JPH11338465A - 演奏表示制御装置及び演奏表示制御を実行するプログラムを 記録した媒体 - Google Patents

演奏表示制御装置及び演奏表示制御を実行するプログラムを 記録した媒体

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JPH11338465A
JPH11338465A JP17383598A JP17383598A JPH11338465A JP H11338465 A JPH11338465 A JP H11338465A JP 17383598 A JP17383598 A JP 17383598A JP 17383598 A JP17383598 A JP 17383598A JP H11338465 A JPH11338465 A JP H11338465A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 演奏を支援して演奏技術をより速く向上させ
る運指を表示できるようにする。 【解決手段】 ROM5は演奏する楽音データを記憶し
ている。CPU1は、ROM5から読み出した楽音デー
タが指くぐりの演奏操作であるか否かを判別し、指くぐ
りの演奏操作であると判別したときは、指くぐりの状態
をLCD12に表示させ、鍵盤2の鍵に対応するLED
3を点灯する。音源7は、CPU1からの楽音データ及
び発音指示に応じて楽音信号を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、演奏者に対して
演奏操作の情報を表示させる演奏表示制御装置及び演奏
表示制御を実行するプログラムを記録した媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】演奏表示制御装置の中には、操作する鍵
盤をLED等の光源によって照光させて、次に押鍵する
鍵を表示させて演奏を支援するものがある。さらに、L
CD等の表示装置に押鍵する指を表示するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】演奏の中でも指くぐり
の運指は初心者にとって特に難しい技術である。例え
ば、右手でドレミファソラシドの押鍵をする場合には、
ドは親指、レは人さし指、ミは中指で押鍵し、次のファ
を押鍵するときは親指が人さし指と中指の下をくぐって
押鍵する。逆にドシラソファミレドの押鍵をする場合に
は、親指でファを押鍵した後、中指が親指を乗り越えて
ミを押鍵する(この場合も指くぐりと称している)。し
かしながら、従来の演奏表示制御装置においては、指く
ぐりのような複雑な運指を表示させることはできなかっ
た。この発明の課題は、演奏を支援して演奏技術をより
速く向上させる運指を表示できるようにすることであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の演奏表
示制御装置の発明は、演奏に係る楽音データが指くぐり
の演奏操作であるか否かを判別する判別手段と、この判
別手段が指くぐりの演奏操作であると判別したときは、
指くぐりの状態を表示手段に表示させる表示制御手段
と、を備えた構成になっている。また、請求項11に記
載の媒体は、演奏に係る楽音データが指くぐりの演奏操
作であるか否かを判別する手順Aと、この手順Aが指く
ぐりの演奏操作であると判別したときは、当該指くぐり
の状態を表示手段に表示させる手順Bと、を実行するプ
ログラムを記録している。この発明によれば、楽音デー
タの音高の変化及び押鍵する指の変化に基づいて指くぐ
りの有無を判別し、指くぐりの指の状態を表示させる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、この発明の演奏表示制御装
置の第1〜第6実施形態を鍵盤をもった電子楽器を例に
採り説明する。図1は、第1〜第5実施形態に共通する
システム構成図である。CPU1は、この電子楽器全体
を制御するとともに、後述するように、楽音データが指
くぐりの演奏操作であるか否かを判別する判別手段、及
び、この判別結果に応じて指くぐりの状態を表示する表
示制御手段を構成する。また、CPU1は、一定時間ご
とにタイマ割込みをかける2つのタイマー(タイマー
1、タイマー2)を内蔵している。鍵盤2は、押鍵及び
離鍵の操作に応じてその鍵番号、ベロシティ、音長のデ
ータをCPU1に入力する。なお、図には示していない
が、鍵盤2の近傍には表示スイッチが設けられている。
表示スイッチについては後述する。
【0006】LED3は、鍵盤2の各鍵の下側に設けら
れた光源であり、点灯したとき対応する鍵を発光する。
デコーダドライバ4は、CPU1の鍵発光指令及び鍵消
灯指令を解読して、該当するLED3を点灯又は消灯す
る。ROM5は、CPU1が実行するプログラムや初期
データ、自動演奏のための楽音データを記憶している。
RAM6は、CPU1によって鍵盤2から入力されたデ
ータを記憶する楽音データエリア、及び、プログラムの
実行において必要なデータを一時的に記憶するレジス
タ、フラグ等のエリアを備えている。
【0007】音源7は、CPU1からの発音指令及び消
音指令に基づいて楽音信号の送出及び停止を行う。D/
Aコンバータ8は、この音源7からの楽音信号をディジ
タルからアナログに変換する。AMP9は、D/Aコン
バータ8からの楽音信号に対して、フィルタ処理、増幅
処理等の信号処理を施して、スピーカ10に供給する。
LCD11は、後述するように、演奏時の運指を表示す
る。LCDドライバ12は、CPU1からの表示データ
に基づいてLCD11を駆動する。
【0008】図2は、鍵盤2の各鍵に対応するLED3
の配置、及び、LCD12に運指を表示させるためのセ
グメントを表した図である。図に示すように、セグメン
トには両手の各指をしめすもの、指の番号、指くぐりの
方向を示す矢印がある。押鍵の際には、対応する鍵が鍵
発光するとともに、その鍵を押鍵する指及び指の番号の
セグメントが点灯する。指くぐりの矢印の表示方法につ
いては後述する。
【0009】次に、第1〜第6実施形態の動作について
説明する。図3は、CPU1のメインフローであり、所
定のイニシャライズ処理(ステップS1)の後、スイッ
チ処理(ステップS2)、押鍵処理(ステップS3)、
発音処理(ステップS4)、右手処理(ステップS
5)、左手処理(ステップS6)を繰り返すループ処理
に入る。このループ処理において、スイッチ処理、押鍵
処理、及び発音処理については、各実施形態に共通の処
理であり、右手処理及び左手処理だけが各実施形態ごと
に異なる。
【0010】ステップS2のスイッチ処理では、図4に
示すように、表示スイッチがオンであるか否かを判別し
(ステップS7)、このスイッチがオンでない場合はメ
インフローに戻るが、このスイッチがオンであるとき
は、フラグDFを反転する(ステップS8)。そして、
DFが1であるか否かを判別し(ステップS9)、この
フラグが1であるときは初期右手処理(ステップS1
0)、初期左手処理(ステップS11)をする。ステッ
プS9においてDFが0であるときは、全ての表示を消
灯し(ステップS12)、タイマー1及び2を停止する
(ステップS13)。そして、メインフローに戻る。
【0011】ステップS10における初期右手処理は、
図5に示すように、アドレスレジスタRADに楽音デー
タの右手先頭アドレスをセットし(ステップS14)、
タイマレジスタRTIMEにそのRADのデータ(イベ
ント開始時間データ)をセットする(ステップS1
5)。そして、タイマー1をスタートする(ステップS
16)。タイマー1がスタートすると、図6に示すよう
に、タイマインタラプトが入るごとにRTIMEのデー
タをデクリメントする(ステップS17)。この後、図
4のステップS11の初期左手処理に移行する。
【0012】初期左手処理は、図7に示すように、アド
レスレジスタLADに楽音データの左手先頭アドレスを
セットし(ステップS18)、タイマレジスタLTIM
EにそのLADのデータ(イベント開始時間データ)を
セットする(ステップS19)。そして、タイマー2を
スタートする(ステップS20)。タイマー2がスター
トすると、図8に示すように、タイマインタラプトが入
るごとにLTIMEのデータをデクリメントする(ステ
ップS21)。初期左手処理の後はメインフローに戻
る。
【0013】メインフローのステップS3における押鍵
処理は、図9に示すように、ポインタレジスタNに0を
セットし(ステップS22)、Nをインクリメントしな
がら以下のループ処理を行う。鍵番号Nの鍵が変化した
か否かを判別し(ステップS23)、オフからオンに変
化したときはフラグON(N)を1にセットする(ステ
ップS24)。オンからオフに変化したときはフラグO
FF(N)を1にセットする(ステップS25)。ON
(N)若しくはOFF(N)をセットした後、又はステ
ップS23において鍵が変化しなかったときは、Nをイ
ンクリメントする(ステップS26)。そして、Nが鍵
数を超えたか否かを判別する(ステップS27)。Nが
鍵数を超えていない場合は、ステップS23に移行して
ステップS27までのループ処理を実行する。ステップ
S27においてNが鍵数を超えたときは、メインフロー
に戻る。
【0014】メインフローのステップS4における発音
処理は、図10に示すように、ポインタNに0をセット
し(ステップS28)、Nをインクリメントしながら以
下のループ処理を行う。フラグON(N)が1であるか
否かを判別し(ステップS29)、このフラグが1であ
るときはNを音高として音源7に転送し、発音指示をす
る(ステップS30)。次に、ON(N)を0にリセッ
トする(ステップS31)。ステップS29において、
ON(N)が1でない場合は、フラグOFF(N)が1
であるか否かを判別する(ステップS32)。このフラ
グが1であるときは、音源7に対してNの音高を消音す
る指示をする(ステップS33)。次に、OFF(N)
を0にリセットする(ステップS34)。ON(N)又
はOFF(N)をリセットした後、Nをインクリメント
して(ステップS35)、Nが鍵数を超えたか否かを判
別する(ステップS36)。Nが鍵数を超えていない場
合は、ステップS29に移行してステップS36までの
ループ処理を実行する。ステップS36においてNが鍵
数を超えたときは、メインフローに戻る。
【0015】次に、第1実施形態の右手処理及び左手処
理について説明する。図11は、第1実施形態における
ROM5のメモリマップである。図11(1)に示すよ
うに、曲データは右手パートと左手パートとで構成され
ている。そして、この右手パート及び左手パートは、図
11(2)及び図11(3)に示すように、曲の初めの
待ち時間(アイドルタイム)TIME(0)に続いて、
イベントデータ(1)、イベントTIME(1)、イベ
ントデータ(2)、イベントTIME(2)……で構成
されている。各イベントデータは、4つのアドレスで指
定されるエリアに記憶されている。最初のアドレスのエ
リアにはNOTEオン・オフデータ(STATUSデー
タ)、2番目のアドレスのエリアにはNOTEデータ、
3番目のアドレスのエリアには運指の指データが記憶さ
れている。4番目のアドレスのエリアの上位ビットには
データ1、下位ビットにはデータ2が記憶されている。
データ1は、指くぐりのときは1、指くぐりでないとき
は0になっている。データ2は、指くぐりの方向を示
し、1のときには左方向、0のときには右方向を表す。
【0016】次に、第1実施形態における右手処理につ
いて、図12〜図14を参照して説明する。図12にお
いて、RTIMEが0になったか否か、すなわち曲の初
めの待ち時間TIME(0)が経過したか否かを判別す
る(ステップS37)。RTIMEが0になったとき
は、アドレスレジスタRADをインクリメントして(ス
テップS38)、そのRADのNOTEオン・オフデー
タをレジスタRSTATUSにセットする(ステップS
39)。次に、RADをインクリメントして(ステップ
S40)、そのRADのNOTEデータをレジスタRN
OTEにセットする(ステップS41)。次に、RAD
をインクリメントして(ステップS42)、そのRAD
の指データをレジスタRUNSIにセットする(ステッ
プS43)。次に、RADをインクリメントして(ステ
ップS44)、そのRADの上位ビットのデータ1をレ
ジスタDATA1にセットし(ステップS45)、下位
ビットのデータ2をレジスタDATA2にセットする
(ステップS46)。
【0017】次に、図13において、RSTATUSの
データがNOTEオンであるか否かを判別する(ステッ
プS47)。NOTEオンであるときは、RNOTEに
対応する鍵の鍵発光を行い(ステップS48)、LCD
12の画面の右手表示部でRUNSIに対応する指表示
をする(ステップS49)。すなわち、押鍵すべき指を
強調表示に変えて、その指の番号を表示する。次に、D
ATA1にセットされているデータ1が1であるか否か
を判別し(ステップS50)、データ1が1であると
き、すなわち指くぐりの運指があるときは、DATA2
にセットされているデータ2が1であるか否かを判別す
る(ステップS51)。データ2が1であるときは右手
表示部の左矢印を点灯し(ステップS52)、データ2
が0であるときは右矢印を点灯する(ステップS5
3)。
【0018】ステップS50において、DATA1にセ
ットされているデータ1が1でないときは矢印の点灯は
せず、そのとき矢印が点灯中であれば、その矢印を消灯
する(ステップS54)。ステップS47において、R
STATUSのデータがNOTEオフであるときは、R
NOTEに対応する鍵消灯をして(ステップS55)、
右手表示部でRUNSIに対応する指消灯をし(ステッ
プS56)、矢印を消灯する(ステップS57)。
【0019】ステップS52若しくはステップS53に
おいて矢印を点灯した後、又はステップS54若しくは
ステップS57において矢印を消灯した後は、図14に
おいてRADをインクリメントして(ステップS5
8)、そのRADのデータをRTIMEにセットする
(ステップS59)。そして、RADがENDであるか
否かを判別する(ステップS60)。また、図12のス
テップS37においてRTIMEが0でないときも、ス
テップS60に移行してRADがENDであるか否かを
判別する。RADがENDでない場合は、メインフロー
に戻る。
【0020】RADがENDであるときは、右手の終了
を示すフラグRENDFを1にセットし(ステップS6
1)、タイマー1を停止する(ステップS62)。そし
て、左手の終了を示すフラグLENDFが1であるか否
かを判別し(ステップS63)、このフラグが1でない
ときはメインフローに戻る。一方、このフラグが1であ
るときはフラグDFを0にリセットして(ステップS6
4)、全ての表示を消灯し(ステップS65)、メイン
フローに戻る。
【0021】次に、第1実施形態における左手処理につ
いて、図15〜図17を参照して説明する。図15にお
いて、LTIMEが0になったか否か、すなわち曲の初
めの待ち時間TIME(0)が経過したか否かを判別す
る(ステップS66)。LTIMEが0になったとき
は、アドレスレジスタLADをインクリメントして(ス
テップS67)、そのLADのNOTEオン・オフデー
タをレジスタLSTATUSにセットする(ステップS
68)。次に、LADをインクリメントして(ステップ
S69)、そのLADのNOTEデータをレジスタLN
OTEにセットする(ステップS70)。次に、LAD
をインクリメントして(ステップS71)、そのLAD
の指データをレジスタLUNSIにセットする(ステッ
プS72)。次に、LADをインクリメントして(ステ
ップS73)、そのLADの上位ビットのデータ1をレ
ジスタDATA1にセットし(ステップS74)、下位
ビットのデータ2をレジスタDATA2にセットする
(ステップS75)。
【0022】次に、図16において、LSTATUSの
データがNOTEオンであるか否かを判別する(ステッ
プS76)。NOTEオンであるときは、LNOTEに
対応する鍵の鍵発光を行い(ステップS77)、LCD
12の画面の左手表示部でLUNSIに対応する指表示
をする(ステップS78)。すなわち、押鍵すべき指を
強調表示に変えて、その指の番号を表示する。次に、D
ATA1にセットされているデータ1が1であるか否か
を判別し(ステップS79)、データ1が1であると
き、すなわち指くぐりの運指があるときは、DATA2
にセットされているデータ2が1であるか否かを判別す
る(ステップS80)。データ2が1であるときは左手
表示部の左矢印を点灯し(ステップS81)、データ2
が0であるときは右矢印を点灯する(ステップS8
2)。
【0023】ステップS79において、DATA1にセ
ットされているデータ1が1でないときは矢印の点灯は
せず、そのとき矢印が点灯中であれば、その矢印を消灯
する(ステップS83)。ステップS76において、L
STATUSのデータがNOTEオフであるときは、L
NOTEに対応する鍵消灯をして(ステップS84)、
左手表示部でLUNSIに対応する指消灯をし(ステッ
プS85)、矢印を消灯する(ステップS86)。
【0024】ステップS81若しくはステップS82に
おいて矢印を点灯した後、又はステップS83若しくは
ステップS86において矢印を消灯した後は、図17に
おいてLADをインクリメントして(ステップS8
7)、そのLADのデータをLTIMEにセットする
(ステップS88)。そして、LADがENDであるか
否かを判別する(ステップS89)。また、図15のス
テップS66においてLTIMEが0でないときも、ス
テップS89に移行してLADがENDであるか否かを
判別する。LADがENDでない場合は、メインフロー
に戻る。
【0025】LADがENDであるときは、左手の終了
を示すフラグLENDFを1にセットし(ステップS9
0)、タイマー2を停止する(ステップS91)。そし
て、右手の終了を示すフラグRENDFが1であるか否
かを判別し(ステップS92)、このフラグが1でない
ときはメインフローに戻る。一方、このフラグが1であ
るときはフラグDFを0にリセットして(ステップS9
3)、全ての表示を消灯し(ステップS94)、メイン
フローに戻る。
【0026】このように上記第1実施形態によれば、楽
音データに含まれる指くぐりのデータに基づいて、指く
ぐりの指、指番号、及び指くぐりの方向を表示させる。
例えば、右手の中指で普通の押鍵をするイベントの場合
は、図18(1)に示すように、LCD12の右手表示
部に強調表示した中指及びその指番号3を表示させ、鍵
盤2の対応する鍵のLEDを点灯させる。一方、右手の
親指で指くぐりの押鍵をするイベントの場合は、図18
(2)に示すように、LCD12の右手表示部に強調表
示した親指、その指番号1、及び指くぐりの方向を示す
右矢印を表示させ、鍵盤2の対応する鍵のLEDを点灯
させる。また、右手の中指で指くぐりの押鍵をするイベ
ントの場合は、図18(3)に示すように、LCD12
の右手表示部に強調表示した中指、その指番号3、及び
指くぐりの方向を示す左矢印を表示させ、鍵盤2の対応
する鍵のLEDを点灯させる。したがって、演奏を支援
して演奏技術をより速く向上させる運指を表示できる。
【0027】次に、第2実施形態の右手処理及び左手処
理について説明する。図19は、第2実施形態における
ROM5のメモリマップである。図19(1)に示すよ
うに、第1実施形態と同様に曲データは右手パートと左
手パートとで構成されている。また、右手パート及び左
手パートは、図19(2)及び図19(3)に示すよう
に、曲の初めの待ち時間TIME(0)に続いて、イベ
ントデータ(1)、イベントTIME(1)、イベント
データ(2)、イベントTIME(2)……で構成され
ている。各イベントデータは、3つのアドレスで指定さ
れるエリアに記憶されている。最初のアドレスのエリア
にはNOTEオン・オフデータ、2番目のアドレスのエ
リアにはNOTEデータ、3番目のアドレスのエリアに
は運指の指データが記憶されている。
【0028】次に、第2実施形態における右手処理につ
いて、図20〜図22を参照して説明する。図20にお
いて、RTIMEが0になったか否か、すなわち曲の初
めの待ち時間TIME(0)が経過したか否かを判別す
る(ステップS95)。RTIMEが0になったとき
は、アドレスレジスタRADをインクリメントして(ス
テップS96)、そのRADのNOTEオン・オフデー
タをレジスタRSTATUSにセットする(ステップS
97)。次に、RADをインクリメントして(ステップ
S98)、そのRADのNOTEデータをレジスタRN
OTEにセットする(ステップS99)。次に、RAD
をインクリメントして(ステップS100)、そのRA
Dの指データをレジスタRUNSIにセットする(ステ
ップS101)。
【0029】次に、RSTATUSのデータがNOTE
オンであるか否かを判別する(ステップS102)。N
OTEオンであるときは、RNOTEに対応する鍵の鍵
発光を行い(ステップS103)、LCD12の画面の
右手表示部でRUNSIに対応する指表示をする(ステ
ップS104)。ステップS102においてRSTAT
USのデータがNOTEオフであるときは、RNOTE
に対応する鍵消灯をして(ステップS105)、右手表
示部でRUNSIに対応する指消灯をする(ステップS
106)。
【0030】ステップS104においてRUNSIに対
応する指表示をした後は、図21において、RNOTE
にセットされている現在のイベントの音高データから、
BRNOTEにセットされている1つ前のイベントの音
高データを減算した音高差データを算出する。さらに、
RUNSIにセットされている現在のイベントの指デー
タ(指番号)から、BRUNSIにセットされている1
つ前のイベントの指データ(指番号)を減算した指番号
差データを算出する。次に、これら音高差データと指番
号差データとを乗算して、そのデータをレジスタAにセ
ットする(ステップS107)。そして、Aのデータが
負であるか否かを判別する(ステップS108)。な
お、BRNOTE及びBRUNSIの初期値は、メイン
フローのイニシャライズ処理により0になっている。
【0031】例えば、BRNOTEの音高データが53
(E4;ミ)でBRUNSIの指データが3(中指)で
あり、RNOTEの音高データが54(F4;ファ)で
RUNSIの指データが1(親指)であるとする。この
場合には、ステップS107における演算は、 (54−53)×(1−3)=−2<0 となり、Aのデータは負となる。また、BRNOTEの
音高データが54(F4;ファ)でBRUNSIの指デ
ータが1(親指)であり、RNOTEの音高データが5
3(E4;ミ)でRUNSIの指データが3(中指)で
あるとする。この場合には、ステップSにおける演算
は、 (53−54)×(3−1)=−2<0 となり、Aのデータは負となる。すなわち、音高の変化
と指の変化が互いに逆方向になるときAのデータが負と
なる。この場合には、指くぐりの運指になる。Aのデー
タが正であるときは、指くぐりにはならない。
【0032】ステップS108においてAが負であると
きは、RNOTEの音高データからBRNOTEの音高
データを減算し、その音高差データが負であるか否かを
判別する(ステップS109)。この音高差データが負
であるときは左矢印を点灯し(ステップS110)、音
高差データが正であるときは右矢印を点灯する(ステッ
プS111)。次に、RNOTEの音高データをBRN
OTEにセットし(ステップS112)、RUNSIの
指データをBRUNSIにセットする(ステップS11
3)。ステップS108においてAのデータが正である
ときは矢印の点灯は行わず、矢印が点灯中であるときは
その矢印を消灯する(ステップS114)。そして、ス
テップS112、ステップS113に移行して、BRN
OTE、BRUNSIにRNOTE、RUNSIのデー
タをセットする。
【0033】次に、RADをインクリメントして(ステ
ップS115)、そのRADのデータをRTIMEにセ
ットする(ステップS116)。図20のステップS1
06において右手表示部でRUNSIに対応する指を消
灯した後も、ステップS115、ステップS116に移
行してRADをインクリメントし、RTIMEにデータ
をセットする。次に、RADがENDであるか否かを判
別する(ステップS117)。また、図20のステップ
S95においてRTIMEが0でないときも、ステップ
S117に移行してRADがENDであるか否かを判別
する。RADがENDでない場合は、メインフローに戻
る。
【0034】RADがENDであるときは、右手の終了
を示すフラグRENDFを1にセットし(ステップS1
18)、図22において、タイマー1を停止する(ステ
ップS119)。そして、左手の終了を示すフラグLE
NDFが1であるか否かを判別し(ステップS12
0)、このフラグが1でないときはメインフローに戻
る。一方、このフラグが1であるときはフラグDFを0
にリセットして(ステップS121)、全ての表示を消
灯し(ステップS122)、メインフローに戻る。
【0035】次に、第2実施形態における左手処理につ
いて、図23〜図25を参照して説明する。図23にお
いて、LTIMEが0になったか否か、すなわち曲の初
めの待ち時間TIME(0)が経過したか否かを判別す
る(ステップS123)。LTIMEが0になったとき
は、アドレスレジスタLADをインクリメントして(ス
テップS124)、そのLADのNOTEオン・オフデ
ータをレジスタLSTATUSにセットする(ステップ
S125)。次に、LADをインクリメントして(ステ
ップS126)、そのLADのNOTEデータをレジス
タLNOTEにセットする(ステップS127)。次
に、LADをインクリメントして(ステップS12
8)、そのLADの指データをレジスタLUNSIにセ
ットする(ステップS129)。
【0036】次に、LSTATUSのデータがNOTE
オンであるか否かを判別する(ステップS130)。N
OTEオンであるときは、LNOTEに対応する鍵の鍵
発光を行い(ステップS131)、LCD12の画面の
左手表示部でLUNSIに対応する指表示をする(ステ
ップS132)。ステップS130においてLSTAT
USのデータがNOTEオフであるときは、LNOTE
に対応する鍵消灯をして(ステップS133)、左手表
示部でLUNSIに対応する指消灯をする(ステップS
134)。
【0037】ステップS132においてLUNSIに対
応する指表示をした後は、図24において、LNOTE
にセットされている現在のイベントの音高データから、
BLNOTEにセットされている1つ前のイベントの音
高データを減算した音高差データを算出する。さらに、
LUNSIにセットされている現在のイベントの指デー
タ(指番号)から、BLUNSIにセットされている1
つ前のイベントの指データ(指番号)を減算した指番号
差データを算出する。次に、これら音高差データと指番
号差データとを乗算して、そのデータをレジスタAにセ
ットする(ステップS135)。そして、Aのデータが
正であるか否かを判別する(ステップS136)。な
お、BLNOTE及びBLUNSIの初期値は、メイン
フローのイニシャライズ処理により0になっている。
【0038】ステップS136においてAが正であると
きは、LNOTEの音高データからBLNOTEの音高
データを減算し、その音高差データが負であるか否かを
判別する(ステップS137)。この音高差データが負
であるときは左矢印を点灯し(ステップS138)、音
高差データが正であるときは右矢印を点灯する(ステッ
プS139)。次に、LNOTEの音高データをBLN
OTEにセットし(ステップS140)、LUNSIの
指データをBLUNSIにセットする(ステップS14
1)。ステップS136においてAのデータが正でない
ときは矢印の点灯は行わず、矢印が点灯中であるときは
その矢印を消灯する(ステップS142)。そして、ス
テップS140、ステップS141に移行して、BLN
OTE、BLUNSIにLNOTE、LUNSIのデー
タをセットする。
【0039】次に、LADをインクリメントして(ステ
ップS143)、そのLADのデータをLTIMEにセ
ットする(ステップS144)。図23のステップS1
34において右手表示部でLUNSIに対応する指を消
灯した後も、ステップS143、ステップS144に移
行してLADをインクリメントし、LTIMEにデータ
をセットする。次に、LADがENDであるか否かを判
別する(ステップS145)。また、図23のステップ
S123においてLTIMEが0でないときも、ステッ
プS145に移行してLADがENDであるか否かを判
別する。LADがENDでない場合は、メインフローに
戻る。
【0040】LADがENDであるときは、左手の終了
を示すフラグLENDFを1にセットし(ステップS1
46)、図25において、タイマー2を停止する(ステ
ップS147)。そして、右手の終了を示すフラグRE
NDFが1であるか否かを判別し(ステップS14
8)、このフラグが1でないときはメインフローに戻
る。一方、このフラグが1であるときはフラグDFを0
にリセットして(ステップS149)、全ての表示を消
灯し(ステップS150)、メインフローに戻る。
【0041】このように上記第2実施形態によれば、楽
音データの音高の変化及び押鍵する指の変化に基づいて
指くぐりの有無を判別し、音高の変化に基づいて指くぐ
りの指を強調表示させるとともに、指番号、及び指くぐ
りの方向を表示させる。この場合のLCD12の表示に
ついては第1実施形態の図18と同じである。したがっ
て、この第2実施形態においても、演奏を支援して演奏
技術をより速く向上させる運指を表示できる。
【0042】次に、第3実施形態の右手処理及び左手処
理について説明する。図26は、第3実施形態における
ROM5のメモリマップである。図26(1)に示すよ
うに、曲データは右手パートと左手パートとで構成さ
れ、右手パートは曲の初めの待ち時間TIME(0)に
続いて、NOTEオンイベントデータ(1)、イベント
TIME(1)、NOTEオフイベントデータ(2)、
イベントTIME(2)……で構成されている。左手パ
ートのデータについても同様である。各パートともに、
NOTEオンイベントデータは、図26(2)に示すよ
うに、3つのアドレスのエリアで構成され、最初のアド
レスのエリアにはNOTEオンデータ、2番目のアドレ
スのエリアにはNOTEデータ、3番目のアドレスのエ
リアには運指の指番号データが記憶されている。また、
NOTEオフイベントデータも、図26(3)に示すよ
うに、3つのアドレスのエリアで構成され、最初のアド
レスのエリアにはNOTEオフデータ、2番目のアドレ
スのエリアにはNOTEデータ、3番目のアドレスのエ
リアには運指の指番号データが記憶されている。
【0043】右手の指番号データに対応するデータ内容
は次のようになっている。 21:親指 22:人さし指 23:中指 24:薬指 25:小指 26:親指指くぐり(右矢印) 27:人さし指指くぐり(左矢印) 28:中指指くぐり(左矢印) 29:薬指指くぐり(左矢印)
【0044】また、左手の指番号データに対応するデー
タ内容は次のようになっている。 31:親指 32:人さし指 33:中指 34:薬指 35:小指 36:親指指くぐり(左矢印) 37:人さし指指くぐり(右矢印) 38:中指指くぐり(右矢印) 39:薬指指くぐり(右矢印)
【0045】次に、第3実施形態における右手処理につ
いて、図27〜図29を参照して説明する。図27にお
いて、RTIMEが0になったか否か、すなわち曲の初
めの待ち時間TIME(0)が経過したか否かを判別す
る(ステップS151)。RTIMEが0になったとき
は、アドレスレジスタRADをインクリメントして(ス
テップS152)、そのRADのNOTEオン・オフデ
ータをレジスタRSTATUSにセットする(ステップ
S153)。次に、RADをインクリメントして(ステ
ップS154)、そのRADのNOTEデータをレジス
タRNOTEにセットする(ステップS155)。次
に、RADをインクリメントして(ステップS15
6)、そのRADの指データをレジスタRUNSIにセ
ットする(ステップS157)。
【0046】次に、図28において、RSTATUSの
データがNOTEオンであるか否かを判別する(ステッ
プS158)。NOTEオンであるときは、RNOTE
に対応する鍵の鍵発光を行い(ステップS159)、L
CD12の画面の右手表示部でRUNSIに対応する指
表示をする(ステップS160)。次に、RUNSIの
指番号データが26であるか否かを判別する(ステップ
S161)。このデータが26であるときは、右矢印を
点灯する(ステップS162)。このデータが26でな
い場合には、このデータが27〜29の範囲にあるか否
かを判別する(ステップS163)。データがこの範囲
にあるときは、左矢印を点灯する(ステップS16
4)。データがこの範囲内にない場合には矢印の点灯は
行わず、矢印が点灯中であればその矢印を消灯する(ス
テップS165)。ステップS158においてRSTA
TUSのデータがNOTEオフであるときは、RNOT
Eに対応する鍵消灯をして(ステップS166)、右手
表示部でRUNSIに他対応する指を消灯し(ステップ
S167)、矢印を消灯する(ステップS168)。
【0047】ステップS162若しくはステップS16
4において矢印を点灯した後、又はステップS165若
しくはステップS168において矢印を消灯した後は、
図29においてRADをインクリメントして(ステップ
S169)、そのRADのデータをRTIMEにセット
する(ステップS170)。そして、RADがENDで
あるか否かを判別する(ステップS171)。また、図
27のステップS151においてRTIMEが0でない
ときも、ステップS171に移行してRADがENDで
あるか否かを判別する。RADがENDでない場合は、
メインフローに戻る。
【0048】RADがENDであるときは、右手の終了
を示すフラグRENDFを1にセットし(ステップS1
72)、タイマー1を停止する(ステップS173)。
そして、左手の終了を示すフラグLENDFが1である
か否かを判別し(ステップS174)、このフラグが1
でないときはメインフローに戻る。一方、このフラグが
1であるときはフラグDFを0にリセットして(ステッ
プS175)、全ての表示を消灯し(ステップS17
6)、メインフローに戻る。
【0049】次に、第3実施形態における左手処理につ
いて、図30〜図32を参照して説明する。図30にお
いて、LTIMEが0になったか否か、すなわち曲の初
めの待ち時間TIME(0)が経過したか否かを判別す
る(ステップS177)。LTIMEが0になったとき
は、アドレスレジスタLADをインクリメントして(ス
テップS178)、そのLADのNOTEオン・オフデ
ータをレジスタLSTATUSにセットする(ステップ
S179)。次に、LADをインクリメントして(ステ
ップS180)、そのLADのNOTEデータをレジス
タLNOTEにセットする(ステップS181)。次
に、LADをインクリメントして(ステップS18
2)、そのLADの指データをレジスタLUNSIにセ
ットする(ステップS183)。
【0050】次に、図31において、LSTATUSの
データがNOTEオンであるか否かを判別する(ステッ
プS184)。NOTEオンであるときは、LNOTE
に対応する鍵の鍵発光を行い(ステップS185)、L
CD12の画面の左手表示部でLUNSIに対応する指
表示をする(ステップS186)。次に、LUNSIの
指番号データが36であるか否かを判別する(ステップ
S187)。このデータが36であるときは、左矢印を
点灯する(ステップS188)。このデータが36でな
い場合には、このデータが37〜39の範囲にあるか否
かを判別する(ステップS189)。データがこの範囲
にあるときは、右矢印を点灯する(ステップS19
0)。データがこの範囲内にない場合には矢印の点灯は
行わず、矢印が点灯中であればその矢印を消灯する(ス
テップS191)。ステップS187においてLSTA
TUSのデータがNOTEオフであるときは、LNOT
Eに対応する鍵消灯をして(ステップS192)、左手
表示部でLUNSIに他対応する指を消灯し(ステップ
S193)、矢印を消灯する(ステップS194)。
【0051】ステップS188若しくはステップS19
0において矢印を点灯した後、又はステップS191若
しくはステップS194において矢印を消灯した後は、
図32においてLADをインクリメントして(ステップ
S195)、そのLADのデータをLTIMEにセット
する(ステップS196)。そして、LADがENDで
あるか否かを判別する(ステップS197)。また、図
30のステップS177においてLTIMEが0でない
ときも、ステップS197に移行してLADがENDで
あるか否かを判別する。LADがENDでない場合は、
メインフローに戻る。
【0052】LADがENDであるときは、左手の終了
を示すフラグLENDFを1にセットし(ステップS1
98)、タイマー2を停止する(ステップS199)。
そして、右手の終了を示すフラグRENDFが1である
か否かを判別し(ステップS200)、このフラグが1
でないときはメインフローに戻る。一方、このフラグが
1であるときはフラグDFを0にリセットして(ステッ
プS201)、全ての表示を消灯し(ステップS20
2)、メインフローに戻る。
【0053】このように上記第3実施形態によれば、予
め記憶している楽音データのイベントデータに、指くぐ
りを含む運指のデータ内容に対応する識別情報(指番号
データ)を記憶させておき、読み出したイベントデータ
の識別情報が指くぐりを示すときは、指くぐりの指、指
番号、及び指くぐりの方向の矢印を表示させる。この場
合のLCD12の表示については第1実施形態の図18
と同じである。したがって、この第3実施形態において
も、演奏を支援して演奏技術をより速く向上させる運指
を表示できる。
【0054】次に、第4実施形態の右手処理及び左手処
理を説明する。この第4実施形態におけるROM5のメ
モリマップは、第3実施形態と同じであるので、図及び
説明は省略する。第4実施形態における右手処理につい
て、図33〜図34を参照して説明する。図33におい
て、RTIMEが0になったか否か、すなわち曲の初め
の待ち時間TIME(0)が経過したか否かを判別する
(ステップS203)。RTIMEが0になったとき
は、アドレスレジスタRADをインクリメントして(ス
テップS204)、そのRADのNOTEオン・オフデ
ータをレジスタRSTATUSにセットする(ステップ
S205)。次に、RADをインクリメントして(ステ
ップS206)、そのRADのNOTEデータをレジス
タRNOTEにセットする(ステップS207)。次
に、RADをインクリメントして(ステップS20
8)、そのRADの指データをレジスタRUNSIにセ
ットする(ステップS209)。
【0055】次に、図34において、RSTATUSの
データがNOTEオンであるか否かを判別する(ステッ
プS210)。NOTEオンであるときは、RNOTE
に対応する鍵の鍵発光を行う(ステップS211)。次
に、RUNSIの指番号データが26であるか否かを判
別する(ステップS212)。このデータが26である
ときは、右手親指の指くぐり表示をする(ステップS2
13)。これは、図39(1)に示すように、強調表示
された右手親指が他の指の下をくぐる様子、指番号、及
び指くぐりの方向を示す右矢印を表示させる。
【0056】RUNSIの指番号データが26でない場
合には、右手親指の指くぐりが表示中であればそれを消
灯する(ステップS214)。次に、このデータが27
であるか否かを判別する(ステップS215)。このデ
ータが27であるときは、右手人さし指の指くぐり表示
をする(ステップS216)。この場合は、強調表示さ
れた右手人さし指が親指の上を乗り越える様子、指番
号、及び指くぐりの方向を示す左矢印を表示させる。R
UNSIの指番号データが27でない場合には、右手人
さし指の指くぐりが表示中であればそれを消灯する(ス
テップS217)。次に、このデータが28であるか否
かを判別する(ステップS218)。このデータが28
であるときは、右手中指の指くぐり表示をする(ステッ
プS219)。これは、図39(2)に示すように、強
調表示された右手中指が親指の上を乗り越える様子、指
番号、及び指くぐりの方向を示す左矢印を表示させる。
【0057】RUNSIの指番号データが28でない場
合には、右手中指の指くぐりが表示中であればそれを消
灯する(ステップS220)。次に、このデータが29
であるか否かを判別する(ステップS221)。このデ
ータが29であるときは、右手薬指の指くぐり表示をす
る(ステップS222)。これは、図39(3)に示す
ように、強調表示された右手薬指が親指の上を乗り越え
る様子、指番号、及び指くぐりの方向を示す左矢印を表
示させる。RUNSIの指番号データが29でない場合
には、右手薬指の指くぐりが表示中であればそれを消灯
する(ステップS223)。上記いずれかの指くぐりを
表示した後は、メインフローに戻る。ステップS210
において、RSTATUSのデータがNOTEオフであ
るときは、RNOTEに対応する鍵を消灯する(ステッ
プS224)。
【0058】RUNSIのデータが26〜29の範囲に
ないとき、又はステップS224において鍵消灯をした
後は、図35において、RADをインクリメントして
(ステップS225)、そのRADのデータをRTIM
Eにセットする(ステップS226)。そして、RAD
がENDであるか否かを判別する(ステップS22
7)。また、図33のステップS203においてRTI
MEが0でないときも、ステップS227に移行してR
ADがENDであるか否かを判別する。RADがEND
でない場合は、メインフローに戻る。RADがENDで
あるときは、右手の終了を示すフラグRENDFを1に
セットし(ステップS228)、タイマー1を停止する
(ステップS229)。そして、左手の終了を示すフラ
グLENDFが1であるか否かを判別し(ステップS2
30)、このフラグが1でないときはメインフローに戻
る。一方、このフラグが1であるときはフラグDFを0
にリセットして(ステップS231)、全ての表示を消
灯し(ステップS232)、メインフローに戻る。
【0059】第4実施形態における左手処理について、
図36〜図38を参照して説明する。図36において、
LTIMEが0になったか否か、すなわち曲の初めの待
ち時間TIME(0)が経過したか否かを判別する(ス
テップS233)。LTIMEが0になったときは、ア
ドレスレジスタLADをインクリメントして(ステップ
S234)、そのLADのNOTEオン・オフデータを
レジスタLSTATUSにセットする(ステップS23
5)。次に、LADをインクリメントして(ステップS
236)、そのLADのNOTEデータをレジスタLN
OTEにセットする(ステップS237)。次に、LA
Dをインクリメントして(ステップS238)、そのL
ADの指データをレジスタLUNSIにセットする(ス
テップS239)。
【0060】次に、図37において、LSTATUSの
データがNOTEオンであるか否かを判別する(ステッ
プS240)。NOTEオンであるときは、LNOTE
に対応する鍵の鍵発光を行う(ステップS241)。次
に、LUNSIの指番号データが36であるか否かを判
別する(ステップS242)。このデータが36である
ときは、左手親指の指くぐり表示をする(ステップS2
43)。この場合は、強調表示された左手親指が他の指
の下をくぐる様子、指番号、指くぐりの方向を示す左矢
印を表示させる。
【0061】LUNSIの指番号データが36でない場
合には、左手親指の指くぐりが表示中であればそれを消
灯する(ステップS244)。次に、このデータが37
であるか否かを判別する(ステップS245)。このデ
ータが37であるときは、左手人さし指の指くぐり表示
をする(ステップS246)。この場合は、強調表示さ
れた左手人さし指が親指の上を乗り越える様子、指番
号、及び指くぐりの方向を示す右矢印を表示させる。L
UNSIの指番号データが37でない場合には、左手人
さし指の指くぐりが表示中であればそれを消灯する(ス
テップS247)。次に、このデータが38であるか否
かを判別する(ステップS248)。このデータが38
であるときは、左手中指の指くぐり表示をする(ステッ
プS249)。この場合は、強調表示された左手中指が
親指の上を乗り越える様子、指番号、及び指くぐりの方
向を示す右矢印を表示させる。
【0062】LUNSIの指番号データが38でない場
合には、左手中指の指くぐりが表示中であればそれを消
灯する(ステップS250)。次に、このデータが39
であるか否かを判別する(ステップS251)。このデ
ータが39であるときは、左手薬指の指くぐり表示をす
る(ステップS252)。この場合は、強調表示された
左手薬指が親指の上を乗り越える様子、指番号、及び指
くぐりの方向を示す右矢印を表示させる。LUNSIの
指番号データが39でない場合には、左手薬指の指くぐ
りが表示中であればそれを消灯する(ステップS25
3)。また、上記いずれかの指くぐりを表示した後は、
メインフローに戻る。ステップS240において、LS
TATUSのデータがNOTEオフであるときは、LN
OTEに対応する鍵を消灯する(ステップS254)。
【0063】LUNSIのデータが36〜39の範囲に
ないとき、又はステップS254において鍵消灯をした
後は、図38において、LADをインクリメントして
(ステップS255)、そのLADのデータをLTIM
Eにセットする(ステップS256)。そして、LAD
がENDであるか否かを判別する(ステップS25
7)。また、図36のステップS233においてLTI
MEが0でないときも、ステップS257に移行してL
ADがENDであるか否かを判別する。LADがEND
でない場合は、メインフローに戻る。
【0064】LADがENDであるときは、左手の終了
を示すフラグLENDFを1にセットし(ステップS2
58)、タイマー2を停止する(ステップS259)。
そして、右手の終了を示すフラグRENDFが1である
か否かを判別し(ステップS260)、このフラグが1
でないときはメインフローに戻る。一方、このフラグが
1であるときはフラグDFを0にリセットして(ステッ
プS261)、全ての表示を消灯し(ステップS26
2)、メインフローに戻る。
【0065】このように上記第4実施形態によれば、楽
音データの音高の変化及び押鍵する指の変化に基づいて
指くぐりの有無を判別し、指くぐりのために指が変位し
た状態の画像、指番号、及び指くぐりの方向を矢印で表
示させる。したがって、演奏を支援して演奏技術をより
速く向上させる運指を表示できる。
【0066】次に、第5実施形態のイベント処理につい
て説明する。演奏の中には、スタッカート演奏のよう
に、音符を約1/2の長さで演奏する場合がある。この
場合には、直前の演奏音のイベントデータ(楽音デー
タ)の消音時間から次の演奏音のイベントデータの発音
開始時間までに発音のない空白時間が生じる。この実施
形態の特徴は、この空白時間の長さに応じて指くぐりの
演奏操作の表示を行うことである。
【0067】図40は、第5実施形態におけるイベント
データの構成を示す図である。ノートONイベントのデ
ータは、ノートON、音高番号、ベロシティ、指番号、
ステップタイム、及びゲートタイムの各データで構成さ
れ、ノートOFFイベントのデータは、ノートOFF、
音高番号、及びベロシティ(=0)の各データで構成さ
れている。ステップタイムとは、任意の演奏音の発音開
始から次の演奏音の開始時間までの時間を示している。
【0068】図41は、イベント処理のフローである。
このイベント処理は、図3のメインフローにおける右手
処理に相当するフローである。このフローで用いる各レ
ジスタは、RAM6内に用意されており、図3のメイン
フローのイニシャライズ処理でクリアされる。
【0069】図41において、ROM5にあらかじめ記
憶されている設定時間(所定時間)を読み込んで、レジ
スタVALにセットする(ステップS263)。なお、
この設定時間は演奏者の操作によって変更してRAM6
に記憶することもできる。ステップ263の後、以下の
ループ処理を実行する。図40に示したイベントデータ
を読み込み(ステップS264)、読み込んだイベント
データの音高番号をレジスタGNOTEにセットし(ス
テップS265)、読み込んだイベントデータの指番号
をレジスタGUNSIにセットする(ステップS26
6)。
【0070】次に、読み込んだイベントデータがノート
ONであるか否かを判別する(ステップS267)。ノ
ートONであるときは、レジスタBSTEPにセットさ
れている直前のノートONのイベントデータのステップ
タイムから、レジスタBGATEにセットしてある直前
のノートONのイベントデータのゲートタイムを減算す
る演算を行ってその時間差を求める。すなわち、直前の
演奏音の消音時間から次の演奏音の発音開始時間までの
時間差を求める。求めた時間差をレジスタXにセットす
る(ステップS268)。そして、VALの値とXの値
とを比較する(ステップS269)。なお、曲の最初は
直前のイベントデータがないので、BSTEPには最初
のノートONまでのアイドルタイム(待ち時間)、すな
わちVALの値より大きい値がセットされ、BGATE
には0がセットされる。
【0071】ステップ269において、Xの値がVAL
の値より小さい場合は、直前の演奏音の消音時間から次
の演奏音の発音開始時間までの時間差が短い場合であ
る。この場合には、手を移動して演奏操作する時間的余
裕がないので、指くぐりの演奏操作の可能性がある。そ
こで、GNOTEの値から直前のイベントデータの音高
番号をバックアップしたレジスタBNOTEの値を減算
した値と、GUNSIの値から直前のイベントデータの
指番号をバックアップしたレジスタBUNSIの値を減
算した値とを乗算し、その乗算結果をレジスタAにセッ
トする(ステップS270)。すなわち、現在及び直前
の音高番号差と指番号差とを乗算してAにセットする。
そして、Aの値が負の値であるか否かを判別する(ステ
ップS271)。
【0072】Aの値が負の値である場合には、押鍵位置
の変化方向と押鍵指の変化方向とが逆方向になるので、
指くぐりの演奏操作になる。したがって、GNOTEの
値からBNOTEの値を減算した値が正の値であるか否
かによって指くぐりの方向を判別する(ステップS27
2)。この値が正の値である場合は、現在の音高が直前
の音高より高く(右よりに)なった場合であるので、右
矢印を点灯する(ステップS273)。この値が負の値
である場合は、現在の音高が直前の音高より低く(左よ
りに)なった場合であるので、左矢印を点灯する(ステ
ップS274)。
【0073】矢印を点灯した後は、GNOTEの値をB
NOTEにセットするとともに、GUNSIの値をBU
NSIにセットしてバックアップを行う(ステップS2
75)。さらに、現在のノートONのイベントデータの
ステップタイム及びゲートタイムをBSTEP及びBG
ATEにセットする(ステップS276)。そして、ス
テップ264に移行してループ処理を繰り返す。
【0074】ステップ269において、Xの値がVAL
の値以上である場合は、直前の演奏音の消音時間から次
の演奏音の発音開始時間までの時間差がさほど短かくな
い場合である。この場合には、手を移動して演奏操作す
る時間的余裕があるので、指くぐりの演奏操作の表示は
行わない。したがって、GNOTEの値をBNOTEに
セットするとともに、GUNSIの値をBUNSIにセ
ットしてバックアップを行う(ステップS277)。さ
らに、現在のノートONのイベントデータのステップタ
イム及びゲートタイムをBSTEP及びBGATEにセ
ットする(ステップS278)。次に、矢印が点灯して
いる場合にはその矢印を消灯する(ステップS27
9)。そして、ステップ264に移行してループ処理を
繰り返す。
【0075】ステップ271において、Aの値が正の値
である場合は、指くぐりの演奏操作ではない場合であ
る。したがって、ステップ277及びステップ278に
おいてバックアップを行い、ステップ279において矢
印を消灯する。そして、ステップ264に移行してルー
プ処理を繰り返す。また、ステップ267において、イ
ベントデータがノートONでない場合には、ステップ2
79において矢印を消灯する。そして、ステップ264
に移行してループ処理を繰り返す。
【0076】図42は、第5実施形態の具体例であり、
右手演奏の場合の例を示している。図42(1)は、演
奏する音符の譜面であり、4分音符を1分間に120個
のテンポで演奏するものである。図42(2)は、この
譜面のイベントデータであり、図40のデータフォーマ
ットになっている。図42(2)の指番号は、21、2
2、23がそれぞれ、親指、人さし指、中指を表してい
る。4分音符を1分間に120個のテンポで演奏するの
で、ノートONの各イベントデータE1、E3、E5、
E7のステップタイムは、すべて0.5秒である。な
お、この場合の設定時間、すなわちVALの値は0.1
8秒とする。
【0077】イベントデータE1は、曲の最初のノート
ONのイベントデータであるので、ステップ269にお
いてX>VALになる。したがって、ステップ277に
おいて、BNOTEに音高番号C3がセットされ、BU
NSIに指番号21がセットされる。さらに、ステップ
278において、BSTEPに0.5がセットされ、B
GATEに0.3がセットされる。次のイベントデータ
E2は、ノートOFFであるので、ステップ267、ス
テップ279、ステップ264と移行する。したがっ
て、指くぐりの演奏操作でなく親指でC3(ド)の鍵を
押鍵する通常演奏の表示になる。
【0078】次のイベントデータE3の場合は、ノート
ONであるので、ステップ268においてXの値を演算
する。X=BSTEP(0.5)−BGATE(0.
3)であるので、ステップ269においてX>VALと
判別され、ステップ277に移行する。そして、BNO
TEに音高番号D3がセットされ、BUNSIに指番号
22がセットされる。さらに、ステップ278におい
て、BSTEPに0.5がセットされ、BGATEに
0.3がセットされる。次のイベントデータE4は、ノ
ートOFFであるので、ステップ267、ステップ27
9、ステップ264と移行する。したがって、指くぐり
の演奏操作でなく人さし指でD3(レ)の鍵を押鍵する
通常演奏の表示になる。
【0079】次のイベントデータE5の場合は、ノート
ONであるので、ステップ268においてXの値を演算
する。X=BSTEP(0.5)−BGATE(0.
3)であるので、ステップ269においてX>VALと
判別され、ステップ277に移行する。そして、BNO
TEに音高番号E3がセットされ、BUNSIに指番号
23がセットされる。さらに、ステップ278におい
て、BSTEPに0.5がセットされ、BGATEに
0.35がセットされる。次のイベントデータE6は、
ノートOFFであるので、ステップ267、ステップ2
79、ステップ264と移行する。したがって、指くぐ
りの演奏操作でなく中指でE3(ミ)の鍵を押鍵する通
常演奏の表示になる。
【0080】次のイベントデータE7の場合は、ノート
ONであるので、ステップ268においてXの値を演算
する。X=BSTEP(0.5)−BGATE(0.3
5)=0.15であるので、ステップ269においてX
<VALと判別され、ステップ270に移行し、(F3
−E3)×(21−23)=−2=Aが演算され、Aが
負の値(−2)になる。したがって、ステップ272に
移行して、F3−E3=1>0となり、ステップ273
において、指くぐりの演奏操作の表示である右矢印が点
灯する。そして、ステップ275において、BNOTE
に音高番号F3がセットされ、BUNSIに指番号21
がセットされる。さらに、ステップ276において、B
STEPに0.5がセットされ、BGATEに0.3が
セットされる。次のイベントデータE8は、ノートOF
Fであるので、ステップ267、ステップ279、ステ
ップ264と移行する。したがって、このイベントデー
タE7の場合には、親指が人さし指及び中指の下をくぐ
って、F3の鍵を押鍵する指くぐりの演奏操作の表示に
なる。
【0081】このように、上記第5実施形態によれば、
CPU1は、直前の演奏音に係る楽音データの消音時間
から次の演奏音に係る楽音データの発音開始時間までの
時間差が所定時間以内である場合には、次の演奏音の楽
音データが指くぐりの演奏操作であると判別し、その時
間差が所定時間を超えた場合には、次の演奏音の楽音デ
ータが指くぐりの演奏操作ではないと判別する。この場
合において、CPU1は、直前の楽音データのステップ
タイムからゲートタイムを減算する演算を行って時間差
を求める。したがって、上記各実施形態と同様に、演奏
を支援して演奏技術をより速く向上させる運指を表示で
きる。さらにこの第5実施形態の場合には、直前の演奏
音の消音時間から次の演奏音の発音開始時間までが、所
定時間より短い場合にのみ指くぐりの矢印を点灯させ
て、不必要な点灯を行わないので、演奏者に対して無理
に高度の演奏操作を強いることがない。
【0082】なお、上記第5実施形態において、曲デー
タの最初からのクロックタイムを含む楽音データの場合
には、直前の楽音データのステップタイムからゲートタ
イムを減算する演算でなく、直前の楽音データのノート
OFFの時間から次の楽音データのノートONの時間差
を求めて、その時間差に応じて指くぐりの演奏操作であ
るか否かを判別するようにしてもよい。
【0083】次に、第6実施形態について、図43〜図
45を参照して説明する。図43は、第6実施形態にお
けるシステム構成図である。この図において、図1に示
したシステム構成図と同じ構成要素は同一の符号で表わ
し、その説明は省略する。図43には、図1との比較で
明らかなように、テンポ設定手段であるテンポ設定スイ
ッチ13が新たに追加されている。このテンポ設定スイ
ッチ13としては、UP/DOWNスイッチやテンキー
スイッチが考えられる。UP/DOWNスイッチによっ
て初期設定されたテンポ値を増減させながら所望のテン
ポ値に設定したり、若しくは、テンキースイッチによっ
て所望のテンポ値にプリセットする。
【0084】次に、第6実施形態の動作について説明す
るが、CPU1のメインフローは図3に示したものと同
じである。また、イベントデータの構成についても図4
0に示したものと同じである。すなわち、ノートONイ
ベントのデータは、ノートON、音高番号、ベロシテ
ィ、指番号、ステップタイム、及びゲートタイムの各デ
ータで構成され、ノートOFFイベントのデータは、ノ
ートOFF、音高番号、及びベロシティ(=0)の各デ
ータで構成されている。ステップタイムは、任意の演奏
音の発音開始から次の演奏音の開始時間までの時間を示
している。
【0085】図44は、図3に示したメインフローのス
テップS2におけるスイッチ処理のフローである。この
処理では、表示スイッチがオンされたか否かを判別し
(ステップS280)、このスイッチがオンされない場
合はメインフローに戻るが、このスイッチがオンされた
ときは、フラグDFを反転する(ステップS281)。
そして、DFが1であるか否かを判別し(ステップS2
82)、このフラグが1であるときは、初期右手処理
(ステップS283)、初期左手処理(ステップS28
4)を実行する。ステップS282において、DFが0
である場合には、全ての表示を消灯し(ステップS28
5)、タイマ1及び2を停止する(ステップS28
6)。
【0086】ステップS284における初期左手処理、
又は、ステップS286におけるタイマ停止の後は、テ
ンポ設定スイッチ13の操作によりテンポ値が変更され
たか否かを判別する(ステップS287)。テンポ値が
変更された場合には、レジスタTEMPに変更されたテ
ンポ値を書き込む(ステップS288)。テンポ値が変
更されていない場合には、所定テンポ値をTEMPに書
き込む(ステップS289)。ステップS288又はス
テップS289の後、TEMPに書き込まれたテンポ値
に応じて、タイマインタラプトの周期を設定する(ステ
ップS290)。そして、メインフローに戻る。
【0087】図45は、図44のステップS286にお
ける初期右手処理のフローである。まず、このフローに
おいて用いるレジスタについて説明する。レジスタRT
IMEには、今回演奏する楽音データのステップタイム
が書き込まれる。レジスタBSTEPには、前回演奏し
た楽音データのステップタイムが書き込まれる。レジス
タGNOTEには、今回演奏する楽音データの音高番号
が書き込まれる。レジスタGUNSIには、今回演奏す
る楽音データの指番号が書き込まれる。レジスタBNO
TEには、前回演奏した楽音データの音高番号が書き込
まれる。レジスタBUNSIには、前回に奏した楽音デ
ータの指番号が書き込まれる。
【0088】図44において、レジスタRTIMEの値
が0であるか否かを判別する(ステップS291)。R
TIMEの値が0でない場合には図44のフローに戻る
が、RTIMEの値が0である場合には、図40に示し
たイベントデータのステップタイムをRTIMEにセッ
トする(ステップS292)。次に、レジスタGNOT
Eに今回演奏するイベントデータの音高番号をセットし
(ステップS293)、レジスタGUNSIに次に演奏
する楽音データの指番号をセットする(ステップS29
4)。
【0089】次に、レジスタBSTEPに書き込まれた
前回のステップタイムが所定値より大きいか小さいかを
判別する(ステップS295)。前回のステップタイム
が所定値より小さい場合には、次に演奏する楽音データ
の発音開始時間までが短いので、指くぐりの演奏操作で
あると判別する。この場合には、次式 (GNOTE−BNOTE)×(GUNSI−BUNS
I) で求めた値をレジスタAに書き込む(ステップS29
6)。すなわち、今回演奏する音高番号から前回演奏し
た音高番号を減算した値と、今回演奏する指番号から前
回演奏した指番号を減算した値とを乗算した値をAに書
き込む。
【0090】そして、Aの値が負であるか否かを判別す
る(ステップS297)。Aの値が負である場合には指
くぐりの演奏操作になる。この場合には、次式 GNOTE−BNOTE で求めた値が正であるか否かを判別する(ステップS2
98)。すなわち、今回演奏の音高番号と前回演奏の音
高番号との差分が正であるか否かを判別する。差分が正
である場合には、右方向の指くぐりであるので、右矢印
を点灯する(ステップS299)。一方、差分が負であ
る場合には、左方向の指くぐりであるので、左矢印を点
灯する(ステップS300)。
【0091】矢印を点灯した後は、GNOTEに書き込
まれている今回の音高番号をBNOTEに前回の音高番
号として書き込み、GUNSIに書き込まれているの指
番号をBUNSIに書き込む(ステップS301)。ま
た、RTIMEのステップタイムをBSTEPに転送し
てバックアップ処理を行う(ステップS302)。そし
て、このフローを終了する。
【0092】ステップS295において前回のステップ
タイムBSTEPの値が所定値以上である場合、又は、
ステップS297においてAの値が正である場合には、
指くぐりの演奏操作ではないので、GNOTEに書き込
まれている今回の音高をBNOTEに転送するととも
に、GUNSIに書き込まれている今回の運指をBUN
SIに転送する(ステップS303)。また、RTIM
Eに書き込まれている今回のステップタイムをBSTE
Pに転送する(ステップS304)。すなわち、音高、
運指、ステップタイムをバックアップする。次に、点灯
されている矢印を消灯して(ステップS305)、この
フローを終了する。
【0093】なお、図44のステップS284における
初期左手処理では、基本的に図45の初期右手処理と同
じである。ただし、図45のステップS297の処理に
おいては、Aの値が負である場合に指くぐりの演奏操作
としたが、初期左手処理においては、Aの値が正である
場合に指くぐりの演奏操作とする。他の各ステップの処
理は基本的に同一であるので、初期左手処理のフローは
省略する。
【0094】このように上記第6実施形態においては、
直前の演奏音に係る楽音データのステップタイムに応じ
て次の演奏音の楽音データが指くぐりの演奏操作である
か否かを判別して、指くぐりの運指の矢印を表示する。
この場合に、前回の楽音データのステップタイムが所定
値より小さい場合には今回の演奏音の楽音データが指く
ぐりの演奏操作であると判別し、前回の楽音データのス
テップタイムが所定値以上である場合には今回の演奏音
の楽音データが指くぐりの演奏操作ではないと判別す
る。したがって、上記各実施形態と同様に、演奏を支援
して演奏技術をより速く向上させる運指を表示できる。
また、この第6実施形態において、図43のテンポ設定
スイッチ13によってテンポ値を変更したときは、図4
0におけるステップタイムも変化することになる。した
がって、第6実施形態の構成は、演奏する曲のテンポに
応じて指くぐりの演奏操作であるか否かを判別する構成
であるとも言える。
【0095】なお、上記各実施形態においては、静止画
によって指くぐりを表示するようにしたが、動画で指く
ぐりを表示するようにしてもよい。この場合には、運指
の状態を立体的に表示できるので、指くぐりの運指の様
子がより一層明確に表示できるので、さらなる効果を期
待できる。さらに、この場合の動画は、アニメーション
による画像でもよく、実際の演奏の指の動きを撮影した
画像でもよく、コンピュータグラフィックによって作成
した画像でもよい。
【0096】また、上記各実施形態においては、表示部
をもつ鍵盤電子楽器を例に採って説明したが、電子楽器
に接続するモジュールや電子楽器の中に組み込むユニッ
トにもこの発明を適用することができる。
【0097】また、上記各実施形態においては、ROM
5内に指くぐり演奏に関する演奏表示制御のプログラム
を格納する構成にしたが、フロッピディスク、CD、メ
モリカード等の媒体にこのようなプログラムを記録し
て、デスクトップのパソコン、ラップトップのパソコ
ン、携帯端末装置にこの媒体を駆動させて、本発明を実
現することもできる。この場合には、演奏に係る楽音デ
ータが指くぐりの演奏操作であるか否かを判別する手順
Aと、この手順Aが指くぐりの演奏操作であると判別し
たときは、指くぐりの状態を表示手段に表示させる手順
Bと、を実行するプログラムをその媒体に記録する。そ
して、楽音データの音高の変化及び押鍵する指の変化に
基づいて指くぐりの有無を判別し、指くぐりの指の状態
を表示させる。したがって、上記各実施形態と同様に、
演奏を支援して演奏技術をより速く向上させる運指を表
示できる。
【0098】この場合において、手順Aは、演奏に係る
楽音データが指くぐりの演奏操作であるか否かを判別す
る際に、様々な実施形態が考えられる。第1に、楽音デ
ータの指くぐりデータの有無によって指くぐりの演奏操
作であるか否かを判別する。第2に、押鍵に係る鍵の音
高の変化及び押鍵に係る指の変化に基づく演算を行い、
その演算結果に基づいて指くぐりの演奏操作であるか否
かを判別する。第3に、直前の演奏音に係る楽音データ
の消音時間から次の演奏音に係る楽音データの発音開始
時間までの時間差が所定時間以内である場合には、次の
演奏音の楽音データが指くぐりの演奏操作であると判別
し、その時間差が所定時間を超えた場合には次の演奏音
の楽音データが指くぐりの演奏操作ではないと判別す
る。この時間差は、楽音データのステップタイムからゲ
ートタイムを減算する演算を行って求める。
【0099】手順Aの実施形態の第4として、直前の演
奏音に係る楽音データのステップタイムに応じて次の演
奏音の楽音データが指くぐりの演奏操作であるか否かを
判別する。この場合において、演奏に係る曲のテンポデ
ータをステップタイムで除算した値が所定値より大きい
場合には次の演奏音の楽音データが指くぐりの演奏操作
であると判別し、除算した値が所定値以下である場合に
は当該次の演奏音の楽音データが指くぐりの演奏操作で
はないと判別する。
【0100】また、上記手順Bは、手順Aが指くぐりの
演奏操作であると判別したときは、指くぐりの指の画
像、指番号、及び当該指くぐりの方向を表示させるよう
にしてもよい。さらに、手順Bは、手順Aが指くぐりの
演奏操作であると判別したときは、指くぐりのために指
が変位した状態の画像を表示させるようにしてもよい。
【0101】
【発明の効果】この発明によれば、楽音データの音高の
変化及び押鍵する指の変化に基づいて指くぐりの有無を
判別し、指くぐりの指の状態を表示させる。したがっ
て、演奏を支援して演奏技術をより速く向上させる運指
を表示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の各実施形態における電子楽器のシス
テム構成のブロック図。
【図2】図1におけるLCDの画面構成及び鍵盤のLE
Dの様子を示す図。
【図3】図1におけるCPUのメインフローチャート。
【図4】図3のステップS2におけるスイッチ処理のフ
ローチャート。
【図5】図4のステップS10における初期右手処理の
フローチャート。
【図6】タイマー1のインタラプト処理のフローチャー
ト。
【図7】図4のステップS11における初期左手処理の
フローチャート。
【図8】タイマー2のインタラプト処理のフローチャー
ト。
【図9】図3のステップS3における押鍵処理のフロー
チャート。
【図10】図3のステップS4における発音処理のフロ
ーチャート。
【図11】第1実施形態におけるROMの楽音データの
メモリマップを示す図。
【図12】第1実施形態における右手処理のフローチャ
ート。
【図13】図12に続く右手処理のフローチャート。
【図14】図13に続く右手処理のフローチャート。
【図15】第1実施形態における左手処理のフローチャ
ート。
【図16】図15に続く左手処理のフローチャート。
【図17】図16に続く左手処理のフローチャート。
【図18】第1実施形態における運指表示の画面を示す
図。
【図19】第2実施形態におけるROMの楽音データの
メモリマップを示す図。
【図20】第2実施形態における右手処理のフローチャ
ート。
【図21】図20に続く右手処理のフローチャート。
【図22】図21に続く右手処理のフローチャート。
【図23】第2実施形態における左手処理のフローチャ
ート。
【図24】図23に続く左手処理のフローチャート。
【図25】図24に続く左手処理のフローチャート。
【図26】第3実施形態におけるROMの楽音データの
メモリマップを示す図。
【図27】第3実施形態における右手処理のフローチャ
ート。
【図28】図27に続く右手処理のフローチャート。
【図29】図28に続く右手処理のフローチャート。
【図30】第3実施形態における左手処理のフローチャ
ート。
【図31】図30に続く左手処理のフローチャート。
【図32】図31に続く左手処理のフローチャート。
【図33】第4実施形態における右手処理のフローチャ
ート。
【図34】図33に続く右手処理のフローチャート。
【図35】図34に続く右手処理のフローチャート。
【図36】第4実施形態における左手処理のフローチャ
ート。
【図37】図36に続く左手処理のフローチャート。
【図38】図37に続く左手処理のフローチャート。
【図39】第4実施形態における運指表示の画面を示す
図。
【図40】第5実施形態におけるイベントデータの構成
を示す図。
【図41】第5実施形態におけるイベント処理のフロー
チャート。
【図42】第5実施形態における曲データの具体例を示
す図。
【図43】第5実施形態におけるシステム構成を示すブ
ロック図。
【図43】第5実施形態におけるスイッチ処理のフロー
チャート。
【図45】図44における初期右手処理のフローチャー
ト。
【符号の説明】
1 CPU 2 鍵盤 3 LED 5 ROM 7 音源 12 LCD 13 テンポ設定スイッチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年11月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の各実施形態における電子楽器のシス
テム構成のブロック図。
【図2】図1におけるLCDの画面構成及び鍵盤のLE
Dの様子を示す図。
【図3】図1におけるCPUのメインフローチャート。
【図4】図3のステップS2におけるスイッチ処理のフ
ローチャート。
【図5】図4のステップS10における初期右手処理の
フローチャート。
【図6】タイマー1のインタラプト処理のフローチャー
ト。
【図7】図4のステップS11における初期左手処理の
フローチャート。
【図8】タイマー2のインタラプト処理のフローチャー
ト。
【図9】図3のステップS3における押鍵処理のフロー
チャート。
【図10】図3のステップS4における発音処理のフロ
ーチャート。
【図11】第1実施形態におけるROMの楽音データの
メモリマップを示す図。
【図12】第1実施形態における右手処理のフローチャ
ート
【図13】図12に続く右手処理のフローチャート。
【図14】図13に続く右手処理のフローチャート。
【図15】第1実施形態における左手処理のフローチャ
ート
【図16】図15に続く左手処理のフローチャート。
【図17】図16に続く左手処理のフローチャート。
【図18】第1実施形態における運指表示の画面を示す
図。
【図19】第2実施形態におけるROMの楽音データの
メモリマップを示す図。
【図20】第2実施形態における右手処理のフローチャ
ート。
【図21】図20に続く右手処理のフローチャート。
【図22】図21に続く右手処理のフローチャート。
【図23】第2実施形態における左手処理のフローチャ
ート。
【図24】図23に続く左手処理のフローチャート。
【図25】図24に続く左手処理のフローチャート
【図26】第3実施形態におけるROMの楽音データの
メモリマップを示す図。
【図27】第3実施形態における右手処理のフローチャ
ート。
【図28】図27に続く右手処理のフローチャート。
【図29】図28に続く右手処理のフローチャート。
【図30】第3実施形態における左手処理のフローチャ
ート。
【図31】図30に続く左手処理のフローチャート。
【図32】図31に続く左手処理のフローチャート。
【図33】第4実施形態における右手処理のフローチャ
ート。
【図34】図33に続く右手処理のフローチャート。
【図35】図34に続く右手処理のフローチャート。
【図36】第4実施形態における左手処理のフローチャ
ート。
【図37】図36に続く左手処理のフローチャート。
【図38】図37に続く左手処理のフローチャート
【図39】第4実施形態における運指表示の画面を示す
図。
【図40】第5実施形態におけるイベントデータの構成
を示す図。
【図41】第5実施形態におけるイベント処理のフロー
チャート。
【図42】第5実施形態における曲データの具体例を示
す図。
【図43】第5実施形態におけるシステム構成を示すブ
ロック図。
【図44】第5実施形態におけるスイッチ処理のフロー
チャート。
【図45】図44における初期右手処理のフローチャー
ト。
【符号の説明】 1 CPU 2 鍵盤 3 LED 5 ROM 7 音源 12 LCD 13 テンポ設定スイッチ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏に係る楽音データが指くぐりの演奏
    操作であるか否かを判別する判別手段と、 この判別手段が指くぐりの演奏操作であると判別したと
    きは、当該指くぐりの状態を表示手段に表示させる表示
    制御手段と、 を備えたことを特徴とする演奏表示制御装置。
  2. 【請求項2】 前記判別手段は、前記楽音データの指く
    ぐりデータの有無によって指くぐりの演奏操作であるか
    否かを判別することを特徴とする請求項1記載の演奏表
    示制御装置。
  3. 【請求項3】 前記判別手段は、押鍵に係る鍵の音高の
    変化及び押鍵に係る指の変化に基づく演算を行い、当該
    演算結果に基づいて指くぐりの演奏操作であるか否かを
    判別することを特徴とする請求項1記載の演奏表示制御
    装置。
  4. 【請求項4】 前記判別手段は、直前の演奏音に係る楽
    音データの消音時間から次の演奏音に係る楽音データの
    発音開始時間までの時間差が所定時間以内である場合に
    は当該次の演奏音の楽音データが前記指くぐりの演奏操
    作であると判別し、当該時間差が所定時間を超えた場合
    には当該次の演奏音の楽音データが前記指くぐりの演奏
    操作ではないと判別することを特徴とする請求項1記載
    の演奏表示制御装置。
  5. 【請求項5】 前記判別手段は、楽音データのステップ
    タイムからゲートタイムを減算する演算を行って、前記
    時間差を求めることを特徴とする請求項4記載の演奏表
    示制御装置。
  6. 【請求項6】前記判別手段は、直前の演奏音に係る楽音
    データのステップタイムに応じて次の演奏音の楽音デー
    タが指くぐりの演奏操作であるか否かを判別することを
    特徴とする請求項1記載の演奏表示制御装置。
  7. 【請求項7】前記判別手段は、前記楽音データのステッ
    プタイムが所定値より小さい場合には当該次の演奏音の
    楽音データが指くぐりの演奏操作であると判別し、当該
    ステップタイムが所定値以上である場合には当該次の演
    奏音の楽音データが指くぐりの演奏操作ではないと判別
    することを特徴とする請求項6記載の演奏表示制御装
    置。
  8. 【請求項8】 前記表示制御手段は、前記判別手段が指
    くぐりの演奏操作であると判別したときは、当該指くぐ
    りの指の画像、指番号、及び当該指くぐりの方向を表示
    させることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載
    の演奏表示制御装置。
  9. 【請求項9】 前記表示制御手段は、前記判別手段が指
    くぐりの演奏操作であると判別したときは、当該指くぐ
    りのために指が変位した状態の画像を表示させることを
    特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の演奏表示制
    御装置。
  10. 【請求項10】 演奏に係る楽音データが指くぐりの演
    奏操作であるか否かを判別する手順Aと、 この手順Aが指くぐりの演奏操作であると判別したとき
    は、当該指くぐりの状態を表示手段に表示させる手順B
    と、 を実行するプログラムを記録した媒体。
  11. 【請求項11】 前記手順Aは、前記楽音データの指く
    ぐりデータの有無によって指くぐりの演奏操作であるか
    否かを判別することを特徴とする請求項10記載の媒
    体。
  12. 【請求項12】 前記手順Aは、押鍵に係る鍵の音高の
    変化及び押鍵に係る指の変化に基づく演算を行い、当該
    演算結果に基づいて指くぐりの演奏操作であるか否かを
    判別することを特徴とする請求項10記載の媒体。
  13. 【請求項13】 前記手順Aは、直前の演奏音に係る楽
    音データの消音時間から次の演奏音に係る楽音データの
    発音開始時間までの時間差が所定時間以内である場合に
    は当該次の演奏音の楽音データが前記指くぐりの演奏操
    作であると判別し、当該時間差が所定時間を超えた場合
    には当該次の演奏音の楽音データが前記指くぐりの演奏
    操作ではないと判別することを特徴とする請求項10記
    載の媒体。
  14. 【請求項14】 前記手順Aは、楽音データのステップ
    タイムからゲートタイムを減算する演算を行って、前記
    時間差を求めることを特徴とする請求項13記載の媒
    体。
  15. 【請求項15】前記手順Aは、直前の演奏音に係る楽音
    データのステップタイムに応じて次の演奏音の楽音デー
    タが指くぐりの演奏操作であるか否かを判別することを
    特徴とする請求項10記載の媒体。
  16. 【請求項16】前記手順Aは、前記楽音データのステッ
    プタイムが所定値より小さい場合には当該次の演奏音の
    楽音データが指くぐりの演奏操作であると判別し、当該
    ステップタイムが所定値以上である場合には当該次の演
    奏音の楽音データが指くぐりの演奏操作ではないと判別
    することを特徴とする請求項15記載の媒体。
  17. 【請求項17】 前記手順Bは、前記手順Aが指くぐり
    の演奏操作であると判別したときは、当該指くぐりの指
    の画像、指番号、及び当該指くぐりの方向を表示させる
    ことを特徴とする請求項10〜16のいずれかに記載の
    媒体。
  18. 【請求項18】 前記手順Bは、前記手順Aが指くぐり
    の演奏操作であると判別したときは、当該指くぐりのた
    めに指が変位した状態の画像を表示させることを特徴と
    する請求項10〜17のいずれかに記載の媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007178695A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Casio Comput Co Ltd 運指表示装置、及びプログラム

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