JPH11338301A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH11338301A
JPH11338301A JP10144812A JP14481298A JPH11338301A JP H11338301 A JPH11338301 A JP H11338301A JP 10144812 A JP10144812 A JP 10144812A JP 14481298 A JP14481298 A JP 14481298A JP H11338301 A JPH11338301 A JP H11338301A
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JP
Japan
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fixing
fixing roller
temperature
roller
surface temperature
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JP10144812A
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English (en)
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Takaharu Nishiyama
隆治 西山
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Canon Finetech Nisca Inc
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Copyer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】定着ローラの表面温度のオーバーシュートを極
力抑えて加圧ローラの寿命を延ばした定着装置を提供す
る。 【解決手段】入力した枚数分のコピーが終了したと判定
されたときは、定着ローラ20の表面の目標温度をスタ
ンバイ時の目標温度Tstby(例えば、180℃)に
切替え、定着ヒータ28を点滅させる。この点滅では、
制御回路50で電力供給装置42を制御することによ
り、0.5秒間の点灯と0.5秒間の消灯が交互に繰り
返される。このようにして定着ローラ20の表面温度を
目標温度Tstbyにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転している定着
ローラ及び加圧ローラに記録媒体を挟持させて加熱する
ことによりトナー像をこの記録媒体に定着させる定着装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から電子写真方式を利用した画像形
成装置が広く使用されている。この電子写真方式の画像
形成装置は、例えば、ドラム状の像担持体(感光ドラ
ム)を所定のプロセススピードで回転させながら帯電器
で一様に帯電し、原稿に記録された画像の情報を担持す
る光をこの感光ドラムに照射して静電潜像を形成し、ト
ナー(現像剤)を用いて静電潜像を現像してトナー像
(現像像)を形成し、このトナー像を記録紙などの記録
媒体に転写し、記録媒体に転写されたトナー像を定着し
てプリント画像(コピー画像)を得る装置である。
【0003】上述した画像形成装置では、一般に、画像
形成中のトナー像を記録媒体に定着する装置として定着
装置が用いられる。この定着装置の一例を図9、図10
を参照して説明する。
【0004】図9は、定着装置の一例を模式的に示す断
面図であり、図10は、定着温度シーケンス及び定着ロ
ーラの表面温度の推移を示すグラフである。
【0005】定着装置10は、矢印A方向に回転する円
筒状の定着ローラ20と、矢印B方向に回転する円柱状
の加圧ローラ30を備えている。これらのローラ20,
30は、ガイド板12に案内されてきた記録媒体14を
挟持しながら回転して加熱し、記録媒体14に形成され
ているトナー像を定着する。また、定着装置10は、定
着ローラ20を回転させる駆動モータ(図示せず)も備
えている。
【0006】定着ローラ20は、アルミニウムや鉄など
から作られた円筒状の芯金22と、この芯金22の外周
面にコーティングされたPFA(テトラフルオロエチレ
ン・パーフルオロアルコキシビニルエーテル共重合体)
やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素
樹脂層24を備えている。この樹脂層24は、記録媒体
14との離型性に優れている。
【0007】円筒状の芯金22の内部には円柱状の2つ
の定着ヒータ26,28が配置されており、この定着ヒ
ータ26,28によって定着ローラ20が加熱されるよ
うに構成されている。定着ローラ20の温度は、樹脂層
24に当接するように配設された温度検知素子29によ
って測定されて定着ローラ20の表面温度として検出さ
れる。温度検知素子29で検出された温度とスタンバイ
時やコピー動作中等の状態とに基づいて、定着ヒータ2
6,28それぞれが制御回路(図示せず)に制御されて
作動することにより、定着ローラ20の表面温度が所定
温度に保たれる。
【0008】加圧ローラ30は、アルミニウムや鉄など
から作られた円柱状の芯金32と、この芯金32の外周
面に巻かれたシリコンゴム層34と、このシリコンゴム
層34の外周面にコーティングされたテフロン層36を
備えている。加圧ローラ30を定着ローラ20に圧接さ
せることによりシリコンゴム層34とテフロン層36と
が弾性変形して記録媒体14を挟持する。
【0009】上記した定着ヒータ26,28の制御や定
着ローラ20の温度について説明する。
【0010】コピー動作中もしくは原稿露光ランプ点灯
中は、駆動モータが回転して定着ローラ20と加圧ロー
ラ30が回転している。このとき、図10に示すよう
に、定着ローラ20の表面温度が温度Taもしくは温度
Tbに保たれるように二本の定着ヒータ26,28が制
御される。この制御では、画像形成装置の最大消費電力
が限られているので、通常、原稿露光ランプの点灯中
に、消費電力の大きい定着ヒータ26,28に同時に電
力が供給されることは無い。従って、コピー動作中もし
くは原稿露光ランプ点灯中は、一般に、定着ヒータ2
6,28のうちのいずれか一方のみを点灯するか、ある
いは、定着ヒータ26,28を交互に点灯させている。
【0011】複数枚の記録紙に連続して画像を形成する
場合においてA枚の記録紙に画像が形成されたとカウン
ター制御回路(図示せず)に判断されたとき、もしく
は、画像形成装置の本体に内蔵されたカウンタがA枚の
記録紙をカウントしたとカウンター制御回路に判断され
たときは、通常、コピー動作中の定着ローラ20の表面
目標温度を温度Taから温度Tbまで低下させる。この
温度低下は、二本の定着ヒータ26,28双方への電力
の供給を止めることによって行われる。
【0012】定着ローラ20の表面目標温度を温度Tb
に低下させるコピー枚数Aは、記録紙のサイズによって
異なる。例えば、小サイズの記録紙に連続してコピーす
る場合のコピー枚数Aは、小サイズを超えるサイズの記
録紙にコピーする場合のコピー枚数Aよりも少ない枚数
に設定される。この理由は、記録紙が小サイズの場合、
定着ローラ20の長手方向両端部に記録紙が接触しない
部分(記録紙非通紙部)が生じ、この部分の温度が長手
方向中央部の温度よりも高くなる傾向があるので、記録
紙非通紙部の温度を所定温度以上にしないためである。
【0013】このようにして定着ローラ20の表面温度
がその目標温度Tbにほぼ保たれた状態でコピー動作が
終了すると、定着ローラ20の表面温度がスタンバイ時
の目標温度Tstbyになるように制御される。ここで
は、この目標温度Tstbyは温度Taに等しく、定着
ローラ20の表面温度をこの目標温度Tstbyにする
ために二本の定着ヒータ26,28のうちの定着ヒータ
26のみに電力を供給し続ける。定着ローラ20の表面
温度が温度Tstbyになったことが温度検知素子29
に検出された時点で定着ヒータ26への電力の供給を止
める。その後、温度検知素子29が検知した定着ローラ
表面温度がスタンバイ時の定着ローラ表面目標温度Ts
tbyよりも低くなった場合は、一般に、2本の定着ヒ
ータ26,28に交互に電力を供給してこれら定着ヒー
タ26,28を点滅させ、定着ローラ20の表面温度を
定着ローラ表面目標温度Tstbyに保つ。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
では定着ローラ20の表面温度を温度Tbから温度Ts
tbyまで上げるために、定着ヒータ26のみに電力を
供給し続け、定着ローラ20の表面温度が温度Tstb
yになった時点で定着ヒータ26への電力の供給を止め
ている。この場合、温度検知素子29が検出した温度に
基づいて定着ヒータ26に電力を供給しているので、温
度検知素子29の応答速度や定着ローラ20の形状・材
質によって変わる熱容量などに起因して、実際には定着
ローラ20の表面温度が温度Tstbyに達していて
も、定着ヒータ26に電力が供給され続けることがあ
る。このため、定着ローラ表面温度が温度Tstbyに
達した直後に、定着ローラ表面温度が温度Tmaxにま
で上昇して温度Lのオーバーシュートが生じる。
【0015】また、小サイズの記録紙の場合、上述した
非通紙部が中央部よりも高温になるので、非通紙部では
オーバーシュートの度合いが中央部よりも大きくなり易
い。さらに、定着ローラ20が小径であって芯金22の
厚さが薄くて熱容量の小さい場合や、定着ヒータ26の
出力が大きい場合にはオーバーシュートがいっそう大き
くなる。さらにまた、定着ローラ20に圧接している加
圧ローラ30の温度が高い場合、つまり定着ローラ20
の熱を奪う要素が少ない場合にも、オーバーシュートの
度合いが大きい。
【0016】このように定着ローラ20の表面温度に度
合いの大きいオーバーシュートが生じると、定着ローラ
20に接触している加圧ローラ30のシリコンゴム層3
4やテフロン層36などの劣化が進み、加圧ローラ30
の寿命が短くなる。
【0017】本発明は、上記事情に鑑み、定着ローラの
表面温度のオーバーシュートを極力抑えて加圧ローラの
寿命を延ばした定着装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の定着装置は、記録媒体を挟持しながら
所定方向に回転する定着ローラ及び加圧ローラと、該定
着ローラを加熱する定着ヒータと、該定着ヒータに電力
を供給する電力供給手段とを備え、回転している前記定
着ローラ及び前記加圧ローラに、トナー像が形成された
記録媒体を挟持させて加熱することにより該記録媒体に
該トナー像を定着する定着装置において、(1)前記定
着ローラが所定温度よりも低い場合、該定着ローラが該
所定温度になるまで前記定着ヒータに所定のタイミング
から電力を断続的に供給するように前記電力供給手段を
制御する第1制御手段を備えたことを特徴とするもので
ある。
【0019】また、上記目的を達成するための本発明の
第2の定着装置は、記録媒体を挟持しながら所定方向に
回転する定着ローラ及び加圧ローラと、該定着ローラを
回転させるローラ駆動手段と、該定着ローラを加熱する
定着ヒータと、該定着ヒータに電力を供給する電力供給
手段とを備え、回転している前記定着ローラ及び前記加
圧ローラに、トナー像が形成された記録媒体を挟持させ
て加熱することにより該記録媒体に該トナー像を定着す
る定着装置において、(2)前記定着ローラが所定温度
よりも低い場合、該定着ローラが該所定温度になるまで
前記定着ヒータに所定のタイミングから電力を供給する
ように前記電力供給手段を制御すると共に、前記定着ロ
ーラが前記所定温度になった後も前記定着ローラを所定
時間回転させるように前記ローラ駆動手段を制御する第
2制御手段を備えたことを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0021】図1を参照して本発明の定着装置の一例を
説明する。
【0022】図1は、定着装置を示すブロック図であ
り、図9の構成要素と同一の構成要素には同一の符号が
付されている。
【0023】図1に示す定着装置40は、周知の電子写
真方式を利用した複写機に組み込まれている。定着ロー
ラ20は、内蔵されている2つの定着ヒータ26,28
(定着ヒータ26は図示されていない)に電力を供給す
る電力供給装置42と、この電力供給装置42が電力を
供給する時間やタイミングを制御する制御装置44を備
えている。また、定着装置40は、定着ローラ20と加
圧ローラ30を通過した記録紙を検知する記録紙センサ
46を備えており、この記録紙センサ46で検知された
記録紙の枚数がカウンタ48に記憶される。カウンタ4
8に記憶された記録紙の枚数に基づいて制御回路44が
電力供給装置42を制御する。また、定着装置40は、
温度検知素子29で測定された温度に基づいて電力供給
装置42を制御する制御装置(本発明にいう第1及び第
2制御手段の一例である)50も備えている。この制御
装置50は、定着ローラ20を回転させる駆動モータ5
2も制御する。
【0024】図2を参照して、定着ヒータ26,28の
配熱分布を説明する。
【0025】図2は、定着ヒータ26,28の配熱分布
を模式的に示すグラフであり、縦軸は定着ローラ20の
表面温度を表わし、横軸は定着ローラ20の長手方向の
位置を表わす。また、ここで使用した定着ローラ20の
芯金22(図9参照)の外径は約40mm、厚さは0.
7mmである。
【0026】定着ヒータ26は定着ローラ20の中央部
に対応する部分に発光のピークを有し、定着ヒータ26
によって定着ローラ20は両端部よりも中央部の方が高
温度に加熱される。一方、定着ヒータ28は定着ローラ
20の両端部に対応する部分に発光のピークを有し、定
着ヒータ28によって定着ローラ20は中央部よりも両
端部の方が高温度に加熱される。 [第1実施形態]図3、図4を参照して、上述した構成
の定着装置40における定着ローラ20の表面温度を制
御する方法の一例を説明する。
【0027】図3は、定着ローラの表面温度の制御方法
を示す説明図であり、図4は、定着ローラの表面温度の
制御方法を示すフロー図である。ここでの制御方法は、
コピー動作終了時点において定着ローラ20が180℃
よりも低い場合、定着ローラ20が180℃になるよう
に電力を断続的に定着ヒータ28に供給する方法であ
る。
【0028】図4のフローは、コピー枚数(置数)が入
力されてコピースタートボタンが押されると起動する。
ここでは、温度検知素子29で測定された温度が定着ロ
ーラ20の表面温度である。また、定着が終了した記録
紙は記録紙センサ46で検知され、合計枚数がカウンタ
48に記憶される。コピースタートボタンが押されると
コピーを開始する(S100)と共に駆動モータ52を
回転させて定着ローラ20を回転させる。コピーを開始
した後、入力されたコピー枚数が所定枚数A(ここで
は、50枚)以上か否かが判定される(S101)。入
力されたコピー枚数がA枚以下のときは、定着ローラ2
0の表面目標温度が目標温度Ta(ここでは、180
℃)になるように切り替えられ(S102)、この目標
温度Taになるように制御装置50で電力供給装置42
を制御して、定着ヒータ26,28に交互に電力を供給
するか、又は断続的に電力を供給する。なお、S101
において入力されたコピー枚数がA枚未満と判定された
ときも、定着ローラ20の表面温度が目標温度Taにな
るように制御され(S103)、入力した枚数分のコピ
ーが終了したか否かが判定される(S104)。入力し
た枚数分のコピーが終了したと判定されたときは、後述
するS110に進み、定着ローラ20の表面温度が目標
温度Tstbyになったか否かが判定される。
【0029】入力されたコピー枚数がA枚以上のとき
は、定着ローラ20の表面温度が目標温度Taになるよ
うに制御してコピーを続けながら、コピーされた枚数が
A枚になったか否かが判定される(S105)。コピー
された枚数がA枚未満のときは、引き続き定着ローラ2
0の表面温度が目標温度Taになるように制御しながら
コピーを続行する。一方、A枚の記録紙にコピーされた
と判定されたときは、定着ローラ20の表面目標温度が
目標温度Tb(ここでは、170℃)になるように切り
替えられ(S106)、定着ヒータ26,28への電力
の供給を停止し、定着ローラ20の表面温度が目標温度
Tbになった時点で、定着ヒータ26,28に交互に電
力を供給するか、又は断続的に電力を供給するように、
制御装置50で電力供給装置42を制御する。定着ロー
ラ20の表面温度を目標温度TaからTbに下げる理由
は、非通紙部の昇温を軽減するためである。
【0030】このようにして定着ローラ20の表面温度
が目標温度Tbになるように制御してコピーを続けなが
ら、入力した枚数分のコピーが終了したか否かが判定さ
れる(S107)。入力した枚数分のコピーが終了した
と判定されたときは、定着ローラ20の表面の目標温度
をスタンバイ時の目標温度Tstby(ここでは、18
0℃)に切替え(S108)、定着ヒータ28を点滅さ
せる(S109)。この点滅では、制御回路50で電力
供給装置42を制御することにより、0.5秒間の点灯
と0.5秒間の消灯が交互に繰り返される。このように
定着ヒータ28を点滅させる理由は、定着ローラ20の
表面温度を徐々に上昇させてオーバーシュートを極力抑
えるためである。
【0031】定着ヒータ28を点滅させて定着ローラ2
0の表面温度を徐々に上昇させている間、定着ローラ2
0の表面温度が目標温度Tstbyになったか否かが判
定される(S110)。定着ローラ20の表面温度が目
標温度Tstbyになっていないときは、目標温度Ts
tbyにするために定着ヒータ28の点滅を続ける。一
方、定着ローラ20の表面温度が目標温度Tstbyに
なったときは、定着ヒータ26,28へ電力を供給しな
いように制御回路50で電力供給装置42を制御して定
着ヒータ28を消灯する(S111)。このとき、制御
回路50の制御によって駆動モータ52を停止して定着
ローラ20の回転も止める。定着ヒータ28を消灯して
も定着ローラ20の表面温度は上昇するが、定着ヒータ
28を点滅させながら定着ローラ20の表面温度を上昇
させたので、5℃のオーバーシュートしかなかった。こ
のオーバーシュートにより定着ローラ20の表面温度は
最高185℃にまで上昇してその後低下し、定着ローラ
20の表面温度が再び目標温度Tstbyになると(S
112)、スタンバイ時の定着ヒータ制御となってこの
フローが終了する。
【0032】上述したように、定着ヒータ28を点滅さ
せて定着ローラ20の表面温度を徐々に上昇させるの
で、オーバーシュートが抑えられ、定着ローラ20の表
面温度は最高185℃になったにとどまった。また、こ
のフローでは、S111で定着ヒータ28を消灯すると
共に、駆動モータ52を停止して定着ローラ20の回転
も止めたが、定着ヒータ28を消灯している間、定着ロ
ーラ20を回転させるように制御することにより、オー
バーシュートをさらに抑えられる。このように、オーバ
ーシュートの度合いを極力抑えることにより、定着ロー
ラ20に圧接している加圧ローラ30の劣化を防ぎ、高
寿命化を図ることができる。なお、本実施例では定着ヒ
ータが2本の場合を説明したが、定着ヒータが1本もし
くは3本以上の場合でも上記の制御を適用できる。 [第2実施形態]図5、図6を参照して、上述した構成
の定着装置40における定着ローラ20の表面温度を制
御する方法の他の例について説明する。
【0033】図5は、定着ローラの表面温度の制御方法
を示す説明図であり、図6は、定着ローラの表面温度の
制御方法を示すフロー図である。ここでの制御方法は、
コピー動作終了時点において定着ローラ20が180℃
よりも低い場合、定着ローラ20が180℃になるよう
に電力を定着ヒータ28に供給すると共に、定着ローラ
20が180℃になった後も定着ローラを所定時間回転
させる制御方法である。
【0034】図6のフローは、コピー枚数(置数)が入
力されてコピースタートボタンが押されると起動する。
ここでは、温度検知素子29で測定された温度が定着ロ
ーラ20の表面温度である。また、定着が終了した記録
紙は記録紙センサ46で検知され、合計枚数がカウンタ
48に記憶される。コピースタートボタンが押されると
コピーを開始する(S200)と共に駆動モータ52を
回転させて定着ローラ20を回転させる。コピーを開始
した後、入力されたコピー枚数が所定枚数A(ここで
は、50枚)以上か否かが判定される(S201)。入
力されたコピー枚数がA枚以下のときは、定着ローラ2
0の表面目標温度が目標温度Ta(ここでは、180
℃)になるように切り替えられ(S202)、この目標
温度Taになるように制御装置50で電力供給装置42
を制御して、定着ヒータ26,28に交互に電力を供給
するか、又は断続的に電力を供給する。なお、S201
において入力されたコピー枚数がA枚未満と判定された
ときも、定着ローラ20の表面温度が目標温度Taにな
るように制御され(S203)、入力した枚数分のコピ
ーが終了したか否かが判定される(S204)。入力し
た枚数分のコピーが終了したと判定されたときは、後述
するS210に進み、定着ローラ20の表面温度が目標
温度Tstbyになったか否かが判定される。
【0035】入力されたコピー枚数がA枚以上のとき
は、定着ローラ20の表面温度が目標温度Taになるよ
うに制御してコピーを続けながら、コピーされた枚数が
A枚になったか否かが判定される(S205)。コピー
された枚数がA枚未満のときは、引き続き定着ローラ2
0の表面温度が目標温度Taになるように制御しながら
コピーを続行する。一方、A枚の記録紙にコピーされた
と判定されたときは、定着ローラ20の表面目標温度が
目標温度Tb(ここでは、170℃)になるように切り
替えられ(S206)、定着ヒータ26,28への電力
の供給を停止し、定着ローラ20の表面温度が目標温度
Tbになった時点で、定着ヒータ26,28に交互に電
力を供給するか、又は断続的に電力を供給するように、
制御装置50で電力供給装置42を制御する。定着ロー
ラ20の表面温度を目標温度TaからTbに下げる理由
は、非通紙部の昇温を軽減するためである。
【0036】このようにして定着ローラ20の表面温度
が目標温度Tbになるように制御してコピーを続けなが
ら、入力した枚数分のコピーが終了したか否かが判定さ
れる(S207)。入力した枚数分のコピーが終了した
と判定されたときは、定着ローラ20の表面の目標温度
をスタンバイ時の目標温度Tstby(ここでは、18
0℃)に切替え(S208)、定着ヒータ28を点灯さ
せる(S209)。
【0037】定着ヒータ28を点灯させて定着ローラ2
0の表面温度を上昇させている間、定着ローラ20の表
面温度が目標温度Tstbyになったか否かが判定され
る(S210)。定着ローラ20の表面温度が目標温度
Tstbyになっていないときは、目標温度Tstby
にするために定着ヒータ28の点灯を続ける。一方、定
着ローラ20の表面温度が目標温度Tstbyになった
ときは、定着ヒータ26,28へ電力を供給しないよう
に制御回路50で電力供給装置42を制御して定着ヒー
タ28を消灯する(S211)。このとき、制御回路5
0の制御によって駆動モータ52を停止せずに定着ロー
ラ20を回転し続ける。定着ヒータ28を消灯しても定
着ローラ20の表面温度は上昇するものの、定着ローラ
20が回転し続けているので上昇分の温度は外部に拡散
され易く、5℃のオーバーシュートしかなかった。この
オーバーシュートにより定着ローラ20の表面温度は最
高185℃にまで上昇してその後低下し、定着ローラ2
0の表面温度が再び目標温度Tstbyになると(S2
12)、スタンバイ時の定着ヒータ制御となる(S21
3)。スタンバイ時の定着ヒータ制御となると、制御回
路50に内蔵されたタイマがスタートし(S214)、
所定時間(ここでは30秒間)駆動モータ52を駆動さ
せて定着ローラ20を回転させる。所定時間が経過する
と(S215)、駆動モータ52を停止してこのフロー
が終了する。
【0038】上述したように、定着ローラ20が再び目
標温度Tstbyになった後も定着ローラを所定時間回
転させるので、オーバーシュートが抑えられ、定着ロー
ラ20の表面温度は最高185℃になったにとどまっ
た。このように、オーバーシュートの度合いを極力抑え
ることにより、定着ローラ20に圧接している加圧ロー
ラ30の劣化を防ぎ、高寿命化を図ることができる。な
お、本実施例では定着ヒータが2本の場合を説明した
が、定着ヒータが1本もしくは3本以上の場合でも上記
の制御を適用できる。 [第3実施形態]図7、図8を参照して、上述した構成
の定着装置40における定着ローラ20の表面温度を制
御する方法のさらに他の例について説明する。
【0039】図7は、定着ローラの表面温度の制御方法
を示す説明図であり、図8は、定着ローラの表面温度の
制御方法を示すフロー図である。ここでの制御方法は、
複数枚の記録紙に連続して両面コピーする場合、両面コ
ピー終了時点において定着ローラ20が180℃よりも
低いとき、定着ローラ20が180℃になるように電力
を断続的に定着ヒータ28に供給する方法である。
【0040】図8のフローは、両面コピーの枚数が入力
されてコピースタートボタンが押されると起動する。こ
こでは、温度検知素子29で測定された温度が定着ロー
ラ20の表面温度である。また、両面コピーのうちの片
面コピーが終了したか否かは、カウンタ48が記憶して
いる記録紙枚数に基づいて判定する。コピースタートボ
タンが押されるとコピーを開始すると共に駆動モータ5
2を回転させて定着ローラ20を回転させる。コピーを
開始した後、両面コピーのうちの片面コピーが終了した
か否かが判定される(S300)。片面コピーが終了し
たときは、定着ローラ20の表面目標温度を目標温度T
b(ここでは、170℃)に切り替え(S301)、こ
の目標温度Tbになるように定着ヒータ26,28への
電力の供給を停止し、定着ローラ20の表面温度が目標
温度Tbになった時点で、定着ヒータ26,28に交互
に電力を供給するか、又は断続的に電力を供給するよう
に、制御装置50で電力供給装置42を制御する。
【0041】S300において、両面コピーのうちの片
面コピーが終了していないと判定されたときは、引き続
き定着ローラ20の表面温度が目標温度Taになるよう
に制御され(S302)、その後、両面コピーが終了し
たか否かが判定される(S303)。両面コピーが終了
したと判定されたときは、後述するS307に進み、定
着ローラ20の表面温度が目標温度Tstbyになった
か否かが判定される。両面コピーが終了していないと判
定されたときは、S300に戻る。
【0042】S301において切り替えられた目標温度
Tbになるように定着ローラ20の表面温度が制御され
ている間、両面コピーが終了したか否かが判定される
(S304)。ここで両面コピーが終了したと判定され
たときは、S305に進み、定着ローラ20の表面目標
温度が目標温度Tstby(ここでは、180℃)に切
り替えられる。一方、両面コピーが終了していないと判
定されたときは、S300に戻る。
【0043】S305において定着ローラ20の表面目
標温度が目標温度Tstby(ここでは、180℃)に
切り替えられると、定着ヒータ28を点滅させる(S3
06)。この点滅では、制御回路50で電力供給装置4
2を制御することにより、0.8秒間の点灯と0.2秒
間の消灯が交互に繰り返される。このように定着ヒータ
28を点滅させる理由は、定着ローラ20の表面温度を
徐々に上昇させてオーバーシュートを極力抑えるためで
ある。
【0044】定着ヒータ28を点滅させて定着ローラ2
0の表面温度を徐々に上昇させている間、定着ローラ2
0の表面温度が目標温度Tstbyになったか否かが判
定される(S307)。定着ローラ20の表面温度が目
標温度Tstbyになっていないときは、目標温度Ts
tbyにするために定着ヒータ28の点滅を続ける。一
方、定着ローラ20の表面温度が目標温度Tstbyに
なったときは、定着ヒータ26,28へ電力を供給しな
いように制御回路50で電力供給装置42を制御して定
着ヒータ28を消灯する(S308)。このとき、制御
回路50の制御によって駆動モータ52を停止して定着
ローラ20の回転も止める。定着ヒータ28を消灯して
も定着ローラ20の表面温度は上昇するが、定着ヒータ
28を点滅させながら定着ローラ20の表面温度を上昇
させたので、7℃のオーバーシュートしかなかった。こ
のオーバーシュートにより定着ローラ20の表面温度は
最高187℃にまで上昇してその後低下し、定着ローラ
20の表面温度が再び目標温度Tstbyになると(S
309)、スタンバイ時の定着ヒータ制御となってこの
フローが終了する。
【0045】上述したように、定着ヒータ28を点滅さ
せて定着ローラ20の表面温度を徐々に上昇させるの
で、オーバーシュートが抑えられ、定着ローラ20の表
面温度は最高187℃になったにとどまった。また、こ
のフローでは、S308で定着ヒータ28を消灯すると
共に、駆動モータ52を停止して定着ローラ20の回転
も止めたが、定着ヒータ28を消灯している間、定着ロ
ーラ20を回転させるように制御することにより、オー
バーシュートをさらに抑えられる。このように、オーバ
ーシュートの度合いを極力抑えることにより、定着ロー
ラ20に圧接している加圧ローラ30の劣化を防いで高
寿命化を図ることができる。なお、本実施例では定着ヒ
ータが2本の場合を説明したが、定着ヒータが1本もし
くは3本以上の場合でも上記の制御を適用できる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の定
着装置によれば、定着ローラが所定温度よりも低い場
合、第1制御手段によって、定着ローラが所定温度にな
るまで定着ヒータに所定のタイミングから電力を断続的
に供給するように電力供給手段を制御するので、定着ロ
ーラの表面温度のオーバーシュートを極力抑えて加圧ロ
ーラの寿命を延ばすことができる。
【0047】また、本発明の第2の定着装置によれば、
定着ローラが所定温度よりも低い場合、第2制御手段に
よって、定着ローラが所定温度になるまで定着ヒータに
所定のタイミングから電力を供給するように電力供給手
段を制御すると共に、定着ローラが所定温度になった後
も定着ローラを所定時間回転させるようにローラ駆動手
段を制御するので、定着ローラの表面温度のオーバーシ
ュートを極力抑えて加圧ローラの寿命を延ばすことがで
きる。
【0048】ここで、本発明の定着装置では、特に定着
ローラが小径であって芯金の肉厚が薄いものや芯金の材
質として熱伝導度の悪いものを用いている場合に非常に
効果が大きい。また、加圧ローラが、熱を早く吸収して
温まりやすいスポンジ等の材質を用いたものであり、か
つ、ローラ表面に耐摩耗性などを向上させるための処理
を施したものの場合に大きい効果が得られる。さらに、
本発明の定着装置を備えた画像形成装置の使用環境や入
力電源の振れに起因して、定着ローラの表面温度の単位
時間あたりの上昇分が通常よりも増加した場合に大きな
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定着装置の一例を示すブロック図であ
る。
【図2】図1の定着装置が有する定着ヒータの配熱分布
を模式的に示すグラフである。
【図3】定着ローラの表面温度を制御する方法の第1実
施形態を示す説明図である。
【図4】定着ローラの表面温度を制御する方法の第1実
施形態を示すフロー図である。
【図5】定着ローラの表面温度を制御する方法の第2実
施形態を示す説明図である。
【図6】定着ローラの表面温度を制御する方法の第2実
施形態を示すフロー図である。
【図7】定着ローラの表面温度を制御する方法の第3実
施形態を示す説明図である。
【図8】定着ローラの表面温度を制御する方法の第3実
施形態を示すフロー図である。
【図9】従来の定着装置の一例を模式的に示す断面図で
ある。
【図10】従来の定着温度シーケンス及び定着ローラの
表面温度の推移を示すグラフである。
【符号の説明】
20 定着ローラ 26,28 定着ヒータ 30 加圧ローラ 40 定着装置 42 電力供給装置 44,50 制御装置 52 駆動モータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を挟持しながら所定方向に回転
    する定着ローラ及び加圧ローラと、該定着ローラを加熱
    する定着ヒータと、該定着ヒータに電力を供給する電力
    供給手段とを備え、回転している前記定着ローラ及び前
    記加圧ローラに、トナー像が形成された記録媒体を挟持
    させて加熱することにより該記録媒体に該トナー像を定
    着する定着装置において、 前記定着ローラが所定温度よりも低い場合、該定着ロー
    ラが該所定温度になるまで前記定着ヒータに所定のタイ
    ミングから電力を断続的に供給するように前記電力供給
    手段を制御する第1制御手段を備えたことを特徴とする
    定着装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体を挟持しながら所定方向に回転
    する定着ローラ及び加圧ローラと、該定着ローラを回転
    させるローラ駆動手段と、該定着ローラを加熱する定着
    ヒータと、該定着ヒータに電力を供給する電力供給手段
    とを備え、回転している前記定着ローラ及び前記加圧ロ
    ーラに、トナー像が形成された記録媒体を挟持させて加
    熱することにより該記録媒体に該トナー像を定着する定
    着装置において、 前記定着ローラが所定温度よりも低い場合、該定着ロー
    ラが該所定温度になるまで前記定着ヒータに所定のタイ
    ミングから電力を供給するように前記電力供給手段を制
    御すると共に、前記定着ローラが前記所定温度になった
    後も前記定着ローラを所定時間回転させるように前記ロ
    ーラ駆動手段を制御する第2制御手段を備えたことを特
    徴とする定着装置。
JP10144812A 1998-05-26 1998-05-26 定着装置 Withdrawn JPH11338301A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011118281A (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 Sharp Corp 定着装置、画像形成装置、プログラムおよび記録媒体
JP2013007895A (ja) * 2011-06-24 2013-01-10 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置

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