JP3744110B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバインに関し、農業機械の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からコンバインは、刈取脱穀処理する穀稈の長短に対応するために扱深さの自動制御装置が備えられ、脱穀装置のフィ−ドチエン始端部に、稈身方向に受渡し位置を変更調節しながら、扱胴と穀稈穂部との扱ぎ位置を脱穀効率の高い位置に合わせる構成が採用されている。そして、この種のコンバインに装備されている扱深さの自動制御装置は、極端に短稈の場合、例えば、畦際(枕地)における刈取脱穀作業に伴う超短稈にまでは対応できず、枕地の場合、ほとんどが作業者の手刈り作業に依存していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の刈取前処理装置に装備されている扱深さ自動制御装置は、刈り取られて搬送されてきた穀稈丈を扱深さセンサ−で検出して、その検出結果に基づいて扱深さ制御が行われている。この構成は、通常の作業状態には充分に対応でき、調節範囲(調節距離)も穀稈丈に対応できて正確な受継搬送により刈取脱穀作業が行われている。
【0004】
しかしながら、従来の扱深さ制御装置は、一つの扱深さ調節チエンを穀稈丈に応じて制御調節しながら作業を行う構成であるから、必然的に調節範囲(調節距離)が限定され、例えば、コンバインが畦際に達して枕地の刈取に移ると、適確な扱深さ制御ができない問題がある。すなわち、コンバインは、畦際に達して枕地の刈取に移ると、刈取前処理装置を順次上昇させて圃場面より高く盛り上がっている畦に分草杆を衝突させないために、高刈りに移行するため必然的に穀稈丈が極端に短くなる。
【0005】
このような超短稈に対応させるために、扱深さ自動制御装置は、一連の穀稈搬送経路に、扱深さ調節装置と供給調節装置との2つの調節用の搬送装置を連設して構成した。そのため、扱深さ自動制御装置は、超短稈には対応できるものとなったが、反面、搬送穀稈の受継ぎ個所が多くなって問題が発生し、特に、供給調節装置の終端部から脱穀装置のフィ−ドチエンの始端部に穀稈を受け渡す作用が不確実となり円滑にできない課題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するために次の如き技術手段を講ずるものである。すなわち、脱穀装置(1)を搭載た走行車体(2)の前部に刈取前処理装置(3)を昇降自由に設け、該刈取前処理装置(3)における穀稈引起し装置(20)の後方低部に設けた刈取装置(18)と前記脱穀装置(1)のフィードチェン(11)及び該フィードチェン(11)の内側に設けた補助フィードチェン(14)の始端部との間に、掻込搬送装置(21)と前部搬送装置(4)と扱深さ調節装置(5)と供給調節装置(6)とを順次穀稈の受継搬送ができるように配置するにあたり、前記扱深さ調節装置(5)の始端部を前部搬送装置(4)の終端部に臨ませて搬送穀稈の株元を受継可能に設けると共に該扱深さ調節装置(5)の終端部を前記供給調節装置(6)の始端部に臨ませて設けて、前記扱深さ調節装置(5)の終端部から受け継いだ穀稈を供給調節装置(6)によって補助フィードチェン(14)とフィードチェン(11)との始端部に受け渡すように構成し、前記扱深さ調節装置(5)の終端側を搬送穀稈の稈身方向に沿って上下に揺動可能に構成すると共に該扱深さ調節装置(5)の近傍で且つ上側に装備した扱深さ制御モーター(M1)をコントローラ(7)からの出力によって駆動して扱深さ制御を行うように構成し、前記供給調節装置(6)を伝動ボックス(26)に軸架した駆動スプロケット(27)と供給チェン(24)の搬送側を内面から案内する可動チェンレール(28)に軸架した転輪(29)と前側に位置するテンションローラ(30)とに供給チェン(24)巻回して構成すると共に前記可動チェンレール(28)の回動によって転輪(29)が前記補助フィードチェン(14)の始端部に対して略直角に稈身方向へ遠近移動できるように構成し、前記供給チェン(24)の下方に設ける供給制御モーター(M2)をロッド(36)を介して前記可動チェンレール(28)に連結して該供給制御モーター(M2)を前記コントローラ(7)からの出力によって駆動して供給調節制御を行うように構成し、前記穀稈引起し装 置(20)の裏側の低位置に前部穀稈センサー(S5−1)を設けると共に前記前部搬送装置(4)の穂先搬送ラグ(22b)のカバー下側位置に後部穀稈センサー(S5−2)を設けて穀稈搬送経路の始端部と終端部とにおいて搬送穀稈の有無を検出する構成とし、前記穀稈引起し装置(20)の裏側の高位置に稈長検出センサ(S1)を設けて穀稈の稈長を検出できるように構成し、穂先センサ(S2)と株元センサ(S3)とを前記前部搬送装置(4)の穂先搬送ラグ(22b)のカバー上方に配置した連結機枠(39)から穀稈の搬送通路に垂下して設け、コントローラ(7)の入力側に前記前部穀稈センサー(S5−1)と後部穀稈センサー(S5−2)と稈長検出センサ(S1)と穂先センサ(S2)と株元センサ(S3)とを接続すると共に、該コントローラ(7)の出力側に前記扱深さ制御モーター(M1)と供給制御モーター(M2)とを接続して、前記稈長検出センサ(S1)と穂先センサ(S2)と株元センサ(S3)との検出情報に基づいて扱深さ制御モーター(M1)を制御するにあたっては穀稈穂部の先端が前記穂先センサ(S2)と株元センサ(S3)との間を通過する位置をニュートラルゾーンとして制御し、前記前部穀稈センサー(S5−1)と稈長検出センサ(S1)との検出情報に基づいて供給制御モーター(M2)を制御するにあたっては前部穀稈センサー(S5−1)が穀稈を検出している状態において稈長検出センサ(S1)が穀稈を検出しない状態になった場合に供給調節装置(6)を深扱ぎ側に調節するように制御するものとし、前記コントローラ(7)から扱深さ制御モーター(M1)と供給制御モーター(M2)とに同時に出力された場合には、前記供給制御モーター(M2)が扱深さ制御モーター(M1)よりも高速で駆動されて供給調節装置(6)が扱深さ調節装置(5)よりも早く制御目標位置に到達するように連繋したことを特徴とするコンバインとしたものである。
【発明の効果】
本発明によると、供給調節装置は、フィ−ドチエン11との受渡し関係位置が早めに適正に確保できて、搬送穀稈が達したときには円滑に脱穀装置に供給することができる。
また、供給制御モーターM2が扱深さ制御モーターM1よりも高速で駆動されて、供給調節装置6が扱深さ調節装置5よりも早く制御目標位置に到達するため、供給調節装置6の終端部分と補助フィードチェン14との受継ぎ関係位置が確保されて適格に穀稈を受け渡すことができる。このようにして扱深さ調節装置5と供給調節装置6とが最も深扱ぎの位置に制御されて極端に短い穀稈でも脱穀装置1に供給することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施例を具体的に説明する。
まず、その構成について述べる。
走行車体2は、ゴム材を素材として成型したクロ−ラ8を駆動スプロケット9と複数の遊動転輪10とに巻回し、乾田はもちろんのこと、湿田においても沈下しないで走行できる構成としている。そして、脱穀装置1は、フィ−ドチエン11を有し、上側に扱胴12を軸架した扱室13を配置し下側に選別室を設け、供給された刈取穀稈を脱穀選別する構成として走行車体2上に搭載している。
【0008】
そして、補助フィ−ドチエン14は、フィ−ドチエン11の内側に沿わせて設け、始端部をフィ−ドチエン11から伝動される伝動スプロケット15に巻回し終端部を扱室13への供給口の近くまで延長して設け、後述する供給調節装置6から受け継いだ穀稈をフィ−ドチエン11と共同して、又は、単独で扱室13へ供給する構成としている。
【0009】
つぎに、刈取前処理装置3は、図4及び図6に示すように、走行車体2の前部に設けた支持台16に、前方下方へ延長した刈取フレ−ム17の後部を上下に回動自由に枢着して、この刈取フレ−ム17に刈取装置18や後述の各穀稈搬送装置を装着して構成している。すなわち、刈取前処理装置3は、前端下部に分草杆19を、その背後に傾斜状にした穀稈引起し装置20を、その後方低部には刈取装置18を、更に、その刈取装置18と前述のフィ−ドチエン11及び補助フィ−ドチエン14の始端部との間に、掻込搬送装置21と、前部搬送装置4と、扱深さ調節装置5と、供給調節装置6とを順次穀稈の受継搬送ができるように配置して前述の刈取フレ−ム17に取り付けて伝動可能に構成している。
【0010】
まず、掻込搬送装置21は、図3及び図4に示すように、下部の掻込輪体21aと上部の掻込無端帯21bとからなり、各刈取穀稈条列ごとに前記刈取装置18の上方に設け、穀稈を後方へ掻込搬送する構成としている。前部搬送装置4は、株元搬送チエン22aと穂先搬送ラグ22bとからなり、その始端部を前記掻込搬送装置21の終端部に受継可能に臨ませ、多条の刈取穀稈を後方上方へ搬送して終端部分において左右の搬送穀稈を合流する構成としている。
【0011】
なお、実施例に示す前記穂先搬送ラグ22bは、進行方向に向かって前部の右側からフィ−ドチエン11の始端部側に平面視において傾斜して設けた一方側を刈取前処理装置3の後部まで延長し、連続状態で穀稈穂部を搬送する構成としている。
つぎに、扱深さ調節装置5は、図4及び図6に示すように、従来から公知のように搬送チエンと挾持杆とからなり、始端部を前記前部搬送装置4の終端部に搬送穀稈の株元を受継可能に臨ませて設け、後方上方に延長して終端部を後述する供給調節装置6の始端部に臨ませて設けている。そして、扱深さ調節装置5は、始端部を刈取フレ−ム17に枢着して終端側が搬送穀稈の稈身方向に沿って上下に揺動する構成としている。扱深さ制御モ−タ−M1(アクチュエ−タM1に相当する。以下同じ)は、実施例にあっては前記扱深さ調節装置5の近傍位置で上側に装備しており、連杆23を介してその扱深さ調節装置5に連動可能に連結して設け、後述するコントロ−ラ7(制御手段7に相当する。以下同じ)から出力される操作信号に基づいて駆動され、扱深さ制御を行う構成としている。
【0012】
つぎに、供給調節装置6は、図2に示すように、供給チエン24と挾持杆25とによって穀稈を挾持して搬送するように設け、扱深さ調節装置5の終端部から受け継いだ穀稈を補助フィ−ドチエン14とフィ−ドチエン11の始端部に受け渡して供給調節を行う構成としている。
具体的に説明すると、供給調節装置6は、前述の刈取フレ−ム17の基部から補助フィ−ドチエン14側へ位置している一体の伝動ボックス26の上面に軸架した駆動スプロケット27と、供給チエン24の搬送側を内面から案内する可動チエンレ−ル28に軸架した転輪29と、それらより前側に位置してテンション機能を持つテンションロ−ラ30とに供給チエン24を巻回して構成している。
【0013】
そして、可動チエンレ−ル28は、上述のとおり供給チエン24の搬送側を内面から案内するもので、前記伝動ボックス26から斜め前方側に突出して延長した固定の支持ア−ム31の前部に回動自由に支持して設け、先端部の前記転輪29側が、補助フィ−ドチエン14の始端部に対して稈身方向に遠近移動できる構成としている。この場合、実施例における供給調節装置6は、可動チエンレ−ル28の回動支点をテンションロ−ラ30に近い位置に設けているから、移動調節軌跡が補助フィ−ドチエン14に対して略直角方向に深扱ぎ側へ移動できる構成となっている。なお、28aは巻き付き防止部であって、脱穀装置1側へ延長し構成している。
【0014】
そして、入口漏斗32は、図2に示すように、その前側に、前端縁を切り欠いで移動空間32aを形成し、前記供給調節装置6(特に、巻き付き防止部28a)の移動に障害とならない構成としている。
更に、テンションロ−ラ30は、前記支持ア−ム31の中間部に固着した固定機枠33から延長したテンションア−ム34に軸着して設け、テンションスプリング35によって外側(チエン24を張る方向)に張圧して構成している。
【0015】
そして、供給制御モ−タ−M2(アクチュエ−タM2に相当する。以下同じ)は、供給チエン24の下方において、一方側を刈取フレ−ム17側に固着し、他方側を前記した固定機枠33に取り付けて装備し、ロット36を介して前記可動チエンレ−ル28に連結して設け、コントロ−ラ7から出力される操作信号に基づいて駆動され、供給調節制御を行う構成としている。
【0016】
以上のように、供給制御モ−タ−M2は、図2、図4、図6に示すように、前述の扱深さ制御モ−タ−M1と接近した位置に配置され、図4で明らかなように、その上方には後方まで延長されている穂先搬送ラグ22bのケ−スが位置した関係になっている。
そして、挾持杆25は、図2に示すように、供給調節が行われる供給チエン24の穀稈搬送面に常時沿って張圧状態で搬送穀稈を挾持できるように、前後2つの張圧ばね37a、張圧ばね37bとによって張圧させて構成している。そして、後側の張圧ばね37bは、前側の張圧ばね37aより張圧ストロ−クを長くして挾持杆25の調節距離が長く取れるようにして、チエン24後部の移動に充分追従できる構成としている。
【0017】
以上のように構成した刈取前処理装置3は、油圧装置によって伸縮する刈取昇降シリンダ−38によって、図10に示すように、下部における通常の作業位置aと上部の非作業位置bとの間を昇降する構成とし、中間位置を高刈り位置cとしている。
つぎに各検出手段と、マイクロコンピュ−タ−を利用したコントロ−ラ7とについて、主として図1及び図5に基づいて説明する。
【0018】
まず、位置検出センサS4は、ポテンショメ−タ−を利用して刈取フレ−ム17の回動角度を検出して刈取前処理装置3の高さ位置を計測できるように刈取フレ−ム17の基部に設けている。前部穀稈センサS5−と後部穀稈センサS5−は、穀稈引起し装置20の裏側の低位置と、後方まで延長させた穂先搬送ラグ22bのカバ−下側位置とにそれぞれ設け、搬送経路の始端部分と終端部分とにおいて、搬送穀稈の有無を検出する構成としている。
【0019】
そして、稈長検出センサS1(稈長検出手段、以下同じ)は、前記穀稈引起し装置20の裏側の比較的高い位置に設け、搬送穀稈の稈長を検出できる構成としている。そして、穂先センサS2と株元センサS3(稈長検出手段、以下同じ)は、前述した後方まで延長させた穂先搬送ラグ22bのカバ−上方に位置する連結機枠39から穀稈の搬送通路に垂下して設け、搬送中の穀稈丈を検出する構成としている。
【0020】
つぎに、コントロ−ラ7は、マイクロコンピュ−タ−を利用した制御手段であって、基本的には入力側に各センサ類を接続して検出情報を入力し、予め設定記憶させている情報と各センサからの入力情報に基づいて、出力側に接続している各モ−タ−M1、M2の作動を制御しながら、扱深さ制御、高刈り制御を行う構成となっている。
【0021】
すなわち、コントロ−ラ7は、入力側に稈長検出センサS1、穂先センサS2と株元センサS3、位置検出センサS4、前部穀稈センサS5−と後部穀稈センサS5−、を接続しており、その他、図示はしないが、刈取クラッチセンサS6、脱穀クラッチセンサS7、車速センサS8をそれぞれ接続している。そして、コントロ−ラ7は、出力側に扱深さ制御モ−タ−M1、供給制御モ−タ−M2を接続している。
【0022】
そして、扱深さ制御モ−タ−M1は、稈長検出センサS1、穂先センサS2と株元センサS3の検出情報に基づいて制御され、基本的には穀稈穂部の先端が穂先センサS2と株元センサS3との間を通過する位置をニュ−トラルゾ−ンとして最適の扱深さ位置と判断する構成としている。
そして、供給制御モ−タ−M2は、前部穀稈センサS5−1と稈長検出センサS1との検出情報に基づいて制御され、前部穀稈センサS5−1が検出状態にあって稈長検出センサ−S1が非検出状態になると、制御作動して供給調節装置6を深扱ぎ側に調節する構成としている。
【0023】
なお、具体的な作動は、図11に示すフロ−チャ−とに基づいて作用の項で述べる。
そして、扱深さ制御モ−タ−M1と供給制御モ−タ−M2とは、その駆動速度がコントロ−ラ7から同時に操作信号が出力されると、供給制御モ−タ−M2が扱深さ制御モ−タ−M1より高速で駆動されるものとし、供給調節装置6が早く制御位置に到達する構成としている。
【0024】
更に、扱深さ制御モ−タ−M1と供給制御モ−タ−M2とは、図9に示すオ−トスイッチ40をOFFにすることにより、自動制御から手動操作に切り替えることができる構成としている。そして、扱深さ制御モ−タ−M1と供給制御モ−タ−M2とは、手動操作に切り替えた場合には、それぞれ操作スイッチ41、41'の左右方向への操作により正転又は逆転駆動を可能にし、扱深さ調節装置5と供給調節装置6とを深扱ぎ側又は浅扱ぎ側に調節できる構成としている。
【0025】
つぎに、案内カバ−42は、図12及び図13で見るように、供給調節装置6を構成している可動チエンレ−ル28の上側から穂先搬送ラグ22bのカバ−43に至る間に設け、前部を可動チエンレ−ル28の支点部Rに取り付け、後部をカバ−43に取り付けて固定している。この構成によって、案内カバ−42は、供給調節装置6が移動調節されても定位置に固定され、穀稈穂部を挾む等の障害もなく、整然と案内することができる。
【0026】
つぎにその作用について説明する。
まず、エンジンを始動して、刈取クラッチ装置や脱穀クラッチ装置を入り操作して機体の回転各部を伝動しながら、走行車体2を前進走行に操作すると、コントロ−ラ7は、刈取クラッチセンサS6、脱穀クラッチセンサS7、車速センサS8からそれぞれ作業開始の信号が入力されて立ち上がり、制御作動を開始する。
【0027】
このようにしてコンバインが刈取脱穀作業を開始すると、圃場の穀稈は、前端下部にある分草杆19によって分草作用を受け、次いで穀稈引起し装置20の引起し作用によって倒伏状態から直立状態に引き起こされ、株元が刈取装置18に達して刈り取られ、掻込輪体21aと掻込無端帯21bとの作用を受けて掻込まれ前部搬送装置4に受け継がれて順次連続状態で後部上方に搬送される。
【0028】
そして、穀稈は、多数の条列が集められて左右の前部搬送装置4によって搬送されて後部で合流し、扱深さ調節装置5から供給調節装置6に順次連続状態で受け継がれ、フィ−ドチエン11の始端部に達して脱穀装置1に供給される。
そして、穀稈は、株元がフィ−ドチエン11に挾持された状態で搬送されながら、穂先部分が扱室13内に挿入されて通過する過程で、回転されている扱胴12によって脱穀される。そして、脱穀処理物は、下方の選別室に達して選別風と揺動選別装置の作用を受けて選別処理されるものである。
【0029】
以上のように、コンバインは、連続的に刈取脱穀作業を行い、脱穀選別した穀粒を収穫してグレンタンクに収集貯留する。
さて、上述のように、連続的に刈取脱穀作業が行われているとき、刈取前処理装置3は、図10に示す通常作業位置aの高さに保持されており、その位置が位置検出センサS4からコントロ−ラ7に入力されている。そして、前部穀稈センサS5−及び後部穀稈センサS5−からそれぞれ搬送穀稈が検出されて入力されている。また、稈長検出センサS1は、穀稈丈を検出して入力している。
【0030】
そして、扱深さ調節装置5は、穂先センサS2と株元センサS3からの検出情報がコントロ−ラ7に入力され、それに基づいてコントロ−ラ7から出力される操作信号によって扱深さ制御モ−タ−M1が制御作動され、連杆23を介して自動的に扱深さが調節されている。この場合、コントロ−ラ7は、搬送穀稈の穂先位置が穂先センサS2と株元センサS3との間を通過する位置が最も適する扱深さの位置と判断し、その位置に扱深さ調節装置5の調節位置を合わせるように調節制御している。
【0031】
つぎに、走行車体2は、圃場の畦際に達して枕地の刈取に移ると、分草杆19の先端を、圃場の端に隆起している畦に衝突させないために、刈取昇降シリンダ−38を伸長して刈取前処理装置3を、図10に示すように、高刈り位置c程度に上昇しながら穀稈の高刈作業に移る。
以下、高刈り制御について、図11のフロ−チャ−トを参照しながら説明する。
【0032】
まず、刈取クラッチセンサS6、脱穀クラッチセンサS7及び車速センサS8がそれぞれONの状態(作業中)で、刈取前処理装置3を上昇して高刈り位置cにして枕地の刈取に移る。このとき、コントロ−ラ7は、位置検出センサS4と、前部穀稈センサS5−1から刈取前処理装置3の位置(高刈り位置c)と穀稈が送り込まれた検出情報が入力されている。
【0033】
そして、コントロ−ラ7は、稈長検出センサS1が送り込まれてきた穀稈を検出して検出情報を入力すると、基準値(60cm)より長い穀稈丈と判断して扱深さ調節装置5のみの制御となり、稈長検出センサS1が非検出情報を入力すると、基準値(60cm)より短い穀稈丈と判断して扱深さ調節装置5と供給調節装置6との両装置による制御を同時に行う。
【0034】
まず、コントロ−ラ7は、稈長検出センサS1から検出情報が入力されると、実施例においては、出力時間1.5sec扱深さ制御モ−タ−M1を深扱ぎ側へ制御して扱深さ調節装置5を約15cm深扱ぎ側に調節して作業を行う。
以上の制御作動によって高い刈取作業を行い、後部穀稈センサS5−が穀稈がなくなったことを検出して終了する。その後、扱深さ調節装置5は、オフディレ−が働き所定時間遅れで約12cm浅扱ぎ側へ戻してリタ−ンとなる。
【0035】
つぎに、穀稈丈が極端に短く、穀稈穂部が稈長検出センサS1に届かない状態で非検出情報をコントロ−ラ7に入力すると、コントロ−ラ7は、扱深さ調節装置5と供給調節装置6とを最も深扱ぎ位置に調節する信号をそれぞれ扱深さ制御モ−タ−M1と供給制御モ−タ−M2に出力して制御する。すると、供給調節装置6は、供給制御モ−タ−M2が扱深さ制御モ−タ−M1より高速で駆動されるから、扱深さ調節装置5より早く制御位置に到達する。そのため、供給調節装置6は、その終端部分と補助フィ−ドチエン14との受継ぎ関係位置が確保され適確に穀稈を受け渡すことができる状態になっている。このようにして、扱深さ調節装置5と供給調節装置6とは、最も深扱ぎの位置に制御され極端に短い穀稈を脱穀装置1に供給する。
【0036】
この場合、深扱ぎの位置に調節されている供給調節装置6は、大幅に深扱ぎ側に調節されている扱深さ調節装置5の終端から極く短い穀稈を受け継いで、更に、深扱ぎ側に調節して補助フィードチェン14に供給するが、このとき、株元がフィードチェン11の挟持位置に届かない短い穀稈は、補助フィードチェン14によって搬送され、そのまま供給側から扱室13に全稈が投入される。
【0037】
以上のようにして刈取脱穀作業の一工程が終了すると、コントロ−ラ7は、後部穀稈センサS5−が穀稈がなくなったことを検出することにより終了と判断し、一定の時間遅れのもとに、扱深さ調節装置5と供給調節装置6とを浅扱ぎ位置に復帰させる。この場合、扱深さ調節装置5は、調節前の扱ぎ位置に復帰するのを原則とするが、再スタ−トは一般的には若干深扱ぎ位置から開始できるように深い側に戻しておく。供給調節装置6は、正規の待機位置に復帰させる。
【0038】
なお、扱深さ調節装置5と供給調節装置6は、制御作動後の元に戻す場合の復帰タイミングや復帰位置は、予め設定し基準情報としてコントロ−ラ7に入力しておくもとする。
上述した実施例における説明中に記載した数値は、一実施例を示すものであって、権利範囲を限定するものではない。
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例であって、制御構成のブロック図である。
【図2】 本発明の実施例であって、平面図である。
【図3】 本発明の実施例であって、平面図である。
【図4】 本発明の実施例であって、側面図である。
【図5】 本発明の実施例であって、側面図である。
【図6】 本発明の実施例であって、平面図である。
【図7】 本発明の実施例であって、側面図である。
【図8】 本発明の実施例であって、側面図である。
【図9】 本発明の実施例であって、側面図である。
【図10】 本発明の実施例であって、説明用の作用図である。
【図11】 本発明の実施例であって、制御作動のフロ−チャ−トである。
【図12】 本発明の実施例であって、一部破断した正面図である。
【図13】 本発明の実施例であって、平面図である。
【符号の説明】
1 脱穀装置
2 走行車体
3 刈取前処理装置
4 前部搬送装置
5 扱深さ調節装置
6 供給調節装置
コントローラ
11 フィードチェン
14 補助フィードチェン
18 刈取装置
20 穀稈引起し装置
21 掻込搬送装置
22b 穂先搬送ラグ
24 供給チェン
26 伝動ボックス
27 軸架した駆動スプロケット
28 可動チェンレール
29 転輪
30 テンションローラ
36 ロッド
39 連結機枠
M1 扱深さ制御モーター
M2 供給制御モーター
S1 稈長検出センサ
S2 穂先センサ
S3 株元センサ
S5―1 前部穀稈センサー
S5―2 後部穀稈センサー

Claims (1)

  1. 脱穀装置(1)を搭載た走行車体(2)の前部に刈取前処理装置(3)を昇降自由に設け、該刈取前処理装置(3)における穀稈引起し装置(20)の後方低部に設けた刈取装置(18)と前記脱穀装置(1)のフィードチェン(11)及び該フィードチェン(11)の内側に設けた補助フィードチェン(14)の始端部との間に、掻込搬送装置(21)と前部搬送装置(4)と扱深さ調節装置(5)と供給調節装置(6)とを順次穀稈の受継搬送ができるように配置するにあたり、前記扱深さ調節装置(5)の始端部を前部搬送装置(4)の終端部に臨ませて搬送穀稈の株元を受継可能に設けると共に該扱深さ調節装置(5)の終端部を前記供給調節装置(6)の始端部に臨ませて設けて、前記扱深さ調節装置(5)の終端部から受け継いだ穀稈を供給調節装置(6)によって補助フィードチェン(14)とフィードチェン(11)との始端部に受け渡すように構成し、前記扱深さ調節装置(5)の終端側を搬送穀稈の稈身方向に沿って上下に揺動可能に構成すると共に該扱深さ調節装置(5)の近傍で且つ上側に装備した扱深さ制御モーター(M1)をコントローラ(7)からの出力によって駆動して扱深さ制御を行うように構成し、前記供給調節装置(6)を伝動ボックス(26)に軸架した駆動スプロケット(27)と供給チェン(24)の搬送側を内面から案内する可動チェンレール(28)に軸架した転輪(29)と前側に位置するテンションローラ(30)とに供給チェン(24)巻回して構成すると共に前記可動チェンレール(28)の回動によって転輪(29)が前記補助フィードチェン(14)の始端部に対して略直角に稈身方向へ遠近移動できるように構成し、前記供給チェン(24)の下方に設ける供給制御モーター(M2)をロッド(36)を介して前記可動チェンレール(28)に連結して該供給制御モーター(M2)を前記コントローラ(7)からの出力によって駆動して供給調節制御を行うように構成し、前記穀稈引起し装置(20)の裏側の低位置に前部穀稈センサー(S5−1)を設けると共に前記前部搬送装置(4)の穂先搬送ラグ(22b)のカバー下側位置に後部穀稈センサー(S5−2)を設けて穀稈搬送経路の始端部と終端部とにおいて搬送穀稈の有無を検出する構成とし、前記穀稈引起し装置(20)の裏側の高位置に稈長検出センサ(S1)を設けて穀稈の稈長を検出できるように構成し、穂先センサ(S2)と株元センサ(S3)とを前記前部搬送装置(4)の穂先搬送ラグ(22b)のカバー上方に配置した連結機枠(39)から穀稈の搬送通路に垂下して設け、コントローラ(7)の入力側に前記前部穀稈センサー(S5−1)と後部穀稈センサー(S5−2)と稈長検出センサ(S1)と穂先センサ(S2)と株元センサ(S3)とを接続すると共に、該コントローラ(7)の出力側に前記扱深さ制御モーター(M1)と供給制御モーター(M2)とを接続して、前記稈長検出センサ(S1)と穂先センサ(S2)と株元センサ(S3)との検出情報に基づいて扱深さ制御モーター(M1)を制御するにあたっては穀稈穂部の先端が前記穂先センサ(S2)と株元センサ(S3)との間を通過する位置をニュートラルゾーンとして制御し、前記前部穀稈センサー(S5−1)と稈長検出センサ(S1)との検出情報に基づいて供給制御モーター(M2)を制御するにあたっては前部穀稈センサー(S5−1)が穀稈を検出している状態において稈長検出センサ(S1)が穀稈を検出しない状態になった場合に供給調節装置(6)を深扱ぎ側に調節するように制御するものとし、前記コントローラ(7)から扱深さ制御モーター(M1)と供給制御モーター(M2)とに同時に出力された場合には、前記供給制御モーター(M2)が扱深さ制御モーター(M1)よりも高速で駆動されて供給調節装置(6)が扱深さ調節装置(5)よりも早く制御目標位置に到達するように連繋したことを特徴とするコンバイン。
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