JPH11336215A - 無機質繊維吸音材 - Google Patents

無機質繊維吸音材

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JPH11336215A
JPH11336215A JP10147331A JP14733198A JPH11336215A JP H11336215 A JPH11336215 A JP H11336215A JP 10147331 A JP10147331 A JP 10147331A JP 14733198 A JP14733198 A JP 14733198A JP H11336215 A JPH11336215 A JP H11336215A
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JP
Japan
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inorganic fiber
absorbing material
nonwoven fabric
sound
thermoplastic resin
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JP10147331A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Higashiyama
秀行 東山
Koichi Shino
浩一 示野
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Asahi Fiber Glass Co Ltd
Original Assignee
Asahi Fiber Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来技術が有していた欠点を解消し、建築物
の壁等に取り付けて使用することができ、安価で且つ表
面外観に優れ、しかも施工後の外観不良の問題が発生す
ることのない不燃性の無機質繊維吸音材を提供する。 【解決手段】 本発明の無機質繊維吸音材は、無機質繊
維板の少なくとも一面に、目付が50g/m2以下の熱
可塑性樹脂繊維不織布を接着剤により貼着してなること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築物の壁等に取り
付けて使用するための不燃性の無機質繊維吸音材に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、工場やビル等の建築物の機械
室や電気室等の壁等に取り付けて使用される吸音材に
は、グラスウール板等の無機質繊維板が広く用いられて
おり、吸音材としてこのような無機質繊維板をそのまま
使用する場合と、無機質繊維板の表面に表面材を貼着す
ることにより、無機質繊維板からの無機質繊維小片の飛
散を防止したり、無機質繊維板の表面の色や凹凸を隠蔽
すると共に、表面材に化粧層としての意匠性を与えた状
態で使用する場合とがあるが、いずれの場合も、これら
の吸音材には、不燃性であること、具体的には建設省告
示の不燃材料若しくは準不燃材料として認定されている
ことが要求されている。
【0003】グラスウール板等の無機質繊維板に表面材
を貼着した不燃性の吸音材として、例えば実開昭51−
59104号公報には、無機質繊維板の表面に対しガラ
スクロスを難燃性の接着剤等を使用して貼着した、意匠
性を備えた無機質繊維吸音材が開示されており、このよ
うな無機質繊維吸音材は幅広く使用されている。
【0004】又、上記従来の無機質繊維吸音材において
表面材として使用されているガラスクロスは高価である
ため、抄紙法等の製法によって得られ、ガラスクロスよ
り安価なガラス繊維不織布(ガラスペーパー)が表面材
として使用される場合もある。
【0005】一方、グラスウール板に、難燃処理したセ
ルロース繊維系不織布又はポリエステル繊維系不織布を
貼着した内装材については、建設省告示の不燃材料第1
036号にその構成の1例として記載されており、この
例における表面材としての不織布には、基材(難燃化処
理前の不織布)100重量部に対して、25重量部以上
の難燃処理剤を付着させることが必須とされている。
【0006】更に、特開昭62−133165号公報に
は、無機質繊維板と有機質繊維不織布とをニードリング
により貼り合わせ、断熱吸音材とする方法が開示されて
おり、又、特開平9−39143号公報には、無機質繊
維板の表面に対し直接に合成樹脂繊維を吹き付けること
により、不織布を形成する方法が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガラス
クロスを無機質繊維板に貼着した吸音材については、無
機質繊維板に貼着するためにガラスクロスを裁断加工し
て所定寸法にする際、裁断部よりガラス糸のほつれが発
生し、発生したほつれ糸が製品の外観を損なう等の問題
があるばかりか、表面、四側面及び裏面の側縁部に対
し、ガラスクロスをいわゆる額縁状に貼着するために
は、折り込みを容易にするためにガラスクロスに折り目
付加工をする必要があるが、ガラスクロスには折り目が
つきにくいために、折り目を付ける部分を高い圧力で押
圧しなければならず、大がかりな設備でなければ対応す
ることができなかった。
【0008】又、ガラスクロスはその製法故にコストが
高く、加えて、無機質繊維板に貼着することにより、下
地である無機質繊維板の表面の色や凹凸を充分に隠蔽す
るためには、ガラスクロスの目付を大きくする必要があ
り、この大きくなった目付のために、ガラスクロスを無
機質繊維板に貼着する際に接着剤を多量に用いる必要性
も生じ、最終製品を高価なものとしていた。
【0009】更に、ガラスクロスを無機質繊維板に貼着
した吸音材には、施工時にピン状の差込型固定治具によ
り壁面等に固定する際、ガラスクロスの縦糸と横糸との
間に隙間が生じ、固定した後に当該隙間から下地の無機
質繊維板が露出してしまい、外観を損なう等の問題があ
った。
【0010】一方、ガラス繊維不織布を用いた無機質繊
維吸音材については、ガラス繊維不織布自体の強度がガ
ラスクロスより低いので、吸音材を施工する際の取り扱
いによっては刺傷痕や亀裂が発生しやすく、下地の無機
質繊維板が露出してしまい、外観を損なう等の問題があ
った。
【0011】又、セルロース繊維系不織布を貼着した吸
音材の場合には、木綿に代表されるセルロース繊維を単
独若しくは他の繊維との混合品として使用して不織布を
製造し、この不織布を難燃剤で後処理して難燃化する方
法等が用いられているが、セルロース繊維は天然繊維か
ら生産されるため、不織布の品質、特に不透明度にバラ
ツキが発生したり、不織布が裂けたりする等、強度面で
のバラツキも発生しやすく、このようなセルロース繊維
系不織布を使用した吸音材には、外観が良好でない等の
問題があった。
【0012】又、建設省告示の不燃材料第1036号に
例示された、難燃処理されたセルロース繊維系不織布又
はポリエステル繊維系不織布を貼着した内装材において
は、上述したように不織布100重量部に対して難燃処
理剤25重量部以上を付着させることが必須である、即
ち、難燃処理剤の付着量を極めて多くせざるを得ないの
で、不織布に多量の難燃処理剤を付着させることが難し
いことや、不織布をグラスウール板に貼着する際に難燃
処理剤が脱落して難燃性が不十分となる場合があるこ
と、難燃処理剤が多量に必要とされるので経済的に好ま
しくないこと等の問題があった。
【0013】更に、上記特開昭62−133165号公
報に開示された断熱吸音材には、無機質繊維板に有機質
繊維不織布を重ね、ニードルパンチにより有機質繊維不
織布の繊維を無機質繊維板に差し込んで無機質繊維と交
絡させたものであるため、吸音材の表面にはニードルパ
ンチの穴が模様として露出したり、交絡が十分でない場
合には有機質繊維不織布の浮きが発生したりし、断熱吸
音材の外観が良好でない等の問題があり、又、上記特開
平9一39143号公報に開示された無機質繊維板に
は、表面に対し直接に合成樹脂繊維を吹き付けて不織布
を形成しているため、前もって成形された熱可塑性樹脂
繊維不織布と比べ、不織布の厚みの均一性にかけるた
め、不透明度のバラツキが起こり、吸音材としての外観
を損なう等の問題があった。
【0014】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、建築物の壁等に取り付けて使用する
ことができ、安価で且つ表面外観に優れ、しかも施工後
の外観不良の問題が発生することのない不燃性の無機質
繊維吸音材を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、無機質繊維板の少なくとも一面に、目付
が50g/m2以下の熱可塑性樹脂繊維不織布を接着剤
により貼着してなることを特徴とする無機質繊維吸音材
を提供する。
【0016】尚、上記構成の本発明の無機質繊維吸音材
において、熱可塑性樹脂繊維不織布は、ポリエステル又
はポリアミドを原料として得られたものであってもよ
く、又、接着剤は難燃性接着剤であることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
【0018】本発明において、無機質繊維板としては、
グラスウールやロックウール等の無機質繊維に対し、フ
ェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を主成分としたバインダ
ーを付与してマット状に積層し、加熱、加圧してバイン
ダ−を硬化させることにより板状に成形したものを用い
ることができ、中でも、吸音性や軽量性に優れているこ
とから、グラスウールを使用したグラスウール板が好ま
しく用いられる。
【0019】上記無機質繊維板の密度は、施工する際の
吸音材の大きさにもよるが、通常は16〜120kg/
3程度であることが好ましく、24〜80kg/m3
度であることがより好ましい。この無機質繊維板の密度
が16kg/m3未満の場合、吸音材の曲げ強度、剛性
や表面硬度が十分でなく、施工時に吸音材の撓みや折れ
等が発生して外観を損なう恐れがあり、又、120kg
/m3を越えるとコストが高くなり、経済的に不利にな
るので好ましくない。
【0020】無機質繊維板の厚さとしては、10〜10
0mm程度であることが好ましく、20〜60mm程度
であることがより好ましい。この無機質繊維板の厚さが
10mm未満の場合、吸音材の吸音性能が十分でないば
かりか、吸音材として施工するときに吸音材の撓みや折
れ等が発生して外観を損なう恐れがあり、又、100m
mを越えるとコストが高くなり、経済的に不利になるの
で好ましくない。
【0021】本発明において、上記無機質繊維板の表面
に貼着する熱可塑性樹脂繊維不織布としては、スパンボ
ンド法、メルトブロウン法等の公知の不織布製造法に従
って生産されたものを使用することができ、そのための
原料として用いる熱可塑性樹脂としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)に代表されるポリエステル、ナイロン66に代表
されるポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン等を挙げることができる。尚、上記の熱可塑性樹脂の
中でも、樹脂自体の燃焼性が低い点でポリエステル又は
ポリアミドが好ましい。
【0022】又、本発明において、上記熱可塑性樹脂繊
維不織布の目付は50g/m2以下であることが必要で
あり、目付が50g/m2を超えると、貼着して得られ
る無機質繊維吸音材における可燃性の有機質部分の比率
が大きくなり、吸音材が不燃性ではなくなり、具体的に
は、当該吸音材が建設省告示第1828号の不燃試験に
不合格となってしまう。
【0023】又、上記熱可塑性樹脂繊維不織布の目付は
10g/m2以上であることが好ましく、10g/m2
満では、無機質繊維板の表面の色や濃淡を充分に隠蔽す
ることができずに、吸音材の表面外観が悪くなる場合が
あり、又、熱可塑性樹脂繊維不織布自体の強度が不十分
で、無機質繊維板に貼着する際や吸音材の施工時に不織
布が破れる場合があり、好ましくない。
【0024】上記熱可塑性樹脂繊維不織布は、難燃剤に
よる難燃化処理が施されたものであっても、施されてい
ないものであってもよく、難燃化した熱可塑性樹脂を原
料として得た不織布であってもよいが、貼着して得られ
る無機質繊維吸音材の不燃性をより高めるうえでは、熱
可塑性樹脂繊維不織布は、難燃剤による難燃化処理が施
されたもの、或いは、難燃化した熱可塑性樹脂を原料と
して得られたものであることが好ましい。
【0025】尚、熱可塑性樹脂繊維不織布を難燃化する
方法としては、例えば、難燃剤の水分散液等で処理して
繊維に吸尽させる方法や、難燃剤と樹脂バインダーとの
混合液で処理して繊維表面に被膜を形成する方法等を、
又、熱可塑性樹脂を難燃化する方法としては、例えば、
熱可塑性樹脂と難燃剤とを共重合させる方法等を、それ
ぞれ挙げることができる。
【0026】熱可塑性樹脂繊維不織布を難燃化処理する
ための難燃剤としては、ハロゲン含有リン酸エステル等
のリン系難燃剤、ハロゲン化シクロアルカン等のハロゲ
ン系難燃剤等を用いることができ、この難燃剤の質と量
とを適宜に設定することで、所望の程度の難燃性能を有
する熱可塑性樹脂繊維不織布とすることができる。
【0027】熱可塑性樹脂繊維不織布の難燃化処理に際
して、難燃剤を不織布に付着させることが容易であり、
又、処理後の不繊布を巻取る工程や不繊布を無機質繊維
板に貼着する工程における難燃剤の脱落を防止して、不
織布の難燃性を十分なものとするうえで、不織布に付着
させる難燃剤の量が、不織布100重量部に対して固形
分として25重量部未満であることが好ましい。
【0028】又、難燃剤を共重合した熱可塑性樹脂を原
料とした不織布としては、例えば特開昭52−4789
1号公報に開示の製法により得られたもののような、リ
ン酸エステル系の化合物或いはベンゼンホスホン酸誘導
体のようなホスホン酸類等を共重合させたポリエステル
樹脂を原料として用いた不織布を挙げることができ、中
でも難燃性が長期にわたって保有されるものとして、
9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフ
ェナンスレン−10−オキサイドとジ(2−ヒドロキシ
エチル)イタコネート付加物とを共重合させたポリエス
テル樹脂を用い、スパンボンド法によって得られる不織
布が好適である。
【0029】更に、上記熱可塑性樹脂繊維不織布は、撥
水処理剤による撥水処理が施されてあっても施されてな
くてもよい。撥水処理が施されている不織布を用いた場
合には、吸音材が施工された建築物内の水配管等に結露
水等が発生しても、吸音材への結露水等の付着、侵入に
よっておこる吸音性能の低下を防止することかできる。
【0030】本発明において、無機質繊維板に熱可塑性
樹脂繊維不織布を貼着するための接着剤としては、エマ
ルション型の接着剤、溶剤型の接着剤、ホットメルト型
の接着剤、反応型の接着剤等を使用することができる
が、これらの中でも無機質繊維吸音材の不燃性を十分に
する点から難燃性を有した接着剤を使用することが好ま
しく、このような難燃性接着剤としては、難燃剤を配合
した接着剤や接着成分が難燃性を有する接着剤を挙げる
ことができ、具体的には難燃性及び接着性が良好である
という点からゴム系接着剤、中でもクロロプレンゴム接
着剤が好ましい。
【0031】尚、難燃剤を配合した接着剤の場合、難燃
剤の配合量は全固形分に対して5〜60重量%であるこ
とが好ましく、5重量%未満では難燃化の効果が不十分
で、60重量%を越えると接着性が低下する場合があ
る。
【0032】又、無機質繊維板への接着剤の塗布量は、
所望の接着力となるように適宣設定すればよいが、固形
分として1〜30g/m2であることが好ましい。1g
/m2未満では接着力が不十分であり、30g/m2を超
えると無機質繊維吸音材の不燃性の面や経済性の面で好
ましくない。特に、難燃性を有しない接着剤を使用する
場合には、無機質繊維吸音材の不燃性を考慮して、上記
の範囲内でできるだけ少ない量を塗布することが好まし
い。
【0033】本発明の無機質繊維吸音材における無機質
繊維板に熱可塑性樹脂繊維不織布を貼着する形態は、例
えば図1に示すように、無機質繊維板1の表面、四側面
及び裏面の側縁部に、熱可塑性樹脂繊維不織布2を接着
剤3により、いわゆる額縁状に貼着した形態や、図2に
示すように、無機質繊維板1の表面のみに、熱可塑性樹
脂繊維不織布2を接着剤3により平貼りした形態等か
ら、用途に応じて適宜選択することができる。
【0034】又、上記無機質繊維吸音材をアルミパンチ
ング材等の外装材に挿入し、いわゆる吸音パネル材とし
て使用することもできる。
【0035】
【作用】本発明の無機質繊維吸音材は、無機質繊維板
に、目付が50g/m2以下の熱可塑性樹脂繊維不織布
を接着剤により貼着してなるので、可燃性である有機質
部分の比率が小さいために不燃性であり、無機質繊維板
からの無機質繊維小片の飛散が少なく、安価で且つ表面
外観の優れたものである。
【0036】
【実施例】以下に実施例により本発明を更に詳細に説明
する。
【0037】実施例1 表面材としての熱可塑性樹脂繊維不織布には、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂を原料としてスパンボンド法に
よって得た、目付が40g/m2のポリエステル樹脂繊
維不織布を、難燃剤による難燃化処理をせずに使用し
た。このポリエステル樹脂繊維不織布を、密度32kg
/m3、厚み50mmで寸法が605mm×910mm
のグラスウール板の表面、四側面及び裏面の側縁部に、
難燃剤としてのテトラブロモビスフェノールAを全固形
分に対して50重量%配合したクロロプレンゴム接着剤
を、固形分として10g/m2塗布し、いわゆる額縁状
に貼着して無機質繊維吸音材を得た。
【0038】実施例2 ポリエステル樹脂繊維不織布に代えて、スパンボンド法
によって得たポリプロピレン樹脂繊維不織布で目付20
g/m2のものを使用した以外は実施例1と同様にし
て、無機質繊維吸音材を得た。
【0039】比較例1 ポリエステル樹脂繊維不織布で、目付70g/m2のも
のを使用した以外は実施例1と同様にして、無機質繊維
吸音材を得た。
【0040】比較例2 ポリエステル樹脂繊維不織布に代えて、スパンボンド法
によって得たポリプロピレン樹脂繊維不織布で目付60
g/m2のものを使用した以外は実施例1と同様にし
て、無機質繊維吸音材を得た。
【0041】比較例3 表面材として、JIS R 3414に規定された、1
インチあたりの打ち込み糸本数が縦糸30本、横糸25
本で、目付が140g/m2のガラスクロスを使用し、
実施例1と同様にグラスウール板に貼着して無機質繊維
吸音材を得た。尚、この例における接着剤の塗布量は、
固形分として30g/m2であった。
【0042】実施例1〜2及び比較例1〜3で得た無機
質繊維吸音材4について、図3に示すように、壁面5に
溶剤系接着剤6により取り付けられた固定ピン7に対
し、無機質繊維吸音材4を押し止めた後の表面の外観に
ついての試験を行い、固定ピン7の頭部の周辺で、下地
である無機質繊維板1が表面材8の亀裂等により露出し
ている場合には、不合格とした。
【0043】又、実施例1〜2及び比較例1〜3で得た
無機質繊維吸音材の不燃性について、建設省告示第18
28号に従って基材試験及び表面試験を行い、不燃材料
としての合否の判定を行った。
【0044】更に、実施例1〜2及び比較例1〜3で得
た無機質繊維吸音材の垂直入射の吸音率特性について、
JIS A 1405に規定の方法により、背面空気層
なしのときのNRC(250、500、1000、20
00Hzにおける吸音率の平均値)を算出した。
【0045】上記各試験或いは測定の結果を表1に示
す。
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の無機質繊
維吸音材は、不燃性であるので建築物等に施工される吸
音材として用いることができ、又、無機質繊維板からの
無機質繊維小片の飛散がなく、安価で、且つ、表面外観
に優れており、更に、施工後の外観不良の問題も発生し
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による無機質繊維吸音材の一実施例を示
す断面図である。
【図2】本発明による無機質繊維吸音材の一実施例を示
す断面図である。
【図3】無機質繊維吸音材を建築物等の壁面に固定ピン
で押し止め、その表面外観についての試験をしたときの
断面図である。
【符号の説明】
1 無機質繊維板 2 熱可塑性樹脂繊維不織布 3 接着剤 4 無機質繊維吸音材 5 建築物の壁面 6 溶剤系接着剤 7 固定ピン 8 表面材
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G10K 11/162 G10K 11/16 A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機質繊維板の少なくとも一面に、目付
    が50g/m2以下の熱可塑性樹脂繊維不織布を接着剤
    により貼着してなることを特徴とする無機質繊維吸音
    材。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂繊維不織布が、ポリエステ
    ル又はポリアミドを原料として得られたものである請求
    項1に記載の無機質繊維吸音材。
  3. 【請求項3】 接着剤が難燃性接着剤である請求項1又
    は2に記載の無機質繊維吸音材。
JP10147331A 1998-05-28 1998-05-28 無機質繊維吸音材 Pending JPH11336215A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003084773A (ja) * 2001-09-13 2003-03-19 Nippon Glass Fiber Kogyo Kk 燃焼器具の防音材及びその製造方法
JP2005282076A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Panahome Corp 吸音板
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