JPH11337828A - 水中顕微鏡 - Google Patents

水中顕微鏡

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JPH11337828A
JPH11337828A JP10146937A JP14693798A JPH11337828A JP H11337828 A JPH11337828 A JP H11337828A JP 10146937 A JP10146937 A JP 10146937A JP 14693798 A JP14693798 A JP 14693798A JP H11337828 A JPH11337828 A JP H11337828A
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JP
Japan
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imaging camera
underwater
water
sample chamber
light source
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JP10146937A
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Kazumi Imon
一美 井門
Keiichi Morinaga
圭一 森永
Katsuya Nishi
勝也 西
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KISUTEMU KK
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KISUTEMU KK
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    • G02B21/08Condensers
    • G02B21/082Condensers for incident illumination only
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/06Means for illuminating specimens
    • G02B21/08Condensers
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/36Microscopes arranged for photographic purposes or projection purposes or digital imaging or video purposes including associated control and data processing arrangements
    • G02B21/362Mechanical details, e.g. mountings for the camera or image sensor, housings
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B23/00Telescopes, e.g. binoculars; Periscopes; Instruments for viewing the inside of hollow bodies; Viewfinders; Optical aiming or sighting devices
    • G02B23/16Housings; Caps; Mountings; Supports, e.g. with counterweight
    • G02B23/22Underwater equipment

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生きたまま自由に動き回る水中微生物を追い
ながら、鮮明な画像を得ることのできる水中顕微鏡を提
供することである。 【解決手段】 撮像カメラ12とサンプル水を導入する
ための通水路22と、通水路22に連結されて撮像カメ
ラ12の焦点近辺に設けられた厚さ0.5mm以上、2
mm以下のサンプル室16とを、少なくとも含んで構成
される水中顕微鏡10であって、サンプル室16の斜め
後方に備えられた光源18により暗視野照明とされるこ
とである。また、水平断面が長方形のサンプル室16と
されることであり、サンプル室16にサンプル水を送る
ための、順送及び静止及び逆送が可能なポンプ20が備
えられることであり、撮像カメラ12の焦点位置を移動
するためのXY移動装置14が備えられることである。
あるいは、撮像カメラ12の焦点近辺の後方にリング状
のLED光源18が設けられ、LED光源18が撮像カ
メラ12のビデオ信号と同期して間歇的に発光する水中
顕微鏡10とされることである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水中微生物を観察す
る顕微鏡に関し、さらに詳しくは、生きたまま自由に動
きまわる水中微生物を的確にとらえ、鮮明な画像を得る
ことのできる水中顕微鏡に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、プランクトン等
の水中微生物を調査しようとする時は、サンプル水を船
上に汲み上げ、船上又は地上に用意された顕微鏡まで運
び、プレパラート上に垂らしてカバーグラスで挟み、通
常の光学顕微鏡で観察していた。このため、調査地点が
多い場合とか、水中深度ごとの調査が必要な場合とか
の、特にサンプル数が多い時等には、サンプル水の採取
に手間が掛かるし、サンプル水の保管場所を確保するの
が難しい等の問題があった。また、採取してから観察す
るまでに水中微生物が弱ったり死んだりしてしまい、自
然のままに自由に活動する水中微生物を観察することは
非常に難しかった。
【0003】これに対し、水中微生物を水中で直接観察
できる水中投下型の水中顕微鏡が提案されている(実願
平3−43916号)。すなわち、水密ケース内に撮像
カメラと照光部とを備え、撮像カメラの焦点近辺に、水
密ケースを内外に連通する水路を設けたものである。本
例の水中顕微鏡によれば、サンプル水の採取が不要とな
り、水中で直接観察できるのでサンプルの経時変化が避
けられる等々の効果が確認されたが、次のような問題が
新たに発生してきた。一つは、波浪などの影響で水中顕
微鏡が揺れ動くため画像がぶれてしまうことである。二
つ目は、水中深度ごとの微生物の違いなどを調べる場合
などに、水路内のサンプル水の入れ替えが遅いため待ち
時間が長くなり、調査に長時間を要することであった。
【0004】そこで本発明者等は、水路にポンプを接続
してサンプル水の入替えを迅速に行い、排水弁を設けて
水路内のサンプル水の揺れを減少させることのできる、
水中投下型の水中顕微鏡を先に提案した(特願平7−2
13314号)。本提案の水中顕微鏡によれば、水路内
のサンプル水の入替えが迅速に行われ、サンプル水の揺
れが大幅に減少されるという顕著な効果が確認され、ほ
ぼ実用のレベルに達したが、なお、次のような解決すべ
き幾つかの課題が残っていた。
【0005】すなわち、自然環境下にあるのと同様に自
由に活動する水中微生物を観察しようとすれば、顕微鏡
の焦点近辺に設けられるサンプル室を比較的広く、厚く
しなければならないが、サンプル室を厚くするのに伴
い、 1)サンプル水による光の屈折に原因して、画像全体が
明るくなりコントラストが低下する。
【0006】2)水中顕微鏡の揺れに原因して、サンプ
ル室内のサンプル水の動きが激しくなり、画像が不鮮明
になる。 3)水中微生物の動きが活発になり、顕微鏡の視野から
外れる場合がある。 4)水中微生物の動きが活発になり、これに焦点を合わ
せながら観察するのが難しくなる。 等々の課題が明らかになった。
【0007】生きたままの自由に活動する水中微生物を
観察する方法としては、水中に投下された水中顕微鏡を
船で曳航しながら、撮像カメラから送られてくる画像を
船上で観察することも可能である。本方法では、船の移
動に伴い水中顕微鏡が激しく揺れるし、顕微鏡焦点付近
の水がかなり速く流れている状況下での観察となるの
で、水中微生物を明確にとらえた鮮明な画像を得ること
は非常に難しかった。
【0008】本発明者らは、上述した従来技術の種々の
課題に鑑み、生きたまま自由に活動する水中微生物を、
鮮明な画像に捕らえることのできる水中顕微鏡について
鋭意研究を重ねた結果、本発明に至ったのである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る水中顕微鏡
の要旨とするところは、撮像カメラと、サンプル水を導
入するための通水路と、通水路に連結されて前記撮像カ
メラの焦点近辺に設けられた厚さ0.5mm以上、2m
m以下のサンプル室とを、少なくとも含んで構成される
水中顕微鏡であって、サンプル室の斜め後方に備えられ
た光源により暗視野照明とされたことにある。
【0010】さらに、かかる水中顕微鏡において、光源
が、撮像カメラの光学系の光軸の回りを180度以上に
わたって囲むように設けられたことにある。
【0011】さらに、かかる水中顕微鏡において、光源
が、撮像カメラの光学系の光軸の回りにリング状に設け
られたことにある。
【0012】さらに、かかる水中顕微鏡において、光源
と撮像カメラの焦点とを結ぶ線が、撮像カメラの光学系
の光軸と、10度〜30度の範囲で交わるように、前記
光源が配設されたことにある。
【0013】また、本発明に係る水中顕微鏡の別の要旨
とするところは、撮像カメラと、サンプル水を導入する
ための通水路と、通水路に連結されて前記撮像カメラの
焦点近辺に設けられた厚さ0.5mm以上、2mm以下
のサンプル室とを、少なくとも含んで構成される水中顕
微鏡であって、サンプル室の撮像面が長方形であること
にある。
【0014】さらに、かかる水中顕微鏡において、サン
プル室の少なくともサンプル水流入口側端部に、サンプ
ル室より深く、かつ、サンプル室と少なくとも同一幅
の、整流槽が設けられたことにある。
【0015】また、本発明に係る水中顕微鏡の別の要旨
とするところは、撮像カメラと、サンプル水を導入する
ための通水路と、通水路に連結されて前記撮像カメラの
焦点近辺に設けられた厚さ0.5mm以上、2mm以下
のサンプル室とを、少なくとも含んで構成される水中顕
微鏡であって、通水路に連結されて、サンプル室内にサ
ンプル水を送るための、順送及び静止及び逆送が可能な
ポンプが備えられたことにある。
【0016】さらに、かかる水中顕微鏡において、ポン
プとしてチューブ型ポンプが用いられたことにある。
【0017】さらに、かかる水中顕微鏡において、順送
及び静止及び逆送が可能なポンプと、該ポンプより流量
の大きいポンプとが、サンプル室の流出口側の通水路に
並列的に連結されたことにある。
【0018】また、本発明に係る水中顕微鏡の別の要旨
とするところは、撮像カメラと、サンプル水を導入する
ための通水路と、通水路に連結されて前記撮像カメラの
焦点近辺に設けられた厚さ0.5mm以上、2mm以下
のサンプル室とを、少なくとも含んで構成される水中顕
微鏡であって、撮像カメラの焦点位置を移動するための
XY移動装置が備えられたことにある。
【0019】さらに、かかる水中顕微鏡において、撮像
カメラが、その上部に接して設けられた、角度が自由に
変えられる支点によって吊るされ、その下方先端部にX
Y移動装置が連結されたことにある。
【0020】さらに、かかる水中顕微鏡において、XY
移動装置が電気的に駆動されることにある。
【0021】また、本発明に係る水中顕微鏡の別の要旨
とするところは、撮像カメラの焦点近辺の後方に、撮像
カメラの光学系の光軸を囲むリング状のLED光源が設
けられ、LED光源が、撮像カメラのビデオ信号と同期
して間歇的に発光することにある。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る水中顕微鏡の
実施の形態を図面に基づいて詳しく説明する。
【0023】図1は、水中顕微鏡10の構成例を示す模
式図であるが、撮像カメラ12の下端部をXY移動装置
14が把持し、撮像カメラ12の焦点位置近辺に、サン
プル室16が設けられている。サンプル室16の下方に
はリング状光源18が設けられ、さらにその下方には、
サンプル室16にサンプル水を導入するためのポンプ2
0が備えられ、ポンプ20とサンプル室16とはチュー
ブ状の通水路22で連結されている。また、これらの部
材は防水ケース24によって囲まれ、湖水や海水などが
侵入しない構造とされている。サンプル水は防水ケース
24の側面に設けられた吸入口26から吸入され、サン
プル室16、ポンプ20を経由して排出口28から排出
される。
【0024】図2は、本発明の水中顕微鏡10を用いる
ためのシステムを説明するものであり、水中に沈められ
た水中顕微鏡10内の撮像カメラ12で得られた情報
は、防水ケーブル30を介して船上のコントロールボッ
クス34に送られ、外部モニター32や外部VTR33
に出力される。また、水中顕微鏡10に対する、倍率調
整、焦点調整、XY移動装置14の作動等々も、防水ケ
ーブル30を介してコントロールボックス34から操作
される。
【0025】本発明でいう撮像カメラとは、撮像管とレ
ンズ等の光学系から構成されるカメラを意味し、サンプ
ル水を導入するための通水路とは、顕微鏡の外部からサ
ンプル水を吸入してサンプル室に導き、また、サンプル
室から顕微鏡の外部へ排出するために必要な通水路を意
味する。サンプル室とは、撮像カメラの焦点近辺に水中
微生物を留まらせるための仕切られた空間を意味する。
【0026】本発明においては、水中微生物が、自然環
境下にあるように自由に活動できるようにするため、サ
ンプル室16を比較的広くし厚さ(深さ)を0.5mm
以上としている。しかしながら、あまり厚く(深く)し
過ぎると、カメラの焦点深度から外れてしまうので、最
大厚さを2mmとしてある。
【0027】次に、請求項1〜請求項4に関する照明方
法について説明する。図3は、撮像カメラ12とサンプ
ル室16と光源36との位置関係を示す模式図である
が、サンプル室16は撮像カメラ12の焦点38近辺に
位置し、光源36は、撮像カメラ12から見て、サンプ
ル室16の斜め後方に位置している。また、光源36と
撮像カメラ12の焦点38を結ぶ線は、撮像カメラ12
の光学系の光軸40と、角度θで交わっている。
【0028】本発明者等は、撮像カメラ12とサンプル
室16と光源36との位置関係について、詳細な実験を
行った結果、光源36をサンプル室16の斜め後方に設
けて暗視野照明とした時、始めて鮮明な画像が得られる
ことを見出したのである。すなわち、図3においてθ=
0とした透過照明では、全体が明るくなり過ぎてコント
ラストが低く、θ=90°以上とした反射照明では、水
中微生物からの反射が弱いため、暗くてコントラストの
低い画像しか得られないことが明らかになったのであ
る。これらの実験結果は、水中微生物の高い透明性に加
え、サンプル室16を比較的厚くしたことに基づくもの
と考えられる。
【0029】本発明に用いられる光源36は特に限定さ
れないが、蛍光灯やLED等を用いるのが好ましく、特
に好ましくはLEDである。LEDは小型で輝度が大き
いため、幾つかを組み合わせ、好みの形状の小型の光源
36とすることができる。
【0030】水中微生物の全形を明確にとらえるために
は、一方向からの照明ではなく多方向からの照明が好ま
しい。サンプル室16の斜め後方、撮像カメラ12の光
学系の光軸40の回りを、少なくとも180°にわたっ
て囲むようにして、光源36が設けられるのが好まし
く、さらに好ましくは、リング状光源を使用することで
ある。図4(a)は、サンプル室16の後方両側に、直
線状の光源36を2個配設した例を示し、同図(b)
は、円弧状の光源36を2個配設した例を示す。両例に
おいて、光軸40を囲む角度は、図中α+βとして計算
され、いずれも180°以上とされている。また、図5
には、リング状光源18を用いた例が示されている。
【0031】リング状光源18を用いた暗視野照明で
は、過度の透過光が生じないように、リングの内径をあ
まり小さくしてはならないが、多列に構成されてもよ
い。図6は、LEDを3列に並べて構成したリング状光
源18の例を示している。各列のLEDは、撮像カメラ
12の焦点位置が最大照度になるように、それぞれの角
度が調整されている。
【0032】次に、請求項5、請求項6に関し、サンプ
ル室16の形状について説明する。水中にある水中顕微
鏡10は、水流や波によって動かされ平行移動や回転が
生じるので、サンプル室16内のサンプル水もその影響
を受けて動き、撮像が不安定になる。本発明者らの観察
によれば、水中顕微鏡10が平行移動しても、サンプル
室16内のサンプル水はあまり動かなかったが、回転に
対しては敏感に反応し、図7で説明されるような渦状の
流れが発生し、画像が不鮮明となる一原因となることが
明らかになった。水中顕微鏡10の回転に追随しないで
静止しているサンプル水が、顕微鏡からみれば、相対的
に逆に回転していると観察されるのであろう。
【0033】本発明者らは、水中顕微鏡10の回転に伴
ってサンプル水が動くのを防止するため、サンプル室1
6の形状について種々の検討を行った。その結果、サン
プル室16を薄くすれば、サンプル水の動きが抑制され
ることを見出したが、薄くすれば、水中微生物が自由に
動けなくなるので採用できない。そして、さらに検討を
続けた結果、撮像面(水平断面)が長方形のサンプル室
16を用いることにより顕著な効果が確認されたのであ
る。すなわち、図8に説明されるように、撮像面が長方
形のサンプル室16内では、渦状の流れが僅かしか発生
せず、画像の乱れが大幅に減少したのである。長方形と
しては、短辺と長辺の比が、1:2から1:8位の形状
が好ましい。
【0034】連続的な観察を効率よく行うためには、サ
ンプル室16内のサンプル水の全量が速やかに入れ替わ
らなければならない。しかしながら、比較的幅の狭い通
水路22から比較的幅の広いサンプル室16に入ってく
る新しいサンプル水は、サンプル室16の中央部を優先
的に通り抜けるため、サンプル室16の周辺部に溜まっ
たサンプル水はなかなか入れ替わらない。この傾向はサ
ンプル室16が厚いほど顕著であった。
【0035】本発明の一実施態様では、サンプル室16
の両端、流入口側と流出口側に、サンプル室16より厚
く(深く)、少なくともサンプル室16と同一幅の整流
槽が設けられる。図9はその一例を示すものであるが、
通水路22から導入されたサンプル水の流れが、整流槽
42に入って弱まり、サンプル室16の全幅にわたり整
流された流れとなって、サンプル室16の周辺部に溜ま
る古いサンプル水を押し流し、速やかな入替えが行われ
るようになった。整流槽42の厚さH2は、サンプル室
16の厚さH1の数倍以上とされるのが好ましい。ま
た、整流槽42の幅W2はサンプル室16の幅W1以上
とされる。
【0036】次に、請求項7〜請求項9に関し、サンプ
ル室16にサンプル水を送るためのポンプ20について
説明する。本発明の水中顕微鏡10では、水中微生物が
自由に動けるように、サンプル室16を深くして0.5
mm以上とされるが、活発に動く水中微生物の中には顕
微鏡の視野から外れてしまうものもあり、水中微生物の
動きを追いかけて連続的に観察する時などには大変苦労
する。
【0037】この課題に対し、本発明者らは、サンプル
室16にサンプル水を送るための、順送及び静止及び逆
送が可能なポンプを使用することで解決できることを見
出した。すなわち、通常はポンプを静止して観察する
が、観察対象の水中微生物の動きが活発で視野から外れ
る時には、ポンプを順送又は逆送にして、観察対象の水
中微生物を再び視野内に引き戻すことができるようにな
った。
【0038】順送及び静止及び逆送が可能なポンプの種
類は特に限定されないが、いわゆるローラーポンプやメ
タルフィンガーポンプ等の総称であるチューブ型ポンプ
が好ましい。ローラーポンプ44の原理を図10に示す
が、ローラー46とチューブ受台48との間にチューブ
50を挟み、回転架体52の回転によりローラー46を
前進させ、チューブ50内の液体や気体を絞り出す仕組
みである。チューブ型ポンプは、液送方向の正転と逆転
の切り換えが自在なこと、微流量の液送が可能なこと、
流量の調整が容易で定量性に優れていること等々によ
り、本発明に用いるのに適切なポンプである。
【0039】図11は、さらに工夫されたポンプの使用
方法例を示し、サンプル室16の流出口54側の通水路
22を分岐し、ローラーポンプ44と、該ローラーポン
プ44より流量の大きなポンプ56とを並列に配設した
ものである。上述したように、チューブ型ポンプは微流
量の液送が可能で定量性に優れているため、水中微生物
を定量的、あるいは連続的に調査するのに適したポンプ
であるが、反面、流量が小さいために起因する次のよう
な課題があった。すなわち、流量が小さいため、ケンミ
ジンコ類やミジンコ類等の、運動能力の高い大型の動物
プランクトンを吸引できないことや、流量が小さいた
め、サンプル室16内面に付着した汚れや泡などを除去
できないこと等の課題である。大流量のチューブ型ポン
プを使用すればこれらの課題を解決できるが、ポンプが
かなり大型になるのに伴い水中顕微鏡が大きくなり実用
性が低下すること、微量のサンプル水を送るのが難しく
なること、流量精度が低下すること等々により採用でき
ない。
【0040】図11において、通常はローラーポンプ4
4だけが使用され、大流量のポンプ56は停止されたま
まである。ポンプ56の二次側には逆流防止弁58が備
えられているので、サンプル水が洩れ出ることがなく、
ローラーポンプ44による吸入量だけがサンプル室16
を流れるので、定量性が損なわれることはない。運動能
力の高い大型の動物プランクトンを吸引したり、サンプ
ル室16内面に付着した汚れや泡などを除去する時だ
け、大流量のポンプ56を稼働することで、上述の課題
を解決できる。大流量のポンプ56としては、チューブ
型ポンプよりかなり小型の、通常のロータリーポンプ等
を使用できる。
【0041】次に、請求項10〜請求項12に関するX
Y移動装置について説明する。本発明の水中顕微鏡は、
生きたままのプランクトン等を、自由に動き回るままに
観察しようとするものであるから、それらを常に撮像カ
メラの焦点近辺にもってこなければならない。通常の光
学顕微鏡では、サンプルを載せたXY移動装置を手動で
動かして調整するのであるが、本発明の水中顕微鏡に
は、サンプル水を導入するための通水路が設けられてい
るため、サンプル室を移動するのが非常に困難である。
したがって、サンプル室側を固定し、撮像カメラ側をX
Y移動装置で移動させるのが好ましい。
【0042】撮像カメラ側を移動させるXY移動装置と
しては、例えば、図12に示されるようなXY移動装置
14が用いられる。本例のXY移動装置14では、長方
形の開口部が設けられてX方向にスライドするプレート
62と、同じく、長方形の開口部が設けられてY方向に
スライドするプレート66とが直角に重ねられ、開口部
と開口部とで新たに形成されるほぼ正方形の開口部68
に、撮像カメラ12の一部が挿入される。プレート62
のスライド量と、プレート66のスライド量とを調節す
ることにより、XY平面上の任意の点に撮像カメラ12
の一部を移動できる。
【0043】ところが、比較的重い撮像カメラ12の全
重量を支えて平行移動させるとすれば、XY移動装置1
4はかなり大掛かりなものになり、水中顕微鏡の大きさ
や重量が増大することになって実用的でなくなる。本発
明者等は、撮像カメラ12の焦点を実質的に移動する方
法について種々の実験を行い、撮像カメラ12が比較的
長い形状であることに着目して、首振り式に焦点を移動
させる方法を見出したのである。
【0044】すなわち、図13に模式的に説明されるよ
うに、撮像カメラ12の上部に接して、自由に角度を変
えることのできる支点70を設け、撮像カメラ12の重
量を支えて吊るし、撮像カメラ12の下端部に取り付け
られたXY移動装置14によって首振り式に焦点位置を
移動させる方法である。比較的長い撮像カメラ12の長
さに較べて先端の移動距離が短いため、焦点の深さがあ
まり変化しないことを実験的に見出したことに基づいた
発明である。本方式によれば、僅かの力で撮像カメラ1
2の下端部を動かせるので、XY移動装置14を小型に
することができると共に、移動速度を速めて、水中微生
物の速い動きにも追随できるようになった。支点70と
しては、例えば図14に示される構造を採用することが
でき、これをスタンドの上面等に取り付けて防水ケース
24内に固定できる。本例の支点の構造では、回転軸7
1によりX方向の首振りが自由となり、回転軸73によ
りY方向の首振りが自由となるので、両者の組み合わせ
で平面内のどの方向にも首を振れることになり、XY移
動装置14による下端部の移動が可能となる。
【0045】XY移動装置14が電気的に駆動されれ
ば、水中にある水中顕微鏡の焦点位置調節を船上から電
気的に操作できるので大変便利である。例えば、2枚の
プレート62、66を、それぞれモーターによって駆動
し、その2個のモーターを、船上のコントローラーに備
えられたジョイステックによってサーボ回路によりコン
トロールすることができる。
【0046】本発明の水中顕微鏡10は、水中だけでな
く陸上で使用することもできる。すなわち、バケツや水
槽等に用意されたサンプル水を通水路22を介してサン
プル室16内に吸入し、水中におけるのと同様に、生き
たままの水中微生物が活発に動き回るままを観察でき
る。防水ケース24は装着されていなくてもよい。
【0047】請求項13は、水中に投下された水中顕微
鏡を船で曳航しながら水中微生物を観察する方法に関
し、船の移動に伴って水中顕微鏡が激しく揺れたり、水
流によって水中微生物が速く流されている厳しい状況下
で、水中微生物の鮮明な画像を得ることのできる水中顕
微鏡を提案するものである。すなわち、撮像カメラの焦
点近辺の後方に、撮像カメラの光軸を囲むリング状のL
ED光源を配設し、このLED光源を、撮像カメラのビ
デオ信号と同期させて間歇的に発光させるようにした水
中顕微鏡とすることである。図15は、本請求項に基づ
く水中顕微鏡11の構造の一例を示すものであるが、図
1に例示される水中顕微鏡10と較べ、サンプル室1
6、通水路22、ポンプ20等が備えられていない特徴
がある。撮像カメラ12の焦点近辺72は、曳航する船
の速度とほぼ同じ速度で海水や湖水が流れる自由な空間
である。
【0048】本例の水中顕微鏡11によれば、焦点の斜
め後方に設けられたリング状のLED光源74により暗
視野照明とされるので、透明性の水中微生物でも強いコ
ントラストの画像で捕らえることができる。また、リン
グ状光源のLED光源74の発光が間歇的で、撮像カメ
ラ12のビデオ信号と同期しているので、水中顕微鏡1
1の激しい揺れや水中微生物の速い動きが消去されて、
ぶれの少ない鮮明な画像が得られる。
【0049】その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範
囲内で、水中顕微鏡、撮像カメラ、XY移動装置、サン
プル室、通水路、ポンプ、光源等の材質や構造や形状等
につき、当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変
形を加えた態様で実施し得るものである。
【0050】本発明の実施例を以下に詳しく説明する。
【0051】実施例1 図1に示されるのと同様の水中顕微鏡10を製作した。
撮像カメラ12は、全長56mmのCCDカラーカメラ
(株式会社東芝製、IK−M42)と、全長290mm
の光学系(オプテムインターナショナル製、ズーム7
0)とを組み合わせて構成した。XY移動装置14とし
ては、図12に示されるのと同様のものをステンレス鋼
板を用いて製作した。サンプル室16及び整流槽42
は、図9に示されるのと同様の形状で透明アクリル板を
用いて一体的に製作した。サンプル室16の厚さ(深
さ)は1.2mm、流れ方向の長さは20mm、幅は5
mmであった。また、整流槽42の厚さ(深さ)は8.
8mm、流れ方向の長さは5mm、幅は5mmであっ
た。リング状光源18は、株式会社東芝製、型番TLR
H180PのLED41を図6に示されるように3列に
並べて構成し、内列に20個、中の列に24個、外列に
30個を配した。中の列に配したLED41とサンプル
室16の中央とを結ぶ線は、撮像カメラ12の光軸40
と19°で交差している。ポンプ20には、古江サイエ
ンス株式会社製、型番RP−M50を用いた。入力電圧
の調整により、最大19ml/分の水量を流すことがで
きた。これらの器具や部材は、全て防水ケース24内に
納められている。防水ケース24は上下2個に分割され
ていて、フランジ76で連結されるようにされ、その全
長は86cm、最大外径は22cmであった。撮像カメ
ラ12はスタンド78の上面に設けられた、図14に示
されるのと同様の支点70で支持されて吊るされ、XY
移動装置14によって、その下端が自由に動かされるよ
うに構成されている。XY移動装置14による最大移動
距離は10mmとされている。撮像カメラ12の下端と
サンプル室16の中央部との距離は80mm、サンプル
室16の中央部とリング状光源18の中央部との距離は
40mmであった。
【0052】本例の水中顕微鏡10を、図2に示される
ようにして、コントロールボックス34、外部モニター
32、外部VTR33と組み合わせ、水中微生物観察シ
ステムを構成した。本水中微生物観察システムによれ
ば、生きた水中微生物を、動くがままに鮮明な画像で直
接観察したりビデオテープに記録したりできるので、学
術的研究手段として、あるいは、学校などでの教材とし
て高い評価が得られた。
【0053】実施例2 図15に示されるのと同様の水中顕微鏡11を製作し
た。用いた撮像カメラ12とリング状のLED光源74
は、実施例1に用いたものと同一である。焦点近辺72
に浮遊する水中微生物は、防水底板80に設けられた窓
82を通して観察される。リング状のLED光源74と
撮像カメラ12のビデオ信号とは、ビデオ信号同期パル
ス回路を介して同期させ、例えば、発光間隔1/30
秒、発光時間5〜20マイクロ秒として、鮮明なぶれの
ない画像を得ることができた。
【0054】
【発明の効果】本発明に係る水中顕微鏡によれば、サン
プル室の厚さが0.5mm以上、2mm以下とされてい
るので、プランクトン等の水中微生物が生きたまま自由
に動くことができる。
【0055】また、本発明に係る水中顕微鏡によれば、
サンプル室の斜め後方に備えられた光源により暗視野照
明とされるので、透明性の高い水中微生物でも、コント
ラストの強い鮮明な画像で観察できる。
【0056】さらに、サンプル室の斜め後方に備えられ
た光源を、撮像カメラの光学系の光軸の回りを180°
以上にわたり、特にリング状にして囲めば、透明性の高
い水中微生物でも、斜め後方の多方向から光を受けるの
で、よりコントラストの強い鮮明な画像で観察できる。
【0057】さらにまた、光源と撮像カメラの焦点とを
結ぶ線が、撮像カメラの光軸と、10°〜30°の範囲
で交わるように光源を配設すれば、水中微生物からの反
射が強まり、さらにコントラストの強い鮮明な画像で観
察できる。
【0058】また、本発明に係る水中顕微鏡の別の実施
態様によれば、サンプル室の水平断面が長方形とされる
ので、サンプル室16内の、水中顕微鏡の揺れに基づく
渦の発生が抑止され、ぶれの少ない画像を得ることがで
きる。
【0059】さらに、サンプル室の少なくともサンプル
水流入口側の端部に、サンプル室より厚く、サンプル室
と少なくとも同一幅の整流槽が設けられれば、サンプル
室に流入するサンプル水が全幅にわたって整流されるの
で、サンプル室内のサンプル水を速やかに入れ替えるこ
とができ、待ち時間を短くして連続的な観察を行える。
【0060】また、本発明に係る水中顕微鏡の別の実施
態様によれば、サンプル室内にサンプル水を送るため
の、順送及び静止及び逆送が可能なポンプが備えられる
ので、通常はポンプを静止しながら観察し、観察中の水
中微生物が動いて視野から外れた時には、ポンプを順方
向回転又は逆方向回転させ、再び、視野内に引き戻すこ
とができるので大変便利となる。
【0061】さらに、上述したポンプとしてチューブ型
ポンプを用いれば、順送及び静止及び逆送を容易に行う
ことができ、微流量を精度よく流すことができるので、
定量的観察が可能となり、操作性も向上する。
【0062】さらにまた、順送及び静止及び逆送が可能
なポンプと並列させて、該ポンプより流量の大きい通常
のロータリーポンプを併せて使用すれば、必要な時にだ
け運転するようにして、ミジンコ類等の、運動能力の高
い大型の動物プランクトンを吸引できるようになり、ま
た、サンプル室内に付着した汚れや泡を除去できるよう
になる。
【0063】また、本発明に係る水中顕微鏡の別の実施
態様によれば、撮像カメラの焦点位置を移動するための
XY移動装置が備えられるので、通水路に連結されて動
かしにくいサンプル室を移動させないでも、動きまわる
水中微生物に容易に焦点を合わせることができる。
【0064】さらに、撮像カメラの焦点位置を移動する
方法として、撮像カメラの上部に接して、自由に角度を
変えることのできる支点を設け、撮像カメラの重量を支
えて吊るし、撮像カメラの下端部に取り付けられたXY
移動装置によって首振り式に焦点を移動させる方法とす
れば、僅かの力で撮像カメラの下端部を動かすことがで
きるので、XY移動装置を小型にすることができると共
に、移動速度を速めて、水中微生物の速い動きにも追随
できるようなる。
【0065】さらにまた、XY移動装置が電気的に駆動
されれば、水中にある水中顕微鏡の焦点移動を、船上か
ら容易に操作できるので便利である。
【0066】また、本発明に係る水中顕微鏡の別の実施
態様によれば、撮像カメラの焦点近辺の後方に、撮像カ
メラの光軸を囲むリング状のLED光源が配設されて暗
視野照明とされ、このLED光源が、撮像カメラのビデ
オ信号と同期されて間歇的に発光されるので、透明性の
高い水中微生物でも強いコントラストの画像で捕らえら
れ、水中顕微鏡の激しい揺れや水中微生物の速い動きが
消去されて、ぶれの少ない鮮明な画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水中顕微鏡の一例を模式的に示す
正面断面図である。
【図2】本発明に係り、水中顕微鏡によって水中微生物
を観察するシステムの一例を示す説明図である。
【図3】本発明に係わり、撮像カメラ、サンプル室、光
源の位置関係を模式的に説明する、要所の正面断面図で
ある。
【図4】本発明に係わり、光源の形状例を説明する上面
模式図であり、同図(a)は直線上の光源、同図(b)
は円弧状の光源を示す。
【図5】本発明に係わり、リング状光源の例を説明する
上面模式図である。
【図6】本発明に係わり、リング状LED光源の例を説
明する模式図であり、同図(a)は上面図、同図(b)
は正面断面図である。
【図7】従来例に係わり、サンプル室内の渦の発生状況
を説明する、上面模式図である。
【図8】本発明に係わり、サンプル室内の渦の発生状況
を説明する、上面模式図である。
【図9】本発明に係わり、サンプル室及び整流槽の形状
を説明するための要所を拡大して示す模式図であり、同
図(a)は要所の正面断面図、同図(b)はサンプル室
及び整流槽の斜視図である。
【図10】本発明に係わり、チューブ型ポンプの原理を
説明する模式図である。
【図11】本発明に係わる水中顕微鏡の別の一構成例を
示す説明図である。
【図12】本発明に係わり、XY移動装置の機構の一例
を説明する斜視図である。
【図13】本発明に係わり、撮像カメラの焦点位置を移
動する方法の一例を説明する正面模式図である。
【図14】本発明に係わり、撮像カメラの焦点位置を移
動するための、支点の構造例を説明する上面模式図であ
る。
【図15】本発明に係わる水中顕微鏡の別の一例を模式
的に示す正面断面図である。
【符号の説明】
10、11:水中顕微鏡 12:撮像カメラ 14:XY移動装置 16:サンプル室 18、36:光源 20、56:ポンプ 22:通水路 24:防水ケース 26:吸入口 28:排出口 30:防水ケーブル 32:外部モニター 33:外部VTR 34:コントロールボックス 38:焦点 40:光軸 41:LED 42:整流槽 43:窓ガラス 44:ローラーポンプ 46:ローラー 48:チューブ受台 50:チューブ 52:回転架体 54:流出口 58:逆流防止弁 68:開口部 62、66:プレート 70:支点 71、73:回転軸 72:焦点近辺 74:LED光源 76:フランジ 78:スタンド 80:防水底板 82:窓

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像カメラと、サンプル水を導入するた
    めの通水路と、該通水路に連結されて前記撮像カメラの
    焦点近辺に設けられた厚さ0.5mm以上、2mm以下
    のサンプル室とを、少なくとも含んで構成される水中顕
    微鏡であって、該サンプル室の斜め後方に備えられた光
    源により暗視野照明とされたことを特徴とする水中顕微
    鏡。
  2. 【請求項2】 前記光源が、前記撮像カメラの光学系の
    光軸の回りを180度以上にわたって囲むように設けら
    れたことを特徴とする前記請求項1に記載する水中顕微
    鏡。
  3. 【請求項3】 前記光源が、前記撮像カメラの光学系の
    光軸の回りにリング状に設けられたことを特徴とする前
    記請求項2に記載する水中顕微鏡。
  4. 【請求項4】 前記光源と前記撮像カメラの焦点とを結
    ぶ線が、該撮像カメラの光学系の光軸と、10度〜30
    度の範囲で交わるように、前記光源が配設されたことを
    特徴とする前記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    する水中顕微鏡。
  5. 【請求項5】 撮像カメラと、サンプル水を導入するた
    めの通水路と、該通水路に連結されて前記撮像カメラの
    焦点近辺に設けられた厚さ0.5mm以上、2mm以下
    のサンプル室とを、少なくとも含んで構成される水中顕
    微鏡であって、該サンプル室の撮像面が長方形であるこ
    とを特徴とする水中顕微鏡。
  6. 【請求項6】 前記サンプル室の少なくともサンプル水
    流入口側の端部に、該サンプル室より深く、かつ、該サ
    ンプル室と少なくとも同一幅の、整流槽が設けられたこ
    とを特徴とする前記請求項1乃至請求項5のいずれかに
    記載する水中顕微鏡。
  7. 【請求項7】 撮像カメラと、サンプル水を導入するた
    めの通水路と、該通水路に連結されて前記撮像カメラの
    焦点近辺に設けられた厚さ0.5mm以上、2mm以下
    のサンプル室とを、少なくとも含んで構成される水中顕
    微鏡であって、前記通水路に連結されて、前記サンプル
    室内にサンプル水を送るための、順送及び静止及び逆送
    が可能なポンプが備えられたことを特徴とする水中顕微
    鏡。
  8. 【請求項8】 前記ポンプが、チューブ形ポンプである
    ことことを特徴とする前記請求項7に記載する水中顕微
    鏡。
  9. 【請求項9】 前記順送及び静止及び逆送が可能なポン
    プと、該ポンプより流量の大きいポンプとが、サンプル
    室の流出口側の通水路に並列的に連結されたことを特徴
    とする前記請求項7又は請求項8に記載する水中顕微
    鏡。
  10. 【請求項10】 撮像カメラと、サンプル水を導入する
    ための通水路と、該通水路に連結されて前記撮像カメラ
    の焦点近辺に設けられた厚さ0.5mm以上、2mm以
    下のサンプル室とを、少なくとも含んで構成される水中
    顕微鏡であって、前記撮像カメラの焦点位置を移動する
    ためのXY移動装置が備えられたことを特徴とする水中
    顕微鏡。
  11. 【請求項11】 前記撮像カメラが、その上部に接して
    設けられた、角度が自由に変えられる支点によって吊る
    され、その下方先端部に前記XY移動装置が連結された
    ことを特徴とする前記請求項10に記載する水中顕微
    鏡。
  12. 【請求項12】 前記XY移動装置が電気的に駆動され
    ることを特徴とする前記請求項10又は請求項11に記
    載する水中顕微鏡。
  13. 【請求項13】 撮像カメラの焦点近辺の後方に、該撮
    像カメラの光学系の光軸を囲むリング状のLED光源が
    設けられ、該LED光源が、前記撮像カメラのビデオ信
    号と同期して間歇的に発光することを特徴とする水中顕
    微鏡。
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