JPH11337874A - 偏光合成装置およびそれを用いた表示装置 - Google Patents

偏光合成装置およびそれを用いた表示装置

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JPH11337874A
JPH11337874A JP10145785A JP14578598A JPH11337874A JP H11337874 A JPH11337874 A JP H11337874A JP 10145785 A JP10145785 A JP 10145785A JP 14578598 A JP14578598 A JP 14578598A JP H11337874 A JPH11337874 A JP H11337874A
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light
polarization
liquid crystal
extraordinary
aperture member
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JP10145785A
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Junji Tomita
順二 富田
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/28Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for polarising
    • G02B27/283Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for polarising used for beam splitting or combining
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/74Projection arrangements for image reproduction, e.g. using eidophor
    • H04N5/7416Projection arrangements for image reproduction, e.g. using eidophor involving the use of a spatial light modulator, e.g. a light valve, controlled by a video signal
    • H04N5/7441Projection arrangements for image reproduction, e.g. using eidophor involving the use of a spatial light modulator, e.g. a light valve, controlled by a video signal the modulator being an array of liquid crystal cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】光を効率的に直線偏光に変換して合成すること
ができる小型且つ低コストの偏光合成装置を提供すると
ともに、前記光を有効に利用して効率的に画像表示を行
うことができる小型且つ低コストの表示装置を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】光源56から射出された光Lは、その集光
部近傍に配設された偏光合成装置50を構成する偏光分
離素子78によって正常光L1および異常光L2に分離
された後、正常光L1がアパーチャ部材80に設けられ
た位相差板により偏光面の方向が調整されて異常光L2
と同じ偏光面とされる。次いで、これらの光Lは、集光
レンズ60により平行光束とされた後、液晶パネル62
を画像に応じて選択的に透過し、スクリーン70に大画
面の画像が表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏光面が異なる2
つの直線偏光を合成する偏光合成装置およびそれを用い
た表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スクリーン上に画像を大画面で表示する
ことのできる表示装置として、いわゆる、ライトバルブ
表示装置が開発されている。近年、このライトバルブ表
示装置の中、高解像度を実現することができ、しかも、
磁気の影響を受けることのない液晶ライトバルブ表示装
置が注目されている。
【0003】液晶ライトバルブ表示装置は、基本的に
は、光源からの光を液晶パネルに照射し、前記液晶パネ
ル上に形成された画像に応じた透過光を拡大してスクリ
ーン上に導くことで、大画面の画像を表示するように構
成されている。この場合、前記液晶パネルは、液晶の誘
電異方性による光学的な変化と偏光子とを用いて画像を
形成するため、光源からの光が前記偏光子によって直線
偏光に変換される際にその半分を損失していた。
【0004】そこで、図17に示される偏光合成装置2
を用いた液晶ライトバルブ表示装置4(図18)が提案
されている(特開平4−310903号公報)。この液
晶ライトバルブ表示装置4では、光源6からの光Lがア
パーチャ部材8を介して集光レンズ10に導かれて平行
光束とされた後、前記平行光束が偏光合成装置2によっ
て直線偏光に変換されて液晶パネル12に導かれる。液
晶パネル12に導かれた直線偏光は、液晶パネル12の
前段に配設された偏光子14を透過し、液晶制御部16
からの画像信号に応じて制御された液晶18を選択的に
透過した後、液晶パネル12の後段に配設された偏光子
20を透過し、集光レンズ22および24を介してスク
リーン26に導かれることで大画面の画像が表示され
る。
【0005】ここで、偏光合成装置2は、光Lを直線偏
光に変換する偏光パネル28の入射面側に、複数の半円
柱状凸レンズを配列したレンチキュラーレンズ30を配
設する一方、射出面側に、前記レンチキュラーレンズ3
0を構成する複数の半円柱状凸レンズの連結部分に対応
させてライン状の位相差板32を複数配設して構成され
る。なお、偏光パネル28に付した斜線の方向は、複数
の偏光分離作用膜の重畳方向を示している。
【0006】この場合、偏光合成装置2に導かれた平行
光束からなる光Lは、レンチキュラーレンズ30によっ
て集光された後、偏光パネル28によって偏光面が直交
する2つの直線偏光に分離され、一方が位相差板32の
間より液晶パネル12に導かれ、他方が位相差板32を
介して前記一方の直線偏光と同一の偏光方向からなる直
線偏光として液晶パネル12に導かれる。なお、図17
において、光軸に対して付した「○に・」の記号および
両方向矢印の記号は、夫々図面に直交する方向および図
面に沿った方向の偏光面であることを表している。
【0007】このように構成された偏光合成装置2を透
過した光Lは、全てが偏光子14と同一方向の偏光面に
調整された直線偏光として液晶パネル12を構成する液
晶18に到達した後、前記液晶18を画像に応じて選択
的に透過して偏光子20に導かれる。
【0008】しかしながら、偏光合成装置2を構成する
偏光パネル28は、複数の偏光分離作用膜を重畳して形
成されているため、この重畳面に対する光Lの入射角が
変化すると、偏光分離特性が著しく低下してしまう。従
って、厳密に平行性が調整された平行光束を偏光合成装
置2に対して供給する必要がある。この結果、偏光パネ
ル28の製造コストが上昇し、高価となる不具合が生じ
る。また、偏光合成装置2は、液晶パネル12と同等の
サイズに構成しなければならないため、装置が大型化
し、コストがさらに高騰する不具合がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、光を効率的
に直線偏光に変換して合成することができる小型且つ低
コストの偏光合成装置を提供するとともに、前記光を有
効に利用して効率的に画像表示を行うことができる小型
且つ低コストの表示装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の偏光合成装置で
は、光が偏光分離素子によって正常光と異常光とに分離
されてアパーチャ部材に導かれ、前記アパーチャ部材に
配設された偏光回転素子により前記正常光または前記異
常光の少なくとも一方の偏光面が回転されることで、偏
光面の一致する合成した光が得られる。
【0011】また、本発明の偏光合成装置を用いた表示
装置では、光源から射出された光が偏光分離素子によっ
て正常光と異常光とに分離されてアパーチャ部材に導か
れ、前記アパーチャ部材に配設された偏光回転素子によ
り前記正常光または前記異常光の少なくとも一方の偏光
面が回転されることで、偏光面の一致する合成した光が
得られる。次いで、この光は、画像に応じて各画素の偏
光面が制御された液晶パネルに入射し、前記液晶パネル
を通過した光に基づいて画像が表示される。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本実施形態の偏光合成装
置50を用いた液晶ライトバルブ表示装置52の構成を
示す。液晶ライトバルブ表示装置52は、リフレクタ5
4を有するメタルハライドランプ等の光源56と、前記
光源56からの光Lの集光部近傍に配設される偏光合成
装置50と、偏光合成装置50によって直線偏光に変換
された光Lを集光して平行光束とする集光レンズ60
と、形成された画像に応じて前記平行光束を選択的に透
過させる液晶パネル62と、画像信号に応じた画像を前
記液晶パネル62に形成する液晶制御部64と、液晶パ
ネル62を透過した光Lを集光する集光レンズ66およ
び68と、集光レンズ68からの光Lに従って大画面の
画像を表示する画像表示部であるスクリーン70とから
基本的に構成される。なお、液晶パネル62は、液晶7
2を2枚の偏光子74および76によって挟むように構
成されている。液晶72は、単板方式またはダイクロイ
ックフィルタを用いた3板方式とすることができる。
【0013】偏光合成装置50は、図2に示すように、
光源56側に配設される偏光分離素子78と、集光レン
ズ60側に配設されるアパーチャ部材80とを備え、ア
パーチャ部材80には、偏光回転素子である位相差板8
6が配設される。
【0014】偏光分離素子78は、光学軸が光源56か
ら射出された光Lの光軸に対して斜め(矢印A方向)と
なるように成形若しくは切断され、入射面および射出面
が平行な複屈折性素子によって構成される。従って、偏
光分離素子78に入射した光Lは、正常光L1および異
常光L2の2つの異なる直線偏光に分離される。なお、
光学軸は、正常光L1と異常光L2とを分離できるもの
であれば、矢印A方向に限定されるものではない。ま
た、正常光L1および異常光L2の偏光面の方向は、図
面に直交する方向である「○に・」の記号と、図面に沿
った方向である両方向矢印の記号とで示す。
【0015】アパーチャ部材80は、空間的なフィルタ
であって、不必要な光を除去する遮光板で構成されてお
り、正常光L1および異常光L2の集光部近傍に設定さ
れた2つの開口部82および84を有する。正常光L1
が通過する開口部82には、正常光L1の偏光面を90
゜回転させることで異常光L2の偏光面に一致させる1
/2波長板からなる位相差板86が配設される(図3参
照)。なお、正常光L1の偏光面を90゜回転させる代
わりに、異常光L2の偏光面を90゜回転させるように
してもよい。
【0016】なお、偏光分離素子78および位相差板8
6としては、複屈折性素子を用いることができ、複屈折
性素子としては、1軸性の複屈折性結晶または2軸性の
複屈折性結晶、例えば、方解石、ニオブ酸リチウム、水
晶、ルチル、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素アン
モニウム、雲母等が適用可能である。光束の分離距離を
考慮すると、偏光分離素子78においては、正常光L1
に対する屈折率と、異常光L2に対する屈折率との差が
大きいほど複屈折性素子を薄くすることができるため、
比較的差の大きい方解石(no=1.69、ne=1.
49)が望ましい。
【0017】本実施形態に係る偏光合成装置50および
それを用いた液晶ライトバルブ表示装置52は、基本的
には以上のように構成されるものであり、次に、その作
用効果について説明する。
【0018】光源56から直接射出された光L、あるい
は、リフレクタ54によって反射された光Lは、偏光合
成装置50に集光される。偏光合成装置50に導かれた
ランダムな偏光状態にある光Lは、光学軸の方向が矢印
A方向(図2)に設定された偏光分離素子78によって
正常光L1と異常光L2とに分離され、アパーチャ部材
80の各開口部82および84に集光される。なお、正
常光L1は、図2の面に直交する偏光面からなる直線偏
光であり、異常光L2は、図2の面に沿った偏光面から
なる直線偏光である。
【0019】アパーチャ部材80の開口部84を通過し
た異常光L2は、その偏光面の方向を維持した状態で集
光レンズ60に導かれる。一方、アパーチャ部材80の
開口部82を通過した正常光L1は、当該開口部82に
配設された位相差板86によって偏光面が90゜回転さ
れ、異常光L2と同一の偏光面からなる正常光L1とし
て集光レンズ60に導かれる。
【0020】ここで、前記のように機能する偏光合成装
置50は、光Lの集光部近傍に配置されているため、光
Lを受光できる範囲を有していればよく、図18に示す
従来技術のように、構成部材の大きさを液晶パネル12
に相当する大きさとする必要がない。
【0021】集光レンズ60は、偏光面が一致した正常
光L1および異常光L2を集光して平行光束とした後、
この平行光束を液晶パネル62に導く。なお、偏光合成
装置50を構成する偏光分離素子78は、入射面と射出
面とが平行に設定されているため、偏光分離素子78を
透過した後の正常光L1および異常光L2の進行方向に
角度の差が生じることはない。従って、集光レンズ60
に対して同一の入射角度で正常光L1および異常光L2
が入射するため、極めて良好な平行光束を得ることがで
きる。
【0022】図4は、液晶パネル62に導かれた平行光
束からなる正常光L1および異常光L2の照射範囲を示
す。この場合、正常光L1および異常光L2の照射範囲
は、偏光合成装置50を構成する偏光分離素子78の厚
さに応じた量だけずれており、重畳した領域(斜線部
分)が正常光L1および異常光L2の合成された平行光
束となっている。そして、この合成された平行光束は、
偏光面の方向が矢印で示す方向に揃えられている。
【0023】液晶パネル62に導かれた正常光L1およ
び異常光L2からなる平行光束は、偏光面が前記平行光
束の偏光面と一致するように設定された偏光子74を損
失することなく通過した後、液晶制御部64からの画像
信号に応じて制御された液晶72を選択的に透過し、次
いで、液晶72により作用を受けた光を効果的に透過さ
せる偏光面を有する偏光子76を通過する。そして、集
光レンズ66および68を介して拡大された画像がスク
リーン70上に表示される。この場合、光源56から射
出された光Lは、その全てが偏光子74の偏光面と同一
方向に調整されて液晶パネル62に導かれているため、
極めて輝度の高い画像が表示されることになる。
【0024】なお、アパーチャ部材80に装着された位
相差板86を開口部82に設ける代わりに、開口部84
側に設け、それに対応して液晶パネル62を構成する偏
光子74、76の偏光面を設定するようにしてもよい。
また、位相差板86は、アパーチャ部材80の入射側ま
たは射出側のどちらの面に設けてもよく、さらには、開
口部82に一体的に設けるようにしてもよい。
【0025】図5および図6は、他の構成からなる偏光
合成装置88を示す。この偏光合成装置88を構成する
アパーチャ部材90には、2つの円をつなぎ合わせた形
状からなる開口部92が形成されており、その半分を位
相差板86が覆っている。なお、この開口部92の形状
は、長円形状、四角形状等であってもよい。
【0026】この場合、図2に示すアパーチャ部材80
のように、開口部82、84間の分離部分83によって
正常光L1および異常光L2がけられるおそれがないた
め、アパーチャ部材90の製造精度および液晶ライトバ
ルブ表示装置52に対する組み付け精度の許容量が増大
する。なお、正常光L1および異常光L2の集光部がア
パーチャ部材90の開口部92において充分に分離され
ていないと、異常光L2の一部が位相差板86の一部を
通過してしまうおそれがある。しかしながら、このよう
な異常光L2は、液晶パネル62を構成する偏光子74
によってカットされるため、輝度が多少低下するもの
の、ノイズ光になることはない。従って、このような構
成からなる偏光合成装置88においては、偏光分離素子
78を薄く形成することが可能であり、製造等に要する
コストを低下させることができる。
【0027】なお、図7に示すように、アパーチャ部材
80に形成される開口部82、84、あるいは、アパー
チャ部材90に形成される開口部92に、正常光L1の
偏光面を、例えば、+45゜回転させる位相差板93
と、異常光L2の偏光面を、例えば、−45゜回転させ
る位相差板95とを装着して偏光合成装置97を構成す
ることにより、正常光L1および異常光L2の偏光面を
一致させることもできる。
【0028】図8は、複数の複屈折性素子からなる偏光
分離素子96a〜96cを用いた偏光合成装置94を示
す。複屈折性素子としての結晶は、一般的に天然石であ
って大きな結晶が少ない。従って、このように光学軸の
方向を一致させた複数枚の複屈折結晶を積層することに
より、正常光L1および異常光L2の間隔を所望の距離
として抵コスト化を図ることができる。
【0029】なお、図8に示す偏光合成装置94のよう
に、偏光分離素子96a〜96c同士を直接重ね合わせ
ると、界面が多くなるため、界面反射による損失が考え
られる。そこで、図9に示す偏光合成装置98のよう
に、偏光分離素子96a〜96c間に、屈折率を偏光分
離素子96a〜96cに実質的に一致させた液体または
硬化性物質(例えば、紫外線硬化性物質)からなる層1
00aおよび100bを設けて接合し、且つ、空気と接
触する偏光分離素子96aおよび96cの表面に反射防
止層102aおよび102bを設けることにより、光L
の界面反射による損失を抑制することが可能となる。
【0030】さらに、本実施形態では、図1に示すよう
に、光Lが偏光合成装置50に対して集光するように構
成しているため、光Lは、主光線を母線とする円錐状の
光Lとして偏光分離素子78に入射する。そこで、図1
0に示す偏光合成装置104のように、偏光分離素子1
06a〜106cがアパーチャ部材80に向かって徐々
に小さくなるように構成することにより、さらに低コス
ト化を実現することができる。
【0031】図11A、図11B、図12A、図12B
および図13A、図13Bは、偏光合成装置に使用され
る複屈折性結晶の外形形状および結晶の光学軸方向の種
々の形態を示す。
【0032】図11A、図11Bは、透過する光Lの輪
郭形状に合わせて円盤状に形成した偏光分離素子108
を示す。なお、偏光分離素子108は、厚さ方向に対し
て光学軸を傾斜させている。この場合、偏光分離素子1
08は、その領域を無駄なく利用して光Lを正常光L1
および異常光L2に分離することができる。
【0033】図12A、図12Bは、四角形状に形成し
た偏光分離素子110を示す。このように四角形状とす
ることで、例えば、図2に示す偏光合成装置50の場合
において、複屈折性素子の光学軸をアパーチャ部材80
に形成した開口部82、84の配列方向に合わせる作業
が容易になるとともに、液晶ライトバルブ表示装置52
に対する取り付け作業を容易にすることができる。な
お、光学軸の方向を、図13A、図13Bに示すよう
に、偏光分離素子112の対角線方向となるように設定
すると、例えば、偏光分離素子112の厚さが大きく、
正常光L1と異常光L2との分離距離が大きくなるよう
な場合であっても、異常光L2が偏光分離素子112の
端部に掛かってしまうおそれはない。
【0034】さらに、上述した実施形態において、例え
ば、偏光分離素子78を透過した正常光L1および異常
光L2は、より厳密に考察すると、図14に示すよう
に、光路長の違いから、異なった地点P1およびP2に
集光することになる。これは、偏光分離素子78が厚い
ほど顕著となる。そこで、図15に示すように、光学軸
が対称となるように配置した2つの偏光分離素子114
aおよび114bを位相差板116を介して接合するこ
とにより、前記位相差板116によって正常光L1と異
常光L2とが入れ替わり、光路長が同じとなる。従っ
て、正常光L1および異常光L2が集光する地点P1お
よびP2が一致することになる。
【0035】一方、液晶パネル62においては、高輝度
を実現するために、その前面にマイクロレンズアレイを
配設し、液晶72に形成された各ドットを照明するよう
に構成したものがある。この場合、偏光合成装置50を
構成するアパーチャ部材80における開口部82および
84を通過した光Lは、図16に示すように、開口部8
2および84の配列方向に長尺となる輝度分布117を
備えることになる。そこで、複数の屈折型レンズまたは
回折型レンズからなるマイクロレンズアレイを液晶パネ
ル62の前面に配設するとともに、前記開口部82およ
び84の配列方向に対応して長尺となる開口部118を
各ドット毎に形成することにより、液晶パネル62を効
率的に照明することができる。
【0036】なお、上述した実施形態においては、偏光
分離素子として複屈折結晶を用いているが、複屈折性を
奏する材料であれば、例えば、液晶の層を厚く形成して
配向させたもの、ポリマーフイルムを延伸させることで
複屈折性を出現させ、且つ、その光軸方向を制御したも
の等を用いることができる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、偏光分離素子によって
分離された正常光および異常光の集光部近傍にアパーチ
ャ部材を配設し、前記アパーチャ部材に配設した偏光回
転素子によって正常光または異常光の少なくとも一方の
偏光面を回転させるように構成しているため、偏光合成
装置全体を小型化することができ、低コスト且つ高効率
に偏光の合成を行うことができる。また、この偏光合成
装置を液晶パネルを有する表示装置に用いた場合、小型
であるとともに、液晶に形成された画像を効率的に照明
し、高輝度の大画面を表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の液晶ライトバルブ表示装置の構成
図である。
【図2】本実施形態の偏光合成装置の断面構成図であ
る。
【図3】図2に示す偏光合成装置の正面構成図である。
【図4】本実施形態の偏光合成装置によって合成された
光により照明された液晶パネルの説明図である。
【図5】他の実施形態の偏光合成装置の断面構成図であ
る。
【図6】図5に示す偏光合成装置の正面構成図である。
【図7】他の実施形態の偏光合成装置の断面構成図であ
る。
【図8】他の実施形態の偏光合成装置の断面構成図であ
る。
【図9】他の実施形態の偏光合成装置の断面構成図であ
る。
【図10】他の実施形態の偏光合成装置の断面構成図で
ある。
【図11】図11Aおよび図11Bは、他の実施形態の
偏光分離素子の断面図および正面図である。
【図12】図12Aおよび図12Bは、他の実施形態の
偏光分離素子の断面図および正面図である。
【図13】図13Aおよび図13Bは、他の実施形態の
偏光分離素子の断面図および正面図である。
【図14】図2に示す偏光分離素子により分離された光
の集光地点のより詳細な断面説明図である。
【図15】他の実施形態の偏光分離素子の断面構成図で
ある。
【図16】液晶パネルの前面に設けられたマイクロレン
ズアレイの形状説明図である。
【図17】従来の偏光合成装置の要部断面構成図であ
る。
【図18】従来の液晶ライトバルブ表示装置の概略構成
図である。
【符号の説明】
50、88、94、97、98、104…偏光合成装置 52…液晶ライトバルブ表示装置 56…光源 62…液晶パネル 70…スクリーン 78、96a〜96c、106a〜106c、108、
110、112、114a、114b…偏光分離素子 80、90…アパーチャ部材 82、84、92
…開口部 86、93、95、116…位相差板

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光を正常光と異常光とに分離する偏光分離
    素子と、 分離された前記正常光および前記異常光が通過する開口
    部と、前記正常光あるいは前記異常光の少なくとも一方
    の偏光面を回転させ、双方の偏光面を一致させる偏光回
    転素子とを有し、前記偏光分離素子の射出側に配設され
    るアパーチャ部材と、 を備えることを特徴とする偏光合成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置において、前記偏光分
    離素子は、前記光の入射面と射出面とを備え、光学軸が
    前記光の入射方向に対して傾斜して設定される複屈折性
    素子からなることを特徴とする偏光合成装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の装置において、前記偏光分
    離素子は、前記入射面と前記射出面とが平行であること
    を特徴とする偏光合成装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の装置において、 前記偏光分離素子は、複数の前記複屈折性素子を積層し
    て構成されることを特徴とする偏光合成装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の装置において、複数の前記
    複屈折性素子は、屈折率が前記各複屈折性素子と実質的
    に一致する液体または硬化性物質を介して接合されるこ
    とを特徴とする偏光合成装置。
  6. 【請求項6】請求項2記載の装置において、 前記偏光分離素子は、前記入射面および前記射出面の少
    なくとも一方に反射防止層を備えることを特徴とする偏
    光合成装置。
  7. 【請求項7】請求項2記載の装置において、前記偏光分
    離素子は、外形形状が四角形状に構成され、光学軸が前
    記光の入射方向に対して傾斜して設定されるとともに、
    前記四角形状の対角線方向に傾斜して設定されることを
    特徴とする偏光合成装置。
  8. 【請求項8】請求項1記載の装置において、前記偏光分
    離素子は、前記正常光および前記異常光の光路長が等し
    くなるように構成されることを特徴とする偏光合成装
    置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の装置において、前記偏光分
    離素子は、光学軸が前記光の入射方向に対して傾斜して
    設定される2つの複屈折性素子と、前記2つの複屈折性
    素子間に配設される位相差板とを備え、前記2つの複屈
    折性素子の前記光学軸が前記位相差板に対して対称に設
    定されることを特徴とする偏光合成装置。
  10. 【請求項10】請求項1記載の装置において、前記偏光
    分離素子は、方解石であることを特徴とする偏光合成装
    置。
  11. 【請求項11】請求項1記載の装置において、前記アパ
    ーチャ部材を構成する前記開口部および前記偏光回転素
    子は、一体的に構成されることを特徴とする偏光合成装
    置。
  12. 【請求項12】請求項1記載の装置において、前記アパ
    ーチャ部材を構成する前記偏光回転素子は、前記正常光
    あるいは前記異常光の一方の偏光面を90゜回転させる
    ことで他方の偏光面に一致させる位相差板であることを
    特徴とする偏光合成装置。
  13. 【請求項13】請求項1記載の装置において、前記偏光
    回転素子は、方解石であることを特徴とする偏光合成装
    置。
  14. 【請求項14】光源と、 前記光源から射出される光を正常光と異常光とに分離す
    る偏光分離素子と、 分離された前記正常光および前記異常光が通過する開口
    部と、前記正常光あるいは前記異常光の少なくとも一方
    の偏光面を回転させ、双方の偏光面を一致させる偏光回
    転素子とを有し、前記偏光分離素子の射出側に配設され
    るアパーチャ部材と、 画像に応じて各画素の偏光面が制御される液晶パネル
    と、 を備え、前記アパーチャ部材により偏光面が一致された
    光を前記液晶パネルに入射させて画像を表示することを
    特徴とする表示装置。
  15. 【請求項15】請求項14記載の装置において、前記液
    晶パネルは、多数の屈折型レンズまたは回折型レンズを
    備えるとともに、前記正常光および前記異常光の分離方
    向に対応した長尺な開口部を備えることを特徴とする表
    示装置。
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