JPH11334445A

JPH11334445A - カードホルダ

Info

Publication number: JPH11334445A
Application number: JP10143988A
Authority: JP
Inventors: Eiji Ueno; 英治植野; Seiichi Yuda; 誠一湯田
Original assignee: Nifco Inc
Current assignee: Nifco Inc
Priority date: 1998-05-26
Filing date: 1998-05-26
Publication date: 1999-12-07

Abstract

(57)【要約】【課題】プリペイドカード等のカード類を収納するた
めのカードホルダを、カードの出し入れが容易で使い勝
手の良いものとする。【解決手段】自動車の内装パネルに出没自在に設けら
れた上面に開口を有するケース８にカードＡを保持する
ホルダ本体１９が収容されて、このホルダ本体１９のケ
ース内に概ね受容された格納状態と、カード挿入孔１８
が設けられた前面側をケースの上面開口から突出させた
状態との間の姿勢変化がケースの出没動作に連動して行
われるものとする。また、複数のカードを個別に挿入可
能なスリット状をなすカード挿入孔がカードの板厚方向
に複数列設され、ホルダ本体の内部に対向配置された比
較的柔軟なゴム材料からなるストッパでカードをその板
厚に直交する方向から挟持するものとする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プリペイドカード
等のカード類を収納するためのカードホルダに関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】最近では、例えば有料道路での料金の支
払いのように、自動車に乗車中にもプリペイドカードを
初めとした各種のカード類を使用する機会が増えてきて
おり、これらのカード類の損傷や紛失を防止するため
に、カード類を他の小物と別に分けて収納可能なカード
入れを車室内の適所に装備することがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のカー
ド入れは、小物入れの内部をカードの寸法に合わせて仕
切るといったように、単にカード専用の収納スペースを
設けただけであるため、複数のカードが積み重なった状
態で収納され、下に埋もれたカードの取り出しが面倒で
ある等、余り使い勝手の良いものではなかった。

【０００４】本発明は、このような従来技術の問題点を
解消し、カードの出し入れが容易で使い勝手の良いカー
ドホルダを提供することを目的に案出されたものであ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】このような目的を果たす
ために、本発明においては、カードホルダの構成を、自
動車の内装パネルに出没自在な上面に開口を備えたケー
スに収容されて、該ケース内に概ね受容された格納状態
と、カード挿入孔が設けられた前面側をケースの上面開
口から突出させた状態との間で姿勢変化可能なホルダ本
体、並びに該ホルダ本体の格納状態と突出状態との間の
姿勢変化をケースの出没動作に連動して行わせる連動機
構を有するものとした。これによると、カード挿入孔の
ある前面側が上昇してケースの上面開口から突出される
ため、カードの出し入れを容易に行い得るようになる。
そして、突出状態と格納状態との間の姿勢変化がケース
の出没動作に連動して行われるため、姿勢を変えるため
の特別な操作が不要となり、使い勝手が良くなる。

【０００６】特に、前記の連動機構は、ホルダ本体が前
面側が上昇する向きに常時弾発付勢するばね部材を有
し、ケースを支持するべく内装パネルに埋設された支持
部材と該支持部材により上方を規制されたホルダ本体と
の相対位置関係がケースの出没動作に伴って変化するの
に応じてホルダ本体を姿勢変化させるものであると良
い。これによると、ホルダ本体とケースと間の連動動作
を極めて簡易な構成で実現し得る。

【０００７】また、前記の目的を果たすために、本発明
においては、カードホルダの構成を、複数のカードを個
別に挿入可能なスリット状のカード挿入孔がカードの板
厚方向に複数列設されたホルダ本体と、該ホルダ本体内
に挿入されたカード部分をその板厚に直交する方向から
挟持可能なように両側に対向配置された比較的柔軟なゴ
ム材料からなるストッパとを有するものとした。これに
よると、スリット状のカード挿入孔に案内されてカード
が両側のストッパ間に差し込まれ、ストッパの弾性変形
による弾発力でカードが挟持される。このとき、柔軟な
ストッパが、カードの厚みに応じて適宜な形状に比較的
大きく弾性変形することから、カードの厚みに関わりな
くカードを確実に保持し得る。そして、複数のカードを
カード挿入孔に個別に挿入することで、隣り合うカード
が密着せずに板厚方向に間隔をおいて保持されるため、
カードの把持が容易であり、カードを簡単に引き抜くこ
とができる。

【０００８】特に、前記のストッパは、カード挿入孔の
近傍の第１ストッパと、カード挿入孔から離間した第２
ストッパとであり、第１ストッパは、複数のカード挿入
孔に対応して互いに独立した形状に形成され、第２スト
ッパは、カードの板厚方向に連続した形状に形成された
ものとすると好ましい。これによると、互いに離間した
２カ所でカードが挟持されるため、ぐらつくことなく安
定にカードを保持し得る。そして、カード挿入孔の近傍
の第１ストッパが独立形状に形成されているため、その
弾性変形が隣り合うもの同士で相互に影響し合ってカー
ドの保持力が低下するのを回避し得る。他方、カード挿
入孔から離れた第２ストッパは、カードの挿入角度に応
じてカードとの接触位置が板厚方向に大きくずれること
になるが、連続形状に形成することでカードとの接触が
できなくなるのを回避し得る。

【０００９】これに加えて、前記のストッパは、カード
の挿入方向に屈曲した略Ｌ字形をなす断面形状に形成さ
れたものとすると良い。これによると、カードの挿入に
対しては比較的小さな抵抗力を示すために円滑に挿入し
得るのに対して、引き抜き時にはカードに引きずられて
大きく弾性変形することから、カードの抜け出しに対し
て比較的大きな抵抗力を示すため、カードの脱落を防止
し得る。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下に添付の図面を参照して本発
明の構成を詳細に説明する。

【００１１】図１は、本発明が適用されたカードホルダ
付き小物入れを示している。この小物入れ１は、乗用車
のインストルメントパネルの適所、例えば図２に示すよ
うに、インストルメントパネル２の中央部に設けられた
センターコンソール３の空調コントロール装置４やオー
ディオ機器５の下方に取付けられるものである。

【００１２】この小物入れ１は、インストルメントパネ
ルに埋設される角筒状のアウタケース７と、アウタケー
ス７に出し入れ自在に支持されたインナケース８とを有
している。インナケース８は、上面が開放された箱状を
なし、その内部は、左右の側板１０・１１に平行して設
けられた仕切板１２で左右２室に仕切られ、その一方に
本発明によるカードホルダ９が収容され、他方は小物の
収納部となっている。

【００１３】なお、この小物入れ１は、アウタケース７
にインナケース８を押し込んだ状態でインストルメント
パネルと同一面となる前板１３を軽くプッシュすること
でロックが解除されてインナケース８が迫り出す、いわ
ゆるプッシュオープン方式とすると良い。この場合、イ
ンナケース８を迫り出し方向にばね付勢するためのば
ね、インナケース８の迫り出し動作を緩やかに行わせる
ためのダンパ、並びにインナケースを没入状態にロック
すると共にプッシュ操作でロックが解除されるラッチ等
からなる公知のプッシュオープン機構がアウタケース７
に内蔵されることになる。

【００１４】カードホルダ９は、図３及び図４に詳しく
示すように、有底角筒状のボディ１５、並びにボディ１
５の前面開口を閉じるフェイス１６からなるホルダ本体
１９と、ボディ１５の左右の側壁１５ａ・１５ｂの内面
に装着された左右一対のストッパプレート１７とからな
っている。

【００１５】フェイス１６には、複数のカードＡを１枚
ずつ個別に挿入可能なように左右方向に細長いスリット
状のカード挿入孔１８が上下に複数列んで開設されてい
る。このカード挿入孔１８は、ボディ１５の上下の壁１
５ｃ・１５ｄに沿う方向にカードＡが案内されるよう
に、壁１５ｃ・１５ｄに平行して奥行き方向に比較的長
く形成されている。

【００１６】ボディ１５とフェイス１６とからなるホル
ダ本体１９は、ボディ１５の底壁１５ｅの内面に突き当
たるまで差し込まれたカードＡがカード挿入孔１８から
外側に一部突出するように奥行き寸法が設定されてい
る。これにより、カードＡを指で把持して引き抜くこと
ができるが、このとき、カードＡ同士が板厚方向に離れ
ているため、指で把持し易く、その上カードＡの判別も
容易である。

【００１７】ストッパプレート１７は、奥行き方向に所
定間隔をおいて配置された第１・第２のストッパ２０・
２１と、方形板状の基板２２とを、柔軟なゴム材料、例
えばエチレンプロピレンゴム（ＥＰＤＭ）にて一体成型
してなっている。

【００１８】基板２２は、ストッパ２０・２１が突設さ
れた面を内側にして側壁１５ａ・１５ｂに密接されてお
り、その上下の端縁部が、ボディ１５の内面に形成され
た上下一対の突条２３と側壁１５ａ・１５ｂとの間に挟
み込まれることで、ボディ１５に対して固定されてい
る。

【００１９】ストッパ２０・２１は、カードＡの挿入方
向に屈曲した略Ｌ字形をなす断面形状に形成されてい
る。カード挿入孔１８の近傍の第１ストッパ２０は、図
４に示すように、カード挿入孔１８に対応して上下方向
に複数設けられており、各第１ストッパ２０は互いに独
立している。一方、カード挿入孔１８から離れた第２ス
トッパ２１は、上下に連続した形状に形成されている。

【００２０】このため、カード挿入孔１８から挿入され
たカードＡは、左右に対向配置されたストッパ２０・２
１同士間に差し込まれ、ストッパ２０・２１の弾性変形
による弾発力で板厚に直交する方向から挟持される。こ
のとき、柔軟なストッパ２０・２１がカードＡの側縁に
押されて凹んだ状態に比較的大きく弾性変形することか
ら、カードＡの厚みに関わりなくカードＡの板厚方向の
ずれを確実に防止すると共に、剛性の低い薄手のもので
も撓みを起こすことなく保持することができる。特に、
図５に詳しく示すように、カード挿入孔１８の近傍に独
立形成された第１ストッパ２０は、その弾性変形が隣り
合うもの同士で相互に影響し合わないため、カードＡの
各々を確実に保持し得る。

【００２１】ところで、図３に示したように、ボディ１
５の側壁１５ａの後部外面には、図１に示すインナケー
ス８の仕切壁１２に開設された図示しない軸支孔に嵌入
される軸部２５が突設されている。軸部２５と相反する
側の側壁１５ｂの外面には、インナケース８の側板１１
に貫設された図示しないスプリングピンが嵌入する軸支
孔２６が穿設されている。これら軸部２５並びに軸支孔
２６は互いに同軸的に配置されており、これによりカー
ドホルダ９がインナケース８に対して上下に傾動可能に
なっている。

【００２２】軸部２５には、図６に示すように、カード
ホルダ９を前面側が上向きに傾動するように常時弾発付
勢するためのねじりコイルばね２７が装着されるように
なっている。このねじりコイルばね２７の一端は、イン
ナケース８の係止部２８に、他端はカードホルダ９の係
止部２９にそれぞれ係合されている。

【００２３】このため、インナケース８がアウタケース
７に没入した図６に示す状態では、ばね付勢されたカー
ドホルダ９がアウタケース７の上壁３０に上方変位を規
制されて、インナケース８内に概ね受容された格納状態
に保持される。一方、図７に示すように、インナケース
８が迫り出してその上面開口が開放されると、アウタケ
ース７の上壁３０の前端縁部にカードホルダ９の奥行き
方向中間部分が突き当たった状態で上方変位が規制さ
れ、カードホルダ９の前面側が上昇してインナケース８
の上面開口から突出した状態になる。この状態では、カ
ードＡの出し入れを容易に行うことができる。

【００２４】なお、ここでは、インナケース８に対する
小物の出し入れが容易なように、アウタケース２に摺合
するスライダ３１にインナケース８の後端を枢着させて
インナケース８がせり出した際に前板１３側が僅かに下
がった状態となるようになっている。

【００２５】

【発明の効果】このように本発明によれば、ホルダ本体
を収容するケースの出没動作に連動してカード挿入孔が
設けられた前面側がケースの上面開口から突出するよう
にホルダ本体が姿勢変化するため、カードの出し入れを
容易に行うことができる。また、両側のストッパがカー
ドを板厚に直交する方向から挟持することから、カード
の厚みに関わりなくカードを確実に保持することがで
き、しかもカードが間隔をおいて保持されるためにカー
ドの取り出しが容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明が適用されたカードホルダ付き小物入れ
を示す斜視図。

【図２】図１に示したカードホルダ付き小物入れが設け
られるセンターコンソールを示す斜視図。

【図３】図１に示したカードホルダの横断面図。

【図４】図３のIV−IV線で切断したカードホルダの縦断
面図。

【図５】図３のＶ−Ｖ線で切断したカードホルダの要部
縦断面図。

【図６】図１に示したインナケースの没入状態の縦断面
図。

【図７】図１に示したインナケースの迫り出し状態の縦
断面図。

【符号の説明】

１カードホルダ付き小物入れ２インストルメントパネル３センターコンソール４空調コントロール装置５オーディオ機器７アウタケース８インナケース９カードホルダ１０・１１側板１２仕切板１３前板１５ボディ１６フェイス１７ストッパプレート１８カード挿入孔１９ホルダ本体２０第１ストッパ２１第２ストッパ２２基板２３突条２５軸部２６軸支孔２７ねじりコイルばね２８・２９係止部３０上壁３１スライダＡカード

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】自動車の内装パネルに出没自在に設け
られた上面に開口を有するケースに収容されて、該ケー
ス内に概ね受容された格納状態と、カード挿入孔が設け
られた前面側を前記ケースの上面開口から突出させた状
態との間で姿勢変化可能なホルダ本体、並びに該ホルダ
本体の格納状態と突出状態との間の姿勢変化を前記ケー
スの出没動作に連動して行わせる連動機構を有すること
を特徴とするカードホルダ。
【請求項２】前記連動機構は、前記ホルダ本体を前
面側が上昇する向きに常時弾発付勢するばね部材を有
し、前記ケースを支持するべく前記内装パネルに埋設さ
れた支持部材と該支持部材により上方変位を規制された
前記ホルダ本体との相対位置関係の前記ケースの出没動
作に伴う変化に応じて前記ホルダ本体を姿勢変化させる
ものであることを特徴とする請求項１に記載のカードホ
ルダ。
【請求項３】複数のカードを個別に挿入可能なスリ
ット状のカード挿入孔がカードの板厚方向に複数列設さ
れたホルダ本体と、該ホルダ本体内に挿入されたカード
をその板厚に直交する方向から挟持可能なように両側に
対向配置された比較的柔軟なゴム材料からなるストッパ
とを有することを特徴とするカードホルダ。
【請求項４】前記ストッパは、前記カード挿入孔の
近傍の第１ストッパと、前記カード挿入孔から離間した
第２ストッパとであり、前記第１ストッパは、前記カー
ド挿入孔に対応して互いに独立した形状に形成され、前
記第２ストッパは、カードの板厚方向に連続した形状に
形成されたことを特徴とする請求項３に記載のカードホ
ルダ。
【請求項５】前記ストッパは、カードの挿入方向に
屈曲した略Ｌ字形をなす断面形状に形成されたことを特
徴とする請求項３若しくは請求項４に記載のカードホル
ダ。