JP3001145B2 - メータモジュール - Google Patents

メータモジュール

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JP3001145B2
JP3001145B2 JP6076991A JP7699194A JP3001145B2 JP 3001145 B2 JP3001145 B2 JP 3001145B2 JP 6076991 A JP6076991 A JP 6076991A JP 7699194 A JP7699194 A JP 7699194A JP 3001145 B2 JP3001145 B2 JP 3001145B2
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喜章 仲山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のインストルメ
ントパネル部に装着する計器類およびその制御回路等を
組み込んで成るメータモジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のインストルメントパネル部の電
気回路は、所要の電気回路に基づいて形成されたワイヤ
ハーネスを自動車のボディーやインストルメントパネル
部のダッシュボードに手作業で配索し、そのワイヤハー
ネスのコネクタと、スイッチおよび計器類のコネクタと
を接続して回路を形成する手段が採られている。
【0003】一方、自動車における電子化と電気的制御
の高度化に伴い、運転席の前面に設けられるインストル
メントパネル部は、スイッチ、計器類の増加と電気回路
の複雑化が顕著となり、その回路形成に用いるワイヤハ
ーネスは一段と肥大化、重量化し、限定された空間内に
それらを収容することが困難となると共に、その組付け
作業が極めて煩雑な非能率な作業となる傾向にある。
【0004】そこで、インストルメントパネル部の組付
け作業を簡素化するため、特開平4−266537号公
報には、図4に示すように、インストルメントパネル部
aにインストルメントクラスタbと呼ばれる構成部材を
装着する提案が開示されている。このインストルメント
クラスタbに、スイッチ・計器類を装着すると共に、そ
の背面には、これらのスイッチ・計器類の制御を行う電
子機能部品を実装した電子制御基板c群を有する可撓性
印刷配線板dを張り付け装着して独立した電装品とな
し、インストルメントパネル部aにインストルメントク
ラスタbを取り付けるようにしている。
【0005】しかしながら、このようなインストルメン
トクラスタbの形態は、その背面に電制御基板cおよ
び可撓性印刷配線板dを配置するのは回路を集約する点
で利点があるが、インストルメントクラスタbの背面の
凹凸に対応させるための技術的困難性があり、とくに車
種、グレードや仕様の一部を変更する毎に可撓性印刷配
線板および電制御基板の設計、製作を改変する必
要があるため、多品種生産に対応する場合はコスト上昇
が避けられない問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に着目してなされたもので、車種、グレードに対応し
た多種類のメータ・表示ランプ類が容易に装着でき、多
品種生産に好適なメータモジュールを提供することを課
題とする。ここで、メータモジュールとは、メータ・表
示ランプ類を含む車載電装品やこれらの車載電装品を操
作するスイッチ等と、これらの車載電装品の制御を行う
ための機能回路を組み込んだ集中制御基板およびこれら
の車載電装品に対する電源、入出力信号の分配およびア
ース線の統合を行う電気接続箱とを一体的に結合して形
成された制御機能を有する計器盤複合体をいう。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
め、本発明は、モジュールケースに、メータ・表示ラン
プ類を含む車載電装品の制御を行うための機能回路を組
み込んだ集中制御基板と、該メータ・表示ランプ類を含
む車載電装品に対する電源、入出力信号の分配およびア
ース線の統合を行う電気接続箱とを一体的に結合して装
着し、該集中制御基板に複数のコネクタを設けて、メー
タ・表示ランプ類を含む車載電装品をコネクタ結合によ
それぞれ単体で着脱自在に接続して成ることを特徴と
する。
【0008】また、請求項2に記載したように、モジュ
ールケースに、メータ・表示ランプ類を含む車載電装品
の制御を行うための機能回路を組み込んだ集中制御基板
と、該メータ・表示ランプ類を含む車載電装品に対する
電源、入出力信号の分配およびアース線の統合を行う電
気接続箱とを一体的に結合して装着し、該集中制御基板
複数のコネクタを設けて、メータ・表示ランプ類を含
む車載電装品をコネクタ結合によりそれぞれ機能別に集
約した集合体で着脱自在に接続して成ることを特徴とす
る。
【0009】
【作用】本発明のメータモジュールは、モジュールケー
ス内に装着した集中制御基板に対して複数のコネクタを
設け、メータ・表示ランプ類を含む車載電装品をコネク
タ結合によりそれぞれ単体、あるいは機能別に集約した
集合体として着脱自在に接続するようにしているため、
車種、グレードによって異なるメータ・表示ランプ類を
含む車載電装品を適宜選択して接続することによって、
多種類のメータモジュールを容易に構成することができ
る。集中制御基板および電気接続箱の回路を車種または
全グレードにわたって共通化して、必要とする車載電装
品を組み合わせて装着することも可能となり、インスト
ルメントパネル内のワイヤハーネスの品種を削減でき
る。また、車載電装品を単体で着脱できるため、保守点
検や調整、交換等の作業性が向上する。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の実施例に係わるメータモジ
ュールAを分解して示した斜視図である。メータモジュ
ールAは、モジュールケース1、集中制御基板2、電気
接続箱3、車載電装品E(各種のメータ4、表示ランプ
5、メッセージセンタ6等)から構成されている。
【0011】モジュールケース1は、成形加工により、
装着するインストルメントパネル部に適応する所定の形
状の枠型に形成され、集中制御基板2および電気接続箱
3を収納するようにしてある。背面1aにはワイヤハー
ネスWを挿通するための接続用窓1bが開設され、一方
の端部にメッセージセンタ6を収容する収容凹部1cが
形成されている。また、両端部には、スイッチ装着部1
dが設けられている。
【0012】集中制御基板2には、車載電装品Eの制御
を行うための機能回路が組み込まれており、前面に車載
電装品Eとそれぞれ単独で結合される複数のコネクタ7
が配設され、背面には電気接続箱3のコネクタ10と結
合するコネクタ8が設けられている。
【0013】電気接続箱3は、車載電装品Eに対する電
源、入出力信号の分配およびアース線の統合を行う回路
を有し、その背面に、ワイヤハーネスWと接続するコネ
クタ9を設け、前面には集中制御基板2と接続するため
のコネクタ10およびスイッチ類11を接続するコネク
タ12が配設されている。
【0014】車載電装品Eとして、各種のメータ4(ス
ピードメータ4A、タコメータ4B、水温計4C、燃料
計4D)、表示ランプ5としてインジケータ5A、メッ
セージセンタ6等は、それぞれ単独のコネクタ(図示せ
ず)を備えており、集中制御基板2のコネクタ7と個別
に独立して結合できるようにしてある。
【0015】図2は、集中制御基板2と車載電装品E、
および電気接続箱3のブロック図である。車載電装品
E、スイッチ11、アクチュエータ13などから伝送さ
れる各種センサ信号、制御信号、スイッチ信号は、電気
接続箱3を介し、あるいは直接集中制御基板2に入力さ
れる。これらの入力信号に基づきCPUが必要に応じて
各メータ4、表示ランプ5、アクチュエータ13に出力
信号を伝送するようにしている。
【0016】したがって、必要に応じて種々な表示デバ
イスを選択して集中制御基板2に接続することにより、
車種、グレード別のメータモジュールを簡単に形成する
ことができる。また、オプション系スイッチを集中制御
基板2に接続することによって、特別装備を要求する顧
客に対しても容易に対応することができる。この場合
も、集中制御基板2の回路で制御が可能となるので、ワ
イヤハーネスWおよび電気接続箱3は、全グレードにわ
たって共通化することが可能となり、ワイヤハーネスW
の品種を削減できコストが著しく低減される。
【0017】図3は、請求項2に記載した発明の実施例
に係わるメータモジュールBを分解して示した斜視図で
ある。メータモジュールBは、モジュールケース14
と、集中制御基板15と、電気接続箱16と、メータ・
表示ランプ類を含む車載電装品Eの機能別に集約した集
合体Uとして、アナログタイプのメータユニット17ま
たはデジタルタイプのメータユニット18、メッセージ
センタ19またはワーニングランプ20、スイッチユニ
ット21等から成る。
【0018】枠型に成形されたモジュールケース14
は、メータユニット収納部14aとスッチユニット収納
部14bを有し、背面には、インストルメントパネル内
に配索されるワイヤハーネスW(図示せず)と接続する
電気接続箱16が着設されている。なお、ワイヤハーネ
スWをモジュールケース14に内蔵させ、車両内のワイ
ヤハーネス本線と直接接続するようにすることも可能で
ある。
【0019】電気接続箱16にはコネクタ22が突設さ
れ、集中制御基板15に設けたコネクタ23とコネクタ
22とを結合し、メータユニット収納部14a内におい
て一体化するようにしている。スイッチユニット21
は、モジュールケース14のスッチユニット収納部14
b内に収容され、電気接続箱16に設けたコネクタ24
と結合される。
【0020】アナログタイプのメータユニット17は、
速度計、回転計、燃料計などのメータ類25を、一個の
ユニットケース17a内に集約した集合体である。ま
た、デジタルタイプのメータユニット18も、一個のユ
ニットケース18a内に速度計、回転計、燃料計などの
メータ類26を集約した集合体である。メッセージセン
タ19は、車両の各種機能の情報を表示する機能を有す
る部品で、単独のユニットケース19aに収納されてい
る。ワーニングランプ20は、車両の各機能の異常を表
示する警告灯であり、各機能別に表示されるランプを集
約してユニットケース20a内に収納したものである。
上記の各集合体Uの背面には、図示していないがコネク
タが設けられており、集中制御基板14の前面に設けた
コネクタ27と結合して一体化するようにしている。
【0021】メータモジュールBは、各種の車載電装品
Eを機能別に集約して集合体Uとして形成しているた
め、集中制御基板15に装着する車載電装品Eの点数が
少なく、組付け作業が迅速化される利点がある。また、
各種のユニットケースを用意しておき、車種、グレード
別に対応してそれらを適宜組み合わせて装着することも
できるため、多品種生産に好適である。
【0022】
【発明の効果】本発明のメータモジュールは、モジュー
ルケース内に装着した集中制御基板に対して複数のコネ
クタを設け、メータ・表示ランプ類を含む車載電装品を
コネクタ結合によりそれぞれ単体、あるいは機能別に集
約した集合体として着脱自在に接続するようにしている
ため、必要とする車載電装品を適宜選択して接続するこ
とによって、多種類のメータモジュールを容易に構成す
ることができ多品種生産に最適である。また、集中制御
基板および電気接続箱の回路を車種または全グレードに
わたって共通化することも可能となるので、インストル
メントパネル内のワイヤハーネスの品種を削減でき、著
しくコストを低減することができる。さらに、車載電装
品を単体、あるいは機能別の集合体で着脱できるため、
保守点検や調整、交換等の作業性が極めて向上するなど
の多大な利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すメータモジュールの分解
斜視図である。
【図2】図1のメータモジュールのブロック図である。
【図3】本発明の他の実施例を示すメータモジュールの
分解斜視図である。
【図4】従来のインストルメントパネル部の電気回路構
造を示す説明図である。
【符号の説明】
A、B メータモジュール E 車載電装品 U 集合体 1 モジュールケース 2 集中制御基板 3 電気接続箱 4 メータ類 5 表示ランプ類 14 モジュールケース 15 集中制御基板 16 電気接続箱 25、26 メータ類
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−266537(JP,A) 実開 平5−28737(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 37/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モジュールケースに、メータ・表示ラン
    プ類を含む車載電装品の制御を行うための機能回路を組
    み込んだ集中制御基板と、該メータ・表示ランプ類を含
    む車載電装品に対する電源、入出力信号の分配およびア
    ース線の統合を行う電気接続箱とを一体的に結合して装
    着し、該集中制御基板に複数のコネクタを設けて、メー
    タ・表示ランプ類を含む車載電装品をコネクタ結合によ
    それぞれ単体で着脱自在に接続して成ることを特徴と
    するメータモジュール。
  2. 【請求項2】 モジュールケースに、メータ・表示ラン
    プ類を含む車載電装品の制御を行うための機能回路を組
    み込んだ集中制御基板と、該メータ・表示ランプ類を含
    む車載電装品に対する電源、入出力信号の分配およびア
    ース線の統合を行う電気接続箱とを一体的に結合して装
    着し、該集中制御基板に複数のコネクタを設けて、メー
    タ・表示ランプ類を含む車載電装品をコネクタ結合によ
    それぞれ機能別に集約した集合体で着脱自在に接続し
    て成ることを特徴とするメータモジュール。
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