JPH11338568A - 作業車両の操縦装置及びその操作方法 - Google Patents

作業車両の操縦装置及びその操作方法

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JPH11338568A
JPH11338568A JP15544198A JP15544198A JPH11338568A JP H11338568 A JPH11338568 A JP H11338568A JP 15544198 A JP15544198 A JP 15544198A JP 15544198 A JP15544198 A JP 15544198A JP H11338568 A JPH11338568 A JP H11338568A
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steering
armrest
work vehicle
hand
operating
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Application number
JP15544198A
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English (en)
Inventor
Koji Okazawa
浩二 岡澤
Sadatsugu Yamamoto
定嗣 山本
Akifumi Inamaru
昭文 稲丸
Toshihiro Kawano
俊宏 川野
Rikio Fuse
力夫 布施
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Komatsu Ltd
Marelli Corp
Original Assignee
Kansei Corp
Komatsu Ltd
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Publication date
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  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 片手で異なる種類の切換え操作の操作性が良
く、車両の揺動に対してその操作する手を確実に支持で
きる作業車両の操縦装置及びその操作方法を提供する。 【解決手段】 オペレータシート6の側方に配設された
アームレスト7と、アームレスト7の上面外側の側部に
アームレスト7の長手方向に沿って設けられた、略上方
に隆起したサイドウォール11と、サイドウォール11
の前部から突出したハンドグリップ13と、アームレス
ト7又はハンドグリップ13のいずれか一方の上面で、
かつ、ハンドグリップ13の先端部近傍に配設され、作
業車両の前後方向に操作可能な前後進切換えスイッチ2
1と、アームレスト7の前部で、かつ、ハンドグリップ
13の前方に設けられた操向レバー41と、ハンドグリ
ップ13の先端部の後面に配設された速度段切換えスイ
ッチ30とを備える。ハンドグリップ13とアームレス
ト7の上面との間に所定距離の空間を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業車両の操縦装
置及びその操作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種作業機を搭載した作業車両において
は、通常、操作者が一方の手で車両を操縦し、他方の手
で作業機を操作するようになっている。従来から、片手
による操縦性を向上させるための種々の操縦装置が提案
されており、例えば特表平7−502315号公報には
建設作業車両等に使用される自動車用制御コンソールが
開示されている。図11及び図12は、それぞれ同公報
に示された自動車用制御コンソールを表す斜視図及び要
部詳細図である。
【0003】同図において、作業車両のオペレータシー
ト80に隣接して設けられた制御コンソール66の上部
にはアームレスト70が設けられており、このアームレ
スト70は略水平な上面72を有している。この上面7
2は、その長手方向が作業車両の進行方向に略平行にな
るように設けられている。また、アームレスト70の前
端部に隣接してハンドレスト76が配設されており、こ
のハンドレスト76は略水平な上面77と、アームレス
ト70から上方に設けられた隆起部78とを有してい
る。この隆起部78は、車両の進行方向に対して略垂直
方向に設けられ、操作者の片手の掌の手前部分をハンド
レスト76に密接に接触させて手をしっかりと隆起部7
8で支持できるようになっている。
【0004】また、ハンドレスト76の操作者に隣接す
る側部には、車両の前後進切換えのための前後進切換え
ノブ86が回転可能に取着されている。この前後進切換
えノブ86の回転軸(図示せず)は、隆起部78の長手
方向に略平行に、すなわち車両の進行方向に対して略垂
直方向に設けられている。そして、前後進切換えノブ8
6の操作者に面した表面に互いに離隔して形成された1
対の窪み88,90を操作者の指(通常は親指)で押す
ことによって、前記前後進切換えノブ86は前記回転軸
回りに回転し、前後進クラッチを切り換えられるように
なっている。また、前後進切換えノブ86には、前記1
対の窪み88,90に隣接して(同図では、前後進切換
えノブ86の操作者側の側面に)1対の速度段切換え用
の電気式押しボタン96,98(以後、速度段切換えス
イッチと言う)が取り付けられている。この速度段切換
えスイッチ96,98はそれぞれ速度段をシフトアップ
又はシフトダウンするスイッチであり、親指で1回押す
毎に多段変速機(図示せず)の多段変速比クラッチを切
り換えられるようになっている。
【0005】さらに、ハンドレスト76の隆起部78の
前方には、左右1対の操向操作用のレバー106,10
8(以後、操向操作レバー106,108と言う)が設
けられており、操作者の指の先端が容易に操向操作レバ
ー106,108の先端部に接近できるように配置され
ている。この1対の操向操作レバー106,108の基
端側はハンドレスト76の内部にそれぞれ単独で回動自
在に取着されており、また図示しないリンク機構によっ
て1対の回転センサに連結され、この回転センサにより
操向操作レバー106,108の各操作量が検出されて
いる。
【0006】以上のような自動車用制御コンソールによ
り、前後進切換え操作、速度段切換え操作及び操向操作
を片手の指先で可能とすると共に、稼働中に操作者の身
体が車両の動きにより振られても、その操作する手の掌
を前記隆起部78に固定させることによって上記の3種
類の操作機能が限定的に、かつ安定して実施できるよう
にしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
表平7−502315号公報に開示された自動車用制御
コンソールには次のような問題が生じる。 1)ハンドレスト76の隆起部78は上面77から上方
へ隆起した形状となっているので、オペレータはこの隆
起部78に掌の手前部分を密接させることにより身体を
固定し、この状態で前後進切換え操作、速度段切換え操
作及び操向操作を片手の指先で行うようになっている。
ところが、上記の操作中は掌だけで隆起部78に固定し
なければならないので、作業車両のローリング、ヨーイ
ング又はピッチング等の大きな揺れが発生した場合に必
ずしも確実に身体を支持することができるとは限らな
い。したがって、指先による操作を充分に安定して行う
ことができない。 2)前後進切換え操作は、前後進いずれの場合でも親指
で前後進切換えノブ86を前方に押す動作となるので車
両の動き(前進又は後進)と対応していない。したがっ
て、操作者の感覚に必ずしも適合せず、誤操作のおそれ
がある。特に、不測の事態が発生したときに、これを回
避しようと前後進切換え操作を行う場合、とっさの判断
によって操作を行うので、誤って反対方向の操作を行う
可能性が大きい。 3)この速度段切換えスイッチ96,98の操作は、前
後進切換えノブ86と同様に、共に親指で押す操作であ
るため、操作者がシフトアップとシフトダウンを誤操作
し易い。しかも、前後進切換えノブ86の回転に伴って
速度段切換えスイッチ96,98の位置が変化するた
め、シフトアップとシフトダウンとを間違える可能性が
大きくなる。
【0008】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであり、片手で異なる種類の切換え操作を行う際
の操作性が良く、車両の揺動に対してその操作する手を
確実に支持できる作業車両の操縦装置及びその操作方法
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、片手に
より作業車両の前後進切換え、操向及び速度段切換えを
操作する作業車両の操縦装置において、オペレータシー
ト6の左右いずれか一側に配設されたアームレスト7
と、アームレスト7の上面で、かつ、オペレータシート
6に対して外側の側部にアームレスト7の長手方向に沿
って設けられた、略上方に隆起したサイドウォール11
と、サイドウォール11の前部からオペレータシート6
に向けて突出したハンドグリップ13と、アームレスト
7又はハンドグリップ13のいずれか一方の上面で、か
つ、ハンドグリップ13の先端部近傍に配設され、作業
車両の前後方向に操作可能な前後進切換えスイッチ21
と、アームレスト7の前部で、かつ、ハンドグリップ1
3の前方に設けられた操向レバー41と、ハンドグリッ
プ13の先端部の後面に配設された速度段切換えスイッ
チ30とを備えた構成としている。
【0010】請求項1に記載の発明によると、操縦装置
の手前に設置されたアームレストの上面の外側側部に、
アームレストの長手方向に沿って、上方に隆起したサイ
ドウォールを設け、またサイドウォールの前部から突出
したハンドグリップを設けたので、オペレータが操縦装
置を操作する手の前腕部分をサイドウォールに押し付け
ると共に、ハンドグリップをこの手で握ることにより、
手先が固定される。したがって、作業車両が走行中に大
きく揺れても、操縦装置を操作する手の位置が振れない
ので、正確に、安定して操作することができる。また、
前後進切換えスイッチを前後方向に操作可能としたの
で、操作感覚に一致した操作方向となり、誤操作するお
それがない。さらに、操向レバー及び速度段切換えスイ
ッチがグリップの近傍に設けられているので、操作者は
片手の指先により操縦を安定して容易に行うことができ
る。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
作業車両の操縦装置において、前記ハンドグリップ13
は、前記アームレスト7の上面との間に所定距離の空間
を有して設けられている。
【0012】請求項2に記載の発明によると、ハンドグ
リップとアームレストの上面との間に所定距離の空間を
有しているので、親指をハンドグリップの下方から回せ
るようになり、片手でしっかりと握ることができる。こ
れにより、操縦装置を操作する手を確実に固定すること
ができ、操作の安定性が向上する。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
作業車両の操縦装置において、前記操向レバー41の操
作グリップ41aは、ハンドグリップ13から所定距離
離して、ハンドグリップ13の長手方向に略平行に設け
られている。
【0014】請求項3に記載の発明によると、操向レバ
ーの操作グリップを、ハンドグリップから所定距離離し
て、ハンドグリップの長手方向に略平行に設けたので、
右操向あるいは左操向いずれの場合でも、操作者が親指
以外の指を容易に操作グリップにかけて引き寄せられ
る。これにより、操向操作を極めて容易に行うことがで
きる。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項3記載の
作業車両の操縦装置において、前記操向レバー41は、
略鉛直方向に設けたレバーシャフト42を中心に回動可
能な、前方視で略T字形状のモノレバーである構成とし
ている。
【0016】請求項4に記載の発明によると、操向操作
を行う場合には、左操向又は右操向に対応させて略T字
形状のモノレバーを略鉛直方向のレバーシャフトを中心
に左回転又は右回転させるように、上部の操作グリップ
を親指以外の指で引き寄せて回転させる。この操向レバ
ーの回転角に応じて操向方向が制御されるようにするこ
とにより、操向をスムーズに行うことができる。そし
て、一方向へ操向中に逆方向へ操向するときは、操向レ
バーを単に逆方向へ回転させればよいので、操作が容易
となる。また、左回転の操作力と右回転の操作力とのバ
ランスをとりながら操作することにより、操向操作量を
微妙に調整しながら操作できるので、精度良く操向を行
うことができる。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項4記載の
作業車両の操縦装置において、前記略T字形状のモノレ
バーの操作グリップ41aは、上面視で前方に開いた弓
状である構成としている。
【0018】請求項5に記載の発明によると、略T字形
状のモノレバーの操作グリップを、前方に開いた弓状と
したので、操作時に親指以外の指をかけ易く、かつ、指
が外れ難くなり、操作性を向上することができる。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項1記載の
作業車両の操縦装置において、前記速度段切換えスイッ
チ30は、略水平な軸36の回りに揺動可能な操作部3
1を有し、この操作部31の前記軸36より上部又は下
部を押すことにより速度段切換えを可能としたシーソー
型スイッチである構成としている。
【0020】請求項6に記載の発明によると、速度段切
換えスイッチを、略水平な軸の回りに揺動し、かつ、こ
の水平な軸より上部又は下部を押すようにした操作部を
有するシーソー型スイッチとしたので、親指を大まかに
この操作部の上部又は下部に移動して押すだけで容易に
速度段の切換えが可能となる。
【0021】請求項7に記載の発明は、請求項1記載の
作業車両の操縦装置において、前記ハンドグリップ13
の先端部がサイドウォール11側の基端部よりも前方に
変位するように、ハンドグリップ13の中心軸を作業車
両の左右方向に対して略10度前方に傾斜させている。
【0022】ハンドグリップの中心軸を、作業車両の左
右方向に設置するよりも、オペレータシート寄りの先端
部つまり親指側を前方に変位させた方が、オペレータが
ハンドグリップを自然な姿勢で握り易く、掌になじみ易
い。したがって、請求項7に記載の発明によると、ハン
ドグリップの中心軸を左右方向に対して略10度前方に
傾斜させて親指側のハンドグリップの先端部を前方に変
位させたので、ハンドグリップを握った姿勢が自然な姿
勢となる。これにより、手首に不必要な力を加えずに楽
な姿勢で、前後進切換え、操向及び速度段切換えの各操
作を行うことができる。
【0023】請求項8に記載の発明は、請求項1記載の
作業車両の操縦装置において、前記ハンドグリップ13
の先端部がサイドウォール11側の基端部よりも上方に
変位するように、ハンドグリップ13の中心軸を作業車
両の左右方向に対して略3〜9度上方に傾斜させてい
る。
【0024】ハンドグリップの中心軸を、作業車両の左
右方向に設置するよりも、オペレータシート寄りの先端
部つまり親指側をサイドウォール側の基端部より上方に
変位させた方が、オペレータがハンドグリップを自然な
姿勢で握り易く、掌になじみ易くなる。したがって、請
求項8に記載の発明によると、ハンドグリップの中心軸
を左右方向に対して略3〜9度上方に傾斜させて、ハン
ドグリップの先端部を上方に変位させたので、ハンドグ
リップを握った姿勢が自然な姿勢となる。したがって、
手首に不必要な力を加えずに楽な姿勢で、前後進切換
え、操向及び速度段切換えの各操作を行うことができ
る。
【0025】請求項9に記載の発明は、片手により作業
車両の前後進切換え、操向及び速度段切換えを操作する
作業車両の操縦装置の操作方法において、 1)オペレータシート6の側方に配設されたアームレス
ト7の上面に一方の手の前腕部を置き、 2)アームレスト7の上面外側の側部にアームレスト7
の長手方向に沿って設けられ、かつ、略上方に隆起した
サイドウォール11に、前記前腕部を押し付けるように
して固定し、 3)サイドウォール11の前部からオペ
レータシート6に向けて突出したハンドグリップ13を
前記手で握った状態で、 4)この手の親指、又は人差指や中指により前後進切換
えレバー22を前後方向のいずれかに操作して、前進あ
るいは後進のいずれかを選択し、 5)前記親指で任意の速度段を選択し、 6)前進あるいは後進中に右方向又は左方向に操向する
場合は、前記ハンドグリップ13を握った手の人差指、
中指、薬指又は小指のいずれか、あるいはこれらの組み
合わせにより、操向方向に適した方向に操向レバー41
の操作グリップ41aを引き寄せて操向レバー41を回
転させるようにした方法としている。
【0026】請求項9に記載の発明によると、アームレ
ストの上面外側の側部にアームレストの長手方向に沿っ
て設けられ、かつ、略上方に隆起したサイドウォール
に、操縦装置を操作する手の前腕部分をサイドウォール
に押し付けて固定すると共に、サイドウォールの前部か
ら突出したハンドグリップをこの手で握ることにより、
手先が固定される。したがって、作業車両が走行中に大
きく揺れても、操縦装置を操作する手の位置が振れない
ので、正確に、安定して操作することができる。そし
て、親指、又は人差指や中指により前後進切換えレバー
を前後方向に操作して前後進を切り換えるので、操作感
覚に一致した操作方向となり、誤操作するおそれがな
い。さらに、親指により速度段切換えを行い、また人差
指、中指、薬指又は小指のいずれか、あるいはこれらの
組み合わせにより、操向レバーを回転させて操作するの
で、操作者は片手の指先により操縦を安定して容易に行
うことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる作業車両の
操縦装置及びその操作方法の実施形態について、図面を
参照して詳細に説明する。図1は、本発明に係わる操縦
装置が適用される作業車両の一例を表すブルドーザを示
している。同図に示すように、ブルドーザ100は進行
方向に対して左右に1対の履帯を有する車体1の前後に
作業機を装着した建設機械で、通常、車体1の前方には
油圧シリンダ2により昇降するブレード3を備えてお
り、また、作業目的に応じて車体1の後方にリッパ、ウ
ィンチ等のアタッチメント(図示せず)を装着している
こともある。車体1の前部にエンジンルーム4が配設さ
れており、エンジンルーム4の後方には操作者用のキャ
ビン5が設置されている。
【0028】図2は、上記キャビン5の内部の斜視図を
示している。キャビン5内の後部の略中央にはオペレー
タシート6が配設されており、オペレータシート6の左
右に作業車両の略前後方向に設けられたアームレスト
7,8の前方には、それぞれブルドーザ100の操縦装
置9と作業機操作装置とが配設されている。図2におい
て、左側のアームレスト7の前方には、ハンドグリップ
の周囲に車両操縦を行うための操作レバーやスイッチが
集中して設けられた操縦装置9が配設されており、この
操縦装置9によりブルドーザ100の前後進切換え、操
向、及び走行速度段の切換えを行うことができる。ま
た、右側のアームレスト8の前方にブレードの昇降及び
チルト等の操作を行うブレード操作レバー10aが設置
されており、アームレスト8の外側後部寄りには、例え
ばリッパの昇降等を操作するリッパ操作レバー10bが
設置されている。なお、本発明においては、操縦装置9
の設置位置はオペレータシート6の左側に限定されず、
右側でもよい。
【0029】図3〜図5に基づいて、操縦装置9を詳細
に説明する。図3は操縦装置9の斜視図であり、図4及
び図5はそれぞれ操縦装置9の平面図及び側面図であ
る。アームレスト7の上面内側、つまりオペレータシー
ト6寄りには、アームレスト7の長手方向(つまり、作
業車両の略前後方向)に沿って、略平坦な面、 あるいは
緩やかなうねりのある曲面を有する上面12を備えてい
る。また、アームレスト7の上面で、かつオペレータシ
ート6に対して外側の側部には、略上方に隆起したサイ
ドウォール11がアームレスト7の長手方向に沿って設
けられている。そして、サイドウォール11の前部に
は、オペレータシート6に向けて突出したハンドグリッ
プ13を設けており、このハンドグリップ13の中心軸
と車両の左右方向との成す傾斜角θ1を略10度とし、
ハンドグリップ13の先端部を前方に傾けている。ま
た、ハンドグリップ13の下部と上面12との間には、
所定距離の空間が設けられている。
【0030】また、ハンドグリップ13の先端部の後面
には、速度段切換えスイッチ30が配設されている。こ
の速度段切換えスイッチ30の操作面はハンドグリップ
13の中心軸に対してさらに略10度前方に傾斜させて
おり、すなわち、前記操作面と車両の左右方向との成す
傾斜角θ2は略20度に設定されている。
【0031】ハンドグリップ13の先端部の略下方で、
アームレスト7の上面12には、前進、中立及び後進を
選択して切り換えるための前後進切換えスイッチ21が
設けられている。前後進切換えスイッチ21は車両の前
後方向に操作(傾動又は褶動のいずれでも良い)可能な
前後進切換えレバー22を有しており、前後進切換えレ
バー22は前進、中立及び後進に対応して前端部、中央
部及び後端部においてそれぞれ切換え位置が保持可能と
なっている。そして、前後進切換えレバー22は所定値
以上の操作力により操作されるようになっている。
【0032】ハンドグリップ13から所定距離離れた前
方に、左右操向操作を行うための操向レバー41が配設
されている。操向レバー41は、アームレスト7の上面
12の前端部近傍から略鉛直方向上方に突出し、かつ軸
心回りに回動自在に設けられたレバーシャフト42と、
このレバーシャフト42の上端部に取り付けられ、か
つ、上面視で前方に開いた弓状に形成された操作グリッ
プ41aとを有しており、前方視で略T字形状のモノレ
バーからなっている。この操作グリップ41aは、ハン
ドグリップ13から所定距離離して、かつ、ハンドグリ
ップ13の長手方向に略平行になるように配設されてい
る。これにより、操向レバー41は図4に示すように、
レバーシャフト42の軸心を中心に左回転又は右回転可
能となっている。
【0033】図6は、操縦装置9を前方側面から見た図
を表している。同図に示すように、ハンドグリップ13
の中心軸は、オペレータシート6側の先端部がサイドウ
ォール11側の基端部より上方に変位するように、車両
の左右方向に対して上方に所定の傾斜角θ3だけ傾けて
いる。この傾斜角θ3は、オペレータが片手でハンドグ
リップ13を握った姿勢が自然な状態となるように、略
3〜9度に設定されている。そして、このハンドグリッ
プ13の中心軸と操向レバー41の操作グリップ41a
とは略平行に設けられ、よってレバーシャフト42はア
ームレスト7の上面12に対して傾斜角θ3だけ傾斜し
ている。
【0034】図7は操向レバー41の操作量の検出機構
を詳細に説明する斜視図であり、同図ではアームレスト
7は図示していない。レバーシャフト42の下部はアー
ムレスト7の内部で回動自在に支持されており、レバー
シャフト42にはその軸心に垂直方向にレバー部材43
が取着されている。このレバー部材43の長手方向の略
中央部がレバーシャフト42に取り付けられており、レ
バー部材43の左右端部にはそれぞれ左右のスプリング
ケース50,50のロッド51,51に当接する接触部
材48,48が設けられる。また、レバーシャフト42
にはギア44が取着されており、このギア44は操向用
ポテンショメータ46の入力軸に取着されたギア45と
噛み合っている。
【0035】図8は、スプリングケース50の1例を表
す内部構成の詳細図である。スプリングケース50は、
ばね定数の異なる2種類のスプリング52,53を内蔵
しており、操向操作及びブレーキ操作に見合った操作力
を与えるように構成されている。スプリングケース50
の内部には、径の異なる略円柱状の中空部が上下に形成
されており、下部の小径中空部と上部の大径中空部との
境に端面54が設けられている。大径中空部には、下方
に開口し、かつ、外形が略円筒形状のキャップ状部材5
6が配設されており、このキャップ状部材56の下端外
周部に鍔部57が設けられている。そして、この鍔部5
7と大径中空部の上端内面との間にスプリング53が配
設されており、スプリング53の付勢力によって鍔部5
7の下端面58が前記端面54に当接するようになって
いる。また、ロッド51はスプリングケース50及びキ
ャップ状部材56の中心部を貫通するように設けられて
おり、ロッド51の中間部に係止部材59が取着されて
いる。そして、この係止部材59とキャップ状部材56
の上端面部との間にスプリング52が配設されており、
スプリング52の付勢力によって係止部材59の下端面
が前記小径中空部の下端面55に当接するようになって
いる。
【0036】操向レバー41をレバーシャフト42を中
心に左右に回転させると、これに対応する、レバー部材
43の左右端部の接触部材48はロッド51を後方に押
す。係止部材59がキャップ状部材56の鍔部57の下
端面58に当接するまでは、操向レバー41の操作量
(つまり、レバーシャフト42の回転角度)に比例した
スプリング52の付勢力がロッド51に作用し、これに
対応する操作力が必要となる。そして、係止部材59が
キャップ状部材56に当接した後は、スプリング52の
付勢力に操向レバー41の操作量に比例したスプリング
53の付勢力がさらに加算されてロッド51に作用し、
必要な操作力が大きく増加するようになっている。そし
て、操向レバー41の操作力を解除すると、スプリング
ケース50,50のスプリング52,53の付勢力によ
り操向レバー41は元の中立位置に復帰する。
【0037】図9は、このときの操向レバー41の操作
量と操作力とこれに対応する操向クラッチ及び操向ブレ
ーキの駆動油圧の大きさとの関係を表している。すなわ
ち、本実施形態では図9に示すように、操作量において
操向クラッチの切り終わり位置α1と操向ブレーキの効
き始め位置α2との間で、前記スプリング52とスプリ
ング53との付勢力の変化により操作力を大きく変化さ
せることによって、操作者が容易にブレーキ操作の始ま
りを認識できるようにしている。
【0038】なお、スプリングケース50に組み込まれ
るスプリング52,53や、前記端面54の位置等を変
更することにより、操作力の大きさや操作力が変化する
位置を任意に設定することができる。また、スプリング
52,53は図示したようなコイル状のスプリングに限
定されずに、他の形状のスプリング等の弾性部材により
構成してもよい。
【0039】操向レバー41の操作量は、ギア44,4
5を介して操向用ポテンショメータ46により回転角変
位として検出される。本実施形態では、図示しない制御
器は、この検出された回転角信号を受けて所定の処理を
行い、対応する所定のクラッチとブレーキの油圧量に変
換し、作業車両の操向クラッチ・ブレーキ油圧制御装置
(図示せず)に指令を出力して操向クラッチ・ブレーキ
を制御している。このとき、車両の形態に応じて操向用
ポテンショメータ46の出力値や変換油圧量、あるいは
制御処理の内容を変えることにより、いか様にもその性
能を設定して制御することが可能となっている。
【0040】また、操向レバー41の操作時の操向クラ
ッチ油圧及び操向ブレーキ油圧の変化は、図9に示すよ
うに、C1からC2までの間は操向クラッチ油圧が漸増
する半クラッチ域となり、その後C3(操作量α1に相
当する)で操向クラッチ油圧が急上昇してクラッチの接
続が断たれる。操向レバー41をさらに回転させると、
操向ブレーキ油圧が急下降して操向ブレーキがかかり始
め、この後B1からB2までの間は操向ブレーキ油圧が
漸減して半ブレーキ状態となり、B3でフルブレーキ状
態となる。
【0041】図10は図4のA−A断面図であり、速度
段切換えスイッチ30の詳細構成を示しており、同図に
基づいて速度段切換えスイッチ30の説明を行う。速度
段切換えスイッチ30は、ハンドグリップ13の中心軸
に対して略10度前方に傾斜している(図4参照)軸3
6の回りに揺動可能な操作部31と、この操作部31が
操作されることにより作動する増速用リミットスイッチ
34及び減速用リミットスイッチ35とを備えている。
操作部31の操作面は上端部が下端部よりも前方に変位
するように鉛直面に対して0〜10度前傾しており、操
作部31の軸36より上部に増速側操作面31aを、ま
た下部には減速側操作面31bを有している。また、増
速側操作面31aと減速側操作面31bとの間には、こ
の両者を仕切るような線状の突起31cが設けられてい
る。そして、ハンドグリップ13の内部には、上部操作
部31の増速側、減速側への揺動によって作動レバー3
2,33を介してそれぞれ作動する増速用リミットスイ
ッチ34及び減速用リミットスイッチ35が設けられて
おり、増速用リミットスイッチ34及び減速用リミット
スイッチ35の出力信号は図示しない前記制御器に入力
されている。このとき、これらのリミットスイッチの出
力信号は、NO(normally open)又はNC(normally c
lose)のいずれで構成してもよい。
【0042】この速度段切換えスイッチ30の増速側操
作面31aを1回押すと、前記制御器は増速用リミット
スイッチ34の出力信号を入力して所定の処理を行い、
図示しない速度段切換えクラッチを制御して増速側への
速度段切換えを段階的に行う。また、同様にして減速側
操作面31bを1回押すと、前記制御器は減速用リミッ
トスイッチ35の出力信号を入力して所定の処理を行
い、減速側への速度段切換えを段階的に行う。これによ
って、片手でハンドグリップ13を握ったまま親指によ
る速度段切換え操作が可能となっている。増速用リミッ
トスイッチ34及び減速用リミットスイッチ35は、作
動レバー32,33に加わる操作力が無くなったとき
に、内蔵されたスプリングによりこの作動レバー32,
33が自動的に元の位置に復帰するようになっており、
このスプリングの復帰力によって操作部31が戻るよう
にしている。このように、速度段切換えスイッチ30
は、操作部31の上部又は下部を押すことにより速度段
切換えを可能とするシーソー型スイッチとして構成され
ている。なお、この操作部31の復帰力を得る方法とし
ては、上記のようなリミットスイッチに内蔵されたスプ
リングに限定する必要はなく、別途他のスプリングを設
けてもよい。
【0043】次に、以上の構成による作用を説明する。
オペレータは操縦装置9を操作する手(本実施形態では
左手)の肘から先の前腕部分をアームレスト7の上面1
2に置くとともに、サイドウォール11に前腕を押し付
けるようにして固定する。そして、この状態で、ハンド
グリップ13の下部空間に親指を回して完全にハンドグ
リップ13を握るようにすることにより、操縦する手を
さらに安定させることができる。したがって、作業車両
が走行中にローリングやヨーイング等で大きく揺れて
も、操縦装置を操作する手の位置は揺れないので、指先
による操縦が正確に、安定して確実に行える。
【0044】また、ハンドグリップ13の先端部(つま
りオペレータシート6寄りの端部)をサイドウォール1
1側の基端部より前方に略10度、上方に略3〜9度変
位させて、ハンドグリップ13を傾斜させて設けている
ので、ハンドグリップ13を握った姿勢が自然な姿勢と
なる。したがって、手首に無理な力を加えずに楽な姿勢
で、操縦ができる。
【0045】前後進切換えを行うときは、ハンドグリッ
プ13を握ったまま、親指、又は人差指や中指により前
後進切換えレバー22を前後方向に操作し、前後進切換
えスイッチ21を切り換える。前進時には前後進切換え
レバー22を前方へ、後進時には後方へ操作するよう
に、車両の進行方向と操作方向とを一致させているの
で、操作方向が運転感覚と適合し、とっさに判断して前
後進切換えを行う場合でも、間違いなく正確に操作でき
る。また、前後進切換えスイッチ21はハンドグリップ
13の先端部の略下方に位置するので、ハンドグリップ
13を握った自然な状態で容易に前後進切換えができ
る。
【0046】また、操向操作を行うときは、親指以外の
他の指を操向レバー41の操作グリップ41aにかけ
て、レバーシャフト42の右側又は左側をハンドグリッ
プ13側に引き寄せることにより、レバーシャフト42
を中心に回転させる。このとき、この回転角が操向用ポ
テンショメータ46により操向操作量として検出され、
所定の制御器により操向操作量に比例して操向クラッチ
油圧及び操向ブレーキ油圧が制御され、作業車両はスム
ーズに旋回する。そして、例えば、右操向時に操向レバ
ー41を右回転させながら、反対方向つまり左回転方向
に回すように他の指(例えば小指等)にも若干の操作力
をかけるようにする。これにより、右回転方向の操作力
と左回転方向の操作力とのバランスをとりながら操作で
きるので、微妙な操向操作量の調整が可能となり、微小
量の操向など、精度の良い操作が可能となる。また、操
向レバー41の操作を停止して操作力を緩めたときに、
スプリングケース50のスプリング52,53の付勢力
により、この操向レバー41を元の中立位置に復帰させ
るので、操作性が良い。
【0047】また、ハンドグリップ13の先端部の後面
に、すなわち、ハンドグリップ13を握った手の親指近
傍に速度段切換えスイッチ30が設けられているので、
速度段切換え時の親指の移動量が小さくて済み、ハンド
グリップ13を握ったままの自然な状態で容易に操作で
きる。そして、速度段切換え操作は親指で押す操作と
し、前後方向に前後進切換えレバー22を移動させるよ
うな前後進切換え操作とは異なるので、オペレータによ
る誤操作が無くなり、操作性が向上する。
【0048】なお、本実施形態では、ハンドグリップ1
3の先端部には速度段切換えスイッチ30以外に他の操
作スイッチ等を設けていないので、誤操作のおそれがな
くなり、確実に速度段切換え操作が行える。
【0049】そして、速度段切換えスイッチ30の各操
作面を、水平面内でハンドグリップ13の中心軸に対し
て略10度前方に傾斜させ、かつ、この操作面を鉛直面
に対して0〜10度前傾させているので、親指先端で押
す方向に対して前記操作面がほぼ垂直となる。また、速
度段切換えスイッチ30をシーソー型スイッチで構成
し、その操作部31は揺動中心の軸36より上部に増速
側操作面31aを、下部に減速側操作面31bを有して
いるので、親指を大まかに軸36より上方にずらして押
すだけで増速側操作面31aを操作でき、同様に軸36
より下方にずらして押すだけで減速側操作面31bを操
作できる。この結果、速度段切換え時の親指操作が容易
で、極めて押し易くなり操作性が向上する。さらに、上
記のように操作面を鉛直面に対して0〜10度前傾させ
たので、オペレータにとって操作面を視野に入れること
もできると共に、増速側操作面31aと減速側操作面3
1bとの間に突起31cを設けたので、親指による増速
側操作面31aと減速側操作面31bとの識別が容易と
なり、よって誤操作を無くすことができる。
【0050】なお、上記実施形態では、前後進切換えス
イッチ21をアームレスト7の上面12に設けたが、本
発明はこれに限定されず、ハンドグリップ13の先端部
の近傍に設ければよい。例えば、ハンドグリップ13の
先端部の上面に、前後方向に操作可能な前後進切換えス
イッチ21を設けてもよい。この場合でも、速度段切換
えスイッチ30の操作と前後進切換えスイッチ21の操
作方法が異なるので、誤操作のおそれはなく、操作性が
良いという効果は変わらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる操縦装置が適用される作業車両
の一例のブルドーザの左側面図である。
【図2】ブルドーザのキャビン内部の一例を示す斜視図
である。
【図3】本発明に係わる操縦装置の斜視図である。
【図4】本発明に係わる操縦装置の平面図である。
【図5】本発明に係わる操縦装置の側面図である。
【図6】本発明に係わる操縦装置の前方側面図である。
【図7】本発明に係わる操向レバー操作量の検出機構の
説明図である。
【図8】スプリングケースの一例を示す縦断面図であ
る。
【図9】操向操作時の操向レバー操作量と、操作力と、
操向クラッチ及び操向ブレーキの駆動油圧の大きさとの
関係を表すグラフである。
【図10】図4のA−A断面図である。
【図11】従来技術に係わる操縦装置の斜視図を示す。
【図12】従来技術に係わる操縦装置の要部詳細図を示
す。
【符号の説明】
1 車体 6 オペレータシート 7 アームレスト 9 操縦装置 11 サイドウォール 12 面 13 ハンドグリップ 21 前後進切換えスイッチ 22 前後進切換えレバー 30 速度段切換えスイッチ 31 操作部 32,33 作動レバー 34 増速用リミットスイッチ 35 減速用リミットスイッチ 41 操向レバー 41a 操作グリップ 42 レバーシャフト 46 操向用ポテンショメータ 50 スプリングケース 51 ロッド 52,53 スプリング
フロントページの続き (72)発明者 稲丸 昭文 大分県大野郡野津町大字千塚120 株式会 社小松製作所実用試験部内 (72)発明者 川野 俊宏 大分県大野郡野津町大字千塚120 株式会 社小松製作所実用試験部内 (72)発明者 布施 力夫 埼玉県大宮市日進町2−1215−5

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片手により作業車両の前後進切換え、操
    向及び速度段切換えを操作する作業車両の操縦装置にお
    いて、 オペレータシート(6) の左右いずれか一側に配設された
    アームレスト(7) と、 アームレスト(7) の上面で、かつ、オペレータシート
    (6) に対して外側の側部にアームレスト(7) の長手方向
    に沿って設けられた、略上方に隆起したサイドウォール
    (11)と、 サイドウォール(11)の前部からオペレータシート(6) に
    向けて突出したハンドグリップ(13)と、 アームレスト(7) 又はハンドグリップ(13)のいずれか一
    方の上面で、かつ、ハンドグリップ(13)の先端部近傍に
    配設され、作業車両の前後方向に操作可能な前後進切換
    えスイッチ(21)と、 アームレスト(7) の前部で、かつ、ハンドグリップ(13)
    の前方に設けられた操向レバー(41)と、 ハンドグリップ(13)の先端部の後面に配設された速度段
    切換えスイッチ(30)とを備えたことを特徴とする作業車
    両の操縦装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の作業車両の操縦装置にお
    いて、 前記ハンドグリップ(13)は、前記アームレスト(7) の上
    面との間に所定距離の空間を有して設けられたことを特
    徴とする作業車両の操縦装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の作業車両の操縦装置にお
    いて、 前記操向レバー(41)の操作グリップ(41a) は、ハンドグ
    リップ(13)から所定距離離して、ハンドグリップ(13)の
    長手方向に略平行に設けられたことを特徴とする作業車
    両の操縦装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の作業車両の操縦装置にお
    いて、 前記操向レバー(41)は、略鉛直方向に設けたレバーシャ
    フト(42)を中心に回動可能な、前方視で略T字形状のモ
    ノレバーであることを特徴とする作業車両の操縦装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の作業車両の操縦装置にお
    いて、 前記略T字形状のモノレバーの操作グリップ(41a) は、
    上面視で前方に開いた弓状であることを特徴とする作業
    車両の操縦装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の作業車両の操縦装置にお
    いて、 前記速度段切換えスイッチ(30)は、略水平な軸(36)の回
    りに揺動可能な操作部(31)を有し、この操作部(31)の前
    記軸(36)より上部又は下部を押すことにより速度段切換
    えを可能としたシーソー型スイッチであることを特徴と
    する作業車両の操縦装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の作業車両の操縦装置にお
    いて、 前記ハンドグリップ(13)の先端部がサイドウォール(11)
    側の基端部よりも前方に変位するように、ハンドグリッ
    プ(13)の中心軸を作業車両の左右方向に対して略10度
    前方に傾斜させたことを特徴とする作業車両の操縦装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の作業車両の操縦装置にお
    いて、 前記ハンドグリップ(13)の先端部がサイドウォール(11)
    側の基端部よりも上方に変位するように、ハンドグリッ
    プ(13)の中心軸を作業車両の左右方向に対して略3〜9
    度上方に傾斜させたことを特徴とする作業車両の操縦装
    置。
  9. 【請求項9】 片手により作業車両の前後進切換え、操
    向及び速度段切換えを操作する作業車両の操縦装置の操
    作方法において、 1)オペレータシート(6) の側方に配設されたアームレ
    スト(7) の上面に一方の手の前腕部を置き、 2)アームレスト(7) の上面外側の側部にアームレスト
    (7) の長手方向に沿って設けられ、かつ、略上方に隆起
    したサイドウォール(11)に、前記前腕部を押し付けるよ
    うにして固定し、 3)サイドウォール(11)の前部からオペレータシート
    (6) に向けて突出したハンドグリップ(13)を前記手で握
    った状態で、 4)この手の親指、又は人差指や中指により前後進切換
    えレバー(22)を前後方向のいずれかに操作して、前進あ
    るいは後進のいずれかを選択し、 5)前記親指で任意の速度段を選択し、 6)前進あるいは後進中に右方向又は左方向に操向する
    場合は、前記ハンドグリップ(13)を握った手の人差指、
    中指、薬指又は小指のいずれか、あるいはこれらの組み
    合わせにより、操向方向に適した方向に操向レバー(41)
    の操作グリップ(41a) を引き寄せて操向レバー(41)を回
    転させるようにしたことを特徴とする作業車両の操縦装
    置の操作方法。
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