JP3118801B2 - Cdma通信方式による移動通信システム及びサービスエリア補完方法 - Google Patents

Cdma通信方式による移動通信システム及びサービスエリア補完方法

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JP3118801B2 JP26466998A JP26466998A JP3118801B2 JP 3118801 B2 JP3118801 B2 JP 3118801B2 JP 26466998 A JP26466998 A JP 26466998A JP 26466998 A JP26466998 A JP 26466998A JP 3118801 B2 JP3118801 B2 JP 3118801B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W16/00Network planning, e.g. coverage or traffic planning tools; Network deployment, e.g. resource partitioning or cells structures
    • H04W16/02Resource partitioning among network components, e.g. reuse partitioning
    • H04W16/06Hybrid resource partitioning, e.g. channel borrowing

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号分割多元接続
(CDMA)通信方式による移動通信システム及びサー
ビスエリア補完方法に関し、特に、セル半径を大きく設
定された地域(セル領域)において、発生し得るセル縮
小に対応すべき、CDMA通信方式による移動通信シス
テム及びサービスエリア補完方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】陸上移動通信システムにおいては、携帯
・自動車電話やコードレス電話及びポケットベル等、そ
の普及と需要増加が目覚しく周波数の逼迫が厳しくなる
状況にあり、周波数利用効率の向上が望まれている。
【0003】本発明に関連する開示技術について説明す
る。実開平5−4644では、移動体通信システムにお
いて、輻輳時に通話中の呼に影響を与える事なく次の通
話を実現する為の技術が開示されている。
【0004】次に、特開平6−245261では、セル
ラ型無線電話システムの基地局選択方式に関する技術が
開示されている。これは、一般の基地局で構成されてい
るエリアにおいて、時間的なトラヒック変動の大きい特
定地域や、チャネル切替えが連続的に発生する特異地点
に対して、共通制御用無線チャネルのみを有し、通話用
無線チャネルを持たない補助基地局を設置して、制御局
が、一般の基地局と補助基地局の両方を制御する事によ
るものである。
【0005】更に、特開平7−193856では、1つ
の無線基地局のサービスエリアが通信不可能となった場
合でも、他の無線基地局のサービスエリアを拡張する事
により、電波の空白域を無くする事ができる無線基地局
収容交換システムに関する技術が開示されている。
【0006】更に、特開平8−289366には、一時
的なトラヒックの集中、及び無線基地局の故障の為に発
生する呼損を救済する為に、通信不可能なサービスエリ
アを、現状稼動している設備で極力少なくし、呼損を抑
制する為の技術を開示している。
【0007】更に、特表平8−503114には、移動
無線システムにおけるチャンネル選択方法及び移動無線
システムにおける基地局に関する技術が提供されてい
る。これは、付加基地局が、補助すべき主基地局の制御
チャンネルにおける加入者局のトラヒックを測定する。
次に、主基地局から加入者局へ発生する制御チャンネル
におけるダウンリング信号の発生に基づき、加入者局か
ら基地局へと発生する制御チャンネルにおけるアップリ
ンク信号を監視し始めるべき主基地局を選択するもので
ある。
【0008】上述の従来技術に並行して、周波数利用率
の向上を目的とした技術、特に空間的利用率の向上に着
目し、同一チャネル干渉への耐性を向上させる為の技術
として、同一チャネル干渉に強い、スペクトル拡散技術
による符号分割多元接続(Code Division Multiple
Access,CDMA)通信方式が注目されている。
【0009】図25に、一般的なCDMA通信方式を示
す。CDMA通信方式の動作は、複数のユーザ(移動
局)が中継器等を遠隔から無線接続で分割・共有する多
元接続において、チャネルの分離を周波数や時間でな
く、各ユーザが異なる符号(拡散コード)を用いる事で
行う方法である。
【0010】具体的には、スペクトル拡散による信号が
ほぼ直交する事を利用している。送信側では、各ユーザ
の情報をそれぞれのユーザに固有の拡散コードで拡散
(拡散変調)し、これらのスペクトル拡散信号を同じ周
波数帯で重ね合せて送信する。受信側では受信したいユ
ーザの拡散コードを用いて情報を取り出す(拡散復
調)。受信側で加わる干渉や雑音は拡散符号と相関が無
い為、拡散復調の時排除される。
【0011】CDMA通信方式を採用する事により、同
一周波数帯域を隣接セルで再利用可能となり、空間的利
用率が非常に高くなる為、周波数利用効率を向上でき
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】CDMA通信方式で
は、基地局から移動局への下り回線においては、1基地
局から多くのユーザへの通信であり、スペクトル拡散信
号を互いに直交させる事により干渉を抑える事ができ
る。
【0013】然し、移動局から基地局への上り回線にお
いては、各移動局が存在する位置が異なり、且つ独立に
伝送する事により伝搬遅延時間の差が生じる為、符号の
直交性が維持できず、セル内及びセル外の干渉が生じ
る。この為、CDMA通信方式では、上り回線において
は、ある移動局からの信号は、他の移動局の通信におけ
る干渉源となる。
【0014】移動通信の際の品質はE/(N
)で決定される。ここで、Eは基地局受信機にお
ける1ビット当たりの電力、Nは基地局受信機におけ
る1ビット当たりの熱雑音電力及びIは干渉電力であ
る。前述の様に、ユーザ(移動局)が増加するに伴って
が増加する為、通信品質を維持する為には、E
まり送信電力を増加させる必要がある。
【0015】移動局が、最大送信電力で通信を行ってい
る場合には、送信電力を増加する事は不可能であり、基
地局に近づいて伝搬損失を減少する事により、基地局受
信機のE/(N+I)を増加させて、通信品質を
維持する事になる。
【0016】CDMA通信方式においては、同時に通信
を行うユーザが増加するに従って、セル半径が縮小する
事になる。このセル縮小を回避する為、あるセル領域で
予測されるユーザ数に対して、ある程度の余裕をみて基
地局配置を行うのが通常の対策である。
【0017】然し、トラヒックに余裕をみて基地局を配
置する事には、交換局と基地局のアプローチリンクが増
加する事になるという問題がある。又、ユーザ数が突発
的に増加した場合にも、セル縮小により、移動通信サー
ビスを受けられないという問題がある。
【0018】本発明の目的は、トラヒックが増加した時
のみ、縮小化されたセル領域に対して補完すべき基地局
を運用する事により、トラヒック変動が多いセル領域に
おいてもアプローチリンクを低減する事を可能にする為
のCDMA通信方式による移動通信システム及びサービ
スエリア補完方法を提供する事にある。
【0019】
【課題を解決する為の手段】上記課題を解決する為に、
本発明のCDMA方式による移動通信システム及びサー
ビスエリア補完方法は、無線回線により接続される移動
局からの通話信号又はパケット信号の受信電力レベルに
関連するデータに基づいて、選択的に、前記移動局と無
線回線により接続される基地局に隣接する基地局へのハ
ンドオーバが不可能である旨を示すハンドオーバ要求信
号を出力する為の移動局対応測定/比較部を備えた基地
局と、前記基地局と補完基地局とのサービスエリアに関
する配置情報としての局配置情報テーブルを備え、前記
ハンドオーバ要求信号に応答して、ハンドオーバすべき
補完基地局を選択して、前記選択された補完基地局の運
用開始を命令する運用開始命令を出力し、又、前記選択
された補完基地局を特定する為の情報としての第1の特
定信号が出力された時に、補完基地局電力測定命令を出
力して、前記移動局に前記第1の特定信号の受信電力レ
ベルに関連するデータに基づいて、選択的に補完基地局
測定結果信号を出力させ、前記補完基地局測定結果信号
に応答して、ハンドオーバ実行信号を出力する為の基地
局制御装置と、前記運用開始命令に応答して、制御信号
を出力し、又、前記ハンドオーバ実行命令に応答して、
前記基地局制御装置との間で無線回線を確立する為の接
続/切断制御部と、前記第1の特定信号が出力される為
に、前記制御信号に応答して、起動信号を出力する為の
起動/停止制御部を備えた補完基地局とから成る事を特
徴とする。
【0020】又、無線回線により接続される基地局制御
装置からの運用開始命令に応答して、制御信号を出力
し、又、前記基地局制御装置からのハンドオーバ実行命
令に応答して、前記基地局制御装置との間で無線回線を
確立する為の接続/切断制御部と、補完基地局を特定す
る為の情報としての第1の特定信号が出力される為に、
前記制御信号に応答して、起動信号を出力する為の起動
/停止制御部とから成る事を特徴とする。
【0021】更に、(a)通話信号又はパケット信号の
受信電力レベルに関連するデータに基づいて、選択的
に、移動局と無線回線により接続される基地局に隣接す
る基地局へのハンドオーバが不可能である旨を示すハン
ドオーバ要求信号を出力するステップと、(b)前記ハ
ンドオーバ要求信号に応答して、選択された補完基地局
に運用の開始を命令する運用開始命令を出力するステッ
プと、(c)前記運用開始命令に応答して前記選択され
た補完基地局を特定する為の情報として出力される第1
の特定信号の受信電力レベルに関連するデータに基づい
て、移動局と無線回線により接続される基地局から前記
選択された補完基地局へのハンドオーバを実行するステ
ップとから成る事を特徴とする。
【0022】更に、前記ステップ(a)が、前記通話信
号又は前記パケット信号に応答して、前記通話信号又は
前記パケット信号の前記受信電力レベルに関連するデー
タを測定するステップと、前記通話信号又は前記パケッ
ト信号の前記受信電力レベルに関連するデータと第1の
閾値とを比較するステップと、前記通話信号又は前記パ
ケット信号の前記受信電力レベルに関連するデータが、
前記第1の閾値より低い時に、前記ハンドオーバ要求信
号を出力するステップとから成る事を特徴とする。
【0023】更に、前記ステップ(b)が、前記ハンド
オーバ要求信号に応答して、前記基地局と補完基地局と
のサービスエリアに関する配置情報である局配置情報テ
ーブルを参照するステップと、前記局配置情報テーブル
を参照して、ハンドオーバすべき補完基地局を選択する
ステップと、前記選択された補完基地局に前記運用開始
命令を出力するステップとから成る事を特徴とする。
【0024】更に、前記ステップ(c)が、前記運用開
始命令に応答して、前記第1の特定信号を出力するステ
ップと、前記第1の特定信号が出力された時に、補完基
地局電力測定命令を出力する事により、前記第1の特定
信号の前記受信電力レベルに関連するデータを測定し
て、前記第1の特定信号の前記受信電力レベルに関連す
るデータと第2の閾値とを比較して、前記第1の特定信
号の前記受信電力レベルに関連するデータが前記第2の
閾値より高い時に、補完基地局測定結果信号を出力させ
るステップと、前記補完基地局測定結果信号に応答し
て、ハンドオーバ実行信号を出力するステップと、前記
ハンドオーバ実行信号に応答して、前記移動局と無線回
線により接続される前記基地局から前記選択された補完
基地局へのハンドオーバを実行するステップとから成る
事を特徴とする。
【0025】更に、前記ステップ(c)が、運用開始命
令に応答して、前記第1の特定信号を出力して、前記隣
接する基地局及び前記補完基地局を特定する為の情報と
しての前記隣接局情報に基づき、前記第1の特定信号に
応答して、前記第1の特定信号の前記受信電力レベルに
関連するデータを測定して、前記第1の特定信号の前記
受信電力レベルに関連するデータと第2の閾値とを比較
し、前記第1の特定信号の前記受信電力レベルに関連す
るデータが前記第2の閾値より高い時に、補完基地局測
定結果信号を出力させるステップと、前記補完基地局測
定結果信号に応答して、ハンドオーバ実行信号を出力す
るステップと、前記ハンドオーバ実行信号に応答して、
前記移動局と無線回線により接続される前記基地局から
前記選択された補完基地局へのハンドオーバを実行する
ステップとから成る事を特徴とする。
【0026】更に、無線回線により接続される移動局か
らの通話信号又はパケット信号の受信電力レベルに関連
するデータに基づいて、選択的に、前記移動局と無線回
線により接続される基地局に隣接する基地局へのハンド
オーバが不可能である旨を示すハンドオーバ要求信号を
出力する為の移動局対応測定/比較部を備えた基地局
と、前記基地局と補完基地局とのサービスエリアに関す
る配置情報である局配置情報テーブルと計時用カウンタ
とを備え、前記ハンドオーバ要求信号に応答して、前記
隣接する基地局を特定する為の情報である第2の特定信
号の受信電力レベルに関連するデータに基づいて、選択
的に前記移動局から出力される隣接基地局測定結果信号
に基づき、ハンドオーバすべき現補完基地局を選択し
て、前記現補完基地局の運用開始を命令する運用開始命
令を出力し、又、前記現補完基地局を特定する為の情報
としての第1の特定信号が前記移動局に出力された時
に、補完基地局電力測定命令を出力する事により、前記
第1の特定信号の受信電力レベルに関連するデータに基
づいて、選択的に前記移動局から出力される補完基地局
測定結果信号の着信迄の待ち時間に基づき、前記現補完
基地局へのハンドオーバ実行命令の出力と、新たに選択
されたハンドオーバすべき次補完基地局への前記ハンド
オーバ実行命令の出力とを選択的に実行する為の基地局
制御装置と、前記運用開始命令に応答して、制御信号を
出力し、又、前記ハンドオーバ実行命令に応答して、前
記基地局制御装置との間で無線回線を確立する為の接続
/切断制御部と、前記第1の特定信号が出力される為
に、前記制御信号に応答して、起動信号を出力する為の
起動/停止制御部とを備えた補完基地局とから成る事を
特徴とする。
【0027】更に、(a)通話信号又はパケット信号の
受信電力レベルに関連するデータに基づいて、選択的
に、移動局と無線回線により接続される基地局に隣接す
る基地局へのハンドオーバが不可能である旨を示すハン
ドオーバ要求信号を出力するステップと、(b)前記ハ
ンドオーバ要求信号に応答して、選択された現補完基地
局を特定する為の情報としての第1の特定信号の受信電
力レベルに関連するデータに基づいて、選択的に出力さ
れる補完基地局測定結果信号の着信迄の待ち時間に基づ
き、前記現補完基地局へのハンドオーバ実行命令を出力
する事と、新たに選択された次補完基地局にハンドオー
バ実行命令を出力する事とを選択的に実行するステップ
と、(c)前記ハンドオーバ実行命令に応答して、前記
移動局と無線回線により接続された前記基地局から前記
現補完基地局又は前記次補完基地局へのハンドオーバを
実行するステップとから成る事を特徴とする。
【0028】更に、前記ステップ(a)が、前記通話信
号又は前記パケット信号に応答して、前記通話信号又は
前記パケット信号の前記受信電力レベルに関連するデー
タを測定するステップと、前記通話信号又は前記パケッ
ト信号の前記受信電力レベルに関連するデータと第1の
閾値とを比較するステップと、前記通話信号又は前記パ
ケット信号の前記受信電力レベルに関連するデータが前
記第1の閾値より低い時に、前記ハンドオーバ要求信号
を出力するステップとから成る事を特徴とする。
【0029】更に、前記ステップ(b)が、前記ハンド
オーバ要求信号に応答して、前記隣接する基地局を特定
する為の情報である第2の特定信号の受信電力レベルに
関連するデータを測定し、前記第2の特定信号の前記受
信電力レベルに関連するデータと第3の閾値とを比較し
て、第2の特定信号の前記受信電力レベルに関連するデ
ータが前記第3の閾値より高い時に、前記移動局から出
力される隣接基地局測定結果信号に基づいて、前記基地
局と補完基地局とのサービスエリアに関する配置情報で
ある局配置情報テーブルを参照するステップと、前記局
配置情報テーブルを参照して、前記現補完基地局を選択
し、前記現補完基地局の運用開始を命令する運用開始命
令を出力するステップと、前記運用開始命令に応答し
て、前記第1の特定信号を出力するステップと、前記第
1の特定信号が出力された時に、補完基地局電力測定命
令を出力し、前記補完基地局電力測定命令の出力時を基
準にして、測定された前記第1の特定信号の前記受信電
力レベルに関連するデータと第2閾値とを比較して、前
記第1の特定信号の前記受信電力レベルに関連するデー
タが前記第2の閾値より高い時に出力される補完基地局
測定結果信号の着信までの時間を、予め設定された待ち
時間においてカウントするステップと、前記待ち時間内
に前記補完基地局測定結果信号の着信が無い場合に、前
記隣接基地局測定結果信号に基づいて、前記局配置情報
テーブルを参照し、新たに選択した次補完基地局に前記
運用開始命令を出力して、前記補完基地局測定結果信号
の着信に応答して、ハンドオーバ実行命令を出力し、
又、前記着信が有る場合に、前記現補完基地局にハンド
オーバ実行命令を出力するステップとから成る事を特徴
とする。
【0030】更に、前記ステップ(b)が、前記ハンド
オーバ要求信号に応答して、前記隣接する基地局を特定
する為の情報である第2の特定信号の受信電力レベルに
関連するデータを測定し、前記第2の特定信号の前記受
信電力レベルに関連するデータと第3の閾値とを比較し
て、前記第2の特定信号の前記受信電力レベルに関連す
るデータが前記第3の閾値より高い時に、前記移動局か
ら出力される隣接基地局測定結果信号に基づいて、前記
基地局と補完基地局とのサービスエリアに関する配置情
報である局配置情報テーブルを参照するステップと、前
記局配置情報テーブルを参照して、前記現補完基地局を
選択し、前記現補完基地局の運用開始を命令する運用開
始命令を出力し、前記運用開始命令の出力時を基準とし
て、予め設定された待ち時間において、測定された前記
第1の特定信号の前記受信電力レベルに関連するデータ
と第2閾値とを比較して、前記第1の特定信号の前記受
信電力レベルに関連するデータが前記第2の閾値より高
い時に出力される補完基地局測定結果信号の着信までの
時間を、予め設定された待ち時間においてカウントする
ステップと、前記待ち時間内に前記補完基地局測定結果
信号の着信が無い場合に、前記隣接基地局測定結果信号
に基づいて、前記局配置情報テーブルを参照し、新たに
選択した次補完基地局に前記運用開始命令を出力して、
前記補完基地局測定結果信号の着信に応答して、ハンド
オーバ実行命令を出力し、又、前記着信が有る場合に、
前記現補完基地局にハンドオーバ実行命令を出力するス
テップとから成る事を特徴とする。
【0031】更に、移動局からの通話信号又はパケット
信号の受信電力レベルに関連するデータに基づいて、選
択的に第1の比較信号を出力する為の移動局対応電力測
定/比較部と、前記移動局と無線回線により接続される
基地局に隣接する基地局を特定する為の情報として予め
設けられた隣接基地局情報に基づき、前記隣接する基地
局からの前記隣接する基地局を特定する為の情報として
の第2の特定信号の受信電力レベルに関連するデータに
基づいて、選択的に第2の比較信号を出力する為の隣接
基地局対応電力測定/比較部と、前記第1の比較信号
と、前記第2の比較信号とに応答して、運用報告信号を
出力すると共に、補完基地局を特定する為の情報として
の第1の特定信号が出力される為に、起動信号を出力す
る為の起動/停止制御部と、前記運用報告信号を無線回
線により接続される基地局制御装置に出力し、又、前記
基地局制御装置からのハンドオーバ実行命令に応答し
て、前記基地局制御装置との間で無線回線を確立する為
の接続/切断制御部とを備えた補完基地局と、前記第2
の特定信号を出力する為の基地局と、前記運用報告信号
に応答して、前記移動局に補完基地局電力測定命令を出
力して、前記第1の特定信号の受信電力レベルに関連す
るデータに基づいて、選択的に前記移動局から出力され
る補完基地局測定結果信号に応答して、ハンドオーバ実
行命令を出力する為の基地局制御装置とから成る事を特
徴とする。
【0032】更に、移動局からの通話又はパケット信号
の受信電力レベルに関連するデータに基づいて、選択的
に第1の比較信号を出力する為の移動局対応電力測定/
比較部と、前記移動局と無線回線により接続される基地
局に隣接する基地局を特定する為の情報として予め設け
られた隣接基地局情報に基づき、前記隣接する基地局か
らの、前記隣接する基地局を特定する為の情報としての
第2の特定信号の受信電力レベルに関連するデータに基
づいて、選択的に第2の比較信号を出力する為の隣接基
地局対応電力測定/比較部と、前記第1の比較信号と、
前記第2の比較信号とに応答して、運用報告信号を出力
すると共に、補完基地局を特定する為の情報としての第
1の特定信号が出力される為に、起動信号を出力する為
の起動/停止制御部と無線回線により接続される基地局
制御装置に前記運用報告信号を出力し、又、前記基地局
制御装置からのハンドオーバ実行命令に応答して、前記
基地局制御装置との間で無線回線を確立する為の接続/
切断制御部とから成る事を特徴とする。
【0033】更に、(a)移動局と無線回線により接続
された基地局に隣接する基地局を特定する為の情報とし
て予め設けられた隣接基地局情報に基づき、前記隣接す
る基地局からの、前記隣接する基地局を特定する為の情
報としての第2の特定信号の受信電力レベルに関連する
データに基づいて、選択的に第2の比較信号を出力する
ステップと、(b)通話信号又はパケット信号の受信電
力レベルに関連するデータに基づいて、選択的に第1の
比較信号を出力するステップと、(c)前記第1の比較
信号と、前記第2の比較信号とに応答して、補完基地局
の運用を報告する為の運用報告信号を出力すると共に、
前記補完基地局を特定する為の情報としての第1の特定
信号を出力するステップと、(d)前記補完基地局から
出力される前記第1の特定信号の受信電力レベルに関連
するデータに基づいて、移動局と無線回線により接続さ
れる基地局から前記補完基地局へのハンドオーバを実行
するステップとから成る事を特徴とする。
【0034】更に、前記ステップ(a)が、前記隣接基
地局情報に基づき、前記第2の特定信号に応答して、前
記第2の特定信号の前記受信電力レベルに関連するデー
タを測定するステップと、前記第2の特定信号の前記受
信電力レベルに関連するデータと第3の閾値とを比較す
るステップと、前記第2の特定信号の前記受信電力レベ
ルに関連するデータが、前記第3の閾値より低い時に、
比較結果としての前記第2の比較信号を出力するステッ
プとから成る事を特徴とする。
【0035】更に、前記ステップ(b)が、前記通話信
号又は前記パケット信号に応答して、前記通話信号又は
前記パケット信号の前記受信電力レベルに関連するデー
タを測定するステップと、前記通話信号又は前記パケッ
ト信号の前記受信電力レベルに関連するデータと第1の
閾値とを比較するステップと、前記通話信号又は前記パ
ケット信号の前記受信電力レベルに関連するデータが、
前記第1の閾値より高い時に、比較結果としての前記第
1の比較信号を出力するステップとから成る事を特徴と
する。
【0036】更に、前記ステップ(d)が、補完基地局
電力測定命令に応答して、前記第1の特定信号の前記受
信電力レベルに関連するデータを測定し、前記第1の特
定信号の前記受信電力レベルに関連するデータと第2の
閾値とを比較して、前記第1の特定信号の前記受信電力
レベルに関連するデータが前記第2の閾値より高い時
に、前記移動局に補完基地局測定結果信号を出力させる
ステップと、前記補完基地局測定結果信号に応答して、
ハンドオーバ実行命令を出力するステップと、前記ハン
ドオーバ実行命令に応答して、前記移動局と無線回線に
より接続される前記基地局から前記補完基地局へのハン
ドオーバを実行するステップとから成る事を特徴とす
る。
【0037】更に、前記ステップ(d)が、前記隣接す
る基地局及び前記補完基地局を特定する為の情報として
の前記隣接局情報に基づき、前記第1の特定信号に応答
して、前記第1の特定信号の前記受信電力レベルに関連
するデータを測定し、前記第1の特定信号の前記受信電
力レベルに関連するデータと第2の閾値とを比較して、
前記第1の特定信号の前記受信電力レベルに関連するデ
ータが前記第2の閾値より高い時に、前記移動局に補完
基地局測定結果信号を出力させるステップと、前記補完
基地局測定結果信号に応答して、ハンドオーバ実行命令
を出力するステップと、前記ハンドオーバ実行命令に応
答して、前記移動局と無線回線により接続される前記基
地局から前記補完基地局へのハンドオーバを実行するス
テップとから成る事を特徴とする。
【0038】
【発明の実施の形態】次に、本発明であるCDMA通信
方式による移動通信システム及びサービスエリア補完方
法の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説
明する。最初に本発明の第一の実施の形態に係るCDM
A通信方式による移動通信システム及びサービスエリア
補完方法について説明する。
【0039】図1に、本発明のCDMA通信方式による
移動通信システムを示す。本構成は移動局MSr(rは
1以上の整数)と、移動局MSrと無線回線により接続
される基地局BTSm(mは1以上の整数)と、セル縮
小時において移動局MSrと無線回線により接続される
補完基地局SBTSn(nは1以上の整数)、及び基地
局BTSm及び補完基地局SBTSnと無線回線により
接続される基地局制御装置BSCとから構成される。
【0040】尚、図1では移動局MS1と、基地局BT
S1及び基地局BTS2と、補完基地局SBTS1のみ
を図示するが、本発明を限定するものではない。
【0041】基地局BTS1、基地局BTS2及び補完
基地局SBTS1には、サービスエリアとしてカバーす
べきセルが各々割当てられている。図1において、移動
局MS1は、基地局BTS1がカバーすべきセルに存在
している。
【0042】基地局BTS1は、移動局対応測定/比較
部171を備えている。移動局対応測定/比較部171
は、無線回線により接続される移動局MS1からの通話
信号又はパケット信号101に応答して、通話信号又は
パケット信号101の受信電力レベルに関連するデータ
に基づいて、選択的に、ハンドオーバ要求信号103を
出力する。
【0043】尚、受信電力レベルに関連するデータとし
ては、受信電力レベルそのもの、或いは干渉波を考慮し
た希望波受信電力対干渉波受信電力比等がある。以下本
明細書において、受信電力レベルに関連するデータは同
様な意味を有する。
【0044】ハンドオーバ要求信号103は、移動局と
無線回線により接続される基地局(以下、本明細書では
移動局関連基地局と呼ぶ。図1では基地局BTS1が該
当する。)に隣接する基地局(以下、本明細書では隣接
基地局と呼ぶ。図1では基地局BTS2が該当する。)
へのハンドオーバが不可能である旨を基地局制御装置B
SCに対して通知する為の信号である。
【0045】基地局制御装置BSCは、局配置情報テー
ブル105を備えている。図2(b)に局配置情報テー
ブル105の簡単な例を示す。これは基地局(本図で
は、図1の基地局BTS1、基地局BTS2に加えて基
地局BTS3,基地局BTS4)と補完基地局(本図で
は、図1の補完基地局SBTS1に加えて補完基地局S
BTS2)とのサービスエリアに関する配置及び割り当
て(図2(a))を示す表情報である。
【0046】基地局制御装置BSCは、移動局関連基地
局である基地局BTS1からのハンドオーバ要求信号1
03に応答して、局配置情報テーブル105を参照し、
運用すべき複数の補完基地局(図2(b)から判断すれ
ば、補完基地局SBTS1及びSBTS2が該当する
が、図1では補完基地局SBTS1のみ図示。)を選択
する。そして、選択した補完基地局SBTS1の運用を
開始する為に運用開始命令107を出力する。
【0047】基地局制御装置BSCは、補完基地局SB
TS1が、運用開始命令107に応答して、補完基地局
SBTS1自身を特定する為の情報である補完基地局信
号109(第1の特定信号)を移動局MS1に出力した
時に、補完基地局電力測定命令111を移動局関連基地
局である基地局BTS1を介して移動局MS1に出力す
る。
【0048】補完基地局信号109は、例えば補完基地
局SBTS1であれば、補完基地局SBTS1がカバー
するサービスエリアのセル情報及び補完基地局SBTS
1固有の拡散コードから成る信号である。
【0049】補完基地局電力測定命令111は、運用す
べき補完基地局SBTS1を特定する為の拡散コードを
移動局MS1に報知する。移動局MS1は、補完基地局
電力測定命令111に基づいて、補完基地局信号109
を受信し、補完基地局信号109の受信電力レベルに関
連するデータに基づいて、選択的に補完基地局測定結果
信号113を出力する。
【0050】移動局MS1は、局対応測定/比較部18
5を備えており、補完基地局電力測定命令111に基づ
いて、拡散復調を施す事により補完基地局信号109を
受信し、補完基地局信号109の受信電力レベルに関連
するデータを測定して、予め設定された閾値(第2の閾
値)とを比較する。
【0051】補完基地局信号109の受信電力レベルに
関連するデータが第2の閾値より高い場合に、拡散移動
局関連基地局である基地局BTS1と、基地局BTS1
を介して移動局MS1及び補完基地局SBTS1とに補
完基地局測定結果信号113を拡散変調を施して出力す
る。
【0052】移動局MS1は、拡散復調を施す事により
移動局関連基地局である基地局BTS1から隣接基地局
信号115(第2の特定信号)を定期的に受信する。こ
の隣接基地局信号115は、図2に対応して示せば図3
に示す様に、移動局関連基地局である基地局BTS1の
隣接基地局がカバーするサービスエリアのセル情報及び
各隣接基地局固有の拡散コードから成る信号である。
【0053】移動局MS1は、移動局関連基地局である
基地局BTS1からの隣接基地局信号115に含まれる
各隣接基地局固有の拡散コードを調べ、拡散復調を施す
事により各隣接基地局(図1では基地局BTS2のみ図
示)からの隣接基地局信号115を定期的に受信する。
【0054】局対応測定/比較部185は、隣接基地局
信号115の受信電力レベルに関連するデータを測定し
て、予め設定された閾値(第3の閾値)と比較し、隣接
基地局信号115の受信電力レベルに関連するデータが
第3の閾値より高い場合に、移動局関連基地局である基
地局BTS1を介して基地局制御装置BSCに対し、隣
接基地局測定結果信号117を拡散変調を施して出力す
る。
【0055】更に、移動局MS1は、送信電力変更部1
87を備えている。送信電力変更部187は、拡散復調
により移動局関連基地局である基地局BTS1及び補完
基地局SBTS1からの移動局電力制御信号119を受
信して、送信電力の変更値を示すコマンドを解読する事
により、上り回線における送信電力の変更を実行する。
【0056】基地局制御装置BSCは、移動局関連基地
局である基地局BTS1からの補完基地局測定結果信号
113に応答して、ハンドオーバ実行命令121を移動
局関連基地局である基地局BTS1と、基地局BTS1
を介して移動局MS1及び補完基地局SBTS1とに出
力する。ハンドオーバ実行命令121は、移動局関連基
地局(図1では基地局BTS1)から運用すべき補完基
地局(図1では補完基地局SBTS1のみ図示)へのハ
ンドオーバを実行する旨の通知である。
【0057】補完基地局SBTS1は、接続/切断制御
部131と、起動/停止制御部133とを備えている。
接続/切断制御部131は、基地局制御装置BSCから
の運用開始命令107に応答して、制御信号135(図
1では図示せず)を出力する。又、基地局制御装置BS
Cからのハンドオーバ実行命令121に応答して、基地
局制御装置BSCとの間で無線回線(図示せず)を確立
する。
【0058】起動/停止制御部133は、接続/切断制
御部131からの制御信号135に応答して、起動信号
137を出力し、補完基地局信号109を移動局MS1
に対して出力させる。
【0059】次に、本発明の第一の実施の形態に係るC
DMA通信方式による移動通信システムの補完基地局の
詳細構成について説明する。例として補完基地局SBT
S1を示すが、他の補完基地局SBTSnも同様の構成
である。
【0060】図4に補完基地局SBTS1の詳細構成を
示す。本構成は、接続/切断制御部131と、起動/停
止制御部133と、補完基地局情報格納部139と、移
動局電力制御部140と、第一の個別回線部143と、
送信部145と、受信部147と、第二の個別回線部1
49及び移動局対応測定/比較部151とから構成され
る。
【0061】接続/切断制御部131は、基地局制御装
置BSCからの運用開始命令107に応答して、制御信
号135を出力する。又、基地局制御装置BSCからの
ハンドオーバ実行命令121に応答して、基地局制御装
置BSCとの間で無線回線(図示せず)を確立する。
【0062】起動/停止制御部133は、制御信号13
5に応答して、補完基地局SBTS1を特定する為の情
報としての補完基地局信号109(第1の特定信号)を
移動局MS1に出力する為に、補完基地局情報格納部1
39に対して起動信号137を出力する。
【0063】更に、起動/停止制御部133は、制御信
号135に応答して、移動局MS1の上り送信電力を制
御する為の設定コマンド153を移動局電力制御部14
0に対して出力する。
【0064】設定コマンド153が示す値は、起動/停
止制御部133において定期的に設定変更される可変値
であり、第二の個別回線部149からの通話信号又はパ
ケット信号101に関して、信号エネルギー対雑音エネ
ルギーの比に基づいて設定される。
【0065】起動/停止制御部133は、第二の個別回
線部149からの通話信号又はパケット信号101を第
一の個別回線部143に転送する。補完基地局情報格納
部139は、起動/停止制御部133からの起動信号1
37に応答して、補完基地局信号109を出力する。
【0066】移動局電力制御部140は、移動局対応測
定/比較部151からの電力変更信号155に応答し
て、起動/停止制御部133からの設定コマンド153
に基づき、移動局電力制御信号119を出力する。移動
局電力制御信号119は、移動局MS1からの上り回線
における送信電力レベルの変更値を示すコマンドが組み
込まれた信号である。
【0067】送信部145は、補完基地局情報格納部1
39からの補完基地局信号109に拡散変調を施して出
力する。又、移動局電力制御部140からの移動局電力
制御信号119に拡散変調を施して出力する。更に、第
一の個別回線部143からの通話信号又はパケット信号
101に拡散変調を施して出力する。
【0068】受信部147は、拡散復調を施す事によ
り、移動局MS1からの通話信号又はパケット信号10
1を受信し、第二の個別回線部149と移動局対応測定
/比較部151とに出力する。
【0069】移動局対応測定/比較部151は、通話信
号又はパケット信号101の受信電力レベルに関連する
データを測定して、予め設定された閾値と比較し、その
比較結果として電力変更信号155を出力する。
【0070】次に、本発明の第一の実施の形態に係るC
DMA通信方式による移動通信システムの基地局の詳細
構成について説明する。例として基地局BTS1を示す
が、他の基地局BTSmも同様の構成である。
【0071】図5に基地局BTS1の詳細構成を示す。
本構成は制御部157と、隣接基地局情報格納部159
と、移動局電力制御部161と、第一の個別回線部16
3と、送信部165と、受信部167と、第二の個別回
線部169及び移動局対応測定/比較部171とから構
成される。
【0072】制御部157は、基地局制御装置BSCと
無線回線(図示せず)により常時接続されている。移動
局電力制御部161からのハンドオーバ要求信号103
に応答して、基地局制御装置BSCに出力する。
【0073】又、制御部157は、第二の個別回線部1
69からの隣接基地局測定結果信号117と、補完基地
局測定結果信号113とに各々応答して基地局制御装置
BSCに各々出力する。
【0074】更に、制御部157は、基地局制御装置B
SCからの補完基地局電力測定命令111と、ハンドオ
ーバ実行命令121とに各々応答して、第一の個別回線
部163に出力する。
【0075】隣接基地局情報格納部159は、図4に示
した補完基地局情報格納部139に対応している。補完
基地局情報格納部139に格納される補完基地局SBT
S1を特定する為の情報が、移動局関連基地局及び隣接
基地局を特定する為の情報に対応する。制御部157か
らの基地局制御信号173に応答して、隣接基地局信号
115を出力する。
【0076】移動局電力制御部161は、制御部157
からの設定コマンド175に基づき、移動局対応測定/
比較部171からの電力変更信号177に応答して、移
動局電力制御信号119を出力する。更に、移動局対応
測定/比較部171からのハンドオーバ要求信号103
に応答して、制御部157に出力する。
【0077】設定コマンド175が示す値は、制御部1
57において定期的に設定変更される可変値であり、第
二の個別回線部169からの通話信号又はパケット信号
101に関して、信号エネルギー対雑音エネルギーの比
に基づいて設定される。
【0078】送信部165は、第一の個別回線部163
からの通話信号又はパケット信号101に拡散変調を施
して出力する。又、補完基地局電力測定命令111に拡
散変調を施して、移動局MS1に出力する。更に、ハン
ドオーバ実行命令121に拡散変調を施して、移動局M
S1に出力する。
【0079】受信部167は、拡散復調を施す事によ
り、移動局MS1からの通話信号又はパケット信号10
1受信して、第二の個別回線部169と移動局対応測定
/比較部171に出力する。又、拡散復調を施す事によ
り、移動局MS1からの隣接基地局測定結果信号117
と、補完基地局測定結果信号113とを各々受信して、
第二の個別回線部169に各々出力する。
【0080】移動局対応測定/比較部171は、受信部
167からの通話信号又はパケット信号101の受信電
力レベルに関連するデータを測定して、予め設定された
閾値(第1の閾値)と比較し、その比較結果としての電
力変更信号177を出力する。
【0081】更に、基地局BTS1における移動局対応
測定/比較部173は、通話信号又はパケット信号10
1の受信電力レベルに関連するデータに基づいて、選択
的にハンドオーバ要求信号103を出力する。
【0082】ハンドオーバ要求信号103は、通話信号
又はパケット信号101の受信電力レベルに関連するデ
ータが予め設定された閾値(第1の閾値)より低い場合
に、基地局制御装置BSCに対して、移動局関連基地局
である基地局BTS1に隣接する補完基地局へのハンド
オーバを要求する為の信号である。
【0083】次に、本発明の第一の実施の形態に係る、
CDMA通信方式による移動通信システムのサービスエ
リア補完方法について説明する。尚、移動局MS1は、
図1に示す様に基地局BTS1がカバーすべきサービス
エリア(セル)の境界近傍に位置し、基地局BTS2方
向に移動するものとする。
【0084】移動局MS1は、CDMA通信方式におい
て一般に実行されるソフトハンドオーバではなく、移動
局関連基地局である基地局BTS1との通信を行なって
いる。ソフトハンドオーバであっても動作は同じであ
る。
【0085】図6を参照して、移動局MS1は、移動局
関連基地局である基地局BTS1から隣接基地局信号1
15を受信する。移動局MS1は、この隣接基地局信号
115の各隣接基地局(図1では基地局BTS2のみ図
示)を特定する為の情報を用いて、拡散復調を施す事に
より、隣接基地局である基地局BTS2からの隣接基地
局信号115を受信し、隣接基地局信号115の受信電
力レベルに関連するデータを測定する。
【0086】そして、隣接基地局信号115の受信電力
レベルに関連するデータと、予め設定された閾値(第3
の閾値)とを比較し、第3の閾値より高い受信電力レベ
ルに関連するデータを与える隣接基地局(図6では基地
局BTS2のみ図示)及びその受信電力レベルに関連す
るデータを、隣接基地局測定結果信号117として、移
動局関連基地局である基地局BTS1を介し基地局制御
装置BSCに通知する。前述した様に、移動局MS1
は、局対応測定/比較部185による上記測定及び比較
処理を定期的に実行している。
【0087】基地局制御装置BSCは、基地局BTS1
からの隣接基地局測定結果信号117に応答して、基地
局BTS2によるハンドオーバを実行する事を決定し、
移動局関連基地局である基地局BTS1と、基地局BT
S1を介して移動局MS1及び隣接基地局である基地局
BTS2に対してハンドオーバ実行命令121を出力す
る。
【0088】図7(a)及び図7(b)に、上述の動作
処理過程における、基地局BTS1と基地局BTS2で
の通話信号又はパケット信号101の受信電力レベルに
関連するデータ、及び移動局MS1での隣接基地局信号
115の受信電力レベルに関連するデータを示す。これ
はセル縮小が発生していない状態である。
【0089】図7(a)を参照して、基地局BTS1及
び基地局BTS2において、通話信号又はパケット信号
101の受信電力レベルに関連するデータと第1の閾値
との比較においては、基地局BTS1及び基地局BTS
2において共に第1の閾値を越えている。
【0090】又、図7(b)を参照して、現在の移動局
の位置においては、基地局BTS2からの隣接基地局信
号115の受信電力レベルに関連するデータが第3の閾
値より高い為、基地局BTS2によるハンドオーバが可
能である。
【0091】移動局関連基地局である基地局BTS1が
カバーすべきサービスエリアにおいてセル縮小が発生す
ると、移動局MS1は、隣接基地局(図1では基地局B
TS2のみ図示)からの隣接基地局信号115の受信電
力レベルに関連するデータを測定するが、第3の閾値よ
り高い受信電力レベルに関連するデータを与える隣接基
地局は存在しない。この為、従来のソフトハンドオーバ
の実行が困難になる。
【0092】更に、移動局MS1が基地局BTS2方向
のサービスエリア境界に近づくと、受信すべき通話信号
又はパケット信号の品質が低下する。そこで移動局MS
1は、最大送信電力に達するまで送信電力を増加して品
質の維持を試みるが、最大電力に達した後は、通話品質
の維持が困難になる。
【0093】図7(c)及び図7(d)に、セル縮小が
発生している状況における基地局BTS1と基地局BT
S2及び、移動局MS1での受信電力レベルに関連する
データを示す。図7(c)を参照して、移動局数増加に
伴う上り回線における他の移動局による干渉により、第
1の閾値が上昇する事により、基地局BTS1及び基地
局BTS2における通話信号又はパケット信号101の
受信電力レベルに関連するデータが低下する。
【0094】基地局BTS1及び基地局BTS2では、
移動局MS1が図7(c)の点線の地点に到達するまで
(平行移動を考慮する)、移動局MS1からの通話信号
又はパケット信号101の検出精度が低い。
【0095】図8にセル縮小の現象を簡易的に示す。図
8は、図2(a)に示した各基地局の局配置が対応して
いる。4つの基地局(基地局BTS1、BTS2、BT
S3及びBTS4)がカバーすべきサービスエリアにお
いて、同時にセル縮小が発生しており、その結果不感地
帯が発生する。図1に示す様な補完基地局SBTS1
は、突発的に発生しうる不感地帯に対応すべく臨時的に
運用される。
【0096】図9に、セル縮小が発生した場合の動作処
理を示す。移動局関連基地局である基地局BTS1は、
移動局MS1からの通話信号又はパケット信号101の
受信電力レベルに関連するデータに基づいて、選択的に
ハンドオーバ要求信号103を出力する。
【0097】この動作処理は、基地局BTS1が、拡散
復調を施す事により、通話信号又はパケット信号101
を受信し、通話信号又はパケット信号101の受信電力
レベルに関連するデータを測定して、予め設定された第
1の閾値と比較する。
【0098】通話信号又はパケット信号101の受信電
力レベルに関連するデータが、第1の閾値より低い場合
に、セル縮小を認識してハンドオーバ要求信号103を
基地局制御装置BSCに対して出力する。
【0099】基地局制御装置BSCは、ハンドオーバ要
求信号103に応答して、選択された補完基地局(図1
及び図9では補完基地局SBTS1のみ図示)に運用の
開始を命令する運用開始命令107を出力する。
【0100】この動作処理は、基地局制御装置BSCが
ハンドオーバ要求信号103に応答して、予め設定され
た局配置情報テーブル105(図2(b))を参照し、
ハンドオーバ要求信号103を通知してきた移動局関連
基地局である基地局BTS1に隣接する補完基地局(図
1では補完基地局SBTS1のみ図示、図2(a)では
補完基地局SBTS1に加えて、補完基地局SBTS2
も該当させている)を全て運用の対象として選択する。
選択した補完基地局に対し運用開始命令107を出力す
る。
【0101】次に、基地局制御装置BSCからの運用開
始命令107に応答して、補完基地局信号109(第1
の特定信号)の受信電力レベルに関連するデータに基づ
いて、選択された補完基地局SBTS1によるハンドオ
ーバを実行する。
【0102】この動作処理は、補完基地局SBTS1
が、基地局制御装置BSCからの運用開始命令107に
応答して、補完基地局信号109を出力する。次に、基
地局制御装置BSCは、補完基地局信号109が補完基
地局SBTS1から出力された時に、補完基地局電力測
定命令111を移動局関連基地局である基地局BTS1
を介して移動局MS1に出力する。
【0103】移動局MS1は、補完基地局電力測定命令
111に基づいて、拡散復調を施す事により補完基地局
信号109を受信し、補完基地局信号109の受信電力
レベルに関連するデータを測定して、補完基地局信号1
09の受信電力レベルに関連するデータと第2の閾値と
を比較する。
【0104】補完基地局信号109の受信電力レベルに
関連するデータが第2の閾値より高い時に、補完基地局
測定結果信号113を移動局関連基地局である基地局B
TS1を介して基地局制御装置BSCに出力する。
【0105】移動局MS1において測定される補完基地
局信号109の受信電力レベルに関連するデータは、第
2の閾値より高い値である。これは補完基地局のチャネ
ル数にも依存するが、前述の不感地帯(図8)を臨時的
にカバーエリアとする事による。
【0106】基地局制御装置BSCは、基地局BTS1
からの補完基地局測定結果信号113に応答し、ハンド
オーバ実行命令121を移動局関連基地局である基地局
BTS1と、基地局BTS1を介して移動局MS1及び
選択された補完基地局SBTS1とに出力する。
【0107】補完基地局SBTS1は、ハンドオーバ実
行命令121に応答して、基地局制御装置BSCとの間
で無線回線を確立し、移動局関連基地局である基地局B
TS1からのハンドオーバを実行する。
【0108】次に、本発明の第二の実施の形態に係るC
DMA通信方式による移動通信システム及びサービスエ
リア補完方法について説明する。図10を参照して、本
発明のCDMA通信方式による移動通信システムの構成
は、基地局制御装置BSCが、計時カウンタ106を備
える点を除き、第一の実施の形態の構成と同じである。
【0109】尚、第一の実施の形態と同一部分(構成要
素及び信号)には同一の符号を付して説明を省略する。
【0110】第一の実施の形態は、セル縮小が発生した
場合、基地局制御装置BSCは、移動局関連基地局であ
る基地局BTS1とサービスエリアに関して隣接する全
ての補完基地局(図1では補完基地局SBTS1のみ図
示して説明の対象とした)を運用の対象とした。
【0111】本実施の形態は、移動局関連基地局とサー
ビスエリアに関して隣接する補完基地局の中から1つ選
択して運用させる。計時カウンタ106は、移動局MS
1が、出力する補完基地局測定結果信号113の着信に
関して、予め設定された待ち時間内においてカウントす
る為の手段である。
【0112】尚、基地局BTSm(mは1以上の整数、
図10では基地局BTS1及び基地局BTS2のみ図
示)、及び補完基地局SBTSn(nは1以上の整数、
図10では補完基地局SBTS1のみ図示)の詳細構成
は、第一の実施の形態のものと同じ構成である。
【0113】次に、本発明のCDMA通信方式による移
動通信システムのサービスエリア補完方法について説明
する。第一の実施の形態と同様に、移動局関連基地局で
ある基地局BTS1、隣接基地局である基地局BTS2
及び移動局MS1において、前述の図7(c)及び図7
(d)に示す各受信電力レベルに関連するデータが検出
される状況を前提とする。
【0114】図11を参照して、移動局関連基地局であ
る基地局BTS1は、拡散復調を施す事により移動局M
S1からの通話信号又はパケット信号101に応答し
て、通話信号又はパケット信号101の受信電力レベル
に関連するデータに基づいて、選択的にハンドオーバ要
求信号103を出力する。以上の動作処理は、第一の実
施の形態と同じである。
【0115】ハンドオーバ要求信号103に応答して、
選択された補完基地局(現補完基地局)を特定する為の
情報としての補完基地局信号109の受信電力レベルに
関連するデータに基づいて、選択的に移動局MS1から
出力される補完基地局測定結果信号113の着信迄の待
ち時間に基づいて、選択された補完基地局にハンドオー
バ実行命令121を出力する事と、ハンドオーバすべき
新たな補完基地局(次補完基地局)を選択し、新たに選
択した補完基地局にハンドオーバ実行命令121を出力
する事とを選択的に実行する。
【0116】上記の動作処理は以下の手順による。基地
局制御装置BSCは、ハンドオーバ要求信号103に応
答して、移動局MS1からの隣接基地局測定結果信号1
17を移動局関連基地局である基地局BTS1を介して
受信する。
【0117】更に、移動局MS1からの、各隣接基地局
に対応する隣接基地局信号115(第2の特定信号)の
受信電力レベルに関連するデータに基づいて、選択的に
出力される隣接基地局測定結果信号117に基づき、移
動局関連基地局である基地局BTS1と、最も高い受信
電力レベルに関連するデータを与える隣接基地局(図1
0及び図11では基地局BTS2としている)の間に配
置される補完基地局(図10及び図11では補完基地局
SBTS1としている)を、局配置情報テーブル105
を参照して選択し(これを現補完基地局とする)、運用
開始命令107を出力する。
【0118】尚、隣接基地局測定結果信号117は、移
動局MS1が、隣接基地局信号115の受信電力レベル
に関連するデータと、予め設定された第3の閾値との比
較により、隣接基地局信号115の受信電力レベルに関
連するデータが第3の閾値より高い場合に、その受信電
力レベルに関連するデータを与える隣接基地局と受信電
力レベルに関連するデータとを基地局制御装置BSCに
対して報告する信号である。
【0119】図12を参照して、選択された補完基地局
SBTS1は、基地局制御装置BSCからの運用開始命
令107に応答して、補完基地局信号109(第1の特
定信号)を出力する。
【0120】基地局制御装置BSCは、補完基地局SB
TS1から補完基地局信号109が出力された時に、補
完基地局電力測定命令111を移動局関連基地局である
基地局BTS1を介して移動局MS1に出力する。
【0121】移動局MS1は、補完基地局電力測定命令
111に基づいて、拡散復調を施す事により補完基地局
信号109を受信し、補完基地局信号109の受信電力
レベルに関連するデータに基づいて、選択的に補完基地
局測定結果信号113を移動局関連基地局である基地局
BTS1を介して基地局制御装置BSCに出力する。
【0122】基地局制御装置BSCは、計時カウンタ1
06により、補完基地局電力測定命令111の出力時を
基準に、補完基地局測定結果信号113の着信に関し
て、予め設定された待ち時間内においてカウントする。
【0123】基地局制御装置BSCは、補完基地局SB
TS1に関する補完基地局測定結果信号113の着信が
有る場合には、移動局関連基地局である基地局BTS1
と、基地局BTS1を介して移動局MS1及び補完基地
局SBTS1とにハンドオーバ実行命令121を出力す
る。
【0124】補完基地局SBTS1は、ハンドオーバ実
行命令121に応答して、基地局制御装置BSCとの間
で無線回線を確立し、移動局関連基地局である基地局B
TS1からのハンドオーバを実行する。(基地局制御装
置BSCが、補完基地局SBTS1に関する補完基地局
測定結果信号113の着信し、補完基地局SBTS1に
よるハンドオーバ実行までの過程は図12に図示せ
ず)。
【0125】基地局制御装置BSCは、補完基地局SB
TS1に関する補完基地局測定結果信号113の着信
が、予め設定された待ち時間内に無い場合には、再度、
隣接基地局測定結果信号117に基づき(図12に図示
せず)、移動局関連基地局である基地局BTS1と、2
番目に高い受信電力レベルに関連するデータを与える隣
接基地局(図10及び図11では図示せず)の間に配置
される補完基地局(図10では図示せず。図12では補
完基地局SBTS2としている)を、局配置情報テーブ
ル105を参照して選択する(これを次補完基地局とす
る)。
【0126】補完基地局SBTS2(次補完基地局)を
選択する為の隣接基地局測定結果信号117は、補完基
地局SBTS1(現補完基地局)を選択した際の隣接基
地局測定結果信号117をデータを格納しておいて再度
用いるか、又は、基地局BTS1を介して新たに受信す
るかにより対応可能である。
【0127】基地局制御装置BSCは、新たに選択した
補完基地局SBTS2に運用開始命令107を出力し、
補完基地局SBTS2が補完基地局信号109を出力し
た時に、補完基地局電力測定命令111を移動局関連基
地局である基地局BTS1を介して移動局MS1に出力
すると共に、補完基地局電力測定命令111の出力時を
基準に、移動局MS1からの補完基地局測定結果信号1
13の着信に関して、予め設定された待ち時間内におい
てカウントする。
【0128】基地局制御装置BSCは、移動局関連基地
局である基地局BTS1を介して移動局MS1からの補
完基地局SBTS2に関する補完基地局測定結果信号1
13の着信が可能な場合に、移動局関連基地局である基
地局BTS1と、基地局BTS1を介して移動局MS1
及び補完基地局SBTS1とにハンドオーバ実行命令1
21を出力する。
【0129】補完基地局SBTS2は、ハンドオーバ実
行命令121に応答して、基地局制御装置BSCとの間
で無線回線(図示せず)を確立し、移動局関連基地局で
ある基地局BTS1からのハンドオーバを実行する。
【0130】尚、本実施の形態では、基地局制御装置B
SCが、計時カウンタ106により補完基地局測定結果
信号113の着信迄の待ち時間をカウントする際の基準
を補完基地局電力測定命令111の出力時としている
が、補完基地局電力測定命令111と相対的に固定され
た時間で行われるイベント時(例えば、運用開始命令1
07の出力時)に遡及して設定する事も可能である。
【0131】次に、本発明の第三の実施の形態に係るC
DMA通信方式による移動通信システム及びサービスエ
リア補完方法について説明する。
【0132】図13に、CDMA通信方式による移動通
信システムを示す。第一の実施の形態と同様に、移動局
MSr(rは1以上の整数、本図では移動局MS1のみ
図示)と、移動局MSrと無線回線により接続される基
地局BTSm(mは1以上の整数、本図では基地局BT
S1及びBTS2のみ図示)と、セル縮小時において移
動局MSrと無線回線により接続される補完基地局SB
TSn(nは1以上の整数、本図では補完基地局SBT
S1のみ図示)と、基地局BTSm及び補完基地局SB
TSnと無線回線により接続される基地局制御装置BS
Cとから構成される。
【0133】尚、第一の実施の形態と同一部分(構成要
素及び信号)には、同一符号を付して説明を省略する。
【0134】図13を参照して、補完基地局SBTS1
は、移動局対応電力測定/比較部151と、隣接基地局
対応電力測定/比較部152と、接続/切断制御部13
1及び起動/停止制御部133とを備えている。
【0135】移動局対応電力測定/比較部151は、移
動局MS1からの通話信号又はパケット信号101に応
答して、通話信号又はパケット信号101の受信電力レ
ベルに関連するデータに基づいて、選択的に第1の比較
信号123(図示せず)を出力する。
【0136】隣接基地局対応電力測定/比較部152
は、隣接基地局情報125に基づき、隣接基地局(図1
3では基地局BTS2のみ図示)から出力される隣接基
地局信号(第2の特定信号)115に応答して、隣接基
地局信号115の受信電力レベルに関連するデータに基
づいて、選択的に第2の比較信号124(図示せず)を
出力する。
【0137】隣接基地局情報125は、補完基地局SB
TS1が、隣接基地局である基地局BTS2を特定する
為に予め設けられた情報である。詳細は後述する。
【0138】起動/停止制御部133は、第1の比較信
号123と第2の比較信号124とに応答して、運用報
告信号126を出力すると共に、起動信号137を出力
して補完基地局信号109(第1の特定信号)を移動局
MS1に出力させる。この運用報告信号126は、補完
基地局SBTS1が運用を開始した旨を基地局制御装置
BSCに報告する為の信号である。
【0139】接続/切断制御部131は、起動/停止制
御部133からの運用報告信号126を基地局制御装置
BSCに出力する。又、基地局制御装置BSCからのハ
ンドオーバ実行命令121に応答して、基地局制御装置
BSCとの間で無線回線を確立する。
【0140】尚、本実施の形態では、セル縮小時におい
て臨時的に運用すべき補完基地局(図13では補完基地
局SBTS1のみ図示)は、移動局関連基地局にサービ
スエリアに関して隣接する補完基地局(図2(a)参
照)としている。
【0141】基地局制御装置BSCは、補完基地局SB
TS1からの運用報告信号126に応答して、移動局関
連基地局である基地局BTS1を介して移動局MS1に
補完基地局電力測定命令111を出力する。
【0142】移動局MS1は、補完基地局電力測定命令
111に基づき補完基地局信号109に応答して、補完
基地局信号109の受信電力レベルに関連するデータに
基づいて、選択的に補完基地局測定結果信号113を移
動局関連基地局である基地局BTS1を介して基地局制
御装置BSCに対して出力する。
【0143】移動局MS1は、局対応測定/比較部18
5により、補完基地局信号109の受信電力レベルに関
連するデータを測定し、予め設定された閾値(第2の閾
値)との比較を行ない、補完基地局信号109の受信電
力レベルに関連するデータが第2の閾値より高い場合に
補完基地局測定結果信号113を出力する。
【0144】更に、移動局MS1は、局対応測定/比較
部185により、移動局関連基地局である基地局BTS
1からの下り回線において、拡散復調を施す事により通
話信号又はパケット信号(図示せず)を受信し、通話信
号又はパケット信号の受信電力レベルに関連するデータ
を測定し、予め設定された閾値と比較する。
【0145】基地局電力制御部188は、局対応測定/
比較部185による比較結果に基づいて、基地局及び補
完基地局からの送信電力レベルの変更値を示すコマンド
が組み込まれた基地局電力制御信号127を出力する。
【0146】基地局制御装置BSCは、補完基地局測定
結果信号113に応答して、ハンドオーバ実行命令12
1を移動局関連基地局である基地局BTS1と、基地局
BTS1を介して移動局MS1及び補完基地局SBTS
1とに出力する。
【0147】次に、本発明の第三の実施の形態に係るC
DMA通信方式による移動通信システムの補完基地局の
詳細構成について説明する。例として補完基地局SBT
S1を示すが、他の補完基地局SBTSnも同様の構成
である。
【0148】図14に補完基地局SBTS1の詳細構成
を示す。本構成は、接続/切断制御部131と、起動/
停止制御部133と、補完基地局情報格納部139と、
補完基地局電力変更部142と、第一の個別回線部14
3と、送信部145と、受信部147と、第二の個別回
線部149と、移動局対応測定/比較部151及び隣接
基地局対応測定/比較部152とから構成される。
【0149】移動局対応測定/比較部151は、受信部
147からの通話信号又はパケット信号101の受信電
力レベルに関連するデータに基づいて、選択的に、比較
結果としての第1の比較信号123を出力する。
【0150】隣接基地局対応測定/比較部152は、受
信機能と、電力測定及び閾値との比較機能とを備える。
予め設けられた隣接基地局情報125に基づき、拡散復
調を施す事により隣接基地局信号115を受信し、隣接
基地局信号115の受信電力レベルに関連するデータに
基づいて、選択的に比較結果としての第2の比較信号1
24を出力する。
【0151】隣接基地局情報125は、第一及び第二の
実施の形態において実行された、移動局MS1による隣
接基地局信号115の受信電力レベルに関連するデータ
の測定及び第3の閾値との比較を、補完基地局(図13
では補完基地局SBTS1)が代行する為に必要な情報
であり、図3に示した各隣接基地局がカバーすべきセル
情報及び各隣接基地局を特定する為の拡散コードから成
る。
【0152】接続/切断制御部131は、起動/停止制
御部133からの運用報告信号126を基地局制御装置
BSCに出力する。又、基地局制御装置BSCからのハ
ンドオーバ実行命令121に応答して、基地局制御装置
BSCとの間で無線回線(図示せず)を確立する。
【0153】起動/停止制御部133は、第1の比較信
号123と第2の比較信号124とに応答して、運用報
告信号126を出力すると共に、起動信号137を出力
して、補完基地局情報格納部139に補完基地局信号1
09(第1の特定信号)を出力させる。
【0154】更に、起動/停止制御部133は、第二の
個別回線部149からの基地局電力制御信号127を補
完基地局電力変更部142に出力する。又、第二の個別
回線部149からの通話又はパケット信号101を第一
の個別回線部143に転送する。
【0155】補完基地局電力変更部142は、基地局電
力制御信号127に組み込まれた電力変更コマンドを解
読し、送信電力の電力変更値129として送信部145
に出力する。
【0156】送信部145は、補完基地局電力変更部1
42からの電力変更値129に基づいて、補完基地局信
号109に拡散変調を施して出力する。又、第一の個別
回線部143からの通話信号又はパケット信号101に
拡散変調を施して出力する。
【0157】受信部147は、拡散復調を施す事によ
り、通話又はパケット信号101を受信して第二の個別
回線部149と、移動局対応測定/比較部151とに出
力する。又、拡散復調を施す事により、移動局MS1か
らの基地局電力制御信号127を受信して第二の個別回
線部149に出力する。
【0158】次に、本発明の第三の実施の形態に係るC
DMA通信方式による移動通信システムの基地局の詳細
構成について説明する。例として基地局BTS1の詳細
構成を示すが、他の基地局BTSmも同様の構成であ
る。
【0159】図15に基地局BTS1の詳細構成を示
す。本構成は制御部157と、隣接基地局情報格納部1
59と、基地局電力変更部142と、第一の個別回線部
163と、送信部165と、受信部167及び第二の個
別回線部169とから構成される。
【0160】制御部157は、基地局制御装置BSCと
無線回線により常時接続されており、基地局制御信号1
73を出力する。又、第二の個別回線部169からの隣
接基地局測定結果信号117と、補完基地局測定結果信
号113とに各々応答して、基地局制御装置BSCに各
々出力する。
【0161】更に、制御部157は、基地局制御装置B
SCからの補完基地局電力測定命令111と、ハンドオ
ーバ実行命令121とに各々応答して、第一の個別回線
部163に各々出力する。第二の個別回線部169から
の基地局電力制御信号127を基地局電力変更部142
に出力する。
【0162】隣接基地局情報格納部159は、図14に
示した補完基地局情報格納部139に対応する。移動局
関連基地局及び隣接基地局を特定する為の情報が格納さ
れており、制御部157からの基地局制御信号173に
応答して、隣接基地局信号115(第2の特定信号)を
出力する。
【0163】基地局電力変更部142は、図14に示し
た補完基地局電力変更部141と同様の機能を有し、制
御部157からの基地局電力制御信号127に組み込ま
れたコマンドを解読し、送信電力の電力変更値129を
送信部165に出力する。
【0164】送信部165は、基地局電力変更部142
からの電力変更値129に基づいて、第一の個別回線部
165からの通話信号又はパケット信号101に拡散変
調を施して出力する。更に、第一の個別回線部165か
らの補完基地局電力測定命令111と、ハンドオーバ実
行命令121とに各々拡散変調を施して移動局MS1に
各々出力する。
【0165】受信部167は、拡散復調を施す事によ
り、移動局MS1からの通話信号又はパケット信号10
1を受信して、第二の個別回線部169に出力する。更
に、拡散復調を施す事により、移動局MS1からの隣接
基地局測定結果信号117と、補完基地局測定結果信号
113及び基地局電力制御信号127とを各々受信して
第二の個別回線部169に出力する。
【0166】次に、本発明の第三の実施の形態に係るC
DMA通信方式による移動通信システムのサービスエリ
ア補完方法について説明する。図16に、セル縮小の認
識から補完基地局を運用する際の動作処理を示す。
【0167】図13を参照しつつ、図16を参照して、
移動局関連基地局である基地局BTS1に隣接する補完
基地局(図13及び図16では補完基地局SBTS1の
み図示)は、隣接基地局情報125に基づき、隣接基地
局(図13及び図16では基地局BTS2のみ図示)か
らの隣接基地局信号115の受信電力レベルに関連する
データに基づいて、選択的に第2の比較信号124(図
13及び図16において図示せず)を出力する。
【0168】この動作処理は、補完基地局SBTS1
が、予め設けられた隣接基地局情報125に基づいて、
拡散復調を施す事により隣接基地局信号115を受信
し、隣接基地局信号115の受信電力レベルに関連する
データを測定して、隣接基地局信号115の受信電力レ
ベルに関連するデータと予め設定された閾値(第3の閾
値)とを比較する。この比較において、隣接基地局信号
115の受信電力レベルに関連するデータが、第3の閾
値より低い時に、比較結果としての第2の比較信号12
4を出力する。
【0169】第2の比較信号124が出力された状況に
おいて、補完基地局SBTS1は、移動局MS1からの
通話信号又はパケット信号101に応答して、通話信号
又はパケット信号101の受信電力レベルに関連するデ
ータに基づいて、選択的に第1の比較信号123(図1
3及び図16において図示せず)を出力する。
【0170】この動作処理は、補完基地局SBTS1
が、拡散復調を施す事により通話信号又はパケット信号
101を受信して、通話信号又は前記パケット信号10
1の受信電力レベルに関連するデータを測定し、通話信
号又はパケット信号101の受信電力レベルに関連する
データと予め設定された閾値(第1の閾値)とを比較す
る。この比較において、通話信号又はパケット信号10
1の受信電力レベルに関連するデータが、第1の閾値よ
り高い時に、比較結果としての第1の比較信号123を
出力する。
【0171】更に、補完基地局SBTS1は、第1の比
較信号123と、第2の比較信号124とに応答して、
補完基地局SBTS1の運用を報告する為の運用報告信
号126を基地局制御装置BSCに対して出力すると共
に、補完基地局SBTS1を特定する為の情報としての
補完基地局信号109(第1の特定信号)を出力する。
【0172】補完基地局SBTS1がセル縮小を認識す
る為には、第2の比較信号124が出力された状態で、
第1の比較信号123が出力される必要が有る。隣接基
地局信号115の受信電力レベルに関連するデータが、
第3の閾値より低い状態でも、通話信号又はパケット信
号101の受信電力レベルに関連するデータが、第1の
閾値より低い場合には不感地帯が発生しているとは判断
しない事を意味する。
【0173】図17に、セル縮小を認識する為の判断基
準を示す。図17は、基地局BTS1が、移動局MS1
に対して送信電力制御を実行している状況にある。移動
局MS1が基地局BTS1の近くに存在する場合は、補
完基地局SBTS1における基地局BTS1からの信号
の受信電力は低くなる。又、移動局MS1が基地局BT
S1のセル境界にある場合、補完基地局SBTS1にお
ける基地局BTS1からの信号の受信電力は最も高くな
る。
【0174】セル縮小が発生した場合は、移動局MS1
は通常時のセル境界と比較して、基地局BTS1に近い
所に存在する為、補完基地局SBTS1における基地局
BTS1からの受信電力は、最大値より低い値をとる。
従って、ある閾値を越えた場合に、セル境界に移動局M
S1が接近していると判断できる。
【0175】又、補完基地局SBTS1における移動局
MS1から信号の受信電力は、移動局MS1が基地局B
TS1のセル境界に存在する場合が最も高くなる。従っ
て、ある閾値を越えた場合に、セル境界に移動局MS1
が接近していると判断できる。即ち、基地局BTS1か
らの受信電力と、移動局MS1からの受信電力が対応し
て変化しない場合にセル縮小と判断できる。
【0176】以上の動作処理により、補完基地局SBT
S1からの補完基地局信号109の受信電力レベルに関
連するデータに基づいて、移動局関連基地局である基地
局BTS1から、選択された補完基地局SBTS1への
ハンドオーバを実行する。
【0177】この動作処理は、基地局補完装置BSC
が、補完基地局SBTS1からの運用報告信号126に
応答して、移動局関連基地局である基地局BTS1を介
して、移動局MS1に補完基地局電力測定命令111を
出力する。
【0178】移動局MS1は、補完基地局電力測定命令
111に基づいて、拡散復調を施す事により補完基地局
信号109を受信し、補完基地局信号109の受信電力
レベルに関連するデータを測定して、補完基地局信号1
09の受信電力レベルに関連するデータと予め設定され
た閾値(第2の閾値)とを比較する。
【0179】補完基地局信号109の受信電力レベルに
関連するデータが第2の閾値より高い時に、移動局MS
1は、移動局関連基地局である基地局BTS1を介して
基地局制御装置BSCに補完基地局測定結果信号113
を出力する。
【0180】基地局制御装置BSCは、補完基地局測定
結果信号113に応答して、ハンドオーバ実行命令12
1を移動局関連基地局である基地局BTS1と、基地局
BTS1を介して移動局MS1及び補完基地局SBTS
1とに出力する。補完基地局SBTS1は、ハンドオー
バ実行命令121に応答して、移動局関連基地局である
基地局BTS1からのハンドオーバを実行する。
【0181】次に、本発明の第四の実施の形態に係るC
DMA通信方式による移動通信システム及びサービスエ
リア補完方法について説明する。本第四の実施の形態
と、後述する第五及び第六の実施の形態は、前述の第
一、第二及び第三の実施の形態に各々対応する形態であ
る。
【0182】図18を参照して、本実施の形態に係るC
DMA通信方式による移動通信システムは、前述の第一
の実施の形態におけるシステム構成(図1)に加えて、
移動局MS1に隣接局情報189を備える。尚、基地局
及び補完基地局の詳細構成は、第一の実施の形態のもの
と同じである。
【0183】尚、前述の第一の実施の形態と同一部分
(構成要素及び信号)には同一の符号を付して説明を省
略する。
【0184】この隣接局情報189は、図19に示す様
に、移動局関連基地局(図1及び図18において基地局
BTS1)と、隣接基地局(図1及び図18において基
地局BTS2のみ図示)及び移動局関連基地局に隣接す
る補完基地局(図1及び図18において補完基地局SB
TS1のみ図示)がカバーすべきセルの情報及び拡散符
号から成る情報である。
【0185】隣接局情報189を移動局MS1に備える
事により、前述の第一の実施の形態において、基地局制
御装置BSCから移動局関連基地局である基地局BTS
1を介して移動局MS1に対して出力される補完基地局
電力測定命令111の送信から受信までの処理過程を除
く事が可能となる。
【0186】次に、本実施の形態に係るCDMA通信方
式による移動通信システムのサービスエリア補完方法に
ついて説明する。図18を参照しつつ、図20を参照し
て、図20は第一の実施の形態において示した図9に対
応する。
【0187】補完基地局SBTS1が、基地局制御装置
BSCからの運用開始命令107に応答して、補完基地
局信号109を出力する迄の動作処理は第一の実施の形
態と同じである。
【0188】移動局MS1は、予め設定された隣接局情
報189に基づいて、拡散復調を施す事により補完基地
局信号109を受信して、補完基地局信号109の受信
電力レベルに関連するデータを測定し、補完基地局信号
109の受信電力レベルに関連するデータと予め設定さ
れた閾値(第2の閾値)とを比較する。
【0189】補完基地局信号109の受信電力レベルに
関連するデータが第2の閾値より高い時に、補完基地局
測定結果信号113を、移動局関連基地局である基地局
BTS1を介して基地局制御装置BSCに出力する。
【0190】基地局制御装置BSCは、補完基地局測定
結果信号113に応答して、ハンドオーバ実行命令12
1を、移動局関連基地局である基地局BTS1と、基地
局BTS1を介して移動局MS1及び補完基地局SBT
S1とに出力する。
【0191】補完基地局SBTS1は、ハンドオーバ実
行命令121に応答して、基地局制御装置BSCとの間
で無線回線を確立し、移動局関連基地局である基地局B
TS1からのハンドオーバを実行する。
【0192】次に、本発明の第五の実施の形態に係るC
DMA通信方式による移動通信システム及びサービスエ
リア補完方法について説明する。
【0193】図21を参照して、本実施の形態に係るC
DMA通信方式による移動通信システムは、前述の第二
の実施の形態におけるシステム構成(図10)に加え
て、移動局MS1に予め隣接局情報189を設定する。
隣接局情報189は、第四の実施の形態のものと同じで
ある。尚、基地局及び補完基地局の詳細構成は、第一の
実施の形態のものと同じである。
【0194】尚、前述の第二の実施の形態と同一部分
(構成要素及び信号)には同一の符号を付して説明を省
略する。
【0195】次に、本実施の形態に係るCDMA通信方
式による移動通信システムのサービスエリア補完方法に
ついて説明する。図22を参照して、本図は第二の実施
の形態において示した図12に対応する。
【0196】基地局制御装置BSCは、移動局関連基地
局である基地局BTS1からのハンドオーバ要求信号1
03に応答して、移動局MS1からの隣接基地局測定結
果信号117に基づき、局配置情報テーブル105を参
照する。以上の動作処理は、第二の実施の形態において
示した図11の動作と同じである。
【0197】図12を参照して、基地局制御装置BSC
は、局配置情報テーブル105を参照して、補完基地局
(図22では補完基地局SBTS1としている。現補完
基地局)を選択し、補完基地局SBTS1の運用開始を
命令する運用開始命令107を出力する。隣接基地局測
定結果信号117と局配置情報テーブル105とに基づ
いて、現補完基地局を選択する方法は、第二の実施の形
態と同じである。
【0198】又、基地局制御装置BSCは、運用開始命
令107の出力時を基準として、移動局関連基地局であ
る基地局BTS1を介して、移動局MS1からの補完基
地局信号109(第1の特定信号)の電力レベルに基づ
いて、選択的に出力される補完基地局測定結果信号11
3の着信に関して、予め設定された待ち時間内において
カウントする。
【0199】移動局MS1は、移動局関連基地局である
基地局BTS1を介して、基地局制御装置BSCからの
補完基地局電力測定命令に基づいて、拡散復調を施す事
により補完基地局信号109を受信し、補完基地局信号
109の受信電力レベルに関連するデータを測定する。
【0200】補完基地局信号109の受信電力レベルに
関連するデータと予め設定された閾値(第2の閾値)と
を比較し、補完基地局信号109の受信電力レベルに関
連するデータが第2の閾値より高い場合に補完基地局測
定結果信号113を移動局関連基地局である基地局BT
S1を介して基地局制御装置BSCに出力する。
【0201】基地局制御装置BSCは、待ち時間内に補
完基地局SBTS1に対応する補完基地局測定結果信号
113の着信が有る場合には、移動局関連基地局である
基地局BTS1と、基地局BTS1を介して移動局MS
1及び補完基地局SBTS1にハンドオーバ実行命令1
21を出力する(図21及び図22ではこの動作処理は
図示せず)。
【0202】予め設定された待ち時間内に、補完基地局
SBTS1に対応する補完基地局測定結果信号113の
着信が無い場合には、再度、隣接基地局測定結果信号1
17に基づき(図示せず)、局配置情報テーブル105
を参照して、新たに選択した補完基地局(図21では図
示せず。図22では補完基地局SBTS2としている。
次補完基地局)に運用開始命令107を出力する。
【0203】隣接基地局測定結果信号117と局配置情
報テーブル105とに基づいて、次補完基地局を選択す
る方法は、第二の実施の形態と同じである。
【0204】補完基地局SBTS2(次補完基地局)を
選択する為の隣接基地局測定結果信号117は、補完基
地局SBTS1(現補完基地局)を選択した際の隣接基
地局測定結果信号117をデータを格納して用いるか、
又は、再度基地局BTS1を介して受信するかにより対
応できる。
【0205】補完基地局SBTS2は、補完基地局SB
TS1の場合と同様に、運用開始命令107に応答し
て、補完基地局信号109を移動局MS1に出力する。
基地局制御装置BSCは、移動局MS1からの、補完基
地局SBTS2に対応する補完基地局測定結果信号11
3の着信に応答して、ハンドオーバ実行命令121を移
動局関連基地局である基地局BTS1と、基地局BTS
1を介して移動局MS1及び補完基地局SBTS2に出
力する。
【0206】補完基地局SBTS1或いは補完基地局S
BTS2は、基地局制御装置BSCとの間で無線回線
(図示せず)を確立し、移動局関連基地局である基地局
BTS1からのハンドオーバを実行する(図21及び図
22では補完基地局SBTS2のみ図示)。
【0207】次に、本発明の第六の実施の形態に係るC
DMA通信方式による移動通信システム及びサービスエ
リア補完方法について説明する。
【0208】図23を参照して、本実施の形態に係るC
DMA通信方式による移動通信システムは、前述の第三
の実施の形態におけるシステム構成(図13)に加え
て、移動局MS1に予め隣接局情報189を設定する。
隣接局情報189は、第四及び第五の実施の形態のもの
と同じである。尚、基地局及び補完基地局の詳細構成
は、第三の実施の形態のものと同じである。
【0209】尚、前述の第三の実施の形態と同一部分
(構成要素及び信号)には同一の符号を付して説明を省
略する。
【0210】次に、本実施の形態に係るCDMA通信方
式による移動通信システムのサービスエリア補完方法に
ついて説明する。図24を参照して、本図は第三の実施
の形態において示した図16に対応する。
【0211】補完基地局(図23及び図24では補完基
地局SBTS1のみ図示)は、隣接基地局信号115の
受信電力レベルに関連するデータと、通話信号又はパケ
ット信号101の受信電力レベルに関連するデータとに
基づいてセル縮小を認識し、運用報告信号126を基地
局制御装置BSCに出力すると共に、補完基地局信号1
09(第1の特定信号)を移動局MS1に出力する。以
上の動作処理は、前述の第三の実施の形態と同じ処理で
ある。
【0212】移動局MS1は、予め設けられた隣接局情
報189に基づき、拡散復調を施す事により補完基地局
信号109を受信し、補完基地局信号109の受信電力
レベルに関連するデータを測定して、補完基地局信号1
09の受信電力レベルに関連するデータと予め設定され
た閾値(第2の閾値)とを比較する。補完基地局信号1
09の受信電力レベルに関連するデータが第2の閾値よ
り高い時に、補完基地局測定結果信号113を出力す
る。
【0213】基地局制御装置BSCは、移動局関連基地
局である基地局BTS1を介して、移動局MS1からの
補完基地局測定結果信号113に応答して、ハンドオー
バ実行命令121を移動局関連基地局である基地局BT
S1と、基地局BTS1を介して移動局MS1及び補完
基地局SBTS1とに出力する。
【0214】補完基地局SBTS1は、ハンドオーバ実
行命令121に応答して、基地局制御装置BSCとの間
で無線回線(図示せず)を確立し、移動局関連基地局で
ある基地局BTS1からのハンドオーバを実行する。
【0215】
【発明の効果】本発明によるCDMA通信方式による移
動通信システム及びサービスエリア補完方法は、トラヒ
ックが増加した時のみ、縮小化されたセル領域に対して
補完すべき基地局を運用する事により、トラヒック変動
が多いセル領域においてもアプローチリンクを低減する
事を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第一の実施の形態に係るCD
MA通信方式による移動通信システムの構成を説明する
為の図である。
【図2】図2(a)は、基地局及び補完基地局のサービ
スエリアに関する配置を示す。図2(b)局配置情報テ
ーブルを説明する為の図である。
【図3】図3は、隣接基地局信号を説明する為の図であ
る。
【図4】図4は、本発明の第一の実施の形態に係るCD
MA通信方式による移動通信システムの補完基地局の詳
細構成を説明する為のブロック図である。
【図5】図5は、本発明の第一の実施の形態に係るCD
MA通信方式による移動通信システムの基地局の詳細構
成を説明する為のブロック図である。
【図6】図6は、本発明の第一の実施の形態に係るCD
MA通信方式による移動通信システムのサービスエリア
補完方法の動作の一部を説明する為の図である。
【図7】図7は、セル縮小を説明する為の図である。図
7(a)は、セル縮小が無い場合の基地局における受信
電力レベルに関連するデータを説明する為の図である。
図7(b)は、セル縮小が無い場合の移動局における受
信電力レベルに関連するデータを説明する為の図であ
る。図7(c)は、セル縮小が有る場合の基地局におけ
る受信電力レベルに関連するデータを説明する為の図で
ある。図7(d)は、セル縮小が有る場合の移動局にお
ける受信電力レベルに関連するデータを説明する為の図
である。
【図8】図8は、セル縮小時に発生する不感地帯を簡易
的に説明する為の図である。
【図9】図9は、本発明の第一の実施の形態に係るCD
MA通信方式による移動通信システムのサービスエリア
補完方法の動作の一部を説明する為の図である。
【図10】図10は、本発明の第二の実施の形態に係る
CDMA通信方式による移動通信システムの構成を説明
する為の図である。
【図11】図11は、本発明の第二の実施の形態に係る
CDMA通信方式による移動通信システムのサービスエ
リア補完方法の動作の一部を説明する為の図である。
【図12】図12は、本発明の第二の実施の形態に係る
CDMA通信方式による移動通信システムのサービスエ
リア補完方法の動作の一部を説明する為の図である。
【図13】図13は、本発明の第三の実施の形態に係る
CDMA通信方式による移動通信システムの構成を説明
する為の図である。
【図14】図14は、本発明の第三の実施の形態に係る
CDMA通信方式による移動通信システムの補完基地局
の詳細構成を説明する為のブロック図である。
【図15】図15は、本発明の第三の実施の形態に係る
CDMA通信方式による移動通信システムの基地局の詳
細構成を説明する為のブロック図である。
【図16】図16は、本発明の第三の実施の形態に係る
CDMA通信方式による移動通信システムのサービスエ
リア補完方法の動作を説明する為の図である。
【図17】図17は、セル縮小の判断基準を説明する為
の図である。
【図18】図18は、本発明の第四の実施の形態に係る
CDMA通信方式による移動通信システムの構成を説明
する為の図である。
【図19】図19は、隣接局情報を説明する為の図であ
る。
【図20】図20は、本発明の第四の実施の形態に係る
CDMA通信方式による移動通信システムのサービスエ
リア補完方法の動作を説明する為の図である。
【図21】図21は、本発明の第五の実施の形態に係る
CDMA通信方式による移動通信システムの構成を説明
する為の図である。
【図22】図22は、本発明の第五の実施の形態に係る
CDMA通信方式による移動通信システムのサービスエ
リア補完方法の動作を説明する為の図である。
【図23】図23は、本発明の第六の実施の形態に係る
CDMA通信方式による移動通信システムの構成を説明
する為の図である。
【図24】図24は、本発明の第六の実施の形態に係る
CDMA通信方式による移動通信システムのサービスエ
リア補完方法の動作を説明する為の図である。
【図25】図25は、従来のCDMA通信方式を説明す
る為の図である。
【符号の説明】
101: 通話信号又はパケット信号 103: ハンドオーバ要求信号 105: 局配置情報テーブル 106: 計時カウンタ 107: 運用開始命令 109: 補完基地局信号 111: 補完基地局電力測定命令 113: 補完基地局測定結果信号 115: 隣接基地局信号 117: 隣接基地局測定結果信号 119: 移動局電力制御信号 121: ハンドオーバ実行信号 123: 第1の比較信号 124: 第2の比較信号 125: 隣接基地局情報 126: 運用報告信号 127: 基地局電力制御信号 129: 電力変更値 131: 接続/切断制御部 133: 起動/停止制御部 135: 制御信号 137: 起動信号 139: 補完基地局情報格納部 140: 移動局電力制御部 141: 補完基地局電力変更部 142: 基地局電力変更部 143: 第一の個別回線部 145: 送信部 147: 受信部 149: 第二の個別回線部 151: 移動局対応測定/比較部 152: 隣接基地局測定/比較部 153: 設定コマンド 155: 電力変更信号 157: 制御部 159: 隣接基地局情報格納部 161: 移動局電力制御部 163: 第一の個別回線部 165: 送信部 167: 受信部 169: 第二の個別回線部 171: 移動局対応測定/比較部 173: 基地局制御信号 175: 設定コマンド 177: 電力変更信号 185: 局対応測定/比較部 187: 送信電力変更部 188: 基地局電力制御部 189: 隣接局情報

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動局のためのCDMA通信システムであ
    って、 動作状態にある複数の基地局と、前記複数の基地局に
    は、前記移動局と通信している移動局通信基地局と、前
    記移動局通信基地局に隣接する複数の隣接基地局が含ま
    れ、 前記移動局通信基地局と前記複数の隣接基地局の間に設
    けられた複数の補完基地局と、前記複数の保管基地局の
    うちの特定補完基地局は動作状態になく、 ハンドオーバーが必要であるが、前記移動局通信基地局
    から前記複数の隣接基地局のいずれへの前記ハンドオー
    バーも不可能なとき、前記複数の補完基地局のうち前記
    特定補完基地局を決定し、前記特定補完基地局を動作状
    態に設定し、前記移動局と前記特定補完基地局との通信
    を可能とする基地局制御装置とを具備するCDMA通信
    システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のCDMA通信システムに
    おいて、 前記複数の基地局の各々にはサービスエリアが割り当て
    られており、 前記移動局通信基地局は、通信量が増大して前記サービ
    スエリアが縮小したとき、前記サービスエリア内の縮小
    された部分にある前記移動局は前記ハンドオーバーが必
    要と判断するCDMA通信システム。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のCDMA通信シ
    ステムにおいて、 前記基地局制御装置は、 前記移動局通信基地局は、前記移動局からの無線信号の
    受信電力レベルに関連するデータに基づいて、前記移動
    局は前記ハンドオーバーが必要であるか否かを判断する
    CDMA通信システム。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のCDMA通信システムに
    おいて、 前記移動局通信基地局と前記特定補完基地局のそれぞれ
    は送信電力変更指示を出力し、 前記移動局は、前記送信電力変更指示に応答して送信電
    力を変更するCDMA通信システム。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載のCDM
    A通信システムにおいて、 前記移動局通信基地局は、前記移動局は前記ハンドオー
    バーが必要と判断されたとき、ハンドオーバー要求信号
    を前記基地局制御装置に出力し、 前記基地局制御装置は、前記ハンドオーバ要求信号に応
    答して、前記移動局における前記複数の隣接基地局の各
    々からの無線信号の受信電力レベルに関連するデータに
    基づいて前記複数の隣接基地局のいずれかへの前記ハン
    ドオーバーも不可能と判断されたとき、前記複数の補完
    基地局の中から前記特定補完基地局を決定し、前記特定
    補完基地局を前記動作状態に設定するCDMA通信シス
    テム。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のCDMA通信システムに
    おいて、 前記移動局は、前記複数の補完基地局の各々からの無線
    信号の受信電力レベルに関連するデータを測定し、該測
    定結果を前記基地局制御装置に出力し、 前記基地局制御装置は、前記測定結果から前記複数の補
    完基地局の中の前記特定補完基地局を決定するCDMA
    通信システム。
  7. 【請求項7】請求項1乃至5のいずれかに記載のCDM
    A通信システムにおいて、 前記基地局制御装置は、前記複数の基地局と前記複数の
    補完基地局の配置を示す局配置情報テーブルを有し、前
    記ハンドオーバ要求信号に応答して、前記補完基地局の
    中から前記特定補完基地局を選択し、前記特定補完基地
    局を前記動作状態に設定するための運用開始命令を前記
    特定補完基地局に出力し、 前記特定補完基地局は、前記運用開始命令に応答して、
    前記移動局および前記基地局制御装置との間で無線回線
    を確立する CDMA通信システム。
  8. 【請求項8】請求項7に記載のCDMA通信システムに
    おいて、 前記基地局制御装置は、前記ハンドオーバ要求信号に応
    答して、前記複数の補完基地局を順番に選択し、前記移
    動局において、前記選択された補完基地局からの無線信
    号の受信電力レベルに関連するデータが所定のしきい値
    以上のとき、前記選択された補完基地局を前記特定補完
    基地局として決定するCDMA通信システム。
  9. 【請求項9】請求項8に記載のCDMA通信システムに
    おいて、 前記移動局は、前記選択された補完基地局からの前記無
    線信号の受信電力レベルに関連するデータが前記所定の
    しきい値以上のとき、前記関連するデータを前記基地局
    制御装置に出力し、 前記基地局制御装置は、所定の時間内に前記移動局から
    前記関連するデータを受信しないとき、前記複数の補完
    基地局の次のものを選択するCDMA通信システム。
  10. 【請求項10】移動局のためのCDMA通信システムで
    あって、 複数の基地局と、前記複数の基地局には、前記移動局と
    通信している移動局通信基地局と、前記移動局通信基地
    局に隣接する隣接基地局が含まれ、 前記移動局通信基地局と前記隣接基地局の間に設けら
    れ、前記移動局通信基地局と無線回線が確立されている
    特定補完基地局と、前記移動局通信基地局は前記隣接基
    地局を表す隣接基地局情報を前記特定補完基地局に送信
    し、前記特定補完基地局は、前記移動局通信基地局と前
    記移動局の各々からの無線信号の受信電力レベルに関連
    するデータを測定し、該測定結果に基づいてハンドオー
    バー要求を選択的に出力し、 前記移動局は前記特定補完基地局からの無線信号の受信
    電力レベルに関連するデータを測定し、 前記ハンドオーバー要求に応答して、前記移動局による
    前記測定結果に基づい て前記移動局通信基地局から前記
    特定補完基地局に前記ハンドオーバーを行う基地局制御
    装置と、前記ハンドオーバーにより前記特定補完基地局
    と前記移動局および前記基地局制御装置との間に無線回
    線が確立されるCDMA通信システム。
  11. 【請求項11】複数の補完基地局と動作状態にある複数
    の基地局とを具備し、前記複数の基地局には、移動局と
    通信している移動局通信基地局と、前記移動局通信基地
    局に隣接する複数の隣接基地局が含まれ、前記複数の補
    完基地局は前記移動局通信基地局と前記複数の隣接基地
    局の間に設けられたCDMA通信システムのハンドオー
    バーの方法であって、 (a)通信量が増大して前記移動局通信基地局のサービ
    スエリアが縮小したか否かを判定することと、前記複数
    の基地局の各々にはサービスエリアが割り当てられてお
    り、 (b)前記移動局通信基地局の前記サービスエリアが縮
    小したと判定されたとき、前記移動局通信基地局から前
    記複数の補完基地局のいずれかへのハンドオーバーを要
    求するハンドオーバー要求を発生することと、 (c)前記ハンドオーバー要求に応答して、前記複数の
    補完基地局のうちから1つを特定補完基地局として決定
    することと、前記特定補完基地局は動作状態にはなく、 (d)前記特定補完基地局を動作状態に設定し、前記移
    動局と前記特定補完基地局との通信を可能とすることと
    を具備するCDMA通信システムのハンドオーバーの方
    法。
  12. 【請求項12】請求項11に記載のCDMA通信システ
    ムのハンドオーバーの方法において、 前記ステップ(a)は、 前記移動局通信基地局において、前記移動局からの無線
    信号の受信電力レベルに関連するデータに基づいて、前
    記移動局通信基地局のサービスエリアが縮小したか否か
    を判断するCDMA通信システムのハンドオーバーの方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項11または12に記載のCDMA
    通信システムのハンドオーバーの方法において、 前記ステップ(b)は、 前記移動局通信基地局の前記サービスエリアが縮小した
    と判定されたとき、前記移動局において、前記複数の隣
    接基地局の各々からの無線信号の受信電力レベルに関連
    するデータを測定することと、 該測定結果に基づいて前記複数の隣接基地局のいずれへ
    も前記ハンドオーバーが不可能か否かを判断すること
    と、 前記複数の隣接基地局のいずれかへのハンドオーバーも
    不可能と判定されたとき、ハンドオーバー要求を発生す
    ることとを具備するCDMA通信システムのハンドオー
    バーの方法。
  14. 【請求項14】請求項11乃至13のいずれかに記載の
    CDMA通信システムのハンドオーバーの方法におい
    て、 前記ステップ(c)は、 前記ハンドオーバー要求に応答して、前記複数の補完基
    地局の配置を示す局配置情報テーブルを参照して前記複
    数の補完基地局の中から前記特定補完基地局を選択する
    こととを具備するCDMA通信システムのハンドオーバ
    ーの方法。
  15. 【請求項15】請求項14に記載のCDMA通信システ
    ムのハンドオーバーの方法において、 前記特定補完基地局を選択することは、 前記ハンドオーバー要求に応答して、前記複数の補完基
    地局を順番に選択することと、 前記選択された補完基地局から前記移動局への無線信号
    の受信電力レベルに関連するデータを測定することと、 前記関連するデータが所定のしきい値以上のとき、前記
    選択された補完基地局を前記特定補完基地局として決定
    するCDMA通信システムのハンドオーバーの方法。
  16. 【請求項16】請求項14に記載のCDMA通信システ
    ムのハンドオーバーの方法において、 前記特定補完基地局を選択することは、 前記ハンドオーバー要求に応答して、前記複数の補完基
    地局を順番に選択することと、 前記選択された補完基地局から前記移動局への無線信号
    の受信電力レベルに関連するデータを測定することと、 前記選択された補完基地局からの前記無線信号の受信電
    力レベルに関連するデータが前記所定のしきい値未満の
    とき、前記関連するデータを出力しないことと、 所定の時間内に前記移動局から前記関連するデータを受
    信しないとき、前記複数の補完基地局の次のものを選択
    することとを具備するCDMA通信システムのハンドオ
    ーバーの方法。
  17. 【請求項17】移動局と通信している移動局通信基地局
    と、前記移動局通信基地局に隣接する複数の隣接基地局
    と、特定補完基地局は、前記移動局通信基地局と前記複
    数の隣接基地局内の間に設けられ、前記移動局通信基地
    局と通信可能であるCDMA通信システムのハンドオー
    バーの方法であって、 (a)通信量が増大して前記移動局通信基地局のサービ
    スエリアが縮小したか否かを判定することと、前記複数
    の基地局の各々にはサービスエリアが割り当てられてお
    り、 (b)前記移動局通信基地局の前記サービスエリアが縮
    小したと判定されたとき、前記移動局が前記サービスエ
    リアの縮小エリアにいるか否かを判定することと、 (c)前記移動局通信基地局の前記サービスエリアが縮
    小したと判定され、また、前記移動局が前記サービスエ
    リアの縮小エリアにいると判定されたとき、ハンドオー
    バーを要求するハンドオーバー要求を発生することと、 (c)前記ハンドオーバー要求に応答して、前記移動局
    と前記特定補完基地局との通信を可能とすることと を具
    備するCDMA通信システムのハンドオーバーの方法。
  18. 【請求項18】請求項17に記載のCDMA通信システ
    ムのハンドオーバーの方法において、 前記ステップ(a)は、 前記移動局通信基地局と前記複数の隣接基地局の各々か
    らの無線信号の受信電力レベルに関連するデータに基づ
    いて前記移動局通信基地局の前記サービスエリアが縮小
    したか否かを判定することを具備するCDMA通信シス
    テムのハンドオーバーの方法。
  19. 【請求項19】請求項17または18に記載のCDMA
    通信システムのハンドオーバーの方法において、 前記ステップ(b)は、 前記移動局からの無線信号の受信電力レベルに関連する
    データに基づいて前記移動局が前記サービスエリアの縮
    小エリアにいるか否かを判定することを具備するCDM
    A通信システムのハンドオーバーの方法。
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