JPH11337855A - ポリゴンミラースキャナ装置 - Google Patents

ポリゴンミラースキャナ装置

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Publication number
JPH11337855A
JPH11337855A JP10146063A JP14606398A JPH11337855A JP H11337855 A JPH11337855 A JP H11337855A JP 10146063 A JP10146063 A JP 10146063A JP 14606398 A JP14606398 A JP 14606398A JP H11337855 A JPH11337855 A JP H11337855A
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JP
Japan
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rotor
polygon mirror
groove
magnet
mirror
Prior art date
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Pending
Application number
JP10146063A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Ozaki
紳一 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to US09/321,125 priority patent/US6151151A/en
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Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/12Scanning systems using multifaceted mirrors
    • G02B26/121Mechanical drive devices for polygonal mirrors

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を増加することなく、高精度な接着
を要せず、高耐久性を有し、製造が容易なポリゴンミラ
ースキャナ装置を提供する。 【解決手段】 ロータ16に多極マグネット18を装着
した回転子部11と、回転子部11の回転軸17と、多
極マグネット18に所定距離離間して対向する巻線コイ
ル14を備えた固定子部12とを備えたポリゴンミラー
スキャナ装置に関する。ロータ16を正角柱に形成し
て、ロータ16の正角柱の各側面を鏡面16bとしてポ
リゴンミラーを構成し、ロータ16の一方の底面にマグ
ネット圧入用の溝部16cを形成したことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子式複写機、レ
ーザビームプリンタ、ファクシミリ等に組み込んで光ビ
ームを走査するポリゴンミラースキャナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来のポリゴンスキャナユニット
を示す断面図である。この従来のポリゴンスキャナユニ
ットのスキャナモータは、回転子部分と固定子部分とか
らなる。回転子部分は、下面にマグネット101を装着
したロータヨーク102と、回転軸103と、ロータヨ
ーク102上に接合され、ロータヨーク102を回転軸
103に固定するフランジ104とから構成されてい
る。
【0003】また、固定子部分は、上面に巻線コイル1
05を配置したステータヨーク106と、回転軸103
を軸支する軸受部分107とから構成されている。この
ポリゴンスキャナユニットのフランジ104上にはポリ
ゴンミラー108が固定され、このポリゴンミラー10
8でスキャンを行うことができる。
【0004】しかし、このポリゴンスキャナユニットの
構成では、ポリゴンミラー108とスキャナモータとが
それぞれ独立した別体の部品であり、かつスキャナモー
タ自身の小型化にも限界があることから、スキャナモー
タにポリゴンミラー108を搭載したポリゴンスキャナ
ユニット全体の構造が大型化し、小型化が困難であると
いう問題があった。従って、レーザプリンタなどの画像
形成装置に組み込む際に大きなスペースを占有し、画像
形成装置の小型化が困難であるという問題があった。
【0005】そこで、従来、ロータヨークをポリゴンミ
ラーの基体として小型化を図ったポリゴンミラー駆動用
スキャナモータとして、特開平8−62527号が知ら
れている。
【0006】図10に示すように、このスキャナモータ
は、回転子110と固定子111とからなる。この回転
子110は、外形が六角形を呈する平板状のロータヨー
ク112と、その下面側に装着した界磁永久磁石113
からなる。また、固定子111は、界磁永久磁石113
と軸方向のギャップを隔てて対向する扁平形の電機子コ
イル114,ステータヨーク115、軸受116、およ
びこれら部品を組み込んだハウジング117からなる。
回転子110と固定子111とは、回転子軸118が軸
受116に軸支して組み立てられている。
【0007】このスキャナモータにおいて、ロータヨー
ク112はポリゴンミラーの基体を兼ねている。ロータ
ヨーク112の六角形の周面には各辺ごとに表面を鏡面
に仕上げたアルミ箔、あるいはガラス製の鏡などのロー
タヨーク112と別体のチップ状ミラー119を貼着し
てポリゴンミラーを形作っている。
【0008】このような構成で、図示されていないセン
サレス3相バイポーラ駆動回路を介して電機子コイル1
14に直流電圧を流すことにより、回転子110のロー
タヨーク112が回転子軸118の回りに回転する。
【0009】そして、スキャナモータを回転させつつ、
多角形を呈するロータヨーク112の周面に形成した鏡
面である、ロータヨーク112と別体のチップ状ミラー
119に向けて側方から光ビームを投光することによ
り、ロータヨーク112がそのままポリゴンミラーとし
て機能、動作する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロータ
ヨーク112の周面をポリゴンミラーにしようとする場
合、チップ状ミラー119を貼着させたり、膜形成する
ことは部品点数が増加するという問題がある。
【0011】また、チップ状ミラー119を貼着する場
合には、高精度な接着を要するとともに、接着後の遠心
力による剥離・変形等の不具合がある。また、コーティ
ングミラーを成膜した場合にも剥離・変形等の不具合が
ある。
【0012】また、ロータヨーク112の平坦な下面に
界磁永久磁石113を装着しているので、例えば、界磁
永久磁石113を貼着した場合には、高精度に位置合わ
せしないと界磁永久磁石113と回転子軸118とが偏
心する虞があり、偏心した場合には動バランスが崩れ
て、ジッター特性が悪化したり、振動や騒音が発生する
という問題がある。
【0013】さらに、ロータヨーク112の平坦な下面
に界磁永久磁石113を装着しているので、遠心力によ
る剥離・変形等の不具合が存在する。
【0014】そこで、本発明の目的は、部品点数を増加
することなく、高精度な接着を要せず、高耐久性を有
し、製造が容易なポリゴンミラースキャナ装置を提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1のポリゴンミラースキャナ装置は、ロータに
マグネットを装着した回転子と、該回転子の回転軸と、
前記マグネットに所定距離離間して対向するコイルを備
えた固定子とを備えたポリゴンミラースキャナ装置にお
いて、前記ロータを正角柱に形成して、ロータの正角柱
の各側面を鏡面としてポリゴンミラーを構成し、前記ロ
ータの一方の底面にマグネット圧入用の溝を形成したこ
とを特徴としている。この構成では、ロータの鏡面を形
成する、ロータと別体のミラーチップ等を付加する必要
がないので、部品点数を増加することなく、マグネット
圧入用の溝でマグネットを位置決め保持できるので、高
精度な接着を要せず、高耐久性を有し、製造が容易なポ
リゴンミラースキャナ装置を提供することができる。
【0016】また、請求項2のポリゴンミラースキャナ
装置は、ロータにマグネットを装着した回転子と、該回
転子の回転軸と、前記マグネットに所定距離離間して対
向するコイルを備えた固定子とを備えたポリゴンミラー
スキャナ装置において、前記ロータを正角柱に形成し
て、ロータの正角柱の各側面を鏡面としてポリゴンミラ
ーを構成し、前記ロータの一方の底面にマグネット圧入
用の溝を形成するとともに、他方の面に前記溝に対応し
て該溝に嵌合する突起部を形成したことを特徴としてい
る。この構成では、ポリゴンミラーを積層一体化して研
削・研磨仕上げ加工することができるとともに、一体化
したときに固定力によるポリゴンミラーの変形を防止で
きる。
【0017】また、請求項3のポリゴンミラースキャナ
装置は、請求項1又は2に記載のポリゴンミラースキャ
ナ装置において、前記マグネット圧入用の溝と鏡面との
間に内部応力吸収用の溝を形成したことを特徴としてい
る。この構成では、マグネットの圧入時や遠心力による
内部応力が鏡面に伝達されるを内部応力吸収用の溝で吸
収して防止することができる。
【0018】また、請求項4のポリゴンミラースキャナ
装置は、請求項1又は2に記載のポリゴンミラースキャ
ナ装置において、前記マグネット圧入用の溝の外周側面
に凹凸部を形成したことを特徴としている。この構成で
は、マグネットの圧入時や遠心力による内部応力が鏡面
に伝達されるを凹凸部で吸収して防止することができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態に係
わるポリゴンミラースキャナ装置の縦断側面図、図2は
回転子部分の斜視図である。
【0020】図1に示すように、この第1実施形態のポ
リゴンミラースキャナ装置10は、固定子部12と回転
子部11とを備える周対向型ブラシレス直流モータを備
えている。固定子部12は、ステータヨーク13と、ス
テータヨーク13の周面に固定された巻線コイル14
と、ステータヨーク13内に設けた軸受15とを備えて
構成されている。また、回転子部11は、中心孔16a
に回転軸17が圧入されたロータ16と、ロータ16の
周面を平面視正多角形に研削・研磨仕上げしてなる鏡面
(正角柱の側面)16bと、ロータ16の下底面に多極
マグネット18を圧入する環状の溝部16cと、溝部1
6cに圧入されている多極マグネット18と、溝部16
cの外周側面に形成されている凹凸部16kと、ロータ
16の上底面に上方に突出する環状の積層用突起部16
gとから構成されている。この積層用突起部16gは、
溝部16cに挿入した際、溝部16cの凹凸部16kを
変形させない程度の厚みに形成されている。
【0021】前記回転子部11は、回転軸17を介して
固定子部12の軸受15で回動自在に軸支され、回転子
部11の多極マグネット18と固定子部12の巻線コイ
ル14とが周方向に対向してブラシレス直流モータを構
成する。
【0022】前記ロータ16は、アルミニウム製であ
り、その外形が正角柱に形成され、本実施形態では平面
視正六角形、即ち上底面及び下底面がいずれも正六角形
に形成されている。また、ロータ16の周面は、研削加
工による鏡面仕上げとされ、ロータ16の周面と鏡面1
6bとが一体構造となってポリゴンミラーPが構成され
ている。さらに、ロータ16の中心孔16aにはロータ
16に直交する方向に回転軸17が圧入されている。な
お、本実施形態では、ロータ16は正角柱のうち、底面
が正六角形の場合について説明したが、正六角形以外の
正多角形であってもよいのはもちろんである。
【0023】また、前記ロータ16の溝部16cは、下
面、即ち正角柱の下底面、中心孔16a及び回転軸17
と同心に設けられ、この溝部16c内に環状の多極マグ
ネット18が圧入される。ロータ16の上面、即ち正角
柱の上底面に上方に突出して、中心孔16a及び回転軸
17と同心の環状の積層用突起部16gが一体形成され
ている。
【0024】なお、前記ロータ16の溝部16cを、上
面、即ち正角柱の上底面に、中心孔16a及び回転軸1
7と同心に設け、この溝部16c内に環状の多極マグネ
ット18が圧入されるようにしてもよい。
【0025】図3(A)はポリゴンミラーの溝部の変形
例を示す底面図、(B)は溝部の他の変形例を示す底面
図である。
【0026】図3(A)に示すように、溝部16cは6
等分に分割され、各々が同一形状の円弧状溝部16dに
形成され、各円弧状溝部16dの中心が頂角16fに対
応して配置されている。
【0027】なお、この変形例では6分割したが、各々
の円弧状溝部16dを周方向に2等分して12分割して
もよい。即ち、正多角柱がn角形を有する場合には、a
×n(aは自然数)分割することが動バランス上望まし
い。
【0028】また、図3(B)に示すように、6等分さ
れた円弧状溝部16dの端部間を頂角に対応する様に配
置してもよい。
【0029】図4は図1に示したロータの溝部の拡大断
面図である。図4に示すように、ロータ16の溝部16
cの外周側面には凹凸部16kが形成され、多極マグネ
ット18を圧入する際に変形し易くして内部応力を吸収
し、鏡面16bに内部応力が伝わらないようにしてい
る。したがって、内部応力の発生原因となる、多極マグ
ネット18の圧入時の鏡面16b方向の外力や遠心力を
凹凸部16kの変形により吸収することができる。
【0030】この実施形態のポリゴンミラースキャナ装
置は、ロータ16の周面が鏡面16bであるので、ミラ
ーチップ、蒸着膜等の他の部材をロータの周面に取り付
ける必要がなく、部品点数が増加しない。また、高精度
な接着が不要であり、遠心力により鏡面が剥離すること
がない。
【0031】また、ポリゴンミラーPはロータ16の周
面に鏡面16bを一体形成しているので、小型化でき、
レーザプリンタ等の画像形成装置に組み込む際に小さな
占有スペースですみ、画像形成装置の小型化に寄与する
ことができる。
【0032】また、ポリゴンミラーPはアルミニウム製
のロータ16の周面に鏡面16bを一体形成しているの
で、回転子部11の軽量化を図ることが出来、振動・騒
音に対して有利である。
【0033】また、この実施形態のポリゴンミラースキ
ャナ装置は、ロータ16の下面に溝部16cを有するの
で、多極マグネット18を回転軸17と同心に位置決め
することが容易であり、高精度な位置合わせが不要であ
り、その上多極マグネット18と回転軸17とが偏心す
ることがない。したがって、偏心によって動バランスが
崩れることがなく、ジッター特性の悪化を防止できると
ともに、振動や騒音の発生を防止することができる。
【0034】また、この実施形態のポリゴンミラースキ
ャナ装置は、ロータ16の下面に溝部16cを有するの
で、多極マグネット18の圧入が容易であり、多極マグ
ネット18がポリゴンミラーPの径方向に位置決めされ
て保持されているので、遠心力により剥離したり位置ズ
レしたりすることがない。
【0035】このように、実施形態のポリゴンミラース
キャナ装置は、遠心力により鏡面16bや多極マグネッ
ト18が剥離したり位置ズレすることがないので、高耐
久性を有する。また、鏡面16bを作製する際に高精度
な接着をする必要がなく、多極マグネット18の位置決
めも容易なので極めて製造が容易であり、品質も安定化
するという効果がある。
【0036】また、鏡面16bと一体のロータ16に多
極マグネット18が圧入により取り付けられているの
で、圧入による内部応力がロータ16と一体の鏡面16
bに伝達されたり、遠心力により発生する内部応力が鏡
面16bに伝達される虞があるが、本実施形態では、ロ
ータ16の溝部16cと鏡面16bとの間に内部応力吸
収用の凹凸部16kが形成されているので、圧入時や遠
心力による内部応力が鏡面16bに伝達されるのを防止
することができる。圧入時の内部応力が鏡面16bに伝
達されて鏡面16bが変形するのを防止できるので、ロ
ータ16の鏡面加工をした後に多極マグネット18を圧
入することができる。
【0037】図5は図1のポリゴンミラースキャナ装置
で用いたポリゴンミラーの鏡面加工を示す図であり、ポ
リゴンミラー素材を積層して固定した状態を示す。
【0038】このポリゴンミラー素材pは、図1のポリ
ゴンミラーPの鏡面16bを切削・研磨加工するための
ものであり、外周が研削・研磨加工される前のロータ1
6と、ロータ16の下底面に形成されている、多極マグ
ネット圧入用の溝部16cと、ロータ16から上方に突
出して、積層した他のポリゴンミラー素材pの溝部16
の中に上端部が挿入されるリング状の積層用突起部16
gとから構成されている。
【0039】この研削前のポリゴンミラー素材pを図の
ように、下側のポリゴンミラー素材pの積層用突起部1
6gを上側のポリゴンミラー素材pの多極マグネット圧
入用の溝部16cの中に挿入して積層する。このように
溝部16cはポリゴンミラー素材pを積層して多数枚同
時加工をする際の位置決めとして利用することができ
る。
【0040】このとき、積層用突起部16gの軸方向の
長さが多極マグネット圧入用の溝部16cの軸方向の長
さより長く形成されているので、2つのポリゴンミラー
素材pは、積層用突起部16gの内周面と圧入用の溝部
16cの内周面とが接触し、積層用突起部16gの上端
面と圧入用の溝部16cの底面とが接触し、軸方向およ
び径方向に位置決めされる。
【0041】このポリゴンミラー素材pの積層体は、図
5に示すように、最上層のポリゴンミラー素材pの積層
用突起部16gの上端面に当接する板状の第1治具19
cと最下層のポリゴンミラー素材pの溝部16cの中に
上端部が挿入される突起部を有する第2治具19dとで
挟持し、ボルト状固定具19aを第1治具19c及び第
2治具19dの中心孔とポリゴンミラー素材pの中心孔
16aとに挿通し、ナット状固定具19bで締結するこ
とにより一体的に固定することができる。このように一
体的に固定した積層体の各ポリゴンミラー素材pの外周
面を同時に研削・研磨仕上げして鏡面16bを加工する
ことができる。従って、工数削減等により研削・研磨工
程の効率化を図ることができる。
【0042】また、固定具19a,19bからポリゴン
ミラー素材pに加わる締結力が軸と平行な一直線上とな
るので、ポリゴンミラーPの変形を防止することができ
る。
【0043】なお、図5では、2枚のポリゴンミラー素
材を積層した場合について説明したが、2枚以上積層し
てもよいのはもちろんである。
【0044】図6は第2実施形態のポリゴンミラースキ
ャナ装置の縦断側面図である。第2実施形態のポリゴン
ミラースキャナ装置20は、固定子部22と回転子部2
1とを備える面対向型ブラシレス直流モータを備えてい
る。固定子部22は、ステータヨーク23と、ステータ
ヨーク23の上面に固定された巻線コイル24と、ステ
ータヨーク23の中央部に設けた軸受25とを備えて構
成されている。また、回転子部21は、中心孔26aに
回転軸27が圧入されたロータ26と、ロータ26の周
面を平面視正多角形に研削・研磨仕上げしてなる鏡面
(正角柱の側面)26bと、ロータ26の下面に形成さ
れている、多極マグネット28を圧入する環状の溝部2
6cと、溝部26cに圧入されている多極マグネット2
8と、ロータ26の上面に突出している積層用突起部2
6gとから構成されている。回転子部21は回転軸27
を介して固定子部22の軸受25で回動自在に軸支さ
れ、回転子部21の多極マグネット28と固定子部22
の巻線コイル24とが面方向に対向してブラシレス直流
モータを構成する。
【0045】前記ロータ26は、第1実施形態のロータ
16と同様に、アルミニウム製であり、その外形が正角
柱に形成され、本実施形態では平面視正六角形、即ち上
底面及び下底面がいずれも正六角形に形成されている。
また、ロータ26の周面は、研削加工による鏡面仕上げ
とされ、ロータ26の周面と鏡面26bとが一体構造と
なってポリゴンミラーPが構成されている。さらに、ロ
ータ26の中心孔26aにはロータ26に直交する方向
に回転軸27が圧入されている。なお、本実施形態で
は、ロータ26は正角柱のうち、底面が正六角形の場合
について説明したが、正六角形以外の正多角形であって
もよいのはもちろんである。
【0046】また、前記ロータ26の溝部26cは、下
面、即ち正角柱の底面に、中心孔26a及び回転軸27
と同心に設けられ、この溝部26c内に環状の多極マグ
ネット28が圧入される。
【0047】図6の面対向型のポリゴンミラースキャナ
装置の場合も上述した図1の周対向型のポリゴンミラー
スキャナ装置の場合と同様の作用効果を有している。
【0048】図7は第3実施形態のポリゴンミラースキ
ャナ装置の縦断側面図である。この第3実施形態のポリ
ゴンミラースキャナ装置30は、固定子部32と回転子
部31とを備える周対向型ブラシレス直流モータを備え
ている。固定子部32は、ステータヨーク33と、ステ
ータヨーク33の周面に固定された巻線コイル34と、
ステータヨーク33内に設けた軸受35とを備えて構成
されている。また、回転子部31は、中心孔36aに回
転軸37が圧入されるロータ36と、ロータ36の周面
を平面視正多角形に研削・研磨仕上げしてなる鏡面(正
角柱の側面)36bと、ロータ36の下底面に多極マグ
ネット38を圧入する環状の溝部36cと、溝部36c
に圧入されている多極マグネット38と、ロータ36の
下底面の溝部36cと鏡面36bとの間に形成した内部
応力吸収用溝部36kと、ロータ36の下底面の中央部
に形成した下方に突出する積層用突起部36gとから構
成されている。
【0049】前記回転子部31は、回転軸37を介して
固定子部32の軸受35で回動自在に軸支され、回転子
部31の多極マグネット38と固定子部32の巻線コイ
ル34とが周方向に対向してブラシレス直流モータを構
成する。
【0050】前記ロータ36は、アルミニウム製であ
り、その外形が正角柱に形成され、本実施形態では平面
視正六角形、即ち上底面及び下底面がいずれも正六角形
に形成されている。また、ロータ36の周面は、研削加
工による鏡面仕上げとされ、ロータ36の周面と鏡面3
6bとが一体構造となってポリゴンミラーPが構成され
ている。さらに、ロータ36の中心孔36aにはロータ
36に直交する方向に回転軸37が圧入されている。な
お、本実施形態では、ロータ36は正角柱のうち、底面
が正六角形の場合について説明したが、正六角形以外の
正多角形であってもよいのはもちろんである。
【0051】また、前記ロータ36の溝部36cは、下
面、即ち正角柱の下底面、中心孔36a及び回転軸37
と同心に設けられ、この溝部36c内に環状の多極マグ
ネット38が圧入される。
【0052】この第3実施形態のポリゴンミラースキャ
ナ装置30は、鏡面36bと一体のロータ36に多極マ
グネット38が圧入により取り付けられているので、圧
入による内部応力がロータ36と一体の鏡面36bに伝
達されたり、遠心力により発生する内部応力が鏡面36
bに伝達される虞があるが、本実施形態では、ロータ3
6の溝部36cと鏡面36bとの間に内部応力吸収用溝
部が形成されているので、圧入時や遠心力による内部応
力が鏡面36bに伝達されるのを防止することができ
る。圧入時の内部応力が鏡面36bに伝達されて鏡面3
6bが変形するのを防止できるので、ロータ36の鏡面
加工をした後に多極マグネット38を圧入することがで
きる。
【0053】図8は、ポリゴンミラー素材を研削・研磨
仕上げして図7のポリゴンミラーを作製するために積層
したポリゴンミラー素材を固定した状態を示す図であ
る。
【0054】このポリゴンミラー素材は、ロータ36
と、ロータ36の下底面に開口する溝部と、溝部と下底
面との間に形成した内部応力吸収用溝部と、ロータ36
の下底面の中央部に形成した下方に突出する積層用突起
部36gとから構成されている。この研削前のポリゴン
ミラー素材pを図8のように、上側のポリゴンミラー素
材pの積層用突起部36gを下側のポリゴンミラー素材
pの上面に当接して積層する。
【0055】このポリゴンミラー素材pの積層体を図8
に示すように、最上層のポリゴンミラー素材pの上面の
積層用突起部36gに対応する位置に当接する板状の第
1治具39cと、最下層のポリゴンミラー素材pの積層
用突起部36gの下面に当接する板状の第2治具39d
とで積層体を挟持し、ボルト状固定具19aを第1治具
39c及び第2治具39dの中心孔とポリゴンミラー素
材pの中心孔36aとに挿通し、ナット状固定具19b
で締結することにより一体的に固定することができる。
このように一体的に固定した積層体の各ポリゴンミラー
素材pの外周面を同時に研削・研磨仕上げして鏡面36
bを加工することができる。従って、工数削減等により
研削・研磨工程の効率化を図ることができる。また、固
定具19a,19bからポリゴンミラー素材pに加わる
締結力が軸と平行な直線上となるので、ポリゴンミラー
Pの変形を防止することができる。またロータ同士が接
触しないので、研削・研磨加工時にロータ面を傷つける
ことがない。
【0056】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で
種々変形して実施することができる。
【0057】
【発明の効果】以上、説明したように請求項1のポリゴ
ンミラースキャナ装置によれば、ロータにマグネットを
装着した回転子と、該回転子の回転軸と、前記マグネッ
トに所定距離離間して対向するコイルを備えた固定子と
を備えたポリゴンミラースキャナ装置において、前記ロ
ータを正角柱に形成して、ロータの正角柱の各側面を鏡
面としてポリゴンミラーを構成し、前記ロータの一方の
底面にマグネット圧入用の溝を形成したので、ロータの
鏡面を形成する、ロータと別体のミラーチップ等を付加
する必要がなく部品点数を増加することなく、マグネッ
ト圧入用の溝でマグネットを位置決め保持でき、高精度
な接着を要せず、高耐久性を有し、製造が容易なポリゴ
ンミラースキャナ装置を提供することができる。
【0058】また、請求項2のポリゴンミラースキャナ
装置によれば、ロータにマグネットを装着した回転子
と、該回転子の回転軸と、前記マグネットに所定距離離
間して対向するコイルを備えた固定子とを備えたポリゴ
ンミラースキャナ装置において、前記ロータを正角柱に
形成して、ロータの正角柱の各側面を鏡面としてポリゴ
ンミラーを構成し、前記ロータの一方の底面にマグネッ
ト圧入用の溝を形成するとともに、他方の面に前記溝に
対応して該溝に嵌合する突起部を形成したので、ポリゴ
ンミラーを積層一体化して研削・研磨仕上げ加工するこ
とができるとともに、一体化したときに固定力によるポ
リゴンミラーの変形を防止できる。
【0059】また、請求項3のポリゴンミラースキャナ
装置によれば、請求項1又は2に記載のポリゴンミラー
スキャナ装置において、前記マグネット圧入用の溝と鏡
面との間に内部応力吸収用の溝を形成したので、マグネ
ットの圧入時や遠心力による内部応力が鏡面に伝達され
るを内部応力吸収用の溝で吸収して防止することができ
る。
【0060】また、請求項4のポリゴンミラースキャナ
装置によれば、請求項1又は2に記載のポリゴンミラー
スキャナ装置において、前記マグネット圧入用の溝の外
周側面に凹凸部を形成したので、マグネットの圧入時や
遠心力による内部応力が鏡面に伝達されるを凹凸部で吸
収して防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係わるポリゴンミラー
スキャナ装置の縦断側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係わるポリゴンミラー
スキャナ装置の回転子部分の斜視図である。
【図3】(A)はポリゴンミラーの溝部の変形例を示す
底面図、(B)は溝部の他の変形例を示す底面図であ
る。
【図4】第1実施形態のポリゴンミラーの要部拡大断面
図である。
【図5】ポリゴンミラー素材を研削・研磨仕上げして図
1のポリゴンミラーを作製するために、積層したポリゴ
ンミラー素材を固定した状態を示す図である。
【図6】第2実施形態のポリゴンミラースキャナ装置の
縦断側面図である。
【図7】第3実施形態のポリゴンミラースキャナ装置の
縦断側面図である。
【図8】ポリゴンミラー素材を研削・研磨仕上げして図
7のポリゴンミラーを作製するために、積層したポリゴ
ンミラー素材を固定した状態を示す図である。
【図9】従来のポリゴンスキャナユニットを示す断面図
である。
【図10】他の従来のポリゴンミラー駆動用スキャナモ
ータを示す断面図である。
【符号の説明】 11 回転子部 12 固定子部 14 巻線コイル 16 ロータ 16b 鏡面 16c 溝部 16k 凹凸部 17 回転軸 18 多極マグネット 36k 応力吸収用溝 P ポリゴンミラー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータにマグネットを装着した回転子
    と、該回転子の回転軸と、前記マグネットに所定距離離
    間して対向するコイルを備えた固定子とを備えたポリゴ
    ンミラースキャナ装置において、 前記ロータを正角柱に形成して、ロータの正角柱の各側
    面を鏡面としてポリゴンミラーを構成し、前記ロータの
    一方の底面にマグネット圧入用の溝を形成したことを特
    徴とするポリゴンミラースキャナ装置。
  2. 【請求項2】 ロータにマグネットを装着した回転子
    と、該回転子の回転軸と、前記マグネットに所定距離離
    間して対向するコイルを備えた固定子とを備えたポリゴ
    ンミラースキャナ装置において、 前記ロータを正角柱に形成して、ロータの正角柱の各側
    面を鏡面としてポリゴンミラーを構成し、前記ロータの
    一方の底面にマグネット圧入用の溝を形成するととも
    に、他方の面に前記溝に対応して該溝に嵌合する突起部
    を形成したことを特徴とするポリゴンミラースキャナ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記マグネット圧入用の溝と鏡面との間
    に内部応力吸収用の溝を形成したことを特徴とする請求
    項1又は2に記載のポリゴンミラースキャナ装置。
  4. 【請求項4】 前記マグネット圧入用の溝の外周側面に
    凹凸部を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記
    載のポリゴンミラースキャナ装置。
JP10146063A 1998-05-27 1998-05-27 ポリゴンミラースキャナ装置 Pending JPH11337855A (ja)

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