JPH11343408A - ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents

ポリアミド樹脂組成物

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JPH11343408A
JPH11343408A JP11085330A JP8533099A JPH11343408A JP H11343408 A JPH11343408 A JP H11343408A JP 11085330 A JP11085330 A JP 11085330A JP 8533099 A JP8533099 A JP 8533099A JP H11343408 A JPH11343408 A JP H11343408A
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polyamide resin
resin composition
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polyamide
carbodiimide compound
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JP11085330A
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Yasuo Imashiro
靖雄 今城
Tadashi Horie
直史 堀江
Hiroyuki Kashiwagi
浩之 栢木
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来技術の難点を解消し、特に高温の酸性媒
体中における加水分解に対する耐性と、耐油性及び耐ハ
ロゲン化金属塩性を改良したポリアミド樹脂組成物、及
び、このポリアミド樹脂組成物よりなり、従来は金属製
の部材を使用することが必要であった部位にも適用する
ことができる部材を提供する。 【解決手段】 本発明のポリアミド樹脂組成物は、ポリ
アミド樹脂に対し脂肪族カルボジイミド化合物を配合す
ることにより、耐加水分解性、耐油性及び耐ハロゲン化
金属塩性を改良したことを特徴とするものであり、又、
本発明の部材は、このポリアミド樹脂よりなることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐水性、耐油性及び
耐ハロゲン化金属塩性が改良されたポリアミド樹脂組成
物に関するものであり、更に詳しくは、脂肪族カルボジ
イミド化合物を添加することにより、特に高温の酸性媒
体中における加水分解に対する耐性と、耐油性及び耐ハ
ロゲン化金属塩類性を改良したポリアミド樹脂組成物、
及び、このポリアミド樹脂組成物からなり、自動車部
品、電気・電子部品、機械部品、生活・レジャー用品、
建材、産業用資材や包装資材として有用な部材に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリアミド樹脂については、
アルカリ性媒体中では非常に安定であるが、酸性媒体中
では、酸の影響による加水分解反応及びラジカル反応に
より、非常に容易に開裂することが知られている。
【0003】ポリアミド樹脂を加水分解から保護する方
法として、芳香族カルボジイミドを添加する方法が提案
されている(特開平6−16933号公報参照)。
【0004】しかしながら、上記芳香族カルボジイミド
化合物は、一般的に熱硬化性樹脂であるため、ポリアミ
ド樹脂と溶融混練りを行うと、自己架橋が起こり、ポリ
アミド樹脂内部に芳香族カルボジイミド化合物の架橋物
の固まりが混じり、混練が不十分となって好ましくない
という難点があった。
【0005】又、従来より使用されていた上記芳香族系
カルボジイミド化合物は、分子内に置換基を導入するこ
とにより自己架橋を抑えているものであるが、加熱時に
自己架橋が妨げられることにより、その分解が促進され
て分解ガスが発生し、加工環境を汚染するために、実際
の使用に耐え得ないという難点も指摘されていた
【0006】一方、従来より自動車のエンジンに使用さ
れる部材等の、主として耐水性、耐油性や耐ハロゲン化
金属塩性が求められる部材には、金属製のものが使用さ
れていたが、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミ
ド46等の脂肪族ポリアミド樹脂を母材とする部材も、
金属製のものに比べて軽量で、しかも機械的特性に優れ
ているところから、多く使用されている。
【0007】しかしながら、上記脂肪族ポリアミド樹脂
を母材とする部材は、これを高温に加熱されたオイル
(例えば、オートマチックトランスミッションフルード
[以下、ATFと略す]、ブレーキフルード[以下、B
Fと略す]やクーラント液[以下、LLCと略す])中
で使用した場合、その耐油性等の耐性が十分でなく、経
時的に劣化して、強度が著しく低下するといった問題が
あった。
【0008】上記部材における脂肪族ポリアミド樹脂の
劣化は、例えば、ATF中で使用した場合、高温下でま
ずATFが酸化されてその酸性度が上昇し、この酸性の
加熱雰囲気下で、脂肪族ポリアミド樹脂が熱酸化される
ためと考えられているが、そればかりでなく、上記酸性
の加熱雰囲気下で、脂肪族ポリアミド樹脂自体が加水分
解されることにより劣化することも、やはり無視するこ
とができない。
【0009】従って、脂肪族ポリアミド樹脂を母材とす
る、ATFと接触する部位で使用される部材の使用可能
な上限温度は120〜130℃であり、それ以上の温度
領域では金属製の部材の使用が必要となっている。
【0010】又、脂肪族ポリアミド樹脂を母材とする部
材が、ハロゲン化金属塩(塩化リチウム、臭化リチウ
ム、沃化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩
化マグネシウム、塩化カルシウム、塩化バリウム、塩化
亜鉛、沃化バリウム、塩化鉄、塩化アルミニウム、塩化
ニッケル、沃化亜鉛等)を含む溶液と接触すると、部材
表面から当該ハロゲン化金属塩が浸入し、一般にストレ
スクラックと呼ばれるひび割れが部材表面に生じる等の
問題点を有している。
【0011】尚、上記脂肪族ポリアミド樹脂の代わり
に、やはり金属製のものに比べて軽量で、しかも機械的
特性に優れているポリエーテルサルホン(PES)、ポ
リフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエ
ーテルケトン(PEEK)等の、より高温で使用可能な
いわゆるスーパーエンジニアリングプラスチックを使用
することも検討されているが、これらスーパーエンジニ
アリングプラスチックの多くは、脂肪族ポリアミド樹脂
に比べて柔軟性に劣ると共に、高価であるためにその用
途が限定され、広く一般的に実用化されるまでには至っ
ていない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の難点に鑑みてなされたものであり、特に高温の酸性媒
体中における加水分解に対する耐性と、耐油性及び耐ハ
ロゲン化金属塩性とを改良したポリアミド樹脂組成物を
提供することを目的としてなされた。
【0013】同時に本発明は、上記のようなポリアミド
樹脂組成物よりなり、従来は金属製の部材を使用するこ
とが必要であった部位にも適用することができる部材を
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が採用したポリアミド樹脂組成物の構成は、ポ
リアミド樹脂に対し脂肪族カルボジイミド化合物を配合
することにより、耐加水分解性、耐油性及び耐ハロゲン
化金属塩性を改良したことを特徴とするものであり、同
じく上記目的を達成するために本発明が採用した部材の
構成は、このポリアミド樹脂よりなることを特徴とする
ものである。
【0015】即ち、本発明の発明者等は、特に高温の酸
性媒体中における加水分解に対する耐性と、耐油性及び
耐ハロゲン化金属塩性とを改良したポリアミド樹脂組成
物を得るべく鋭意研究を重ねた結果、ポリアミド樹脂に
対し、分子中に1個以上のカルボジイミド基を有する脂
肪族カルボジミド化合物(ポリカルボジイミド化合物を
含む)を添加することにより、上記のような優れたポリ
アミド樹脂組成物が得られると共に、このポリアミド樹
脂よりなる部材が、ATF、BF、LLC、ハロゲン化
金属塩との接触において、安定な機械的強度を示すこと
を見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0016】
【発明の実施の態様】以下に本発明を詳細に説明する。
【0017】本発明で使用するポリアミド樹脂は、好ま
しくは脂肪族ポリアミド樹脂であり、具体的には、ε−
カプロラクタム由来のポリアミド6、アジピン酸/へキ
サメチレンジアミン由来のポリアミド66、ポリアミド
46、γ−ラウリルラクタム由来のポリアミド12、更
には芳香族化合物であるポリアミド6/6T、ポリアミ
ド6/6I、ポリアミド6T/6I及びポリアミド6/
6T/6Iを例示することができる。
【0018】本発明で使用するポリアミド樹脂に対して
は、金属(銅やマンガン等)塩、有機燐(III)化合
物、フェノール系酸化防止剤や脂肪族又は芳香族アミン
を添加することにより、加熱雰囲気下での熱による酸化
に対する更なる耐性を付与することができ、これらの化
合物を配合する場合の添加量としては、ポリアミド樹脂
100重量部に対して0.01〜5重量部の範囲であ
る。
【0019】而して、本発明の第一は、ポリアミド樹
脂、特にポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド4
6、ポリアミド12やポリアミド6/6I、6/6T、
6I/6T、6/6I/6T等の脂肪族ポリアミド樹脂
に対して、脂肪族カルボジイミド化合物を添加すること
により、特に高温の酸性媒体中における加水分解に対す
る耐性と、耐油性及び耐ハロゲン化金属塩性とを改良し
たポリアミド樹脂を提供しようとするものである。
【0020】本発明で使用される分子中に1個以上のカ
ルボジイミド基を有するカルボジイミド化合物(ポリカ
ルボジイミド化合物を含む)としては、一般的に良く知
られた方法で合成されたものを挙げることができ、例え
ば、触媒として3−メチル−1−フェニル−2−ホスホ
レン−1−オキシド等、又は、チタン酸テトラブチル等
を用い、各種ポリイソシアネートを約70℃以上の温度
で、無溶媒又は不活性溶媒中で脱炭酸縮合反応に付する
ことより合成することができるものを挙げることができ
る。
【0021】上記カルボジイミド化合物に含まれるモノ
カルボジイミド化合物としては、ジシクロヘキシルカル
ボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、ジメチル
カルボジイミド、ジイソブチルカルボジイミド、ジオク
チルカルボジイミド、t−ブチルイソプロピルカルボジ
イミド、ジフェニルカルボジイミド、ジ−t−ブチルカ
ルボジイミド、ジ−β−ナフチルカルボジイミド等を例
示することができ、これらの中では、特に工業的に入手
が容易な面からジシクロヘキシルカルボジイミドやジイ
ソプロピルカルボジイミドが好適である。
【0022】又、上記カルボジイミド化合物に含まれる
ポリカルボジイミド化合物としては、種々の方法で製造
したものを使用することができるが、基本的には従来の
ポリカルボジイミドの製造方法(米国特許第29419
56号明細書や特公昭47−33279号公報、J.o
rg.Chem.28、2069−2075(196
3)、Chemcal Review 1981,Vo
1.81 No.4 p619−621)により製造し
たものを用いることができる。
【0023】上記カルボジイミド化合物の製造方法にお
いて、合成原料である有機ジイソシアネートとしては、
例えば、芳香族ジイソシアネート、脂肪族ジイソシアネ
ート、脂環族ジイソシアネートやこれらの混合物を使用
することができ、具体的には、1,5−ナフタレンジイ
ソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシア
ネート、4,4′−ジフェニルジメチルメタンジイソシ
アネート、1,3−フェニレンジイソシアネート、1,
4−フェニレンジイソシアネート、2,4−トリレンジ
イソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、
2,4−トリレンジイソシアネートと2,6−トリレン
ジイソシアネートの混合物、へキサメチレンジイソシア
ネート、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、
キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート、ジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジイソシア
ネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、テト
ラメチルキシリレンジイソシアネート、2,6−ジイソ
プロピルフェニルイソシアネート、1,3,5−トリイ
ソプロヒルベンゼン−2,4−ジイソシアネート等を例
示することができる。
【0024】尚、上記有機ジイソシアネートの内、芳香
族イソシアネートを用いたカルボジイミド化合物は、一
般的に熱硬化性樹脂であるため、ポリアミド樹脂と溶融
混練りを行うと、自己架橋が起ってポリアミド樹脂内部
にカルボジイミド化合物の固まりが残存し、混練が不十
分となって好ましくない。
【0025】従って、本発明に使用するカルボジイミド
化合物は、脂肪族イソシアネート由来のカルボジイミド
化合物が好適である。
【0026】又、上記有機ジイソシアネー卜について
は、脱炭酸縮合反応の際に、モノイソシアネート等のカ
ルボジイミド化合物の末端イソシアネートと反応する化
合物を用いて封止し、適当な重合度に制御することがで
きる。
【0027】ポリカルボジイミドの末端を封止してその
重合度を制御するためのモノイソシアネートとしては、
例えば、フェニルイソシアネート、トリルイソシアネー
ト、ジメチルフェニルイソシアネート、シクロヘキシル
イソシアネート、ブチルイソシアネート、ナフチルイソ
シアネート等を例示することができる。
【0028】尚、ポリカルボジイミドの末端を封止して
その重合度を制御するための末端封止剤としては、上記
モノイソシアネートに限定されることはなく、イソシア
ネートと反応し得る活性水素化合物であればよい。この
ような活性水素化合物としては、脂肪族、芳香族、脂環
族の化合物の中で、−OH基を持つメタノール、エタノ
ール、フェノール、シクロヘキサノール、N−メチルエ
タノールアミン、ポリエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、ポリプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル;=NH基を持つジエチルアミン、ジシクロヘキシル
アミン;NH2基を持つブチルアミン、シクロヘキシル
アミン;−COOH基を持つコハク酸、安息香酸、シク
ロヘキサン酸;−SH基を持つエチルメルカプタン、ア
リルメルカプタン、チオフェノールやエポキシ基を有す
る化合物等を例示することができる。
【0029】上記有機ジイソシアネートの脱炭酸縮合反
応は、カルボジイミド化触媒の存在下に進行するもの
で、この触媒としては、例えば、1−フェニル−2−ホ
スホレン−1−オキシド、3−メチル−1−フェニル−
2−ホスホレン−1−オキシド、1−エチル−2−ホス
ホレン−1−オキシド、3−メチル−2−ホスホレン−
1−オキシド及びこれらの3−ホスホレン異性体等のホ
スホレンオキシド等、チタン酸テトラブチル等の金属触
媒等を使用することができ、これらの内では、反応性の
面から3−メチル−1−フェニル−2−ホスホレン−1
−オキシドが好適である。
【0030】上記カルボジイミド化合物の混合量は、ポ
リアミド樹脂100重量部に対して0.01〜20重量
部、好ましくは0.01〜18重量部、更に好ましくは
0.1〜10重量部の範囲である。混合量が0.01重
量部に満たないと効果は見られず、20重量部を越える
と脂肪族ポリアミド樹脂の物性を損なう場合がある。
【0031】本発明において、上記カルボジイミド化合
物とポリアミド樹脂の混合は、押し出し機による溶融混
練りによる方法、及び、ポリアミド樹脂合成終了後にカ
ルボジミド化合物を投入して混合する方法により行うこ
とができる。
【0032】上記ポリアミド樹脂に対しては、必要に応
じ、機械的強度や耐熱性を高めるために、ガラス繊維、
炭素繊維、金属繊維等の補強材、無機並びに有機フィラ
ー、安定剤、紫外線吸収剤等の他、滑剤、ワックス類、
着色剤、結晶化促進剤等を併用することができる。
【0033】特に上記補強材の混合割合は、これに限定
されるものではないが、5〜60重量部の範囲内である
ことが望ましく、補強材の割合が5重量部以下では補強
材の添加効果が十分に発揮されず、機械的強度の向上が
十分でなくなり、又、補強材の割合が60重量部を超え
ると、成形品の柔軟性が低下したり、ワレやクラックが
発生する等の問題がおきる恐れがある。
【0034】而して、本発明の第二は、上記のような特
に高温の酸性媒体中における加水分解に対する耐性と、
耐油性び耐ハロゲン化金属塩性とを改良したポリアミド
樹脂組成物により、ATF、BF、LLC、ハロゲン化
金属塩と接触する用途に使用される部材を形成すること
により、金属製のものに比べて軽量で、しかも機械的特
性に優れるという特徴を有するポリアミド樹脂の適用範
囲を拡大しようとするものである。
【0035】本発明において、上記ポリアミド樹脂を部
材に形成するための方法としては、プレス成形、押出し
成形、射出成形、ブロー成形等の成形法を例示すること
ができる。
【0036】尚、本発明のポリアミド樹脂組成物からな
る部材としては、ATFと接触するものとしてスラスト
ワッシャー、オイルストレーナー、回転センサー、ステ
ップモーター、ターミナルアッシー、ベアリング保持
器、ガバナーギア、ウォームギア、アキュームピスト
ン、コントロールバルブ、ステーター、スプルー弁及び
トルコンタービン等を、BFと接触するものとしては、
リザーバピストン、ソレノイドバルブ、シールリング、
タペット、マスタシリンダピストン、圧力スイッチ、プ
ロポーションバルブ等を、LLCと接触するものとして
は、ラジエータータンク等を、ハロゲン化金属塩類と接
触するものとしては、車輪速センサ、ABSのECUカ
バー、インヒビタースイッチ、バキュウムタンク、各種
クランプ、ロッカーカバー、オルタネーターファン、イ
ンテークマニホールド、リンク、メンバ、エンジンマウ
ント、デフマウントメンバ、スタビライザーリンケー
ジ、コンプレッションロッド、メンバインシュレータ等
を例示することができる。
【0037】
【実施例】以下に本発明を実施例により更に詳細に説明
する。
【0038】カルボジイミド化合物の合成 合成例1 4,4'−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート5
90gとシクロヘキシルイソシアネート62.6g及び
カルボジイミド化触媒(3−メチル−1−フェニル−2
−ホスホレン−1−オキシド)6.12gを、180℃
で48時間反応させ、4,4'−ジシクロヘキシルメタ
ンカルボジミド(重合度=10)を得た。
【0039】合成例2 4,4'−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート5
90gとカルボジイミド化触媒(3−メチル−1−フェ
ニル−2−ホスホレン−1−オキシド)5.9gを、1
80℃で12時間反応させた後、更にシクロヘキシルア
ミン62.6gを加え、赤外線吸収スペクトル(以下、
IRと記す)においてイソシアネート基由来のピークが
消滅するまで重縮合反応を行い、シクロヘキシルウレア
末端の4,4′−ジシクロヘキシルメタンカルボジミド
(重合度=8)を得た。
【0040】合成例3 m−テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMX
DI)549gとn−ブチルイソシアネート49.5g
及びカルボジイミド化触媒(3−メチル−1−フェニル
−2−ホスホレン−1−オキシド)6.0gを、180
℃でIRにおいてイソシアネート基由来のピークが消滅
するまで重縮合反応(約48時間)を行い、ブチル末端
m−テトラメチルキシリレンカルボジミド(重合度=1
0)を得た。
【0041】合成例4 イソホロンジイソシアネート(IPDI)500gとシ
クロヘキシルイソシアネート62.6g及びカルボジイ
ミド化触媒(3−メチル−1−フェニル−2−ホスホレ
ン−1−オキシド)5.639を、180℃でIRにお
いてイソシアネート基由来のピークが消滅するまで重縮
合反応を行い、シクロヘキシル末端イソホロンカルボジ
ミド(重合度=10)を得た。
【0042】[耐水試験] 実施例1〜11 ポリアミド樹脂としてポリアミド6を用い、合成例1、
2、3、4で合成したカルボジイミドその他の成分を、
ポリアミド樹脂に対して表1に示す組み合わせでその所
定量をドライブレンドし、二軸押し出し機により混練
し、ペレットを作成した。このベレットにより射出成形
機でASTM 1号ダンベルを成形し、強度測定用試験
片とした。この試験片を120℃の水蒸気中に入れ、所
定時間毎の引っ張り強度を測定した。引張り強度保持率
を表2に示す。
【0043】比較例1、2 カルボジイミド化合物を使用しない他は、実施例1、実
施例2と同様の処理と測定を行った。引張り強度保持率
を表2に示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】尚、表2中の空欄は、強度測定用試験片が
変形または一部崩壊し、測定不能となったことを示す。
【0047】実施例12 実施例1で作成した試験片を使用して、これをクエン酸
塩緩衝液(PH=4)の中に浸漬して100℃で加熱
し、所定時間ごとの引っ張り強度を測定した。引張り強
度保持率を表3に示す。
【0048】比較例3 カルボジイミド化合物を使用しない他は、実施例12と
同様の処理と測定を行った。引張り強度保持率を表3に
示す。
【0049】
【表3】
【0050】上記表1乃至3より、本発明のポリアミド
樹脂組成物は、特に高温の酸性媒体中における加水分解
に対する耐性が改良されていることがわかる。
【0051】参考例1 ポリアミド樹脂としてポリアミド6を使用し、合成例1
で合成したカルボジイミドを、ポリアミド樹脂に対して
1.0wt部となるように添加した後、ドライブレンド
し、二軸押し出し機により270℃で混練し、Tダイに
よりフィルムを製造し、このフィルムの写真を撮影し
た。これを図1に示す。又、カルボジイミドを添加しな
い他は、全く同様にフィルムを製造し、このフィルムの
写真を撮影した。これを図2に示す。これらの写真によ
り、本発明のポリアミド樹脂組成物は、カルボジイミド
化合物の固まりが混ずることがなく、混練を十分に行え
ることがわかる。
【0052】尚、特に図示しないがポリアミド樹脂とし
てポリアミド6を使用し、合成例2乃至3で合成したカ
ルボジイミドを使用した場合も、カルボジイミド化合物
の固まりが混ずることがなく、混練を十分に行うことが
できた。
【0053】参考例2 4、4′−ジフェニルメタンジイソシアネート225g
とフェニルイソシアネ−ト23.8gを2240gのテ
トラクロルエチレンに溶解し、カルボジイミド化触媒
(3−メチル−1−フェニル−2−ホスホレン−1−オ
キシド)0.3gを加え、80℃でIRにおいてイソシ
アネート基由来のピークが消滅するまで重縮合反応を行
い、フェニル末端4,4'−ジフェニルメタンカルボジ
ミド(重合度=10)を得た。
【0054】ポリアミド樹脂としてポリアミド6を用
い、上記のように合成したカルボジイミドを、ポリアミ
ド樹脂に対して1.0wt%となるように添加した後、
ドライブレンドし、二軸押し出し機により270℃で混
練し、Tダイによりフィルムを製造し、このフィルムの
写真を撮影した。これを図3に示す。
【0055】図3に示す写真により、上記参考例2のカ
ルボジイミド化合物を使用したポリアミド樹脂組成物で
は、従来技術で使用された芳香族カルボジイミド化合物
であるフェニル末端4,4′−ジフェニルメタンカルボ
ジミドが熱により自己架橋し、その固まりが黒点のよう
に混じり、混練が不十分であることがわかる。
【0056】参考例3 (1)カルボジイミド化合物の熱分析 以下のようにして低沸点物を除去した合成例1−1のカ
ルボジイミド化合物と、従来技術で使用された芳香族カ
ルボジイミド化合物(特開平6−16933号公報参
照)の熱分析を、(株)マックサイエンス製の熱分析装
置であるシステム001を使用し、TG−DTAを測定
することにより行った。測定は、270℃で60分間保
持し、重量減少を調査した。結果を図4(合成例1−1
のカルボジイミド化合物)及び図5(従来技術で使用さ
れた芳香族カルボジイミド化合物)に示す。
【0057】合成例1−1 低沸点物除去カルボジイミドの合成 4、4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート
(HMDI)590gとシクロヘキシルイソシアネート
62.6g及びカルボジイミド化触媒(3−メチル−1
−フェニル−2−ホスホレン−1−オキシド)6.12
gを、180℃で、IRよりイソシアネート基由来のピ
ークが消滅するまで重縮合反応(約48時間)を行い、
10〜20mmHgで2時間減圧することにより低沸点
物を除去し、4,4′−ジシクロヘキシルメタンカルボ
ジミド(重合度=10)を得た。
【0058】(2)カルボジイミド化合物/ポリアミド
樹脂組成物の熱分析 以下のようなポリアミド樹脂或いはポリアミド樹脂組成
物の熱分析を、(株)マックサイエンス製の熱分析装置
であるシステム001を使用し、TG−DTAを測定す
ることにより行った。測定は、270℃で60分間保持
し、重量減少を調査した。結果を図6に示す。尚、図中
の数字は、それぞれ以下のようなポリアミド樹脂或いは
ポリアミド樹脂組成物を示す。 1:ポリアミド6 2:合成例1−1のカルボジイミド化合物を5部添加し
たポリアミド6 3:従来技術で使用された芳香族カルボジイミド化合物
を5%添加したポリアミド6
【0059】[耐ATF試験] 実施例13〜19 沃化銅を混合することにより熱劣化に対する耐性を付与
したポリアミド6を用い、合成例1又は2で合成したカ
ルボジイミドを、ポリアミド樹脂に対して表4に示す所
定量をドライブレンドした後、二軸押し出し機により混
練し、ペレットを作成した。このペレットより射出成形
機でASTM 1号ダンベルを成形し、ATFと接触す
る部材としての強度測定用試験片とした。
【0060】比較例4 沃化銅を混合しないポリアミド6を用い、カルボジイミ
ド化合物を使用しない他は実施例13〜19と同様にし
て、ATFと接触する部材としての強度測定用試験片を
作成した。この試験片を実施例13〜19と同様にAT
Fに浸漬し、所定時間ごとの引っ張り強度を測定した。
結果を表5及び図7に示した。
【0061】比較例5 カルボジイミド化合物を使用しない他は実施例13〜1
9と同様にして、ATFと接触する部材としての強度測
定用試験片を作成した。この試験片を実施例13〜19
と同様にATFに浸漬し、所定時間ごとの引っ張り強度
を測定した。結果を表5及び図7に示した。
【0062】
【表4】
【0063】上記の試験片を、160℃のATFに浸漬
し、所定時間ごとの引っ張り強度を測定した。結果を表
5及び図7に示した。
【0064】
【表5】
【0065】実施例20〜26 沃化銅を混合することにより熱劣化に対する耐性を付与
したポリアミド6を用い、合成例1又は2で合成したカ
ルボジイミドを、ポリアミド樹脂に対して表2に示す所
定量をドライブレンドした後、二軸押し出し機により混
練し、ペレットを作成した。このペレットより射出成形
機でASTM1号ダンベルを成形し、ATFと接触する
部材としての強度測定用試験片とした。
【0066】比較例6 沃化銅を混合しないポリアミド6を用い、カルボジイミ
ド化合物を使用しない他は実施例20〜26と同様にし
て、ATFと接触する部材としての強度測定用試験片を
作成した。この試験片を実施例20〜26と同様にAT
Fに浸漬し、所定時間ごとの引っ張り強度を測定した。
結果を表7及び図8に示した。
【0067】比較例7 カルボジイミド化合物を使用しない他は実施例20〜2
6と同様にして、ATFと接触する部材としての強度測
定用試験片を作成した。この試験片を実施例20〜26
と同様にATFに浸漬し、所定時間ごとの引っ張り強度
を測定した。結果を表7及び図8に示した。
【0068】
【表6】
【0069】上記の試験片を、140℃で2000時間
加熱し、十分に劣化させた160℃のATFに浸漬し、
所定時間ごとの引っ張り強度を測定した。結果を表7及
び図8に示した。
【0070】
【表7】
【0071】尚、上記実施例20乃至26及び比較例
5、6における引っ張り強度の測定において使用したA
TFは、pHが約4.5にまで低下し、粘度は約100
cpまで上昇しているものである。
【0072】又、一般に高分子材料の寿命を判断する場
合、高温で劣化促進処理をすることにより指数関数を導
き、これにより実用温度領域における寿命を予測するこ
とができ、高温での数時間の寿命の差が、実用温度領域
では数倍の寿命の差となって現れることになる。
【0073】[耐BF試験] 実施例27〜29 沃化銅を混合することにより熱劣化に対する耐性を付与
したポリアミド6を用い、合成例1で合成したカルボジ
イミドを、ポリアミド樹脂に対して表8に示す所定量を
ドライブレンドした後、二軸押し出し機により混練し、
ペレットを作成した。このペレットより射出成形機でA
STM 1号ダンベルを成形し、BFと接触する部材と
しての強度測定用試験片とした。
【0074】比較例8 カルボジイミド化合物を使用しない他は実施例27〜2
9と同様にして、強度測定用試験片を作成した。この試
験片を実施例27〜29と同様にブレーキフルードに浸
漬し、所定時間毎の引張り強度を測定した。結果を表9
及び図9に示した。
【0075】
【表8】
【0076】上記の試験片をステンレス製耐圧容器に入
れ、BF90VOL%と蒸留水10VOL%の混合溶液で満た
し、密閉した。容器を120℃に加熱し、所定時間毎の
引張り強度を測定した。結果を表9及び図9に示した。
【0077】
【表9】
【0078】[耐LLC試験] 実施例30 沃化銅を混合することにより熱劣化に対する耐性を付与
したポリアミド6を用い、合成例1で合成したカルボジ
イミドを、ポリアミド樹脂に対して表10に示す所定量
をドライブレンドした後、二軸押し出し機により混練
し、ペレットを作成した。このペレットより射出成形機
でASTM 1号ダンベルを成形し、LLCと接触する
部材としての強度測定用試験片とした。
【0079】比較例9 カルボジイミド化合物を使用しない他は実施例30と同
様にして、強度測定用試験片を作成した。この試験片を
実施例30と同様にLLCに浸漬し、所定時間毎の引張
り強度を測定した。結果を表11及び図10に示した。
【0080】
【表10】
【0081】上記の試験片をステンレス製耐圧容器に入
れ、クーラント液50VOL%と蒸留水50VOL%の混合溶
液で満たし、密閉した。容器を110℃に加熱し、所定
時間毎の伸び率を測定した。結果を表11及び図10に
示した。
【0082】
【表11】
【0083】[耐塩化カルシウム試験] 実施例31〜32 沃化銅を混合することにより熱劣化に対する耐性を付与
したポリアミド6を用い、合成例1で合成したカルボジ
イミドを、ポリアミド樹脂に対して表10に示す所定量
をドライブレンドした後、二軸押し出し機により混練
し、ペレットを作成した。このペレットより射出成形機
でASTM 1号ダンベルを成形し、塩化カルシウムと
接触する部材としての表面観察用試験片とした。
【0084】
【表12】
【0085】上記試験片を、(I)90℃ 95%RH
1時間、(II)飽和塩化カルシウム水溶液に浸漬、
(III)100℃ 1時間乾燥、(IV)室温冷却 1時
間、の(I)〜(IV)の工程を1サイクルとし、2サイク
ル終了後の試験片表面に生じたクラックを観察した。
【0086】比較例10カルボジイミド化合物を使用し
ない他は実施例31と同様にして、表面観察用試験片を
作成した。この試験片を実施例31及び32と同様に、
塩化カルシウムを用いたサイクル試験に供した。結果を
図11に示した。
【0087】
【発明の効果】上記実施例及び比較例に明らかなよう
に、本発明のポリアミド樹脂組成物は、高温の酸性媒体
中における加水分解に対する耐性、高温下での耐油性及
び耐ハロゲン化金属塩性を改良したものである。
【0088】又、高温の酸性媒体中における加水分解に
対する耐性の改良は、ポリアミド樹脂に対し、微少量の
脂肪族カルボジイミド化合物を混合することにより発揮
されるので、経済的である。
【0089】更に、芳香族カルボジイミド化合物を使用
しないので、架橋物の固まりが混じって混練が不十分と
なったり、芳香族カルボジイミドのような分解ガスが発
生して重量減少が起こることも無く、作業環境を汚染す
ることがない。
【0090】一方、本発明のポリアミド樹脂組成物は、
高温の酸性媒体中における加水分解に対する耐性、及
び、高温下での耐油性及び耐ハロゲン化金属塩性が改良
されているため、従来は金属製の部材を使用することが
必要であった部位にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例1におけるポリアミド樹脂(ポリアミ
ド6に合成例1のカルボジイミドを添加したもの)のフ
ィルムの写真である。
【図2】 参考例1におけるポリアミド樹脂(ポリアミ
ド6)のフィルムの写真である。
【図3】 参考例2におけるポリアミド樹脂(ポリアミ
ド6に参考例2のカルボジイミドを添加したもの)のフ
ィルムの写真である。
【図4】 合成例1−1のカルボジイミド化合物の熱分
析の結果を示すTG−DTAのチャートである。
【図5】 芳香族カルボジイミド化合物の熱分析の結果
を示すTG−DTAのチャートである。
【図6】 ポリアミド樹脂或いはポリアミド樹脂組成物
の熱分析の結果を示すTG−DTAのチャートである。
【図7】実施例13乃至19及び比較例4、5のオート
マチックトランスミッション用の部材としての強度測定
用試験片の、時間に対する引っ張り強度の変化を示すグ
ラフである。
【図8】 実施例20乃至26及び比較例6、7のオー
トマチックトランスミッション用の部材としての強度測
定用試験片の、時間に対する引っ張り強度の変化を示す
グラフである。
【図9】 実施例27乃至29及び比較例8のBFと接
触する部材としての強度測定用試験片の、時間に対する
引っ張り強度の変化を示すグラフである。
【図10】実施例30及び比較例9のLLCと接触する
部材としての強度測定用試験片の、時間に対する引っ張
り強度の変化を示すグラフである。
【図11】 実施例31、32及び比較例10の塩化カ
ルシウム試験に供した試験片写真である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 5/49 C08K 5/49 (72)発明者 栢木 浩之 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミド樹脂に対し脂肪族カルボジイ
    ミド化合物を配合することにより、耐加水分解性、耐油
    性及び耐ハロゲン化金属塩性を改良したことを特徴とす
    るポリアミド樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 脂肪族カルボジイミド化合物の配合量
    が、ポリアミド樹脂組成物100重量部に対して0.0
    1から20重量部である請求項1に記載のポリアミド樹
    脂組成物。
  3. 【請求項3】 ポリアミド樹脂100重量部に対して、
    銅塩、マンガン塩、有機リン化合物、フェノール系酸化
    防止剤、脂肪族アミン及び芳香族アミンからなる群より
    選ばれる1種以上の化合物の0.01〜5重量部を配合
    した請求項1又は2に記載のポリアミド樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3に記載のポリアミド樹脂組
    成物よりなることを特徴とするオートマチックトランス
    ミッションフルードと接触する部材。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3に記載のポリアミド樹脂組
    成物よりなることを特徴とするブレーキフルードと接触
    する部材。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3に記載のポリアミド樹脂組
    成物よりなることを特徴とするクーラント液と接触する
    部材。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3に記載のポリアミド樹脂組
    成物よりなることを特徴とするハロゲン化金属塩類と接
    触する部材。
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