JPH11277587A - 中空製品用射出成形金型 - Google Patents
中空製品用射出成形金型Info
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- JPH11277587A JPH11277587A JP8309598A JP8309598A JPH11277587A JP H11277587 A JPH11277587 A JP H11277587A JP 8309598 A JP8309598 A JP 8309598A JP 8309598 A JP8309598 A JP 8309598A JP H11277587 A JPH11277587 A JP H11277587A
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Abstract
を精度及び効率良く成形することが可能な中空製品用射
出金型を提供する。 【解決手段】固定側金型20内に設けたキャビティ空間
Cと、該空間Cの中心軸に沿って貫通し基端を可動側金
型2に固定されたコア6と、固定側金型20内に設けら
れ上記キャビティ空間Cと同軸に先端が配設されたゲー
トノズル50と、このノズル50に巻付けたヒータ55
と、上記ノズル50の中心軸に沿ってスライド自在に貫
通するバルブステム70とを含み、上記コア6の先端の
ピン12をスライド可能に嵌合する細長い凹部72を上
記ステム70の先端に設け、ゲートノズル50先端側の
ノズルチップ56におけるガイド57の開口部58が上
記ステム70の周面を支持し、且つ上記開口部58に設
けた凹溝状の隙間59とスライドする上記ステム70と
の周面とによりゲートGの開閉を可能とした中空製品用
射出成形金型1。
Description
ンシルのケースのような細長い中空製品や、中心に細径
の透孔を有する樹脂製品を連続して成形するための中空
製品用射出成形金型に関する。
図6(A)に示すような型閉め状態を有するコールドラン
ナ方式の射出成形金型150が使用されている。上記金
型150は、図示しない可動側金型に左端を固定された
略円筒形のコア152と、このコア152が中心を貫通
するキャビティ空間158を有するキャビティ金型(入
子)162を含む固定側金型160とを有する。上記コ
ア152は、その右端側に傾斜縮径部156を介して細
径のピン154を突出させている。
すように、キャビティ金型162を支持するキャビティ
プレート161と、その右側のランナープレート16
4、ランナー払出板166、及び固定側取付板168と
からなる。上記ランナープレート164には、前記コア
152のピン154の先端を受け入れる凹部163と、
この凹部163に近接し且つ左端にゲートGを有する細
長い円錐形の射出孔170と、複数の射出孔170を中
心で集束する放射状の分岐孔172が形成されている。
取付板168とに跨って貫通し、且つ後者に固定された
スプルブッシュ176には、上記各分岐孔172と連通
するテーパ孔174が穿設され、その右端に図示しない
成形機の先端部を受け入れる球面部178が位置する。
更に、固定側取付板168の中央の通し孔167内に上
記球面部178が配置され、上記通し孔167の周囲に
ロケートリング169が配設されている。
い成形機からテーパ孔174、分岐孔172、及び射出
孔170を通った樹脂材料Mは、ゲートGを介して前記
キャビティ空間158内に充填され、細長い中空製品に
成形される。この製品はコア152及び可動側金型と共
に、図示で左方に移動する型開きにより適宜取り出され
る。一方、固定側金型160内の各射出孔170、各分
岐孔172、及びテーパ孔174中には、コールドラン
ナ(樹脂残り)が残留する。そのため、図中の矢印のよう
に、キャビティプレート161とランナープレート16
4を可動側金型と共に先ず左方にスライドさせ、次にラ
ンナー払出板166を左方にスライドして、上記コール
ドランナを除去する必要がある。
空間158に対して斜め方向から複数の射出孔171を
ランナープレート164とキャビティ金型162に穿設
し、樹脂材料Mをキャビティ158空間内に充填する場
合もある。この場合も上記同様にコールドランナの除去
が必要となる。何れにせよ射出金型150は、コールド
ランナ方式であるため、成形する度にコールドランナの
除去作業が必要となる。従って、生産性が劣ると共に樹
脂材料の歩留まりも低いという問題を有する。
記凹部163に当接すると共に、射出孔170,171
がキャビティ158の中心軸に対して偏心しているた
め、ピン154自体が損傷したり変形するおそれもあっ
た。ところで、生産性を上げるにはホットランナ方式の
射出金型を用いることが考えられる。しかし、単にホッ
トランナ方式を適用した場合、周囲にヒータを巻付けた
太径のゲートノズルを用いるため、細長いキャビティ空
間の中心を貫通するコアの先端を支える手段がなく、当
該コアが片持ち状態となる。このため、樹脂製品の中空
部の精度が低下するという問題があった。
来の技術における問題点を解決し、ホットランナ方式に
より中空樹脂製品を精度及び効率良く連続成形すること
が可能な中空製品用射出金型を提供することを課題とす
る。
決するため、ホットランナ方式におけるゲートノズルを
開閉するバルブステムとコアの先端同士を互いにスライ
ド可能に嵌合することに着想して成されたものである。
即ち、本発明の中空製品用射出金型は、固定側又は可動
側金型内に設けられたキャビティ空間と、このキャビテ
ィ空間の中心軸に沿って貫通し且つ基端を可動側金型に
固定されたコアと、固定側金型内に設けられ上記キャビ
ティ空間と同軸に先端が配設されたゲートノズルと、こ
のゲートノズルに巻付けたヒータと、上記ゲートノズル
の中心軸に沿って該ノズル内をスライド自在に貫通する
バルブステムとを含む射出成形金型であって、上記コア
の先端に設けたピンに対しバルブステムの先端に設けた
凹部を嵌合して該ステムをスライド可能にすると共に、
ゲートノズル先端側のノズルチップが上記ステムの周面
を支持し、且つ上記チップにおけるバルブステムに隣接
する位置に設けた隙間とスライドする上記ステムの周面
とによりゲートの開閉を可能とした、ことを特徴とす
る。
テム先端の凹部とがスライド可能に嵌合すると共に、バ
ルブステムもゲートノズル先端のノズルチップに支持さ
れた状態でゲートの開閉が可能となる。このため、互い
に長尺なコアと上記ステムを用いても両者がキャビティ
空間又はゲートノズルの中心からずれることがない。従
って、中空樹脂製品をホットランナ方式によって、精度
良く効率を高めて連続的に成形することが可能となる。
イドにおける開口部を軸方向に沿って凹溝状に複数個切
り欠いたものや、この開口部の中空部側の内隅のみを複
数ヶ所において切除したもの等が含まれる。また、上記
キャビティ空間には次述する細長い円筒体や多角形筒体
の他、中心に細径の透孔を有する柱形や円錐形の筒体や
ディスク形のものも含まれる。
前記ゲートノズル寄りに傾斜縮径部が形成され、前記コ
アの先端寄りに上記傾斜縮径部と略相似形の斜め縮径部
が形成されている、中空製品用射出成形金型も含まれ
る。これにより、各種の形状を有する細長い中空樹脂製
品を均一な肉厚にして正確で効率良く成形することがで
きる。
ムを軸方向に沿って貫通し、且つ該ステムの基端寄りに
おいて開口する樹脂材料の戻り流路を設けた、中空製品
用射出成形金型も含まれる。これにより、ゲートノズル
から射出される樹脂材料の一部が上記凹部内に侵入して
もこれをホットな流動状態にして基の供給路側に戻すか
外部に排出することができ、コアとバルブステムとの嵌
合状態を正確に維持できる。
ア及びこれと嵌合するバルブステムを軸方向に沿ってそ
れぞれ貫通し、該ステムの基端寄りにおいて外部に連通
する冷気流路を設けた、中空製品用射出成形金型も含ま
れる。これにより、細径のコアに対する冷却を確実に行
うことができ、中空樹脂製品の成形効率を一層高めるこ
とが可能となる。
固定側又は可動側金型に複数個形成され、これらに対応
する固定側金型の位置に同数個の前記ゲートノズル及び
バルブステムが設けられている、中空製品用射出成形金
型も含まれる。これにより、1回の射出工程により複数
の中空樹脂製品の成形を効率良く行うことができる。こ
の場合、同じキャビティ空間を複数設けて同形状の中空
製品を同時に複数成形することは勿論、互いに異なる形
状のキャビティ空間を複数設けて異種の中空製品を同時
に成形することも可能である。
適な形態を図面と共に説明する。図1は本発明における
1形態の射出成形金型1の要部を示す断面図である。こ
の射出成形金型1は、図示で左側の可動側金型2と、こ
の右側に位置する固定側金型20とからなる。可動側金
型2は、左端のコアバックプレート4と、該プレート4
の凹み5内に基端7を固定された細長い円柱形のコア6
と、該コア6を貫通させる透孔15を有するストッパプ
レート14と、上記コア6のテーパ部8をテーパ孔17
で押えるストッパリング16とからなる。この可動側金
型2は、図示しない成形機における油圧シリンダ等によ
って図示で左方へ一体にスライド可能とされている。上
記コア6は、細長い円筒形のキャビティ空間Cの中心軸
に沿う本体9と、その先(右)端寄りの斜め縮径部10を
介して右側に突出する細径のピン12を有する。
間を内設するキャビティ金型(入子)22と、係る金型2
2を複数個支持するキャビティプレート28と、これら
の右側に隣接するキャビティバックプレート30、マニ
ホールドプレート34、及び固定側取付板60とからな
る。また、上記キャビティ金型22の右側には、キャビ
ティ空間Cの一部を形成する傾斜縮径部23と、上記コ
ア6のピン12を貫通させる細い貫通孔24と、その右
側に大小のリング形の段部26,27が形成されてい
る。更に、キャビティバックプレート30とマニホール
ドプレート34の各通し孔32,35内には、次述する
ゲートノズル50が貫通する。
ル50の先(左)端側にネジ結合等によって固定されたノ
ズルチップ56は、先端がキャビティ金型22の段部2
6内に位置する。上記ノズル50の本体52の周囲に
は、ヒータ55が巻付けられている。また、図2(B)の
ように、右側にネジ部nを有するノズルチップ56の先
(左)端側におけるテーパ形のガイド57の中央には、複
数の凹溝状の隙間59が対称に形成された開口部58が
設けられている。この開口部58内を前記コア6のピン
12とこれに嵌合する後述するバルブステム70の先端
側が貫通する。上記複数の隙間59は、樹脂材料をキャ
ビティ空間C内へ流入させるためのゲートGへの流路と
なる。
34内には、通し孔35に連通する中空部36が設けら
れ、その段部38にゲートノズル50右端のインシュレ
ータ54が支持される。また、上記中空部36内には、
マニホールド40が周囲に間隙を設け保温可能にして内
蔵されている。このマニホールド40は、図示しない成
形機の射出部から送給される樹脂材料を各ゲートノズル
50に分流させる分岐孔42と、上記ノズル50内の細
長い中空部53に連通し、上記分岐孔42に接続する中
空部44とを有する。更に、マニホールド40は複数の
ヒータ46を内蔵し、分岐孔42や中空部44内の樹脂
材料を保温する。尚、マニホールド40と固定側取付板
60との間にはステムブッシュ78が介在している。ま
た、上記マニホールドプレート34には図示しない冷却
水路が内設されている。
ゲートノズル50の各中空部44,53の中心には、細
長いバルブステム70がスライド可能に貫通する。この
ステム70は、先(左)端面に開口する細長い凹部72を
有し、該凹部72内に前記コア6のピン12が嵌合す
る。また、上記凹部72寄りの外周面は、前記ノズルチ
ップ56におけるガイド57先端の開口部58の内周面
に摺接している。更に、バルブステム70の基端はマニ
ホールド40等を貫通し、前記固定側取付板60に内蔵
されたエアシリンダ62のピストン64に固定されてい
る。上記シリンダ62には、ピストン64を挟んで給/
排気孔66,68が連通し、これらを介してエアを供給
・排出することによりピストン64を動かすと共に、上
記バルブステム70をその軸方向にスライドさせる。
よって説明する。図3(A)は射出成形金型1を型閉め
し、且つゲートGを閉じた状態を示す。図示しない成形
機から送給される溶融した樹脂材料Mは、分岐孔42及
び中空部44を介してゲートノズル50の中空部53内
に送給される。図3(A)において、バルブステム70は
その凹部72内に前記コア6のピン12を嵌合したまま
前記エアシリンダ62により左側に予めスライドされて
いる。このため、バルブステム70の先端側は、キャビ
ティ金型22の細い貫通孔24内を閉じるため、ゲート
Gを閉じた状態となる。従って、ゲートノズル50の中
空部53内の樹脂材料Mは、ノズルチップ56の隙間5
9を通過するがキュビティ空間C中に入れず、上記チッ
プ56周囲の段部26内に進入する。
バルブステム70を右側にスライドさせると、図3(B)
に示すようにゲートGを開いた状態となる。即ち、バル
ブステム70はその凹部72内にコア6先端のピン12
を嵌合したまま移動し、その先端側の外周面はノズルチ
ップ56の開口部58に摺触して支持される。同時に、
該開口部58に設けた各隙間59を介して樹脂材料M
は、左側の貫通孔24内に進入可能となり、図示のよう
にキャビティ空間C内に充填される。この場合、コア6
とバルブステム70とは互いの先端同士が嵌合すると共
に、該ステム70の先端側の外周面がノズルチップ56
の開口部58に支持されているので、溶けた樹脂材料M
の注入圧力によって心振れを生じることがない。従っ
て、中空部が偏心しておらず均一な肉厚の細長い中空樹
脂製品Pを成形することができる。
コア6のピン12はその先端が開口部58を通ってノズ
ルチップ56内に位置する長さを必要とする。また、こ
のピン12を嵌合するバルブステム70の凹部72も上
記スライドの前後において常にピン12を受け入れ得る
長さ(深さ)を必要とする。そして、樹脂材料Mがキャビ
ティ空間C内に充填された後、前記エアシリンダ62を
逆に駆動してバルブステム70を左側にスライドさせ、
前記図3(A)に示す状態に戻す。これによりゲートGは
再び閉じる。次に、成形された中空樹脂製品Pはコア6
を含む可動側金型2(4,6,14,16)全体と共に左側
へスライドされ、型開きした後、適宜ノックアウト手段
によりコア6から取り外される。その後、図3(A)の型
閉め状態に戻し、ゲートノズル50の中空部53内でヒ
ータ55により保温されていた樹脂材料Mを次の射出成
形に使用する。これらの操作を繰り返すことにより、中
空樹脂製品Pを連続して成形することができる。
る。図4(A)は、バルブステム70の凹部72から該ス
テム70の軸方向に沿って細径の戻り流路74を貫通
し、該ステム70の基端寄りの位置から開口76させた
ものである。即ち、前記図3(B)の射出状態において樹
脂材料Mが低粘度樹脂の場合、該樹脂材料Mは、キャビ
ティ空間C側に流れると共に、その一部はピン12との
間隙を縫ってバルブステム70の凹部72内にも侵入し
得る。これを放置すると、ピン12との嵌合が不十分に
なり、正確なゲートGの開閉に支障を来すことにもな
る。そこで、バルブステム70中に上記戻り流路74を
設け、凹部72内に侵入した樹脂材料Mを溶融状態のま
ま該ステム70の基端寄りの開口76から排出可能とし
たものである。尚、開口76から排出された樹脂材料M
は、断面ハット形のステムブッシュ78内に送られて貯
留され、追って行われる本金型1の保守点検時に外部へ
除去される。
コア6はこれを覆った樹脂材料Mによって加熱されると
共に、逆に樹脂材料Mを冷す働きもする。しかし、コア
6は細長いため、通常のようなUターン形の冷却水路を
穿設することが困難である。そこで、可動側金型2から
コア6をワンウェイで通る冷気流路80を設け、その排
気について前記バルブステム70を活用するようにした
ものである。即ち、図4(B)に示すように、コアバック
プレート4に逆L形の流路3を形成し、コア6の中心に
流路6aを貫通させ、そのピン12の先端で開口させる
と共に、バルブステム70の中心にも流路81を貫通さ
せている。
ダ62のピストン64を貫通する基端部71となってお
り、上記シリンダ62内にはこの基端部71をスライド
可能に受け入れる窪み63が形成されている。上記流路
81の基端部71にはこの窪み63内に開口する出口8
2が形成され、且つ上記窪み63から外部に連通する流
路84が固定側取付板60に形成されている。これら流
路3,6a,81,84,凹部72及び窪み63によって
冷気流路80が形成される。そして、図4(B)のよう
に、コア6のピン12とバルブステム70の凹部72を
嵌合し、図示しないコンプレッサ等により流路3,6a
に送気された冷気はコア6を冷却すると同時に、コア6
の周囲を覆った樹脂材料Mにより暖められる。この暖気
は、上記凹部72、流路81、窪み63、及び流路84を順
次経て外部に排気される。従って、細長いコア6を確実
に冷却することができる。尚、可動側金型2を左方へス
ライドする前に、上記冷気の供給は停止される。
る。図5(A)に示す射出成形金型90は、前記同様に左
側の基端を固定された円柱形のコア92と、このコア9
2に中心を貫通させるキャビティ空間Cを有するキャビ
ティ金型96と、その右側の段部97内に装入されたノ
ズルゲート100とからなる。コア92は、斜め縮径部
93を介して細長いピン94を有し、該ピン94はキャ
ビティ金型96内の細い貫通孔98の中心を貫通する。
また、ノズルゲート100は、その本体102の先端に
前記同様のノズルチップ104を固定し、且つその円錐
形のガイド106の中央部に開口部105を有する。上
記本体102の中心に図示で左右方向に図示しない基端
側のエアシリンダによりスライドするバルブステム10
8が配設され、その左(先)端は開口部105を貫通し
て、上記貫通孔98内に進入している。
い凹部109内には、上記コア92の対向するピン94
が嵌入する。更に、上記チップ104のガイド106の
開口部105における中空部101側の周縁には、図5
(A)に示すように、断面菱形の隙間107が複数個対称
に形成されている。先ず、図5(A)に示す状態でノズル
ゲート100の中空部101内に溶けた樹脂材料を充填
する。次いで、バルブステム108を右側にスライドし
て図5(B)に示す状態にする。即ち、該ステム108は
その凹部109内にコア92のピン94の先端が位置
し、且つ上記隙間107を介して上記中空部101内と
貫通孔98内とを連通状態とする。これによりゲートG
が開放され、図5(B)の矢印で示すように樹脂材料はキ
ャビティ空間C内に射出・充填される。
の内周面における隙間107以外の部分は、バルブステ
ム108の外周面を支えている。尚、成形後の型開きや
製品取出しは前記と同様に行われる。従って、係る射出
成形金型90のように、スライドするバルブステムの外
周面との間でゲートGの開閉を行うためのチップの隙間
は、前記凹溝状の隙間59に限らず、上記開口部105
内における中空部101側の周縁のみを切除した断面菱
形の隙間107を用いても前記金型1と同様の細長い樹
脂製品を成形することができる。但し、バルブステム1
08のスライドストロークを大きくし、且つその凹部1
09を長くすることに留意する必要がある。
は、可動側のコア112及びキャビティ空間Cを有する
キャビティスライド116と、固定側のゲート入子12
0、ゲートノズル122、及びバルブステム128とか
らなる。コア112は、斜め縮径部113と細長いピン
114を有し、このピン114はキャビティスライド1
16内の細い貫通孔117の中心を貫通する。該貫通孔
117の右側には円盤状の段部115が形成され、隣接
するゲート入子120側の段部118と共に、リング状
のキャビティ空間部分C′を形成する。上記ゲート入子
120は貫通孔119を介して段部118の反対側に大
きな段部121を有する。更に、この段部121内に配
設されるノズルゲート122は、その本体123の先端
に前記同様のノズルチップ124を固定し、且つそのガ
イド125の先端に開口部126を有する。
にスライドするバルブステム128が配設され、その左
(先)端は開口部126を貫通し、上記貫通孔119内に
進入する。また、上記ステム128の先端面に開口する
細長い凹部129内に、上記コア112のピン114が
嵌入する。更に、上記チップ124のガイド125の開
口部126におけるノズルゲート122の中空部側の周
縁には、図示のように断面菱形の隙間127が複数個対
称に形成されている。図5(C)に示す状態でノズルゲー
ト122の中空部内に樹脂材料を充填し、次にバルブス
テム128を右側にスライドする。即ち、該ステム12
8はその凹部129内にコア112のピン114の先端
が位置し、且つ上記隙間127を介して上記ノズル12
2の中空部内と貫通孔119内を連通状態にする。これ
によりゲートGが開放され、樹脂材料はキャビティ空間
部分C′を含むキャビティ空間C内に射出・充填され
る。従って、細長い中空部を有し、且つ一端にキャビテ
ィ空間部分C′に相当するリング状の鍔部分を有する樹
脂製品を正確且つ連続して成形することができる。
は、可動側のコア132、及びキャビティ空間Cを有す
るアウターコア136と、固定側のゲート入子138、
ゲートノズル140、及びバルブステム147とからな
る。コア132は、太径の円柱体131の右端面に細長
いピン134を有し、その周囲には薄肉の円筒体135
がスライド可能に位置する。アウターコア136の円柱
形のキャビティ空間C内の中心に上記コア132が位置
し、且つ上記円筒体135は上記空間Cの内周面に摺接
する。従って、図示でピン134が露出する円盤形の空
間が実際のキャビティ空間Cとなる。また、キャビティ
空間Cの右側面を形成するゲート入子138は、上記ピ
ン134をその中心に貫通させる貫通孔137とその右
側の段部139を有する。
トノズル140は、その本体141の先端に前記同様の
ノズルチップ142を固定し、且つそのガイド143の
先端に開口部144を有する。上記本体141の中心に
は図示で左右方向にスライドするバルブステム147が
配設され、その左(先)端は開口部144を貫通し、上記
貫通孔137内に進入する。上記ステム147の先端面
に開口する細長い凹部148内に、上記コア132のピ
ン134が嵌入する。また、上記チップ142のガイド
143の開口部144におけるノズルゲート140の中
空部146側の周縁には、図示のように断面菱形の隙間
145が複数個対称に形成されている。
の中空部146内に樹脂材料を充填し、次にバルブステ
ム147を右側にスライドする。すると、該ステム14
7の凹部148内にコア132のピン134の先端が位
置し、且つ上記隙間145を介して中空部146内と貫
通孔137内を連通状態になる。これによりゲートGが
開放され、樹脂材料は円盤形のキャビティ空間C内に射
出・充填され、細径の透孔を中心付近に有する樹脂製品
を正確且つ連続して成形できる。尚、型開きした際に前
記円筒体135を右側にスライドさせることで、成形済
みの樹脂製品を容易に取り出すことができる。また、コ
ア132と円筒体135とを図示よりやや左側に位置決
めして、軸方向にやや長くした円柱体状のキャビティ空
間Cとし、上記と同じく樹脂材料を射出・充填すること
により、中心に細径の透孔を有する円柱状の樹脂製品を
成形することもできる。
定されるものではない。例えばコア先端におけるピンの
外周面と、バルブステム先端における細長い凹部の内周
面とを同じ傾斜の緩いテーパ面とし、上記凹部内への樹
脂材料の進入を可及的に少なくすることもできる。ま
た、ノズルゲートのノズルチップにおけるガイド先端の
開口部内に形成する凹溝状の隙間や開口部の内周縁にの
み形成する断面菱形等の隙間は、2個以上であれば略対
称の位置に所望数設けることができる。且つ上記2種類
の隙間を1つのノズルチップに併設して、バルブステム
を2つのストロークによりスライドしてゲートの開閉を
行うことも可能である。
細長い正多角形や変形多角形を呈する中空体としたり、
それらの外周に前記リング形状等の鍔部分を一体に付設
したものとしても良い。また、細径の透孔を中心に有す
る3角形以上の正多角形や変形多角形を呈する偏平状の
キャビティとすることも可能である。尚、前記樹脂材料
には、アクリル、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ
エチレン、ポリカーボネート、ABS樹脂、又はPET
等の各種材質の樹脂を使用することが可能である。
金型によれば、細長い中空部又は細径の透孔を有する中
空樹脂製品をホットランナ方式によって、正確且つ連続
して効率良く成形することが可能となる。また、請求項
3の発明によれば、コアとバルブステムとの嵌合状態を
正確にでき、中空樹脂製品の成形精度を長く持続するこ
とが可能となる。更に、請求項4の発明によれば、細径
のコアに対しても確実に冷却を行うことができ、中空樹
脂製品の成形効率を一層高めることに寄与できる。加え
て、請求項5の発明によれば、一度に複数の中空樹脂製
品等を効率良く成形することができる。
示す断面図。
の部品の斜視図。
を示す要部断面図。
形態を示す要部断面図。
その作用を示す要部断面図。
を示す断面図。
Claims (5)
- 【請求項1】固定側又は可動側金型内に設けられたキャ
ビティ空間と、このキャビティ空間の中心軸に沿って貫
通し且つ基端を可動側金型に固定されたコアと、固定側
金型内に設けられ上記キャビティ空間と同軸に先端が配
設されたゲートノズルと、このゲートノズルに巻付けた
ヒータと、上記ゲートノズルの中心軸に沿って該ノズル
内をスライド自在に貫通するバルブステムとを含む射出
成形金型であって、 上記コアの先端に設けたピンに対しバルブステムの先端
に設けた凹部を嵌合して該ステムをスライド可能にする
と共に、ゲートノズル先端側のノズルチップが上記ステ
ムの周面を支持し、且つ上記チップにおけるバルブステ
ムに隣接する位置に設けた隙間とスライドする上記ステ
ムの周面とによりゲートの開閉を可能とした、ことを特
徴とする中空製品用射出成形金型。 - 【請求項2】前記キャビティ空間が細長く、その前記ゲ
ートノズル寄りに傾斜縮径部が形成され、前記コアの先
端寄りに上記傾斜縮径部と略相似形の斜め縮径部が形成
されている、 ことを特徴とする請求項1に記載の中空製品用射出成形
金型。 - 【請求項3】前記バルブステムの凹部から該ステムを軸
方向に沿って貫通し、且つ該ステムの基端寄りにおいて
開口する樹脂材料の戻り流路を設けた、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の中空製品用射
出成形金型。 - 【請求項4】前記可動側金型から進入し、前記コア及び
これと嵌合するバルブステムを軸方向に沿ってそれぞれ
貫通し、該ステムの基端寄りにおいて外部に連通する冷
気流路を設けた、 ことを特徴とする請求項請求項1乃至3の何れかに中空
製品用射出成形金型。 - 【請求項5】前記キャビティ空間とコアが前記固定側又
は可動側金型に複数個形成され、これらに対応する固定
側金型の位置に同数個の前記ゲートノズル及びバルブス
テムが設けられている、 ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに中空製品用
射出成形金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08309598A JP3859037B2 (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | 中空製品用射出成形金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08309598A JP3859037B2 (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | 中空製品用射出成形金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11277587A true JPH11277587A (ja) | 1999-10-12 |
JP3859037B2 JP3859037B2 (ja) | 2006-12-20 |
Family
ID=13792635
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08309598A Expired - Lifetime JP3859037B2 (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | 中空製品用射出成形金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3859037B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006103191A (ja) * | 2004-10-06 | 2006-04-20 | Nagamine Seisakusho:Kk | 中空部材の製造装置および中空部材の製造方法 |
JP2006297718A (ja) * | 2005-04-19 | 2006-11-02 | Yamauchi Corp | 電池用封口体並びにその射出成形金型および射出成形方法 |
CN104608336A (zh) * | 2015-01-26 | 2015-05-13 | 中山市美捷时包装制品有限公司 | 一种型芯与型腔中心定位机构 |
KR20160004687A (ko) * | 2014-07-04 | 2016-01-13 | 이상직 | 핫 런너 시스템에 구비되는 사변형 실린더 |
-
1998
- 1998-03-30 JP JP08309598A patent/JP3859037B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006103191A (ja) * | 2004-10-06 | 2006-04-20 | Nagamine Seisakusho:Kk | 中空部材の製造装置および中空部材の製造方法 |
JP4586483B2 (ja) * | 2004-10-06 | 2010-11-24 | 株式会社長峰製作所 | 中空部材の製造装置および中空部材の製造方法 |
JP2006297718A (ja) * | 2005-04-19 | 2006-11-02 | Yamauchi Corp | 電池用封口体並びにその射出成形金型および射出成形方法 |
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CN104608336A (zh) * | 2015-01-26 | 2015-05-13 | 中山市美捷时包装制品有限公司 | 一种型芯与型腔中心定位机构 |
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JP3859037B2 (ja) | 2006-12-20 |
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