JPH08209521A - 高捕集効率フィルターの製造方法 - Google Patents

高捕集効率フィルターの製造方法

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JPH08209521A
JPH08209521A JP7019537A JP1953795A JPH08209521A JP H08209521 A JPH08209521 A JP H08209521A JP 7019537 A JP7019537 A JP 7019537A JP 1953795 A JP1953795 A JP 1953795A JP H08209521 A JPH08209521 A JP H08209521A
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JP
Japan
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short fibers
filter
nonwoven fabric
fiber
long
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Pending
Application number
JP7019537A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ochiai
寛 落合
Isamu Makihara
勇 牧原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高捕集効率で且つ低圧力損失のフィルターの
簡易な製造方法を提供する。 【構成】 1デニール以下の極細短繊維と熱融着性短繊
維を(90〜50):(10〜50)の比率で均一分散
した水分散液を用いて、長繊維不織布上に坪量25g/
2 〜100g/m2 となるように抄紙し、該抄紙面に
高圧水柱流を噴射することにより長繊維不織布を構成す
る繊維と前記極細短繊維及び熱融着性短繊維とを絡合さ
せて密度勾配型不織布を形成し、次いで熱融着処理す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高捕集効率で、且つ低
圧力損失のフィルターの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】抄造法不織布は、乾式不織布に比較して
均一性に優れ、低坪量50〜120g/m2 の掃除機用
紙フィルター用に多く製造されているが、抄造法の不織
布は物性面で劣り使い捨て分野で利用されるもので圧損
も高めである。他方乾式不織布は均一性に於ては抄造法
に比較して劣りフィルター用途に於ては高坪量のニード
ルパンチ品が低級フィルターとして使用されている。又
乾式不織布の中高級フィルターとしては粗塵層としてニ
ードルパンチ不織布、微粉塵層として分割極細繊維層を
積層して高圧水柱流で交絡したフィルターが製造されて
いるが、分割極細繊維層を増量しないと高性能のフィル
ターが得られないので圧力損失が高くなり用途が限定さ
れて来る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解消し、高捕集効率で且つ低圧力損失のフィル
ターの簡易な製造方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決する為の手段】本発明は、1デニール以下
の極細短繊維と熱融着性短繊維を(90〜50):(1
0〜50)の比率で均一分散した水分散液を用いて、長
繊維不織布上に坪量25g/m2 〜100g/m2 とな
るように抄紙し、該抄紙面に高圧水柱流を噴射して、長
繊維不織布を構成する繊維と前記極細短繊維及び熱融着
性短繊維とを絡合させて密度勾配型不織布を形成し、次
いで熱融着処理することを特徴とする高捕集効率フィル
ターの製造方法、及び該高捕集効率フィルターに極細短
繊維層面より毛焼処理を施こすことを特徴とする高捕集
効率フィルターの製造方法により、上記課題を解決する
ものである。
【0005】本発明に於て用いられる長繊維不織布は、
疎水性で且つ熱可塑性の長繊維が集積されてなる長繊維
ウェブが熱融着又はニードルパンチ交絡により結合され
てなるものである。ここで長繊維としては、例えばポリ
エステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系
樹脂等の疎水性熱可塑性樹脂を従来公知の方法で溶融紡
糸して得られる長繊維が用いられる。本発明で長繊維が
使用される理由は、長繊維不織布の方が、短繊維不織布
に比較して、繊維間が絡合しているウェブの引張り強度
や形態安定性が優れているからである。長繊維の繊度
は、1〜4デニールが好ましい。長繊維不織布はフィル
ターの基本物性を保持すると同時に粗塵を濾過する性能
を保持する為にも、長繊維の繊度が4デニールを超える
と粗塵の濾過性が低下する傾向が生じ、かつ極細短繊維
等との絡合性も劣る傾向にあるので好ましくない。逆に
長繊維の繊度が1デニール未満になると、長繊維の製造
に厳密な条件が必要になって長繊維不織布を高速度で効
率よく製造することが困難になる。
【0006】長繊維不織布の坪量は50〜500g/m
2 、特に80〜300g/m2 が好ましく、密度は0.
08〜0.2g/cm3 の範囲が好ましい。坪量が50
0g/m2 を越えると高圧水柱流で極細及び熱融着短繊
維と交絡するのにエネルギーが必要以上に大きくなり、
経済的でないばかりか交絡性も劣る傾向にある。坪量が
50g/m2 未満であるとフィルターとしての基本物性
が得られ難く、又粗塵のフィルター性能も劣る傾向とな
る。また密度が0.08g/cm3 未満であると表層の
極細繊維層が少なくなり濾過性能が劣る傾向になり、
0.2g/cm3を越えると長繊維不織布層との交絡性
が劣る傾向となり耐久性が得難い傾向となる。
【0007】長繊維不織布の上に抄紙する極細短繊維と
熱融着性短繊維との混合紙の坪量は、25〜100g/
2 、好ましくは25〜80g/m2 であり、坪量が2
5g/m2 未満ではフィルターとしての均一かつ強固な
層の形成が困難であり、100g/m2 を越えると圧損
が高くなり過ぎ、かつ経済的にも不利である。
【0008】極細短繊維としては、1デニール以下好ま
しくは0.5デニール以下の熱可塑性繊維で、繊維長が
2〜10mmのものが好ましい。熱融着性短繊維として
は芯鞘構造をした芯ポリエステル/鞘ポリオレフィン、
芯ポリエステル/鞘改質ポリエステル、芯ポリアミド/
鞘改質ポリアミド等の複合繊維で0.5d〜4dの繊
度、及び5mm〜15mmの繊維長のものが好ましい。
極細短繊維と熱融着性短繊維との混合比率は(90〜5
0):(10〜50)であり、熱融着性繊維の比率が1
0%より低いと十分な耐久性が得られず、また50%を
越えると圧力損失が高くなるので好ましくない。
【0009】極細短繊維と熱融着性短繊維とを混合分散
した水分散液(短繊維濃度として0.5〜5g/l)を
長繊維不織布上に抄紙して二層構造の不織布を得る。こ
の不織布を連続して高圧水柱流にて処理して長繊維不織
布と極細短繊維及び熱融着短繊維とを交絡させて密度勾
配型に一体化させた不織布を形成する。
【0010】得られた密度勾配型不織布を乾燥後、熱融
着性繊維の低融点成分の融点より高く、高融点成分の融
点より低い温度で熱処理すると極細短繊維が熱融着性短
繊維により長繊維不織布中にアンカーの如く強固に固定
され、一層耐久性が向上した不織布が得られる。熱処理
はテンターによる方法又はエンボス加工による方法等い
ずれの方法でも良い。バグフィルター用途に使用する場
合は捕集物を剥離し易くする為に、毛焼き等の表面平滑
及び耐久性向上処理をすることがさらに効果的である。
【0011】
【実施例】以下実施例により本発明を更に具体的に説明
するが、実施例及び比較例における評価方法は以下の通
りである。
【0012】(1)坪量、布厚、強伸度はJIS−L−
1085に準じて測定した。 (2)捕集効率は三菱レイヨン社製の捕集率測定機(個
数法)にて測定した。 (3)外観地合はモニター20人による目視評価で実施
し、以下の基準で評価した。 5点 非常に均一な地合である 4点 均一な地合である 3点 やや地合にムラがみられる 2点 地合にムラが認められる 1点 地合にムラが極めて目立つ (4)耐久性はマーチンデイル摩耗9kps荷重で20
00回摩耗し、ICIピリングテストの5級判定を実施
した。
【0013】(実施例1)繊度2デニールのポリエステ
ル長繊維不織布(ユニチカ社製マリック90503)は
坪量50g/m2 の点融着不織布でJIS L−108
6に示された方法で測定した密度は0.21g/cm3
であった。この長繊維不織布を100メッシュの金網ベ
ルトに載せて10m/minの速度で移送させながら、
該長繊維不織布上に、繊度0.1デニール、繊維長3m
mのアクリル極細短繊維80%と繊度2デニール、繊維
長5mmのポリエステル系熱融着性短繊維(ユニチカ社
製メルティ4080)20%を混合した水分散液を坪量
50g/m2 になるように抄紙し、その直後孔径0.1
mmのノズル孔が0.8mm間隔で2列千鳥に並んでい
る高圧水柱流噴出装置を用いて、40kg/cm2 の水
圧で高圧水柱流を噴出させ、長繊維不織布に極細短繊維
と熱融着性短繊維とを絡合させて一体化した密度勾配型
不織布を得た。この一体化した密度勾配型不織布をテン
ターにて170℃で熱処理することにより、表1に示す
ような耐久性のある均一な低圧損高捕集効率のフィルタ
ーが得られた。
【0014】(実施例2)繊度2.5デニールのポリエ
ステル長繊維不織布(東洋紡社製ボランス4081N)
は坪量85g/m2 のニードルパンチ不織布で、JIS
−L−1086に示された方法で測定した密度は0.0
9g/cm3 であった。長繊維不織布をこの長繊維不織
布に代える以外は実施例1と同様に処理して密度勾配型
不織布からなるフィルターを得た。得られたフィルター
は表1に示すように耐久性のある均一な低圧損高捕集効
率のフィルターであった。
【0015】(実施例3)繊度4デニールのポリエステ
ル長繊維不織布(東洋紡社製ボランス4161N)は坪
量160g/m2 のニードルパンチ不織布で、JIS−
L−1086に示された方法で測定した密度は0.11
g/cm3 であった。長繊維不織布をこの長繊維不織布
に代える以外は実施例1と同様に処理して密度勾配型不
織布からなるフィルターを得た。得られたフィルターは
表1に示すように耐久性のある均一な低圧損高捕集効率
のフィルターであった。
【0016】(実施例4)実施例3で得たフィルターの
極細短繊維面を毛焼処理したところ、圧損及び捕集効率
はほとんど変化せず、収集物の易脱性が向上した。
【0017】(比較例1)極細短繊維と熱融着性短繊維
との使用量を坪量20g/m2 とする以外は実施例1と
同様にしてフィルターを得たが、長繊維不織布と極細短
繊維及び熱融着性短繊維との均一交絡が得られず、表1
に示す如くフィルターとしての捕集効率が低下した。
【0018】(比較例2)極細短繊維と熱融着性短繊維
との使用量を坪量120g/m2 とし、高圧水柱流の水
圧を30kg/cm2 〜100kg/cm2 まで条件変
更し最も交絡性、及び表面均一性の得られた水圧80k
g/cm2 とする以外は実施例3と同様の条件にて得た
フィルターは、表1に示す如く高圧損でフィルターとし
ての用途が限定されるものであった。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、高捕集効率で且つ低圧
力損失のフィルターを簡易に製造することができ、また
極細短繊維層面より毛焼処理を施こすことにより捕集物
等の脱落性能を向上させたバグフィルター用として好適
なフィルターを製造することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1デニール以下の極細短繊維と熱融着性
    短繊維を(90〜50):(10〜50)の比率で均一
    分散した水分散液を用いて、長繊維不織布上に坪量25
    g/m2 〜100g/m2 となるように抄紙し、該抄紙
    面に高圧水柱流を噴射することにより長繊維不織布を構
    成する繊維と前記極細短繊維及び熱融着性短繊維とを絡
    合させて密度勾配型不織布を形成し、次いで熱融着処理
    することを特徴とする高捕集効率フィルターの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法で得られた高捕集効
    率フィルターに、極細短繊維層面より毛焼処理を施こす
    ことを特徴とする高捕集効率フィルターの製造方法。
JP7019537A 1995-02-07 1995-02-07 高捕集効率フィルターの製造方法 Pending JPH08209521A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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