JPH11337412A - カラーセンサ用光学ユニット - Google Patents

カラーセンサ用光学ユニット

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JPH11337412A
JPH11337412A JP16135498A JP16135498A JPH11337412A JP H11337412 A JPH11337412 A JP H11337412A JP 16135498 A JP16135498 A JP 16135498A JP 16135498 A JP16135498 A JP 16135498A JP H11337412 A JPH11337412 A JP H11337412A
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light receiving
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Takeshi Takao
健 鷹尾
Mitsutoshi Nomura
光俊 野村
Katsuya Shibata
克也 柴田
Kazuhiro Nishihara
一寛 西原
Takaaki Douko
隆明 道古
Masatoshi Nishino
正俊 西野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出物体への投光光量を低下させることな
く、発光光量一定化制御に用いられる補助受光素子の受
光光量を増加させて、発光素子の発光光量一定化制御の
精度および安定性を向上させ、ひいては温度変動に対す
る色判別性能の安定性を向上させる。 【解決手段】 この光学ユニット20aは、集光レンズ
36の下流側の横付近に補助受光素子44を配置してい
る。かつ、集光レンズ36と投光ファイバ12の端面部
との間であって集光レンズ36を透過する光34が投光
ファイバ12の端面部に入射するのを妨げない位置に、
集光レンズ36を透過する光34の周辺部分34bを受
けてそれを補助受光素子44に向けて反射させる反射体
60を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、検出物体の色を
判別するカラーセンサに用いられるものであって、発光
素子、受光素子、レンズ等を含む光学ユニットに関し、
より具体的には、発光素子の発光光量一定化制御に用い
られる補助受光素子の受光光量を増加させて、発光素子
の発光光量一定化制御の精度および安定性を向上させ、
ひいては温度変動に対する色判別性能の安定性を向上さ
せる手段に関する。
【0002】
【従来の技術】図14に、従来の光学ユニットを用いた
カラーセンサの一例を示す。このカラーセンサは、いわ
ゆる光ファイバ形と呼ばれるものであり、光学ユニット
20内で発した光34を投光ファイバ12内を通して導
いて検出物体10に照射し、この検出物体10からの反
射光40を受光ファイバ14内を通して光学ユニット2
0内に導き、この反射光40を元に光学ユニット20内
において検出物体10の色を判別するよう構成されてい
る。両光ファイバ12および14は、光学ユニット20
に着脱可能に接続されている。
【0003】光学ユニット20は、この例では、互いに
異なる波長の光、具体的には赤色(R)、緑色(G)お
よび青色(B)の光26〜28をそれぞれ発する三つの
発光素子22〜24と、これらの光26〜28を一光路
に合成して出力する合成光学素子30と、この合成光学
素子30から出力される光34を上記投光ファイバ12
の端面12aに向けて集光して投光ファイバ12内に入
射させる集光レンズ36および投光レンズ38と、上記
受光ファイバ14から出力される光(反射光40)を受
けてそれを電気信号に変換する主受光素子42とを備え
ている。
【0004】各発光素子22〜24は、例えば発光ダイ
オード(LED)である。合成光学素子30は、図示例
では2枚のダイクロイックミラー31および32で構成
されているけれども、それの代わりに、色合成プリズム
で構成しても良い。主受光素子42は、例えばフォトダ
イオードである。
【0005】発光素子22〜24は、駆動回路52によ
って駆動されて発光する。演算制御回路50は、この駆
動回路52を制御して、三つの発光素子22〜24を時
分割発光させる。即ち、三つの発光素子22〜24を、
互いにタイミングをずらして順次発光させる。
【0006】従って、主受光素子42は、検出物体10
からの各色の反射光40を順次受光してそれらを電気信
号に変換する。この主受光素子42から出力される電気
信号は、増幅器46によって増幅されて演算制御回路5
0に供給される。演算制御回路50は、主受光素子42
から与えられる電気信号に基づいて、各色の反射光40
の量や割合から、検出物体10の色を判別する。例え
ば、演算制御回路50はマイクロプロセッサから成り、
基準となる色データが予め入力されており、この色デー
タと主受光素子42からの信号とを比較して演算処理す
ることによって、検出物体10の色を判別してその判別
結果を出力する。
【0007】上記各発光素子22〜24の発光光量は、
温度変化によって変動するので、これを放置しておくと
色判別を誤る。これを解決するために、従来は次のよう
にして各発光素子22〜24の発光光量の一定化制御を
行っている。
【0008】即ち、集光レンズ36の上流側(合成光学
素子30側)近傍に補助受光素子44を設け、合成光学
素子30からの光34がこの集光レンズ36に入射する
ことに伴って生じるフレネル反射光34aをこの補助受
光素子44で受けて電気信号に変換し、この電気信号を
増幅器48で増幅して演算制御回路50に供給する。演
算制御回路50は、この補助受光素子44から与えられ
る電気信号が一定になるように、駆動回路52を制御し
て、各発光素子22〜24の発光光量を制御する。これ
によって、各発光素子22〜24の発光光量が一定に制
御される。補助受光素子44は、例えばフォトダイオー
ドである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記集光レ
ンズ36からのフレネル反射光34aは、一般的に光量
が非常に少ない。これは、光34を透過させるのが目的
の集光レンズ36の表面から反射して来るわずかな光が
フレネル反射光34aだからである。
【0010】従って、補助受光素子44は受光光量を十
分に得ることができず、当該補助受光素子44からの出
力は、主受光素子42からの出力に比べて非常に小さい
ので、増幅器46と48とは互いに増幅率の大きく異な
るものを用いざるを得ない。従って、両増幅器46、4
8の増幅特性を互いに一致させるのが難しく、これが、
発光素子22〜24の発光光量一定化制御の精度および
安定性を低下させ、ひいては温度変動に対する色判別性
能の安定性を低下させる一因になっている。
【0011】仮に、集光レンズ36の反射率を高めて集
光レンズ36からのフレネル反射光34aを多くする
と、当該集光レンズ36を透過する光量が減り、検出物
体10への投光光量が減るので、色判別性能が低下す
る。特に、光ファイバ12、14を用いる光ファイバ形
では、光ファイバを用いないタイプに比べて、検出物体
10への投光光量が元々少ないという課題を有している
ので、上記のようにフレネル反射光34aを増やす代わ
りに検出物体10への投光光量が減るということは、好
ましくない。むしろ、集光レンズ36に反射防止膜をコ
ーティングして検出物体10への投光光量を少しでも増
加させるということが行われており、そのようにすると
フレネル反射光34aがますます減って補助受光素子4
4の受光光量が一層減ってしまう。
【0012】また、集光レンズ36からのわずかなフレ
ネル反射光34aを補助受光素子44で検出しているの
で、投光ファイバ12の端面12aからのフレネル反射
光の影響を受けやすく、当該反射光量が変動すると上記
発光光量一定化制御の精度および安定性が一層低下す
る。しかし、この投光ファイバ12の端面12aからの
反射光量を一定にするためには、投光ファイバ12を光
学ユニット20へ接続するときに投光ファイバ12の端
面12aの仕上げを厳密に管理しなければならないの
で、投光ファイバ12の切断を簡単に行う訳には行か
ず、投光ファイバ12の接続作業に多くの手間がかか
る。
【0013】そこでこの発明は、検出物体への投光光量
を低下させることなく、発光光量一定化制御に用いられ
る補助受光素子の受光光量を増加させて、発光素子の発
光光量一定化制御の精度および安定性を向上させ、ひい
ては温度変動に対する色判別性能の安定性を向上させる
ことを主たる目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明のカラーセンサ
用光学ユニットは、前記集光レンズの下流側の横付近に
前記補助受光素子を配置し、かつ前記集光レンズと前記
投光ファイバの端面部との間であって集光レンズを透過
する光が投光ファイバの端面部に入射するのを妨げない
位置に、集光レンズを透過する光の周辺部分を受けてそ
れを前記補助受光素子に向けて反射させる反射体を設け
たことを特徴としている。下流側とは、換言すれば、光
の進行方向における下手側のことであり、集光レンズの
出光側のことである。
【0015】上記構成によれば、集光レンズを透過する
光の周辺部分を反射体で受けてそれを補助受光素子に向
けて反射させることができるので、補助受光素子への集
光の効率が高まり、補助受光素子の受光光量が増加す
る。その結果、発光素子の発光光量一定化制御の精度お
よび安定性を向上させ、ひいては温度変動に対する色判
別性能の安定性を向上させることが可能になる。しか
も、反射体は、集光レンズを透過する光が投光ファイバ
の端面部に入射するのを妨げないので、検出物体への投
光光量を低下させずに済む。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、この発明に係る光学ユニ
ットを用いたカラーセンサの一例を示す概略図である。
図14の従来例と同一または相当する部分には同一符号
を付し、以下においては当該従来例との相違点を主に説
明する。
【0017】この実施例の光学ユニット20aは、前述
した各発光素子22〜24の出口付近に半球レンズ54
〜56をそれぞれ設けて、これらによって、各発光素子
22〜24から出力される光26〜28をほぼ平行化し
て合成光学素子30に入射させるようにしている。この
ようにほぼ平行化された光を絞るのは1枚の集光レンズ
で容易に行うことができるので、この例では従来例の投
光レンズ38に相当するものは設けておらず、合成光学
素子30から出力される光34は、1枚の集光レンズ3
6によって、投光ファイバ12の端面12aの部分に向
けて集光するようにしている。ただし、この部分の構成
は、この発明の本質部分ではないので、従来例と同様の
構成にしても良い。
【0018】この光学ユニット20aでは、前述した補
助受光素子44を、従来例のように集光レンズ36の上
流側近傍に設けるのではなく、当該集光レンズ36の下
流側の横付近に配置している。
【0019】更に、集光レンズ36と投光ファイバ12
の端面部との間であって集光レンズ36を透過する光3
4が投光ファイバ12の端面部に入射するのを妨げない
位置に、集光レンズ36を透過する光34の周辺部分3
4bを受けてそれを上記補助受光素子44に向けて反射
させる反射体60を設けている。
【0020】上記構成を、図2〜図5を参照して詳述す
る。
【0021】この光学ユニット20aは、図1に示した
各光学要素および電気回路を収納するケース70を有し
ている。このケース70の端面部に、投光ファイバ12
の装着部72、および、集光レンズ36からの光34を
投光ファイバ12の端面12aに入射させるための出射
開口74が設けられている。集光レンズ36は、この出
射開口74付近に、合成光学素子30(図1参照)から
の光34を集光するようにケース70内に固定されてい
る。出射開口74の直径は例えば1mm程度であり、こ
こに集光させる光34の直径はこの出射開口74の直径
よりも若干大きく、例えば1.5mm程度にして、余裕
を持たせている。
【0022】このケース70や、集光レンズ36等の光
学要素を保持する部材(図示省略)には、できるだけ遮
光性の高い黒色部材を用いるのが好ましい。そのように
すれば、補助受光素子44に、ノイズとなる光が入射す
ることを抑制することができる。そのような部材の一例
として、黒色のPPO(ポリフェニレンオキシド)が挙
げられる。
【0023】集光レンズ36と出射開口74との間の横
の部分に、上記補助受光素子44を配置している。この
補助受光素子44の受光領域44aの前方には、反射体
60からの光を当該受光領域44aに入射させるための
受光開口75が設けられている。
【0024】更に、集光レンズ36と出射開口74との
間の部分に、上記反射体60を配置している。この反射
体60は、出射開口74側が狭く集光レンズ36側に向
けて広がっており、かつ補助受光素子44側の面64が
開いた四角錐体状の反射面61〜63を有している。
【0025】各反射面61〜63は、集光レンズ36の
端部(光34を透過させるのに有効な領域の端部。即ち
集光レンズ36の有効直径の端部。以下同じ)と、当該
端部に近い側の出射開口74の端部とを結ぶ線76〜7
8付近よりも外側に位置させるのが好ましく、当該線7
6〜78よりも外側に位置させるのがより好ましい。こ
のようにすれば、集光レンズ36を透過して出射開口7
4に向けて集光する光34が出射開口74に、即ち投光
ファイバ12の端面12aの部分に入射するのを極力妨
げなくなる。
【0026】また、各反射面61〜63は、鏡面より
も、ほぼ白色をしていて反射率の高い拡散面にするのが
好ましい。そのようにする方が、発光素子22〜24、
合成光学素子30、集光レンズ36、反射体60および
補助受光素子44等の光学要素の配置上のバラツキ等に
影響されずに、しかも反射体60からの反射光を多様な
方向から補助受光素子44に入射させることができるの
で、集光レンズ36を透過する光34の周辺部分34b
を補助受光素子44に向けてより多く、即ちより効率良
く反射させることができる。
【0027】この光学ユニット20aによれば、集光レ
ンズ36を透過する光34の周辺部分34bを反射体6
0で受けてそれを補助受光素子44に向けて反射させる
ので、従来例のように集光レンズ36の表面の微少なフ
レネル反射光を利用する場合と違って、補助受光素子4
4への集光の効率が高まり、補助受光素子44の受光光
量が増加する。また、反射体60の反射面の面積を増や
すことによって、補助受光素子44の受光光量を一層増
加させることも容易に行うことができる。
【0028】従って、補助受光素子44の出力(例えば
出力電流または出力電圧)を高めることができるので増
幅器48での増幅も容易かつ高精度になり、その結果、
発光素子22〜24の発光光量一定化制御の精度および
安定性を向上させ、ひいては温度変動に対する色判別性
能の安定性を向上させることが可能になる。
【0029】しかも、上記反射体60は、集光レンズ3
6を透過する光34の周辺部分、即ち投光ファイバ12
の端面部への入射に寄与しない光を受けて反射させるだ
けであって、集光レンズ36を透過して出射開口74に
向けて集光する光34が投光ファイバ12の端面部に入
射するのを妨げないので、検出物体10への投光光量を
低下させることもない。
【0030】また、反射体60によって反射して補助受
光素子44に入射する光量が増加することによって、投
光ファイバ12の端面12aからのフレネル反射光が補
助受光素子44に入射する割合が相対的に減少するの
で、当該端面12aからの反射光の影響を受けにくくな
る。その結果、投光ファイバ12の端面12aの仕上げ
を従来例の場合ほど厳密に管理する必要がなくなるの
で、投光ファイバ12の切断を簡易な方法で済ませるこ
とができる。従って、この光学ユニット20aへの投光
ファイバ12の接続作業も簡単になる。
【0031】なお、図1の実施例では、演算制御回路5
0とは別に制御回路51を設けて、この制御回路51に
よって、補助受光素子44から増幅器48を経由して与
えられる電気信号が一定になるように、駆動回路52を
制御して、各発光素子22〜24の発光光量を制御して
いる。但し、そのようにせずに、図14に示した従来例
と同様に、全ての制御を演算制御回路50内で行うよう
にしても良い。
【0032】次に、反射体60の周りの構造を表1に示
すように種々に変えて、補助受光素子44の出力を測定
した結果を説明する。
【0033】
【表1】
【0034】この表1中の「白色錐体状反射体」とは、
図2〜図5に示した構造であって、反射面61〜63が
白色拡散面の反射体60を設けた場合のことである。
【0035】「+遮光体80」とは、上記反射体60の
他に、図6に示す例のように第1の遮光体80を更に設
けた場合のことである。この遮光体80は、投光ファイ
バ12の端面部、より具体的には前述した出射開口74
と補助受光素子44との間に設けられていて、投光ファ
イバ12の端面12aからのフレネル反射光が補助受光
素子44に入射することを抑制するものである。この遮
光体80は、集光レンズ36の端部と、当該端部に近い
側の出射開口74の端部とを結ぶ線79付近よりも外側
に位置させるのが好ましく、当該線79よりも外側に位
置させるのがより好ましい。そのようにすれば、集光レ
ンズ36を透過して出射開口74に向けて集光する光3
4が出射開口74に入射するのを極力妨げなくなる。
【0036】「+遮光体82」とは、上記反射体60お
よび遮光体80の他に、図7に示す例のように第2の遮
光体82を更に設けた場合のことである。この遮光体8
2は、集光レンズ36の下流側の面(出光側の面)と補
助受光素子44との間に設けられていて、集光レンズ3
6の下流側の面からのフレネル反射光が補助受光素子4
4に入射することを抑制するものである。これは、投光
ファイバ12の端面12aからのフレネル反射光が集光
レンズ36の下流側の面に入射してそこで再び反射する
場合を考慮したものである。
【0037】「白色平板状反射体」とは、上記のような
錐体状の反射体60の代わりに、図8に示す例のよう
に、単なる白色平板状の反射体60を設けた場合のこと
である。その反射面は拡散面である。
【0038】「投光ファイバ12の有無」とは、装着部
72に投光ファイバ12を装着している場合が「有
り」、投光ファイバ12を装着していない場合が「無
し」のことである。
【0039】上記表1に示す測定条件1a〜4bにおい
て、赤色の発光素子22、緑色の発光素子23および青
色の発光素子24を個別に発光させて、その駆動電流
(即ち発光光量)を変えたときの補助受光素子44の出
力(即ち受光光量)を測定した結果を、図9〜図11に
それぞれ示す。
【0040】また、この図9〜図11における補助受光
素子44の出力を、投光ファイバ12有りのときの測定
条件1aの場合を100とした場合の他の測定条件にお
ける出力と、投光ファイバ12の有無の間の当該出力の
変化率とを表2〜表4にそれぞれまとめて示す。表2は
図9の結果を、表3は図10の結果を、表4は図11の
結果を、それぞれまとめたものである。表2〜表4中の
出力は、発光素子の駆動電流が20mAのときの値を採
用した。変化率は、(ファイバ有り時出力/ファイバ無
し時出力)×100−100で求めた。
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】上記結果から分かるように、平板状の反射
体60を設けた場合(測定条件4aおよび4b)より
も、錐体状の反射面を有する反射体60を設けた場合
(測定条件1a〜3b)の方が、補助受光素子44の出
力、即ち受光光量が大きい。これは、錐体状の反射体6
0の方が反射面が多様になると共に反射面の面積も大き
くなる結果であると考えられる。従って、錐体状の反射
面を有する反射体60の方が好ましい。
【0045】また、第1の遮光体80を設けると(測定
条件2aおよび2b)、補助受光素子44の受光光量は
若干減少するけれども、投光ファイバ12の有無による
変化率は小さくなる。これは、前述したように、投光フ
ァイバ12の端面12aからのフレネル反射光の影響
を、遮光体80によって少なくすることができた結果で
あると考えられる。従って、投光ファイバ12の簡易な
切断を許容して投光ファイバ12の接続作業を簡単にす
る観点からは、遮光体80を設ける方が好ましい。
【0046】更に、上記第1の遮光体80および第2の
遮光体82の両方を設けると(測定条件3aおよび3
b)、補助受光素子44の受光光量は減少傾向を強める
けれども、投光ファイバ12の有無による変化率は更に
小さくなる。これは、前述したように、集光レンズ36
の下流側の面からのフレネル反射光の影響をも、遮光体
82によって少なくすることができた結果であると考え
られる。従って、投光ファイバ12の簡易な切断を許容
して投光ファイバ12の接続作業を簡単にする観点から
は、遮光体80および82の両方を設けても良い。
【0047】なお、測定条件3aの構造の反射体60の
錐体状の反射面61〜63にアルミニウム箔を貼り付け
て、反射面61〜63を鏡面状にして補助受光素子44
の出力を測定したところ、白色拡散面にした上記測定条
件3aの場合の出力の85%程度しか出力が得られなか
った。これは、反射面61〜63が鏡面の場合は、反射
光の方向が特定の方向に限られることによって、補助受
光素子44に入射する光量が減少した結果であると考え
られる。従って、反射体60の反射面は、前述したよう
に、ほぼ白色をした拡散面にするのが好ましい。
【0048】四角錐体状の上記反射体60の二つの側面
62および63は、例えば図12に示す例のように、補
助受光素子44側に向けて(図の上向きに)傾けても良
く、そのようにすれば、図5の例の場合よりも、反射面
62および63からの反射光をより効率良く補助受光素
子44に入射させることができるので、補助受光素子4
4の受光光量をより増加させることができる。
【0049】また、例えば図13に示す例のように、前
述した出射開口74側が狭く集光レンズ36側に向けて
広がっており、かつ補助受光素子44側の面64が開い
た円錐体状の反射面65を有する反射体60を用いても
良い。この場合も、図5の例の場合よりも、反射面65
からの反射光をより効率良く補助受光素子44に入射さ
せることができるので、補助受光素子44の受光光量を
より増加させることができる。
【0050】なお、発光素子の数は、通常は上記例のよ
うに3個であるけれども、それに限られるものではな
く、互いに波長の異なる光を発する2個の発光素子で
も、フルカラーではないにしてもカラーセンサを構成す
ることは可能であり、また4個あるいはそれ以上の発光
素子を設けても良い。また、複数個の発光素子を一つの
パッケージ内に収納しても良い。
【0051】
【発明の効果】この発明は、上記のとおり構成されてい
るので、次のような効果を奏する。
【0052】請求項1記載の発明によれば、集光レンズ
を透過する光の周辺部分を反射体で受けてそれを補助受
光素子に向けて反射させることができるので、補助受光
素子への集光の効率が高まり、補助受光素子の受光光量
が増加する。また、反射体の反射面の面積を増やすこと
によって、補助受光素子の受光光量を一層増加させるこ
とも容易に行うことができる。その結果、発光素子の受
光光量一定化制御の精度および安定性を向上させ、ひい
ては温度変動に対する色判別性能の安定性を向上させる
ことが可能になる。
【0053】しかも、反射体は、集光レンズを透過する
光が投光ファイバの端面部に入射するのを妨げないの
で、検出物体への投光光量を低下させずに済む。
【0054】また、反射体から反射して補助受光素子に
入射する光量が増加することによって、投光ファイバの
端面からのフレネル反射光が補助受光素子に入射する割
合が相対的に減少するので、当該端面からの反射光の影
響を受けにくくなる。その結果、投光ファイバの端面の
仕上げを従来例の場合ほど厳密に管理する必要がなくな
るので、投光ファイバの切断を簡易な方法で済ませるこ
とができ、従ってこの光学ユニットへの投光ファイバの
接続作業も簡単になる。
【0055】請求項2記載の発明によれば、反射体が錐
体状の反射面を有しているので、反射面が多様になると
共に反射面の面積も大きくなる。その結果、補助受光素
子の受光光量をより増加させることが可能になる。
【0056】請求項3記載の発明によれば、反射体の反
射面がほぼ白色をした拡散面であるので、光学要素の配
置上のバラツキ等に影響されずに、しかも反射体からの
反射光を多様な方向から補助受光素子に入射させること
ができる。その結果、補助受光素子への反射光の入射効
率を高めて、補助受光素子の受光光量をより一層増加さ
せることができる。
【0057】請求項4記載の発明によれば、投光ファイ
バの端面部と補助受光素子との間に遮光体を配置してい
るので、投光ファイバの端面からのフレネル反射光が補
助受光素子に入射することを抑制して、当該反射光の影
響をより少なくすることができる。その結果、投光ファ
イバの簡易な切断を許容して、投光ファイバの接続作業
をより簡単にすることができると共に、発光素子の受光
光量一定化制御の精度および安定性をより向上させ、温
度変動に対する色判別性能の安定性をより向上させるこ
とが可能になる。
【0058】請求項5記載の発明によれば、投光ファイ
バの端面部と補助受光素子との間に第1の遮光体を配置
し、かつ集光レンズの下流側の面と補助受光素子との間
に第2の遮光体を配置しているので、投光ファイバの端
面からのフレネル反射光および集光レンズの下流側の面
からのフレネル反射光が補助受光素子に入射することを
抑制して、当該反射光の影響をより一層少なくすること
ができる。その結果、投光ファイバの簡易な切断を許容
して、投光ファイバの接続作業をより簡単にすることが
できると共に、発光素子の発光光量一定化制御の精度お
よび安定性をより一層向上させ、温度変動に対する色判
別性能の安定性をより一層向上させることが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る光学ユニットを用いたカラーセ
ンサの一例を示す概略図である。
【図2】図1中の光学ユニットの集光レンズ周りを拡大
して示す縦断面図である。
【図3】図1中の光学ユニットの集光レンズ周りを拡大
して示す横断面図であり、図2はこの図の線A−A断面
に相当する。
【図4】図2および図3中の反射体を集光レンズ側から
見て示す正面図である。
【図5】図2〜図4に示す反射体の斜視図である。
【図6】図2の例に第1の遮光体を付加した例を示す断
面図である。
【図7】図2の例に第1および第2の遮光体を付加した
例を示す断面図である。
【図8】図2の例中の反射体を平板状のものに変更した
例を示す断面図である。
【図9】赤色発光素子を用いたときの各種測定条件にお
ける補助受光素子の出力の測定結果を示す図である。
【図10】緑色発光素子を用いたときの各種測定条件に
おける補助受光素子の出力の測定結果を示す図である。
【図11】青色発光素子を用いたときの各種測定条件に
おける補助受光素子の出力の測定結果を示す図である。
【図12】反射体の他の例を示す斜視図である。
【図13】反射体の更に他の例を示す斜視図である。
【図14】従来の光学ユニットを用いたカラーセンサの
一例を示す概略図である。
【符号の説明】
10 検出物体 12 投光ファイバ 14 受光ファイバ 20a 光学ユニット 22〜24 発光素子 30 合成光学素子 34 光 36 集光レンズ 42 主受光素子 44 補助受光素子 60 反射体 61〜63、65 反射面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西原 一寛 大阪府大阪市淀川区西宮原1丁目7番31号 和泉電気株式会社内 (72)発明者 道古 隆明 大阪府大阪市淀川区西宮原1丁目7番31号 和泉電気株式会社内 (72)発明者 西野 正俊 大阪府大阪市淀川区西宮原1丁目7番31号 和泉電気株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出物体に照射する光を導く投光ファイ
    バおよび当該検出物体からの反射光を導く受光ファイバ
    を接続してカラーセンサに用いる光学ユニットであっ
    て、互いに異なる波長の光を発する複数の発光素子と、
    この複数の発光素子が発した光を合成して出力する合成
    光学素子と、この合成光学素子から出力される光を前記
    投光ファイバの端面部に向けて集光する集光レンズと、
    前記受光ファイバから出力される光を受けてそれを電気
    信号に変換する主受光素子と、前記合成光学素子から出
    力される光の一部を受けてそれを電気信号に変換するも
    のであって前記発光素子の発光光量の一定化制御に用い
    られる補助受光素子とを備えるカラーセンサ用光学ユニ
    ットにおいて、前記集光レンズの下流側の横付近に前記
    補助受光素子を配置し、かつ前記集光レンズと前記投光
    ファイバの端面部との間であって集光レンズを透過する
    光が投光ファイバの端面部に入射するのを妨げない位置
    に、集光レンズを透過する光の周辺部分を受けてそれを
    前記補助受光素子に向けて反射させる反射体を設けたこ
    とを特徴とするカラーセンサ用光学ユニット。
  2. 【請求項2】 前記反射体は、前記集光レンズ側に向け
    て広がっており、かつ前記補助受光素子側の面が開いた
    錐体状の反射面を有している請求項1記載のカラーセン
    サ用光学ユニット。
  3. 【請求項3】 前記反射体の反射面は、ほぼ白色をした
    拡散面である請求項1または2記載のカラーセンサ用光
    学ユニット。
  4. 【請求項4】 前記投光ファイバの端面部と前記補助受
    光素子との間に、投光ファイバの端面からのフレネル反
    射光が補助受光素子に入ることを抑制する遮光体を配置
    している請求項1、2または3記載のカラーセンサ用光
    学ユニット。
  5. 【請求項5】 前記投光ファイバの端面部と前記補助受
    光素子との間に、投光ファイバの端面からのフレネル反
    射光が補助受光素子に入ることを抑制する第1の遮光体
    を配置し、かつ前記集光レンズの下流側の面と前記補助
    受光素子との間に、集光レンズの下流側の面からのフレ
    ネル反射光が補助受光素子に入ることを抑制する第2の
    遮光体を配置している請求項1、2または3記載のカラ
    ーセンサ用光学ユニット。
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