JPH11343821A - 可変動弁装置 - Google Patents

可変動弁装置

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JPH11343821A
JPH11343821A JP14887998A JP14887998A JPH11343821A JP H11343821 A JPH11343821 A JP H11343821A JP 14887998 A JP14887998 A JP 14887998A JP 14887998 A JP14887998 A JP 14887998A JP H11343821 A JPH11343821 A JP H11343821A
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JP
Japan
Prior art keywords
plate
inner body
variable valve
pressure chamber
grooves
Prior art date
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Pending
Application number
JP14887998A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Sakakibara
功 榊原
Eiji Miyaji
永治 宮地
Hiroyuki Kawai
啓之 川合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP14887998A priority Critical patent/JPH11343821A/ja
Publication of JPH11343821A publication Critical patent/JPH11343821A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイミング部材の突条を受けるプレートの溝
により中間ボデーに対するシール面の小さくなるのを防
止する。 【解決手段】 タイミング部材(11)の突条(16)
をタイミング部材(11)の中央孔に沿って配置し、プ
レートの溝(27、28)の外径を小さくさせ、シール
幅(A′)を大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の吸排気
バルブの開閉動作を制御する可変動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の内燃機関(エンジン)の吸排気
量はエンジンの回転数や負荷により異なり、エンジンの
低回転時や低負荷時に要求される吸排気量は少なく、エ
ンジンの高回転時や高負荷時に要求される吸排気量は多
くなる。従って、エンジンの出力を効率よく維持しかつ
燃料の消費量を小さく抑える目的のためにも、吸排気弁
の開閉量および動作タイミングを正しく制御することは
極めて重要である。
【0003】このような要求を満たすべく、種々の可変
動弁装置が提案されている。その一例が、特開平8−1
89316号公報や特願平9−248719号に添付し
た明細書と図面に開示されるが、この種の可変動弁装置
の基本構成とその作用を、本発明の実施例が適用される
図1と図2、および図6を用いて説明する。
【0004】可変動弁装置1は、シリンダヘッド2に埋
込まれ、その上のカムシャフト3と連動して、吸排気弁
4の開(上死点)と閉(下死点)の動作を行わせる。こ
の動作に加えて、可変動弁装置1は、吸排気弁4の開ス
トロークの多い高リフト状態と開ストロークの小さい低
リフト状態を選択可能とさせる働きをする。カムシャフ
ト3は、高リフトノーズ部5を有する対の高リフトカム
部6と、その間に位置する低リフトノーズ部7を有する
低リフトカム部8とからなり、高リフトカム部6が可変
動弁装置1の円筒状のアウターボデー9に当接し、又、
低リフトカム部8がアウターボデー9内に配されかつア
ウターボデー9に対し相対移動自在なインナーボデー1
0に当接する構成である。
【0005】可変動弁装置即ちリフタ1は、図6に示す
ように、両ボデー9、10に加えて、下向きの突条即ち
ロック部を有するリング状のタイミング部材11、アウ
ターボデー9内に配されかつインナーボデー10とタイ
ミング部材11を受ける中間ボデー12、中間ボデー1
2内に配されかつ径方向に摺動自在なプレート13、お
よびプレート13を径方向外方に付勢するスプリング1
4を備える。プレート13の上面には、対のエンドレス
の環状溝15、15′が設けられ、タイミング部材11
の突起が該環状溝15に係合し、プレート13の径方向
の動きを規制可能とさせる。又、プレート13の一端に
は圧油を作用させ、環状溝15、15′と突起とが非係
合のときプレート13の径方向の動きを可能にさせる。
【0006】再び、図1と図2を参照して、可変動弁装
置1を構成する各部品の基本的動作について説明する。
プレート13の上面の対の溝15、15′に係合可能な
環状の突条16をその下面外周縁部に有し、軸方向に移
動可能なタイミング部材11の突条16が一方の溝15
に係合しているときは、プレート13の径方向の摺動が
規制され、高リフト状態が維持される。即ち、プレート
13がインナーボデー10の段部17に係合し、高リフ
トカム部6の動きがアウターボデー9、中間ボデー1
2、プレート13を介してインナーボデー10に伝達さ
れ、ステム18を高ストロークで往復動させる。タイミ
ング部材11の突条16が他方の溝15′に係合してい
るときは、プレート13の摺動が規制され、低リフト状
態が維持される。即ち、プレート13がインナーボデー
10の段部17に対し非係合となり、インナーボデー1
0がアウターボデー9に対し相対移動自在となり、低リ
フトカム部8の動きのみがステム18に伝達され、低リ
フトの吸排気弁4の開閉がなされる。タイミング部材1
1は、リフタが下降したバルブリフト(開)状態から、
リフタが上昇してインナーボデー10及びアウターボデ
ー9が低速カム7のベース円部及び高速カム5のベース
円部に摺接する状態になった時に、慣性力によりインナ
ーボデー16及びアウターボデー9に対して上方に移動
して、突条16が溝15、15′から外れてプレート1
3のタイミング部材11に対する規制が解除される。こ
の時、プレート13への油圧を給排することにより(プ
レート13への油圧給排タイミングはいつでも良く、上
記したリフト中に油圧が供給又は排出されている)、バ
ルブがリフトしていないベース円にある時のみ切り替え
が行われ、切り替えミスや打音の発生が防止される。ス
テム18はリテナー22を介してスプリング23により
常時吸排気弁4を閉方向とさせるよう付勢される。
【0007】しかしながら、タイミング部材11の下面
外周縁部に突条16が形成されているため、該突条16
が係合するプレート13の溝15、15′がプレート1
3上面の外方側に位置され、圧力室19を形成する側の
シール長さ(中間ボデー12と摺接するプレート上面の
長さ(中央孔の周囲のプレート上面はタイミング部材1
1の下面と対向しており、上記したタイミング部材11
の移動時に開放される))が充分に確保できず、圧力室
19の油圧漏れにより切り替え不良が発生する恐れがあ
る。
【0008】前述した状態を図7と図8に図解すると、
矢印Aによって示される部分のシール面が小さく、圧力
室19にポンプ20、切換弁21を介して、タイミング
部材11のプレート13への離脱のタイミングに合せ
て、圧油を供給し、プレート13を径方向左方(図7で
みて)へ移動させようとすると、油洩れがA部より生
じ、プレート13の正しい動きが保障されない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述した従
来技術の不具合を解消させることを解決すべき課題とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した課題
を解決するために、タイミング部材の中央孔の周縁に沿
って突起を設け、この突条をプレートの溝に係合自在と
させることで、前述したプレートのシール幅(A)(図
8参照)を大とさせ、圧力室からの油洩れを防止し、高
リフト、低リフトの切換えを円滑にさせ、さらに、突条
と溝との係合不良を解消させ、加えて、切換え不良によ
る異音の発生を防止する。
【0011】具体的には、本発明は、シリンダヘッド内
に配されかつカムシャフトのカム部と連動する可変動弁
装置が、シリンダヘッドに対し往復動自在なアウターボ
デーと、アウターボデーと同心に配されかつ吸排気に連
なるステムを往復動させるインナーボデーと、アウター
ボデーと一体に往復動しかつ圧力室を有する中間ボデー
と、一端で圧力室の油圧を受けかつ他端でスプリングの
付勢力を受けて径方向に摺動自在なプレートと、プレー
トをインナーボデーに対する係合位置と非係合位置とに
保持するタイミング部材とを備え、タイミング部材がそ
の中央孔に沿う突条を有し、該突条をプレート上面の溝
に係脱自在とさせていることを特徴とする可変動弁装置
を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の一例を図1〜6を参照し
て説明するが、可変動弁装置1の基本的構成と作用は既
に説明してあるので、その説明を省略する。図1と図2
に図示される如く、本発明によるタイミング部材11
は、その中央孔の周縁に沿い下向きの環状の突条16即
ちロック部材を有す。この結果、図3と図4に示す如
く、プレート13の左方部には、中央孔の一部に沿う第
1の壁部24を有し、又、プレート13の右方部には中
央孔の一部に沿う第2の壁部25と、第2の壁部25と
離間する第3の壁部26とを有し、プレート13の中央
孔を中心としかつ第1の壁部24の外側と第2と第3の
壁部25、26との間に延在する環状の溝27と第1の
壁部24の内側と第3の壁部26の外側に延在する別の
環状の溝28を設け得ることになる。この結果、図3に
示す高リフト時には第2の壁部25がインナーボデー1
0の段部17を作る小径部に当接し、プレート13の下
面の一部がインナーボデー10の段部17に当接する。
図4に示す低リフト時には、プレート13の中央孔にイ
ンナーボデー10が貫通自在となり、インナーボデー1
0のみをアウターボデー9に対し往復動させ得る。
【0013】図3と図4に示す溝27、28の配置は、
溝27、28とプレート13の側縁との間のシール幅
(A′)を、図8に示す従来のシール幅(A)に比し、
大とさせ得る。この結果、この部分でのシール性を著し
く向上させ、従来の不具合を解消できる。
【0014】図1と図2から明らかな如く、本例では、
アウターボデー9の頂面にアウタシムを積層することな
く、いくつかの寸法に仕上げた中間ボデー12をアウタ
ーボデー9内に配し、プレート13をインナーボデー1
0の段部17に当接させたときのアウターボデー9とイ
ンナーボデー10との頂面の面一を得る構成とする。ア
ウタシムによる寸法調整は中間ボデー12とアウターボ
デー9との間に不必要な隙間の残存を許容しかねないが
仕上げ寸法によりランクわけされた中間ボデー12のア
ウターボデー9内への組付けは中間ボデー12のアウタ
ーボデー9に対するガタ付き防止、アウターボデー9と
インナーボデー10との頂面の面一を容易に確保でき
る。
【0015】加えて、図5に示す如く、本例はアウター
ボデー9内に収められる中間ボデー12をくさび状リン
グプレート29を用いてアウターボデー9に対して保持
させる。従来は、アウターボデー9の内壁に形成した環
状溝30にC−リングを配し、このC−リングに中間ボ
デー12の下面の周縁を当接させていたが、この従来手
段では、軸心方向と径方向で、中間ボデー12とアウタ
ーボデー9との間に隙間が生じ、中間ボデー12のガタ
付きが生れていた。しかし、図5に示す本例の如く、中
間ボデー12の下面周縁に面取り部31を設け、リング
プレート29の先端を先細りとさせる。
【0016】中間ボデー12をアウターボデー9内に収
納させ、次いで、リングプレート29の先細り部を面取
り部31に沿わせ、環状溝30内に打込むことで、中間
ボデー12をアウターボデー9内にガタ付きなしに保持
させ得る。かくして、中間ボデー12の中心を両ボデー
9、10の中心に整合させて各部品の正しい動きを保障
し、かつプレート13と中間ボデー12との間のシール
性を向上させ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】高リフト状態の可変動弁装置の断面図である。
【図2】低リフト状態の可変動弁装置の断面図である。
【図3】高リフト状態のプレートのインナーボデーに対
する位置を示す平面図である。
【図4】低リフト状態のプレートのインナーボデーに対
する位置を示す平面図である。
【図5】図1の矢視Vより見たインナーボデーの取付を
示す部分断面図である。
【図6】可変動弁装置を構成する部品の斜視図である。
【図7】従来例のタイミング部材の取付例を示す断面図
である。
【図8】従来のプレートの溝を示す平面図である。
【符号の説明】 2 シリンダヘッド 3 カムシャフト 4 吸排気弁 6、8 カム部 9 アウターボデー 10 インナーボデー 11 タイミング部材 12 中間ボデー 13 プレート 16 突条 27、28 溝 A′ シール幅

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッド内に配されかつカムシャ
    フトのカム部と連動する可変動弁装置が、シリンダヘッ
    ドに対し往復動自在なアウターボデーと、アウターボデ
    ーと同心に配されかつ吸排気に連なるステムを往復動さ
    せるインナーボデーと、アウターボデーと一体に往復動
    しかつ圧力室を有する中間ボデーと、一端で圧力室の油
    圧を受けかつ他端でスプリングの付勢力を受けて径方向
    に摺動自在なプレートと、プレートをインナーボデーに
    対する係合位置と非係合位置とに保持するタイミング部
    材とを備え、タイミング部材がその中央孔に沿う突条を
    有し、該突条をプレート上面の溝に係脱自在とさせてい
    ることを特徴とする可変動弁装置。
  2. 【請求項2】 プレートが、インナーボデーを貫通させ
    る中央孔の周囲の対向部に溝を画定する対向壁部を有
    し、該対向壁部が不連続である請求項1記載の可変動弁
    装置。
  3. 【請求項3】 プレートの圧力室側に一つの溝を圧力室
    と対向するスプリング側に二つの溝が設けられている請
    求項1記載の可変動弁装置。
JP14887998A 1998-05-29 1998-05-29 可変動弁装置 Pending JPH11343821A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1221541A2 (en) * 2001-01-05 2002-07-10 Delphi Technologies, Inc. Valve deactivation system
DE102005054372A1 (de) * 2005-11-15 2007-05-16 Schaeffler Kg Schaltbarer Stößel eines Ventiltriebs einer Brennkraftmaschine

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