JPH11342595A - インキローラへのインキ供給装置 - Google Patents

インキローラへのインキ供給装置

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Publication number
JPH11342595A
JPH11342595A JP16592498A JP16592498A JPH11342595A JP H11342595 A JPH11342595 A JP H11342595A JP 16592498 A JP16592498 A JP 16592498A JP 16592498 A JP16592498 A JP 16592498A JP H11342595 A JPH11342595 A JP H11342595A
Authority
JP
Japan
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ink
roller
ink reservoir
reservoir
chamber
Prior art date
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Application number
JP16592498A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Tsukasaki
安宏 塚崎
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Kyoshin Co Ltd
Kyoshin KK
Original Assignee
Kyoshin Co Ltd
Kyoshin KK
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Publication date
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Publication of JPH11342595A publication Critical patent/JPH11342595A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、インキのロス量が少なく、洗浄作
業においても少量の洗浄水だけで簡単且つ短時間にその
作業を行うことができるインキローラへのインキ塗布装
置を提供する。 【解決手段】 本発明のインキローラへのインク塗布装
置1は、インキ溜めチャンバ2をインキローラA回りに
回動自在に配設していると共にインキ溜部2aの底面23a
を後端から前端に向かって斜め下方に傾斜させてあり、
更に、このインキ溜部2aの底面23a の上傾端をインキ排
出孔24に連通させていると共にインキ溜めチャンバ2が
下方に回動した際に、上記インキ溜部2aの底面23a を前
端側から後端側に向かって斜め下方に指向させるように
構成したことを特徴とするので、インキ量Bを必要量だ
け供給すれば足り、しかも、インキBの回収を短時間で
完全に行うことができるとともに少ない洗浄水C量でイ
ンキ溜部2aを短時間のうちに洗浄することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機のインキロ
ーラへのインキ塗布装置において、インキのロス量を少
なくしつつインキの回収を素早く行うことができ、短時
間で異なる色彩のインキに交換可能なインキローラへの
インキ塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から用いられている印刷機として
は、図10に示したように、インキローラAと該インキ
ローラAにインキBを供給するインキローラAへのイン
キ塗布装置1Aと上記インキローラAに摺接してなる印判
貼付け用シリンダーDと該印判貼付け用シリンダーDに
摺接してなるプレスロールEとから構成されている。
【0003】上記印刷機のインキローラAへのインキ塗
布装置1Aとしては、従来から下部内に上記インキローラ
Aに向かって斜め上方に傾斜したドクターブレード1bを
配設してなるインキ溜めチャンバ1aの開口前端をインキ
ローラの後側周面に密接させ、インキローラの回転によ
り上記インキ溜めチャンバ1aのインキ溜部内のインキB
を上記インキローラAの周面に付着させたのちドクター
ブレード1bにより余剰のインキを掻き落とすように構成
してなるものが用いられている。
【0004】そして、上記インキローラへAのインキ塗
布装置1Aでは、図10に示したように、インキ溜めチャ
ンバ1aのインキ溜部内のインキBは、インキ溜部内にお
いてインキローラA側に集められることなく、インキ溜
部の下部に全面的に拡がった状態で滞留するので、イン
キ溜部内のインキBをインキローラAに接触させておく
ためには、印刷に必要な量よりも余分のインキBをイン
キ溜部内に供給しておく必要がある。
【0005】一方、近年、需要者の嗜好の多様化に伴
い、印刷においては多品種、少ロットの注文が多くなっ
てきており、異なった色彩のインキに入れ換える回数が
多くなってきており、異なった色彩のインキに入れ換え
るにあたり、現在使用しているインキを回収し、インキ
溜部内を洗浄する必要がある。
【0006】しかしながら、上記の如く、従来のインキ
溜めチャンバでは必要量以上のインキをインキ溜部に供
給しているので、インキの回収作業に時間が掛かるとと
もに、インキ溜部内に残存したインキを完全に回収する
ことができずインキのロス量が多く、しかも、インキ溜
部内の余ったインキを完全に回収できないことから、イ
ンキ溜部内を洗浄するための洗浄水の使用量も多くなっ
ていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題を
解決し、インキ溜めチャンバ内に必要量のインキを供給
するだけで確実にインキローラにインキを塗布すること
ができるとともに、異なった色彩のインキに交換する際
においても残存したインキを短時間のうちに完全に回収
することができインキのロス量を少なくでき、インキ溜
めチャンバのインキ溜部の洗浄作業においても少量の洗
浄水だけで簡単且つ短時間にその作業を行うことができ
るインキローラへのインキ塗布装置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のインキローラへ
のインキ塗布装置は、下部内にインキローラに向かって
斜め上方に傾斜したドクターブレードを配設しているイ
ンキ溜めチャンバの開口前端をインキローラの後側周面
に密接させ、インキローラの回転によりインキ溜めチャ
ンバのインキ溜部内のインキをインキローラの周面に付
着させたのちドクターブレードにより余剰のインキを掻
き落とすように構成してなるインキローラへのインキ塗
布装置において、インキ溜めチャンバはその開口前端を
インキローラの周面に密接させた状態でインキローラ回
りに下方に向かって回動自在に配設されていると共にイ
ンキ溜めチャンバのインキ溜部の底面を後端から前端に
向かって斜め下方に傾斜させてあり、さらに、このイン
キ溜部の底面の上傾端をインキ溜めチャンバの後壁面に
貫通したインキ排出孔に連通させていると共にインキ溜
めチャンバがインキローラの周面に沿って下方に回動し
た際に、上記インキ溜部の底面を前端側から後端側に向
かって斜め下方に指向させるように構成したことを特徴
とする。
【0009】又、上記インキローラへのインキ塗布装置
において、インキ溜めチャンバのインキ溜部の後壁面を
両側端からインキ排出孔に向かって斜め後方に傾斜させ
ていると共に天壁面を上端側からインキ排出孔に向かっ
て斜め後方に傾斜させていることを特徴とする。
【0010】
【作用】上記インキローラへのインキ塗布装置を備えた
印刷機を用いて印刷を行うには、上記インキ塗布装置の
インキ溜めチャンバの開口前端を印刷機のインキローラ
の後側周面における上方部に密接した状態で配設し、上
記インキ溜めチャンバのインキ溜部内にインキを供給す
る。
【0011】しかる後、上記インキローラを回転させ
て、上記インキ溜めチャンバのインキ溜部内のインキを
上記インキローラの周面に付着させるとともに、余剰の
インキをドクターブレードによって掻き落として、一定
量のインキをインキローラの周面に塗布する。
【0012】この際、上記インキ溜部の底面は後端から
前端に向かって斜め下方に傾斜させてあるので、インキ
溜部に供給されたインキはインキロール側に集められ、
インキ量が少量となった場合にあっても、インキローラ
の周面にインキを確実に塗布することができる。
【0013】そして、インキローラの周面に塗布した一
定量のインキを上記印判貼り付け用シリンダの印判に転
写して、このインキが転写された印判によって所定の用
紙に印刷を施す。
【0014】一方、上記インキ溜部内のインキを交換す
る場合には、上記インキローラの後側周面における上方
部に配設した上記インキ塗布装置を、上記インキローラ
の周面に摺接させながらインキローラ回りに下方に向か
って変位させて、上記インキローラの後側周面における
下方部に配設する。
【0015】しかる後、上記インキ塗布装置のインキ溜
部のインキ排出孔を開放して、上記インキ溜部内のイン
キを外部に排出、回収する。この際、インキ溜部の底面
は前端から後端に向かって斜め下方向に傾斜していると
ともに、その下傾端をインキ排出孔に連通させているの
で、残存したインキ全てを確実にインキ排出孔に流動、
排出することができ、インキのロス量を少なくすること
ができる。
【0016】そして、上記インキ塗布装置の配設状態を
維持しつつ上記インキ排出孔を開放した状態で上記イン
キローラを回転させながら上記インキ溜部内に洗浄水を
供給して上記インキ溜部内及び上記インキローラの周面
を洗浄する。
【0017】上記インキ溜部内及び上記インキローラ周
面のインキを洗浄、除去した後、上記インキ塗布装置を
上記インキローラの後側周面における上方部に回動復帰
させた上で上記インキ溜部内に新たなインキを供給し
て、次の印刷を再開する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明のインキローラへのインキ
塗布装置の一例を図面を参照しつつ説明する。本発明の
インキローラへのインキ塗布装置1は、図1乃至図3に
示したように、インキ溜めチャンバ2と該インキ溜めチ
ャンバ2をインキローラAの周面に密接させた状態でイ
ンキローラA回りに回動させる回動機構3とからなる。
【0019】上記インキ溜めチャンバ2は、図1に示し
たように、正面横長長方形状であり且つ一定厚みと高さ
を有するチャンバ基体21と該チャンバ基体21の両側端面
の夫々に一体に設けられた側壁部材22、22とからなる。
【0020】該側壁部材22は、その長さを上記チャンバ
基体21の高さに合致させて形成しているともに、上記チ
ャンバ基体21の前後方向の厚みよりも長く形成してお
り、その前端部を上記チャンバ基体21の前端縁よりも前
方に突出させている。そして、上記側壁部材22の前端面
をインキローラの周面の曲率に合致させた凹弧状前端面
22a に形成しており、インキローラAの両端周面に水密
的に密接可能に構成している。
【0021】上記チャンバ基体21の前面には後方に向か
って窪んだ偏平な角錐形状の凹部23が形成されており、
該偏平な角錐形状の凹部23の最後部、即ち、最深部はチ
ャンバ基体21の一側部における上下方向の中央部に偏っ
て形成され、該最後部には外部に連通するインキ排出孔
24が貫設されている。そして、上記チャンバ基体21の偏
平な角錐形状の凹部23と上記側壁部材22、22の前端部の
対向面とによってインキ溜部2aが形成されている。
【0022】更に、上記偏平な角錐形状の凹部23の構造
を更に詳しく説明すると、この凹部23は、上記インキ排
出孔24を起点として上下左右方向に向かって拡開して正
面三角形状の底面23a 、天壁面23b 、両側壁面23c 、23
d に形成され、底面23a は凹部23の開口下端縁からイン
キ排出孔24に向かって斜め上方に傾斜し、両側壁面23c
、23d は凹部23の開口両端縁からインキ排出孔24に向
かって傾斜している。
【0023】そして、上記底面23a は、上記インキ溜部
2aの底面を形成しており、その上傾端を上記インキ排出
孔24に連通させているとともに、インキ溜めチャンバ2
がインキローラAの周面に沿って下方に回動、変位して
インキローラAの後周面における下部に配設された時に
は、その前端側から後端側に向かって斜め下方に指向す
るように構成されている。
【0024】同様に、上記上方に向かって拡がった天壁
面23b は、上記インキ溜部2aの天壁面を形成しており、
その下傾端を上記インキ排出孔24に連通させているとと
もに、インキ溜めチャンバ2がインキローラAの周面に
沿って下方に回動、変位してインキローラAの後周面に
おける下部に配設された状態では、その前端側から後端
側に向かって斜め下方に指向するように構成されてい
る。
【0025】又、上記左右方向に向かって拡がった扇状
の両側壁面23c 、23d は、上記インキ溜部2aの後壁面を
形成しており、下傾端を上記インキ排出孔24に連通させ
ているとともに、インキ溜めチャンバ2がインキローラ
の周面に沿って下方に回動、変位してインキローラAの
後周面における下部に配設された状態では、その前端側
から後端側に向かって斜め下方に指向するように構成さ
れている。
【0026】更に、上記チャンバ基体21の偏平な角錐形
状の凹部23の上端縁部には左右方向に所定間隔毎に洗浄
水を供給するための供給孔25、25・・・が貫設されてお
り、該供給孔25から洗浄水が供給可能に構成されてい
る。
【0027】上記チャンバ基体21の下端縁部には左右方
向の全長に亘って前方に向かって斜め上方に傾斜したド
クターブレード26がその前端縁部を上記底面23a の前端
縁よりも僅かに前方に突出させた状態で一体に設けら
れ、その先端をインキローラAの周面に摺接させるよう
にしている。
【0028】次に、上記インキ溜めチャンバ2をインキ
ローラAの周面に密接させた状態でインキローラA回り
に回動させる回動機構3について説明する。図2及び図
3に示したように、上記インキローラAの両側端面に外
側方に向かって回転中心軸A1、A1を突出させており、該
回転中心軸A1、A1の夫々には側面略直角三角形状の支持
板31、31の中央部を回動自在に支持させてあるととも
に、該支持板31、31の前端縁部には印刷機の機枠の適所
に取付けたエアシリンダ4のロッド41の先端部を連結さ
せてあり、該エアシリンダ4のロッド41を伸縮させるこ
とによって、上記支持板31、31が上記インキローラAの
回転中心軸A1、A1を中心として図3において右回り又は
左回りに回動可能に構成してある。
【0029】上記支持板31の後端部間には、インキ溜め
チャンバ2を前後摺動自在に支持する断面コ字状のチャ
ンバ支持フレーム32が配設されている。該チャンバ支持
フレーム32は、横長長方形状の背面板32b の上下端に前
方に向かって一定の突出幅を有する支持突片32c 、32c
を突設し、これらの支持突片32c 、32c の対向面間に上
記インキ溜めチャンバ2の後部上下面を前後摺動自在に
挿嵌しているとともに、このチャンバ支持フレーム32の
両側端に側面板32a 、32a を一体に固着して、インキ溜
めチャンバ2から下方に突出させた側面板32a 、32a の
下端部に枢軸7、7を同一軸芯上に固着し、これらの枢
軸7、7を上記支持板31、31の後端下部に回動自在に支
持させている。
【0030】従って、側面板32a 、32a を枢軸7、7を
中心として回動させることにより、インキ溜めチャンバ
2をインキローラAから離間させたり、或いは、インキ
ローラAの周面にインキ溜めチャンバ2の開口端を密接
させるように構成している。なお、常態においては、両
側面板32a 、32a は支持板31、31に対して適宜な固定手
段により回動不能にしてインキ溜めチャンバ2をインキ
ローラAに密接させた状態を維持するように構成してい
る。
【0031】上記チャンバ支持フレーム32の背面板32b
の後面には、その左右方向に所定間隔毎にエアシリンダ
5、5・・・が配設されており、該エアシリンダ5から
伸縮自在に突出させたロッド51、51・・・の先端部を上
記背面板32b に前後方向に貫設された貫通孔を通じて上
記チャンバ基体21の後面に連結、固定して、これらのロ
ッド51、51を一斉に伸縮させることにより、インキ溜め
チャンバ2をインキローラAに接離させるようにしてい
る。
【0032】又、上記インキ溜部2aのインキ排出孔24の
後側開口端には排出ホース6の先端を連結、連通させて
いるとともに、該排出ホース6は上記チャンバ支持フレ
ーム32の背面板32b の前後方向に貫設された貫通孔を通
じて上記チャンバ支持フレーム32の背面側に導出されて
いる。
【0033】次に、上記インキローラへのインキ供給装
置の使用要領を説明する。先ず、印刷を行う場合の使用
要領について説明する。印刷を行う場合には、図3に示
したように、上記チャンバ支持フレーム32を上記軸支
7、7部分を中心として回動させて起立状態にするとと
ともに、上記エアシリンダ4のロッド41を下方に向かっ
て伸長させることによって右回り方向に回動させて、図
3に示すように、上記インキ溜めチャンバ2を上記イン
キローラAの後側周面における上方部に配設する。な
お、枢軸7、7を中心として起立させたチャンバ支持フ
レーム32は上述したようにその状態で回動不能に固定さ
れる。
【0034】更に、上記チャンバ支持フレーム32のエア
シリンダ5のロッド51を前方に向かって伸長させること
によって、上記インキ溜めチャンバ2を前方に向かって
押圧して、該インキ溜めチャンバ2の側壁部材22の凹弧
状前端面22a 及び上記ドクターブレード26の前端縁を上
記インキローラAの周面に密接させる。しかる後、上記
インキ溜めチャンバ2のインキ溜部2a内にインキBを供
給する。
【0035】上記インキ溜めチャンバ2の配設状態で
は、図3に示したように、上記インキ溜部2aの底面23a
が後端側から前端側に向かって斜め下方に向かって傾斜
していることから、上記インキ溜部2a内に供給したイン
キBは、該インキ溜部2aの下部に集められ、残量が少な
くなっても前方に向かって下方に傾斜した底面23a によ
って確実にインキBをインキローラAの周面に塗布する
ことができる。
【0036】そして、上記インキローラAを、図3にお
いて左回り方向に回転させることによって、上記インキ
溜めチャンバ2のインキ溜部2aに溜めたインキBを上記
インキローラAに付着させるとともに、余剰に付着した
インクBを上記ドクターブレード26によって掻き落と
し、上記インキローラAに所定量のインキBを付着させ
る。そして、上記インキローラAに均一に塗布されたイ
ンキBを上記印判貼付け用シリンダーDの周面に貼着し
た印判に転写し、該印判貼付け用シリンダーDとプレス
ロールEとの間に供給される用紙に印刷を行う(図4参
照)。
【0037】次に、上記インキ溜めチャンバ2のインキ
溜部2a内のインキBを交換する場合の手順について説明
する。先ず、上記エアシリンダ4のロッド41を上方に向
かって収縮させて、上記支持板31を左周り方向に回動さ
せると、上記インキ溜めチャンバ2の側壁部材22の凹弧
状前端面22a と上記ドクターブレード26の前端縁とが上
記インキローラAの周面に水密的に密接させた状態を保
持しながら、図5に示すように、上記チャンバ支持フレ
ーム32のインキ溜めチャンバ2が上記インキローラA周
面を伝って該インキローラAの後側周面における下方部
に配設される。
【0038】この状態にすると、上記インキ溜部2aの底
面23a 、天壁面23b 及び後壁面23c、23d は上記インキ
排出孔24に向かって斜め下方に傾斜した状態となり、上
記インキ溜部2a内のインキBは上記インキ排出孔24に向
かって流動し、全てのインキBは上記インキ排出孔24か
ら迅速に且つ確実に排出され、インキBを短時間で排出
することができるとともにインキ溜部2aに残留するイン
キB量が殆どなくなり、インキBのロス量を最小限にす
ることができる。
【0039】上記の如く上記インキ溜めチャンバ2のイ
ンキ溜部2a内からインキBを排出した後、図6に示した
ように、上記インキ溜めチャンバ2の配設状態を保持し
たまま上記インキ溜めチャンバ2の供給孔25、25・・・
から上記インキ溜部2a内に洗浄水Cを供給してインキ溜
部2aを洗浄する。この時、上述したように、インキ溜部
2aの底面23a がインキ排出孔24に向かって下方に傾斜し
ているので、インキ溜部2aを洗浄して汚染された洗浄水
Cはインキ排出孔24に円滑に流動、排出され、洗浄時間
の短縮とともに洗浄水Cの使用量も減少し、その上、乾
燥時間の短縮も図ることができる。
【0040】上記インキ溜部2aへの洗浄水Cの供給と同
時に上記インキローラAも図6における左回り方向に回
転させることによって、インキローラAの外周面も上記
洗浄水Cによって洗浄する。
【0041】そして、上記インキ溜めチャンバ2のイン
キ溜部2aと上記インキローラAの周面の洗浄が完了する
と、再度、上記エアシリンダ4のロッド41を下方に向か
って伸縮させることにより、上記支持板31、31を右回り
に回動させて、図3に示したように、上記インキ溜めチ
ャンバ2を上記インキローラAの後側面における上方部
に配設し、上記インキ溜めチャンバ2のインキ溜部2aに
上記インキ排出孔24を通じて異なった色彩のインキBを
供給して印刷を再開する。
【0042】なお、上記インキ溜めチャンバ2を支持す
るチャンバ支持フレーム32は、図7に示したように、軸
着部7、7を中心として後方側に回動、傾倒させること
ができるので、上記インキ溜めチャンバ2のインキ溜部
2aを開放状態とすることができドクターブレード26の交
換やインキ溜めチャンバ2の保守、修理に適している。
しかしながら、支持板31、31にチャンバ支持フレーム32
を必ずしも枢軸によって回動可能に支持させておく必要
はなく、支持板31、31にチャンバ支持フレーム32を一体
的に固定させておいてもよい。
【0043】上記では、上記インキ溜めチャンバ2を支
持している上記支持板31、31を左回り又は右回りに回動
させることによって、上記インキ溜めチャンバ2を上記
インキローラAの後側面に沿って上下方向に回動、変位
させる構造を説明したが、図8に示したように、上記イ
ンキローラAの両端面にこのインキローラAの径よりも
大径の半円形状のガイド面を有するガイド部材8、8を
固着し、このガイド部材8、8のガイド面に上記チャン
バ支持フレーム32の側面板32a 、32a の外側面に固着し
たガイドローラ9、9を転接させ、上記チャンバ支持フ
レーム32を適宜な駆動手段によってガイド部材8、8の
ガイド面に沿って上下方向に回動、変位するように構成
してもよい。なお、図2に示したインキローラへのイン
キ供給装置と同一の構造の部分については同一符号を付
しその説明を省略する。
【0044】又、図9に示したように、上記インキロー
ラAの回動中心軸A1、A1を支持板10、10の中央部に回転
自在に支持させるとともに、この支持板10、10間に上記
インキ溜めチャンバ2を支持した上記チャンバ支持フレ
ーム32を配設し、上記支持板10、10の後端部を支点とし
て、上記インキローラA及び上記インキ溜めチャンバ2
を一体的に上下方向に回動、変位自在に構成してもよ
い。なお、図2に示したインキローラへのインキ供給装
置と同一の構造の部分については同一符号を付しその説
明を省略する。
【0045】
【発明の効果】本発明のインキローラへのインク塗布装
置は、下部内にインキローラに向かって斜め上方に傾斜
したドクターブレードを配設しているインキ溜めチャン
バの開口前端をインキローラの後側周面に密接させ、イ
ンキローラの回転によりインキ溜めチャンバのインキ溜
部内のインキをインキローラの周面に付着させたのちド
クターブレードにより余剰のインキを掻き落とすように
構成してなるインキローラへのインキ塗布装置におい
て、インキ溜めチャンバはその開口前端をインキローラ
の周面に密接させた状態でインキローラ回りに下方に向
かって回動自在に配設されていると共にインキ溜めチャ
ンバのインキ溜部の底面を後端から前端に向かって斜め
下方に傾斜させてあり、さらに、このインキ溜部の底面
の上傾端をインキ溜めチャンバの後壁面に貫通したイン
キ排出孔に連通させていると共にインキ溜めチャンバが
インキローラの周面に沿って下方に回動した際に、上記
インキ溜部の底面を前端側から後端側に向かって斜め下
方に指向させるように構成したことを特徴とするので、
インキ溜めチャンバをインキローラの周面に沿って上方
向に回動、変位させるだけでインキローラへインキを塗
布できる状態とすることができる一方、インキ溜めチャ
ンバをインキローラの周面に沿って下方向に回動、変位
させるだけでインキ溜めチャンバのインキ溜部のインキ
をインキ排出孔から簡単且つ確実に回収することがで
き、上記インキ溜部からインキを回収した後、続けて、
インキ溜部に洗浄水を供給してインキ溜部内を洗浄する
ことができるとともに、インキ溜部を洗浄して汚染され
た洗浄液も上記インキ排出孔から簡単に排出することが
できる。この時、インキローラを回転させておけば、同
時に、インキローラの周面も洗浄することができる。そ
して、上記インキ溜部内のインキを回収してインキ溜部
内を洗浄した後、インキ溜めチャンバをインキローラに
沿って上方に回動、変位させるだけで直ちに次の色の印
刷を再開することができる。
【0046】又、インキローラへのインキ供給装置をイ
ンキローラの後側周面における上方部に配設した状態で
は、上記インキ溜めチャンバのインキ溜部の底面は後端
から前端に向かって斜め後方に傾斜しているので、イン
キ溜部内のインキはインキロール側に集められており、
従って、インキ残量が少なくなっても、インキをインキ
ローラの周面に確実に塗布することができる。よって、
インキ溜部に供給するインキ量を必要量のみ供給するだ
けで足り、従来の如く余分なインキを供給する必要がな
いとともに、インキの交換時間の短縮を図ることができ
る。
【0047】更に、インキ溜部内のインキを交換する場
合にも、インキローラへのインキ供給装置をインキロー
ラの後側周面における下方部に配設した状態では、上記
インキ溜チャンバのインキ溜部の底面は前端から後端に
向かって斜め下方に傾斜しており、その後端部をインキ
排出孔に連通させているので、インキ溜部に残存したイ
ンキを確実にインキ排出孔に流動させることができ、残
存したインキを完全に回収することができる。よって、
その後の洗浄水によるインキ溜部内の洗浄作業において
も、洗浄水の使用量を少なくすることができ、洗浄時間
の短縮を図ることができる。しかも、インキ溜部を洗浄
して汚染された洗浄水もインキ排出孔から簡単且つ確実
に排出することができる。
【0048】請求項2に記載のインキローラへのインキ
供給装置では、インキ溜めチャンバのインキ溜部の後壁
面を両側端からインキ排出孔に向かって斜め後方に傾斜
させていると共に天壁面を上端側からインキ排出孔に向
かって斜め後方に傾斜させていることを特徴とするの
で、インキ溜部に残存したインキを回収する場合、残存
したインキを全て確実にインキ排出孔に流動させること
ができ、インキのロス量をより少なくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)はインキ溜めチャンバの斜視図であ
り、図1(b)はインキ溜めチャンバの水平方向の横断
面図、
【図2】本発明のインキローラへのインキ塗布装置の平
面図、
【図3】インキ溜めチャンバをインキローラの後側周面
における上方部に配設している状態を示した側面図、
【図4】本発明のインキローラへのインキ塗布装置を装
着した印刷機の側面図、
【図5】インキ溜めチャンバをインキローラの後側周面
における下方部に配設している状態を示した側面図、
【図6】インキ溜めチャンバをインキローラの後側周面
における下方部に配設し、洗浄水によってインキ溜部を
洗浄している状態を示した側面図、
【図7】チャンバ支持フレームを後方に転倒させた状態
を示した側面図、
【図8】本発明の他のインキローラのインキ供給装置を
示した側面図、
【図9】本発明の他のインキローラのインキ供給装置を
示した側面図、
【図10】従来の印刷機を示した側面図。
【符号の説明】
1 インキローラへのインキ供給装置 2 インキ溜めチャンバ 2a インキ溜部 21 チャンバ基体 22 側壁部材 23 偏平な角錐形状の凹部 23a 底面 24 インキ排出孔 26 ドクターブレード 3 回動機構 31 支持板 32 チャンバ支持フレーム 32a 側面板 32b 背面板 4、5 エアシリンダ A インキローラ B インキ C 洗浄水

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部内にインキローラに向かって斜め上
    方に傾斜したドクターブレードを配設しているインキ溜
    めチャンバの開口前端をインキローラの後側周面に密接
    させ、インキローラの回転によりインキ溜めチャンバの
    インキ溜部内のインキをインキローラの周面に付着させ
    たのちドクターブレードにより余剰のインキを掻き落と
    すように構成してなるインキローラへのインキ塗布装置
    において、インキ溜めチャンバはその開口前端をインキ
    ローラの周面に密接させた状態でインキローラ回りに下
    方に向かって回動自在に配設されていると共にインキ溜
    めチャンバのインキ溜部の底面を後端から前端に向かっ
    て斜め下方に傾斜させてあり、さらに、このインキ溜部
    の底面の上傾端をインキ溜めチャンバの後壁面に貫通し
    たインキ排出孔に連通させていると共にインキ溜めチャ
    ンバがインキローラの周面に沿って下方に回動した際
    に、上記インキ溜部の底面を前端側から後端側に向かっ
    て斜め下方に指向させるように構成したことを特徴とす
    るインキローラへのインキ塗布装置。
  2. 【請求項2】 インキ溜めチャンバのインキ溜部の後壁
    面を両側端からインキ排出孔に向かって斜め後方に傾斜
    させていると共に天壁面を上端側からインキ排出孔に向
    かって斜め後方に傾斜させていることを特徴とする請求
    項1に記載のインキローラへのインキ塗布装置。
JP16592498A 1998-05-29 1998-05-29 インキローラへのインキ供給装置 Pending JPH11342595A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007152253A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Tokyo Electron Ltd 回転ロールの洗浄機構及び回転ロールの洗浄方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007152253A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Tokyo Electron Ltd 回転ロールの洗浄機構及び回転ロールの洗浄方法

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