JP2000250649A - 移動体操縦装置 - Google Patents

移動体操縦装置

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JP2000250649A
JP2000250649A JP11049535A JP4953599A JP2000250649A JP 2000250649 A JP2000250649 A JP 2000250649A JP 11049535 A JP11049535 A JP 11049535A JP 4953599 A JP4953599 A JP 4953599A JP 2000250649 A JP2000250649 A JP 2000250649A
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arm
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lever
operation lever
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JP11049535A
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English (en)
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Keiichi Koga
慶一 古賀
Asao Kosakai
朝夫 小酒井
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Mechanical Control Devices (AREA)
  • Steering Controls (AREA)
  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動体を前後および左右方向に動作させる指
令を片手操作で可能とし、操作レバーを操作する場合に
操作性良く行える構成とする。 【解決手段】 ケース体6に支点7aを中心として揺動
自在に支持された操作レバー7の揺動運動を回転運動に
変換する部材8,9,11,12と、回転変換する部材
の回転を検出する回転検出センサ21,22と、押圧部
材11,12の移動軌跡上に設けられ、操作レバー7の
操作力を押圧部材による押圧力として検出する圧力セン
サ31,32,33,34とを備え、回転検出センサに
よる回転量と圧力センサに基づく操作力に基づき移動体
を制御する指令を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手動操作により移
動体に対して前後方向および左右方向に移動指令を出力
する移動体操縦装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両ではステア操作を行うステア
リング装置、エンジン出力を可変にするスロットル装
置、車輪の回転に対してブレーキをかけるブレーキ装置
が搭載されており、これらの装置は運転者が足の操作に
よりアクセルペダル、ブレーキペダルを操作し、手の操
作によりステアリングを操作している。
【0003】しかし、近年では手と足による独立した操
作の統合化を目的として、アクセル、ブレーキ、ステア
の運転操作を同時に行えるようにした装置が提案されて
いる。例えば、前後左右に動く一本の操作レバー(ジョ
イスティック)により前後左右といった4方向に操作し
て、その操作量により車両のステアリング、スロット
ル、ブレーキの制御を行うものが提案されており、この
ような装置は、例えば、特開昭60−183234号公
報に開示されている。
【0004】また、特開平10−97333号公報に
は、車両の縦運動及び横運動を制御する操作素子装置が
開示されており、この操作素子装置は左右方向に倒れる
レバーを有し、車両のステア操作をレバーの左右操作で
行うようになっている。更に、このレバーにはアクセル
操作を手動により行うSWがレバーに設けられており、
指先でアクセル操作を行うことによって、ステア操作と
アクセル操作が片手で行えるようになっている。しか
し、ブレーキ操作に関しては、足による操作を必要とす
る。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開
昭60−183234号公報に示される4方向に動く操
作レバーの状態によりステアリング、スロットル、ブレ
ーキ等の制御を行うものでは、操作レバーを前に倒すと
アクセル操作、後に倒すとブレーキ操作、右に倒すと右
へのステアリング操作、左に倒すと左へのステアリング
操作を行うようにできるが、この操作レバーは4方向に
対して自由に動くものであり、例えば、操舵角を大きく
切りたい場合には大きな角度で左右方向に操作レバーを
傾けなければならず、操作角度が大きくなると操作がし
ずらくなってしまう。
【0006】また、特開平10−97333号公報に示
されるものにあっては、ステア操作およびアクセル操作
は手動により可能であるが、ブレーキ操作は足の操作に
頼らなければならないため、手動による操作のみなら
ず、足による操作が必要となってしまう。
【0007】よって、本発明は上記の問題点に鑑みてな
されたものであり、移動体を前後および左右方向に動作
させる指令操作を片手で操作可能とし、しかも、操作レ
バーを操作する場合に、操作性良く行えるようにするこ
とを技術的課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに講じた技術的手段は、ケース体(6)に支点(7
a)を中心として揺動自在に支持された操作レバー
(7)と、操作レバーの揺動運動(xy面での揺動)を
回転運動に変換すると共に操作レバーに取り付けられた
押圧部材(11,12)を有する回転変換手段(8,
9,11,12)と、回転変換手段の回転を検出する回
転検出手段(21,22)とを備え、押圧部材の移動軌
跡上に設けられ、操作レバーの操作力を押圧部材による
押圧力として検出する圧力検出手段(31,32,3
3,34)と、回転検出手段と圧力検出手段に基づき移
動体を制御する制御手段(2)とを備えたことである。
【0009】これによれば、操作レバーの揺動運動を回
転運動に変換する回転変換手段の回転を回転検出手段に
より検出すると共に、操作レバーの操作力を押圧部材に
よる押圧力として圧力検出手段により検出し、これらの
信号を基に移動体を制御するようにしたので、回転検出
手段と圧力検出手段からの信号出力により操作レバーの
操作状態を検出し、制御手段に指令を与え、移動体の動
作を制御することが可能となる。この場合、操作レバー
の中立位置から例えば所定角度(例えば、30°以内)
の傾斜域(通常の操作域)においては、回転検出手段に
より検出される操作角度で移動体を制御する。それ以上
の操作では、圧力検出手段により操作レバーの操作力を
検出して移動体を制御することが可能となる。
【0010】従って、従来では一定の傾斜角度のみによ
る指令出力を行うため狭い操作域であるのに対し、操作
力も検出できることから操作域の範囲が広くなる。操作
量を大きくする場合、操作レバーを従来の如く大きく傾
斜させなくても良くなるので、操作性が良くなる。
【0011】この場合、回転変換手段(8,9)は、ケ
ース体(6)に回転自在に支持され中央が湾曲したアー
ム(8b,9b)を有し、アームは押圧部材(11,1
2)によりガイドされて回転力を付与されるようにすれ
ば、押圧部材および中央が湾曲したアームにより、押圧
部材は湾曲したアームを押圧しアームに沿って摺動する
ので、操作レバーのスムーズな動きが可能となる。
【0012】また、押圧部材は第1押圧部材(11)と
第2押圧部材(12)から成り、アームは第1押圧部材
によりガイドされる第1アーム(8b)と第2押圧部材
によりガイドされる第2アーム(9b)から成り、回転
検出手段は第1アームの回転状態を検出する第1回転検
出手段(21)と第2アームの回転状態を検出する第2
回転検出手段(22)から成り、圧力検出手段は第1ア
ーム側に設けられた第1圧力検出手段(31,32)、
第2アーム側に設けられた第2圧力検出手段(33,3
4)から成るようにすれば、第1圧力検出手段と第2圧
力検出手段の検出した圧力により、簡単な構成により2
軸の位置検出が可能となる。
【0013】更に、第1アーム(8b)と第2アーム
(9b)は直交するようにすれば、操作レバーの操作状
態に基づく2軸における任意の方向の制御が可能とな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。
【0015】図1は移動体操縦装置(以下、操縦装置と
称す)1の構成を示しており、この操縦装置1は移動体
(ここでは、一例として車両とする)の動きを片手によ
り自由にコントロールできるものであり、ケース体6か
ら操作レバー7が延びており、この操作レバー7を操作
人(ここでは、運転者)が手のひらで握って図1に示す
x、y方向に操作することにより、車両を動作させる指
令をコントローラ2に対して与える。この操縦装置1か
らの指令信号はコントローラ2に電気的に接続され、運
転者からの操作信号(操作指令)を送ると信号が入力さ
れ、コントローラ2は操縦装置1から送られてきた信号
と実際の車両情報(車速、スロットル開度、ブレーキ
圧、舵角等の情報)を基に、車両のステアリングの操舵
を行うステアリング装置3、エンジンへの空気量調整を
行いエンジン出力を可変するスロットル装置4、車輪に
ブレーキを作用させるブレーキ装置5を、操作状況にあ
わせて動作させる。
【0016】そこで、この操縦装置1の構成について、
図1から図3を参照して説明する。操縦装置1は操作レ
バー7がケース体6から延びている。この操作レバー7
は金属から成る円柱の剛体から成り立っており、操作レ
バー操作時(運転時)の操縦性(握り具合等)を良くす
るため、上端にゴム等の弾性部材からなるグリップキャ
ップ20が嵌められている。この場合、グリップキャッ
プ20は操作性を更に向上させるため、単にキャップ形
状ではなく、手で握った形状としても良い。
【0017】操作レバー7は、軸中央に肉厚となったボ
ール部7aを有し、このボール部7aがケース体上部に
形成された球状の孔(軸受部)で揺動自在に支持される
ことにより、7aが揺動支点(支点)となり、操作レバ
ー7はx,y方向において前後左右自在に揺動が可能で
ある。
【0018】また、操作レバー7に設けられたボール部
(支点)7aの下側には内部に矩形状の孔11a,12
aを有する剛体金属(例えば、鉄等)から成る押圧部材
11,12が取り付けられ、操作レバー7の下側に一列
に支持されている。この押圧部材11と12は、図1に
示すz方向においてピン等により回転可能な状態で互い
に支持され、それが操作レバー7の下端に取り付けら
れ、操作レバー7の中心軸を基準として押圧部材11,
12は互いに回転自在となっている。
【0019】操作レバー7に設けられたボール部7aの
下方には操作レバー7のxy面での揺動運動を操作レバ
ー7と直交する方向(y方向のまわり)の回転運動に変
換する回転部材8と,(x方向のまわり)の回転運動に
変換する回転部材9がケース体6の側部に回転可能に軸
支された状態で設けられている。この回転部材8,9は
互いに同じ形状をなし、y方向、x方向にそれぞれ直交
配設されており、回転部材8,9もまた剛性の高い円柱
部材(例えば、鉄等)から成り立っている。
【0020】この回転部材8,9はそれぞれ中央部が湾
曲したアーム(アーム部)8b,9bを有しており、押
圧部材11,12の有する孔11a,12aにそれぞれ
挿通され、押圧部材11は湾曲したアーム8b、押圧部
材12は湾曲したアーム9bの外周を操作レバー7によ
り操作力が押圧部材11,12に作用するとガイドす
る。この場合、押圧部材11,12および回転部材8,
9は揺動運動を回転運動に変換する回転変換手段として
機能し、押圧部材11,12に設けられた孔11a,1
2aは、操作レバー7がx,y面において揺動した場合
に揺動運動の妨げにならない範囲内でz方向にクリアラ
ンスが設けられている。
【0021】回転部材8,9を両側で支持する一方の軸
8a,9aには、それぞれの回転部材8,9の回転状態
を検出する回転検出センサ21,22が設けられてい
る。この回転検出センサ21,22の出力はコントロー
ラ2に接続され、センサ21,22には5V電源がコン
トローラ2から供給され、回転部材8,9の回転量によ
り抵抗値が変化するポテンショメータをここでは用いる
が、これに限定されず、回転部材8,9の回転状態を検
出できるものであれば良く、ホール素子等を用いて回転
部材8,9の回転検出を行えるものでも良い。この回転
検出センサ21,22は回転部材8,9のxy面での回
転に応じて、コントローラ2に対して信号出力を行う。
【0022】回転部材8,9の構造に関しては、回転部
材8,9を支持する軸部とアーム部8b,9bとの境界
近傍では径の大きさが異なった段差部が形成され、そこ
に圧力検出を行う圧力検出部に圧力センサ(ここでは、
歪ゲージ)31〜34が嵌め込まれ設けられている。こ
の圧力センサ31〜34は、歪ゲージに限定されず、押
圧部材11,12による圧力を検出できるものであれば
何でも良い。圧力センサ31,32は操作レバー7の揺
動に伴う押圧部材11の移動軌跡上の両側に設けられて
いると共に、圧力センサ33,34は押圧部材12の移
動軌跡上の両側に設けられている。この圧力センサ31
〜34が設けられる位置は、例えば、操作レバー7が図
1に示す中立位置(操作レバー7がz方向と一致する状
態)から30°程傾斜させた位置(前後左右方向に傾斜
させた状態)において、押圧部材11,12の側部が各
圧力センサ31〜34に当接する位置に配設される。
【0023】このような位置関係をとることによって、
回転部材8,9上に圧力センサ31〜34を配設するこ
とで、操作角度が制限でき、運転者の操作要求に対して
大きく操作レバーを倒さなくて良くなるため、操作性が
向上する。
【0024】また、操作レバー7は、操作が行われてい
ないときに中立位置にある状態となるよう(回転部材
8,9のアーム腹部が最下位置にくる)、回転部材8を
x方向において両側から引っ張る2つのスプリング13
が回転部材8の両側に設けられている。この2つのスプ
リング13は夫々一端が回転部材8の下側に設けられた
フック8dに係止され、他端がx方向のケース体側面に
かけられる。同様にして、回転部材9をy方向において
両側から引っ張る2つのスプリング14が回転部材9の
両側に設けられている。この2つのスプリング14は夫
々一端が回転部材8の上側に設けられたフック9dに係
止され、他端がy方向のケース体側面にかけられる。
【0025】次に、操作レバー7による動作説明を行
う。本実施形態において運転者が車両を運転(操縦)す
る場合、片手でグリップキャップ20を包むようにして
操作レバー7を握り操作する。運転者は周囲の状況に応
じて、操作(操縦)を行う車両に対してアクセル操作を
行い車両を加速させたい場合には、操作レバー7を+y
方向(前)に倒す。また、ブレーキ操作を行い車両にブ
レーキを作動させたい場合には、操作レバー7を−y方
向(後)に倒す動作を行う。この場合、アクセル、ブレ
ーキのかけ具合は操作レバー7を傾斜させた(倒した)
量に基本的に比例する。このように、操作レバー7を前
(+y方向)または後(−y方向)に操作すると、操作
レバー7はボール部7aが設けられた支点を中心に揺動
し、操作レバー7の揺動に伴い操作レバー7に取り付け
られた押圧部材12が動き、押圧部材12により回転部
材9のアーム9dが押圧されてガイドされ、揺動運動が
x方向のまわりの回転運動に変換される。その操作量に
より回転部材9を回転させることによって生じる回転を
回転検出センサ22により検出し、コントローラ2に対
しそれが車両を制御する指令信号となる。この場合、こ
の信号を基にしてスロットル装置4やブレーキ装置5を
動作させる出力信号がコントローラ2より出力されるこ
とにより、スロットル開度を開け加速させたり、ブレー
キを作動させて減速させたりすることができる。
【0026】ステア操作もこれと同様であり、運転者は
右にステアリング舵角を転舵させたときには、操作レバ
ー7を右転舵方向(x方向)に操作し、左にステアリン
グ舵角を転舵させたいときには、操作レバー7を左転舵
方向(−x方向)に傾斜させる(倒す)動作を行う。こ
のように、操作レバー7を右または左に操作すると、操
作レバー7はボール部7aが設けられた支点を中心に揺
動し、操作レバー7の揺動に伴い操作レバー7に取り付
いた押圧部材11により回転部材8のアーム8bがガイ
ドされ、揺動運動がx方向のまわりの回転運動に変換さ
れる。その操作量により回転部材8を回転させ、その回
転を回転検出センサ21により検出し、その信号を基
に、ステアリング装置3を右または左に転舵させること
ができる。
【0027】次に、コントローラ2の処理について、図
4を参照して説明する。コントローラ2にイグニッショ
ンオン(車両キーをキーシリンダに差し込み、イグニッ
ションSWをオンさせること)により、バッテリー等の
外部電源から電源が供給されると、ステップS101に
おいて最初にイニシャル処理を行う。このイニシャル処
理では、コントローラ2のROM、RAMチェックがな
され、この処理に必要なメモリに初期値が代入される。
更には、システムが正常に動作するかといったチェック
がなされる。次のステップS102では入力処理が行わ
れ、コントローラ2に入力される各種センサ21,2
2,31〜34およびさまざまの車両情報(車両の車
速、スロットル装置4のスロットル弁に設けられたスロ
ットルセンサからのスロットル開度信号、マスタシリン
ダまたはブレーキ装置5のホイールシリンダ圧力を検出
するために設けられた圧力センサからのブレーキ圧信
号、ステアリングシャフトまたはステアリングコラム上
に設けられ舵角を検出するステアリングセンサからの舵
角情報)がコントローラ内のCPU2に入力され、CP
U内のメモリに記憶される。その後、ステップS103
では運転者により操作される操作レバー7の操作量と操
作力の検出を行う。ここで、操作量は回転検出センサ2
1,22の出力から検出され、そのときの電圧値である
Vj(A),Vj(B),Vj(R,L)がメモリに記
憶される。また、操作力は圧力センサ31〜34の出力
から検出され、そのときの電圧値であるVf(A),V
f(B),Vf(R,L)が同様にしてメモリに記憶さ
れる。
【0028】次のステップS104では制御目標演算を
行う。ここでは、スロット開度の制御目標演算ではアク
セル方向(+y方向)の操作角度がaj(例えば、30
°)を越えるかこえないかでマップが切り換わるように
なっている。つまり、アクセル方向(+y方向)の操作
角度が所定角度ajより小さい場合には押圧部材12に
より回転部材9を回転軸(x方向)に対して時計方向に
回転させるが、押圧部材11は圧力センサ(歪ゲージ)
32を押圧しないことから、回転検出センサ22のみ出
力が出る。しかし、アクセル方向(+y方向)の操作角
度が所定角度aj以上である場合には、押圧部材12に
より回転部材9を回転軸(x方向)に対して時計方向に
回転させると共に、押圧部材11の側面で圧力センサ
(歪ゲージ)32を押圧することから、回転検出センサ
22と圧力センサ32からの出力がなされ、コントロー
ラ2に入力され、これを基に図6に示す(a)および
(b)のマップにより制御目標値Vout(A)が求ま
る。尚、この場合、(b)に示すafは操作レバー7の
角度ajのときの操作力を示す。
【0029】また、ブレーキ操作においては、ブレーキ
方向(−y方向)の操作角度が所定角度bj(30°)
より小さい場合には押圧部材12により回転部材9を回
転軸(x方向)に対して反時計方向に回転させるが、押
圧部材11は圧力センサ(歪ゲージ)31を押圧しない
ことから、回転検出センサ22のみ出力が出る。しか
し、ブレーキ方向(−y方向)の操作角度が所定角度b
j(30°)以上である場合には押圧部材12により回
転部材9を回転軸(x方向)に対して反時計方向に回転
させると共に、押圧部材11の側面で圧力センサ(歪ゲ
ージ)31を押圧することから、回転検出センサ22と
圧力センサ31からの出力がなされ、コントローラ2に
入力され、これを基に図7に示す(a)および(b)の
マップにより制御目標値Vout(B)が求まる。尚、
この場合、(b)に示すbfは操作レバー7の角度bj
のときの操作力を示す。
【0030】同様にして、右転舵方向(+x方向)の操
作角度がcj(例えば、30°)を越えるかこえないか
でマップが切り換わるようになっている。つまり、右転
舵方向(+x方向)の操作角度が所定角度cjより小さ
い場合には押圧部材11により回転部材8を回転軸(y
方向)に対して時計方向に回転させるが、押圧部材12
は圧力センサ(歪ゲージ)34を押圧しないことから、
回転検出センサ21のみ出力が出る。しかし、右転舵方
向(+x方向)の操作角度が所定角度cj(30°)以
上である場合には押圧部材11により回転部材8を回転
軸(y方向)に対して時計方向に回転させると共に、押
圧部材12の側面で圧力センサ(歪ゲージ)34を押圧
することから、回転検出センサ21と圧力センサ34か
らの出力がなされ、コントローラ2に入力され、これを
基に図8に示す(a)および(b)のマップにより制御
目標値Vout(R)が求まる。尚、この場合、(b)
に示すcfは操作レバー7の角度cjのときの操作力を
示す。
【0031】また、左転舵方向(−x方向)の操作角度
が所定角度cj(30°)より小さい場合には押圧部材
11により回転部材8を回転軸(y方向)に対して反時
計方向に回転させるが、押圧部材12により圧力検出部
33を押圧しないことから、回転検出センサ21のみ出
力が出る。しかし、左転舵方向(−x方向)の操作角度
が所定角度cj(30°)以上である場合には押圧部材
11により回転部材8を回転軸(y方向)に対して反時
計方向に回転させると共に、押圧部材12の側面で圧力
センサ(歪ゲージ)33を押圧することから、回転検出
センサ21と圧力センサ33からの出力がなされ、コン
トローラ2に入力され、これを基に図8に示す(a)お
よび(b)のマップにより制御目標値Vout(L)が
求まる。
【0032】尚、このような場合、角度制御と操作力制
御を切り換える所定角度aj,bj,cjは上記した角
度に限定されず任意に設定でき、操作性の良い角度に設
定することが可能である。このような操作レバー7によ
る操作はxy平面において自由に行うことができ、操作
された操作レバー7のそのときの信号出力がコントロー
ラ2に入力される。
【0033】つまり、図5に示す制御目標演算では、上
記したことに基づき、ステップS201〜S203に示
すスロットル開度制御目標演算、ステップS204〜S
206に示すブレーキ圧制御目標演算、ステップS20
7〜S209に示すステアリング角制御目標演算といっ
た演算を、図6から図8に示すマップに基づいて行う。
このような制御目標演算では操作レバー7のx,y方向
において操作される角度により制御の場合分けがなさ
れ、アクセル方向(+y方向)ではaj、ブレーキ方向
(−y方向)ではbj、右転舵方向(+x方向)および
左転舵方向(−x方向)ではcjといった角度により回
転検出センサ21,22に基づく角度制御(図6から図
8に示す(a))であるのか圧力センサ31〜34に基
づく操作力制御(図6から図8に示す(b))であるか
に分かれ、角度制御と操作力制御を用いることにより操
作範囲を広げることができる。
【0034】この場合、角度制御(a)では目標制御値
(Vout(A),Vout(B),Vout(R,
L))を例えば操作量に比例して目標値を一次関数的に
増加させ(二次関数的に増加させても良い)たり、操作
力制御においては目標制御値(Vout(A),Vou
t(B),Vout(R,L))を例えば二次関数的に
増加させ(一次関数的に増加させても良い)たりしてし
て、操作角の所定角度で制御を切り換えることができ
る。つまり、操作レバー7を操作し、ある方向における
所定角度までの操作とそれ以上の角度操作で制御感度お
よび操作領域を任意に変化させることができる。
【0035】従来では、操作レバー7を最大傾斜角度ま
で倒す(大きな角度までの傾斜させて操作する)こと
で、ステアリング装置3、スロットル装置4、ブレーキ
装置5等が最大出力(最大舵角転舵、スロットル全開、
ブレーキ力最大の状態)となるようにしていたが、ここ
では、操作レバー7の操作角を所定範囲に制限して(中
立位置から±30°)、出力感度を低下させることも可
能である。このように常用域での感度を下げることによ
り、ちょっとした操作だけで出力が即座に変化すること
はなくなることから、ハンチングが防止される。所定範
囲をこえる操作においては、圧力センサ31〜34に基
づく操作力による制御に切り換えることで操作レンジを
自由に選択でき、ステアリング装置3、スロットル装置
4、ブレーキ装置5へのアクチュエータ出力を任意に可
変できる。よって、チューニングし易くなる。
【0036】ステップS105では、制御目標演算によ
り求まった目標値Vout(A),Vout(B),V
out(R,L)に対し、実際の車両状態(車速、スロ
ットル開度、ブレーキ圧、舵角等)の信号が制御目標演
算により制御目標値となるよう、ステアリング装置3、
スロットル装置4、ブレーキ装置5のアクチュエータを
作動させ、車両を制御させることができる。
【0037】
【効果】本発明によれば、操作レバーの揺動運動を回転
運動に変換する回転変換手段の回転を検出する回転検出
手段と、操作レバーの操作力を押圧部材による押圧力と
して圧力検出手段により検出し、これらの信号を基に移
動体を制御するようにしたので、回転検出手段と圧力検
出手段からの信号出力により操作レバーの操作状態を検
出し、制御手段に指令を与え、移動体の動作を制御する
ことが可能となり、従来では、一定の傾斜角度のみによ
る指令出力を行うため狭い操作域であるのに対し、操作
力も検出できることから操作域の範囲が広くなる。操作
量を大きくする場合、操作レバーを従来の如く大きく傾
斜させなくても良くなるので、操作性が良くなる。
【0038】この場合、回転変換手段は、ケース体に回
転自在に支持され中央が湾曲したアームを有し、アーム
は押圧部材によりガイドされて回転力を付与されるよう
にすれば、押圧部材および中央が湾曲したアームによ
り、押圧部材は湾曲したアームを押圧しアームに沿って
摺動するので、操作レバーのスムーズな動きとなる。
【0039】また、押圧部材は第1押圧部材と第2押圧
部材から成り、アームは第1押圧部材によりガイドされ
る第1アームと第2押圧部材によりガイドされる第2ア
ームから成り、回転検出手段は第1アームの回転状態を
検出する第1回転検出手段と第2アームの回転状態を検
出する第2回転検出手段から成り、圧力検出手段は第1
アーム側に設けられた第1圧力検出手段、第2アーム側
に設けられた第2圧力検出手段から成るようにすれば、
第1圧力検出手段と第2圧力検出手段の検出した圧力に
より、簡単な構成により2軸の位置検出ができる。
【0040】更に、第1アームと第2アームは直交する
ようにすれば、操作レバーの操作状態に基づく2軸にお
ける任意方向の制御ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における移動体操縦装置
の内部構造と外部接続を示した図である。
【図2】 図1に示すy方向の要所部分断面図である。
【図3】 本発明の一実施形態における移動体操縦装置
の内部構造を示した動作説明図である。
【図4】 本発明の一実施形態におけるコントローラの
処理を示すフローチャートである。
【図5】 図4に示す制御目標演算のフローチャートで
ある。
【図6】 図5に示すスロットル制御目標演算における
制御マップである。
【図7】 図5に示すブレーキ圧制御目標演算における
制御マップである。
【図8】 図5に示すステアリング角制御目標演算にお
ける制御マップである。
【符号の説明】
1 移動体操縦装置(操縦装置) 2 コントローラ(制御装置) 6 ケース体 7 操作レバー 8,9 回転部材(回転変換手段) 8b,9b アーム 11,12 押圧部材(回転変換手段) 21,22 回転検出センサ(回転検出手段) 31,32,33,34 圧力センサ(圧力検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D030 DB15 DB19 DB95 3D037 EA01 EA06 EB01 EB03 EB04 EB05 EB07 EB16 EB25 EC07 3D041 AA00 AC30 AD10 AD41 AE04 AE41 AF01 3J070 AA04 BA11 CA02 CA42 CA51 CC04 DA01 EA11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース体に支点を中心として揺動自在に
    支持された操作レバーと、該操作レバーの揺動運動を回
    転運動に変換すると共に前記操作レバーに取り付けられ
    た押圧部材を有する回転変換手段と、該回転変換手段の
    回転を検出する回転検出手段と、前記押圧部材の移動軌
    跡上に設けられ前記操作レバーの操作力を前記押圧部材
    による押圧力として検出する圧力検出手段と、前記回転
    検出手段と前記圧力検出手段に基づき移動体を制御する
    制御手段とを備えた移動体操縦装置。
  2. 【請求項2】 前記回転変換手段は、前記ケース体に回
    転自在に支持され中央が湾曲したアームを有し、該アー
    ムは前記押圧部材によりガイドされて回転力を付与され
    ることを特徴とする請求項1に記載の移動体操縦装置。
  3. 【請求項3】 前記押圧部材は第1押圧部材と第2押圧
    部材から成り、前記アームは前記第1押圧部材によりガ
    イドされる第1アームと前記第2押圧部材によりガイド
    される第2アームから成り、前記回転検出手段は前記第
    1アームの回転状態を検出する第1回転検出手段と前記
    第2アームの回転状態を検出する第2回転検出手段から
    成り、前記圧力検出手段は前記第1アーム側に設けられ
    た第1圧力検出手段、前記第2アーム側に設けられた第
    2圧力検出手段から成ることを特徴とする請求項2に記
    載の移動体操縦装置。
  4. 【請求項4】 前記第1アームと前記第2アームは直交
    することを特徴とする請求項3に記載の移動体操縦装
    置。
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