JPH11338374A - 収納式表示装置 - Google Patents

収納式表示装置

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JPH11338374A
JPH11338374A JP14197298A JP14197298A JPH11338374A JP H11338374 A JPH11338374 A JP H11338374A JP 14197298 A JP14197298 A JP 14197298A JP 14197298 A JP14197298 A JP 14197298A JP H11338374 A JPH11338374 A JP H11338374A
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display panel
motor
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liquid crystal
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JP14197298A
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English (en)
Inventor
Katsuo Sekiguchi
勝夫 関口
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表示パネルの最適な使用位置の設定が容易にな
るとともに、設定された位置へ正確に位置決めされるよ
うにした収納式表示装置を提供することを目的とする。 【解決手段】車載用の収納式表示装置において、収納時
に引出し位置から収納位置へ移動させる動作の移動量を
検出するとともに、その移動量を記憶することによっ
て、次の使用位置への移動の際に収納直前の使用位置に
自動的に復帰できるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は収納式表示装置に係
り、とくに表示パネルを不使用時に収納位置へ収納する
とともに、使用時に表示パネルを引出すようにした収納
式表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車にナビゲーション装置を装
備する場合には、表示手段によって地図上における車両
の位置を表示することを要する。そこで従来は、インス
トルメントパネルの上部にオンダッシュタイプの液晶表
示パネルを取付けるようにしている。この場合にはイン
ストルメントパネルの外表面に穴をあけて液晶表示パネ
ルをねじで固定する方法によって取付けが行なわれるよ
うになっている。
【0003】これに対してビルドインタイプの表示装置
は、インストルメントパネルあるいはコンソールパネル
内にオーディオ装置とともに組込まれるようになってい
る。この場合にとくに表示装置は、不使用時にインスト
ルメントパネルの表面から突出しないようにフレーム内
に収納されるようにしており、これによってインストル
メントパネルの前面側に大きく表示装置が出っぱらない
ようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】インストルメントパネ
ルあるいはコンソールパネル内に組込まれるようにした
車載用の収納式表示装置において、その表示部を構成す
る液晶表示パネルを移動調整可能にすることによって、
使用時における角度や位置を最も見易い角度あるいは位
置に調整することが可能になる。
【0005】ここで表示パネルの角度あるいは姿勢や位
置を電気的に調整するようにしたものは、調整の段階が
粗いものが多い。また調整釦を1回押すことによって1
段階位置を変え、さらに1回押して位置を変える動作を
繰返すことによって、最も見易い位置を探すようにして
いる。このような調整方法は、設定作業に手間と時間と
を要する欠点がある。
【0006】また位置検出のために、原点位置からの相
対位置を用いるようにした方式を採用すると、車の振動
や外部からの力等によって、相対位置と実際の位置との
間にずれを生ずる場合がある。従ってその時点で位置記
憶して収納し、元の位置へ復帰させようとした場合に、
収納前の予め設定した位置に戻らないという問題があ
る。
【0007】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、調整が容易で、しかも確実に最後の使
用位置へ戻るようにした収納式表示装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、表示パネルを
不使用時に収納位置へ収納するとともに、使用時に表示
パネルを使用位置へ引出すようにした収納式表示装置に
おいて、前記表示パネルを収納位置へ収納する際の移動
量を検出して記憶する手段を具備し、記憶された前記移
動量を基にして使用位置への引出しの際の位置決めを行
なうようにしたことを特徴とする収納式表示装置に関す
るものである。
【0009】前記表示パネルを収納する際の回動量と前
記表示パネルを収納位置へ直線的に移動する直線運動量
とがそれぞれ記憶されるようにしてよい。また前記表示
パネルが前記移動量の記憶に基いて収納直前の使用位置
および姿勢に位置決めされるものであってよい。
【0010】また別の発明は、表示パネルを不使用時に
収納位置へ収納するとともに、使用時に表示パネルを使
用位置へ引出すようにした収納式表示装置において、前
記表示パネルの収納および引出しの駆動源を構成するモ
ータに設けられているエンコーダと、前記表示パネルの
収納時に前記エンコーダによって検出される移動量を記
憶する記憶手段と、前記記憶手段の記憶に基いて前記モ
ータを駆動して表示パネルを収納直前の使用位置に移動
させる制御手段と、を具備する収納式表示装置に関する
ものである。
【0011】前記表示パネルを回動させるモータと前記
表示パネルを直線移動させるモータとを具備し、各モー
タがそれぞれエンコーダを備え、収納時の前記表示パネ
ルの回動量と直線移動量とをそれぞれ検出するようにし
てよい。また前記表示パネルの使用位置が手動で調整さ
れるとともに、調整された使用位置が収納動作の際の移
動量によって記憶されるものであってよい。
【0012】本発明の好ましい態様によれば、車載用収
納式表示装置であって、表示パネルの位置検出に相対座
標により位置を特定する収納式表示装置において、収納
する直前の使用位置から収納位置までの相対移動量を検
出して記憶し、次の使用の際にこのような記憶に基いて
収納直前の位置に自動的に復帰させるようにしたもので
ある。
【0013】表示パネルを回動あるいは移動させるため
の駆動モータのブレーキをOFFにし、このような状態
において表示パネルを手動で位置調整して位置決めし、
このような状態から収納動作を行なうときの相対位置を
検出して記憶するとともに、この記憶に基いて手動で位
置決めされた位置へ復帰させるようにしてよい。
【0014】このような収納式表示装置によれば、歯車
等の機構部の遊びやガタつきによる位置検出の不良をな
くすことが可能になる。また位置記憶処理の制御プログ
ラムを収納動作の際に実行するだけでよく、このために
複雑なソフトウエアの処理が必要でなくなる。
【0015】また駆動モータのブレーキをOFFにして
手動で位置決めするようにした方式によれば、位置調整
釦を数回押して位置決めしていた操作方法に代えて、モ
ータのブレーキを解除する釦を押して手で表示部の位置
を動かし、この後にモータブレーキを作動させるように
操作部を操作するという感覚的な位置決めが達成される
ことになる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1〜図12は本発明の一実施の
形態に係る収納式表示装置を示すものであって、この表
示装置は液晶表示パネルを用いた表示装置に関するもの
である。図3〜図12に示すようにこの装置は偏平な直
方体状をなすフレーム10を備えており、このフレーム
10はその前方が開口11になっている。そしてフレー
ム10内には開口11の方向に移動可能に可動シャーシ
12が配されている。
【0017】フレーム10の一側部には図3および図4
に示すように断面円形のガイドロッド15が取付けられ
ており、このガイドロッド15が可動シャーシ12に固
定されている摺動軸受16と摺動可能に嵌合されてい
る。またフレーム10にはスライドレール17が移動自
在に取付けられており、このスライドレール17によっ
て可動シャーシ12の下部を支えるようにしている。
【0018】可動シャーシ12の前端側の部分には図1
に示す横長の操作パネル20が固着されている。操作パ
ネル20は複数の操作釦21を有するとともに、横長の
補助表示部22を備えている。またコンパクトディスク
(商品名)やミニディスク(商品名)等のディスク状記
録媒体を挿入するためのディスク挿入口23を備えてい
る。
【0019】またこの可動シャーシ12上には図2およ
び図8〜図12に示すように、液晶表示パネル26が回
動自在に取付けられている。すなわち偏平な直方体状を
なす液晶表示パネル26の両側の下側の部分がピン27
を介して可動シャーシ12の前端側に回動自在に支持さ
れている。また液晶表示パネル26のキャビネットの背
面側の右側部にはセグメントギヤ28が取付けられてお
り、このセグメントギヤ28が可動シャーシ12上に固
定されているモータ29の出力軸に固着されたピニオン
30と係合されるようになっており、モータ29によっ
て液晶表示パネル26を回動させるようにしている。
【0020】このような液晶表示パネル26を備える表
示装置は、車載用の表示装置であって、オーディオ装置
と一緒に自動車のインストルメントパネルまたはコンソ
ールパネルに上下に並べて収納されるようになってい
る。
【0021】次に上記可動シャーシ12のフレーム10
に対する摺動支持構造について説明すると、上述の如く
可動シャーシ12の左端側は摺動軸受16と嵌合される
ガイドロッド15によって支持されるようになっている
(図3および図4参照)。
【0022】これに対して可動シャーシ12の右側の部
分はスライドレール17によって支持されるようになっ
ている。図5および図6に示すように、スライドレール
17にはその後端側の下面に係合ピン39が植設されて
おり、この係合ピン39がフレーム10の下面に引出し
方向に延びるように形成されている長孔40に係合され
ている。またスライドレール17の上面には係合ピン4
1が植設されており、この係合ピン41が可動シャーシ
12の底面に形成されている長孔42と係合されてい
る。さらに可動シャーシ12の下面には係合ピン43が
植設されており、この係合ピン43がスライドレール1
7の長孔44に係合されている。
【0023】このような係合構造によって、フレーム1
0と可動シャーシ12との間に介在されるスライドレー
ル17は、収納時においては図3および図5に示すよう
に、可動シャーシ12とともにフレーム内に収納される
とともに、可動シャーシ12を引出すと図4および図6
に示すように、可動シャーシ12の引出し方向にスライ
ドレール17が半ば引出されるようになっている。この
ときのスライドレール17の最大引出しストロークは、
係合ピン39が長孔40の前端側の部分に当接する位置
である。
【0024】次に上記可動シャーシ12を自動的に引出
したり収納したりするための移動機構の構造について説
明する。
【0025】フレーム10の底部にはとくに図4に示す
ように左右にそれぞれラック47、48が取付けられて
いる。左側のラック47の側部にはレール49が設けら
れるとともに、このレール49にスリット50が形成さ
れている。一方右側のラック48にはレール51が形成
されている。なおこのレール51の上面の高さはラック
48のピッチに相当する高さになっている。
【0026】これに対して可動シャーシ12には左右一
対のピニオン53、54がそれぞれ回転可能に設けられ
ている。すなわち可動シャーシ12の左側の軸受55と
右側の軸受ブラケット56とによって回転可能に支持さ
れている回転支軸57にピニオン53、54が固着され
ており、回転支軸57によって左右のピニオン53、5
4の歯スジが一致するようになっている。しかもピニオ
ン53はモータ58によってピニオン59を介して駆動
されるようになっている。
【0027】また上記可動シャーシ12の下面にはとく
に図4および図7に示すように係合板61が取付けられ
ており、この係合板61の屈曲した側端部62が上記ラ
ック47の側部に設けられているレール49のスリット
50に係合されるようになっている。これに対して右側
のラック48の側部のレール51の上面は、ローラ63
と接触している。ローラ63はピニオン54のピッチ径
と等しい直径を有しており、レール51上を転動するよ
うになっている。
【0028】次に上記液晶表示パネル26を引出したり
収納したりするモータ29、58の制御回路について図
13により説明する。この制御回路はコンピュータを含
むコントローラ70を備え、このコントローラ70によ
って駆動回路71、72がそれぞれ制御されるようにな
っており、駆動回路71、72がモータ29、58の駆
動回路を構成している。そして上記モータ29、58は
それぞれエンコーダ73、74を備えており、このよう
なエンコーダ73、74に設けられているフォトインタ
ラプタ75、76がコントローラ70に接続されてい
る。
【0029】コントローラ70には、液晶表示パネル2
6を収納するための収納スイッチ81、液晶表示パネル
26が可動シャーシ12に収納されたことを検出する収
納検出スイッチ82、可動シャーシ12が最大ストロー
ク引出されたことを検出する最大ストローク検出スイッ
チ83、および可動シャーシ12がフレーム10内に完
全に引込まれたことを検出する引込み完了スイッチ84
がそれぞれ接続されている。なおスイッチ82、83、
84の具体的な取付け位置は図4に示されている。
【0030】次に以上のような構成に係る収納式表示装
置の収納動作を説明する。収納状態においては図1およ
び図8に示すように、液晶表示パネル26がフレーム1
0内に収納されるとともに、操作パネル20が図1に示
すようにオーディオ操作パネル33の上に並べて配置さ
れるようになっている。
【0031】液晶表示パネル26を使用する場合には、
図9に示すように可動シャーシ12をフレーム10に対
して引出す。この引出し動作はモータ58によって行な
うようになっている。すなわち図3に示す状態において
モータ58を駆動することにより、このモータ58に固
着されているピニオン59がピニオン53を駆動する。
ピニオン53とピニオン54とは回転支軸57によって
互いに連結されているために、モータ58によって左右
のピニオン53、54がともに駆動されることになる。
すなわちこれらのピニオン53、54がラック47、4
8上を転動することによって、可動シャーシ12が図4
に示すように前方へ引出される。
【0032】このときに可動シャーシ12の左端側の部
分は摺動軸受16と嵌合されているガイドロッド15に
よって案内されるとともに、可動シャーシ12の右側の
部分はこの可動シャーシ12の引出しに応じて途中まで
一緒に引出されるスライドレール17によって支持され
るようになっている。
【0033】可動シャーシ12が前方へ移動されると、
図5に示す長孔42の一端に係合ピン41が当接され
る。するとこの係合ピン41を介して可動シャーシ12
がスライドレール17を引張りながら前方へ移動するよ
うになり、これによってスライドレール17が図4に示
すように引出され、その先端側の部分で可動シャーシ1
2を下から支えることになる。従ってこのようなスライ
ドレール17の支持によって、引出された可動シャーシ
12の前端側の部分が下垂するのが防止される。
【0034】図9および図10に示すように、可動シャ
ーシ12が引出された状態において、その前端側に回動
自在に支持されている液晶表示パネル26は水平に収納
された状態を維持している。従ってこのような状態にお
いて図4中のモータ29を駆動し、ピニオン30によっ
てセグメントギヤ28を駆動することにより、このセグ
メントギヤ28が取付けられている液晶表示パネル26
が図11に示すようにピン27を中心として反時計方向
に回動され、これによって液晶表示パネル26がほぼ直
立した状態になる。
【0035】この後に図12に示すように再び可動シャ
ーシ12をフレーム10内に引込む。この動作が図4に
示すモータ58によって行なわれ、モータ58を上述の
引出し時とは逆方向に回転駆動する。すると左右のピニ
オン53、54が駆動され、これらのピニオン53、5
4が左右のラック47、48上を転動しながら可動シャ
ーシ12をフレーム10内に引込むようになる。可動シ
ャーシ12の引込み量は、フレーム10の開口11のエ
ッジに対して直立する液晶表示パネル26がやや前方に
位置する位置である。そしてこの状態において液晶表示
パネル26によって所定の表示を行なうようにする。な
おこのときに液晶表示パネル26を図12において鎖線
で示すようにやや後方に傾けるようにしてよい。
【0036】液晶表示パネル26を収納する場合には、
上記とは逆の動作を行なう。すなわち図12に示すよう
に直立した液晶表示パネル26を支持している可動シャ
ーシ12を図9および図10に示すように再び前方へ引
出す。この動作は図4に示すモータ58によって駆動さ
れるピニオン53、54とラック47、48とによって
行なわれる。そしてこの状態においてモータ29によっ
てピニオン30およびセグメントギヤ28を介して図9
および図10に示すように液晶表示パネル26をピン2
7を中心として図9において時計方向に回動させ、可動
シャーシ12内に収納する。そしてこの後に可動シャー
シ12をフレーム10内にモータ58によって、引込め
ばよい。これによって図8に示す収納状態になる。
【0037】次に上記液晶表示パネル26の使用位置へ
の引出しの際における位置決めのための動作について説
明する。この動作は図13に示す制御回路によって行な
われるようになっている。とくに液晶表示パネル26を
収納する際における記憶の動作について図14および図
15により説明する。この動作は液晶表示パネル26を
インストルメントパネルに組込まれているフレーム10
内に収納する際に、収納直前の液晶表示パネル26の位
置および姿勢を記憶するためのものである。
【0038】液晶表示パネル26を収納するための収納
スイッチ81を押すと、水平移動のためのモータ58が
駆動されて可動シャーシ12がフレーム10から引出さ
れる方向に移動する。そしてこのときのモータ58の回
転はエンコーダ74によって検出される。このような検
出動作は、可動シャーシ12が最大ストローク引出され
るまで続けられる。そして最大ストローク検出スイッチ
83が切換えられた時点で、モータ58の回転を停止す
るとともに、摺動ストロークの記憶を行なう。すなわち
ここでは図14に示すストロークLの記憶が行なわれ
る。
【0039】次いでモータ29が逆転される。このモー
タ29の逆転によって表示パネル26は可動シャーシ1
2内に収納されるようになる。そしてこのときのモータ
の回転がエンコーダ73によって検出される。この動作
は収納検出スイッチ82が検出動作を行なうまで続けら
れる。収納検出スイッチ82が可動シャーシ12内に液
晶表示パネル26が収納されたことを検出すると、この
時点においてモータ29の回転が停止されるとともに、
そのときの図14に示す回転角度θの記憶が行なわれ
る。
【0040】この後に再びモータ58が逆転され、これ
によって可動シャーシ12がフレーム10内に引込まれ
る。この引込み動作は、引込み完了検出スイッチ84が
押されるまで続けられ、引込み完了検出スイッチ84が
検出動作を行なった時点で、モータ58の回転が停止さ
れる。
【0041】次にこのような記憶に基いて元の使用位置
への液晶表示パネル26の引出しおよび位置決めについ
て図14および図16により説明する。この動作は図1
4A〜Dの動作を逆に行なうものであって、液晶表示パ
ネル26が収納された状態(図14D)において収納ス
イッチ81を押すことによって行なわれる。スイッチ8
1が押されるとモータ58が駆動されて可動シャーシ1
2がフレーム10から引出される。そして最大ストロー
ク検出スイッチ83が押された段階でモータ58が停止
する(図14C)。
【0042】そしてこの後にモータ29が正転し、液晶
表示パネル26を引出す。ここで予め記憶されている液
晶表示パネル26の回転角度θを越えたかどうかを判断
するとともに、θの角度を越えた段階でモータ29の回
転を停止する(図14B)。この後に再びモータ58を
逆転させ、記憶されたストロークLに達するまで可動シ
ャーシ12を後退させる(図14A)。そしてストロー
クLになった段階でモータ58の回転を停止する。これ
によって最後の使用状態であって収納直前の位置に液晶
表示パネル26が戻されることになる。
【0043】このように本実施の形態においては、図1
3に示すコントローラ70から駆動回路71、72へそ
れぞれ正転および逆転の制御信号を出力し、これらの駆
動回路71、72とそれぞれ接続されている直流モータ
29、58を回転駆動することによって、位置を変更す
るようにしている。モータ29、58には図17に示す
ように回転を検出するための歯車73から成るエンコー
ダと、エンコーダ73の歯によって光が遮られることに
よって検出動作を行なうフォトインタラプタとが接続さ
れており、歯車73が回転することによって電気パルス
信号を発生させる。この信号がCPUを備えるコントロ
ーラ70に戻されることによって閉ループが形成され
る。これに回動方向の原点位置を検出する収納検出スイ
ッチ82と、水平移動方向の原点位置を検出する最大ス
トローク検出スイッチ83とを接続してシステムを構成
している。
【0044】原点から予め設定された位置に移動させて
位置決めする場合には、原点位置からのパルス数で判断
される。しかし実際の歯73による使用環境では、歯7
3の振動によるガタつきや人為的な外力によって、モー
タ29、58を止めていてもエンコーダ73、74から
それぞれパルスが供給される可能性がある。
【0045】フォトインタラプタ75、76は図18に
示すように、フォトダイオード88とフォトトランジス
タ89とから成り、これらの間を歯車73の歯が遮るこ
とによってカウント動作を行なうものである。しかし図
19に示すように、外部からの振動によって歯車73が
振動して歯の位置がずれる場合には、そのエッジの部分
でダイオード88からの信号が遮断されたり透過された
りする動作を繰返すことになる。従ってモータ29、5
8を駆動していないのにエンコーダ73、74が検出パ
ルスを発生するという問題がある。
【0046】位置決め動作の際に振動等によって上述の
ミスセンス信号がコントローラ70に供給されると、原
点からの相対座標がずれてしまう。従ってこのような状
態で液晶表示パネル26を収納位置から使用位置へ移動
させると、ずれた相対座標の位置へ動いてしまい、正し
い使用位置に位置決めすることができない。
【0047】本実施の形態においては、相対位置検出を
とくに図14および図15に示すように、この収納式表
示装置の使用を終って収納する際にのみ行なうようにし
ている。一般にモータを止めているときよりも連続的に
動いているときの方が歯73の遊びが小さく、ミスセン
スが防止され、位置検出精度があげられるようになる。
またこのように収納時にのみ位置検出を行なうようにし
ているために、ソフトウエアの処理が簡単になる。
【0048】またこの実施の形態の収納式表示装置にお
いては、モータ29、58のブレーキを解除し、これに
よって可動シャーシ12の水平移動位置を最適な位置に
設定するとともに、その先端部に支持されている液晶表
示パネル26を最適な回転角度に設定することを可能に
している。すなわちマニュアル操作によって最適な使用
位置を設定できるようにしている。そしてこのような状
態においてモータ29、58にブレーキをかける処理を
行なうことによって、使用者の好みに合わせた位置決め
動作を簡単な操作によって感覚的に行なうことが可能に
なる。
【0049】このように手動で液晶表示パネル26の使
用位置を設定した後に、収納動作を行なうと、図15に
示すプログラムに従ってその位置が記憶されることにな
り、次に液晶表示パネル26を引出すと、マニュアル操
作によって設定された位置に液晶表示パネル26が自動
的に位置決めされることになる。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明は、表示パネルを収
納位置へ収納する際の移動量を検出して記憶する手段を
具備し、記憶された移動量を基にして使用位置への引出
しの際の位置決めを行なうようにしたものである。
【0051】従って収納位置へ収納する際における表示
パネルの移動量を記憶するだけで、次の引出しの際にこ
の移動量を基にして収納直前の使用位置に正しく位置決
めすることが可能になる。
【0052】表示パネルを収納する際の回動量と表示パ
ネルを収納位置へ直線的に移動する直線運動量とがそれ
ぞれ記憶されるようにした構成によれば、このような回
動量と直線移動量とを基にして収納直前の使用位置へ正
しく位置決めすることが可能になる。
【0053】表示パネルが収納時の移動量の記憶に基い
て収納直前の使用位置および姿勢に位置決めされるよう
にした構成によれば、位置決めのための制御のプログラ
ムとして複雑な処理を必要としなくなる。
【0054】別の発明は、表示パネルの収納および引出
しの駆動源を構成するモータに設けられているエンコー
ダと、表示パネルの収納時にエンコーダによって検出さ
れる移動量を記憶する記憶手段と、記憶手段の記憶に基
いてモータを駆動して表示パネルを収納直前の使用位置
に移動させる制御手段と、を具備するものである。
【0055】従って表示パネルを収納するためにモータ
を駆動すると、その駆動に伴う移動量がエンコーダによ
って検出されることになり、このような移動量が記憶手
段によって記憶されるために、記憶手段の記憶に基いて
制御手段によってモータを駆動して表示パネルを収納直
前の使用位置に移動させることが可能になる。
【0056】表示パネルを回動させるモータと表示パネ
ルを直線移動させるモータとを具備し、各モータがそれ
ぞれエンコーダを備え、収納時の表示パネルの回動量と
直線移動量とをそれぞれ検出するようにした構成によれ
ば、表示パネルの回動量と直線移動量とをそれぞれ制御
して元の使用位置へ引出すことが可能になる。
【0057】表示パネルの使用位置が手動で調整される
とともに、調整された使用位置が収納動作の際の移動量
によって記憶されるようにした構成によれば、手動操作
によって最適な使用位置を設定し、その後に収納動作を
行なうと、そのときに調整された使用位置が記憶され、
この記憶に基いて次の使用位置への移動の際に手動で調
整された位置に位置決めすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】収納式表示装置の収納状態の外観斜視図であ
る。
【図2】同引出し状態の外観斜視図である。
【図3】収納状態の可動シャーシの摺動構造を示す平面
図である。
【図4】同引出し状態の平面図である。
【図5】収納状態のスライドレールの配置を示す縦断面
図である。
【図6】引出し状態のスライドレールの配置を示す縦断
面図である。
【図7】左右のピニオンによる引出しの機構を示す縦断
面図である。
【図8】収納状態の表示パネルを示す縦断面図である。
【図9】同引出し状態の縦断面図である。
【図10】同平面図である。
【図11】液晶表示パネルを前方へ回動させた状態の縦
断面図である。
【図12】使用位置へ表示パネルを移動させたときの縦
断面図である。
【図13】制御装置の回路構成を示す回路図である。
【図14】収納時における移動量の記憶を示す側面図で
ある。
【図15】収納時における記憶動作を示すフローチャー
トである。
【図16】記憶に基く元の位置への位置決め動作を示す
フローチャートである。
【図17】エンコーダを示す要部斜視図である。
【図18】フォトインタラプタの要部回路図である。
【図19】フォトインタラプタの誤動作を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
10‥‥フレーム、11‥‥開口、12‥‥可動シャー
シ、15‥‥ガイドロッド、16‥‥摺動軸受、17‥
‥スライドレール、20‥‥操作パネル、21‥‥操作
釦、22‥‥補助表示部、23‥‥ディスク挿入口、2
6‥‥液晶表示パネル、27‥‥ピン、28‥‥セグメ
ントギヤ、29‥‥モータ、30‥‥ピニオン、33‥
‥オーディオ操作パネル、36‥‥インストルメントパ
ネル、39‥‥係合ピン、40‥‥長孔、41‥‥係合
ピン、42‥‥長孔、43‥‥係合ピン、44‥‥長
孔、47‥‥ラック(左)、48‥‥ラック(右)、4
9‥‥レール、50‥‥スリット、51‥‥レール、5
3‥‥ピニオン(左)、54‥‥ピニオン(右)、55
‥‥軸受、56‥‥軸受ブラケット、57‥‥回転支
軸、58‥‥モータ、59‥‥ピニオン、61‥‥係合
板、62‥‥側端部、63‥‥ローラ、70‥‥コント
ローラ、71、72‥‥駆動回路、73、74‥‥エン
コーダ、75、76‥‥フォトインタラプタ、81‥‥
収納スイッチ、82‥‥収納検出スイッチ、83‥‥最
大ストローク検出スイッチ、84‥‥引込み完了検出ス
イッチ、87‥‥フォトインタラプタ、88‥‥フォト
ダイオード、89‥‥フォトトランジスタ、90‥‥ア
ンプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示パネルを不使用時に収納位置へ収納す
    るとともに、使用時に表示パネルを使用位置へ引出すよ
    うにした収納式表示装置において、 前記表示パネルを収納位置へ収納する際の移動量を検出
    して記憶する手段を具備し、記憶された前記移動量を基
    にして使用位置への引出しの際の位置決めを行なうよう
    にしたことを特徴とする収納式表示装置。
  2. 【請求項2】前記表示パネルを収納する際の回動量と前
    記表示パネルを収納位置へ直線的に移動する直線運動量
    とがそれぞれ記憶されることを特徴とする請求項1に記
    載の収納式表示装置。
  3. 【請求項3】前記表示パネルが前記移動量の記憶に基い
    て収納直前の使用位置および姿勢に位置決めされること
    を特徴とする請求項2に記載の収納式表示装置。
  4. 【請求項4】表示パネルを不使用時に収納位置へ収納す
    るとともに、使用時に表示パネルを使用位置へ引出すよ
    うにした収納式表示装置において、 前記表示パネルの収納および引出しの駆動源を構成する
    モータに設けられているエンコーダと、 前記表示パネルの収納時に前記エンコーダによって検出
    される移動量を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段の記憶に基いて前記モータを駆動して表示
    パネルを収納直前の使用位置に移動させる制御手段と、 を具備する収納式表示装置。
  5. 【請求項5】前記表示パネルを回動させるモータと前記
    表示パネルを直線移動させるモータとを具備し、各モー
    タがそれぞれエンコーダを備え、収納時の前記表示パネ
    ルの回動量と直線移動量とをそれぞれ検出することを特
    徴とする請求項4に記載の収納式表示装置。
  6. 【請求項6】前記表示パネルの使用位置が手動で調整さ
    れるとともに、調整された使用位置が収納動作の際の移
    動量によって記憶されることを特徴とする請求項4に記
    載の収納式表示装置。
JP14197298A 1998-05-22 1998-05-22 収納式表示装置 Pending JPH11338374A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001215078A (ja) * 2000-02-01 2001-08-10 Lg Electronics Inc 冷蔵庫用液晶表示機器の設置角度調節装置

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