JPH11337154A - エンジンヒートポンプ室外機の遠隔監視装置 - Google Patents

エンジンヒートポンプ室外機の遠隔監視装置

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JPH11337154A
JPH11337154A JP10147790A JP14779098A JPH11337154A JP H11337154 A JPH11337154 A JP H11337154A JP 10147790 A JP10147790 A JP 10147790A JP 14779098 A JP14779098 A JP 14779098A JP H11337154 A JPH11337154 A JP H11337154A
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誠次 井元
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哉 中村
Koji Nakano
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のエンジンヒートポンプにおいては、メ
ンテナンス時期をマクロ的なデータで判断していたの
で、個々の使用状況とは無関係に画一的にメンテナンス
時期が決定されてしまって、メンテナンスインターバル
を長期化しようとした際の支障となっていた。また、サ
ービスマンが各エンジンヒートポンプ室外機を個別的に
巡回して該データを収集する必要があった。 【解決手段】 運転時間及びエンジン回転数を検出する
検出手段1としての回転数センサ11と、一定時間毎に
エンジン回転数の平均値を算出し、算出した平均値を予
め定められた各ゾーンに分類し、各ゾーンに該当した運
転時間を積算記憶する演算手段3としてのマイクロコン
ピュータ16及び記憶手段4としての不揮発性メモリ1
7と、積算記憶したデータをモデム53、又は、ターミ
ナルアダプタを介して、電話回線54により遠隔送信す
る手段とを有する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンヒートポ
ンプにおける複数の室外機を一括的に遠隔監視し、該室
外機のメンテナンス時期を、各室外機の使用状況に応じ
て個別的に判断するエンジンヒートポンプ室外機の遠隔
監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンヒートポンプにおいては、耐久
性や信頼性を維持向上するために、エンジンオイルの交
換補充、エンジン冷却水の補充、点火プラグの交換、吸
排気バルブのタペットスキマの管理、及び、スタータモ
ータの交換等といったメンテナンスを定期的に行う必要
がある。また、エンジンヒートポンプ室外機は、殆どの
場合、複数台の室内機を負荷として背負うことになるの
で使用条件が過酷となり、冷媒回路の損耗具合も電気式
エアコンディショナーと比較すると大きくなりがちであ
るので、該冷媒回路、特にコンプレッサの定期的メンテ
ナンスを行う必要がある。そこで、従来は、例えば、特
開平9−236308号公報に示されているように、累
計エンジン運転時間や累計エンジン発停回数や累計エン
ジン回転数といったマクロ的なファクターを用いてメン
テナンス時期の判断を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のよう
に、エンジンヒートポンプ室外機のメンテナンス時期を
前述のようなマクロ的なデータで判断すると、例えば、
累計エンジン回転数により判断した場合には、累計エン
ジン回転数が予め設定した回転数に到達した時期がメン
テナンス時期となり、個々の使用状況とは無関係に画一
的にメンテナンス時期が決定されてしまって、メンテナ
ンスインターバルを長期化しようとした際の支障となっ
ていた。また、メンテナンス時期を判断するためのデー
タは、各エンジンヒートポンプ室外機毎に取り付けられ
た制御装置に記憶されているため、メンテナンス時期を
判断するには、サービスマンが各エンジンヒートポンプ
室外機を個別的に巡回して該データを収集する必要があ
った。そこで、本願においては、エンジンヒートポンプ
室外機の個別の使用状況に応じた適切なメンテナンス時
期を判断することができるとともに、各エンジンヒート
ポンプ室外機に蓄えられたデータを一括的に収集するこ
とができる遠隔監視装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、請求項1においては、エンジ
ンヒートポンプにおいて、運転時間及びエンジン回転数
を検出する手段と、一定時間毎にエンジン回転数の平均
値を算出し、算出した平均値を予め定められた各ゾーン
に分類し、各ゾーンに該当した運転時間を積算記憶する
手段と、積算記憶したデータをモデム、又は、ターミナ
ルアダプタを介して、電話回線により遠隔送信する手段
とを有する構成とした。
【0005】また、請求項2においては、エンジンヒー
トポンプにおいて、運転時間及び燃料スロットル開度を
検出する手段と、一定時間毎に燃料スロットル開度の平
均値を算出し、算出した平均値を予め定められた各ゾー
ンに分類し、各ゾーンに該当した運転時間を積算記憶す
る手段と、積算記憶したデータをモデム、又は、ターミ
ナルアダプタを介して、電話回線により遠隔送信する手
段とを有する構成とした。
【0006】また、請求項3においては、エンジンヒー
トポンプにおいて、スタータモータ通電時間及び通電回
数を検出する手段と、起動に要したスタータモータ通電
時間を予め定められた各ゾーンに分類し、各ゾーンに該
当した通電回数を積算記憶する手段と、積算記憶したデ
ータをモデム、又は、ターミナルアダプタを介して、電
話回線により遠隔送信する手段とを有する構成とした。
【0007】また、請求項4においては、エンジンヒー
トポンプにおいて、運転時間、コンプレッサ吐出圧力、
及び、コンプレッサ吐出温度を検出する手段と、一定時
間毎にコンプレッサ吐出圧力及びコンプレッサ吐出温度
の平均値を算出し、算出した平均値を予め定められた各
ゾーンに分類し、各ゾーンに該当した運転時間を積算記
憶する手段と、積算記憶したデータをモデム、又は、タ
ーミナルアダプタを介して、電話回線により遠隔送信す
る手段とを有する構成とした。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明のエンジンヒートポンプにおける室
外制御ユニットを示すブロック図、図2は同じくエンジ
ンヒートポンプ制御装置を備えたエンジンヒートポンプ
システムを示す概略図、図3は各室外機8から遠隔監視
装置55へデータを送信する際のデータ収集機構を示す
図、図4はエンジン回転数及び燃料スロットル開度のゾ
ーン振り分け方法を示す図、図5はエンジン回転数のゾ
ーン振り分けのフローチャートを示す図、図6は燃料ス
ロットル開度のゾーン振り分けのフローチャートを示す
図、図7はエンジン回転数及び燃料スロットル開度に関
して演算処理されたデータの記憶装置への記憶内容を示
す図、図8はエンジン回転数及び燃料スロットル開度に
基づくメンテナンス時期判定方法を示す図、図9はエン
ジンヒートポンプにおけるエンジン回転数及び燃料スロ
ットル開度に基づく運転データの積算記憶方法及びメン
テナンス時期判定方法のフローチャートを示す図、図1
0は同じく遠隔監視装置におけるメンテナンス時期判定
方法のフローチャートを示す図、図11はスタータモー
タのゾーン振り分けのフローチャートを示す図、図12
はスタータモータに関して演算処理されたデータの記憶
装置への記憶内容を示す図、図13はスタータモータ通
電時間に基づくメンテナンス時期判定方法のフローチャ
ートを示す図、図14はエンジンヒートポンプにおける
スタータモータ通電時間に基づく運転データの積算記憶
方法及びメンテナンス時期判定方法のフローチャートを
示す図、図15は同じく遠隔監視装置におけるスタータ
モータ寿命時期判定方法のフローチャートを示す図、図
16はコンプレッサ吐出圧力及びコンプレッサ吐出温度
のゾーン振り分け方法を示す図、図17はコンプレッサ
吐出圧力のゾーン振り分けのフローチャートを示す図、
図18はコンプレッサ吐出温度のゾーン振り分けのフロ
ーチャートを示す図、図19はコンプレッサ吐出圧力の
ピーク値更新方法のフローチャートを示す図、図20は
コンプレッサ吐出温度のピーク値更新方法のフローチャ
ートを示す図、図21はコンプレッサ吐出圧力及びコン
プレッサ吐出温度に関して演算処理されたデータの記憶
装置への記憶内容を示す図、図22はコンプレッサ吐出
圧力及びコンプレッサ吐出温度に基づくメンテナンス時
期判定方法を示す図、図23はエンジンヒートポンプに
おけるコンプレッサ吐出圧力及びコンプレッサ吐出温度
に基づく運転データの積算記憶方法及び冷媒回路寿命時
期判定方法のフローチャートを示す図、図24は同じく
遠隔監視装置における冷媒回路寿命時期判定方法のフロ
ーチャートを示す図である。
【0009】まず、本発明のエンジンヒートポンプシス
テムの全体構成について図1乃至図3により説明する。
エンジン40、エンジン駆動されるコンプレッサ冷媒回
路、運転状態を制御する室外制御ユニット51等とによ
り構成されるエンジンヒートポンプシステムには、スロ
ットルアクチュエータに付設された燃料スロットル開度
を検出するスロットル開度センサ10と、エンジン回転
数を検出する回転センサ11と、コンプレッサの吐出圧
力を検出する吐出圧力センサ12と、コンプレッサの吐
出温度を検出する吐出温度センサ13と、運転時間、ス
タータモータ通電時間、及びスタータモータ通電回数な
どを検出する各種センサとで構成される検出手段1が備
えられ、該検出手段1によりこれらの運転データを検出
し、検出された運転データは入力手段2であるA/Dコ
ンバータ14、及びカウンタ回路15を介して、演算手
段3であるマイクロコンピュータ16へ入力される。
【0010】該マイクロコンピュータ16においては、
入力された各運転データを演算処理して、予め定められ
たゾーン毎に該運転データを分類するとともに積算し、
記憶手段4である不揮発性メモリ17へ記憶するように
構成している。そして、A/Dコンバータ14、カウン
タ回路15、マイクロコンピュータ16、不揮発性メモ
リ17、表示手段5である表示器18、及び、通信手段
6である通信回路19等で室外制御ユニット51が構成
され、該室外制御ユニット51、前記検出手段1、エン
ジン40、スタータモータ、及び、コンプレッサ41等
で室外機8が構成されており、該室外機8には単数又は
複数の室内機9・9・・・が接続されている。
【0011】また、マイクロコンピュータ16は、必要
に応じて不揮発性メモリ17に記憶してある各種運転デ
ータを読出して、該運転データを、表示手段5である表
示器18により表示し、又は、通信手段6である通信回
路19及びモデム53・53を介して、電話回線54を
通じて、室外機8から遠隔に配置された遠隔監視装置5
5へ送信するように構成している。さらに、該マイクロ
コンピュータ16は、遠隔監視装置55から通信回路1
9及びモデム53・53を介して、電話回線54を通じ
て送信されたデータを、受信して演算することも可能で
ある。尚、各室外機8から遠隔監視装置55へデータを
送信する際には、図3に示すように、該室外機8・8・
・・からの各データを遠隔通信用集中収集装置52によ
り収集して、一括的に遠隔監視装置55へ送信し、遠隔
監視装置55から送信された各室外機8へのデータを受
信する際には、まず遠隔通信用集中収集装置52により
一括的に受信するように構成している。
【0012】ここで、図2により、エンジン40により
駆動される冷媒回路における冷媒の流れを、例えば、冷
房時について説明する。エンジン40によりコンプレッ
サ41を駆動し、冷媒を高圧高温のガス状態として室外
熱交換器42を通過させる。該室外熱交換器42を通過
する際に、冷媒は熱を放出して高圧高温のガス状態から
高圧低温の液状態に変換される。室外熱交換器42を通
過した高圧低温液状態の冷媒は、暖房用膨張弁43を通
過して冷房用膨張弁44に供給され、室内熱交換器45
を通過する。該冷媒は冷房用膨張弁44において急激に
膨張して、室内熱交換器45を通過する間に高圧低温の
液状態から低圧中温のガス状態に変換される。この際に
冷媒が室内の熱を吸収して、室内が冷房される。
【0013】次に、室外機8における前記検出手段1等
により検出された各種運転データをマイクロコンピュー
タ16にて演算・記憶処理し、遠隔監視装置55により
該運転データの収集、及びメンテナンス時期の判定等を
行う機構について説明する。先ず、運転データとしてエ
ンジン回転数、及び、燃料スロットル開度を用いてメン
テナンス時期の判定等を行う機構について説明する。図
4乃至図7においては、運転データとしてのエンジン回
転数及び燃料スロットル開度を予め定められたゾーンに
振り分ける方法について示している。検出手段1である
回転数センサ11により検出されたエンジン回転数、及
び、スロットル開度センサ10により検出された燃料ス
ロットル開度の検出値は、一定時間t毎に、その時間内
での平均値が算出される。
【0014】算出されたエンジン回転数の平均値は、各
一定時間t毎で異なるため、図4、図5に示すように、
予め一定範囲の値毎に区分けされた複数の運転回転数ゾ
ーン23a・23b・23c・・・の何れに属するかが
判定され、該当する運転回転数ゾーン23a・23b・
23c・・・に一定時間tが積算される。例えば、一定
時間t内におけるエンジン回転数の平均値が、運転回転
数ゾーン23aに属すると判定された場合が、12回あ
ったとすると、該運転回転数ゾーン23aの積算時間T
は、T=(一定時間t)×12となる。このようにし
て、各運転回転数ゾーン23a・23b・23cでの運
転時間が積算されていくのである。
【0015】同様に、算出された燃料スロットル開度の
平均値は、図4、図6に示すように、予め一定範囲の値
毎に区分けされた複数のスロットル開度ゾーン24a・
24b・24c・・・の何れに属するかが判定され、該
当するスロットル開度ゾーン24a・24b・24c・
・・に一定時間tが積算されて、各スロットル開度ゾー
ン24a・24b・24cでの運転時間が積算されてい
くのである。そして、図7に示すように、検出手段1に
より検出されて演算処理された、エンジン40の積算運
転時間21、クランク軸またはカム軸の積算回転数2
2、各運転回転数ゾーン23a・23b・・・ごとの積
算運転時間23、及び各スロットル開度ゾーン24a・
24b・・・毎の積算運転時間24が、前記不揮発性メ
モリ17へ記憶される。
【0016】以上のように、検出され、演算処理される
とともに記憶された前記各運転データは、規定された一
定時間毎に電話回線54を通じて遠隔監視装置55へ送
信される。該遠隔監視装置55で受信された運転データ
に対しては、次のような処理が行われる。エンジン回転
数に関する運転データの場合は、図8に示すように、前
記各運回転数ゾーン23a・23b・23c・・・にお
ける積算時間23a’・23b’・23c’・・・に対
して、それぞれに対応した重み付けの係数36a・36
b・36c・・・を乗じて、これらの係数を乗じた積算
時間の全ての和と、予め設定された基準値である基準積
算運転時間とが比較される。
【0017】ここで、それぞれの重み付けの係数36a
・36b・36c・・・は、前記各運転回転数ゾーン2
3a・23b・23c・・・にかかる、運転回転数とい
った負荷に対応した値となっている。また、通常、メン
テナンス時期の通報を行なう場合は、例えば、100%
負荷の運転で500時間、といったように、ある一定の
負荷がかかった状態で運転したときに、何時間までなら
メンテナンスが不要であるという、一定条件下でのメン
テナンス時期を示す前記基準積算運転時間が室外機8に
予め設定されており、実際の積算運転時間が基準積算運
転時間に達するとメンテナンス時期であることを表示し
て通報するのである。しかし、実際の運転時にかかる運
転回転数等の負荷は、前述の如く一定ではないため、ゾ
ーン分類された積算運転時間を、基準積算運転時間を算
出する場合の負荷状態に応じた時間に換算して合計の積
算時間を算出する必要がある。このため、重み付けの係
数36a・36b・36c・・・として、各ゾーン毎の
基準ゾーンへの換算係数を設定しているのである。
【0018】例えば、実際の積算運転時間が500時間
となったときに遠隔監視装置55へ運転データが送信さ
れた場合、運転回転数ゾーン23aでの積算時間23
a’が300時間で、運転回転数ゾーン23bでの積算
時間23b’が100時間で、運転回転数ゾーン23c
での積算時間23c’が100時間であって、運転回転
数ゾーン23bでの負荷の大きさが基準積算運転時間を
算出する場合の負荷の大きさであり、該基準積算運転時
間が500時間であるとする。
【0019】そして、運転回転数ゾーン23aに対応す
る重み付けの係数36aが0.5、運転回転数ゾーン2
3bに対応する重み付けの係数36bが1.0、運転回
転数ゾーン23cに対応する重み付けの係数36cが
1.5と設定されていれば、重み付けを行った積算運転
時間の合計は、0.5×300時間+1.0×100時
間+1.5×100時間=400時間となって、基準積
算運転時間の500時間よりも少ないために、メンテナ
ンス時期ではないと判定がなされる。しかし、この場合
には、実際の積算運転時間が、メンテナンス時期である
ことが通報される基準積算運転時間の500時間に達し
ているため、このままでは、室外機8からメンテナンス
時期であることを示す警報信号が発せられて、その旨が
室内機9に表示されることとなる。
【0020】そこで、遠隔監視装置55において、重み
付けを行った積算運転時間に応じて適正なメンテナンス
時期を決定し、予め設定された基準積算運転時間を変更
する(前述の例では延長する)ためのデータを、該遠隔
監視装置55から室外機8へ送信するように構成してい
る。このデータを受信した室外機8は該データに基づい
て、予め設定された基準積算運転時間を、適正な基準積
算運転時間へ変更するのである。
【0021】そして、このような処理を繰り返し行い、
積算運転時間(重み付けを行った積算運転時間の合計)
が基準積算運転時間と等しくなると、室外機8から警報
信号が発せられてメンテナンス時期であることを示すよ
うにしている。また、複数の室外機8・8・・・から遠
隔監視装置55への運転データの送信、及び、遠隔監視
装置55から各室外機8・8・・・へのメンテナンス時
期変更のデータの送信は一括して行われる。
【0022】以上のように、運転データとしてエンジン
回転数、及び、燃料スロットル開度を用いてメンテナン
ス時期の判定やメンテナンス時期の変更等を行う機構の
フローを図9、図10により説明する。まず、図9に示
すように、各室外機8においては、ステップS11の如
くエンジン40運転中に、該エンジン40の運転時間が
検出手段1により検出され、室外制御ユニット51で積
算運転時間がカウントされるとともに記憶される(ステ
ップS12)。また、エンジン40におけるクランク軸
の回転数がエンジン回転数として回転数センサ11によ
り検出されて積算回転数がカウントされるとともに記憶
され(ステップS13)、一定時間t毎の平均回転数の
算出と記憶が行われる(ステップS14)。そして、こ
の平均回転数の各運転回転数ゾーン23a・23b・2
3c毎の分布データを算出するとともに記憶する(ステ
ップS15)。さらに、燃料スロットル開度が検出手段
1により検出されて、一定時間t毎の平均スロットル開
度の算出と記憶が行われ(ステップS16)、この平均
スロットル開度の各運転回転数ゾーン24a・24b・
24c毎の分布データが算出されるとともに記憶がなさ
れる(ステップS17)。その後、不揮発性メモリ17
に記憶されたこれらの運転データが遠隔監視装置55へ
送信される(ステップS18)。
【0023】図10に示すように、各室外機8の室外制
御ユニット51から送信された運転データは遠隔監視装
置55にて受信され(ステップS31)、該遠隔監視装
置55に蓄積される(ステップS32)。蓄積された運
転データは前述のように処理・分析される(ステップS
33)とともに、サービスマンからのメンテナンス情報
が蓄積される(ステップS34)。そして、これらの処
理・分析や蓄積されたメンテナンス情報に基づいてメン
テナンス時期を決定し(ステップS35)、室外機8に
おいて予め設定されたメンテナンス時期(基準積算運転
時間)を変更するべく、メンテナンス時期変更のデータ
を各室外機8へ送信する(ステップS36)。
【0024】図9に示すように、遠隔監視装置55から
送信されたメンテナンス時期変更のデータが室外機8で
受信される(ステップS19)と、このデータに基づい
てメンテナンス時期が変更される(ステップS20)。
その後、メンテナンス時間(積算運転時間)がカウント
されて(ステップS21)、メンテナンス時期に達した
か否かの判断がなされ(ステップS22)、メンテナン
ス時期に達していなければステップS11からの処理を
再度行い、メンテナンス時期に達していればメンテナン
ス時期であることを示す警報表示が室内機9に表示され
る(ステップS23)。
【0025】次に、運転データとしてスタータモータ通
電時間を用いてメンテナンス時期の判定等を行う機構に
ついて説明する。図11、図12には、スタータモータ
通電時間を予め定められたゾーンに振り分ける方法につ
いて示している。検出手段1により検出されたスタータ
モータ通電時間は、毎回の起動毎に、予め一定範囲の値
毎に区分けされた複数の通電時間ゾーン29a・29b
・29c・・・の何れに属するかが判定され、該当する
通電時間ゾーン29a・29b・29c・・・に通電回
数が積算される。
【0026】例えば、通電時間ゾーン29aに該当する
スタータモータ通電時間を0秒〜5秒、通電時間ゾーン
29bに該当するスタータモータ通電時間を5秒〜10
秒、通電時間ゾーン29cに該当するスタータモータ通
電時間を10秒以上に設定し、スタータモータ通電時間
が5秒〜10秒の範囲であった起動回数が、6回あった
とすれば、通電時間ゾーン29bの積算通電回数は、6
回となる。このようにして、各通電時間ゾーン29a・
29b・29cでの起動回数が積算されていくのであ
る。そして、図12に示すように、検出手段1により検
出されて演算処理された、スタータモータの積算通電回
数25、スタータモータの積算通電時間26、スタータ
モータの最大通電時間27、エンジン起動回数28、及
び各通電時間ゾーン29a・29b・29c毎の積算通
電回数29が、不揮発性メモリ17へ記憶される。
【0027】以上のように、検出され、演算処理される
とともに記憶された、スタータモータ通電時間に関する
運転データは、規定された一定時間毎に電話回線54を
通じて遠隔監視装置55へ送信される。該遠隔監視装置
55で受信された運転データに対しては、次のような処
理が行われる。図13においては、スタータモータ通電
時間によるメンテナンス時期の判定方法を示している。
即ち、前記不揮発性メモリ17に記憶されたスタータモ
ータの積算通電時間26が、室外機8に予め設定されて
いる基準値と比較して大きいか否か、スタータモータの
最大通電時間27が予め設定された基準値と比較して大
きいか否か、及び、各通電時間ゾーン29a・29b・
29c毎の積算通電回数29が予め設定された基準値と
比較して大きいか否かの判断がなされ、これらの判断に
基づいてスタータモータの寿命時期が決定される。そし
て、このようにして新たに決定されたスタータモータ寿
命時期を室外機8へ送信し、予め室外機8に設定されて
いる基準値としてのスタータモータ寿命時期から変更す
るのである。
【0028】そして、このような処理を繰り返し行い、
室外機8にて検出・演算処理されたスタータモータ通電
時間に基づくデータが、室外機8に設定されている基準
値としてのスタータモータ寿命時期と等しくなると、室
外機8から警報信号が発せられてメンテナンス時期であ
ることを示すようにしている。また、この場合において
も、複数の室外機8・8・・・から遠隔監視装置55へ
の運転データの送信、及び、遠隔監視装置55から各室
外機8・8・・・へのメンテナンス時期変更のデータの
送信は一括して行われる。
【0029】以上のように、運転データとしてスタータ
モータ通電時間を用いてメンテナンス時期の判定やメン
テナンス時期の変更等を行う機構のフローを図14、図
15により説明する。まず、図14に示すように、各室
外機8においては、ステップS41の如くスタータモー
タ通電中に、スタータモータ積算通電回数がカウントさ
れるとともに記憶される(ステップS42)。また、検
出手段1により検出されるスタータモータ通電時間の積
算通電時間がカウントされるとともに記憶され(ステッ
プS43)、エンジン40の起動操作時におけるスター
タモータ通電時間のカウントと記憶が行われる(ステッ
プS44)。そして、このスタータモータ通電時間の各
通電時間ゾーン29a・29b・29c毎の分布データ
を算出するとともに記憶する(ステップS45)。その
後、不揮発性メモリ17に記憶されたこれらの運転デー
タが遠隔監視装置55へ送信される(ステップS4
6)。
【0030】図15に示すように、各室外機8の室外制
御ユニット51から送信された運転データは遠隔監視装
置55にて受信され(ステップS61)、該遠隔監視装
置55に蓄積される(ステップS62)。蓄積された運
転データは前述のように処理・分析される(ステップS
63)とともに、サービスマンからのメンテナンス情報
が蓄積される(ステップS64)。そして、これらの処
理・分析や蓄積されたメンテナンス情報に基づいてスタ
ータモータ寿命時期を決定し(ステップS65)、室外
機8において予め設定されたスタータモータ寿命時期を
変更するべく、スタータモータ寿命時期のデータを各室
外機8へ送信する(ステップS66)。
【0031】そして、図14に示すように、遠隔監視装
置55から送信されたスタータモータ寿命時期変更のデ
ータが室外機8で受信される(ステップS47)と、こ
のデータに基づいてスタータモータ寿命時期が変更され
る(ステップS48)。その後、スタータモータ寿命時
期がカウントされて(ステップS49)、スタータモー
タ寿命時期に達したか否かの判断がなされ(ステップS
50)、スタータモータ寿命時期に達していなければス
テップS41からの処理を再度行い、スタータモータ寿
命時期に達していればメンテナンス時期であることを示
す警報表示が室内機9に表示される(ステップS5
1)。
【0032】次に、運転データとしてコンプレッサ吐出
圧力、及び、コンプレッサ吐出温度を用いてメンテナン
ス時期の判定等を行う機構について説明する。図16乃
至図21においては、コンプレッサ吐出圧力、及び、コ
ンプレッサ吐出温度を予め定められたゾーンに振り分け
る方法を示している。検出手段1により検出されたコン
プレッサ吐出圧力、及びコンプレッサ吐出温度の検出値
は、一定時間b毎に、その時間内での平均値が算出され
る。算出されたコンプレッサ吐出圧力の平均値は、図1
6、図17に示すように、予め一定範囲の値毎に区分け
された複数の吐出圧力ゾーン33a・33b・33c・
・・の何れに属するかが判定され、該当する吐出圧力ゾ
ーン33a・33b・33c・・・に一定時間uが積算
される。例えば、コンプレッサ吐出圧力の平均値が吐出
圧力ゾーン33aに属すると判定された場合が12回あ
ったとすると、該吐出圧力ゾーン33aの積算時間T’
は、T’=(一定時間u)×12となる。このようにし
て、各吐出圧力ゾーン33a・33b・33cでの運転
時間が積算されていくのである。
【0033】同様に、算出されたコンプレッサ吐出温度
の平均値は、図16、図18に示すように、予め一定範
囲の値毎に区分けされた複数の吐出温度ゾーン34a・
34b・34c・・・の何れに属するかが判定され、該
当する吐出温度ゾーン34a・34b・34c・・・に
一定時間uが積算されて、各吐出温度ゾーン34a・3
4b・34cでの運転時間が積算されていくのである。
【0034】また、コンプレッサ吐出圧力のピーク値、
及びコンプレッサ吐出温度のピーク値が検出手段1によ
り検出されて揮発性メモリ17に記憶され、図19、図
20に示すように、現在記憶されているそれぞれのピー
ク値よりも高い値が検出されると、随時揮発性メモリ1
7による記憶値が更新されるように構成している。そし
て、図21に示すように、検出手段1により検出されて
演算処理された、コンプレッサ吐出圧力のピーク値3
1、コンプレッサ吐出温度のピーク値32、各吐出圧力
ゾーン33a・33b・・・毎の積算運転時間33、及
び各吐出温度ゾーン34a・34b・・・毎の積算運転
時間34が、前記不揮発性メモリ17へ記憶される。
【0035】以上のように、検出され、演算処理される
とともに記憶された前記各運転データは、規定された一
定時間毎に電話回線54を通じて遠隔監視装置55へ送
信される。該遠隔監視装置55で受信された運転データ
に対しては、次のような処理が行われる。
【0036】コンプレッサ吐出圧力に関する運転データ
の場合は、図22に示すように、不揮発性メモリ17に
記憶された、各吐出圧力ゾーン33a・33b・33c
・・・における積算時間33a’・33b’・33c’
・・・に対して、それぞれに対応した重み付けの係数3
8a・38b・38c・・・を乗じて、これらの係数を
乗じた積算時間の全ての和と、予め設定された基準値で
ある基準積算運転時間とが比較される。ここで、それぞ
れの重み付けの係数38a・38b・38c・・・は、
前記各ゾーン33a・33b・33c・・・にかかる、
コンプレッサ吐出圧力といった負荷に対応した値となっ
ている。
【0037】また、コンプレッサ吐出温度による場合も
同様に、不揮発性メモリ17に記憶された、各吐出温度
ゾーン34a・34b・34c・・・における積算時間
34a’・34b’・34c’・・・に対して、それぞ
れに対応した重み付けの係数39a・39b・39c・
・・を乗じて、これらの係数を乗じた積算時間の全ての
和と、予め設定された基準値である基準積算運転時間と
が比較される。ここで、それぞれの重み付けの係数39
a・39b・39c・・・は、前記各ゾーン34a・3
4b・34c・・・にかかる、コンプレッサ吐出温度と
いった負荷に対応した値となっている。また、前記基準
積算運転時間は、一定のコンプレッサ吐出圧力及びコン
プレッサ吐出温度で運転を行った行った場合の冷媒回路
寿命時期を示すものである。
【0038】そして、前述のエンジン回転数及び燃料ス
ロットル開度を運転データとして用いた場合と同様に、
遠隔監視装置55において、重み付けを行った積算運転
時間に応じて適正な冷媒回路寿命時期を決定し、予め設
定された基準積算運転時間を変更するためのデータを、
該遠隔監視装置55から室外機8へ送信するように構成
している。このデータを受信した室外機8は該データに
基づいて、予め設定された基準積算運転時間を、適正な
基準積算運転時間へ変更するのである。
【0039】以上のように、運転データとしてコンプレ
ッサ吐出圧力、及び、コンプレッサ吐出温度を用いてメ
ンテナンス時期の判定やメンテナンス時期の変更等を行
う機構のフローを図23、図24により説明する。ま
ず、図23に示すように、ステップS71の如く、室外
機8の運転中に、該室外機8において、コンプレッサ吐
出圧力が吐出圧力センサ12により検出されて、室外制
御ユニット51にてそのピーク値がホールドされるとと
もに記憶される(ステップS72)。また、コンプレッ
サ吐出温度が吐出温度センサ13により検出されて、そ
のピーク値がホールドされるとともに記憶され(ステッ
プS73)、一定時間t毎の平均コンプレッサ吐出圧力
の算出が行われる(ステップS74)。そして、この平
均コンプレッサ吐出圧力の各運転吐出圧力ゾーン33a
・33b・33c・・・毎の分布データを算出するとと
もに記憶する(ステップS75)。さらに、一定時間t
毎のコンプレッサ吐出温度の算出が行われ(ステップS
76)、この平均コンプレッサ吐出温度の各吐出温度ゾ
ーン34a・34b・34c・・・毎の分布データが算
出されるとともに記憶がなされる(ステップS77)。
その後、不揮発性メモリ17に記憶されたこれらの運転
データが遠隔監視装置55へ送信される(ステップS7
8)。
【0040】図24に示すように、各室外機8の室外制
御ユニット51から送信された運転データは、遠隔監視
装置55にて受信され(ステップS91)、該遠隔監視
装置55に蓄積される(ステップS92)。蓄積された
運転データは前述のように処理・分析される(ステップ
S93)とともに、サービスマンからのメンテナンス情
報が蓄積される(ステップS94)。そして、これらの
処理・分析や蓄積されたメンテナンス情報に基づいて冷
媒回路寿命時期を決定し(ステップS95)、室外機8
において予め設定された冷媒回路寿命時期(基準積算運
転時間)を変更するべく、冷媒回路寿命時期のデータを
各室外機8へ送信する(ステップS96)。
【0041】図23に示すように、遠隔監視装置55か
ら送信されたメンテナンス時期変更のデータが室外機8
で受信される(ステップS79)と、このデータに基づ
いて冷媒回路寿命時期が変更される(ステップS8
0)。その後、冷媒回路寿命時期(積算運転時間)がカ
ウントされて(ステップS81)、冷媒回路寿命時期に
達したか否かの判断がなされ(ステップS82)、冷媒
回路寿命時期に達していなければステップS71からの
処理を再度行い、冷媒回路寿命時期に達していれば冷媒
回路寿命時期であることを示す警報表示が室内機9に表
示される(ステップS83)。
【0042】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1記載の如
く、運転時間及びエンジン回転数を検出する手段と、一
定時間毎にエンジン回転数の平均値を算出し、算出した
平均値を予め定められた各ゾーンに分類し、各ゾーンに
該当した運転時間を積算記憶する手段と、積算記憶した
データをモデム、又は、ターミナルアダプタを介して、
電話回線により遠隔送信する手段とを有する構成とした
ことにより、まず、各運転回転数ゾーンでの積算運転時
間が判明するので、個々のエンジンヒートポンプの使用
状況を把握することができ、エンジンオイルの交換補
充、エンジン冷却水の補充、点火プラグの交換時期、及
び、吸排気バルブのタペット隙間の管理再調整時期等の
エンジンメンテナンス時期を個別的に判定することが可
能となった。また、各エンジンヒートポンプのエンジン
メンテナンス時期の判定は、運転データの送信先である
遠隔監視装置で一括的に行うため、サービスマンが各エ
ンジンヒートポンプを個別的に巡回して運転データを収
集する必要がなくなった。さらに、遠隔監視装置へ送信
する運転データは、個々のエンジンヒートポンプにおい
ても積算記憶しているので、万が一、通信時に不具合が
発生したとしても、運転データが消失してしまうことを
防止することができる。
【0043】さらに、請求項2記載の如く、運転時間及
び燃料スロットル開度を検出する手段と、一定時間毎に
燃料スロットル開度の平均値を算出し、算出した平均値
を予め定められた各ゾーンに分類し、各ゾーンに該当し
た運転時間を積算記憶する手段と、積算記憶したデータ
をモデム、又は、ターミナルアダプタを介して、電話回
線により遠隔送信する手段とを有する構成としたことに
より、まず、各燃料スロットル開度ゾーンでの積算運転
時間が判明するので、個々のエンジンヒートポンプの使
用状況、特に、燃焼負荷を把握することができ、カーボ
ン等の付着による点火プラグの交換時期や、吸排気バル
ブシートの交換時期等の燃焼室周辺のメンテナンス時
期、及び、エンジンオイルの交換補充や、エンジン冷却
水の補充時期等のエンジンメンテナンス時期の判定をよ
り精度良く、個別的に行うことが可能となった。また、
各エンジンヒートポンプのエンジンメンテナンス時期の
判定は、運転データの送信先である遠隔監視装置で一括
的に行うため、サービスマンが各エンジンヒートポンプ
を個別的に巡回して運転データを収集する必要がなくな
った。さらに、遠隔監視装置へ送信する運転データは、
個々のエンジンヒートポンプにおいても積算記憶してい
るので、万が一、通信時に不具合が発生したとしても、
運転データが消失してしまうことを防止することができ
る。
【0044】さらに、請求項3記載の如く、スタータモ
ータ通電時間及び通電回数を検出する手段と、起動に要
したスタータモータ通電時間を予め定められた各ゾーン
に分類し、各ゾーンに該当した通電回数を積算記憶する
手段と、積算記憶したデータをモデム、又は、ターミナ
ルアダプタを介して、電話回線により遠隔送信する手段
とを有する構成としたことにより、まず、個々のエンジ
ンヒートポンプにおけるスタータモータの使用状況を把
握することができて、該スタータモータの交換時期を個
別的に判定することが可能となった。また、各エンジン
ヒートポンプのエンジンメンテナンス時期の判定は、運
転データの送信先である遠隔監視装置で一括的に行うた
め、サービスマンが各エンジンヒートポンプを個別的に
巡回して運転データを収集する必要がなくなった。さら
に、遠隔監視装置へ送信する運転データは、個々のエン
ジンヒートポンプにおいても積算記憶しているので、万
が一、通信時に不具合が発生したとしても、運転データ
が消失してしまうことを防止することができる。
【0045】さらに、請求項4記載の如く、運転時間、
コンプレッサ吐出圧力、及び、コンプレッサ吐出温度を
検出する手段と、一定時間毎にコンプレッサ吐出圧力及
びコンプレッサ吐出温度の平均値を算出し、算出した平
均値を予め定められた各ゾーンに分類し、各ゾーンに該
当した運転時間を積算記憶する手段と、積算記憶したデ
ータをモデム、又は、ターミナルアダプタを介して、電
話回線により遠隔送信する手段とを有する構成としたこ
とにより、まず、個々のエンジンヒートポンプにおける
冷媒回路の使用状態、特に、コンプレッサの使用状態を
把握することができるので、該コンプレッサのメンテナ
ンス時期を個別的に判定することが可能となった。ま
た、各エンジンヒートポンプのエンジンメンテナンス時
期の判定は、運転データの送信先である遠隔監視装置で
一括的に行うため、サービスマンが各エンジンヒートポ
ンプを個別的に巡回して運転データを収集する必要がな
くなった。さらに、遠隔監視装置へ送信する運転データ
は、個々のエンジンヒートポンプにおいても積算記憶し
ているので、万が一、通信時に不具合が発生したとして
も、運転データが消失してしまうことを防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジンヒートポンプにおける室外制
御ユニットを示すブロック図である。
【図2】同じくエンジンヒートポンプ制御装置を備えた
エンジンヒートポンプシステムを示す概略図である。
【図3】各室外機8から遠隔監視装置55へデータを送
信する際のデータ収集機構を示す図である。
【図4】エンジン回転数及び燃料スロットル開度のゾー
ン振り分け方法を示す図である。
【図5】エンジン回転数のゾーン振り分けのフローチャ
ートを示す図である。
【図6】燃料スロットル開度のゾーン振り分けのフロー
チャートを示す図である。
【図7】エンジン回転数及び燃料スロットル開度に関し
て演算処理されたデータの記憶装置への記憶内容を示す
図である。
【図8】エンジン回転数及び燃料スロットル開度に基づ
くメンテナンス時期判定方法を示す図である。
【図9】エンジンヒートポンプにおけるエンジン回転数
及び燃料スロットル開度に基づく運転データの積算記憶
方法及びメンテナンス時期判定方法のフローチャートを
示す図である。
【図10】同じく遠隔監視装置におけるメンテナンス時
期判定方法のフローチャートを示す図である。
【図11】スタータモータのゾーン振り分けのフローチ
ャートを示す図である。
【図12】スタータモータに関して演算処理されたデー
タの記憶装置への記憶内容を示す図である。
【図13】スタータモータ通電時間に基づくメンテナン
ス時期判定方法のフローチャートを示す図である。
【図14】エンジンヒートポンプにおけるスタータモー
タ通電時間に基づく運転データの積算記憶方法及びメン
テナンス時期判定方法のフローチャートを示す図であ
る。
【図15】同じく遠隔監視装置におけるスタータモータ
寿命時期判定方法のフローチャートを示す図である。
【図16】コンプレッサ吐出圧力及びコンプレッサ吐出
温度のゾーン振り分け方法を示す図である。
【図17】コンプレッサ吐出圧力のゾーン振り分けのフ
ローチャートを示す図である。
【図18】コンプレッサ吐出温度のゾーン振り分けのフ
ローチャートを示す図である。
【図19】コンプレッサ吐出圧力のピーク値更新方法の
フローチャートを示す図である。
【図20】コンプレッサ吐出温度のピーク値更新方法の
フローチャートを示す図である。
【図21】コンプレッサ吐出圧力及びコンプレッサ吐出
温度に関して演算処理されたデータの記憶装置への記憶
内容を示す図である。
【図22】コンプレッサ吐出圧力及びコンプレッサ吐出
温度に基づくメンテナンス時期判定方法を示す図であ
る。
【図23】エンジンヒートポンプにおけるコンプレッサ
吐出圧力及びコンプレッサ吐出温度に基づく運転データ
の積算記憶方法及び冷媒回路寿命時期判定方法のフロー
チャートを示す図である。
【図24】同じく遠隔監視装置における冷媒回路寿命時
期判定方法のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 検出手段 2 入力手段 3 演算手段 4 記憶手段 5 表示手段 6 通信手段 8 室外機 9 室内機 11 回転数センサ 12 吐出圧力センサ 13 吐出温度センサ 16 マイクロコンピュータ 17 不揮発性メモリ 19 通信回路 51 室外制御ユニット 53 モデム 54 電話回線 55 遠隔監視装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンヒートポンプにおいて、運転時
    間及びエンジン回転数を検出する手段と、一定時間毎に
    エンジン回転数の平均値を算出し、算出した平均値を予
    め定められた各ゾーンに分類し、各ゾーンに該当した運
    転時間を積算記憶する手段と、積算記憶したデータをモ
    デム、又は、ターミナルアダプタを介して、電話回線に
    より遠隔送信する手段とを有する構成としたことを特徴
    とするエンジンヒートポンプ室外機の遠隔監視装置。
  2. 【請求項2】 エンジンヒートポンプにおいて、運転時
    間及び燃料スロットル開度を検出する手段と、一定時間
    毎に燃料スロットル開度の平均値を算出し、算出した平
    均値を予め定められた各ゾーンに分類し、各ゾーンに該
    当した運転時間を積算記憶する手段と、積算記憶したデ
    ータをモデム、又は、ターミナルアダプタを介して、電
    話回線により遠隔送信する手段とを有する構成としたこ
    とを特徴とするエンジンヒートポンプ室外機の遠隔監視
    装置。
  3. 【請求項3】 エンジンヒートポンプにおいて、スター
    タモータ通電時間及び通電回数を検出する手段と、起動
    に要したスタータモータ通電時間を予め定められた各ゾ
    ーンに分類し、各ゾーンに該当した通電回数を積算記憶
    する手段と、積算記憶したデータをモデム、又は、ター
    ミナルアダプタを介して、電話回線により遠隔送信する
    手段とを有する構成としたことを特徴とするエンジンヒ
    ートポンプ室外機の遠隔監視装置。
  4. 【請求項4】 エンジンヒートポンプにおいて、運転時
    間、コンプレッサ吐出圧力、及び、コンプレッサ吐出温
    度を検出する手段と、一定時間毎にコンプレッサ吐出圧
    力及びコンプレッサ吐出温度の平均値を算出し、算出し
    た平均値を予め定められた各ゾーンに分類し、各ゾーン
    に該当した運転時間を積算記憶する手段と、積算記憶し
    たデータをモデム、又は、ターミナルアダプタを介し
    て、電話回線により遠隔送信する手段とを有する構成と
    したことを特徴とするエンジンヒートポンプ室外機の遠
    隔監視装置。
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