JPH11337795A - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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JPH11337795A
JPH11337795A JP14143198A JP14143198A JPH11337795A JP H11337795 A JPH11337795 A JP H11337795A JP 14143198 A JP14143198 A JP 14143198A JP 14143198 A JP14143198 A JP 14143198A JP H11337795 A JPH11337795 A JP H11337795A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
ring
rigidity
lens barrel
optical axis
Prior art date
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Pending
Application number
JP14143198A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Kawai
河合  徹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP14143198A priority Critical patent/JPH11337795A/ja
Publication of JPH11337795A publication Critical patent/JPH11337795A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱変化によるレンズの割れを防ぐことができる
レンズ鏡筒を提供しようとするものである。 【解決手段】レンズ保持部材に装着されたレンズを光軸
方向に沿って前記レンズ保持部材に押し付けて保持する
レンズ押え環を有するレンズ鏡筒において、前記レンズ
押え環5のレンズと当接するレンズ当接部における径方
向の厚さ5aを他の部分に対して薄く形成し、径方向の
剛性を光軸方向における剛性よりも小さくしたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、押え環によりレン
ズをレンズ保持部材に押し付けて保持する構成のレンズ
鏡筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レンズ鏡筒において、レンズをレ
ンズ保持部材に保持固定する構成として、レンズ保持部
材に螺合するレンズ押え環により、レンズ保持部材に装
着されたレンズを光軸方向に沿って前記レンズ保持部材
に押し付けるものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、保持固定する
レンズの口径が大きい場合、押え環によるレンズへの締
付が強過ぎると、急激な温度の変化によりレンズが割れ
るという問題があった。レンズが割れるという現象を詳
しく説明すると、特に大口径の超望遠レンズによく使用
される異常分散ガラスのような凸レンズが組み込まれた
レンズ鏡筒が、例えば+60℃の環境下に暫く放置さ
れ、レンズ鏡筒の各部の温度が均一になった状態から−
30℃の環境下へ急激に変化した場合、鏡筒内部の凸レ
ンズは、熱容量が大きいので、なかなか冷却しないが、
外装のレンズ鏡筒は主にアルミニウム等の金属製なの
で、急激に冷却され収縮しはじめる。すると、凸レンズ
を保持している押え環の径方向も収縮するので、凸レン
ズはレンズ鏡筒と押え環に光軸方向で挟まれ非常に大き
な応力を受けることになり、ついには割れに至るのであ
る。
【0004】そこで、割れないようにするために、押え
環と凸レンズの間にゴム等の弾性体を挟むことが考えら
れた。ところが、ゴムは滑りが悪く、押え環が上手に締
めつけられないことや、締め付ける際に弾性体がはみ出
したりする等、作業性が極めて悪かった。
【0005】また、他の方法として、レンズ鏡筒の外形
部全体を断熱材で覆うようにすることも考えられるが、
外形大きくなり使い勝手の悪いものとなってしまう欠点
があった。
【0006】本出願に係る発明の目的は、熱変化による
レンズの割れを防ぐことができるレンズ鏡筒を提供しよ
うとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本出願に係る発明の目的
を実現する第1の構成は、レンズ保持部材に装着された
レンズを光軸方向に沿って前記レンズ保持部材に押し付
けて保持するレンズ押え環を有するレンズ鏡筒におい
て、前記レンズ押え環のレンズと当接するレンズ当接部
における径方向の剛性を光軸方向における剛性よりも小
さくしたものである。
【0008】本出願に係る発明の目的を実現する第2の
構成は、前記レンズ押え環のレンズ当接部における径方
向の厚さを他の部分に対して薄く形成し、径方向の剛性
を小さくしたものである。
【0009】本出願に係る発明の目的を実現する第3の
構成は、前記押え環のレンズ当接部は、光軸方向に延び
るスリットを周方向に複数形成することにより、径方向
の剛性を小さくしたものである。
【0010】本出願に係る発明の目的を実現する第4の
構成は、前記レンズ押え環のレンズ当接部における径方
向の厚さを他の部分に対して薄く形成すると共に光軸方
向に延びるスリットを周方向に複数形成することによ
り、径方向の剛性を小さくしたものである。
【0011】本出願に係る発明の目的を実現する第5の
構成は、上記したいずれかの構成において、前記押え環
は、前記レンズに当接するレンズ当接部と、前記レンズ
当接部を支持する押え環本体の2部材により構成したも
のである。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1、図2
及び図3は本発明の第1の実施の形態を示す。
【0013】図1は本発明を実施したレンズ鏡筒の断面
図、図2は前記レンズ鏡筒の要部拡大図、図3は図2の
押え環の拡大断面図である。図1乃至図3において、1
は前群鏡筒、2は光学系の一部であるフィルターで、フ
ィルター枠3により前群鏡筒1の先端にネジ込み固定さ
れている。4は異常分散ガラス等の凸レンズで、押え環
5により前群鏡筒1に締付け固定されている。6は異常
分散ガラス等の凸レンズで、押え環7により前群鏡筒1
に締付け固定されている。8は凹レンズで、押え環9に
より前群鏡筒1に締付け固定されている。10はレンズ
鏡筒で、前記前群鏡筒1が前部に固定され、後群のレン
ズ群が後部に固定されている。
【0014】押え環5、7は、外周部に形成されたねじ
部がレンズ保持部材としての前群鏡筒1に螺合し、光軸
方向に沿ってレンズ4、6と前群鏡筒1に保持固定す
る。また、押さえ環9は、内周部に形成されたねじ部が
前群鏡筒1に螺合し、光軸方向に沿ってレンズ8を前群
鏡筒1に保持固定する。
【0015】前記押え環5のレンズとの当接部は径方向
に薄肉部5aを有しており、光軸方向の剛性に比べ径方
向の剛性が十分小さく設定されるよう形成されている。
また、径方向の剛性をさらに小さくするため、周方向に
複数のスリット5bを形成している。これにより前述の
高温から低温への急激な温度変化によるレンズ鏡筒及び
押え環の径方向の熱収縮があっても押え環の径方向の剛
性が低いので弾性変形し、ガラスが割れるような大きな
応力が加わらないようにできる。
【0016】(第2の実施の形態)図4は本発明の第2
の実施の形態を示す。
【0017】上記した第1の実施の形態では、押え環は
前群鏡筒1に螺合する本体部分と、レンズとの当接部分
とを一体としているが、本実施の形態では、本体部分と
当接部分とを別体としたもので、押え環本体51と、プ
レス等により成形された薄板を円筒状に丸め、両端を溶
接等により突き合わせた当接部52により構成され、押
え環本体51の内径部51aに当接部52が嵌合接着さ
れ一体化される。
【0018】上述において、当接部52を接着せず、押
え環本体51に嵌合による係合のみにしておくと、押え
環本体51をねじ込む際、当接部52はガラス4に対し
非回転となり、ガラス4を傷つけず、マイクロクラック
の発生を防ぎ、レンズの熱変化による割れの発生を防ぐ
ことになる。
【0019】本実施の形態によれば、薄肉の当接部52
は、プレス加工等で成形できるので、径方向の剛性を小
さくするための複数のスリット52aを形成することも
容易である利点がある。
【0020】
【発明の効果】請求項1、2、3、4、5に係る発明に
よれば、レンズ保持部材の形状、構造等を変更すること
なく押え環の径方向の剛性を小さくするだけで、レンズ
の熱変化による割れの発生を防止することができる。特
に、大口径の超望遠レンズの急激な熱変化による凸レン
ズの割れを防ぐことができる。
【0021】請求項5に係る発明によれば、当接部の成
形加工が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のレンズ鏡筒の断面
【図2】図1の一部拡大断面図
【図3】図2の押え環の一部切欠き断面図
【図4】第2の実施の形態の押え環の一部切欠き断面図
【符号の説明】
1 前群鏡筒 2 フィルター 3 フィルター枠 4,6,51 凸レンズ 5,7,9 押え環 8 凹レンズ 10 レンズ鏡筒

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ保持部材に装着されたレンズを光
    軸方向に沿って前記レンズ保持部材に押し付けて保持す
    るレンズ押え環を有するレンズ鏡筒において、 前記レンズ押え環のレンズと当接するレンズ当接部にお
    ける径方向の剛性を光軸方向における剛性よりも小さく
    したことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 前記レンズ押え環のレンズ当接部におけ
    る径方向の厚さを他の部分に対して薄く形成し、径方向
    の剛性を小さくしたことを特徴とする請求項1記載のレ
    ンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 前記押え環のレンズ当接部は、光軸方向
    に延びるスリットを周方向に複数形成することにより、
    径方向の剛性を小さくしたことを特徴とする請求項1記
    載のレンズ鏡筒。
  4. 【請求項4】 前記レンズ押え環のレンズ当接部におけ
    る径方向の厚さを他の部分に対して薄く形成すると共に
    光軸方向に延びるスリットを周方向に複数形成すること
    により、径方向の剛性を小さくしたことを特徴とする請
    求項1記載のレンズ鏡筒。
  5. 【請求項5】 前記押え環は、前記レンズに当接するレ
    ンズ当接部と、前記レンズ当接部を支持する押え環本体
    の2部材により構成されていることを特徴とする請求項
    1ないし4のいずれか一つに記載のレンズ鏡筒。
JP14143198A 1998-05-22 1998-05-22 レンズ鏡筒 Pending JPH11337795A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001343576A (ja) * 2000-03-30 2001-12-14 Canon Inc 光学要素の支持構造、それを用いた露光装置及び半導体デバイスの製造方法
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