JPH11340954A - 光クロック抽出回路 - Google Patents

光クロック抽出回路

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JPH11340954A
JPH11340954A JP10147925A JP14792598A JPH11340954A JP H11340954 A JPH11340954 A JP H11340954A JP 10147925 A JP10147925 A JP 10147925A JP 14792598 A JP14792598 A JP 14792598A JP H11340954 A JPH11340954 A JP H11340954A
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JP
Japan
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clock
optical
optical signal
frequency
signal
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JP10147925A
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English (en)
Inventor
Juichi Kurita
寿一 栗田
Hiroyuki Yokoyama
弘之 横山
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光信号伝送後の光信号パルス列は中継器であ
る光増幅器の自然放出光ノイズや伝送路の環境変化等に
よりタイミングジッタが発生することにより、抽出する
光クロック信号に、このタイミングジッタが付加されて
しまうという課題があった。 【解決手段】 簡易な構成によって伝送路から入力した
光信号パルス列からタイミングジッタの低減された光ク
ロックパルスを容易に取得することが可能になるととも
に、可飽和吸収領域250aが半導体レーザ素子250
にモード同期動作を実行させるとともに、光ー電気変換
器の作用を行うため、高速な光検出器を組み込む必要を
なくすことが可能になる。また、高速な電気回路を組み
込むことなく、入射光信号パルス列のクロック周波数f
と同一の周波数の光クロックパルス列を取得することが
可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光クロック抽出回
路に関し、特に、高ビットレートの光信号パルス列から
この光信号に同期した光クロックパルス列を発生する光
クロック抽出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光クロック抽出回路とし
て、特開平6ー13981号公報に開示されているもの
が知られている。近年、超高速の光通信システムを構築
するときに、電子回路によって光クロックの速度制限を
受けない光信号処理技術への要求が高まっている。その
主要な技術の一つとして、光信号パルス列からこれに同
期した光クロックパルス列を生成する光クロック抽出が
あげられる。この光クロック抽出を実現する一つの例と
して、モード同期している半導体レーザ素子への注入同
期を用いた光クロック抽出回路があり、入力光信号の注
入により、10GHz以上の周波数の光クロックの出力
を実現している。
【0003】上記公報において、光クロック抽出回路
は、利得領域と可飽和吸収領域とを備える受動モード半
導体レーザ素子を有している。光信号パルス列をクロッ
ク周波数とほぼ等しい基本モード同期周波数(共振器内
における光の周回周波数)を有する受動モード半導体レ
ーザ素子に入射すると、可飽和吸収領域の吸収が光信号
パルス列により光学的に変調され、この受動モード半導
体レーザ素子のモード同期周波数が入射された光信号パ
ルス列のクロック周波数に引き込まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の光クロ
ック抽出回路において、次のような課題があった。光信
号伝送後の光信号パルス列は中継器である光増幅器の自
然放出光ノイズや伝送路の環境変化等によりタイミング
ジッタが発生することにより、抽出する光クロック信号
に、このタイミングジッタが付加されてしまうという課
題があった。
【0005】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、簡易な構成によってタイミングジッタの影響を
排除することが可能な光クロック抽出回路の提供を目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1にかかる発明は、接続された光信号伝送路
から光信号を入力するとともに、この光信号を電気信号
に変換して電気クロック信号を抽出しつつ出力するクロ
ック抽出回路と、上記クロック抽出回路が出力する電気
クロック信号を入力して、この電気クロック信号におけ
る所定の周波数帯域を透過するとともに、所定の増幅率
に基づいて増幅し出力する電気クロック信号処理回路
と、上記電気クロック信号処理回路が出力する電気クロ
ック信号を入力して、モード同期周波数をこの電気クロ
ック信号のクロック周波数に引き込ませる受動モード同
期半導体レーザ素子とを具備する構成としてある。
【0007】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、上記クロック抽出回路は、接続された光
信号伝送路から光信号を入力すると、この光信号を電気
信号に変換して電気クロック信号を抽出し、上記電気ク
ロック信号処理回路に出力する。この電気クロック信号
処理回路は、この電気クロック信号における所定の周波
数帯域を透過するとともに、所定の増幅率に基づいて増
幅しつつ接続されている上記受動モード半導体レーザ素
子に出力する。そして、この受動モード半導体レーザ素
子は、モード同期周波数をこの電気クロック信号のクロ
ック周波数に引き込ませる。すなわち、上記クロック抽
出回路に入力された光信号について所定の周波数帯域を
透過させることによりタイミングジッタが低減した光ク
ロック信号を取得することができる。
【0008】また、上記受動モード半導体素子の構成の
一例として、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載
の光クロック抽出回路において、上記受動モード半導体
レーザ素子は、この受動モード半導体レーザ素子におけ
る周回周波数が上記光信号のクロック周波数あるいはこ
のクロック周波数の整数分の1と同一または近似する構
成としてある。
【0009】上記のように構成した請求項2にかかる発
明においては、上記受動モード半導体レーザ素子の光の
周回周波数は、上記光信号のクロック周波数あるいはこ
のクロック周波数の整数分の1と同一または近似するよ
うに設定されている。
【0010】さらに、上記受動モード半導体素子の構成
の一例として、請求項3にかかる発明は、請求項1また
は請求項2に記載の光クロック抽出回路において、上記
受動モード半導体レーザ素子は、可飽和吸収領域と利得
領域を備えるとともに、この利得領域に直流電源を介し
て順電流を入力しつつ、この可飽和吸収領域には直流電
圧源を介して逆バイアスを印加してモード同期動作を行
う構成としてある。
【0011】上記のように構成した請求項3にかかる発
明においては、上記受動モード半導体レーザ素子は、上
記利得領域に直流電源を介して順電流を入力しつつ、上
記可飽和吸収領域には直流電圧源を介して逆バイアスを
印加してモード同期動作を行う。
【0012】さらに、上記電気クロック信号処理手段の
構成の一例として、請求項4にかかる発明は、請求項1
〜請求項3のいずれかに記載の光クロック抽出回路にお
いて、上記電気クロック信号処理回路は、所定の周波数
帯域を透過する場合、透過前の光信号に混入している位
相雑音を除去する構成としてある。
【0013】上記のように構成した請求項4にかかる発
明においては、上記電気クロック信号処理回路は、所定
の周波数帯域を透過する場合、透過前の光信号に混入し
ている位相雑音を除去する。
【0014】さらに、上記受動モード半導体素子の構成
の一例として、請求項5にかかる発明は、請求項1〜請
求項4のいずれかに記載の光クロック抽出回路におい
て、上記受動モード半導体レーザ素子は、所定の定数を
上記クロック抽出回路が入力する光信号のクロック周波
数によって除した共振器長を有する構成としてある。
【0015】上記のように構成した請求項5にかかる発
明においては、上記受動モード半導体レーザ素子の共振
器長は、所定の定数を上記クロック抽出回路が入力する
光信号のクロック周波数によって除した長さに設置され
ている。
【0016】さらに、請求項6にかかる発明は、可飽和
吸収領域と利得領域と変調領域とを備え、周回周波数が
入力する光信号のクロック周波数あるいはこのクロック
周波数の整数分の1と同一または近似しつつ、所定の定
数を入力する光信号のクロック周波数によって除した共
振器長を有するとともに、モード同期周波数を入力した
光信号のクロック周波数に引き込ませる受動モード半導
体レーザ素子と、接続された光伝送路から光信号を入力
し、この光信号を所定の伝送形式に変換して上記受動モ
ード半導体素子に出力する光信号入力回路と、上記可飽
和吸収領域に接続し、この可飽和吸収領域から出力され
る光電流クロック信号を入力するとともに、この光電流
クロック信号に対応した電圧クロック信号を出力するク
ロック抽出回路と、上記利得領域に所定の直流電流を注
入しつつ、上記可飽和吸収領域および変調領域に所定の
直流電圧を印加するとともに、上記クロック抽出回路が
電圧クロック信号を入力して、この電圧クロック信号に
おける所定の周波数帯域を透過するとともに所定の増幅
率に基づいて増幅し上記変調領域に出力する電圧クロッ
ク信号処理回路と上記受動モード半導体素子と接続し、
この受動モード半導体素子が上記電圧クロック信号処理
回路から入力する電圧クロック信号に基づいて出力する
光信号を出力する光信号出力回路とを具備する構成とし
てある。
【0017】上記のように構成した請求項6にかかる発
明においては、上記受動モード半導体レーザ素子は、接
続された光伝送路から光信号を入力する上記光信号入力
回路から、変換された光信号を入力する。そして、周回
周波数を入力する光信号のクロック周波数あるいはこの
クロック周波数の整数分の1と同一または近似して、所
定の定数を入力する光信号のクロック周波数によって除
した共振器長によって、モード同期周波数を入力した光
信号のクロック周波数に引き込ませる。また、上記クロ
ック抽出回路は、上記可飽和吸収領域に接続し、この可
飽和吸収領域から出力される光電流クロック信号を入力
するとともに、この光電流クロック信号に対応した電圧
クロック信号を出力する。
【0018】ここで、上記電圧クロック信号処理回路
は、上記利得領域に所定の直流電流を注入しつつ、上記
可飽和吸収領域および変調領域に所定の直流電圧を印加
するとともに、上記クロック抽出回路が電圧クロック信
号を入力して、この電圧クロック信号における所定の周
波数帯域を透過するとともに、所定の増幅率に基づいて
増幅し上記変調領域に出力する。この電気クロック信号
を入力した上記受動モード半導体素子は、所定の光クロ
ック信号を接続している光信号出力回路に出力し、光信
号出力回路は、所定の光信号を出力する。
【0019】すなわち、入力した高速の光信号を電気信
号に変換する高速の光検出器を介することなく所望の電
気クロック信号を取得することができる。
【0020】さらに、請求項7にかかる発明は、可飽和
吸収領域と利得領域と変調領域とを備え、周回周波数が
入力する光信号のクロック周波数あるいはこのクロック
周波数の整数分の1と同一または近似しつつ、所定の定
数を入力する光信号のクロック周波数によって除したも
のを2以上の整数により整数倍した共振器長を有すると
ともに、モード同期周波数を入力した光信号のクロック
周波数に引き込ませる第一の受動モード半導体レーザ素
子と、接続された光伝送路から光信号を入力し、この光
信号を所定の伝送形式に変換して上記受動モード半導体
素子に出力する光信号入力回路と、上記可飽和吸収領域
に接続し、この可飽和吸収領域から出力される光電流ク
ロック信号を入力するとともに、この光電流クロック信
号に対応した電圧クロック信号を出力するクロック抽出
回路と、上記利得領域に所定の直流電流を注入しつつ、
上記可飽和吸収領域および変調領域に所定の直流電圧を
印加するとともに、上記クロック抽出回路が電圧クロッ
ク信号を入力して、この電圧クロック信号における所定
の周波数帯域を透過するとともに、所定の増幅率に基づ
いて増幅し上記変調領域に出力する電圧クロック信号処
理回路と、上記第一の受動モード半導体素子と接続し、
この受動モード半導体素子が上記電圧クロック信号処理
回路から入力する電圧クロック信号に基づいて光信号を
出力する第一の光信号出力回路と、上記光信号出力回路
と接続し、直流電圧が印加される可飽和吸収領域と直流
電流が注入される利得領域とを備え、周回周波数が入力
する電圧クロック信号のクロック周波数あるいはこのク
ロック周波数の整数分の1と同一または近似しつつ、所
定の定数を入力する電圧クロック信号のクロック周波数
によって除した共振器長を有するとともに、モード同期
周波数を入力した電圧クロック信号のクロック周波数に
引き込ませる第二の受動モード半導体レーザ素子と、上
記第二の受動モード半導体素子と接続し、この受動モー
ド半導体素子が上記第一の光信号出力回路から入力する
光信号に基づいた光信号を出力する第二の光信号出力回
路とを具備する構成としてある。
【0021】すなわち、前段の第一の受動モード半導体
レーザ素子によって安定した光信号を取得して第二の受
動モード半導体レーザ素子によって所望のクロック周波
数を有する光クロック信号を取得することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の第一の実施形態
にかかる光クロック抽出回路をブロック図により示して
いる。同図において、上記光クロック抽出回路は、レン
ズ100と、光検出器110と、帯域透過フィルタ12
0と、電気増幅器130と、バイアスティー140と、
半導体レーザ素子150とから構成される。ここで、上
記レンズ100は、接続されている伝送路から光信号パ
ルス列を入力する。そして、このレンズ100に接続さ
れている上記光検出器110に光信号パルス列を出力し
て、光検出器110は光信号パルス列を電気信号パルス
列に変換する。
【0023】上記帯域透過フィルタ120は、この変換
された電気信号パルス列を入力し、所定の周波数帯域を
透過するとともに、接続されている電気増幅器130に
出力する。上記電気増幅器130は、入力した電気信号
パルス列のバイアスを所定の増幅率によって増幅すると
ともに、上記バイアスティー140を介して上記半導体
レーザ150の可飽和吸収領域150aに印加する。
【0024】また、上記半導体レーザ素子150の共振
器長は、入力する上記光信号パルス列のクロック周波数
をfとすると、約c/2nfになる。ここで、cは真空
中の光速であるとともに、nは群速度分散を含んだ分散
率である。そして、この半導体レーザ素子150は、利
得領域150bに直流電源160aを接続され順電流が
入力されるとともに、上記可飽和吸収領域150aには
直流電源160bが接続され逆バイアスが印加されるこ
とによりモード同期動作を実行する。また、この半導体
レーザ素子150の出力はレンズ170とアイソレータ
180とを介して出射される。
【0025】次に、上記のように構成した本実施形態に
おける光クロック抽出回路の動作について説明する。上
記レンズ100は図示しない伝送路から光信号パルス列
を入力すると、上記光検出器110に出力する。そし
て、この光検出器110は光信号パルス列を所定の処理
に基づいて中心周波数が光信号パルス列のクロック周波
数fである電気信号パルス列に変換するとともに、透過
周波数帯域幅が非常に狭く設定されている上記帯域透過
フィルタ120に出力する。
【0026】ここで、図3は上記帯域透過フィルタ12
0の入力電気信号パルス列と所定の周波数帯域を透過し
た後に出力する電気信号パルス列の周波数スペクトルを
示したものである。また、図2のAは、入力される光信
号パルス列が伝送中に発生したタイミングジッタの影響
によって、位相雑音成分が反映されたスペクトルの裾の
広がりを示している。また、図2のBは、上述した入力
される光信号パルス列が伝送中に発生したタイミングジ
ッタの影響上を受けたのちに、電気信号パルス列が記帯
域透過フィルタ120によって所定の処理を実行するこ
とにより位相雑音が除去され、タイミングジッタが低減
された光信号パルス列を取得できることを示している。
【0027】このように、タイミングジッタが低減され
た電気信号パルス列は、上記電気増幅器130により増
幅され、上記バイアスティー140を介して上記半導体
レーザ素子150の可飽和吸収領域150aに印加され
る。この電気信号パルス列により、上記可飽和吸収領域
150aにおける吸収は、図3のAに示すように安定な
電気的変調を受信するため、図3のBに示されるように
タイミングジッタが存在していた光信号パルス列が上記
半導体レーザ素子150内においてリタイミングされる
とともに、タイミングジッタの低減された図3のCに示
されるような光信号パルス列を取得することができる。
【0028】図4は、本発明の第二の実施形態にかかる
光クロック抽出回路をブロック図により示している。同
図において、上記光クロック抽出回路は、レンズ200
と、帯域透過フィルタ220と、電気増幅器230と、
バイアスティー240a,240bと、半導体レーザ素
子250と、直流電源260a〜260cと、レンズ2
70と、アイソレータ280a〜280bとから構成さ
れている。
【0029】ここで、本光クロック抽出回路は、図示し
ない伝送路からのの光信号パルス列がレンズ200を通
じて上記半導体レーザ素子250に入射されることによ
り動作を行う。この半導体レーザ素子250の共振器長
は光信号パルス列のクロック周波数をfとしたとき、約
c/2nfになる。ここで、cは真空中の光速であると
ともに、nは群速度分散を含んだ分散率である。そし
て、この半導体レーザ素子250は、利得領域250b
に直流電源260aを接続され順電流が入力されるとと
もに、上記可飽和吸収領域250aには直流電源260
bが接続され逆バイアスが印加されることによりモード
同期動作を実行する。
【0030】このように上記半導体レーザ250に光信
号パルス列が入射されることにより、上記可飽和吸収領
域250aにおける吸収が変調され、モード同期周波数
が光信号パルス列のクロック周波数fに引き込まれる。
同時に吸収された光信号パルス列は電流に変換されるた
め、上記可飽和吸収領域250aには周波数fの光電流
パルスが発生する。この光電流パルスを上記バイアステ
ィー240aによって取り出すとともに、上記電流ー電
圧変換器290により電圧に変換し、この変換した電圧
を上記帯域透過フィルタ220に通過させることによっ
て、タイミングジッタが低減された電気信号パルス列を
取得することができる。この電気信号パルス列は上記電
気増幅器230により増幅されるとともに、上記位相シ
フタ295によって上記半導体レーザ素子250内の光
パルスとの位相が一致するように位相調整が行われる。
【0031】この位相調整が完了すると、上記バイアス
ティー240bを介して上記半導体レーザ素子250の
変調領域250cに印加される。この安定している電気
クロックによりこの変調領域250cにおける吸収が変
調を受けるため、上記半導体レーザ素子250内におい
て光パルスがリタイミングされ、タイミングジッタの低
減された光クロックパルスを取得する。
【0032】また、図5は、本発明の第三の実施形態に
かかる光クロック抽出回路をブロック図により示してい
る。同図において、上記光クロック抽出回路は、レンズ
300と、帯域透過フィルタ320と、電気増幅器33
0と、バイアスティー340a〜340bと、第一半導
体レーザ素子350と、第二半導体レーザ素子351
と、直流電源360a〜360eと、レンズ370a〜
370cと、アイソレータ380a〜380cと、電流
ー電圧変換器390と、位相シフタ395とから構成さ
れている。
【0033】ここで、本光クロック抽出回路は、図示し
ない伝送路からのの光信号パルス列がレンズ300を通
じて上記第一半導体レーザ素子350に入射されること
により動作を行う。
【0034】この第一受動モード半導体レーザ素子35
0の共振器長は光信号パルス列のクロック周波数をfと
したとき、約mc/2nfになる。また、上記第二受動
モード半導体レーザ素子351の共振器長は約c/2n
fになる。ここで、cは真空中の光速であるとともに、
nは群速度分散を含んだ分散率であり、mは2以上の整
数である。
【0035】このように、入力する光信号パルス列を、
そのクロック周波数とほぼ整数倍または整数分の1倍の
基本モード同期周波数を備える第一および第二受動モー
ド半導体レーザ素子350・351に入射させると、こ
の第一および第二受動モード半導体レーザ素子350・
351のモード同期周波数は上記光信号パルス列の整数
倍または整数分に1倍のクロック周波数に引き込まれ
る。このため、上記第一受動モード半導体レーザ素子3
50にクロック周波数fの光信号パルス列を入射する
と、この第一受動モード半導体レーザ素子350の可飽
和吸収領域350aにおいて周波数がf/mの光電流パ
ルス列を取得することができる。
【0036】これによる電気的変調により、タイミング
ジッタが低減された周波数f/mの光クロックパルスを
取得する。そして、この光クロックパルスを上記受動モ
ード半導体レーザ素子351に注入すると、この受動モ
ード半導体レーザ素子351の同期周波数が注入された
光クロックパルス列のm倍の周波数に引き込まれる。従
って、注入された光信号パルス列のクロック周波数fと
同一の光クロックパルス列を取得する。
【0037】このように、第一の実施の形態において
は、簡易な構成によって伝送路から入力した光信号パル
ス列からタイミングジッタの低減された光クロックパル
スを容易に取得することが可能になるとともに、第二の
実施の形態においては、可飽和吸収領域250aが半導
体レーザ素子250にモード同期動作を実行させるとと
もに、光ー電気変換器の作用を行うため、高速な光検出
器を組み込む必要をなくすことが可能になる。また、第
三の実施の形態においては、高速な電気回路を組み込む
ことなく、入射光信号パルス列のクロック周波数fと同
一の周波数の光クロックパルス列を取得することが可能
になる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、簡易な構
成によってタイミングジッタの影響を排除することが可
能な光クロック抽出回路を提供することができる。ま
た、請求項2にかかる発明によれば、入力するクロック
周波数に引き込むことができる。さらに、請求項3にか
かる発明によれば、可飽和吸収領域と利得領域とに所定
の電流および電圧を加えることにより、モード同期動作
を実現することができる。
【0039】さらに、請求項4にかかる発明によれば、
位相雑音を除去することにより、タイミングジッタの影
響を低減することができる。さらに、請求項5にかかる
発明によれば、簡易な構成であるとともに、高速な光検
出器を必要としない光クロック抽出回路を提供すること
ができる。さらに、請求項6にかかる発明によれば、共
振器長の長い受動モード半導体レーザ素子を前段に設置
するため光クロック抽出回路を構成する電子回路に高速
にする必要がなく機器構成を縮小することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の第一の実施形態にかかる光クロッ
ク抽出回路の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態にかかる光クロック抽出回路の周波
数帯域フィルタの動作原理を示す図である。
【図3】本実施形態にかかる光クロック抽出回路の光ク
ロックパルスの動作原理を示す図である。
【図4】本実施形態の第二の実施形態にかかる光クロッ
ク抽出回路の構成を示すブロック図である。
【図5】本実施形態の第三の実施形態にかかる光クロッ
ク抽出回路の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
100 レンズ 110 光検出器 120 帯域透過フィルタ 130 電気増幅器 140 バイアスティー 150 半導体レーザ素子 160a 直流電流源 160b 直流電圧源 170 レンズ 180 アイソレータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続された光信号伝送路から光信号を入
    力するとともに、この光信号を電気信号に変換して電気
    クロック信号を抽出しつつ出力するクロック抽出回路
    と、 上記クロック抽出回路が出力する電気クロック信号を入
    力して、この電気クロック信号における所定の周波数帯
    域を透過するとともに、所定の増幅率に基づいて増幅し
    出力する電気クロック信号処理回路と、 上記電気クロック信号処理回路が出力する電気クロック
    信号を入力して、モード同期周波数をこの電気クロック
    信号のクロック周波数に引き込ませる受動モード同期半
    導体レーザ素子とを具備することを特徴とする光クロッ
    ク抽出回路。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の光クロック抽出回
    路において、 上記受動モード半導体レーザ素子は、この受動モード半
    導体レーザ素子における周回周波数が上記光信号のクロ
    ック周波数あるいはこのクロック周波数の整数分の1と
    同一または近似することを特徴とする光クロック抽出回
    路。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または請求項2に記載の光
    クロック抽出回路において、 上記受動モード半導体レーザ素子は、可飽和吸収領域と
    利得領域を備えるとともに、この利得領域に直流電源を
    介して順電流を入力しつつ、この可飽和吸収領域には直
    流電圧源を介して逆バイアスを印加してモード同期動作
    を行うことを特徴とする光クロック抽出回路。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載の光クロック抽出回路において、 上記電気クロック信号処理回路は、所定の周波数帯域を
    透過する場合、透過前の光信号に混入している位相雑音
    を除去することを特徴とする光クロック抽出回路。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載の光クロック抽出回路において、 上記受動モード半導体レーザ素子は、所定の定数を上記
    クロック抽出回路が入力する光信号のクロック周波数に
    よって除した共振器長を有することを特徴とする光クロ
    ック抽出回路。
  6. 【請求項6】 可飽和吸収領域と利得領域と変調領域と
    を備え、周回周波数が入力する光信号のクロック周波数
    あるいはこのクロック周波数の整数分の1と同一または
    近似しつつ、所定の定数を入力する光信号のクロック周
    波数によって除した共振器長を有するとともに、モード
    同期周波数を入力した光信号のクロック周波数に引き込
    ませる受動モード半導体レーザ素子と、 接続された光伝送路から光信号を入力し、この光信号を
    所定の伝送形式に変換して上記受動モード半導体素子に
    出力する光信号入力回路と、 上記可飽和吸収領域に接続し、この可飽和吸収領域から
    出力される光電流クロック信号を入力するとともに、こ
    の光電流クロック信号に対応した電圧クロック信号を出
    力するクロック抽出回路と、 上記利得領域に所定の直流電流を注入しつつ、上記可飽
    和吸収領域および変調領域に所定の直流電圧を印加する
    とともに、上記クロック抽出回路が電圧クロック信号を
    入力して、この電圧クロック信号における所定の周波数
    帯域を透過するとともに、所定の増幅率に基づいて増幅
    し上記変調領域に出力する電圧クロック信号処理回路
    と、 上記受動モード半導体素子と接続し、この受動モード半
    導体素子が上記電圧クロック信号処理回路から入力する
    電圧クロック信号に基づいて出力する光信号を出力する
    光信号出力回路とを具備することを特徴とする光クロッ
    ク抽出回路。
  7. 【請求項7】 可飽和吸収領域と利得領域と変調領域と
    を備え、周回周波数が入力する光信号のクロック周波数
    あるいはこのクロック周波数の整数分の1と同一または
    近似しつつ、所定の定数を入力する光信号のクロック周
    波数によって除したものを2以上の整数により整数倍し
    た共振器長を有するとともに、モード同期周波数を入力
    した光信号のクロック周波数に引き込ませる第一の受動
    モード半導体レーザ素子と、 接続された光伝送路から光信号を入力し、この光信号を
    所定の伝送形式に変換して上記受動モード半導体素子に
    出力する光信号入力回路と、 上記可飽和吸収領域に接続し、この可飽和吸収領域から
    出力される光電流クロック信号を入力するとともに、こ
    の光電流クロック信号に対応した電圧クロック信号を出
    力するクロック抽出回路と、 上記利得領域に所定の直流電流を注入しつつ、上記可飽
    和吸収領域および変調領域に所定の直流電圧を印加する
    とともに、上記クロック抽出回路が電圧クロック信号を
    入力して、この電圧クロック信号における所定の周波数
    帯域を透過するとともに、所定の増幅率に基づいて増幅
    し上記変調領域に出力する電圧クロック信号処理回路
    と、 上記第一の受動モード半導体素子と接続し、この受動モ
    ード半導体素子が上記電圧クロック信号処理回路から入
    力する電圧クロック信号に基づいて光信号を出力する第
    一の光信号出力回路と、 上記光信号出力回路と接続し、直流電圧が印加される可
    飽和吸収領域と直流電流が注入される利得領域とを備
    え、周回周波数が入力する電圧クロック信号のクロック
    周波数あるいはこのクロック周波数の整数分の1と同一
    または近似しつつ、所定の定数を入力する電圧クロック
    信号のクロック周波数によって除した共振器長を有する
    とともに、モード同期周波数を入力した電圧クロック信
    号のクロック周波数に引き込ませる第二の受動モード半
    導体レーザ素子と、 上記第二の受動モード半導体素子と接続し、この受動モ
    ード半導体素子が上記第一の光信号出力回路から入力す
    る光信号に基づいた光信号を出力する第二の光信号出力
    回路とを具備することを特徴とする光クロック抽出回
    路。
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