JP2002026807A - 基地局制御装置、無線基地局装置、無線端末装置および移動通信システム - Google Patents

基地局制御装置、無線基地局装置、無線端末装置および移動通信システム

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JP2002026807A
JP2002026807A JP2000201037A JP2000201037A JP2002026807A JP 2002026807 A JP2002026807 A JP 2002026807A JP 2000201037 A JP2000201037 A JP 2000201037A JP 2000201037 A JP2000201037 A JP 2000201037A JP 2002026807 A JP2002026807 A JP 2002026807A
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radio
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JP2000201037A
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Shoichi Miyamoto
昌一 宮本
Masato Tsuji
匡人 辻
Toshio Kato
俊雄 加藤
Masatoshi Watanabe
昌俊 渡辺
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Fujitsu Ltd
Oki Electric Industry Co Ltd
Panasonic Holdings Corp
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Fujitsu Ltd
Oki Electric Industry Co Ltd
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
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    • H04W36/18Performing reselection for specific purposes for allowing seamless reselection, e.g. soft reselection

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、移動通信システムを構成する基地
局制御装置、無線基地局装置および無線端末装置に関
し、ハンドオフの移行先ゾーンに新たに割り付けられた
無線チャネルの送信電力を適正な値に設定できることを
目的とする。 【解決手段】 複数Nの無線基地局と連係し、これらの
無線基地局が個別に形成する無線ゾーンの何れかに位置
する移動局に生起した呼について、チャネル制御を行う
チャネル制御手段と、このチャネル制御の配下で、移動
局に生起した完了呼について、通話に適用されるべき無
線チャネルを含む通信路を形成する通信路形成手段とを
備えた基地局制御装置において、チャネル制御手段は、
複数Nの無線基地局の内、移動局に生起した完了呼のハ
ンドオフの移行先ゾーンの候補、あるいはその移行先ゾ
ーンを形成する無線基地局に新たに割り付けられた無線
チャネルの送信電力を時系列の順に大きな値に更新する
ことによって構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信システム
においてチャネル制御(無線通信チャネルの割り当て
等)を主導的に行う基地局制御装置と、そのチャネル制
御の下で個別に無線ゾーンを形成する無線基地局装置
と、これらの無線ゾーンの何れかに位置する加入者に通
信サービスを提供する無線端末装置と、これらの基地局
制御局装置、無線基地局装置および無線端末装置からな
る移動通信システムとに関する。
【0002】
【従来の技術】CDMA方式は、本来的に秘匿性と耐干
渉性とを有し、かつ多様なチャネル配置とマルチメディ
ア通信とに柔軟に適応可能であると共に、近年、遠近問
題の解決を可能とする送信電力制御の技術が確立された
ために、移動通信システムに積極的に適用されつつあ
る。
【0003】また、このような移動通信システムでは、
移動局が無線基地局の至近点と、その無線基地局によっ
て形成された無線ゾーンの外縁部との何れにも位置し得
るために、両者の間に形成される無線伝送路の伝送特性
が広範に変化し得る。したがって、これらの移動局と無
線基地局との双方あるいは何れか一方の送信電力のレベ
ルは、所望の伝送品質やサービス品質の確保を目的とし
て適宜可変される。
【0004】図20は、CDMA方式が適用された移動
通信システムの構成例を示す図である。図において、基
地局制御局50は、公衆通信網51に接続され、かつ局
間リンク52-1〜52-Nと通信リンク53とを介して複
数の無線基地局60-1〜60-Nにそれぞれ接続される。
これらの無線基地局60-1〜60-Nによって個別に形成
される無線ゾーン60Z-1〜60Z-Nの何れかには、移
動局70が位置する。
【0005】基地局制御局50は、下記の構成要素から
構成される。 ・ 公衆通信網51に接続された網インタフェース部5
4 ・ 網インタフェース部54が有する複数Nの下りリン
ク出力に個別に直結された下りリンク入力を有し、かつ
通信リンク52-1〜52-Nの一端にそれぞれ接続された
複数Nの基地局対応部55-1〜55-N ・ 網インタフェース部54が有する複数Nの上りリン
ク入力に出力が直結され、かつ基地局対応部55-1〜5
5-Nの上りリンク出力の全てに直結されたN個の入力を
個別に有する選択合成部56-1〜56-N ・ 通信リンク53の一端に接続された通信ポートに併
せて、網インタフェース部54、基地局対応部55-1〜
55-Nおよび選択合成部56-1〜56-Nの制御端子にそ
れぞれ接続された入出力ポートを有する制御部57無線
基地局60-1は、下記の構成要素から構成される。
【0006】アンテナ61-1 ・ そのアンテナ61-1の給電端と局間リンク52-1の
他端とに接続された送受信部62-1 ・ この送受信部62-1の制御端子に接続された入出力
ポートと通信リンク53の他端に接続された通信ポート
とを有する制御部63-1 なお、無線基地局60-2〜60-Nの構成についは、基地
局制御局60-1の構成と同じであるので、以下では、対
応する構成要素に添え番号「2」〜「N」が付加された
同じ符号を付することとし、ここでは、その説明および
図示を省略する。
【0007】このような構成の移動通信システムでは、
無線基地局60-1に備えられた制御部63-1は、基地局
制御局50に備えられた制御部57と相互に通信リンク
53を介して所定の制御情報を送受することによって、
その制御部57が主導的に行うチャネル制御の手順に基
づいて送受信部62-1の動作を制御し、この送受信部6
2-1およびアンテナ61-1を介して無線ゾーン60Z-1
を形成する。
【0008】なお、無線基地局60-2〜60-Nの各部の
動作については、無線基地局60-1において行われる既
述の動作と同じであるので、以下では、簡単のため、そ
の説明を省略する。一方、基地局制御局50では、制御
部57は、例えば、移動局70に呼が生起した場合に
は、この呼が完了呼となるために予め決められた手順に
基づいて上述したチャネル制御を行う。
【0009】なお、このチャネル制御の手順と、そのチ
ャネル制御の過程で制御部57の配下で達成され下記と
処理とに関しては、公知の多様な技術が適用されること
によって実現が可能であり、かつ本発明の特徴ではない
ので、以下では、その説明を省略する。 ・ 公衆通信網51から網インタフェース部54および
基地局対応部55-1〜55-Nを介して局間リンク52-1
〜52-Nに至る下りの通話信号のパスを形成し、あるい
は解除する処理 ・ 局間リンク52-1〜52-Nから基地局対応部55-1
〜55-N、選択合成部56-1〜56-Nおよび網インタフ
ェース部54を介して公衆通信網51に至る上りの通話
信号のパスを形成し、あるいは解除する処理 ・ 網インタフェース部54を介して公衆通信網51と
相互にシグナリング信号を送受する処理 ・ 通信リンク53および無線基地局60-1〜60-Nを
介して移動局70と相互にチャネル制御にかかわる制御
情報を送受する処理 無線基地局60-1〜60-Nでは、それぞれ規定のチャネ
ル配置に適応した無線チャネル(通話信号の伝送に供さ
れる無線チャネルと、新規に生起し、かつ完了呼となっ
ていない呼に割り付けられる無線チャネルを含む。)が
制御部63-1〜63-Nの配下で送受信部62-1〜62-N
およびアンテナ61-1〜61-Nを介して形成される。
【0010】なお、上述した制御情報は、このような無
線チャネルを介して伝送される。また、移動局70は、
自局に生起した完了呼が存続している期間であっても、
無線ゾーン60Z-1からその無線ゾーン60Z-1に隣接
する無線ゾーン60Z-2に移動し得る。すなわち、基地
局制御局50に備えられた制御部57は、例えば、移動
局70が無線ゾーン60Z-1、60Z-2が重なる地域に
移動しつつあり、あるいは位置する状態では、チャネル
制御の手順に基づいてこれらの無線基地局60-1、60
-2と連係する。
【0011】このような連係の過程では、制御部57
は、これらの無線基地局60-1、60-2と、移動局70
に既に割り付けられ、かつ通話信号の送受に供されるべ
き第一の無線チャネルとの識別子を選択合成部56-1に
与える。選択合成部56-1は、基地局対応部55-1、5
5-Nの内、これらの識別子で示される無線基地局60-
1、60-2(送受信部62-1、62-2)が並行して上述
した第一の無線チャネルを介して受信した2つの上り通
話信号を選択し、これらの上りの通話信号を合成して網
インタフェース部54に与える。
【0012】したがって、公衆通信網51を介して接続
され、かつ移動局70に生起した完了呼の発信元あるい
は着信先には、移動局70が無線基地局60-1、60-2
および基地局制御局50と連係して行うソフトハンドオ
フ(ダイバーシチハンドオーバ)の下で、良好な品質の
通話信号が伝達される。なお、移動局70は、自局の通
話に供される無線チャネルに対して送信すべき送信電力
のレベルについては、上述したソフトハンドオフの移行
元である無線ゾーン60Z-1を形成する無線基地局60
-1から到来する受信波のレベルが小さいほど、大きな値
に設定する。
【0013】また、無線基地局60-1、60-2では、送
受信部62-1、62-2は、それぞれ移動局70からアン
テナ61-1、61-2に到来した受信波のレベルを計測す
る。制御部63-1、63-2は、このようにして計測され
た受信波のレベルが小さいほど、送受信部62-1、62
-2が送信すべき送信電力を大きなレベルに設定する。し
たがって、移動局70には、無線基地局60-1、60-2
との間に、両者の間の相対距離と、無線ゾーン60Z-
1、60Z-2における伝送特性とが変動する場合であっ
ても、良好な伝送品質による通信サービスが確度高く提
供される。
【0014】さらに、上述した完了呼が消滅することな
く、無線ゾーン60Z-1、60Z-2が重なる地域からそ
の無線ゾーン60Z-2のみに属する地域に移動局70が
移動する過程では、基地局制御局50に備えられた制御
部57と無線基地局60-1、60-2に備えられた制御部
63-1、63-2とが既述のチャネル制御の手順に基づい
て連係する。
【0015】このようなチャネル制御の過程では、制御
部57は、先行して割り付けられた第一の無線チャネル
に代えて、移行先の無線ゾーン60Z-2において空いて
いる無線チャネル(以下、「第二の無線チャネル」とい
う。)を移動局70に割り付け、かつ無線基地局60-2
に備えられた制御部63-2に通信リンク53を介してそ
の第二の無線チャネルの送信の開始を指示する。
【0016】また、移動局70は、既述のチャネル制御
の手順に基づいて、第一の無線チャネルに代えて、第二
の無線チャネルに対する送信を下記の規定値の何れかに
等しい送信電力で開始する。 ・ 無線基地局60-1によって送信されていた第一の無
線チャネルの送信電力に等しい規定値・ 下記の条件
(a)、(b) の双方を満たす値として算出され、例えば、制
御部57、63-2に搭載されたROM等に書き込まれる
ことによって、基地局制御局50や無線基地局60-2に
予め定数として与えられた規定値PT (a) 全ての無線チャネルで並行して無線伝送が行われる
場合において規定のパイロットチャネルの強度Ec/I
oに対して、これらの無線チャネルについて所望の最小
限度の伝送品質Eb/Ioが確保される。
【0017】(b) チャネル配置と無線基地局42-1、4
2-2の置局条件とに基づいてパイロットチャネル、同期
用チャネルおよびページングチャネルについて個別に与
えられる電力配分PP、PS、PPGと、上述した無線チャ
ネルの内、通話信号の伝送に供されるべき通話用チャネ
ルの数NSPと、加入者が過小である場合であってもこれ
らの通話チャネルに配分される電力が過大となることが
回避される歯止めとして予め設定された上限値Uと、電
力制御の過程で可変されるべき送信電力のレンジの幅X
とに対して下式で与えられる。
【0018】 PT =[(1−PP−PS−PPG)/NSP]−X/2 (PT≦U) …(式1) したがって、移動局70は、無線ゾーン60Z-1〜60
Z-Nの何れかに位置する限り、移動している状態であっ
ても通話サービスを継続して受けることができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来例では、移行先の無線ゾーン60Z-2を形成する無線
基地局60-2が送信を開始すべき第二の無線チャネルの
送信電力のレベルは、CDMA方式が適用された既存の
何れの移動通信システムについても、仕様や規格として
は定められていないために、例えば、上述した規定値に
設定されていた。
【0020】しかし、この規定値が過大である場合に
は、無線ゾーン60Z-1〜60Z-Nの何れかに位置する
移動局の内、生起した完了呼が並行して存続する移動局
70以外の何れの移動局についても、通話信号の伝送に
適用されている無線伝送路の下りのリンクに対する干渉
が大きくなり、反対に過小である場合には、通話品質が
著しく低下する可能性があった。
【0021】さらに、上述した規定値については、理論
的には、無線ゾーンの構成と配置とに併せて、チャネル
配置に適応した値として精度よく設定することが可能で
ある。しかし、無線基地局60-1〜60-Nと無線ゾーン
60Z-1〜60Z-Nに位置する個々の移動局との間に形
成される下りの無線伝送路の伝送品質は、一般に、これ
らの無線ゾーン60Z-1〜60Z-Nにおける地形や地物
の分布に応じて大幅に、かつ刻々と変動し得る。
【0022】すなわち、上述した規定値については、実
際には、無線基地局60-1〜60-Nの全てについて共通
の値にはならず、かつゾーン構成や地形および地物の分
布に対する最適化を含む煩雑な処理が行われても、保守
や運用にかかわる所望の要求を十分に満たす値として算
出されるとは限らない。したがって、この規定値は、現
用の移動通信システムでは、システムの構成、運用およ
び保守にかかわる多くの条件が十分に勘案されることな
く、所望のサービス品質が確度高く維持されるために必
要な余裕度が確保される大きめの値に設定されていた。
【0023】さらに、このような規定値によれば、無線
基地局60-1〜60-Nのランニングコストは、これらの
無線基地局60-1〜60-Nが送信する個々の無線チャネ
ルの送信電力が増加する。したがって、共通の帯域を共
用して並行して通話信号を送受すべき移動局の数(同時
通話者数)が上述した干渉の増加に応じて低下する場合
には、ランニングコストはさらに増加する可能性があっ
た。
【0024】本発明は、ハードウエアの基本的な構成が
変更されるとなく、ハンドオフの移行先となった無線ゾ
ーンに新たに割り付けられた無線チャネルの送信電力が
適正な値に設定される基地局制御装置、無線基地局装
置、無線端末装置および移動通信システムを提供するこ
とを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明にかかわ
る基地局制御装置の原理ブロック図である。
【0026】請求項1に記載の発明は、複数Nの無線基
地局10-1〜10-Nと連係し、これらの無線基地局10
-1〜10-Nが個別に形成する無線ゾーン11-1〜11-N
の何れかに位置する移動局12に生起した呼について、
チャネル制御を行うチャネル制御手段13と、チャネル
制御手段13によって行われるチャネル制御の配下で、
移動局12に生起した完了呼について、通話に適用され
るべき無線チャネルを含む通信路を形成する通信路形成
手段14とを備えた基地局制御装置において、チャネル
制御手段13は、複数Nの無線基地局10-1〜12-Nの
内、移動局12に生起した完了呼のハンドオフの移行先
ゾーンの候補、あるいはその移行先ゾーンを形成する無
線基地局に新たに割り付けられた無線チャネルの送信電
力を時系列の順に大きな値に更新することを特徴とす
る。
【0027】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の基地局制御装置において、チャネル制御手段13は、
新たに割り付けられた無線チャネルの送信電力が更新さ
れるべき時点と、この時点にその送信電力が更新される
べき増分との双方あるいは何れか一方を自立的に得るこ
とを特徴とする。請求項3に記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2に記載の基地局制御装置において、チャネ
ル制御手段13は、新たに割り付けられた無線チャネル
について、送信が開始されたときに、複数Nの無線基地
局10-1〜10-Nの内、ハンドオフの移行元ゾーンを形
成する無線基地局を介してそのハンドオフが行われるべ
き移動局にその旨を通知し、この通知に対する応答がそ
の移動局から移行先ゾーンの候補あるいは移行先ゾーン
を形成する無線基地局を介して受信される度に送信電力
を更新することを特徴とする。
【0028】請求項4に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の基地局制御装置において、チャネル制
御手段13は、新たに割り付けられた無線チャネルにつ
いて、送信が開始されたときに、複数Nの無線基地局1
0-1〜10-Nの内、ハンドオフの移行元ゾーンを形成す
る無線基地局を介してそのハンドオフが行われるべき移
動局にその旨を通知し、この通知に対する応答がその移
動局から移行元ゾーンを形成する無線基地局を介して受
信される度に送信電力を更新することを特徴とする。
【0029】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
請求項4の何れか1項に記載の基地局制御装置におい
て、チャネル制御手段13は、複数Nの無線基地局10
-1〜10-Nの内、移行元ゾーンを形成する無線基地局に
移動局12から到来する受信波のレベルと、その移動局
12から移行先ゾーンを形成する無線基地局に並行して
到来する受信波のレベルとの比と、この移動局12に割
り付けられた無線チャネルに移行元ゾーンを形成する無
線基地局が送信している送信電力との積以上に、新たに
割り付けられた無線チャネルの送信電力を設定すること
を特徴とする。
【0030】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の基地局制御装置において、チャネル制御手段13は、
移動局12に割り付けられた無線チャネルに移行元ゾー
ンを形成する無線基地局が送信している送信電力がその
無線基地局によって通知され、この送信電力を新たなに
割り付けられた無線チャネルの送信電力の設定に適用す
ることを特徴とする。
【0031】請求項7に記載の発明は、請求項1ないし
請求項4の何れか1項に記載の基地局制御装置におい
て、チャネル制御手段13は、移動局12が移行先ゾー
ンを確定するためにその移動局12に到来すべき受信波
の値である規定レベルが与えられ、かつ複数Nの無線基
地局10-1〜10-Nの内、この移行先ゾーンを形成する
無線基地局から移動局12に到来した受信波のレベルが
移行元ゾーンを形成する無線基地局を介して通知される
と共に、これらの規定レベルと受信波のレベルとの比
と、新たに割り付けられた無線チャネルにその移行先ゾ
ーンを形成する無線基地局が送信している送信電力との
積以上にこの無線チャネルの送信電力を設定することを
特徴とする。
【0032】請求項8に記載の発明は、請求項1ないし
請求項7の何れか1項に記載の基地局制御装置におい
て、伝送情報が移動局12宛に無線伝送されるべき伝送
速度を監視する伝送速度監視手段15を備え、チャネル
制御手段13は、伝送速度監視手段15によって監視さ
れた伝送速度に比例した値に、新たに割り付けられ無線
チャネルの送信電力を設定することを特徴とする。
【0033】請求項9に記載の発明は、請求項1ないし
請求項7の何れか1項に記載の基地局制御装置におい
て、複数Nの無線基地局10-1〜10-Nの内、移行元ゾ
ーンを形成する無線基地局によって与えられ、その無線
基地局が移動局12宛に伝送情報を無線伝送すべき伝送
速度を得る伝送速度監視手段16を備え、チャネル制御
手段13は、伝送速度監視手段16によって得られた伝
送速度に比例した値に、新たに割り付けられた無線チャ
ネルの送信電力を設定することを特徴とする。
【0034】請求項10に記載の発明は、請求項1ない
し請求項7の何れか1項に記載の基地局制御装置におい
て、複数Nの無線基地局10-1〜10-Nの内、移行元ゾ
ーンを形成する無線基地局を介して移動局12から与え
られ、この無線基地局からその移動局12宛に伝送情報
が無線伝送されるべき伝送速度を得る伝送速度監視手段
17を備え、チャネル制御手段13は、伝送速度監視手
段17によって得られた伝送速度に比例した値に、新た
に割り付けられた無線チャネルの送信電力を設定するこ
とを特徴とする。
【0035】図2は、本発明にかかわる無線基地局装置
の原理ブロック図である。請求項11に記載の発明は、
移動局20が位置し得る地域に無線ゾーンを形成し、そ
の無線ゾーンとこの移動局20が送受すべき伝送情報と
の整合をとる無線インタフェース手段21と、基地局制
御局22と連係し、かつ無線インタフェース手段21に
よって形成された無線ゾーンにかかわるチャネル制御を
その基地局制御局22の主導の下で行うチャネル制御手
段23とを備えた無線基地局装置において、チャネル制
御手段23は、自局が形成する無線ゾーンが移動局20
に生起した完了呼のハンドオフの移行先ゾーンの候補、
あるいはその移行先ゾーンに該当するときに、その移動
局20に新たに割り付けられた無線チャネルの送信電力
を時系列の順に大きな値に更新することを特徴とする。
【0036】請求項12に記載の発明は、請求項11に
記載の無線基地局装置において、チャネル制御手段23
は、新たに割り付けられた無線チャネルの送信電力が更
新されるべき時点と、この時点にその送信電力が更新さ
れるべき増分との双方あるいは何れか一方を自立的に得
ることを特徴とする。請求項13に記載の発明は、請求
項11または請求項12に記載の無線基地局装置におい
て、チャネル制御手段23は、新たに割り付けられた無
線チャネルについて、送信を開始したときに、移動局2
0にその旨を通知し、この通知に対する応答がその移動
局20から受信される度に送信電力を更新することを特
徴とする。
【0037】請求項14に記載の発明は、移動局20が
位置し得る地域に無線ゾーンを形成し、その無線ゾーン
とこの移動局20が送受すべき伝送情報との整合をとる
無線インタフェース手段21と、基地局制御局22と連
係し、かつ無線インタフェース手段21によって形成さ
れた無線ゾーンにかかわるチャネル制御をその基地局制
御局22の主導の下で行うチャネル制御手段23とを備
えた無線基地局装置において、チャネル制御手段23
は、自局が形成する無線ゾーンに無線インタフェース手
段21を介して送信が行われている個々の無線チャネル
について、基地局制御局22宛にチャネル制御の手順に
基づいて送信電力を通知することを特徴とする。
【0038】請求項15に記載の発明は、移動局20が
位置し得る地域に無線ゾーンを形成し、その無線ゾーン
とこの移動局20が送受すべき伝送情報との整合をとる
無線インタフェース手段21と、基地局制御局22と連
係し、かつ無線インタフェース手段21によって形成さ
れた無線ゾーンにかかわるチャネル制御をその基地局制
御局22の主導の下で行うチャネル制御手段23とを備
えた無線基地局装置において、チャネル制御手段23
は、無線インタフェース手段21を介して移動局20か
ら通知され、かつ自局が送信していない無線チャネルを
介してその移動局20に到来した受信波のレベルを基地
局制御局22宛に通知することを特徴とする。
【0039】請求項16に記載の発明は、移動局20が
位置し得る地域に無線ゾーンを形成し、その無線ゾーン
とこの移動局20が送受すべき伝送情報との整合をとる
無線インタフェース手段21と、基地局制御局22と連
係し、かつ無線インタフェース手段21によって形成さ
れた無線ゾーンにかかわるチャネル制御をその基地局制
御局22の主導の下で行うチャネル制御手段23とを備
えた無線基地局装置において、チャネル制御手段23
は、無線インタフェース手段21を介して移動局20に
送信され、その移動局20が受信すべき伝送情報の伝送
速度を基地局制御局22宛に通知することを特徴とす
る。
【0040】請求項17に記載の発明は、移動局20が
位置し得る地域に無線ゾーンを形成し、その無線ゾーン
とこの移動局20が送受すべき伝送情報との整合をとる
無線インタフェース手段21と、基地局制御局22と連
係し、かつ無線インタフェース手段21によって形成さ
れた無線ゾーンにかかわるチャネル制御をその基地局制
御局22の主導の下で行うチャネル制御手段23とを備
えた無線基地局装置において、チャネル制御手段23
は、無線インタフェース手段21を介して移動局20か
ら通知され、その無線インタフェース手段21によって
送信され、この移動局20が受信すべき伝送情報の伝送
速度を基地局制御局22宛に通知することを特徴とす
る。
【0041】図3は、本発明にかかわる無線端末装置の
原理ブロック図である。請求項18に記載の発明は、個
別に無線ゾーンを形成する複数の無線基地局30-1〜3
1-Nの何れかとの間に無線伝送路を形成し、その無線伝
送路を介して伝送情報を送受する無線インタフェース手
段31と、無線インタフェース手段31およびその無線
インタフェース手段31によって形成された無線伝送路
を介して無線基地局30-1〜30-Nと連係し、自局に生
起した呼のチャネル制御を行うチャネル制御手段32と
を備えた無線端末装置において、チャネル制御手段32
は、自局に生起した完了呼が存続する期間に移行先ゾー
ンの下りのリンクの伝送品質を監視し、その伝送品質が
所定の閾値を下回るときに、無線基地局31-1〜31-N
の内、この移行先ゾーンを形成する無線基地局宛に、無
線インタフェース手段31を介してその旨を示す応答を
送出することを特徴とする。
【0042】請求項19に記載の発明は、個別に無線ゾ
ーンを形成する複数の無線基地局30-1〜31-Nの何れ
かとの間に無線伝送路を形成し、その無線伝送路を介し
て伝送情報を送受する無線インタフェース手段31と、
無線インタフェース手段31およびその無線インタフェ
ース手段31によって形成された無線伝送路を介して無
線基地局30-1〜30-Nと連係し、自局に生起した呼の
チャネル制御を行うチャネル制御手段32とを備えた無
線端末装置において、チャネル制御手段32は、自局に
生起した完了呼が存続する期間に移行先ゾーンの下りの
リンクの伝送品質を監視し、その伝送品質が所定の閾値
を下回るときに、無線基地局31-1〜31-Nの内、移行
元ゾーンを形成する無線基地局宛に、無線インタフェー
ス手段31を介してその旨を示す応答を送出することを
特徴とする。
【0043】請求項20に記載の発明は、個別に無線ゾ
ーンを形成する複数の無線基地局30-1〜31-Nの何れ
かとの間に無線伝送路を形成し、その無線伝送路を介し
て伝送情報を送受する無線インタフェース手段31と、
無線インタフェース手段31およびその無線インタフェ
ース手段31によって形成された無線伝送路を介して無
線基地局30-1〜30-Nと連係し、自局に生起した呼の
チャネル制御を行うチャネル制御手段32とを備えた無
線端末装置において、チャネル制御手段32は、自局に
生起した完了呼が存続する期間に移行先ゾーンの下りの
リンクの伝送品質を監視し、無線基地局31-1〜31-N
の内、移行元ゾーンを形成する無線基地局宛にこの伝送
品質を通知することを特徴とする。
【0044】請求項21に記載の発明は、個別に無線ゾ
ーンを形成する複数の無線基地局30-1〜31-Nの何れ
かとの間に無線伝送路を形成し、その無線伝送路を介し
て伝送情報を送受する無線インタフェース手段31と、
無線インタフェース手段31およびその無線インタフェ
ース手段31によって形成された無線伝送路を介して無
線基地局30-1〜30-Nと連係し、自局に生起した呼の
チャネル制御を行うチャネル制御手段32とを備えた無
線端末装置において、チャネル制御手段32は、自局に
完了呼が生起し、あるいはその完了呼が存続する期間に
在圏する無線ゾーンの下りのリンクを介して伝送情報を
受信すべき伝送速度を求め、無線基地局31-1〜31-N
の内、この無線ゾーンを形成する無線基地局宛にその伝
送速度を通知することを特徴とする。
【0045】請求項22に記載の発明は、第一の無線基
地局および第二の無線基地局と、これらの第一の無線基
地局および第二の無線基地局装置の通信チャネルの設定
を行う無線基地局制御装置とを備えた移動通信システム
において、第一の無線基地局と通信中の移動局が、第二
の無線基地局へハンドオフを行う場合に、その第二の無
線基地局に設定するこの移動局用の下り通信チャネルの
送信電力をこの移動局からの受信信号に基づく送信電力
制御が行われるまでの間初期送信電力値から段階的に大
きく更新するチャネル制御手段を備えたことを特徴とす
る。
【0046】なお、チャネル制御手段は、各無線基地局
内に設けることとし、この移動局宛の信号の送信電力を
自律的に制御してもよいし、基地局制御局装置および無
線基地局に機能分解的に設けてもよい。すなわち、基地
局制御装置内は無線基地局に対してこの移動局宛の信号
について送信電力を大きく更新するように指示する信号
(指示信号)を送信し、基地局はそれを受信し、指示信
号に従って段階的に送信電力を大きくする。このように
基地局制御装置における指示信号の送信と基地局におけ
る指示信号の受信、およびそれに従った送信電力の制御
(段階的に大きくする制御)によりこのチャネル制御の
動作を実現してもよい。すなわち、結果的に、無線基地
局から送信される移動局宛の下り通信信号(例えば、音
声、データその他の信号)の送信電力を段階的に大きく
制御可能であれば、チャネル制御手段はシステムの何れ
か(分散的に設けるものも含む。)にそなえれば十分で
ある。
【0047】請求項23に記載の発明は、移動局のハン
ドオフ時にハンドオフ先となると共に、移動局からの受
信信号に基づき、通信中のその移動局に対する下り通信
信号の送信電力制御を行う機能を備えた無線基地局に対
してその移動局への下り通信チャネルを設定する無線基
地局制御装置において、ハンドオフ先となる無線基地局
に対して、下り通信チャネルの送信電力を初期送信電力
値から段階的に大きく更新するように制御するチャネル
制御手段を備えたことを特徴とする。
【0048】なお、ここでは、特にチャネル制御手段を
基地局制御装置に設け、基地局に対して送信電力の段階
的な更新を指示する構成としている。請求項24に記載
の発明は、移動局からの受信信号に基づき、通信中のそ
の移動局に対する下り通信信号の送信電力制御を行う機
能を備えた無線基地局において、移動局にハンドオフ用
として割り当てる通信チャネルの送信電力をこの移動局
からの受信信号に基づく送信電力制御が行われるまでの
間初期送信電力値から段階的に大きく更新するチャネル
制御手段を備えたことを特徴とする。
【0049】請求項25に記載の発明は、請求項24に
記載の無線基地局において、チャネル制御手段は、移動
局からの受信信号に基づく送信電力制御が開始される前
であっても通信チャネルの送信が開始された後所定の時
点が経過する時点と、その通信チャネルの送信電力が所
定の送信電力値に達する時点との何れかの時点で更新を
中止することを特徴とする。
【0050】なお、所定の送信電力値は、好ましくはハ
ンドオフ先の無線基地局が1の移動局に割り当てる通信
チャネルにおける通信信号の送信電力としてシステムで
許容される値より小さい値(例えば、所定の送信電力値
として既述の式1のPT としてもよい)として段階的な
送信電力の更新に制限を与える。請求項26に記載の発
明は、移動局からの受信信号に基づき、その通信中の移
動局に対する下り通信信号の送信電力制御を行う機能を
備えた第一の無線基地局および第二の無線基地局と、第
一の無線基地局および第二の無線基地局のチャネル制御
を行う無線基地局制御装置とを備えた移動通信システム
において、第一の無線基地局と通信中の移動局のハンド
オフ先として、第二の無線基地局が選択され、その第二
の無線基地局からこの移動局に対して下り通信信号の送
信が開始される場合に、その開始の通知を第一の無線基
地局を介して通知する通知手段と、通知に対する通信中
の移動局からの応答を受信する受信手段と、応答によ
り、下り通信信号の送信電力を増加すべきか否かを判定
し、増加すべき場合には、送信電力を所定レベル高く更
新するチャネル制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0051】請求項27に記載の発明は、通信中の移動
局からの受信信号に基づき、その移動局に対する下り通
信信号の送信電力制御を行うと共に、この移動局から自
局および周辺基地局からの受信信号の状態報告信号を受
信する基地局を備えた移動通信システムにおいて、ハン
ドオフ時に、状態報告信号を用いて、ハンドオフ元基地
局からの信号の伝搬損失とハンドオフ先基地局からの信
号の伝搬損失との差分を求め、その差分とハンドオフ元
の下り通信信号の送信電力値によりハンドオフ先基地局
の下り通信信号の初期送信電力値を設定し、初期送信電
力値から段階的に送信電力を大きく更新するチャネル制
御手段を備えたことを特徴とする。
【0052】請求項28に記載の発明は、通信中の移動
局からの受信信号に基づき、その移動局に対する下り通
信信号の送信電力制御を行うと共に、この移動局から周
辺基地局からの受信信号の状態報告信号を受信する基地
局を備えた移動通信システムにおいて、ハンドオフ時
に、状態報告信号を用いて、ハンドオフ先基地局から移
動局までの伝送路の伝搬損失を求め、ハンドオフ先基地
局の下りの初期送信電力値を伝搬損失を考慮して設定す
るチャネル制御手段を備えたことを特徴とする。
【0053】請求項1に記載の発明にかかわる基地局制
御装置では、チャネル制御手段13は、複数Nの無線基
地局10-1〜10-Nと連係し、これらの無線基地局10
-1〜10-Nが個別に形成する無線ゾーン11-1〜11-N
の何れかに位置する移動局12に生起した呼について、
チャネル制御を行う。通信路形成手段14は、このよう
なチャネル制御の下で、移動局12に生起した完了呼に
ついて、通話に適用されるべき無線チャネルを含む通信
路を形成する。
【0054】また、チャネル制御手段13は、複数Nの
無線基地局10-1〜12-Nの内、移動局12に生起した
完了呼のハンドオフの移行先ゾーンの候補、あるいはそ
の移行先ゾーンを形成する無線基地局に新たに割り付け
られた無線チャネルの送信電力を時系列の順に大きな値
に更新する。すなわち、移動局12が行うハンドオフの
移行先ゾーンを形成する無線基地局によってその移動局
12宛に送信される送信波の送信電力は、送信の開始
後、時系列の順に段階的に大きな値となる。
【0055】したがって、移行先ゾーンを形成する無線
基地局と移動局12との距離が必ずしも一定の値ではな
いにもかかわらず、上述した送信電力の値が予め規定の
値に設定される従来例に比べて、その送信電力が過大で
あることに起因する無用な干渉や妨害が抑圧され、ある
いは回避される。請求項2に記載の発明にかかわる基地
局制御装置では、請求項1に記載の基地局制御装置にお
いて、チャネル制御手段13は、新たに割り付けられた
無線チャネルの送信電力が更新されるべき時点と、この
時点にその送信電力が更新されるべき増分との双方ある
いは何れか一方を自立的に得る。
【0056】すなわち、このような送信電力は、無線基
地局10-1〜10-Nや移動局12と相互にメッセージを
送受することによって連係することなく設定され、かつ
請求項1に記載の基地局制御装置と同様に時系列の順に
段階的に大きな値に更新される。
【0057】したがって、チャネル制御の効率が高く維
持され、かつ移行先ゾーンを形成する無線基地局によっ
て送信される送信波の送信電力が過大であることに起因
する無用な干渉や妨害が抑圧され、あるいは回避され
る。請求項3に記載の発明にかかわる基地局制御装置で
は、請求項1または請求項2に記載の基地局制御装置に
おいて、チャネル制御手段13は、新たに割り付けられ
た無線チャネルについて、送信が開始されたときに、複
数Nの無線基地局10-1〜10-Nの内、ハンドオフの移
行元ゾーンを形成する無線基地局を介してそのハンドオ
フが行われるべき移動局にその旨を通知し、この通知に
対する応答がその移動局から移行先ゾーンの候補あるい
は移行先ゾーンである無線ゾーンを形成する無線基地局
を介して受信される度に送信電力を更新する。
【0058】すなわち、移行先ゾーンの候補あるいはそ
の移行先ゾーンを形成する無線基地局では、移動局12
との間に形成される無線伝送路の伝送品質が上述した応
答の受信が可能である程度に良好となる時点まで、送信
電力の更新が見合わされる。したがって、移行先ゾーン
の候補あるいはその移行先ゾーンを形成する無線基地局
と移動局との距離が短いにもかかわらず、地形や地物の
分布に起因する損失やマルチパスの発生に応じてこのよ
うな無線伝送路の伝送品質が低い値となる場合であって
も、上述した送信電力の無用な増加によって生じる干渉
や妨害の発生が回避される。
【0059】請求項4に記載の発明にかかわる基地局制
御装置では、請求項1または請求項2に記載の基地局制
御装置において、チャネル制御手段13は、新たに割り
付けられた無線チャネルについて、送信が開始されたと
きに、複数Nの無線基地局10-1〜10-Nの内、ハンド
オフの移行元ゾーンを形成する無線基地局を介してその
ハンドオフが行われるべき移動局にその旨を通知する。
さらに、チャネル制御手段13は、この通知に対する応
答がその移動局から移行元ゾーンを形成する無線基地局
を介して受信される度に送信電力を更新する。
【0060】このような応答は、移行先ゾーンの候補あ
るいはその移行先ゾーンを形成する無線基地局と移動局
12との間の距離が大きい場合であっても、その移動局
12が移行元ゾーンに位置する限り、高い確度でチャネ
ル制御手段13によって識別される。したがって、移行
先ゾーンの候補あるいはその移行先ゾーンでは、移動局
12に対する送信は、無用に遅延することなく、その移
動局12との間に形成される無線伝送路の伝送品質に柔
軟に適応した送信電力で速やかに行われる。
【0061】請求項5に記載の基地局制御装置におい
て、請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の基地
局制御装置において、チャネル制御手段13は、複数N
の無線基地局10-1〜10-Nの内、移行元ゾーンを形成
する無線基地局に移動局12から到来する受信波のレベ
ルと、その移動局12から移行先ゾーンを形成する無線
基地局に並行して到来する受信波のレベルとの比と、こ
の移動局12に割り付けられた無線チャネルに移行元ゾ
ーンを形成する無線基地局が送信している送信電力との
積以上に、新たに割り付けられた無線チャネルの送信電
力を設定する。
【0062】すなわち、移行先ゾーンを形成する無線基
地局が上述した新たに割り付けられた無線チャネルの送
信を行うべき送信電力は、その無線基地局と移動局12
との間に形成された無線伝送路の実体的な伝送損失の差
が補償される値に設定される。したがって、ハンドオフ
にかかわるチャネル制御の効率が高められ、かつ上述し
た送信電力が無用に大きい値となることに起因する干渉
や妨害の発生が回避される。
【0063】請求項6に記載の発明にかかわる基地局制
御装置では、請求項5に記載の基地局制御装置におい
て、チャネル制御手段13は、移動局12に割り付けら
れた無線チャネルに移行元ゾーンを形成する無線基地局
が送信している送信電力がその無線基地局によって通知
され、この送信電力を新たなに割り付けられた無線チャ
ネルの送信電力の設定に適用する。
【0064】すなわち、上述した送信電力がチャネル制
御手段13によって管理され、かつ把握されなくても、
移行先ゾーンを形成する無線基地局が新たに割り付けら
れた無線チャネルの送信を行うべき送信電力は、その無
線基地局と移動局12との間に形成された無線伝送路の
実体的な伝送特性に適応した値に設定される。したがっ
て、請求項5に記載の基地局制御装置に比べて、チャネ
ル制御手段13によって行われるチャネル制御の負荷が
軽減され、かつ無線基地局10-1〜10-Nが自局によっ
て並行して送信されるべき無線チャネルの送信電力の管
理を含むチャネル制御を柔軟に行うことが可能となる。
【0065】請求項7に記載の発明にかかわる基地局制
御装置では、請求項1ないし請求項4の何れか1項に記
載の基地局制御装置において、チャネル制御手段13に
は、移動局12が移行先ゾーンを確定するためにその移
動局12に到来すべき受信波の値である規定レベルが予
め与えられる。さらに、チャネル制御手段13は、複数
Nの無線基地局10-1〜10-Nの内、上述した移行先ゾ
ーンを形成する無線基地局から移動局12に到来した受
信波のレベルが移行元ゾーンを形成する無線基地局を介
して通知される。
【0066】また、チャネル制御手段13は、これらの
規定レベルと受信波のレベルとの比と、新たに割り付け
られた無線チャネルにその移行先ゾーンを形成する無線
基地局が送信している送信電力との積以上にこの無線チ
ャネルの送信電力を設定する。すなわち、移行先ゾーン
を形成する無線基地局が上述した新たに割り付けられた
無線チャネルの送信を行うべき送信電力は、その無線基
地局と移動局12との間に形成された無線伝送路の実体
的な伝送損失が補償される値に設定される。
【0067】したがって、ハンドオフにかかわるチャネ
ル制御の効率が高められ、かつ上述した送信電力が無用
に大きい値となることに起因する干渉や妨害の発生が回
避される。
【0068】請求項8に記載の発明にかかわる基地局制
御装置では、請求項1ないし請求項7の何れか1項に記
載の基地局制御装置において、伝送速度監視手段15
は、伝送情報が移動局12宛に無線伝送されるべき伝送
速度を監視する。チャネル制御手段13は、このように
して監視された伝送速度に比例する値に、新たに割り付
けられ無線チャネルの送信電力を設定する。
【0069】すなわち、移行先ゾーンを形成する無線基
地局が新たに割り付けられた無線チャネルの送信を行う
べき送信電力は、その無線チャネルの下りのリンクを介
して伝送されるべき伝送情報の伝送速度が増減する場合
であっても、その伝送速度に適応した値に維持される。
したがって、マルチメディア通信に対する本発明の適用
が可能となる。
【0070】請求項9に記載の発明にかかわる基地局制
御装置では、請求項1ないし請求項7の何れか1項に記
載の基地局制御装置において、伝送速度監視手段16
は、複数Nの無線基地局10-1〜10-Nの内、移行元ゾ
ーンを形成する無線基地局によって与えられ、その無線
基地局が移動局12宛に伝送情報を無線伝送すべき伝送
速度を得る。チャネル制御手段13は、このようにして
得られた伝送速度に比例した値に、新たに割り付けられ
た無線チャネルの送信電力を設定する。
【0071】すなわち、送信電力の増減の基準となる伝
送速度は移行元ゾーンを形成する無線基地局の主導の下
で与えられ、かつチャネル制御手段13はチャネル制御
の過程でこのような伝送速度の管理および把握を行わな
くてもよい。したがって、請求項8に記載の基地局制御
装置に比べて、チャネル制御の効率が高められ、かつ無
線基地局10-1〜10-Nは、自局によって並行して送信
されるべき無線チャネルの送信電力の管理を含むチャネ
ル制御を自立的に行うことができる。
【0072】請求項10に記載の発明にかかわる基地局
制御装置では、請求項1ないし請求項7の何れか1項に
記載の基地局制御装置において、速度監視手段17は、
複数Nの無線基地局10-1〜10-Nの内、移行元ゾーン
を形成する無線基地局を介して移動局12から与えら
れ、この無線基地局からその移動局12宛に伝送情報が
無線伝送されるべき伝送速度を得る。チャネル制御手段
13は、伝送速度監視手段17によって得られた伝送速
度に比例する値に、新たに割り付けられた無線チャネル
の送信電力を設定する。
【0073】すなわち、送信電力の増減の基準となる伝
送速度はハンドオフを行う移動局12によって与えら
れ、かつチャネル制御手段13はチャネル制御の過程で
このような伝送速度の管理および把握を行わなくてもよ
い。したがって、請求項8に記載の基地局制御装置に比
べて、チャネル制御の効率が高められ、かつ移動局12
は、自局が受信すべき伝送情報の伝送速度をチャネル制
御の過程で自立的に識別し、あるいは管理することがで
きる。
【0074】請求項11に記載の発明にかかわる無線基
地局装置では、無線インタフェース手段21は、移動局
20が位置し得る地域に無線ゾーンを形成し、その無線
ゾーンとこの移動局20が送受すべき伝送情報との整合
をとる。チャネル制御手段23は、基地局制御局22と
連係し、かつこのようにして形成された無線ゾーンにか
かわるチャネル制御をその基地局制御局22の主導の下
で行う。
【0075】さらに、チャネル制御手段23は、自局が
形成する無線ゾーンが移動局20に生起した完了呼のハ
ンドオフの移行先ゾーンの候補、あるいはその移行先ゾ
ーンに該当するときに、その移動局20に新たに割り付
けられた無線チャネルの送信電力を時系列の順に大きな
値に更新する。すなわち、移動局20が行うハンドオフ
の移行先ゾーンを形成する無線基地局に自局が該当する
場合には、無線基地局20宛に送信される送信波の送信
電力は、送信の開始後、時系列の順に段階的に大きな値
となる。
【0076】したがって、移動局20の相対距離が必ず
しも一定ではないにもかかわらず、上述した送信電力の
値が予め決められた値に設定される従来例に比べて、そ
の送信電力が過大であることに起因する無用な干渉や妨
害が抑圧され、あるいは回避される。請求項12に記載
の発明にかかわる無線基地局装置では、請求項11に記
載の無線基地局装置において、チャネル制御手段23
は、新たに割り付けられた無線チャネルの送信電力が更
新されるべき時点と、この時点にその送信電力が更新さ
れるべき増分との双方あるいは何れか一方を自立的に得
る。
【0077】すなわち、このような送信電力は、基地局
制御局22や移動局20と相互にメッセージを送受する
ことによって連係することなく設定され、かつ請求項1
1に記載の無線基地局装置と同様に時系列の順に段階的
に大きな値に更新される。したがって、チャネル制御の
効率が高く維持されると共に、移行先ゾーンを形成する
無線基地局によって送信される送信波の送信電力が過大
であることに起因する無用な干渉や妨害が抑圧され、あ
るいは回避される。
【0078】請求項13に記載の発明にかかわる無線基
地局装置では、請求項11または請求項12に記載の無
線基地局装置において、チャネル制御手段23は、新た
に割り付けられた無線チャネルについて、送信を開始し
たときに、移動局20にその旨を通知する。さらに、チ
ャネル制御手段23は、この通知に対する応答がその移
動局20から受信される度に送信電力を更新する。
【0079】すなわち、移動局12との間に形成される
無線伝送路の伝送品質が上述した応答の受信が可能であ
る程度に良好となる時点まで、送信電力の更新が見合わ
される。したがって、移動局の相対距離が短いにもかか
わらず、その移動局との間に形成される無線伝送路の伝
送品質が地形や地物の分布に起因する損失やマルチパス
の発生に応じて低い値となる場合であっても、上述した
送信電力の無用な増加に起因する干渉や妨害の発生が回
避される。
【0080】請求項14に記載の発明にかかわる無線基
地局装置では、無線インタフェース手段21は、移動局
20が位置し得る地域に無線ゾーンを形成し、その無線
ゾーンとこの移動局20が送受すべき伝送情報との整合
をとる。チャネル制御手段23は、基地局制御局22と
連係し、かつこのようにして形成された無線ゾーンにか
かわるチャネル制御をその基地局制御局22の主導の下
で行う。
【0081】さらに、チャネル制御手段23は、自局が
形成する無線ゾーンに無線インタフェース手段21によ
って送信が行われている個々の無線チャネルについて、
チャネル制御の手順に基づいて基地局制御局22宛に送
信電力を通知する。このような送信電力は、自局が移行
元ゾーンと移行先ゾーンとの何れの無線ゾーンを形成す
る場合であっても、その移行先ゾーンに対して新たに送
信すべき無線チャネルの送信電力の算定に適用され得
る。
【0082】したがって、基地局制御局22は、このよ
うな送信電力の算定を目的として各無線基地局において
送信が行われている無線チャネルの送信電力を把握しな
くてもよい。請求項15に記載の発明にかかわる無線基
地局装置では、無線インタフェース手段21は、移動局
20が位置し得る地域に無線ゾーンを形成し、その無線
ゾーンとこの移動局20が送受すべき伝送情報との整合
をとる。チャネル制御手段23は、基地局制御局22と
連係し、かつこのようにして形成された無線ゾーンにか
かわるチャネル制御をその基地局制御局22の主導の下
で行う。
【0083】さらに、チャネル制御手段23は、無線イ
ンタフェース手段21を介して移動局20から通知さ
れ、かつ自局が送信していない無線チャネルを介してそ
の移動局20に到来した受信波のレベルを基地局制御局
22宛に通知する。このような送信電力は、移動局20
によって与えられ、かつその移動局20が移行すべき移
行先ゾーンに対して新たに送信されるべき無線チャネル
の送信電力の算定に適用され得る。
【0084】したがって、基地局制御局22は、このよ
うな送信電力の算定を目的として各無線基地局において
送信が行われている無線チャネルの送信電力を把握しな
くてもよい。請求項16に記載の発明にかかわる無線基
地局装置では、無線インタフェース手段21は、移動局
20が位置し得る地域に無線ゾーンを形成し、その無線
ゾーンとこの移動局20が送受すべき伝送情報との整合
をとる。チャネル制御手段23は、基地局制御局22と
連係し、かつこのようにして形成された無線ゾーンにか
かわるチャネル制御をその基地局制御局22の主導の下
で行う。
【0085】さらに、チャネル制御手段23は、無線イ
ンタフェース手段21を介して移動局20に送信され、
その移動局20が受信すべき伝送情報の伝送速度を基地
局制御局22宛に通知する。このような伝送速度は、移
動局20が移行すべき移行先ゾーンに対して新たに送信
されるべき無線チャネルの送信電力の適正な値の算定に
適用され得る。
【0086】したがって、基地局制御局22は、このよ
うな送信電力の適正な値を算出するために並行して送信
が行われている無線チャネルの送信電力を把握しなくて
もよい。請求項17に記載の発明にかかわる無線基地局
装置では、無線インタフェース手段21は、移動局20
が位置し得る地域に無線ゾーンを形成し、その無線ゾー
ンとこの移動局20が送受すべき伝送情報との整合をと
る。チャネル制御手段23は、基地局制御局22と連係
し、かつこのようにして形成された無線ゾーンにかかわ
るチャネル制御をその基地局制御局22の主導の下で行
う。
【0087】さらに、チャネル制御手段23は、無線イ
ンタフェース手段21を介して移動局20から通知さ
れ、かつその無線インタフェース手段21によって送信
され、この移動局20が受信すべき伝送情報の伝送速度
を基地局制御局22宛に通知する。
【0088】このような伝送速度は、移動局20が移行
すべき移行先ゾーンに対して新たに送信されるべき無線
チャネルの送信電力の適正な値の算定に適用され得る。
したがって、基地局制御局22は、このような送信電力
の適正な値を算出するために並行して送信が行われてい
る無線チャネルの送信電力を把握しなくてもよい。
【0089】請求項18に記載の発明にかかわる無線端
末装置では、無線インタフェース手段31は、個別に無
線ゾーンを形成する複数の無線基地局30-1〜31-Nの
何れかとの間に無線伝送路を形成し、その無線伝送路を
介して伝送情報を送受する。チャネル制御手段32は、
このような無線伝送路を介して無線基地局30-1〜30
-Nと連係し、自局に生起した呼のチャネル制御を行う。
【0090】さらに、チャネル制御手段32は、自局に
生起した完了呼が存続する期間に移行先ゾーンの下りの
リンクの伝送品質を監視し、その伝送品質が所定の閾値
を下回るときに、無線基地局31-1〜31-Nの内、この
移行先ゾーンを形成する無線基地局宛に、無線インタフ
ェース手段31を介してその旨を示す応答を送出する。
【0091】この応答は、本発明にかかわる無線端末装
置に割り付けられ、かつその無線端末装置が移行すべき
移行先ゾーンの候補あるいはその移行先ゾーンを形成す
る無線基地局が送信すべき無線チャネルの送信電力が更
新されるべき時点を意味する。したがって、このような
送信電力については、無線端末装置が自立的に、あるい
は本発明にかかわる無線端末装置と何ら協調することな
く更新することの回避が可能となる。
【0092】請求項19に記載の発明にかかわる無線端
末装置では、無線インタフェース手段31は、個別に無
線ゾーンを形成する複数の無線基地局30-1〜31-Nの
何れかとの間に無線伝送路を形成し、その無線伝送路を
介して伝送情報を送受する。チャネル制御手段32は、
このような無線伝送路を介して無線基地局30-1〜30
-Nと連係し、自局に生起した呼のチャネル制御を行う。
【0093】さらに、チャネル制御手段32は、自局に
生起した完了呼が存続する期間に移行先ゾーンの下りの
リンクの伝送品質を監視し、その伝送品質が所定の閾値
を下回るときに、無線基地局31-1〜31-Nの内、移行
元ゾーンを形成する無線基地局宛に、無線インタフェー
ス手段31を介してその旨を示す応答を送出する。この
ような応答は、移行先ゾーンあるいはその移行先ゾーン
の候補を形成する無線基地局を介して伝送される場合に
比べて、移行元ゾーンを形成する無線基地局やこれらの
無線基地局の上位局と設置された基地局制御局に速やか
に確度高く伝達される。
【0094】したがって、移行先ゾーンを形成する無線
基地局の相対距離が大きい場合であっても、その無線基
地局との連係の下で導通試験、あるいはこの無線基地局
を移行先として確定する処理が速やかに行われる。請求
項20に記載の発明にかかわる無線端末装置では、無線
インタフェース手段31は、個別に無線ゾーンを形成す
る複数の無線基地局30-1〜31-Nの何れかとの間に無
線伝送路を形成し、その無線伝送路を介して伝送情報を
送受する。チャネル制御手段32は、このような無線伝
送路を介して無線基地局30-1〜30-Nと連係し、自局
に生起した呼のチャネル制御を行う。
【0095】さらに、チャネル制御手段32は、自局に
生起した完了呼が存続する期間に移行先ゾーンの下りの
リンクの伝送品質を監視し、かつ無線基地局31-1〜3
1-Nの内、移行元ゾーンを形成する無線基地局宛にその
伝送品質を通知する。この伝送品質は、移行先ゾーンに
新たに割り付けられた無線チャネルに対する送信が行わ
れるべき送信電力の算定に適用され得る。
【0096】したがって、移行先ゾーンを形成する無線
基地局あるいはその無線基地局の上位局として設置され
た基地局制御局は、本発明にかかわる無線端末装置にに
よって実体的に求められた移行先ゾーンの伝送品質に基
づいて上述した送信電力を確度高く算定することができ
る。請求項21に記載の発明にかかわる無線端末装置で
は、無線インタフェース手段31は、個別に無線ゾーン
を形成する複数の無線基地局30-1〜31-Nの何れかと
の間に無線伝送路を形成し、その無線伝送路を介して伝
送情報を送受する。チャネル制御手段32は、このよう
な無線伝送路を介して無線基地局30-1〜30-Nと連係
し、自局に生起した呼のチャネル制御を行う。
【0097】さらに、チャネル制御手段32は、自局に
完了呼が生起し、あるいはその完了呼が存続する期間に
在圏する無線ゾーンの下りのリンクを介して受信すべき
伝送情報の伝送速度を求め、無線基地局31-1〜31-N
の内、この無線ゾーンを形成する無線基地局宛にその伝
送速度を通知する。この伝送速度は、移行先ゾーンに新
たに割り付けられた無線チャネルに対する送信が行われ
るべき送信電力の算定に適用され得る。
【0098】したがって、移行先ゾーンを形成する無線
基地局あるいはその無線基地局の上位局として設置され
た基地局制御局は、本発明にかかわる無線端末装置によ
って求められた伝送速度に基づいて上述した送信電力を
確度高く算定することができる。請求項22に記載の発
明にかかわる移動通信システムでは、第一の無線基地局
と通信中の移動局が第二の無線基地局へハンドオフを行
う場合には、チャネル制御手段は、この移動局からの受
信信号に基づく送信電力制御が行われるまでの期間に亘
って、その第二の無線基地局がこの移動局用の下り通信
チャネルに送信する送信電力を初期送信電力値から段階
的に大きく更新する。
【0099】すなわち、移動局が行うハンドオフの移行
先ゾーンを形成する無線基地局によってその移動局宛に
送信される下り通信チャネルの送信電力は、送信の開始
後、順次大きな値となる。
【0100】したがって、移行先ゾーンを形成する無線
基地局と移動局との距離が必ずしも一定の値ではないに
もかかわらず、上述した送信電力の値が予め規定の値に
設定される従来例に比べて、その送信電力が過大である
ことに起因する無用な干渉や妨害が抑圧され、あるいは
回避される。請求項23に記載の発明にかかわる無線基
地局制御装置では、チャネル制御手段は、移動局からの
受信信号に基づき、通信中のその移動局に対する下り通
信信号の送信電力制御を行い、ハンドオフ先となる無線
基地局に対して、下り通信チャネルの送信電力を初期送
信電力値から段階的に大きく更新するように制御する。
【0101】すなわち、移動局が行うハンドオフの移行
先ゾーンを形成する無線基地局によってその移動局宛に
送信される下り通信チャネルの送信電力は、送信の開始
後、順次大きな値となる。したがって、移行先ゾーンを
形成する無線基地局と移動局との距離が必ずしも一定の
値ではないにもかかわらず、上述した送信電力の値が予
め規定の値に設定される従来例に比べて、その送信電力
が過大であることに起因する無用な干渉や妨害が抑圧さ
れ、あるいは回避される。
【0102】請求項24に記載の発明にかかわる無線基
地局では、チャネル制御手段は、この移動局からの受信
信号に基づく送信電力制御が行われるまでの期間に亘っ
て、自局を移行先としてハンドオフを行う移動局に割り
当てられるべき通信チャネルの送信電力を初期送信電力
値から段階的に大きく更新する。したがって、移行先ゾ
ーンを形成する無線基地局と移動局との距離が必ずしも
一定の値ではないにもかかわらず、上述した送信電力の
値が予め規定の値に設定される従来例に比べて、その送
信電力が過大であることに起因する無用な干渉や妨害が
抑圧され、あるいは回避される。
【0103】請求項25に記載の発明にかかわる無線基
地局では、請求項24に記載の無線基地局において、チ
ャネル制御手段は、移動局からの受信信号に基づく送信
電力制御が開始される前であっても、通信チャネルの送
信が開始された後所定の時点が経過する時点と、その通
信チャネルの送信電力が所定の送信電力値に達する時点
との何れかの時点で更新を中止する。
【0104】したがって、移動局がハンドオフの過程で
移行すべき移行先ゾーンを形成する無線基地局とその移
動局との距離が必ずしも一定の値ではないにもかかわら
ず、上述した送信電力の値が予め規定の値に設定される
従来例に比べて、その送信電力が過大であることに起因
する無用な干渉や妨害が抑圧され、あるいは回避され
る。
【0105】請求項26に記載の発明にかかわる移動通
信システムでは、通知手段は、第一の無線基地局と通信
中の移動局のハンドオフ先として、第二の無線基地局が
選択され、その第二の無線基地局からこの移動局に対し
て下り通信信号の送信が開始される場合に、その開始の
通知を第一の無線基地局を介して通知する。受信手段
は、その通知に対する通信中の移動局からの応答を受信
する。チャネル制御手段は、この応答により、下り通信
信号の送信電力を増加すべきか否かを判定し、増加すべ
き場合には、送信電力を所定レベル高く更新する。
【0106】すなわち、移行先ゾーンを形成する無線基
地局では、移動局との間に形成される無線伝送路の伝送
品質が上述した応答の受信が可能である程度に良好とな
る時点まで、送信電力の更新が見合わされる。したがっ
て、移行先ゾーンを形成する無線基地局と移動局との距
離が短いにもかかわらず、地形や地物の分布に起因する
損失やマルチパスの発生に応じてこのような無線伝送路
の伝送品質が低い値となる場合であっても、上述した送
信電力の無用な増加によって生じる干渉や妨害の発生が
回避される。請求項27に記載の発明にかかわる移動通
信システムでは、チャネル制御手段は、通話中の移動局
のハンドオフ時に、その移動局から受信された状態報告
信号を用いて、ハンドオフ元基地局からの信号の伝搬損
失とハンドオフ先基地局からの信号の伝搬損失との差分
を求め、その差分とハンドオフ元の下り通信信号の送信
電力値によりハンドオフ先基地局の下り通信信号の初期
送信電力値を設定する。さらに、チャネル制御手段は、
初期送信電力値から段階的に送信電力を大きく更新する
すなわち、上述した送信電力が基地局や基地局制御局に
よって管理され、かつ把握されなくても、移行先ゾーン
を形成する無線基地局が新たに割り付けられた無線チャ
ネルの送信を行うべき送信電力は、その無線基地局と移
動局との間に形成された無線伝送路の実体的な伝送特性
に適応した値に設定される。
【0107】したがって、基地局制御局によって行われ
るべきチャネル制御の負荷が軽減され、かつ無線基地局
は自局によって並行して送信されるべき無線チャネルの
送信電力の管理を含むチャネル制御を柔軟に行うことが
できる。請求項28に記載の発明にかかわる移動通信シ
ステムでは、チャネル制御手段は、ハンドオフ時に、通
話中の移動局から受信された状態報告信号を用いて、ハ
ンドオフ先基地局から移動局までの伝送路の伝搬損失を
求め、ハンドオフ先基地局の下りの初期送信電力値を伝
搬損失を考慮して設定する。
【0108】すなわち、移行先ゾーンを形成する無線基
地局が新たに送信を開始すべき無線チャネルの送信電力
は、その無線基地局と移動局との間に形成された無線伝
送路の実体的な伝送損失が補償される値に設定される。
また、移動局がチャネル制御の手順に基づいて取得し、
かつ上述した初期送信電力値の算出に適用されるべき情
報の情報量は、請求項27に比べて少ない。
【0109】したがって、請求項27に記載の発明に比
べて、移動局に搭載されるべきハードウエアやソフトウ
エアの規模が削減され、かつ初期送信電力値が精度よく
求められる。さらに、ハンドオフにかかわるチャネル制
御の効率が高められ、かつ上述した送信電力が無用に大
きい値となることに起因する干渉や妨害の発生が回避さ
れる。
【0110】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について詳細に説明する。図4は、本発明の実施
形態を示す図である。図において、図20に示すものと
機能および構成が同じものについては、同じ符号を付与
して示し、ここでは、その説明を省略する。
【0111】本実施形態と図20に示す従来例との構成
の相違点は、基地局制御局50に代えて基地局制御局4
0が備えられ、かつ無線基地局60-1〜60-Nに代えて
無線基地局42-1〜42-Nが備えられた点にある。基地
局制御局40と図20に示す基地局制御局50との構成
の相違点は、制御部57に代えて制御部41が備えられ
た点にある。
【0112】無線基地局42-1と無線基地局60-1との
構成の相違点は、制御部63-1に代えて制御部43-1が
備えられた点にある。なお、無線基地局42-2〜42-N
の構成については、無線基地局42-1の構成と同じであ
るので、以下では、対応する構成要素に添え番号「2」
〜「N」が付加された同じ符号を付与し、ここでは、そ
の説明および図示を省略することとする。
【0113】図5は、本発明の第一の実施形態の動作フ
ローチャートである。図6は、本発明の第一の実施形態
の動作を説明する図である。以下、図4〜図6を参照し
て本発明の第一の実施形態の動作を説明する。まず、以
下の各実施形態では、下記の条件(1)〜(3)が成立するこ
とを前提とし、かつハンドオフの過程のみに着目するこ
ととする。
【0114】(1) 移動局70に生起した呼が完了呼とな
り、かつ存続している。 (2) 移動局70が無線ゾーン60Z-1(以下、「移行元
ゾーン」という。)と無線ゾーン61-2(以下、「移行
先ゾーン」という。)とが重なる地域からその移行先ゾ
ーンに移動しつつある。
【0115】(3) 移行先ゾーンにおいて、移動局70に
対する新たな無線チャネルの割り付けが妨げられる要因
がない。なお、移動局70に生起した呼が完了呼となる
過程で基地局制御局40、無線基地局42-1およびこの
移動局70の各部によって連係して行われるべきチャネ
ル制御の処理については、説明を省略する。
【0116】移動局70は、無線基地局42-1から自局
に到来する受信波(ここでは、簡単のため、自局に割り
付けられた通話用の無線チャネルであると仮定する。)
のレベルLdr1 を計測し、そのレベルLdr1 を含む「受
信レベル通知」を無線基地局42-1宛に送信(状態報告
信号の一例である。)する(図6(1))。なお、「受信レ
ベル通知」については、以下では、簡単のため、送信元
である移動局70の識別子と、この移動局70が位置す
る無線ゾーン60Z-1を形成する無線基地局42-1の識
別情報とに併せて、その無線ゾーン60Z-1に隣接する
無線ゾーンを形成する無線基地局の識別情報とを含むと
仮定する。
【0117】無線基地局42-1では、制御部43-1は、
アンテナ61-1および送受信部62-1を介してこの「受
信レベル通知」を受信すると、通信リンク53を介して
基地局制御局40宛にその「受信レベル通知」を転送す
る。基地局制御局40では、制御部41は、この「受信
レベル通知」を識別する(図6(2))と、無線基地局42
-1〜42-Nの内、その「受信レベル通知」に含まれる識
別情報で示される無線基地局42-1以外の無線基地局と
連係し、あるいは単独で所定の処理を行うことによっ
て、移動局70がハンドオフの過程で移行すべき移行先
ゾーンの候補を特定する(図5(1)、図6(3))。
【0118】なお、このような移行先ゾーンの候補につ
いては、簡単のため、ここでは無線ゾーン60Z-2であ
ると仮定する。また、制御部41は、所定の処理を行う
ことによって、移行先ゾーンの空いている無線チャネル
の内、何れかの無線チャネル(以下、「移行先チャネ
ル」という。)を捕捉し(図5(2))、通信リンク53を
介して上述した移行先ゾーンの候補である無線ゾーン6
0Z-2を形成する無線基地局42-2宛に、その移行先チ
ャネルの送信が開始されるべきことを意味する「送信開
始指令」を送出する(図5(3)、図6(4))。
【0119】さらに、制御部41は、この「送信開始指
令」を送出した後には、その旨を意味し、かつ移行先チ
ャネルを示す「チャネル識別子」を含む「起動完了通
知」を生成すると共に、通信リンク53を介して上述た
識別情報で示される無線基地局42-1宛に、この「起動
完了通知」を送出する(図5(4)、図6(5))。一方、無線
基地局42-2では、制御部43-2は、移行先チャネルと
して送信が開始されるべき無線チャネルについて、下記
の条件を満たす送信電力を用いる。
【0120】・ 無線基地局42-2以外の無線基地局か
らその無線基地局42-2の至近点に位置する移動局に至
る無線伝送路に対する干渉が規定の閾値を下回る程度に
小さい。 ・ 無線基地局42-2の近傍に位置する移動局70が自
局によって形成される移行先に対する移行を完了し得る
程度に大きい。
【0121】また、制御部43-2は、「送信開始指令」
を識別すると、上述した初期値に等しい送信電力で移行
先チャネルの送信を開始する(図6(6))。さらに、無線
基地局42-1は、上述した「起動完了通知」を識別する
と、移動局70宛に、その「起動完了通知」を転送する
(図6(7))。移動局70は、この「起動完了通知」を識
別すると、その「起動完了通知」に含まれるチャネル識
別子で示される移行先チャネルを代替の通話チャネルと
して適用するために必要な所定の処理を行う(図6
(8))。
【0122】また、基地局制御局40では、制御部41
は、上述した「起動完了通知」を送出した時点を起点と
して計時を開始し(図5(5))、予め決められた時間(必
ずしも一定でなくてもよい。)が経過する時点(以下、
「更新時点」という。)が到来する度に、移行先チャネ
ルの送信電力が更新されるべきことを意味する「送信電
力更新指令」を無線基地局42-2宛に送出する(図5
(6)、図6(9))。
【0123】なお、送信電力更新指令には、移行先チャ
ネルの送信電力が更新されるべき増分を示す情報が含ま
れてもよい。無線基地局42-2は、このような「送信電
力更新指令」が与えられる度に、所定の大きな値(ある
いは送信電力更新指令に含まれる増分に亘って大きな
値)に、移行先チャネルの送信電力を更新する。
【0124】このように本実施形態によれば、移行先チ
ャネルの送信電力が上述した初期値から段階的に大きな
値に切り替えられるので、この送信電力が予め決められ
た一定の値に設定されていた従来例に比べて、無線ゾー
ン60Z-1〜60Z-Nにおける地形や地物の分布の変化
その他に起因する伝送特性の変動やゾーン構成に対する
柔軟な適応が可能となり、かつ下りのリンクに対する無
用な干渉の発生が回避される。
【0125】なお、上述した実施形態では、基地局制御
局40に備えられた制御部41によって上述した計時が
行われている。しかし、このような計時は、無線基地局
42-1〜42-Nの内、移行先ゾーンを形成する無線基地
局によって行われてもよい。また、このような計時につ
いては、所望の精度で移行先チャネルの送信電力、ある
いはその送信電力の増分が時系列の順に与えられるなら
ば、所望のアルゴリズムに基づいて行われる演算の所要
時間として与えられてもよい。
【0126】さらに、本実施形態では、基地局制御局4
0に備えられた制御部41によって上述した増分が与え
られている。しかし、このような増分については、無線
基地局によって与えられ、あるいは一定の値に設定され
てもよい。また、本実施形態では、上述した更新時点と
増分との情報源が具体的に示されていない。
【0127】しかし、これらの更新時点と増分とについ
ては、例えば、基地局制御局40と無線基地局42-1〜
42-Nとに分散された局情報等として予め与えられても
よく、かつこれらの局の置局条件等に応じて適宜更新さ
れてもよい。さらに、本実施形態では、上述した更新時
点と増分との具体的な値が何ら示されていない。
【0128】しかし、これらの更新時点と増分とについ
ては、所望のサービス品質が確保され、かつランニング
コストの削減が図られる限り、例えば、図7に示すよう
に、短いインターバルで順次更新されることによって、
移行先チャネルの送信電力が移行元ゾーンを形成する無
線基地局42-1によって移動局70に向けて送信される
特定の無線チャネルの送信電力を上回り、かつ移動局7
0に移行先チャネルを介して到来する受信波で示される
フレームの誤り率FERが所望の下限値(=0.01)を上
回る値に達する所望の時間関数として与えられてもよ
い。
【0129】さらに、このような更新時点と増分とにつ
いては、所望のサービス品質が確保され、かつランニン
グコストの増加が許容される限り、例えば、図8に示す
ように、比較的長いインターバルで更新されてもよい。
また、本実施形態では、移行先チャネルの送信電力の設
定が許容された上限値が何ら示されていない。
【0130】しかし、このような上限値については、移
動局70および無線基地局42-2によって物理的に送信
することができる最大の値以下であり、かつ並行して形
成される無線チャネルに干渉や妨害に起因して生じ得る
伝送品質の劣化が許容される程度である限り、予め求め
られ、あるいはチャネル制御や呼設定の手順に基づいて
適宜可変され得る如何なる値であってもよい。
【0131】図9は、本発明の第二の実施形態の動作を
説明する図である。図において、既述の第一の実施形態
において同様に行われる処理(図6(1)〜(6)、(8))につ
いては、同じ番号を付与して示し、以下では、この説明
を省略する。以下、図4、図5および図9を参照して本
発明の第二の実施形態の動作を説明する。
【0132】本実施形態と第一の実施形態との相違点
は、以下の通りである。 ・ 基地局制御局40は、無線基地局42-1宛に「起動
完了通知」を送出した後には、既述の「送信電力更新指
令」を送出する処理(図6(9))を行わない。 ・ 移行先ゾーンを形成する無線基地局42-2によって
下記の処理が行われる。無線基地局42-2では、制御部
43-2は、基地局制御局40によって送出された「送信
開始指令」を識別すると、既述の初期値に等しい送信電
力で移行先チャネルの送信を開始する(図9(6))。
【0133】また、無線基地局42-2では、制御部43
-2は、第一の実施形態において基地局制御局40によっ
て行われる計時をこのようにして移行先チャネルの送信
を開始した時点から開始し、予め決められた時間(必ず
しも一定でなくてもよい。)が経過する時点(以下、同
様に「更新時点」という。)が到来する度に、移行先チ
ャネルの送信電力を更新する(図9(A))。
【0134】このように本実施形態によれば、基地局制
御局40に備えられた制御部41の負荷が無線基地局4
2-1〜42-Nに分散されるので、第一の実施形態に比べ
て基地局制御局40が過負荷状態や輻輳状態に陥る可能
性が小さくなり、かつ制御部41に要求される処理量が
軽減されると共に、サービス品質が高められる。以下、
本発明の第三の実施形態について説明する。
【0135】本実施形態と既述の第一の実施形態との構
成の相違点は、移動局70に代えて移動局70Aが備え
られた点にある。図10は、本発明の第三ないし第五の
実施形態の動作フローチャートである。
【0136】図11は、本発明の第三の実施形態の動作
を説明する図である。図において、図6(1)〜(6)、(8)に
示す処理と同じ処理については、同じ番号を付与して示
し、ここでは、その説明を省略する。本実施形態と上述
した第一の実施形態との相違点は、移動局70Aと基地
局制御局40に備えられた制御部41とが行う下記の処
理の手順にある。
【0137】移動局70Aは、基地局制御局40から送
信され、かつ無線基地局42-1によって転送された「起
動完了通知」を識別すると、その「起動完了通知」に含
まれる「チャネル識別子」で示される移行先チャネルを
介して無線基地局42-2から到来する受信波の伝送品質
(例えば、フレーム誤り率FER)あるいはレベルを監
視する(図11(8))。
【0138】また、移動局70Aは、この伝送品質ある
いはレベルが規定の下限値を上回るか否かを判別し、そ
の判別の結果が偽である期間には、該当する移行先チャ
ネルに、その旨を意味し、かつ自局の識別子を含む「送
信電力更新要求」を規定の送信電力および周期で反復し
て送信する(図11(A))。さらに、このような期間に
は、移動局70Aと無線基地局42-2との間に形成され
る無線伝送路の伝搬損失は、地形、あるいは両者の周辺
に位置する地物の分布その他に応じて著しく変動し得
る。
【0139】したがって、この伝搬損失は、上述した
「送信電力更新要求」が無線基地局42-2によって正常
に受信される程度には必ずしも小さくならない。一方、
無線基地局42-2では、制御部43-2は、移行先チャネ
ルを介してアンテナ61-2に到来し、かつ送受信部62
-2を介して受信された「送信電力更新要求」を識別する
(図11(B))と、通信リンク53を介して基地局制御局
40宛にその「送信電力更新要求」を転送する(図11
(C))。
【0140】基地局制御局40では、制御部41は、通
信リンク53を介して上述した「送信電力更新要求」が
与えられると、既述の第一の実施形態において「更新時
点」が到来した場合と同様にして、通信リンク53を介
して無線基地局42-2宛に、「送信電力更新指令」を転
送する(図10(1)、図11(D))。無線基地局42-2は、
この「送信電力更新指令」が与えられる程度に大きな値
(送信電力更新指令に含まれる増分に亘って大きな値)
に、移行先チャネルの送信電力を更新する。
【0141】すなわち、移行先チャネルの送信電力は、
移動局70Aによってその移行先チャネルに送信された
「送信電力更新要求」が無線基地局42-2によって受信
される程度に、これらの移動局70Aと無線基地局42
-2との間に形成された無線伝送路の伝送損失が小さな値
となる時点まで更新されず、かつ移動局70Aにこの移
行先チャネルを介して到来する受信波のレベルが所望の
値を超える値に達するまで段階的に更新される。
【0142】したがって、本実施形態によれば、既述の
第一および第二の実施形態に比べて合理的に移行先チャ
ネルの送信電力が更新され、その移行先チャネルに対し
て送信を行うべき無線基地局42-2では、消費電力の節
減に併せて、信頼性の向上が図られる。なお、本実施形
態では、基地局制御局40に備えられた制御部41は、
上述した「送信電力更新要求」を識別したときに、何ら
特別な処理を行うことなく「送信電力更新指令」を送信
している。
【0143】しかし、制御部41は、例えば、チャネル
制御の手順に基づいて下記の処理を併せて行ってもよ
い。 ・ 先行して発した「送信電力更新指令」の数等に基づ
いて、その移行先チャネルの送信電力のカレント値を把
握する処理 ・ このカレント値がチャネル制御の手順に適応した上
限値に達したか否かの判別を行い、その判別の結果が真
であるときに、後続する「送信電力更新指令」の送出を
見合わせる処理 ・ 上述した「送信電力更新要求」が与えられない場合
であっても、チャネル制御の手順に基づいて移行先チャ
ネルの送信電力を適宜更新する処理 以下、本発明の第四の実施形態について説明する。
【0144】図12は、本発明の第四の実施形態の動作
を説明する図である。以下、図4および図12を参照し
て本発明の第四の実施形態の動作を説明する。本実施形
態と既述の第三の実施形態との相違点は、無線基地局4
2-2に備えられた制御部43-2が行う下記の処理の手順
にある。
【0145】無線基地局42-2では、制御部43-2は、
「送信電力更新要求」が移動局70Aによって送信され
(図12(A))、かつ移行先チャネルを介して与えられる
(図12(B))と、基地局制御局40宛にその「送信電力
更新要求」を転送せず、かつ第三の実施形態においてこ
の基地局制御局40から「送信電力更新指令」が与えら
れた場合と同様に、移行先チャネルの送信電力の値を大
きな値に更新する。
【0146】すなわち、無線基地局42-2および基地局
制御局40によって行われるべき処理の簡略化が図られ
る。したがって、本実施形態によれば、第三の実施形態
に比べて、負荷の軽減、ランニングコストの削減および
サービス品質の向上が図られる。以下、本発明の第五の
実施形態について説明する。
【0147】本実施形態と既述の第三の実施形態との構
成の相違点は、移動局70Aに代えて移動局70Bが備
えられた点にある。図13は、本発明の第五の実施形態
の動作を説明する図である。以下、図4および図13を
参照して本発明の第五の実施形態の動作を説明する。
【0148】本実施形態と第三の実施形態との相違点
は、移動局70Bと、無線基地局42-1に備えられた制
御部43-1とが行う下記の処理の手順にある。移動局7
0Bは、基地局制御局40によって送出され、かつ無線
基地局42-1を介して転送された「起動完了通知」を識
別すると、その「起動完了通知」に含まれる「チャネル
識別子」で示される移行先チャネルを介して無線基地局
42-2から到来する受信波の伝送品質(例えば、フレー
ム誤り率FER)あるいはレベルを監視する。
【0149】また、移動局70Bは、この伝送品質ある
いはレベルが規定の下限値を上回るか否かを判別し、そ
の判別の結果が偽である期間には、第三の実施形態と同
様の手順に基づいて、その旨を意味し、かつ自局の識別
子を含む「送信電力更新要求」を生成する。しかし、移
動局70Bは、このようにして生成された「送信電力更
新要求」については、移行先ゾーンを形成する無線基地
局42-2宛には送信せず、規定の送信電力および周期で
繰り返し無線基地局42-1宛に送信する(図13(a))。
【0150】無線基地局42-1では、制御部43-1は、
アンテナ61-1および送受信部62-1を介して受信され
た「送信電力更新要求」を取り込み、かつ通信リンク5
3を介して基地局制御局40宛にこの「送信電力更新要
求」を転送する(図13(b))。基地局制御局40では、
制御部41は、通信リンク53を介して上述した「送信
電力更新要求」が与えられると、既述の第一の実施形態
において「更新時点」が到来した場合と同様にして、通
信リンク53を介して無線基地局42-2宛に、その「送
信電力更新指令」を送出する(図13(c))。
【0151】無線基地局42-2は、この「送信電力更新
指令」が与えられる度に、所定の大きな値(送信電力更
新指令に含まれる増分に亘って大きな値)に、移行先チ
ャネルの送信電力を更新する(図13(d))。すなわち、
移動局70Bによって発せられた「送信電力更新要求」
は、移行元ゾーンの伝送品質が通信サービスの継続が許
容される程度に良好である限り、無線基地局42-1によ
って確度高く受信され、かつ通信リンク53を介して基
地局制御局40に伝達される。
【0152】したがって、このような「送信電力更新要
求」が移行先チャネルを介して無線基地局42-2に伝達
される第三の実施形態に比べて、その移行先チャネルの
送信電力の値は、移動局70Bにおいて行われるチャネ
ル制御の処理の手順に適応して柔軟に更新される。図1
4は、本発明の第六の実施形態の動作フローチャートで
ある。
【0153】図15は、本発明の第六の実施形態の動作
を説明する図(1) である。図16は、本発明の第六の実
施形態の動作を説明する図(2) である。以下、図4、図
14ないし図16を参照して本発明の第六の実施形態の
動作を説明する。本実施形態と既述の第一ないし第五の
実施形態との相違点は、移行先チャネルの送信電力の初
期値が算出されるために、各部が連係して行う下記の処
理の手順にある。
【0154】無線基地局42-1では、送受信部62-1
は、自局に個々の無線チャネルを介して到来する受信波
のレベル(伝送品質)を適宜計測する。また、制御部4
3-1は、移動局70、70A、70Bによって送出され
た(図15(1))既述の「受信レベル通知」を識別する
と、その「受信レベル通知」で変調された受信波(図1
6(1))について送受信部62-1が計測したレベル(伝送
品質)Lur1 に併せて、この送受信部62-1が移動局7
0、70A、70Bに向けて送信している無線チャネル
(以下、「移行元チャネル」という。)の送信電力の値
t1を取得する(図15(2))。
【0155】さらに、制御部43-1は、通信リンク53
を介して基地局制御局40宛に、上述した「受信レベル
通知」にこれらのレベル(伝送品質)Lur1 と送信電力
の値Pt1とが付加されてなる新たな「受信レベル通知」
を送出する(図15(3))。
【0156】一方、基地局制御局40では、制御部41
は、この「受信レベル通知」を識別すると、その「受信
レベル通知」に含まれるレベルLdr1 、レベル(伝送品
質)Lur1 および送信電力の値Pt1を取得する(図14
(1)、図15(4))。さらに、制御部41は、既述の第一な
いし第五の実施形態と同様にして移行先ゾーンの候補を
形成する無線基地局42-2を特定すると、通信リンク5
3を介してその無線基地局42-2宛に、移動局70、7
0A、70Bの通話信号の伝送に適用されている移行元
チャネルの識別子を含む「受信レベル問い合わせ」を送
出する(図14(2)、図15(5))。
【0157】無線基地局42-2では、制御部43-2は、
送受信部62-2と連係することによって、この「受信レ
ベル問い合わせ」に含まれる識別子で示される移行元チ
ャネルを介して移動局70、70A、70Bから到来す
る受信波(通話信号で変調されている。)(図16(2))
のレベル(伝送品質)Lur2 を計測する(図15(6))。
【0158】なお、上述した通話信号と「受信レベル通
知」とについては、簡単のため、何れも移動局70、7
0A、70Bによって同じ送信電力で送信されると仮定
する。さらに、制御部43-2は、通信リンク53を介し
て基地局制御局40宛に、そのレベル(伝送品質)L
ur2 を含む「上り受信レベル通知」を送出する(図15
(7))。
【0159】基地局制御局40では、制御部41は、こ
の「上り受信レベル通知」に含まれるレベルLur2 と、
上述したレベルLur1 および送信電力の値Pt1に対し
て、Pt2=Pt1+(Lur1−Lur2)の式で示される算術演
算を行うことによって、移行先チャネルの送信の開始に
際して適用されるべき送信電力の初期値Pt2を求める
(図14(3)、図15(8))。
【0160】なお、上式の右辺に示す各項の値は、規定
の基準値に対する相対値を対数(デシベル値)として与
えられると仮定する。さらに、制御部41は、通信リン
ク53を介して無線基地局42-2宛に、その初期値Pt2
を含む「送信開始指令」を送出する(図14(4)、図15
(9))。無線基地局42-2では、制御部43-2は、この
「送信開始指令」を識別すると、その「送信開始指令」
に含まれる初期値Pt2に等しい送信電力で移行先チャネ
ルの送信を開始する(図15(10))。
【0161】なお、このようにして移行先チャネルの送
信が開始された後において各部が連係することによって
行われる処理の手順については、既述の第一ないし第五
の実施形態と同じであるので、ここでは、その説明を省
略する。このように本実施形態によれば、移行元ゾーン
と移行先ゾーンとの上りのリンクの実体的な伝送品質の
差が求められ、移行元ゾーンの送信電力の値とその差と
和に等しい送信電力で移行先チャネルの送信が開始され
る。
【0162】したがって、既述の第一ないし第五の実施
形態に比べて、無用に送信電力が更新され、あるいはこ
の送信電力が過大な値に設定されることに起因する他の
無線チャネルに対する干渉が確度高く規制され、あるい
は回避される。なお、本実施形態では、移行元チャネル
の送信電力の値Pt1が移行元ゾーンを形成する無線基地
局42-2によって基地局制御局40に通知されている。
【0163】しかし、このような送信電力の値Pt1につ
いては、例えば、基地局制御局40に備えられた制御部
41がチャネル制御の手順に基づいて無線基地局42-2
に適宜指示してもよい。以下、本発明の第七の実施形態
について説明する。本実施形態と、既述の第一ないし第
五の実施形態との構成の相違点は、移動局70、70
A、70Bに代えて移動局70Cが備えられた点にあ
る。
【0164】図17は、本発明の第七の実施形態の動作
フローチャートである。図18は、本発明の第七の実施
形態の動作を説明する図(1) である。図19は、本発明
の第七の実施形態の動作を説明する図(2) である。以
下、図4、図17〜図19を参照して本発明の第七の実
施形態の動作を説明する。
【0165】本実施形態と既述の第六の実施形態との相
違点は、無線基地局42-2が移行先チャネルに対する送
信の開始に際して適用すべき送信電力の初期値を求める
ために、移動局70C、無線基地局42-1、42-2およ
び基地局制御局40が連係して行う下記の処理の手順に
ある。基地局制御局40では、制御部41は、無線ゾー
ン60Z-1〜60Z-Nに位置する移動局に対する報知情
報その他の制御情報の伝達に供され、これらの移動局に
生起した呼が完了呼となる過程においてチャネル制御の
手順に基づいて適用されるべき特定の制御チャネル(パ
イロットチャネル)について、送信電力を常時把握す
る。
【0166】なお、無線基地局42-2によって送信され
ている制御チャネルの送信電力については、ここで、簡
単のため、既知の値PP であると仮定する。さらに、制
御部41は、移動局70Cが正常にハンドオフを完了
し、かつ通話信号の送受を続行するために、下りの通話
信号で変調され、その移動局70Cに移行先チャネルを
介して到来すべき受信波のレベルの最小値Pdrmin が予
め与えられる。
【0167】なお、このような最小値Pdrmin について
は、必ずしも定数でなくてもよく、例えば、チャネル制
御の手順に基づいて適宜設定され、あるいは下記の何れ
かに個別に対応した値に設定されてもよい。 ・ 無線基地局42-1〜42-N ・ これらの無線基地局42-1〜42-Nに個別に移行先
チャネルとして割り付けられ得る無線チャネル 移動局70Cは、自局が位置する無線ゾーンに隣接する
単一または複数の無線ゾーン(以下、「隣接ゾーン」と
いう。)の制御チャネルを所定の頻度で識別し、これら
の隣接ゾーンの制御チャネルを介して受信される受信波
のレベルを計測する。
【0168】さらに、移動局70Cは、無線基地局42
-1宛に送出すべき「受信レベル通知」(図18(1)、図1
9(1))に、移行元チャネルのレベル(伝送品質)Ldr1
に併せて、上述した隣接ゾーン(ここでは、簡単のた
め、無線基地局42-2のみによって形成される単一の無
線ゾーンであると仮定する。)の制御チャネルを介して
受信された受信波(図19(2))のレベルLPr2 を付加す
る。
【0169】基地局制御局40では、制御部41は、無
線基地局42-1によって転送され、かつ通信リンク53
を介して与えられた「受信レベル通知」を取り込み、そ
の「受信レベル通知」に含まれるレベルLPr2 を取得す
る(図17(1)、図18(2))。さらに、制御部41は、 Pt2=Pdrmin+(PP−LPr2) の式で示される算術演算を行うことによって、移行先チ
ャネルの送信の開始に際して適用されるべき送信電力の
初期値Pt2を求める(図17(2)、図18(3))なお、上式
の右辺に示す各項の値は、規定の基準値に対する相対値
を対数(デシベル値)として与えられると仮定する。
【0170】さらに、制御部41は、通信リンク53を
介して無線基地局42-2宛に、その初期値Pt2を含む
「送信開始指令」を送出する(図17(3)、図18(4))。
無線基地局42-2では、制御部43-2は、この「送信開
始指令」を識別すると、その「送信開始指令」に含まれ
る初期値Pt2に等しい送信電力で移行先チャネルの送信
を開始する(図18(5))。
【0171】なお、この移行先チャネルの送信が開始さ
れた後において各部が連係することによって行われる処
理の手順については、既述の第一ないし第五の実施形態
と同じであるので、ここでは、その説明を省略する。
【0172】このように本実施形態によれば、移行先ゾ
ーンにおいて無線基地局42-2と移動局70Cとの間に
形成される無線伝送路の伝送損失が実体的に求められ、
その伝送損失の算出の基準となった制御チャネルの送信
電力の値とこの伝送損失との差に等しい送信電力で移行
先チャネルの送信が開始される。また、上述した初期値
は、移行元ゾーンの伝送品質が移行先チャネルにおいて
もほぼ維持される値である。
【0173】したがって、既述の第一ないし第五の実施
形態に比べて、移行先チャネルの送信電力が無用に更新
され、あるいはこの送信電力が過大な値に設定されるた
めに生じ得る他の無線チャネルへの干渉が確度高く規制
され、あるいは回避される。以下、図4を参照して本発
明の第八の実施形態の動作を説明する。本実施形態と既
述の第一ないし第七の実施形態との相違点は、基地局制
御局40に備えられた制御部41と、無線基地局42-2
に備えられた制御部43-2とが行う下記の処理の手順に
ある。
【0174】基地局制御局40では、制御部41は、完
了呼が生起し、かつ存続している移動局70、70A、
70B、70C宛に通話信号として伝送情報が伝送され
るべき伝送速度をチャネル制御の手順に基づいて監視す
る(図20(1))。なお、このような伝送速度の識別を行
うために制御部41によって行われるべき処理について
は、公知の多様な技術が適用されることによって実現が
可能であり、かつ本発明の特徴ではないので、ここで
は、その手順の詳細にかかわる説明を省略する。
【0175】さらに、制御部41は、移動局70、70
A、70B、70Cの移行先ゾーンを形成する無線基地
局42-2が移行先チャネルに対する送信を開始していな
い場合には、既述の「送信開始指令」に下記の補正係数
rを付加する(図20(2))。ここに、補正係数rは、下
記のビットレートS、sの比(=S/s)として定義さ
れる。
【0176】・ 実際に伝送されるべき伝送情報(音声
と所望のデータとの組み合わせ、あるいはこのようなデ
ータのみから構成されてもよい。)のビットレートS ・ 音声による通話サービスが提供される場合に上記の
伝送情報として伝送されるべき規定の通話信号のビット
レートs また、制御部41は、無線基地局42-2が既に上述した
「送信開始指令」に応じて移行先チャネルに対する送信
を開始し、かつ継続している場合には、既述の「送信電
力更新指令」に同様の補正係数rを付加する。
【0177】一方、無線基地局42-2では、移行先チャ
ネルに対する送信を開始すべき送信電力の初期値と、そ
の移行先チャネルに対して継続して送信が行われるべき
送信電力の値との双方を補正係数rに比例した値に設定
し、かつ保つ。すなわち、移行先チャネルに対して送信
が行われるべき送信電力の値が伝送情報の情報量の増減
に柔軟に適応した値に維持されるので、既述の第一ない
し第七の実施形態と同様に干渉が抑圧されつつ、マルチ
メディア通信システムに対する本発明の適用が可能とな
る。
【0178】以下、図4を参照して本発明の第九の実施
形態の動作を説明する。本実施形態と上述した第八の実
施形態との相違点は、無線基地局42-1に備えられた制
御部43と基地局制御局40に備えられた制御部41と
が連係して行う下記の処理の手順にある。無線基地局4
2-1では、制御部43-1は、完了呼が生起し、かつ存続
する移動局70、70A、70B、70B宛に伝送情報
が無線伝送されるべき伝送速度をチャネル制御の手順に
基づいて監視する。
【0179】また、制御部43-1は、このようにして監
視された伝送速度が更新される度に、その旨に併せて、
「新たな伝送速度」と「先行する伝送速度」との比に等
しい補正係数Rを算出する。さらに、制御部43は、通
信リンク53を開始基地局制御局40宛に、このような
補正係数Rの値に併せて、該当する呼(あるいは移動局
70、70A、70B、70C)の識別子を含む「速度
更新通知」を送出する。
【0180】基地局制御局40では、制御部41は、こ
の「速度更新通知」に含まれる補正係数Rを取得し、そ
の補正係数Rを既述の補正係数rに代えて適用する点を
除いて、上述した第八の実施形態と同様の手順に基づく
処理を行い、かつ無線基地局42-2に備えられた制御部
43-2と連係する。すなわち、上述した伝送速度を監視
し、かつ補正係数rに代わる補正係数Rを算出する処理
は、移行元ゾーンを形成する無線基地局によって行われ
る。
【0181】したがって、本実施形態によれば、基地局
制御局40の負荷が第八の実施形態に比べて軽減され、
サービス品質が高く維持される。以下、図4を参照して
本発明の第十の実施形態の動作を説明する。本実施形態
と上述した第八の実施形態との相違点は、移動局70、
70A、70B、70Cと、無線基地局42-1に備えら
れた制御部43-1と、基地局制御局40に備えられた制
御部41とが連係して行う下記の処理の手順にある。
【0182】移動局70、70A、70B、70Cは、
自局に完了呼が生起し、かつ存続する期間には、無線伝
送路の下りのリンクを介して受信されるべき伝送情報の
伝送速度をチャネル制御の手順に基づいて監視する。ま
た、移動局70、70A、70B、70Cは、このよう
にして監視された伝送速度が更新されるたびに、その旨
に併せて、新たな伝送速度と先行する伝送速度との比に
等しい補正係数RM を算出する。
【0183】さらに、移動局70、70A、70B、7
0Cは、無線基地局42-1宛に、このような補正係数R
M の値に併せて、自局の識別子を含む「速度更新通知」
を送出する。無線基地局42-1では、制御部43-1は、
送受信部62-1を介してその「速度更新通知」を受信す
ると、通信リンク53を介して基地局制御局40宛に、
この「速度更新通知」を転送する。
【0184】基地局制御局40では、制御部41は、こ
の「速度更新通知」に含まれる補正係数RM を取得し、
その補正係数RM を既述の補正係数rに代えて適用する
点を除いて、上述した第八の実施形態と同様の手順に基
づく処理を行い、かつ無線基地局42-2に備えられた制
御部43-2と連係する。すなわち、上述した伝送速度を
監視し、かつ補正係数RM を算出する処理は移動局7
0、70A、70B、70Cによって行われ、かつ既述
の第八の実施形態において基地局制御局40によって行
われる処理はその移動局70、70A、70B、70C
と移行元チャネルを形成する無線基地局とによって分散
される。
【0185】したがって、本実施形態によれば、チャネ
ル制御の形態に対する柔軟な適応が可能となり、かつ基
地局制御局40の負荷が第八の実施形態に比べて軽減さ
れると共に、サービス品質が高く維持される。なお、本
実施形態では、補正係数RM は、移動局70、70A、
70B、70Cによって算出されている。
【0186】しかし、このような補正係数RM は、例え
ば、移動局70、70A、70B、70Cと無線基地局
42-1に備えられた制御部43-1とが下記の通りに連係
することによって求められてもよい。・ 移動局70、
70A、70B、70Cは、補正係数RM を算出せず、
その補正係数RM に代えて「新たな伝送速度」と「先行
して適用されていた伝送速度」とを「速度更新通知」に
付加する。
【0187】・ 制御部43-1は、この「速度更新通
知」に含まれるこれらの伝送速度に基づいて補正係数R
M を算出し、かつ通信リンク53を介して基地局制御局
40宛に、この補正係数RM を含む「速度更新通知」を
送出する。また、上述した第八ないし第十の実施形態で
は、伝送速度が監視されるべき頻度や時点が何ら具体的
に示されていない。
【0188】しかし、このような頻度や時点について
は、本発明が適用される場合であっても、他の無線チャ
ネルに生じる干渉が許容される程度に少ない限り、如何
なるものであってもよい。また、上述した第九および第
十の実施形態では、それぞれ無線基地局42-1と移動局
70、70A、70B、70Cとが自発的に「速度更新
通知」を送出している。
【0189】しかし、このような「速度更新通知」は、
基地局制御局40に備えられた制御部41がチャネル制
御の手順に基づいて発する「問い合わせ」に応じて、無
線基地局42-1や移動局70、70A、70B、70C
によって発せられてもよい。さらに、上述した各実施形
態では、CDMA方式が適用された移動通信システムに
おいてソフトハンドオフを達成する一連のチャネル制御
に本発明が適用されている。
【0190】しかし、本発明は、このようなCDMA方
式に代えてTDMA方式、FDMA方式その他の如何な
る多元接続方式が適用された移動通信システムにも同様
に適用が可能である。また、本発明は、上述したソフト
ハンドオフが行われる移動通信システムに限定されず、
移行先ゾーンを形成する無線基地局が送信を行う移行先
チャネルの送信電力が無用に大きい場合にその移行先チ
ャネル以外の無線チャネルに生じる干渉の程度につい
て、何らかの軽減が図られ、かつハンドオフを伴う通信
サービスの提供を行うならば、如何なる移動通信システ
ムにも適用が可能である。
【0191】さらに、上述した各実施形態では、基地局
制御局40の主導の下でチャネル制御が行われ、かつ公
衆通信網51を介して収容された端末が発信元あるいは
着信先となるべき呼が生起する移動局70、70A〜7
0Cに対して、ハンドオフを伴う通信サービスが提供さ
れている。しかし、本発明は、このような公衆通信網5
1に接続された移動通信システムに限定されず、例え
ば、所定の無線ゾーンに位置する移動局の相互間のみに
おける所望の通話信号や伝送情報の伝送を可能とする移
動通信システムにも同様に適用が可能である。
【0192】また、上述した各実施形態では、複数の無
線基地局42-1〜42-Nが個別に形成する無線ゾーン4
2Z-1〜42Z-Nにかかわるチャネル制御を主導的に行
う基地局制御局40に、本発明が適用されている。しか
し、本発明は、何らかの通信リンクを介して相互に、か
つ直接連係する複数の無線基地局から構成される移動通
信システムにも、これらの無線基地局によって行われる
分散処理を実現するために適用されてもよい。
【0193】さらに、上述した各実施形態では、移行先
チャネルの送信電力は、その移行先チャネルの送信が開
始された時点を起点として段階的に大きな値に更新され
ている。しかし、このような移行先チャネルの送信電力
の値が段階的に大きな値に更新される処理が開始される
べき時点は、移行先チャネルに移行すべき移動局によっ
て無線基地局や基地局制御局宛に通知される下記のメッ
セージとして与えられてもよい。
【0194】・ 「この移行先チャネルの送信電力が増
減されるべき旨」の要求を示すメッセージ ・ 移行先チャネルを介して該当する移動局に到来した
受信波のレベル(伝送品質)その他の状態を示すメッセ
ージ ・ チャネル制御の手順に基づいて移動局によって識別
された所定の事象を示すメッセージ また、上述した各実施形態では、移行先チャネルの送信
電力は段階的に大きな値に更新され、その過程では、何
ら小さな値に更新されていない。
【0195】しかし、本発明では、移行先チャネルの送
信電力は、チャネル制御の効率や達成されるべき通信サ
ービスの品質の低下が許容される程度である限り、例え
ば、一時的に小さな値に更新されてもよい。さらに、上
述した各実施形態では、移行元チャネルと移行先チャネ
ルとが共に音声系の通話サービスに供される通話チャネ
ルに適用されている。
【0196】しかし、このような通話チャネルは、例え
ば、画像やデータの伝送に供される無線チャネルであっ
てもよい。また、上述した各実施形態では、移行先チャ
ネルの送信が開始される時点で適用されるべき送信電力
の初期値の具体的な値が示されていない。しかし、この
ような送信電力の初期値については、個々の移動局が送
信することができる最小値以上であり、かつゾーン構
成、これらの移動局の地理的な分布およびトラヒックの
分布に適応した値として与えられる限り、予めフィール
ドテスト、理論やシミュレーションの何れかに基づいて
求められた如何なる値であってもよく、かつ従来例と同
様に設定された初期値であってもよい。
【0197】
【発明の効果】上述したように請求項1、22〜25に
記載の発明では、移行先ゾーンを形成する無線基地局が
送信すべき無線チャネルの送信電力が過大であることに
起因する無用な干渉や妨害が抑圧され、あるいは回避さ
れる。また、請求項2、7、28に記載の発明では、チ
ャネル制御の効率が高く維持され、かつ上述した送信電
力が無用に大きい値となることに起因する干渉や妨害の
発生が回避される。
【0198】さらに、請求項3、26に記載の発明で
は、移行先ゾーンの候補あるいはその移行先ゾーンを形
成する無線基地局と移動局との距離が短いにもかかわら
ず、地形や地物の分布に起因する損失やマルチパスの発
生に応じて無線伝送路の伝送品質が低い値となる場合で
あっても、送信電力の無用な増加によって生じる干渉や
妨害の発生が回避される。
【0199】また、請求項4に記載の発明では、移行先
ゾーンの候補あるいはその移行先ゾーンでは、移動局に
対する送信は、無用に遅延することなく、その移動局と
の間に形成される無線伝送路の伝送品質に柔軟に適応し
た送信電力で速やかに行われる。さらに、請求項5、2
7に記載の発明では、ハンドオフの効率が高めれられ
る。
【0200】また、請求項6に記載の発明では、チャネ
ル制御の負荷が軽減され、かつ無線基地局が自局によっ
て並行して送信されるべき無線チャネルの送信電力の管
理を含むチャネル制御を柔軟に行うことが可能となる。
さらに、請求項8に記載の発明では、マルチメディア通
信システムに対する本発明の適用が可能となる。
【0201】また、請求項9に記載の発明では、チャネ
ル制御の効率が高められ、かつ無線基地局は、自局によ
って並行して送信されるべき無線チャネルの送信電力の
管理を含むチャネル制御を自立的に行うことができる。
さらに、請求項10に記載の発明では、チャネル制御の
効率が高められ、かつ移動局は、自局が受信すべき伝送
情報の伝送速度をチャネル制御の過程で自立的に識別
し、あるいは管理することができる。
【0202】また、請求項11に記載の発明では、移動
局とその移動局が移行すべき移行先ゾーンを形成する無
線基地局との距離が必ずしも一定ではないにもかかわら
ず、この無線基地局が送信すべき送信電力の値が予め決
められた値に設定される従来例に比べて、その送信電力
が過大であることに起因する無用な干渉や妨害が抑圧さ
れ、あるいは回避される。
【0203】さらに、請求項12に記載の発明では、チ
ャネル制御の効率が高く維持され、かつ移行先ゾーンを
形成する無線基地局によって送信される送信波の送信電
力が過大であることに起因する無用な干渉や妨害が抑圧
され、あるいは回避される。
【0204】また、請求項13に記載の発明では、移動
局の相対距離が短いにもかかわらず、その移動局との間
に形成される無線伝送路の伝送品質が地形や地物の分布
に起因する損失やマルチパスの発生に応じて低い値とな
る場合であっても、上述した送信電力の無用な増加に起
因する干渉や妨害の発生が回避される。さらに、請求項
14に記載の発明では、基地局制御局は、移行先ゾーン
を形成する無線基地局によって送信が行われるべき無線
チャネルの送信電力の算定を目的として、各無線基地局
において送信が行われている無線チャネルの送信電力を
把握しなくてもよい。
【0205】また、請求項18に記載の発明では、移行
先ゾーンを形成する無線基地局宛に送信が行われるべき
無線チャネルの送信電力については、無線端末装置が自
立的に、あるいは本発明にかかわる無線端末装置と何ら
協調することなく更新されることの回避が可能となる。
さらに、請求項19に記載の発明では、移行先ゾーンを
形成する無線基地局の相対距離が大きい場合であって
も、その無線基地局との連係の下で導通試験、あるいは
この無線基地局を移行先として確定する処理が速やかに
行われる。
【0206】また、請求項20に記載の発明では、移行
先ゾーンを形成する無線基地局あるいはその無線基地局
の上位局として設置された基地局制御局は、本発明にか
かわる無線端末装置によって実体的に求められた移行先
ゾーンの伝送品質に基づいて送信電力を確度高く算定す
ることができる。さらに、請求項21に記載の発明で
は、移行先ゾーンを形成する無線基地局あるいはその無
線基地局の上位局として設置された基地局制御局は、本
発明にかかわる無線端末装置にによって求められた伝送
速度に基づいて送信電力を確度高く算定することができ
る。
【0207】したがって、これらの発明が適用された移
動通信システムでは、完了呼の通話品質や伝送品質が良
好に維持され、かつ共通の周波数帯に並行して形成され
得る無線チャネルの数(システム容量)、あるいは所望
の伝送品質で並行して伝送され得る情報の情報量が高め
られる。さらに、このような移動通信システムでは、無
線周波数の利用効率が高められるので、ランニングコス
トの削減とサービス品質の向上とが図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる基地局制御装置の原理ブロッ
ク図である。
【図2】本発明にかかわる無線基地局装置の原理ブロッ
ク図である。
【図3】本発明にかかわる無線端末装置の原理ブロック
図である。
【図4】本発明の実施形態を示す図である。
【図5】本発明の第一の実施形態の動作フローチャート
である。
【図6】本発明の第一の実施形態の動作を説明する図で
ある。
【図7】本実施形態における移行先チャネルの送信電力
の変化を示す図(1) である。
【図8】本実施形態における移行先チャネルの送信電力
の変化を示す図(2) である。
【図9】本発明の第二の実施形態の動作を説明する図で
ある。
【図10】本発明の第三ないし第五の実施形態の動作フ
ローチャートである。
【図11】本発明の第三の実施形態の動作を説明する図
である。
【図12】本発明の第四の実施形態の動作を説明する図
である。
【図13】本発明の第五の実施形態の動作を説明する図
である。
【図14】本発明の第六の実施形態の動作フローチャー
トである。
【図15】本発明の第六の実施形態の動作を説明する図
(1) である。
【図16】本発明の第六の実施形態の動作を説明する図
(2) である。
【図17】本発明の第七の実施形態の動作フローチャー
トである。
【図18】本発明の第七の実施形態の動作を説明する図
(1) である。
【図19】本発明の第七の実施形態の動作を説明する図
(2) である。
【図20】図20は、CDMA方式が適用された移動通
信システムの構成例を示す図である。
【符号の説明】
10,30,42,60 無線基地局 11,60Z 無線ゾーン 12,20,70,70A,70B,70C 移動局 13,23,32 チャネル制御手段 14 通信路形成手段 15,16,17 伝送速度監視手段 21,31 無線インタフェース手段 22,30,50 基地局制御局 41,43,57,63 制御部 51 公衆通信網 52 局間リンク 53 通信リンク 54 網インタフェース部 55 基地局対応部 56 選択合成部 61 アンテナ 62 送受信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 昌一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 辻 匡人 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 加藤 俊雄 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 渡辺 昌俊 神奈川県横浜市港北区綱島四丁目3番1号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 5K022 EE01 EE12 EE21 EE31 5K067 AA03 CC10 DD27 DD44 EE02 EE10 EE16 EE24 GG08 GG09 JJ36 JJ39

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数Nの無線基地局と連係し、これらの
    無線基地局が個別に形成する無線ゾーンの何れかに位置
    する移動局に生起した呼について、チャネル制御を行う
    チャネル制御手段と、 前記チャネル制御手段によって行われるチャネル制御の
    配下で、前記移動局に生起した完了呼について、通話に
    適用されるべき無線チャネルを含む通信路を形成する通
    信路形成手段とを備えた基地局制御装置において、 前記チャネル制御手段は、 前記複数Nの無線基地局の内、前記移動局に生起した完
    了呼のハンドオフの以降先ゾーンの候補、あるいはその
    移行先ゾーンを形成する無線基地局に新たに割り付けら
    れた無線チャネルの送信電力を時系列の順に大きな値に
    更新することを特徴とする基地局制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基地局制御装置におい
    て、 チャネル制御手段は、 新たに割り付けられた無線チャネルの送信電力が更新さ
    れるべき時点と、この時点にその送信電力が更新される
    べき増分との双方あるいは何れか一方を自立的に得るこ
    とを特徴とする基地局制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の基地局
    制御装置において、 チャネル制御手段は、 新たに割り付けられた無線チャネルについて、送信が開
    始されたときに、複数Nの無線基地局の内、ハンドオフ
    の移行元ゾーンを形成する無線基地局を介してそのハン
    ドオフが行われるべき移動局にその旨を通知し、この通
    知に対する応答がその移動局から移行先ゾーンの候補あ
    るいは移行先ゾーンを形成する無線基地局を介して受信
    される度に送信電力を更新することを特徴とする基地局
    制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の基地局
    制御装置において、チャネル制御手段は、新たに割り付
    けられた無線チャネルについて、送信が開始されたとき
    に、複数Nの無線基地局の内、ハンドオフの移行元ゾー
    ンを形成する無線基地局を介してそのハンドオフが行わ
    れるべき移動局にその旨を通知し、この通知に対する応
    答がその移動局から移行元ゾーンを形成する無線基地局
    を介して受信される度に送信電力を更新することを特徴
    とする基地局制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4の何れか1項に
    記載の基地局制御装置において、 チャネル制御手段は、 複数Nの無線基地局の内、移行元ゾーンを形成する無線
    基地局に移動局から到来する受信波のレベルと、その移
    動局から移行先ゾーンを形成する無線基地局に並行して
    到来する受信波のレベルとの比と、この移動局に割り付
    けられた無線チャネルに移行元ゾーンを形成する無線基
    地局が送信している送信電力との積以上に、新たに割り
    付けられた無線チャネルの送信電力を設定することを特
    徴する基地局制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の基地局制御装置におい
    て、 チャネル制御手段は、 移動局に割り付けられた無線チャネルに移行元ゾーンを
    形成する無線基地局が送信している送信電力がその無線
    基地局によって通知され、この送信電力を新たなに割り
    付けられた無線チャネルの送信電力の設定に適用するこ
    とを特徴とする基地局制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項4の何れか1項に
    記載の基地局制御装置において、 チャネル制御手段は、 移動局が移行先ゾーンを確定するためにその移動局に到
    来すべき受信波の値である規定レベルが与えられ、かつ
    複数Nの無線基地局の内、この移行先ゾーンを形成する
    無線基地局から移動局に到来した受信波のレベルが移行
    元ゾーンを形成する無線基地局を介して通知されると共
    に、これらの規定レベルと受信波のレベルとの比と、新
    たに割り付けられた無線チャネルにその移行先ゾーンを
    形成する無線基地局が送信している送信電力との積以上
    にこの無線チャネルの送信電力を設定することを特徴と
    する基地局制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7の何れか1項に
    記載の基地局制御装置において、 伝送情報が移動局宛に無線伝送されるべき伝送速度を監
    視する伝送速度監視手段を備え、 チャネル制御手段は、 前記伝送速度監視手段によって監視された伝送速度に比
    例した値に、新たに割り付けられ無線チャネルの送信電
    力を設定することを特徴とする基地局制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項7の何れか1項に
    記載の基地局制御装置において、 複数Nの無線基地局の内、移行元ゾーンを形成する無線
    基地局によって与えられ、その無線基地局が移動局宛に
    伝送情報を無線伝送すべき伝送速度を得る伝送速度監視
    手段を備え、 チャネル制御手段は、 前記伝送速度監視手段によって得られた伝送速度に比例
    した値に、新たに割り付けられた無線チャネルの送信電
    力を設定することを特徴とする基地局制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項7の何れか1項
    に記載の基地局制御装置において、 複数Nの無線基地局の内、移行元ゾーンを形成する無線
    基地局を介して移動局から与えられ、この無線基地局か
    らその移動局宛に伝送情報が無線伝送されるべき伝送速
    度を得る伝送速度監視手段を備え、 チャネル制御手段は、 前記伝送速度監視手段によって得られた伝送速度に比例
    した値に、新たに割り付けられた無線チャネルの送信電
    力を設定することを特徴とする基地局制御装置。
  11. 【請求項11】 移動局が位置し得る地域に無線ゾーン
    を形成し、その無線ゾーンとこの移動局が送受すべき伝
    送情報との整合をとる無線インタフェース手段と、 基地局制御局と連係し、かつ前記無線インタフェース手
    段によって形成された無線ゾーンにかかわるチャネル制
    御をその基地局制御局の主導の下で行うチャネル制御手
    段とを備えた無線基地局装置において、 前記チャネル制御手段は、 自局が形成する無線ゾーンが前記移動局に生起した完了
    呼のハンドオフの移行先ゾーンの候補、あるいはその移
    行先ゾーンに該当するときに、その移動局に新たに割り
    付けられた無線チャネルの送信電力を時系列の順に大き
    な値に更新することを特徴とする無線基地局装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の無線基地局装置に
    おいて、 チャネル制御手段は、 新たに割り付けられた無線チャネルの送信電力が更新さ
    れるべき時点と、この時点にその送信電力が更新される
    べき増分との双方あるいは何れか一方を自立的に得るこ
    とを特徴とする無線基地局装置。
  13. 【請求項13】 請求項11または請求項12に記載の
    無線基地局装置において、 チャネル制御手段は、 新たに割り付けられた無線チャネルについて、送信を開
    始したときに、移動局にその旨を通知し、この通知に対
    する応答がその移動局から受信される度に送信電力を更
    新することを特徴とする無線基地局装置。
  14. 【請求項14】 移動局が位置し得る地域に無線ゾーン
    を形成し、その無線ゾーンとこの移動局が送受すべき伝
    送情報との整合をとる無線インタフェース手段と、 基地局制御局と連係し、かつ前記無線インタフェース手
    段によって形成された無線ゾーンにかかわるチャネル制
    御をその基地局制御局の主導の下で行うチャネル制御手
    段とを備えた無線基地局装置において、 前記チャネル制御手段は、 自局が形成する無線ゾーンに前記無線インタフェース手
    段を介して送信が行われている個々の無線チャネルにつ
    いて、前記基地局制御局宛に前記チャネル制御の手順に
    基づいて送信電力を通知することを特徴とする無線基地
    局装置。
  15. 【請求項15】 移動局が位置し得る地域に無線ゾーン
    を形成し、その無線ゾーンとこの移動局が送受すべき伝
    送情報との整合をとる無線インタフェース手段と、 基地局制御局と連係し、かつ前記無線インタフェース手
    段によって形成された無線ゾーンにかかわるチャネル制
    御をその基地局制御局の主導の下で行うチャネル制御手
    段とを備えた無線基地局装置において、 前記チャネル制御手段は、 前記無線インタフェース手段を介して前記移動局から通
    知され、かつ自局が送信していない無線チャネルを介し
    てその移動局に到来した受信波のレベルを前記基地局制
    御局宛に通知することを特徴とする無線基地局装置。
  16. 【請求項16】 移動局が位置し得る地域に無線ゾーン
    を形成し、その無線ゾーンとこの移動局が送受すべき伝
    送情報との整合をとる無線インタフェース手段と、 基地局制御局と連係し、かつ前記無線インタフェース手
    段によって形成された無線ゾーンにかかわるチャネル制
    御をその基地局制御局の主導の下で行うチャネル制御手
    段とを備えた無線基地局装置において、 前記チャネル制御手段は、 前記無線インタフェース手段を介して前記移動局に送信
    され、その移動局が受信すべき伝送情報の伝送速度を前
    記基地局制御局宛に通知することを特徴とする無線基地
    局装置。
  17. 【請求項17】 移動局が位置し得る地域に無線ゾーン
    を形成し、その無線ゾーンとこの移動局が送受すべき伝
    送情報との整合をとる無線インタフェース手段と、 基地局制御局と連係し、かつ前記無線インタフェース手
    段によって形成された無線ゾーンにかかわるチャネル制
    御をその基地局制御局の主導の下で行うチャネル制御手
    段とを備えた無線基地局装置において、 前記チャネル制御手段は、 前記無線インタフェース手段を介して前記移動局から通
    知され、その無線インタフェースによって送信され、こ
    の移動局が受信すべき伝送情報の伝送速度を前記基地局
    制御局宛に通知することを特徴とする無線基地局装置。
  18. 【請求項18】 個別に無線ゾーンを形成する複数の無
    線基地局の何れかとの間に無線伝送路を形成し、その無
    線伝送路を介して伝送情報を送受する無線インタフェー
    ス手段と、 前記無線インタフェース手段およびその無線インタフェ
    ース手段によって形成された無線伝送路を介して前記無
    線基地局と連係し、自局に生起した呼のチャネル制御を
    行うチャネル制御手段とを備えた無線端末装置におい
    て、 前記チャネル制御手段は、 自局に生起した完了呼が存続する期間に移行先ゾーンの
    下りのリンクの伝送品質を監視し、その伝送品質が所定
    の閾値を下回るときに、前記無線基地局の内、この移行
    先ゾーンを形成する無線基地局宛に、前記無線インタフ
    ェース手段を介してその旨を示す応答を送出することを
    特徴とする無線端末装置。
  19. 【請求項19】 個別に無線ゾーンを形成する複数の無
    線基地局の何れかとの間に無線伝送路を形成し、その無
    線伝送路を介して伝送情報を送受する無線インタフェー
    ス手段と、 前記無線インタフェース手段およびその無線インタフェ
    ース手段によって形成された無線伝送路を介して前記無
    線基地局と連係し、自局に生起した呼のチャネル制御を
    行うチャネル制御手段とを備えた無線端末装置におい
    て、 前記チャネル制御手段は、 自局に生起した完了呼が存続する期間に移行先ゾーンの
    下りのリンクの伝送品質を監視し、その伝送品質が所定
    の閾値を下回るときに、前記無線基地局の内、移行元ゾ
    ーンを形成する無線基地局宛に、前記無線インタフェー
    ス手段を介してその旨を示す応答を送出することを特徴
    とする無線端末装置。
  20. 【請求項20】 個別に無線ゾーンを形成する複数の無
    線基地局の何れかとの間に無線伝送路を形成し、その無
    線伝送路を介して伝送情報を送受する無線インタフェー
    ス手段と、 前記無線インタフェース手段およびその無線インタフェ
    ース手段によって形成された無線伝送路を介して前記無
    線基地局と連係し、自局に生起した呼のチャネル制御を
    行うチャネル制御手段とを備えた無線端末装置におい
    て、 前記チャネル制御手段は、 自局に生起した完了呼が存続する期間に移行先ゾーンの
    下りのリンクの伝送品質を監視し、前記無線基地局の
    内、移行元ゾーンを形成する無線基地局宛にこの伝送品
    質を通知することを特徴とする無線端末装置。
  21. 【請求項21】 個別に無線ゾーンを形成する複数の無
    線基地局の何れかとの間に無線伝送路を形成し、その無
    線伝送路を介して伝送情報を送受する無線インタフェー
    ス手段と、 前記無線インタフェース手段およびその無線インタフェ
    ース手段によって形成された無線伝送路を介して前記無
    線基地局と連係し、自局に生起した呼のチャネル制御を
    行うチャネル制御手段とを備えた無線端末装置におい
    て、 前記チャネル制御手段は、 自局に完了呼が生起し、あるいはその完了呼が存続する
    期間に在圏する無線ゾーンの下りのリンクを介して伝送
    情報を受信すべき伝送速度を求め、前記無線基地局の
    内、この無線ゾーンを形成する無線基地局宛にその伝送
    速度を通知することを特徴とする無線端末装置。
  22. 【請求項22】 第一の無線基地局および第二の無線基
    地局と、これらの第一の無線基地局および第二の無線基
    地局装置の通信チャネルの設定を行う無線基地局制御装
    置とを備えた移動通信システムにおいて、 前記第一の無線基地局と前記通信中の移動局が、前記第
    二の無線基地局へハンドオフを行う場合に、その第二の
    無線基地局に設定するこの移動局用の下り通信チャネル
    の送信電力をこの移動局からの受信信号に基づく前記送
    信電力制御が行われるまでの間初期送信電力値から段階
    的に大きく更新するチャネル制御手段を備えたことを特
    徴とする移動通信システム
  23. 【請求項23】 移動局のハンドオフ時にハンドオフ先
    となると共に、移動局からの受信信号に基づき、通信中
    のその移動局に対する下り通信信号の送信電力制御を行
    う機能を備えた無線基地局に対してその移動局への下り
    通信チャネルを設定する無線基地局制御装置において、 前記ハンドオフ先となる無線基地局に対して、前記下り
    通信チャネルの送信電力を初期送信電力値から段階的に
    大きく更新するように制御するチャネル制御手段を備え
    たことを特徴とする無線基地局制御装置。
  24. 【請求項24】 移動局からの受信信号に基づき、通信
    中のその移動局に対する下り通信信号の送信電力制御を
    行う機能を備えた無線基地局において、前記移動局にハ
    ンドオフ用として割り当てる通信チャネルの送信電力を
    この移動局からの受信信号に基づく前記送信電力制御が
    行われるまでの間初期送信電力値から段階的に大きく更
    新するチャネル制御手段を備えたことを特徴とする無線
    基地局。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載の無線基地局におい
    て、 チャネル制御手段は、 移動局からの受信信号に基づく送信電力制御が開始され
    る前であっても通信チャネルの送信が開始された後所定
    の時点が経過する時点と、その通信チャネルの送信電力
    が所定の送信電力値に達する時点との何れかの時点で前
    記更新を中止することを特徴とする無線基地局。
  26. 【請求項26】 移動局からの受信信号に基づき、その
    通信中の前記移動局に対する下り通信信号の送信電力制
    御を行う機能を備えた第一の無線基地局および第二の無
    線基地局と、 前記第一の無線基地局および前記第二の無線基地局のチ
    ャネル制御を行う無線基地局制御装置とを備えた移動通
    信システムにおいて、 前記第一の無線基地局と通信中の移動局のハンドオフ先
    として、前記第二の無線基地局が選択され、その第二の
    無線基地局からこの移動局に対して下り通信信号の送信
    が開始される場合に、その開始の通知を前記第一の無線
    基地局を介して通知する通知手段と、 前記通知に対する前記通信中の移動局からの応答を受信
    する受信手段と、 前記応答により、前記下り通信信号の送信電力を増加す
    べきか否かを判定し、増加すべき場合には、前記送信電
    力を所定レベル高く更新するチャネル制御手段と、 を備えたことを特徴とする移動通信システム。
  27. 【請求項27】 通信中の移動局からの受信信号に基づ
    き、その移動局に対する下り通信信号の送信電力制御を
    行うと共に、この移動局から自局および周辺基地局から
    の受信信号の状態報告信号を受信する基地局を備えた移
    動通信システムにおいて、 ハンドオフ時に、前記状態報告信号を用いて、ハンドオ
    フ元基地局からの信号の伝搬損失とハンドオフ先基地局
    からの信号の伝搬損失との差分を求め、その差分と前記
    ハンドオフ元の下り通信信号の送信電力値によりハンド
    オフ先基地局の下り通信信号の初期送信電力値を設定
    し、前記初期送信電力値から段階的に送信電力を大きく
    更新するチャネル制御手段を備えたことを特徴とする移
    動通信システム。
  28. 【請求項28】 通信中の移動局からの受信信号に基づ
    き、その移動局に対する下り通信信号の送信電力制御を
    行うと共に、この移動局から周辺基地局からの受信信号
    の状態報告信号を受信する基地局を備えた移動通信シス
    テムにおいて、 ハンドオフ時に、前記状態報告信号を用いて、ハンドオ
    フ先基地局から移動局までの伝送路の伝搬損失を求め、
    ハンドオフ先基地局の下りの初期送信電力値を前記伝搬
    損失を考慮して設定するチャネル制御手段を備えたこと
    を特徴とする移動通信システム。
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