JPH11341232A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH11341232A
JPH11341232A JP10144456A JP14445698A JPH11341232A JP H11341232 A JPH11341232 A JP H11341232A JP 10144456 A JP10144456 A JP 10144456A JP 14445698 A JP14445698 A JP 14445698A JP H11341232 A JPH11341232 A JP H11341232A
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JP
Japan
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scanning
image reading
reading
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Application number
JP10144456A
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English (en)
Inventor
Yuichi Takayama
祐一 高山
Noriyuki Wakabayashi
宣幸 若林
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像読取部を高速に移動走査しても、特別な
画像補正回路を用いることなく、簡単な回路構成によっ
て元の原稿に近い画像を得る。 【解決手段】 原稿に印刷された活字や画像を所定周期
の読取走査信号により読み取り走査して所定幅の1ライ
ン走査毎の画像信号として光学的に読み取る画像読取部
と、1ライン走査毎の画像信号を順次記憶して活字や画
像として読み出すことが可能な画像メモリと、画像読取
部を原稿上で移動走査した際に所定間隔毎に移動走査信
号を生成する移動走査信号生成部と、生成された移動走
査信号をカウントするカウント部と、カウント部のカウ
ント値が所定値以上になった際、画像読取部により読み
取られた1ライン走査分の画像信号を画像メモリに記憶
させ、かつ移動走査信号のカウント値をカウント部に減
算させる画像読取制御部とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像読取装置に関
し、詳しくは、ワードプロセッサ、FAX、パーソナル
コンピュータなどの情報処理装置に適用されるハンディ
スキャナにより原稿に印刷された活字や画像を光学的に
読み取る際、ハンディスキャナの移動速度オーバーによ
る画像の読み取り不良を低減する画像読取装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に、ハンディスキャナは、ライン
センサ部を文書情報や画像情報が印刷された本、雑誌、
写真などの原稿上に接触させたまま、手動で一定方向で
移動しながら2次元画像データとして光学的に読み取る
画像読取装置として利用されている。
【0003】この画像読取装置は、基本構成として、光
電的に主走査しながら1次元の画像データを1画素単位
で読み取るラインセンサと、ラインセンサによる1次元
画像データの読み取りを、手動走査(副走査)の移動に
対応してエンコーダ信号を出力するエンコーダと、この
エンコーダ信号に同期してラインセンサの主走査を切り
替えて読み取りを制御する制御部と、読み取った各画像
信号を配列して画像データとして記憶する画像メモリと
を備えている。
【0004】そして、ハンディスキャナで読み取った画
像データは、例えば、画像処理技術により、画面に表示
しながら新しく文書や画像を加えたり、色合いを変えた
り、変形する等の加工を容易にすることができる。ま
た、このように加工した画像データを印刷や保存するこ
ともできる。さらには、手書きまたは活字の画像データ
の文字の部分を認識して文字情報として読み取ることも
できる。
【0005】従って、ハンディスキャナは、コンパクト
で、かつ容易に扱うことができ、また、比較的安価であ
ることから、ワードプロセッサのみならず、FAX、パ
ーソナルコンピュータなど、様々な情報処理分野で幅広
く利用されている。
【0006】しかしながら、原稿に印刷された活字や画
像を読み取る際のハンディスキャナの移動には、ライン
センサの画像信号の読み取り時間や、読み取った画像信
号の転送速度、エンコーダの解像度等によって上限速度
が存在する。画像読取装置において、このハンディスキ
ャナの移動速度が上限を超えた部分の画像は、読み取り
不良が生じて再読み取りを行う必要があった。また、読
み取り不良が生じた走査ラインの画像を無効にして欠け
させるものや空白でうめたりする画像読取装置があっ
た。
【0007】また、ハンディスキャナによる読み取り不
良に伴う再読み取りを低減する従来例として、特開平6
−303383号公報に記載されているように、手動走
査速度検出回路、オーバー速度判定値メモリ、速度判定
回路、2次元画像メモリ、補正画像生成部などを備え
て、ハンディスキャナの手動走査中の速度オーバーによ
る読み落としを、前後の走査ラインの画像データを用い
て補償する手動走査速度オーバー補償装置が提案されて
いる。
【0008】図11は手動走査速度オーバーに対する従
来の画像読取例を示す図である。図11の(a)は、ハ
ンディスキャナにより読み取られる画像の原稿の1部を
拡大して示したものである。同図のL1〜L9は、ハン
ディスキャナのエンコーダがパルス信号を発生する位
置、すなわち走査ラインを示す。図11の(b)〜
(f)は、図11(a)の原稿の画像をハンディスキャ
ナの手動走査で読み取る際、走査ラインL4〜L7にお
いて速度オーバーし、走査ラインL5、L6の画像部分
を補正している。図11の(b)は、走査ラインL5、
L6の画像部分を欠けさせたもの、図11の(c)は、
走査ラインL5、L6の画像部分を空白で埋めるものを
示す。
【0009】また、図11の(d)〜(f)は、特開平
6−303383号公報による補正画像を示す。図11
の(d)は、走査ラインL5、L6の画像部分を、前の
走査ラインL4の画像部分と同一にするもの、図11
(e)は、走査ラインL5、L6の画像部分を後の走査
ラインL7の画像部分と同一にしたもの、図11(f)
は、走査ラインL5、L6の画像部分を、前後の走査ラ
インL4、L7の画像部分から直線補完したものであ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
の(b)、(c)に示すように、速度オーバーした走査ラ
インの画像データを無効にして欠けさせたり、空白でう
める画像読取方法は、画像補正を行わないために比較的
簡単な回路構成で実現できるが、画像の再現精度が悪く
なり、例えば、文字認識技術に用いることができないと
いう問題がある。
【0011】また、速度オーバーした走査ラインの画像
部分を無効にして前後の走査ラインの画像データを用い
て補正する特開平6−303383号公報による方法で
は、得られる画像データは、図11の(d)、(e)、
(f)に示すように、ハンディスキャナの移動方向の長
さも変わらず、得られる画像も元の画像に比較的似た画
像になるが、予め、速度オーバーした画像データを判定
し、読み取り終了後に画像補正をするための画像補正部
を必要とするため複雑な回路構成になるという問題があ
る。
【0012】本発明は以上の事情を考慮してなされたも
ので、例えば、画像読取部を高速に移動走査しても、所
定周期の読取走査信号に同期できなかった移動走査信号
を一時記憶し、後から生成される読取走査信号に順次同
期させて画像を読み取る構成にすることにより、特別な
画像補正回路を用いることなく、簡単な回路構成によっ
て元の原稿に近い画像を得ることができる画像読取装置
を提供する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、原稿に印刷さ
れた活字や画像を所定周期の読取走査信号により読み取
り走査して所定幅の1走査ライン毎の画像信号として光
学的に読み取る画像読取部と、1走査ライン毎の画像信
号を順次記憶して活字や画像として読み出すことが可能
な画像メモリと、画像読取部を原稿上で移動走査した際
に所定間隔毎に移動走査信号を生成する移動走査信号生
成部と、生成された移動走査信号をカウントするカウン
ト部と、カウント部のカウント値が所定値以上になった
際、画像読取部により読み取られた1走査ライン分の画
像信号を画像メモリに記憶させ、かつ移動走査信号のカ
ウント値をカウント部に減算させる画像読取制御部とを
備えたことを特徴とする画像読取装置である。
【0014】なお、本発明において、画像読取部は、ラ
インセンサ型のCCD(電荷結合素子)、CCDドライ
バなどで構成されることが好ましい。移動走査信号生成
部は、光ロータリ・エンコーダ、磁気ロータリ・エンコ
ーダなど構成してもよい。画像メモリは、RAM、EE
PROMで構成してもよい。カウント部は、レジスタ、
カウンタなどのICで構成してもよい。画像読取制御部
は、ゲートアレイのASICや、CPU、ROM、RA
M、I/Oポートからなるコンピュータで構成してもよ
い。
【0015】特に、画像読取部、移動走査信号生成部と
しては、ハンディスキャナ内に構成される。また、画像
メモリ、カウント部、画像読取制御部としては、スキャ
ナコントローラ内に構成される。
【0016】本発明によれば、ハンディスキャナの画像
読取部を手動で高速に移動走査しても、所定周期の読取
走査信号に同期できなかった移動走査信号を一時記憶
し、後から生成される読取走査信号に順次同期させて画
像を読み取る構成にすることにより、特別な画像補正回
路を用いることなく、簡単な回路構成によって元の原稿
に近い画像を得ることができる。
【0017】前記画像読取制御部は、所定周期の読取走
査信号を生成して前記画像読取部に出力するとともに前
記移動走査信号生成部により生成された移動走査信号の
後に画像読取部により読み取られた1走査ライン分の画
像信号を画像メモリに記憶させるよう構成されることが
好ましい。
【0018】前記カウント部でカウントされる移動走査
信号のカウント値が所定値以上になった際、あるいは、
前記画像読取部の1走査ライン分の画像信号の読み取り
にともない、画像読取制御部がカウント値を減算させて
もカウント値が所定値以下にならない際に、画像読取部
の移動走査速度がオーバーしていることを報知する報知
部をさらに備えた構成にしてもよい。なお、報知部は、
ブザー、スピーカ、音声合成回路で構成することがで
き、スキャナコントローラに搭載してもよい。ユーザが
画像読取部を高速に移動させても、元の原稿に近い画像
を得ることができるが、正確な画像の読み取り走査に戻
すため、ユーザに画像読取部の移動走査が速度オーバー
していることを知らせることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施例に基づいて
本発明を詳述する。なお、本発明はこれによって限定さ
れるものではない。
【0020】図1は本発明の画像読取装置の機能構成を
示すブロック図である。図1において、本発明の画像読
取装置は、画像読取部11、移動走査信号生成部12と
からなるハンディスキャナ10と、カウント部21、画
像読取制御部22、画像メモリ23、報知部分24から
なるスキャナコントローラ20とで構成される。
【0021】画像読取部11は、ラインセンサ型のCC
D(電荷結合素子)、CCDドライバなどで構成される
ことが好ましい。移動走査信号生成部2は、光ロータリ
・エンコーダ、磁気ロータリ・エンコーダなど構成して
もよい。カウント部21は、レジスタ、カウンタなどの
ICで構成してもよい。画像読取制御部22は、ゲート
アレイのASICや、CPU、ROM、RAM、I/O
ポートからなるコンピュータで構成してもよい。画像メ
モリ23は、RAM、EEPROMで構成してもよい。
【0022】ハンディスキャナ10は、ラインセンサか
らなる画像読取部11を備え、例えば、ハンディスキャ
ナ10を手動走査することによって原稿を読み取る際
に、画像読取部11は、主走査方向に1走査ライン分の
画像を読み取り、画像信号として出力するものである。
【0023】ハンディスキャナ10は、エンコーダから
なる移動走査信号生成部12を備え、例えば、ハンディ
スキャナ10を手動走査することによって原稿を読み取
る際に、移動走査信号生成部12は、副走査方向に1走
査ライン移動した一定走査移動量を検出して移動走査信
号(エンコーダ信号)を出力するものである。
【0024】このような移動走査信号は、ハンディスキ
ャナ10を1走査ライン移動する毎に1パルス信号が出
力されるようにしてもよいし、あるいは、数パルス出力
するようにして、そのパルス信号を分周してもよい。特
に、分周する場合には、その分周のパルス数を変えるこ
とによって1走査ラインの線幅を変えることができ、解
像度を任意に変更することができる。
【0025】画像読取部11は、画像読み取りと転送用
の所定周期の読取走査信号が入力され、1走査ライン分
の画像を光学的に読み取って電気エネルギー(電荷エネ
ルギー)として集積コンデンサに蓄え、画像読み取り用
の読取走査信号が1パルス入力されると集積コンデンサ
に蓄えていた電気エネルギーを画像信号に変換して読取
走査信号に同期して出力する。また、画像の読み取りは
モノクロ画像やカラー画像で読み取られ、デジタル信号
に変換されて出力される。
【0026】カウント部21は、移動走査信号生成部1
2から出力される移動走査信号(副走査移動量)をカウ
ントしそのカウント値を保持する。1走査ライン分の画
像信号の読み取り終了時、または、次の走査ラインの画
像信号の読み取り待機中であるかどうかの判定は、カウ
ント部21のカウント値によって行う。
【0027】画像読取制御部22は、1走査ライン分の
画像信号の読み取り終了時、または、次の走査ラインの
画像信号の読み取り待機中に、カウント部21のカウン
ト値Cが1以上である場合、1走査ラインの画像信号の
読み取り開始を指示するトリガ信号を出力し、画像読取
部1から1走査ライン分の画像信号を取り込み、画像メ
モリ23に記憶し、カウント部21のカウント値から定
数Mだけ減算する。カウント部21は、まだ画像信号に
変換していない副走査移動量を保持する。また、定数M
は、副走査移動量のパルス信号の分周比を示し、1走査
ライン分の画像幅を決める。
【0028】これによって、ハンディスキャナ10は、
必ず、副走査方向に移動した分だけ画像を読み取ること
ができるので、副走査方向の画像の読み取りの長さがず
れることが防止できる。また、画像メモリ23は、1走
査ライン分毎の画像信号を、ビットマップ方式で記憶を
行ってもよい。このように記憶された画像信号は容易に
2次元の画像データとして後から読み出したり、修正し
たりすることが可能である。また、画像読取制御部22
は、画像読取部11の移動走査が速度オーバーしている
か否かを判定し、移動走査が速度オーバーしていると
き、報知部24により報知する。
【0029】図2は本発明の画像読取装置を適用したワ
ードプロセッサの構成を示すブロック図である。図2に
おいて、本実施例のワードプロセッサ30は、ハンディ
スキャナ10と、スキャナコントローラ20及び報知部
24とからなる画像読取装置が搭載されている。また、
ワードプロセッサ30は、主として、CPU31、RO
M32、RAM33、FDDコントローラ34、FDD
ドライブ35、FDD36、液晶コントローラ37、液
晶表示装置38、ペン入力装置39、プリンタコントロ
ーラ40、プリンタ41、キーボード42、及びシステ
ムバス43とから構成される。
【0030】このシステムバス43は、CPU31と、
スキャナコントローラ20、ROM32、RAM33、
FDDコントローラ34、液晶コントローラ35、プリ
ンタコントローラ40、及びキーボード42間の制御デ
ータ、アドレス、画像データ等の転送に使われる。
【0031】このハンディスキャナ10による画像読取
解像度は400dpiであり、読み取り範囲は210mm×
300mmであり、これを3360画素×4800画素の
画像として読み取る。よって、1画素は0.0625mm
×0.0625mmの大きさとなる。また、読み込まれた
各画素は、R(赤)、G(緑)、B(青)によって構成
されるカラーの色情報であり、それぞれ256階調の
R、G、Bで表現され、各画素は16,777,216色
の中の1つの色を表現することができる。
【0032】画像読み取り処理は、キーボード42やペ
ン入力装置39によってメニューを選択し、さらに解像
度を設定した後、画像読み取り処理を指示して、ハンデ
ィスキャナ10により原稿に印刷された画像や文章を一
定方向および一定速度に手動走査すると、スキャナコン
トローラ20は、画像読み取りプログラムを実行し画像
を読み取りを開始する。
【0033】ハンディスキャナ10によって読み取られ
た画像は、スキャナコントローラ20で一連の内部処理
を行った後、画像データや文章データとしてRAM33
に記憶される。この記憶された画像データ、文章データ
は、液晶表示装置38に表示される。本実施例では、R
AM33は、画像データに記憶する画像メモリ23とし
て機能する。
【0034】また、キーボード42やペン入力装置39
の操作によって画像データの編集、印刷、フロッピーデ
ィスク(FD)36への保存ができる。さらに、ROM
32に格納した文字認識プログラムにより読み取った画
像データ中の文字を認識してテキストデータに変換する
ことができる。
【0035】図3は本発明の画像読取装置のハード構成
を示すブロック図である。図3に示すように、本実施例
の画像読取装置は、エンコーダ(移動走査信号生成部)
12と、ラインセンサ(画像読取部)11a、ランプ1
1bからなるハンディスキャナ10と、スキャナコント
ローラ20とから構成される。
【0036】エンコーダ12は、原稿に接触回転するロ
ーラ12aと、このローラ12aに同期して回転するス
リット12bと、発光素子12cと、スリット12bを
透過して発光素子12cから発せられる光を受光してパ
ルスを発生する受光素子12dとから構成される。本実
施例のエンコーダ12では、ハンディスキャナ10を手
動走査して原稿を読み取る際に、例えば、0.0625m
mの手動走査移動毎に1パルスの信号を出力するもので
ある。
【0037】ランプ11bは、原稿に光を照射すること
によって、ラインセンサ11aが原稿を読み取れるだけ
の光量を確保するためのものである。ラインセンサ11
aは、駆動クロックに同期しながらランプ11bによっ
て照らし出された原稿面を光学的に読み取り、画像信号
として出力するCCD(電荷結合素子)が用いられる。
【0038】図4は本実施例のスキャナコントローラと
ハンディスキャナのラインセンサ間に転送される信号の
タイミングを示すタイムチャートである。図4におい
て、LININT信号と、DATACLK信号とは、画
像読取時にスキャナコントローラからハンディスキャナ
のラインセンサ11aを駆動するシフトドライバに入力
する信号である。
【0039】LININT信号は、5m秒毎にライント
リガ信号としてラインセンサ11aに入力され、DAT
ACLK信号は、LININT信号の立ち上がりに同期
し、1.33μ秒毎にラインセンサ11aに入力され
る。すなわち、2つのININT信号のパルス間隔(5
msec)において、3759パルスのDATACLK
信号をラインセンサ11aに入力する。
【0040】DATA信号は、LININT信号とDA
TACLK信号に同期してスキャナコントローラ20に
転送する画像データの信号を示す。また、DATA信号
はR(赤)、G(緑)、B(青)の各色8bit(R0
〜R7、G0〜G7、B0〜G7)の計24bitの信
号である。
【0041】まず、ラインセンサ11aは、ランプ11
bによって照らし出された原稿面のうち1ラインの画像
を光学的に読み取り電気エネルギー(電荷)として37
59個の集積コンデンサに蓄えている。そして、このL
ININT信号の立ち上がりパルスによって、それまで
集積コンデンサに蓄えていた画像の電気エネルギーを、
DATA信号として出力すると同時に、次のラインの読
み取りを開始する。
【0042】このような画像データは、1画素毎にライ
ンの先頭から順番にDATACLK信号の立ち上がりに
同期して出力される。また、LININT信号の立ち上
がりからDATACLK信号の30パルス間はDATA
信号は無効データであり、その次の3360パルス間に
有効なデータを出力し、残りの369パルス間は無効信
号とする。
【0043】このように、LININT信号(ライント
リガ信号)を一定時間毎に入力する理由は、ラインセン
サ11aの受光時間を一定にして読み取られる走査ライ
ンの光の照射時間(光量)を一定にする必要があるため
である。しかるに、このようなラインセンサ11aは、
副走査方向への移動量に関わらず、一定時間毎に画像信
号を出力する。
【0044】例えば、副走査方向に全く動いていない場
合においてもLININT信号に同期して同じ場所の画
像信号を出力する。このため、スキャナコントローラ2
0は、一定時間毎にラインセンサ11aから送られてく
る画像信号を画像メモリ23(RAM33)に記憶する
か否かを、副走査方向の移動量に応じて自動判定してい
る。
【0045】図5は本実施例のスキャナコントローラの
主要回路構成と信号の流れを示す図である。図5におい
て、F1〜F6はD−フリップ・フロップを示す。G1
〜G8は論理ゲートを示す。A1は減算器、A2〜A3
は加算器、A4、A5は比較器を示す。R1はレジスタ
(カウント部21)を示す。B1〜B3はスリーステー
トバッファを示す。L、M、Nは定数を示す。Cはレジ
スタR1にセットされる数値である。
【0046】図6は本実施例のスキャナコントローラの
主要信号のタイミングを示すタイムチャートである。図
6において、定数L、M、Nの値は、すべて“1”とし
ている。図5、図6において、LININT信号は、5
m秒毎にラインセンサ11aへ入力する画像読取用のラ
イントリガ信号である。F1からF6のD−F/Fのク
ロックにはラインセンサ11aのシフトクロックである
DATACLK(1.33μS)など一定の基準クロッ
クCLK信号が入力される。
【0047】ENCD信号は、エンコーダ12が出力す
るパルス信号である。LININT’信号は、D−F/
F(F1)とゲートG1によって生成されたLININ
T信号の立ち上がり信号である。また、同じくENC
D’信号は、D−F/F(F2)とゲートG2によって
生成されたENCD信号の立ち上がり信号である。
【0048】初期状態では、レジスタR1にRESET
信号が入力され、レジスタR1のカウント値C0、C1
は“0”にリセットされている(説明上2桁の数値にし
ているが、2桁以上でも可能)。このため、比較器A4
の(C≧N)判断は、NOとなっており(図7のステッ
プS72)、D−F/F(F6)出力のTRG信号はL
owである。
【0049】今、エンコーダ12からENCD信号が入
力されると、その立ち上がりのENCD’信号はゲート
G8を通ってバッファB3を開放すると同時にレジスタ
R1にLOAD信号が入力される。このため、レジスタ
R1には加算器A3を通り、C=C+Lの値、つまりレ
ジスタR1にLの値が加算される。この処理は、エンコ
ーダ12からENCD信号が数パルス入力され、レジス
タR1の値がアップして比較器A4の条件(C≧N)が
成立するまで行われる。
【0050】今、比較器A4の条件が成立すると、D−
F/F(F4)のQがHighとなり、LININT’信
号が、ゲートG4を通り、D−F/F(F6)に入力さ
れ、1走査ラインの読取開始信号であるTRG信号を送
出する。
【0051】また、同時にそのタイミングにエンコーダ
信号の立ち上がりのENCD’信号がなければ、ゲート
G7によってバッファB2が開放されると同時に、レジ
スタR1にLOAD信号が入力され、レジスタR1の値
は、減算器A1によってC=C−Mの値が入力されるこ
ととなる。
【0052】もし、このタイミングにエンコーダ信号の
立ち上がりエッジENCD’信号があれば、ゲートG6
とバッファB1が開放されると同時にレジスタR1にL
OAD信号が入力され、レジスタR1の値は、減算器A
1と加算器A2によって、C=C−M+Lにセットされ
る。
【0053】また、本発明はこれに限定されるわけでは
ないが、比較器A4の条件が成立し、レジスタR1の値
が更新(C=C−MまたはC=C−M+L)された直後
の値が、比較器A5によって、C≧Mと判定されると、
比較器A5の出力信号Highが、ゲートG3を通りD−
F/F(F5)出力のBZ信号がHighとなって、ブザ
ーなどの報知部24により速度オーバーを知らせる。
【0054】レジスタR1の値は、副走査によるエンコ
ーダ信号によって常に定数L分アップし、TRG信号に
て定数M分ダウンを繰り返して管理されるため、副走査
が遅ければ、定数N以上の動きがないとラインセンサ1
1aの画像データを読み出さないため、正しい情報の読
取が可能となり、副走査タイミングにムラが生じても、
レジスタR1の動きで同期のずれを吸収するために副走
査方向の長さのずれのない安定した画像データを読み込
むことが可能である。
【0055】図7は本実施例の画像読取処理の手順を示
すフローチャートである。図7において、 ステップ71:画像読取制御部22は、画像読取用のL
ININT信号にて読取待機中か否かを判定する。読取
待機中ならば、ステップ72に移行する。 ステップ72:画像読取制御部22は、レジスタL1
(カウント部21)のカウント値Cが定数N以上である
かどうか判定する。カウント値Cが定数N以上の場合
は、ステップ73に移行する。
【0056】ステップ73:画像読取制御部22は、1
ラインの画像入力開始を示すトリガ信号を出力し、この
信号を受けたラインセンサ11aから1走査ライン分の
画像データを受け取りRAM33に記憶する。 ステップ74:レジスタL1のカウント値CからM分の
1の分周比を示す定数Mを減算する。
【0057】ステップ75:レジスタLIのカウント値
Cが定数M以上であるかどうか判定し、C≧Mである場
合には、ステップS76に移行する。 ステップ76:警告発信信号(BZ信号)を出力する。
【0058】ステップ77:原稿の画像読み取りが終了
したか否かを判定する。終了していない場合は、ステッ
プ71に戻る。このような画像の読み取りの終了判定
は、予め決まった分だけ画像読取をした場合や、一定時
間以上副走査方向へ移動しなかった場合に画像読取終了
とみなす。
【0059】図8は本実施例の画像読取処理中のカウン
ト部のカウント動作の手順を示すフローチャートであ
る。 ステップ81:カウント値Cが定数Nより大きいかを判
定し、大きければ、信号S4をHigh(1)に設定し、
小さければ、信号S4をLow(0)に設定する。
【0060】ステップ82:カウント値Cが定数Mより
大きいかを判定し、大きければ、信号S5をHighに設
定し、小さければ、信号S5をLowに設定する。 ステップ83:リセット信号入力の有無を判定し、リセ
ット信号の入力時には、カウント値Cを“0”に初期化
する。
【0061】ステップ84:1走査ラインの画像読取開
始信号(トリガ信号)S2と、エンコーダ12が出力す
るエンコーダ信号S3とを観測し、共にHighであるな
らば、C=C−M+Lの演算を行う。 ステップ85:ステップ84と同様に1ラインの画像読
取開始信号S2とエンコーダ信号S3の観測を行い、信
号S2がHighで、信号S3がLowであった場合には、
カウンタC=C−Mの演算を行う。
【0062】ステップ86:ステップ84と同様に信号
S2と信号S3の観測を行い、信号S2がLowで信号S
3がHighであった場合には、カウンタC=C+Lの演
算を行う。図では特に明示していないが、信号S2と信
号S3が共にLowである場合には、カウント値Cはその
値を保持するものとする。
【0063】本実施例では、画像読取制御部22が出力
する1走査ラインの画像読取開始信号によってレジスタ
L1のカウント値Cから定数Mだけ減算したが、1走査
ラインの画像読取終了信号によってカウント値Cから定
数Mだけ減算してもよい。
【0064】図9は手動走査速度オーバーに対する本実
施例の画像読取例を示す図である。図10は図9に示す
画像読取処理例における主要信号のタイミングを示すタ
イムチャートである。図9(a)は、ハンディスキャナ
10により読み取られる原稿の1部を拡大して示したも
のである。図中L1〜9はエンコーダ12がパルス信号
を発生する位置、すなわち、走査ラインを示す。また、
図10において、P1〜P9は、L1〜L9に対応した
エンコーダ12がエンコーダ信号(ENCD信号)を発
生するタイミングを時間軸にそって示すものである。
【0065】この図9(a)は、ハンディスキャナ10
が原稿を読み取る際、ENCD信号P4〜P7におい
て、手動走査が速度オーバーしているとする。しかし、
ここでは速度オーバーの判定は基準信号であるLINI
NT信号の2パルス間に、ENCD信号が2つ以上発生
したとき、図5に示す回路において、速度オーバーと判
定されるのは、ENCD信号P5、P6のみである。
【0066】図9(b)は、本発明による読取画像を示
す。本発明では手動走査が速度オーバーしているENC
D信号P5、P6において、レジスタR1(カウント
部)のカウント値Cが2に増え、P7において手動走査
が止まってENCD信号が入力されなくとも、レジスタ
R1の値が1以上であるので、TRG信号が出力されて
画像の読み取りを続ける。これによって、走査ラインL
7の画像が重複されて読取られる。
【0067】このように、画像読取制御部は、手動走査
が速度オーバーしてもレジスタR1のカウント値Cをエ
ンコーダ信号が入力されるたびに定数Lを加算し、画像
を入力するたびに定数Mを減算し、レジスタR1のカウ
ント値Cが定数N以上であるときに、1走査ラインの画
像読取処理を開始する。この画像読取処理によって、ハ
ンディスキャナ10が速度オーバーしても、画像補正す
ることなく、図9(b)に示すように、縦方向につぶれ
の無い元の画像に似通った有効な画像を得ることができ
るので再読み取り操作を低減することができる。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、ハンディスキャナの画
像読取部を手動で高速に移動走査しても、所定周期の読
取走査信号に同期できなかった移動走査信号を一時記憶
し、後から生成される読取走査信号に順次同期させて画
像を読み取る構成にすることにより、特別な画像補正回
路を用いることなく、簡単な回路構成によって元の原稿
に近い画像を得ることができる。また、ハンディスキャ
ナの速度オーバー読み取り不良に伴う再読み取り操作を
低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置の機能構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明の画像読取装置を適用したワードプロセ
ッサの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の画像読取装置のハード構成を示すブロ
ック図である。
【図4】本実施例のスキャナコントローラとハンディス
キャナのラインセンサ間に転送される信号のタイミング
を示すタイムチャートである。
【図5】本実施例のスキャナコントローラの主要回路構
成と信号の流れを示す図である。
【図6】本実施例のスキャナコントローラの主要信号の
タイミングを示すタイムチャートである。
【図7】本実施例の画像読取処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【図8】本実施例の画像読取処理中のカウント部のカウ
ント動作の手順を示すフローチャートである。
【図9】手動走査速度オーバーに対する本実施例の画像
読取例を示す図である。
【図10】図9に示す画像読取処理例における主要信号
のタイミングを示すタイムチャートである。
【図11】手動走査速度オーバーに対する従来の画像読
取例を示す図である。
【符号の説明】
10 ハンディスキャナ 11 画像読取部 11a ラインセンサ 11b ランプ 12 移動走査信号生成部(エンコーダ) 12a ローラ 12b スリット 12c 発光素子 12d 受光素子 20 スキャナコントローラ 21 カウント部 22 画像読取制御部 23 画像メモリ 24 報知部 30 ワードプロセッサ 31 CPU 32 ROM 33 RAM 34 FDコントローラ 35 FDドライブ 36 FD 37 液晶コントローラ 38 液晶表示装置 39 ペン入力装置 40 プリンタコントローラ 41 プリンタ 42 キーボード 43 システムバス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿に印刷された活字や画像を所定周期
    の読取走査信号により読み取り走査して所定幅の1走査
    ライン毎の画像信号として光学的に読み取る画像読取部
    と、1走査ライン毎の画像信号を順次記憶して活字や画
    像として読み出すことが可能な画像メモリと、画像読取
    部を原稿上で移動走査した際に所定間隔毎に移動走査信
    号を生成する移動走査信号生成部と、生成された移動走
    査信号をカウントするカウント部と、カウント部のカウ
    ント値が所定値以上になった際、画像読取部により読み
    取られた1走査ライン分の画像信号を画像メモリに記憶
    させ、かつ移動走査信号のカウント値をカウント部に減
    算させる画像読取制御部とを備えたことを特徴とする画
    像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記画像読取制御部は、所定周期の読取
    走査信号を生成して前記画像読取部に出力するとともに
    前記移動走査信号生成部により生成された移動走査信号
    の後に画像読取部により読み取られた1走査ライン分の
    画像信号を画像メモリに記憶させることを特徴とする請
    求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記カウント部でカウントされる移動走
    査信号のカウント値が所定値以上になった際、あるい
    は、前記画像読取部の1走査ライン分の画像信号の読み
    取りにともない、画像読取制御部がカウント値を減算さ
    せてもカウント値が所定値以下にならない際に、画像読
    取部の移動走査速度がオーバーしていることを報知する
    報知部をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の
    画像読取装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106095349A (zh) * 2016-06-14 2016-11-09 无锡天脉聚源传媒科技有限公司 一种签字打印方法及装置

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