JPH11340909A - セルラシステムにおける送信電力制御方法及び基地局装置 - Google Patents

セルラシステムにおける送信電力制御方法及び基地局装置

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JPH11340909A
JPH11340909A JP11018815A JP1881599A JPH11340909A JP H11340909 A JPH11340909 A JP H11340909A JP 11018815 A JP11018815 A JP 11018815A JP 1881599 A JP1881599 A JP 1881599A JP H11340909 A JPH11340909 A JP H11340909A
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transmission power
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動局から基地局に対する送信を過剰な送信
電力で行うことを防ぎ、上り回線の容量を増加させる。 【解決手段】 基地局10a,10bにおいて、移動局
30a,30bから送信された送信信号の受信品質を目
標となる受信品質と比較し、該比較結果に基づいて基地
局の送信電力の増加分を決定し、該増加分を、移動局3
0a,30bから送信された制御命令に基づいた基地局
10a,10bにおける送信電力に加算し、加算後の送
信電力によって、移動局30a,30bにおける送信電
力を制御するための第1の制御命令を送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の移動局が、
サービスエリア内に設置された基地局を介して双方向に
通信を行うセルラシステムにおける送信電力制御方法及
び基地局装置に関する。
【0002】
【従来の技術】符号分割多重方式が無線方式として採用
されたセルラシステムにおいては、同一の周波数におい
て多数の基地局と移動局とが回線を設定して通信を行う
ため、ある回線における信号の受信電力(希望波電力)
は、他の回線に対しては妨害となる干渉波電力となる。
そのため、移動局が送信を行い基地局が受信を行う上り
回線においては、希望波電力が所定値以上となると干渉
波電力が増加し、それにより、回線容量が減少してしま
う。
【0003】上述したような現象を防ぐためには、移動
局の送信電力を厳密に制御する必要がある。上り回線に
おける送信電力制御においては、基地局において希望波
電力が測定され、その測定値と制御目標値とが比較され
る。そして、希望波電力の方が大きな場合は、移動局に
対して送信電力を減少させるための制御命令が送信さ
れ、また、測定値の方が大きな場合は、移動局に対して
送信電力を増加させるための制御命令が送信される。こ
のような送信電力制御方法については、United States
Patent No. 5,056,109 (Gilhousen et al., 'Method an
d apparatus forcontrolling transmission power in a
CDMA cellular mobile telephone system,')に詳述さ
れている。
【0004】しかしながら、上述したような送信電力制
御方法においては、基地局から送信される制御命令が移
動局において誤って判定されて、制御命令と逆の方向に
送信電力が増減された場合、希望波電力が過剰となって
しまったり、不足してしまったりしてしまう。希望波電
力が過剰となった場合は、他の回線に対する干渉波電力
が増加してしまい、また、希望波電力が不足した場合
は、その回線の品質が劣化してしまうという問題点があ
る。
【0005】そこで、特開平9−312609号公報に
は、制御命令の受信品質が悪い場合に、その制御命令を
無視して移動局からの送信電力を誤った方向に増減させ
ることを防止し、それにより、上述したような問題点を
緩和する方法が開示されている。
【0006】また、符号分割多重方式のセルラシステム
においては、移動局がセル間を移動する際、セルの境界
付近で複数の基地局と同時に通信を行いながらセル間で
回線を切り換えるソフトハンドオーバという技術があ
る。この技術については、United States Patent No.
5,101,501(Gilhousen et al., 'Method and system for
providing a soft handoff in communications in a CD
MA cellular telephonesystem,' Mar. 31, 1992)に詳述
されている。
【0007】ソフトハンドオーバが実行されている上り
回線における送信電力制御においては、複数の基地局に
おいて移動局の希望波電力が測定されており、それぞれ
の基地局にて測定された移動局の希望波電力に基づいた
制御命令が、それぞれの基地局から独立して移動局に送
信される。そして、移動局において、それぞれの基地局
から送信された制御命令が受信され、受信された制御命
令に基づいて送信電力が制御される。ここで、移動局に
おいて異なる制御命令が受信された場合は、送信電力を
下げる制御命令に基づいて送信電力が制御される。この
方法については、文献TIA/EIA Interim Standard, Mobi
le Station - Base Station Compatibility Standard f
or Dual-Mode Wideband Spread Spectrum Cellular Sys
tem, TIA/EIA/IS-95-A, Telecommunication Industry A
ssociation, May 1995, 6.6.6.2.7.2 Reverse Traffic
Channel Power Control During Soft Handoff に記載さ
れている。
【0008】このように、複数の基地局から送信される
制御命令が互いに異なる場合には、移動局において受信
された制御命令のうち、送信電力を下げるための制御命
令に基づいて送信電力が制御されるので、何れの基地局
においても、希望波電力が制御目標値を超えることがな
く、それにより、上り回線において高い回線容量が実現
されている。従って、この方法においては、移動局が送
信電力を下げる制御命令の受信に失敗する確率を小さく
することが重要である。
【0009】一方、基地局から送信が行われて移動局に
て受信が行われる下り回線においても、希望波電力と干
渉波電力との比が所定値となるように、基地局からの送
信電力を制御することによって、高い回線容量が実現さ
れている。
【0010】上り回線における送信電力制御において
は、前述したように、下り回線を利用して、基地局から
移動局に対して送信電力を制御するための制御命令が送
信されるので、ソフトハンドオーバが実行されている際
には、移動局において複数の基地局から送信される制御
命令をそれぞれ受信することができるように、下り回線
の送信電力を制御することが重要である。
【0011】このため、各基地局からの希望波電力が移
動局において等しくなるように下り回線における送信電
力を制御する方法が考えられるが、この方法では、移動
局までの伝搬損失が大きな基地局においては、送信電力
がその分だけ大きく設定されるので干渉波電力が増加
し、下り回線の容量が減少してしまう。そこで、下り回
線容量の減少を抑える方法として、それぞれの基地局か
らの送信電力が等しくなるように制御を行う方法があ
り、文献(Andersson, 'Tuning the macro diversity pe
rformance in a DS-CDMA system,' Proc. IEEE 44th Ve
hicular TechnologyConference, pp.41-45, June 1994)
に記載されている。
【0012】しかしながら、上述したような、送信電力
制御方法においては、移動局までの伝搬損失が大きな基
地局からの希望波電力が小さくなってしまい、移動局に
おいてその制御命令の受信に失敗することが多くなり、
移動局が送信電力を下げる制御命令の受信に失敗する確
率も増加してしまう。
【0013】ここで、伝搬損失の瞬時値変動は周波数に
よって異なるので、上り回線と下り回線とで互いに異な
る周波数が用いられるシステムにおいては、上り回線に
おける伝搬損失と下り回線における伝搬損失とは互いに
異なっている。そのため、上り回線の伝搬損失が小さ
く、希望波電力が制御目標値よりも大きな基地局と移動
局との間において、基地局から移動局に対して送信電力
を下げるための制御命令が送信された場合、下り回線の
伝搬損失が大きいと、移動局における希望波電力が小さ
くなってしまい、移動局が送信電力を下げるための制御
命令の受信に失敗してしまう虞れがある。
【0014】このとき、その他の基地局から送信される
制御命令が全て送信電力を上げる制御命令であると、移
動局において送信電力が上げられ、受信に失敗した制御
命令を送信した基地局において希望波電力が過剰となっ
てしまう。それにより、制御命令の受信が失敗すること
なく送信電力制御が行われた場合に比べて、干渉波電力
が増加し、その基地局の上りの回線容量が低下してしま
う。
【0015】このように、各基地局からの送信電力が等
しくなるように送信電力を制御する方法では、基地局か
ら送信される制御命令を全て受信できる確率が低下し、
上り回線の容量が減少してしまうという問題が生じる。
この問題に対して、移動局の送信電力を下げるための制
御命令が基地局から送信される際に、基地局から送信さ
れる制御命令の送信電力を、それ以外の場合に比べて大
きく設定し、それにより、移動局においてその制御命令
の受信に失敗する確率を低下させる方法が特開平9-2
61170号公報に開示されている。
【0016】また、ソフトハンドオーバが実行されてい
る際には、移動局において、伝搬損失が小さな基地局か
ら送信された制御命令に従って、その基地局における希
望波電力が目標値となるように送信電力が制御されるこ
とが重要である。しかし、移動局において、伝搬損失が
大きな基地局から送信された制御命令の受信が失敗し
て、送信電力を増加させるための制御命令が、送信電力
を減少させるための制御命令と誤って判定された場合、
伝搬損失が小さな基地局から送信された制御命令が送信
電力を増加させるための制御命令であっても、移動局に
おいては、優先的に送信電力を減少させるための制御命
令に基づいて送信電力が制御されるので、基地局におけ
る希望波電力が不足して、回線品質が劣化してしまうと
いう問題点もある。しかし、前述した特開平9-312
609号公報に開示された方法においては、受信品質が
悪い制御命令を無視することによって、伝搬損失が大き
な基地局からの信頼度の低い制御命令の判定誤りの影響
を受けることが少なくなるので、上述した問題を改善す
ることができる。
【0017】以下に、本発明の関連発明として、特開平
9−261170号公報に開示された発明について説明
する。
【0018】図10は、基地局が移動局からのフレーム
誤り率の報告を受けて下り回線の送信電力を決定して上
り回線の送信電力の制御命令を送信する処理を説明する
ためのフローチャートである。
【0019】基地局は、移動局と通信を開始するとき、
フレーム誤り率により定まる下り回線の送信電力Pfを
初期値Pf0に設定する(ステップS1201)。な
お、フレーム誤り率は、移動局により一定の間隔で報告
される。
【0020】新たに報告されたフレーム誤り率が存在し
(ステップS1202)、そのフレーム誤り率が所定の
範囲内よりも大きな場合には(ステップS1203)、
基地局は、フレーム誤り率により定まる下り回線の送信
電力PfをΔP(>0)だけ増加させ(ステップS12
04)、また、そのフレーム誤り率が所定の範囲内より
も小さな場合には(ステップS1205)、フレーム誤
り率により定まる下り回線の送信電力PfをΔPだけ減
少させる(ステップS1206)。
【0021】ステップS1202において、新たに報告
されたフレーム誤り率が存在しない場合には、基地局
は、フレーム誤り率により定まる下り回線の送信電力P
fをそのままの値として、ステップS1207に進む。
【0022】次に、ステップS1207において、フレ
ーム毎に測定する上り回線の希望波電力の測定結果Dが
所定の制御目標値Tよりも大きな場合には、基地局は上
り回線の送信電力の制御命令を送信電力を減少させるも
のとし(ステップS1208)、下り回線の送信電力P
をPf+Paddとする(ステップS1209)。な
お、送信電力増加量Paddは予め定めた一定値とす
る。
【0023】逆に、上り回線の希望波電力の測定結果D
が所定の制御目標値Tよりも小さな場合には、基地局は
上り回線の送信電力の制御命令を送信電力を増加させる
ものとし(ステップS1210)、下り回線の送信電力
Pをフレーム誤り率により定まる下り回線の送信電力P
fとする(ステップS1211)。
【0024】そして、基地局は、移動局に対して、上り
回線における送信電力の制御命令を下り回線に対して送
信電力Pで送信し(ステップS1212)、再びステッ
プS1202より繰り返す。
【0025】1つの基地局と回線を設定している移動局
は、回線を設定している基地局が送信する上り回線にお
ける送信電力の制御命令に従って上り回線の送信電力を
制御する。また、2つの基地局と同時に回線を設定して
いる移動局は、2つの基地局が送信する上り回線におけ
る送信電力の制御命令をそれぞれ受信する。このとき、
2つの制御命令の内容が異なる場合には、移動局の上り
回線における送信電力をより小さくする制御命令に従っ
て上り回線の送信電力を制御する。
【0026】上述したような送信電力制御方法によれ
ば、ソフトハンドオーバーを実行している間は、主要基
地局と補助基地局とは、同じフレーム誤り率の報告を受
けて、フレーム誤り率により定まる下り回線の送信電力
Pfを同じように増減するため、それらの基地局のフレ
ーム誤り率により定まる下り回線の送信電力Pfは相互
に等しくなる。そして、移動局に対して、上り回線にお
ける送信電力を減少させるための制御命令を送信する場
合には、下り回線における送信電力Pをフレーム誤り率
により定まる下り回線における送信電力Pfよりも送信
電力増加量Paddだけ大きく設定することになる。こ
れにより、移動局が上り回線における送信電力を減少さ
せるための制御命令の受信に失敗して上り回線において
他の回線に過剰な干渉を及ぼす確率を低減させることが
できる。
【0027】図11は、基地局が移動局からフレーム毎
に測定したパイロット信号の受信電力Qの報告を受け
て、下り回線における送信電力Pを決定して上り回線に
おける送信電力の制御命令を送信する処理を説明するた
めのフローチャートである。
【0028】基地局は、移動局と通信を開始するとき、
フレーム誤り率により定まる下り回線における送信電力
Pfを初期値Pf0に設定する(ステップS130
1)。なお、フレーム誤り率は移動局より所定の間隔で
報告される。
【0029】新たに報告されたフレーム誤り率が存在し
(ステップS1302)、そのフレーム誤り率が所定の
範囲内よりも大きな場合には(ステップS1303)、
基地局は、フレーム誤り率により定まる下り回線におけ
る送信電力PfをΔPだけ増加させ(ステップS130
4)、また、そのフレーム誤り率が所定の範囲内よりも
小さな場合には(ステップS1305)、フレーム誤り
率により定まる下り回線における送信電力PfをΔPだ
け減少させる(ステップS1306)。
【0030】ステップS1302において、新たに報告
されたフレーム誤り率が存在しない場合は、基地局は、
フレーム誤り率が存在しない場合は、基地局はフレーム
誤り率により定まる下り回線における送信電力Pfをそ
のままの値として、ステップS1307に進む。
【0031】次に、ステップS1307において、フレ
ーム毎に測定する上り回線の希望波電力の測定結果Dが
所定の制御目標値Tよりも大きな場合には、基地局は、
上り回線における送信電力の制御命令を送信電力を減少
させるものとし(ステップS1308)、さらに、ステ
ップS1309において、自局のパイロット信号の受信
電力Qが最大でない場合には、下り回線における送信電
力PをPf+Paddとする(ステップS1310)。
なお、送信電力増加量Paddは、予め定めた一定値と
する。
【0032】ステップS1309において、自局のパイ
ロット信号の受信電力Qが最大の場合には、基地局は、
下り回線の送信電力Pをフレーム誤り率により定まる下
り回線における送信電力Pfとする(ステップS131
2)。
【0033】ステップS1307において、上り回線の
希望波電力の測定結果Dが所定の制御目標値Tよりも小
さな場合には、基地局は、上り回線における送信電力の
制御命令を送信電力を増加させるものとし(ステップS
1311)、下り回線における送信電力Pをフレーム誤
り率により定まる下り回線における送信電力Pfとする
(ステップS1312)。
【0034】そして、基地局は、移動局に対して、上り
回線における送信電力の制御命令を下り回線における送
信電力Pで送信し(ステップS1313)、再び、ステ
ップS1302より繰り返す。
【0035】上述したような送信電力制御方法によれ
ば、基地局は、移動局に対して上り回線における送信電
力を減少させるための制御命令を送信する場合に、自局
のパイロット信号の受信電力Qが最大でないために下り
回線における送信電力Pを増加させないと移動局が上り
回線における送信電力を減少させるための制御命令の受
信に失敗する可能性が高いときに限って、下り回線にお
ける送信電力Pを送信電力増加量Paddだけ大きく設
定することになる。
【0036】従って、移動局の上り回線における送信電
力を減少させるための制御命令の受信失敗により上り回
線において過剰な干渉を及ぼす確率を低減するととも
に、下り回線における送信電力Pを増加させることによ
る干渉波電力の増加を抑制することができる。
【0037】図12は、従来の送信電力制御方法におい
て送信電力増加量Paddを決定する処理を説明するた
めのフローチャートである。
【0038】基地局は、移動局から、その主要基地局と
補助基地局とのパイロット信号の受信電力Qの報告を受
ける(ステップS1401)。
【0039】次に、基地局は、移動局から報告される自
局のパイロット信号の受信電力をQ0(ステップS14
02)、その他の基地局のパイロット信号の受信電力を
Qi(i=1〜N−1、Nは主要基地局と補助基地局と
の数の和)とする(ステップS1403)。
【0040】次に、基地局は、カウンタiを1とし(ス
テップS1404)、パイロット信号の受信電力の最大
値QmaxをQiとする(ステップS1405)。
【0041】カウンタiが(N−1)に等しくなければ
(ステップS1406)、基地局は、カウンタiに1を
加え(ステップS1407)、パイロット信号の受信電
力Qiが最大値Qmaxよりも大きければ、最大値Qm
axをQiとする(ステップS1408)。
【0042】パイロット信号の受信電力Qiが最大値Q
max以下であれば、基地局は、ステップS1406よ
り繰り返す。
【0043】ステップS1406において、カウンタi
が(N−1)に等しければ、基地局は、送信電力増加量
Paddを(Qmax−Q0)として(ステップS14
09)、終了する。
【0044】このように、パイロット信号の受信電力Q
iの最大値Qmaxを検索し、Padd=Qmax−Q
0として送信電力増加量Paddを定める。
【0045】上述したような送信電力制御方法では、自
局のパイロット信号の受信電力Q0が最大でなく移動局
に対して上り回線における送信電力を減少させるための
制御命令を送信する場合に、パイロット信号の受信電力
Qiが最大となる基地局に対して、自局のパイロット信
号の受信電力Q0が小さな分だけ、すなわち、伝搬損失
が大きな分だけ下り回線における送信電力Pを大きく設
定するため、移動局における希望波電力の測定結果D
は、他の基地局からの上り回線における送信電力の制御
命令と同じになる。
【0046】従って、移動局の上り回線における送信電
力を減少させるための制御命令の受信が失敗する確率の
低減させるために必要な分だけ下り回線における送信電
力Pを増加させるので、下り回線の干渉波電力の増加を
さらに抑制することができる。
【0047】図13は、交換局が希望波電力の測定結果
Dの通知を受けて上り回線における送信電力の制御命令
を決定し、基地局に通知する処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【0048】交換局は、希望波電力の測定結果Di(i
=0〜N−1)の報告を、それぞれの基地局より受ける
(ステップS1501)。
【0049】さらに、交換局は、それぞれの基地局よ
り、希望波電力の制御目標値Ti(i=0〜N−1)の
報告を受ける(ステップS1502)。ここでは、希望
波電力の制御目標値Tiは全ての基地局で共通の一定値
とする。
【0050】次に、交換局は、カウンタiを0として
(ステップS1503)、ステップS1504において
i番目の基地局の希望波電力の測定結果Diとその希望
波電力の制御目標値Tiとの差(Di−Ti)が0より
も大きくなければ、カウンタiの値を(N−1)と比較
して(ステップS1505)、等しくなければ、カウン
タiに1を加えて(ステップS1506)、ステップS
1504より繰り返す。
【0051】ステップS1505において、カウンタi
の値が(N−1)と等しければ、交換局は、上り回線の
送信電力の制御命令を送信電力を増加させるためのもの
とする(ステップS1507)。
【0052】一方、ステップS1504において(Di
−Ti)が0よりも大きければ、交換局は、上り回線に
おける送信電力の制御命令を送信電力を減少させるもの
とする(ステップS1508)。
【0053】そして、交換局は、決定された上り回線に
おける送信電力の制御命令を主要基地局及び補助基地局
にそれぞれ通知する(ステップS1509)。
【0054】各基地局は、交換局から通知された上り回
線における送信電力の制御命令を下り回線によって移動
局に通知し、移動局はその制御命令に従って上り回線に
おける送信電力を制御する。
【0055】上述したような送信電力制御方法によれ
ば、主要基地局と補助基地局とから同一の上り回線にお
ける送信電力の制御命令が送信されるため、少なくとも
1つの受信に成功すれば、他の受信に失敗しても、何れ
の基地局に対しても過剰な干渉波電力を及ぼすことな
く、必要な希望波電力となるように上り回線における送
信電力を制御することが可能である。
【0056】従って、上り回線の容量を増加させること
ができる。
【0057】図14は、交換局が基地局から暫定的制御
命令の通知を受けて上り回線における送信電力の制御命
令を決定し、基地局に通知する処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【0058】交換局は、各移動局について、その主要基
地局及び補助基地局のそれぞれにより、暫定的制御命令
の通知を受ける(ステップS1601)。
【0059】次に、ステップS1602において、それ
らの暫定的制御命令のうちの少なくとも1つが送信電力
を減少させるためのものであれば、交換局は、上り回線
における送信電力の制御命令を送信電力を減少させるも
のと決定し(ステップS1603)、全ての暫定的制御
命令が送信電力を増加させるためのものであれば、上り
回線における送信電力の制御命令を送信電力を増加させ
るものと決定する(ステップS1604)。
【0060】そして、交換局は、決定された上り回線の
送信電力の制御命令を主要基地局及び補助基地局にそれ
ぞれ通知する(ステップS1605)。
【0061】各基地局は、交換局から通知された上り回
線における送信電力の制御命令を下り回線によって移動
局に通知し、移動局はその制御命令に従って上り回線に
おける送信電力を制御する。
【0062】上述したような送信電力制御方法によれ
ば、主要基地局と補助基地局とから同一の上り回線にお
ける送信電力の制御命令が送信されるため、移動局は、
少なくとも1つの受信に成功すれば、他の受信に失敗し
ても、何れの基地局に対しても過剰な干渉波電力を制御
することが可能となる。
【0063】従って、上り回線の容量を増加させること
ができる。
【0064】図15は、基地局がソフトハンドオーバ実
行中に送信するか否かを決定する処理を説明するための
フローチャートである。
【0065】基地局は、移動局から、その主要基地局と
補助基地局とのパイロット信号の受信電力Qの報告を受
ける(ステップS1701)。
【0066】次に、基地局は、移動局から報告される自
局のパイロット信号の受信電力をQ0(ステップS17
02)、その他の基地局のパイロット信号の受信電力を
Qi(i=1〜N−1、Nは主要基地局と補助基地局と
の数の和)とする(ステップS1703)。
【0067】次に、基地局は、カウンタiを1とし(ス
テップS1704)、パイロット信号の受信電力の最大
値Qmaxを0とする(ステップS1705)。
【0068】ステップS1706において、パイロット
信号の受信電力Qiが最大値Qmaxよりも大きけれ
ば、基地局は、最大値QmaxをQiとして(ステップ
S1707)、カウンタiを(N−1)と比較して、等
しくなければカウンタiに1を加え(ステップS170
9)、ステップS1706より繰り返す。
【0069】ステップS1706においてパイロット信
号の受信電力Qiが最大値Qmax以下であれば、基地
局はステップS1708に進む。
【0070】ステップS1708において、カウンタi
が(N−1)に等しければ、基地局は、ステップS17
10に進み、最大値Qmaxを自局のパイロット信号の
受信電力Q0と比較して、自局のパイロット信号の受信
電力Q0が最大値Qmax以上である場合には、自局が
下り回線の信号を送信する(ステップS1711)。
【0071】ステップS1710において、自局のパイ
ロット信号の受信電力Q0が最大値Qmaxよりも小さ
な場合には、他の基地局が送信し、自局は送信しない。
【0072】このように、各基地局は、ソフトハンドオ
ーバ実行中には、移動局から主要基地局と補助基地局と
の全てのパイロット信号の受信電力Qの報告を受け、自
局のパイロット信号の受信電力Q0が最大であれば、交
換局から通知された上り回線における送信電力の制御命
令を下り回線によって移動局に通知し、移動局はその上
り回線における送信電力の制御命令に従って上り回線に
おける送信電力を制御する。
【0073】上述したような送信電力制御方法によれ
ば、移動局におけるパイロット信号の受信電力Qに基づ
いて、主要基地局と補助基地局との中で1つのみが下り
回線の送信を行うセルラシステムであっても、何れの基
地局に対しても過剰な干渉波電力を及ぼすことなく、必
要な希望波電力となるように上り回線における送信電力
を制御することが可能となる。
【0074】従って、上り回線の容量を増加させること
ができる。
【0075】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
セルラシステムにおいては、下り回線における送信電力
が適切に制御されないと、下り回線において基地局から
送信される送信電力を制御するための制御命令が移動局
において正しく受信できず、それにより、上り回線にお
ける希望波電力が過剰となり、干渉波電力を増加させて
しまうという問題点がある。
【0076】また、移動局において、該移動局における
受信品質が悪い制御命令を無視して、受信品質が良好な
制御命令に基づいて送信電力が制御される場合は、その
受信品質の判定基準の設定によっては、受信品質が悪い
と判定されることが続き、移動局における送信電力を制
御できなくなってしまい、上記同様の問題が生じる。
【0077】また、ソフトハンドオーバが実行されてい
る際、基地局から移動局に対して送信電力を下げるため
の制御命令が送信される場合にその基地局における送信
電力を大きく設定する方法においては、送信電力を下げ
るための制御命令が送信される際に送信電力をあえて大
きく設定しなくても移動局において制御命令が良好な品
質で受信されることもある。このような場合、基地局か
ら必要以上の送信電力で送信が行われていることになる
ため、下り回線の干渉波電力を増加させてしまうという
問題点がある。
【0078】また、ソフトハンドオーバが実行されてい
る際に、移動局において受信品質が悪い制御命令を無視
する方法においては、下り回線における伝搬損失が小さ
な基地局から送信された制御命令に比べて、下り回線に
おける伝搬損失が大きな基地局から送信された制御命令
が無視される確率が高くなる。この方法が、上り回線と
下り回線とで異なる周波数を用いるセルラシステムに適
用された場合、上り回線と下り回線との瞬時値変動が互
いに異なるため、ある基地局において、上り回線におけ
る伝搬損失が他の基地局に比べて小さく、その基地局に
て受信される希望波電力が過剰となっている場合、送信
電力を減少させるための制御命令が基地局から送信され
続けても、下り回線における伝搬損失が他の基地局に比
べて大きければ、基地局から移動局に送信される制御命
令が無視され続け、上り回線における伝搬損失が大きな
他の基地局から送信される制御命令によって移動局の送
信電力が制御される場合が生じる。この場合、上り回線
における伝搬損失が小さな基地局では、希望波電力が過
剰となったままで、上り回線において干渉波電力が増加
した状態となってしまう。特に、移動局の移動速度が遅
く、瞬時値の変動が遅い場合には、干渉波電力が増加し
た状態が継続して大きな問題となってしまう。
【0079】また、例え、上述したような所定の制御命
令を無視する方法を用いない場合においても、受信品質
が悪い制御命令においては、その受信に失敗したり、誤
った判定を行ってしまう虞れがある。
【0080】本発明は、上述したような従来の技術が有
する問題点に鑑みてなされたものであって、移動局から
基地局に対する送信を過剰な送信電力で行うことを防
ぎ、上り回線の容量を増加させることができるセルラシ
ステムにおける送信電力制御方法及び基地局装置を提供
することを目的とする。
【0081】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、複数のセルと、該複数のセルのそれぞれに
配置された基地局と、前記セル内に存在し、1つまたは
複数の前記基地局との間で回線を設定して通信を行う移
動局とを有してなるセルラシステムにて、前記基地局か
ら送信された第1の制御命令に基づいて前記移動局の送
信電力を制御し、前記移動局から送信された第2の制御
命令に基づいて前記基地局の送信電力を制御するセルラ
システムにおける送信電力制御方法において、前記移動
局との間にて回線が設定されている基地局にて、該移動
局から送信された送信信号の受信品質を測定し、測定さ
れた受信品質と目標となる受信品質とを比較し、該比較
結果に基づいて前記制御後の基地局の送信電力に対する
増加分を決定し、該増加分を前記基地局の送信電力に増
加させて前記第1の制御命令を送信することを特徴とす
る。
【0082】また、前記移動局にて、複数の前記基地局
から前記第1の制御命令を受信した場合、受信した第1
の制御命令のうち、受信品質が所定値以上の第1の制御
命令に基づいて送信電力を制御することを特徴とする。
【0083】また、前記移動局にて、複数の前記基地局
から前記第1制御命令を受信した場合、受信した第1の
制御命令のうち、前記移動局の送信電力を最も小さくす
るための第1の制御命令に基づいて送信電力を制御する
ことを特徴とする。
【0084】また、前記移動局にて、複数の前記基地局
から前記第1の制御命令を受信した場合、受信した第1
の制御命令のうち、受信品質が所定値以上で、かつ、前
記移動局の送信電力を最も小さくするための第1の制御
命令に基づいて送信電力を制御することを特徴とする。
【0085】また、前記受信品質を前記基地局における
前記移動局から送信された信号の受信電力と干渉波電力
との電力比とし、該電力比と目標とする電力比との比の
割合分、前記増加分を大きく設定することを特徴とす
る。
【0086】また、前記電力比と目標とする電力比との
比が1よりも大きな場合、前記増加分を前記電力比と目
標とする電力比との比とすることを特徴とする。
【0087】また、前記受信品質を前記基地局における
前記移動局から送信された信号の受信電力とし、該受信
電力と目標とする受信電力との比の割合分、前記増加分
を大きく設定することを特徴とする。
【0088】また、前記受信電力と目標とする受信電力
との比が1よりも大きな場合、前記増加分を前記受信電
力と目標とする受信電力との比とすることを特徴とす
る。
【0089】また、前記増加分が増加した送信電力が予
め決められた最大電力よりも大きな場合、前記送信電力
を前記最大電力とすることを特徴とする。
【0090】また、前記受信品質を前記基地局における
前記移動局から送信された信号の受信電力と干渉波電力
との電力比とし、該電力比が、目標とする電力比を所定
値だけ大きくした値に比べて大きな場合は、前記増加分
を増加させ、前記電力比が、目標とする電力比を所定値
だけ大きくした値に比べて小さな場合は、前記増加分を
減少させることを特徴とする。
【0091】また、前記受信品質を前記基地局における
前記移動局から送信された信号の受信電力とし、該受信
電力が、目標とする受信電力を所定値だけ大きくした値
に比べて大きな場合は、前記増加分を増加させ、前記受
信電力が、目標とする受信電力を所定値だけ大きくした
値に比べて小さな場合は、前記増加分を減少させること
を特徴とする。
【0092】また、前記受信品質を前記基地局における
前記移動局から送信された信号の受信電力と干渉波電力
との電力比とし、前記基地局にて、前記移動局との間の
伝搬損失が、該移動局と回線を設定している複数の基地
局の中で最小でなく、かつ、前記電力比が目標とする電
力比を所定値だけ大きくした値に比べて大きな場合は、
前記増加分を増加させ、前記移動局との間の伝搬損失
が、該移動局と回線を設定している複数の基地局の中で
最小である場合や、前記電力比が目標とする電力比を所
定値だけ大きくした値に比べて小さな場合は、前記増加
分を減少させることを特徴とする。
【0093】また、前記受信品質を前記基地局における
前記移動局から送信された信号の受信電力とし、前記基
地局にて、前記移動局との間の伝搬損失が、該移動局と
回線を設定している複数の基地局の中で最小でなく、か
つ、前記受信電力が目標とする受信電力を所定値だけ大
きくした値に比べて大きな場合は、前記増加分を増加さ
せ、前記移動局との間の伝搬損失が、該移動局と回線を
設定している複数の基地局の中で最小である場合や、前
記受信電力が目標とする受信電力を所定値だけ大きくし
た値に比べて小さな場合は、前記増加分を減少させるこ
とを特徴とする。
【0094】また、前記増加分が予め決められた最大値
よりも大きな場合は、前記増加分を前記最大値とし、前
記増加分が前記送信電力を増加させない値である場合
は、前記増加分によって前記送信電力を増加させないこ
とを特徴とする。
【0095】また、前記第1の制御命令を送信する電力
によって、前記基地局から前記移動局へ送信すべき信号
を送信することを特徴とする。
【0096】また、複数のセルと、該複数のセルのそれ
ぞれに配置された基地局と、前記セル内に存在し、1つ
または複数の前記基地局との間で回線を設定して通信を
行う移動局とを有してなるセルラシステムにて、前記基
地局からの送信電力を、該セルラシステム内の閉ループ
にて決定される送信電力に増加分を加えた値に設定し、
設定された送信電力にて前記基地局から前記移動局へ送
信すべき信号を送信するセルラシステムにおける送信電
力制御方法であって、前記移動局から送信された送信信
号の受信品質を測定し、測定された受信品質と目標とな
る受信品質に予め決められた値を加えた値とを比較し、
測定された受信品質が目標となる受信品質に予め決めら
れた値を加えた値よりも大きな場合は、予め決められた
加算値を前記増加分に加算し、測定された受信品質が目
標となる受信品質に予め決められた値を加えた値よりも
小さな場合は、予め決められた減算値を前記増加分から
減算することを特徴とする。
【0097】また、前記増加分が予め決められた値より
も大きな場合は、前記増加分を前記最大値とし、前記増
加分が0よりも小さな場合は、前記増加分を0とするこ
とを特徴とする。
【0098】また、セル内に存在する移動局に対して該
移動局の送信電力を制御するための第1の制御命令を送
信する送信手段と、前記移動局から送信された信号を受
信する受信手段と、該受信手段にて受信された信号内に
含まれる第2の制御命令に基づいて、前記第1の制御命
令を送信するための電力を決定する送信電力制御手段と
を有し、前記送信手段が、前記送信電力制御手段にて決
定した電力によって前記第1の制御命令を前記移動局に
対して送信する基地局装置において、前記受信手段にて
受信された信号の受信品質を測定し、測定された受信品
質と目標とする受信品質とを比較する受信品質測定手段
を有し、前記送信電力制御手段は、前記受信品質測定手
段における比較結果に基づいて前記第2の制御命令に基
づいて決定された送信電力に対する増加分を決定し、該
増加分を前記第2の制御命令に基づいた送信電力に増加
させ、前記送信手段は、前記送信電力制御手段における
増加後の送信電力によって前記第1の制御命令を送信す
ることを特徴とする。
【0099】また、前記送信電力制御部は、前記受信品
質測定手段における比較結果に基づいて前記第1の制御
命令を決定することを特徴とする。
【0100】また、前記送信電力制御手段は、前記受信
品質を前記移動局から送信された信号の受信電力と干渉
波電力との電力比とし、該電力比と目標とする電力比と
の比の割合分、前記増加分を大きく設定することを特徴
とする。
【0101】また、前記送信電力制御手段は、前記受信
品質を前記移動局から送信された信号の受信電力とし、
該受信電力比と目標とする受信電力比との比の割合分、
前記増加分を大きく設定することを特徴とする。
【0102】また、前記送信電力制御手段は、前記受信
品質を前記移動局から送信された信号の受信電力と干渉
波電力との電力比とし、該電力比が目標とする電力比を
所定値だけ大きくした値に比べて大きな場合は、前記増
加分を増加させ、前記電力比が、目標とする電力比を所
定値だけ大きくした値に比べて小さな場合は、前記増加
分を減少させることを特徴とする。
【0103】また、前記送信電力制御手段は、前記受信
品質を前記移動局から送信された信号の受信電力とし、
該受信電力が、目標とする受信電力を所定値だけ大きく
した値に比べて大きな場合は、前記増加分を増加させ、
前記受信電力が、目標とする受信電力を所定値だけ大き
くした値に比べて小さな場合は、前記増加分を減少させ
ることを特徴とする。
【0104】また、前記送信電力制御手段は、前記受信
品質を前記移動局から送信された信号の受信電力と干渉
波電力との電力比とし、前記移動局との間の伝搬損失
が、該移動局と回線を設定している複数の基地局装置の
中で最小でなく、かつ、前記電力比が目標とする電力比
を所定値だけ大きくした値に比べて大きな場合は、前記
増加分を増加させ、前記移動局との間の伝搬損失が、該
移動局と回線を設定している複数の基地局装置の中で最
小である場合や、前記電力比が目標とする電力比を所定
値だけ大きくした値に比べて小さな場合は、前記増加分
を減少させることを特徴とする。
【0105】また、前記送信電力制御手段は、前記受信
品質を前記移動局から送信された信号の受信電力とし、
前記移動局との間の伝搬損失が、該移動局と回線を設定
している複数の基地局装置の中で最小でなく、かつ、前
記受信電力が目標とする受信電力を所定値だけ大きくし
た値に比べて大きな場合は、前記増加分を増加させ、前
記移動局との間の伝搬損失が、該移動局と回線を設定し
ている複数の基地局装置の中で最小である場合や、前記
受信電力が目標とする受信電力を所定値だけ大きくした
値に比べて小さな場合は、前記増加分を減少させること
を特徴とする。
【0106】また、前記送信手段は、前記第1の制御命
令を送信する電力によって、前記移動局へ送信すべき信
号を送信することを特徴とする。
【0107】(作用)基地局との間で回線が設定された
移動局においては、1つの基地局から送信された第1の
制御命令に基づいて送信電力が制御されていれば、通
常、基地局において測定される移動局から送信された送
信信号の受信品質は、目標とする受信品質に近い値とな
る。また、移動局においては、複数の基地局から送信さ
れた第1の制御命令に基づいて送信電力が制御されてい
れば、通常、基地局において測定される移動局から送信
された送信信号の受信品質は、目標とする受信品質に近
い値か、目標とする受信品質よりも小さな値となる。
【0108】本発明においては、基地局において、移動
局から送信された送信信号の受信品質と目標となる受信
品質とを比較して、その比較結果に基づいて、別のアル
ゴリズムで定まる送信電力に対する増加分を決定してお
り、制御命令の送信は、別のアルゴリズムで定まる送信
電力を前記増加分だけ大きくした送信電力で行ってい
る。それにより、前記の比較結果によって決まる増加分
が小さくなった時には、制御命令を送信する送信電力が
別のアルゴリズムで決定された送信電力に戻され、移動
局が送信電力を下げるための制御命令の受信に失敗する
確率を低下させるので、同時に別の送信電力制御のアル
ゴリズムの効果を得ることができる。
【0109】さらに、上記のように構成された本発明に
おいては、基地局において、移動局から送信された送信
信号の受信品質と目標となる受信品質とが比較され、該
比較結果に基づいて基地局における送信電力の増加分が
決定し、該増加分が移動局から送信された第2の制御命
令に基づいた基地局の送信電力に加算されて、加算後の
送信電力によって、移動局における送信電力を制御する
ための第1の制御命令が送信される。ここで、移動局か
ら送信された送信信号の基地局における受信品質が目標
となる受信品質の所定の範囲を超えて大きくなった場合
は、送信電力の増加分が増加し、また、移動局から送信
された送信信号の基地局における受信品質が目標となる
受信品質の所定の範囲内か、その範囲よりも小さくなっ
た場合は、送信電力の増加分が減少することにより、移
動局から送信された送信信号の基地局における受信品質
が目標となる受信品質に近い値か目標とする受信品質よ
りも小さな値となった場合は、基地局における送信電力
が、別のアルゴリズムで決定される送信電力に戻され
る。これにより、別のアルゴリズムによる送信電力制御
を実現しながらも、移動局が送信電力を下げるための制
御命令を受信することに失敗する確率が低下するととも
に、干渉波電力の増加分が抑えられる。
【0110】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0111】(第1の実施の形態)図1は、本発明のセ
ルラシステムにおける送信電力制御方法が実現されるセ
ルラシステムの実施の一形態を示す図である。
【0112】図1に示すように本形態においては、サー
ビスエリア内に、セル40aをサービスエリアとする基
地局10aと、セル40bをサービスエリアとする基地
局10bとが設けられ、それにより、サービスエリアが
複数のセル40a,40bに分割されている。また、セ
ル40a内に移動局30aが存在し、セル40a,40
bが交わるエリアに移動局30bが存在している。さら
に、基地局10a,10bはそれぞれ、サービスエリア
外に設けられた制御局20に接続されており、制御局2
0は他の制御局からなる通信網(不図示)に接続されて
いる。
【0113】なお、図1においては、2つの基地局10
a,10b及びそれによる2つのセル20a,20b、
並びに2つの移動局30a,30bしか図示されていな
いが、本形態においては、基地局が多数設けられ、ま
た、それぞれのセル内には移動局が多数存在しているも
のとする。
【0114】上記のように構成されたセルラシステムに
おいては、移動局30a,30bから送信が行われ、基
地局10a,10bにて受信が行われる上り回線と、逆
方向に送受信が行われる下り回線とでは、互いに異なる
周波数キャリアが割り当てられており、双方向に通信が
行われる。
【0115】ここで、基地局10a,10bからは、そ
れぞれ一定の送信電力で止まり木チャネル信号51a,
51bが送信されている。これに対して、移動局30
a,30bにおいては、止まり木チャネル信号51a,
51bの電力を測定するための測定器(不図示)が設け
られており、止まり木チャネル信号51a,51bの受
信電力がそれぞれ測定されている。
【0116】図2は、図1に示した移動局30a,30
bにおける止まり木チャネル信号の受信電力の測定方法
を説明するための図である。
【0117】移動局30a,30bにおいては、図2に
示すような短い時間スロット単位で測定器が切り替えら
れて、フレーム毎に複数の基地局から送信される止まり
木チャネル信号の受信電力がそれぞれ1回ずつ測定され
る。なお、図2に示した例においては、1フレーム内に
6スロット設けられているので、最大6つの基地局まで
測定することができる。
【0118】ここで、移動局30a,30bが移動した
場合、移動局30a,30bにおける受信電力の瞬時値
は時間の経過に伴って短い周期で変動する。そのため、
移動局30a,30bにおける受信電力を測定するため
には、各スロットにおける中央値を求める必要がある。
【0119】図3は、図1に示した移動局30a,30
bが移動する場合における受信電力の瞬時値と中央値と
の関係を示す図である。
【0120】図3に示すように、移動局30a,30b
において、移動局30a,30bが移動する場合におけ
る受信電力の瞬時値変動の周期に対して十分長い時間に
相当する数のフレームについて受信電力の測定を行い、
それらのスロットにおける測定値の中央値を求める。
【0121】上述したセルラシステムにおいて実際に通
信を行う場合、まず、止まり木チャネル信号51a,5
1bの受信電力の中央値が最大となる基地局(以下、主
要基地局と称する)と移動局との間で回線が設定されて
通信が開始する。
【0122】移動局において受信される止まり木チャネ
ル信号の受信電力の中央値が、主要基地局から送信され
た止まり木チャネル信号の移動局における受信電力の中
央値よりも予め決められたハンドオーバしきい値だけ小
さな値よりも大きな基地局が存在する場合、その基地局
(以下、補助基地局と称する)との間にも同時に回線が
設定され、その移動局と補助基値局との間においても通
信が行われる。
【0123】ここで、移動局と基地局との間における通
信中においては、移動局の移動に伴って、移動局におい
て受信される止まり木チャネル信号の受信電力が変動す
ることがあるが、それにより、止まり木チャネル信号の
受信電力の中央値が最大となる基地局が変わった場合
や、補助基地局がその条件を満たさなくなった場合、あ
るいは別の基地局が補助基地局の条件を満たすようにな
った場合には、主要基地局と補助基地局の更新が行われ
る。
【0124】ここで、セル40a,40bが交わるエリ
アに存在する移動局30bにおいては、例えば止まり木
チャネル信号51aの受信電力が最大であり、止まり木
チャネル信号51bと止まり木チャネル信号51aとの
受信電力の差がハンドオーバしきい値以内であるとする
と、基地局10aが主要基地局となり、基地局10bが
補助基地局となる。
【0125】また、下り回線の信号53a,53bは、
それぞれ基地局10a,10bから移動局30bに対し
て送信される信号であり、上り回線の信号62は、移動
局30bから基地局10a,10bに対して送信される
信号である。
【0126】一方、移動局30aにおいては、基地局1
0aから送信された止まり木チャネル信号51aの受信
電力が最大となるため、基地局10aが主要基地局とな
る。なお、止まり木チャネル信号51aと止まり木チャ
ネル信号51bとの移動局30aにおける受信電力の差
はハンドオーバしきい値よりも大きく、補助基地局は存
在しないものとする。このとき、移動局30aにおいて
は、下り回線の信号52と上り回線の信号61とにより
基地局10aとの間で通信が行われる。
【0127】図4は、図1に示したセルラシステムにお
ける送信電力制御方法を説明するための図であり、
(a)は移動局30bにおける基地局10a,10bか
らの下り回線のSIRを示す図、(b)は移動局30b
と基地局10a,10bとの上り回線における伝搬損失
を示す図である。
【0128】移動局30bから基地局10a,10bに
対しては、上り回線の信号62を用いて下り回線におけ
る送信電力を制御するための命令が送信されており、ま
た、基地局10a,10bから移動局30bに対して
は、下り回線の信号53a,53bを用いて上り回線に
おける送信電力を制御するための信号がそれぞれ送信さ
れている。
【0129】図4(a)に示すように、基地局10aか
ら送信された上り回線における送信電力を制御するため
の信号が、下り回線におけるSIRしきい値よりも小さ
な場合、基地局10aから送信された上り回線における
送信電力を制御するための信号は無視される。この際、
図4(b)に示すように、移動局30bと基地局10a
との上り回線における伝搬損失が小さく、基地局10a
において過度の電力で信号が受信され、かつ、移動局3
0bと基地局10bとの上り回線における伝搬損失が移
動局30bと基地局10aとの伝搬損失よりも大きけれ
ば、上り回線における送信電力は基地局10bによって
制御される。
【0130】以下に、上述した基地局10a,10bに
ついて詳細に説明する。
【0131】図5は、図1に示した基地局10a,10
bの一構成例を示すブロック図である。
【0132】本形態における基地局10a,10bは図
5に示すように、電波を送受信するためのアンテナ11
と、移動局30a,30bから送信された信号をアンテ
ナ11を介して受信する受信回路13と、受信回路13
にて受信された信号の受信品質を測定し、測定された受
信品質と目標とする受信品質とを比較する受信品質測定
部14と、受信品質測定部14における比較結果に基づ
いて移動局30a,30bから送信される信号の送信電
力を制御するための第1の制御命令を決定するととも
に、受信回路13にて受信された移動局30a,30b
からの第2の制御命令と受信品質測定部14における比
較結果とに基づいて第1の制御命令を送信するための電
力を決定する送信電力制御部15と、送信電力制御部1
5にて決定した電力によって第1の制御命令をアンテナ
11を介して移動局30a,30bに対して送信する送
信回路16とから構成されており、アンテナ11と受信
回路12及び送信回路16とは送受信共用器12を介し
て接続されている。
【0133】上記のように構成された基地局10a,1
0bにおいては、受信品質測定部14において、それぞ
れの上り回線の受信品質として、移動局30a,30b
から送信されたスロットが受信される毎に、希望波と干
渉波との電力比(以下、SIRと称する)が測定され、
測定されたSIRと目標とするSIRとが比較され、送
信電力制御部15において、受信品質測定部14におけ
る比較結果に基づいて移動局30a,30bから送信さ
れる信号の送信電力を制御するための第1の制御命令が
決定するとともに、受信回路13にて受信された移動局
30a,30bからの第2の制御命令と受信品質測定部
14における比較結果とに基づいて第1の制御命令を送
信するための電力が決定する。
【0134】ここで、送信電力制御部15においては、
受信品質測定部14における比較結果が、測定されたS
IRの値が目標とするSIRよりも小さな場合には第1
の制御命令が電力を増加させる命令とされ、また、測定
されたSIRの値が目標とするSIRよりも大きな場合
には第1の制御命令が電力を減少させる命令とされ、送
信回路16から第1の制御命令が移動局に対して通知さ
れる。
【0135】また、移動局30a,30bにおいては、
下り回線のSIRを測定するための測定器(不図示)が
設けられており、これにより、基地局10a,10bか
ら送信されたスロットが受信される毎に、そのSIRが
測定される。
【0136】ソフトハンドオーバを実行している移動局
30bの主要基地局である基地局10aと補助基地局で
ある基地局10bからは、移動局30bに対して、送信
電力の制御命令以外は同一の情報である下り回線の信号
53a,53bがそれぞれ送信される。
【0137】また、移動局30bにおいては、複数の基
地局10a,10bから送信される同一信号を合成して
受信する装置(不図示)が設けられており、これを用い
て下り回線の信号53a,53bが合成されて受信され
るとともに、SIRが測定される。そして、測定された
SIRの値が目標値より小さな場合には第2の制御命令
が電力を増加させる命令とされ、また、測定されたSI
Rの値が目標値よりも大きな場合には第2の制御命令が
電力を減少させる命令とされ、移動局30bから、その
第2の制御命令が基地局10a,10bに対して通知さ
れる。同様に、移動局30aから第2の制御命令が基地
局10aに対して通知される。
【0138】基地局10a,10bにおいては、移動局
30a,30bから送信されてきた第2の制御命令に基
づいて送信電力が制御される。
【0139】以下に、上記のように構成されたセルラシ
ステムにおける送信電力制御方法について詳細に説明す
る。
【0140】図6は、図1〜図5に示したセルラシステ
ムにおける送信電力制御方法の一形態について説明する
ためのフローチャートである。なお、本形態において
は、基地局において下り回線における送信電力が決定し
て上り回線における送信電力制御命令が送信される。ま
た、電力をデシベル値として扱う。
【0141】まず、制御局20において、ある移動局に
対して送信を行う基地局が新たに追加されるかどうかが
判断される(ステップS1)。
【0142】ステップS1において基地局が新たに追加
されると判断されると、その旨が全ての基地局に対して
通知され、全ての基地局において、下り回線における内
部送信電力値Pfが初期値P0に設定される(ステップ
S2)。
【0143】ここで、基地局と移動局との間において通
信が開始される場合は、基地局自体が移動局に対して新
規に送信を行う基地局として新たに追加されるので、下
り回線における内部送信電力値Pfが初期値P0に設定
される。
【0144】また、ステップS2において、基地局が新
たに追加された場合に内部送信電力値Pfが初期化され
る理由は、主要基地局と補助基地局の全ての送信電力が
互いに等しくなるようにするためである。基地局が新た
に追加された場合に、同時に全ての基地局における内部
送信電力値Pfが初期化されれば、その後は、それぞれ
の基地局において、同一の移動局から送信される制御命
令に基づいて内部送信電力値Pfが増減されるので、内
部送信電力値Pfは全ての基地局の間で互いに等しい状
態が保たれる。
【0145】ステップS1にて基地局が新たに追加され
ないと判断された場合やステップS2における処理が終
了すると、基地局において、移動局から送信された下り
回線における送信電力を制御するための制御命令が受信
されているかどうかが判断される(ステップS3)。な
お、下り回線における送信電力を制御するための制御命
令においては、移動局から一定の時間間隔で通知され
る。
【0146】ステップS3にて移動局から送信された制
御命令が受信されていると判断された場合は、その信号
の希望波と干渉波との電力比Rcが測定される(ステッ
プS4)。
【0147】ステップS4における測定の結果、制御命
令が電力を増加させるものであるかどうかが判断され
(ステップS5)、制御命令が電力を増加させるもので
あれば、内部送信電力値Pfを増加させ(ステップS
6)、また、制御命令が電力を減少させるものであれ
ば、内部送信電力値Pfを減少させる(ステップS
7)。
【0148】次に、上り回線における希望波対干渉波電
力比Rcから制御目標値Rctargetを減じた値が
0よりも大きいかどうかが判断され(ステップS8)、
大きいと判断された場合は、下り回線における送信電力
Pが、内部送信電力値Pfにその値を加えた値とされ
(ステップS9)、そうでない場合は、内部送信電力値
Pfが送信電力Pに設定される(ステップS10)。
【0149】その後、送信電力Pが送信電力の最大値P
maxよりも大きいかどうかが判断され(ステップS1
1)、大きいと判断された場合は、送信電力Pに送信電
力の最大値Pmaxが設定される(ステップS12)。
【0150】また、ステップS11において、送信電力
Pが送信電力の最大値Pmaxよりも大きくないと判断
された場合や、ステップS12における処理の後、送信
電力Pが送信電力の最小値Pminよりも小さいかどう
かが判断され(ステップS13)、小さいと判断された
場合は、送信電力Pに送信電力の最小値Pminが設定
される(ステップS14)。
【0151】また、ステップS13において、送信電力
Pが送信電力の最小値Pminよりも小さくないと判断
された場合や、ステップS14における処理の後、移動
局に対して、送信電力命令が送信電力Pで送信される
(ステップS15)。
【0152】その後、通信が終了したかどうかが判断さ
れ(ステップS16)、通信が終了したと判断された場
合は処理を終了し、終了していないと判断された場合は
ステップS1における処理に戻る。
【0153】移動局30aにおいては、回線を設定して
いる基地局10aから送信される制御命令に基づいて送
信電力が制御される。
【0154】一方、移動局30bにおいては、2つの基
地局10a,10bとの間において同時に回線が設定さ
れているので、2つの基地局10a,10bから送信さ
れる制御命令がそれぞれ受信される。このとき、2つの
制御命令の内容が異なる場合には、移動局における送信
電力をより小さくするための制御命令に基づいて送信電
力が制御される。
【0155】上述したような方法によれば、移動局30
aのようにソフトハンドオーバを行っていない移動局と
通信を行っている基地局からは、上り回線における希望
波対干渉波電力比が目標値よりも大きくなった場合に、
下り回線において、より大きな送信電力で制御命令が送
信されるため、移動局においてその制御命令を正確に受
信できる確率が高まり、基地局にて受信される希望波電
力が過剰となることによる干渉波電力の増加分が抑えら
れる。
【0156】また、移動局30bのようにソフトハンド
オーバを行っている場合も、同様に、基地局において受
信する希望波電力が過剰となった基地局からは、下り回
線において制御命令が送信される際に、より大きな送信
電力で送信されるため、移動局においてその制御命令を
正確に受信できる確率が高まり、干渉波電力の増加分が
抑えられる。
【0157】(第2の実施の形態)本発明のセルラシス
テムにおける送信電力制御方法の第2の実施の形態は、
基地局において上り回線の受信品質としてSIRを測定
せず、上り回線の受信品質として希望波電力を測定して
用いるものであり。その他の構成は第1の実施の形態に
おいて示したものと同様である。
【0158】基地局10a,10bの受信品質測定部1
4においては、それぞれの上り回線の受信品質として、
移動局から送信されるスロットを受信する毎に、その希
望波電力Dcが測定される。
【0159】そして、図6に示したステップS4におけ
る処理において、上り回線における希望波電力Dcが測
定され、ステップS8において、上り回線における希望
波電力Dcから制御目標値Dctargetを減じた値
が0よりも大きいかどうかが判断される。
【0160】また、ステップS9においては、P=Pf
+Dc―Dctargetが算出される。
【0161】以上説明した部分以外は第1の実施の形態
において示したものと同様であり、本形態においても、
第1の実施の形態において示したものと同様な理由で上
り回線における干渉波電力の増加を抑えることができ
る。
【0162】(第3の実施の形態)本発明のセルラシス
テムにおける送信電力制御方法の第3の実施の形態は、
移動局における送信電力の制御動作のみが第1の実施の
形態において示したものと異なるものである。
【0163】本形態においては、移動局30a,30b
において、下り回線におけるSIRを測定するための測
定器(不図示)が設けられており、これにより、基地局
から送信される制御命令を受信する毎に、その制御命令
の信号のSIRが測定される。
【0164】そして、移動局30aのようにソフトハン
ドオーバを行っていない場合において、移動局30aに
て受信された制御命令のSIRが一定の基準値未満の場
合、その制御命令を無視して、移動局における送信電力
を直前の値のままとし、また、SIRが基準値以上であ
る場合は、その制御命令に基づいて移動局における送信
電力を増加または減少させる。
【0165】また、移動局30bのようにソフトハンド
オーバを行っている場合においては、移動局において、
複数の基地局から送信された制御命令がそれぞれ受信さ
れて、そのSIRが個別に測定される。そして、SIR
が基準値未満となっている制御命令は無視して、SIR
が基準値以上となっている制御命令の中で、少なくとも
1つの制御命令が電力を減少させるためのものであれば
送信電力を減少させ、SIRが基準値以上となっている
制御命令の全てが電力を増加させるためのものであれば
送信電力を増加させる。
【0166】第1の実施の形態において示したものと同
様に、移動局30aのようにソフトハンドオーバを行っ
ていない移動局と通信を行っている基地局からは、上り
回線における希望波対干渉波電力比が目標値よりも大き
くなった場合に、下り回線においてより大きな送信電力
で制御命令が送信されるため、移動局においてその制御
命令を正確に受信できる確率が高まり、基地局にて受信
される希望波電力が過剰となることによる干渉波電力の
増加分が抑えられる。
【0167】また、下り回線の伝搬損失と上り回線の伝
搬損失とは、同じ基地局と移動局の間であっても、周波
数に依存する瞬時値変動の違いによって異なるため、移
動局30bのようにソフトハンドオーバを行っている場
合においては、例えば、移動局30bおいて、下り回線
の伝搬損失は基地局10aの方が基地局10bよりも大
きく、一方、上り回線の伝搬損失は基地局10aの方が
基地局10bよりも小さな場合がある。
【0168】このとき、移動局30bにおいては、下り
回線のSIRが基準値未満となるため、基地局10aか
ら送信された制御命令を無視して、下り回線におけるS
IRが基準値以上となる基地局10bから送信された制
御命令に基づいて送信電力が制御され、それにより、基
地局10bにおいて移動局30bから送信される信号の
SIRが目標値となっていても、上り回線の伝搬損失が
基地局10bよりも小さな基地局10aでは、移動局3
0bからの信号のSIRが目標値より大きな過剰な値と
なる。
【0169】このような場合に、本形態において説明し
た方法では、基地局10aにおいて、上り回線における
SIRが目標値に対して大きくなった分だけ、下り回線
における送信電力が増加して制御命令が送信されるた
め、移動局30bにおいてその制御命令のSIRが基準
値以上となる確率が増加する。
【0170】従って、移動局30bにおいて、基地局1
0aから送信された制御命令に基づいて送信電力が減少
することになるため、基地局10aにおける移動局30
bから送信された信号のSIRが目標値に近づく。
【0171】このようにして、基地局において希望波電
力が過剰になることによる上り回線における干渉波電力
の増加を抑えることができる。
【0172】以上に説明した第1〜第3の実施の形態に
おいて、上り回線における送信電力制御における制御目
標値は、全ての基地局において共通である必要はなく、
また、一定値である必要もなく、それぞれの基地局にお
ける干渉波電力に応じて増減する方法を採用してもよ
い。
【0173】(第4の実施の形態)本形態における送信
電力制御方法と基地局装置は、図1に示したセルラシス
テムにおいて実施されるものである。
【0174】移動局から送信が行われて基地局にて受信
が行われる上り回線と、逆方向に送受信が行われる下り
回線とでは、互いに異なる周波数キャリアが割り当てら
れ、双方向に通信が行われる。
【0175】基地局10a,10bからは、それぞれ一
定の送信電力で止まり木チャネル信号51a,51bが
送信され、移動局30a,30bにおいて、止まり木チ
ャネル信号51a,51bの受信電力がそれぞれ測定さ
れる。
【0176】通信を行う場合、主要基地局と補助基地局
との間で回線が設定され、移動局30bにおいては、基
地局10aが主要基地局、基地局10bが補助基地局と
なり、また、移動局30aにおいては、基地局10aが
主要基地局となる。
【0177】本形態における基地局装置の構成も図5に
示したものと同様である。
【0178】各基地局10a,10bにおいては、受信
品質測定部14において、それぞれの上り回線の受信品
質として、移動局から送信されるスロットを受信する毎
に、SIRが測定される。
【0179】また、各移動局30a,30bにおいて
は、下り回線におけるSIRを測定するための測定器
(不図示)が設けられており、これにより、基地局から
送信されるスロットを受信する毎に、そのSIRが測定
される。
【0180】さらに、移動局30bにおいては、第1の
実施の形態において示したものと同様に制御命令を決定
し、その制御命令が基地局10a,10bに通知され、
移動局30aからも同様に制御命令が基地局10aに対
して通知される。
【0181】以下に、本形態における送信電力制御方法
をフローチャートを用いて説明する。なお、フローチャ
ートとその説明においては、電力をデシベル値として扱
う。
【0182】また、本形態においては、基地局におい
て、移動局から通知される制御命令によって決定する内
部送信電力Pfと、上り回線における希望波と干渉波の
電力比に応じて決まる送信電力の増加分Paddとの和
が下り回線における送信電力Pとなる。そして、下り回
線において、基地局から移動局に対して送信電力制御命
令が送信電力Pで送信される。
【0183】図7は、図1〜図5に示したセルラシステ
ムにおける送信電力制御方法において基地局内で内部送
信電力Pfを決定する処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【0184】まず、制御局20において、ある移動局に
対して送信を行う基地局が新たに追加されるかどうかが
判断される(ステップS101)。
【0185】ステップS101において基地局が新たに
追加されると判断されると、その旨が全ての基地局に対
して通知され、全ての基地局において、下り回線におけ
る内部送信電力値Pfが初期値P0に設定される(ステ
ップS102)。
【0186】ここで、基地局と移動局との間において通
信が開始される場合は、基地局自体が移動局に対して新
規に送信を行う基地局として新たに追加されるので、下
り回線における内部送信電力値Pfが初期値P0に設定
される。
【0187】ステップS101にて基地局が新たに追加
されないと判断された場合やステップS102における
処理が終了すると、基地局において、移動局から送信さ
れた下り回線における送信電力を制御するための制御命
令が受信されているかどうかが判断される(ステップS
103)。なお、下り回線における送信電力を制御する
ための制御命令においては、移動局から一定の時間間隔
で通知される。
【0188】ステップS103にて移動局から送信され
た制御命令が受信されていると判断された場合は、受信
された制御命令が電力を増加させるためのものであるか
どうかが判断され(ステップS104)、制御命令が電
力を増加させるためのものであれば、内部送信電力値P
fを増加させ(ステップS105)、また、制御命令が
電力を減少させるためのものであれば、内部送信電力値
Pfを減少させる(ステップS106)。
【0189】次に、ステップS105またはステップS
106において算出された内部送信電力Pfが送信電力
の最大値Pmaxよりも大きいかどうかが判断され(ス
テップS107)、大きいと判断された場合は、送信電
力Pに送信電力の最大値Pmaxが設定される(ステッ
プS108)。
【0190】また、ステップS107において、送信電
力Pが送信電力の最大値Pmaxよりも大きくないと判
断された場合や、ステップS108における処理の後、
送信電力Pが送信電力の最小値Pminよりも小さいか
どうかが判断され(ステップS109)、小さいと判断
された場合は、送信電力Pに送信電力の最小値Pmin
が設定される(ステップS110)。
【0191】また、ステップS109において、送信電
力Pが送信電力の最小値Pminよりも小さくないと判
断された場合や、ステップS110における処理の後、
通信が終了したかどうかが判断され(ステップS11
1)、終了したと判断された場合は処理を終了し、終了
していないと判断された場合はステップS101におけ
る処理に戻る。
【0192】図8は、図1〜図5に示したセルラシステ
ムにおける送信電力制御方法において基地局内で送信電
力の増加分Paddを決定する処理の一例を説明するた
めのフローチャートである。
【0193】まず、基地局と移動局との間において通信
が開始されると、基地局において、送信電力の増加分P
addが初期値0に設定される(ステップS201)。
【0194】次に、移動局から送信される制御命令が受
信されているかどうかが判断され(ステップS20
2)、受信されていると判断された場合は、その信号の
希望波と干渉波との電力比Rcが測定される(ステップ
S203)。
【0195】ここで、基地局においては、Naveスロ
ット分の希望波と干渉波との電力比Rcの平均値を求め
るため、測定された希望波と干渉波との電力比RcがN
aveスロットの相当する時間の間、メモリに保持され
ている。
【0196】次に、Naveスロット分の希望波と干渉
波との電力比Rcを平均することによって、希望波と干
渉波との電力比RcのNaveスロットの平均値Rca
veが算出される(ステップS204)。なお、通信が
開始されてからNaveスロット分の受信が終るまで
は、保持されている希望波と干渉波との電力比Rcの値
の平均値がRcaveとされている。
【0197】次に、平均値Rcaveが、制御目標値R
ctargetにTexcを加えた値よりも大きいかど
うかが判断され(ステップS205)、大きいと判断さ
れた場合は、送信電力の増加分PaddにΔPaddが
加えられ(ステップS206)、そうでない場合には、
送信電力の増加分PaddからΔPaddが減算される
(ステップS207)。
【0198】ステップS206またはステップS207
における処理が行われた後、送信電力の増加分Padd
がPaddの最大値Paddmaxよりも大きいかどう
かが判断され(ステップS208)、大きいと判断され
た場合は、送信電力の増加分PaddがPaddmax
に設定される(ステップS209)。
【0199】また、ステップS208において送信電力
の増加分PaddがPaddの最小値Paddmaxよ
りも大きくないと判断された場合や、ステップS209
における処理が行われた後、送信電力の増加分Padd
が0よりも小さいかどうかが判断され(ステップS21
0)、小さいと判断された場合は、送信電力の増加分が
0に設定される(ステップS211)。
【0200】また、ステップS210において送信電力
の増加分Paddが0よりも小さくないと判断された場
合や、ステップS211における処理が行われた後、通
信が終了したかどうかが判断され(ステップS21
2)、終了したと判断された場合は処理を終了し、終了
していないと判断された場合はステップS202におけ
る処理に戻る。
【0201】その後、図8にて示した一連の処理により
決定した増加分Paddに、短時間の閉ループ制御に基
づくSIRに基づいて決定した送信電力が加算され、加
算された送信電力によって基地局から移動局に対する送
信が行われる。
【0202】ここで、Naveは、希望波と干渉波との
電力比Rcが瞬間的に増加した場合に送信電力の増加分
Paddを増加させないようにするための定数であり、
1以上に設定されている。また、Texcは、送信電力
制御の誤差によって希望波と干渉波との電力比Rcが僅
かに増加した場合に送信電力の増加分Paddを増加さ
せないようにするためのものであり、0以上に設定され
ている。
【0203】移動局30aにおいては、回線が設定され
ている基地局10aから送信される制御命令に基づいて
送信電力が制御される。一方、移動局30bにおいて
は、2つの基地局10a,10bとの間で同時に回線が
設定されているので、2つの基地局10a,10bから
送信される制御命令がそれぞれ受信される。このとき、
2つの制御命令の内容が異なる場合には、移動局におけ
る送信電力をより小さくする制御命令に基づいて送信電
力が制御される。
【0204】本形態によれば、第1の実施の形態におい
て示したものと同様に、移動局30aのようにソフトハ
ンドオーバを行っていない移動局との間で通信が行われ
ている基地局からは、上り回線における希望波対干渉波
電力比が目標値よりも大きくなった場合に、より大きな
送信電力で制御命令が送信されるため、移動局において
その制御命令を正確に受信できる確率が高まり、基地局
が受信する希望波電力が過剰となることによる干渉波電
力の増加分が抑えられる。
【0205】また、移動局30bのようにソフトハンド
オーバを行っている場合においても、同様に、基地局に
おいて受信する希望波電力が過剰となった基地局から
は、下り回線において制御命令が送信される際に、より
大きな送信電力で制御命令が送信されるため、移動局に
おいてその制御命令を正確に受信できる確率が高まり、
干渉波電力の増加分が抑えられる。
【0206】(第5の実施の形態)本発明のセルラシス
テムにおける送信電力制御方法の第5の実施の形態は、
基地局において上り回線の受信品質としてSIRを測定
せず、上り回線の受信品質として希望波電力を測定して
用いるものであり。その他の構成は第4の実施の形態に
おいて示したものと同様である。
【0207】基地局10a,10bの受信品質測定部1
4においては、それぞれの上り回線の受信品質として、
移動局から送信されるスロットを受信する毎に、その希
望波電力Dcが測定される。
【0208】そして、図8に示したステップS203に
おける処理において、上り回線における希望波電力Dc
が測定され、ステップS204における処理において、
希望波電力Dcの平均値Dcaveが算出される。
【0209】また、ステップS205においては、Dc
targetが所定値とされてDcave>Dctar
get+Texcとなる。
【0210】以上説明した部分以外は第4の実施の形態
において示したものと同様であり、本形態においても、
第4の実施の形態において示したものと同様な理由で上
り回線における干渉波電力の増加を抑えることができ
る。
【0211】(第6の実施の形態)本発明のセルラシス
テムにおける送信電力制御方法の第6の実施の形態は、
上り回線における希望波と干渉波の電力比に応じて決ま
る送信電力の増加分Paddの決定方法以外は第4の実
施の形態において示したものと同様である。
【0212】本形態においては、1つの基地局10aと
の間で回線が設定されている移動局30aにおいては、
送信電力の増加分Paddが常に0に設定されている。
一方、複数の基地局10a,10bとの間で回線が設定
されている移動局30bにおいては、通信中に、回線を
設定している基地局10a,10bから送信される止ま
り木チャネル信号51a,51bの受信電力が測定さ
れ、移動局30bから制御命令が基地局10a,10b
に対して通知される際に、止まり木チャネルの受信電力
が最大となっている基地局、即ち下り回線の伝搬損失が
最小となっている基地局の識別番号も通知され、移動局
30bにおいて、その情報が送信電力の増加分Padd
の増減に用いられる。
【0213】図9は、図1〜図5に示したセルラシステ
ムにおける送信電力制御方法において基地局内で送信電
力の増加分Paddを決定する処理の一例を説明するた
めのフローチャートである。
【0214】まず、基地局と移動局との間において通信
が開始されると、基地局において、送信電力の増加分P
addが初期値0に設定される(ステップS301)。
【0215】次に、移動局から送信される制御命令が受
信されているかどうかが判断され(ステップS30
2)、制御命令が受信されていると判断された場合は、
その信号の希望波と干渉波との電力比Rcが測定される
(ステップS303)。
【0216】ここで、基地局においては、Naveスロ
ット分の希望波と干渉波との電力比Rcの平均値を求め
るため、測定された希望波と干渉波との電力比RcがN
aveスロットの相当する時間の間、メモリに保持され
ている。
【0217】次に、Naveスロット分の希望波と干渉
波との電力比Rcを平均することによって、希望波と干
渉波との電力比RcのNaveスロットの平均値Rca
veが算出される(ステップS304)。なお、通信が
開始されてからNaveスロット分の受信が終るまで
は、保持されている希望波と干渉波との電力比Rcの値
の平均値がRcaveとされている。
【0218】次に、制御命令と共に移動局から通知され
た基地局の識別番号が自局の識別番号と比較され、それ
により、自局が下りの主回線であるかどうかが判断され
る(ステップS305)。
【0219】ステップS305において、自局が下りの
主回線ではないと判断された場合は、平均値Rcave
が、制御目標値RctargetにTexcを加えた値
よりも大きいかどうかが判断され(ステップS30
6)、大きいと判断された場合は、送信電力の増加分P
addにΔPaddが加えられ(ステップS307)、
そうでない場合には、送信電力の増加分PaddからΔ
Paddが減算される(ステップS308)。
【0220】また、ステップS305において自局が下
りの主回線であると判断された場合、自局と移動局との
回線が、移動局と回線を設定している基地局の中で伝搬
損失が最小となる主回線であるとされ、ステップS30
8における処理に移る。
【0221】ステップS307またはステップS308
における処理が行われた後、送信電力の増加分Padd
がPaddの最大値Paddmaxよりも大きいかどう
かが判断され(ステップS309)、大きいと判断され
た場合は、送信電力の増加分PaddがPaddmax
に設定される(ステップS310)。
【0222】また、ステップS309において送信電力
の増加分PaddがPaddの最小値Paddmaxよ
りも大きくないと判断された場合や、ステップS310
における処理が行われた後、送信電力の増加分Padd
が0よりも小さいかどうかが判断され(ステップS31
1)、小さいと判断された場合は、送信電力の増加分P
addが0に設定される(ステップS312)。
【0223】また、ステップS311において送信電力
の増加分Paddが0よりも小さくないと判断された場
合や、ステップS312における処理が行われた後、通
信が終了したかどうかが判断され(ステップS31
3)、終了したと判断された場合は処理を終了し、終了
していないと判断された場合はステップS302におけ
る処理に戻る。
【0224】下り回線の伝搬損失と上り回線の伝搬損失
とは、同じ基地局と移動局との間であっても、周波数に
依存する瞬時値変動の違いによって異なるため、移動局
30bのようにソフトハンドオーバを行っている場合に
は、例えば、移動局30bおいて、下り回線の伝搬損失
は基地局10aの方が基地局10bよりも大きく、一
方、上り回線の伝搬損失は基地局10bの方が基地局1
0aよりも大きな場合がある。
【0225】このように、上下回線の伝搬損失の大きさ
が逆転している場合、移動局30bにおいては、基地局
10aから送信された制御命令のSIRが基地局10b
から送信された制御命令のSIRよりも小さくなるた
め、基地局10aから送信された制御命令の判定誤りが
多発する。
【0226】このとき、基地局10aから送信された制
御命令を無視した場合と同様に、移動局の上り回線にお
ける送信電力は、基地局10bから送信された制御命令
に基づいて制御されることになるので、基地局10bに
おいて移動局30aから送信された信号のSIRが目標
値となっていても、上り回線の伝搬損失が基地局10b
よりも小さな基地局10aでは、移動局30bから送信
された信号のSIRが目標値より大きな過剰な値となる
場合がある。
【0227】基地局において移動局30bからの信号の
SIRが目標値よりも大きな値となる場合としては、さ
らに、移動局30bの移動に伴って伝搬損失が高速に変
動するとき、その変動に送信電力の制御が追従できない
場合も考えられる。
【0228】本形態によれば、移動局30bから送信さ
れた信号のSIRが目標値を所定値以上の幅で超えてお
り、かつ、自局と移動局との間の回線が、移動局との間
で回線が設定されている基地局の中で伝搬損失が最小と
なる主回線でない場合において、送信電力の増加分Pa
ddが増加させられるため、上下回線の伝搬損失が逆転
しており、自局から移動局30bに通知される制御命令
の判定誤りが発生している確率が高いときに、制御命令
が大きな送信電力で送信されることになる。
【0229】従って、移動局30bにおいてその制御命
令のSIRが向上し、正確に制御命令を判定できる確率
が増加し、それにより、移動局30bにおいては、基地
局10aから送信された制御命令に基づいて送信電力が
減少していき、基地局10aにおける移動局30bから
送信された信号のSIRが目標値に近づく。
【0230】このようにして、基地局において希望波電
力が過剰になることによる上り回線における干渉波電力
の増加を抑えることができる。
【0231】さらに、移動局において基地局から送信さ
れた制御命令が正確に判定できていながら、伝搬損失の
高速な変動によって移動局から送信された信号のSIR
が目標値よりも大きな値となる場合には、基地局から制
御命令が大きな送信電力で送信される確率が小さくなる
ため、基地局の全体の送信電力を余り増大させることが
なく、下り回線の他の移動局に対して干渉波電力を余り
増加させることがない。
【0232】(第7の実施の形態)本発明のセルラシス
テムにおける送信電力制御方法の第7の実施の形態は、
基地局において上り回線の受信品質としてSIRを測定
せず、上り回線の受信品質として希望波電力を測定して
用いるものであり、その他の構成は第6の実施の形態に
おいて示したものと同様である。
【0233】基地局10a,10bの受信品質測定部1
4においては、それぞれの上り回線の受信品質として、
移動局から送信されるスロットを受信する毎に、その希
望波電力Dcが測定される。
【0234】そして、図9に示したステップS303に
おける処理において、上り回線における希望波電力Dc
が測定され、ステップS304における処理において、
希望波電力Dcの平均値Dcaveが算出される。
【0235】また、ステップS305においては、Dc
targetが所定値とされてDcave>Dctar
get+Texcとなる。
【0236】以上説明した部分以外は第6の実施の形態
において示したものと同様であり、本形態においても、
第6の実施の形態において示したものと同様な理由で上
り回線における干渉波電力の増加を抑えることができ
る。
【0237】第4〜第7の実施の形態において示したも
のにおいては、基地局の送信電力は内部送信電力Pfと
送信電力の増加分Paddとの和によって決まるが、内
部送信電力Pfの設定方法は、これらの実施の形態にお
いて示したように、移動局から送信される制御命令に基
づいて増減する方法に限定されるものではない。
【0238】また、内部送信電力Pfの設定方法として
は、内部送信電力Pfは変更せずに常に一定値であって
もよく、また、移動局から基地局に対して送信電力の制
御量を通知して基地局においてその制御量に従って内部
送信電力Pfを設定する方法であってもよく、如何なる
方法を採っても本発明は支障なく実施することができ
る。
【0239】また、上述した実施の形態においては、制
御命令を送信するための送信電力の制御のみについて述
べたが、基地局から送信される制御命令以外のデータも
制御命令と同じ電力で送信してもよいことは言うまでも
ない。
【0240】
【発明の効果】本発明においては、基地局において、移
動局から送信された送信信号の受信品質と目標となる受
信品質とを比較して、その比較結果に基づいて、別のア
ルゴリズムで定まる送信電力に対する増加分を決定して
おり、制御命令の送信は、別のアルゴリズムで定まる送
信電力を前記増加分だけ大きくした送信電力で行ってい
る。それにより、前記の比較結果によって決まる増加分
が小さくなった時には、制御命令を送信する際の送信電
力が別のアルゴリズムで決定された送信電力に戻され、
移動局が送信電力を下げるための制御命令の受信に失敗
する確率を低下させるので、同時に別の送信電力制御の
アルゴリズムの効果を得ることができる。
【0241】さらに、本発明においては、基地局におい
て、移動局から送信された送信信号の受信品質と目標と
なる受信品質とが比較され、該比較結果に基づいて基地
局における送信電力の増加分が決定し、該増加分が、移
動局から送信された第2の制御命令に基づいた基地局の
送信電力に加算されて、加算後の送信電力によって、移
動局における送信電力を制御するための第1の制御命令
が送信される。ここで、移動局から送信された送信信号
の基地局における受信品質が目標となる受信品質の所定
の範囲を超えて大きくなった場合は、送信電力の増加分
が増加し、移動局から送信された送信信号の基地局にお
ける受信品質が目標となる受信品質の所定の範囲内か、
その範囲よりも小さくなった場合は、送信電力の増加分
が減少するという構成としたため、移動局から送信され
た送信信号の基地局における受信品質が目標となる受信
品質に近い値か目標とする受信品質よりも小さな値とな
った場合は、基地局における送信電力が、別のアルゴリ
ズムで決定される送信電力に戻され、別のアルゴリズム
による送信電力制御を実現しながらも、移動局におい
て、送信電力を下げるための制御命令を正確に受信でき
る確率を高めることができ、それにより、移動局から過
剰な送信電力で送信が行われることを防ぐことができ、
上り回線の容量を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセルラシステムにおける送信電力制御
方法が実現されるセルラシステムの実施の一形態を示す
図である。
【図2】図1に示した移動局における止まり木チャネル
信号の受信電力の測定方法を説明するための図である。
【図3】図1に示した移動局が移動する場合における受
信電力の瞬時値と中央値との関係を示す図である。
【図4】図1に示したセルラシステムにおける送信電力
制御方法を説明するための図であり、(a)は移動局に
おける基地局からの下り回線のSIRを示す図、(b)
は移動局と基地局との上り回線における伝搬損失を示す
図である。
【図5】図1に示した基地局の一構成例を示すブロック
図である。
【図6】図1〜図5に示したセルラシステムにおける送
信電力制御方法の一形態について説明するためのフロー
チャートである。
【図7】図1〜図5に示したセルラシステムにおける送
信電力制御方法において基地局内で内部送信電力を決定
する処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】図1〜図5に示したセルラシステムにおける送
信電力制御方法において基地局内で送信電力の増加分を
決定する処理の一例を説明するためのフローチャートで
ある。
【図9】図1〜図5に示したセルラシステムにおける送
信電力制御方法において基地局内で送信電力の増加分を
決定する処理の一例を説明するためのフローチャートで
ある。
【図10】基地局が移動局からのフレーム誤り率の報告
を受けて下り回線の送信電力を決定して上り回線の送信
電力の制御命令を送信する処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図11】基地局が移動局からフレーム毎に測定したパ
イロット信号の受信電力Qの報告を受けて、下り回線に
おける送信電力Pを決定して上り回線における送信電力
の制御命令を送信する処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【図12】従来の送信電力制御方法において送信電力増
加量Paddを決定する処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図13】交換局が希望波電力の測定結果Dの通知を受
けて上り回線における送信電力の制御命令を決定し、基
地局に通知する処理を説明するためのフローチャートで
ある。
【図14】交換局が基地局から暫定的制御命令の通知を
受けて上り回線における送信電力の制御命令を決定し、
基地局に通知する処理を説明するためのフローチャート
である。
【図15】基地局がソフトハンドオーバ実行中に送信す
るか否かを決定する処理を説明するためのフローチャー
トである。
【符号の説明】
10a,10b 基地局 11 アンテナ 12 送受信共用器 13 受信回路 14 受信品質測定部 15 送信電力制御部 16 送信回路 20 制御局 30a,30b 移動局 40a,40b セル 51a,51b 止まり木チャネル信号 52,53a,53b 下り回線の信号 61,62 上り回線の信号

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセルと、該複数のセルのそれぞれ
    に配置された基地局と、前記セル内に存在し、1つまた
    は複数の前記基地局との間で回線を設定して通信を行う
    移動局とを有してなるセルラシステムにて、前記基地局
    から送信された第1の制御命令に基づいて前記移動局の
    送信電力を制御し、前記移動局から送信された第2の制
    御命令に基づいて前記基地局の送信電力を制御するセル
    ラシステムにおける送信電力制御方法において、 前記移動局との間にて回線が設定されている基地局に
    て、 該移動局から送信された送信信号の受信品質を測定し、 測定された受信品質と目標となる受信品質とを比較し、 該比較結果に基づいて前記制御後の基地局の送信電力に
    対する増加分を決定し、 該増加分を前記基地局の送信電力に増加させて前記第1
    の制御命令を送信することを特徴とするセルラシステム
    における送信電力制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のセルラシステムにおけ
    る送信電力制御方法において、 前記移動局にて、複数の前記基地局から前記第1の制御
    命令を受信した場合、受信した第1の制御命令のうち、
    受信品質が所定値以上の第1の制御命令に基づいて送信
    電力を制御することを特徴とするセルラシステムにおけ
    る送信電力制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のセルラシステムにおけ
    る送信電力制御方法において、 前記移動局にて、複数の前記基地局から前記第1制御命
    令を受信した場合、受信した第1の制御命令のうち、前
    記移動局の送信電力を最も小さくするための第1の制御
    命令に基づいて送信電力を制御することを特徴とするセ
    ルラシステムにおける送信電力制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のセルラシステムにおけ
    る送信電力制御方法において、 前記移動局にて、複数の前記基地局から前記第1の制御
    命令を受信した場合、受信した第1の制御命令のうち、
    受信品質が所定値以上で、かつ、前記移動局の送信電力
    を最も小さくするための第1の制御命令に基づいて送信
    電力を制御することを特徴とするセルラシステムにおけ
    る送信電力制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    セルラシステムにおける送信電力制御方法において、 前記受信品質を前記基地局における前記移動局から送信
    された信号の受信電力と干渉波電力との電力比とし、該
    電力比と目標とする電力比との比の割合分、前記増加分
    を大きく設定することを特徴とするセルラシステムにお
    ける送信電力制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のセルラシステムにおけ
    る送信電力制御方法において、 前記電力比と目標とする電力比との比が1よりも大きな
    場合、前記増加分を前記電力比と目標とする電力比との
    比とすることを特徴とするセルラシステムにおける送信
    電力制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    セルラシステムにおける送信電力制御方法において、 前記受信品質を前記基地局における前記移動局から送信
    された信号の受信電力とし、該受信電力と目標とする受
    信電力との比の割合分、前記増加分を大きく設定するこ
    とを特徴とするセルラシステムにおける送信電力制御方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のセルラシステムにおけ
    る送信電力制御方法において、 前記受信電力と目標とする受信電力との比が1よりも大
    きな場合、前記増加分を前記受信電力と目標とする受信
    電力との比とすることを特徴とするセルラシステムにお
    ける送信電力制御方法。
  9. 【請求項9】 請求項5乃至8のいずれか1項に記載の
    セルラシステムにおける送信電力制御方法において、 前記増加分が増加した送信電力が予め決められた最大電
    力よりも大きな場合、前記送信電力を前記最大電力とす
    ることを特徴とするセルラシステムにおける送信電力制
    御方法。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載のセルラシステムにお
    ける送信電力制御方法において、 前記受信品質を前記基地局における前記移動局から送信
    された信号の受信電力と干渉波電力との電力比とし、該
    電力比が、目標とする電力比を所定値だけ大きくした値
    に比べて大きな場合は、前記増加分を増加させ、前記電
    力比が、目標とする電力比を所定値だけ大きくした値に
    比べて小さな場合は、前記増加分を減少させることを特
    徴とするセルラシステムにおける送信電力制御方法。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載のセルラシステムにお
    ける送信電力制御方法において、 前記受信品質を前記基地局における前記移動局から送信
    された信号の受信電力とし、該受信電力が、目標とする
    受信電力を所定値だけ大きくした値に比べて大きな場合
    は、前記増加分を増加させ、前記受信電力が、目標とす
    る受信電力を所定値だけ大きくした値に比べて小さな場
    合は、前記増加分を減少させることを特徴とするセルラ
    システムにおける送信電力制御方法。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載のセルラシステムにお
    ける送信電力制御方法において、 前記受信品質を前記基地局における前記移動局から送信
    された信号の受信電力と干渉波電力との電力比とし、前
    記基地局にて、前記移動局との間の伝搬損失が、該移動
    局と回線を設定している複数の基地局の中で最小でな
    く、かつ、前記電力比が目標とする電力比を所定値だけ
    大きくした値に比べて大きな場合は、前記増加分を増加
    させ、前記移動局との間の伝搬損失が、該移動局と回線
    を設定している複数の基地局の中で最小である場合や、
    前記電力比が目標とする電力比を所定値だけ大きくした
    値に比べて小さな場合は、前記増加分を減少させること
    を特徴とするセルラシステムにおける送信電力制御方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載のセルラシステムにお
    ける送信電力制御方法において、 前記受信品質を前記基地局における前記移動局から送信
    された信号の受信電力とし、前記基地局にて、前記移動
    局との間の伝搬損失が、該移動局と回線を設定している
    複数の基地局の中で最小でなく、かつ、前記受信電力が
    目標とする受信電力を所定値だけ大きくした値に比べて
    大きな場合は、前記増加分を増加させ、前記移動局との
    間の伝搬損失が、該移動局と回線を設定している複数の
    基地局の中で最小である場合や、前記受信電力が目標と
    する受信電力を所定値だけ大きくした値に比べて小さな
    場合は、前記増加分を減少させることを特徴とするセル
    ラシステムにおける送信電力制御方法。
  14. 【請求項14】 請求項10乃至13のいずれか1項に
    記載のセルラシステムにおける送信電力制御方法におい
    て、 前記増加分が予め決められた最大値よりも大きな場合
    は、前記増加分を前記最大値とし、前記増加分が前記送
    信電力を増加させない値である場合は、前記増加分によ
    って前記送信電力を増加させないことを特徴とするセル
    ラシステムにおける送信電力制御方法。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至14のいずれか1項に記
    載のセルラシステムにおける送信電力制御方法におい
    て、 前記第1の制御命令を送信する電力によって、前記基地
    局から前記移動局へ送信すべき信号を送信することを特
    徴とするセルラシステムにおける送信電力制御方法。
  16. 【請求項16】 複数のセルと、該複数のセルのそれぞ
    れに配置された基地局と、前記セル内に存在し、1つま
    たは複数の前記基地局との間で回線を設定して通信を行
    う移動局とを有してなるセルラシステムにて、前記基地
    局からの送信電力を、該セルラシステム内の閉ループに
    て決定される送信電力に増加分を加えた値に設定し、設
    定された送信電力にて前記基地局から前記移動局へ送信
    すべき信号を送信するセルラシステムにおける送信電力
    制御方法であって、 前記移動局から送信された送信信号の受信品質を測定
    し、 測定された受信品質と目標となる受信品質に予め決めら
    れた値を加えた値とを比較し、 測定された受信品質が目標となる受信品質に予め決めら
    れた値を加えた値よりも大きな場合は、予め決められた
    加算値を前記増加分に加算し、 測定された受信品質が目標となる受信品質に予め決めら
    れた値を加えた値よりも小さな場合は、予め決められた
    減算値を前記増加分から減算することを特徴とするセル
    ラシステムにおける送信電力制御方法。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の送信電力制御方法
    において、 前記増加分が予め決められた値よりも大きな場合は、前
    記増加分を前記最大値とし、前記増加分が0よりも小さ
    な場合は、前記増加分を0とすることを特徴とするセル
    ラシステムにおける送信電力制御方法。
  18. 【請求項18】 セル内に存在する移動局に対して該移
    動局の送信電力を制御するための第1の制御命令を送信
    する送信手段と、 前記移動局から送信された信号を受信する受信手段と、 該受信手段にて受信された信号内に含まれる第2の制御
    命令に基づいて、前記第1の制御命令を送信するための
    電力を決定する送信電力制御手段とを有し、 前記送信手段が、前記送信電力制御手段にて決定した電
    力によって前記第1の制御命令を前記移動局に対して送
    信する基地局装置において、 前記受信手段にて受信された信号の受信品質を測定し、
    測定された受信品質と目標とする受信品質とを比較する
    受信品質測定手段を有し、 前記送信電力制御手段は、前記受信品質測定手段におけ
    る比較結果に基づいて前記第2の制御命令に基づいて決
    定された送信電力に対する増加分を決定し、該増加分を
    前記第2の制御命令に基づいた送信電力に増加させ、 前記送信手段は、前記送信電力制御手段における増加後
    の送信電力によって前記第1の制御命令を送信すること
    を特徴とする基地局装置。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の基地局装置におい
    て、 前記送信電力制御部は、前記受信品質測定手段における
    比較結果に基づいて前記第1の制御命令を決定すること
    を特徴とする基地局装置。
  20. 【請求項20】 請求項18または請求項19に記載の
    基地局装置において、 前記送信電力制御手段は、前記受信品質を前記移動局か
    ら送信された信号の受信電力と干渉波電力との電力比と
    し、該電力比と目標とする電力比との比の割合分、前記
    増加分を大きく設定することを特徴とする基地局装置。
  21. 【請求項21】 請求項18または請求項19に記載の
    基地局装置において、 前記送信電力制御手段は、前記受信品質を前記移動局か
    ら送信された信号の受信電力とし、該受信電力比と目標
    とする受信電力比との比の割合分、前記増加分を大きく
    設定することを特徴とする基地局装置。
  22. 【請求項22】 請求項18または請求項19に記載の
    基地局装置において、 前記送信電力制御手段は、前記受信品質を前記移動局か
    ら送信された信号の受信電力と干渉波電力との電力比と
    し、該電力比が目標とする電力比を所定値だけ大きくし
    た値に比べて大きな場合は、前記増加分を増加させ、前
    記電力比が、目標とする電力比を所定値だけ大きくした
    値に比べて小さな場合は、前記増加分を減少させること
    を特徴とする基地局装置。
  23. 【請求項23】 請求項18または請求項19に記載の
    基地局装置において、 前記送信電力制御手段は、前記受信品質を前記移動局か
    ら送信された信号の受信電力とし、該受信電力が、目標
    とする受信電力を所定値だけ大きくした値に比べて大き
    な場合は、前記増加分を増加させ、前記受信電力が、目
    標とする受信電力を所定値だけ大きくした値に比べて小
    さな場合は、前記増加分を減少させることを特徴とする
    基地局装置。
  24. 【請求項24】 請求項18または請求項19に記載の
    基地局装置において、 前記送信電力制御手段は、前記受信品質を前記移動局か
    ら送信された信号の受信電力と干渉波電力との電力比と
    し、前記移動局との間の伝搬損失が、該移動局と回線を
    設定している複数の基地局装置の中で最小でなく、か
    つ、前記電力比が目標とする電力比を所定値だけ大きく
    した値に比べて大きな場合は、前記増加分を増加させ、
    前記移動局との間の伝搬損失が、該移動局と回線を設定
    している複数の基地局装置の中で最小である場合や、前
    記電力比が目標とする電力比を所定値だけ大きくした値
    に比べて小さな場合は、前記増加分を減少させることを
    特徴とする基地局装置。
  25. 【請求項25】 請求項18または請求項19に記載の
    基地局装置において、 前記送信電力制御手段は、前記受信品質を前記移動局か
    ら送信された信号の受信電力とし、前記移動局との間の
    伝搬損失が、該移動局と回線を設定している複数の基地
    局装置の中で最小でなく、かつ、前記受信電力が目標と
    する受信電力を所定値だけ大きくした値に比べて大きな
    場合は、前記増加分を増加させ、前記移動局との間の伝
    搬損失が、該移動局と回線を設定している複数の基地局
    装置の中で最小である場合や、前記受信電力が目標とす
    る受信電力を所定値だけ大きくした値に比べて小さな場
    合は、前記増加分を減少させることを特徴とする基地局
    装置。
  26. 【請求項26】 請求項18乃至25のいずれか1項に
    記載の基地局装置において、 前記送信手段は、前記第1の制御命令を送信する電力に
    よって、前記移動局へ送信すべき信号を送信することを
    特徴とする基地局装置。
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