JPH11338418A - プラズマディスプレイパネルの駆動方法及びプラズマディスプレイ装置 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの駆動方法及びプラズマディスプレイ装置

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JPH11338418A
JPH11338418A JP10144288A JP14428898A JPH11338418A JP H11338418 A JPH11338418 A JP H11338418A JP 10144288 A JP10144288 A JP 10144288A JP 14428898 A JP14428898 A JP 14428898A JP H11338418 A JPH11338418 A JP H11338418A
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electrode
potential
capacitance component
plasma display
block
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Takashi Hashimoto
隆 橋本
Akihiko Iwata
明彦 岩田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のブロックに分割されたPDPに低コス
トな無効電力回収回路を設ける。 【解決手段】 X電極X1とX電極X2とがFET15
とコイル41とを介して接続され、Y電極Y1とY電極
Y2とがFET21とコイル43とを介して接続され、
X電極X2とY電極Y1とがFET16とコイル42と
を介して接続され、Y電極Y2とX電極X1とがFET
22とコイル44を介して接続される。FET11,F
ET18をOFFにした後にFET15をONにして、
コイル41を介する経路を通じて、容量成分CP1に貯
えられていたエネルギーを容量成分CP2に放出する。
エネルギー放出の途中においてX電極X2の電位が電位
Vsに達した時にFET17をONにして、X電極X2
を電位Vsに保持する。FET15をOFFにした後に
FET12をONにして、X電極X1を接地する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、交流面放電型プ
ラズマディスプレイパネル(以下、「AC−PDP」と
称する)を有するプラズマディスプレイ装置に関するも
のであり、AC−PDPの駆動方法とその駆動回路、特
に無効電力回収回路に関する。
【0002】
【従来の技術】PDPは、薄型のテレビジョンまたはデ
ィスプレイモニタとして種々の研究がなされている。そ
の中で、メモリ機能を有するAC−PDPの一つとし
て、面放電型のAC−PDPがあり、以下に、このPD
Pの構造を図6を用いて説明をする。
【0003】図6は、従来の面放電型AC−PDPの構
造を示す斜視図であり、このような構造の面放電型AC
−PDPは、例えば特開平7−140922号公報や特
開平7−287548号公報に開示されるものである。
同図6において、面放電型AC−PDP101は、表示
面である前面ガラス基板102と、前面ガラス基板10
2と放電空間を挟んで対向配置された背面ガラス基板1
03とを備える。そして、前面ガラス基板102の放電
空間側の表面上には、互いに対をなす第1電極104及
び第2電極105がそれぞれn本ずつ延長形成されてい
る。但し、図6に示すように、第1,第2電極104,
105の表面上の一部に、金属補助電極(バス電極)を
有する場合には、当該金属電極をも含めて、それぞれを
「第1電極104」、「第2電極105」と呼ぶことも
できる。なお、第1,第2電極104,105をそれぞ
れ行電極104,105とも呼ぶ。AC−PDPは両行
電極104,105を被覆するように誘電体層106が
形成されている。また、図6に示すように、誘電体層1
06の表面上に誘電体であるMgO(酸化マグネシウ
ム)から成るMgO膜107が蒸着法などの方法により
形成される場合もあり、この場合には、誘電体層106
とMgO膜107とを総称して、「誘電体層106A」
とも呼ぶ。
【0004】他方、背面ガラス基板103の放電空間側
の表面上には、m本の第3電極108(以下「列電極1
08」と称す)が行電極104,105と直交するよう
に延長形成されており、隣接する列電極108間には、
隔壁110が列電極108と平行に延長形成されてい
る。この隔壁110は、各放電セルを分離する役割を果
たすと共に、PDPが大気圧により潰されないように支
える支柱の役割も果たす。そして、各列電極108の表
面上及び隔壁110の側壁面上には、それぞれ赤,緑,
青に発光する蛍光体層109が順序よくストライプ状に
設けられている。
【0005】上述の構造を備える前面ガラス基板102
と背面ガラス基板103とは互いに封着され、両ガラス
基板102,103の間の空間にはNe−Xe混合ガス
やHe−Xe混合ガスなどの放電用ガスが大気圧以下の
圧力で封入されている。このような構造を有する面放電
型AC−PDPにおいて、互いに対となる行電極10
4,105と列電極108により区画される放電空間
が、当該PDPの1つの放電セル、即ち画素となる。
【0006】次に、上述の従来のPDPの表示動作の原
理について説明する。
【0007】まず、行電極104,105間に電圧パル
スを印加して、放電を起こす。そして、この放電により
生じる紫外線が蛍光体層109を励起することにより、
放電セルが発光する。この放電の際に、放電空間中に生
成された電子やイオンは、それぞれの極性とは逆の極性
を有する行電極104,105の方向に移動し、行電極
104,105上の誘電体層106Aの表面上に蓄積す
る。このようにして誘電体層106Aの表面上に蓄積し
た電子やイオンなどの電荷を「壁電荷」と呼ぶ。なお、
壁電荷の量は、外部印加電圧値に依存するため、壁電荷
が形成する電位は、外部印加電圧以上の値とはなり得な
い。
【0008】この壁電荷が形成する電界は印加電界を弱
める方向に働くため、壁電荷の形成に伴い、放電は急速
に消滅する。放電が消滅した後に、先程とは極性を反転
した電圧パルスを行電極104,105間に印加する
と、この印加電界と壁電荷による電界とが重畳された電
界が、実質的に放電空間に印加されるため、再び放電を
起こすことができる。このように、一度放電が起きる
と、放電開始時の電圧に比べて低い印加電圧(以下「維
持電圧」と称す)を印加することで、放電を起こすこと
ができるため、両行電極104,105間に順次に極性
を反転させた維持電圧(以下「維持パルス」とも呼ぶ)
を印加すれば、放電を定常的に維持させることができ
る。以下、この放電を「維持放電」と呼ぶ。
【0009】この維持放電は、壁電荷が消滅するまでの
間であれば、維持パルスが印加され続ける限り持続され
る。なお、壁電荷を消滅させることを「消去」と呼び、
これに対して、放電開始の初期に誘電体層106A(M
gO膜107)上に壁電荷を形成することを「書き込
み」と呼ぶ。従って、AC−PDPの画面の任意のセル
について、まず書き込みを行い、その後は維持放電を行
うことによって、文字・図形・画像などを表示すること
ができる。また、書き込み、維持放電、消去を高速に行
うことによって、動画表示もできる。
【0010】さて、上述の動作原理によれば、印加パル
スの立ち上がり時の放電は、実効的な電圧は外部印加電
圧が主体であり、壁電荷はあくまでもその補佐として働
いていると言うことができる。そこで、この放電を「外
部印加電圧主体の放電」と呼ぶ。
【0011】他方、外部印加電圧が非常に高電圧の場
合、壁電荷は放電開始電圧以上の電位を形成することが
ある。この場合には、印加パルスの立ち下がり時におい
て、当該壁電荷だけで放電が起こり得る。このように、
外部から電圧が印加されていない状態で発生する放電を
「自己消去放電」と呼ぶ。このような放電の実効電圧は
壁電荷が主体であるため、「壁電荷主体の放電」と呼
ぶ。なお、壁電荷主体の放電時に、放電がより大きくな
る方向に外部印加電圧を補佐的に印加しても良いため、
ここでは、外部電圧が印加されている場合も含めて、
「壁電荷主体の放電」を定義することにする。
【0012】また、「外部印加電圧主体の放電」と「壁
電荷主体の放電」とを併用してAC−PDPを駆動する
場合、壁電荷主体の放電の終了後においては、壁電荷が
少なくなっているので、引き続いて外部印加電圧主体の
放電を起こすためには、(A)より高い外部印加電圧を
印加する、又は、(B)先の壁電荷主体の放電時に生成
された空間電荷により、放電開始電圧が低くなっている
状態の時に外部印加電圧を印加する必要がある。(A)
の場合、高電圧の印加は非点灯セルの点灯につながる可
能性があるため、実質的に「壁電荷主体の放電」を併用
して駆動する場合は(B)が望ましい。また、(B)の
場合であれば、放電空間内の電界は(A)よりも弱く駆
動できるため、(a)1回あたりの放電の電流密度を下
げることができ、(b)放電効率ないしは発光効率を向
上でき、(c)ピーク電流値の低減が可能である。この
時、上記の効果(c)に伴って、(d)駆動回路やパネ
ルに存在する抵抗成分による、PDPの駆動時における
電力損失を減少することができる。加えて、(e)プラ
ズマディスプレイ装置内のインダクタンスや抵抗成分に
よる電圧降下(電圧ドロップ)が低減されるので、印加
電圧のマージンを拡大することができる。
【0013】他方、壁電荷主体の放電は、(f)たとえ
パネル内に電圧分布が存在していても、そのセルの放電
特性に応じた量の壁電荷を形成して放電が終了するた
め、引き続いて外部印加電圧主体の放電を起こした場合
には、各セルの発光強度をそろえることができる。従っ
て、上記(B)の駆動方法によれば、(g)パネルの面
内輝度のばらつき(表示のムラ)を抑制・除去すること
ができる。
【0014】ここで、上記の効果(b)について詳述す
る。
【0015】AC−PDPは通常グロー放電領域におい
て放電するように駆動されるので、放電電流の電流密度
が高くなると放電(発光)効率が低下してしまうという
問題がある。なお、かかる問題点に関しては、例えば
「プラズマディスプレイ最新技術(御子柴茂生著:ED
リサーチ,1996年発行)」に詳しく述べられてい
る。かかる問題点を解消して放電効率の高効率化を図る
ためには、上述の外部印加電圧主体の放電のみで維持放
電を持続する場合では、放電電流の電流密度を小さくす
るために外部印加電圧を維持電圧のマージンの限界まで
低くすれば良い。しかしながら、維持電圧のマージン限
界近傍の電圧でPDPを駆動する場合には放電が不安定
になってしまうという別の問題を惹起させてしまう。
【0016】これに対して、外部電圧主体の放電と壁電
荷主体の放電とを併用して維持放電を持続させる場合に
は、上記の効果(f)で説明したように、壁電荷主体の
放電時に余分な壁電荷を除去できるので、引き続く外部
印加電圧主体の放電において放電電流の電流密度を安定
的に下げることができる。従って、壁電荷主体の放電を
も利用するPDPの駆動方法によれば、安定的な放電
(発光)を維持しつつ放電効率を向上することができ
る。しかも、かかる併用駆動方法によれば、(h)ギャ
ップ電圧(表示電極対間の電圧)が低くすることができ
るので、Neの可視発光を抑制して、色純度を改善する
ことができる。
【0017】従来のAC−PDP101の駆動方法の一
つとしては、例えば、画像表示のための1フレーム
(F)を複数の期間(サブフィールド)に分割し、かか
るサブフィールドを更に「リセット期間」、「アドレス
期間」、「維持放電期間(表示期間)」の3つに分割し
て駆動する方法がある。ここで、各期間について簡単に
説明をする。
【0018】まず、「リセット期間」では、直前のサブ
フィールドの終了時点での表示履歴を消去するととも
に、引き続くアドレス期間での放電確率を上げるための
プライミング粒子の供給を行う。
【0019】次に、「アドレス期間」では、マトリック
スの選択により表示すべきセルのみを選択的に放電させ
て、そのセルに書き込みを行う。
【0020】そして、「維持放電期間」では、行電極
X,Y間に維持パルスを印加することにより、この維持
放電期間中、書き込みが行われたセルの維持放電が持続
する。
【0021】さて、AC−PDPの階調表示について
は、上述の1フレーム期間を複数のサブフィールドに分
割する駆動方法では、各サブフィールドの維持パルス回
数を、例えばバイナリに変えることで階調表示を行う方
法が知られている。例えば、n個のサブフィールドでバ
イナリの重み付けをした場合、2nの階調を得ることが
できる。
【0022】さて、上記のAC−PDPの発光の効率を
より向上させるために種々の研究・開発がなされてい
る。ここでは、その中でもPDP駆動時の電力損失を改
善することによって、発光の高効率化を達成する技術に
ついて検討する。
【0023】(無効電力回収回路)AC−PDPは容量
性の負荷であるため、このPDPを充・放電する際に駆
動電圧パルスの電圧値の2乗及びパネルの容量成分に比
例する無効電力(放電ないしは発光に寄与しない電力)
が生じる。従って、PDPのパネルサイズの増加に伴っ
てパネルの容量性負荷も増加するため、全消費電力にお
ける無効電力は無視できないほど大きなものになる。
【0024】そこで、かかる無効電力を回収する回路に
ついての技術が、例えば特開平8−152865号公報
や特公昭56−30730号公報に開示されている。図
7は前者の公報に開示される無効電力回収回路(以下、
「回収回路」とも呼ぶ)を有するプラズマディスプレイ
装置の構成を示す図である。同図7に示すプラズマディ
スプレイ装置は、容量成分CPを有するPDP201
と、スイッチ素子であるFET204〜207を有する
パルス発生回路206とを備え、更に、スイッチ素子で
あるFET212、213とコイル208と抵抗209
とダイオード210,211とから成る無効電力回収回
路202がPDP201(従って、容量成分CP)と並
列に接続されている。このため、回収回路202は並列
共振型の無効電力回収回路とも呼ばれる。当該プラズマ
ディスプレイ装置において、PDP201の放電後の容
量成分CPに蓄積されているエネルギーを一度コイル2
08に吸収させ、引き続く放電のために直ちにこのエネ
ルギーを前回の放電時とは逆極性の方向に再充電するよ
うにFET204〜207,212,213が駆動制御
される。このようにして、図7のプラズマディスプレイ
装置は、回収回路202によって容量成分CPの放電エ
ネルギーを回収・再利用している。
【0025】他方、図8は、例えば特開昭62−192
798号公報や特開昭63−101897号公報に示さ
れる無効電力回収回路302を有するプラズマディスプ
レイ装置の構成を示す図である。同図8に示すように、
当該プラズマディスプレイ装置は、容量成分CPを有す
るPDPと、スイッチ304〜307を有するパルス発
生回路とを備え、スイッチ312〜315とコイル30
8,309とコンデンサ310,311から成る回収回
路302を備える。図8に示すように、回収回路302
は容量成分CP(即ちPDP)の両端に直列に接続され
るため、直列共振型の無効電力回収回路とも呼ばれる。
当該プラズマディスプレイ装置において、スイッチ31
2〜314を適切に制御することにより、放電後の容量
成分CPに蓄積されているエネルギーをコイル308,
309を介して一旦コンデンサ310,311に回収し
た後に、所定のタイミングにおいて上記エネルギーを利
用して容量成分CPを再充電している。
【0026】図8の直列共振型の回収回路302は、図
7の並列共振型の回収回路202と比較して、その部品
点数が多く、部品スペースも大きいのでコストが高くな
るが、他方において、放電エネルギーを一度コンデンサ
310,311に充電する駆動方法なので、駆動電圧パ
ルスの設計(特に印加タイミング)の自由度が大きく、
従って、放電をコントロールしやすいという利点があ
る。特に、上述の壁電荷主体の放電を併用する駆動方法
において上記の利点が発揮される。即ち、かかる併用駆
動方法では印加するパルス間に休止期間が必要であるた
め、上記休止期間を有さない並列共振型の回収回路20
2ではなく、直列共振型の回収回路302を採用する必
要性がある。
【0027】(PDPの分割駆動)PDPの画面全体を
同一位相で駆動する場合には、PDPの瞬時的な放電電
流(ピーク放電電流)が大きくなり、その分だけ電源容
量も大きくしなければならない。特に、PDPの大画面
化が進むにつれて、この傾向は顕著となる。
【0028】特開平7―64508号公報にはかかる事
態に対処する技術(以下、先行技術と呼ぶ)が開示さ
れており、図9に当該先行技術に係るプラズマディス
プレイ装置の構成を示す。
【0029】先行技術では、図9に示すように、PD
P111を例えば2つのブロック111a,111bに
分割して、それぞれのブロックのX電極XPとY電極Y
Pと(同図9中では、XP11〜XP1n,YP11〜
YP1n,XP21〜XP2n,YP21〜YP2nで
表される)に、位相をずらした駆動電圧パルスを印加す
ることによって上記の瞬時的な大電流を低減するもので
ある。このとき、上記の位相をずらした駆動電圧パルス
は、各ブロック毎に設けられたX電極ドライバ回路11
3a,113b及びY電極ドライバ回路114a,11
4bにより印加される。
【0030】従って、先行技術によればピーク放電電
流を(電源から見て)分散させることができるので、電
源容量も小さくすることができ、更に、コモンインピー
ダンス(主にインダクタンス)による駆動電圧の低下や
不要な輻射ノイズを防ぐことができる。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】さて、上記先行技術
によればピーク放電電流を低減できるので、PDPの駆
動回路やPDPにおける抵抗成分に起因する電力の損失
を減少させることができる。従って、上記先行技術
は、より多くの電力をPDPの放電(ないしは発光)に
導入することができ、PDPの放電(発光)効率の向上
に寄与しうる技術であると言える。
【0032】かかる観点から、本願発明者らは、上記先
行技術のように複数のブロックに分割されたPDPに
上述した無効電力回収回路を設けるならば、プラズマデ
ィスプレイ装置の省電力化を実現すると共に、より一層
の放電(発光)効率の高効率化を達成することが可能で
あると考えるに至った。
【0033】しかしながら、上記の分割されたPDPの
各ブロック毎に単純に無効電力回収回路を設けるだけで
は、各回収回路に必要な部品の点数や設置スペースが多
くなり、非常にコストが高くなってしまう。特に、従来
の直列共振型の無効電力回収回路をそのまま適用する場
合には、到底採用に値しない技術になってしまう。
【0034】他方、従来の並列共振型の無効電力回収回
路をそのまま上記の分割されたPDPに適用する場合に
は印加パルス間に休止期間が存在しないので、壁電荷主
体の放電を併用して駆動することができず、既述の壁電
荷主体の放電の特長(a)〜(h)を利用することがで
きない。
【0035】これに対して、上記先行技術は、上記の
分割されたPDPに対して無効電力回収回路を設けるた
めの具体的手段については一切開示していないし、何ら
の提案や示唆をも与えるものではない。
【0036】そこで、本発明は上記の考え(技術的思
想)に基づいてなされたものであり、複数のブロックに
分割されたPDPにおいて、できる限り部品点数や配置
スペースが削減された低コストな無効電力回収回路を備
えるプラズマディスプレイ装置及びその駆動方法を提供
することを目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1の発明に
係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法は、少なく
とも一方が誘電体で覆われた第1の電極及び第2の電極
から成る表示電極対を複数有し、前記複数の表示電極対
が複数のブロックに分割されたプラズマディスプレイパ
ネルに対して、前記第1及び第2電極間に交互に極性が
変わるパルス電圧を前記複数のブロック毎に位相をずら
して印加することによって、ガス放電を繰り返し発生さ
せるプラズマディスプレイパネルの駆動方法において、
一の前記ブロックの前記表示電極対間の容量成分に蓄積
されたエネルギーを、他の前記ブロックの前記表示電極
対間の容量成分への充電に利用することを特徴とする。
【0038】(2)請求項2の発明に係るプラズマディ
スプレイパネルの駆動方法は、請求項1に記載のプラズ
マディスプレイパネルの駆動方法であって、前記一のブ
ロックの前記容量成分に充電されたエネルギーをインダ
クタを介して所定の容量成分に蓄積して、前記他のブロ
ックの表示電極対間の容量成分への充電に利用すること
を特徴とする。
【0039】(3)請求項3の発明に係るプラズマディ
スプレイパネルの駆動方法は、請求項2に記載のプラズ
マディスプレイパネルの駆動方法であって、前記所定の
容量成分とは前記他のブロックの内の一のブロックの前
記表示電極対間の容量成分であり、前記一のブロックの
表示電極対の内の高電位側の電極と、共に低電位にある
前記他の一のブロックの表示電極対の内のいずれかの電
極との間の、前記インダクタを介する経路の導通状態を
形成し、当該経路を介して前記一のブロックの容量成分
に蓄積されたエネルギーを前記他の一のブロックの前記
表示電極間の容量成分に放出し、当該エネルギーの放出
の途中において前記他の一のブロックの前記容量成分の
電圧の絶対値が略最大値になったときに、当該エネルギ
ーの放出に加えて前記他の一のブロックの前記容量成分
を所定の電位に充電し、前記経路の導通状態を解消する
ことを特徴とする。
【0040】(4)請求項4の発明に係るプラズマディ
スプレイパネルの駆動方法は、請求項2に記載のプラズ
マディスプレイパネルの駆動方法であって、前記一のブ
ロックの表示電極対の内の高電位側の電極と、前記所定
の容量成分との間の、前記インダクタを介する経路の導
通状態を形成し、当該経路を介して前記一のブロックの
容量成分に蓄積されたエネルギーを前記所定の容量成分
に放出し、当該エネルギーの放出の途中において前記所
定の容量成分の電圧の絶対値が略最大値になったときに
前記経路の導通状態を解消し、前記一のブロックの前記
高電位側の電極を低電位に保持し、前記所定の容量成分
と、共に低電位にある前記他のブロックの内の一のブロ
ックの前記表示電極対の内のいずれかの電極との間の、
前記インダクタ又は他のインダクタを介する経路の導通
状態を形成し、当該経路を介して前記所定の容量に蓄積
されたエネルギーを前記他の一のブロックの前記表示電
極対間の容量成分に放出し、当該エネルギーの放出の途
中において前記他の一のブロックの容量成分の電圧の絶
対値が最大値になったときに前記経路の導通状態を解消
し、前記他の一のブロックの容量成分を所定の電位に充
電することを特徴とする。
【0041】(5)請求項5の発明に係るプラズマディ
スプレイパネルの駆動方法は、請求項1乃至4のいずれ
かに記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法であ
って、前記パルス電圧は外部印加電圧主体の放電及び壁
電荷主体の放電を起こしうることを特徴とする。
【0042】(6)請求項6の発明に係るプラズマディ
スプレイ装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載のプ
ラズマディスプレイパネルの駆動方法により駆動される
プラズマディスプレイパネルを備えることを特徴とす
る。
【0043】(7)請求項7の発明に係るプラズマディ
スプレイ装置は、請求項6に記載のプラズマディスプレ
イ装置であって、前記一のブロックの表示電極対と前記
他のブロックの内の一のブロックの表示電極対とが隣接
して配置されていることを特徴とする。
【0044】(8)請求項8の発明に係るプラズマディ
スプレイ装置は、少なくとも一方が誘電体で覆われた第
1の電極及び第2の電極から成る表示電極対を複数有
し、前記複数の表示電極対が複数のブロックに分割され
たプラズマディスプレイパネルと、前記第1及び第2電
極間に交互に極性が変わるパルス電圧を前記各ブロック
毎に位相をずらして印加して前記プラズマディスプレイ
パネルを駆動する前記各ブロック用の駆動回路とを備
え、前記駆動回路のそれぞれは、少なくともインダクタ
とスイッチ素子とが直列接続された経路を介して所定の
容量に接続されており、前記所定の容量は、前記複数の
ブロックのいずれかの容量成分から放出されたエネルギ
ーを蓄積することを特徴とする。
【0045】
【発明の実施の形態】(実施の形態1) (プラズマディスプレイ装置10の構成)図1は、本実
施の形態1に係るプラズマディスプレイ装置10の構成
を模式的に示す図である。
【0046】本プラズマディスプレイ装置10のPDP
1は、既述の図6に示す構造のPDP101と同様の構
造のものを用いることができる。つまり、PDP1は、
表示ライン方向(第1方向)に沿って配置された、少な
くとも一方が誘電体(図6の誘電体層106又は106
Aに相当)で覆われた第1の電極(図6の第1電極10
4に相当。以下「X電極」と呼ぶ)及び第2の電極(図
6の第2電極105に相当。以下「Y電極」と呼ぶ)か
ら成る表示電極対を複数対備える。特に、PDP1で
は、複数の表示電極対は2つのブロックに分割されて、
このブロック毎に駆動される。なお、以下の説明では、
第1ブロックに属するX電極,Y電極をそれぞれ「第1
X電極」,「第1Y電極」と呼び、第2ブロックに属す
るX電極,Y電極をそれぞれ「第2X電極」,「第2Y
電極」と呼ぶ。
【0047】図1に示すように、PDP1はn本の第1
X電極X1i(参照符号「X1」に続く数字i(i:1
〜n)を以て区別し、以下「X電極X1i」とも呼ぶ)
が互いに平行に形成されている。このX電極X1iと互
いに対を成すn本の第1Y電極Y1i(表記方法につい
てはX電極X1iと同様とし、以下「Y電極Y1i」と
も呼ぶ)が、X電極X1iに隣接して且つ平行に形成さ
れている。つまり、X電極X1iとY電極Y1iとが第
1ブロックの表示電極対X1i,Y1iを成す。そし
て、X電極X1i又はY電極Y1iのそれぞれの一端
は、各電極X1i,Y1iに所定の信号(電位)を印加
するための駆動回路である第1X電極ドライバ回路3a
又は第1Y電極ドライバ回路4aに接続されている。な
お、n本のX電極X1i又はY電極Y1iのそれぞれを
総称して「(第1)X電極X1」又は「(第1)Y電極
Y1」とも呼び、表示電極対X1i,Y1iを総称して
「(第1)表示電極対X1,Y1」とも呼ぶ。
【0048】他方、第2ブロックに関しては、第2ブロ
ックの表示電極対X2j,Y2j(参照符号「X2」,
「Y2」に続く数字j(j:1〜n)を以て区別する)
を成すn本の第2X電極X2j(以下「X電極X2j」
とも呼ぶ)とn本の第2Y電極Y2j(以下「Y電極Y
2j」とも呼ぶ)とが互いに平行に形成されている。そ
して、X電極X2j又はY電極Y2jのそれぞれの一端
は、各電極X2j,Y2jに所定の信号(電圧)を印加
するための第2X電極ドライバ回路3b又は第2Y電極
ドライバ回路4bに接続されている。なお、n本のX電
極X2j又はY電極Y2jのそれぞれを総称して「(第
2)X電極X2」,「(第2)Y電極Y2」とも呼び、
表示電極対X2j,Y2jを総称して「(第2)表示電
極対X2,Y2」とも呼ぶ。
【0049】特に、本PDP1では、図1に示すよう
に、表示電極対X1i,Y1iと表示電極対X2j,Y
2jとは交互に隣接して配置されている。
【0050】そして、表示電極対X1,Y1及び表示電
極対X2,Y2の配設方向に直交する方向(第2方向)
に沿って互いに平行に列電極W1〜Wm(以下、総称し
て「W電極」とも呼ぶ)が順次に形成されており、W電
極の各一端は列電極ドライバ回路5に接続されている。
【0051】次に、より具体的な駆動回路の構成を示す
図2を用いて、図1の本プラズマディスプレイ装置10
の基本的な回路構成を説明する。
【0052】まず、図2においては、(1)PDPの各
放電セルは容量性負荷であること、(2)PDPは2つ
のブロックに分割されている(図1参照)ことに鑑み
て、PDP1の互いに隣接しあう任意の放電セルを、第
1ブロックに属する一方の放電セルに係る容量成分CP
1と、第2ブロックに属する他方の放電セルに係る容量
成分CP2として模擬的に図示している。
【0053】そして、図2に示すように、容量成分CP
1、即ちPDP1のX電極X1の上記一端は、ドレイン
端子が供給電源Vs(Vs:サステイン電圧)に接続さ
れたn型MOSFET11のソース端子に接続されてお
り、当該ソース端子はn型MOSFET12のドレイン
端子に接続されており、n型MOSFET12のソース
端子は接地されている。なお、両MOSFET11,1
2のそれぞれに並列接続された既成ダイオードをも含め
て、以降、FETと呼び、他の後述するMOSFETに
ついても同様とする。
【0054】かかるFET11,12は、第1X電極ド
ライバ回路3a(図1参照)の一部(維持放電時に表示
放電電流が流れるメインラインを成す)を構成し、各F
ET11,12のゲート端子に印加される駆動信号(ゲ
ート電圧)によってX電極X1の電位を電源電位Vsあ
るいは接地電位に保持(クランプ)するためのクランプ
スイッチ素子として動作する。なお、かかる構成のクラ
ンプスイッチ素子を、それに含まれるFETの参照符号
を用いて「クランプスイッチ素子11,12」のように
呼ぶ。
【0055】他方、Y電極Y1の上記一端は、第1Y電
極ドライバ回路4a(図1参照)内に設けられた、FE
T13,14を含むクランプスイッチ素子13,14に
接続されている。
【0056】かかる接続形態は、容量成分CP2即ちP
DP1のX電極X2及びY電極Y2についても同様であ
り、X電極X2の上記一端はFET17,18を含むク
ランプスイッチ素子17,18に接続されており、Y電
極Y2の上記一端はFET19,20を含むクランプス
イッチ素子19,20に接続されている。クランプスイ
ッチ素子17,18又はクランプスイッチ素子19,2
0はぞれぞれ、図1中の第2X電極ドライバ回路3b,
第2Y電極ドライバ回路4bの一部を成す。
【0057】さて、図2中の破線で囲んだ部分の回路2
が、本プラズマディスプレイ装置10の特徴である無効
電力回収回路2である。以下、無効電力回収回路2を
「回収回路2」とも呼ぶ。
【0058】図2に示すように、回収回路2において、
X電極X1の上記一端はFET15のドレイン端子に接
続され、FET15のソース端子はコイル(インダク
タ)41の一端と接続され、コイル41の他端は逆方向
電流阻止のためのダイオードのアノードに接続され、当
該ダイオードのカソードはX電極X2の上記一端に接続
されている。このFET15はX電極X1,X2間の導
通状態の経路の形成(導通)/解消(非導通)を切り替
えるスイッチ素子15(当該スイッチ素子の表記方法は
上記のクランプスイッチ素子11,12と同様とする)
として動作する。同様に、Y電極Y1,Y2同士もま
た、FET21(スイッチ素子21)とコイル43と逆
方向電流阻止用のダイオードとを介して接続されてい
る。
【0059】更に、X電極X2の上記一端にコイル42
の一端が接続され、コイル42の他端はFET16のド
レイン端子に接続され、FET16のソース端子は逆方
向電流阻止用のダイオードのアノードに接続され、当該
ダイオードのカソードはY電極Y1の上記一端に接続さ
れている。このFET16はX電極X2とY電極Y1と
の間の経路の導通状態の形成(導通)/解消(非導通)
を切り替えるスイッチ素子16として動作する。同様
に、Y電極Y2とX電極X1もまた、コイル44とFE
T22(スイッチ素子22)と逆方向電流阻止用のダイ
オードとを介して接続されている。
【0060】(プラズマディスプレイ装置10の駆動方
法)次に、図2を参照しつつ、図3に示す維持放電期間
(1サブフィールド)中の各パルスの電圧波形のタイミ
ングチャートに従って、PDP1の駆動方法を説明す
る。なお、図3中の電位V11〜V22はそれぞれFE
T11〜FET22の各ゲート端子に印加される駆動信
号電圧を示す。また、同図3中の電位VCP1,VCP
2はそれぞれPDP1の第1,第2のブロックに係る容
量成分CP1,CP2の両端の電圧、詳細にはそれぞれ
Y電極Y1,Y電極Y2の電位を基準としたときのX電
極X1,X電極X2の電位を示す。
【0061】なお、タイミングA以前においては、FE
T11,FET14,FET18,FET20のゲート
端子には所定の信号電圧が印加されて各FET11,1
4,18,20はON状態にあり、他のFETはOFF
状態にあるとする。この時、X電極X1はFET11を
介して供給電源Vsに接続され、Y電極Y1はFET1
4を介して接地されているので、電位VCP1=Vsで
ある。他方、X電極X2,Y電極Y2はそれぞれFET
18,FET20を介して接地されているので、電位V
CP2=0(接地電位)である。
【0062】なお、以下の第1期間ないし第4期間は本
駆動方法の理解を助けるために区切った期間であり、本
駆動方法はかかる期間の概念にとらわれるものではな
い。
【0063】(第1期間:タイミングA〜タイミング
C)さて、タイミングAにおいて、FET11及びFE
T18をOFFにした後にFET15をONにして、高
電位VsにあるX電極X1と接地電位(低電位)にある
X電極X2との間にコイル41を介する経路の導通状態
を形成する。これにより、容量成分CP1に貯えられて
いたエネルギー(即ち、X電極X1に充電されていた電
荷)が当該経路(LC共振回路)を介して容量成分CP
2(即ち、X電極X2)に向かって放出される。従っ
て、図3に示すように、本タイミングAにおいて、電位
VCP1は電位Vsから下降し始め、逆に、電位VCP
2は接地電位から上昇し始める。
【0064】そして、このエネルギー放出の途中におい
て電位VCP2(の絶対値)がおよそ最大値である電位
Vsに達したタイミングBで、FET17をONにす
る。これによって、上記のエネルギー放出に加えて、F
ET17を介して電位VCP2を電位Vsに充電し、保
持(クランプ)する(電位VCP2=Vs)。
【0065】この表示電極対X2,Y2間が電位Vsに
クランプされている期間中に外部印加電圧主体の放電が
起こり、PDP1の第2ブロックが発光する。
【0066】その後、タイミングCにおいて、FET1
5をOFFに制御することでX電極X1とX電極X2と
の間の上記経路の導通を非導通状態に制御(これを上記
経路の「解消」と称す)した後に、FET12をONに
することでX電極X1を接地電位にクランプする(電位
VCP1=0)。
【0067】(第2期間:タイミングD〜タイミング
G)そして、タイミングDでFET14をOFFにした
後に、引き続くタイミングEにおいて、FET17をO
FFにし、FET16をONにして、高電位Vsにある
X電極X2と接地電位(低電位)にあるY電極Y1との
間にコイル42を介する経路の導通状態を形成する。こ
れにより、容量成分CP2に貯えられていたエネルギー
(即ち、X電極X2に充電されていた電荷)が当該経路
(LC共振回路)を介して容量成分CP1(即ち、Y電
極Y1)に向かって放出される。このエネルギー放出に
よって、電位VCP2は電位Vsから下降し始め、電位
VCP1は、Y電極Y1の電位がX電極X1の電位より
も高くなるのに伴って、接地電位から下降し始める。
【0068】そして、上記のタイミングBと同様に、こ
のエネルギー放出の途中において電位VCP1の絶対値
がおよそ最大値である電位Vsに達したタイミングF
(即ち、Y電極Y2の電位が電位Vsに達したタイミン
グ)で、FET13をONにする。これによって、上記
のエネルギー放出に加えて、FET13を介してY電極
Y1の電位を電位Vsに充電し、クランプする(電位V
CP2=−Vs)。
【0069】このクランプされた期間中に表示電極対X
1,Y1間で外部印加電圧主体の放電が起こり、PDP
1の第1ブロックが発光する。
【0070】その後、タイミングGにおいて、FET1
6をOFFに制御することでX電極X2とY電極Y1と
の間の上記経路の導通を解消した後に、FET18をO
NにすることでX電極X2を接地電位にクランプする
(電位VCP2=0)。
【0071】(第3期間:タイミングH〜タイミング
K)そして、タイミングHでFET20をOFFにした
後に、引き続くタイミングIにおいて、FET13をO
FFにした後にFET21をONにして、高電位Vsに
あるY電極Y1と接地電位(低電位)にあるY電極Y2
との間にコイル43を介する経路の導通状態を形成す
る。これにより、容量成分CP1に貯えられていたエネ
ルギー(即ち、Y電極Y1に充電されていた電荷)が当
該経路(LC共振回路)を介して容量成分CP2(即
ち、Y電極Y2)に向かって放出される。このエネルギ
ー放出によって、Y電極Y1の電位は電位Vsから下降
し始め(従って、電位VCP1は電位−Vsから上昇し
始め)、電位VCP2は、Y電極Y2の電位がX電極X
2の電位よりも高くなるのに伴って、接地電位から下降
し始める。このように、本第3期間では、PDP1の第
2ブロックに対して上記の第1期間とは逆位相の駆動電
圧を印加することになる。
【0072】そして、このエネルギー放出の途中におい
て電位VCP2の絶対値がおよそ最大値である電位Vs
に達したタイミングJ(即ち、Y電極Y2の電位が電位
Vsに達したタイミング)で、FET19をONにす
る。これによって、上記のエネルギー放出に加えて、F
ET19を介してY電極Y2の電位を電位Vsに充電
し、クランプする(電位VCP2=−Vs)。
【0073】このクランプされた期間中に表示電極対X
2,Y2間で外部印加電圧主体の放電が起こり、PDP
1の第2ブロックが発光する。
【0074】その後、タイミングKにおいて、FET2
1をOFFに制御することでY電極Y1,Y2間の上記
経路の導通状態を解消した後に、FET14をONにす
ることでY電極Y1を接地電位にクランプする(電位V
CP1=0)。
【0075】(第4期間:タイミングL〜タイミング
O)そして、タイミングLでFET12をOFFにした
後に、引き続くタイミングMにおいて、FET19をO
FFにした後にFET22をONにして、高電位Vsに
あるY電極Y2と接地電位(低電位)にあるX電極X1
との間にコイル44を介する経路を形成する。これによ
り、容量成分CP2に貯えられていたエネルギー(即
ち、Y電極Y2に充電されていた電荷)が当該経路(L
C共振回路)を介して容量成分CP1(即ち、X電極X
1)に向かって放出される。このエネルギー放出によっ
て、Y電極Y2の電位は電位Vsから下降し始め(従っ
て、電位VCP2は電位−Vsから上昇し始め)、電位
VCP1は接地電位から上昇し始める。このように、本
第4期間では、PDP1の第1ブロックに対して上記の
第2期間とは逆位相の駆動電圧を印加することになる。
【0076】そして、このエネルギー放出の途中におい
て、電位VCP1(の絶対値)がおよそ最大値である電
位Vsに達したタイミングNで、FET11をONにす
る。これによって、上記のエネルギー放出に加えて、F
ET11を介してX電極X1の電位を電源電圧Vsに充
電し、クランプする(電位VCP1=Vs)。
【0077】このクランプされた期間中に表示電極対X
1,Y1間に外部印加電圧主体の放電が起こり、PDP
1の第1ブロックが発光する。
【0078】その後、タイミングOにおいて、FET2
2をOFFに制御することでY電極Y2とX電極X1と
の間の上記経路の導通状態を解消した後に、FET20
をONにすることでY電極Y2を接地電位にクランプす
る(電位VCP2=0)。
【0079】本タイミングOに引き続くタイミングAA
は上記のタイミングAに相当するので、以上のタイミン
グA〜タイミングOを繰り返すことによって、維持放電
期間中のガス放電を繰り返し発生させ、PDP1の画像
表示発光を行う。
【0080】(壁電荷主体の放電を併用する駆動方法)
上述の駆動方法は印加パルスの立上がり時での外部印加
電圧主体の放電を用いるものであるが、本プラズマディ
スプレイ装置10によれば、印加パルスの立下がり時に
おいて壁電荷主体の放電をも利用する駆動方法が可能で
ある。
【0081】この点に関して、図7に示す従来の並列共
振型の無効電力回収回路202では、コイル208にエ
ネルギーを吸収した後に直ちにPDP201の容量成分
CPへ当該エネルギーを放出するので、たとえ壁電荷主
体の放電を起こしうる程度の駆動電圧のパルスを印加す
る場合であっても、壁電荷主体の放電が生じる前あるい
は壁電荷主体の放電が生じた直後に次の外部印加電圧主
体の放電が起こってしまう。従って、かかる場合には壁
電荷主体の放電が起こったとしても、微弱な放電しか得
られない。
【0082】これに対して、本プラズマディスプレイ装
置10では、図3中の電位VCP1,電位VCP2の電
位変化に示すように、第1ブロックの表示電極対X1,
Y1又は第2ブロックの表示電極対X2,Y2に印加す
るパルス電圧(駆動電圧)のそれぞれに休止期間を有す
る。例えば電位VCP1の休止期間は、図3中のタイミ
ングB〜タイミングE,タイミングJ〜タイミングMで
ある。従って、本プラズマディスプレイ装置10によれ
ば、印加パルスの立下がり時、例えば電位VCP1のタ
イミングA〜タイミングB,タイミングI〜タイミング
Jにおいて、十分な大きさの壁電荷主体の放電を起こす
ことが可能であり、(i)壁電荷主体の放電を併用する
駆動方法での既述の効果(a)〜(h)を得ることがで
きる。
【0083】なお、壁電荷主体の放電自身にも放電遅れ
が存在するので、印加パルスの間隔はある程度広い方が
好ましいが、本プラズマディスプレイ装置10では各F
ETの動作タイミングを適切に設計することで、かかる
要請にも十分に応え得る。
【0084】(効果)以上の構成及び駆動方法を有する
プラズマディスプレイ装置10によれば、(ii)第1
又は第2ブロックの内の一方のブロックに属する、一の
表示電極対間の容量成分CP1又はCP2に蓄積された
エネルギーを、他方のブロックの隣接する表示電極対間
の容量成分(CP1又はCP2)への充電に利用する
(無効電力の回収)ので(しかも、それが交互に行われ
る)、プラズマディスプレイ装置10の無効電力回収回
路を確実にを実現することができる。従って、本発明に
よれば、プラズマディスプレイ装置の省電力化を推進し
て、より一層の放電(発光)効率の高効率化を図ること
ができる。
【0085】更に、(iii)上記の一方のブロックの
容量成分CP1又はCP2に充電されたエネルギーをイ
ンダクタ41,42,43,44を介して、他方のブロ
ックの表示電極対間の容量成分CP2又はCP1に蓄積
(充電)するので、上述のエネルギーの蓄積のために新
たな容量成分をPDPの外部回路内に及びPDP本体内
部に別途に設けることを全く要しない。従って、(i
v)従来の無効電力回収回路202,302(図7、図
8参照)を単純に各ブロック毎に設けたプラズマディス
プレイ装置と比較して、大幅に部品点数や配置スペース
を少なくすることができる。即ち、プラズマディスプレ
イ装置10によれば、低コストな無効電力回収回路が実
現できる。
【0086】そして、(v)図3中の電位VCP1,電
位VCP2の電位変化に示すように、PDP1の第1ブ
ロックの表示電極対X1,Y1又は第2ブロックの表示
電極対X2,Y2のそれぞれに、交互に極性が変わるパ
ルス電圧(駆動電圧)を印加し、且つ、両ブロック毎で
のパルス電圧の位相をずらして印加しているので、既述
の先行技術と同様の効果を得ることができる。
【0087】加えて、本プラズマディスプレイ装置10
によれば、第1ブロックの表示電極対X1,Y1と第2
ブロックの表示電極対X2,Y2とが交互に隣接して配
置されている(即ち、同一のブロックの表示電極対が隣
接しない)ので、(vi)先行技術に係るプラズマデ
ィスプレイ装置(図9参照)のように上下に分割された
PDPを有するプラズマディスプレイ装置と比較して、
各ブロック間の境界で発生する輝度差に起因した表示品
質の低下を低減することができ、PDPの表示に対する
視認性を向上することができる。しかも、PDPの一部
において集中的な点灯を必要とする画像表示の場合であ
っても、負荷を全体に割り振ることができるので、回路
素子の特性のばらつきに起因する各ブロックの輝度差を
低減することができる。
【0088】また、(vii)かかる表示電極対の配置
であっても、隣接する各ブロックの表示電極対間の電位
差は最大でも電位Vsとしかなり得ず、従来のPDPの
隣接する表示電極対間の電位差と同様であるので、隣接
する各ブロックの表示電極対間での誤放電は生じ得な
い。
【0089】更に、各駆動回路において複数のFETを
並列に接続して使用する場合に、従来のプラズマディス
プレイ装置では各FETから表示領域までの間に存在
(寄生)する各インダクタのインダクタンスがFET毎
に異なるので、各FETがパラレルに動作せず、PDP
を部分的に点灯させた時に高インダクタンス領域では駆
動電圧のマージンの減少や輝度の低下等が生じる場合が
あった。これに対して、(viii)上記の表示電極対
の配置によれば、各FETからの表示領域までのインダ
クタンスを均等化することができ、上記のマージンや輝
度の低下を改善することができる。
【0090】更に、(ix)上記の表示電極対の配置な
いしはPDP1の分割形態によれば、同一方向に流れる
電流の間隔、即ち、同一ブロックの表示電極対同士の間
隔が従来のPDPの2倍になるので、PDPの外部への
不要な放射ノイズを低減することができ、電磁波障害
(EMI)の防止にも寄与する。特に、上記のタイミン
グA〜タイミングB,タイミングI〜タイミングJでの
充放電電流は互いに逆位相であるので、隣接する表示電
極対間で放射界が打ち消され、不要な放射ノイズをより
軽減することができる。
【0091】(実施の形態2)次に、実施の形態2に係
るプラズマディスプレイ装置ないしはPDPの駆動方法
について説明する。本プラズマディスプレイ装置のX及
びY電極のドライバ回路には、従来の直列共振型の無効
電力回収回路302(図8参照)に相当する無効電力回
収回路が接続されており、当該回収回路の構成並びにP
DPの駆動方法を中心に述べる。なお、本プラズマディ
スプレイ装置は、基本的には図1に示すプラズマディス
プレイ装置10の構成を用いることができるので、以下
の説明におてい同図1中の構成要素については同一の符
号を以て表記する。
【0092】図4は本実施の形態2に係るプラズマディ
スプレイ装置50の駆動回路、特に無効電力回収回路5
2の構成を示す図である。
【0093】(プラズマディスプレイ装置50の構成)
図4は、PDP1に関しては実施の形態1に係る回路構
成(図2参照)と同様に、第1ブロックに属する、一の
放電セルに係る容量成分CP1と第2ブロックに属す
る、隣接する放電セルに係る容量成分CP2とに分割し
て模擬的に図示している。
【0094】そして、容量成分CP1の両端、即ち、P
DP1のX電極X1,Y電極Y1のそれぞれの一端は、
(n型MOS)FET61,62から成るクランプスイ
ッチ素子61,62又は(n型MOS)FET63,6
4から成るクランプスイッチ素子63,64に接続され
ている。なお、クランプスイッチ素子61,62又はク
ランプスイッチ素子63,64はそれぞれ、図1中の第
1X電極ドライバ回路3a又は第1Y電極ドライバ回路
4aの一部を構成している。
【0095】同様に、容量成分CP2の両端にも、図4
に示すように、(n型MOS)FET69,70から成
るクランプスイッチ素子69,70と(n型MOS)F
ET71,72から成るクランプスイッチ素子71,7
2とが接続されている。なお、クランプスイッチ素子6
9,70又はクランプスイッチ素子71,72はそれぞ
れ、図1中の第2X電極ドライバ回路3b又は第2Y電
極ドライバ回路4bの一部を構成している。そして、上
記4個のクランプスイッチ素子は各FETのゲート端子
に印加される駆動信号(ゲート電圧)によって制御さ
れ、それらに接続された各電極の電位を電源電位Vsあ
るいは接地電位に保持(クランプ)する。
【0096】更に、上記4個のクランプスイッチ素子を
介して、容量成分CP1,CP2(即ちPDP1)と図
4中の破線で囲んだ無効電力回収回路52とが接続され
ている。詳細には、X電極X1に関して、X電極X1と
クランプスイッチ素子61,62との接続点にはコイル
81の一端が接続され、コイル81の他端はFET66
のドレイン端子に接続され、FET66のソース端子は
逆方向電流阻止用ダイオードのアノードに接続され、当
該ダイオードのカソードは電力回収用コンデンサCk1
(以下、「回収コンデンサCk1」とも呼ぶ)の一端に
接続され、回収コンデンサCk1の他端は接地されてい
る。同時に、上記ダイオードのカソードは、別の逆方向
電流阻止用ダイオードのアノードに接続され、当該別の
ダイオードのカソードはFET65のドレイン端子に接
続され、FET65のソース端子はコイル81の上記他
端に接続されている。
【0097】上述のFET65,66及び2個の逆方向
電流阻止用ダイオードから成る閉回路(図4参照)は容
量成分CP1と回収コンデンサCk1とを結ぶ経路の途
中に設けられており、当該経路の形成(導通)/解消
(非導通)を切り替えるスイッチ素子(以下「スイッチ
素子65,66」のように呼ぶ)として動作する。
【0098】同様に、Y電極Y1とクランプスイッチ素
子63,64との接続点にはコイル82の一端が接続さ
れ、コイル82の他端は(n型MOS)FET67,6
8を有するスイッチ素子67,68を介して電力回収回
路コンデンサCk2の一端に接続され、回収コンデンサ
Ck2の他端は接地されている。
【0099】同様に、容量成分CP2に関しては、X電
極X2とクランプスイッチ素子69,70との接続点に
はコイル83の一端が接続され、コイル83の他端は
(n型MOS)FET73,74を有するスイッチ素子
73,74を介して回収コンデンサCk1の上記一端に
接続されている。Y電極Y2とクランプスイッチ素子7
1,72との接続点にはコイル84の一端が接続され、
コイル84の他端は(n型MOS)FET75,76を
有するスイッチ素子75,76を介して回収コンデンサ
Ck2の上記一端に接続されている。
【0100】(プラズマディスプレイ装置50の駆動方
法)次に、図4を参照しつつ、図5に示す維持放電期間
(1サブフィールド)中の各パルスの電圧波形のタイミ
ングチャートに従ってPDP1の駆動方法を説明する。
なお、図5中の電位V61〜V76のそれぞれはFET
61〜FET76の各ゲート端子に印加される駆動信号
電圧を示す。また、同図5中の電位VCP1,VCP2
はそれぞれPDP1の第1,第2の各ブロックの容量成
分CP1,CP2の両端の電圧、詳細には、それぞれY
電極Y1,Y電極Y2の電位を基準としたときのX電極
X1,X電極X2の電位を示す。また、同図5中の電位
VCk1,VCk2はそれぞれ回収コンデンサCk1,
Ck2の両端の電圧、詳細には、接地電位を基準とした
ときの各コンデンサCk1,Ck2の上記一端の電位を
示す。
【0101】まず、タイミングa以前においては、FE
T61,FET64,FET70,FET72の各ゲー
ト端子には所定の電圧が印加されてON状態にあり、他
のFETはOFF状態にあるとする。この時、X電極X
1はFET61を介して供給電源Vsに接続され、Y電
極Y1はFET64を介して接地されているので、電位
VCP1=Vsである。他方、X電極X2,Y電極Y2
はそれぞれFET70,FET72を介して接地されて
いるので、電位VCP2=0(接地電位)である。ま
た、電位VCk1=0,電位VCk2=Vsであるとす
る。
【0102】(第1期間:タイミングa〜タイミング
b)さて、タイミングaにおいて、FET61をOFF
にした後にFET66をONにして、高電位Vsにある
X電極X1と回収コンデンサCk1(所定の容量成分)
と間にコイル81を介する経路の導通状態を形成する。
これにより、容量成分CP1に貯えられていたエネルギ
ー(即ち、X電極X1に充電されていた電荷)が当該経
路(LC共振回路)を介して回収コンデンサCk1に向
かって放出される。従って、図5に示すように、本タイ
ミングaでは電位VCP1は電位Vsから下降し始め、
逆に、電位VCk1は接地電位から上昇し始める。
【0103】そして、このエネルギー放出の途中におい
て電位VCk1(の絶対値)がおよそ最大値である電位
Vsに達したタイミングbで、FET66をOFFにし
て、回収コンデンサCk1とX電極X1との間の当該経
路の導通状態を解消(非導通)する。FET66のOF
Fの後に、FET62をONにしてX電極X1の電位を
接地電位に保持(クランプ)する(電位VCP1=
0)。
【0104】(第2期間:タイミングc〜タイミング
e)次に、タイミングcにおいて、FET70をOFF
にした後にFET73をONにして、回収コンデンサC
k1と接地電位(低電位)にある第2ブロックのX電極
X2との間にコイル83を介する(電荷放電のための)
経路を形成する。これにより、回収コンデンサCk1に
貯えられていたエネルギーが当該経路(LC共振回路)
を介して容量成分CP2に向かって放出される。従っ
て、本タイミングcでは、電位VCP2が接地電位から
上昇し始め、逆に、電位VCk1は電位Vsから下降し
始める。
【0105】そして、回収コンデンサCk1からのエネ
ルギー放出の途中において電位VCP2(の絶対値)が
およそ最大値である電位Vsに達したタイミングdで、
FET73をOFFにして、回収コンデンサCk1とX
電極X2との間の当該経路の導通状態を非導通状態に制
御(上記経路の解消)する。同時に、FET69をON
にしてX電極X2の電位を電源電位Vsにクランプする
(電位VCP2=Vs)。
【0106】このクランプ期間中に表示電極対X2,Y
2間で外部印加電圧主体の放電が起こり、PDP1の第
2ブロックが発光する。
【0107】他方、同タイミングdにおいて、FET6
4をOFFにした後にFET67をONにして、回収コ
ンデンサCk2と接地電位(低電位)にあるY電極Y1
との間にコイル82を介する(電荷放電)経路を形成す
る。これにより、回収コンデンサCk2に貯えられてい
たエネルギーが当該経路(LC共振回路)を介して容量
成分CP1に向かって放出される。従って、本タイミン
グdでは、電位VCk2が電位Vsから下降し始め、電
位VCP1は、Y電極Y1の電位がX電極X1よりも高
くなるのに伴って、接地電位から下降し始める。
【0108】そして、回収コンデンサCk2からのエネ
ルギー放出の途中において、電位VCP1の絶対値がお
よそ最大値である電位Vs(即ち、Y電極Y1の電位が
電位Vs)に達したタイミングeで、FET67をOF
Fに制御することにより回収コンデンサCk2とY電極
Y2との間の当該(電荷放電)経路の導通状態を解消す
る。同時に、FET63をONにしてY電極Y2の電位
を電源電位Vsにクランプする(電位VCP1=−V
s)。
【0109】このクランプ期間中に表示電極X1,Y1
間で外部印加電圧主体の放電が起こり、PDP1の第1
ブロックが発光する。
【0110】特に、本プラズマディスプレイ装置50で
は、既述の効果(v)〜(ix)を確実に発揮させるた
めに、本第2期間における第1ブロックでの放電のタイ
ミングは第2ブロックでの放電が終了するタイミング以
降に設定している。
【0111】(第3期間:タイミングf〜タイミング
h)次に、タイミングfにおいて、FET69をOFF
にした後にFET74をONにして、回収コンデンサC
k1と高電位Vsにある第2ブロックのX電極X2との
間にコイル83を介する(電荷放電)経路ないしはエネ
ルギーを放出する経路を形成する。これにより、容量成
分CP2に貯えられていたエネルギーが当該経路(LC
共振回路)を介して回収コンデンサCk1に向かって放
出される。従って、本タイミングfでは、電位VCP2
が電位Vsから下降し始め、逆に、電位VCk1は接地
電位から上昇し始める。
【0112】そして、容量成分CP2からのエネルギー
放出の途中において電位VCk1(の絶対値)がおよそ
最大値である電位Vsに達したタイミングgで、FET
74をOFFに制御することによりX電極X2と回収コ
ンデンサCk1との間の当該経路の導通状態を解消す
る。同時に、FET70をONにしてX電極X2の電位
を接地電位にクランプする(電位VCP2=0)。
【0113】他方、同タイミングgにおいて、FET6
3をOFFにした後にFET68をONにして、高電位
VsにあるY電極Y1と回収コンデンサCk2との間に
コイル82を介する(電荷放電)経路の導通状態を形成
する。これにより、容量成分CP1に貯えられていたエ
ネルギーが当該経路(LC共振回路)を介して回収コン
デンサCk2に向かって放出される。従って、本タイミ
ングgでは、電位VCk2が接地電位から上昇し始め、
電位VCP1は、Y電極Y1の電位が接地電位へ下降し
始めるのに伴って電位−Vsから上昇し始める。
【0114】そして、容量成分CP1からのエネルギー
放出の途中において電位VCk2(の絶対値)がおよそ
最大値である電位Vsに達したタイミングhで、FET
68をOFFにすることにより、Y電極Y2と回収コン
デンサCk2との間の当該経路の導通状態を解消する。
同時に、FET64をONにしてY電極Y1の電位を接
地電位にクランプする(電位VCP1=0)。
【0115】(第4期間:タイミングi〜タイミング
k)次に、タイミングiにおいて、FET72をOFF
にした後にFET75をONに制御して、回収コンデン
サCk2と接地電位(低電位)にあるY電極Y2との間
にコイル84を介する経路の導通状態を形成する。これ
により、回収コンデンサCk2に貯えられていたエネル
ギーが当該経路(LC共振回路)を介して容量成分CP
2に向かって放出される。従って、本タイミングiで
は、電位VCk2は電位Vsから下降し始め、電位VC
P2は、Y電極Y2の電位がX電極X2よりも高くなる
のに伴って、接地電位から下降し始める。
【0116】そして、回収コンデンサCk2からのエネ
ルギー放出の途中において、電位VCP2の絶対値がお
よそ最大値である電位Vs(即ち、Y電極Y2の電位が
電位Vs)に達したタイミングjで、FET75をOF
Fに制御して、回収コンデンサCk2とY電極Y2との
間の当該経路の導通状態を解消する。同時に、FET7
1をONにしてY電極Y2の電位を電源電位Vsにクラ
ンプする(電位VCP2=−Vs)。
【0117】このクランプ期間中に、表示電極X2,Y
2間で外部印加電圧主体の放電が起こり、PDP1の第
2ブロックが発光する。
【0118】他方、同タイミングjにおいて、FET6
2をOFFにした後にFET65をONにして、回収コ
ンデンサCk1と接地電位(低電位)にあるX電極X1
との間にコイル81を介する経路の導通状態を形成す
る。これにより、回収コンデンサCk1に貯えられてい
たエネルギーが当該経路(LC共振回路)を介して容量
成分CP1に向かって放出される。従って、本タイミン
グjでは、電位VCk1は電位Vsから下降し始め、電
位VCP1は接地電位から上昇し始める。
【0119】そして、回収コンデンサCk1からのエネ
ルギー放出の途中において、電位VCP1(の絶対値)
がおよそ最大値である電位Vsに達したタイミングk
で、FET65をOFFにすることにより回収コンデン
サCk1とX電極X1との間の当該経路の導通状態を解
消する。同時に、FET61をONにしてX電極X1の
電位を電源電位Vsにクランプする(電位VCP1=V
s)。
【0120】このクランプ期間中に表示電極X1,Y1
間で外部印加電圧主体の放電が起こり、PDP1の第1
ブロックが発光する。
【0121】特に、上記第2期間と同様に、本第4期間
における第1ブロックでの放電のタイミングは第2ブロ
ックでの放電が終了するタイミング以降に設定してい
る。
【0122】(第5期間:タイミングl〜タイミングa
a)次に、タイミングlにおいて、FET71をOFF
にした後にFET76をONにして、高電位Vsにある
Y電極Y2と回収コンデンサCk2との間にコイル84
を介する経路の導通状態を形成する。これにより、容量
成分CP2に貯えられていたエネルギーが当該経路(L
C共振回路)を介して回収コンデンサCk2に向かって
放出される。従って、本タイミングlでは、電位VCk
2が接地電位から上昇し始め、電位VCP2は、Y電極
Y2の電位が電位Vsから下降し始めるに伴って、電位
−Vsから上昇し始める。
【0123】そして、容量成分CP2からのエネルギー
放出の途中において電位VCk2(の絶対値)がおよそ
最大値である電位Vsに達したタイミングaaで、FE
T76をOFFにして、Y電極Y2と回収コンデンサC
k2との間の当該経路の導通状態を解消する。同時に、
FET72をONにしてY電極Y2の電位を接地電位に
クランプする(電位VCP2=0)。
【0124】他方、同タイミングaaにおいて、FET
61をOFFにした後にFET66をONに制御して、
高電位VsにあるX電極X1と回収コンデンサCk1と
の間にコイル81を介する経路の導通状態を形成する。
これにより、容量成分CP1に貯えられていたエネルギ
ーが当該経路(LC共振回路)を介して回収コンデンサ
Ck1に向かって放出される。従って、本タイミングa
aでは、電位VCP1は電位Vsから下降し始め、電位
VCk1は接地電位から上昇し始める。
【0125】上記タイミングaaは既述のタイミングa
に相当するので、以上のタイミングa〜タイミングlを
繰り返すことによって、維持放電期間中のガス放電を繰
り返し発生させ、PDP1の画像表示発光を行う。
【0126】なお、上記第1期間ないし第5期間は上述
の説明の理解を助けるために区切った期間であり、本駆
動方法はかかる期間の概念にとらわれるものではない。
例えば、両容量成分CP1,CP2の電位VCP1,V
CP2が共に接地電位にあるタイミングcを維持放電期
間の時刻の原点としても良い。
【0127】更に、上述の駆動方法は印加パルスの立上
がり時での外部印加電圧主体の放電を用いるものである
が、勿論、印加パルスの立下がり時において壁電荷主体
の放電をも利用する駆動方法も可能である。即ち、印加
パルスの立下がり時、例えば電位VCP1のタイミング
a〜タイミングb,タイミングg〜タイミングhにおい
て、壁電荷主体の放電を併用する駆動方法が可能であ
り、既述の同駆動方法の効果(a)〜(h)を得ること
ができる。
【0128】更に、本実施の形態2に係るプラズマディ
スプレイ装置50によれば、既述の効果(i)〜(i
x)と同様の効果を得ることができる。
【0129】なお、実施の形態1,2に係るPDPの表
示電極対の配置は、図9に示すような各表示電極対の配
置であっても構わない。但し、上述の効果(v)〜(i
x)を十分に発揮させるためには、上述の実施の形態
1,2に係るPDPのように各ブロックの表示電極対を
交互に配置する形態(図1参照)が好ましい。
【0130】以上の実施の形態1,2に係るプラズマデ
ィスプレイ装置の説明において、2つのブロックに分割
されたPDPを有する場合を述べたが、実施の形態1あ
るいは実施の形態2に係る技術的思想はかかる場合に限
られるものではなく、更に多くのブロックに分割された
PDPに対しても適用でき、既述の効果(i)〜(i
x)を奏することは言うまでもない。
【0131】
【発明の効果】(1)請求項1に係る発明によれば、一
のブロックの表示電極対間の容量成分に蓄積されたエネ
ルギーを、他のブロックの表示電極対間の容量成分の充
電に利用し(無効電力の回収)、しかも、それが複数の
ブロック間で順次に行われるので、プラズマディスプレ
イ装置10の無効電力回収回路を確実に実現することが
できる。従って、本発明によれば、プラズマディスプレ
イ装置の省電力化を推進して、より一層の放電(発光)
効率の高効率化を図ることができる。
【0132】また、各ブロック毎でのパルス電圧の位相
をずらして印加するので、先行技術と同様の効果を得
ることができる。
【0133】(2)請求項2に係る発明によれば、上記
(1)と同様の効果を得ることができる。
【0134】(3)請求項3に係る発明によれば、所定
の容量成分とは他のブロックの内の一のブロックの表示
電極対間の容量成分であるので、上記のエネルギーの蓄
積のために新たな容量成分をPDPの外部回路内に及び
PDP本体内部に別途に設けることを全く要しない。従
って、かかる駆動方法により駆動されるプラズマディス
プレイ装置では、従来の無効電力回収回路を単純に各ブ
ロック毎に設けたプラズマディスプレイ装置と比較し
て、大幅に部品点数や配置スペースを削減することがで
きる。即ち、本駆動方法を用いることにより、無効電力
回収回路ないしはプラズマディスプレイ装置の低コスト
化を図ることができる。
【0135】(4)請求項4に係る発明によれば、各ブ
ロックに共通な所定の容量成分を介して上記のエネルギ
ーの蓄積(充電)/放出を行うので、本駆動方法により
駆動されるプラズマディスプレイ装置は、従来の無効電
力回収回路を単純に各ブロック毎に設けたプラズマディ
スプレイ装置と比較して、大幅に部品点数や配置スペー
スを削減することができる。即ち、本駆動方法を用いる
ことにより、無効電力回収回路ないしはプラズマディス
プレイ装置の低コスト化を図ることができる。
【0136】(5)請求項5に係る発明によれば、表示
電極対に印加されるパルス電圧は、外部印加電圧主体の
放電及び壁電荷主体の放電を起こしうる電圧であるの
で、1回あたりの放電の電流密度を下げることができ、
放電効率ないしは発光効率が向上でき、ピーク電流値
(瞬時電流)の低減が可能である。
【0137】更に、ピーク電流値の低減に伴って、駆動
回路やパネルに存在する抵抗成分による、PDPの駆動
時における電力損失を減少することができる。加えて、
プラズマディスプレイ装置内のインダクタンスや抵抗成
分による電圧降下(電圧ドロップ)が低減されるので、
印加電圧のマージンを拡大することができる。
【0138】更に、本発明によれば、壁電荷主体の放電
に引き続く外部印加電圧主体の放電時での各セルの発光
強度をそろえることができるので、パネルの面内輝度の
ばらつき(表示のムラ)を有効に抑制・除去することが
できる。
【0139】(6)請求項6に係る発明によれば、上記
(1)乃至(5)のそれぞれの効果を有するプラズマデ
ィスプレイ装置を得ることができる。
【0140】(7)請求項7に係る発明によれば、一の
ブロックの表示電極対と他のブロックの内の一のブロッ
クの表示電極対とが隣接して配置されているので、同一
のブロックに属する表示電極対が隣接しない。従って、
先行技術に係るPDPのように上下に分割したPDP
を有するプラズマディスプレイ装置と比較して、各ブロ
ック間の境界で発生する輝度差に起因した表示品質の低
下を低減することができ、PDPの表示画面の視認性を
向上することができる。しかも、PDPの一部分に集中
的な点灯を必要とする画像表示の場合であっても、負荷
をPDPの全体に割り振ることができるので、回路素子
の特性のばらつきに起因する輝度差を低減することがで
きる。
【0141】更に、本発明によれば、各ブロックの駆動
回路において複数のFETを並列に接続して使用する場
合に、PDPが複数のブロックに分割することなく駆動
される従来のプラズマディスプレイ装置と比較して、各
FETからの表示領域までのインダクタンスを均等化す
ることができ、印加電圧のマージンや輝度の低下を改善
することができる。
【0142】更に、本発明によれば、同一方向に流れる
電流の間隔、即ち、同一ブロックの表示電極対の間隔が
従来のPDPよりも大きくなるので、PDPの外部への
不要な放射ノイズを低減することができ、電磁波障害
(EMI)の防止にも寄与する。
【0143】(8)請求項8に係る発明によれば、上記
(6)と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係るプラズマディスプレイパ
ネル装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1に係るプラズマディスプレイ装
置の無効電力回収回路の構成を説明するための図であ
る。
【図3】 実施の形態1に係るプラズマディスプレイ装
置の駆動波形を示すタイミングチャートである。
【図4】 実施の形態2に係るプラズマディスプレイ装
置の無効電力回収回路の構成を説明するための図であ
る。
【図5】 実施の形態2に係るプラズマディスプレイ装
置の駆動波形を示すタイミングチャートである。
【図6】 従来の交流面放電型プラズマディスプレイパ
ネルの構造を示す斜視図である。
【図7】 従来のプラズマディスプレイ装置に係る並列
共振型の無効電力回収回路の構成を説明するための図で
ある。
【図8】 従来のプラズマディスプレイ装置に係る直列
共振型の無効電力回収回路の構成を説明するための図で
ある。
【図9】 先行技術に係るプラズマディスプレイ装置の
全体構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 プラズマディスプレイパネル、2,52 無効電力
回収回路、3a 第1X電極ドライバ回路、3b 第2
X電極ドライバ回路、4a 第1Y電極ドライバ回路、
4b 第2Y電極ドライバ回路、10,50 プラズマ
ディスプレイ装置、15,16,21,22,65〜6
8,73〜76 スイッチ素子(n型MOSFET)、
41〜44,81〜84 インダクタ(コイル)、CP
1,CP2 プラズマディスプレイパネルの容量成分
(所定の容量成分)、Ck1,Ck2 電力回収コンデ
ンサ(所定の容量成分)、Vs 電源電位(高電位)、
X11〜X1n,X21〜X2n,X1,X2 第1の
電極(X電極)、Y11〜Y1n,Y21〜Y2n,Y
1,Y2 第2の電極(Y電極)。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方が誘電体で覆われた第1
    の電極及び第2の電極から成る表示電極対を複数有し、
    前記複数の表示電極対が複数のブロックに分割されたプ
    ラズマディスプレイパネルに対して、前記第1及び第2
    電極間に交互に極性が変わるパルス電圧を前記複数のブ
    ロック毎に位相をずらして印加することによって、ガス
    放電を繰り返し発生させるプラズマディスプレイパネル
    の駆動方法において、 一の前記ブロックの前記表示電極対間の容量成分に蓄積
    されたエネルギーを、他の前記ブロックの前記表示電極
    対間の容量成分への充電に利用することを特徴とする、
    プラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプラズマディスプレイ
    パネルの駆動方法であって、 前記一のブロックの前記容量成分に充電されたエネルギ
    ーをインダクタを介して所定の容量成分に蓄積して、前
    記他のブロックの表示電極対間の容量成分への充電に利
    用することを特徴とする、プラズマディスプレイパネル
    の駆動方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のプラズマディスプレイ
    パネルの駆動方法であって、 前記所定の容量成分とは前記他のブロックの内の一のブ
    ロックの前記表示電極対間の容量成分であり、 前記一のブロックの表示電極対の内の高電位側の電極
    と、共に低電位にある前記他の一のブロックの表示電極
    対の内のいずれかの電極との間の、前記インダクタを介
    する経路の導通状態を形成し、 当該経路を介して前記一のブロックの容量成分に蓄積さ
    れたエネルギーを前記他の一のブロックの前記表示電極
    間の容量成分に放出し、 当該エネルギーの放出の途中において前記他の一のブロ
    ックの前記容量成分の電圧の絶対値が略最大値になった
    ときに、当該エネルギーの放出に加えて前記他の一のブ
    ロックの前記容量成分を所定の電位に充電し、前記経路
    の導通状態を解消することを特徴とする、プラズマディ
    スプレイパネルの駆動方法。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のプラズマディスプレイ
    パネルの駆動方法であって、 前記一のブロックの表示電極対の内の高電位側の電極
    と、前記所定の容量成分との間の、前記インダクタを介
    する経路の導通状態を形成し、 当該経路を介して前記一のブロックの容量成分に蓄積さ
    れたエネルギーを前記所定の容量成分に放出し、 当該エネルギーの放出の途中において前記所定の容量成
    分の電圧の絶対値が略最大値になったときに前記経路の
    導通状態を解消し、前記一のブロックの前記高電位側の
    電極を低電位に保持し、 前記所定の容量成分と、共に低電位にある前記他のブロ
    ックの内の一のブロックの前記表示電極対の内のいずれ
    かの電極との間の、前記インダクタ又は他のインダクタ
    を介する経路の導通状態を形成し、 当該経路を介して前記所定の容量に蓄積されたエネルギ
    ーを前記他の一のブロックの前記表示電極対間の容量成
    分に放出し、 当該エネルギーの放出の途中において前記他の一のブロ
    ックの容量成分の電圧の絶対値が最大値になったときに
    前記経路の導通状態を解消し、前記他の一のブロックの
    容量成分を所定の電位に充電することを特徴とする、プ
    ラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載のプラ
    ズマディスプレイパネルの駆動方法であって、 前記パルス電圧は外部印加電圧主体の放電及び壁電荷主
    体の放電を起こしうることを特徴とする、プラズマディ
    スプレイパネルの駆動方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載のプラ
    ズマディスプレイパネルの駆動方法により駆動されるプ
    ラズマディスプレイパネルを備えることを特徴とする、
    プラズマディスプレイ装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のプラズマディスプレイ
    装置であって、 前記一のブロックの表示電極対と前記他のブロックの内
    の一のブロックの表示電極対とが隣接して配置されてい
    ることを特徴とする、プラズマディスプレイ装置。
  8. 【請求項8】 少なくとも一方が誘電体で覆われた第1
    の電極及び第2の電極から成る表示電極対を複数有し、
    前記複数の表示電極対が複数のブロックに分割されたプ
    ラズマディスプレイパネルと、 前記第1及び第2電極間に交互に極性が変わるパルス電
    圧を前記各ブロック毎に位相をずらして印加して前記プ
    ラズマディスプレイパネルを駆動する前記各ブロック用
    の駆動回路とを備え、 前記駆動回路のそれぞれは、少なくともインダクタとス
    イッチ素子とが直列接続された経路を介して所定の容量
    に接続されており、 前記所定の容量は、前記複数のブロックのいずれかの容
    量成分から放出されたエネルギーを蓄積することを特徴
    とする、プラズマディスプレイ装置。
JP10144288A 1998-05-26 1998-05-26 プラズマディスプレイパネルの駆動方法及びプラズマディスプレイ装置 Pending JPH11338418A (ja)

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