JPH11334563A - 荷重応動型ブレーキ液圧制御弁の取付け方法 - Google Patents

荷重応動型ブレーキ液圧制御弁の取付け方法

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JPH11334563A
JPH11334563A JP13948698A JP13948698A JPH11334563A JP H11334563 A JPH11334563 A JP H11334563A JP 13948698 A JP13948698 A JP 13948698A JP 13948698 A JP13948698 A JP 13948698A JP H11334563 A JPH11334563 A JP H11334563A
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load
bracket
vehicle
control valve
pressure control
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JP13948698A
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Inventor
Toshihiro Shimazawa
利宏 島沢
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Rhythm Corp
Original Assignee
Rhythm Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液圧制御弁の車両取付時の取付作業性を向上
させ、車両取付後の液圧制御弁の制御値の精度をより向
上させる。 【解決手段】 弾性部材23が所定の荷重、すなわち、
荷重応動型ブレーキ液圧制御弁2を車両に取り付ける時
の車両のばね上とばね下の相対距離に対応して弾性部材
23が発生すべき荷重Fとつり合う位置で取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷重応動型ブレー
キ液圧制御弁の車両取付時の作業性を向上させることが
できる荷重応動型ブレーキ液圧制御弁の取付け方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の荷重応動型ブレーキ液圧制御弁の
車両への取付け方法としては、例えば図8に示すような
ものが知られている。図8において、101は車両のバ
ネ上に取り付けられるハウジングであり、ハウジング1
01内にはプランジャ102が摺動自在に収納される。
ハウジング101には支点Aを中心として回動するリン
クアーム103が取り付けられ、リンクアーム103に
はプッシュロッド104が一体的に取り付けられてい
る。
【0003】プッシュロッド104とハウジング101
の間にはリターンスプリング105が介装され、プッシ
ュロッド104とプランジャ102との間にはシート部
材106を介してプロポーショニングスプリング107
が介装される。車両のバネ下に取り付けられるブラケッ
ト108とリンクアーム103との間にはセンサースプ
リング109が介装され、車両のバネ上とバネ下の相対
的変位をセンサースプリング109により荷重に変換
し、リンクアーム103、プッシュロッド104および
シート部材106を介してプランジャ102を押圧す
る。制動時に入力ポート110Aから入力するマスタシ
リンダ液圧(PM )が所定値を超えると、プランジャ1
02がリフトして液流路111を開閉するように作動す
ることによって、出力ポート110Bへのリヤブレーキ
液圧(PR )を減圧制御する。
【0004】車両のバネ上〜バネ下の相対位置に関す
る、車両製造のバラツキの液圧制御特性への影響を排除
するために、液圧制御弁を車両に取り付ける際には、セ
ンサースプリング長が所定の長さになるように調整して
いる。センサースプリング109のスプリング長の調整
方法は、図9に示すような所定のスプリング長相当の取
付治具112を、車両バネ上側取付部材であるハウジン
グ101に対して位置決めしたリンクアーム103と車
両バネ下側取付部材のブラケット108に取り付けるこ
とにより、センサースプリング109のスプリング長を
決めて、ブラケット108を固定する。この場合、車両
取付時の所定のセンサースプリング長は、センサースプ
リング109の自由長より長いため、センサースプリン
グ109は、取付治具112で引っ張って(スプリング
荷重>0)取り付けている。
【0005】すなわち、まずハウジング101に対して
リンクアーム103とストッパ部材113が当接した状
態にリンクアーム103を位置決めする。図10に示す
ように、リンクアーム103の長孔114に対して、ス
トッパ部材113の頭部115が当接するように、リン
クアーム103を位置決めし、リンクアーム103がこ
れ以上右回り方向に回動しないようにストッパ部材11
3で規制する。
【0006】そして、リンクアーム103に形成した丸
孔116に取付治具112の突起部117を挿入し、図
11に示すブラケット108に挿入した軸118を取付
治具112の挿入孔119に挿入し、スプリング長を決
めて、ブラケット108を固定する。ブラケット108
にはセンサースプリング109のセンサースプリング長
を調整して取り付けられるように、取付け用の孔として
丸孔120を長孔121がそれぞれ形成され、長孔12
1の範囲で取付時にセンサースプリング長の増減調整が
可能となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の荷重応動型ブレーキ液圧制御弁の取付け方法
にあっては、センサースプリングを引っ張って取付治具
をブラケットとリンクアームに取り付けるようになって
いるため、スプリング荷重に抗して取付作業を行うの
で、取付作業性が悪化するという問題があった。また取
付け時センサースプリング長で調整していたため、セン
サースプリング自体の長さに対する荷重のバラツキがあ
り、車両取付け後の液圧制御弁の制御値の精度が悪化す
るという問題もあった。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、取付作業性を向上させること
ができ、また、車両取付け後の液圧制御弁の制御値の精
度を向上させることができる荷重応動型ブレーキ液圧制
御弁の取付け方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、次のように構成する(図1、参照)。請
求項1の発明は、車両のばね上とばね下との間に弾性部
材23を配置し、該弾性部材23により車両のばね上と
ばね下の相対変位を検知して、ブレーキ液圧を減圧制御
する荷重応動型ブレーキ液圧制御弁2を前記車両に取り
付ける荷重応動型ブレーキ液圧制御弁2の取付け方法に
おいて、前記弾性部材23が所定の荷重Fとつり合う位
置で取り付ける。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載の荷重応
動型ブレーキ液圧制御弁の取付け方法において、前記所
定の荷重Fは、前記荷重応動型ブレーキ液圧制御弁2を
前記車両に取り付ける時の車両のばね上とばね下の相対
距離に対応して前記弾性部材23が発生すべき荷重であ
る。
【0011】請求項3の発明は、請求項1,2記載の荷
重応動型ブレーキ液圧制御弁の取付け方法において、前
記弾性部材23の一端を係止するブラケットと車両ばね
下部材との間に縮設され前記所定の荷重Fを発生させる
付勢部材をブラケット回動中心に設けて、該付勢部材の
所定の荷重と前記弾性部材23の所定の荷重がつり合う
位置で前記ブラケットを前記車両ばね下部材に固定す
る。
【0012】請求項4の発明は、請求項1,2記載の荷
重応動型ブレーキ液圧制御弁の取付け方法において、前
記弾性部材23の一端を係止するブラケットと車両ばね
下部材との間に縮設され前記所定の荷重Fを発生させる
付勢部材を前記車両ばね下部材側に設けて、該付勢部材
の所定の荷重と前記弾性部材23の所定の荷重がつり合
う位置で前記ブラケットを前記車両ばね下部材に固定す
る。
【0013】請求項5の発明は、請求項1,2記載の荷
重応動型ブレーキ液圧制御弁の取付け方法において、前
記車両のばね下に固定したブラケットに長孔を形成し、
該長孔に前記弾性部材23の一端を係止したボルト部材
を挿入し、該ボルト部材と前記ブラケットとの間に前記
所定の荷重Fを発生させる付勢部材を縮設して、該付勢
部材の所定の荷重と前記弾性部材の所定の荷重がつり合
う前記長孔の位置で前記ボルト部材を前記ブラケットに
固定する。
【0014】請求項6の発明は、請求項1,2記載の荷
重応動型ブレーキ液圧制御弁の取付け方法において、前
記弾性部材23の一端を係止するブラケットに設けたス
プリング保持部と車両ばね下部材に設けたスプリング保
持部との間に前記所定の荷重Fを発生させる付勢部材と
しての圧縮コイルスプリングを縮設して、該圧縮コイル
スプリングの所定の荷重と前記弾性部材23の所定の荷
重Fがつり合う位置で前記ブラケットを前記車両ばね下
部材に固定する。
【0015】請求項7の発明は、請求項1,2記載の荷
重応動型ブレーキ液圧制御弁の取付け方法において、前
記弾性部材23の一端を係止するブラケットの回動中心
回りに前記所定の荷重Fに対応するトルクを与え、該ト
ルクと前記弾性部材23の所定の荷重Fがつり合う位置
で前記ブラケットを車両ばね下部材に固定する。
【0016】請求項8の発明は、請求項1,2記載の荷
重応動型ブレーキ液圧制御弁の取付け方法において、前
記弾性部材23の一端を係止するブラケットの回動中心
回りに、前記所定の荷重Fに対応したブラケット回動中
心回りのモーメントを発生する質量の重りを設けて、該
モーメントと前記弾性部材23の所定の荷重がつり合う
位置で前記ブラケットを車両ばね下部材に固定する。
【0017】このような構成を備えた本発明によれば、
弾性部材23が所定の荷重、すなわち、荷重応動型ブレ
ーキ液圧制御弁2を車両に取り付ける時の車両のばね上
とばね下の相対距離に対応して弾性部材23が発生すべ
き荷重Fとつり合う位置で取り付けるので、センサース
プリングを引っ張って取付治具を取り付けなくても良い
ので、取付作業性を向上させることができる。また、直
接荷重で調整するため、センサースプリング自体のバラ
ツキがなく、車両取付後の液圧制御弁の精度をより向上
させることができる。
【0018】すなわち、具体的には、弾性部材23の一
端を係止するブラケットと車両ばね下部材との間に縮設
され所定の荷重Fを発生させる付勢部材をブラケット回
動中心に設けるので、前記のような効果が得られる。ま
た、前記所定の荷重Fを発生させる付勢部材を車両ばね
下部材側に設ける場合には、ブラケット回動中心回りに
スペースがなくても対応することができる。
【0019】また、車両のばね下に固定したブラケット
に長孔を形成し、長孔に弾性部材23の一端を係止した
ボルト部材を挿入し、ボルト部材とブラケットとの間に
所定の荷重Fを発生させる付勢部材を縮設する場合に
は、車両ばね下部材が不要で、ボルト部材も一本で済
み、部品点数を減少することができる。また、弾性部材
23の一端を係止するブラケットに設けたスプリング保
持部と車両ばね下部材に設けたスプリング保持部との間
に所定の荷重Fを発生させる付勢部材としての圧縮コイ
ルスプリングを縮設した場合も、また、弾性部材23の
一端を係止するブラケットの回動中心回りに所定の荷重
Fに対応するトルクを与える場合も、さらに、弾性部材
23の一端を係止するブラケットの回動中心回りに、所
定の荷重Fに対応したブラケット回動中心回りのモーメ
ントを発生する質量の重りを設ける場合も、前記と同様
に取付作業性および液圧制御弁の制御値の精度をより向
上させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図2は本発明の第1の実施形態を
示す図である。図2において、1は荷重応動型ブレーキ
液圧制御弁2のハウジングであり、ハウジング1にはマ
スタシリンダからの液圧が入力する入力ポート3と、ブ
レーキユニットにブレーキ液圧を出力する出力ポート4
が形成されている。また、前輪に供給されるブレーキ液
圧が入力する入力ポート5も形成されている。
【0021】6は入力ポート3と出力ポート4間のシリ
ンダ孔7に摺動自在に収容され且つ、カップシール8お
よびバックアップリング9によってシールされたプラン
ジャであり、バックアップリング9の外への抜止めがス
ナップリング10により成され、シリンダ孔7の大径部
と小径部との間の段部およびプランジャ6との間にシー
ル11が介在している。
【0022】12はプランジャ7に相対向するように設
けられたシート部材であり、スナップリング10から所
定の距離に設けられた段部13とスナップリング14間
でのみ軸方向に移動可能となっている。15はプッシュ
ロッドであり、一端がリンクアーム16の穴に嵌合さ
れ、他端が内部にゴム部材17を入れた金属製のカップ
18を介してシート部材12に対向するように配置され
ている。そして、プッシュロッド15とスナップリング
14との間にリターンスプリング19、カップ18とシ
ート部材12との間にプロポーショニングスプリング2
0がそれぞれ縮設されている。21はハウジング1とプ
ッシュロッド15間に介在する防塵用のブーツである。
【0023】リンクアーム16は、一端が支点Aを中心
として回動するように支持されるとともに、他端に形成
されたスプリングガイド22に弾性部材としてのセンサ
ースプリング23が係着し、センサースプリング23の
他端が車両のばね下に固定されるブラケット24の軸部
25にスプリングガイド26を介して係着している。リ
ンクアーム16を貫通してストッパ部材27がハウジン
グ1にねじ込まれ、ストッパ部材27でリンクアーム1
6がはずれるのを防止している。
【0024】そして、車両荷重に応じたばね上とばね下
の相対的変位をセンサースプリング23によって荷重に
変換し、リンクアーム16、プッシュロッド15および
シート部材12を介して荷重に比例してプランジャ6を
押圧する。この状態で制動操作を行い、入力ポート3か
ら入力する液圧が車両ばね上とばね下の相対的変位に応
じたプランジャ6への押圧力で設定される圧力(スプリ
ットポイント)を超えると、プランジャ6がシート部材
12を移動させ、シール11によって液流路を閉鎖し、
この閉鎖によって液圧のバランスが変化すると液流路を
再び開放にして、この開閉動作を繰り返すことにより液
圧は減圧制御されて出力ポート4へ供給される。このよ
うにして、車両荷重に応じたプランジャ6への押圧力に
従ってスプリットポイントが変化することにより、車両
荷重の軽重に応じた制動力を設定することができる。
【0025】なお、入力ポート5には前輪に供給される
フロントブレーキ液圧が入力し、このフロントブレーキ
液圧はプランジャ6の他端に作用する。前輪側ブレーキ
ユニットが失陥すると、フロントブレーキ液圧はプラン
ジャ6に作用しなくなり、プランジャ6は開弁状態とな
り、減圧制御は行われなくなる。28はエア抜き用のブ
リーダである。
【0026】次に、液圧制御弁2の車両への取付け方法
を説明する。センサースプリング23が矢印で示す所定
の荷重F、すなわち、液圧制御弁2を車両に取り付ける
時点での車両のばね上とばね下の相対距離に対応して、
センサースプリング23が発生すべき荷重Fとつり合う
位置で取り付ける。すなわち、センサースプリング23
が発生すべき荷重とつり合う位置でセンサースプリング
23の一端をスプリングガイド26を介して軸部25に
係止したブラケット24を車両ばね下部位29に設けた
車両ばね下部材30に固定する。前記所定の荷重Fは、
プランジャ6を非作動状態から作動状態に作動させるの
に必要な荷重である。このブラケット24の車両ばね下
部材30に対する固定をさらに詳しく説明する。
【0027】ブラケット24および車両ばね下部材30
にはどちらか一方に長孔31、他方に丸孔(図は、ブラ
ケット24に長孔31を形成)が形成され、これらの孔
には、ボルト部材32が挿入される。また、ブラケット
24および車両ばね下部材30にはブラケット回動中心
となる丸孔33が形成され、これらの丸孔33にもボル
ト部材34が挿入される。矢印で示す前記所定の荷重F
により、長孔31の分だけ、丸孔33に挿入したボルト
部材34を中心にブラケット24は回動することができ
る。ボルト部材32およびボルト部材34を少なくとも
ブラケット24が回動可能な程度に仮締めしておく。
【0028】次に、ブラケット24と車両ばね下部材3
0との間であって、ブラケット回動中心の位置に、前記
所定の荷重Fを発生させる付勢部材としてのコイルばね
35を縮設する。すなわち、コイルばね35の一端をブ
ラケット24に係止し、コイルばね35の他端を車両ば
ね下部材30に係止する。コイルばね35の発生する所
定の荷重とセンサースプリング荷重がつり合う位置まで
ブラケット24はブラケット回動中心回りに回動する。
そして、つり合った位置で長孔31に挿入したボルト部
材32と丸孔33に挿入したボルト部材34を本締めす
る。
【0029】こうして、ブラケット24は、センサース
プリング24が前記所定の荷重Fとつり合う位置で車両
ばね下部材30に固定される。2本のボルト部材32,
34を本締め後、コイルばね35を取り外して再利用し
ても良い。この場合にはコイルばね35のコストを低減
することができる。また、コイルばね35を取り付けた
ままの状態にしても良い。この場合には取外し工数を削
減することができる。
【0030】このように、本実施形態においては、従来
のようにセンサースプリングを引っ張って取付治具を取
り付けしなくても良く、所定の荷重Fとセンサースプリ
ング荷重がつり合った位置でボルト締めすれば良いの
で、取付作業性を向上させることができる。また、従来
においてはセンサースプリング自体の長さに対する荷重
のバラツキを含んだ調整方法になっているが、本実施形
態においては、直接荷重で調整するため、車両取付け後
の液圧制御弁2の制御値の精度をより向上させることが
できる。
【0031】図3は本発明の第3の実施形態を示す要部
説明図である。図3において、ブラケット24の一端部
には軸部25が挿入、固定され、軸部25にはスプリン
グガイド26を介して弾性部材としてのセンサースプリ
ング23が係止される。ブラケット24と車両ばね下部
位29に固定される車両ばね下部材30にはどちらか一
方に長孔31、他方に丸孔が形成され、それらの長孔3
1及び丸孔にはボルト部材32が挿入される。また、ブ
ラケット24と車両ばね下部材30には、ブラケット回
動中心となる丸孔33が形成され、丸孔33にはボルト
部材34が挿入される。ブラケット24は、所定の荷重
Fによりボルト部材33を中心に長孔31の分だけ回動
することができる。ボルト部材32,34はブラケット
24が回動可能な程度に仮締めしておく。ブラケット2
4と車両ばね下部材30との間には前記所定の荷重Fを
発生させる付勢部材としてのコイルばね35が縮設され
る。コイルばね35は車両ばね下部材30側に設けら
れ、一端はブラケット24に係止され、他端は車両ばね
下部材30に係止される。
【0032】コイルばね35は所定の荷重Fでブラケッ
ト回動中心に左回り方向にブラケット24を付勢する。
したがって、ブラケット24は、コイルばね35の荷重
とセンサースプリング荷重がつり合う位置まで回動す
る。そして、つり合った位置でボルト部材32,34を
本締めし、ブラケット24を車両ばね下部材30に固定
する。
【0033】このように、ボルト部材33回りに付勢部
材としてのコイルばね35を設けるスペースがないとき
は、コイルばね35を車両ばね下部材30側に取り付け
るため、前記のようなスペースがないときも対応するこ
とができる。なお、本実施形態においても前記実施形態
と同様な効果を得ることができる。図4は本発明の第3
の実施形態を示す全体図である。
【0034】図4において、ブラケット36は、車両ば
ね部位37に直接固定されている。ブラケット36には
長孔38が形成され、長孔38にはボルト部材39が挿
入される。ボルト部材39にはスプリングガイド26を
介して弾性部材としてのセンサースプリング23の一端
が係止されている。センサースプリング23の他端はス
プリングガイド22を介してリンクアーム16に係止さ
れている。
【0035】ボルト部材39はセンサースプリング23
の荷重により長孔38内で長孔38の一端側に付勢され
る。ボルト部材39とブラケット36との間には所定の
荷重Fを発生させる付勢部材としてのコイルばね40が
縮設される。すなわち、コイルばね40の一端はブラケ
ット36に係止され、他端はボルト部材39に形成した
係止孔41に挿入されて、ボルト部材39に係止され
る。コイルばね40は、所定の荷重Fでボルト部材39
を長孔38の他端側に移動するように付勢する。
【0036】したがって、センサースプリング23の一
端を係止したボルト部材39は長孔38内において、コ
イルばね40の荷重とセンサースプリング荷重がつり合
う位置で停止する。そして、つり合った長孔38内の位
置でボルト部材39を本締めする。このようにブラケッ
ト36の長孔38にセンサースプリング23の一端を係
止したボルト部材39を取り付けるため、車両ばね下部
材がなくてもブラケット36を車両ばね下部位37に固
定して取り付けることができ、ボルト部材39も一本で
済み、部品点数を減少することができる。なお、本実施
形態においても前記実施形態と同様な効果が得られるこ
とは言うまでもない。
【0037】図5は本発明の第4の実施形態を示す要部
説明図である。図5において、ブラケット24と車両ば
ね下部材30にはどちらか一方に長孔31、他方に丸孔
が形成され、これらの孔にはボルト部材32が挿入され
る。また、ブラケット24と車両ばね下部材30にはブ
ラケット回動中心に丸孔33が形成され、丸孔33には
ボルト部材34が挿入される。
【0038】長孔31の分だけブラケット24は所定の
荷重Fによりブラケット回動中心回りに回動することが
できる。ボルト部材32,34はブラケット24が回動
可能な程度に仮締めしておく。ブラケット24にはスプ
リング保持部42が形成され、車両ばね下部材30にも
スプリング保持部43が形成され、これらのスプリング
保持部42,43の間には前記所定の荷重Fを発生させ
る付勢部材としての圧縮コイルスプリング44が縮設さ
れる。圧縮コイルスプリング44は、所定の荷重Fでブ
ラケット24が回動中心に左回り方向に回動するように
付勢する。
【0039】この圧縮コイルスプリング44の荷重とセ
ンサースプリング荷重がつり合う位置までブラケット2
4は回動する。そして、つり合った位置でボルト部材3
2,34を本締めする。このように、圧縮コイルスプリ
ング44を用いてもブラケット24を車両ばね部材30
に固定することができる。なお、本実施形態においても
前記実施形態と同様な効果が得られることは言うまでも
ない。
【0040】図6は本発明の第5の実施形態を示す要部
説明図である。図6において、ブラケット24と車両ば
ね下部材30にはどちらか一方に長孔31、他方に丸孔
が形成され、これらの孔にはボルト部材32が挿入され
る。また、ブラケット24と車両ばね下部材30にはブ
ラケット回動中心に丸孔33が形成され、丸孔33には
ボルト部材34が挿入される。
【0041】長孔31の範囲内でブラケット24はセン
サースプリング23の荷重によりブラケット回動中心に
右回り方向に回動するようになる。ボルト部材32,3
4はブラケット24が回動可能な程度に仮締めしてお
く。ブラケット24の回動中心回りに小孔45,46を
形成し、トルクレンチ等を用いて前記所定の荷重Fに対
応するトルクを与える。所定の荷重Fに対応したトルク
を与えると、ブラケット24は回動中心に左回り方向に
回動する。このトルクとセンサースプリング荷重がつり
合う位置までブラケット24は左回り方向に回動する。
そして、つり合った位置でボルト部材32,34を本締
めする。
【0042】このように、所定の荷重Fに対応したトル
クを与える場合もブラケット24を車両ばね下部材30
に固定することができる。なお、本実施形態においても
前記実施形態と同様な効果が得られることは言うまでも
ない。図7は本発明の第6の実施形態を示す要部説明図
である。図7において、ブラケット24と車両ばね下部
材30にはどちらか一方に長孔31、他方に丸孔が形成
され、これらの孔にはボルト部材32が挿入される。ま
た、ブラケット24と車両ばね下部材30にはブラケッ
ト回動中心に丸孔33が形成され、丸孔33にはボルト
部材34が挿入される。
【0043】長孔31の範囲内でブラケット24はセン
サースプリング23の荷重によりブラケット回動中心に
右回り方向に回動するようになる。ボルト部材32,3
4はブラケット24が回動可能な程度に仮締めしてお
く。ブラケット24の下端部にはブラケット回動中心回
りに突出部47を一体に形成し、突出部47の先端部に
形成した孔48に質量Mの重り49を矢印aで示す車両
下方につるす。
【0044】すなわち、所定の荷重Fに対応したブラケ
ット回動中心回りのモーメントを発生する質量Mの重り
49をつるす。重り49により発生するブラケット回動
中心回りのモーメントにより、ブラケット24はブラケ
ット回動中心に左回り方向に回動するように付勢され
る。このモーメントとセンサースプリング荷重がつり合
う位置までブラケット24は左回り方向に回動する。そ
して、つり合った位置でボルト部材32,34を本締め
する。本締め後、重り49は取り外す。
【0045】このように、質量Mの重り49を用いる場
合もブラケット24を車両ばね下部材30に固定するこ
とができる。なお、本実施形態においても前記実施形態
と同様な効果が得られることは言うまでもない。なお、
各実施形態においてセンサースプリング(弾性部材)2
3として引っ張りコイルスプリングを用いる例を説明し
たが、これに限定されるものではなく、荷重応動型ブレ
ーキ液圧制御弁に用いられる他の形態の弾性部材を用い
ても良い。
【0046】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、弾性部材が所定の荷重、すなわち、荷重応動型ブレ
ーキ液圧制御弁を車両に取り付ける時の車両のばね上と
ばね下の相対距離に対応して弾性部材が発生すべき荷重
とつり合う位置で取り付けるため、センサースプリング
を引っ張って取付治具を取り付けなくても良いので、取
付作業性を向上させることができる。また、直接荷重で
調整するため、センサースプリング自体のバラツキがな
く、車両取付後の液圧制御弁の精度をより向上させるこ
とができる。
【0047】すなわち、具体的には、弾性部材の一端を
係止するブラケットと車両ばね下部材との間に縮設され
所定の荷重を発生させる付勢部材をブラケット回動中心
に設けるため、前記のような効果が得られる。また、前
記所定の荷重を発生させる付勢部材を車両ばね下部材側
に設ける場合には、ブラケット回動中心回りにスペース
がなくても対応することができる。
【0048】また、車両のばね下に固定したブラケット
に長孔を形成し、長孔に弾性部材の一端を係止したボル
ト部材を挿入し、ボルト部材とブラケットとの間に所定
の荷重を発生させる付勢部材を縮設する場合には、車両
ばね下部材が不要で、ボルト部材も一本で済み、部品点
数を減少することができる。また、弾性部材の一端を係
止するブラケットに設けたスプリング保持部と車両ばね
下部材に設けたスプリング保持部との間に所定の荷重を
発生させる付勢部材としての圧縮コイルスプリングを縮
設した場合も、また、弾性部材の一端を係止するブラケ
ットの回動中心回りに所定の荷重に対応するトルクを与
える場合も、さらに、弾性部材の一端を係止するブラケ
ットの回動中心回りに、所定の荷重に対応したブラケッ
ト回動中心回りのモーメントを発生する質量の重りを設
ける場合も、前記と同様に取付作業性および液圧制御弁
の制御値の精度をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の第1の実施形態を示す全体図
【図3】本発明の第2の実施形態を示す要部説明図
【図4】本発明の第3の実施形態を示す全体図
【図5】本発明の第4の実施形態を示す要部説明図
【図6】本発明の第5の実施形態を示す要部説明図
【図7】本発明の第6の実施形態を示す要部説明図
【図8】従来例を示す図
【図9】従来の取付治具を示す図
【図10】図8のストッパ部材を示す図
【図11】図8のブラケットの軸部を示す図
【符号の説明】
1:ハウジング 2:液圧制御弁 3,5:入力ポート 4:出力ポート 6:プランジャ 7:シリンダ孔 8:カップシール 9:バックアップリング 10,14:スナップリング 11:シール 12:シート部材 13:段部 15:プッシュロッド 16:リンクアーム 17:ゴム部材 18:カップ 19:リターンスプリング 20:プロポーショニングスプリング 21:ブーツ 22,26:スプリングガイド 23:センサースプリング(弾性部材) 24,36:ブラケット 25:軸部 27:ストッパ部材 28:ブリーダ 29,37:車両ばね下部位 30:車両ばね下部材 31,38:長孔 32,34,39:ボルト部材 33:丸孔 35,40:コイルばね(付勢部材) 41:係止孔 42,43:スプリング保持部 44:圧縮コイルスプリング(付勢部材) 45,46:小孔 47:突出部 48:孔 49:重り

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両のばね上とばね下との間に弾性部材を
    配置し、該弾性部材により車両のばね上とばね下の相対
    変位を検知して、ブレーキ液圧を減圧制御する荷重応動
    型ブレーキ液圧制御弁を前記車両に取り付ける荷重応動
    型ブレーキ液圧制御弁の取付け方法において、 前記弾性部材が所定の荷重とつり合う位置で取り付ける
    ことを特徴とする荷重応動型ブレーキ液圧制御弁の取付
    け方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の荷重応動型ブレーキ液圧制
    御弁の取付け方法において、 前記所定の荷重は、前記荷重応動型ブレーキ液圧制御弁
    を前記車両に取り付ける時の車両のばね上とばね下の相
    対距離に対応して前記弾性部材が発生すべき荷重である
    ことを特徴とする荷重応動型ブレーキ液圧制御弁の取付
    け方法。
  3. 【請求項3】請求項1,2記載の荷重応動型ブレーキ液
    圧制御弁の取付け方法において、 前記弾性部材の一端を係止するブラケットと車両ばね下
    部材との間に縮設され前記所定の荷重を発生させる付勢
    部材をブラケット回動中心に設けて、該付勢部材の所定
    の荷重と前記弾性部材の所定の荷重がつり合う位置で前
    記ブラケットを前記車両ばね下部材に固定することを特
    徴とする荷重応動型ブレーキ液圧制御弁の取付け方法。
  4. 【請求項4】請求項1,2記載の荷重応動型ブレーキ液
    圧制御弁の取付け方法において、 前記弾性部材の一端を係止するブラケットと車両ばね下
    部材との間に縮設され前記所定の荷重を発生させる付勢
    部材を前記車両ばね下部材側に設けて、該付勢部材の所
    定の荷重と前記弾性部材の所定の荷重がつり合う位置で
    前記ブラケットを前記車両ばね下部材に固定することを
    特徴とする荷重応動型ブレーキ液圧制御弁の取付け方
    法。
  5. 【請求項5】請求項1,2記載の荷重応動型ブレーキ液
    圧制御弁の取付け方法において、 前記車両のばね下に固定したブラケットに長孔を形成
    し、該長孔に前記弾性部材の一端を係止したボルト部材
    を挿入し、該ボルト部材と前記ブラケットとの間に前記
    所定の荷重を発生させる付勢部材を縮設して、該付勢部
    材の所定の荷重と前記弾性部材の所定の荷重がつり合う
    前記長孔の位置で前記ボルト部材を前記ブラケットに固
    定することを特徴とする荷重応動型ブレーキ液圧制御弁
    の取付け方法。
  6. 【請求項6】請求項1,2記載の荷重応動型ブレーキ液
    圧制御弁の取付け方法において、 前記弾性部材の一端を係止するブラケットに設けたスプ
    リング保持部と車両ばね下部材に設けたスプリング保持
    部との間に前記所定の荷重を発生させる付勢部材として
    の圧縮コイルスプリングを縮設して、該圧縮コイルスプ
    リングの所定の荷重と前記弾性部材の所定の荷重がつり
    合う位置で前記ブラケットを前記車両ばね下部材に固定
    することを特徴とする荷重応動型ブレーキ液圧制御弁の
    取付け方法。
  7. 【請求項7】請求項1,2記載の荷重応動型ブレーキ液
    圧制御弁の取付け方法において、 前記弾性部材の一端を係止するブラケットの回動中心回
    りに前記所定の荷重に対応するトルクを与え、該トルク
    と前記弾性部材の所定の荷重がつり合う位置で前記ブラ
    ケットを車両ばね下部材に固定することを特徴とする荷
    重応動型ブレーキ液圧制御弁の取付け方法。
  8. 【請求項8】請求項1,2記載の荷重応動型ブレーキ液
    圧制御弁の取付け方法において、 前記弾性部材の一端を係止するブラケットの回動中心回
    りに、前記所定の荷重に対応したブラケット回動中心回
    りのモーメントを発生する質量の重りを設けて、該モー
    メントと前記弾性部材の所定の荷重がつり合う位置で前
    記ブラケットを車両ばね下部材に固定することを特徴と
    する荷重応動型ブレーキ液圧制御弁の取付け方法。
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