JPH11335871A - 積層構造体 - Google Patents
積層構造体Info
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- JPH11335871A JPH11335871A JP11058260A JP5826099A JPH11335871A JP H11335871 A JPH11335871 A JP H11335871A JP 11058260 A JP11058260 A JP 11058260A JP 5826099 A JP5826099 A JP 5826099A JP H11335871 A JPH11335871 A JP H11335871A
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Abstract
化樹脂材料や金属材料を用いずに、樹脂成型材料からな
る樹脂成型体に金属材料によるメッキを施して積層する
ことで、材料の剛性を確保し、軽量で薄肉な積層構造か
らなる積層構造体を提供することである。 【解決手段】 基材5の材料を樹脂とし、積層材6の材
料を金属とし、前記積層材6を前記基材5の両面あるい
は片面に一層以上メッキを施して積層されてなる積層構
造体4において、前記積層材6は、前記基材5より曲げ
弾性率が大きく、かつ前記積層構造体4全体に占める前
記積層材6の厚さに対する剛性の変化率が重量の変化率
より大きくなるような厚さに積層されてなることで実現
する。
Description
子機器等に用いられる超薄型、高剛性、軽量である樹脂
成型体に係るもので、二種類以上の異種材料、例えば樹
脂上に金属材料によるメッキを施すことで積層する構造
からなる積層構造体に関するものである。
に代表される樹脂成型体は、より軽薄短小なものが求め
られている。しかし、従来の樹脂をそのまま使用してい
る限り、樹脂成型体の肉厚を薄肉化すると、曲げ剛性や
衝撃性が低下することが懸念される。そのため、樹脂成
型体を薄肉化しても剛性や衝撃性が下がらないような成
型体材料を新たに製作する必要がある。そのためには従
来の樹脂成型体の剛性を確保し、しかも従来の成型体材
料より優れた曲げ弾性率を有する材料を選択せざるを得
ない。そこで成型体の剛性を上げ、薄肉、軽量化する方
法として色々開示提案されている。
成型体材料としてガラス繊維あるいは炭素繊維等を充填
した強化樹脂材料や、金属材料を用いることが開示され
ている。
は、成型体材料として絶縁シートまたは導電性シートの
少なくとも片面に塗布した接着剤を介して薄鋼板を積層
してなる電磁波シールド材料が開示されている。
年東京鍍金材料共同組合発行)では、成型体にプラスチ
ックが使用される場合、そのプラスチック固有の問題点
を補うために金属メッキが用いられることが開示されて
いる。
示された技術においては、それぞれ以下のような問題点
を有している。
維あるいは炭素繊維等を充填した強化樹脂材料が用いら
れるが強化樹脂材料は、成型時において流動性が悪く、
薄肉でかつ複雑な形状の成型は困難である。また強化樹
脂材料は基材樹脂単体のものより破壊ひずみが低くな
り、脆い性質を持ち合わせているため、衝撃性が低下す
るという問題がある。さらに強化樹脂材料は、繊維の充
填分だけ重量増となるため、軽量化するのが難しく、ま
た材料コストが高価になる。
ートに薄鋼板を積層するときには単純な形状の場合には
適応できるが複雑な形状の場合には適応することはでき
ず、薄鋼板がしわになりやすい等の問題がある。また単
に薄鋼板を積層しただけでは重量が大きくなる場合があ
り、適切な厚みを規定する必要がある。
は下記に示す機能的な用途で用いられている。
を長期間保持する。
特性を与える。
資源と工程節減に寄与する。
金属メッキは、そのメッキ厚さが10μm以下と薄く、
単に樹脂表面を改質しているにすぎない。
めになされたもので、その目的とするところは、ガラス
繊維あるいは炭素繊維等を充填した強化樹脂材料や金属
材料を用いずに、通常の樹脂成型材料からなる樹脂成型
体に金属材料によるメッキを施して積層することで、材
料の剛性を確保し、かつ薄肉、軽量な積層構造からなる
積層構造体を提供することである。
発明は、基材の材料を樹脂とし、積層材の材料を金属と
し、前記積層材を前記基材の両面あるいは片面に一層以
上メッキを施して積層されてなる積層構造体において、
前記積層材は、前記基材より曲げ弾性率が大きく、かつ
前記積層構造体全体に占める前記積層材の厚さに対する
剛性の変化率が重量の変化率より大きくなるような厚さ
に積層されてなることを特徴とする積層構造体である。
曲げ弾性率が、積層材材料の曲げ弾性率の1/15以下
であることを特徴とする請求項1記載の積層構造体であ
る。
材の両面に一層以上積層した積層構造体において、積層
構造体全体に占める各積層材の厚さの割合に対する剛性
の変化率が重量の変化率より1%以上大きく、かつ積層
構造体全体に占める積層材の厚さの割合が25%以下で
あることを特徴とする請求項1記載の積層構造体であ
る。
全体に占める積層材の割合が5%以下であることを特徴
とする請求項3記載の積層構造体である。
が0.3〜10mm、積層材の厚さの合計が0.015
〜2.5mmであることを特徴とする請求項3または4
のいずれかに記載の積層構造体である。
材の片面に一層以上積層した積層構造体において、積層
構造体全体に占める各積層材の厚さの割合に対する剛性
の変化率が重量の変化率より1%以上大きく、かつ積層
構造体全体に占める積層材の厚さの割合が6%以下であ
ることを特徴とする請求項1記載の積層構造体である。
全体に占める積層材の割合が3%以下であることを特徴
とする請求項6記載の積層構造体である。
が0.3〜10mm、積層材の厚さの合計が0.009
〜0.6mmである請求項6または7のいずれかに記載
の積層構造体である。
が筺体であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれ
かに記載の積層構造体である。
について図面及び表を参照しながら説明する。
種材料を積層した場合の剛性及び重量の基本原理につい
て説明する。
モーメントIの積EIで与えられ、図1(a)に示すよ
うに任意の断面の断面二次モーメントIは、任意の軸O
Zに関しては、式
の距離である。例えば、図1(b)に示すような長方形
断面の中心を通る軸に対する剛性は、式
と片面に積層する場合とでは、中心軸の位置が異なり、
それに伴って剛性も異なるため、それぞれの場合に分け
て考えなければならない。以下に各々の場合について説
明する。 1)基材の両面に、異種材料を積層する場合 基材の厚さをt0、密度をρ0、曲げ弾性率をE0、前記
基材の両面に一層以上積層した構造体の積層された層数
をn層とした時に総厚をtn、その時の第i層の厚さを
(ti−ti-1)/2、密度をρi、曲げ弾性率をEi、積
層構造体断面の幅をb、奥行きをdとする。
面を示している。ここで1は基材、2は積層材の層、3
は積層構造体である。一般的に、剛性は曲げ弾性率と断
面二次モーメントの積で表され、重量は密度と体積の積
で表される。そのため、基材1の厚さがt0で総材料
(基材+全積層材)3の厚さがtnの剛性は、基材1の
曲げ剛性と積層材2の曲げ剛性の和で表される。各々の
値は、下記(1−1)から(1−6)に記載の式にて求
められる。
性と重量の変化率から厚さの割合を決定することで、薄
肉、軽量で剛性に優れた積層構造体を得ることができ
る。 2)基材の片面に、異種材料を積層する場合 前記1)の場合と同様に、基材の厚さをt0、密度を
ρ0、曲げ弾性率をE0、前記基材の片面に一層以上積層
した構造体の積層された層数をn層とした時に総厚をt
n、その時の第i層の厚さを(ti−ti-1)、密度を
ρi、曲げ弾性率をE i、積層構造体断面の幅をb、奥行
きをdとする。
面を示している。
(基材+全積層材)3の厚さがtnの剛性は、基材1の
曲げ剛性と積層材2の曲げ剛性の和で表される。各々の
値は、下記(2−0)から(2−6)に記載の式にて求
められる。
厚みをxとし、n層積層する)
性と重量の変化率から厚さの割合を決定することで、薄
肉、軽量で剛性に優れた積層構造体を得ることができ
る。
材)3の厚さに占める積層材2の厚みに対する剛性の変
化率、及び重量の変化率を求めることにより、最適積層
厚の範囲を試算すると共に樹脂基材1に金属メッキを施
し、曲げ剛性を測定することによってその有用性を確か
めた実施例を以下に説明する。
1用の樹脂と積層材2用の金属の種類とその物性値(曲
げ弾性率、密度)は、表1及び表2に示したものであ
る。
説明する。
S樹脂、積層材としての金属材料に銅を用い、前記AB
S樹脂成型品に対して両面に銅メッキを施し、薄肉、軽
量、高剛性の携帯電話用等の成型体を得るための、最適
なCuメッキ厚さを求めるための手段・方法を説明す
る。
置を示しており、4は積層構造体、5は基材である樹脂
成型品、6は積層材である金属メッキ層、6Aは金属メ
ッキ層A、6Bは金属メッキ層B、7は電極、8は取り
付けジグ、9はメッキ槽、10は対向電極である。
した物性値を使用し、これは携帯電話等の筐体に用いら
れている材料と同等である。また燃焼性に関しては、H
B相当のものを使用する。尚、積層構造体4の総厚さ
(基材+全積層材の厚さ)は説明の都合上1mmとす
る。
ッキ層6のように、無電解メッキで形成された金属メッ
キ層6Aと電気メッキで形成された金属メッキ層6Bの
2層で構成されているが、2層ともにCuを用いるた
め、Cuの1層と考えることができる。そのため本実施
例では説明を簡便化するために1層の場合についての記
述を行う。
理の1)に記載の式(1−1)から式(1−6)にした
がって試算すると、同様の結果が得られる。例えば、樹
脂基材5にCrメッキを行う場合は、直接メッキを行う
と接着性が良くないため、無電解Niメッキを施したう
えでCrメッキすることを行う場合もあり、多層の場合
にも適応できる。
ρ0、曲げ弾性率E0、積層材であるCu6の密度ρ1、
曲げ弾性率E1、積層構造体(成型品)断面の幅b、奥
行きd、1層のみ基材の両面に積層した積層構造体の総
厚さ(基材+全積層材の厚さ)t1を各々 ρ0 = 1.21g/cm3 E0 = 23000kgf/cm2 ρ1 = 8.93g/cm3 E1 = 800000kgf/cm2 b = 10mm d = 10mm t1 = 1mm とし、基材5の厚さt0及び前記基材5の両面に積層し
た時の積層材6の厚さ(t1−t0)/2を積層構造体4
の総厚さ(基材+全積層材の厚さ)t1に占める割合を
0%、0.1%、0.2%、…の順に0.1%刻みで1
00.0%まで上記1)に記載されている式を用いて計
算する。
ラフで示したもので、グラフの横軸には総厚み1mmに
対するメッキ層6厚みの割合(t1−t0)/t1を、縦
軸には重量の変化率G1及び剛性の変化率G2を示して
いる。実際には、上記の0.1%刻みで算出された重量
及び剛性の隣り合う数値の差が変化率となる。これは重
量の変化率G1が∂W/∂tで、また剛性の変化率G2
が∂G/∂tで求められることを意味している。
の変化率G2の交点であるメッキ層6厚さの割合は2
9.3%である。すなわち、メッキ層6厚を29.3%
以上にしても、重量の変化率G1が剛性の変化率G2を
上回るため、メッキを施したことによる剛性のUP、見
かけの重量のDOWN効果が現れない領域になる。した
がって、ABS樹脂とCuメッキの場合は、総厚さに対
するメッキの割合としては、29.3%以下でなければ
ならない。つまり総厚1mmに対しては、両側のメッキ
厚の合計を293μm以下としなければメッキを施して
も、剛性がUPし、見かけ上の重量が減少する効果は得
られない。
は、総厚さを1mmとして計算を行ったが、どのような
厚さで計算を行っても重量の変化率G1と剛性の変化率
G2の交点は29.3%で一定であった。したがって、
いずれの総厚においても両側のメッキ厚の合計の比率が
29.3%以下でなければならない。
についても試算を実施した。使用した材料の種類とその
物性値は表1及び表2に記載されたものである。その結
果の一例を図6〜図8に示す。
にPA樹脂を用いた。PA樹脂は、樹脂自体の曲げ弾性
率が大きいため、Cuメッキを施したときの剛性の変化
率G2が小さく、効果が小さいことがわかった。
にCrメッキを施した。結果として前記図5の場合と同
等レベルの効果が得られた。
た。結果的にこの場合の効果が最も小さかった。
を用いて剛性と重量の変化率の交点での積層材厚の割合
を調べた結果を示したものである。
するメッキ厚の割合は、25%以下でなければならない
ことがわかる。しかし、効果が最も良く現れるのは上記
図5から図8のところで説明したように剛性の変化率G
2と重量の変化率G1の差が大きい場合である。
G1の差が1%以上であるメッキ厚の割合を示したもの
である。尚、○印は効果が大きく使用することが望まし
いタイプ、△印は効果は小さいが使用することが可能な
タイプ、×印は効果がほとんど無く使用することが適切
でないタイプとした。
ァイバー強化ABS/PBTのような曲げ弾性率の比較
的大きな樹脂に対しては効果が小さく、またメッキ6の
材料についてはSnのような曲げ弾性率の比較的小さな
金属を積層した場合には効果が小さい。しかし、PAや
グラスファイバー強化ABS/PBTのような材料を基
材5としてCr、Fe、Niのような曲げ弾性率の大き
な金属材料6を積層すれば剛性UP、見かけの重量DO
WNの効果が得られる。したがって、表4から剛性U
P、見かけの重量DOWNの効果の大きい積層材の厚み
は、いずれの場合においても総厚に対して5%以下であ
ることがより望ましい。つまりこのようにより大きな効
果を得るためには、剛性の変化率G2と重量の変化率G
1の差がより大きくなるような材料を選択すれば良い。
は基材5の曲げ弾性率が積層材料6の曲げ弾性率の1/
15以下が良いことがわかる。これは、上記表4の○印
と△印のタイプのものをすべて含むことになる。
わせによる金属メッキの施しやすさ等も関係してくるた
め、それらの諸条件を含めて最良のタイプを選択し、成
型することが望ましい。
BS樹脂、積層材6をCuメッキとし、総厚1mm、メ
ッキ厚10%以下(1%刻み)の試料を作成し、曲げ弾
性率を測定した。尚、試料作成、測定条件、測定方法な
どはJIS K 9611に準拠したものを用いた。
示したものである。この結果から、測定値は計算値とほ
ぼ一致しており、計算値の±10%の範囲にあるため、
計算結果を用いて議論しても差し支えないことになる。
めには以下のことが言える。 1)積層材6は、基材5より曲げ弾性率が大きい材料を
選択し、かつ積層構造体4全体に占める積層材6の厚さ
に対する剛性の変化率G2が重量の変化率G1より大き
くなるよう材料を選択し、剛性の変化率G2が重量の変
化率G1より大きくなる範囲に入るよう、積層材6の厚
さを決定する。 2)望ましくは、基材5材料の曲げ弾性率が、積層材6
材料の曲げ弾性率の1/15以下である材料の組み合わ
せを選択する。 3)さらに望ましくは、剛性の変化率G2が重量の変化
率G1より1%以上大きく、積層構造体4全体に占める
積層材6の厚さの割合が5%以下となるような材料を選
択する。
上させるために流動性の悪いガラス繊維あるいは炭素繊
維等を充填した強化材料を必要とせず、通常の樹脂材料
を使用できるために成型性が良好で、薄肉化を図りやす
く、また金属メッキを用いることから面積の大小にかか
わりなく実施できるとともに、材料コストを低減するこ
とができる。さらに、金属メッキ層の曲げ弾性率が樹脂
よりも高いため、金属メッキを施した樹脂成型品は非常
に曲げ弾性率を向上することができる。 (第2の実施例)本発明における第2の実施例について
説明する。
に対して両面に銅メッキを施し、薄肉、軽量、高剛性の
携帯電話用等の成型体を得るための、最適なCuメッキ
厚さを求めたが、本実施例では樹脂成型品に対して片面
にCuメッキを施す場合の手段・方法を説明する。尚、
使用した装置あるいは材料等は、前記第1の実施例と同
様のものを使用することから、同じ内容に関してはその
説明を省略し、異なる点についてのみ述べる。
厚さ)は説明の都合上2mmとし、積層数は1層とす
る。尚、本実施例においても前記第1の実施例の場合と
同様に多層の場合にも適応できる。
から式(2−6)までを用いて ρ1 = 8.93g/cm3 E1 = 800000kgf/cm2 b = 10mm d = 10mm t1 = 2mm において、基材5の厚さt0及び前記基材5の片面に積
層した時の積層材6の厚さ(t1−t0)を積層構造体4
の総厚さ(基材+全積層材の厚さ)t1に占める割合を
0%、0.1%、0.2%、…の順に0.1%刻みで1
00.0%まで計算する。
グラフで示したもので、グラフの横軸には総厚み2mm
に対するメッキ層6厚みの割合(t1−t0)/t1を、
縦軸には重量の変化率G2及び剛性の変化率G1を示し
ている。
性の変化率G1の交点であるメッキ層6厚さの割合は
6.3%である。すなわち、メッキ層6厚を6.3%以
上にしても、重量の変化率G2が、剛性の変化率G1を
上回るため、メッキを施したことによる剛性のUP、見
かけの重量のDOWN効果が現れない領域になる。した
がって、ABS樹脂とCuメッキの場合は、総厚さに対
するメッキの割合としては、6.3%以下でなければな
らない。つまり総厚2mmに対しては、メッキ厚の合計
を126μm以下としなければメッキを施しても、剛性
がUPし、見かけ上の重量が減少する効果は得られな
い。
は、総厚さを2mmとして計算を行ったが、どのような
厚さで計算を行っても重量の変化率G1と剛性の変化率
G2の交点は6.3%で一定であった。したがって、い
ずれの総厚においてもメッキ厚の合計の比率が6.3%
以下でなければならない。
についても試算を実施した。使用した材料の種類とその
物性値は表1及び表2に記載されたものである。その結
果の一部を図11〜図13に示す。
りにPA樹脂を用いた。PA樹脂は、樹脂自体の曲げ弾
性率が大きいため、Cuメッキを施したときの剛性の変
化率G2が小さく、効果が小さいことがわかった。
りにCrメッキを施した。結果として前記図10の場合
と同等レベルの効果が得られた。
た。結果的にこの場合の効果が最も小さかった。
を用いて剛性と重量の変化率の交点での積層材厚の割合
を調べた結果を示したものである。
するメッキ厚の割合は、5%以下でなければならないこ
とがわかる。しかし、効果が最も良く現れるのは上記図
10から図13のところで説明したように剛性の変化率
G2と重量の変化率G1の差が大きい場合である。
G1の差が1%以上であるメッキ厚の割合を示してい
る。尚、○印は効果が大きく使用することが望ましいタ
イプ、△印は効果は小さいが使用することが可能なタイ
プ、×印は効果がほとんど無く使用することが適切でな
いタイプとした。
ァイバー強化ABS/PBTのような曲げ弾性率の比較
的大きな樹脂に対しては効果が小さく、またメッキ6の
材料についてはSnのような曲げ弾性率の比較的小さな
金属を積層した場合には効果が小さい。しかし、PAや
グラスファイバー強化ABS/PBTのような材料を基
材5としてCr、Fe、Niのような曲げ弾性率の大き
な金属材料6を積層すれば剛性UP、見かけの重量DO
WNの効果が得られる。したがって、表6から剛性U
P、見かけの重量DOWNの効果の大きい積層材の厚み
は、いずれの場合においても総厚に対して3%以下であ
ることがより望ましい。つまりこのようにより大きな効
果を得るためには、剛性の変化率G2と重量の変化率G
1の差がより大きくなるような材料を選択すれば良い。
率で比較を行うとその範囲は基材5の曲げ弾性率が積層
材料6の曲げ弾性率の1/15以下が良いことがわか
る。これは、上記表4の○印と△印のタイプのものをす
べて含むことになる。
わせによる金属メッキの施しやすさ等も関係してくるた
め、それらの諸条件を含めて最良のタイプを選択し、成
型することが望ましい。
BS樹脂、積層材6をCuメッキとし、総厚2mm、メ
ッキ厚10%以下(1%刻み)の試料を作成し、曲げ弾
性率を測定した。尚、試料作成、測定条件、測定方法な
どはJIS K 9611に準拠したものを用いた。
に示したものである。この結果から、測定値は計算値と
ほぼ一致しており、計算値の±10%の範囲にあるた
め、計算結果を用いて議論しても差し支えないことにな
る。
めには以下のことが言える。 1)積層材6は、基材5より曲げ弾性率が大きい材料を
選択し、かつ積層構造体4全体に占める積層材6の厚さ
に対する剛性の変化率G2が重量の変化率G2より大き
くなるよう材料を選択し、剛性の変化率G2が重量の変
化率G1より大きくなる範囲に入るよう、積層材6の厚
さを決定する。 2)望ましくは、基材5材料の曲げ弾性率が、積層材6
材料の曲げ弾性率の1/15以下である材料の組み合わ
せを選択する。 3)さらに望ましくは、剛性の変化率G2が重量の変化
率G1より1%以上大きく、積層構造体4全体に占める
積層材6の厚さの割合が3%以下となるような材料を選
択する。
に樹脂成型品に、剛性を向上させるために流動性の悪い
ガラス繊維あるいは炭素繊維等を充填した強化材料を必
要とせず、通常の樹脂材料を使用できるために成型性が
良好で、薄肉化を図りやすく、また金属メッキを用いる
ことから面積の大小にかかわりなく実施できるととも
に、材料コストを低減することができる。さらに、金属
メッキ層の曲げ弾性率が樹脂よりも高いため、金属メッ
キを施した樹脂成型品は非常に曲げ弾性率を向上するこ
とができる。 (第3の実施例)本実施例は、本発明における積層構造
体をリブに応用した場合のもので、図15を用いて説明
する。
構造を設ける。(a)は樹脂単体を使用している筐体1
3の断面であり、そのABS樹脂の片面に剛性を高める
ためにリブ11を設けたものである。(b)は(a)よ
りもさらに剛性を高めようとしたもので、リブ11の高
さを上げれば当然剛性も上げることは可能であるが、小
型化といった点においてはデメリットとなる。一方、
(c)は(b)のようにリブ11を高くすることなしに
(b)と同じ剛性が得られるように、リブ11の上面に
弾性係数の大きい金属等12を被覆することによってリ
ブ11の高さを低く抑えている。
て、筐体13及びリブ11の基材をABS樹脂、被覆材
12をCuとしてメッキを施すことにより、(a)の2
倍の剛性をリブ11の高さを低く抑えることで実現でき
たことを具体的に数値をあげて説明する。
厚を4mmとし、ABS筐体13厚を(h2a―h1
a)=2mm、筐体13幅をb1=10mm、リブ11
高さをh1a=2mm、リブ11幅をb2=4mmとす
る。この断面を持つ筐体13の剛性を2倍にあげようと
すれば(b)に示すように全ABS構造体(筐体+リ
ブ)厚がh2b=5.034mmとなる。また筐体13
厚は(a)と同じ(h2b―h1b)=2mmであるこ
とから、リブ11高さはh1b=3.034mmとな
る。この結果、リブ11の高さは(a)の場合に比べて
約1mm大きくなっている。
11上面にCuメッキ12を施す。ここで(c)は元々
(a)と同じABS筐体13厚(h2a−h1a)=2
mm、ABSリブ11厚h1a=2mm、全ABS構造
体(筐体+リブ)厚h2a=4mmに対して、(b)と
同様に(a)の2倍の剛性を得ようとするためにリブ1
1上面にCuメッキ12を施したものである。その結
果、メッキ12厚はh3c=112μmとなり、リブ1
1全厚h1c=2.112mm、構造体(筐体+リブ)
総厚h2c=4.112mmとなった。
2cに対するメッキ層12厚h3cの割合は2.8%で
あり、その時の重量UPは(a)の単一材料使用時の約
1.1倍であった。また、(b)の単一樹脂で筐体を作
製する場合に比べ、同じ剛性が得られ、かつリブ高さが
約1mm程度低くすることができた。
施したものの説明を行ったが、当然、リブ面の片面全体
あるいは両面全体を上記の実施例の範囲内で金属メッキ
を施しても効果が得られる。
工前にマスキングを施すことで、樹脂成型品の表面の必
要な部分のみに形成することができる。したがって従来
の補強リブのかわりに金属メッキ層を用いると、樹脂成
型品は補強リブの高さを抑えることができる点で、小型
化を図ることが可能となる。
では、携帯に便利なように薄肉、軽量で、万一の落下や
衝撃に耐えられるように剛性に優れるという実用上の要
求により、物性、寸法及び形状についての基材と積層材
の相互関係にもよるが、基材については厚さを0.3〜
10mm、好ましくは0.5〜6mmに設定される。積
層材が基板の両面に積層される場合には、積層材の厚さ
を0.015〜2.5mm、好ましくは0.025〜
1.2mm、より好ましくは0.025〜0.3mmに
設定される。積層材が基板の片面に積層されている場合
には、積層材の厚さは0.009〜0.6mm、好まし
くは0.015〜0.36mm、より好ましくは0.0
15〜0.18mmに設定される。
ラ、ビデオ一体型カメラ、デジタルカメラ等の携帯用映
像電子機器の筐体、ノート型パソコン、ポケットコンピ
ュータ、電卓、電子手帳、PDC、PHS、携帯電話等
の携帯用情報あるいは通信端末の筐体、MD、カセット
ヘッドホンステレオ、ラジオ等の携帯用音響電子機器の
筐体、液晶TV・モニター、電話、ファクシミリ、ハン
ドスキャナー等の家庭用電化機器の筐体などの色々な分
野に応用可能である。
おいて以下の効果が得られる。
好で、薄肉化が図りやすく、材料コストを低減すること
ができる。
層の曲げ弾性率が基材である樹脂よりも高いため、金属
メッキを施した樹脂成型品は曲げ弾性率が非常に向上す
ることができる。
に、剛性を向上させるために流動性の悪いガラス繊維あ
るいは炭素繊維等を充填した強化材料を必要とせず、通
常の樹脂材料を使用できるために成形性が良好で、薄肉
化を図りやすくなり、高剛性、軽量化は可能となる。
形性が良好で、薄肉化を図りやすくなり、高剛性、軽量
化は可能となる。
電子機器、携帯用情報あるいは通信端末、家庭用電化機
器などに適応でき、小型、薄肉であり、かつ軽量、高剛
性を両立させることが可能となる。
に、剛性を向上させるために流動性の悪いガラス繊維あ
るいは炭素繊維等を充填した強化材料を必要とせず、通
常の樹脂材料を使用できるために成形性が良好で、薄肉
化を図りやすくなり、高剛性、軽量化は可能となる。
形性が良好で、薄肉化を図りやすくなり、高剛性、軽量
化は可能となる。
電子機器、携帯用情報あるいは通信端末、家庭用電化機
器などに適応でき、小型、薄肉であり、かつ軽量、高剛
性を両立させることが可能となる。
層構造体を携帯用映像電子機器、携帯用情報あるいは通
信端末、家庭用電化機器などのさまざまな筺体に適応す
ることで、小型、薄肉であり、かつ軽量、高剛性を両立
させることが可能となる。
果が得られる。 ・樹脂成形品に、剛性を向上させるために流動性の悪い
ガラス繊維あるいは炭素繊維等を充填した強化材料を必
要とせず、通常の樹脂材料を使用できるために成形性が
良好で、薄肉化を図りやすくなる。 ・成形品表面に緻密な金属層が形成されるため、塗装に
よる電磁波シールド層や金属繊維による電磁波シールド
材よりも良好な電磁波シールド性が得られる。 ・金属メッキ層の曲げ弾性率は樹脂よりも高いため、金
属メッキを施した樹脂成形品は曲げ弾性率が向上する。 ・金属メッキ層は炎に対して防炎壁となるため、樹脂成
形品単体のものより耐炎性に優れ、また、樹脂は難燃性
の低いものが使用できる点で材料コストを低減すること
ができる。 ・金属メッキ層は、メッキ加工前にマスキングを施すこ
とで、樹脂成形品の表面の必要な部分のみに形成するこ
とができる。したがって、従来の補強リブのかわりに金
属メッキ層を用いると、樹脂成形品は補強リブの高さを
抑えることができる点で、小型化を図ることが可能とな
る。
る。
への積層材料の積層を示した断面図である。
への積層材料の積層を示した断面図である。
の成型手段の説明図である。
合に対する剛性及び重量の変化率の関係図である。
合に対する剛性及び重量の変化率の別の関係図である。
合に対する剛性及び重量の変化率の別の関係図である。
合に対する剛性及び重量の変化率の別の関係図である。
合と樹脂単体の相対曲げ剛性との関係図である。
割合に対する剛性及び重量の変化率の関係図である。
割合に対する剛性及び重量の変化率の別の関係図であ
る。
割合に対する剛性及び重量の変化率の別の関係図であ
る。
割合に対する剛性及び重量の変化率の別の関係図であ
る。
割合と樹脂単体の相対曲げ剛性との関係図である。
するための図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 基材の材料を樹脂とし、積層材の材料を
金属とし、前記積層材を前記基材の両面あるいは片面に
一層以上メッキを施して積層されてなる積層構造体にお
いて、 前記積層材は、前記基材より曲げ弾性率が大きく、かつ
前記積層構造体全体に占める前記積層材の厚さに対する
剛性の変化率が重量の変化率より大きくなるような厚さ
に積層されてなることを特徴とする積層構造体。 - 【請求項2】 基材材料の曲げ弾性率が、積層材材料の
曲げ弾性率の1/15以下であることを特徴とする請求
項1記載の積層構造体。 - 【請求項3】 積層材を基材の両面に一層以上積層した
積層構造体において、 積層構造体全体に占める各積層材の厚さの割合に対する
剛性の変化率が重量の変化率より1%以上大きく、かつ
積層構造体全体に占める積層材の厚さの割合が25%以
下であることを特徴とする請求項1記載の積層構造体。 - 【請求項4】 積層構造体全体に占める積層材の割合が
5%以下であることを特徴とする請求項3記載の積層構
造体。 - 【請求項5】 基材の厚さが0.3〜10mm、積層材
の厚さの合計が0.015〜2.5mmであることを特
徴とする請求項3または4のいずれかに記載の積層構造
体。 - 【請求項6】 積層材を基材の片面に一層以上積層した
積層構造体において、 積層構造体全体に占める各積層材の厚さの割合に対する
剛性の変化率が重量の変化率より1%以上大きく、かつ
積層構造体全体に占める積層材の厚さの割合が6%以下
であることを特徴とする請求項1記載の積層構造体。 - 【請求項7】 積層構造体全体に占める積層材の割合が
3%以下であることを特徴とする請求項6記載の積層構
造体。 - 【請求項8】 基材の厚さが0.3〜10mm、積層材
の厚さの合計が0.009〜0.6mmである請求項6
または7のいずれかに記載の積層構造体。 - 【請求項9】 積層構造体が筺体であることを特徴とす
る請求項1乃至8のいずれかに記載の積層構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05826099A JP3527954B2 (ja) | 1998-03-06 | 1999-03-05 | 積層構造体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-54726 | 1998-03-06 | ||
JP5472698 | 1998-03-06 | ||
JP05826099A JP3527954B2 (ja) | 1998-03-06 | 1999-03-05 | 積層構造体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11335871A true JPH11335871A (ja) | 1999-12-07 |
JP3527954B2 JP3527954B2 (ja) | 2004-05-17 |
Family
ID=26395532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05826099A Expired - Lifetime JP3527954B2 (ja) | 1998-03-06 | 1999-03-05 | 積層構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3527954B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001303293A (ja) * | 2000-04-27 | 2001-10-31 | Inoac Corp | 金属・プラスチック複合品の製造方法 |
JP2001329394A (ja) * | 2000-05-16 | 2001-11-27 | Inoac Corp | 金属・プラスチック複合品およびその製造方法 |
JP2010541279A (ja) * | 2007-10-04 | 2010-12-24 | インテグラン テクノロジーズ インク. | 携帯用電子機器の金属被覆構造部品 |
-
1999
- 1999-03-05 JP JP05826099A patent/JP3527954B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001303293A (ja) * | 2000-04-27 | 2001-10-31 | Inoac Corp | 金属・プラスチック複合品の製造方法 |
JP2001329394A (ja) * | 2000-05-16 | 2001-11-27 | Inoac Corp | 金属・プラスチック複合品およびその製造方法 |
JP2010541279A (ja) * | 2007-10-04 | 2010-12-24 | インテグラン テクノロジーズ インク. | 携帯用電子機器の金属被覆構造部品 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3527954B2 (ja) | 2004-05-17 |
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