JPH11337770A - 光コネクタ及び光モジュール - Google Patents

光コネクタ及び光モジュール

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Publication number
JPH11337770A
JPH11337770A JP10145698A JP14569898A JPH11337770A JP H11337770 A JPH11337770 A JP H11337770A JP 10145698 A JP10145698 A JP 10145698A JP 14569898 A JP14569898 A JP 14569898A JP H11337770 A JPH11337770 A JP H11337770A
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JP
Japan
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optical
optical connector
ferrule
adapter
housing
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Pending
Application number
JP10145698A
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English (en)
Inventor
Yutaka Hisayoshi
豊 久芳
Takahiro Matsubara
孝宏 松原
Yuichiro Nishida
祐一郎 西田
Kiyoto Hatasawa
清人 畠澤
Kazuo Ujiie
一男 氏家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 着脱が容易で且つ確実・正確に光結合でき、
小型化が可能な優れた光コネクタ、及びそれを接続する
光モジュールを提供すること。 【解決手段】 少なくとも一端が開口した筐体状のハウ
ジング1の他端に光ファイバ2を挿通させる貫通孔1a
を設け、ハウジング1の内側に、光ファイバ2の一端に
装着されたフェルール5と、フェルール5をハウジング
1の一端側へ押圧する付勢手段8とを配設するととも
に、ハウジング1の一端側に、弾性変形が可能な複数の
係止用可撓片4をハウジングの一端側より他端側へ漸次
広がるように、且つ光ファイバ2の光軸に対して対称位
置になるように延在せしめたことを特徴とする光コネク
タC1とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光コネクタ及びそれ
を接続し、光素子(発光素子及び/又は受光素子)や光
導波体(光ファイバや光導波路)等の光部品を備えた光
モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光ファイバを保持する略円筒
型のフェルール同士を接続する場合、そのフェルールの
中心軸同士を一致させることが必要となる。この場合、
フェルールの一方がプリント配線板等の基板に固定さ
れ、他方が光ファイバコードの先端に設けられているの
が一般的である。
【0003】例えば図11に示すように、従来の光コネ
クタJ1は、基板表面等に設けられる光半導体素子ハウ
ジング51と、このハウジング51と光学的に接続され
るレセプタクル52とから構成されている(特開平5−
150144号公報を参照)。
【0004】ここで、ハウジング51側は、光半導体素
子53を封止した光半導体素子パッケージ54,レンズ
55,レンズ保持枠56等から構成されている。一方、
レセプタクル52側は、本体57,スリーブ58,スリ
ーブ保持体59等から構成されている。
【0005】また、スリーブ58は円筒形状を成し、光
コネクタ挿通孔60を有している。この光コネクタ挿通
孔60の一端に、スリーブ保持体59の中心軸を一致さ
せた状態で嵌入することにより、スリーブ58が保持固
定されている。
【0006】また、スリーブ58及びスリーブ保持体5
9は、外方周囲にモールド成形による合成樹脂製の本体
57と一体的に形成されている。本体57には、スリー
ブ58の光コネクタ挿通孔60と連通する挿通孔61が
設けられている。さらに、モールド成形時のスリーブ5
8内部への樹脂流れ込みを防止するために、遮蔽部材6
2でスリーブ58の周囲を被覆している。
【0007】かかる構成において、ハウジング51にレ
セプタクル52が接続されることにより、光半導体素子
53の出力光がレンズ55を介して光ファイバ63に入
射され伝送される。
【0008】上述した従来の光コネクタJ1では、スリ
ーブ58及びスリーブ保持体59をモールド成形による
合成樹脂製の本体57で一体化した構造を成すものであ
る。このような構造では、モールド成形時にスリーブ5
8内部への樹脂の流れ込みを防止するための遮蔽部材6
2を設ける必要があり、部品点数が増大するうえに小型
化が困難であり、製造コストも高くなるという欠点があ
る。
【0009】そこで、例えば図12に示すような技術が
提案されている(特開平10−39177号公報を参
照)。図12は光コネクタJ2と光素子を備えた光モジ
ュール側との接続状態を示す一部破断平面図である。
【0010】同図に示すように、光コネクタJ2を接続
する場合、不図示の光モジュールのパッケージと一体的
に形成されたブロック71に固定されているフェルール
72が割りスリーブ73内に挿入されるように、クリッ
プ74とブロック71とを接続する。このとき、クリッ
プ74の長手部74aはクリップ74の内側に一時的に
弾性変形してから、最終的にクリップ74の爪部74b
がブロック71のキー71bにロックされる。そして、
フェルール72とフェルール75とはコイルスプリング
76により、所要の圧力で突き合わされ、光ファイバ7
7と光ファイバ78とが光学的に接続される。
【0011】この接続状態においては、割りスリーブ7
3によって、フェルール75の整列外径部75aとフェ
ルール72の外径部とを同軸上に保持する。これによ
り、光ファイバ77と光ファイバ78とを同軸上に整列
させ光伝送を実現している。
【0012】また、図13に1本のカンチレバー91を
備えた光コネクタJ3を二つ示す。同図において、光フ
ァイバとフェルールとを中に含む光コネクタプラグハウ
ジング90の側壁に、一体成形による樹脂製のカンチレ
バー91が配設されている。このカンチレバー91は光
コネクタアダプタ92と係合するように突起状に形成さ
れ、コネクタ差し込み方向(前方側)に対して後方側へ
広がるように延在している。このため、カンチレバー9
1はアダプタ92へ光コネクタJ3を挿入する際にアダ
プタ92の壁面に押され弾性変形した後、カンチレバー
91に形成された突起部がアダプタ92内の係合部まで
進入した際に元の位置に復元することで係合される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
図12及び図13に示した光コネクタJ2,J3の場
合、以下に述べるような問題点を有する。
【0014】まず、図12に示す光コネクタJ2では、
装着時にはクリップ74の長手部74aを弾性変形させ
てから、フェルール72を割スリーブ73へ挿入した
後、爪部74bをブロック71のキー71bへ係止させ
ることにより行う。このため、挿入する際にはクリップ
を弾性変形させる手間がかかるとともに、フェルール7
2と割りスリーブ73を正確に位置決めして押し込む必
要が生じる。
【0015】また、光コネクタJ2の抜去時には治具等
によりクリップ74の長手部74aを両側から内側に弾
性変形させて、クリップ74の爪部74bをブロック7
1のキー71bからロック解除により行う必要があり、
素手での着脱が困難な構造となっている。
【0016】また、クリップ74の長手部74aは、フ
ェルール72とコイルスプリング76を包含するように
構成されており、この長手部74aの長さを長くしよう
とした場合に、コイルスプリング76,フェルール7
2、または割りスリーブ73を長くするなどの大幅な変
更が要求される。
【0017】また、操作性等の観点からクリップ74の
幅を広くしようとした場合、コネクタブロックの開口幅
を広くする必要があるが、光モジュールに適用する場合
に、その幅は光モジュールの幅より広くすることができ
ないため、必然的にこのつまみ幅は制限される。
【0018】さらに、図示から明らかなように、フェル
ール75に接続された光ファイバ79は、ブロック71
のキー71bに係止されたクリップ74には固定されて
いないために、光ファイバ79に何らかの力が印加され
た場合に、押し当てられて接合されているフェルール7
2とフェルール75の間にすき間が生じるか、もしくは
フェルール72に伝達した力により、ブロック71のフ
ェルール72の固定部分がブロック71から剥がれるな
どの問題が生じる。
【0019】また、図13の光コネクタJ3の接続構造
では、コネクタハウジング90の一側面にのみカンチレ
バー91が形成されており、光コネクタJ3の挿入時に
は、カンチレバー91の形成されている面の反対側の面
93がアダプタハウジングの内壁面94と接触し、その
進入方向を決定している。したがって、光コネクタJ3
の着脱を繰り返す際にはその接触面が摩耗し、良好な接
続が不可能となるなどの問題が生ずる。
【0020】電子機器等で光コネクタJ3と同様な形状
のコネクタが使用されているが、電気機器の場合では、
コネクタ接触面が摩耗した場合でも、摩耗した分は余計
に押しつけることになるため電気的接触に特に支障が生
ずることはなく信号伝送に不具合は無かった。
【0021】ところが光コネクタにおいては、フェルー
ル端面と同一に研磨された部分が光軸に対して±0.5
μmの精度で位置決めされ、なおかつ、突き当てられた
光ファイバ間にすき間無く配置される必要がある。この
際、光コネクタJ3のプラグ部分の片側が摩耗した場
合、当初カンチレバーの復元力により過剰に押し当てら
れ、フェルールの位置が相対的にプラグ壁面からずれる
ため、挿入時にフェルール・スリーブがうまく噛み合わ
ず、不要な力によるフェルールや光ファイバの損傷や接
続損失の増大などの不具合につながるおそれがある。
【0022】そこで、本発明は上述した従来技術の諸問
題を解消するためになされたものであり、着脱が容易で
且つ確実・正確に光結合でき、小型化が可能な優れた光
コネクタ、及びそれを接続する光モジュールを提供する
ことを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の光コネクタは、
少なくとも一端が開口した筐体状のハウジング内に光フ
ァイバの端部を装着したフェルールを配設するととも
に、ハウジングの一端部で且つ光ファイバの光軸に対し
て対称位置に、アダプタに係合させる複数の係止用可撓
片を弾性変形が可能な状態で設けて成る。
【0024】また特に、複数の係止用可撓片のうち一つ
が異なる幅,形状を有することを特徴とする。
【0025】本発明の光モジュールは、光素子又は光素
子と光接続した光導波体を備えた光モジュールのハウジ
ングに、上記光コネクタの係止用可撓片を係合させる係
止部を形成したことを特徴とする。なお、光素子とは発
光素子又は受光素子をさすものとし、また光導波体とは
光ファイバや光導波路等をさすものとする。
【0026】より具体的には、例えば、光入射又は光出
射を行う光部品を収容したアダプタに設けた差し込み部
に挿入して、前記光部品の光入射部又は光出射部に光接
続させるように成した光コネクタであって、ハウジング
内に、光ファイバを収容したフェルールと、該フェルー
ルを前記挿入方向へ付勢する弾性部材とを収容するとと
もに、前記ハウジングの側部に、前記挿入方向に対し後
方へ広がる可撓片を複数設け、前記可撓片の広がりを狭
めるように変形させて、これら可撓片を前記アダプタの
差し込み部に係止させるように成したことを特徴とす
る。
【0027】また、可撓片が前記光ファイバの中心軸又
は前記ハウジングに対して対称位置に配設されているこ
とを特徴とする。また、可撓片の少なくとも二つが互い
に左右非対称であることを特徴とする。
【0028】また光モジュールは、パッケージ内に、上
記光コネクタのフェルールを挿入させる貫通孔又は溝部
を備えるとともに、該貫通孔又は溝部に光コネクタに光
接続させる光ファイバを収容したフェルールを挿入して
成り、光ファイバに光入射又は光出射を行う光部品を配
設して成る。
【0029】本発明の光コネクタによれば、光コネクタ
側のプラグ部をアダプタに挿入する際に、光コネクタを
押し込めばカンチレバー等の可撓片はアダプタ側面に押
され自然に弾性変形し、アダプタ側の係合部に達した時
点で復元力により元の位置に戻り係止される。
【0030】このように、本発明では扁平な形状をして
いる光モジュールの直近に配する光コネクタに好適であ
って、その挿入時に操作が簡便となる可撓片による嵌合
により、挿入にあたって可撓片を押さえる動作が不要で
あり、可撓片を例えば2回対称に配することにより、可
撓片の押圧によるコネクタ側壁が片摩耗することを極力
防止できるとともに、コネクタプラグの前方に挿入ガイ
ドとなる部分を設けることにより、フェルールやスリー
ブへの不要な荷重を避けることができ操作性、信頼性と
もに良好とすることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
に基づき詳細に説明する。まず、図1〜図3に示す光コ
ネクタ(以下、単に光コネクタという)C1及び、これ
に接続する光モジュール(発光又は受光を行う光半導体
素子等の光素子や光ファイバや導波路等の光導波体を備
えたもの)M1の実施形態について説明する。
【0032】図1及び図2(b)に示すように、光コネ
クタC1は少なくとも一端が開口した筐体状のハウジン
グであるプラグ本体1の他端に光ファイバ2を挿通させ
る貫通孔1aが設けられており、プラグ本体1の内側
に、光ファイバ2の一端に装着されたフェルール5と、
これをプラグ本体1の一端側(方向A)へ押圧する付勢
手段であるバネ8等を配設している。また、プラグ本体
1の一端側には、弾性変形が可能な複数の係止用可撓片
(以下、可撓片という)をプラグ本体1の一端側より他
端側へ漸次広がるように、且つ光ファイバ2の光軸に対
して対称位置になるように延在せしめている。そして、
この光コネクタC1がアダプタに接続されることで、光
ファイバの先端部(ファイバ素線3の先端部)から出射
した光をアダプタ側へ伝送したり、この先端部へアダプ
タ側からの光を入射させたりすることができる。
【0033】例えば、光コネクタC1は図1の方向A
へ、光モジュールM1を構成するコネクタアダプタ(以
下、アダプタという)11に挿入されるが、プラグ本体
1の両側には左右対称に2本の可撓片であるカンチレバ
ー4が形成されており、このカンチレバー4が挿入方向
Aに対して反対側へ開いているため、挿入の際にアダプ
タ11の差し込み部に光コネクタC1のプラグ先端を挿
入するとカンチレバー4は自然に弾性変形するため、挿
入時に係止のために手でカンチレバー4を狭めるように
変形させる必要がなく操作性が極めて良好である。
【0034】カンチレバー4は幅4cの広い太い部分4
aと幅4dの狭い細い部分4bとで構成されており、太
い部分4aには係合用の突起4eが形成されている。ア
ダプタ11に挿入する際に、カンチレバー4の太い部分
4aの上下部分は、アダプタ端面11bに当接するが、
アダプタ壁面の端部は溝部18が形成されており、カン
チレバー4の細い部分4bが入り込むスペースが設けら
れている。カンチレバー4を変形させ、カンチレバー4
の係合突起4eがアダプタ11の嵌合部分11cに係合
した際には、カンチレバー4の細い部分4bはアダプタ
11の溝部18に入るため、カンチレバー4が復元力で
戻るのを妨げることなく突起4eの係合が達成される。
【0035】また、カンチレバー4はプラグ本体1と一
体形成により形成されており、その材質は熱硬化性樹脂
等の各種のエンジニアリングプラスチックであればよ
く、モールドにより形成されている。フェルール5の端
面5aは光コネクタプラグ前面から突出した位置に配置
され、外部から容易に端面の清掃が容易になっている。
【0036】図2に示すように、光ファイバ2の素線が
金属や樹脂から成る鍔7に圧入されたフェルール5に固
定され同時に研磨されたものが付勢手段であるバネ8と
共にプラグ本体1へ挿入され、フェルール5の外形より
大きい穴を持つ金属板等から成るフェルール抜け防止部
品10がプラグ本体11内へ圧入されている。ここで用
いられるフェルール抜け防止部品10の中心部には、フ
ェルール5の外形より若干大きな径を持つ穴が形成され
ており、厚み10aは1mm程度である。これがフェル
ール5の移動方向を規制し、なおかつプラグ本体1に対
する位置を決定させるため、プラグ本体1をアダプタ1
1に挿入した場合に、フェルール先端面5aを傷つける
ことなくスムーズに挿入させることが可能である。
【0037】従来例で示した図12のコネクタでは、本
発明におけるアダプタ11に相当するブロックのコネク
タプラグの上下方向が規制されていないため、光ファイ
バに自重などによる力がかかった場合に、そのままフェ
ルール突き当てのための押圧力を減少させるように働
き、結合損失や反射を増加させることが考えられるが、
本発明ではアダプタの上下にプラグを保持する壁が形成
されていることから、ファイバへかかる力はブーツ9を
通じプラグ本体1とアダプタ11の係合により支えられ
フェルール5自体にかかる力を小さくすることができ
る。
【0038】光モジュールM1はパッケージ12内に収
容された半導体レーザ素子等の発光素子である光素子及
び該光素子と光接続させる光ファイバ20を備えたもの
であり、光コネクタC1のカンチレバー4を係止させる
凹部又は溝部を有するアダプタ11を備えており、この
アダプタ11内に光コネクタC1のフェルール5と当接
させるべく光ファイバ20の一端部を収容したフェルー
ル14を配設したものである。なお図中15は、アダプ
タ11に設けた挿通孔19に配設されたスリーブであ
る。
【0039】パッケージ12にはモールド成形されたア
ダプタ11を後から固定することが可能なように嵌合溝
(不図示)を設けてもよく、光モジュールM1側に形成
された嵌合溝と嵌め合う突起部をアダプタ11に形成す
ることで、モールド形成されたアダプタ11をパッケー
ジ12に嵌め込むことが可能となる。アダプタ11はこ
のような嵌合溝と係合しただけで使用が可能であるが、
さらに接着剤などで固定することで強度がさらに増加す
る。このように固定することによってパッケージ12と
アダプタ11が光コネクタC1やアダプタ11自体にか
かる力によって位置がずれて光モジュールM1側のフェ
ルール14の固定部分に力がかかり、フェルール14の
抜けやパッケージ12内部に配置した短尺光ファイバが
折れるなどの不具合を回避することが可能となる。
【0040】プラグ本体1の前面から、形成されるカン
チレバー4の根元まではプラグ先端から若干の距離(2
mm)がとられている。プラグ本体1をアダプタ11に
挿入する際、このプラグ先端部はアダプタ11に形成さ
れたガイド部16へ誘導される。その様子を図3に基づ
き説明する。
【0041】プラグ本体1をアダプタ11へ挿入する
際、図3に示すプラグ先端部分21がアダプタ11のガ
イド開口部22の位置に来たときに、アダプタ開口部2
3とプラグのカンチレバー4の側面部4fが接触するよ
うに配置する。これによりアダプタ11へタプラグ本体
1を挿入し、ガイド部16へ誘導されるが、カンチレバ
ー4はガイド開口部22にプラグ前端21が嵌合を始め
るまでカンチレバー4はアダプタ11に接触しない。
【0042】光コネクタC1を押し込んでカンチレバー
4が弾性変形する際に、プラグ本体1はガイド部16に
よって方向が規制されているため、上下左右へのぶれが
生じにくく、ひいてはフェルール5の突き当てのための
押圧以外に力が生じることが極力回避される。
【0043】また、本実施形態で示したようにカンチレ
バー4は左右対称に形成され、なおかつ挿入方向へガイ
ド部16が形成されていることからプラグ本体1または
アダプタ11の接触面が従来のように片摩耗することも
なく、光コネクタC1が傾くなどの問題も起きにくく信
頼性が向上する。さらに、カンチレバー4がコネクタに
2回対称に形成されることで、反対方向へ差し込む自由
度が生じる。
【0044】また、図4に示すように、逆にカンチレバ
ー4の対称性を崩して光コネクタC2を設計することも
可能である。例えば、図1に示した2本配されたカンチ
レバー4の細い部分4bの幅だけを異なるものにし、ア
ダプタの側面部の空間(溝部)を図5に示すようにそれ
ぞれの幅に合うように形成する。すなわち、プラグ本体
1に形成されたカンチレバー4の細い部分の幅を左右で
異なるものにするのである。このように、2つのカンチ
レバー25、26の幅25a、26aを異なるようにす
るので、図5に示すように、アダプタの空間(溝)部分
(差し込み部)27、28もそれぞれ異なった幅に設計
する。これにより、特に光ファイバの素線に所定方向に
テーパーがつけられている場合などにおいて、プラグを
アダプタへ挿入した場合に方向を誤ってはめ込むことを
極力防止することができる。
【0045】次に、図6〜図9に示す光コネクタC3及
び光モジュールM3の実施形態について説明する。
【0046】光コネクタC3は、図6に示すように、金
属や樹脂等の可撓部材から成るハウジング35を有して
いる。このハウジング35は、その先端部が光モジュー
ルM3の挿入方向とは逆方向へハウジング35の側部よ
り漸次広がるように(角度10°〜30°)折り曲げら
れた可撓部(可撓片)35a(主に幅広部35c,幅細
部35dとから成る)を形成しており、光コネクタC3
が光モジュールM3のアダプタ部41に挿入した後に、
容易には外れにくい構成を成している。また、ハウジン
グ35の先端部35bは角度10°〜45°のC面加工
を施している。なお、少なくとも幅広部35cの上下端
面の面粗さをRa0.4μm以下としている。また、図
8に示すように、可撓片35aの飛び出し長さ35fを
1mm以上とし、光コネクタC3の抜き差し(着脱)を
容易としている。
【0047】光コネクタC3は、図8,図9に示すよう
に、このようなハウジング35の内側に、ハウジング3
5の端部35gに設けた貫通孔35eに挿通された光フ
ァイバ31の一端を保持しフランジ部32aを形成した
フェルール32、フェルール32の先端部32bを挿入
したスリット33aを有する割りスリーブ33、フェル
ール32を軸方向に押圧する付勢手段であるバネ34等
を収容して構成されている。フェルール32はハウジン
グ35の側部に形成された2つのストッパ35,35に
より動きが規制されている。なお、図9は光コネクタC
3及び光モジュールM3を簡単のために一部を省略・簡
略化して図示している。
【0048】一方、光コネクタC3と光接続させる光モ
ジュールM3のアダプタ41は、その係止部45cの上
下端の面粗さ及び段差部41a,41bの面粗さをRa
0.4μm以下とし、光コネクタC3の着脱を容易にし
ている。さらに、係止部45cの角度θを1°〜45°
とし光コネクタC3を外れにくい構造を成している。ま
た、光コネクタC3の幅広部35cと光モジュールM3
の段差部41a、及び幅細部35dと段差部41bとの
隙間を0.2mm以下としており、光コネクタC3の着
脱時の動きを好適に規制している。なお、光モジュール
M3も光モジュールM1と同様に光素子やこの光素子に
光接続される光ファイバ等を収容しているものである。
【0049】かくして、図6〜図9に示す光コネクタC
3及び光モジュールM3においても、光コネクタC3を
光モジュールM3側に挿入するだけの簡単な作業で光コ
ネクタC3を確実に係止することができ、ここで、しか
もいったん係止後は容易には外れることがない。また、
光コネクタC3を光モジュールM3より引き抜く場合
は、ハウジング35のつまみ部分となる幅細部35dを
外側から押さえることにより容易に抜くことが可能とな
る。さらに、光コネクタC3のプラグ部分が光モジュー
ルM3側のアダプタ41に完全に包囲されることになる
ので、光コネクタC3の動きが好適に規制され、光モジ
ュールM3側のフェルール42に無理な力が加わらず、
このフェルール42の強度は曲げ強度50MPa以上で
あれば問題なく種々の材料が使用可能となる。
【0050】次に、図10に一部断面図にて示す光コネ
クタC4と光モジュールM4の実施形態について説明す
る。図10に示すように、金属や樹脂等で形成されたハ
ウジング101の内側中央部に、光ファイバ102の一
端部に装着されたフェルール105が金属製などの鍔1
07やフェルール抜け防止部品110により保持され、
付勢手段であるバネ108でもってフェルール105が
光モジュールM4側へ付勢されている。ハウジング10
1の光モジュールM4側の一端部には弾性変形が可能な
状態で係止用可撓片104aが2本一体的に設けられて
おり、光モジュールM4側のアダプタ111に挿入され
た際に、係止用可撓片104aに形成された凹部104
bがアダプタ111の挿入用凹部116内に形成された
凸部111aに嵌合するように構成されている。なお、
図中114は光モジュールM4側に配設された光ファイ
バ113(不図示の半導体レーザー素子等の光半導体素
子と光接続されている。)の先端部に装着されたフェル
ールであり、115はフェルール114を包囲している
スリーブである。
【0051】上記構成の光コネクタC4及び光モジュー
ルM4によれば、光コネクタC4の係止用可撓片104
aの先端部が光モジュールM4のアダプタ111に形成
された凸部111aに接した後、係止用可撓片104a
が広がるように弾性変形し、係止用可撓片104aの凹
部104bがアダプタ111の凸部111aに係合して
復元力で元の形状に戻る。これにより、光コネクタC4
は光モジュールM4から容易に外れることはなく、光モ
ジュールM4のフェルール114に対して光コネクタC
4側のフェルール105が当接しても、フェルール11
4やスリーブ115等に不要な力が加わることがない。
一方、光コネクタC4を抜く場合は、係止用可撓片10
4aを手などで押さえることにより広げ、これにより係
止用可撓片104aの凹部104bがアダプタ111の
凸部111aから外れることにより容易に引き抜くこと
ができ、既に説明した光コネクタC1やC3と同様な効
果を奏することができる。なお、アダプタ111の挿入
用凹部116は係止用可撓片104aが弾性変形できる
ようなスペースとなっている。
【0052】なお、本実施の形態では、光コネクタ側を
光入射部とし、光モジュール側を発光素子が配設された
光出射部とした例について説明したが、これに限定され
るものではなく、光コネクタ側を光出射部とし、光モジ
ュール側を受光素子が配設された光入射部としても同様
な効果を奏することはいうまでもない。また、光モジュ
ールには光素子が設けられ、この光素子を光コネクタ側
の光ファイバと光接続させるようにしてよいし、また、
光モジュールに光素子とこれに光接続される光導波路の
光導波体が設けられ、この光導波体と光コネクタ側の光
ファイバと光接続するようにしてもよい。
【0053】また、特に可撓片を2つとすることで片側
摩耗を避ける効果は顕著であるが、可撓片の配設数も複
数であればよく2つに限定されない。
【0054】また、ハウジング,フェルール,スリー
ブ,付勢手段等は、特に材料を指定するものではない。
フェルール,スリーブには、例えば、ジルコニア,ガラ
ス(ほう珪酸ガラス、結晶化ガラス),燐青銅,ステン
レスなど各種材料が使用可能であり、フェルール−スリ
ーブによる軸合わせを用いた構造が採用できるならば樹
脂等でも使用可能である。モールドによりアダプタ部を
作製することで、光コネクタの挿入方向を規制するガイ
ドを精度よく形成することが可能であるため、モールド
によるセラミックを用いることで、根本的に摩耗が避け
られ、フェルールにかかる押圧力以外の不要な力の印加
が緩和される。また、バネ材は特に指定しないが、その
バネとしての効果を持つものであれば板バネやその他の
弾性体、磁力を使用した方法等を用いることは可能であ
る。このように、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜
変更し実施が可能である。
【0055】
【発明の効果】本発明の光コネクタ及び光モジュールに
よれば、光モジュール側のアダプタに対して光コネクタ
を単に押し込むだけの簡単な操作で、光コネクタをアダ
プタ側へ確実且つ正確に光接続させるべく装着すること
ができ、光コネクタを外す場合は係止用可撓片を弾性変
形させるだけの簡単な操作で行うことができる。
【0056】特に、係止用可撓片が光ファイバの光軸に
対して対称に配されていることで、光コネクタの繰り返
し着脱の再現性が良好となるだけでなく、アダプタ側の
フェルールやスリーブへの不要な応力や光コネクタの位
置ずれを極力避けることができ、信頼性や操作性のきわ
めて良好な光コネクタ及び光モジュールを提供すること
ができる。
【0057】また、特に複数の係止用可撓片の一つを他
の形状と異なるものとし、光モジュールのアダプタをそ
の形状に対応させることにより、例えば光ファイバに方
向性があるものを好適に利用することができ、光コネク
タの挿入方向を誤ることなく常に確実且つ正確な光接続
を実現させることが可能な光コネクタ及び光モジュール
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光コネクタの一実施形態を説明す
る概略斜視図である。
【図2】(a)本発明に係る光モジュールの一実施形態
を説明する一部破断平面図であり、(b)は(a)の光
モジュールに差し込まれる光コネクタの一部断面図であ
る。
【図3】光モジュールと光コネクタとの接続を説明する
一部断面図である。
【図4】(a)は本発明に係る光コネクタの一実施形態
を説明する一部断面図であり、(b)はその前面図であ
る。
【図5】(a)は本発明に係る光モジュールの一実施形
態を説明する一部破断平面図であり、(b)はその光コ
ネクタの接続部の正面図である。
【図6】(a)〜(e)は本発明に係る光コネクタを構
成するハウジングの一実施形態を説明する図であり、
(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は左側面
図、(d)は前面図、(e)は後面図である。
【図7】(a)は本発明に係る光モジュールと光コネク
タの分解平面図であり、(b)はその側面図である。
【図8】本発明に係る光モジュールと光コネクタとの接
続を説明する平面図である。
【図9】本発明に係る光モジュールと光コネクタとの接
続を説明する一部破断斜視図である。
【図10】本発明に係る光モジュールと光コネクタとの
接続を説明する平面図である。
【図11】従来の光コネクタを示す断面図である。
【図12】従来の光コネクタと光モジュール側ブロック
との接続状態を示す一部断面図である。
【図13】従来の光コネクタとアダプタとの接続状態を
示す斜視図である。
【符号の簡単な説明】
1,101:プラグ本体(ハウジング) 35:ハウジング 2,31,102:光ファイバ 4:カンチレバー(可撓片) 35a,104a:可撓片 5,14,32,42,114,105:フェルール 11,41,111:アダプタ C1,C2,C3,C4:光コネクタ M1,M3,M4:光モジュール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畠澤 清人 北海道北見市豊地30番地 京セラ株式会社 北海道北見工場内 (72)発明者 氏家 一男 北海道北見市豊地30番地 京セラ株式会社 北海道北見工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一端が開口した筐体状のハウ
    ジング内に光ファイバの端部を装着したフェルールを配
    設するとともに、前記ハウジングの一端部で且つ前記光
    ファイバの光軸に対して対称位置に、アダプタに係合さ
    せる複数の係止用可撓片を弾性変形が可能な状態で設け
    て成る光コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記複数の係止用可撓片のうち一つが異
    なる幅,形状を有することを特徴とする請求項1に記載
    の光コネクタ。
  3. 【請求項3】 光素子又は光素子と光接続した光導波体
    を備えた光モジュールのハウジングに、請求項1に記載
    の光コネクタの係止用可撓片を係合させる係止部を形成
    したことを特徴とする光モジュール。
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