JPH1134093A - ゴムクローラの製造方法 - Google Patents

ゴムクローラの製造方法

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Publication number
JPH1134093A
JPH1134093A JP9192309A JP19230997A JPH1134093A JP H1134093 A JPH1134093 A JP H1134093A JP 9192309 A JP9192309 A JP 9192309A JP 19230997 A JP19230997 A JP 19230997A JP H1134093 A JPH1134093 A JP H1134093A
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JP
Japan
Prior art keywords
molded product
molding
reinforcing cord
vulcanization
product
Prior art date
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Application number
JP9192309A
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English (en)
Inventor
Shuichi Chokai
修一 鳥海
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Filing date
Publication date
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  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形工程のサイクルアップを図ることができ
ると共に、1台の加硫プレス装置で順次連続して加硫成
形を行うことが出来、更に補強コード抗張体の乱れがな
く、製品精度を高めることが出来るゴムクローラの製造
方法を提供する。 【解決手段】連続成形加硫装置は、補強コード抗張体W
の巻出し装置1の直後に設置された成形工程側に往復移
動可能な第1張力付与装置2と、成形品引取装置3の直
前に設置された第2張力付与装置4と、第1張力付与装
置2と第2張力付与装置4との間で所定の張力により張
設された補強コード抗張体Wを挟んで、その上下面に、
成形材料供給装置5から供給された成形材料Waを組付
けて予備成形を行う予備成形装置6と、予備成形された
長尺状の成形品Qxを加硫して一体的に成形する加硫プ
レス装置7と、加硫プレス装置7から成形品Qxを搬出
させる搬出コンベヤ装置8と、前記第2張力付与装置4
及び成形品引取装置3とが略直線的に配設してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ゴムクローラの
製造方法に係わり、更に詳しくはスチールコード等の補
強コード抗張体を直線状に張力を掛けた状態で、該補強
コード抗張体の上下面に成形材料を配設しながらゴムク
ローラの成形,加硫を連続的に行って生産性及び作業性
を向上させたゴムクローラの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴムクローラ等の長尺物を加硫成
形する場合には、図42の縦断面図に示すように、加硫
装置の下モールド上に、予め所定の長さに切断されたカ
バーゴムシートP1,スチールコードベルト等の補強コ
ード抗張体P2,芯金P3,カバーゴムシートP4等を
順次積層させて配設し、そして上モールドを閉めて所定
の圧力と温度とによりプレスすることにより長尺物の製
品を一体的に成形していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記のよ
うな加硫装置は、1台の加硫プレス装置のモールド上で
加硫成形を行うため、加硫済成形品の取り出しや、成形
材料の組付け中にはモールドは開状態にしておかなけば
ならず、従って、その間には加硫成形を行うことが出来
ず、また、下モールド上に1製品毎に材料のセットをお
こなわなければならないため、成形工程のサイクルアッ
プを図ることができないと言う問題があった。
【0004】また、少しでも成形作業の効率を高めるた
めに、1台の加硫プレス装置に対して2個以上のモール
ドを準備して、成形加硫中には、次の製品の成形準備を
行うことも行われているが、高価なモールドを複数個製
作しなければならず、コストアップとなる問題があっ
た。更に、所定の長さに切断された補強コード抗張体P
2を、下モールド上に設置されたカバーゴムシートP1
上に単に載置させた状態で所定の圧力と温度とによりプ
レスするため、コードの乱れが発生し、製品精度を低下
させると言う問題があった。
【0005】この発明の目的は、補強コード抗張体に組
付けする成形品の予備成形品を1台の加硫プレス装置で
順次連続して加硫成形を行うことにより、成形サイクル
の短縮と、生産性及び作業性を向上させることが出来る
と共に、製品精度を高めることが出来るゴムクローラの
製造方法を提供することにある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記目的を
達成するため、巻出し装置と成形品引取装置との間の成
形材料コンベヤ装置上で、張力付与装置により張設され
た補強コード抗張体の上下面に成形材料供給装置から供
給された成形材料を組付けして予備成形品を成形し、こ
の予備成形品を加硫プレス装置内に搬入して成形,加硫
を行い、加硫成形が完了した後、加硫プレス装置内から
補強コード抗張体で支持されている成形品を離型させる
と共に、出し入れ装置により成形された成形品を成形品
引取装置側に引出し、前記引出した成形品を加硫製品引
取装置上まで搬送した後、成形品の端末部に連結されて
いる補強コード抗張体を切断して加硫接続装置まで搬送
し、この加硫接続装置で帯状に成形されたゴムクローラ
本体の両端をループ状に加硫接続することを要旨とする
ものである。
【0007】このように、定尺で長尺状の製品、即ち、
エンドレス状に形成されるゴムクローラを順次連続して
加硫成形する際、直線上に設置された補強コード抗張体
の巻出し装置と成形品引取装置とで補強コード抗張体に
所定の張力を付与させておき、この補強コード抗張体に
部材供給装置から供給された成形材料を組付けた状態で
加硫プレス装置に搬送して加硫成形を行い、加硫成形時
には、次の製品の段取り組付けを加硫プレス装置の前工
程で行っておくことにより、長尺状の製品を順次連続的
に行うことが出来、成形工程のサイクルアップを図るこ
とが出来る。
【0008】また、張設された補強コード抗張体の乱れ
がなく、製品精度を高めることが出来、生産性及び作業
性を向上させることが出来る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、この発
明の実施形態を説明する。図1は、この発明を実施した
ゴムクローラ等の長尺状の製品を順次連続的に成形する
連続成形加硫装置の全工程の正面図、図2は図1の平面
図を示している。
【0010】連続成形加硫装置は、複数本のスチールコ
ードにゴム材料を被覆した補強コード抗張体Wを巻取っ
た巻出し装置1と、この巻出し装置1の直後に設置され
た成形工程側(矢印X方向)に往復移動可能な第1張力
付与装置2と、成形品引取装置3の直前に設置された第
2張力付与装置4とで、補強コード抗張体Wに所定の張
力を付与するように構成されている。
【0011】なお、第1張力付与装置2と第2張力付与
装置4とで調整される補強コード抗張体Wの張力は、例
えば、成形品Qxの離型時及び成形材料Waの組付け及
び供給時は、10〜30KN,加硫時には50〜90K
Nに設定するものである。
【0012】第1張力付与装置2と第2張力付与装置4
との間には、張設された補強コード抗張体Wを挟んで、
その上下面に、成形材料供給装置5から供給された積層
されたカバーゴムシート等の成形材料Waを組付けて予
備成形を行う予備成形装置6と、予備成形された長尺状
の予備成形品Qを加硫して一体的に成形する加硫プレス
装置7と、加硫プレス装置7から成形品Qxを搬出させ
る搬出コンベヤ装置8と、前記第2張力付与装置4及び
成形品引取装置3とが略直線的に配設されている。
【0013】成形品引取装置3の後方には、帯状に成形
された長尺物の成形品Qxを搬送する搬送コンベヤ9a
と、搬送されて来た長尺物の成形品Qxの両端をループ
状に加硫接続する加硫接続装置9が設置してある。
【0014】補強コード抗張体Wは、複数本並列に配設
したスチールコードにゴム材料を被覆したベルト状のも
のであって、巻出し装置1は、長尺状の補強コード抗張
体Wを樹脂製フィルム状のライナーRを介して成形ドラ
ム10に巻付けてあり、成形ドラム10から巻出した補
強コード抗張体Wは、ガイドローラ11,ピンチローラ
12及びプレス装置13を介して第1張力付与装置2側
に巻出され、ライナーRはライナードラム10aに順次
巻付けられるようになっている。
【0015】前記プレス装置13は、固定プレート14
とシリンダー15を介して昇降する可動プレート16と
により構成され、このプレス装置13は補強コード抗張
体Wの端末の加硫接続に使用されるものである。次に、
第1張力付与装置2は、図3〜図5に示すように、ベー
ス17上に敷設された二本の平行なガイドレール18上
に移動可能な張力付与台車19が往復駆動装置20を介
して往復移動可能に載置されている。
【0016】往復駆動装置20は、ガイドレール18間
の前後部に設置された駆動スプロケット21aと従動ス
プロケット21bとにチェーン22が掛け回され、チェ
ーン22の一部が張力付与台車19に連結されて駆動モ
ータ23の回転駆動力によりチェーン22を介して張力
付与台車19をガイドレール18に沿って移動する。ガ
イドレール18間の中央には、長手方向に沿ってブレー
キロッド24が設置され、張力付与台車19の下部に取
付けられた左右一対のブレーキシュー25とクランプシ
リンダー26とから成るブレーキ手段27でブレーキロ
ッド24の両側面を挟み込むようにしてクランプし、張
力付与台車19をガイドレール18の所定位置で停止固
定させる。
【0017】前記張力付与台車19上には、補強コード
抗張体Wの上下面を挾持する下部挾持プレート28aと
油圧シリンダー等の昇降装置29を介して昇降する上部
挾持プレート28bとが上下相対向する位置に設置さ
れ、またその前後部には、昇降シリンダー30a,30
bを介して補強コード抗張体Wのガイドローラ31a,
31bが設置されている。
【0018】上記下部挾持プレート28a,上部挾持プ
レート28b,昇降装置29及び昇降シリンダー30
a,30bは、シリンダー30を介してガイドレール3
0c上をスライドし、補強コード抗張体Wにテンション
をかけるようになっている。
【0019】予備成形装置6は、図6〜図8に示すよう
に、直線状に張設された補強コード抗張体Wの搬送ライ
ンS−S上の加硫プレス装置7の前工程に、加硫プレス
装置7と直線状に成形コンベヤ装置32が設置され、こ
の成形コンベヤ装置32は搬送ラインS−Sと直交する
方向Sxに移動可能になっている。
【0020】成形コンベヤ装置32は、コンベヤフレー
ム35上に昇降手段を介してベルトコンベヤー34が設
置され、このベルトコンベヤー34は、ギャモータ33
により回転駆動されると共に、前記昇降手段を構成する
シリンダー36及びリンク機構37により昇降可能に設
置される。コンベヤフレーム35は、補強コード抗張体
Wの搬送ラインS−Sと直交する方向Sxに敷設された
3本の平行なガイドレール38上に走行車輪40並びに
ギャモータ39を介して往復移動可能に載置されてい
る。
【0021】搬送ラインS−Sと直交する方向Sxの予
備成形位置Kの側部には、成形コンベヤ装置32のベル
トコンベヤー34上へ定尺切断した上下カバーゴムシー
ト等の成形材料を供給する成形材料供給装置5が設置し
てあり、また予備成形装置6の側部並びに上部には、芯
金やゴムシート等の成形材料をベルトコンベヤー34上
に移載する材料移載装置41が設置されている。
【0022】成形材料供給装置5は、図9及び図10に
示すように、長尺状のゴムシート状材料Waをライナー
Rを介在させて巻取った3本のロール42a,42b,
42cと、このロール42a,42b,42cの下方か
ら巻出された夫々のゴムシート状材料Waを重ねた状態
で搬送するベルトコンベヤー43と、ベルトコンベヤー
43の搬出側端部に設置されたピンチロール等の圧着装
置44及び積層されたゴムシート状材料Waを定尺に切
断する定尺切断装置45とにより構成される。
【0023】また、成形材料供給装置5の他の実施形態
としては、図11に示すように、長尺状のゴムシート状
材料Waを巻取った3本のロール42a,42b,42
cの上方から巻出された夫々のゴムシート状材料Waを
センターリング装置46,ガイドローラ47及び圧着装
置48を介して順次積層させて圧着し、最終的にピンチ
ロール等の圧着装置49を介して3枚積層させたゴムシ
ート状材料Waを切断装置(図示せず)により定尺切断
して予備成形位置Kに待機するベルトコンベヤー34上
に載置させるようにしても良い。
【0024】材料移載装置41は、図12に示すよう
に、成形コンベヤ装置32の側部にベルトコンベヤー3
4の長手方向に沿って芯金等の金属成形材料やブロック
状のゴム材料等を載置して移送する複数台の移送台車5
0aと、ゴム成形材料等を載置して移送する複数台の移
送台車50bとが設置されている。
【0025】また、成形コンベヤ装置32の上方には、
図13及び図14に示すように、門型状のクレーン走行
フレーム51が架設され、このクレーン走行フレーム5
1上に設置された二本の走行駆動ラック52上には、走
行用モータ53を介して支持フレーム54が走行可能に
架設され、更にこの支持フレーム54上に敷設された走
行駆動ラック55には、横行用駆動モータ56を介して
支持フレーム54の走行方向と直交する方向に往復移動
可能なクレーン57が載置されている。
【0026】クレーン57には、成形材料を吸着保持す
る昇降可能なバキュームパッド等の吸着保持手段58が
吊設され、この吸着保持手段58で前記移送台車50
a,50b上に載置された金属成形材料やブロック状の
ゴム材料及びゴム成形材料等を吸着して順次吊り上げ
て、クレーン57を制御装置59により前後,左右方向
に移動させながらベルトコンベヤー34上に載置させる
ものである。
【0027】図15は、クレーン57の他の実施形態を
示すもので、移送台車50a,50b上に載置された金
属成形材料やブロック状のゴム材料及びゴム成形材料等
を保持する手段として、バキュームパッド等の吸着保持
手段58の代わりにクランプ爪60を用いて成形材料を
クランプ保持し、所定位置まで搬送するようにしても良
い。なお、その他の構成は、上記実施形態と同様なの
で、同一符号を付して説明は省略する。
【0028】成形コンベヤ装置32の加硫プレス装置7
側の近傍には、図6及び図7に示すように、予備成形さ
れた長尺状の予備成形品Qを予備加熱する誘導加熱装置
61(予備加熱装置)が設置してある。この誘導加熱装
置61(予備加熱装置)は、コイル及び電源部からな
り、予備成形された予備成形品Qの下部または上部から
誘導加熱を利用して、芯金やスチールコード等の補強コ
ード抗張体Wを発熱させることで、ゴム成形材料Waの
温度を内部から予め予備加熱するもので、次工程の加硫
プレス装置7における加硫時間の短縮化を図るようにし
た。
【0029】例えば、実施例として、総厚が120mm
で、一番昇温の遅い中央部のスチールコートゴムの加硫
速度がT35=45分(135℃換算)の材料を用い
て、誘導加熱により中央部を下記の表1に示すような温
度に予備加熱し、150℃(比較例2は160℃)のプ
レスで温度制御を行い、135℃換算でT35を超える
時間を加硫時間として設定した。
【0030】
【0031】以上のように、成形品の加硫温度150℃
〜160℃に対して、予め90℃〜110℃に予備加熱
しておくことにより、加硫時間を30%〜47%短縮す
ることが出来、作業性及び生産性を大幅に向上させるこ
とが出来、また早期加硫や粘着等の問題も解決すること
が出来る。
【0032】誘導加熱装置61としては、公知の誘導加
熱方式を用い、電磁誘導によって加熱材(導電体,例え
ば誘導コイル)に電気エネルギーを伝達(電流を誘導)
し、加熱材自体が電流をジュール熱に変換する方法であ
る。この誘導加熱は、直接通電加熱と同様に、ジュール
熱が加熱材自体に生ずる。
【0033】上記の予備加熱方法としては、誘導加熱装
置61の誘導コイル(図示せず)を成形コンベヤ装置3
2のベルトコンベヤー34と加硫プレス装置7との間
で、予備成形品Qの搬送ラインS−Sの上部または下部
の少なくとも一方に設置し、補強コード抗張体Wを介し
て予備成形品Qを加硫プレス装置7内に引き込むのを利
用し予熱するのが好ましいが、誘導コイルをベルトコン
ベヤー34と加硫プレス装置7との間の上部に設置して
誘導コイルを移動させながら芯金側から予熱することも
可能である。
【0034】次に、補強コード抗張体Wにより展張支持
されている予備成形品Qを加硫成形する加硫プレス装置
7は、図16〜図18に詳細図を示すように公知のもの
を使用し、複数本のシリンダー63を介して昇降可能な
下型64(下モールド)と、複数本のプレスシリンダー
65を介して昇降可能な上型66(上モールド)とを相
対向する位置に設置し、下型64と上型66とには、図
示しない加熱プレートが設けられている。
【0035】またメインシリンダー65は、約2,00
0 tonの加圧時に使用するもので、その間には、メイン
シリンダー65の昇降作動時に補助する補助シリンダー
65aが設けられている。加硫プレス装置7の前後部に
は、加硫成形された成形品Qxを前後に接続された補強
コード抗張体Wを介して下型64から剥離させるように
引き上げる一対の成形品剥離装置67a,67bが設置
されている。
【0036】予備成形品搬入側の成形品剥離装置67a
は、図19及び図20に示すように、垂直に立設された
二本の支持フレーム68に、回転自在なフリーローラ6
9を上面に備えた水平テーブル70と、押さえローラ7
1を吊設した水平フレーム72とが昇降可能に取付けら
れ、水平テーブル70は、二本の支持フレーム68の上
部に架設された上部フレーム73の両側に立設された引
上げシリンダー74a,74bのロッド75に連結さ
れ、また上部フレーム73は、上部フレーム73の中央
に立設された押さえシリンダー76のロッド76aに連
結されている。
【0037】そして、成形品Qxに接続された補強コー
ド抗張体Wは、水平テーブル70に取付けられたフリー
ローラ69により持ち上げられ、前記上型66が上昇し
た時に該上型66に付着している補強コード抗張体Wを
押さえシリンダー76と押さえローラ71とで剥離させ
るものである。また、引上げシリンダー74a,74b
は、補強コード抗張体Wの引取時に、成形品Qxの離型
時に作動するものである。
【0038】また、加硫プレス装置7の成形品搬出側に
設置された成形品剥離装置67bは、図21の(a),
(b)に示すように、垂直に立設された二本の支持フレ
ーム77に、回転自在なフリーローラ78を配設したフ
レーム79と、ブラケット80を介して取付けられた駆
動ローラ81と押さえローラ82とを吊設した水平フレ
ーム83とが昇降可能に取付けられ、フレーム79は、
二本の支持フレーム77の上部に架設された上部フレー
ム84の両側に立設された引上げシリンダー85a,8
5bのロッド86に連結され、また水平フレーム83
は、上部フレーム84の中央に立設された圧着シリンダ
ー87のロッド87aに連結されている。
【0039】駆動ローラ81は、二本の支持フレーム7
7間に架設された支持ベース88上に設置された駆動モ
ータ89に複数のスプロケットやチェーン等から構成さ
れる伝達機構90を介して回転駆動されるようになって
いる。そして、成形品Qxに接続された補強コード抗張
体Wは、フレーム79に取付けられたフリーローラ78
により持ち上げられ、前記上型66が上昇した時に該上
型66に付着している補強コード抗張体Wを押さえシリ
ンダー87と押さえローラ82とで剥離させるものであ
る。また、引上げシリンダー85a,85bは、補強コ
ード抗張体Wの引取時に、成形品Qxの離型時に作動す
るものである。
【0040】次に、加硫プレス装置7から成形品Qxを
搬出させる搬出コンベヤ装置8は、図22及び図23に
示すように、ベースプレート90上に複数本の昇降シリ
ンダー91及びガイドロッド92を介して昇降可能なコ
ンベヤフレーム93を設置し、このコンベヤフレーム9
3に、駆動装置94を介して水平方向に往復移動可能な
水平ローラコンベヤ95を設置すると共に、この水平ロ
ーラコンベヤ95の下方には、長手方向に所定の間隔を
隔てて設置され、かつ複数本の昇降シリンダー96を介
して昇降可能な複数台の分割ローラコンベヤ97が設置
してある。
【0041】水平ローラコンベヤ95を水平方向に往復
移動させる駆動装置94は、図23に示すように、駆動
モータ98により回転駆動されるピニオン99と、この
ピニオン99に係合する支持フレーム93に取付けられ
たラック100とにより構成され、駆動モータ98の回
転駆動によりスプロケット101,チェーン102及び
連結ロッド103から構成される駆動力伝達機構104
を介してピニオン99が回転駆動されて水平ローラコン
ベヤ95を水平方向に往復移動するように構成されてい
る。
【0042】また、分割ローラコンベヤ97は、コンベ
ヤフレーム93に垂直に取付けられた複数本の昇降シリ
ンダー96を介して個別に、または同時に昇降するよう
に構成され、各昇降シリンダー96を作動制御するため
の複数個の図示しないセンサー(例えば、光電管等)が
それぞれ取付けられている。
【0043】次に、第2張力付与装置4は、図24〜図
28に示すように、ベースフレーム104上に成形品Q
x及び補強コード抗張体Wの搬送方向に沿って敷設され
た一対の平行なガイドレール105上に、該ガイドレー
ル105に沿って移動可能な門型状のフレーム106が
載置してあり、このフレーム106は、ベースフレーム
104に取付けられた油圧シリンダー107と、ロード
セル108とを介して連結され、油圧シリンダー107
の作動により往復移動するようになっている。
【0044】前記移動可能な門型状のフレーム106に
は、補強コード抗張体Wをクランプするコードクランプ
装置109と、加硫成形された成形品Qxをクランプす
る製品クランプ装置110とが取付けられ、コードクラ
ンプ装置109と製品クランプ装置110との前後部に
は、補強コード抗張体W及び加硫成形された成形品Qx
を昇降させるガイドローラ111を備えた昇降装置11
2a,112bが設置されている。この昇降装置112
a,112bは、フレーム106の下部に垂直に取付け
られたエアーシリンダー113と、このエアーシリンダ
ー113のロッド113aの先端に水平に取付けられた
フリーのガイドローラ111とから構成されている。
【0045】製品搬入側に設置されたコードクランプ装
置109は、門型状のフレーム106の下部の支持プレ
ート106a上に固定された固定クランプ部材114
と、この固定クランプ部材114上の相対向する位置に
クランプシリンダー115を介して昇降可能に取付けら
れた可動クランプ部材116とから構成され、補強コー
ド抗張体Wをクランプする場合には、図28に示すよう
に、クランプシリンダー115を作動させて可動クラン
プ部材116を下降させ、固定クランプ部材114との
間で補強コード抗張体Wを挾持して固定するものであ
る。
【0046】また製品搬出側に設置された製品クランプ
装置110は、門型状のフレーム106の下部に昇降シ
リンダー120及び支持プレート106aを介して昇降
可能に取付けられた下型クランプ部材117と、この下
型クランプ部材117上の相対向する位置に製品クラン
プシリンダー118を介して昇降可能に取付けられた上
型可動クランプ部材119とから構成されされている。
【0047】なお、下型クランプ部材117及び上型可
動クランプ部材119は、成形品Qxの下面側及び上面
側の形態が嵌合する形状に形成されたものを使用する。
そして、成形品Qxをクランプする場合には、図27に
示すように、製品クランプシリンダー118を作動させ
て上型可動クランプ部材119を下降させ、下型クラン
プ部材117との間で成形品Qxを挾持して固定するも
のである。
【0048】また補強コード抗張体W及び成形品Qxを
挾持して固定した状態で、補強コード抗張体Wに張力を
付与する場合には、油圧シリンダー107を伸長作動さ
せてフレーム106を成形品Qxの搬送側、即ち、図2
4の矢印方向にガイドレール105に沿って移動させる
ことにより、設定された張力にすることが出来る。張力
の調整は、油圧シリンダー107の先端に取付けられた
ロードセル108により行うものである。
【0049】また、補強コード抗張体W及び成形品Qx
を挾持して張力調整を行った後、補強コード抗張体W及
び成形品Qxを次工程へ搬送させる場合には、可動クラ
ンプ部材116及び上型可動クランプ部材119をそれ
ぞれ上昇させたクランプ状態を解除し、この状態で前記
昇降装置112a,112bを伸長作動させることで、
固定クランプ部材114及び下型クランプ部材117に
密着している補強コード抗張体W及び成形品Qxを剥離
させて上昇させる。
【0050】次に、成形品引取装置3は、図29〜図3
1に示すように、架台121上に成形品Qxの搬送方向
(矢印方向)に配設されたローラフレーム122に、2
列平行で、かつ水平な複数本の駆動ローラ123が駆動
モータ124を介して回転され、また架台121の成形
品Qxの搬入側と搬出側との相対向する位置には、成形
品Qxの巾決めローラ126a,126bが移動調整機
構127を介して設置されている。
【0051】また、ローラフレーム122上に架設され
た支持フレーム128の前後には、シリンダー129及
びガイドロッド130を介して昇降可能な2組のローラ
支持部材131a,131bが水平に取付けられ、この
ローラ支持部材131a,131bには、該ローラ支持
部材131a,131b上にそれぞれ設置された駆動モ
ータ132a,132bを介して回転駆動する複数本の
駆動ローラ133が水平に取付けられている。
【0052】成形されて搬送されて来た成形品Qxは、
ローラフレーム122上の駆動ローラ123と、昇降可
能な複数本の駆動ローラ133a,133bとの間に挾
持された状態で、駆動モータ124及び駆動モータ13
2a,132bの回転駆動力により一定の速度で成形品
Qxを引取り、次工程へ送り出すように構成されてい
る。
【0053】次に、成形品引取装置3の後方に搬送コン
ベヤ9aを介して接続される加硫接続装置9は、図32
〜図37に示すように、C型フレーム140のベット1
41上に、加熱プレート等の加熱手段142を備えた下
型143を取付ける下部フレーム144と、昇降可能な
上型145を取付ける断面C型状の上部フレーム146
とを連結フレーム147を介して一体的連結されてい
る。
【0054】なお、加熱手段142を備えた上型145
を固定し、下型143をこの発明の実施形態のように昇
降シリンダー143aを介して昇降可能に構成すること
も可能である。前記断面C型状のフレーム本体140の
開口部P側には、加圧時、即ち、下型143と上型14
5とで製品を加圧する時、上部フレーム146と下部フ
レーム144との開口部Xが開くのを防止するための口
開き防止装置170が設けてある。
【0055】下部フレーム144には、シリンダー14
8aを介してフレーム146の開口部X側に水平移動可
能なテーブル148が設けられ、このテーブル148上
には、前記下型143の両側端末部をクランプまたはア
ンクランプするクランプ手段149a,149bが設け
てある。
【0056】また、上部フレーム146に取付けられる
上型145は、ラム150に支持された金型支持部材1
51にクランプ手段152a,152bを介して着脱可
能に取付けられ、金型支持部材151は、加圧シリンダ
ー153,二本の昇降補助シリンダー153a,153
bと、複数本の昇降時における同調用ラック154を介
して上部フレーム146に支持されている。なお、15
5は金型支持部材151のガイド部材である。
【0057】前記口開き防止装置170は、上部フレー
ム146の側面に支持部材156を介して昇降シリンダ
ー等の二本の昇降手段157a,157bが取付けら
れ、この昇降手段157a,157bの下部に、下端部
に凹状の係止部158を備えた二本の連結ロッド159
a,159bが昇降可能に吊設され、この二本の連結ロ
ッド159a,159bは前記支持部材156に支持さ
れた二本一対のガイドロッド160a,160bが連結
されている。161は、連結ロッド159a,159b
の上端に取付けられたストッパである。
【0058】また、前記下部フレーム144の側面に
は、前記連結ロッド159a,159bの下端部に形成
した凹状の係止部158と係合させて連結ロッド159
a,159bをクランプしてロックするロック機構16
2が設けてある。このロック機構162は、前記連結ロ
ッド159a,159bの下端部が嵌合するホルダー1
63内に、前記凹状の係止部158に係合する水平方向
に進退可能な係止部材164を備え、加圧プレス時に上
部フレーム146と下部フレーム144とを前記連結ロ
ッド159a,159b及びロック機構162を介して
ロックし、加圧時に上部フレーム146と下部フレーム
144との開口部Pが開くのを防止するようにしたもの
である。
【0059】また、加圧時には、上部フレーム146と
下部フレーム144とを連結する連結フレーム147
と、連結ロッド159a,159bの伸び及びガイドロ
ッド160a,160bの伸びとが同一になるように設
定するものである。
【0060】断面C型状のフレーム本体140の開口部
P側に向かって往復移動可能に設けたテーブル148の
長手方向両端部には、長尺状の成形品Qx(この実施形
態の場合には、クローラ)の両端近傍をテーブル148
上に固定させる旋回可能なクランプ手段171a,17
1bが設けてある。
【0061】このクランプ手段171a,171bは、
図33及び図35〜図37に示すように、テーブル14
8の長手方向両端部にブラケット172を介して旋回中
心軸173を固定し、この旋回中心軸173に成形品Q
xの両端近傍をテーブル148上に固定させる旋回可能
な固定プレート174が取付けてある。
【0062】固定プレート174の基端部は、テーブル
148の側面に固定された押圧シリンダー175のロッ
ド176に連結され、図36及び図37に示すように、
押圧シリンダー175のロッド176を伸長作動させる
ことにより、固定プレート174をテーブル148上へ
旋回させ、テーブル148上に成形品Qxの両端近傍を
押圧固定させるものである。
【0063】またテーブル148の下方には、フレーム
本体140の開口部P側に向かって往復移動可能で、か
つ長尺状の成形品Qxを移動可能に支持するコンベヤ1
77が設けてあり、このコンベヤ177は、ベット14
1に設けた往復移動シリンダー178に連結されてい
る。なお、179は加硫接続装置9を制御する制御装
置、180は上部フレーム146上に設置された上部タ
ンクを示している。
【0064】加硫接続装置9は、上記のように構成さ
れ、C型状のフレーム本体140の開口部P側の前面下
方まで搬送されて来た長尺状の成形品Qxの両端末部を
上方に折り返し、予めフレーム本体140の前面側まで
引出してあるテーブル148上の下型143上に重合さ
せると共に、テーブル148の長手方向の両端部に位置
する成形品Qxをクランプ手段171a,171bによ
り固定させる。
【0065】この状態でテーブル148,コンベヤ17
7と共に成形品QxをC型のフレーム本体140の凹部
内に移動させ、前記テーブル148上の下型143と、
この下型143上に設置された上型145とで加熱プレ
スすることにより成形品Qxの両端を加硫接合してエン
ドレス状に成形するものである。
【0066】また、この発明の実施形態では、フレーム
本体140の開口部側に口開き防止装置170を設け、
しかも加圧時には、上部フレーム146と下部フレーム
144とを連結する連結フレーム147と、連結ロッド
159a,159bの伸び及びガイドロッド160a,
160bの伸びとが同一になるように設定することで、
加硫プレス中にはフレーム本体140の開口部側が上下
方向に開くのを連結ロッド159a,159bにより抑
制させることで、常に均一の加圧力を保持した状態で加
圧成形でき成形品の成形精度を向上させることが出来
る。
【0067】次に、上記のような連続加硫成形装置を用
いて長尺物の連続成形方法の成形工程を、図38(a)
〜(e)を参照しながら概略的に説明する。し、図39
〜図41のフローチャートを参照しながら具体的に説明
する。まず、図38(a)に示すように、巻出し装置1
から巻出した補強コード抗張体Wを、巻出し装置1の直
後に設置した第1張力付与装置2と成形品引取装置3の
直前に設置された第2張力付与装置4とにより一定の張
力で直線的に張設しておく。
【0068】そして、第1張力付与装置2側に設置した
予備成形装置6(図示せず)上で、前記一定の張力で張
設された補強コード抗張体Wの上下面に成形材料供給装
置5(図示せず)から供給された成形品Qx(ゴムクロ
ーラ)の成形材料Waを組付けし、予備成形品Qを成形
する。そして、この組付けした予備成形品Qを補強コー
ド抗張体Wにより支持した状態で加硫プレス装置7内に
搬入して成形,加硫を行い、この時、図38(b)に示
すように、予備成形装置6では、次の成形品Qxの成形
材料Waを補強コード抗張体Wに組付けして予備成形品
Qを成形する。
【0069】加硫プレス装置7で成形品Qxの加硫成形
が完了した後、加硫プレス装置7内から補強コード抗張
体Wで支持されている成形品Qxを成形品剥離装置67
a,67bを介して離型させて上昇させると共に、搬出
コンベヤ装置8の水平ローラコンベヤ95を加硫プレス
装置7内に搬入してこの水平ローラコンベヤ95上に成
形品Qxを載置させる(図38(c)参照)。
【0070】そして、搬出コンベヤ装置8の水平ローラ
コンベヤ95,分割ローラコンベヤ97上を、成形品引
取装置3,予備成形装置6及び巻出し装置1が同期して
作動することにより、成形品Qxを加硫プレス装置7内
から引き出すと同時に、予め予備成形した予備成形品Q
を加硫プレス装置7内に搬入する(図38(d)参
照)。
【0071】搬出コンベヤ装置8により引出された一定
の張力で張設された成形品Qxは、図38(e)に示す
ように第2張力付与装置4及び成形品引取装置3側に順
次搬送され、加硫接続装置9の前工程で成形品Qxが補
強コード抗張体Wから切断され、加硫接続装置9に搬入
された成形品Qxは、その両端をループ状に加硫接続さ
れて製品が完成する。
【0072】以上のように、直線的に張設された一本の
補強コード抗張体Wに、所定の間隔を隔てて成形品Qx
の成形材料Waを組付けて予備成形品Qを成形すると共
に、最初に組付けした成形品Qxを加硫プレス装置7内
に搬入して成形,加硫を行っている時間に、予備成形装
置6上で次の成形品の成形材料を組付け作業の準備を行
って予備成形品Qを成形する作業を連続的に行うこと
で、成形品Qxの生産性及び作業性を著しく高めること
が出来る。
【0073】次に、図39〜図41のフローチャートを
参照しながら連続加硫成形方法を具体的に説明する。ま
ず、成形品Qxを加硫プレス装置7で加硫している場合
における各装置の初期位置を以下のように設定する。第
1張力付与装置2と第2張力付与装置4とで補強コード
抗張体Wに所定の張力を与えておき、成形コンベヤ装置
32は下降限に位置させると共に、加硫プレス装置7は
下降限、即ち、加硫位置の状態にすると共に、材料押さ
え部材65bを下降位置に設定する。
【0074】また、成形品剥離装置67a,67bは、
原点位置に位置させ、搬出コンベヤ装置8のコンベヤフ
レーム93は原点位置、水平ローラコンベヤ95は出限
位置、分割ローラコンベヤ97は下降限に位置する。更
に、成形品引取装置3の駆動モータ124,132a,
132bは停止させた状態にする。
【0075】以上のような状態から長尺物の連続成形を
開始する。まず、図39において、加硫プレス装置7に
図42に示すようにセットしたクローラの成形品Qxに
対して加硫を開始すると共に (ステップ(1))、予備成形
装置6のベルトコンベヤー34を図6に示すように、補
強コード抗張体Wの搬送ラインS−SからSx方向の予
備成形位置Kまで移動させ(ステップ(2))、ベルトコン
ベヤー34上に成形材料供給装置5から成形品Qxのカ
バーゴム等の成形材料1、即ち、補強コード抗張体Wの
下側に配設するゴムシート3枚を供給して位置合わせす
る (ステップ(3))。
【0076】成形材料の供給が完了したら再びベルトコ
ンベヤー34を補強コード抗張体Wの搬送ラインS−S
の位置まで移動させ(ステップ(4))、昇降手段のシリン
ダー36及びリンク機構37を介して材料成形位置まで
上昇させる(ステップ(5))。この状態で、カバーゴム等
の成形材料上に補強コード抗張体Wを位置させると共
に、補強コード抗張体W上に材料移載装置41から図4
2に示す芯金3やカバーゴム等の成形材料4を供給して
セットする(ステップ(6))。
【0077】補強コード抗張体W上に芯金3やカバーゴ
ム等の成形材料4のセットが完了したら、最初にセット
した成形品Qxの加硫プレス装置7による加硫が完了し
(ステップ(7))、加硫プレス装置7の上型66を上昇さ
せ(ステップ(8))、予め設定した時間(数秒)だけ中間
位置で停止させて製品状態、即ち、上型66に成形品Q
xが付着していないか目視により確認する(ステップ
(9),(10),(11))。
【0078】その後、再び上型66を上昇させると共に
上昇限に位置させ、上型66が作業性中に落下しないよ
うに図示しない落下防止ピンを挿入する(ステップ(1
2),(13),(14)) 。そして、材料押さえシリンダー65a
を介して材料押さえ部材65bを上昇限まで上昇させる
(ステップ(15)) 。このような状態で、第1張力付与装
置2と第2張力付与装置4とで補強コード抗張体Wに張
力を付与して、成形品Qxが下型64から離型するよう
な張力を与える(ステップ(16)。更に一対の成形品剥離
装置67a,67bを上昇させて補強コード抗張体Wを
上方へ持ち上げると同時に、成形品Wを下型64から離
型させて持ち上げ、この工程が完了したら搬出コンベヤ
8のコンベヤフレーム93を上昇限まで上昇させる(ス
テップ (17),(18)) 。
【0079】そして、図40に示すように、加硫プレス
装置7内の成形品Qxの下部に、コンベヤフレーム93
に設置された水平ローラコンベヤ95を水平移動させて
侵入させ(ステップ(19)) 、成形品剥離装置67a,6
7bを水平ローラコンベヤ95の高さと同じ位置まで下
降させ、補強コード抗張体Wにより支持されていた成形
品Qxを水平ローラコンベヤ95上に載置させる(ステ
ップ(20)) 。
【0080】一方、水平ローラコンベヤ95で成形品Q
xを引き取っている間に、複数台の分割ローラコンベヤ
97を水平ローラコンベヤ95と同じ高さまで上昇させ
(ステップ(21)) 、第1張力付与装置2と第2張力付与
装置4とで支持されている補強コード抗張体Wの張力を
ゼロにする(ステップ(22)) 。その後、第1張力付与装
置2と第2張力付与装置4の挾持プレート28b及びコ
ードクランプ装置109を開状態となるように作動させ
て、補強コード抗張体Wをアンクランプ状態にし(ステ
ップ(23)) 、昇降装置112a,112bのエアーシリ
ンダー113を作動させて補強コード抗張体Wを上昇さ
せる(ステップ(24)) 。
【0081】そして、成形品Qxを成形品引取装置3側
に送り込んで、駆動ローラ123と昇降可能な駆動ロー
ラ133a,133bとで挾持し、駆動モータ124と
同期して作動する駆動モータ132a,132bを正転
駆動し(ステップ(25)) 、正転中に巻出し装置1から補
強コード抗張体Wを巻出して、引取量がOKであるなら
ば駆動モータ124及び132a,132bの駆動を停
止させる(ステップ(26),(27),(28)) 。
【0082】なお、駆動モータ124及び132a,1
32bは、成形品引取装置3,予備成形装置6及び巻出
し装置1と同期して作動するものである。このようにし
て、成形品Qxの引取位置がOKであることが確認され
たら(ステップ(29)) 、再び第1張力付与装置2と第2
張力付与装置4との昇降シリンダー30,エアーシリン
ダー113を下限位置まで作動させると共に、クランプ
シリンダー26及び115,118を下限位置まで作動
させて補強コード抗張体Wをクランプさせる(ステップ
(30),(31))。
【0083】このような状態から第1張力付与装置2と
第2張力付与装置4とをそれぞれ左右方向に移動させ
て、補強コード抗張体Wに予備成形品の組付け時の張力
にセットする(ステップ(32)) 。次いで、予備成形品搬
入側の成形品剥離装置67bを下降限位置まで移動させ
(ステップ(33)) 、搬出コンベヤ8のコンベヤフレーム
93に設置された水平ローラコンベヤ95を待機位置ま
で移動させると共に、複数台の分割ローラコンベヤ97
を下降限位置まで移動させる(ステップ(34),(35),(3
6)) 。
【0084】水平ローラコンベヤ95が出限位置にいる
か否かを確認した後、水平ローラコンベヤ95を停止さ
せる(ステップ(37)) 。そして、予備成形品搬入側の成
形品剥離装置67bを上昇し、原点位置に移動させると
共に、搬出側の成形品剥離装置67aを下降させ、原点
位置まで移動させる(ステップ(38),(39))。
【0085】成形コンベヤ装置32のコンベヤフレーム
35は、図41に示すように、下降し、原点位置まで移
動させると共に、ベルトコンベヤー34も下降し、原点
位置まで移動させる(ステップ(40),(41))。ベルトコン
ベヤー34上で予備成形された成形品Qxの芯金位置を
確認し、芯金位置がずれている場合には、補強コード抗
張体Wを第1張力付与装置2及び第2張力付与装置4を
移動させながら修正する(ステップ(42)) 。
【0086】そして、次の予備成形品Qを加硫プレス装
置7の下型64上に供給する際には、誘導加熱装置61
により予備成形された予備成形品Qを誘導加熱を利用し
て、芯金やスチールコード等の補強コード抗張体Wを発
熱させることで、ゴム成形材料の温度を内部から予め予
備加熱し、次工程の加硫プレス装置7における加硫時間
の短縮化を図るようにすることも可能である。
【0087】予備成形品Qを加硫プレス装置7の下型6
4上に供給した後、ラム落下防止ピンを抜き、上型66
を下降させ、更に第1張力付与装置2と第2張力付与装
置4とで補強コード抗張体Wを加硫時の張力に設定し、
材料押さえ部材65bを下降限位置まで移動させて自動
加硫をスタートさせる(ステップ(43)〜(ステップ(4
7)) 。
【0088】以上が成形品Qxの1サイクルであって、
このような工程を連続的に行うことにより、生産性及び
作業性を向上させることが出来るのである。
【0089】
【発明の効果】この発明は、上記のように直線状に張設
した補強コード抗張体で繋がれたゴムクローラ本体を連
続的に成形加硫することが出来るので、成形工程のサイ
クルアップを図ることができると共に、1台の加硫プレ
ス装置で順次連続して加硫成形を行うことが出来る。
【0090】また、補強コード抗張体を所定の張力で張
設した状態で成形するので、補強コード抗張体の乱れが
なく、製品精度を高めることが出来、生産性及び作業性
を向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施した連続成形加硫装置の全工程
の概略正面図である。
【図2】図1の概略平面図である。
【図3】第1張力付与装置の平面図である。
【図4】第1張力付与装置の正面図である。
【図5】第1張力付与装置の側面図である。
【図6】予備成形装置の平面図である。
【図7】予備成形装置の正面図である。
【図8】予備成形装置の側面図である。
【図9】成形材料供給装置の平面図である。
【図10】成形材料供給装置の正面図である。
【図11】成形材料供給装置の他の実施形態を示す概略
正面図である。
【図12】予備成形装置の成形コンベヤ装置に移送台車
から成形材料を移載する方法を示す説明図である。
【図13】成形コンベヤ装置に成形材料を移載する材料
移載装置の平面図である。
【図14】図13の正面図である。
【図15】成形コンベヤ装置に成形材料を移載する材料
移載装置の他の実施形態を示す正面図である。
【図16】加硫プレス装置の平面図である。
【図17】加硫プレス装置の正面図である。
【図18】加硫接プレス装置の側面図である。
【図19】予備成形品搬入側の成形品剥離装置の側面図
である。
【図20】予備成形品搬入側の成形品剥離装置の正面図
である。
【図21】(a)は予備成形品搬出側の成形品剥離装置
の側面図、(b)は予備成形品搬出側の成形品剥離装置
の正面図である。
【図22】搬出コンベヤ装置の一部切欠した正面図であ
る。
【図23】搬出コンベヤ装置の平面図である。
【図24】第2張力付与装置の正面図である。
【図25】第2張力付与装置の平面図である。
【図26】第2張力付与装置の側面図である。
【図27】第2張力付与装置における製品クランプ装置
の作動説明図である。
【図28】第2張力付与装置におけるコードクランプ装
置の作動説明図である。
【図29】成形品引取装置の正面図である。
【図30】成形品引取装置の平面図である。
【図31】成形品引取装置の側面図である。
【図32】加硫接続装置の側面図である。
【図33】加硫接続装置の正面図である。
【図34】加硫接続装置の平面図である。
【図35】加硫接続装置のクランプ手段の拡大側面図で
ある。
【図36】加硫接続装置のクランプ手段がクランプした
状態を示す拡大側面図である。
【図37】加硫接続装置の正面図である。
【図38】(a)〜(e)は、連続成形加硫装置の全工
程の作動説明図である。
【図39】加硫スタートからコンベヤ架台上昇限までの
ステップ(1)〜ステップ(18)までのフローチャト図
である。
【図40】搬出コンベヤの水平ローラコンベヤが加硫プ
レス装置内に侵入する工程から搬出側の成形品剥離装置
を下降原点位置まで移動させるステップ(19)〜ステッ
プ(39)までのフローチャト図である。
【図41】ベルトコンベヤー下降原点位置へ移動する工
程から自動加硫スタートまでのステップ(40)〜ステッ
プ(47)までのフローチャト図である。
【図42】従来のクローラの構造を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 巻出し装置 2 第1張力付与
装置 3 成形品引取装置 4 第2張力付与
装置 5 成形材料供給装置 6 予備成形装置 7 加硫プレス装置 8 搬出コンベヤ
装置 9 加硫接続装置 9a 搬送コンベヤ W 補強コード抗張体 Q 予備成形品 Qx 成形品 S−S 搬送ライン 35 コンベヤフレーム 34 ベルトコン
ベヤ 67a,67b 成形品離型装置 P1 カバーゴムシート P2 補強コード
抗張体 P3 芯金 P4 カバーゴム
シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 21:00 105:08 105:24

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻出し装置と成形品引取装置との間の成
    形材料コンベヤ装置上で、張力付与装置により張設され
    た補強コード抗張体の上下面に成形材料供給装置から供
    給された成形材料を組付けして予備成形品を成形し、こ
    の予備成形品を加硫プレス装置内に搬入して成形,加硫
    を行い、加硫成形が完了した後、加硫プレス装置内から
    補強コード抗張体で支持されている成形品を離型させる
    と共に、出し入れ装置により成形された成形品を成形品
    引取装置側に引出し、前記引出した成形品を加硫製品引
    取装置上まで搬送した後、成形品の端末部に連結されて
    いる補強コード抗張体を切断して加硫接続装置まで搬送
    し、この加硫接続装置で帯状に成形されたゴムクローラ
    本体の両端をループ状に加硫接続するゴムクローラの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記最初に組付けした成形体を加硫プレ
    ス装置内に搬入して成形品の成形,加硫を行っている
    際、成形材料コンベヤ装置上で次の成形品の成形材料を
    組付けして予備成形作業を行い、加硫成形が完了して加
    硫プレス装置内から出し入れ装置により成形された成形
    品を引出す際、加硫プレス装置には、予め組付けされた
    次の成形体を加硫プレス装置内に搬入して成形加硫を行
    い、予備成形品と成形品との操作を間欠的に連続して行
    う請求項1に記載のゴムクローラの製造方法。
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