JPH11342805A - 多重伝送装置 - Google Patents

多重伝送装置

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JPH11342805A
JPH11342805A JP10151769A JP15176998A JPH11342805A JP H11342805 A JPH11342805 A JP H11342805A JP 10151769 A JP10151769 A JP 10151769A JP 15176998 A JP15176998 A JP 15176998A JP H11342805 A JPH11342805 A JP H11342805A
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JP
Japan
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signal
multiplex transmission
meter
multiplex
connector
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Application number
JP10151769A
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English (en)
Inventor
Kenji Furuichi
健二 古市
Nobumasa Misaki
信正 見崎
興治 ▲崎▼山
Koji Sakiyama
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のインパネハーネスの電線本数を低減
することが可能な多重伝送装置を提供する。 【解決手段】 ボディハーネス1に接続された第1のコ
ネクタ5a及びメータコネクタ6に接続された第2のコ
ネクタ5bと、これらの第1及び第2のコネクタ間に接
続されたインパネハーネス2とを有する。そして、パラ
レル信号をシリアル信号に変換して多重化する第1の多
重化回路(多重制御回路15a等)をボディハーネス側
の第1のコネクタ12aに内蔵し、シリアル信号をパラ
レル信号に変換する第2の多重化回路(多重制御回路1
5b等)をメータコネクタ6に内蔵する。そして、イン
パネハーネス2においては、多重化信号を多重伝送路2
0により伝送する。ボディハーネスを経由して伝送され
た各種信号が多重化されてインパネハーネス2の多重伝
送路20を経由してメータ及び警報ランプに伝送され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車等のハーネス
を利用した多重伝送装置に関し、特にインパネハーネス
の電線数を低減することが可能な多重伝送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車のインパネ(インダッシ
ュパネル)には、自動車の各種状態を表示して運転者
(ドライバ)に視認させるための各種メータ及び警報ラ
ンプ等が装備されている。メータとしては、速度計及び
燃料計等があり、警報ランプとしては、半ドア警告ラン
プ、シートベルト未装着警告ランプ、ABS警告ランプ
及びエアバック警告ランプ等がある。これらのメータ及
び警告ランプによる表示データの種類は車の等級が高く
なればなるほど多くなる。また、警報ランプ等で使用す
るデータはハイレベル及びローレベルからなるデジタル
量であり、各種メータは一般的にはアナログデータによ
り駆動される。
【0003】図3はメータ、インパネハーネス及びボデ
ィハーネスの従来の信号伝送形態を示す模式図である。
インパネに取付けられたメータ34とインパネハーネス
32とはメータ接続コネクタ35により接続されてお
り、ボディハーネス31とインパネハーネス32がハー
ネス接続コネクタ33により連結されることにより、メ
ータとインパネハーネス及びボディハーネスとが電気的
に接続されるようになっている。ボディハーネスは車体
(図示せず)自体に取付けられており、このボディハー
ネスには、ドアスイッチ等のスイッチが接続され、更
に、エンジンルームハーネス(図示せず)等が接続され
る。
【0004】そして、従来のインパネハーネスにおいて
は、インパネに伝送すべき情報量と、信号線の電線本数
とは一致しており、更に、この信号線の外に、電源線及
び接地線等が必要である。
【0005】これらのハーネスを経由して各種信号がメ
ータ及び警報ランプに伝送されることにより、メータ及
び警報ランプは自動車の各種状態をドライバに対して表
示する。より具体的に説明すると、例えば、シートベル
ト未装着警告ランプは以下の回路を使用してランプを点
灯している。
【0006】図4はシートベルトの装着又は未装着を監
視して警告する警告ランプ49に接続された従来の信号
伝送装置の回路図である。メータ48に取付けられた警
告ランプ49はインパネハーネス50に接続されたコネ
クタ44eを介してインパネハーネス50に接続されて
いる。インパネハーネス50の他端にはコネクタ44d
が接続されている。ボディハーネス45の両端にはコネ
クタ44c及びコネクタ44bが接続されており、コネ
クタ44cにはシートベルトの未装着を検知するスイッ
チ47がボディハーネス45の1本の接地線51aによ
り接続されている。また、エンジンハーネス43の一端
にはバッテリ41が接続されており、このエンジンハー
ネス43の他端にはコネクタ44aが接続されている。
そして、コネクタ44aとコネクタ44bを連結し、コ
ネクタ44dとコネクタ44cを連結し、コネクタ44
eをメータ48に接続されたコネクタ(図示せず)に連
結することにより、エンジンハーネス43とボディハー
ネス45とインパネハーネス50とが電気的に接続され
る。この場合、バッテリ41はエンジンハーネス43の
1本の電源線42aによりコネクタ44aに接続され、
コネクタ44bとコネクタ44cはヒューズボックス4
6を介してボディハーネスの1本の電源線42bにより
接続されている。また、コネクタ44dと警報ランプ4
9に接続されたコネクタ44eとは1本の電源線42c
及び1本の接地線51bにより接続されている。この電
源線42a,42b,42cは他のランプと共用してい
る。
【0007】従来のシートベルト警報装置においては、
このような回路により、シートベルトが装着されていな
い場合には、シートベルトスイッチ47が閉じ、接地線
51aが接地され、電源線42cと接地線51bとの間
に電位差が生じて警告ランプ49が点灯し、シートベル
トが装着されている場合には、シートベルトスイッチ4
7が開放され、接地線51aが接地されないため、電源
線42cと接地線51bとの間に電位差が生じず、警告
ランプ49は点灯しない。なお、各種信号はメータ48
への単方向通信であり、インパネに取付けられた計器か
ら他の機器へフィードバックする情報は殆ど無い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近時、
各種の安全設備の普及等により、メータ表示情報量が増
加したのに伴い、上述の従来のインパネ用多重伝送装置
においては電線の所要本数が増加している。そのため、
ハーネス及びコネクタが肥大化し、それらを自動車へ取
付け作業が困難になってきた。また、コネクタの製造コ
ストが増加し、更に、接続点数が増加することに起因し
てコネクタの信頼性が低下した。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、自動車のインパネハーネスの電線本数を低
減することができ、ハーネス及びコネクタの形状の縮小
化、取り付け作業の容易化、コネクタの製造コストの低
減並びにコネクタの信頼性の向上を図ることができる多
重伝送装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る多重伝送装
置は、インパネに設けられたメータに接続されたメータ
側コネクタと、信号供給側コネクタ(例えば、ボディハ
ーネスに接続されたボディハーネス側コネクタ)との間
で信号を伝送するインパネハーネスを有する多重伝送装
置において、前記インパネハーネスの両端に接続され夫
々前記信号供給側コネクタ及びメータ側コネクタに連結
される第1及び第2のコネクタと、前記信号供給側コネ
クタ又はこれに連結される前記第1のコネクタに内蔵さ
れた第1の多重化回路と、前記メータ側コネクタ又はこ
れに連結される前記第2のコネクタに内蔵された第2の
多重化回路と、を有し、前記信号供給側コネクタからの
信号の一部又は全部を前記第1の多重化回路により多重
化した後、前記インパネハーネスを介して前記第2の多
重化回路に伝送し、この第2の多重化回路でパラレル信
号に変換して前記メータに供給することを特徴とする。
【0011】この多重伝送装置において、前記第1の多
重化回路は、信号供給側コネクタの信号線に接続された
入力インターフェースと、パラレル信号をシリアル信号
化して多重伝送を制御する第1の多重制御回路と、前記
インパネハーネスの多重伝送路にシリアル信号を出力す
るバスインタフェースとを有し、前記第2の多重化回路
は、前記多重伝送路に接続されたバスインタフェース
と、このバスインタフェースを介して入力されたシリア
ル信号化された多重信号をパラレル信号に変換する第2
の多重制御回路と、前記パラレル信号を前記メータに出
力して表示させる駆動回路とを有するように構成するこ
とができる。この場合に、前記インパネハーネスは、前
記多重伝送路の外に、電源線を有し、前記第1の多重化
回路は、前記電源線又はこの電源線が接続されるボディ
ハーネスの電源線から給電されて前記入力インタフェー
ス、多重制御回路及びバスインタフェースに電源電圧を
供給する電源回路を有し、前記第2の多重化回路は、前
記電源線から給電されて前記駆動回路、多重制御回路及
びバスインタフェースに電源電圧を供給する電源回路を
有するように構成することができる。
【0012】また、前記第1の多重化回路は、アナログ
信号をディジタル信号に変換するA/D変換器を有し、
このA/D変換器から出力されたディジタル信号は前記
多重制御回路によりシリアル信号に変換されるように構
成することができる。
【0013】更に、前記第2の多重化回路は、前記多重
制御回路から出力されたパラレル信号を、アナログ信号
に変換するD/A変換器を有し、このD/A変換器から
出力されたアナログ信号はメータに与えられるように構
成することができる。
【0014】本発明に係る他の多重伝送装置は、インパ
ネに設けられたメータに接続されたメータ側コネクタ
と、信号供給側コネクタとの間で信号を伝送するインパ
ネハーネスを有する多重伝送装置において、前記インパ
ネハーネスの両端に接続され夫々前記信号供給側コネク
タ及びメータ側コネクタに連結される第1及び第2のコ
ネクタと、前記信号供給側コネクタ又はこれに連結され
る前記第1のコネクタに内蔵された第1の多重化回路
と、前記メータに実装された第2の多重化回路と、を有
し、前記信号供給側コネクタからの信号の一部又は全部
を前記第1の多重化回路により多重化した後、前記イン
パネハーネスを介して前記第2の多重化回路に伝送し、
この第2の多重化回路でパラレル信号に変換して前記メ
ータに供給することを特徴とする。
【0015】この多重伝送装置において、前記第1の多
重化回路は、信号供給側コネクタの信号線に接続された
入力インターフェースと、パラレル信号をシリアル信号
化して多重伝送を制御する第1の多重制御回路と、前記
インパネハーネスの多重伝送路にシリアル信号を出力す
るバスインタフェースとを有し、前記第2の多重化回路
は、前記多重伝送路に接続されたバスインタフェース
と、このバスインタフェースを介して入力されたシリア
ル信号化された多重信号をパラレル信号に変換する第2
の多重制御回路と、前記パラレル信号を前記メータに出
力して表示させる駆動回路とを有するように構成するこ
とができる。
【0016】また、前記第1の多重化回路は、アナログ
信号をディジタル信号に変換するA/D変換器を有し、
このA/D変換器から出力されたディジタル信号は前記
多重制御回路によりシリアル信号に変換されるように構
成することができる。
【0017】更に、前記第2の多重化回路は、前記多重
制御回路から出力されたパラレル信号を、アナログ信号
に変換するD/A変換器を有し、このD/A変換器から
出力されたアナログ信号はメータに与えられるように構
成することができる。
【0018】そして、前記第2の多重化回路は、ハイブ
リッド集積回路として構成されているか、又は、前記メ
ータの基板に直接実装することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係る多重
伝送装置について、添付の図面を参照して具体的に説明
する。図1は本発明の第1の実施例に係る多重伝送装置
の全体構成を示す模式図であり、図2はそのコネクタの
内部構造を示す図である、車体に配置されたボディハー
ネス1には、ボディハーネス側コネクタ4(信号供給側
コネクタ)が接続されており、インパネに配置されたメ
ータ3には、メータ側コネクタ6が接続されている。そ
して、このメータ3とボディハーネスとの間を接続する
インパネハーネス2はその両端に夫々第1及び第2のコ
ネクタ5a、5bを有し、このコネクタ5a、5bを夫
々ボディハーネス側コネクタ4及びメータ側コネクタ6
に連結することにより、インパネハーネス2がボディハ
ーネス1及びメータ3に接続されている。
【0020】そして、インパネハーネス2の第1のコネ
クタ5aと、メータ側コネクタ6に夫々本実施例の第1
及び第2の多重化回路が内蔵されている。第1のコネク
タ5a内に内蔵された第1の多重化回路は、ボディハー
ネス1の信号線の一部が接続されこれらの信号がパラレ
ルに入力される入力インタフェース14と、この入力イ
ンタフェース14を介して信号が入力される多重制御回
路15aと、この多重制御回路15aの出力が入力さ
れ、インパネハーネス2に多重化信号を出力するバスイ
ンタフェース16aと、ボディハーネス1のバッテリ線
11c及び接地線11dに接続された電源回路19aと
を有する。電源回路19aは入力インタフェース14,
多重制御回路15a及びバスインタフェース16aに電
源を供給する。多重制御回路15aは、ボディハーネス
1から入力された信号のうち、多重化に適した信号を入
力インタフェース14を介してパラレル信号として入力
し、これをシリアル信号に変換して多重化し、バスイン
タフェース16aに出力する。この場合に、信号線13
を介して供給された信号がアナログ信号である場合は、
これをA/D変換してデジタル信号にした後、多重化す
る。即ち、多重制御回路15aにはA/D変換器が内蔵
されている。なお、信号線11a、11bを介してコネ
クタ5aに入力された多重化に適さない信号は、そのま
ま、インパネハーネス2に出力される。
【0021】インパネハーネス2は、この多重化に適さ
ない信号が伝送される信号線11a、11bと、バッテ
リ電源線11cと、接地線11dとを含むのに加えて、
バスインタフェース16aから出力された多重化信号を
伝送する多重伝送路20を有する。
【0022】そして、これらの信号線11a〜11d及
び多重伝送路20は、インパネハーネス2の他のコネク
タ(第2コネクタ)5bを介してメータ3のメータコネ
クタ6に入力される。このメータコネクタ6には第2の
多重化回路が内蔵されており、この第2の多重化回路
は、多重伝送路20を介して入力された多重化信号が入
力されるバスインタフェース16bと、このバスインタ
フェース16bを介して多重化信号が入力される多重制
御回路15bと、この多重制御回路15bから出力され
たパラレル信号をメータ3に出力してメータの針を駆動
し、又は警報ランプを点灯するために駆動する駆動回路
17と、これらのバスインタフェース16b、多重制御
回路15b及び駆動回路17に電源を供給する電源回路
19bとを有する。駆動回路17から出力された信号
と、信号線11a、11bを経由して入力された信号
と、電源信号線11c及び接地線11dを経由して入力
された電源電圧は、メータ3に供給される。そして、こ
の第2の多重化回路の多重制御回路15bは、多重伝送
路20を介して入力された多重化信号をパラレル変換
し、更に、必要に応じてこのパラレル変換したディジタ
ル信号をアナログ信号に変換して駆動回路17に出力す
る。即ち、多重制御回路15bにはD/A変換器等が内
蔵されている。
【0023】次に、上述の如く構成された本実施例の多
重伝送装置の動作について説明する。スイッチのオンオ
フ等のデジタル信号及び温度等のアナログ信号は、ボデ
ィハーネス1からコネクタ4を介してコネクタ5aに入
力され、このコネクタ5aに内蔵された第1の多重化回
路の多重制御回路15aにより、アナログ信号はA/D
変換され、この変換後のデジタル信号と、ボディハーネ
スから伝送されてきた各種スイッチ情報のディジタル信
号とは、多重制御回路15aにより多重化される。この
多重化された信号はインパネハーネス2の多重伝送路2
0を介して単方向通信でメータコネクタ6に内蔵された
第2の多重化回路の多重制御回路15bに入力される。
そして、この多重制御回路15bにより多重信号がパラ
レル信号に変換され、更に、このパラレル信号のデジタ
ル信号のうち、第1の多重化回路にアナログ信号として
入力されたものは、多重制御回路15bのD/A変換器
等でアナログ信号に変換される。このようにして、多重
制御回路15bからはデジタル信号とアナログ信号がパ
ラレル接続で駆動回路17に供給され、メータ3におけ
る表示に使用される。多重に不向きな信号はインパネハ
ーネス2の信号線11a、11bを経由してメータ3に
与えられる。
【0024】このように構成された多重伝送装置におい
ては、信号線のうち、多重化に不向きな信号の線路は別
として、多数の信号を多重化した後、これを2本の線か
らなる多重伝送路20を介して伝送するから、インパネ
ハーネス2の電線の数を著しく削減することができる。
このため、各種安全装置の普及で伝送すべき信号の数が
増えても、インパネハーネス2の信号線の数は増加しな
いので、インパネハーネスの重量が増加することもな
い。また、コネクタ5bとメータコネクタ6との接点数
も削減され、コネクタの信頼性も向上する。また、本実
施例では、インパネハーネス2における信号の伝送が単
方向通信であるので、バスインタフェース16a、16
bが簡略化される。
【0025】本発明は上述の実施例に限定されないこと
は勿論である。例えば、第1の多重化回路は、インパネ
ハーネス2の第1のコネクタ5aに内蔵させる場合に限
らず、ボディハーネス1のコネクタ4に内蔵させてもよ
い。しかし、一般的にボディハーネス1は太くて重いた
め、電源回路19aを含む第1の多重化回路をボディハ
ーネスコネクタ4には内蔵させない方がよいと考えられ
る。また、第2の多重化回路は、メータコネクタ6では
なく、インパネハーネス2の第2のコネクタ5bに内蔵
してもよい。
【0026】更に、第2の多重化回路は、メータコネク
タ6及び第2のコネクタ5bのように、コネクタに内蔵
する場合に限らず、例えば、第2の多重化回路をハイブ
リッドIC(集積回路)により構成し、このハイブリッ
ドICをメータに直に実装してもよい。更にまた、第2
の多重化回路をメータ基板等に直接実装することもでき
る。これらの場合は、インパネハーネス2のコネクタ5
bとメータ3のメータコネクタ6は従来のものを使用す
ることができる。
【0027】多重制御回路15a、15bとして、専用
の通信ICを使用せずに、CPUのシリアルポートを使
用して多重信号を生成してもよい。この場合において、
第2の多重化回路をメータ3に実装する場合は、メータ
のCPUのシリアルポートを使用することができ、メー
タのCPUと多重制御回路とを兼用することができる。
【0028】一方、インパネハーネス2がボディハーネ
スとは接続されずに、ジョイントボックスと接続されて
いる場合は、第1の多重化回路をジョイントボックスに
内蔵してもよい。即ち、この場合は、信号供給側コネク
タがジョイントボックス側のコネクタとなり、第1の多
重化回路はジョイントボックス内に内蔵されることにな
る。
【0029】なお、本発明において、省線化されたイン
パネハーネスとしては、フラットハーネスを使用するこ
とができる。
【0030】また、電源回路19a、19bのいずれか
を共通化して多重回路電源を相手方に供給するように構
成してもよい。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
多重化回路をインパネハーネスの両側に配置し、信号を
多重化した後、このシリアル信号をインパネハーネスを
利用して伝送し、メータ側でこのシリアル信号をパラレ
ル信号に戻すから、インパネハーネスの信号線を削減す
ることができ、各種安全設備の普及等によりメータ表示
情報量が増加し、伝送すべき各種の信号が増大しても、
インパネハーネスは最小の構成で足り、コストの増加及
び重量の増加を回避することができる。また、接続点数
も削減されるため、コネクタの信頼性が向上する。更
に、信号を伝送するために電流値が大きい補機を駆動す
る必要が無く、出力装置のコストの上昇が最低限にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る多重伝送装置を示
す模式図である。
【図2】図1に示した多重伝送装置のコネクタの内部構
成を示す回路図である。
【図3】従来のメータとインパネハーネス及びボディハ
ーネスの接続形態を示した模式図である。
【図4】従来の自動車のシートベルト未装着時を示す回
路図である。
【符号の説明】
1,31,45;ボディハーネス 2,32,50;インパネハーネス 3,34,48;メータ 4;ボディハーネス側コネクタ 5a,5b;インパネハーネスの第1及び第2のコネク
タ 6;メータコネクタ 11a、11b;多重化が不向きな信号の信号線 11c;バッテリ電源線 11d;接地線 13;信号線 14;入力インターフェース 15a,15b;多重制御回路 16a,16b;バスインターフェース 17;駆動回路 19a,19b;電源回路 20;多重伝送路 33,35,44a〜44e;コネクタ 42a,42b,42c;電源線 43;エンジンハーネス 46;ヒューズボックス 47;シートベルトスイッチ 49;警告ランプ 51a,51b;接地線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04L 5/22 H04L 5/22 Z

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インパネに設けられたメータに接続され
    たメータ側コネクタと、信号供給側コネクタとの間で信
    号を伝送するインパネハーネスを有する多重伝送装置に
    おいて、前記インパネハーネスの両端に接続され夫々前
    記信号供給側コネクタ及びメータ側コネクタに連結され
    る第1及び第2のコネクタと、前記信号供給側コネクタ
    又はこれに連結される前記第1のコネクタに内蔵された
    第1の多重化回路と、前記メータ側コネクタ又はこれに
    連結される前記第2のコネクタに内蔵された第2の多重
    化回路と、を有し、前記信号供給側コネクタからの信号
    の一部又は全部を前記第1の多重化回路により多重化し
    た後、前記インパネハーネスを介して前記第2の多重化
    回路に伝送し、この第2の多重化回路でパラレル信号に
    変換して前記メータに供給することを特徴とする多重伝
    送装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の多重化回路は、信号供給側コ
    ネクタを介して入力される信号線に接続された入力イン
    ターフェースと、パラレル信号をシリアル信号化して多
    重伝送を制御する第1の多重制御回路と、前記インパネ
    ハーネスの多重伝送路にシリアル信号を出力するバスイ
    ンタフェースとを有し、前記第2の多重化回路は、前記
    多重伝送路に接続されたバスインタフェースと、このバ
    スインタフェースを介して入力されたシリアル信号化さ
    れた多重信号をパラレル信号に変換する第2の多重制御
    回路と、前記パラレル信号を前記メータに出力して表示
    させる駆動回路とを有することを特徴とする請求項1に
    記載の多重伝送装置。
  3. 【請求項3】 前記インパネハーネスは、前記多重伝送
    路の外に、電源線を有し、前記第1の多重化回路は、前
    記電源線又はこの電源線が接続される信号供給側コネク
    タの電源線から給電されて前記入力インタフェース、多
    重制御回路及びバスインタフェースに電源電圧を供給す
    る電源回路を有し、前記第2の多重化回路は、前記電源
    線から給電されて前記駆動回路、多重制御回路及びバス
    インタフェースに電源電圧を供給する電源回路を有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の多重伝送装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の多重化回路は、アナログ信号
    をディジタル信号に変換するA/D変換器を有し、この
    A/D変換器から出力されたディジタル信号は前記多重
    制御回路によりシリアル信号に変換されることを特徴と
    する請求項2又は3に記載の多重伝送装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の多重化回路は、前記多重制御
    回路から出力されたパラレル信号を、アナログ信号に変
    換するD/A変換器を有し、このD/A変換器から出力
    されたアナログ信号はメータに与えられることを特徴と
    する請求項2乃至4のいずれか1項に記載の多重伝送装
    置。
  6. 【請求項6】 インパネに設けられたメータに接続され
    たメータ側コネクタと、信号供給側コネクタとの間で信
    号を伝送するインパネハーネスを有する多重伝送装置に
    おいて、前記インパネハーネスの両端に接続され夫々前
    記信号供給側コネクタ及びメータ側コネクタに連結され
    る第1及び第2のコネクタと、前記信号供給側コネクタ
    又はこれに連結される前記第1のコネクタに内蔵された
    第1の多重化回路と、前記メータに実装された第2の多
    重化回路と、を有し、前記信号供給側コネクタからの信
    号の一部又は全部を前記第1の多重化回路により多重化
    した後、前記インパネハーネスを介して前記第2の多重
    化回路に伝送し、この第2の多重化回路でパラレル信号
    に変換して前記メータに供給することを特徴とする多重
    伝送装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の多重化回路は、信号供給側コ
    ネクタの信号線に接続された入力インターフェースと、
    パラレル信号をシリアル信号化して多重伝送を制御する
    第1の多重制御回路と、前記インパネハーネスの多重伝
    送路にシリアル信号を出力するバスインタフェースとを
    有し、前記第2の多重化回路は、前記多重伝送路に接続
    されたバスインタフェースと、このバスインタフェース
    を介して入力されたシリアル信号化された多重信号をパ
    ラレル信号に変換する第2の多重制御回路と、前記パラ
    レル信号を前記メータに出力して表示させる駆動回路と
    を有することを特徴とする請求項6に記載の多重伝送装
    置。
  8. 【請求項8】 前記第1の多重化回路は、アナログ信号
    をディジタル信号に変換するA/D変換器を有し、この
    A/D変換器から出力されたディジタル信号は前記多重
    制御回路によりシリアル信号に変換されることを特徴と
    する請求項7に記載の多重伝送装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の多重化回路は、前記多重制御
    回路から出力されたパラレル信号を、アナログ信号に変
    換するD/A変換器を有し、このD/A変換器から出力
    されたアナログ信号はメータに与えられることを特徴と
    する請求項7又は8に記載の多重伝送装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の多重化回路は、ハイブリッ
    ド集積回路として構成されていることを特徴とする請求
    項6乃至9のいずれか1項に記載の多重伝送装置。
  11. 【請求項11】 前記第2の多重化回路は、メータの基
    板に実装されていることを特徴とする請求項6乃至9の
    いずれか1項に記載の多重伝送装置。
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