JPH11337725A - 液晶表示用カラーフィルタおよびその製造方法 - Google Patents

液晶表示用カラーフィルタおよびその製造方法

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JPH11337725A
JPH11337725A JP16000098A JP16000098A JPH11337725A JP H11337725 A JPH11337725 A JP H11337725A JP 16000098 A JP16000098 A JP 16000098A JP 16000098 A JP16000098 A JP 16000098A JP H11337725 A JPH11337725 A JP H11337725A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イエロー、マゼンタ、シアンの補色系のカラ
ーフィルタの利点を生かしつつ、色度図上における色表
示範囲をさらに広げ、レッド、グリーンの原色について
も色純度にすぐれた良い色を出すことができるようにす
る 【解決手段】 カラーフィルタ層50は、色パターンと
して、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)
の3つの色を含み、しかも、それらの色パターンについ
て、いずれかの色パターンが一層だけの一層部分と、互
いに異なる色の色パターンが二層に重なった二層部分と
がある。一層部分は、各色パターンの補色系の色シアン
(C)およびマゼンタ(M)の色要素を形成し、また、
二層部分は、レッド(R)、グリーン(G)の原色の色
の色要素を形成する。他の色に比べて明るすぎるイエロ
ーを一層部分から外し、また、二層部分について、暗す
ぎるブルーを用いないようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液晶層に面する
よう配置される液晶表示用カラーフィルタであって、特
に、反射型のようにカラーフィルタの全体の明るさが重
視されるものに関する。
【0002】
【発明の背景】最近、液晶表示装置の中で反射型が注目
されている。反射型液晶パネルは、バックライトを用い
ずに装置周囲の自然光を利用する点で、透過型のものに
比べ消費電力を小さくすることができるので携帯用の表
示装置として有用である。この反射型のものをカラー表
示させる方法として、カラーフィルタを用いる方法があ
る。カラーフィルタを含む反射型の液晶パネル自体は、
たとえば、特開平8−304816号あるいは特開平9
−68608号の各公報が示すように、光シャッタとし
ての液晶層の一面にカラー表示のためのカラーフィル
タ、その液晶層の他面側に光反射機能をもつ反射層を備
えている。こうしたカラーフィルタを用いる方式は、背
景色をペーパーホワイトにし、広い色表示範囲を目指す
ことが容易で、カラーフィルタを用いない他の方法に比
べ有利である。
【0003】ところで、従来からの透過型の液晶表示パ
ネルにおいては、パネルの背面にバックライトがあるた
め、カラーフィルタとしては色が濃く、かつ色の再現範
囲の広いものを用いることができる。たとえば、カラー
フィルタの明るさについて、光がカラーフィルタを1回
通過するものとして計算し、各色の明度Y値の平均は2
0〜30程度のもので充分である。そこで、バックライ
トをもつ透過型の液晶表示パネルに対しては、従来一般
に、色の鮮やかさの点でよりすぐれた3原色(つまり、
レッド、グリーン、ブルー)のカラーフィルタが多用さ
れている。しかし、反射型の液晶表示パネルでは、表示
に自然光を利用し、しかも、カラーフィルタの色の組合
せそのものが白表示となることから、カラーフィルタと
して、できるだけ明るいものが必要とされる。その点、
カラーフィルタの中を光が2回通過するものとして計算
すると、ペーパーホワイトの観点から前に述べた明度Y
値の平均が40以上であることが必要とされる。この高
い明度Y値、特にその値が50以上の領域では、3原色
のレッド、グリーン、ブルーのカラーフィルタよりも、
イエロー、マゼンタ、シアンの補色系の方が色再現範囲
が広くなる。したがって、明るさが要求される反射型の
液晶表示用のカラーフィルタとしては、明るい範囲で演
色範囲が大きい補色系の方が有利であるということがで
きる。
【0004】
【先願の内容およびこの発明の解決すべき課題】以上の
点から、発明者等は、明るさの点ですぐれたイエロー、
マゼンタ、シアンの補色系のカラーフィルタを研究対象
とし、その表示特性をさらに改良することを企てた。先
願である特願平9−131699号は、その研究の成果
である。この発明は、その先願を基礎とし、その先願の
内容をさらに発展させるものである。そこで、この発明
の解決すべき課題については、先願の内容を基にして説
明することができる。補色系のカラーフィルタにおける
最大の難点は、レッド、グリーン、ブルーの原色の良い
色を出すことが困難である点にある。そこで、先願で
は、イエロー、マゼンタ、シアンの補色系のカラーフィ
ルタの利点を生かしつつ、色度図上における色表示範囲
をさらに広げ、レッド、グリーン、ブルーの原色につい
ても色純度にすぐれた良い色を出すことができるように
することを第1の課題とした。
【0005】この第1の課題に対する先願の基本的な考
え方は、カラーフィルタの色要素として、イエロー、マ
ゼンタ、シアンの色に加えて、レッド、グリーン、ブル
ーの原色の色を加える点にある。先願では、イエロー、
マゼンタ、シアンのいずれかの色の一層からなる一層部
分と、それらの色の2つの色が二層に重なった二層部分
とを備える方法を採った。二層部分がレッド、グリー
ン、ブルーの原色を形成するので、各色についての色パ
ターンを形成する工程数を増やすことなく、カラーフィ
ルタの色要素を6つに増やすことができる。先願では、
さらに、カラーフィルタの色の数が増えると、その色数
が増えた分だけ表示画面が粗くなり、たとえば、画面に
スジが出るなどの不都合を生じるおそれがあることを考
慮した対応をもした。たとえば、イエローに対しブル
ー、マゼンタに対しグリーン、シアンに対しレッドと互
いに補色関係にある色パターンを隣り合うように配置し
た。
【0006】こうした先願は、色度図上における色表示
範囲を広げることを主眼としていたため、色パターンの
色として、イエロー、マゼンタ、シアンの色は勿論のこ
と、レッド、グリーン、ブルーの3つの原色のすべての
色をも含ませることを良しとしていた。ところが、その
ような複数の色のうち、ブルーとイエローとの明るさが
他の色に比べて大きく異なる(ブルーは暗すぎ、イエロ
ーは明るすぎる)ため、それらがカラーフィルタ上で目
立ち、表示に不都合を生じるおそれがあることが判明し
た。たとえば、ストライプ配列の場合はスジ状の模様、
また、格子配列の場合は格子状の模様をそれぞれ生じる
という不都合である。そこで、この発明は、先願の技術
をさらに改良し、ブルーとイエローとが起因して生じる
不都合な模様が生じないようにすることを主な課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明のカラーフィル
タは、補色系の色を基調とし、そこに原色の色を加える
ようにしたカラーフィルタであり、原色の色について、
二層の重なりによって得るものである。ただ、他の色に
比べて明るさが大きく異なるイエローを一層部分から外
し、また、原色のブルーを用いないようにしている。一
層部分と二層部分とを含む複数の色の色パターンは、ガ
ラス板等の透明基板上に位置し、全体としてカラーフィ
ルタ層を形成する。一層部分には、マゼンタ、シアンが
あり、二層部分には、イエロー、マゼンタ、シアンの中
のいずれか2つの色が重なり合い、レッド、グリーンの
原色を形成する部分とがある。このように、イエロー、
マゼンタ、シアンの補色系の色パターンを利用して、原
色の色を得るようにしているため、補色系の色に加えて
原色の色を備えるにもかかわらず、色パターンを形成す
る製造工程数を増やさずにすませることができる。な
お、一層部分と二層部分との面積比は通常1とするが、
特定の色を強調する表示を行うような場合には、その強
調したい色の表示に関与する色要素の面積を他のものに
比べて大きくすることもできる。
【0008】ここで、透過型の液晶表示用のカラーフィ
ルタにおいては、各色パターンの色が濃く、その膜厚は
1〜2μmと厚い。そのため、それらを重ねれば、大き
な段差が生じ、液晶の配向不良や不都合なセルギャップ
を生じてしまう。それに対し、反射型のように明るさが
要求されるものにおいては、各色パターンの色は薄く、
膜厚がたとえば0.7μm〜0.2μm、より好ましく
は0.45μm以下にするのが良い。0.7μmという
上限値は、光の干渉による影響を避け、しかもまた、樹
脂中の色材(特に、染料)の耐光性を向上させることを
考慮して定めた数値である。また、0.2μmという下
限値は、ウエットエッチング等のプロセス上、余りにも
薄くすると、樹脂の中から色材(特に、染料)が溶け出
すことを考慮して定めた数値である。この発明では、こ
うした膜厚が薄い点に着目し、補色系の色パターンを部
分的に重ね合わせ、重ね合わせた部分に原色を形成する
ようにしたのである。なお、反射型の場合、周囲から入
射する光がカラーフィルタ層の中を2回通過するため、
カラーフィルタ層の波長420nm〜610nmにおけ
る分光透過率の最小値がそれぞれの色で4〜40%とな
るように色を薄くすべきである。
【0009】次に、図面を参照しながら、この発明の実
施の形態を考慮しつつ、この発明の内容をより具体的に
説明する。図1〜図4は、この発明によるカラーフィル
タの各例を示し、図1〜図3がストライプ配列、図4が
格子あるいはモザイク配列である。反射型の液晶表示パ
ネル自体は、厚さ1mm前後のガラス板などの2枚の透
明基板10,20と、これら2枚の透明基板10,20
の間に挾むように封入したホストゲスト液晶層30とを
備え、さらに、一方の透明基板10の内側の一面に、カ
ラーフィルタの主体であるカラーフィルタ層50、ま
た、他方の透明基板20の内側の一面に反射層70をそ
れぞれ備える。そして、透明基板10側のカラーフィル
タ層50上に互いに分離した色要素電極60、透明基板
20の側に反射層70を兼ねる共通電極をそれぞれ備え
ている。しかし、この発明は、ホストゲスト方式の液晶
表示パネルに限定されることなく、TN方式などの他の
方式のものにも適用することができる。
【0010】さて、カラーフィルタ層50の色パターン
は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の
3つの色からなり、しかも、いずれかの色パターンが一
層だけの一層部分と、互いに異なる色の色パターンが二
層に重なった二層部分とがある。一層部分は、各色パタ
ーンの補色系の色の色要素(この色要素を色絵素ともい
う。)を形成し、また、二層部分は3原色の色の色要素
を形成する。この発明では、特に、イエロー(Y)が一
層部分に入らないようにし、しかもまた、レッド
(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3原色の中の
ブルー(B)を外すようにしている。なお、一般に行わ
れるように、ここでも各色あるいは色要素について、
Y、M、C、R、G、Bのようにアルファベットを用い
て示すこともある。図1〜図3に示すストライプ配列の
場合、一層部分M,Cと二層部分R,Gのストライプ幅
は、各色が同じであり、40〜150μm程度であり、
また、図4に示すモザイク配列の場合も、正四角形状の
各色要素の大きさは、縦および横がともに40〜150
μm程度である。こうした一層部分と二層部分とは、ス
トライプあるいはモザイクいずれの配列においても、透
明基板10の一面上に交互に配置されている。ここで、
各色パターンのパターン形状については、それぞれの配
列(つまり、各図のもの)において各色(Y,M,C)
を全く同じにしたり、少なくとも一部を同じにすること
ができる。そのため、パターニングの順序は異なるが、
各色の色パターンを形成するためのマスクの少なくとも
一部を共通化することができる。また、図1のもので
は、Y、C、Mの順序、図2のものでは、C、M、Yの
順序、図3のものでは、C、Y、Mの順序でそれぞれパ
ターニングすることによって、パターニングの工程数を
補色系の色の数の3つですますことができる。すなわ
ち、Yに注目すれば、それを一番目、二番目あるいは三
番目のいずれの段階でも形成することができる。また、
CとMとは、順序を入れ替えることができる。図5は、
図1のストライプ配列を得るための処理工程を示し、a
の工程では、イエローの色パターン50Y、それに続く
bの工程では、シアンの色パターン50C、その後に続
くcの工程では、マゼンタの色パターン50Mを順次パ
ターニングすることを示している。その図5からも、各
色パターン50Y,50C,50Mのパターン形状が同
じであり、パターニングの工程数が3であることを理解
することができるであろう。また、図6は、図2のスト
ライプ配列を得るための処理工程、図7は、図3のスト
ライプ配列を得るための処理工程であり、それらにおい
ても各色のパターン形状が同じであり、また、全体のパ
ターニングの工程数が3である。なお、各色パターンに
ついては、ポリイミド等の樹脂を、染料や顔料の色材に
よって着色したものをパターン材料とし、公知のフォト
リソグラフィ技術などによって容易に得ることができ
る。
【0011】
【光学あるいは表示特性】カラーフィルタの光学あるい
は表示特性については、通常、分光透過率、色度および
明度(各色のY値の平均値)をもって評価する。そうし
た評価をするとき、分光透過率は、カラーフィルタを光
が1回通過したときの値で示す。それに対し、色度およ
び明度については、反射型の光の通過経路を考慮した場
合、カラーフィルタを光が2回通過したときを対象にす
るのが好ましい。そこで、この発明では、それに基づく
評価を行った。なお、評価に際しては、JISのZ87
20における標準の光Cを用いた。図8は、この発明に
したがってイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)の色パターンの重ね合わせによって得たレッド
(R)、グリーン(G)の原色についての分光透過率を
示す分光特性図であり、図9は、同じ明度Y値(40を
少し超える値)における通常の一層によるレッド
(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3原色につい
ての分光透過率を示す同様の分光特性図である。これら
の2つの図を比較することによって、この発明によれ
ば、通常の一層によるR、Gに比べて色濃度を大きくす
ることができること、つまりは、色表示ないしは色再現
の範囲を広げることができることが分かる。また、図9
は、図8のものにおけるマゼンタ(M)、シアン(C)
の色パターンの一層部分(つまり、M、Cの色要素)に
ついての分光透過率を示す分光特性図である。この図1
0からは、M、Cの補色系の色要素が非常に明るいこと
を理解することができるであろう。さらに、図11は、
図8および図10の特性をもつカラーフィルタによる色
度図上のxy座標を示している。この図11からは、こ
の発明によるカラーフィルタによる色表示範囲が、RG
BあるいはYMCそれぞれ3色の一般のカラーフィルタ
に比べて、拡大されることが分かる。ちなみに、図12
は、比較の意味で形成したRGB3色のカラーフィルタ
(図9の分光特性をもつもの)における色度図であり、
図13は、YMC3色のカラーフィルタにおける色度図
である。
【0012】ところで、今までのカラーフィルタでは、
フルカラーあるいはマルチカラー表示をするとき、液晶
に加える電圧を多段階に切り換えることによって、液晶
を中間的に開く駆動方式をとっているが、この発明のカ
ラーフィルタにおいては、4色というより多い色でカラ
ー表示するので、単なるオン、オフの組合せ制御によっ
て、表示する色数を多くすることができる。しかし、そ
の一面、1色を表現するために、色要素が今までの3つ
(つまり、3つの種類)から4つに増えることから、表
示が粗くなるという難点がある。その点、前記した図1
および図3のストライプ配列では、同系の色が並び周期
的に濃淡を生じる配置であるため、白色表示したとき、
スジ状の模様が生じるおそれがある。これを防止する手
段として、ストライプの幅をより小さくすることも考え
られるが、色要素の配列自体を工夫する方法が有効であ
る。すなわち、互いに隣り合う、つまり近接する色要素
を、レッド(R)とシアン(C)、グリーン(G)とマ
ゼンタ(M)のように補色関係にするという方法であ
る。図2および図4のものは、この方法による配列であ
る。これらの配列では、互いに隣り合わせた補色関係の
2つの色要素をペアとし一つの単位として白黒表示する
ことができる。なお、4つの色要素のものは、6つの色
要素のものに比べて色数が少ないために、表示素子の駆
動が容易である。
【0013】
【実施例】図8の分光特性、および図11の色度図のデ
ータをもつカラーフィルタのイエロー、マゼンタ、シア
ンの色パターンの作成例を示す。イエローについては、
色パターン作成のための塗布液として、含金属アゾ系染
料であるソルベント イエロー63を60g、樹脂固形
分100gに溶剤を含むポリイミド前駆体溶液4400
g、シランカップリング剤、表面改質剤および耐光性向
上のための金属錯体を添加剤として加えた着色液を用意
した。この着色液を使用し、定法によってコーティン
グ、パターニングおよびベーク処理を行い、イエローの
色パターンを形成した。その膜厚は0.3μmであっ
た。また、シアンについては、色パターン作成のための
塗布液として、トリフェニルメタン系染料であるアシッ
ド ブルー9を25g、樹脂固形分100gに溶剤を含
むポリイミド前駆体溶液3900g、シランカップリン
グ剤、表面改質剤および耐光性向上のための金属錯体を
添加剤として加えた着色液を用意した。この着色液を使
用し、前と同様にしてシアンの色パターンを形成した。
その際、色パターンの一部をすでに形成したイエローの
色パターンと重ね、グリーンのパターン(色要素)も形
成した。そのシアンの色パターンの膜厚は0.39μm
であった。さらに、マゼンタについては、色パターン作
成のための塗布液として、キサンテン系染料であるI.
Jレッド319H(ダイワ化成製、商品名)を14.4
g、樹脂固形分100gに溶剤を含むポリイミド前駆体
溶液3400g、シランカップリング剤、表面改質剤お
よび耐光性向上のための金属錯体を添加剤として加えた
着色液を用意した。この着色液を使用し、前と同様にし
てマゼンタの色パターンを形成した。その際、色パター
ンの一部をすでに形成したイエローの色パターンと重
ね、レッドのパターン(色要素)も形成した。そのマゼ
ンタの色パターンの膜厚は0.35μmであった。必要
により、各色パターンの上に保護膜(いわゆるトップコ
ート)を形成することができる。ここで、各色パターン
の形成順序について、より好ましくは、ベーク処理を考
慮し耐熱性がより高いものを先に、また、重ね合わせ部
分における段差をより小さくするため膜厚の小さいもの
を先に、それぞれ設定するのが良い。したがって、そう
した観点から、シアンとマゼンタとの形成順序を入れ替
えるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用したカラーフィルタの第1の例
を示す図である。
【図2】この発明を適用したカラーフィルタの第2の例
を示す図である。
【図3】この発明を適用したカラーフィルタの第3の例
を示す図である。
【図4】この発明を適用したカラーフィルタの第4の例
を示す図である。
【図5】図1の第1の例を得るための処理工程を示す工
程図である。
【図6】図2の第2の例を得るための処理工程を示す工
程図である。
【図7】図3の第3の例を得るための処理工程を示す工
程図である。
【図8】この発明によるカラーフィルタの分光特性図で
ある。
【図9】比較のためのRGB系のものの分光特性図であ
る。
【図10】YMの部分についての分光特性図である。
【図11】この発明によるカラーフィルタの色度図であ
り、4色を含むものの色表示範囲を示す図である。
【図12】RGB3色のカラーフィルタの色度図であ
る。
【図13】YMC3色のカラーフィルタの色度図であ
る。
【符号の説明】
10,20 透明基板 30 液晶層 50 カラーフィルタ層 70 反射層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に、液晶層に面するよう配置
    されるカラーフィルタであって、互いに異なる複数の色
    の色パターンを含むカラーフィルタ層を備え、このカラ
    ーフィルタ層は、マゼンタ、シアンの色パターンの一層
    からなる一層部分と、イエロー、マゼンタ、シアンの中
    のいずれか2つの色パターンが二層に重なり合った二層
    部分とを備え、二層部分が、レッド、グリーンの原色を
    形成することを特徴とする液晶表示用カラーフィルタ。
  2. 【請求項2】 前記一層部分が占める色パターンの領域
    と前記二層部分が占める領域とが、前記透明基板上交互
    に配置された、請求項1のカラーフィルタ。
  3. 【請求項3】 前記カラーフィルタは、前記カラーフィ
    ルタ層の一面から入射する光が他面側で反射されてカラ
    ーフィルタ層の中を2回通過する反射型の液晶表示用で
    ある、請求項1のカラーフィルタ。
  4. 【請求項4】 前記カラーフィルタ層は、樹脂とそれを
    着色する色材とからなり、前記一層部分の厚さが0.7
    μm〜0.2μmである、請求項3のカラーフィルタ。
  5. 【請求項5】 前記カラーフィルタ層の波長420nm
    〜610nmにおける分光透過率の最小値がそれぞれの
    色で4〜40%である、請求項3のカラーフィルタ。
  6. 【請求項6】 前記一層部分と前記二層部分とがカラー
    表示のための色要素を構成し、前記カラーフィルタ層
    は、マゼンタ、シアン、レッド、グリーンの4色の色要
    素を備える、請求項1のカラーフィルタ。
  7. 【請求項7】 マゼンタに対しグリーン、シアンに対し
    レッドと互いに補色関係にあるものが隣り合う、請求項
    1あるいは6のカラーフィルタ。
  8. 【請求項8】 透明基板上に、液晶層に面するよう配置
    されるカラーフィルタであって、互いに異なる複数の色
    の色パターンを含むカラーフィルタ層を備え、このカラ
    ーフィルタ層は、マゼンタ、シアンの色パターンの一層
    からなる一層部分と、イエロー、マゼンタ、シアンの中
    のいずれか2つの色パターンが二層に重なり合った二層
    部分とを備え、二層部分が、レッド、グリーンの原色を
    形成する液晶表示用カラーフィルタを製造するに際し、 a1.前記透明基板上に、イエローの色の第1の色パタ
    ーンを形成する工程 b1.前記第1の色パターンを形成した透明基板上に、
    マゼンタあるいはシアンの中のいずれか一方の色の第2
    の色パターンを、前記第1の色パターンを部分的に被う
    ように形成する工程。 c1.前記第1および第2の両色パターンを形成した透
    明基板上に、マゼンタあるいはシアンの中、前記b1の
    一方の色とは異なる他方の色の第3の色パターンを、前
    記第1の色パターンを部分的に被うように形成する工程
    とを備えることを特徴とする、液晶表示用カラーフィル
    タの製造方法。
  9. 【請求項9】 透明基板上に、液晶層に面するよう配置
    されるカラーフィルタであって、互いに異なる複数の色
    の色パターンを含むカラーフィルタ層を備え、このカラ
    ーフィルタ層は、マゼンタ、シアンの色パターンの一層
    からなる一層部分と、イエロー、マゼンタ、シアンの中
    のいずれか2つの色パターンが二層に重なり合った二層
    部分とを備え、二層部分が、レッド、グリーンの原色を
    形成する液晶表示用カラーフィルタを製造するに際し、 a2.前記透明基板上に、マゼンタあるいはシアンの中
    のいずれか一方の色の第1の色パターンを形成する工程 b2.前記第1の色パターンを形成した透明基板上に、
    マゼンタあるいはシアンの中、前記a2の一方の色とは
    異なる他方の色の第2の色パターンを、前記第1の色パ
    ターンを部分的に被うように形成する工程。 c2.前記第1および第2の両色パターンを形成した透
    明基板上に、イエローの色の第3の色パターンを、前記
    第1あるいは第2の各色パターンを部分的に被うように
    形成する工程とを備えることを特徴とする、液晶表示用
    カラーフィルタの製造方法。
  10. 【請求項10】 透明基板上に、液晶層に面するよう配
    置されるカラーフィルタであって、互いに異なる複数の
    色の色パターンを含むカラーフィルタ層を備え、このカ
    ラーフィルタ層は、マゼンタ、シアンの色パターンの一
    層からなる一層部分と、イエロー、マゼンタ、シアンの
    中のいずれか2つの色パターンが二層に重なり合った二
    層部分とを備え、二層部分が、レッド、グリーンの原色
    を形成する液晶表示用カラーフィルタを製造するに際
    し、 a3.前記透明基板上に、マゼンタあるいはシアンの中
    のいずれか一方の色の第1の色パターンを形成する工程 b3.前記第1の色パターンを形成した透明基板上に、
    イエローの色の第2の色パターンを、前記第1の色パタ
    ーンを部分的に被うように形成する工程。 c3.前記第1および第2の両色パターンを形成した透
    明基板上に、マゼンタあるいはシアンの中、前記a3の
    一方の色とは異なる他方の色の第3の色パターンを、前
    記第2の色パターンを部分的に被うように形成する工程
    とを備えることを特徴とする、液晶表示用カラーフィル
    タの製造方法。
JP16000098A 1998-05-26 1998-05-26 液晶表示用カラーフィルタおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP4100589B2 (ja)

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