JPH11342073A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JPH11342073A
JPH11342073A JP15437798A JP15437798A JPH11342073A JP H11342073 A JPH11342073 A JP H11342073A JP 15437798 A JP15437798 A JP 15437798A JP 15437798 A JP15437798 A JP 15437798A JP H11342073 A JPH11342073 A JP H11342073A
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JP
Japan
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lid
inner lid
rice cooker
steam
rice
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Application number
JP15437798A
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Kazuya Miyake
一也 三宅
Kazuhiro Nagoya
一博 名古屋
Hiroaki Kawaguchi
弘昭 川口
Shoji Sakai
昌治 酒井
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Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋体の下面に着脱可能な内蓋を備えた炊飯器
において、清掃性および安全性を向上する。 【解決手段】 内蓋25を蓋体21に装着した状態で、内蓋
25の外周部40および蒸気孔52の外周囲69において、これ
ら内蓋25と蓋体21の下面とを接触状態にする。これらの
接触部は、それぞれ蓋パッキン41および蒸気口パッキン
66により形成される。これにより、鍋6内で発生し蒸気
孔52,53から放出される蒸気が内蓋25と蓋体21の下面と
の間の内側空間76に侵入することが防止される。内蓋25
を水洗いした後、その裏面に付着している水が蒸気にな
っても、この蒸気が漏れ出ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着脱式内蓋を備え
たジャー炊飯器などの炊飯器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、着脱式内蓋を備
えた炊飯器において、蓋体への内蓋の装着部が目立たな
いように、この装着部を内蓋外周囲で内蓋の表面にほと
んど露出しない位置にするとともに、内蓋と蓋体の下面
との間に蒸気通路を除いて蒸気が侵入しないようにし
て、蓋体の下面が汚れないように構成したものがある。
このものは、内蓋の装着部が内蓋の表面にないため外観
性がよい利点を有する。また、炊飯時に蓋体の下面が内
蓋に隠れてほとんど汚れないので、使用後は内蓋の表面
を拭くだけでよく、一方、希望するなら内蓋を外して水
洗いすることも可能であり、清掃性がよい利点を有す
る。
【0003】しかし、前記従来の炊飯器には、次のよう
な問題もある。すなわち、内蓋を外して洗った場合には
内蓋の裏側に水が付着するが、そのまま蓋体の下面に装
着されると、蓋体を開けたときに内蓋に付着した水が流
れ出ることがある。また、内蓋の裏側に水が付着したま
ま炊飯すると、内蓋や蓋体の下面の加熱に伴い前記付着
した水が蒸気となって蓋体と炊飯器本体との間の隙間か
ら外漏れすることがある。このように蒸気が外漏れする
と、蓋体や炊飯器本体が蒸気で汚れたり、炊飯器本体を
置いた周囲の壁が汚れたり、手が近付いて蒸気に触れた
り、漏れた蒸気が蓋体とそのヒンジ部との間の隙間から
蓋体の内部に侵入してしまうおそれがある。
【0004】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、内蓋の装着部が目立たず、蓋体の下面が
蒸気で汚れにくいとともに、内蓋を水洗いした後にこの
内蓋に付着した水により悪影響が生じることを防止でき
る清掃性、安全性に優れた炊飯器を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の炊飯器
は、前記目的を達成するために、炊飯器本体と、この炊
飯器本体内に収容された鍋と、前記炊飯器本体の上側に
開閉自在に設けられた蓋体と、この蓋体の下面に着脱可
能に設けられ前記鍋の開口部を覆う内蓋とを備え、炊飯
時に前記鍋の内部から発生する蒸気を前記蓋体から炊飯
器本体外へ放出する蒸気孔を前記内蓋および蓋体の下面
に設け、前記内蓋の外周部と蒸気孔の外周囲において、
前記内蓋を蓋体の下面に装着した状態でこれら内蓋と蓋
体の下面とを接触状態にしたものである。
【0006】したがって、内蓋を蓋体から外して洗った
とき、この内蓋の裏面に水が付着していても、この水が
内蓋と蓋体の下面との間から漏れ出ることが防止され
る。また、前記内蓋の裏面に付着した水が炊飯時の加熱
により蒸気になっても、この蒸気が漏れ出ることが防止
される。さらに、炊飯時に鍋の中から蒸気孔を通って蒸
気が放出されるとき、蒸気が内蓋と蓋体の下面との間に
侵入することも防止され、保温時には同様にして湯気が
侵入することが防止される。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明の炊飯
器において、前記蓋体に、前記内蓋の外周部および蒸気
孔の外周囲における内蓋と蓋体の下面との接触部の内側
空間と外気とを連通する連通路を形成したものである。
【0008】前述のように、内蓋の裏面に付着した水が
炊飯時などの熱で蒸気になった場合、この蒸気は、連通
路を通って外部へ放出される。また、この連通路がある
ために、内蓋の外周部と蒸気孔の外周囲において内蓋と
蓋体の下面とが接触しているにもかかわらず、内蓋と蓋
体の下面との間が密閉状態にならない。さらに、炊飯時
の熱で膨張し炊飯後の冷却で収縮する内蓋と蓋体の下面
との間の空間の圧力変化も生じない。
【0009】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明の炊飯器において、前記鍋と内蓋との接触部を密封す
る弾性部材からなる蓋パッキンを備え、この蓋パッキン
を兼用して前記内蓋の外周部と蓋体の下面との接触部を
密封状態にしたものである。
【0010】したがって、内蓋の外周部と蓋体の下面と
の接触部を密封状態にする弾性部材として専用の部材を
用いる必要はない。
【0011】請求項4の発明の炊飯器は、前記目的を達
成するために、炊飯器本体と、この炊飯器本体内に収容
された鍋と、前記炊飯器本体の上側に開閉自在に設けら
れた蓋体と、この蓋体の下面に着脱可能に設けられ前記
鍋の開口部を覆う内蓋とを備え、前記蓋体を、この蓋体
の外殻を形成する外蓋と、蓋体の下面を形成する蓋下面
部材により構成し、前記内蓋を加熱する蓋加熱手段など
の電装部品を前記蓋体の内部に設け、炊飯時に前記鍋の
内部から発生する蒸気を前記蓋体から炊飯器本体外へ放
出する蒸気孔を前記内蓋および蓋体の下面に設け、前記
内蓋の蒸気孔の外周囲において、前記内蓋を蓋体の下面
に装着した状態でこれら内蓋と蓋体の下面とを接触状態
にし、前記蓋体の内部に吸湿性を有する断熱材などの水
分吸着性の材料を使用しない構成としたものである。
【0012】したがって、炊飯時に鍋の中から蒸気孔を
通って蒸気が放出されるとき、蒸気が内蓋と蓋体の下面
との間に侵入することも防止され、保温時には同様にし
て湯気が侵入することが防止される。また、万一、内蓋
の裏面に付着した水分が炊飯時に蓋体の下面と内蓋との
間から蒸気となって放出して、電装部品のある蓋体の内
部に侵入しても、断熱材などの材料に吸水されて保水さ
れることがなく、速やかに蓋体の内部から自然に除去さ
れる。
【0013】請求項5の発明は、請求項4の発明の炊飯
器において、前記電装部品には、前記内蓋や蓋体の下面
の温度を検出する温度センサや、内蓋の装着有無を検出
する内蓋検出手段を含むものである。
【0014】この場合、前述のように蓋体内に水分が侵
入しても、この水分が速やかに蓋体の内部から自然に除
去されることにより、水分による温度センサや内蓋検出
手段の誤検知が防止される。
【0015】請求項6の発明は、請求項4または5の発
明の炊飯器において、前記電装部品の充電部が前記蓋体
の内部空間に直接露出しないように構成したものであ
る。
【0016】これにより、前述のように蓋体内に侵入し
た水分が電装部品に悪影響を与えることがより確実に防
止される。
【0017】請求項7の発明は、請求項1から6のいず
れかの発明の炊飯器において、前記蓋体の上面に凹部を
形成し、この凹部に前記内蓋の蒸気孔と連通する状態に
蒸気路を形成した蒸気口を着脱可能に備え、前記凹部の
内壁と前記蒸気口の外壁との間と、前記内蓋と蓋体の下
面との間を通気する連通路を形成したものである。
【0018】これにより、専用の通路を形成することな
く蒸気の逃げ道である連通路が形成されることになる。
【0019】請求項8の発明は、請求項7の発明の炊飯
器において、前記内蓋の蒸気孔の外周囲における内蓋と
蓋体の下面との接触部を弾性部材からなる蒸気口パッキ
ンにより密封状態にし、この蒸気口パッキンに前記蒸気
口に係合する係合部を形成したものである。
【0020】この係合により、着脱可能な蒸気口が蓋体
に保持される。請求項9の発明は、請求項1から8のい
ずれかの発明の炊飯器において、前記内蓋と蓋体の下面
との接触部を弾性変形部材により形成したものである。
【0021】これにより、内蓋と蓋体の下面との間の隙
間の密封がより確実なものとなる。請求項10の発明
は、請求項1から9のいずれかの発明の炊飯器におい
て、前記蓋体の下面部の材質を金属とし、この蓋体の下
面部の裏面に蓋ヒータを設け、この蓋ヒータにより炊飯
時および保温時に蓋体の下面部を加熱するものである。
【0022】この場合、蓋体の下面が高温になるため、
前述のように内蓋の裏面に付着した水から生じた蒸気
は、蓋体の下面に結露しにくいので、前述のように蒸気
の外漏れを防止できることはより効果的である。
【0023】請求項11の発明は、請求項1から10の
いずれかの発明の炊飯器において、前記蓋体の下面の蒸
気孔の外周において、前記蓋体の本体部とこの蓋体の下
面部を構成する部材との間を密封する弾性部材からなる
蒸気口パッキンを備え、この蒸気口パッキンを兼用して
前記内蓋の蒸気孔の外周囲における内蓋と蓋体の下面と
の接触部を密封状態にしたものである。
【0024】したがって、内蓋の蒸気孔の外周囲におけ
る内蓋と蓋体の下面との接触部を密封状態にする弾性部
材として専用の部材を用いる必要はない。
【0025】
【発明の実施形態】以下、本発明の第1実施例について
図1から図4を参照しながら説明する。1は炊飯器本体
で、炊飯器本体1は、ほぼ筒状の外枠2と、この外枠2
の下面開口を覆って固定された底板3とにより外殻が形
成されている。外枠2の上部内周側には筒状の内枠上部
4が形成されており、この内枠上部4の下面開口を覆っ
て下部内枠5が固定されている。これら内枠上部4およ
び下部内枠5は、鍋6が挿脱自在に収容される鍋収容部
7を形成している。この鍋6は、上面が開口している
が、上端部にはほぼ水平に外周側へ張り出した取手部8
がフランジ状に形成されている。そして、この取手部8
が前記内枠上部4の上端に載ることにより、鍋6が鍋収
容部7に支持されるようになっている。
【0026】また、鍋6の外面下部には、電磁誘導によ
り発熱する発熱体としての発熱層9が設けられている。
一方、前記下部内枠5の外面の底面および側面下部には
加熱手段である加熱コイル10が設けられている。そし
て、この加熱コイル10には高周波電流が供給され、これ
により、発熱層9が発熱して鍋6が加熱されるようにな
っている。さらに、前記下部内枠5の下部中央には鍋温
度センサ11が設けられている。この鍋温度センサ11は、
前記鍋6の外面底部に押し当たってこの鍋6の温度を検
出するものである。
【0027】21は前記炊飯器本体1の上側に開閉自在に
設けられた蓋体である。この蓋体21は、図示していない
が、その後部に位置するヒンジ部により前記外枠2に回
動自在に支持されている。そして、蓋体21は、その外殻
および本体部を形成する外蓋22と、この外蓋22の下側に
固定された蓋遮熱板を兼ねる外蓋カバー23と、この外蓋
カバー23の下側に固定された蓋下面部材24とを主たる構
成要素としている。この蓋下面部材24は、蓋体21の下面
部を構成する部材すなわち蓋体21の下面をなす部材であ
る。また、この蓋体21の下面には、前記鍋6の上面に載
置してその開口部を覆う内蓋25が着脱可能に取り付けら
れている。
【0028】前記外蓋22および外蓋カバー23は、それぞ
れ下方へ垂下する側壁部31,32を外周部に有しており、
外蓋カバー23の側壁部32が外蓋22の側壁部31の内面に接
合されている。また、前記蓋下面部材24の材質は、熱伝
導性を優先してアルミニウム板に腐食防止のためのアル
マイト処理を施した金属材料としてある。また、内蓋25
の材質は、熱吸収性がよく、耐食性に優れるとともに高
強度のオーステナイト系ステンレス板としている。蓋下
面部材24は、上方へ立ち上がる立ち上がり壁33を外周部
に有しているとともに、この立ち上がり壁33の上端から
外周側へ屈曲したほぼ水平なフランジ部34を有してい
る。そして、このフランジ部34が前記外蓋カバー23の外
周部下面に接合され、ねじ35などにより固定されてい
る。
【0029】また、前記内蓋25の外周部40にはシリコー
ンゴムなどの弾性変形部材である弾性部材からなる環状
の蓋パッキン41が取り付けられている。この蓋パッキン
41は、内蓋25の外周部を覆って取り付けられており、内
蓋25の下側に突出した環状の鍋シール部42と、内蓋25の
上側に突出した環状の蓋下面シール部43を有している。
鍋シール部42は、前記鍋6の取手部8の上面にその全周
に渡り接触して、内蓋25の外周部と鍋6の取手部8との
間を密封し、これにより炊飯時に蒸気の外漏れを防止す
るものである。蓋下面シール部43は、内蓋25を蓋体21の
下面に装着した状態で蓋下面部材24の立ち上がり壁33の
外周面にその全周に渡り接触して、内蓋25の外周部と蓋
下面部材24の外周部との間の接触部を密封するものであ
る。さらに、前記内蓋25の外周部40には、蓋パッキン41
をさらに挟み込むようにして蓋パッキンホルダー44が取
り付けられている。この蓋パッキンホルダー44には係止
爪部45が外周側へ突出させて形成されている。一方、前
記外蓋カバー23の側壁部32の内周側には、前記蓋パッキ
ンホルダー44の係止爪部45が上側に係脱自在に係合され
る係合受け部46が突出形成されている。このようにし
て、蓋パッキンホルダー44と係合受け部46により、蓋体
21への内蓋25の装着部47が構成されている。なお、この
装着部47は、内蓋25の表面に目立たない状態であれば、
位置や構造に制約はない。
【0030】また、前記内蓋25および蓋体21には、炊飯
時に前記鍋6の内部から発生する蒸気を蓋体21から炊飯
器本体1外の外気へ放出する蒸気通路部51が形成されて
いる。つぎに、この蒸気通路部51の構成を説明する。内
蓋25の中央部には蒸気孔52が開口形成されている。ま
た、前記蓋下面部材24の中央部には、内蓋25の蒸気孔52
に上からほぼ対向する蒸気孔53が開口形成されている。
また、前記外蓋22には、その上面側で凹部をなす蒸気口
収容部54が形成されている。この蒸気口収容部54の下面
中央部には蒸気孔55が開口形成されている。そして、蒸
気口収容部54内に蒸気口56が外側から着脱可能に装着さ
れている。この蒸気口56は、内蓋25の蒸気孔52と連通す
る蒸気路57を内部に形成したものである。また、蒸気口
56は、上面を開口した容器状の蒸気口ケース58と、この
蒸気口ケース58にその上面開口を覆って取り付けられた
蒸気口カバー59とからなっている。前記蒸気口ケース58
の下面中央部には、係合筒61が下方へ突出させて形成さ
れているとともに、この係合筒61と同軸的に位置する蒸
気筒62が上方へ突出させて形成されている。これら係合
筒61および蒸気筒62は、内部が前記蒸気路57の一部をな
すものである。そして、係合筒61は、前記蒸気口収容部
54および蓋下面部材24の蒸気孔55,53を貫通しており、
内蓋25の蒸気孔52に対向している。さらに、前記蒸気口
カバー59には、蒸気を前記蒸気路57から外部へ放出させ
る蒸気放出孔63が形成されている。
【0031】また、前記蓋下面部材24の蒸気孔52の外周
部には、ゴムなどの弾性変形部材である弾性部材からな
る蒸気口パッキン66が密着状態で取り付けられている。
この蒸気口パッキン66は、蓋下面部材24と前記外蓋22の
蒸気口収容部54との間に挟み込まれており、これら蓋下
面部材24と蒸気口収容部54との間を密封して蓋体21内へ
の水の侵入を防止するものである。また、蒸気口パッキ
ン66には、環状の内蓋シール部67が下側に突出させて形
成されているとともに、環状の外蓋シール部68が上側に
突出させて形成されている。内蓋シール部67は、蓋体21
の下面に内蓋25を装着した状態で、この内蓋25の蒸気孔
52の外周囲69で内蓋25の上面に全周に渡り接触して、こ
の内蓋25と蓋下面部材24との間の接触部を密封するもの
である。また、外蓋シール部68は、蒸気孔55の外周囲で
前記蒸気口収容部54の下面に全周に渡り接触して、この
蒸気口収容部54と蓋下面部材24との間を密封するもので
ある。さらに、蒸気口パッキン66の内周部には、環状の
係合部71が突出形成されている。一方、前記蒸気口56の
係合筒61の外周面下部には環状の係合受け部72が突出形
成されている。これら係合部71と係合受け部72との係合
により、蒸気口56が蓋体21に保持されるようになってい
る。
【0032】さらに、前記蒸気通路部51の近傍位置で蓋
体21には、蓋下面部材24と内蓋25との間で、かつ内蓋25
の外周部40および蒸気孔52の外周囲69における内蓋25と
蓋体21の下面との接触部の内側空間76と外気とを連通す
る連通路77が形成されている。この連通路77は、蒸気孔
53の外周囲に位置して蓋下面部材24に開口形成された通
孔78と、前記蒸気口パッキン66に形成され蓋下面部材24
の通孔78の上側に重なる通孔79と、前記外蓋22の蒸気口
収容部54の下面部に開口形成され蒸気口パッキン66の通
孔79に上から対向する通孔80と、蒸気口収容部54の内壁
54aおよび蒸気口56の外壁56a間の隙間81とからなってい
る。これにより、蓋下面部材24と内蓋25との間の内側空
間76は、相互に連通する前記通孔78,79,80および隙間81
を通して外部と通気可能になっている。なお、連通路77
は、蒸気口パッキン66の外蓋シール部68による蓋下面部
材24と外蓋22との接触部よりも内周囲に位置しており、
したがって、蓋体21の内部空間82には連通していない。
【0033】さらに、この蓋体21の内部空間82に位置し
て蓋下面部材24の裏面つまり上面には、炊飯時および保
温時にこの蓋下面部材24を加熱するとともに、この蓋下
面部材24からの輻射熱により内蓋25を加熱する電装部品
である蓋加熱手段としての蓋ヒータ85が設けられてい
る。このように輻射熱により内蓋25を加熱するために、
蓋体21の下面と内蓋25との間の隙間cが広いと、内蓋25
を加熱する効率が悪化するので、前記隙間cは0.5〜3.0m
mと極力狭くしてある。
【0034】また、蓋体21内には、内蓋25ないし蓋下面
部材24の温度を検出する蓋温度検出手段としての蓋温度
センサ86が設けられている。この蓋温度センサ86は、電
装部品である負特性サーミスター87を感熱板としてのセ
ンサ外装体88に内蔵したものである。このセンサ外装体
88は、蓋体21に所定範囲上下動自在に支持されており、
蓋下面部材24に開口形成された通孔24aから下方へ突出
し、下面が内蓋25の上面に弾性的に接触するものであ
る。つまり、センサ外装体88は、ばね89により下方へ、
つまり内蓋25に押圧される方向へ付勢されており、内蓋
25が装着されているかどうかによって位置が変位する。
センサ外装体88の材質は、耐食性に優れたオーステナイ
ト系ステンレス板としてあるが、ステンレスはアルミニ
ウムなどに比べて熱伝導性が悪いので、熱伝導を極力阻
害しないように材料の厚さを0.1〜0.6mmの薄い材厚にし
てある。さらに、負特性サーミスター87は、板状のセラ
ミックス板に素子を形成し、板面をセンサ外装体88の内
面に面接触で密着させることにより、熱供給量が多くな
って熱伝導の悪化が補われるようにしてある。なお、前
記センサ外装体88が貫通している前記通孔24aは、前記
蓋下面部材24と内蓋25との間の内側空間76に臨んであ
り、したがって蒸気通路部51には連通していない。
【0035】さらに、電装部品である磁気式の内蓋検出
手段90を構成するために、動作側であるセンサ外装体88
には磁石91が設けられており、前記固定側である外蓋カ
バー23には、電装部品であるリードスイッチ92が設けら
れている。このリードスイッチ92は、磁界の有無により
接点が開閉するが、磁石91に上方から対向しており、内
蓋25の装着有無によりセンサ外装体88が上下動するのに
応じて磁石91とリードスイッチ92との距離が変化するの
に伴い、これら両者が近接すれば前記接点が閉じ、所定
距離離れれば前記接点が開く構成になっている。これに
より内蓋25の装着有無が検出される。なお、内蓋検出手
段90としては、機械式のスイッチを用いてもよい。しか
し、本実施例のような磁気式の内蓋検出手段90であれ
ば、機械式のスイッチに比べ、接点を機械的に動作させ
る必要がない利点があり、構造および防水処理を簡素化
できる利点がある。
【0036】また、前記蓋ヒータ85や蓋温度センサ86の
負特性サーミスター87やリードスイッチ92などの電装部
品には、図4に示すように、制御手段をなすマイクロコ
ンピュータに各種の信号を送信するリード線93が必要で
あるが、このリード線93の接続部94などの充電部95が露
出する部分は、絶縁チューブ96などを被せて電装部品の
充電部95が蓋体21の内部空間82に直接露出しないように
構成している。また、絶縁チューブ96の開口端部は絶縁
充填材97により封止してある。なお、絶縁チューブ96に
より覆う他、シリコーン樹脂などによりディッピングし
て充電部95が露出しないようにしてもよい。
【0037】ところで、通常の炊飯器では、蓋体21の内
部にグラスウールなどの吸湿性を有する断熱材を使用し
ている。この断熱材は、断熱効果を得るために低比重化
することが重要で、内部に空気を含んでいて吸湿性があ
る。また、蓋ヒータ85による蓋体21の加熱において断熱
性を効率よく得るには、蓋ヒータ85の上に断熱材を配置
することになるが、万一蓋ヒータ85が異常加熱した場合
の保護のために、断熱材の材料として耐熱、難燃性を有
するグラスウールなどが選定されている。これに対し
て、本実施例の炊飯器では、前記蓋体21の内部空間82
に、吸湿性を有する断熱材などの水分吸着性の材料を使
用せずに、蓋ヒータ85の上方に空気層を介在させて断熱
空間を形成する断熱構造を採用している。
【0038】つぎに、前記の構成についてその作用を説
明する。炊飯に際しては、水と米を収容した鍋6を炊飯
器本体1の鍋収容部7に収容して蓋体21を閉じる。そし
て、加熱コイル10への高周波電流の供給により鍋6の発
熱層9が発熱して鍋6が加熱され、炊飯が行われる。こ
の炊飯時、鍋6内で発生した蒸気は、内蓋25の蒸気孔52
および蒸気口56内の蒸気路57を通って、外部へ放出され
る。また、炊飯後の保温時には、加熱コイル10による鍋
6の加熱によって、この鍋6内のご飯が所定温度に保た
れる。また、炊飯時および保温時、特に鍋下面部材24お
よび内蓋25への結露防止のために、蓋ヒータ85が鍋下面
部材24および内蓋25を加熱する。
【0039】前述のように、内蓋25を蓋体21の下面に装
着した状態で、内蓋25の外周部40と蒸気孔52の外周囲69
とにおいて内蓋25と蓋体21の下面とを接触状態になる。
したがって、炊飯時に鍋6の中から蒸気孔52,53を通っ
て蒸気が放出されるとき、蒸気が内蓋25と蓋体21の下面
との間の内側空間76に侵入することが防止され、また、
保温時には同様にして湯気が侵入することが防止され
る。これにより、蓋体21の下面が汚れることを防止でき
る。また、内蓋25を蓋体21から外して洗ったとき、この
内蓋25の裏面に水が付着していても、内蓋25と蓋体21の
下面との間から蓋体21外へ水や蒸気が漏れることが防止
される。
【0040】また、蓋体21に、内蓋25の外周部40および
蒸気孔52の外周囲69における内蓋25と蓋体21の下面の接
触部の内側空間76と外気とを連通する連通路77を形成し
たので、万一内蓋25の裏側に大量の水が付着したまま炊
飯し、付着した水が蓋ヒータ85の加熱や、炊飯時に蒸気
が内蓋25に当たることによる熱で蒸気になった場合、こ
の蒸気は、前記連通路77を通って炊飯器本体1外へ放出
される。したがって、前記内側空間76で蒸気の逃げ場が
なくなることにより、蓋体21や内蓋25が蒸気圧で変形し
たり、蓋体21の外周部から蒸気が放出されることが防止
される。また、内蓋25と蓋体21の下面との間が密閉状態
になってしまって、内蓋25が蓋体21の下面に密着してし
まい、容易に外れなくなってしまう問題も解消される。
さらに、炊飯時の熱で膨張し炊飯後の冷却で収縮する内
蓋25と蓋体21の下面との間の内側空間76の圧力変化で蓋
体21や内蓋25が変形することも防止される。
【0041】しかも、外蓋22の上面側に形成された凹部
からなる蒸気口収容部54内に蒸気口56を着脱可能に設
け、蒸気口収容部54の内壁54aと蒸気口56の外壁56aとの
間の隙間81により、内蓋25と蓋体21の下面との間の内側
空間76から外気への連通路77を形成したので、外観的に
支障なく良好な外観性を保って蒸気の逃げ道である連通
路77を合理的に形成でき、また、専用の通路を形成する
場合に比べ、構造も簡素化でき、経済性も向上する。
【0042】また、内蓋25と蓋体21の下面との接触部
は、外周部40では弾性部材である蓋パッキン41により、
また、蒸気孔52の外周囲69では弾性部材である蒸気口パ
ッキン66により密封したので、内蓋25と蓋体21の下面と
の間の隙間をより確実に密封でき、前記蓋体21の下面の
汚れ防止と、蓋体21からの蒸気や水の外漏れ防止の効果
がより確実なものになる。
【0043】しかも、内蓋25の外周部40と蓋体21の下面
との接触部を、蓋パッキン41を兼用して密封状態にした
ので、一つの蓋パッキン41により、鍋6と内蓋25および
この内蓋25と蓋体21の下面の両方を密封する作用が得ら
れる。したがって、構造を簡素化でき、経済性を向上で
き、合理的に前記の効果を得ることができる。また、内
蓋25の蒸気孔52の外周囲69と蓋体21の下面との接触部
を、蒸気口パッキン66を兼用して密封状態にしたので、
一つの蒸気口パッキン66により、外蓋22および蓋下面部
材24間の隙間から蓋体21内への水や蒸気の侵入防止作用
と、内蓋25の蒸気孔52の外周囲69における内蓋25および
蓋体21の下面間の密封作用の両方が得られ、構造を簡素
化でき、経済性を向上でき、合理的に前記の効果を得る
ことができる。
【0044】さらに、蒸気口パッキン66に、着脱可能な
蒸気口56を保持する係合部71を形成したので、蒸気口56
の装着係合を蒸気口パッキン66で兼用でき、蒸気口パッ
キン66を利用して合理的に蒸気口56の装着ができ、構造
をさらに簡素化できて、経済性も向上できる。
【0045】また、蓋体21の内部空間82に吸湿性を有す
る断熱材などの水分吸収性の材料を使用していないの
で、万一、内蓋25の裏面に付着した水分が炊飯時に蓋体
21の下面と内蓋25との間から蒸気となって放出した場合
に、蒸気が蓋体21の内部に侵入しても、断熱材などの水
分吸収性の材料に吸水されて保水されることがない。し
たがって、蓋体21内に侵入した水分は、炊飯や保温中の
蓋体21の加熱による熱で蒸発し、蓋体21のヒンジ部の開
口部などから蓋体21の外部へ放出され、使用中に自然に
水がなくなる。したがって、蓋体21内にある電装部品で
ある蓋ヒータ85や蓋温度センサ86やリードスイッチ92に
対する水による悪影響も防止できる。これに対して、か
りに断熱材などの水分吸収性の材料があると、この材料
に水分が吸収されると、自然にはなかなか除去されず、
最悪の場合には、例えば断熱材をなすグラスウール中の
有機物が溶出した水が蓋体21の開閉時にヒンジ部の開口
部などから流れ出るなどのおそれがあるが、このような
おそれを解消できる。
【0046】さらに、蓋体21の内部にある電装部品のう
ち、電源電圧が印加される蓋ヒータ85は、その充電部95
および蓋下面部材24、また充電部95間を防水処理して絶
縁したので、水分による短絡を防止できる。また、蓋温
度センサ86を構成する負特性サーミスタ87や内蓋検出手
段90を構成するリードスイッチ92の充電部95を防水する
ことにより、水分の侵入による各種の信号発生の誤検知
を防止できる。これにより、最悪の場合、蓋体21の下面
と内蓋25の間から蓋体21外へ蒸気が漏れ、この蒸気が蓋
体21の内部に侵入したとしても、前述のように侵入した
水分が使用中に自然に除去されることとあいまって、安
全性を確実に確保できるとともに、炊飯器の動作を確実
なものとできる。
【0047】ところで、内蓋25を電磁誘導加熱する構成
の炊飯器は、蓋体21の下面が絶縁物により構成されてお
り、内蓋25は発熱するが、蓋体21の下面の温度上昇は低
い。そのため、内蓋25の裏側に付着した水が炊飯時に鍋
6からの蒸気により加熱されて蒸気になっても、この蒸
気は温度上昇が抑制された蓋体21の下面に結露すること
になり、蓋体21の外周部からの蒸気の外漏れは防止され
るので、前記本発明の構成をあまり必要としない。これ
に対して、本実施例のように、蓋体21の下面の材質を金
属とし、この蓋体21の下面を蓋ヒータ85により加熱し、
炊飯時および保温時に蓋体21の下面を加熱するととも
に、輻射熱により内蓋25を加熱する構成の炊飯器では、
蓋体21の下面が高温になるため、この蓋体21の下面に結
露することがなく、蒸気の外漏れが生じやすいので、前
記本発明の構成がより効果的に利用できることになる。
【0048】以上のように、前記実施例の構成によれ
ば、蓋体21から内蓋25を外して洗ったとき、この内蓋25
をその裏側に水が付着したまま蓋体21の下面に装着して
も、蓋体21を開けたときに水が流れ出ることがない。ま
た、炊飯で内蓋25や蓋体21の下面が加熱されたときに、
前記付着した水が蒸気になって蓋体21と炊飯器本体1と
の間の隙間から外漏れすることを防止できる。したがっ
て、蒸気の外漏れにより、蓋体21や炊飯器本体1が蒸気
で汚れたり、炊飯器を置いた周囲の壁が汚れたりするこ
とを防止できる。また、手を近付けても、この手に蒸気
が触れる危険性はない。さらに、漏れた蒸気が蓋体21と
そのヒンジ部の隙間などから蓋体21の内部に侵入するこ
とも防止できる。このようにして、内蓋25の装着部47が
目立ちにくく外観性が良好な上、蓋体21の下面が蒸気で
汚れにくいとともに、内蓋25を水洗いした後にこの内蓋
25に付着した水の悪影響を防止できる清掃性および安全
性に優れた炊飯器を提供できる。
【0049】図5は、本発明の炊飯器の第2実施例を示
すもので、この第2実施例は、蓋パッキン41の蓋下面シ
ール部43を蓋下面部材24のフランジ部34の下面にその全
周に渡り接触させて、内蓋25の外周部と蓋下面部材24の
外周部との間の接触部を密封するものである。作用効果
は前記第1実施例と同様である。
【0050】また、図6は、本発明の炊飯器の第3実施
例を示すもので、この第3実施例は、蓋下面部材24の蒸
気孔52の外周部に、ゴムなどの弾性変形部材である弾性
部材からなる第1の蒸気口パッキン66Aを密着状態で取
り付け、これとは別に、外蓋22の蒸気口収容部54の蒸気
孔55の外周部に、ゴムなどの弾性変形部材である弾性部
材からなる第2の蒸気口パッキン66Bを密着状態で取り
付けたものである。第1の蒸気口パッキン66Aは、環状
の外蓋シール部68が上側に突出させて形成されており、
蓋下面部材24と蒸気口収容部54との間を密封するもので
ある。また、第2の蒸気口パッキン66Bは、蒸気口収容
部54と蒸気口56との間を密封するものであり、この蒸気
口56がその係合筒61の外周囲において載置するものであ
る。そして、第2の蒸気口パッキン66Bには、環状の内
蓋シール部67が下側に突出させて形成されている。この
内蓋シール部67は、蓋体21の下面に内蓋25を装着した状
態で、前記内蓋25の蒸気孔52の外周囲69で内蓋25の上面
に全周に渡り接触して、この内蓋25と蓋下面部材24との
間の接触部を密封するものである。また、第2の蒸気口
パッキン66Bは、蒸気口56の係合筒61の係合受け部72が
係合する係合部71を有している。さらに、本第3実施例
においては、両蒸気口パッキン66A,66B間の隙間98と、
両蒸気口パッキン66A,66B間で蒸気口収容部54の下面部
に開口形成した通孔80と、蒸気口収容部54の内壁54aお
よび蒸気口56の外壁56a間の隙間81とによって、蓋下面
部材24と内蓋25との間で、かつ内蓋25の外周部40および
蒸気孔52の外周囲69における内蓋25と蓋体21の下面との
接触部の内側空間76と外気とを連通する連通路77を形成
している。この第3実施例でも、蒸気口パッキン66の兼
用以外では、前記第1実施例と同様の作用効果が得られ
る。
【0051】つぎに、本発明の炊飯器の第4実施例につ
いて、図7から図10を参照しながら説明する。なお、
前記第1実施例と対応する部分には、同一符号を付して
その説明を省略する。図7において、101は、底板3の
下側に設けられたコードリールである。このコードリー
ル101は、電源コードを巻き取って収納するものであ
る。また、102は、下部内枠5の外面に設けられた加熱
コイル10を外側から覆うコイルカバーである。さらに、
103は、外枠2の前面に設けられた操作パネルである。
この操作パネル103には、各種操作部および表示部が設
けられているが、これについては後述する。なお、操作
パネル103は、蓋体21の上面に設けてもよい。
【0052】111は、蓋体21を外枠2に所定範囲回動自
在に支持するヒンジ部である。このヒンジ部111は、炊
飯器本体1の後側上部に位置し、蓋体21を軸支する左右
方向のヒンジシャフト112を有している。また、ヒンジ
部111はヒンジばね113を有しており、このヒンジばね11
3の弾性力により蓋体21が開くようになっている。一
方、蓋体21の前部には、外枠2に形成された係合受け部
114に係脱自在に係合するクランプ115が設けられてい
る。その係合により、蓋体21は、ヒンジばね113の付勢
に抗して閉じた状態に保持されるようになっている。な
お、前記内蓋検出手段90は、蒸気口56とヒンジ部111の
間すなわち蓋体21においてヒンジ部111側に位置させて
ある。
【0053】また、本第4実施例においても、蓋体21の
下面には内蓋25が着脱可能に装着されるようになってい
るが、この内蓋25の外周部40には、上方へ立ち上がる立
ち上がり壁121があり、さらに、この立ち上がり壁121の
上端から外周側へ屈曲したほぼ水平なフランジ部122が
ある。そして、これら立ち上がり壁121およびフランジ
部122において、内蓋25に蓋パッキン41および蓋パッキ
ンホルダー44が組み付けられている。この蓋パッキンホ
ルダー44により内蓋25が外蓋カバー23に着脱可能に保持
されることは前記第1実施例と同様であり、蓋パッキン
41に突出形成された環状の蓋下面シール部43が、内蓋25
を蓋体21の下面に装着した状態で蓋下面部材24の立ち上
がり壁33の外周面にその全周に渡り接触して、内蓋25の
外周部40と蓋下面部材24の外周部との間の接触部を密封
することも前記第1実施例と同様である。また、内蓋25
は、立ち上がり壁121よりも内周側の領域における鍋6
に面する表面123のほぼ全体を平坦状あるいは鍋6側つ
まり下側に凸状に形成してある。なお、局部的には、鍋
6側が凹状になっていてもかまわない。さらに、蓋下面
部材24の下面には蒸気孔53の外周囲に位置して弾性変形
部材である弾性部材からなる環状の蒸気通路パッキン12
4が設けられている。この蒸気通路パッキン123は、蓋体
21の下面に内蓋25を装着した状態で、この内蓋25の蒸気
孔52の外周囲69で内蓋25の上面に全周に渡り接触して、
この内蓋25と蓋下面部材24との間の接触部を密封するも
のである。さらに、蓋体21内において、蓋ヒータ85の上
方には、空気層125を介在させて断熱板126を設けてあ
る。
【0054】図8に示すように、前記操作パネル103に
は、炊飯、保温、予約、時計および切などの炊飯動作に
関わる複数の操作スイッチ131が設けてある。また、時
計の時刻や予約の時刻や炊飯メニューあるいは炊飯行程
などを表示するLCDなどからなる表示器132が設けて
ある。また、本第4実施例の炊飯器は、マイクロコンピ
ュータなどからなる制御手段が所定の時刻になったら炊
飯を開始するか炊飯を終了するようにタイマー動作を行
う予約炊飯機能を有している。そして、前記制御手段
は、内蓋25を蓋体21から外したときに加熱コイル10およ
び蓋ヒータ85による全ての加熱を停止するとともに、前
記表示器132に内蓋25がない旨の表示を行い、内蓋25を
蓋体21の下面に再装着するか切スイッチなどの所定の操
作スイッチ131を操作したときに、前記内蓋25がない旨
の表示を解除するようになっている。また、前記予約炊
飯において、炊飯開始前のタイマー動作中は内蓋25を外
しても内蓋25がないとの判定をしない構成になってい
る。
【0055】前記内鍋検出手段90による内蓋25の装着有
無の検出は、図10のフローチャートに示すように、炊
飯開始時、保温開始時、予約炊飯のタイマー動作開始
時、炊飯中、保温中、予約炊飯の炊飯開始5分前および
予約炊飯の炊飯開始時の各行程(ステップS1)でそれぞ
れ行う(ステップS2)。そして、内蓋25がない場合、加
熱中であれば、全ての加熱を停止するとともに、内蓋25
がない旨の表示を表示器132に行う(ステップS3,S4,S
5)。通常は、図8に示すように、表示器132には時計の
時刻や予約炊飯の予約時刻を表示するが、内蓋25がない
ことが検出された場合には、図9に示すように、「C1
2」などの誤使用表示を行い、使用者に内蓋25がないこ
とを知らせる。このとき、ブザー報知も併せて行うこと
が望ましい。「C12」の表示中に内蓋25を蓋体21の下面
に再装着するか、切スイッチなどの所定の操作スイッチ
131を操作すると、内蓋25がない旨の表示「C12」を解除
するとともに炊飯器を切状態にし、表示器132の表示を
時計表示に変える。なお、「C12」の表示中にも時計の
計時は継続し、「C12」の表示の解除後に時計の時刻を
合わせ直さなくてもよいようにしてある。
【0056】蓋体21の下面に内蓋25を着脱可能に備えた
炊飯器において、内蓋25を外したときに加熱を停止し、
内蓋25が外れていることを表示するものが従来からあ
る。この誤使用表示は、内蓋25がない状態での使用を禁
止する点で重要であるが、従来の炊飯器では、誤使用表
示を解除するには切スイッチまたは取り消しスイッチを
押さなければならず、使用中に誤って内蓋25を装着し忘
れ、誤使用表示が出た場合、慣れない場合は誤使用の原
因である内蓋25を再装着しても、なぜ表示が直らないの
かが理解しにくく、場合によっては故障と思われてしま
うことがある。また、炊飯中や保温中の鍋6や蓋体21を
加熱しているときに内蓋25を外した場合は、加熱を停止
して誤使用表示を行うことが好ましいが、予約炊飯のタ
イマー動作中のときのように加熱をしていない場合は、
途中で蓋体21を開けて内蓋25を外し、その後再装着した
ときにタイマーが解除されていると、再び予約を設定し
直さなければならず、使いにくい。また、場合によって
は、再設定をし忘れ、希望の時刻にご飯が炊き上がって
いない、炊飯の失敗の要因になる。
【0057】これに対して、本第4実施例の炊飯器の構
成によれば、切スイッチなどの所定の操作スイッチ131
を操作したときの他、内蓋25を再装着したときにも、内
蓋25がない旨の誤使用表示を解除する構成としたので、
誤使用表示の主原因である内蓋25を再装着することによ
り誤使用表示が解除され、したがって、解除方法が極め
て容易にわかりやすくなり、前記従来の解除方法と併用
できる。これにより、解除方法がわからず、故障と誤解
されてしまう問題も解消する。また、予約炊飯のタイマ
ー動作中は内蓋25を外しても内蓋25がないことの判定を
しない構成としたので、予約炊飯を開始した後、まだ炊
飯が開始していなければ、内蓋25を外してこの内蓋25を
洗い、この内蓋25を再装着しても予約炊飯が解除される
ことがなく、再度予約の設定を行う手間がいらないとと
もに、再設定をし忘れて希望時刻にご飯が炊けていない
といった問題も解消する。なお、予約炊飯であっても、
炊飯開始前に内蓋25が装着されていなければ、誤使用表
示により内蓋25が装着されていないことが表示されるの
で、炊飯前に誤使用を防止し、内蓋25がない状態で炊飯
が行われることを未然に防止できる。このように、内蓋
25を外した状態での加熱が禁止されることにより安全性
が向上し、内蓋25を再装着すれば容易に再使用ができる
使用性のよい炊飯器を提供できる。
【0058】ところで、本炊飯器では、内蓋25の有無を
検出するために、蓋体21の内部に内蓋検出手段90を設け
ているが、蓋体21は日常頻繁に開閉されるものであって
衝撃や振動を受けやすいため、故障をきたすおそれがあ
る。特に外装にガラスを使用した磁気式のスイッチであ
るリードスイッチ92は、衝撃でガラスが割れやすく、特
に注意が必要である。しかしながら、本第4実施例の炊
飯器では、内蓋検出手段90を蒸気口56とヒンジ部111の
間すなわち蓋体21においてヒンジ部111側に位置させた
ので、蓋体21の開閉時における内蓋検出手段90の移動距
離を少なくでき、したがって、蓋体21の開閉に伴い内蓋
検出手段90に加わる衝撃力を低減できるので、故障要因
を抑制できる。特に本実施例のように、防水構造を含め
て構造を簡素化できる磁気式のスイッチにより内蓋検出
手段90を構成した場合、衝撃による外装ガラスの割れを
極力防止でき、内蓋検出手段90の信頼性を向上できる。
したがって、故障しにくい信頼性の高い炊飯器を提供で
きる。
【0059】また、炊飯時や保温時には精度よく内蓋25
の温度を検出する必要があり、そのため、蓋温度センサ
86の感熱部であるセンサ外装体88を内蓋25に接触させる
構成にしているが、従来の炊飯器では、センサ外装体88
に内蔵された負特性サーミスタ87に内蓋25の温度を速や
かに伝達するために、センサ外装体88の材質として熱伝
導性のよいアルミニウムを使用していた。また、近年
は、内蓋25の材質を耐腐食性がよく、保温性に優れたス
テンレスにすることが多く、ステンレス製の内蓋25を電
磁誘導加熱することもある。しかし、ステンレス製の内
蓋25にアルミニウム製のセンサ外装体88を接触させる
と、両金属の硬さの相違により、内蓋25に削られてセン
サ外装体88が擦り減ったり、あるいは削れ跡が内蓋25に
汚れとなって付着するおそれがある。また、両金属のイ
オン化傾向の相違により、内蓋25とセンサ外装体88の接
触部に電解腐食現象が発生し、センサ外装体88が腐食し
やすくなり、特に炊飯時や保温時に水分が常に存在する
条件なので、早期に腐食が発生するおそれがある。
【0060】これに対して、前記第1実施例などでも同
様であるが、本炊飯器では、内蓋25をステンレスで形成
したことにより、内蓋25の外観性、耐腐食性および保温
性を向上できる上、内蓋25の温度を検出する蓋温度セン
サ86の内蓋25への接触部をなすセンサ外装体88もステン
レスで形成して内蓋25と同材料にしたので、内蓋25に蓋
温度センサ86の接触跡が付きにくくて汚れにくく、セン
サ外装体88などの電解腐食のおそれも解消できる。ま
た、センサ外装体88の材厚は0.1〜0.6mmと極力薄くした
ので、センサ外装体88が熱伝導性の比較的悪いステンレ
スからなるにもかかわらず、温度検出精度の悪化を抑制
できる。さらに、蓋温度センサ86に内蔵された負特性サ
ーミスタ87は、板状の素子を感熱板であるセンサ外装体
88に面接触させる構成としたので、負特性サーミスタ87
の受熱量が増大し、温度検出精度が向上する。このよう
に、蓋温度センサ86についても、温度検出精度を維持し
ながら、故障しにくく信頼性の高い炊飯器を提供でき
る。
【0061】また、ステンレスはアルミニウムなどに比
べて熱吸収がよく内蓋25をステンレス製とすれば、蓋体
21の下面からの輻射熱を効率よく吸収できる利点もあ
る。しかし、ステンレスは熱伝導性が悪く、内蓋25全体
を均一に加熱しないと、温度分布が悪くなり、炊飯時や
保温時に内蓋25に局部的に結露してしまうことがある。
また、外観上光沢を有するステンレスを採用した場合、
蓋体21を開けた状態にしておくと、日光が反射し、集光
した部分が高温となってしまうおそれもある。
【0062】本炊飯器では、蓋下面部材24の材質を熱伝
導性のよいアルミニウムにしたので、蓋ヒータ85による
加熱によって蓋体21の下面を均一に加熱でき、また、蓋
下面部材24の表面にアルマイト被膜を形成することによ
り熱放射がよくなって、蓋体21の下面を覆う内蓋25を均
一に加熱することができ、内蓋25の材質を熱伝導性が比
較的悪いステンレスにしたにもかかわらず、性能の悪化
を抑制して内蓋25を効率よく加熱できる。したがって、
炊飯時や保温時に内蓋25に局部的に結露して、蓋体21を
開けたときに露が多量に流れ落ちたり、保温中に鍋6内
のご飯の上に露が局部的に滴下するといった問題点を防
止できる。また、内蓋25の表面123を平坦状か鍋6側に
凸状に形成したので、蓋体21を開けた状態で内蓋25の表
面123に日光が当たっても反射が拡散し、集光を防止す
ることができ、蓋体21を開けたまま放置しても安全性に
問題は生じない。さらに、前記第1実施例などでも同様
であるが、蓋体21の下面と内蓋25との間の隙間cを0.5〜
3.0mmと狭くしたので、蓋体21の下面からの輻射熱が内
蓋25に供給されやすく、内蓋25の加熱効率をさらに向上
できる。また、蓋体21およびこれに装着された内蓋25全
体の厚みを極力薄くでき、炊飯器の小型化も可能にな
る。
【0063】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。内蓋25と
蓋体21の下面の外周部の隙間からの蒸気漏れを防止でき
るとともに、内蓋25の蒸気孔52からの蒸気の侵入で蓋下
面部材24の表面が汚れにくい構造、内蓋25と蓋体21の下
面との間の内側空間76で発生した蒸気が蓋体21の外周部
以外から放出される構造で、内蓋25の裏側に付着した水
が蓋体21の内部に侵入しにくい構造のものであれば、本
発明の主旨を満たすものである。前記内側空間76で発生
した蒸気を放出させる構造としては、場合によっては蒸
気口56の内部や鍋6の内部に放出させる構造でもよい。
【0064】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、着脱式の内蓋
を備えた炊飯器において、内蓋の外周部と蒸気孔の外周
囲において、内蓋を蓋体の下面に装着した状態でこれら
内蓋と蓋体の下面とを接触状態にしたので、内蓋の装着
部を目立たないようにでき、また、内蓋を水洗いした
後、この内蓋をその裏面に水が付着したまま蓋体の下面
に装着したとしても、この水あるいはこの水が加熱され
て生じた蒸気が外漏れすることがないとともに、鍋内で
生じた蒸気が蒸気孔から放出されるときに、この蒸気が
内蓋と蓋体の下面との間に侵入することがなく、蒸気や
水による蓋体の下面や炊飯器の外面などの汚れを防止で
き、内蓋を外して洗えることとあいまって清掃性が向上
するとともに、蒸気が外漏れしないことにより、安全性
も向上する。
【0065】請求項2の発明の炊飯器によれば、請求項
1の発明の効果に加えて、蓋体に、内蓋の外周部および
蒸気孔の外周囲における内蓋と蓋体の下面との接触部の
内側空間と外気とを連通する連通路を形成したので、内
蓋の裏面に付着した水が炊飯時などの熱で蒸気になった
場合、この蒸気は連通路を通って外部へ放出され、した
がって、蒸気圧により蓋体や内蓋が変形することを防止
できるとともに、蓋体の外周部から蒸気が放出されるこ
とを確実に防止できる。また、内蓋が蓋体の下面に密着
してしまい、容易に外れなくなってしまうことを防止で
きる。さらに、炊飯時の熱で膨張し炊飯後の冷却で収縮
する内蓋と蓋体の下面との間の空間の圧力変化により蓋
体や内蓋が変形することも防止できる。
【0066】請求項3の発明の炊飯器によれば、請求項
1の発明の効果に加えて、鍋と内蓋との接触部を密封す
る弾性部材からなる蓋パッキンを兼用して、内蓋の外周
部と蓋体の下面との接触部を密封状態にしたので、この
密封のための構造を簡素化でき、経済性を向上できる。
【0067】請求項4の発明によれば、着脱式の内蓋を
備え、蓋体内に電装部品を設けた炊飯器において、内蓋
の蒸気孔の外周囲において、内蓋を蓋体の下面に装着し
た状態でこれら内蓋と蓋体の下面とを接触状態にしたの
で、鍋内で生じた蒸気が蒸気孔から放出されるときに、
この蒸気が内蓋と蓋体の下面との間に侵入することがな
く、蒸気による蓋体の下面の汚れを防止でき、清掃性が
向上する。また、蓋体の内部に吸湿性を有する断熱材な
どの水分吸着性の材料を使用しない構成としたので、万
一、内蓋の裏面に付着した水分が炊飯時に蓋体の下面と
内蓋との間から蒸気となって放出して、電装部品のある
蓋体の内部に侵入しても、断熱材などの材料に吸水され
て保水されることがなく、したがって、より速やかに蓋
体の内部から自然に除去され、蓋体内にある電装部品に
対する水による悪影響も防止でき、安全性が向上する。
【0068】特に、請求項5の発明の炊飯器のように、
電装部品に、温度センサや内蓋検出手段を含む場合、こ
れら温度センサや内蓋検出手段が水分により誤検知を生
じることを防止でき、炊飯器の動作を確実なものとでき
る。
【0069】請求項6の発明の炊飯器によれば、請求項
4の発明の効果に加えて、電装部品の充電部が蓋体の内
部空間に直接露出しないように構成したので、蓋体内に
侵入した水分が電装部品に悪影響を与えることをより確
実に防止できる。
【0070】請求項7の発明の炊飯器によれば、請求項
1の発明の効果に加えて、蓋体の上面に形成された凹部
の内壁と、この凹部に着脱される蒸気口の外壁との間
と、前記内蓋と蓋体の下面との間を通気する連通路を形
成したので、良好な外観性を保って蒸気の逃げ道である
連通路を合理的に形成でき、専用の通路を形成する場合
に比べ、構造も簡素化でき、経済性も向上できる。
【0071】請求項8の発明の炊飯器によれば、請求項
7の発明の効果に加えて、内蓋の蒸気孔の外周囲におけ
る内蓋と蓋体の下面との接触部を弾性部材からなる蒸気
口パッキンにより密封状態にし、この蒸気口パッキンに
蒸気口に係合する係合部を形成したので、蒸気口パッキ
ンを利用して合理的に蒸気口の装着ができ、構造を簡素
化できて、経済性も向上できる。
【0072】請求項9の発明の炊飯器によれば、請求項
1の発明の効果に加えて、内蓋と蓋体の下面との接触部
を弾性変形部材により形成したので、内蓋と蓋体の下面
との間の隙間をより確実に密封でき、前記蓋体の下面の
汚れ防止と、蓋体からの蒸気や水の外漏れ防止の効果を
より確実なものにできる。
【0073】さらに、請求項10の発明の炊飯器のよう
に、蓋体の下面部の材質を金属とし、この蓋体の下面部
の裏面に蓋ヒータを設け、この蓋ヒータにより炊飯時お
よび保温時に蓋体の下面部を加熱する場合、前述のよう
に内蓋の裏面に付着した水から生じた蒸気は、蓋体の下
面に結露しにくいので、前述のように蒸気の外漏れを防
止できることはより効果的である。
【0074】請求項11の発明の炊飯器によれば、請求
項1の発明の効果に加えて、蓋体の本体部とこの蓋体の
下面部を構成する部材との間を密封する弾性部材からな
る蒸気口パッキンを兼用して、内蓋の蒸気孔の外周囲に
おける内蓋と蓋体の下面との接触部を密封状態にしたの
で、この密封のための構造を簡素化でき、経済性を向上
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の炊飯器の第1実施例を示す断面図であ
る。
【図2】同上蓋体の外周部の断面図である。
【図3】同上蒸気口付近の断面図である。
【図4】同上電装部品の充電部付近の断面図である。
【図5】本発明の炊飯器の第2実施例を示す蓋体の外周
部の断面図である。
【図6】本発明の炊飯器の第3実施例を示す蒸気口付近
の断面図である。
【図7】本発明の炊飯器の第4実施例を示す断面図であ
る。
【図8】同上操作パネルの正面図である。
【図9】同上操作パネルの正面図であり、内蓋が外れた
場合を示している。
【図10】同上フローチャートである。
【符号の説明】
1 炊飯器本体 6 鍋 21 蓋体 22 外蓋(蓋体の本体部) 24 蓋下面部材(蓋体の下面部を構成する部材) 25 内蓋 40 内蓋の外周部 41 蓋パッキン(弾性変形部材、弾性部材) 52 蒸気孔 53 蒸気孔 54 蒸気口収容部(凹部) 54a 凹部の内壁 56 蒸気口 56a 蒸気口の外壁 57 蒸気路 66,66B 蒸気口パッキン(弾性変形部材、弾性部材) 69 内蓋の蒸気孔の外周囲 71 係合部 76 内側空間 77 連通路 82 内部空間 85 蓋ヒータ(蓋加熱手段、電装部品) 86 蓋温度センサ(電装部品) 90 内蓋検出手段(電装部品) 95 充電部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 昌治 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東芝 ホームテクノ株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯器本体と、この炊飯器本体内に収容
    された鍋と、前記炊飯器本体の上側に開閉自在に設けら
    れた蓋体と、この蓋体の下面に着脱可能に設けられ前記
    鍋の開口部を覆う内蓋とを備え、炊飯時に前記鍋の内部
    から発生する蒸気を前記蓋体から炊飯器本体外へ放出す
    る蒸気孔を前記内蓋および蓋体の下面に設け、前記内蓋
    の外周部と蒸気孔の外周囲において、前記内蓋を蓋体の
    下面に装着した状態でこれら内蓋と蓋体の下面とを接触
    状態にしたことを特徴とする炊飯器。
  2. 【請求項2】 前記蓋体に、前記内蓋の外周部および蒸
    気孔の外周囲における内蓋と蓋体の下面との接触部の内
    側空間と外気とを連通する連通路を形成したことを特徴
    とする請求項1記載の炊飯器。
  3. 【請求項3】 前記鍋と内蓋との接触部を密封する弾性
    部材からなる蓋パッキンを備え、この蓋パッキンを兼用
    して前記内蓋の外周部と蓋体の下面との接触部を密封状
    態にしたことを特徴とする請求項1または2記載の炊飯
    器。
  4. 【請求項4】 炊飯器本体と、この炊飯器本体内に収容
    された鍋と、前記炊飯器本体の上側に開閉自在に設けら
    れた蓋体と、この蓋体の下面に着脱可能に設けられ前記
    鍋の開口部を覆う内蓋とを備え、前記蓋体を、この蓋体
    の外殻を形成する外蓋と、蓋体の下面を形成する蓋下面
    部材により構成し、前記内蓋を加熱する蓋加熱手段など
    の電装部品を前記蓋体の内部に設け、炊飯時に前記鍋の
    内部から発生する蒸気を前記蓋体から炊飯器本体外へ放
    出する蒸気孔を前記内蓋および蓋体の下面に設け、前記
    内蓋の蒸気孔の外周囲において、前記内蓋を蓋体の下面
    に装着した状態でこれら内蓋と蓋体の下面とを接触状態
    にし、前記蓋体の内部に吸湿性を有する断熱材などの水
    分吸着性の材料を使用しない構成としたことを特徴とす
    る炊飯器。
  5. 【請求項5】 前記電装部品には、前記内蓋や蓋体の下
    面の温度を検出する温度センサや、内蓋の装着有無を検
    出する内蓋検出手段を含むことを特徴とする請求項4記
    載の炊飯器。
  6. 【請求項6】 前記電装部品の充電部が前記蓋体の内部
    空間に直接露出しないように構成したことを特徴とする
    請求項4または5記載の炊飯器。
  7. 【請求項7】 前記蓋体の上面に凹部を形成し、この凹
    部に前記内蓋の蒸気孔と連通する状態に蒸気路を形成し
    た蒸気口を着脱可能に備え、前記凹部の内壁と前記蒸気
    口の外壁との間と、前記内蓋と蓋体の下面との間を通気
    する連通路を形成したことを特徴とする請求項1〜6の
    いずれか1項に記載の炊飯器。
  8. 【請求項8】 前記内蓋の蒸気孔の外周囲における内蓋
    と蓋体の下面との接触部を弾性部材からなる蒸気口パッ
    キンにより密封状態にし、この蒸気口パッキンに前記蒸
    気口に係合する係合部を形成したことを特徴とする請求
    項7記載の炊飯器。
  9. 【請求項9】 前記内蓋と蓋体の下面との接触部を弾性
    変形部材により形成したことを特徴とする請求項1〜8
    のいずれか1項に記載の炊飯器。
  10. 【請求項10】 前記蓋体の下面部の材質を金属とし、
    この蓋体の下面部の裏面に蓋ヒータを設け、この蓋ヒー
    タにより炊飯時および保温時に蓋体の下面部を加熱する
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の
    炊飯器。
  11. 【請求項11】 前記蓋体の下面の蒸気孔の外周におい
    て、前記蓋体の本体部とこの蓋体の下面部を構成する部
    材との間を密封する弾性部材からなる蒸気口パッキンを
    備え、この蒸気口パッキンを兼用して前記内蓋の蒸気孔
    の外周囲における内蓋と蓋体の下面との接触部を密封状
    態にしたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1
    項に記載の炊飯器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006087790A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Zojirushi Corp 圧力式炊飯器
JP2013000512A (ja) * 2011-06-21 2013-01-07 Zojirushi Corp 電熱加熱調理器
KR20170070600A (ko) * 2015-12-14 2017-06-22 주식회사 대유위니아 전기압력조리기용 내솥 뚜껑

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