JPH1133A - コンバイン用脱穀装置の穀稈搬送装置 - Google Patents

コンバイン用脱穀装置の穀稈搬送装置

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Publication number
JPH1133A
JPH1133A JP15727197A JP15727197A JPH1133A JP H1133 A JPH1133 A JP H1133A JP 15727197 A JP15727197 A JP 15727197A JP 15727197 A JP15727197 A JP 15727197A JP H1133 A JPH1133 A JP H1133A
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JP
Japan
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feed chain
feed
grain
culm
thresher
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JP15727197A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Iiizumi
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】フィ−ドチエンと補助フィ−ドチエンを併設し
た脱穀装置では、穂先部が若干先行した状態では、穂先
側が先に補助フィ−ドチエンに挟持移送され、株元の挟
持が遅れ円滑な受け継ぎ作用が出来ない。 【解決手段】脱穀装置1を搭載する走行車体の前部に、
刈取前処理装置を上下昇降自由に設け、刈取前装置には
脱穀装置に穀稈を供給する供給調節装置4を、供給制御
用のアクチュエ−タに連結させて設け、アクチュエ−タ
は穀稈丈を検出する稈長検出手段の検出情報に基づいて
操作信号を出力する制御手段に接続する。脱穀装置には
供給調節装置から搬送穀稈を受け継いで搬送するフィ−
ドチエン6とチエンの始端部内側に沿わせて扱室7の供
給口8まで穀稈を搬送する補助フィ−ドチエン9を設け
る。そして補助チエンはその始端部をフィ−ドチエンの
始端部より穀稈搬送方向へ後方に位置させて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバイン用脱穀
装置の穀稈搬送装置に関し、農業機械の技術分野に属す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来からコンバインは、穀稈の長短に対
応するために扱深さの自動制御装置が備えられ、脱穀装
置のフィ−ドチエン始端部に、稈身方向に受渡し位置を
変更調節しながら、扱胴と穀稈穂部との扱ぎ位置を脱穀
効率の高い位置に合わせる構成となっていた。そして、
脱穀装置のフィ−ドチエンは、畦際(枕地)における刈
取脱穀作業を行うとき等に発生する超短稈を受け継いで
搬送するために、フィ−ドチエンの始端部内側に扱室ま
で穀稈を搬送する補助フィ−ドチエンを併設した構成の
ものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】脱穀装置において、従
来から上述したフィ−ドチエンと補助フィ−ドチエンと
を併設した構成のものは、両フィ−ドチエンの始端部が
搬送方向において揃った位置になっていた。通常、コン
バインにおける搬送穀稈は、前部の刈取前処理装置から
脱穀装置に供給される時点で、株元より穂先部が若干先
行した傾斜姿勢で受け継がれ、その姿勢を保ったまま扱
室に供給されるのが脱穀効率を高めるために適すると云
われている。
【0004】しかしながら、上述した従来型は、フィ−
ドチエンと補助フィ−ドチエンとの始端部が搬送方向に
おいて揃った位置にあるために、穂先部が先行した傾斜
状態で送られてきた搬送穀稈は、先行している穂先側が
先に補助フィ−トチエンに挾持されて強制的に移送作用
を受け、株元の挾持が遅れて搬送が乱れ、円滑な受け継
ぎ作用ができない課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために次の如き技術手段を講ずるものであ
る。すなわち、脱穀装置1が搭載された走行車体2の前
部に、刈取前処理装置3が上下昇降自由に設けられ、該
刈取前処理装置3には、前記脱穀装置1に穀稈を供給す
る供給調節装置4が、供給制御用のアクチュエ−タM1
に連結させて設けられ、該アクチュエ−タM1は、前記
刈取前処理装置3に備えられた穀稈丈を検出する稈長検
出手段S1の検出情報に基づいて操作信号が出力される
制御手段5に接続され、前記脱穀装置1には、前記供給
調節装置4から搬送穀稈を受け継いで搬送するフィ−ド
チエン6と、そのフィ−ドチエン6の始端部内側に沿わ
せて扱室7の供給口8まで搬送する補助フィ−ドチエン
9とが備えられ、該補助フィ−ドチエン9は、その始端
部が、前記フィ−ドチエン6の始端部より穀稈搬送方向
において後方に位置させてあることを特徴とするコンバ
イン用脱穀装置の穀稈搬送装置としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施例を具体的に説明する。まず、その構成について述
べる。走行車体2は、ゴム材を素材として成型したクロ
−ラ10を駆動スプロケット11と複数の遊動転輪12
とに巻回し、乾田はもちろんのこと、湿田においても沈
下しないで走行できる構成としている。そして、脱穀装
置1は、フィ−ドチエン6を有し、上側に扱胴13を軸
架した扱室7を配置し下側に選別室を設け、供給された
刈取穀稈を脱穀選別する構成として走行車体2上に搭載
している。
【0007】そして、補助フィ−ドチエン9は、フィ−
ドチエン6の内側に沿わせて設け、始端部をフィ−ドチ
エン6から伝動される伝動スプロケット14に巻回し終
端部を扱室7の供給口8の近くまで延長して設け、後述
する供給調節装置4から受け継いだ穀稈をフィ−ドチエ
ン6と共同して、又は、単独で扱室7へ供給する構成と
している。そして、補助フィ−ドチエン9は、図1及び
図2に示すように、その始端部9Pを、フィ−ドチエン
6の始端部6Pより穀稈搬送方向において後方に位置さ
せた構成としている。
【0008】つぎに、刈取前処理装置3は、図3に示す
ように、走行車体2の前部に設けた支持台15に、前方
下方へ延長した刈取フレ−ム16の後部を上下に回動自
由に枢着して、この刈取フレ−ム16に刈取装置17や
後述の各穀稈搬送装置を装着して構成している。すなわ
ち、刈取前処理装置3は、前端下部に分草杆18を、そ
の背後に傾斜状にした穀稈引起し装置19を、その後方
低部には刈取装置17を、更に、その刈取装置17と前
述のフィ−ドチエン6及び補助フィ−ドチエン9との間
に、掻込搬送装置20と、前部搬送装置21と、扱深さ
調節装置22と、供給調節装置4とを順次穀稈の受継搬
送ができるように配置して前述の刈取フレ−ム16に取
り付けて伝動可能に構成している。
【0009】そして、穀稈引起し装置19は、引起しラ
グ19aを所定間隔ごとに配置し、分草杆18の背後
に、始端部を下部前方にし終端部を上部後方に位置させ
て傾斜させて設けている。引起し変速装置40は、図3
に示すように、駆動プ−リ41と回転径を変更できるよ
うに割型とした変速プ−リ42とにベルト43を巻回し
て変速テンションプ−リ44によって張圧して変速でき
る構成とし、穀稈引起し装置19の伝動経路の中間に設
けている。そして、変速制御モ−タ−M3は、後述する
コントロ−ラ5(制御手段5に相当する。以下同じ)か
ら出力される操作信号に基づいて正逆駆動されて前記し
た変速テンションプ−リ44を自動操作する構成として
いる。
【0010】つぎに、掻込搬送装置20は、図3及び図
4に示すように、下部の掻込輪体20aと上部の掻込無
端帯20bとからなり、各刈取穀稈条列ごとに前記刈取
装置17の上方に設け、穀稈を後方へ掻込搬送する構成
としている。前部搬送装置21は、株元搬送チエン21
aと穂先搬送ラグ21bとからなり、その始端部を前記
掻込搬送装置20の終端部に受継可能に臨ませ、多条の
刈取穀稈を後方上方へ搬送して終端部分において左右の
搬送穀稈を合流する構成としている。
【0011】なお、実施例に示す前記穂先搬送ラグ21
bは、進行方向に向かって前部の右側からフィ−ドチエ
ン6の始端部側に平面視において傾斜して設けた一方側
を刈取前処理装置3の後部まで延長して設け、連続状態
で穀稈穂部を搬送する構成としている。つぎに、扱深さ
調節装置22は、図3及び図4に示すように、従来から
公知のように搬送チエンと挾持杆とからなり、始端部を
前記前部搬送装置21の終端部に搬送穀稈の株元を受継
可能に臨ませて設け、後方上方に延長して終端部を後述
する供給調節装置4の始端部に臨ませて設けている。そ
して、扱深さ調節装置22は、始端部を刈取フレ−ム1
6に枢着して終端側が搬送穀稈の稈身方向に沿って上下
に揺動する構成としている。扱深さ制御モ−タ−M
2は、実施例にあっては前記扱深さ調節装置22の近傍
位置で上側に装備しており、連杆23を介してその扱深
さ調節装置22に連動可能に連結して設け、後述するコ
ントロ−ラ5から出力される操作信号に基づいて駆動さ
れ、扱深さ制御を行う構成としている。
【0012】つぎに、供給調節装置4は、図2に示すよ
うに、供給チエン24と挾持杆25とによって穀稈を挾
持して搬送するように設け、扱深さ調節装置22の終端
部から受け継いだ穀稈を補助フィ−ドチエン9(フィ−
ドチエン6)の始端部に受け渡して供給調節を行う構成
としている。具体的に説明すると、供給調節装置4は、
図2に示すように、前述の刈取フレ−ム16の基部から
補助フィ−ドチエン9(フィ−ドチエン6)側へ位置し
ている一体の伝動ボックス26の上面に軸架した駆動ス
プロケット27と、供給チエン24の搬送側を内面から
案内する可動チエンレ−ル28に軸架した転輪29と、
それらより前側に位置してテンション機能を持つテンシ
ョンロ−ラ30とに供給チエン24を巻回して構成して
いる。
【0013】そして、可動チエンレ−ル28は、上述の
とおり供給チエン24の搬送側を内面から案内するもの
で、前記伝動ボックス26から斜め前方側に突出して延
長した固定の支持ア−ム31の前部に回動自由に支持し
て設け、先端部の前記転輪29側が、補助フィ−ドチエ
ン9の始端部に対して遠近移動できる構成としている。
更に、テンションロ−ラ30は、前記支持ア−ム31の
中間部に固着した固定機枠32から延長したテンション
ア−ム33に軸着して設け、テンションスプリング34
によって外側(チエン24を張る方向)に張圧して構成
している。
【0014】そして、供給制御モ−タ−M1(アクチュ
エ−タM1に相当する。以下同じ)は、供給チエン24
の下方において、一方側を刈取フレ−ム16側に固着
し、他方側を前記した固定機枠32に取り付けて装備
し、ロット35を介して前記可動チエンレ−ル28に連
結して設け、コントロ−ラ5から出力される操作信号に
基づいて駆動され、供給調節制御を行う構成としてい
る。
【0015】以上のように、供給制御モ−タ−M1は、
図2乃至図4に示すように、前述の扱深さ制御モ−タ−
2と接近した位置に配置され、図3で明らかなよう
に、その上方には後方まで延長されている穂先搬送ラグ
21bのケ−スが位置した関係になっている。そして、
挾持杆25は、図2に示すように、供給調節が行われる
供給チエン24の穀稈搬送面に常時沿って張圧状態で搬
送穀稈を挾持できるように、前後2つの張圧ばね36
a、張圧ばね36bとによって張圧させて構成してい
る。そして、後側の張圧ばね36bは、前側の張圧ばね
36aより張圧ストロ−クを長くして挾持杆25の調節
距離が長く取れるようにして、チエン24後部の移動に
充分追従できる構成としている。
【0016】以上のように構成した刈取前処理装置3
は、油圧装置によって伸縮する刈取昇降シリンダ−37
によって、図7及び図8に示すように、下部の通常の作
業位置と上部の高刈り位置とを選択できる構成としてい
る。つぎに各検出手段と、マイクロコンピュ−タ−を利
用したコントロ−ラ5について、主として図5及び図1
0に基づいて説明する。
【0017】まず、位置検出センサS2は、ポテンショ
メ−タ−を利用して刈取フレ−ム16の回動角度を検出
して刈取前処理装置3の高さ位置を計測できるように刈
取フレ−ム16の基部に設けている。前部穀稈センサS
3−と後部穀稈センサS3−は、穀稈引起し装置19
の裏側の低位置と、後方まで延長させた穂先搬送ラグ2
1bのカバ−下側位置とにそれぞれ設け、搬送経路の始
端部分と終端部分とにおいて、搬送穀稈の有無を検出す
る構成としている。
【0018】そして、稈長検出センサS1(稈長検出手
段、以下同じ)は、前記穀稈引起し装置19の裏側の比
較的高い位置に設け、搬送穀稈の稈長を検出できる構成
としている。そして、穂先センサS4と株元センサS
5は、前述した後方まで延長させた穂先搬送ラグ21b
のカバ−上方に位置する連結機枠39から穀稈の搬送通
路に垂下して設け、搬送中の穀稈丈を検出する構成とし
ている。
【0019】つぎに、コントロ−ラ5は、マイクロコン
ピュ−タ−を利用した制御手段であって、基本的には入
力側に各センサ類を接続して検出情報を入力し、予め設
定記憶させている情報と各センサからの入力情報に基づ
いて、出力側に接続している各モ−タ−M1、M2、M3
の作動を制御しながら、扱深さ制御、高刈り制御と併せ
て引起し変速制御を行う構成となっている。
【0020】すなわち、コントロ−ラ5は、入力側に稈
長検出センサS1、位置検出センサS2、前部穀稈センサ
3−と後部穀稈センサS3−、穂先センサS4と株
元センサS5、図示はしていないが刈取クラッチセンサ
6、脱穀クラッチセンサS7、車速センサS8をそれぞ
れ接続している。そして、コントロ−ラ5は、出力側に
供給制御モ−タ−M1、扱深さ制御モ−タ−M2、変速制
御モ−タ−M3を接続している。
【0021】そして、扱深さ制御モ−タ−M2は、稈長
検出センサS1、穂先センサS4と株元センサS5の検出
情報に基づいて制御され、基本的には穀稈穂部の先端が
穂先センサS4と株元センサS5との間を通過する位置を
ニュ−トラルゾ−ンとして最適の扱深さ位置と判断する
構成としている。そして、供給制御モ−タ−M1は、前
部穀稈センサS3−と稈長検出センサS 1との検出情報
に基づいて制御され、前部穀稈センサS3−が検出状
態にあって稈長検出センサ−S1が非検出状態になる
と、制御作動して供給調節装置4を深扱ぎ側に調節する
構成としている。
【0022】そして、変速制御モ−タ−M3は、刈取前
処理装置3を上昇させて位置検出センサS2が上部の高
刈り位置を検出すると、それに基づいて引起し変速装置
40を増速側に変速制御する構成としている。なお、位
置検出センサS2は、図7及び図8に示すように、超短
波を利用して発信器と受信器とから構成し、圃場面から
の高さを測定する方式でもよい。
【0023】つぎにその作用について説明する。まず、
エンジンを始動して、刈取クラッチ装置や脱穀クラッチ
装置を入り操作して機体の回転各部を伝動しながら、走
行車体2を前進走行に操作すると、コントロ−ラ5は、
刈取クラッチセンサS6、脱穀クラッチセンサS7、車速
センサS 8からそれぞれ作業開始の信号が入力されて立
ち上がり、制御作動を開始する。
【0024】このようにしてコンバインが刈取脱穀作業
を開始すると、圃場の穀稈は、前端下部にある分草杆1
8によって分草作用を受け、次いで穀稈引起し装置19
の引起し作用によって倒伏状態から直立状態に引き起こ
され、株元が刈取装置17に達して刈り取られ、掻込輪
体20aと掻込無端帯20bとの作用を受けて掻込まれ
前部搬送装置21に受け継がれて順次連続状態で後部上
方に搬送される。
【0025】そして、穀稈は、多数の条列が集められて
左右の前部搬送装置21によって搬送されて後部で合流
し、扱深さ調節装置22から供給調節装置4に順次連続
状態で受け継がれ、フィ−ドチエン6の始端部に達して
脱穀装置1に供給される。このとき、穀稈は、穂先部が
株元部より若干先行した傾斜姿勢(平面視において)で
受け渡されるが、図1に示すように、補助フィ−ドチエ
ン9の始端部9Pがフィ−ドチエン6の始端部6Pより
搬送方向において後方にあるから、両チエンはほとんど
同時に挾持して搬送を開始する。
【0026】このように、搬送穀稈は、極めて円滑に、
乱れることがほとんどなく傾斜状態が保たれたまま株元
がフィ−ドチエン6に挾持され穂先側が補助フィ−ドチ
エン9に挾持されて搬送されながら、穂先部分が扱室7
内に挿入されて通過する過程で、回転されている扱胴1
3によって脱穀される。そして、脱穀処理物は、下方の
選別室に達して選別風と揺動選別装置の作用を受けて選
別処理されるものである。
【0027】以上のように、コンバインは、連続的に刈
取脱穀作業を行い、脱穀選別した穀粒を収穫してグレン
タンクに収集貯留する。さて、上述のように、連続的に
刈取脱穀作業が行われているとき、刈取前処理装置3
は、下部の通常作業位置の高さに保持されており、その
位置が位置検出センサS2からコントロ−ラ5に入力さ
れている。そして、前部穀稈センサS3−及び後部穀
稈センサS3−からそれぞれ搬送穀稈が検出されて入
力されている。また、稈長検出センサS1は、穀稈丈を
検出して入力している。
【0028】そして、扱深さ調節装置22は、穂先セン
サS4と株元センサS5からの検出情報がコントロ−ラ5
に入力され、それに基づいてコントロ−ラ5から出力さ
れる操作信号によって扱深さ制御モ−タ−M2が制御作
動され、連杆23を介して自動的に扱深さが調節されて
いる。この場合、コントロ−ラ5は、搬送穀稈の穂先位
置が穂先センサS4と株元センサM5との間を通過する位
置が最も適する扱深さの位置と判断し、その位置に扱深
さ調節装置22の調節位置を合わせるように調節制御し
ている。
【0029】つぎに、走行車体2は、圃場の畦際に達し
て枕地の刈取移ると、分草杆18の先端を、圃場の端に
隆起している畦に衝突させないために、刈取昇降シリン
ダ−37を伸長して刈取前処理装置3を、図8に示すよ
うに、上昇させて穀稈の高刈作業に移る。以下、高刈り
制御について、図11のフロ−チャ−トを参照しながら
説明する。 まず、刈取クラッチセンサS6、脱穀クラ
ッチセンサS7及び車速センサS8がそれぞれONの状態
(作業中)で、刈取前処理装置3を上昇して高刈り位置
にして枕地の刈取に移る。このとき、コントロ−ラ5
は、位置検出センサS2からの入力される検出信号に基
づいて変速制御モ−タ−M3に増速信号が出力されて引
起し変速装置40を介して穀稈引起しラグ19aが増速
される。この場合、圃場の畦際にある枕地の穀稈は、倒
伏度合いが大きく、しかも、穀稈の中間上部位置から引
起しラグ19aが作用し始めるから高速引起しが適して
いる。
【0030】このようにして高刈り作業を開始すると、
コントロ−ラ5は、各センサから検出情報が入力されて
いるが、稈長検出センサS1が送り込まれてきた穀稈を
検出して検出情報を入力すると、基準値(60cm)よ
り長い穀稈丈と判断して扱深さ調節装置22のみの制御
となり、非検出情報を入力すると、基準値(60cm)
より短い穀稈丈と判断して扱深さ調節装置22と供給調
節装置4との両装置による制御を同時に行う。
【0031】まず、コントロ−ラ5は、稈長検出センサ
1から検出情報が入力されると、実施例においては、
出力1、5/sec扱深さ制御モ−タ−M2を深扱ぎ側へ
制御して扱深さ調節装置22を約15cm深扱ぎ側に調
節して作業を行う。以上の制御作動によって高い刈取作
業を行い、後部穀稈センサS3−が穀稈がなくなった
ことを検出して終了する。その後、扱深さ調節装置22
は、オフディレ−が働き所定時間遅れで約12cm浅扱
ぎ側へ戻してリタ−ンとなる。
【0032】一方、穀稈丈が極端に短く、上部が稈長検
出センサS1に届かない状態で非検出情報をコントロ−
ラ5に入力すると、コントロ−ラ5は、扱深さ調節装置
22と供給調節装置4とを最も深扱ぎ位置に調節する信
号をそれぞれ扱深さ制御モ−タ−M2と供給制御モ−タ
−M1に出力して制御する。したがって、扱深さ調節装
置22と供給調節装置4とは、最も深扱ぎの位置に制御
され極端に短い穀稈を脱穀装置1に供給する。
【0033】この場合、調節制御された供給調節装置4
は、扱深さ調節装置22の終端部から大幅に深扱ぎ側に
調節されている極く短い穀稈を受け継いで、更に、深扱
ぎ側に調節して補助フィ−ドチエン9に供給するが、こ
のとき、株元がフィ−ドチエン6の挾持位置に届かない
短い穀稈は、補助フィ−ドチエン9によって搬送され、
そのまま供給側から扱室7に全稈が投入される。
【0034】以上のようにして刈取脱穀作業の一工程が
終了すると、コントロ−ラ5は、後部穀稈センサS3
が穀稈がなくなったことを検出することにより終了と
判断し、一定の時間遅れのもとに、扱深さ調節装置22
と供給調節装置4とを浅扱ぎ位置に復帰させる。この場
合、扱深さ調節装置22は、調節前の扱ぎ位置に復帰す
るのを原則とするが、再スタ−トは一般的には若干深扱
ぎ位置から開始するから深い側に戻しておく。供給調節
装置4は、正規の待機位置に復帰させる。
【0035】なお、扱深さ調節装置22と供給調節装置
4は、制御作動後、元に戻す場合の復帰タイミングや復
帰位置は、予め設定し基準情報としてコントロ−ラ5に
入力しておくもととする。上述した実施例における説明
中に記載した数値は、一実施例を示すものであって、権
利範囲を限定するものではない。
【0036】
【発明の効果】本発明は、脱穀装置が搭載された走行車
体の前部に、刈取前処理装置が上下昇降自由に設けら
れ、該刈取前処理装置には、前記脱穀装置に穀稈を供給
する供給調節装置が、供給制御用のアクチュエ−タに連
結させて設けられ、該アクチュエ−タは、前記刈取前処
理装置に備えられた穀稈丈を検出する稈長検出手段の検
出情報に基づいて操作信号が出力される制御手段に接続
され、前記脱穀装置には、前記供給調節装置から搬送穀
稈を受け継いで搬送するフィ−ドチエンと、そのフィ−
ドチエンの始端部内側に沿わせて扱室の供給口まで搬送
する補助フィ−ドチエンとが備えられ、該補助フィ−ド
チエンは、その始端部が、前記フィ−ドチエンの始端部
より穀稈搬送方向において後方に位置した構成としたか
ら、フィ−ドチエンと補助フィ−ドチエンとは、供給調
節装置の終端部から若干穂先部が先行して傾斜状態で送
られてくる穀稈をほとんど同時に挾持して安定良く、確
実に受け継ぐことができるものである。しかも、両フィ
−ドチエンは、搬送穀稈の傾斜姿勢を保ったまま搬送を
続けて穂先を先行させた状態で扱室に供給するから脱穀
効率を高めることができる特徴を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であって、平面図である。
【図2】本発明の実施例であって、平面図である。
【図3】本発明の実施例であって、側面図である。
【図4】本発明の実施例であって、平面図である。
【図5】本発明の実施例であって、側面図である。
【図6】本発明の実施例であって、側面図である。
【図7】本発明の実施例であって、作用側面図である。
【図8】本発明の実施例であって、作用側面図である。
【図9】本発明の実施例であって、側面図である。
【図10】本発明の実施例であって、ブロック図であ
る。
【図11】本発明の実施例であって、フロ−チャ−トで
ある。
【符号の説明】
1 脱穀装置 2 走行車体 3
刈取前処理装置 4 供給調節装置 5 制御手段 6
フィ−ドチエン 7 扱室 8 供給口 9
補助フィ−ドチエン M1 アクチュエ−タ S1 稈長検出手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱穀装置が搭載された走行車体の前部
    に、刈取前処理装置が上下昇降自由に設けられ、該刈取
    前処理装置には、前記脱穀装置に穀稈を供給する供給調
    節装置が、供給制御用のアクチュエ−タに連結させて設
    けられ、該アクチュエ−タは、前記刈取前処理装置に備
    えられた穀稈丈を検出する稈長検出手段の検出情報に基
    づいて操作信号が出力される制御手段に接続され、前記
    脱穀装置には、前記供給調節装置から搬送穀稈を受け継
    いで搬送するフィ−ドチエンと、そのフィ−ドチエンの
    始端部内側に沿わせて、穀稈を扱室に搬送する補助フィ
    −ドチエンとが備えられ、該補助フィ−ドチエンは、そ
    の始端部が、穀稈搬送方向において、前記フィ−ドチエ
    ンの始端部より後方に位置させてあることを特徴とする
    コンバイン用脱穀装置の穀稈搬送装置。
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