JPH1134118A - 射出成形金型 - Google Patents

射出成形金型

Info

Publication number
JPH1134118A
JPH1134118A JP19580797A JP19580797A JPH1134118A JP H1134118 A JPH1134118 A JP H1134118A JP 19580797 A JP19580797 A JP 19580797A JP 19580797 A JP19580797 A JP 19580797A JP H1134118 A JPH1134118 A JP H1134118A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gate
cavity
mold
sleeve
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP19580797A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3948791B2 (ja
Inventor
Jiro Suzuki
次郎 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ikegami Mold & Die Manufacturing
Ikegami Mold Engineering Co Ltd
Original Assignee
Ikegami Mold & Die Manufacturing
Ikegami Mold Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ikegami Mold & Die Manufacturing, Ikegami Mold Engineering Co Ltd filed Critical Ikegami Mold & Die Manufacturing
Priority to JP19580797A priority Critical patent/JP3948791B2/ja
Publication of JPH1134118A publication Critical patent/JPH1134118A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3948791B2 publication Critical patent/JP3948791B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/27Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
    • B29C45/28Closure devices therefor
    • B29C45/2806Closure devices therefor consisting of needle valve systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/27Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
    • B29C45/28Closure devices therefor
    • B29C45/2806Closure devices therefor consisting of needle valve systems
    • B29C2045/2862Closure devices therefor consisting of needle valve systems being tubular

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ゲート部分の冷却効率が高く成形サイクルの短
縮により生産性の向上を図ることができる射出成形金型
を提供することにある。 【解決手段】固定金型2に対して進退可能な可動金型3
を有し、この固定金型2と可動金型3との間に形成され
たキャビティ35を設ける。また、固定金型2に樹脂注
入口およびこれと連通する樹脂通路25aとこの樹脂通
路25aに連通して溶融樹脂を前記キャビティ35に導
く環状のゲート30を設ける。さらに、前記樹脂通路2
5aおよびゲート30に貫通して先端部が前記キャビテ
ィ35を形成するキャビティコア36に係合支持された
スリーブガイドニードル31を設け、このスリーブガイ
ドニードル31に軸方向に進退自在に前記ゲート30を
開閉するスリーブバルブ33を嵌合し、スリーブガイド
ニードル31の内部に冷却媒体流通管40を設けたこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、筒状成形品を成
形するに好適する射出成形金型に関する。
【0002】
【従来の技術】筒状成形品、例えば注射器のシリンジの
ように細長く、しかも薄肉の円筒体で、その一端部に底
部を有した成形品を成形する射出成形金型は、1台の成
形用金型に複数のキャビティを設け、溶融樹脂注入口か
ら注入された溶融樹脂を分配し、保温状態で前記キャビ
ティに連通するゲートに導くように構成されている。
【0003】この射出成形金型は、1回の射出成形によ
って複数個の成形品を同時に成形できるように構成した
もので、基本的には、中央部に設けられたスプルー部に
1つの溶融樹脂注入口と、これと連通して複数に分岐す
る分岐通路を有している。一方、金型本体には複数のキ
ャビティが設けられ、これらキャビティに連通するゲー
トを有した複数のノズルホルダユニットが設けられてい
る。さらに、前記スプルー部の分岐通路と前記各ノズル
ホルダユニットとを連通するために、ヒータを有したホ
ットランナーマニホールドが接続され、注入された溶融
樹脂を保温状態で導くように構成されている。
【0004】したがって、溶融樹脂注入口から注入され
た溶融樹脂は、分岐通路を介して複数のランナーに分配
され、これらランナーから複数のノズルホルダユニット
を介してゲートに導かれ、さらにゲートから各キャビテ
ィに注入される。
【0005】ところで、従来のマルチゲート式の射出成
形金型は、図7に示すように構成されている。すなわ
ち、1は金型本体であり、これは固定金型2と可動金型
3とから構成され、両金型2,3間にはキャビティプレ
ート4aとキャビティコア4bとによって複数(同一構
造であるため1個のみを示す)のキャビティ4が形成さ
れている。固定金型2は、上部にベースプレート10を
有している。このベースプレート10の下面側には空間
部aを形成する支持プレート11が接合されている。前
記空間部aには溶融樹脂の流通する樹脂通路12を有す
る円筒形状のホットランナーマニホールド13が設けら
れている。このホットランナーマニホールド13には図
示しないがヒータが設けられていると共に溶融樹脂の溶
融樹脂注入口(図示しない)が設けられている。
【0006】前記ホットランナーマニホールド13に
は、樹脂通路12と直角に、かつ端末部に連通する嵌合
穴12aが穿設されている。この嵌合穴12aは、ホッ
トランナーマニホールド13の上面に開口しており、前
記空間部aに連通している。
【0007】嵌合穴12aには上端部にフランジ20a
を有するバルブガイドブッシュ20が挿入され、フラン
ジ20aは前記ベースプレート10とホットランナーマ
ニホールド13との間で挟持されている。
【0008】バルブガイドブッシュ20の下端部には直
角に屈曲された樹脂連絡通路20bが穿設されている。
バルブガイドブッシュ20の側部に開口する樹脂連絡通
路20bの一端は前記樹脂通路12に連通しており、底
部に開口する樹脂連絡通路20bの他端は嵌合穴12a
の底部に穿設された樹脂通路12cに連通している。
【0009】樹脂通路12cに対向する前記支持プレー
ト11にはキャビティプレート4aまで延長したノズル
ホルダ25が設けられ、これらノズルホルダ25には上
端部が樹脂通路12cと連通し、下端がゲート26を介
してキャビティ4に連通する樹脂通路25aが設けられ
ている。さらに、ノズルホルダ25にはバンドヒータ2
7が巻装され、溶融樹脂を保温状態で成形品の底部の中
央部に位置して設けたゲート26に導くように構成され
ている。
【0010】また、前記バルブガイドブッシュ20の軸
心にはバルブ案内孔21が形成され、このバルブ案内孔
21にはニードルバルブ22が上下方向に摺動可能に支
持されている。このニードルバルブ22は、真直ぐな棒
状体で、ノズルホルダ25の樹脂通路25aを貫通して
前記ゲート26まで延長し、その下端にはゲート26を
開閉するバルブ部22aが形成されている。
【0011】前記ニードルバルブ22の上端部は前記ベ
ースプレート10に設けられたエアシリンダ23のバル
ブ作動用ピストン23aに連結され、進退駆動され、前
進時は図7(a)に示すようにゲート26は遮断され、
後退時には同図(b)に示すようにゲート26が開放さ
れ、溶融樹脂がキャビティ4に流れ込むようになってい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前述のように構成され
た射出成形金型は、成形品の底部の中央部にゲート26
が設けられている。したがって、ニードルバルブ22が
後退してゲート26が開放すると同時に樹脂通路25a
から溶融樹脂がゲート26を介してキャビティ4内に流
れ込むが、ゲート26は単一のポートであり、キャビテ
ィ4は成形品の形状を象った空隙であるため、溶融樹脂
が均一にキャビティ4の隅々まで行き渡りにくい。
【0013】このため、キャビティ4を形成するキャビ
ティコア4bに偏った樹脂圧力が加わり、キャビティコ
ア4bが傾いて成形品に肉厚部分と肉薄部分が発生し、
特に注射器のシリンジのように細長い円筒状の成形品の
場合にはキャビティコア4bも細くなるため、キャビテ
ィコア4bが傾きやすく、成形品の品質にバラツキがで
きるという問題がある。また、成形品の底部にゲート2
6が位置しているため成形品の底部にゲート跡が残ると
いう問題がある。
【0014】さらに、溶融樹脂を保温状態でゲート26
まで導くために、ノズルホルダ25にはバンドヒータ2
7が巻装されているために、ゲート26部分が高温度に
なり過ぎ、成形サイクルが長く、生産性が劣るという問
題がある。
【0015】また、金型本体には複数のキャビティを設
けたマルチゲート式の場合、中央の溶融樹脂注入口から
キャビティまでの樹脂通路の距離が一定ではなく、樹脂
通路の距離が長くなるにつれて注入された溶融樹脂の圧
力が低下する。したがって、一定の成形品を得るために
は、溶融樹脂注入口からキャビティまでの樹脂通路の距
離が長いキャビティのゲートは距離の短いキャビティよ
りゲート開度を広くする必要があるが、スリーブバルブ
の高さ調整を行ってゲート開度を微妙に調整する作業が
困難で時間を要するという問題がある。
【0016】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、ゲート部分の冷却効
率が高く成形サイクルの短縮により生産性を向上できる
とともに、溶融樹脂の注入によってキャビティコアが傾
くことがなく、また成形品のゲート跡が残ることがな
く、品質の高い成形品を成形できる射出成形金型を提供
することにある。もう1つの目的は、ゲート開度の微妙
な調整が容易に行え、マルチゲート式であっても一定の
成形品を得ることができる射出成形金型を提供すること
にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、請求項1は、固定金型と、この固定金
型に対して進退可能な可動金型と、前記固定金型と可動
金型との間に形成されたキャビティと、前記固定金型に
設けられた樹脂注入口およびこれと連通する樹脂通路
と、この樹脂通路に連通して設けられ溶融樹脂を前記キ
ャビティに導く環状のゲートと、前記樹脂通路およびゲ
ートに貫通して設けられ先端部が前記キャビティを形成
するキャビティコアに係合支持された筒状のスリーブガ
イドニードルと、このスリーブガイドニードルの内部に
軸方向の略全長に亘って挿入され、管内部に冷却媒体の
流通往路を形成し、管外部に冷却媒体の流通帰路を形成
した冷却媒体流通管と、前記スリーブガイドニードルの
外部に軸方向に進退自在に嵌合され前記ゲートを開閉す
るスリーブバルブとを具備したことを特徴とする射出成
形金型にある。
【0018】請求項2は、請求項1の前記スリーブバル
ブは、基端部がバルブ作動用ピストンに螺合された進退
調整部材に支持され、ゲートを開閉するスリーブバルブ
の先端遮断部の押切り面の調整が可能であることを特徴
とする。
【0019】請求項3は、前記スリーブバルブを進退駆
動するバルブ作動機構は、後退時のストロークを調整す
るストローク調整部材を有し、ゲートの開度を調整可能
であることを特徴とする。
【0020】請求項4は、請求項1の前記キャビティコ
アには位置決めピンが設けられ、前記スリーブガイドニ
ードルの先端部に前記位置決めピンに係合する係合凹部
を有していることを特徴とする。
【0021】前述した構成の射出成形金型によれば、ス
リーブガイドニードルの内部に冷却媒体流通管が軸方向
の略全長に亘って挿入され、管内部に冷却媒体の流通往
路を形成し、管外部に冷却媒体の流通帰路を形成したた
め、ゲート部分を冷却媒体によって効率的に冷却でき
る。
【0022】また、ゲートが開放して溶融樹脂がゲート
に流れ込み、キャビティコアに樹脂圧力が加わっても、
キャビティコアがスリーブガイドニードルによって係合
支持されているため、キャビティコアの傾きを防止でき
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明するが、従来と同一構成部分は同一番
号を付して説明を省略する。図1は、マルチゲート式の
射出成形金型の要部を示す。図1に示すように、ノズル
ホルダ25の樹脂通路25aにはステンレス等の金属か
らなる筒状のスリーブガイドニードル31が貫通して設
けられている。このスリーブガイドニードル31は基端
部はバルブ作動機構を構成するエアシリンダ23のバル
ブ作動用ピストン23aに穿設された貫通孔32を貫通
してベースプレート10に固定されている。
【0024】前記スリーブガイドニードル31には円筒
状のスリーブバルブ33が軸方向に進退自在に嵌合され
ている。このスリーブバルブ33の基端部は進退駆動用
のエアシリンダ23のバルブ作動用ピストン23aに固
定され、先端部はゲート30まで延長し、テーパ面から
なる先端遮断部の押切り面33aを形成している。
【0025】前記スリーブガイドニードル31の内部に
は図2及び図3にも示すように、冷却媒体流通管40が
軸方向の略全長に亘って挿入されている。この冷却媒体
流通管40はステンレス等の金属からなる薄肉パイプで
あり、スリーブガイドニードル31の内径より細径に形
成されている。そして、冷却媒体流通管40の管内部に
は水などの冷却媒体を流通する流通往路40aが形成さ
れ、管外部、つまりスリーブガイドニードル31の内周
面との間には冷却媒体の流通帰路40bが形成されてい
る。
【0026】冷却媒体流通管40の先端開口はスリーブ
ガイドニードル31の先端近傍まで延長しており、冷却
媒体流通管40の基端部側から供給された冷却媒体が流
通往路40aを介して先端側のゲート30の近傍まで流
れ、先端開口から折り返して流通帰路40bを介してス
リーブガイドニードル31の基端側に還流するようにな
っている。
【0027】また、前記ベースプレート10には凹陥部
10が設けられ、この凹陥部10aにはブロック41が
埋設されている。このブロック41には冷却媒体供給源
(図示しない)に連通する冷却媒体供給路42と冷却媒
体帰還路43が設けられている。そして、冷却媒体供給
路42は前記冷却媒体流通管40の流通往路40aと連
通し、冷却媒体帰還路43は流通帰路40bと連通して
いる。
【0028】一方、前記ゲート30は、円環状に形成さ
れており、図2に示すように、スリーブバルブ33の先
端遮断部の押切り面33aでゲート30を開閉するよう
になっている。さらに、スリーブバルブ33の押切り面
33aの角度はキャビティプレート34aに形成された
ノズル34のテーパ内周面34bと同一角度に形成さ
れ、スリーブバルブ33の前進時には押切り面33aと
テーパ内周面34bとが密着し、ゲート30を確実に遮
断するようになっている。
【0029】キャビティ35は、例えば薄肉円筒状の成
形品を成形するために形成されており、大径部35aと
小径部35bとからなり、両者は傾斜部35cによって
連続している。このキャビティ35を形成するキャビテ
ィコア36にはその頂部36aと同心的に貫通孔36b
が穿設され、この貫通孔36bには位置決めピン44が
挿入されている。位置決めピン44はキャビティコア3
6の頂部36aより僅かに突出しており、この位置決め
ピン44には前記スリーブガイドニードル31の下端面
に穿設された係合凹部45と係合している。したがっ
て、スリーブガイドニードル31は位置決めピン44に
よって位置決めされた状態でキャビティ35の小径部3
5bに挿入されており、スリーブガイドニードル31の
先端部分はコアピンを兼ねている。
【0030】また、位置決めピン44にスリーブガイド
ニードル31の下端面に穿設された係合凹部45が係合
していることから、位置決めピン44によってスリーブ
ガイドニードル31を支持している。すなわち、キャビ
ティコア36は成形品の形状によって異なるが、細長い
筒状成形品の場合には細長い円柱体となり、しかも基端
部が固定されているだけであるため、キャビティ35に
注入される樹脂圧力によって傾く虞があるが、スリーブ
ガイドニードル31の先端部分がコアピンを兼ねて傾き
を防止している。
【0031】また、スリーブガイドニードル31及びス
リーブバルブ33が貫通する前記バルブ作動用ピストン
23aには嵌合穴46が設けられ、この嵌合穴46の内
周面には雌ねじ部47が形成されている。この雌ねじ部
47には有底円筒状で、上端に鍔部48aを有する進退
調整部材48が螺合されている。すなわち、進退調整部
材48の外周面には雌ねじ部47に螺合する雄ねじ部4
8aが設けられ、進退調整部材48を回転することによ
りスリーブバルブ33の進退調整ができるようになって
いる。
【0032】進退調整部材48の底部にはスリーブガイ
ドニードル31を含むスリーブバルブ33が貫通する貫
通孔49が設けられ、この貫通孔49の開口縁にはスリ
ーブバルブ33の基端部に設けられたフランジ部33b
が係止されている。進退調整部材48の内周面にも雌ね
じ部50が形成され、この雌ねじ部50にはスリーブガ
イドニードル31を含むスリーブバルブ33と嵌合し、
かつ前記スリーブバルブ33のフランジ部33bを押し
付け固定する締付け部材51が螺挿されている。
【0033】したがって、進退調整部材48を回すこと
により、バルブ作動用ピストン23aの嵌合穴46に対
するねじ込み深さが変化し、この進退調整部材48に係
止されたスリーブバルブ33の進退量を調整できる。す
なわち、スリーブバルブ33を固定金型2に組み付ける
際には、スリーブバルブ33の先端遮断部の押切り面3
3aをキャビティプレート34aのテーパ内周面34b
に押し付け、ゲート30を完全に遮断するように微妙な
調整が必要であるが、この発明の場合、進退調整部材4
8を回してスリーブバルブ33の進退量を容易に微調整
できる。そして、調整後においては、進退調整部材48
の雄ねじ部48aにロックナット52を締め付けること
により、進退調整部材48をロックできる。なお、隙間
αは進退調整部材48の調整ストロークである。
【0034】また、図4に示すように、前記進退駆動用
のエアシリンダ23の前部には第1のポート53が設け
られ、後部には第2のポート54が設けられ、第1と第
2のポート53,54の間にバルブ作動用ピストン23
aのフランジ部23bが位置するようになっている。し
たがって、第1のポート53からエアシリンダ23にエ
アーを供給することにより、バルブ作動用ピストン23
aが後退し、第2のポート54からエアシリンダ23に
エアーを供給することにより、バルブ作動用ピストン2
3aが前進するようになっている。
【0035】そして、バルブ作動用ピストン23aのフ
ランジ部23bにおける背面側には後退時のストローク
を調整するストローク調整部材55が設けられている。
このストローク調整部材55はプレートからなり、肉厚
の異なる複数種類のストローク調整部材55を用意し、
選択的にフランジ部23bに固定することにより、バル
ブ作動用ピストン23aの後退時のストロークaを調整
できる。すなわち、スリーブバルブ33の後退時におけ
るノズル34のテーパ内周面34aに対する押切り面3
3aの間隔を図5(a)に示すように狭い間隔bにした
り、図5(b)に示すように広い間隔cにすることがで
きる。
【0036】したがって、金型本体には複数のキャビテ
ィを設けたマルチゲート式の場合、中央の溶融樹脂注入
口からキャビティまでの樹脂通路の距離が一定ではな
く、樹脂通路の距離が長くなるにつれて注入された溶融
樹脂の圧力が低下する。したがって、一定の成形品を得
るためには、溶融樹脂注入口からキャビティまでの樹脂
通路の距離が長いキャビティのゲートは距離の短いキャ
ビティよりゲート開度を広くする必要があるが、前述し
たように、肉厚の異なる複数種類のストローク調整部材
55を用意し、選択的にフランジ部23bに固定するこ
とにより、バルブ作動用ピストン23aの後退時のスト
ロークaを調整できる。
【0037】したがって、溶融樹脂注入口からキャビテ
ィまでの樹脂通路の距離が長いキャビティのゲートは、
肉厚の薄いストローク調整部材55をセットし、スリー
ブバルブ33の後退時におけるノズル34のテーパ内周
面34aに対する押切り面33aの間隔を広く(ゲート
開度を大きく)し、逆に溶融樹脂注入口からキャビティ
までの樹脂通路の距離が短いキャビティのゲートは、肉
厚の厚いストローク調整部材55をセットし、スリーブ
バルブ33の後退時におけるノズル34のテーパ内周面
34aに対する押切り面33aの間隔を狭く(ゲート開
度を小さく)できる。
【0038】次に、前述のように構成された射出成形金
型の作用について説明する。射出成形機のノズルから溶
融樹脂注入口に溶融樹脂を射出すると、溶融樹脂はホッ
トランナーマニホールド13の樹脂通路12を介して樹
脂通路25aに導かれ、さらにノズル34の順に導かれ
るが、ノズル34のテーパ内周面34bとスリーブバル
ブ33の押切り面33aとが密着してゲート30が遮断
されているため溶融樹脂はノズル34部分で止まってい
る。
【0039】そこで、バルブ作動用ピストン23aを作
動してスリーブガイドニードル31をガイドとしてスリ
ーブバルブ33を後退させると、押切り面33aがゲー
ト30から離れ、円環状のゲート30が開口して樹脂通
路25aの内部の溶融樹脂はゲート30を介してキャビ
ティ35に充填される。このとき、キャビティ35に注
入される樹脂圧力が、スリーブガイドニードル31の先
端部に加わるが、ゲート30は円環状であり、しかもス
リーブガイドニードル31は位置決めピン44によって
支持されているため、傾くことはなく、キャビティ35
に均一に溶融樹脂が流れる。
【0040】所定量の溶融樹脂の充填が完了すると、バ
ルブ作動用ピストン23aが作動してスリーブバルブ3
3が前進し、ノズル34のテーパ内周面34bとスリー
ブバルブ33の押切り面33aとが密着してゲート30
が遮断される。
【0041】したがって、圧力損失がなく、成形サイク
ルを高めることができる。またゲート30が円環状であ
り、成形品の端面から注入しているために成形品のゲー
ト跡が残ることがなく、品質の高い成形品を成形できる
という効果がある。
【0042】また、このとき、冷却媒体供給路42から
水からなる冷却媒体が冷却媒体流通管40の流通往路4
0aを流通し、先端側のゲート30の近傍まで流れ、先
端開口から折り返して流通帰路40bを介してスリーブ
ガイドニードル31の基端側の冷却媒体帰還路43に還
流するため、スリーブガイドニードル31は冷却媒体に
よって冷却され、しかも冷却媒体は先端側のゲート30
の近傍まで流れるためゲート30を効率的に冷却するこ
とができる。
【0043】図6は得られた成形品を示し、同図(a)
は注射器のシリンジであり、同図(b)は筒状体であ
る。これらの成形品Aはその端面から矢印で示すように
樹脂が注入されるため、成形品Aの外周面にはゲート跡
が残らない。成形品Aの端面Bには環状ゲートによる環
状ゲート跡がある程度残るが、端面Bであるため目立た
ないと共に、成形品Aの形状の一部に見える。同図
(c)はスリーブガイドニードル31の先端部がキャビ
ティコアの役目をして成形品Aの内周面を形成した成形
品Aを示したものであり、スリーブバルブ33の先端面
が成形品Aの端面を形成してゲート跡が残らないように
したものである。
【0044】なお、前記実施形態においては、冷却媒体
として水を使用しているが、エアーを供給して冷却する
ようにしてもよい。また、前記実施形態においては、マ
ルチゲート式の射出成形金型について説明したが、ダイ
レクトゲート式射出成形金型にも適用できる。
【0045】
【発明の効果】この発明は、前述の如く構成したから、
ゲート部分の冷却効率が高く成形サイクルの短縮により
生産性の向上を図ることができる。また、溶融樹脂の注
入によってキャビティコアに樹脂注入圧力が加わっても
キャビティコアが傾くことがなく、樹脂が均一にキャビ
ティ内に流入し、圧力損失も少なく、バラツキのない品
質の高い成形品を得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す射出成形金型
の要部の縦断正面図。
【図2】図1のII部分を拡大して示す進退調整部材の説
明図。
【図3】図1のIII 部分を拡大して示すゲートの押切り
面部分の説明図。
【図4】図1のII部分を拡大して示すストローク調整部
材の説明図。
【図5】図1のIII 部分を拡大して示すゲート開度調整
の説明図。
【図6】得られた成形品の縦断側面図。
【図7】従来の射出成形金型を示し、(a)は遮断状態
の縦断正面図、(b)は開放状態の縦断正面図。
【符号の説明】
2…固定金型 3…可動金型 25a…樹脂通路 30…ゲート 31…バルブガイドニードル 33…スリーブバルブ 35…キャビティ 36…キャビティコア 40…冷却媒体流通管 48…進退調整部材 55…ストローク調整部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定金型と、この固定金型に対して進退
    可能な可動金型と、前記固定金型と可動金型との間に形
    成されたキャビティと、前記固定金型に設けられた樹脂
    注入口およびこれと連通する樹脂通路と、この樹脂通路
    に連通して設けられ溶融樹脂を前記キャビティに導く環
    状のゲートと、前記樹脂通路およびゲートに貫通して設
    けられ先端部が前記キャビティを形成するキャビティコ
    アに係合支持された筒状のスリーブガイドニードルと、
    このスリーブガイドニードルの内部に軸方向の略全長に
    亘って挿入され、管内部に冷却媒体の流通往路を形成
    し、管外部に冷却媒体の流通帰路を形成した冷却媒体流
    通管と、前記スリーブガイドニードルの外部に軸方向に
    進退自在に嵌合され前記ゲートを開閉するスリーブバル
    ブとを具備したことを特徴とする射出成形金型。
  2. 【請求項2】 前記スリーブバルブは、基端部がバルブ
    作動用ピストンに螺合された進退調整部材に支持され、
    ゲートを開閉するスリーブバルブの先端遮断部の押切り
    面の調整が可能であることを特徴とする請求項1記載の
    射出成形金型。
  3. 【請求項3】 前記スリーブバルブを進退駆動するバル
    ブ作動機構は、後退時のストロークを調整するストロー
    ク調整部材を有し、ゲートの開度を調整可能であること
    を特徴とする請求項1記載の射出成形金型。
  4. 【請求項4】 前記キャビティコアには位置決めピンが
    設けられ、前記スリーブガイドニードルの先端部に前記
    位置決めピンに係合する係合凹部を有していることを特
    徴とする請求項1記載の射出成形金型。
JP19580797A 1997-07-22 1997-07-22 射出成形金型 Expired - Fee Related JP3948791B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19580797A JP3948791B2 (ja) 1997-07-22 1997-07-22 射出成形金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19580797A JP3948791B2 (ja) 1997-07-22 1997-07-22 射出成形金型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1134118A true JPH1134118A (ja) 1999-02-09
JP3948791B2 JP3948791B2 (ja) 2007-07-25

Family

ID=16347317

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19580797A Expired - Fee Related JP3948791B2 (ja) 1997-07-22 1997-07-22 射出成形金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3948791B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002079550A (ja) * 2000-06-28 2002-03-19 Mitsubishi Materials Corp 成形品の製造方法およびこの方法に用いるバルブゲート式金型装置
WO2003002326A1 (fr) * 2001-06-27 2003-01-09 Mitsubishi Materials Corporation Procede de fabrication de produit moule et dispositif de moulage metallique du type a clapet de valve
WO2005011954A1 (ja) * 2003-08-04 2005-02-10 Coki Engineering Inc. 金型とその金型による成形体の成形方法
JP2009279871A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Toyota Auto Body Co Ltd 射出成形機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002079550A (ja) * 2000-06-28 2002-03-19 Mitsubishi Materials Corp 成形品の製造方法およびこの方法に用いるバルブゲート式金型装置
WO2003002326A1 (fr) * 2001-06-27 2003-01-09 Mitsubishi Materials Corporation Procede de fabrication de produit moule et dispositif de moulage metallique du type a clapet de valve
WO2005011954A1 (ja) * 2003-08-04 2005-02-10 Coki Engineering Inc. 金型とその金型による成形体の成形方法
JP2009279871A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Toyota Auto Body Co Ltd 射出成形機

Also Published As

Publication number Publication date
JP3948791B2 (ja) 2007-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6343922B1 (en) Manifold system having flow control using pressure transducers
JP2612795B2 (ja) ランナーレス射出成形装置
US5895669A (en) Injection molding shut-off bushing with separate material flow path
JPH02253911A (ja) 弁ゲート式高温湯道射出成形装置
JP2005132079A (ja) 加熱ランナ共押出しノズル
JP3107502B2 (ja) 射出成形金型
JPH046533B2 (ja)
US7306455B2 (en) Multi-position valve pin for an injection molding apparatus
JPH06246798A (ja) 成形装置
JPS597575B2 (ja) 合成樹脂射出成形方法およびその装置
CS169991A3 (en) Injection moulding moulds with a hot running system
US5037598A (en) Reciprocating heated nozzle
JPH1134118A (ja) 射出成形金型
US6174158B1 (en) Injection molding shut-off bushing with separate material flow path
US20060159798A1 (en) Method for producing mould parts by injection and plugged needle nozzle for an injection mould
JP3457715B2 (ja) 成形金型用ノズルホルダユニット
US6398541B1 (en) Injection molding shut-off bushing with separate material flow path
US20190291320A1 (en) Hot runner system for injection molding
JP2597030B2 (ja) ニードル弁ノズル
JPH11277587A (ja) 中空製品用射出成形金型
CN210705819U (zh) 热嘴组件及热流道系统
JP3913630B2 (ja) 射出成形金型
JP2515991Y2 (ja) 射出成形機の保圧装置
JPH0723519U (ja) ゲートバルブ駆動装置およびゲートバルブ駆動装置を備えた成形用金型
JPH0727821U (ja) 射出成形用加熱プローブのチップ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070417

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100427

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110427

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110427

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120427

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130427

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130427

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140427

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees