JPH11338373A - 収納式表示装置 - Google Patents

収納式表示装置

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JPH11338373A
JPH11338373A JP14197198A JP14197198A JPH11338373A JP H11338373 A JPH11338373 A JP H11338373A JP 14197198 A JP14197198 A JP 14197198A JP 14197198 A JP14197198 A JP 14197198A JP H11338373 A JPH11338373 A JP H11338373A
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JP
Japan
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display panel
panel
wall surface
display device
virtual wall
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JP14197198A
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English (en)
Inventor
Katsuo Sekiguchi
勝夫 関口
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ユーザが自分で表示パネルを位置調整する際
に、動かしすぎによって表示パネルがインストルメント
パネルと接触してインストルメントパネルを損傷した
り、他の操作釦やスイッチを押したりすることを防止す
る。 【解決手段】コントローラ70の記憶手段によって搭載
される車両のインストルメントパネルの表面の形状を記
憶させ、この記憶されたデータに応じた仮想壁面93を
設定し、表示パネル26がこの仮想壁面93内に入込ま
ないようにコントローラ70によって表示パネル26の
使用位置の調整を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は収納式表示装置に係
り、とくに表示パネルを不使用時に収納位置へ収納する
とともに、使用時に表示パネルを引出すようにした収納
式表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車にナビゲーション装置を装
備する場合には、表示手段によって地図上における車両
の位置を表示することを要する。そこで従来は、インス
トルメントパネルの上部にオンダッシュタイプの液晶表
示パネルを取付けるようにしている。この場合にはイン
ストルメントパネルの外表面に穴をあけて液晶表示パネ
ルをねじで固定する方法によって取付けが行なわれるよ
うになっている。
【0003】これに対してビルドインタイプの表示装置
は、インストルメントパネルあるいはコンソールパネル
内にオーディオ装置とともに組込まれるようになってい
る。この場合にとくに表示装置は、不使用時にインスト
ルメントパネルの表面から突出しないようにフレーム内
に収納されるようにしており、これによってインストル
メントパネルの前面側に大きく表示装置が出っぱらない
ようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような車載用の収
納式表示装置は、自動車のインストルメントパネル上に
配置されたり、インストルメントパネル内に埋込まれた
りして取付けられる。そしてこのような収納式表示装置
の表示パネルをモータによって引出し方向に移動させた
り、あるいはまた前後方向に回動させたりすることによ
り、表示パネルの収納動作および引出し動作が自動的に
行なわれることになる。
【0005】ところが車載用の収納式表示装置が取付け
られるインストルメントパネルやコンソールパネルは、
搭載される車両によってその形状が異なり、このために
モータによって自動的に収納および引出しを行なうよう
にすると、場合によってはインストルメントパネルに表
示パネルが干渉する可能性がある。この場合にはインス
トルメントパネルを傷つけたり破損したりすることにな
る。また近傍に操作釦やスイッチがある場合には、これ
らの操作釦やスイッチを押したり切換えたりする可能性
がある。
【0006】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、表示パネルを自動的に収納したりある
いは引出したりする際に、被取付け部材と干渉したり、
あるいはまた他の操作釦やスイッチ等を押すことがない
ようにした収納式表示装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、表示パネルを
不使用時に収納位置へ収納するとともに、使用時に表示
パネルを使用位置へ引出すようにした収納式表示装置に
おいて、使用位置へ引出された表示パネルの位置決めを
行なう制御手段と、この収納式表示装置が取付けられる
被取付け部材の外表面に対して所定の距離を隔てて仮想
壁面を設定する設定手段と、を具備し、前記制御手段は
前記表示パネルが前記設定手段によって設定された仮想
壁面内に入込まないように制御することを特徴とする収
納式表示装置に関するものである。
【0008】前記制御手段は前記表示パネルの引出し方
向の位置と前記表示パネルの前後方向の角度とを制御し
て前記表示パネルの位置決めを行なうものであってよ
い。また前記制御手段は前記表示パネルの引出し方向の
位置に応じて前後方向の角度の範囲を制限するようにし
てよい。あるいはまた前記制御手段は前記表示パネルの
前後方向の角度に応じて引出し方向の位置を調整するよ
うにしてよい。
【0009】別の発明は、表示パネルを不使用時に収納
位置へ収納するとともに、使用時に表示パネルを使用位
置へ引出すようにした収納式表示装置において、この収
納式表示装置が搭載される車両の種類別に被取付け部材
の外表面の形状を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に
よって記憶されている被取付け部材の外表面の形状に応
じて仮想壁面を設定する設定手段と、前記仮想壁面に干
渉しないように前記表示パネルの使用位置を制御する制
御手段と、を具備する収納式表示装置に関するものであ
る。なおここで前記被取付け部材が車両のインストルメ
ントパネルまたはコンソールパネルであってよい。
【0010】本発明の好ましい態様は、自動車のインス
トルメントパネル内またはその上に設置される収納式表
示装置であって、表示パネルの引出し方向および前後方
向の回動角度の位置を自動的に調整できるようにした装
置において、この収納式表示装置が搭載される車両の車
種別に仮想のインストルメントパネルの形状をデータ化
した情報を記憶しておき、車種を設定することによって
表示パネルの制御位置範囲を制限し、これによってイン
ストルメントパネルと表示パネルとの接触を避けるよう
にしたものである。
【0011】引出し位置における表示パネルの位置の制
御は、引出し方向の位置に応じて表示パネルの前後方向
の回転角度を制限するようにしてよい。あるいはまた逆
に前後方向の回転角度に応じて表示パネルの引出し方向
の位置を制限し、これによってインストルメントパネル
に対する表示パネルの接触を避けるようにしてよい。
【0012】このような実施の形態によれば、この収納
式表示装置を車両に取付ける際に車種を設定することに
よって、ユーザが自分で行なう表示パネルの位置調整の
際にオーバストロークによる表示パネルとインストルメ
ントパネルの接触を防止することができる。従ってイン
ストルメントパネルの損傷が防止され、あるいはまた不
用意に他の操作釦やスイッチ類を意図せずに押すことが
なくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1〜図12は本発明の一実施の
形態に係る収納式表示装置を示すものであって、この表
示装置は液晶表示パネルを用いた表示装置に関するもの
である。図3〜図12に示すようにこの装置は偏平な直
方体状をなすフレーム10を備えており、このフレーム
10はその前方が開口11になっている。そしてフレー
ム10内には開口11の方向に移動可能に可動シャーシ
12が配されている。
【0014】フレーム10の一側部には図3および図4
に示すように断面円形のガイドロッド15が取付けられ
ており、このガイドロッド15が可動シャーシ12に固
定されている摺動軸受16と摺動可能に嵌合されてい
る。またフレーム10にはスライドレール17が移動自
在に取付けられており、このスライドレール17によっ
て可動シャーシ12の下部を支えるようにしている。
【0015】可動シャーシ12の前端側の部分には図1
に示す横長の操作パネル20が固着されている。操作パ
ネル20は複数の操作釦21を有するとともに、横長の
補助表示部22を備えている。またコンパクトディスク
(商品名)やミニディスク(商品名)等のディスク状記
録媒体を挿入するためのディスク挿入口23を備えてい
る。
【0016】またこの可動シャーシ12上には図2およ
び図8〜図12に示すように、液晶表示パネル26が回
動自在に取付けられている。すなわち偏平な直方体状を
なす液晶表示パネル26の両側の下側の部分がピン27
を介して可動シャーシ12の前端側に回動自在に支持さ
れている。また液晶表示パネル26のキャビネットの背
面側の右側部にはセグメントギヤ28が取付けられてお
り、このセグメントギヤ28が可動シャーシ12上に固
定されているモータ29の出力軸に固着されたピニオン
30と係合されるようになっており、モータ29によっ
て液晶表示パネル26を回動させるようにしている。
【0017】このような液晶表示パネル26を備える表
示装置は、車載用の表示装置であって、オーディオ装置
と一緒に自動車のインストルメントパネルまたはコンソ
ールパネルに上下に並べて収納されるようになってい
る。
【0018】次に上記可動シャーシ12のフレーム10
に対する摺動支持構造について説明すると、上述の如く
可動シャーシ12の左端側は摺動軸受16と嵌合される
ガイドロッド15によって支持されるようになっている
(図3および図4参照)。
【0019】これに対して可動シャーシ12の右側の部
分はスライドレール17によって支持されるようになっ
ている。図5および図6に示すように、スライドレール
17にはその後端側の下面に係合ピン39が植設されて
おり、この係合ピン39がフレーム10の下面に引出し
方向に延びるように形成されている長孔40に係合され
ている。またスライドレール17の上面には係合ピン4
1が植設されており、この係合ピン41が可動シャーシ
12の底面に形成されている長孔42と係合されてい
る。さらに可動シャーシ12の下面には係合ピン43が
植設されており、この係合ピン43がスライドレール1
7の長孔44に係合されている。
【0020】このような係合構造によって、フレーム1
0と可動シャーシ12との間に介在されるスライドレー
ル17は、収納時においては図3および図5に示すよう
に、可動シャーシ12とともにフレーム内に収納される
とともに、可動シャーシ12を引出すと図4および図6
に示すように、可動シャーシ12の引出し方向にスライ
ドレール17が半ば引出されるようになっている。この
ときのスライドレール17の最大引出しストロークは、
係合ピン39が長孔40の前端側の部分に当接する位置
である。
【0021】次に上記可動シャーシ12を自動的に引出
したり収納したりするための移動機構の構造について説
明する。
【0022】フレーム10の底部にはとくに図4に示す
ように左右にそれぞれラック47、48が取付けられて
いる。左側のラック47の側部にはレール49が設けら
れるとともに、このレール49にスリット50が形成さ
れている。一方右側のラック48にはレール51が形成
されている。なおこのレール51の上面の高さはラック
48のピッチに相当する高さになっている。
【0023】これに対して可動シャーシ12には左右一
対のピニオン53、54がそれぞれ回転可能に設けられ
ている。すなわち可動シャーシ12の左側の軸受55と
右側の軸受ブラケット56とによって回転可能に支持さ
れている回転支軸57にピニオン53、54が固着され
ており、回転支軸57によって左右のピニオン53、5
4の歯スジが一致するようになっている。しかもピニオ
ン53はモータ58によってピニオン59を介して駆動
されるようになっている。
【0024】また上記可動シャーシ12の下面にはとく
に図4および図7に示すように係合板61が取付けられ
ており、この係合板61の屈曲した側端部62が上記ラ
ック47の側部に設けられているレール49のスリット
50に係合されるようになっている。これに対して右側
のラック48の側部のレール51の上面は、ローラ63
と接触している。ローラ63はピニオン54のピッチ径
と等しい直径を有しており、レール51上を転動するよ
うになっている。
【0025】次に上記液晶表示パネル26を引出したり
収納したりするモータ29、58の制御回路について図
13により説明する。この制御回路はコンピュータを含
むコントローラ70を備え、このコントローラ70によ
って駆動回路71、72がそれぞれ制御されるようにな
っており、駆動回路71、72がモータ29、58の駆
動回路を構成している。そして上記モータ29、58は
それぞれエンコーダ73、74を備えており、このよう
なエンコーダ73、74に設けられているフォトインタ
ラプタ75、76がコントローラ70に接続されてい
る。
【0026】コントローラ70には、液晶表示パネル2
6を収納するための収納スイッチ81、液晶表示パネル
26が可動シャーシ12に収納されたことを検出する収
納検出スイッチ82、可動シャーシ12が最大ストロー
ク引出されたことを検出する最大ストローク検出スイッ
チ83、および可動シャーシ12がフレーム10内に完
全に引込まれたことを検出する引込み完了スイッチ84
がそれぞれ接続されている。なおスイッチ82、83、
84の具体的な取付け位置は図4に示されている。
【0027】次に以上のような構成に係る収納式表示装
置の収納動作を説明する。収納状態においては図1およ
び図8に示すように、液晶表示パネル26がフレーム1
0内に収納されるとともに、操作パネル20が図1に示
すようにオーディオ操作パネル33の上に並べて配置さ
れるようになっている。
【0028】液晶表示パネル26を使用する場合には、
図9に示すように可動シャーシ12をフレーム10に対
して引出す。この引出し動作はモータ58によって行な
うようになっている。すなわち図3に示す状態において
モータ58を駆動することにより、このモータ58に固
着されているピニオン59がピニオン53を駆動する。
ピニオン53とピニオン54とは回転支軸57によって
互いに連結されているために、モータ58によって左右
のピニオン53、54がともに駆動されることになる。
すなわちこれらのピニオン53、54がラック47、4
8上を転動することによって、可動シャーシ12が図4
に示すように前方へ引出される。
【0029】このときに可動シャーシ12の左端側の部
分は摺動軸受16と嵌合されているガイドロッド15に
よって案内されるとともに、可動シャーシ12の右側の
部分はこの可動シャーシ12の引出しに応じて途中まで
一緒に引出されるスライドレール17によって支持され
るようになっている。
【0030】可動シャーシ12が前方へ移動されると、
図5に示す長孔42の一端に係合ピン41が当接され
る。するとこの係合ピン41を介して可動シャーシ12
がスライドレール17を引張りながら前方へ移動するよ
うになり、これによってスライドレール17が図4に示
すように引出され、その先端側の部分で可動シャーシ1
2を下から支えることになる。従ってこのようなスライ
ドレール17の支持によって、引出された可動シャーシ
12の前端側の部分が下垂するのが防止される。
【0031】図9および図10に示すように、可動シャ
ーシ12が引出された状態において、その前端側に回動
自在に支持されている液晶表示パネル26は水平に収納
された状態を維持している。従ってこのような状態にお
いて図4中のモータ29を駆動し、ピニオン30によっ
てセグメントギヤ28を駆動することにより、このセグ
メントギヤ28が取付けられている液晶表示パネル26
が図11に示すようにピン27を中心として反時計方向
に回動され、これによって液晶表示パネル26がほぼ直
立した状態になる。
【0032】この後に図12に示すように再び可動シャ
ーシ12をフレーム10内に引込む。この動作が図4に
示すモータ58によって行なわれ、モータ58を上述の
引出し時とは逆方向に回転駆動する。すると左右のピニ
オン53、54が駆動され、これらのピニオン53、5
4が左右のラック47、48上を転動しながら可動シャ
ーシ12をフレーム10内に引込むようになる。可動シ
ャーシ12の引込み量は、フレーム10の開口11のエ
ッジに対して直立する液晶表示パネル26がやや前方に
位置する位置である。そしてこの状態において液晶表示
パネル26によって所定の表示を行なうようにする。な
おこのときに液晶表示パネル26を図12において鎖線
で示すようにやや後方に傾けるようにしてよい。
【0033】液晶表示パネル26を収納する場合には、
上記とは逆の動作を行なう。すなわち図12に示すよう
に直立した液晶表示パネル26を支持している可動シャ
ーシ12を図9および図10に示すように再び前方へ引
出す。この動作は図4に示すモータ58によって駆動さ
れるピニオン53、54とラック47、48とによって
行なわれる。そしてこの状態においてモータ29によっ
てピニオン30およびセグメントギヤ28を介して図9
および図10に示すように液晶表示パネル26をピン2
7を中心として図9において時計方向に回動させ、可動
シャーシ12内に収納する。そしてこの後に可動シャー
シ12をフレーム10内にモータ58によって、引込め
ばよい。これによって図8に示す収納状態になる。
【0034】このように本実施の形態の車載用収納式表
示装置は、図13に示すように前後方向に表示パネル2
6を回動させるモータ29と、引出し方向に可動シャー
シ12を移動させるモータ58とを備え、これらのモー
タ29、58の回転をエンコーダ73、74によって検
出するようになっている。そしてエンコーダ73、74
のフォトインタラプタ75、76はコントローラ70に
接続されている。従ってコントローラ70からの制御信
号によって駆動回路71、72を介してモータ29、5
8が駆動されると、そのときのモータ29、58の回転
がフォトインタラプタ75、76によって検出され、再
びコントローラ70に戻る閉ループを形成するようにし
ている。
【0035】このようなモータ29、58の回転角度の
検出によって、図8に示す収納位置から図12に示す使
用位置への液晶表示パネル26の移動を自動的に行なう
ことを可能にするとともに、その際に予め設定された姿
勢となるように液晶表示パネル26の引出し方向の位置
と前後方向の回転角度とが調整されるようになってい
る。
【0036】ここで図12に示すように使用位置へ移動
された液晶表示パネルの前後方向の回転角度を後方に大
きく倒すような角度に設定したり、あるいはまた可動シ
ャーシ12を収納方向に大きく移動させると、液晶表示
パネル26がフレーム10を組込んだインストルメント
パネル36に干渉することになる。本実施の形態におい
ては、とくにコンピュータを備えるコントローラ70を
用いて、使用位置へ移動された液晶表示パネル26がイ
ンストルメントパネル36とは接触しないようにしてい
る。この動作を以下に説明する。
【0037】インストルメントパネル36の形状は車種
によって異なるために、車種別にデータマップを作成し
ておき、このようなデータマップをコントローラ70の
メモリに記憶しておく。車種別の設定は、この収納式表
示装置を車両に取付ける際に行なえばよい。
【0038】そしてそれぞれの車種毎にインストルメン
トパネル36の形状に関するデータに基いて、図14A
および図14Bに示すように、インストルメントパネル
36の外表面の形状に沿った仮想壁面93をコントロー
ラ70の演算によって設定する。この仮想壁面は、イン
ストルメントパネル36の前方に所定の距離を隔てて設
定されるものであって、使用位置へ移動された液晶表示
パネル26がこの仮想壁面93の中へ入込まないように
制御するものである。
【0039】すなわち仮想壁面93は使用位置へ移動さ
れる表示パネル26の位置決めの際の限界位置を示すも
のである。なおこの仮想壁面93は水平方向および垂直
方向の2次元のデータマップとして作成され、コントロ
ーラ70のレジスタあるいはメモリに設定される。そし
て仮想壁面93よりも前方側においてのみ表示パネル2
6の位置決めの制御が行なわれるようにする。
【0040】図14Aに示すように、表示パネル26の
前後方向の調整角度を小さく設定すると、可動シャーシ
12の前後方向の移動ストローク、すなわち最大ストロ
ークから使用位置までの引出し方向の調整範囲を大きく
設定することが可能になる。これに対して図14Bに示
すように、液晶表示パネル26を後方に大きく回転させ
るようにし、調整角度範囲を広く設定すると、可動シャ
ーシ12の前後方向のストロークが非常に小さくなる。
【0041】図15および図16は、液晶表示パネル2
6を回動自在に支持する可動シャーシ12を前後方向に
最大ストローク引出してスイッチ83によりそのことが
検出された状態で表示パネル26の前後方向の角度調整
を行ない、この後に引出し方向の位置決めを行なうよう
にした場合の制御動作を示している。
【0042】図16に示すようにまず初期位置(図15
A参照)にセットする。そしてこの後に角度調整キーを
押すことによって、可動シャーシ12がモータ58によ
って摺動され、スイッチ83によって検出される前方の
最大位置(図15Bの位置)まで移動される。そしてこ
の後にモータ29によって図15Cに示すように表示パ
ネル26の前後方向の回動角度の調整が行なわれる。そ
して角度調整をしてもなお液晶表示パネル26の上端が
仮想壁面93に接しない場合には、仮想壁面93に接す
るまで可動シャーシ12を図15Dに示すように後退さ
せる。仮想壁面93の内側に液晶表示パネル26が入込
んでいる場合には、液晶表示パネル26が仮想壁面93
に接する位置まで後退させる。
【0043】図17および図18は、例えば手動操作に
よって予め所定の角度に設定された液晶表示パネル26
を後退方向に移動させて使用位置へ移動するときの動作
を示している。ここではまず図17Aに示すように初期
状態にセットし、このような状態において位置調整釦を
押すことによって動作が行なわれる。
【0044】この制御動作は、モータ58によって可動
シャーシ12をフレーム10内に引込むことによって行
なう。すなわち予め設定された位置まで可動シャーシ1
2をフレーム10内に引込む。このときに液晶表示パネ
ル26が仮想壁面93を越える場合には、モータ29に
よって液晶表示パネル26を起し、図17Cに示すよう
にこの液晶表示パネル26が仮想壁面93内に入込まな
いように角度調整を行なう。これによって制御動作が完
了する。
【0045】図16に示す制御あるいは図18に示す制
御を行なうことによって、液晶表示パネル26の動かし
すぎによる表示部26とインストルメントパネル36と
の接触を制限できるために、インストルメントパネル3
6の損傷を防止し、操作釦やスイッチ類を意図せずに押
したりすることが防止される。そしてこのような制御動
作の基準となる仮想壁面93が車種毎に設定されるため
に、各車種毎にきめ細かに位置決め動作が行なわれるよ
うになる。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明は、使用位置へ引出
された表示パネルの位置決めを行なう制御手段と、この
収納式表示装置が取付けられる被取付け部材の外表面に
対して所定の距離を隔てて仮想壁面を設定する設定手段
と、を具備し、制御手段は表示パネルが設定手段によっ
て設定された仮想壁面内に入込まないように制御するよ
うにしたものである。
【0047】従って表示パネルが被取付け部材の外表面
と直接干渉することがなく、被取付け部材の外表面を損
傷することがなくなる。
【0048】制御手段が表示パネルの引出し方向の位置
と表示パネルの前後方向の角度とを制御して表示パネル
の位置決めを行なうようにした構成によれば、表示パネ
ルの引出し方向の位置と表示パネルの前後方向の角度と
がともに仮想壁面を基準として制御されることになる。
【0049】制御手段が表示パネルの引出し方向の位置
に応じて前後方向の角度の範囲を制限するようにした構
成によれば、任意の引出し位置において仮想壁面の中に
入込まないように表示パネルの前後方向の角度が設定さ
れるようになる。
【0050】制御手段が表示パネルの前後方向の角度に
応じて引出し方向の位置を調整するようにした構成によ
れば、表示パネルの前後方向の角度が優先的に設定さ
れ、しかもこの角度で仮想壁面内に入込まないように表
示パネルの引出し方向の位置が調整されることになる。
【0051】この収納式表示装置が搭載される車両の種
類別に被取付け部材の外表面の形状を記憶する記憶手段
と、記憶手段によって記憶されている被取付け部材の外
表面の形状に応じて仮想壁面を設定する設定手段と、仮
想壁面に干渉しないように表示パネルの使用位置を制御
する制御手段と、を具備するようにした構成によれば、
車両の種類別にそれぞれ設定される仮想壁面と干渉しな
いように表示パネルの使用位置が制御手段によって制御
されることになる。
【0052】被取付け部材が車両のインストルメントパ
ネルまたはコンソールパネルである構成によれば、使用
位置へ移動されたときに表示パネルがインストルメント
パネルまたはコンソールパネルに干渉することがなくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】収納式表示装置の収納状態の外観斜視図であ
る。
【図2】同引出し状態の外観斜視図である。
【図3】収納状態の可動シャーシの摺動構造を示す平面
図である。
【図4】同引出し状態の平面図である。
【図5】収納状態のスライドレールの配置を示す縦断面
図である。
【図6】引出し状態のスライドレールの配置を示す縦断
面図である。
【図7】左右のピニオンによる引出しの機構を示す縦断
面図である。
【図8】収納状態の表示パネルを示す縦断面図である。
【図9】同引出し状態の縦断面図である。
【図10】同平面図である。
【図11】液晶表示パネルを前方へ回動させた状態の縦
断面図である。
【図12】使用位置へ表示パネルを移動させたときの縦
断面図である。
【図13】制御装置の回路構成を示す回路図である。
【図14】表示パネルの前後方向の角度と引出し方向の
調整範囲との関係を示す側面図である。
【図15】表示パネルの前後方向の回転角度を優先的に
制御して位置決めを行なうときの動作を示す側面図であ
る。
【図16】同制御動作を示すフローチャートである。
【図17】予め設定された角度の液晶表示パネルを引出
し方向とは逆方向に移動させて位置決めを行なうときの
動作を示す側面図である。
【図18】同制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10‥‥フレーム、11‥‥開口、12‥‥可動シャー
シ、15‥‥ガイドロッド、16‥‥摺動軸受、17‥
‥スライドレール、20‥‥操作パネル、21‥‥操作
釦、22‥‥補助表示部、23‥‥ディスク挿入口、2
6‥‥液晶表示パネル、27‥‥ピン、28‥‥セグメ
ントギヤ、29‥‥モータ、30‥‥ピニオン、33‥
‥オーディオ操作パネル、36‥‥インストルメントパ
ネル、39‥‥係合ピン、40‥‥長孔、41‥‥係合
ピン、42‥‥長孔、43‥‥係合ピン、44‥‥長
孔、47‥‥ラック(左)、48‥‥ラック(右)、4
9‥‥レール、50‥‥スリット、51‥‥レール、5
3‥‥ピニオン(左)、54‥‥ピニオン(右)、55
‥‥軸受、56‥‥軸受ブラケット、57‥‥回転支
軸、58‥‥モータ、59‥‥ピニオン、61‥‥係合
板、62‥‥側端部、63‥‥ローラ、70‥‥コント
ローラ、71、72‥‥駆動回路、73、74‥‥エン
コーダ、75、76‥‥フォトインタラプタ、81‥‥
収納スイッチ、82‥‥収納検出スイッチ、83‥‥最
大ストローク検出スイッチ、84‥‥引込み完了検出ス
イッチ、87‥‥フォトインタラプタ、88‥‥フォト
ダイオード、89‥‥フォトトランジスタ、90‥‥ア
ンプ、93‥‥仮想壁面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示パネルを不使用時に収納位置へ収納す
    るとともに、使用時に表示パネルを使用位置へ引出すよ
    うにした収納式表示装置において、 使用位置へ引出された表示パネルの位置決めを行なう制
    御手段と、 この収納式表示装置が取付けられる被取付け部材の外表
    面に対して所定の距離を隔てて仮想壁面を設定する設定
    手段と、 を具備し、前記制御手段は前記表示パネルが前記設定手
    段によって設定された仮想壁面内に入込まないように制
    御することを特徴とする収納式表示装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は前記表示パネルの引出し方
    向の位置と前記表示パネルの前後方向の角度とを制御し
    て前記表示パネルの位置決めを行なうことを特徴とする
    請求項1に記載の収納式表示装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は前記表示パネルの引出し方
    向の位置に応じて前後方向の角度の範囲を制限すること
    を特徴とする請求項1に記載の収納式表示装置。
  4. 【請求項4】前記制御手段は前記表示パネルの前後方向
    の角度に応じて引出し方向の位置を調整することを特徴
    とする請求項1に記載の収納式表示装置。
  5. 【請求項5】表示パネルを不使用時に収納位置へ収納す
    るとともに、使用時に表示パネルを使用位置へ引出すよ
    うにした収納式表示装置において、 この収納式表示装置が搭載される車両の種類別に被取付
    け部材の外表面の形状を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段によって記憶されている被取付け部材の外
    表面の形状に応じて仮想壁面を設定する設定手段と、 前記仮想壁面に干渉しないように前記表示パネルの使用
    位置を制御する制御手段と、 を具備する収納式表示装置。
  6. 【請求項6】前記被取付け部材が車両のインストルメン
    トパネルまたはコンソールパネルであることを特徴とす
    る請求項5に記載の収納式表示装置。
JP14197198A 1998-05-22 1998-05-22 収納式表示装置 Pending JPH11338373A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014109738A (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 Fujitsu Ten Ltd 表示システム、及び、移動装置

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