JPH11340382A - 集積回路モジュール用放熱板及びその製造方法 - Google Patents

集積回路モジュール用放熱板及びその製造方法

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JPH11340382A
JPH11340382A JP10146202A JP14620298A JPH11340382A JP H11340382 A JPH11340382 A JP H11340382A JP 10146202 A JP10146202 A JP 10146202A JP 14620298 A JP14620298 A JP 14620298A JP H11340382 A JPH11340382 A JP H11340382A
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敬一 杉山
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栄 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サブボードからの高さが異なる発熱素子に対
して精度良く面接触し、電子機器の昇温を抑制する集積
回路モジュール用放熱板を提供する。 【構成】 この放熱板は、ブランクを鍛造成形で減肉し
た厚みをもつ主面部28から単数又は複数の隆起部2
5,26が盛り上げられており、鍛造成形時に同時成形
された複数の放熱フィン20aを備えている。また、鍛
造成形によって側方に張り出した部分に、爪部23及び
ガイド溝24が形成されている。蓋体30との間でサブ
ボード10を挟んでモジュールを組み立てたとき、主面
部28及び隆起部25,26に発熱源となる電子機器1
2,13,18が面接触する。 【効果】 主面部28,隆起部25,26,放熱フィン
20aが鍛造で同時に成形されるため、歪みが少なく平
面度の高い主面27をもち、発熱源12,13,18か
ら放熱フィン20aへの熱伝達が促進され、高い冷却能
を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発熱量の大きな複数の
電子部品を搭載した集積回路モジュールに適した放熱板
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の高性能化,多機能化に伴って
プリント基板上での設計も複雑になってきている。半導
体デバイス,IC等のチップも多種多様で高密度に搭載
され、各チップ間の配線も複雑化してきている。多様の
チップを搭載し配線するためには、表面積が限られたプ
リント基板では対応できない。そこで、マザーボードに
サブボードを直立させることにより、基板面積を大きく
する手段が採用されている。最近では、各種チップを搭
載させたサブボードをモジュール化し、これをマザーボ
ードに装着する方式が採用されている。発熱量の大きな
集積回路を搭載したモジュール(以下、集積回路モジュ
ールという)では、稼動時の集積回路が定格温度を超え
ないように冷却する必要があり、集積回路をヒートシン
クに接触させている。また、他の機器との接触による破
損を避けるため、箱型のカセットに集積回路モジュール
を収容している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の集積回路モジュ
ールでは、発熱量の大きな集積回路が通常1個搭載され
ているだけである。そのため、発熱源となる集積回路に
面接触して熱を放散させる放熱板も、フラットなアルミ
ニウム板が,場合によっては背面側に放熱フィンを設け
たヒートシンクが使用されている。たとえば、特開昭5
9−225591号公報では、部分的な鍛造成形で放熱
フィンを一体成形することが開示されている。しかし、
電子機器の高性能化,多機能化に伴ってモジュールのサ
ブボードに搭載されるチップも、発熱量が大きく、複数
個搭載されることもある。この点、従来のヒートシンク
では、平面度が十分でないためサブボードとの間に十分
な間隙を取ることが要求される。たとえば、プレス等の
板金加工によって板材を所定形状に成形したヒートシン
クでは成形時の応力が残留し易く、ヒートシンクに歪み
を発生させる残留応力となる。また、素材を部分的に鍛
造成形するとき、一層大きな応力が残留し易い。そのた
め、残留応力に起因する変形量を予め見込んで、ヒート
シンクの変形部がサブボード上の配線に接触しないよう
にサブボードからヒートシンクを離しており、実装密度
を高める上でのネックになっている。
【0004】残留応力に起因する悪影響を抑制するため
には、所定形状に押出したアルミニウム合金押出形材を
切削加工してヒートシンクとする方法を採用せざるを得
ない。しかし、この場合、切削量が多くなり、また歪み
を抑制するため切削速度に上限が設定され、本来生産性
の悪い切削加工の生産性を一層低下させることになる。
そこで、本発明者等は、発熱部品と接触する隆起部及び
主面部を含めて鍛造加工で一度に成形し平面度を向上さ
せることにより、モジュールに搭載している複数の発熱
部品を効率よく冷却できる放熱板を特願平9−2723
10号で提案した。本発明は、先願で提案した方法を更
に改良すべく検討を重ねた結果、鍛造成形時に放熱板の
背面側に放熱用フィンを複数押し出すことにより、放熱
用フィンと放熱板との間の板と一体になった主面部と同
じ肉厚の張出し部を成形し、発熱部に接触する主面及び
隆起部の平面度が高く、発熱部品を効率よく冷却する集
積回路モジュール用放熱板を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の集積回路モジュ
ール用放熱板は、その目的を達成するため、目標放熱板
よりも肉厚のブランクを鍛造成形で減肉して形成された
主面部と、減肉により生じるメタルフローで主面部から
盛り上げられた単数又は複数の隆起部と、同じくメタル
フローで背面側に押し出された複数のフィンと、同じく
メタルフローで側方に張り出された張出し部と、該張出
し部に形成されたガイド溝及び爪部を備え、蓋体との間
でサブボードを挟んでモジュールを組み立てたとき主面
部及び隆起部に発熱源となる電子部品が面接触すること
を特徴とする。ブランクとしては、純アルミニウム系の
圧延材が好ましい。複数の隆起部を設ける場合、同じ高
さ又は異なる高さの隆起部を成形できる。張出し部は、
主面部と同じ厚みに又は主面部より薄く減肉されたもの
何れであっても良い。
【0006】薄肉の張出し部にガイド溝を形成する方法
では、目標放熱板よりも厚いブランクを鍛造成形し、ブ
ランクの減肉により主面部を成形し、減肉により生じる
メタルフローで単数又は複数の隆起部を主面部から盛り
上げ、同じくメタルフローでブランクの側方に爪部用厚
肉部を除き薄肉の張出し部を成形し、同じくメタルフロ
ーでブランクの背面側に複数のフィンを押し出し、爪部
用厚肉部を部分的に突き抜き加工又は切削加工して爪部
を形成し、張出し部を所定幅で切断してガイド溝を形成
する。薄肉の張出し部に爪部及びガイド溝を形成する方
法では、目標放熱板よりも厚いブランクを鍛造成形し、
ブランクの減肉により主面部を成形し、減肉により生じ
るメタルフローで単数又は複数の隆起部を主面部から盛
り上げ、同じくメタルフローでブランクの側方に薄肉の
張出し部を成形し、同じくメタルフローでブランクの背
面側に複数のフィンを押し出し、一部を除いて張出し部
を所定幅で切断してガイド溝とし、前記一部を折り曲げ
ることにより爪部を形成する。主面部と同じ厚みに減肉
された張出し部から爪部及びガイド溝を形成する方法で
は、目標放熱板よりも厚いブランクを鍛造成形し、ブラ
ンクの減肉により主面部を成形し、減肉により生じるメ
タルフローで単数又は複数の隆起部を主面部から盛り上
げ、同じくメタルフローでブランクの側方に主面部と同
じ肉厚の張出し部を成形し、同じくメタルフローでブラ
ンクの背面側に複数のフィンを押し出し、張出し部を切
削加工又は打抜きによる切除加工を施してガイド溝及び
爪部を形成する。
【0007】
【実施の形態】本発明に従った集積回路モジュールは、
たとえば図1に示すように電子部品11〜13が搭載さ
れたサブボード10を放熱板20に固着し、放熱板20
と蓋体30とで構成されるケーシングにサブボード10
を収容している。サブボード10の表裏両面には電子部
品11〜13の端子に接続された配線が形成されてお
り、各配線は複数の端子14を介してマザーボードに接
続される。サブボード10四隅の角部近傍に穿設された
孔部15,15・・には、放熱板20に立設した固着ピ
ン21,21・・が挿通される。また、サブボード10
の中央部両側には、放熱板20に立設したピン22,2
2・・が挿通されるピン孔16,16・・が形成されて
いる。ピン孔16,16・・にピン22,22・・を差
し通し、サブボード10から突出するピン22,22・
・の先端に押圧バネ17,17を掛けるとき、押圧バネ
17,17の弾撥力で電子部品11〜13が放熱板20
に押し付けられ、放熱板20にサブボード10が一体化
される。次いで、サブボート10から突出する固着ピン
21,21・・の先端を蓋体30の内面側に設けたピン
孔31,31・・に嵌め込むと、放熱板10と蓋体30
とが一体化され、サブボード10を内蔵したケーシング
となる。
【0008】放熱板20の側部背面側には、爪部23を
備えたガイド溝24が形成されている。他方、蓋体30
の内面両側にはロックアーム32,32を装着する係止
部33,33が設けられている。マザーボードに立設さ
れたレールに沿ってガイド溝24が摺動することによ
り、集積回路モジュールがマザーボードに装着され、ロ
ックアーム32,32がレール側の係合部に噛み合うこ
とにより固着される。固着自体は、常法に従ったもので
あるため本件明細書では説明を省略する。更に、放熱板
20の背面側には、複数の放熱フィン20a,20a・
・・が設けられている。放熱フィン20a,20a・・
・は、鍛造加工時にブランクが減肉されるときのメタル
フローで背面側からピン状に押し出されたものであり、
主面部28と一体になっている。サブボード10は、電
子部品11〜13の外の電子部品としてCPU18を備
えている。CPU18は、発熱量が特に大きく、非常に
多数の端子が引き出されることから、図2に示すように
内部配線したセラミック基板19に搭載され、セラミッ
ク基板19とサブボード10との間を配線している。そ
のため、他の発熱源である電子部品12,13との間に
高低差が生じる。
【0009】このように高低差のある電子部品12,1
3,CPU18を冷却するため、隆起部25,26を形
成した放熱板20をサブボード10の裏面側に配置す
る。CPU18は放熱板20の主面27に面接触し、電
子部品12,13が隆起部25,26の頂面に面接触す
る。隆起部25,26は、図2では同じ高さに設定して
いるが、CPU18と電子部品12,13との高低差に
応じ種々変更でき、隆起部25と26との間で高さを異
ならせても良い。本発明では、比較的厚肉のブランクを
鍛造して放熱板20に成形することにより、放熱フィン
20a,20a・・・及び隆起部25,26が一体にな
った放熱板20を得ている。すなわち、図3に示すよう
に、放熱板20の主面部28の肉厚t1 よりも厚い肉厚
0 をもつブランク40を鍛造して、主面部28を減肉
Δt(=t0 −t1)し、減肉分のメタルフローで主面
27から盛り上がった隆起部25,26及び背面から押
し出された放熱フィン20a,20a・・・を備えた中
間材41を一体成形する。中間材41の側部には、鍛造
時のメタルフローで側方に張出した部分42が形成され
る。
【0010】張出し部42は、主面部28より薄く減肉
されたもの或いは主面部28と同じ厚みに減肉されたも
のの何れであっても良い。また、張出し部42の一部に
爪部形成用の厚肉部43を残すようにブランク20を鍛
造成形することもできる。放熱フィン20aを成形する
ためには、形成しようとする放熱フィン20aの個数及
びピッチに対応して多数のフィン形成部が形成された金
型が使用される。爪部形成用厚肉部43をもつ中間材4
1から放熱板20を作製する場合、図4に示すように主
面部28と同じ高さの爪部用厚肉部43を残し、主面部
28の外側に張出し部42を成形した中間材41を用意
する。そして、厚肉部43の斜線で示した部分44を矢
印方向から突き抜くことにより爪部23が形成される。
除去部43は、切削加工によっても除去できる。爪部2
3を形成した後、張出し部42を点線に沿って切断する
と、ガイド溝24が形成される。
【0011】薄肉の張出し部42をもつ中間材41から
放熱板20を作製する場合、図5に示すように、鍛造成
形でブランク40の縁部に生じた薄肉の張出し部42を
切断する際に、ガイド溝24となる部分45を一定幅で
切断すると共に、爪部23になる部分46との間に切込
み47を入れる。切込み47は、張出し部42を切断し
た後で爪部用部分46を起こす際に、爪部用部分46の
変形がガイド溝用部分45の形状に影響を及ぼすことを
防止する。主面部28と同じ肉厚の張出し部42をもつ
中間材41から放熱板20を作製する場合、鍛造成形で
全体が同じ肉厚に薄肉化された立方体形状の中間材41
を用意する。中間材41に形成された張出し部42を図
6に破線で示すように切削又は切削と打抜き加工等の切
除加工を施し、爪部23及びガイド溝24を形成する。
張出し部42は、鍛造成形時に最も大きな加工を受けた
部分であり、主面部28に比べて比較的硬質であるため
切削加工し易い。そのため、切削又は打抜き等の切除加
工で形成された爪部23及びガイド溝24は、図5,図
6で形成された爪部23及びガイド溝24に比較して良
好な形状精度をもつ。
【0012】何れの場合も、放熱板20の背面側に形成
された放熱フィン20aは、主面部28と一体になって
いる。そのため、放熱板20とは別個にヒートシンクを
使用する場合にみられるような放熱板20とヒートシン
クとの間の接触不良が問題にならず、放熱フィン20内
部を伝播した熱が放熱フィン20a,20a・・で放出
される。すなわち、電子部品11〜13,18で発生し
た熱は、電子部品11〜13,18と面接触している放
熱板20の主面27及び隆起部25,26に伝達され、
放熱フィン20a,20a・・から効率よく放出され
る。したがって、発熱量の大きなCPU18であっても
定格温度を超えた動作がなくなり、故障や誤動作が防止
される。
【0013】ブランク40としては、たとえば1000
系−O材,A1050,A1060,A1070,A1
080,A1085,A1100,A1200,A1N
00,A1N30のように、アルミニウム合金の中でも
比較的軟質で熱伝導性の高い材料が好ましい。このよう
な材料をブランク40に用い鍛造成形すると、鍛造時の
応力がほとんどブランク40の変形として解放され、放
熱板20を変形させる原因となる残留応力が極めて少な
くなる。ブランク40は、主面27の平面度を高め、且
つ必要な隆起部25,26を成形する上から、10〜7
0%の加工率[(t0 −t1 )/t0 ×100(%)]
で中間材20に鍛造されることが好ましい。このような
加工率で鍛造加工すると、主面27の隆起部25,26
の間に位置する部分及び隆起部25,26の頂面の平面
度は、0.01mm以下になり、CPU18,電子部品
12,13に対して良好な面接触状態が得られる。なか
でも、隆起部25と26とのほぼ中間に位置する部分の
主面27は、十分な鍛造効果を受けて平面化されること
から、発熱量の大きなCPU18と面接触して放熱を促
進させるのに好適な表面状態になる。隆起部25,26
の周辺に位置する主面27も十分に平面化されるため、
サブボード10の背面側に設けられる配線や各種電子部
品との間の距離も適正に確保される。加工率が10%未
満では、ブランク40の十分な塑性変形が起こらず、隆
起部25,26の高さが不足し、加工時に加えられた応
力が主面27の平面度を低下させる残留応力となり易
い。逆に、70%を超える加工率では、ブランク40に
材料破断や亀裂を生じさせることにもなる。
【0014】鍛造成形で得られた放熱板20は、主面2
7や隆起部25,26の頂面が高い平面度をもってい
る。そのため、図2で示すようにサブボード10と放熱
板20とを組み合わせたとき、高さが異なるCPU1
8,電子部品12,13の何れに対しても主面27,隆
起部25,26が高精度に面接触する。したがって、C
PU18,電子部品12,13等で発生した熱が効率よ
く放熱板20に伝達され、放熱フィン20a,20a・
・に熱伝導されるため、CPU18,電子部品12,1
3等が定格温度を超えて加熱されることがない。また、
サブボード10,セラミック基板19と放熱板20との
間の距離が精度良く設定されるため、サブボード10や
セラミック基板19に設けられている配線が放熱板20
に接触することもない。その結果、高密度実装が可能に
なり、しかも電子回路モジュールは、発熱量の大きな電
子部品を搭載したものであっても、故障や誤動作を起こ
すことなく正常に作動する。
【0015】
【実施例】表1に示す各種アルミニウム合金から、50
mm×115mmで厚み7mmのブランク40を用意し
た。600トンの冷間鍛造プレスを用い、ブランク40
から隆起部25,26,張出し部42のある放熱板素材
を鍛造成形した。放熱板素材の主面部28は、高さ50
mm,幅100mm,厚み3.5mmに設定した。隆起
部25,26は15mm×15mmで主面27からの高
さ1.5mm,隆起部25,26のセンター間距離を8
5mmに設定した。放熱フィン20a,20a・・は、
径2mm,高さ20mm,ピッチ3mmで背面側に25
0本設けた。張出し部42は、2.5mmまで減肉する
もの(図4,5)及び主面部28と同じ厚み3.5mm
で幅6.5mmをもつもの(図6)の3通りに成形し
た。各張出し部42から5mm×2.5mm,高さ1m
mの爪部23及び幅6.5mm,深さ1mmのガイド溝
24を形成した。作製された放熱板20について、主面
27,隆起部25,26の歪みを調査した。歪み量δと
しては、図7に示すように一方の隆起部25を平盤に載
置し、他方の隆起部26の中心部の平盤面からの高さδ
を測定し、高さの実測値を採用した。何れの放熱板20
も、歪み量δが0.10mm以下の極めて小さな値を示
し、平面度に優れていることが判る。また、主面27も
同様な平滑表面になっていた。
【0016】
【0017】各放熱板20を集積回路モジュールに組み
込み、稼動時の昇温特性を室温20℃で集積回路モジュ
ールに通常用いられている送風機により冷却して比較調
査した。なお、発熱源としては、出力30WのCPU1
8を1個,出力6WのIC11〜13を3個搭載させ
た。集積回路モジュールを10時間連続して稼動させて
も、放熱板20の最高到達温度が60℃に止まってお
り、CPU18やIC11〜13が十分に冷却されてい
ることが判った。これに対し、プレス成形で得られた従
来の放熱板を同様に組み込んだ集積回路モジュールで
は、CPU18の定格温度を超える90℃まで放熱板が
加熱される状態が検出された。この対比から明らかなよ
うに、本発明に従って得られた放熱板20は、何れも十
分な冷却能をもち、CPU18やIC11〜13の正常
動作を保証していることが判る。
【0018】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の集積回
路モジュール用放熱板は、主面部,隆起部,放熱フィン
及び張出し部が鍛造成形によって一体成形されている。
主面部は鍛造時の減肉によって形成されているため、局
部的な加工圧力を加える従来のプレス加工等による板金
加工に比較して、ウネリや反り等がなく平面度に優れた
放熱板となる。また、鍛造加工時のメタルフローで放熱
フィンが押出し成形されているので、主面部から放熱フ
ィンへの熱伝導が促進される。したがって、主面部及び
隆起部が高精度で発熱部品と面接触することと相俟つ
て、電子部品の熱が効率よく放散され、故障や誤作動の
原因となる高温に電子部品が加熱されることもない。し
かも、形状精度も良好なため、サブボードを対向配置し
てモジュールを組み立てた場合、サブボード上の配線が
放熱板に接触する虞れが皆無となる。このように、本発
明の放熱板は、大容量の電子部品が高密度実装される電
子機器に適した放熱板として使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従った放熱板が組み込まれる集積回
路モジュールの分解斜視図
【図2】 集積回路モジュールの内部を示す断面図
【図3】 ブランクを鍛造して放熱板を製造する工程図
【図4】 爪部形成用厚肉部をもつ中間材から爪部及び
ガイド溝を形成する工程図
【図5】 張出し部を薄肉にした中間材から爪部及びガ
イド溝を形成する工程図
【図6】 主面部と同じ厚みの張出し部を成形した中間
材から爪部及びガイド溝を形成する工程図
【図7】 作製された放熱板の歪み量を測定する説明図
【符号の説明】
10:サブボード 11〜13:電子部品 14:
端子 15:孔部 16:ピン孔 17:押圧バネ 18:CPU
19:セラミック基板 20:放熱板 21:固着ピン 22:ピン 2
3:爪部 24:ガイド溝 25,26:隆起部
25a,26b:凹部 27:主面 28:主面部 29:ピン孔 20a:放熱フィン 30:蓋体 31:ピン孔 32:ロックアーム
33:係止部 40:ブランク 41:中間材 42:張出し部
43:爪部用厚肉部 44:除去部 45:ガイド溝用部分 46:爪部
用部分 47:切込み t0 :ブランクの肉厚 t1 :主面部の肉厚
δ:歪み量
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年6月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】ブランク40としては、たとえば1000
系−O材,A1050,A1060,A1070,A1
080,A1085,A1100,A1200,A1N
00,A1N30のように、アルミニウム合金の中でも
比較的軟質で熱伝導性の高い材料が好ましい。このよう
な材料をブランク40に用い鍛造成形すると、鍛造時の
応力がほとんどブランク40の変形として解放され、放
熱板20を変形させる原因となる残留応力が極めて少な
くなる。ブランク40は、主面27の平面度を高め、且
つ必要な隆起部25,26を成形する上から、10〜7
0%の加工率[(t0 −t1 )/t0 ×100(%)]
で中間材20に鍛造されることが好ましい。このような
加工率で鍛造加工すると、主面27の隆起部25,26
の間に位置する部分及び隆起部25,26の頂面の平面
度は、後述の実施例で示す通り高い精度が得られ、CP
U18,電子部品12,13に対して良好な面接触状態
が得られる。なかでも、隆起部25と26とのほぼ中間
に位置する部分の主面27は、十分な鍛造効果を受けて
平面化されることから、発熱量の大きなCPU18と面
接触して放熱を促進させるのに好適な表面状態になる。
隆起部25,26の周辺に位置する主面27も十分に平
面化されるため、サブボード10の背面側に設けられる
配線や各種電子部品との間の距離も適正に確保される。
加工率が10%未満では、ブランク40の十分な塑性変
形が起こらず、隆起部25,26の高さが不足し、加工
時に加えられた応力が主面27の平面度を低下させる残
留応力となり易い。逆に、70%を超える加工率では、
ブランク40に材料破断や亀裂を生じさせることにもな
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 網代 智之 東京都品川区東品川二丁目2番20号 日本 軽金属株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標放熱板よりも肉厚のブランクを鍛造
    成形で減肉して形成された主面部と、減肉により生じる
    メタルフローで主面部から盛り上げられた単数又は複数
    の隆起部と、同じくメタルフローで背面側に押し出され
    た複数のフィンと、同じくメタルフローで側方に張り出
    された張出し部と、該張出し部に形成されたガイド溝及
    び爪部を備え、蓋体との間でサブボードを挟んでモジュ
    ールを組み立てたとき主面部及び隆起部に発熱源となる
    電子部品が面接触することを特徴とする集積回路モジュ
    ール用放熱板。
  2. 【請求項2】 純アルミニウム系の圧延材をブランクと
    して使用する請求項1記載の集積回路モジュール用放熱
    板。
  3. 【請求項3】 張出し部が主面部より薄肉又は主面部と
    同じ肉厚である請求項1記載の集積回路モジュール用放
    熱板。
  4. 【請求項4】 隆起部の高さが相互に異なる請求項1〜
    3の何れかに記載の集積回路モジュール用放熱板。
  5. 【請求項5】 目標放熱板よりも厚いブランクを鍛造成
    形し、ブランクの減肉により主面部を成形し、減肉によ
    り生じるメタルフローで単数又は複数の隆起部を主面部
    から盛り上げ、同じくメタルフローでブランクの側方に
    爪部用厚肉部を除き薄肉の張出し部を成形し、同じくメ
    タルフローでブランクの背面側に複数のフィンを押し出
    し、爪部用厚肉部を部分的に突き抜き加工又は切削加工
    して爪部を形成し、張出し部を所定幅で切断してガイド
    溝を形成することを特徴とする集積回路モジュール用放
    熱板の製造方法。
  6. 【請求項6】 目標放熱板よりも厚いブランクを鍛造成
    形し、ブランクの減肉により主面部を成形し、減肉によ
    り生じるメタルフローで単数又は複数の隆起部を主面部
    から盛り上げ、同じくメタルフローでブランクの側方に
    薄肉の張出し部を成形し、同じくメタルフローでブラン
    クの背面側に複数のフィンを押し出し、一部を除いて張
    出し部を所定幅で切断してガイド溝とし、前記一部を折
    り曲げることにより爪部を形成することを特徴とする集
    積回路モジュール用放熱板の製造方法。
  7. 【請求項7】 目標放熱板よりも厚いブランクを鍛造成
    形し、ブランクの減肉により主面部を成形し、減肉によ
    り生じるメタルフローで単数又は複数の隆起部を主面部
    から盛り上げ、同じくメタルフローでブランクの側方に
    主面部と同じ肉厚の張出し部を成形し、同じくメタルフ
    ローでブランクの背面側に複数のフィンを押し出し、張
    出し部を切削加工してガイド溝及び爪部を形成すること
    を特徴とする集積回路モジュール用放熱板の製造方法。
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