JPH11340302A - 搬送装置及び基板処理装置 - Google Patents

搬送装置及び基板処理装置

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JPH11340302A
JPH11340302A JP11046697A JP4669799A JPH11340302A JP H11340302 A JPH11340302 A JP H11340302A JP 11046697 A JP11046697 A JP 11046697A JP 4669799 A JP4669799 A JP 4669799A JP H11340302 A JPH11340302 A JP H11340302A
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真也 田上
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達也 岩崎
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
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  • Multi-Process Working Machines And Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つのキャリアカセット内に厚さの異なる二
種類以上のガラス基板を収容した場合であっても、これ
らガラス基板を円滑に搬送及び処理することのできる搬
送装置及び基板処理装置を提供する。 【解決手段】 複数の被処理基板Gを水平方向に収容す
る収容カセットC内の被処理基板Gの厚さに応じて複数
の被処理基板Gを複数の群に分け、各群に属する被処理
基板Gに当該群に属する識別子を付与し、当該識別子に
基づき搬送手段による被処理基板Gの搬送等を制御する
制御機構を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばガラス基板
等の被処理基板上に塗布・現像処理を施す塗布・現像装
置等の基板処理装置及び主に基板処理装置等に用いられ
る搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】基板処理装置、例えば液晶表示装置(以
下、LCDと呼ぶ。)等に使われるガラス基板に塗布・
現像処理を施す装置では、LCD画面の基体となるガラ
ス基板は、一つの面が解放された立方体又は直方体のキ
ャリアカセットと呼ばれる収容カセット内にほぼ水平か
つ平行に並べて収容される。
【0003】そして、このキャリアカセットから塗布や
現像を行う装置ヘガラス基板を搬送する作業は搬送機構
が行う。
【0004】図17はこのような搬送機構とキャリアカ
セットとの関係を示した斜視図である。
【0005】搬送機構100は、例えばY、Z方向に移
動自在で、θ方向に回転自在であり、またX方向に対し
て進退自在なピンセット101を有する。
【0006】そして、まず搬送機構100が移動して、
キャリアカセットCの前面で停止する。
【0007】次に、Z方向に移動して所定のガラス基板
Gの下側の隙間の高さにピンセット101がくるように
位置合わせを行い(図17)、この状態でガラス基板
Gnとガラス基板Gn−1との間にピンセット101を
挿入する(図17)。
【0008】次いで、この状態でピンセット101を垂
直方向上向きに移動させてガラス基板G一枚をすくい上
げ(図17)、このガラス基板Gを載置したままピン
セット101をキャリアカセットC内から引き出してガ
ラス基板GnをキャリアカセットC内から取り出す(図
17)。そして、後続の工程ヘガラス基板Gを搬送す
るメインアーム(図示せず)に引き渡す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
塗布・現像処理装置では、異なる厚さのガラス基板Gが
同一の装置内で同時に処理される場合には、1つのキャ
リアカセットC内に異なる厚さのガラス基板Gが混在す
ることになる。
【0010】しかしながら、上述した搬送機構100が
このように異なる厚さのガラス基板Gが混在するキャリ
アカセットCに対して搬送動作を行う場合には、次のよ
うな問題がある。
【0011】第1に、LCD用ガラス基板Gは相当大型
であるため、キャリアカセットCに収容されたガラス基
板Gは撓みを生じるが、ガラス基板Gの厚さが異なると
その撓み量も異なる。従って、ガラス基板Gの厚さに応
じてピンセット101を出し入れする位置を設定しなけ
ればならないが、そのために例えばキャリアカセットC
内のガラス基板Gの厚さを検出する手段が必要となる、
という問題がある。
【0012】第2に、製品出荷の際にピンセット101
がガラス基板Gの上下間に形成された空間の中央の高さ
でキャリアカセットC内に出入りするように調節してい
るが、納入時の設置の際に搬送機構2とキャリアカセッ
トCとの位置関係がズレるため、設置後にこのズレを矯
正してアクセス位置を設定する必要がある。しかし、ガ
ラス基板Gの厚さが異なるとそのような設定を厚さ毎に
行う必要があるため、納入時の作業が非常に煩雑にな
る、という問題がある。特に、一般的な処理装置はキャ
リアカセットCを複数有するため、キャリアカセットC
毎にかつガラス基板Gの厚さ毎にそのような設定を行う
必要があり、納入時の作業は相当煩雑になる。 また、
前述したように異なる厚さのガラス基板Gが混在した
際、或いは異なる厚さのガラス基板Gがキャリアカセッ
トCにてこのような装置に例えば外部から搬送されてき
た場合、搬送位置の設定或いは装置内の各種の処理部で
の各種処理条件を設定しなおさなければならず、その設
定に係るメンテナンス時間の増大により、装置の稼働率
が低下してしまうという改善点を有していた。さらに、
設定ミスを一つでも生じていた場合、ガラス基板Gの搬
送の際、ガラス基板Gが装置内の筐体等に接触したり、
キャリアカセットCに衝突させたり等して破損し、歩留
まりを低下させたり、処理部での処理条件の設定ミスに
より、処理条件が変わってしまい処理の歩留まりを低下
させてしまうという問題があった。
【0013】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、例えば一つの収容カセット内に種別
の異なる被処理基板を収容した場合であっても、その種
別に応じた簡単な構成で収容カセット内等から被処理基
板を円滑に出し入れできる搬送装置及びその種別に応じ
た処理条件を設定し対応可能とした基板処理装置を提供
しようとするものである。また、本発明は、一つの収容
カセット内に種別の異なる被処理基板を収容した場合で
あっても、設置時のティーチングをできるだけ簡略化で
き、納入時の作業を軽減できる搬送装置を提供しようと
するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
複数の被処理基板を水平方向に収容する収容カセットを
複数載置するカセット載置部と、前記収容カセットに収
容された各被処理基板を水平方向に出し入れする搬送機
構と、前記被処理基板の厚さに応じて前記複数の被処理
基板を複数の群に分け、各群に属する被処理基板に当該
群に属する識別子を付与し、当該識別子に基づき前記搬
送手段による被処理基板の搬送を制御又は収納カセット
の垂直方向の移動量を制御する制御機構と、を具備する
ことを特徴とする。
【0015】請求項2の発明は、請求項1記載の搬送装
置であって、前記複数の群の内の所定の群ごとに、その
群に属する被処理基板を選択し搬送することを特徴とす
る。
【0016】請求項3の発明は、請求項1記載の搬送装
置であって、前記被処理基板の厚さに応じる撓み量及び
/又は被処理基板の厚みは、前記搬送機構に設けられた
検出機構で検出することを特徴とする。
【0017】請求項4の発明は、請求項1記載の搬送装
置であって、前記搬送機構は、被処理基板の厚み又は撓
み量に応じて垂直方向の移動距離を増加又は減少自在に
設定可能に構成されていることを特徴とする。
【0018】請求項5の発明は、請求項1記載の搬送装
置であって、前記複数の群の内の所定の群ごとに、その
群に属する被処理基板を選択し順次搬出し、搬出した順
に前記収容カセットに搬入することを特徴とする。
【0019】請求項6の発明は、種別の異なる複数の被
処理基板を水平方向に収容する収容カセットを載置する
カセット載置部と、前記収容カセットに収容された各被
処理基板を水平方向に出し入れする搬送機構と、前記種
別の異なる被処理基板における出し入れ位置の間の相対
的な位置関係を記憶する記憶手段と、少なくとも一の種
類の前記被処理基板に対する出し入れ位置を設定する設
定手段と、前記相対的な位置関係及び前記設定された出
し入れ位置に基づき、残りの種類の前記被処理基板に対
する出し入れ位置を決定する決定手段と、前記設定手段
による設定結果及び前記決定手段による決定結果に基づ
き、前記搬送機構による被処理基板の搬送又は収納カセ
ットの垂直方向の移動量を制御する制御機構と、を具備
することを特徴とする。
【0020】請求項7の発明は、請求項6記載の搬送装
置であって、前記設定手段及び前記決定手段は、前記搬
送機構が収容カセットに収容された被処理基板の上下間
に形成される空間の中央の高さで被処理基板の出し入れ
を行うよう、出し入れ位置を設定及び決定することを特
徴とする。
【0021】請求項8の発明は、請求項7記載の搬送装
置であって、前記設定手段及び前記決定手段は、上下の
被処理基板の種別が異なる場合には上下の被処理基板の
撓み量の平均値によって前記被処理基板の上下間に形成
される空間の中央の高さを規定することを特徴とする。
【0022】請求項9の発明は、種別の異なる複数の被
処理基板を水平方向に収容する収容カセットを載置する
カセット載置部と、前記収容カセットに収容された各被
処理基板を水平方向に出し入れする搬送機構と、前記収
容カセットに収容された前記被処理基板の撓み量を各種
別毎に算出する算出手段と、前記算出手段による算出結
果に基づき、前記種別の異なる被処理基板の各出し入れ
位置を決定する決定手段と、前記決定手段による決定結
果に基づき、前記搬送手段による被処理基板の搬送又は
収納カセットの垂直方向の移動量を制御する制御機構
と、を具備することを特徴とする。
【0023】請求項10の発明は、請求項9記載の搬送
装置であって、前記収容カセットに収容された前記被処
理基板の撓み量は、前記収容カセッ卜に収容された各被
処理基板における特定位置の撓み量を検出機構により検
出し、その検出された特定位置の撓み量に基づいて求め
られた、前記収容カセットに収容された前記被処理基板
に対する前記搬送機構の出し入れ位置における撓み量で
あることを特徴とする。
【0024】請求項11の発明は、請求項10記載の搬
送装置であって、前記検出手段が、前記収容カセットに
収容された被処理基板の存在を確認するセンサとしての
機能も有することを特徴とする。
【0025】請求項12の発明は、被処理基板に垂直方
向の位置を設定せしめて所定の処理を施す複数の処理部
と、複数の被処理基板を水平方向に収容する収容カセッ
トを載置するカセット載置部と、前記収容カセットに収
容された各被処理基板を水平方向に出し入れする搬送機
構と、この搬送機構を介して前記被処理基板を受け取っ
て前記複数の処理部に対して被処理基板を搬送する処理
部搬送機構と、前記収容カセットに各被処理基板が収容
された状態で前記複数の被処理基板の厚み及び/又は撓
み量を検出するとともに前記被処理基板の枚数及び各前
記被処理基板の収容カセット内の収納位置を検出する検
出機構と、この検出機構の検出データに基づき、前記搬
送機構による前記収容カセットに対する被処理基板の搬
入出位置、又は処理部搬送機構による前記処理部に対す
る被処理基板の搬入出位置、又は前記処理部内で処理す
る被処理基板の処理位置、又は前記処理部内で処理する
被処理基板の処理時間、又は前記被処理基板が配置され
る処理部内の排気量、又は被処理基板への処理液の吐出
量、又は被処理基板に作用させる雰囲気、の内の少なく
とも1の実施に係る被処理基板の垂直方向位置の設定制
御及び/又は被処理基板の処理条件の制御を行う制御機
構と、を具備することを特徴とする。
【0026】請求項13の発明は、請求項12記載の基
板処理装置であって、前記収容カセットに収納された複
数の被処理基板に、厚み及び/又は撓み量が異なる種類
の被処理基板が存在する場合、同一種ごとに前記搬送機
構により前記収容カセットから搬送及び/又は前記処理
部で処理することを特徴とする。
【0027】請求項14の発明は、請求項12記載の基
板処理装置であって、前記処理部は、被処理体に加熱処
理を施す処理部であり、その処理部内で処理する被処理
基板の処理時間は、被処理基板の薄いものほど早く処理
時間が終了することを特徴とする。
【0028】請求項15の発明は、請求項12記載の基
板処理装置であって、前記処理部は、被処理体に加熱処
理を施す処理部であり、その処理部内で処理する被処理
基板の処理位置は、被処理基板の薄いものほど加熱体よ
り離間する位置で処理されることを特徴とする。
【0029】請求項16の発明は、請求項12記載の基
板処理装置であって、前記処理部は、被処理体を回転し
て液処理を施す処理部であり、被処理基板の薄いものほ
どその処理部内の排気量を低く設定することを特徴とす
る。
【0030】請求項17の発明は、請求項12記載の基
板処理装置であって、前記処理部は、被処理体に加熱処
理を施す処理部であり、その処理部内に搬送する被処理
基板の垂直方向の位置は、被処理基板の薄いものほど高
い位置に設定されることを特徴とする。
【0031】請求項18の発明は、請求項12記載の基
板処理装置であって、前記被処理基板に作用させる雰囲
気は、前記検出データに基づき被処理基板の温度及び湿
度がコントロールされ、さらにその流量も制御されるこ
とを特徴とする。
【0032】請求項19の発明は、請求項12記載の基
板処理装置であって、前記被処理基板への処理液の吐出
量は、前記検出データに基づき設定されることを特徴と
する基板処理装置。
【0033】請求項1乃至5の発明では、被処理基板の
厚さに応じて複数の被処理基板を複数の群に分け、各群
に属する被処理基板に当該群に属する識別子を付与し、
当該識別子に基づき搬送手段による被処理基板の搬送を
制御又は収納カセットの垂直方向の移動量を制御するよ
う構成したので、例えば収容カセット内の被処理基板の
厚さを検出する手段等を用いることなく簡単な構成で収
容カセット内から被処理基板を円滑に出し入れできる。
さらに、識別子に基づいてどのような被処理基板が処理
室に搬送されたのか或いは搬送されるのかが判別できる
ので、処理部における処理条件の設定もその被処理基板
に対応して処理を行うことが容易となり、歩留まりの向
上が図れる。
【0034】さらに、請求項2の発明では、複数の群の
内の所定の群ごとに、その群に属する被処理基板を選択
し搬送するので、搬送効率及び処理効率の向上を図るこ
とができる。
【0035】また、請求項3の発明では、被処理基板の
厚さに応じる撓み量及び/又は被処理基板の厚みを、搬
送機構に設けられた検出機構で検出するので、より確実
に搬送等を行うことができる。
【0036】また、請求項4の発明では、搬送機構は、
被処理基板の厚み又は撓み量に応じて垂直方向の移動距
離を増加又は減少自在に設定可能に構成されているの
で、より確実に搬送等を行うことができる。
【0037】また、請求項5の発明では、複数の群の内
の所定の群ごとに、その群に属する被処理基板を選択し
順次搬出し、搬出した順に収容カセットに搬入するの
で、搬送効率及び処理効率の向上を図ることができる。
【0038】請求項6乃至8の発明では、種別の異なる
被処理基板における出し入れ位置の間の相対的な位置関
係を記憶する記憶手段と、少なくとも一の種類の被処理
基板に対する出し入れ位置を設定する設定手段と、相対
的な位置関係及び設定された出し入れ位置に基づき、残
りの種類の被処理基板に対する出し入れ位置を決定する
決定手段と、設定手段による設定結果及び決定手段によ
る決定結果に基づき、搬送機構による被処理基板の搬送
又は収納カセットの垂直方向の移動量を制御する制御機
構とを具備しているので、出し入れ位置が設定された一
の種類の被処理基板以外の残りの種類の被処理基板に対
する出し入れ位置を記憶された種別の異なる被処理基板
における出し入れ位置の間の相対的な位置関係に基づき
決定することにより、設置時のティーチングをできるだ
け簡略化でき、納入時の作業を軽減できる。
【0039】さらに、請求項7の発明では、設定手段及
び決定手段は、搬送機構が収容カセットに収容された被
処理基板の上下間に形成される空間の中央の高さで被処
理基板の出し入れを行うよう、出し入れ位置を設定及び
決定し、さらにまた、請求項8の発明では、設定手段及
び前記決定手段は、上下の被処理基板の種別が異なる場
合には上下の被処理基板の撓み量の平均値によって被処
理基板の上下間に形成される空間の中央の高さを規定す
るようになっているので、より確実に搬送等を行うこと
ができる。
【0040】請求項9乃至11の発明では、収容カセッ
トに収容された被処理基板の撓み量を各種別毎に算出す
る算出手段と、算出手段による算出結果に基づき、種別
の異なる被処理基板の各出し入れ位置を決定する決定手
段と、決定手段による決定結果に基づき、搬送手段によ
る被処理基板の搬送又は収納カセットの垂直方向の移動
量を制御する制御機構と、を具備しているので、算出さ
れた被処理基板の撓み量に基づいて、確実に搬送等を行
うことができる。
【0041】さらに、請求項10の発明では、収容カセ
ットに収容された被処理基板の撓み量は、収容カセッ卜
に収容された各被処理基板における特定位置の撓み量を
検出機構により検出し、その検出された特定位置の撓み
量に基づいて求められた、収容カセットに収容された被
処理基板に対する前記搬送機構の出し入れ位置における
撓み量であるので、より確実に搬送等を行うことができ
る。
【0042】さらにまた、請求項11の発明では、検出
手段が、収容カセットに収容された被処理基板の存在を
確認するセンサとしての機能も有するので、1の検出手
段により、効率良く検出を行うことができる。
【0043】請求項12乃至19の発明では、収容カセ
ットに各被処理基板が収容された状態で複数の被処理基
板の厚み及び/又は撓み量を検出するとともに被処理基
板の枚数及び各被処理基板の収容カセット内の収納位置
を検出する検出機構と、この検出機構の検出データに基
づき、搬送機構による前記収容カセットに対する被処理
基板の搬入出位置又は処理部搬送機構による処理部に対
する被処理基板の搬入出位置又は前記処理部内で処理す
る被処理基板の処理位置又は処理部内で処理する被処理
基板の処理時間又は被処理基板が配置される処理部内の
排気量又は被処理基板への処理液の吐出量又は被処理基
板に作用させる雰囲気の内の少なくとも1の実施に係る
被処理基板の垂直方向位置の設定制御及び/又は被処理
基板の処理条件の制御を行う制御機構等を具備している
ので、搬送位置の設定或いは装置内の各種の処理部での
各種処理条件を設定する必要がなく或いは設定の低減化
を図ることが容易となり、その設定に係るメンテナンス
時間の短縮化或いはメンテナンスフリーにより、装置の
稼働率を向上することが可能となる。さらに、被処理基
板の厚さに応じた処理部での処理条件の設定を瞬時に変
更する或いは対応することが可能となり、所望の処理条
件で処理を行うことができるので処理の歩留まりも向上
することが容易となる。
【0044】さらに、請求項13の発明では、収容カセ
ットに収納された複数の被処理基板に、厚み及び/又は
撓み量が異なる種類の被処理基板が存在する場合、同一
種ごとに搬送機構により収容カセットから搬送及び/又
は処理部で処理するようになっているので、効率良く搬
送及び/又は処理を行うことができる。
【0045】また、請求項14の発明では、処理部は、
被処理体に加熱処理を施す処理部であり、その処理部内
で処理する被処理基板の処理時間は、被処理基板の薄い
ものほど早く処理時間が終了するようになっているの
で、被処理基板に適した処理時間で良好な加熱処理を行
うことができる。
【0046】また、請求項15の発明では、処理部は、
被処理体に加熱処理を施す処理部であり、その処理部内
で処理する被処理基板の処理位置は、被処理基板の薄い
ものほど加熱体より離間する位置で処理されるようにな
っているので、被処理基板に適した処理位置で良好な加
熱処理を行うことができる。
【0047】また、請求項16の発明では、処理部は、
被処理体を回転して液処理を施す処理部であり、被処理
基板の薄いものほどその処理部内の排気量を低く設定す
るようになっているので、被処理基板に適した排気量で
良好な液処理を行うことができる。
【0048】また、請求項17の発明では、処理部は、
被処理体に加熱処理を施す処理部であり、その処理部内
に搬送する被処理基板の垂直方向の位置は、被処理基板
の薄いものほど高い位置に設定されるようになっている
ので、被処理基板に適した搬送位置とすることにより、
良好な加熱処理を行うことができる。
【0049】また、請求項18の発明では、被処理基板
に作用させる雰囲気は、検出データに基づき被処理基板
の温度及び湿度がコントロールされ、さらにその流量も
制御されるようになっているので、被処理基板に適した
雰囲気で良好な処理を行うことができる。
【0050】請求項19の発明では、被処理基板への処
理液の吐出量は、検出データに基づき設定されるように
なっているので、被処理基板に適した処理液の吐出量で
良好な処理を行うことができる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を、図面に基づいて説明する。
【0052】図1は本発明の一実施形態に係る基板処理
装置としてのLCD用ガラス基板の塗布・現像装置の平
面図である。
【0053】この塗布・現像装置の主要部は、被処理基
板としてのガラス基板の搬入出ポートをなす搬入出ユニ
ットA、ガラス基板にレジスト液を塗布し、レジスト膜
を形成するための複数の処理部を備えた第1の処理ユニ
ットB、露光処理後にガラス基板のレジスト膜を現像処
理するための複数の処理部を備えた第2の処理ユニット
C及びインタフェース部Dから構成されている。
【0054】インタフェース部Dには他の装置として例
えば露光装置Eが隣接して配置され、このインタフェー
ス部Dを介して第2の処理ユニットCと露光装置Eとの
間でガラス基板Gのやりとりが行われるよう構成されて
いる。
【0055】搬入出ユニットAは、被処理基板としての
ガラス基板Gを収納する収容カセットとしてのキャリア
カセットCを複数個、例えば4個並べて載置するための
カセット載置部としてのキャリア載置部1と、キャリア
カセットC内のガラス基板Gを第1の処理ユニットBと
の間で受け渡すための搬送手段としての搬送機構2とを
備えている。
【0056】キャリアカセットCは、複数のガラス基板
Gを水平方向例えば水平かつ平行に収納するよう箱体に
より構成され、各ガラス基板Gの周縁部例えば四隅と周
辺の所定箇所とを保持している。図2は図1に示した搬
入出ユニットAの斜視図である。
【0057】搬送機構2は、Y、Z、θ方向に移動自在
な搬送部本体3に基板搬送用のピンセット4をX方向に
進退自在に設けてなり、ピンセット4をキャリアカセッ
トC内に出し入れしてキャリアカセットCとの間でガラ
ス基板Gの受け渡しを行う。受け渡しの際にはキャリア
カセットCの各段におけるガラス基板Gの存在の有無を
後述する制御装置側で把握していることが必要であり、
このため搬送機構2にマッピングセンサ7が設けられて
いる。
【0058】このマッピングセンサ7は、搬送部本体3
の前面部に取り付けられた発受光部7aと、進退自在に
構成されたマッピングセンサミラーアーム7cに固定配
置され、発受光部7aからの光を発受光部7aに向けて
反射するためのキャリアカセットCの高さに応じた縦長
のミラー7bとで構成されている。
【0059】このマッピングセンサ7は、搬送部本体3
をキャリアカセットCの上端から下端までのレベルを昇
降してスキャンすることにより、ガラス基板Gが収納さ
れている段においてはそのガラス基板Gにより光路が遮
られるため、キャリアカセットC内の各段のガラス基板
Gの有無を検出する役割を果たすことが可能である。さ
らに、このマッピングセンサ7のガラス基板Gの有無の
検出データにより、制御装置18は、搬送部本体3の上
下動する移動量とガラス基板Gにより光路が遮られるそ
の時間に基づいてガラス基板Gの厚み及び/又は撓み量
(厚さに応じた所定のデータ)を算出可能に構成されて
いる。
【0060】搬送機構2は、所定のキャリアカセットC
内に対向する位置に移動した後既述のようにしてマッピ
ングを行う。そして、後述するように識別子を付与した
後、この識別子に応じて搬送機構2の動作を制御して、
キャリアカセットC内から1枚づつガラス基板Gを取り
出して第1の処理ユニットBの処理部搬送機構としての
メインアーム11に受け渡す。メインアーム11は、受
け取ったガラス基板Gを各処理部に搬送し、図1に示す
ように、第1の処理ユニットBの複数の処理部例えば洗
浄部B1、アドヒージョン処理部B2、冷却処理部B
3、塗布処理部B4及び加熱処理部B5等の処理部に順
次搬送し、ガラス基板Gの表面にレジスト膜が塗布形成
される。
【0061】次に、図2に従って搬入出ユニットAにお
ける動作を説明する。
【0062】装置外から被処理基板を収納したキャリア
カセットCを当該装置に対して搬入出するための自動搬
送ロボットAGVは当該装置のキャリアカセットCを複
数載置するカセット載置部としてのキャリア載置部1の
ところまで来ると、搬送してきた未処理のガラス基板G
を複数枚収容したキャリアカセットCをキャリア載置部
1の載置台1a上にセットする。
【0063】このキャリアカセットCの内部には厚さの
異なる複数のガラス基板Gが水平かつ平行状態で保持さ
れており、キャリアカセットCの前面側の開口部20
(図3参照)から一枚ずつ取り出せるようになってい
る。
【0064】キャリアカセットCがキャリア載置台1a
上にセットされると、搬送機構2が移動してきて一のキ
ャリアカセットCの前面に対向する位置で停止する。そ
して上述したマッピングの後、搬送機構2はキャリアカ
セットC内に収容されたガラス基板Gを取り出し、搬送
機構2上に保持した状態で移動し、第1の処理ユニット
B側に取り付けられた基板搬送用メインアーム11へ保
持していたガラス基板Gを引き渡す。ガラス基板Gを受
け取った基板搬送用メインアーム11は搬送路12上を
移動し、搬送路12の左右両側に設けられた処理部B1
〜B5の一つの前で停止し、処理部B1〜B5にそれぞ
れ設けられた搬入出口Xを介して保持していたガラス基
板Gを該処理部へ引き渡す。
【0065】図3は上記キャリアカセットCの斜視図、
図4はその正面図である。
【0066】キャリアカセットCの前面には、開口部2
0が設けられている。キャリアカセットCの左右の側面
21の内側には、複数段、例えば96段の保持部材22
が等間隔dで設けられている。そして、ガラス基板Gは
水平にされ左右両端のそれぞれを保持部材22の上に乗
せた状態で押し込まれ、キャリアカセットCの奥までス
ライドさせて収容されるようになっている。
【0067】このキャリアカセットC内には、図4に示
すように厚さの異なる複数種類のガラス基板G)例えば
0.7mmのガラス基板48枚の群(以下、「A群」とい
う。)が上段側に、1.1mmのガラス基板48枚の群
(以下、「B群」という。)が下段側にそれぞれ分けて
収容される。なお、後述する制御装置は、「A群」につ
いてはレシピNo.1〜48の何れかを付与し、「B
群」についてはレシピNo.49〜96の何れかを付与
する。
【0068】図5は搬送機構2の構成を示した斜視図で
あり、図6は搬送機構2の平面図である。
【0069】搬送機構2における搬送部本体3は、回転
軸31により支持され、モータ32によりθ方向に回転
自在とされている。また、これら搬送部本体3、回転軸
31、及びモータ32は一体的に昇降部33によりZ方
向に昇降されるようになっている。さらに、これら搬送
部本体3、回転軸31、及びモータ32は一体的にY方
向移動機構34によりY方向に移動されるようになって
いる。
【0070】搬送部本体3には、移動体5が取り付けら
れており、この移動体5は搬送部本体3の表面上に形成
された移動路3aに沿ってX方向に進退可能に取り付け
られており、例えば搬送部本体3内に組み込まれたベル
ト機構やステッピングモータなどにより駆動される。
【0071】移動体5の前面には、キャリアカセットC
内に収容されたガラス基板Gを下から掬い上げ、これを
キャリアカセットCから出し入れするための一対のピン
セット4,4が水平に取り付けられている。
【0072】ピンセット4の上面にはキャリアカセット
から掬い上げたガラス基板Gを吸着・保持するための吸
着口13が6箇所設けられている。この吸着口13は後
述する制御装置18により開閉が制御されるバルブV1
とピンセット4内部を通る配管を介して真空ポンプVP
と結合しており、ガラス基板Gを載置した状態で搬送す
る際に真空により吸着して位置がずれないように保持す
るよう構成されている。 移動体5の両側には、それぞ
れ左右に伸び出し更に直角に折れ曲がって前方に伸び出
している一対のアーム6,6が設けられている。これら
アーム6は、移動体5に内蔵された駆動機構(図示省
略)により互いに逆方向(Y1方向)に接離するように
構成されている。
【0073】アーム6の先端部にはキャリアカセットC
内のガラス基板Gの両側縁を狭圧してガラス基板GのY
方向の位置と向きとを予備矯正するための押圧ローラR
が取り付けられている。
【0074】ピンセット4の根元付近には長円形の孔1
4が開けられており、この孔14を介してアライメント
ピン15がピンセット4の下面に隠れている。アライメ
ントピン15は長円形の孔14に沿ってX方向に進退可
能であり、後述するアライメントピン16、及びリフト
ピン17と相俟ってピンセット4上に載置されたガラス
基板GについてX方向の向きと位置とを規定する。
【0075】アライメントピン16はアライメントピン
15の進退方向のほぼ延長線上にあり、ガラス基板G
(図中二点鎖線で示す。)をピンセット4上に載置した
移動体5が搬送部本体3のホームポジションにあるとき
にガラス基板Gの図中下端部より外側(図中下側)にく
るような位置に配設されている。これらアライメントピ
ン15,16は図6中紙面に垂直な方向(Z方向)に出
没可能に取り付けられており、ガラス基板Gのアライメ
ントを行う際にはガラス基板Gより高い位置まで突出
し、この状態でアライメントピン15がX方向に移動す
ることにより、このアライメントピン15とアライメン
トピン16との間でガラス基板Gを挟圧してガラス基板
GのX方向の向きや位置を矯正する。
【0076】搬送部本体3上面のほぼ中央部にはリフト
ピン17が搬送部本体3上面から出没可能に取り付けら
れている。このリフトピン17は上述したアライメント
を行う際にガラス基板GをZ方向に持ち上げ、ピンセッ
ト4上面との間の摩擦抵抗を軽減してアライメントを行
い易くするとともにガラス基板Gの下面とピンセット4
の上面とが擦れてガラス基板Gの下面に傷がつくのを防
止する。
【0077】持ち上げる際のバランスを考慮して、この
リフトピン17は移動体5が搬送部本体3のホームポジ
ションにあるときにガラス基板Gの重心付近を支持する
位置に配設されている。
【0078】次に、塗布・現像装置を設置場所に設置し
た場合に行う、キャリアカセットCと搬送機構2との間
の位置を調節する操作について説明する。
【0079】一般に、塗布・現像装置では、出荷前と出
荷後に設置する際とで、キャリアカセットCと搬送機構
2との位置が変動する。
【0080】例えば、塗布・現像装置の製造工程では、
出荷前の段階で一度装置全体を組み立て、載置台1の上
に一種類のガラス基板G(例えば、厚さ0.7mmのガラ
ス基板)を収容したキャリアカセットCをセットし、搬
送機構2との間で位置を調節する。
【0081】この操作は「ポジショニング」と呼ばれ、
搬送機構2のピンセット4の出し入れを行う位置(アク
セス位置)がキャリアカセットC内に収容されたガラス
基板Gとガラス基板Gとの間の丁度中央の位置になるよ
うに調整する。
【0082】しかし、このように出荷前の段階でポジシ
ョニングを行っても、現実には現場にこの塗布・現像装
置を設置すると、キャリアカセットCと搬送機構2との
位置関係がずれる場合が多い。
【0083】そのため、設置後にキャリアカセットCと
搬送機構2との位置関係が出荷前の状態になるようにす
るため、このズレを解消、即ち、搬送機構2の作動基準
位置を矯正してアクセス位置を設定する。このようにア
クセス位置を設定する作業は「ティーチング」と呼ばれ
る。
【0084】このティーチングの方法としては、設置後
の搬送機構2とキャリアカセットCとの位置関係が出荷
前のポジショニングした位置からズレた場合に、このズ
レを解消するのに必要な作動基準位置の移動量と移動方
向とを制御装置18(図7参照)に入力する方法が挙げ
られる。この制御装置18は、その主要部としてメモリ
等の記録媒体からなる記憶部18aと実質的に制御を司
るCPU部18bとから構成されている。
【0085】例えば、出荷前にキャリアカセットC内の
ガラス基板Gとガラス基板Gとの空間に対して中央の位
置にアクセスするようにポジショニングする一方、塗布
・現像装置を設置後、キャリアカセットC内のガラス基
板Gに対するアクセス位置を確認した結果、設置後では
中央の高さよりも2mmだけ上側に偏った位置にアクセス
したとする。
【0086】この場合、搬送機構2の作動基準位置が出
荷前の状態に対して上方に2mmズレたのであるから、こ
のズレを矯正するため、搬送機構2の作動基準位置が2
mmだけ下側に移動するように制御装置18に指示(ティ
ーチング)する。このティーチングにより、搬送機構2
の動作は2mmだけ下側の位置を基準にして行われるた
め、キャリアカセットCに収容したガラス基板Gとガラ
ス基板Gとの中央の位置にアクセスするようになる。
【0087】一方、ポジショニングに用いた第一の群の
ガラス基板Gと種類の異なる第二の群のガラス基板Gに
ついては、第一の群のガラス基板のアクセス位置に対す
る相対的な位置関係に関するデータを実測或いは計算に
より予め求め、このデータを制御装置18内の記憶部1
8aに補正値として記憶しておく。そして、第二の群の
ガラス基板Gのアクセス位置については第一の群のガラ
ス基板Gのアクセス位置と補正値とからアクセス位置を
決定する。
【0088】なお、0.7mmのガラス基板と1.1mmの
ガラス基板とが隣接する位置Cについては、例えば図8
に示すように0.7mmのガラス基板の撓み量Bと1.1
mmのガラス基板の撓み量Aとの差の1/2として、つま
り C=(B−A)/2 として求めることができる。
【0089】次に、ガラス基板Gの収容されたキャリア
カセットCからガラス基板Gを取り出す動作を説明す
る。
【0090】図7はそのような一連の動作を模式的に示
した図であり、図9〜図12は各位置での動作状態を示
す図である。
【0091】制御装置18から指令を受けた搬送機構2
は、キャリア載置部1にセットされたキャリアカセット
Cの前まで移動し、キャリアカセットCの前面に対向す
る位置まで来て停止する。
【0092】次に、搬送機構2の昇降装置33が作動し
て搬送部本体3をキャリアカセットCの保持部材22の
最上段の位置まで移動させる。そして、搬送部本体3に
取り付けられたマッピングセンサミラーアーム7cを所
定位置にセットするように伸ばし、受発光部7aから発
光された光がマッピングセンサミラーアーム7cの先端
に取り付けられたミラー7bで反射されて再びこの受発
光部7aに戻るか否かにより各段ごとにガラス基板Gの
有無を確認する。このようにガラス基板Gの有無を確認
しながら搬送部本体3はキャリアカセットCの保持部材
22の下から上にかけて走査する。
【0093】また、この走査を行う際に、キャリアカセ
ットCの保持部材22の最上段から最下段にかけて一段
ずつ順に識別子としてのレシピ番号を付与してゆく。例
えば、最上段の保持部材22に収容されるガラス基板G
(1){以下、上から第n段目(nは自然数)に収容さ
れたガラス基板をG(n)で表す。}のレシピ番号をN
0.1とし、順に下方に向って、No.2、No.3、
…No.nとし、最下段の保持部材22に収容されるガ
ラス基板G(96)をNo.96とする。
【0094】このレシピ番号(識別子)は塗布・現像装
置本体内の制御装置18内の記憶部18aに記憶され、
各レシピ番号はキャリアカセットC内の保持部材22の
位置と対応して記憶される。そのため、レシピ番号が分
かれば、キャリアカセットC内のどの保持部材22に収
容されるべきガラス基板Gであるかが分かる。
【0095】キャリアカセットCについてガラス基板G
の有無の確認とレシピ番号付与の作業が完了すると、再
び搬送部本体3がキャリアカセットCの保持部材22の
最上段側に移動してZ方向の位置合わせをした後、最上
段の保持部材22に保持されたガラス基板G(1)から
順に取り出しを行う。
【0096】第1段目即ちレシピ番号No.1のガラス
基板G(1)を取り出すには、まず図7中の矢印で示
すように、Z方向に移動して位置合わせを行い、ピンセ
ット4の高さがガラス基板G(1)と第2段目のガラス
基板G(2)との中央の高さになるように昇降装置33
を作動させる。
【0097】同様に第n段目のガラス基板G(n)を取
り出すには、上記と同様に図中の矢印のように移動体
5の位置合わせを行い、ピンセット4の高さをガラス基
板G(n+1)とガラス基板G(n)との中央の高さに
なるように昇降装置33を作動させる。ここで、レシピ
No.1〜48の第一の群のガラス基板Gにおけるピン
セット4の高さは、ティーチングにより設定された値に
基づき決定される。
【0098】また、レシピNo.49〜96の第二の群
のガラス基板Gにおけるピンセット4の高さは、第一の
群のガラス基板Gについての設定結果と補正値とから決
定される。次いで、図中矢印の方向に移動部5を移動
させてピンセット4を挿入した後(図9(a))、図中
矢印の方向に移動部5を移動させてガラス基板G
(n)を掬い上げる(図9(b))。この掬い上げる際
の第一の群のガラス基板Gにおけるピンセット4の高さ
は、上述と同様にティーチングにより設定された値に基
づき決定され、第二の群のガラス基板Gにおけるピンセ
ット4の高さは、第一の群のガラス基板Gについての設
定結果と補正値とから決定される。
【0099】この状態でY方向の位置と向きとについて
プリアライメントを行った後(図10)、図中矢印の
方向に移動部5を移動させてガラス基板G(n)を取り
出す(図11)。
【0100】そしてこの状態でX方向について位置と向
きとについてアライメントを行ってガラス基板G(n)
の位置を確定した後(図12)、ピンセット4上にガラ
ス基板を固定し、搬送機構2自体が移動して後続のメイ
ンアーム11へと搬送する。このように本実施形態の搬
送機構2では、第一の群のガラス基板Gについての設定
結果と補正値とから第二の群のガラス基板Gについての
アクセス位置を決定しているので、ティーチングについ
ては第一の群のガラス基板Gについてのみ行えば良い。
よって、本実施形態の塗布・現像装置のように特にキャ
リアカセットCを複数備えているような場合には、ティ
ーチング作業を半減でき、その効果は大である。
【0101】また、本実施形態では、制御装置は第一の
群のガラス基板GにレシピNo.1〜48を付与し、第
二の群のガラス基板GにレシピNo.49〜96を付与
しているので、これらのレシピNoに基づいてアクセス
位置を制御することができる。 よって、一つのキャリ
アカセットC内に厚さの異なる二種類以上のガラス基板
Gを収容した場合であっても、簡単な構成でこれらガラ
ス基板GをキャリアカセットC内から円滑に取り出すこ
とができる。
【0102】また、一つのキャリアカセットCに厚さが
同一種のガラス基板Gを収容した場合であってもキャリ
アカセットC単位で異なる種類のガラス基板Gを収容し
ている場合も同様にそれぞれのキャリアカセットC内か
ら円滑にガラス基板Gを取り出すことができる。
【0103】また、一つのキャリアカセットC内に厚さ
の異なる二種類以上のガラス基板Gを収容した場合、同
種のガラス基板Gの搬送を終了した後、他種のガラス基
板Gの搬送を順次取り出す或いはその取り出したものを
同種毎に取り出したキャリアカセットC内或いは他のキ
ャリアカセットC内も搬入することで同種毎の管理も容
易となり、後述する処理装置での処理条件の設定も煩雑
とはならずかつ円滑に搬送等の所定の処理を行うことが
容易となる。
【0104】なお、本発明は上述した実施形態には限定
されない。
【0105】例えば、上記実施形態では、同一のガラス
基板Gの水平方向における撓み量の相違について言及し
ていないが、厳密にいうとこの点についても検討する必
要がある。即ち、ガラス基板Gの撓み量は中央部分で最
大となり、キャリアカセットCの保持部材22に近付く
につれて撓み量は小さくなり、通常ピンセット4を出し
入れする位置でのガラス基板Gの撓み量は前記最大値よ
り小さい値である。そのため、ピンセット4のアクセス
位置を制御する場合にはこのピンセット4をアクセスす
る位置での撓み量を考慮して行う必要がある。
【0106】また、上記実施形態では、厚さがそれぞれ
0.7mmと1.1mmの二種類のガラス基板Gを用いる場
合を例にとって説明したが、これに限定されることはな
い。例えば、1.1mmのガラス基板Gと0.5mmのガラ
ス基板Gを用いたり、或いは、厚さの異なる三種類のガ
ラス基板Gを用いたり、硬度の異なる複数種類のガラス
基板Gを用いることも可能である。その場合にはガラス
基板Gごとに予め求めておいた補正値を用いてアクセス
位置を決定することができる。すなわち、このような場
合においても、1つの種類のガラス基板Gについてティ
ーチングすれば、他の種類のガラス基板Gについてはテ
ィーチングをする必要がない。
【0107】更に、上記実施形態ではA群のガラス基板
については従来通りの手作業によりティーチングを行う
場合を例にとって説明したが、例えば搬送機構2のセン
サ7を用いて撓み量を自動的に検出することも可能であ
る。
【0108】センサ7によりキャリアカセットC内に収
容されたガラス基板Gの特定の位置での高さが把握でき
るため、この位置をXとすると既知の次の式(1)から
ガラス基板G全体の撓み量が把握できる。
【0109】 y=px(l−x)(l2 +lx−x2 )/24EI…(1) y:撓み、p:一様な分布荷重、l:梁の長さ、x:端
部からの距離、E:ヤング率、I:断面2次モーメント また、上記実施形態では、処理装置の載置台にセットし
たキャリアカセットCと搬送機構2との間でガラス基板
Gをやりとりする場合を例にとって説明したが、例えば
処理ユニットBと後続の露光装置との間に配設されるイ
ンタフェース部DのバッファカセットCと、処理ユニッ
トBや露光装置との間について用いることも勿論可能で
ある。
【0110】また、上述したLCD用ガラス基板G以外
にも、例えばシリコンウエハとその処理装置との間につ
いて使用することも可能である。
【0111】また、上記実施形態では、搬送機構2の垂
直方向の移動量を調節してキャリアカセットGに対して
ガラス基板Gをやりとりする場合を例にとって説明した
が、図13に示すように搬送機構2の垂直方向を移動さ
せずにキャリアカセットGを載置する載置台CBを垂直
方向CZに駆動機構例えばステッピングモーターMによ
り前述の搬送機構2側を駆動せしめた移動量と同等分の
移動量を移動せしめて対応することも可能である。さら
に、この載置台CBと搬送機構2とを垂直方向に互いに
違う方向に移動せしめ搬送時間を短縮させスループット
を向上せしめることも可能である。
【0112】次に、本発明の実施形態を基板処理を行う
処理装置全体として適応する例について述べる。前述の
ようにキャリアカセットGに収容されているガラス基板
Gの種別又はガラス基板Gの厚み等を検出できるため、
次のようなことに応用可能となる。最初に図1に示す複
数の処理部B1〜B5の内の加熱処理部B5を例にとっ
て説明を行う。この加熱処理部B5は、図14に示すよ
うに、その内部にガラス基板Gを加熱処理するための加
熱体として例えばホットプレートHPが配置されてお
り、そのホットプレートHPに対してガラス基板Gを保
持して近接或いは離間させるとともにメインアーム11
とのガラス基板Gを受け渡すための受渡し機構例えば複
数の支持ピンPが具備されて構成されており、また、加
熱処理部B5の搬入出口Xは、開閉機構、例えばシャッ
タ−Sにより開閉自在に構成されている。この加熱処理
部B5に対してメインアーム11によりガラス基板Gが
搬入されることになるが、ガラス基板Gの厚みが異なる
場合、例えば、1.1mmのガラス基板Gと0.5mmのガ
ラス基板Gが混在していたとする。搬入或いは搬出高さ
位置も同一だとすると、同一の処理時間で双方のガラス
基板Gを処理する場合、搬送時間例えば処理部の外から
処理部の処理所定位置にセットするまでの間の搬送時間
も同一であるとすると0.5mmのガラス基板Gの方が薄
いためホットプレートHPからの輻射熱の影響を受けや
すくなる。したがって、図中でいえば1.1mmのガラス
基板Gの受渡し又は搬送高さ位置g2 よりも高い位置例
えば、高さ位置g1 で輻射熱の影響を受けない位置にて
搬入出を行うほうが好ましい。
【0113】このような処理部内に搬送するガラス基板
Gの垂直方向の位置の制御は、前述したような制御装置
18の記憶部18aに記憶されたデータに基づいて制御
装置18により支持ピンPとメインアーム11とを制御
して行うことかできる。また、搬送高さ位置について説
明したが、搬送高さ位置を変化させずに搬送時間を変化
させても良い。つまり、1.1mmのガラス基板Gに比べ
0.5mmのガラス基板Gの搬送時間を短くなるように制
御装置18により支持ピンPとメインアーム11とを制
御することも可能となる。
【0114】また、図15に示すように、加熱処理部B
5での処理において、ホットプレートHPから若干離間
させて加熱処理を施す場合、1.1mmのガラス基板Gに
比べ0.5mmのガラス基板Gの処理位置をGP2だけ高
い位置に異ならせて処理を行いガラス基板Gの厚みによ
る処理のバラツキを抑制することも可能となる。
【0115】また、これと独立或いは併合して処理時間
の設定を行うことも可能である。つまり、1.1mmのガ
ラス基板Gに比べ0.5mmのガラス基板Gの処理位置を
短時間にセットすることで、ガラス基板Gの厚みによる
処理のバラツキを抑制することも可能となる。制御装置
18の記憶部18aに記憶されたデータに基づいて処理
条件を制御することによりガラス基板Gの歩留まりを向
上させることが可能である。
【0116】次に、他の処理部として複数の処理部B1
〜B5の内の回転して液処理を施す回転液処理部として
の塗布処理部B4を例にとって説明を行う。この塗布処
理部B4は、図16に示すように、その内部にガラス基
板Gを載置し例えばモータ等の駆動機構Mにより回転さ
せる回転機構としてのスピンチャック61が配置され、
そのスピンチャック61の周囲に処理液例えばレジスト
液の飛散を抑制或いは防止する液飛散防止体例えばカッ
プ62が配置されている。さらに、スピンチャック61
の下方位置には処理室内を排気するための排気路63が
設けられており、その排気路63の途中には処理室内を
所定の排気量で排気するための排気量調節機構例えばバ
タフライバルブ64が設けられ、このバタフライバルブ
64は制御装置18の指示により動作する構成とされて
いる。
【0117】また、スピンチャック61の上方位置には
処理室内に所望の温度及び/又は湿度を調整する温湿度
調整機構65からの気体、例えばクリーンエアーをフィ
ルタ−F1を介して所望の流量で雰囲気制御する雰囲気
調整機構Uが備えられている。雰囲気調整機構Uの温湿
度調整機構65も制御装置18の指示により動作する構
成とされている。また、雰囲気調整機構Uのフィルター
F1とスピンチャック61との間に進退自在に構成され
た、スピンチャック61上に配置されたガラス基板Gの
処理面に処理液例えばレジスト液を所望の量で供給する
ための液供給機構67のノズル66が配置するよう構成
されている。この液供給機構67も制御装置18の指示
により動作する構成とされている。
【0118】このように構成された、制御装置18の記
憶部18aに記憶された各種ガラス基板Gの厚さに応じ
たデータに基づいて塗布処理部B4における処理条件を
制御する一例を下記に説明する。
【0119】制御装置18は、記憶部18aに記憶され
た各種ガラス基板Gの厚さに応じたデータに基づいて、
スピンチャック61の回転数、液供給機構67からの処
理液の吐出液量、雰囲気調整機構Uの温度及び/又は湿
度或いは流量の設定、排気量調節機構での排気量の設定
の内の少なくとも一つの処理条件を設定制御させて、適
切な処理を行うことができる。
【0120】スピンチャック61の回転数の制御につい
ては、他の処理条件を変動させない場合1.1mmのガラ
ス基板Gに比べ0.5mmのガラス基板Gの回転数を低下
させ設定する方が好ましい。これは、厚みの薄い0.5
mmのガラス基板Gのほうが1.1mmのガラス基板Gに比
べ周囲の温度又は回転による風きりの影響から基板の周
縁部の温度が低下するためで、基板処理面での温度分布
の差が増大するためである。これを解消するためには他
の例として、排気量調節機構での排気量を低下設定して
もよい。また、雰囲気調整機構Uの温度及び/又は湿度
の少なくとも一方の設定を変化(例えば、温度上昇、湿
度上昇)せしめて対応或いは雰囲気調整機構Uの流量を
低下せしめて対応してもよいし、またそれらの複数の要
因の組み合わせで対応しても良い。
【0121】さらに、液供給機構67からの処理液の吐
出液量についても、ガラス基板Gの基板処理面での温度
分布の差等における基板間の調整によっても処理のバラ
ツキを押さえることが可能となる。すなわち、上述した
ように厚みの薄い0.5mmのガラス基板Gのほうが1.
1mmのガラス基板Gに比べ周囲の温度又は回転による風
きりの影響から基板の周縁部の温度が低下するのでレジ
スト液が硬化するために周縁部まで液がいかない又は周
縁部で不具合が生じる等の現象が生じた際、レジスト液
の吐出液量を増加して対応することも可能である。
【0122】一つのキャリアカセットC内に厚さの異な
る二種類以上のガラス基板Gを収容していた場合、上述
した各処理条件をキャリアカセットC内に収納されてい
る順に処理するためにその都度設定しても良いが、更に
好ましくは、同種のガラス基板Gの処理を終了した後、
他種のガラス基板Gの処理を順次行うことで、種類の数
分だけ処理条件の設定を行えば良いので1枚ずつ処理条
件を設定し直さなくて済むので処理効率を向上すること
ができる。また、同種毎に処理したガラス基板Gをキャ
リアカセットC内或いは他のキャリアカセットC内にも
搬入することで同種毎の管埋も容易となり、処理条件の
設定も煩雑とはならずかつ円滑に搬送等の所定の処理を
行うことが容易となる。
【0123】なお、本発明は上述した実施形態には限定
されない。
【0124】例えば、処理液にレジスト液を例に挙げた
が、現像液でもよいし純水あるいは揮発性液体でも良い
ことは言うまでもない。また、被処理基板にガラス基板
Gを例に掲げたが、半導体ウエハ等の基板でも良い。
【0125】
【発明の効果】以上詳述したように、本願発明によれ
ば、例えば一つの収容カセット内に種別の異なる被処理
基板を収容した場合であっても、その種別に応じた簡単
な構成で収容カセット内等から被処理基板を円滑に出し
入れできる搬送装置及びその種別に応じた処理条件を設
定し対応可能とした基板処理装置を提供することができ
る。 また、本発明によれば、一つの収容カセット内に
種別の異なる被処理基板を収容した場合であっても、設
置時のティーチングをできるだけ簡略化でき、納入時の
作業を軽減できる搬送装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る搬送装置を含む処理
装置の全体構成を示す平面図。
【図2】本発明の一実施形態に係る搬送装置を含む処理
装置のキャリアカセット載置部周辺を示す斜視図。
【図3】本発明の一実施形態に係る搬送装置に用いるキ
ャリアカセットの全体構成を示す斜視図。
【図4】本発明の一実施形態に係る搬送装置に用いるキ
ャリアカセットに二種類のガラス基板を収容した状態を
示す正面図。
【図5】本発明の一実施形態に係る搬送装置の全体構成
を示す斜視図。
【図6】本発明の一実施形態に係る搬送装置の平面図。
【図7】本発明の一実施形態に係る搬送装置の動作を示
した図。
【図8】本発明の一実施形態に係る搬送装置におけるア
クセス位置の算出方法を説明するための図。
【図9】本発明の一実施形態に係る搬送装置の動作を示
した図。
【図10】本発明の一実施形態に係る搬送装置の動作を
示した図。
【図11】本発明の一実施形態に係る搬送装置の動作を
示した図。
【図12】本発明の一実施形態に係る搬送装置の動作を
示した図。
【図13】本発明の一実施形態に係る搬送装置の動作を
示した図。
【図14】本発明の一実施形態に係る処理部の動作を示
した図。
【図15】本発明の一実施形態に係る処理部の動作を示
した図。
【図16】本発明の一実施形態に係る処理部の動作を示
した図。
【図17】従来の搬送機構とキャリアカセットとの関係
を示した斜視図。
【符号の説明】
1……キャリア載置部 2……搬送機構 3……搬送部本体 4……ピンセット 7……マッピングセンサ 18……制御装置 B1〜B5……処理部 C……キャリアカセット G……ガラス基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 達也 熊本県菊池郡大津町大字高尾野字平成272 番地の4 東京エレクトロン九州株式会社 大津事業所内 (72)発明者 蒲田 英一郎 熊本県菊池郡大津町大字高尾野字平成272 番地の4 東京エレクトロン九州株式会社 大津事業所内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の被処理基板を水平方向に収容する
    収容カセットを複数載置するカセット載置部と、 前記収容カセットに収容された各被処理基板を水平方向
    に出し入れする搬送機構と、 前記被処理基板の厚さに応じて前記複数の被処理基板を
    複数の群に分け、各群に属する被処理基板に当該群に属
    する識別子を付与し、当該識別子に基づき前記搬送手段
    による被処理基板の搬送を制御又は収納カセットの垂直
    方向の移動量を制御する制御機構と、 を具備することを特徴とする搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の搬送装置であって、 前記複数の群の内の所定の群ごとに、その群に属する被
    処理基板を選択し搬送することを特徴とする搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の搬送装置であって、 前記被処理基板の厚さに応じる撓み量及び/又は被処理
    基板の厚みは、前記搬送機構に設けられた検出機構で検
    出することを特徴とする搬送機構。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の搬送装置であって、 前記搬送機構は、被処理基板の厚み又は撓み量に応じて
    垂直方向の移動距離を増加又は減少自在に設定可能に構
    成されていることを特徴とする搬送機構。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の搬送装置であって、 前記複数の群の内の所定の群ごとに、その群に属する被
    処理基板を選択し順次搬出し、搬出した順に前記収容カ
    セットに搬入することを特徴とする搬送装置。
  6. 【請求項6】 種別の異なる複数の被処理基板を水平方
    向に収容する収容カセットを載置するカセット載置部
    と、 前記収容カセットに収容された各被処理基板を水平方向
    に出し入れする搬送機構と、 前記種別の異なる被処理基板における出し入れ位置の間
    の相対的な位置関係を記憶する記憶手段と、 少なくとも一の種類の前記被処理基板に対する出し入れ
    位置を設定する設定手段と、 前記相対的な位置関係及び前記設定された出し入れ位置
    に基づき、残りの種類の前記被処理基板に対する出し入
    れ位置を決定する決定手段と、 前記設定手段による設定結果及び前記決定手段による決
    定結果に基づき、前記搬送機構による被処理基板の搬送
    又は収納カセットの垂直方向の移動量を制御する制御機
    構と、 を具備することを特徴とする搬送装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の搬送装置であって、 前記設定手段及び前記決定手段は、前記搬送機構が収容
    カセットに収容された被処理基板の上下間に形成される
    空間の中央の高さで被処理基板の出し入れを行うよう、
    出し入れ位置を設定及び決定することを特徴とする搬送
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の搬送装置であって、 前記設定手段及び前記決定手段は、上下の被処理基板の
    種別が異なる場合には上下の被処理基板の撓み量の平均
    値によって前記被処理基板の上下間に形成される空間の
    中央の高さを規定することを特徴とする搬送装置。
  9. 【請求項9】 種別の異なる複数の被処理基板を水平方
    向に収容する収容カセットを載置するカセット載置部
    と、 前記収容カセットに収容された各被処理基板を水平方向
    に出し入れする搬送機構と、 前記収容カセットに収容された前記被処理基板の撓み量
    を各種別毎に算出する算出手段と、 前記算出手段による算出結果に基づき、前記種別の異な
    る被処理基板の各出し入れ位置を決定する決定手段と、 前記決定手段による決定結果に基づき、前記搬送手段に
    よる被処理基板の搬送又は収納カセットの垂直方向の移
    動量を制御する制御機構と、 を具備することを特徴とする搬送装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の搬送装置であって、 前記収容カセットに収容された前記被処理基板の撓み量
    は、前記収容カセッ卜に収容された各被処理基板におけ
    る特定位置の撓み量を検出機構により検出し、その検出
    された特定位置の撓み量に基づいて求められた、前記収
    容カセットに収容された前記被処理基板に対する前記搬
    送機構の出し入れ位置における撓み量であることを特徴
    とする搬送装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の搬送装置であって、 前記検出手段が、前記収容カセットに収容された被処理
    基板の存在を確認するセンサとしての機能も有すること
    を特徴とする搬送装置。
  12. 【請求項12】 被処理基板に垂直方向の位置を設定せ
    しめて所定の処理を施す複数の処理部と、 複数の被処理基板を水平方向に収容する収容カセットを
    載置するカセット載置部と、 前記収容カセットに収容された各被処理基板を水平方向
    に出し入れする搬送機構と、 この搬送機構を介して前記被処理基板を受け取って前記
    複数の処理部に対して被処理基板を搬送する処理部搬送
    機構と、 前記収容カセットに各被処理基板が収容された状態で前
    記複数の被処理基板の厚み及び/又は撓み量を検出する
    とともに前記被処理基板の枚数及び各前記被処理基板の
    収容カセット内の収納位置を検出する検出機構と、 この検出機構の検出データに基づき、 前記搬送機構による前記収容カセットに対する被処理基
    板の搬入出位置、 又は処理部搬送機構による前記処理部に対する被処理基
    板の搬入出位置、 又は前記処理部内で処理する被処理基板の処理位置、 又は前記処理部内で処理する被処理基板の処理時間、 又は前記被処理基板が配置される処理部内の排気量、 又は被処理基板への処理液の吐出量、 又は被処理基板に作用させる雰囲気、の内の少なくとも
    1の実施に係る被処理基板の垂直方向位置の設定制御及
    び/又は被処理基板の処理条件の制御を行う制御機構
    と、 を具備することを特徴とする基板処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の基板処理装置であっ
    て、 前記収容カセットに収納された複数の被処理基板に、厚
    み及び/又は撓み量が異なる種類の被処理基板が存在す
    る場合、同一種ごとに前記搬送機構により前記収容カセ
    ットから搬送及び/又は前記処理部で処理することを特
    徴とする基板処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の基板処理装置であっ
    て、 前記処理部は、被処理体に加熱処理を施す処理部であ
    り、その処理部内で処理する被処理基板の処理時間は、
    被処理基板の薄いものほど早く処理時間が終了すること
    を特徴とする基板処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項12記載の基板処理装置であっ
    て、 前記処理部は、被処理体に加熱処理を施す処理部であ
    り、その処理部内で処理する被処理基板の処理位置は、
    被処理基板の薄いものほど加熱体より離間する位置で処
    理されることを特徴とする基板処理装置。
  16. 【請求項16】 請求項12記載の基板処理装置であっ
    て、 前記処理部は、被処理体を回転して液処理を施す処理部
    であり、被処理基板の薄いものほどその処理部内の排気
    量を低く設定することを特徴とする基板処理装置。
  17. 【請求項17】 請求項12記載の基板処理装置であっ
    て、 前記処理部は、被処理体に加熱処理を施す処理部であ
    り、その処理部内に搬送する被処理基板の垂直方向の位
    置は、被処理基板の薄いものほど高い位置に設定される
    ことを特徴とする基板処理装置。
  18. 【請求項18】 請求項12記載の基板処理装置であっ
    て、 前記被処理基板に作用させる雰囲気は、前記検出データ
    に基づき被処理基板の温度及び湿度がコントロールさ
    れ、さらにその流量も制御されることを特徴とする基板
    処理装置。
  19. 【請求項19】 請求項12記載の基板処理装置であっ
    て、 前記被処理基板への処理液の吐出量は、前記検出データ
    に基づき設定されることを特徴とする基板処理装置。
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