JPH11337659A - 遠隔観察システム - Google Patents

遠隔観察システム

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JPH11337659A
JPH11337659A JP10142508A JP14250898A JPH11337659A JP H11337659 A JPH11337659 A JP H11337659A JP 10142508 A JP10142508 A JP 10142508A JP 14250898 A JP14250898 A JP 14250898A JP H11337659 A JPH11337659 A JP H11337659A
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imaging
photographing
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JP10142508A
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Hirotake Uezono
大毅 上薗
Osamu Adachi
修 安達
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影からモニタリングまでの一連の処理にか
かる時間を短縮する。遠隔地の観察物(検体)搭載部の
左右もしくは前後もしくは前後左右のスライドと静止の
繰り返し動作を大幅に削減し、撮影の際の位置精度を向
上する。 【解決手段】 顕微鏡撮影装置と、前記顕微鏡撮影装置
の遠方に設置される表示装置とが通信ネットワークを介
して接続される遠隔観察システムにおいて、前記顕微鏡
撮影装置は、光学顕微鏡と、検体を搭載し左右もしくは
前後の方向もしくは前後左右に移動可能な検体搭載手段
と、搭載手段駆動制御手段と、ディジタルカメラと、カ
メラ駆動制御手段と、撮影制御手段と、送信画像データ
蓄積手段と、画像データを前記表示装置に送信する送信
制御手段とを有し、前記表示装置は、受信画像データ蓄
積手段と、画像合成手段と、合成画像データ蓄積手段
と、前記合成画像データ蓄積手段から画像データを読み
込み、所望の倍率でかつ所望の場所の観察を行うモニタ
リング手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠隔地の観測物を
高速かつ広範囲に渡り高精細に観測できる遠隔観察シス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の遠隔観測システムの構成例
であって、101は顕微鏡撮影装置、102は表示装置
(以下、モニタ装置と称する)、103はLAN/WA
N等の通信ネットワーク(以下、単にネットワークと称
する)、104は光学顕微鏡、105は前記光学顕微鏡
に搭載したディジタルカメラ、106は前記光学顕微鏡
の検体搭載手段、107は前記検体搭載手段を前後左右
に駆動させるための駆動制御手段、108は検体搭載手
段に搭載された検体の所望の場所をディジタルカメラで
撮影するための撮影制御手段、109は撮影した検体全
領域の複数枚の画像を蓄積するための画像蓄積手段、1
10は画像蓄積手段に蓄積した画像をモニタ装置側にネ
ットワークを介して転送するための送信制御を行う送信
制御手段、111は顕微鏡撮影装置側から転送されてく
る画像を受信するための受信制御を行う受信制御手段、
112は受信した画像を蓄積する画像蓄積手段、113
は画像蓄積手段112に蓄積した検体前領域の複数枚の
画像をパターンマッチングにより合成し1枚の合成画像
を生成する画像合成手段、114は画像合成手段で生成
した検体全領域の合成画像を蓄積する合成画像メモリ、
115は合成画像メモリに蓄積した合成画像を表示する
モニタリング手段で、合成画像を縮小して検体全領域を
モニタ画面内に表示したり所望の倍率で所望の場所を表
示したりすることができ、これら表示条件を入力するた
めのジョイスティック、マウス、キーボード等の入力手
段を有している。
【0003】図6は図5に示した遠隔観察システムにお
いて、検体画像を遠隔で観察する場合のフローチャート
例であって、顕微鏡撮影装置101の検体搭載手段10
6に検体を搭載(ステップ201)した後、撮影制御手
段108で検体の大きさ、撮影倍率、撮影画素数、検体
の全領域を撮影するための必要な画像数等の撮影条件を
入力し、撮影開始命令を指示する(ステップ202)。
【0004】次に、ステップ202で入力した撮影制御
情報に基づき光学顕微鏡104の対物レンズの選択、検
体のピント合わせ等撮影条件の設定を行う(ステップ2
03)。このように撮影条件が整った時点で、一枚ずつ
検体の撮影位置を決めるための位置決め制御を行い検体
搭載手段106を移動させる(ステップ204)。位置
決め制御は初期位置を予め決めておきその位置からの移
動距離を指定することによりパルスモータあるいはDC
サーボモータ等により検体全領域が順次撮影できるよう
に制御を行う。
【0005】このようにして撮影する位置が決定した後
にディジタルカメラ105のシャッタを動作させ、検体
の該当手段分の画像を撮影(ステップ205)し、画像
蓄積手段109に蓄積する(ステップ206)。ステッ
プ204からステップ206を複数回繰り返すことによ
って、検体全領域の画像を全て同じ倍率で撮影し蓄積す
る。その後、送信制御手段110でモニタ装置102の
受信制御手段との間で画像を転送するための通信制御を
行い、画像蓄積手段109に蓄積された画像を全てモニ
タ装置側に転送する(ステップ207)。
【0006】モニタ装置102側では顕微鏡撮影装置1
01から送られてきた画像を受信制御手段111で受信
し(ステップ208)、画像蓄積手段112に蓄積する
(ステップ209)。検体全領域に渡る複数枚の画像を
蓄積した後、この画像を用いて画像合成手段113でパ
ターンマッチングにより順次画像合成を行い1枚の合成
画像を生成し(ステップ210)、合成画像メモリ11
4に蓄積する(ステップ211)。この合成画像メモリ
114に蓄積した合成画像をモニタリング手段115に
表示し検体の全領域に渡って任意の位置を任意の倍率で
観察する(ステップ212)。
【0007】なお、前述では撮影した画像を画像蓄積手
段109にすべて蓄積した後に送信制御を行うとしてい
るが画像の撮影・蓄積と送信を平行させて行ってもよ
く、同様に、モニタ装置における画像合成も受信した全
画像を蓄積後に開始するのではなく、受信・蓄積と画像
合成を平行して行ってもよい。また、本フローチャート
における顕微鏡撮影装置101でのステップ202から
ステップ207にわたる処理やモニタ装置102におけ
るステップ208からステップ212にわたる処理はパ
ソコンやワークステーションを用いれば容易に実現可能
である。
【0008】図7は図5に示した従来の遠隔観察システ
ムにより顕微鏡検体を撮影する場合の検体と画像の相対
位置関係の例を示す概念図であり、71は検体、
(ア)、(イ)、(ウ)…(シ)は検体71の全領域に
わたる複数枚の画像、Hは書く画像の縦寸法、Wは各画
像の横寸法を示す。
【0009】また、図7では顕微鏡検体の全領域を12
枚の(ア)から(シ)の画像で撮影する例を示している
が、(ア)から(シ)の各画像はその縦と横の縁が隣接
する画像を若干重なるように撮影を行う。またモニタ装
置202での画像合成を容易にするために画像番号と検
体の撮影位置を関連づけ最初に撮影した画像(ア)から
順番に横あるいは縦方向に撮影する。
【0010】図8は図5に示した遠隔観察システムによ
り顕微鏡検体を撮影する場合のカメラレンズの動きを示
す模式図であり、例えば顕微鏡撮影対象全領域を(イ)
〜(ニ)に分けた場合、それぞれの撮影対象領域を撮影
するカメラレンズの位置は検体搭載手段がある所望の速
度Vで移動した後、一旦静止した状態a〜dの位置で示
される。前記従来技術は、特願平9−286391号を
参照されたい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記図5に示す従来の
遠隔観察システムでは以下のような問題がある。 (1)顕微鏡撮影装置の撮影制御手段の指示により撮影
検体の大きさ、撮影倍率、撮影画素数等の撮影条件設定
後、最初の位置決めを行った場所に検体を搭載した検体
塔載手段を移動し撮影した後、2枚目以降は順次隣接す
る撮影場所が観察情報入力手段の真下の位置にくるよう
に検体搭載手段を移動させ再度静止した状態で撮影を行
っていくため、撮影枚数が多くなると全領域を撮影する
までに撮影位置の設定から撮影、画像蓄積、モニタリン
グまでの一連の処理に遅延が生じてくる。
【0012】(2)観察物の全領域を複数の領域に分割
して撮影する手順として従来の方法では撮影枚数が多く
なると検体搭載手段の上下左右のスライドと静止の動作
が頻繁に行われることとなる。最大倍率に拡大した検体
を転送後合成するために正確に隣接する画像の一手段が
重なりあった状態で順次撮影していく必要があるが、ス
ライドと静止が頻繁に行われると、機械特性からみて微
妙な位置精度の誤差が発生する可能性がある。
【0013】本発明の目的は、遠隔地の観察物を高速か
つ高精細に観察できる遠隔観察システムにおいて、撮影
からモニタリングまでの一連の処理にかかる時間の短縮
が可能な技術を提供することにある。
【0014】本発明の他の目的は、遠隔地の観察物(検
体)搭載手段の左右もしくは前後もしくは前後左右のス
ライドと静止の繰り返し動作を大幅に削減し、撮影の際
の位置精度を向上させることが可能な技術を提供するこ
とにある。本発明の前記ならびにその他の目的及ば新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
にする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記の通りである。顕微鏡撮影装置と、前記顕微鏡撮影
装置の遠方に設置される表示装置とが通信ネットワーク
を介して接続され、前記顕微鏡撮影装置で撮影された検
体の画像を表示装置で観察する遠隔観察システムにおい
て、前記顕微鏡撮影装置は、観察対象物の全体を観察す
る光学顕微鏡と、検体を搭載し左右もしくは前後もしく
は前後左右の方向に移動可能な検体搭載手段と、前記検
体搭載手段の駆動機構を制御する搭載手段駆動制御手段
と、前記検体搭載手段の駆動と同一速度で同期して、前
記検体の画像情報を取り込む期間のみ検体の移動と同方
向に微少移動するディジタルカメラと、前記ディジタル
カメラの駆動機構を制御するカメラ駆動制御手段と、検
体の撮影位置決めとディジタルカメラの撮影を連動させ
て制御する撮影制御手段と、前記ディジタルカメラで撮
影した複数枚の画像データを一時的に蓄積する送信画像
データ蓄積手段と、前記送信画像データ蓄積手段に蓄積
された複数枚の画像データを前記表示装置に送信する送
信制御手段とを有し、前記表示装置は、前記顕微鏡撮影
装置から転送された画像データを受信する受信制御手段
と受信した画像データを蓄積する受信画像データ蓄積手
段と、前記受信画像データ蓄積手段に蓄積された複数枚
の画像データを1枚の画像データに合成する画像合成手
段と、前記画像合成手段で合成された1枚の合成画像デ
ータを蓄積する合成画像データ蓄積手段と、前記合成画
像データ蓄積手段から画像データを読み込み、所望の倍
率でかつ所望の場所の観察を行うモニタリング手段とを
有することを特徴とする。
【0016】また、前記顕微鏡撮影装置は、左右もしく
は前後に一定速度で動く光学顕微鏡上の検体搭載手段の
駆動と同期して、前記検体の画像情報を取り込む期間の
み検体の移動と同方向に微少移動させながら撮影するこ
とにより相対的に検体搭載手段が静止した状態で、かつ
前記複数の領域を撮影した画像の中の隣り合う画像間
で、その画像の一部が互いに重なり合うように撮影する
ことを特徴とする。
【0017】従来の技術とは、検体を搭載した検体搭載
手段の駆動を制御する搭載手段駆動制御手段の駆動と連
動し、検体の撮影を行うディジタルカメラの駆動を制御
するカメラ駆動制御手段を有する点が異なる。
【0018】本発明は、取得目的とする検体の全体画像
を観察する際、顕微鏡撮影装置における検体搭載手段の
撮影対象エリア上を一定速度で左右もしくは前後もしく
は前後左右の方向にスライドさせながら、その動きと同
期してディジタルカメラをシャッター開口時間だけ同一
方向に移動し情報入力を行うことにより、検体が相対的
に静止している状態で画像データを収集することが可能
となる。そのために検体搭載手段のスライドと静止を逐
次行うことにより発生していた検体の位置情報の微妙な
精度不良の向上と、画像データ取得時間の短縮と、観察
者の画像データ取得動作の繰返し作業の削減を実現する
ことが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる遠隔観察シ
ステムの実施形態(実施例)を図面に基づいて詳細に説
明する。図1は本発明に係わる遠隔観察システムの一実
施形態(実施例)の全体構成を示す機能ブロック構成図
である。
【0020】本実施形態の遠隔観察システムは、図1に
示すように、顕微鏡撮影装置1と、顕微鏡撮影装置1の
遠方に設置されるモニタ装置(表示装置)2と、前記顕
微鏡撮影装置1とモニタ装置2とを接続するLAN/W
AN等のネットワーク(通信ネットワーク)3とから構
成される。
【0021】前記顕微鏡撮影装置1は、光学顕微鏡4
と、光学顕微鏡4に搭載され後述するカメラ駆動制御手
段の制御により微少移動する拡大レンズ手段を具備した
ディジタルカメラ(撮影装置)5と、光学顕微鏡4の検
体を搭載する検体搭載手段6と、検体搭載手段6を前後
左右に駆動させるための搭載手段駆動制御手段7と、デ
ィジタルカメラ5を検体搭載手段6の動きと同期して同
一方向に同速度で微少移動させるためのカメラ駆動制御
手段8と、検体搭載手段6に塔載された検体の全領域の
画像撮影を行う場合に、顕微鏡倍率等の撮影条件の設定
あるいは撮影位置の移動と撮影のタイミング等を制御す
るための撮影制御手段9と、撮影した検体全領域の複数
枚の画像データを蓄積するための送信画像データ蓄積手
段10と、送信画像データ蓄積手段10に蓄積した画像
データをモニタ装置2側にネットワーク3を介して転送
するための送信制御を行う送信制御手段11とから構成
される。
【0022】前記影制御手段9は、撮影条件等の撮影制
御情報を入力するためのキーボード、マウス等の入力装
置と情報を確認するためのモニタを有する。
【0023】また、モニタ装置2は、顕微鏡撮影装置1
側から転送されてくる画像データを受信するための受信
制御を行う受信制御手段12と、受信した画像データを
蓄積する受信画像データ蓄積手段13と、受信画像デー
タ蓄積手段13に蓄積した検体全領域の複数枚の画像デ
ータをパターンマッチングにより合成し1枚の合成画像
を生成する画像合成手段14と、画像合成手段14で生
成された検体全領域の1枚の合成画像データを蓄積する
合成画像メモリ(合成画像データ蓄積手段)15と、合
成画像メモリ15に蓄積された合成画像データを表示す
るモニタリング手段16とから構成される。
【0024】このモニタリング手段16は、合成画像デ
ータを縮小して検体全領域をモニタ画面内に表示した
り、あるいは、所望の倍率で所望の場所を表示したりす
ることができ、これら表示条件を入力するためのジョイ
スティック、マウス、キーボード等の入力手段を有して
いる。
【0025】図2は本実施の遠隔観察システムにおい
て、顕微鏡に搭載した検体を、遠方に設置されたモニタ
装置2から遠隔操作で観察する場合の動作手順を示すフ
ローチャートである。
【0026】以下、図2を用いて、本実施形態の遠隔観
察システムにおいて、顕微鏡に搭載した検体を、遠方に
設置されたモニタ装置2から遠隔操作で観察する場合の
動作手順を説明する。
【0027】はじめに、顕微鏡撮影装置1において、
顕微鏡撮影装置1の検体搭載手段6に検体を搭載する
(ステップ21)。
【0028】次に、顕微鏡撮影装置1の撮影制御手段
9で検体の大きさ、撮影倍率、ディジタルカメラ5の撮
影画素数、検体の全領域を撮影するための必要な画像デ
ータの枚数等の撮影条件を入力し、撮影の開始命令を指
示する(ステップ22)。
【0029】この場合、検体の大きさ、撮影倍率、撮影
画素数等は予め入力してあるデフォルト値を用いても良
い。
【0030】また、撮影倍率は光学顕微鏡4の有する最
大倍率を上限として送信画像データ蓄積手段10あるい
は受信画像データ蓄積手段13のメモリ容量等を考慮し
て任意に設定しても良い。
【0031】次に、前記ステップ22で入力した撮影
制御情報に基づいて、光学顕微鏡4の対物レンズの選
択、検体のピント合わせ等の撮影条件設定を行う(ステ
ップ23)。
【0032】このようにして撮影条件が整った時点で、
検体の撮影を開始するために搭載手段駆動制御手段7の
制御により最初の撮影列の撮影準備位置に検体搭載手段
6を移動させる(ステップ24)。
【0033】ここで言う撮影列とは、従来技術の説明の
項で示した図7における、(ア)〜(エ)、(オ)〜
(ク)、(ケ)〜(シ)といった横方向に連続する分割
画像データを示す。
【0034】さらに、前記ステップ24で撮影準備位置
に移動した検体搭載手段6は、撮影列の最初の撮影位置
までスライドを開始する(ステップ25)。
【0035】このようにして、各列の最初の撮影位置に
検体搭載手段6がスライドした後、検体搭載手段6の駆
動を止めないまま、その動きと同期してディジタルカメ
ラ5のシャッタを動作させ、検体の該当手段分を撮影し
(ステップ26)、当該画像データを送信画像データ蓄
積手段10に蓄積する(ステップ27)。
【0036】この時、前記ステップ26の間の検体搭載
手段6が駆動する速度は、ある一定速度Vに達している
必要があり、撮影準備位置から最初の撮影位置まで検体
搭載手段6がスライドする間の時間と距離と速度の関係
は、ある関係式で表すことができるが、その内容に付い
ては後述する。
【0037】また、ここでディジタルカメラ5は、カメ
ラ駆動制御手段8の駆動制御の指示により撮影の瞬間、
検体搭載手段6がスライドする速度Vと同一の速度Vで
微少移動するが、その駆動手順は後述する。
【0038】ステップ26からステップ27を複数回繰
り返すことによって、一列分の複数枚の画像データを送
信画像データ蓄積手段9に蓄積する。
【0039】その後、一列目の最後の撮影を終えると、
検体搭載手段6をスライドさせ(ステップ28)、その
列の撮影完了位置へ移動させる(ステップ29)。
【0040】この時、各列の最後の撮影位置から撮影完
了位置まで検体搭載手段6がスライドする間の時間と距
離と速度の関係は、ある関係式で表すことができるが、
その内容に付いては後述する。
【0041】前記ステップ24からステップ29を繰り
返すことにより、全ての列の撮影を完了し、全て同じ倍
率で撮影した検体全領域に渡る複数枚の画像データを送
信画像データ蓄積手段9に蓄積する。
【0042】その後、送信制御手段11で、モニタ装置
2の受信制御手段12との間で画像データを転送するた
めの通信制御を行い、送信画像データ蓄積手段10に蓄
積された画像データを全てモニタ装置2側に転送する
(ステップ30)。
【0043】モニタ装置2側では、顕微鏡撮影装置1か
ら送信されてきた画像データを受信制御手段12で受信
し(ステップ31)、受信画像データ蓄積手段13に蓄
積する(ステップ32)。
【0044】検体全領域に渡る複数枚の画像データを蓄
積した後、この画像データを用い、画像合成手段14で
パターンマッチングにより、順次画像データの合成を行
い1枚の合成画像データを生成し(ステップ33)、当
該1枚の合成画像データを合成画像メモリ15に蓄積す
る(ステップ34)。
【0045】この合成画像メモリ15に蓄積した合成画
像データをモニタリング手段16に表示し、画像倍率や
位置を変えることによって検体の全領域に渡って任意の
位置を任意の倍率で観察する(ステップ35)。
【0046】なお、前記説明においては、撮影した画像
データを送信画像データ蓄積手段10に全て蓄積した後
に、モニタ装置2側に送信する場合について説明した
が、検体画像の撮影および画像データの蓄積と、画像デ
ータの送信を平行させて行っても良く、同様に、モニタ
装置2において、全画像データを受信、蓄積した後に、
画像データの合成を開始するのではなく、画像データの
受信、蓄積と、画像データの合成を平均して行っても良
い。
【0047】なお、顕微鏡撮影装置1における、ステッ
プ22からステップ30に渡る処理、あるいはモニタ装
置2におけるステップ31からステップ35に渡る処理
は、パソコンやワークステーションを用いれば容易に実
現可能である。
【0048】図3(a)、(b)は図7に示した検体と画像
の相対位置関係の概念図に対する、具体的な撮影手順と
して、光学顕微鏡4のディジタルカメラ5のレンズ手段
が撮影のために検体上を通過する軌道を示す模式図
(a)と、撮影のために、ディジタルカメラ5が検体上
を通過する際の速度変化の状態を示した座標軸(b)で
ある。
【0049】ここで言う「ディジタルカメラ5のレンズ
手段が撮影のために通過する軌道」とは、「検体搭載手
段6が搭載手段駆動制御手段7の指示により移動する軌
道」のことであり、「ディジタルカメラ5が検体上を通
過する際の速度変化」とは、「検体搭載手段6が搭載手
段駆動制御手段7の指示により移動する際の速度変化」
のことである。
【0050】図3(a)の模式図において、検体の撮影
順番は、一列ずつ横方向に実施していく例を示してい
る。撮影開始の位置から、撮影終了の位置まで、検体搭
載手段6の動きが止まるポイントを、からとする
と、実線で示した⇔間、⇔間、⇔間は、検
体撮影のために通過する軌道であり、点線で示した⇔
間、⇔間は、次の撮影開始ポイントに移るために
通過する軌道である。
【0051】つまり、図3に示す、、は、図2に
おける「撮影準備位置」に相当し、、、は、図2
における「撮影完了位置」に相当する。
【0052】次に、実線で示した軌道の速度変化を示す
ために、⇔間を例にとるとaは撮影準備位置から
撮影を行う位置まで移動する時間であり、撮影を行う位
置では一定速度Vに達する。(b−a)は撮影を行う一
定速度Vを維持する時間である。また(c−b)は撮影
を行う一定速度Vから撮影完了位置まで達するまでの
時間である。
【0053】ここで、検体の横軸の長さを(W×分割枚
数)、から最初の撮影位置までの長さをA、最後の撮
影位置からまでの長さをBとすると、図3に示すよう
に〔a≧A>V〕、〔W×分割枚数−△W×(分割枚数
−1)〕/V≦(b−a)<(c−a)〕の2つの関係
式が導ける。つまり、検体の長さ〔W×分割枚数−△W
×(分割枚数−1)〕上では、検体搭載手段6が常に一
定速度Vで移動する必要がある。
【0054】前記図3(a)の模式図では、撮影開始の
位置から、撮影終了の位置まで、検体搭載手段6の動き
が止まるポイントをからとし、、、を「撮影
準備位置」、、、を「撮影完了位置」としたが、
「撮影準備位置」を、、、「撮影完了位置」を
、、とし、ディジタルカメラ5の移動軌道を→
→→→→とすることにより、検体撮影のため
のディジタルカメラ5の移動軌道距離及び時間を短縮す
ることができる。
【0055】図4は検体を撮影する際のディジタルカメ
ラ5のレンズ部の動きを示した模式図である。分割され
た検体の撮影位置(イ)〜(ニ)に対する、ディジタル
カメラ5のレンズ部の位置をa〜dとする。検体搭載手
段6は、図3(a)、(b)で示したように、搭載手段駆動
制御手段7の指示により検体撮影中に一定速度Vで移動
するため、ディジタルカメラ5のレンズ部は、a’〜
d’の位置に示されるように撮影の瞬間、検体搭載手段
6と同一の方向に、同一の速度Vでシャッター開口時間
だけ微少移動することにより、相対的に静止した状態で
撮影が可能となる。
【0056】その際、ディジタルカメラ5のレンズ部の
駆動は、搭載手段駆動制御手段7と連動した、カメラ駆
動制御手段8および撮影制御手段9の指示により行われ
るが、駆動する距離は、数ミクロンから数ミリ程度の距
離になるので、その駆動機構には、圧電素子、電磁マグ
ネット等を用いることにより制御を行うことが可能とな
る。
【0057】このように、本実施形態では、複数に分割
された検体を撮影する際、一列分の画像データを取得す
るまでに、検体搭載手段6の駆動を画像データ一枚毎に
停止させる必要がない。
【0058】即ち、本実施形態によれば、検体の全領域
の画像データを取得するまでの間に、検体搭載手段6の
移動、停止の繰り返し作業を削減できるため、検体全領
域の画像データの撮影からモニタリングまでの一連の処
理速度の短縮が実現できる。これにより効率的な遠隔観
察システムを提供することができる。
【0059】以上、本発明を実施形態(実施例)に基づ
き具体的に説明したが、本発明は前記実施形態(実施
例)に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲において種々変更し得ることはいうまでもない。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
検体の全領域を複数に分割し撮影する際、撮影制御手段
の指示により撮影倍率、撮影画素数等の撮影条件設定し
最初の撮影位置決めを行った場所に検体搭載手段を移動
した後は、横列もしくは縦列のいずれかの列毎の撮影を
終了するまで検体搭載手段を、従来例のように撮影の都
度停止する必要がないので、これにより撮影からモニタ
リングまでの一連の処理にかかる時間の短縮がはかれ
る。また、本発明によれば、検体搭載手段の前後左右の
スライドと静止の繰り返し動作を従来に比べ大幅に削減
できるので、撮影の際の位置精度を向上させることが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施形態の遠隔観察システムにお
ける概略構成を示す機能ブロック構成図である。
【図2】本実施形態の遠隔観察システムにおいて、顕微
鏡に搭載した検体を、遠方に設置されたモニタ装置から
遠隔操作で観察する場合の動作手順を示すフローチャー
トである。
【図3】本実施の形態の遠隔観察システムにおいて、デ
ィジタルカメラの撮影軌道及び検体搭載手段のスライド
時の速度変化を示す概念図である。
【図4】本実施の形態における検体を撮影する際のカメ
ラレンズの動きを示す概念図である。
【図5】従来の遠隔観察システムの概略構成を示す機能
ブロック構成図である。
【図6】従来の遠隔観察システムにおいて、顕微鏡に搭
載した検体を、遠方に設置されたモニタ装置から遠隔操
作で観察する場合の動作手順を示すフローチャートであ
る。
【図7】従来の遠隔観察システムにおける顕微鏡検体を
撮影する場合の検体と画像データとの相対位置関係を示
す概念図である。
【図8】従来の観察システムにおける検体を撮影する際
のカメラレンズの動きを示す概念図である。
【符号の説明】
1…顕微鏡撮影装置、2…モニタ装置、3…ネットワー
ク、4…光学顕微鏡、5…ディジタルカメラ、6…検体
搭載手段、7…搭載手段駆動制御手段、8…カメラ駆動
制御手段、9…撮影制御手段、10…送信画像データ蓄
積手段、11…送信制御手段、12…受信制御手段、1
3…受信画像データ蓄積手段、14…画像合成手段、1
5…合成画像メモリ(合成画像データ蓄積手段)、16
…モニタリング手段。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顕微鏡撮影装置と、前記顕微鏡撮影装置
    の遠方に設置される表示装置とが通信ネットワークを介
    して接続され、前記顕微鏡撮影装置で撮影された検体の
    画像を表示装置で観察する遠隔観察システムにおいて、 前記顕微鏡撮影装置は、観察対象物の全体を観察する光
    学顕微鏡と、検体を搭載し左右もしくは前後もしくは前
    後左右の方向に移動可能な検体搭載手段と、前記検体搭
    載手段の駆動機構を制御する搭載手段駆動制御手段と、
    前記検体搭載手段の駆動と同一速度で同期して、前記検
    体の画像情報を取り込む期間のみ検体の移動と同方向に
    微少移動するディジタルカメラと、前記ディジタルカメ
    ラの駆動機構を制御するカメラ駆動制御手段と、検体の
    撮影位置決めとディジタルカメラの撮影を連動させて制
    御する撮影制御手段と、前記ディジタルカメラで撮影し
    た複数枚の画像データを一時的に蓄積する送信画像デー
    タ蓄積手段と、前記送信画像データ蓄積手段に蓄積され
    た複数枚の画像データを前記表示装置に送信する送信制
    御手段とを有し、 前記表示装置は、前記顕微鏡撮影装置から転送された画
    像データを受信する受信制御手段と受信した画像データ
    を蓄積する受信画像データ蓄積手段と、前記受信画像デ
    ータ蓄積手段に蓄積された複数枚の画像データを1枚の
    画像データに合成する画像合成手段と、前記画像合成手
    段で合成された1枚の合成画像データを蓄積する合成画
    像データ蓄積手段と、前記合成画像データ蓄積手段から
    画像データを読み込み、所望の倍率でかつ所望の場所の
    観察を行うモニタリング手段とを有することを特徴とす
    る遠隔観察システム。
  2. 【請求項2】 前記顕微鏡撮影装置は、左右もしくは前
    後に一定速度で動く光学顕微鏡上の検体搭載手段の駆動
    と同期して、前記検体の画像情報を取り込む期間のみ検
    体の移動と同方向に微少移動させながら撮影することに
    より相対的に検体搭載手段が静止した状態で、かつ前記
    複数の領域を撮影した画像の中の隣り合う画像間で、そ
    の画像の一部が互いに重なり合うように撮影することを
    特徴とする前記請求項1に記載された遠隔観察システ
    ム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005088250A1 (en) * 2004-03-12 2005-09-22 Hanbyn Cha Method and system of measuring an object in a digital image

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