JPH11338980A - Icカードの発行装置 - Google Patents

Icカードの発行装置

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JPH11338980A
JPH11338980A JP10186795A JP18679598A JPH11338980A JP H11338980 A JPH11338980 A JP H11338980A JP 10186795 A JP10186795 A JP 10186795A JP 18679598 A JP18679598 A JP 18679598A JP H11338980 A JPH11338980 A JP H11338980A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的はカードを一枚のみ確実に払い出
しできる装置に簡単な構成を付加してICカードをデー
タ処理し払い出しできる発行装置の提供にある。また本
発明の他の目的は装置の外部から挿入されたICカード
をデータ処理して再び該ICカードを当該装置の外部に
発行できる装置の提供にある。 【解決手段】本発明は少なくとも、外部から挿入された
ICカードをデータ処理するためのコネクタ手段と、こ
のコネクタ手段に前記挿入されたICカードを接続する
ための手段と、前記コネクタ手段によってデータ処理さ
れたICカードを外部に払い出すための手段と、を備え
ていることを特徴としたICカードの発行装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は薄手の集積回路チッ
プすなわちICチップを埋め込んだICカードの発行装
置に関する。とくに本発明は遊技場などにおける料金支
払いや電車の運賃支払い或いは商品の自動販売機などに
使用されるICカードの発行装置に関する。言い換える
と本発明はICカードそのものを自動販売するための機
械に設置するのに好適なICカードの発行装置に関す
る。
【0002】本発明は具体的にはデータの無いブランク
のICカードを一枚引き出して該ブランクのICカード
にデータを書き込んで販売する発行装置に関する。さら
に具体的には本発明はICカードを通信手段を介在して
エンコード等して販売するための発行装置に関する。
【従来の技術】これまでカードを販売するための装置と
しては種々のものが開発されて来ている。たとえば本件
出願人の実願昭63−60147にはカード販売機に好
適なカードの送り出し装置が開示されている。
【0003】当該出願は実公平7−26276号として
公告されており更に米国においては特許番号4、99
3、587号を獲得している。このカード送出装置は図
17に示されているように上方にカードの積層体3を収
容するための収納室50を有している。そして当該カー
ド積層体3を下方から保持する支持板4ならびに該支持
板4の下方に設けられたカードの繰り出しローラ5とを
備えている。この繰り出しローラ5とカードの送出口4
0との間にはカードの送り出しローラ7、9が設けられ
ている。
【0004】前記繰り出しローラ5によって前記カード
積層体3の下から繰り出されたカードは当該送り出しロ
ーラ7、9によって前記送出口40に送り出される。上
述の装置には更に前記送り出しローラ7の上方にカード
の送り出し方向とは逆方向に回転される二枚出し防止用
のローラ8が配設されている。なお此等のローラ7,8
の隙間は繰り出しローラ5によって繰り出されたカード
一枚のみを通過させるように設けられていることは勿論
である。このローラ7,8間にカードが詰まった場合に
は図示略のセンサにより検出されて前記繰り出しローラ
5が逆回転されることになる。
【0005】繰り出しローラ5が逆回転されると此と連
動する二枚出し防止のローラ8も逆回転されることにな
る。しかしながらローラ8の機構はクラッチ構造を備え
ているため該ローラ8の逆回転開始は繰り出しローラ5
の逆回転開始から少し遅れることになる。したがってロ
ーラ7,8間に詰まったカードは送り出し方向とは逆の
方向に戻されることになる。なお図17に示される符号
1ならびに符号2はそれぞれカード収納室50を構成し
ていているサイド板である。
【0006】符号6は繰り出しローラ5の駆動軸であ
る。9はカードの排出ローラである。11はローラ7の
軸である。12は逆転用ローラ8の軸である。13は排
出ローラ9の軸である。14は補助ローラ10の軸であ
る。図中の15は駆動用の電気モータである。16はモ
ータ軸である。17、19、20、21、22ならびに
24はそれぞれプリーである。18ならびに23はそれ
ぞれベルトである。37は繰出しローラ5の突起であ
る。38は支持板4に開口された窓である。39はカー
ドの重りである。44は検出スイッチのアームである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
カードの払い出し装置は積層された複数枚のカードを最
も下の位置から確実に一枚一枚払い出す機能のみであっ
た。他方、ICチップを内蔵したICカードは超小形コ
ンピュータとメモリとを備えているため今後ますます市
場の拡大が予想されて来ている。本発明の目的はカード
を一枚のみ確実に払い出しできる装置に簡単な構成を付
加してICカードをデータ処理し発行できる装置を提供
することにある。
【0008】また本発明の他の目的は装置の外部から挿
入されたICカードをデータ処理し再び該ICカードを
当該装置の外に発行できる装置の提供にある。
【課題を解決するための手段】本発明は少なくとも、外
部から挿入されたICカードをデータ処理するためのコ
ネクタ手段と、このコネクタ手段に前記挿入されたIC
カードを接続するための手段と、前記コネクタ手段によ
ってデータ処理されたICカードを外部に払い出すため
の手段と、を備えていることを特徴としたICカードの
発行装置である。
【0009】また本発明は少なくとも、重ねられたIC
カードの最も下あるいは外側に位置するICカードのみ
を払い出すための手段と、該払い出されたICカードを
データ処理するためのコネクタ手段と、このコネクタ手
段に前記払い出されたICカードを接続するための手段
と、前記コネクタ手段によってデータ処理されたICカ
ードを外部に払い出すための手段と、を備えていること
を特徴としたICカードの発行装置である。さらに本発
明は、前記コネクタ手段によってデータ処理された或い
は処理されなかったICカードを装置内部に回収するた
めの手段を備えていることを特徴としたICカードの発
行装置である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明を其の実施について
添付の図面を参照しつつ説明する。まず図1は本発明に
よる一実施例を示す概略的な斜面図である。つぎに図2
は図1の一部を取り除いて示す概略的な斜面図である。
さらに図3は図2の要部を取り出して示す概略的な斜面
図である。ここで此等の図面に基づいて本実施例の全体
を概略説明する。図1の大きなL形の一対の板は当該装
置を構成するサイド板41,42である。
【0011】サイド板41,42間の右上部にはICカ
ード32を柱状に積み上げたスタック28が収容されて
いる。なおICカード32には薄い集積回路チップすな
わちICチップ(図示略)が適所に埋め込まれている。
そして当該ICチップ接続用のパッド33がICカード
32の表面に形成されている。本実施例の場合、パッド
33の数は八個であるが六個でも其の他の個数でも良い
ことは勿論である。
【0012】サイド板41,42間のほぼ中央にはIC
カード32を払い出すためのモータ38が内蔵されてい
る。モータ38の回動軸にはプリー14が外装されてい
る。図2右の符号1はローラである。ローラ1はシャフ
ト8に回転自在に外装され且つクラッチ機構を有してい
る。シャフト8にはクラッチ8C(図2を参照)が取り
付けられ該クラッチ8Cはシャフト8と同動する。なお
クラッチ8Cはアーム(図示略)を介在してソレノイド
SL(図6を参照)によりローラ1と連結可能になって
いる。
【0013】またシャフト8の端部にはプリー13が外
装されている。スタック28の下からICカード32を
繰り出すためのローラ1の近くに一対のローラ3が配設
されている(図3を参照)。なお繰り出されたICカー
ド32を送るためのローラ3はシャフト26を介在して
当該装置に回転自在に取り付けられている。送りローラ
3の上方にはICカード32の二枚出し防止用のローラ
2がシャフト9を介在して取り付けられている。そして
シャフト9の端部にはプリー27が外装されている。
【0014】一対の送りローラ3間にはICカード払い
出し用のローラ4(図3を参照)が配設されている。こ
のローラ4は長手のシャフト10を介在して当該装置に
配設されている。そしてシャフト10の一端部には段付
きのプリー15が外装され他端部にはやや大きなプリー
16が外装されている。ICカード払い出し用のローラ
4の上方にはICカード押さえ用のアイドラ5が回転可
能に配設されている。そしてアイドラ5はシャフト35
を介在して当該装置に取り付けられている。
【0015】なお駆動源であるモータ38のプリー14
ならびに二段式のプリー15および逆回転用のプリー2
7にはベルト24が掛け渡されている。またプリー15
ならびにプリー13にもベルト18が掛け渡されてい
る。図3左の符号17もプリーであって該プリー17と
やや大きなプリー16とにはベルト19が掛け渡されて
いる(図9(B)を参照)。そしてプリー17はやや長
手のシャフト12の端部に外装されている。やや長手の
シャフト12の中央にはICカード32を移動するため
の一対のローラ6が外装されている。
【0016】また長手のシャフト12の元端部すなわち
プリー17側には径の大きなハブ21が回転自在に外装
されている。さらに長手のシャフト12の先端部にも径
の大きなギア20が回転自在に外装されている。なお一
対になるハブ21ならびにギア20はそれぞれサイド板
41,42の外側に配置されている(図1を参照)。ま
たハブ21とギア20との間にはシャフト11が固定さ
れている。そして当該シャフト11には一対のローラ6
をそれぞれ押圧する一対のアイドラ7が回転自在に外装
されている。
【0017】図2下方の符号39はモータである。この
モータ39は例えば不良品のICカード32を当該装置
の内部に回収するための駆動源になっている。モータ3
9の回動軸にはピニオン25が外装され該ピニオン25
は径の大きなギア20と噛み合っている。なお図1左の
符号23は横長の受け枠である。この受け枠23は例え
ば発行されるICカード32を当該装置の外にガイドす
るためのものである。また図2左の符号40は結合用の
棒である。この棒40はハブ21とギア20との結合を
補強している(図15(B)を参照)。
【0018】図2ほぼ中央のT形のものはICカード3
2専用のコネクタ22である。このコネクタ22は略角
リング形のハウジング22H内で図の横方向にスライド
可能に収納されている(図5を参照)。このコネクタ2
2は図4に拡大して示されるように両サイドには複数個
の小さな菱形になる突起22Lを有している。そしてコ
ネクタ22下面の長縁中央には小さな三角柱形のフック
34が形成されている。このフック34は図5に示され
後記されるようにICカード32の縁を掛け止めるため
のものである。
【0019】なおコネクタ22の下面には複数個のコン
タクト(図示略)が配設されている。図4にはハウジン
グ22Hの一部が拡大して示されている。この角リング
形のハウジング22H内の両サイドには複数個の傾斜さ
れたスロット22Sが形成されている。これらのスロッ
ト22Sは菱形状の突起22Lをそれぞれスライド可能
に収納している。なお図1ほぼ中央に示される符号36
はコネクタ22用の回路基板である。
【0020】図18は本実施例に使用されるブロック回
路図である。図18を此処で概略説明する。図18左の
符号HCはホスト機(図示略)のコントローラである。
そして図18中央の符号MCは当該装置のコントローラ
である。なおモータ38,39はそれぞれ駆動回路MD
を介在して正回転ならびに逆回転が制御される。
【実施例】上述の実施例は主のコントローラHCからI
Cカード32の払い出し信号S1があるとコントローラ
MCと駆動回路MDを介在してモータ38が正回転され
る。
【0021】モータ38が正回転されるとプリー14が
回動されてベルト24が駆動される。そしてプリー15
が回動され更にベルト18を介在してプリー13が回転
される。シャフト8が回転され払い出し信号S2によっ
てソレノドSLがオンされるとクラッチ8Cによってロ
ーラ1が回転されることになる(図6を参照)。この結
果、スタック28の最も下のICカード32が繰り出し
ローラ1のやや長い突部1Pによって送り出されること
になる。突部1Pによって送り出されたICカード32
の前端は図7に示されるようにローラ2,3の間に送り
込まれて通過する。
【0022】このときローラ2は逆回転するためICカ
ード32の二枚送りが防止される。さらに送り出された
ICカード32の前端は回動するローラ4とアイドラ5
とによってピックアップされコネクタ22の方向に送り
出される。なお此のときにはソレノイドSLはオフにさ
れてクラッチ8Cが外れシャフト8は回動するもののロ
ーラ1は回転しない(図7を参照)。かくしてローラ4
とアイドラ5とによって送り出されたICカード32の
前端がコネクタ22のフック34をヒットする。
【0023】このとき図4ならびに図5に示される構造
から明らかなように当該コネクタ22のフック34部は
少し上方に移動されることになる(図8を参照)。した
がってICカード32は其のまま進み該ICカード32
の前端は回動するローラ6とアイドラ7とによってピッ
クアップされる。ピックアップされたICカード32は
ローラ6とアイドラ7とのみによって受け枠23の方向
に送り出される(図9(A)ならびに(B)を参照)。
ICカード32がフック34から完全に離れ其の前端が
光り反射式のセンサRSに検出されると其の信号S3を
介在してモータ38が逆回転される。
【0024】モータ38の逆回転によってローラ6,ア
イドラ7も逆回転しICカード32はフック34方向に
戻される(図10を参照)。フック34の方向に戻され
ているICカード32の前端が該フック34に当たって
掛かると図5に示されるようにコネクタ22が下斜め方
向に移動される。したがってICカード32のパッド3
3がコネクタ22のコンタクト(図示略)に接触するこ
とになる。ほぼ同時にコネクタ22の前縁が機械式のス
イッチMSをオンにする。
【0025】スイッチMSがオンになると其の信号S4
が装置・コントローラMCに送出され該コントローラM
Cは接続信号S5をホスト・コントローラHCに送出す
る。ICカード32のパッド33がコネクタ22のコン
タクトに接続されたことが信号S4にて確認されるとロ
ーラ6すなわちモータ38の回転が停止される。かくし
てICカード32はコネクタ22に接続された状態で静
止することになる。この静止状態で当該ICカード32
内のデータ処理が行われることになる。すなわち8ビッ
トのバスBSを介在してホスト・コントローラHCによ
りICカード32内のチップ(図示略)にデータの書き
込み・読み出しなどが行われる。
【0026】主コントローラHCとICカード32との
データ通信が成功し完了すると該コントローラHCから
発行信号S6が副のコントローラMCに送出される。発
行信号S6があると副コントローラMCは駆動回路MD
を介在してモータ38を正回転する。かくしてICカー
ド32はローラ6とアイドラ7とによって受け枠23方
向に送られる(図11を参照)。なお此のときコネクタ
22は略V形のスプリング22S(図5を参照)によっ
て元の位置に戻されることになる。
【0027】図11に示されるようにICカード32が
受け枠23に達し手による取り出し準備が完了する。こ
のときセンサRSによって当該ICカード32の移動が
検出され該センサRSの検出信号S3の変化が副コント
ロールMCに送出される。そしてICカード32が受け
枠23から手によって引き出されるとセンサRSの検出
信号S3が変化し例えば副コントローラMCから完了信
号S7が送出される。完了信号S7があると例えば副コ
ントローラMCの電源PWがオフにされる。なお信号S
1〜信号S7などの処理は主副のコントローラHC、M
Cのプログラムによって行われることは勿論である。
【0028】ホスト・コントローラHCとICカード3
2との通信が成功しなかった場合には例えばICカード
32が回収される。ICカード32が良品でない場合や
スタック時の配置方向が適切でないとき或いはスタック
時のICカード32の裏表面が逆などが考えられる。こ
うした時には主コントロールHCから回収信号S8が副
コントロールMCに送出される。回収信号S8があると
コントローラMCはモータ38を正回転する。かくして
回収のICカード32Dは図9(A)ならびに図9
(B)に示されるようにローラ6とアイドラ7とによっ
て受け枠23方向に送られる。
【0029】回収ICカード32Dが受け枠23方向に
送られ其の前端がセンサRSに検出されると其の検出信
号S3を介在してモータ38が停止される(図12を参
照)。ほぽ同時に装置・コントローラMCによってモー
タ39が駆動されピニオン25がギア20をシャフト1
2まわりに正回転する。この結果、アイドラ7のシャフ
ト11はローラ6の回りを回動することになる(図13
の(A)ならびに図13(B)を参照)。ICカード3
2Dはローラ6とアイドラ7とに挟まれているため水平
状態から約40度の傾斜状態になる(図14の(A)な
らびに図14(B)を参照)。
【0030】このときセンサ37Bがギア20のやや大
きな切り欠き20Nを検出して其の検出信号S9を介在
してピニオン25すなわちモータ39の回動を停止す
る。ほぼ同時にモータ38が逆回転されてローラ6は逆
回転され回収ICカード32Dは図の下方に回収される
(図15(A)ならびに図15(B)を参照)。そのの
ちモータ39が逆回転されピニオン25を介在して図1
2に示されるようにギア20すなわちアイドラ7が元の
位置に戻される。アイドラ7が元の位置に戻されるとセ
ンサ37Aがギア20の小さな切り欠き20Mを検出す
る。
【0031】センサ37Aの検出信号S10を介してピ
ニオン25すなわちモータ39の回動が停止され元の状
態に復帰される。図16に示されるように手によってI
Cカード32が受け枠23から当該装置内部に挿入され
る場合について述べる。当該ICカード32の前端がセ
ンサRSを通過すると検出信号S3がコントローラMC
で処理され信号S11にてホスト・コントローラHCに
伝えられる。ホスト・コントローラHCからは折り返し
受け入れ信号S12が装置・コントローラMCに送出さ
れる。
【0032】受け入れ信号S12があるとコントローラ
MCはモータ38を逆回転で駆動する。かくしてICカ
ード32の前端が逆回転するローラ6とアイドラ7との
間に達すると該ICカード32は更にコネクタ22の方
向に送られる。コネクタ22方向に送られたICカード
32の前端がフック34をヒットするとコネクタ22が
下斜め方向に移動される。したがって図10に示された
のと同様にICカード32のパッド33がコネクタ22
のコンタクト(図示略)に接触することになる。
【0033】以下、前述したのと同様にICカード32
のパッド33がコネクタ22のコンタクトに完全に接続
されたことが確認されるとローラ6の回転は停止され
る。この結果、ICカード32はコネクタ22に接続さ
れた状態で静止することになりホスト・コントローラH
Cによってデータ処理が行われることになる。当該コン
トローラHCとICカード32とのデータ通信が成功し
完了すると該コントローラHCから発行信号S6が副の
コントローラMCに送出される。発行信号S6があると
副コントローラMCは駆動回路MDを介在してモータ3
8を正回転する。
【0034】かくして前記したのと同様に図11に示さ
れるようにICカード32が受け枠23に達し手による
取り出し準備が完了する。ホスト・コントローラHCと
ICカード32との通信が成功しなかった場合には例え
ばICカード32が回収される。こうした場合には以前
に記載したように主コントロールHCから回収信号S8
が副コントロールMCに送出される。回収信号S8があ
ると副コントローラMCはモータ38を正回転する。
【0035】回収ICカード32Dが受け枠23方向に
送られ其の前端がセンサRSに検出されるとモータ38
が停止される(図12を参照)。ほぼ同時に装置・コン
トローラMCによってモータ39が駆動されギア20は
シャフト12まわりに正回転される。ICカード32D
はローラ6とアイドラ7とに挟まれているため水平状態
から約40度の傾斜状態になる(図14の(A)ならび
に図14(B)を参照)。このときセンサ37Bが検出
信号S9を介在してピニオン25すなわちモータ39の
回動を停止する。
【0036】ほぼ同時にローラ6が逆回転され回収IC
カード32Dは図の下方に回収される(図15(A)な
らびに図15(B)を参照)。そののちモータ39が逆
回転され図12に示されるようにギア20すなわちアイ
ドラ7が元の位置に戻される。アイドラ7が元の位置に
戻されるとセンサ37Aが小さな切り欠き20Mを検出
する。センサ37Aの検出信号S10を介してモータ3
9の回動が停止され元の状態に復帰される。
【0037】図19ならびに図20は上述の実施例の動
作をまとめたフローチャートである。ここで上述の動作
を理解するために此等のフローチャートを概略説明す
る。主コントローラHCからICカード32の払い出し
信号S1があると(ステップST1)最も下のICカー
ド32がローラ1によって送り出される(ステップST
2)。ICカード32の前端は回動するローラ6とアイ
ドラ7とによってピックアップされ該ICカード32は
受け枠23の方向に送り出される(ステップST3)。
【0038】ICカード32の前端がセンサRSに検出
されると其の信号S3を介在してモータ38が逆回転さ
れる(ステップST4ならびにステップST5)。モー
タ38の逆回転によってICカード32がコネクタ22
に接続されコネクタ22の前縁はスイッチMSをオンに
する。スイッチMSがオンになると装置・コントローラ
MCは接続信号S5をホスト・コントローラHCに送出
する(ステップST6)。この結果、ICカード32は
コネクタ22に接続された状態で静止される。
【0039】静止の接続状態でICカード32内のチッ
プがホスト・コントローラHCによってエンコードされ
る(ステップST7)。主コントローラHCとICカー
ド32との通信が成功して完了すると(ステップST
8)該コントローラHCから発行信号S6が副のコント
ローラMCに送出される(ステップST9)。発行信号
S6があると副コントローラMCは駆動回路MDを介在
してモータ38を正回転する(ステップST10)。
【0040】かくしてICカード32はローラ6とアイ
ドラ7とによって受け枠23に達する(ステップST1
1)。このときセンサRSの検出信号S3が副コントロ
ールMCに送出され更に副コントローラMCから完了信
号S7が送出される(ステップST12)。当該ICカ
ード32が受け枠23から引き出されると完了信号S7
がなくなって装置全体の状態が元にもどる(ステップS
T13ならびにST14)。ホスト・コントローラHC
とICカード32との通信が成功しなかった場合には例
えばICカード32が回収される(ステップ8)。
【0041】こうした時には主コントロールHCから回
収信号S8が副コントロールMCに送出される(ステッ
プST15)。回収信号S8があると前記したように回
収ICカード32Dは当該装置内の下方に回収される
(ステップST16)。ホスト・コントローラHCから
受け入れ信号S12が装置・コントローラMCに送出さ
れ(ステップST21)ICカード32が受け枠23か
ら当該装置内部に挿入される(ステップST22)。
【0042】この結果、ICカード32が挿入されると
コントローラMCはモータ38を逆回転で駆動する(ス
テップST23)。モータ38の逆回転によってICカ
ード32がコネクタ22に接続されコネクタ22の前縁
はスイッチMSをオンにする。スイッチMSがオンにな
ると装置・コントローラMCは接続信号S5をホスト・
コントローラHCに送出する(ステップST24)。か
くしてICカード32はコネクタ22に接続された状態
で静止されホスト・コントローラHCとICカード32
との間で通信が行われる(ステップST25)。
【0043】かくしてICカード32はコネクタ22に
接続された状態で静止することになりホスト・コントロ
ーラHCによってデータ通信が行われることになる。当
該コントローラHCとICカード32との通信が成功し
完了すると該コントローラHCから発行信号S6が副の
コントローラMCに送出される(ステップST27)。
発行信号S6があると副コントローラMCは駆動回路M
Dを介在してモータ38を正回転する(ステップST2
8)。
【0044】この結果、前述したのと同様にICカード
32が受け枠23に達し手による取り出し準備が完了す
る(ステップST29)。このときセンサRSの検出信
号S3が副コントロールMCに送出され更に該副コント
ローラMCから完了信号S7が送出される(ステップS
T30)。そして当該ICカード32が受け枠23から
引き出されると完了信号S7がなくなって装置全体の状
態が元にもどる(ステップST31ならびにST3
2)。ホスト・コントローラHCとICカード32との
通信が成功しなかった場合には例えばICカード32が
回収される。
【0045】こうした時には主コントロールHCから回
収信号S8が副コントロールMCに送出される(ステッ
プST33)。回収信号S8があると前記したように回
収ICカード32Dは当該装置内の下方に回収される
(ステップST34)。
【発明の効果】以上のようになる本発明は、カードを一
枚のみ確実に払い出しできる装置に簡単な構成を付加す
ることによってICカードをデータ処理して発行できる
という大きな効果が得られる。
【0046】加えて本発明は装置の外部から挿入された
ICカードをデータ処理し再び該ICカードを発行でき
るという実用上の利点が得られる。また本発明はブラン
クのICカードを多数枚貯留して発行できる利点があ
る。また本発明は貯留されたICカードの配置が間違っ
た場合にも回収できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による一実施例を示す概略的な斜
面図である。
【図2】図2は図1の一部を取り除いて示す概略的な斜
面図である。
【図3】図3は図2の要部を取り出して示す概略的な斜
面図である。
【図4】図4は図2の要部の一部を切り欠き拡大して示
す斜面図である。
【図5】図5は図4の使用状態を示す一部切り欠きの平
面図ならびに側面断面図である。
【図6】図6は本実施例の動作を説明するための説明図
である。
【図7】図7は本実施例の動作を説明するための説明図
である。
【図8】図8は本実施例の動作を説明するための説明図
である。
【図9】図9は本実施例の動作を説明するための説明図
である。
【図10】図10は本実施例の動作を説明するための説
明図である。
【図11】図11は本実施例の動作を説明するための説
明図である。
【図12】図12は本実施例の動作を説明するための説
明図である。
【図13】図13は本実施例の動作を説明するための説
明図である。
【図14】図14は本実施例の動作を説明するための説
明図である。
【図15】図15は本実施例の動作を説明するための説
明図である。
【図16】図16は本実施例の動作を説明するための説
明図である。
【図17】図17は従来例を概略的に示す斜面図であ
る。
【図18】図18は本実施例の動作を説明するためのブ
ロック回路図である。
【図19】図18は本実施例の動作を説明するためのフ
ロー図である。
【図20】図20は本実施例の他の動作を説明するため
のフロー図である。
【符号の説明】
32:ICカード、 33:パッド、 コネクタ手段・・・ 22:コネクタ、 34:フック、 ICカード接続手段・・・ 6:モータ、 7:アイドラ、 MS:スイッチ、 ICカード払い出し手段・・・ 6:モータ、 7:アイドラ、 RS:センサ、 ICカード回収手段・・・ 6:モータ、 7:アイドラ、 20:ギア、 39:モータ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年11月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図17】
【図3】
【図4】
【図12】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図18】
【図19】
【図20】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、外部から挿入されたICカ
    ードをデータ処理するためのコネクタ手段と、このコネ
    クタ手段に前記挿入されたICカードを接続するための
    手段と、前記コネクタ手段によってデータ処理されたI
    Cカードを外部に払い出すための手段と、を備えている
    ことを特徴としたICカードの発行装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも、重ねられたICカードの最
    も下あるいは外側に位置するICカードのみを払い出す
    ための手段と、該払い出されたICカードをデータ処理
    するためのコネクタ手段と、このコネクタ手段に前記払
    い出されたICカードを接続するための手段と、前記コ
    ネクタ手段によってデータ処理されたICカードを外部
    に払い出すための手段と、を備えていることを特徴とし
    たICカードの発行装置。
  3. 【請求項3】請求項1あるいは請求項2の記載におい
    て、前記コネクタ手段によってデータ処理された或いは
    処理されなかったICカードを装置内部に回収するため
    の手段を備えていることを特徴としたICカードの発行
    装置。
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