JPH1133342A - 環境汚染物質除去シート又はボード - Google Patents

環境汚染物質除去シート又はボード

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JPH1133342A
JPH1133342A JP9192412A JP19241297A JPH1133342A JP H1133342 A JPH1133342 A JP H1133342A JP 9192412 A JP9192412 A JP 9192412A JP 19241297 A JP19241297 A JP 19241297A JP H1133342 A JPH1133342 A JP H1133342A
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metal
fibers
thermoplastic resin
metal oxide
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JP9192412A
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Takeyuki Tonoki
健之 外木
Tatsuya Oda
達也 小田
Yoshika Sekine
嘉香 関根
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属酸化物、吸着材粒子等の粒子がもつ本来の
性能及び表面積を有効に保ち、環境汚染物質を有効に吸
着・除去できるシート又はボードを提供する。 【解決手段】(a)金属粒子、金属酸化物粒子及び/又
は金属過酸化物粒子、(b)吸着材粒子、(c)熱可塑
性樹脂粒子、(d)短繊維、(f)吸水性樹脂及び
(g)水、を混ぜて均一に分散させ、これを(e)通気
性シートの繊維状基材に保持させ、前記熱可塑性樹脂の
融点以上熱分解温度以下の温度で加熱し、水分を除去し
ながら、粒子a、粒子b及び短繊維dを粒子cを介して
繊維状基材eに結合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、環境中のホルムア
ルデヒドやトルエン、キシレン等のVOC(Volatile Or
ganic Compound;揮発性有機化合物。以下、VOCと略
す。)等の有害ガス等を吸着、分解し、環境を清浄化す
る環境汚染物質除去シート又はボード関する。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅・オフィスの高気密化、新建
材の使用等に伴って、室内空気汚染物質が原因のシック
・ハウス症候群やシック・ビル症候群と呼ばれる健康被
害が問題となっている。室内空気汚染物質の発生源は主
として、建材の合板、化粧板、ビニールクロスや接着
剤、塗料等に含まれるホルムアルデヒドやトルエン、キ
シレン等のVOCであり、健康被害を防止するためには
施工前または施工後にVOCを除去する必要がある。
【0003】空気や排気ガス等の気体中に含まれる悪臭
・有害物質等を吸着、分解して、これを清浄化する方法
としては、酸、アルカリ、硫酸アルミニウム等の化学薬
品によって化学反応を起こさせ除く方法、活性炭やゼオ
ライト等の吸着剤に吸着させ除く方法、芳香剤によって
マスキングする方法、あるいは金属もしくは金属酸化物
の触媒粒子を用いて酸化・燃焼させる方法等がある。
【0004】活性炭やゼオライト等の吸着材粒子、又は
反応触媒能をもつ金属もしくは金属酸化物の粒子を含む
多孔性構造体の製法は、従来、次のような方法が知られ
ている。一つは、金属もしくは金属酸化物粒子等の粒子
を混合し、加圧成形する方法(加圧成形法といわれ
る。)で、例えば、特開昭50−30795号公報には
二酸化マンガン40重量部、酸化銅20重量部及びγア
ルミナ40重量部を混合しタブレット状に成形する方法
が開示されている。
【0005】別の方法は、多孔性担体又は多孔性構造体
にマンガンや銅等の金属塩の水溶液を含浸した後、焼成
する方法(焼成法、あるいは焼結法といわれる。)で、
この方法によるものとしては、例えば、A型ゼオライト
にマンガン酸化物及び銅酸化物を含有させた脱臭材(特
開平1−151938号公報)、二酸化マンガン及び酸
化銅をハニカム状多孔性担体に担持させた脱臭材(特開
平4−156854号公報)等がある。
【0006】他の方法として、活性炭やゼオライト等の
吸着材粒子及び/又は金属もしくは金属酸化物の触媒粒
子を、バインダーと共に混合し、これを押出し機で押し
出して一定の形状物としたのち、加熱・活性化し、多孔
性の粒状物とする方法(バインダーと共に押出し成形す
る方法)、発泡性の熱可塑性樹脂に活性炭、金属酸化物
等の粒子を練り込み、加熱して発泡させ、これを脱臭用
の多孔性構造体とする方法(発泡法)、等も知られてい
る。
【0007】またシート状脱臭材の製造法としては、紙
等の基材シート上に脱臭材粉末及び熱可塑性樹脂粉末を
散布し、これを加熱して一体化する方法(特開昭61−
119269号公報)や、少なくとも一方が通気性シー
トである二層のシート間にガス処理用脱臭粉末と熱可塑
性樹脂粉末の混合物を挾み、圧着して一体化する方法
(特開平5−49850号公報)等が知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】脱臭用の多孔性構造体
を上記の加圧成形法により製造する場合、金属もしくは
金属酸化物等の粒子は密に充填されて成形物の比表面積
は低下し、通気性が悪くなる。また、活性炭やゼオライ
トのように崩壊しやすい粒子では成形できない問題があ
る。
【0009】焼成法により製造する場合、形成させた酸
化物層や用いたバインダー等に起因する焼成時の不純物
が多孔性担体の微細孔を塞ぎ、多孔性構造体の比表面積
が低下する問題がある。また、焼成法では活性炭の表面
に金属もしくは金属酸化物粒子を焼結させることは困難
である。
【0010】また、バインダーと共に押出し成形する方
法や発泡法では、脱臭材粉末がバインダーや発泡性樹脂
に被覆されるため、臭気成分と脱臭材粉末の接触が直接
的とはならず、脱臭材粉末本来の性能を発揮できない問
題がある。本発明は、金属粒子、金属酸化物粒子及び/
又は金属過酸化物粒子、吸着材粒子、熱可塑性樹脂粒
子、短繊維及び通気性シートの繊維状基材からなる環境
浄化材であって、金属粒子、金属酸化物粒子及び/又は
金属過酸化物粒子並びに吸着材粒子は、各々の本来の性
能及び表面積が有効に保たれていて、建材から放散され
るVOC等の環境汚染(有害)物質を有効に吸着・除去
できる環境汚染物質除去シート又はボードを提供するこ
とである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)金属粒
子、金属酸化物粒子及び/又は金属過酸化物粒子、
(b)吸着材粒子、(c)熱可塑性樹脂粒子、(d)短
繊維、及び(e)通気性シートの繊維状基材、を含み、
粒子(a)及び粒子(b)は、粒子(c)表面に粒子ど
うしの接触部分で結合し、粒子(c)は繊維状基材
(e)に結合し、短繊維(d)は粒子(c)を介し基材
(e)に結合している環境汚染物質除去シート、であ
る。
【0012】本発明は、また、前記環境汚染物質除去シ
ートを複数枚積層し、加熱・圧着させて得られるボード
にも関する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる金属粒子、金
属酸化物粒子及び/又は金属過酸化物粒子(a)として
は、マンガン、銅、亜鉛、鉄、バナジウム、ニッケル、
マグネシウム、アルミニウム、チタン、パラジウム、白
金、セリウム、ケイ素、銀、カルシウム、バリウム及び
ストロンチウム等の金属粒子、それらの金属酸化物粒子
又は金属過酸化物粒子がある。また、金属酸化物は金属
の複合酸化物であってもよい。金属粒子、金属酸化物粒
子又は金属過酸化物粒子は、平均粒径で0.01〜10
μmの大きさのものが好ましく使用できる。
【0014】吸着材粒子(b)としては、活性炭、ゼオ
ライト、シリカゲル、セピオライト、活性アルミナ、ヒ
ドロキシアパタイト及び活性白土等がある。これら吸着
材粒子に硫酸アルミニウム、ヨウ素、硫酸第一鉄、燐酸
カルシウム、炭酸ナトリウム、珪酸マグネシウム、ほう
酸、リン酸、アスコルビン酸、酒石酸、シュウ酸、タン
ニン酸、没食子酸等を担持させたものも用いることがで
きる。吸着材粒子は1種を用いても、又は2種以上を用
いてもよい。
【0015】活性炭には、植物性炭素質(ヤシ殻、アー
モンド殻等)、木炭、瀝青炭等のほか、合成樹脂炭素質
(フェノール樹脂他)等があり、いずれも使用できる。
【0016】吸着材粒子の大きさは、ふるい目開き48
メッシュ(粒径としては300μm)を通過する粒子
が、重量基準でその吸着材粒子の50%以上を占める大
きさのものが好ましく使用できる。
【0017】熱可塑性樹脂粒子(c)としては、超高分
子量ポリエチレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、
ポリアミドABS樹脂、ポリイミド、ポリ塩化ビニル、
ポリスルホン、ポリスチレンフタレート、ポリプロピレ
ン、酢酸セルローズ等から選ばれる粒子である。これら
熱可塑性樹脂粒子(c)は、金属粒子、金属酸化物粒子
又は金属過酸化物粒子(a)と吸着材粒子(b)と短繊
維(d)とを、繊維状基材(e)に結合させる結合剤と
しての役割をもつ。すなわち、粒子(a)と粒子(b)
は熱可塑性樹脂層で被覆されることなく熱可塑性樹脂粒
子(c)表面に、粒子どうしの接触部分で結合し、粒子
(c)は繊維状基材(e)に結合し、短繊維(d)は粒
子(c)を介して基材(e)に結合し、全体として3次
元的に広がりをもつ多孔性構造体を形成する。
【0018】熱可塑性樹脂粒子としては、平均分子量
(粘度法による測定値)100万〜900万の超高分子
量ポリエチレンが特に好ましく用いられる。モノマー成
分が少なく、酸、アルカリ、有機薬品に対して高い安定
性があり、かつ、金属粒子、金属酸化物粒子、金属過酸
化物粒子及び/又は吸着材粒子(a)の表面を損傷させ
ず、優れた除去機能と適度な強度をもった多孔性構造体
が得られるからである。熱可塑性樹脂粒子は、平均粒径
で20〜150μmのの大きさのものが、好ましく用い
られる。
【0019】短繊維(d)としては、太さが平均値で3
μm〜13μm、長さが平均値で0.1mm〜20mm
のロービング、チョップドストランド等のカットされた
ガラス短繊維、セラミック短繊維、ロックファイバー、
金属繊維、合成繊維又はパルプ繊維等が好ましく用いら
れる。これらは2種以上を混合してもよい。
【0020】通気性シートの繊維状基材(e)として
は、空隙率が60%〜99%の繊維状基材が用いられ、
例えば、ガラス織布・不織布、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリアミド、ポリエステル等のプラスチック織
布・不織布、紙等である。
【0021】熱可塑性樹脂粒子の量は、金属粒子、金属
酸化物粒子及び/又は金属過酸化物粒子(a)と吸着材
粒子(b)と短繊維(d)の合計100重量部に対し1
0〜80重量部が、通常、用いられる。
【0022】本発明の環境汚染物質除去シートは、
(a)金属粒子、金属酸化物粒子及び/又は金属過酸化
物粒子 (b)吸着材粒子、(c)熱可塑性樹脂粒子、(d)短
繊維、(f)吸水性樹脂、及び(g)水、を混ぜて均一
に分散された懸濁液をつくり、この懸濁液の所定量を、
(e)通気性シートの繊維状基材、に保持させ、前記熱
可塑性樹脂の融点以上熱分解温度以下の温度で加熱し、
水分を除去しながら、金属粒子、金属酸化物粒子及び/
又は金属過酸化物粒子(a)、吸着材粒子(b)並びに
短繊維(d)を熱可塑性樹脂粒子(c)を介して繊維状
基材(e)に結合させて、製造することができる。
【0023】ここで、吸水性樹脂(e)を加える理由
は、金属及び/又は金属酸化物粒子(a)、吸着材粒子
(b)及び熱可塑性樹脂粒子(c)の混合粒子の水懸濁
液を均一に分散させるためである。吸水性樹脂を加える
と、吸水性樹脂は吸水して粘度が上昇し、混合粒子の懸
濁液は均一に分散された状態となり、しかも、その均一
分散の状態は安定に長時間維持される。そのため、次の
工程、すなわち、この懸濁液の一定量を通気性シートの
繊維状基材(d)に保持させる工程を容易に行うことが
できる。
【0024】用いられる吸水性樹脂としては、自重の何
十倍〜何千倍もの重量の水を吸収する樹脂が好ましい。
アクリル酸−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリビニル
アルコール架橋重合体、ポリアクリロニトリル系重合体
ケン化物、ポリアクリル酸塩架橋重合体、デンプン−ア
クリロニトリルグラフト共重合体、デンプン−アクリル
酸グラフト共重合体、デンプン−ビニルスルホン酸グラ
フト共重合体、デンプン−スチレンスルホン酸グラフト
共重合体、セルロース−アクリロニトリルグラフト共重
合体、セルロース−スチレンスルホン酸グラフト共重合
体、カルボキシメチルセルロース架橋重合体、ポリエチ
レングリコールジアクリレート架橋重合体、ポリビニル
ピロリドン系架橋重合体、等がある。
【0025】これらの吸水性樹脂は、前述したように数
種の混合粒子を均一に、しかも長時間分散・懸濁させる
目的で使われるが、最終の多孔性構造体となったのちは
積極的な役目をもっていない。そのため、少量であって
も懸濁液の粘度を上げることができ、乾燥(脱水)後は
金属、金属酸化物粒子又は金属過酸化物(a)、吸着材
粒子(b)の機能を阻害しない樹脂が好ましい。吸水倍
率の高い吸水性樹脂はこの目的に適合している。前記吸
水性樹脂のうち吸水倍率の高い樹脂としては、アクリル
酸−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリアクリル酸塩架
橋重合体、デンプン−アクリロニトリルグラフト共重合
体、デンプン−アクリル酸グラフト共重合体、デンプン
−ビニルスルホン酸グラフト共重合体、デンプン−スチ
レンスルホン酸グラフト共重合体等で、これらが特に好
ましく用いられる。
【0026】用いる吸水性樹脂の量は、吸水性樹脂の種
類によって変動する。それぞれについて適宜、決定すれ
ばよい。このとき、吸水性樹脂使用量を決定する指標と
なる性質は、混合粒子懸濁液の粘度である。25℃にお
ける測定値で10〜500cp、好ましくは、50〜2
00cpとなるように予めその量を決めておくとよい。
通常は、水100重量部に対しておおむね0.01〜
1.0重量部である。
【0027】溶媒として水を使用するのは、各々の粒子
の特性を維持できること、環境汚染が無いこと、静電気
による火災防止上で安全性が高いこと、等である。
【0028】熱可塑性樹脂が融点以上その熱分解温度以
下の温度で、所定時間加熱されると、熱可塑性樹脂粒子
は表層部が軟化し結合力をもつようになる。表層部が軟
化し結合力をもつようになった熱可塑性樹脂粒子はその
球形の粒子形状を保ったまま、その表面に粒子(a)及
び粒子(b)を捕捉・結合し、熱可塑性樹脂粒子(c)
どうしは、相互間で接触部分で結合しながら繊維状基材
(e)に結合すると共に、短繊維(d)も熱可塑性樹脂
粒子(c)を介して繊維状基材(e)に結合され、環境
汚染物質除去シートが得られる。
【0029】得られたシートは、環境汚染物質除去シー
トとしてこのまま使用することができる。また、得られ
たシートを複数枚積層し加熱・加圧すると、厚さが1.
0mm〜10mmのボードが得られる。加熱・加圧の条
件は、用いる熱可塑性樹脂により変動するが、超高分子
量ポリエチレンである場合には、130〜200℃、4
90〜4900Kpa(5〜50kg/cm2)で5〜
120分間、好ましくは140〜170℃、980〜2
940Kpa(10〜30kg/cm2)で、10〜6
0分間である。積層するシートの枚数は、得られるボー
ドの厚みをどの程度にするかによって適宜、決めること
ができる。通常は、5〜50枚である。
【0030】このようにして、空隙率50%以上、更に
好ましいものは80%以上で、その比表面積は20m2
/g以上の環境汚染物質除去シート又はボードが得られ
る。
【0031】
【実施例】
実施例1 二酸化マンガン(平均粒径:2.0μm、比表面積:6
0m2/g)20g、酸化第二銅(平均粒径:1.9μ
m、比表面積:60m2/g)25g及び活性炭(粒
径:96メッシュ(150μm)パス)55gをボール
ミル内で混合した。これに超高分子量ポリエチレン粒子
〔(粘度法による分子量:2,000K、粒径:20〜
40μm(平均粒径:30μm)〕30gを加えて更に
よく混合し、その混合粒子に水1リットルを加えた。こ
れを2リットルの容器に入れ、更にアクリル酸ソーダ重
合体2gとガラス短繊維(日東紡製、カットファイバ
ー)50gを添加し、撹拌、混合した後、この懸濁液を
厚さ0.3mm(30g/m2)のガラス不織布にディ
ップ浸漬法で塗布含浸した後、165℃に加熱・乾燥
し、環境汚染物質除去シートを得た。このシートの単位
重量当たりの粒子(二酸化マンガン、酸化第二銅、活性
炭及びポリエチレン粒子?)の塗布量は60重量%であ
った。
【0032】実施例2 実施例1で得られたシート15枚を重ねて、2枚の鏡板
の間に挾み、温度150℃、圧力1960KPaの熱圧
処理を30分間行って、厚さ2.0mmのボードを得
た。このボードを縦100mm、横150mmの大きさ
に切断し、これを3リットルの密封容器内に置いた。そ
の後、この容器内にホルムアルデヒドガス30ppmを
投入し、その30分後にホルムアルデヒドガスを測定す
ると、3ppm以下であった。ホルムアルデヒドガスの
濃度はガス検知管で測定した。
【0033】実施例3 ガラス短繊維の使用量を25gとしたほかは、実施例1
と同様にして、環境汚染物質除去シートを得た。このシ
ートの単位重量当たりの粒子(二酸化マンガン、酸化第
二銅、活性炭及びポリエチレン粒子)の塗布量は53重
量%であった。
【0034】実施例4 実施例3で得られたシート10枚を重ねて、2枚の鏡板
の間に挾み、温度150℃、圧力1960KPaの熱圧
処理を30分間行って、厚さ1.0mmのボードを得
た。このボードを縦100mm、横150mmの大きさ
に切断し、これを3リットルの密封容器内に置いた。そ
の後、この容器内にホルムアルデヒドガス30ppmを
投入し、その30分後にホルムアルデヒドガスを測定す
ると、3ppm以下であった。ホルムアルデヒドガスの
濃度はガス検知管で測定した。
【0035】
【発明の効果】請求項1〜3の環境汚染物質除去シート
は、建材から放散されるVOC等の種々の環境汚染(有
害)物質を吸着・除去できる。請求項4の環境汚染物質
除去ボードは、建材から放散されるVOC等の種々の種
々の環境汚染(有害)物質を吸着・除去できる。また、
断熱、防音(吸音)の効果もある。ベニヤ板、石膏ボー
ド等に代わり、建材用ボードとして利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の環境汚染物質除去シートにおける、金
属、金属酸化物粒子及び/又は金属過酸化物(a)、吸
着材粒子(b)、熱可塑性樹脂粒子(c)、短繊維
(d)及び通気性シートの(e)の結合の様子を示した
模式図である。
【符号の説明】
a1:金属酸化物粒子1 a2:金属酸化物粒子2 b:吸着材粒子 c:熱可塑性樹脂粒子 d:短繊維 e:繊維状基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01J 20/20 B01J 20/28 A 20/28

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)金属粒子、金属酸化物粒子及び/又
    は金属過酸化物粒子、(b)吸着材粒子、(c)熱可塑
    性樹脂粒子、(d)短繊維、及び(e)通気性シートの
    繊維状基材、を含み、粒子(a)及び粒子(b)は、粒
    子(c)表面に粒子どうしの接触部分で結合し、粒子
    (c)は繊維状基材(e)に結合し、短繊維(d)は粒
    子(c)を介し基材(e)に結合している環境汚染物質
    除去シート。
  2. 【請求項2】金属粒子、金属酸化物粒子及び/又は金属
    過酸化物粒子は、平均粒径0.1〜10μmの大きさで
    あり、吸着材粒子はふるい目開き48メッシュ(300
    μm)を通過する粒子が重量でその吸着材粒子の50%
    以上を占める大きさであり、 熱可塑性樹脂粒子は平均粒径20〜150μmの大きさ
    である、請求項1の環境汚染物質除去シート。
  3. 【請求項3】金属粒子、金属酸化物粒子及び/又は金属
    過酸化物粒子が、マンガン、銅、亜鉛、鉄、バナジウ
    ム、ニッケル、マグネシウム、アルミニウム、チタン、
    パラジウム、白金、セリウム、ケイ素、それらの酸化物
    及びそれらの過酸化物から選ばれる1種又は2種以上の
    粒子であり、 吸着材粒子が、活性炭、ゼオライト、シリカゲル、セピ
    オライト、活性アルミナ及び活性白土から選ばれる1種
    又は2種以上の粒子であり、 熱可塑性樹脂粒子が、超高分子量ポリエチレン、ポリエ
    チレン、ポリカーボネート、ポリアミドABS樹脂、ポ
    リイミド、ポリ塩化ビニル、酢酸セルローズ、ポリスル
    ホン、ポリスチレンフタレート及びポリプロピレンから
    選ばれる1種又は2種以上の粒子であり、 短繊維が、ガラス短繊維、セラミック短繊維、ロックフ
    ァイバー、金属繊維、合成繊維及びパルプ繊維から選ば
    れる1種又は2種以上の繊維であり、 通気性シートの繊維状基材が、空隙率60〜98%の繊
    維状基材である、請求項1の環境汚染物質除去シート。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかの環境汚染物質除
    去シートを複数枚積層し、加熱・圧着させて得られる環
    境汚染物質除去ボード。
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