JPH11339261A - 磁気記録媒体の製造法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造法

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JPH11339261A
JPH11339261A JP7679999A JP7679999A JPH11339261A JP H11339261 A JPH11339261 A JP H11339261A JP 7679999 A JP7679999 A JP 7679999A JP 7679999 A JP7679999 A JP 7679999A JP H11339261 A JPH11339261 A JP H11339261A
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JP
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cobalt
film
substrate
thin film
plane
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JP7679999A
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English (en)
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Takanori Doi
孝紀 土井
Kosaku Tamari
耕作 田万里
Yasuo Kakihara
康男 柿原
Kenichi Nakada
健一 中田
Mitsuru Matsuura
松浦  満
Setsuo Yamamoto
節夫 山本
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Toda Kogyo Corp
Original Assignee
Toda Kogyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐酸化性や耐食性に優れているとともに大き
な角型比を有しており、しかも、コバルト量に対し可及
的に高い保磁力値を有するとともに広い範囲で保磁力値
の制御が可能であるコバルト含有マグヘマイト垂直磁化
膜を基材の材質に制約されることなく、工業的、経済的
に有利に得る。 【解決手段】 プラスチック基体上に、(200)面が
該基体の表面に平行に優先配向したニッケル酸化物下地
膜を形成した後、該ニッケル酸化物下地膜上に、240
℃未満の基体温度において、(400)面が上記基体表
面に平行に優先配向したコバルト含有マグネタイト薄膜
を形成し、次いで、希ガスを含むプラズマ活性化された
酸素雰囲気中、240℃未満の基体温度で上記コバルト
含有マグネタイト薄膜を酸化して(400)面の面間隔
が2.082Å以下であるコバルト含有マグヘマイト垂
直磁化膜とすることにより得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高密度記録媒体として
好適である、耐酸化性や耐食性に優れているとともに、
大きな角型比(反磁場補正をした値)を有しており、し
かも、コバルト量に対し可及的に高い保磁力値を有する
とともに、広い範囲で保磁力値の制御が可能である垂直
磁化膜からなる磁気記録媒体を基体の材質に制約される
ことなく、工業的、経済的に有利に得るための製造法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報機器、システムの小型化と高
信頼性の傾向が顕著であり、磁気記録媒体の高密度記録
化の要求が益々高まってきている。このような特性を満
たす磁気記録媒体として垂直磁化膜の開発がさかんであ
る。即ち、垂直磁化膜は、膜面に垂直な方向に磁化する
ため減磁作用がなく、高密度記録が可能であるためであ
る。
【0003】垂直磁化膜としては、従来からCoCr合
金等の合金膜が提案されているが、該合金膜は酸化によ
る磁気特性の劣化を防ぐため100〜200Å程度の厚
みのカーボン膜を表面にコーティングする必要があり、
その結果、カーボン膜の厚み分だけ、スペーシング(磁
気ヘッドと磁気記録層との距離)ロスが大きくなり、高
密度記録用として適さなくなる。その為、垂直磁化膜と
しては、酸化に対して安定な酸化物であることが強く要
求されている。
【0004】そして、磁気記録媒体は、高密度記録時の
再生出力ができるだけ大きいことが必要であり、その為
には垂直磁化膜は、できるだけ角型比が大きいことが要
求される。
【0005】更に、垂直磁化膜の保磁力について言え
ば、広い範囲、殊に、1000〜10000Oeの範囲
で保磁力値が自由に制御できることが強く要求される。
【0006】即ち、現在広く普及しているヘッドを使用
して磁気飽和記録するために、磁気記録媒体の保磁力値
は、1000〜3000Oe程度であることが強く要求
されている。磁気記録媒体の保磁力Hcと磁気ヘッドの
書き込み能力とは密接な関係があり、磁気記録媒体の保
磁力Hcがあまりに高すぎて、殊に、3000Oeを越
えると、書込み電流が高くなる為、現在広く用いられて
いる磁気ヘッドではヘッドコアの飽和磁束密度Bm不足
により、磁気記録媒体を十分磁化することができなくな
ることが知られている。
【0007】一方、より高密度な磁気記録媒体を得るた
めには、できるだけ高い保磁力、殊に、3000〜10
000Oe程度の高い保磁力値を有することが強く要求
される。
【0008】従来、磁気記録用垂直磁化膜としては、C
oCr合金、CoPt合金等の合金膜、コバルト含有マ
グヘマイト等のスピネル型酸化物薄膜(特開昭51−1
19999号公報、特開昭63−47359号公報、特
開平3−17813号公報、特開平3−188604号
公報、特開平4−10509号公報、特開平5−127
65号公報)及びバリウムフェライト等のマグネトプラ
ンバイト型酸化物薄膜(特開昭62−267949号公
報)等が提案されている。
【0009】上掲の垂直磁化膜のうち、スピネル型酸化
物として最も代表的なコバルト含有マグヘマイト膜は酸
化物であることによって耐酸化性や耐食性に優れてお
り、その結果、経時安定性に優れ、経時による磁気特性
の変化が小さいという特徴がある。しかも、結晶磁気異
方性が大きいものであるから垂直磁気記録媒体として有
望とされている。
【0010】上記コバルト含有マグヘマイト磁性薄膜
は、コバルト量の増加にともなって保磁力が高くなる
が、一方、コバルト量の増加にともなって熱などの影響
により経時安定性が悪くなるという傾向があるため、コ
バルト量に対して可及的に高い保磁力値を有することが
強く要求されている。
【0011】周知の通り、コバルト含有マグヘマイト垂
直磁化膜の製造法としては、スパッタ法、真空蒸着法、
MOCVD法等各種方法が知られているが、一般にその
製造工程において240℃以上の高温を必要とするた
め、240℃以上の高温に耐えるアルミニウム、アルミ
ニウム合金のディスクなどしか使用できないという問題
があった。製造工程上、240℃以上の高温が必要であ
るということは、工業的、経済的に有利に製造すること
が困難な要因でもあった。
【0012】ところで、近時、垂直磁化膜の結晶配向性
を向上させるために、基体として単結晶を用いたり、垂
直磁化膜と基体との間に各種下地層を形成させることが
行われており、基体としてMgO単結晶を使用するもの
(IEEE Trans.Mag.MAG−12,N
o.6,773(1976)、IEEE Trans.
Mag.MAG−14,No.5,906(197
8)、Czehch.J.Phys.B21,563
(1971))、基体としてNaClを使用するもの
(J.Cry.Growth.50,801(198
0)),下地膜としてNiOを使用するもの(特開平5
−166167号公報、ヨーロッパ特許公開公報058
6142号公報)等がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】耐酸化性や耐食性に優
れているとともに、大きな角型比(反磁場補正をした
値)を有しており、しかも、コバルト量に対し可及的に
高い保磁力値を有するとともに広い範囲で保磁力値の制
御が可能である垂直磁化膜を、工業的、経済的に有利に
得るための製造法は、現在最も要求されているところで
あるが、これら諸特性を十分満たす製造法は未だ知られ
ていない。
【0014】即ち、前出公知のコバルト含有マグヘマイ
ト膜の製造法のうち主として採用されているスパッタ法
による場合には、一般にコバルト含有マグヘマイト膜の
垂直磁化容易軸は〈100〉軸であるにもかかわらず、
ランダム配向したり、(111)面が基体に平行に配向
しやすい為、垂直磁化膜を作成し難いという欠点があ
る。(400)面が基体に平行に優先配向したコバルト
含有マグヘマイト膜を得る方法として、例えば、第9
回日本応用磁気学会学術講演概要集29PB−10に記
載の方法、第13回日本応用磁気学会学術講演概要集
第246頁に記載の方法、特開平4−10509号公
報及び特開平7−307022号公報に記載の方法が
知られている。
【0015】前出の方法は、酸素プラズマ中でFe及
びCoをイオン化し500℃に加熱したMgAl24
体又は石英ガラスに蒸着する方法であり、成膜時に真空
中で基体温度を500℃以上の高温に保持する必要があ
る為生産性が悪く、しかも、基体温度を500℃以上に
する為には基体自体の耐熱性が要求されるが、垂直磁気
記録媒体用の基体材料として現在汎用されているガラス
等の耐熱性は不十分であり、基体材料が制限される等、
工業的、経済的ではない。
【0016】前出の方法は、プラズマ励起MO−CV
D法であり、成膜時に真空中に基体温度を300〜40
0℃に保持する必要がある為、生産性が悪く、工業的、
経済的ではない。
【0017】また、前出の方法は、CoとFeを2層
以上積層して金属多層膜を形成した後、酸素を含む雰囲
気中500℃以上で熱処理するものであり、上述した通
り、高温を必要とする為、基体の材料が制限され、工業
的、経済的ではない。
【0018】前出の方法は、(400)面が基体の表
面に平行に優先配向したコバルト含有マグネタイトから
なる単層膜又はマグネタイト層とCoO層とからなる多
層膜(該膜中のコバルト含有量はCoがFeに対してモ
ル比で0.01:1以上、0.10:1未満)を、基体
の表面上に作成されている(200)面が基体の表面に
平行に優先配向したNiO下地膜上に形成し、次いで、
240〜450℃の温度範囲で熱処理して(400)面
の面間隔が2.082Å以下のコバルト含有マグヘマイ
ト垂直磁化膜を製造するものであるが、その製造工程に
おいて240℃以上の高温を必要とするため、基体の材
料が制限され、工業的、経済的ではない。また、コバル
ト量に対し可及的に高い保磁力値を有するものとは言い
難い。
【0019】前出公知の下地膜としてMgO単結晶やN
aClを使用すれば、垂直磁化膜であるコバルト含有マ
グヘマイト薄膜の(400)面を形成しやすいものでは
あるが、単結晶基体は高価で割れ易く、大面積のものを
得ることは困難であるため、実用的ではない。
【0020】下地膜としてのNiO(200)配向膜
は、室温でガラス基体上にスパッタ法により容易に形成
できるため、下地膜として用いるには実用的である。し
かしながら、前出特開平5−166167号公報に記載
の垂直磁化膜は、NiO下地膜上にCoフェライトを形
成させることによって、(400)面の結晶配向が促進
されたものではあるが、NiO下地膜の(200)面間
隔(2.09Å)がCo XFe3-X4の(400)面間
隔(2.10Å)よりも小さいため、磁性膜面内に圧縮
応力が働き、垂直異方性を減少させるという問題があ
る。
【0021】この事実は、特開平3−17813号公報
に記載されている通り、下地層の格子定数がフェライト
層の格子定数より大きい方がフェライト層の垂直磁気異
方性が大きくなるという現象から明らかである。
【0022】また、ヨーロッパ特許公開公報05861
42号には、基体の表面上に作成されている(100)
面が基体に平行に優先配向したNiO下地膜上に形成さ
れた(400)面が基板に平行に優先配向したCo含有
マグヘマイト薄膜であり、該薄膜中のCoとFeの割合
が0.10:1〜0.32:1の範囲であって、前記
(400)面の面間隔が2.085Å以下であって、保
磁力値が4000Oe以上の垂直磁化膜が記載されてい
るが、その製造工程において280〜450℃の高温の
熱処理が必要であるため、生産性が悪く、工業的、経済
的ではない。
【0023】そこで、本発明は、耐酸化性や耐食性に優
れているとともに大きな角型比(反磁場補正をした値)
を有しており、しかも、コバルト量に対し可及的に高い
保磁力値を有するとともに広い範囲で保磁力値の制御が
可能であるスピネル型酸化物からなる垂直磁化膜を24
0℃未満のできるだけ低温で工業的、経済的に有利に得
ることを技術的課題にする。
【0024】
【課題を解決する為の手段】前記技術的課題は、次の通
りの本発明によって達成できる。
【0025】即ち、本発明は、プラスチック基体上に、
(200)面が該基体表面に平行に優先配向したニッケ
ル酸化物下地膜を形成した後、該ニッケル酸化物下地膜
上に、240℃未満の基体温度において、(400)面
が上記基体表面に平行に優先配向したコバルト含有マグ
ネタイト薄膜を形成し、次いで、希ガスを含むプラズマ
活性化された酸素雰囲気中、240℃未満の基体温度で
上記コバルト含有マグネタイト薄膜を酸化して(40
0)面の面間隔が2.082Å以下であるコバルト含有
マグヘマイト垂直磁化膜とすることを特徴とする磁気記
録媒体の製造法である。
【0026】本発明の構成をより詳しく説明すれば、次
の通りである。
【0027】先ず、本発明に係る磁気記録媒体の製造法
について述べる。
【0028】本発明におけるプラスチック基体は、熱変
形温度が240℃未満の樹脂であり、一般的に耐熱性樹
脂と呼ばれているポリイミド、ポリサルホン、ポリアリ
レート、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリエ
ーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリ−p−ビニル
フェノール樹脂(PVPポリマー)などの他、ポリアミ
ド、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)、ポリホルムアルデヒド
(du pont社「デルリン」など)、ポリ四フッ化
エチレン、ポリ三フッ化塩化エチレン、ポリスチレン、
メタクリル、ポリカーボネート(PC)などがある。
尚、熱変形温度とはASTM D−648などに従って
測定された温度で示される。
【0029】ニッケル酸化物下地膜は、基体温度100
℃以下に保持したプラスチック基体上に酸素雰囲気中で
金属(Ni)ターゲットをスパッタする反応スパッタ
法、Niを含む酸化物の焼結ターゲットにより直接酸化
膜を作成する直接法、並びに酸素雰囲気中で金属(N
i)を蒸着する反応蒸着法のいずれの方法によっても作
成することができる。基体の温度が100℃を越えると
(200)面が基体の表面に平行に配向しにくくなる。
基体の温度は、100℃以下であればよく、その下限値
は0℃である。この範囲内であれば低い温度の方が好ま
しい。より好ましくは80℃以下、更により好ましくは
50℃以下であるが、冷却設備等を必要としない10〜
40℃が工業的、経済的に有利である。
【0030】本発明に係るニッケル酸化物下地膜は、
(200)面が基体表面に平行に優先配向している。こ
こで“優先配向”とは、X線回折装置で測定した各面の
ピークの面積比により定義されるものであり、ニッケル
酸化物下地層においては、(111)面ピーク面積(S
(111))に対する(200)面ピーク面積(S(200))の
比が2:1以上〔S(200)/S(111)≧2〕であることを
意味する。良好な垂直磁化膜を得ることを考慮すれば、
2.5:1以上が好ましく、より好ましくは3.0:1
以上である。
【0031】本発明におけるニッケル酸化物下地膜は、
垂直磁化膜の(400)面配向を十分に促進するために
は、膜厚が80〜300nmが好ましく、より好ましく
は90〜240nmである。
【0032】本発明における(400)面が基体表面に
平行に優先配向したコバルト含有マグネタイト薄膜は、
(200)面が基体表面に平行に優先配向したニッケル
酸化物下地膜を表面に形成したプラスチック基体を用
い、該ニッケル酸化物下地膜の上に、酸素及び希ガスの
混合ガス雰囲気中で金属ターゲット(Feターゲットと
Co金属ターゲット、又は、コバルトを含む鉄を主成分
とする合金ターゲット)をスパッタする反応スパッタ
法、マグネタイトFeO ・Fe23(0<x≦1)の
焼結ターゲットとCoを含む鉄酸化物の焼結ターゲット
の各ターゲットにより直接酸化膜を形成する直接法、並
びに酸素雰囲気中で金属(FeとCoからなる合金)を
蒸着する反応蒸着法のいずれかの方法によって形成する
ことができる。また、反応スパッタ法において投入電力
などを上げて堆積速度を上げた際に同じ生成物を作りた
い時には、酸素分圧を上げてやればよい。原料の経済性
を考慮すれば、反応蒸着法や反応スパッタ法が好まし
い。更に、成膜中の組成の変動を考慮すれば、反応スパ
ッタ法がより好ましい。
【0033】反応スパッタ法によってコバルト含有マグ
ネタイト薄膜を形成するに際して、希ガスとしては、ヘ
リウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノン、ラ
ドンのいずれをも使用できる。スパッタ率と経済性を考
慮すれば、アルゴンが好ましい。
【0034】反応スパッタ法においては、コバルト含有
マグネタイト薄膜を作製する時の酸素分圧を下げる程、
得られるコバルト含有マグヘマイト薄膜の(400)面
の面間隔は、小さくなる傾向がある。
【0035】コバルト含有マグネタイト薄膜を生成・堆
積させる時の基体温度は、240℃未満である。基体と
なるプラスチックの耐熱性を考慮すれば、好ましくは、
220℃以下、より好ましくは200℃以下であり、そ
の下限値は0℃ある。0℃以下では良質な結晶性を有す
る膜が得られにくく、磁気記録媒体に好適な磁気特性が
得られにくくなる。コバルト含有マグネタイトを生成・
堆積させる時の時間は、膜厚を堆積速度で割ったもので
示される。
【0036】本発明において(400)面が基体表面に
平行に優先配向したコバルト含有マグネタイト薄膜は、
次いで、希ガスを含むプラズマ活性化された酸素雰囲気
中、240℃未満の基体温度で酸化される。
【0037】酸化は、希ガスを含むプラズマ活性化され
た酸素雰囲気下、基体温度240℃未満で行うことが肝
要である。
【0038】プラズマ活性化された酸素イオンを照射す
るための方法として、例えば、ECRマイクロプラズマ
を用いる方法がある。また、照射状態にはアッシングモ
ードとエッチングモードの2種類がある。一般に、アッ
シングモードの場合は、プラズマ生成室から引き出され
たイオンビームはイオン化されたまま基板に照射される
ため、表面改質などに向く状態のものである。一方、エ
ッチングモードの場合は、プラズマ生成室から引き出さ
れたイオンビームは、ニュートライザーを使用し空間電
荷を中和するため、ビーム強度・量が増し、エッチング
に有効な状態のものである。
【0039】イオン加速電圧は−500〜0Vが好まし
く、−300〜−100Vがより好ましい。−500V
未満の場合には、薄膜がエッチングされるため、膜厚な
どに変動が生じる。0Vを越える場合には、電子が引き
出されるので、プラズマ活性化された酸素イオンが照射
されず、酸化が生じにくい。本発明においては、薄膜が
除去されない条件下では、どちらの照射状態でも同じ酸
化促進の効果が生じることを確認している。
【0040】生成されるプラズマ量を増加させるため
に、プロセスガス(酸素)に反応促進のため希ガス(H
e、Ne、Ar、Kr、Xe、Rn)を含ませることが
必要である。コバルト含有マグネタイトの酸化促進の効
果を考慮すれば、ヘリウム、ネオンが好ましい。
【0041】希ガスの含有割合は、酸素に対する希ガス
流量比で1〜90%が好ましく、より好ましくは2〜7
5%、更に好ましくは、3〜60%である。上記範囲内
において希ガスを含有させることにより、酸素が効果的
に励起される。希ガス流量比が1%未満の場合には、効
率良く活性酸素を生じさせることが困難となる。90%
を越える場合には、酸化に要する酸素量が少なく、酸化
時間に長時間を要する。
【0042】酸化温度即ち、酸化処理時における基体温
度は、240℃未満である。プラスチック基体の耐熱性
や生産性を考慮すれば、220℃以下が好ましく、より
好ましくは200℃以下であり、その下限値は0℃であ
る。0℃以下では酸化反応が起こりにくく、コバルト含
有マグヘマイト薄膜が得られにくい。
【0043】本発明における垂直磁化膜は、基体表面上
にニッケル酸化物下地膜を介して形成されたコバルト含
有マグヘマイト薄膜(マグヘマイト中にコバルト成分を
含有している薄膜を意味する。以下、同じ)であり、マ
グネタイト中のFe2+が完全にFe3+に酸化されてマグ
ヘマイト(γ−Fe23)となっているものはもちろ
ん、若干のFe2+が残っているものも含む。そして、薄
膜の(400)面が基体表面に平行に優先配向してい
る。ここで、“優先配向”とは、前記と同様であり、コ
バルト含有マグヘマイト薄膜においては、(311)面
のピーク面積(S(3 11))に対する(400)面のピー
ク面積(S(400))の比が2:1以上〔S(400 )/S
(311)≧2〕であることを意味する。薄膜の(400)
面が基体表面に平行に優先配向していない場合には、垂
直磁化膜にならない。得られる垂直磁化膜の(400)
面の配向性を考慮すれば、2.5:1以上が好ましく、
より好ましくは3.0:1以上である。
【0044】コバルト含有マグヘマイト薄膜中のCoが
Feに対してモル比で0.005:1〜0.40:1、
好ましくは0.010:1〜0.30:1、より好まし
くは0.015:1〜0.15:1である。CoがFe
に対しモル比で0.005:1未満の場合には、100
0Oe以上の高い保磁力値を有する磁気記録媒体が得ら
れ難い。0.40:1を越える場合には、経時安定性に
優れた磁気記録媒体が得られ難い。
【0045】なお、コバルト含有マグヘマイト磁性薄膜
の諸特性向上のために通常使用されることがある周知の
Mn、Ni、Cu、Ti、Zn等を必要により、Feに
対しモル比で0.005:1〜0.04:1程度含有さ
せてもよく、この場合にも、本発明の目的とする効果と
同一の効果を得ることができる。殊に、本発明における
コバルト含有マグヘマイト薄膜がMnを含有している場
合には、角型比がより優れた、殊に、0.95以上の垂
直磁化膜を得ることができる。
【0046】本発明におけるコバルト含有マグヘマイト
薄膜は、(400)面における面間隔が2.082Å以
下であり、好ましくは2.080Å以下であり、その下
限値は2.055Å程度である。磁化膜の(400)面
の面間隔が2.082Åを越える場合には、垂直磁化膜
にならない。
【0047】面間隔とコバルト含有マグヘマイト薄膜の
保磁力値との間には密接な関係があり、Feに対するC
oのモル比が同じ場合には、(400)面間隔が小さく
なる程、保磁力が高くなる傾向がある。
【0048】本発明におけるコバルト含有マグヘマイト
薄膜の膜厚は、5〜1000nm、好ましくは7〜50
0nm、より好ましくは7〜200nmである。膜厚が
5nm未満の場合には、1000Oe以上の保磁力値を
有する磁気記録媒体が得られ難い。1000nmを越え
る場合には、信号を記録した際に磁性層の深層部まで均
一な磁化状態になり難く、良好な記録再生特性が得られ
難い。
【0049】本発明に係るコバルト含有マグヘマイト薄
膜は、保磁力値が1000〜10000Oe、好ましく
は1500〜7000Oe、より好ましくは1500〜
5000Oeであって、飽和磁化値(印加磁界15KO
eにおける磁化の値)が好ましくは250〜400em
u/cm3、より好ましくは300〜360emu/c
3であって、角型比(反磁場補正したもの)は0.8
8以上、好ましくは0.90以上である。殊に、本発明
においては、Feに対するコバルトのモル比が0.0
4:1である場合に、保磁力6900Oe程度が得られ
ている。
【0050】尚、本発明におけるコバルト含有マグヘマ
イト薄膜の保磁力の上限値は、後出の「振動試料型磁力
計VSM」で測定できる保磁力の測定限界である印加磁
界15kOeで測定した値で示したものである。
【0051】
【発明の実施の形態】本発明の代表的な実施の形態は、
次の通りである。
【0052】コバルト含有マグネタイト薄膜のコバルト
含有マグヘマイト薄膜への酸化の確認は、その目安の一
つである薄膜の表面電気抵抗の変化により行った。
【0053】即ち、コバルト含有マグネタイト薄膜の表
面電気抵抗は0.001〜0.5MΩであるのに対し、
コバルト含有マグヘマイト薄膜の表面電気抵抗は1〜1
00MΩへと上昇、変化する。表面電気抵抗の測定は、
Insulation Tester DM−1527
(三和電気計器株式会社)で2探針間の距離を10mm
にして測定した。
【0054】磁気記録媒体の保磁力及び飽和磁化等の静
磁気特性は、「振動試料型磁力計VSM」(東英工業株
式会社製)を用いて測定した値で示した。
【0055】各薄膜のX線回折パターンは、「X線回折
装置RAD−IIA」(理学電機株式会社製)で測定し
た値で示した。測定条件は、使用管球:Fe、管電圧:
40kV、管電流:25mA、ゴニオメーター、 サンプ
リング幅:0.010°、走査速度:1.000°/m
in、発散スリット:1°、散乱スリット:1°、受光
スリット:0.30mmで、回折角(2θ)が30.0
0°から60.00°の領域を測定した。
【0056】本発明におけるニッケル酸化物下地層とコ
バルト含有マグヘマイト薄膜との二層膜のX線回折スペ
クトルは、コバルト含有マグヘマイトの(400)面の
ピーク位置と、ニッケル酸化物の(200)面のピーク
位置とが非常に近いため、この2つのピークが重なって
しまう。従って、コバルト含有マグヘマイトの(40
0)面のピークの面積を求めるためには、本発明の二層
膜のX線回折スペクトルにおけるコバルト含有マグヘマ
イトの(400)面とニッケル酸化物の(200)面か
らなるピークの面積からニッケル酸化物の(200)面
とのピークの面積を引く必要がある。
【0057】ここで、ニッケル酸化物の(200)面の
ピークの面積は、以下の2つの方法で求めたが、どちら
の方法を用いてもほぼ同じ値が得られた。
【0058】方法1 ニッケル酸化物層を作成した時点で、この層のX線回折
パターンを測定し、(200)面のピークの面積を求め
る。
【0059】方法2 ニッケル酸化物下地層とコバルト含有マグヘマイト薄膜
との二層膜を80℃の濃塩酸に30秒浸けた後、取り出
し、水洗、乾燥させる。コバルト含有マグヘマイトに比
べニッケル酸化物が酸に溶け難いため、この処理でコバ
ルト含有マグヘマイトのみを除去することができる。こ
うして得られた膜のX線回折スペクトルを測定し、ニッ
ケル酸化物の(200)面のピークの面積を求める。
【0060】また、コバルト含有マグヘマイトの(40
0)面の面間隔は、X線回折パターンから、上記方法で
測定したニッケル酸化物下地層のX線回折パターンを演
算処理(RINT製)により除去し、得られたコバルト
含有マグヘマイトのX線回折パターンの(400)面の
ピーク位置から求めた。また、この方法で得られたコバ
ルト含有マグヘマイトのX線回折パターンから(40
0)面のピークの面積を求めてもよい。
【0061】高周波ハイレートスパッタ装置SH−25
0H−T06((株)日本真空製)を用いた反応スパッ
タ法により、ポリイミド基体とターゲットとの間の距離
を80mmに設定して、室温でポリイミド基体上に、酸
素分圧0.15mTorr、全圧9mTorrのアルゴ
ンと酸素からなる雰囲気中で、金属(Ni)ターゲット
をスパッタリングして、下地層としてNaCl型NiO
膜を200nmの厚みで形成した。このNiO膜はX線
回折パターンの測定の結果、(200)面の回折ピーク
面積と(111)面の回折ピーク面積の比が10:1で
あった。
【0062】更にこの上に、酸素分圧0.23mTor
r、全圧9mTorrのアルゴンと酸素とからなる雰囲
気中、基板温度180℃において、コバルトを含む鉄を
主体とする合金(4wt%のCoを含むFe)ターゲッ
トをスパッタリングして、CoがFeに対してモル比で
0.04:1の量で含有しているコバルト含有マグネタ
イト膜を前記基板上に60nmの厚みで形成した。
【0063】このCo含有マグネタイト薄膜の表面電気
抵抗は0.07MΩであった。なお、成膜時の投入電力
は300Wとした。
【0064】このCo含有マグネタイト薄膜のX線回折
パターンを測定した結果、(400)面の回折ピーク面
積と(311)面の回折ピーク面積の比は14:1であ
り、(400)面が基体の表面に対して平行に優先配向
していた。
【0065】得られた二層膜を電子サイクロトロン共鳴
(ECR)型イオンシャワー装置EIS−200ER
(株式会社エリオニクス社製)を用いて全ガス圧を3×
10-4Torrとしヘリウムを含む酸素(酸素に対する
ヘリウムガス流量比50%)雰囲気下、180℃で、マ
イクロ波電力100W、イオン加速電圧−150Vで3
0分間照射することにより酸化した。得られた薄膜の表
面電気抵抗は15MΩであることからNiOを下地層と
するCo含有マグヘマイトであることが確認できた。
【0066】得られた磁気記録媒体は、X線回折パター
ンの測定の結果、(400)面の回折ピーク面積と(3
11)面の回折ピーク面積の比は10:1であり、(4
00)面が基体の表面に対して平行に優先配向してお
り、(400)面の面間隔は2.080Åであった。
【0067】この磁気記録媒体の静磁気特性を測定した
ところ、飽和磁化は325emu/cm3 、保磁力は2
900Oe、反磁界補正後の角型比が0.94、垂直異
方性磁場10000Oeであり、良好な垂直磁化膜であ
ることが認められた。
【0068】
【作用】本発明において酸化温度即ち、酸化処理時にお
ける基体温度を240℃未満に低くできる理由につい
て、本発明者は、後出比較例に示す通り、本発明におけ
るコバルト含有マグネタイト薄膜を大気中240℃未満
の温度で熱処理しても酸化が生起しないことから、コバ
ルト含有マグネタイト薄膜を希ガスを含むプラズマ活性
化された酸素イオンで照射したことによるものと考えて
いる。
【0069】本発明においてコバルト量に対して可及的
に高い保磁力が得られ、その結果、1000〜1000
0Oeと広い範囲の保磁力値が得られる理由について、
本発明者は、コバルト含有マグヘマイト薄膜が特定の面
間隔を有しているとともに、特定のピーク面積比を有し
てはいるが、ニッケル酸化物下地膜を有していない場
合、ニッケル酸化物下地膜を有しており、コバルト含有
マグヘマイト薄膜が特定の面間隔を有してはいるが特定
のピーク面積比を有していない場合、ニッケル酸化物下
地膜を有しており、コバルト含有マグヘマイト薄膜が特
定のピーク面積比を有してはいるが特定の面間隔を有し
ていない場合のいずれの場合にも、本発明の目的とする
磁気記録媒体が得られないことから、ニッケル酸化物下
地膜と特定の面間隔及び特定のピーク面積比を有するコ
バルト含有マグヘマイト薄膜の相乗効果によるものと考
えている。
【0070】本発明におけるコバルト含有マグヘマイト
薄膜の面間隔は、コバルト含有マグネタイト薄膜を加熱
してコバルト含有マグヘマイト薄膜にする際の加熱温度
が同じあっても、コバルト含有マグネタイト薄膜の形成
時における酸素流量を変化させることによって、コバル
ト含有マグヘマイト薄膜の(400)面における面間隔
が変化するという現象から、上記加熱処理による基体と
酸化ニッケル下地膜やコバルト含有マグヘマイト薄膜と
の熱膨張率の差によるものではなく、コバルト含有マグ
ヘマイト薄膜の面間隔自体が小さくなっているものと認
められる。
【0071】即ち、本発明に係るコバルト含有マグヘマ
イト薄膜の(400)面の面間隔がNiO下地膜の(2
00)面の面間隔である2.090Åに比べ、2.08
2Å以下と小さいため、磁性膜面内方向に引っ張り応力
が働き、磁歪による異方性が付与されること、また、こ
れにCo添加による結晶異方性と結晶の形状に起因する
形状異方性の効果が相乗されることによってコバルト量
に対し可及的に高い保磁力値が得られ、広い範囲の保磁
力値が得られるものと考えている。
【0072】
【実施例】次に、実施例並びに比較例を挙げる。
【0073】実施例1〜4、比較例1〜4 プラスチック基板の種類、ニッケル酸化物下地膜の形成
時における基板温度、膜厚及び配向、コバルト含有マグ
ネタイト薄膜形成時における基板温度並びに酸化時にお
ける基板の加熱温度、希ガスの種類、希ガスの流量比及
び照射時間を種々変化させた以外は、前記本発明の実施
の形態と同様にして磁気記録媒体を得た。
【0074】この時の主要製造条件及び諸特性を表1及
び表2に示す。尚、実施例1及び比較例4におけるコバ
ルト含有マグネタイト膜の(311)面におけるピー
ク、実施例1及び比較例4におけるコバルト含有マグヘ
マイト膜の(311)面におけるピークはいずれも認め
られなかった。尚、比較例2は、希ガスを含むプラズマ
活性化された酸素雰囲気に代えて大気中でコバルト含有
マグネタイト薄膜の処理をしたものであり、酸化が生起
せず、コバルト含有マグネタイト薄膜のままであった。
【0075】
【表1】
【0076】
【表2】
【0077】
【発明の効果】本発明に係る磁気記録媒体は、耐酸化性
や耐食性に優れているとともに大きな角型比(反磁場補
正をした値)を有しており、しかも、コバルト量に対し
可及的に高い保磁力値を有するとともに広い範囲で保磁
力値の制御が可能である垂直磁化膜からなる磁気記録媒
体を基体の材質に制約されることなく、工業的、経済的
に有利に得ることができため、高密度記録用磁気記録媒
体として好適である。
【0078】本発明に係る磁気記録媒体は、殊に、30
00Oe以下の保磁力が低いものは、現行の磁気ヘッド
で磁気飽和記録できる高密度磁気記録媒体として好適で
ある。また、3000Oe以上の保磁力値が高い磁気記
録媒体は、高密度記録媒体としての使用が十分期待でき
る。
【0079】また、本発明に係る磁気記録媒体は、コバ
ルト含有マグネタイト薄膜をコバルト含有マグヘマイト
薄膜に酸化する際の基体温度を240℃未満にすること
ができるので、基体材料の耐熱性が要求されず、プラス
チックの使用が可能であり、また、生産性も良いので工
業的、経済的に有利である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 健一 広島県大竹市明治新開1番4戸田工業株式 会社大竹工場内 (72)発明者 松浦 満 山口県宇部市東小羽山町4丁目7−11 (72)発明者 山本 節夫 山口県宇部市西岐波ハーモニーヒルズ4− 8

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック基体上に、(200)面が
    該基体の表面に平行に優先配向したニッケル酸化物下地
    膜を形成した後、該ニッケル酸化物下地膜上に、240
    ℃未満の基体温度において、(400)面が上記基体表
    面に平行に優先配向したコバルト含有マグネタイト薄膜
    を形成し、次いで、希ガスを含むプラズマ活性化された
    酸素雰囲気中、240℃未満の基体温度で上記コバルト
    含有マグネタイト薄膜を酸化して(400)面の面間隔
    が2.082Å以下であるコバルト含有マグヘマイト垂
    直磁化膜とすることを特徴とする磁気記録媒体の製造
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1306834A1 (en) * 2001-10-24 2003-05-02 Toda Kogyo Corporation Perpendicular magnetic recording medium
JP2003203324A (ja) * 2001-10-24 2003-07-18 Toda Kogyo Corp 垂直磁気記録媒体
JP2006327920A (ja) * 2005-05-30 2006-12-07 Univ Of Tsukuba 単結晶絶縁酸化鉄膜及びその作製方法

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JP4724829B2 (ja) * 2005-05-30 2011-07-13 国立大学法人 筑波大学 単結晶絶縁酸化鉄膜の作製方法

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