここで、前記連結部50はたとえば図2に示すように構成されている。すなわち、スロットルボディ2Dのスロットルシャフト6D側において、鍔状に固定されたレバー74の一部において前記スロットルシャフト6Dにほぼ平行にスロットルボディ2Cの側に延在する舌片部52が形成されている。
また、スロットルボディ2Cのスロットルシャフト6C側において、その端部に接続されるコの字レバー54が取り付けられ、このコの字レバー54は、前記舌辺部52を間にして対向して配置される各対向部54A、54Bを有し、これら対向部のうちの一方の対向部54Aにはアジャストネジ56がその先端を他方の対向部54B側に指向させて螺入されるようになっている。
スロットルシャフト6Dとスロットルシャフト6Cの連結は、前記アジャストネジ56の螺入によって前記舌片部52をコの字レバー54の他方の対向部54Bに当接させながら該アジャストネジ56の先端で押圧させることによってなされている。
このような連結部50の構成は、図2に示すスロットルボディ2Dのスロットルシャフト6Dとスロットルボディ2Cのスロットルシャフト6Cの間の連結部50CDばかりでなく、スロットルボディ2Cのスロットルシャフト6Cとスロットルボディ2Bのスロットルシャフト6Bの間の連結部50BC、スロットルボディ2Bのスロットルシャフト6Bとスロットルボディ2Aのスロットルシャフト6Aの間の連結部50ABにおいても同様の構成となっている。
そして、このように各連結部50は、たとえばスロットルシャフト6D側の舌辺部52を、その各面側からスロットルシャフト6C側のコの字レバー54によって挟み込むようにして固定させた構成としている。これにより、スロットルシャフト6Cのいずれの方向の回転をもスロットルシャフト6Dに伝達できる構成となっている。このため、モータ80の回転がモータ80に近い側のスロットルシャフト6Aから該モータ80に遠い側のスロットルシャフト6Dへ伝達されて、各スロットル弁7が閉方向に動作する段階で、たとえリターンスプリング70が何らかの要因で破断されても、そのまま各スロットル弁7が閉方向に動作するように構成できるようになる。
上述した実施例では、デフォルトスプリング90を前記モータ80とこのモータ80に最も近くに配置されたスロットルボディ2Aの間のスロットルシャフト6Aの部分に配置させ、リターンスプリング70を前記モータ80から最も遠くに配置されたスロットルボディ2Dのスロットルシャフト6Dの部分に配置させたものである。
しかし、これら各スプリングの配置を逆にし、リターンスプリング70を前記モータ80とこのモータ80に最も近くに配置されたスロットルボディ2Aの間のスロットルシャフト6Aの部分に配置させ、デフォルトスプリング90を前記モータ80から最も遠くに配置されたスロットルボディ2Dのスロットルシャフト6Dの部分に配置させるようにしてもよい。
このように構成しても、複数のスロットルボディ2に対して一個のリターンスプリング70および一個のデフォルトスプリング90を備える構成となっていることから、スプリングの配置によって占められるスペースを大きくとる必要がなく、装置を小型化できる効果を奏する。
そして、このようにした場合、それぞれスプリングは、いずれも、連結部50を介して互いに連結された一連のスロットルシャフト6の中途部ではなく両端に配置させているので、その間の各スロットルシャフト6、すなわち各スロットルボディ2において担当されるスロットルシャフト6においてそれぞれ均一なトルクを発生させることができる効果を奏する。
さらに、モータ80から最も遠くに配置されているスロットルボディ2Dの個所に配置させるスプリングは、たとえば図2に示すように、該当するスロットルボディ2Dのスロットルボディ2C側へ突出するスロットルシャフト6Dの周りに配置させるようにしたものである。しかし、これに限定されることはなく、該当するスロットルボディ2Dの前記スロットルボディ2Cと反対側に突出するスロットルシャフト6Dの周りに配置させるようにしてもよい。このようにした場合にも同様の効果が得られるからである。
上述した実施例では、スロットルボディを4個備えた、いわゆる4連形の多連電子制御スロットル装置について説明したものであるが、複数備えておれば、該スロットルボディの数に制限が付されることなく適用できるものである。
上述した各実施例はそれぞれ単独に、あるいは組み合わせて用いても良い。それぞれの実施例での効果を単独であるいは相乗して奏することができるからである。
本発明による多連電子制御スロットル装置の一実施例を示す構成図で、モータに最も近くに配置されるスロットルボディおよびその近傍を示す一部破断図である。 本発明による多連電子制御スロットル装置の一実施例を示す構成図で、モータに最も遠くに配置されるスロットルボディおよびその近傍を示す斜視図である。 図1に示す部位と同じ部位における構成図で、図1に示す筐体の一部を取り外してモータ、中間ギア、スロットルギア等を露出させて示した図である。 本発明による多連電子制御スロットル装置の一実施例を示す全体的な構成を示す平面図である。 図4のV−V線における断面図を示している。
符号の説明
1……基台、2……スロットルボディ、3……円筒体、4……鍔部、5……ねじ、6……スロットルシャフト、7……スロットル弁、50……連結部、52……舌片部、54……コの字レバー、56……アジャストネジ、60、61……軸受取付用ボス部、63……軸受、65……シール機構、70……リターンスプリング、72……凸部、74……レバー、80……モータ、82……ピニオンギア、84……中間ギア、90……デフォルトスプリング、92……デフォルトスプリング保持部材、92A……規制面、92B……デフォルトストッパ、94……スロットルギア、100……筐体(ギアボックス)。

Claims (3)

  1. 並設された複数のスロットルボディと、
    隣接する各スロットボディの間に配置される連結部を介して互いに連結され各スロットルボディのボア内に配置されるスロットル弁を支持するスロットルシャフトと、
    互いに連結された一連のスロットルシャフトにトルクを伝達させるモータと、
    前記一連のスロットルシャフトに閉方向の回転力を附勢させるリターンスプリングと開方向の回転力を附勢させるデフォルトスプリングと、を備え、
    前記リターンスプリングとデフォルトスプリングのうち一方のスプリングが前記モータとこのモータに最も近くに配置されたスロットルボディの間のスロットルシャフトの部分に配置されているとともに、
    前記リターンスプリングとデフォルトスプリングのうち他方のスプリングが前記モータから最も遠くに配置されたスロットルボディのスロットルシャフトの部分に配置されていることを特徴とする多連電子制御スロットル装置。
  2. 前記モータとこのモータに最も近くに配置されたスロットルボディの間のスロットルシャフトの部分に配置されているスプリングはデフォルトスプリングであるとともに、
    前記モータから最も遠くに配置されたスロットルボディのスロットルシャフトの部分に配置されているスプリングはリターンスプリングであることを特徴とする請求項1記載の多連電子制御スロットル装置。
  3. 一方のスロットルシャフトと他方のスロットルシャフトを連結させる前記連結部は、
    前記一方のスロットルシャフトにおいて、その端部に接続される舌辺部が取り付けられ、この舌辺部は一方のスロットルシャフトにほぼ平行に前記他方のスロットルシャフト側に延在して構成され、
    前記他方のスロットルシャフトにおいて、その端部に接続されるコの字レバーが取り付けられ、このコの字レバーは、前記舌辺部を間にして対向して配置される各対向部を有し、これら対向部のうちの一方の対向部に螺入されるアジャストネジの先端が前記舌辺部を他方の対向部に当接させながら押圧させて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の多連電子制御スロットル装置。
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